以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の隠蔽はがきの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は2つの紙片部10a,10bを見開いた状態を示す図、(d)は(a)に示した切り込み11a,13間の距離を説明するための図、(e)は紙片部10bの切り込み13に対向する領域から切り込み11bまでの距離を説明するための図である。
本形態は図1に示すように、外形が同一である2つの紙片部10a,10bが折り部30を介して折り畳み可能に連接して構成され、紙片部10a,10bの一方の全面に貼着後の剥離が可能な感圧性接着剤20が塗布されており、感圧性接着剤20が塗布された面が内側となるように折り部30を介して折り畳まれて使用される。
紙片部10aは、折り部30を介して折り畳まれた場合に外側となる面に、この隠蔽はがき1の送付先の住所や氏名等からなる宛先情報14が表示されているとともに、折り部30を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき1の送付先に通知すべき通知情報15aが表示されている。また、紙片部10aには、折り部30に対向する辺部から、この辺部に沿う方向に対して斜めの方向に直線状に延びた切り込み11aが形成されているとともに、貼着された2つの紙片部10a,10bを剥離する際に剥離開始端部となる切り込み13が形成されている。この切り込み11aは、図1(d)に示すように、剥離開始端部となる切り込み13から折り部30に対向する辺部側の一端までの距離l1が、切り込み13から他端までの距離l2よりも長くなるような角度で形成されている。
紙片部10bは、折り部30を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき1の送付先に通知すべき通知情報15bが表示されている。また、紙片部10bには、紙片部10a,10bが折り部30を介して折り畳まれた場合に、紙片部10aに形成された切り込み11aとは異なる方向であって、折り部30に対向する辺部に沿う方向に対して斜めの方向に直線状に延び、かつ、その一部にて切り込み11aと対向する切り込み11bが、折り部30に対向する辺部から形成されている。この切り込み11bは、図1(e)に示すように、切り込み13に対向する剥離開始端部となる領域から折り部30に対向する辺部側の一端までの距離l3が、剥離開始端部となる領域から他端までの距離l4よりも長くなるような角度で形成されている。なお、紙片部10bにおいても、紙片部10aの切り込み13に対向する領域が、紙片部10a,10bを剥離する際の剥離開始端部となる。
紙片部10a,10bにそれぞれ形成された切り込み11a,11bは、上述したように、紙片部10a,10bが折り部30を介して折り畳まれた場合にその一部が互いに対向するように形成されているが、本形態の切り込み11a,11bにおいては、折り部30に対向する辺部側とは反対側の端部にて対向している。なお、切り込み11a,11bの折り部30に対向する辺部側とは反対側の端部が、紙片部10a,10bの折り部30に対向する辺部近傍となっていることにより、2つの切り込み11a,11bが対向する領域は、紙片部10a,10bの折り部30に対向する辺部近傍となっている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき1の使用方法について説明する。
図2は、図1に示した隠蔽はがき1の使用方法を説明するための図である。
図1に示した隠蔽はがき1は、図1(a),(b)に示したように、2つの紙片部10a,10bが折り部30を介して折り畳まれ、感圧性接着剤20によって剥離可能に貼着された状態で、紙片部10aに表示された宛先情報14に従って送付先に送付される。
隠蔽はがき1が送付先に送付された後、紙片部10a,10bに表示された通知情報15a,15bを見るために、切り込み13を剥離開始端部として紙片部10bから紙片部10aを剥離していく。すると、2つの紙片部10a,10bの剥離領域が、切り込み11a,11bが形成された領域に達するが、図1(d),(e)に示したように、切り込み11a,11bが、切り込み13あるいはそれに対向する領域から折り部30に対向する辺部側の一端までの距離l1,l3が、切り込み13あるいはそれに対向する領域から他端までの距離l2,l4よりも長くなるような角度で形成されているため、図2(a)に示すように、2つの紙片部10a,10bの剥離領域が、まず、切り込み11a,11bの折り部30に対向する辺部側とは反対側の端部に達し、その後、切り込み11a,11bの他の領域が剥離されていくことになる。これにより、紙片部10bから紙片部10aを剥離する際に、紙片部10aの切り込み11aを介して分離された2つの領域のうち一方が紙片部10aとともに捲れ上がり、他方が紙片部10bに貼着されたままとなって紙片部10aが裂けてしまうことを回避することができる。
2つの紙片部10a,10bを剥離して完全に見開くと、図2(b)に示すように、紙片部10a,10bにそれぞれ表示された通知情報15a,15bが視認可能な状態となり、それにより、この隠蔽はがき1の送付先に通知情報15a,15bが通知されることになる。
その後、この隠蔽はがき1を折り畳んで保管する場合は、まず、図2(c)に示すように、2つの紙片部10a,10bを折り部30を介して折り畳む。しかし、この状態では、紙片部10a,10bのうち少なくとも一方が反り返ってしまい、2つの紙片部10a,10bが互いに離反してしまう。
そこで、図2(d)に示すように、切り込み11a,11bを用いて、紙片部10aのうち図1中切り込み11aを介して下部となる領域を、紙片部10bの図1中切り込み11bを介して上部となる領域の下に潜り込ませ、それにより、2つの紙片部10a,10bのうち、紙片部10a,10bが折り部30を介して折り畳まれた場合に切り込み11a,11bによって挟まれる領域において、2つの紙片部10a,10bの重ね合わせ状態における表裏関係を反転させる。
すると、図2(e)に示すように、紙片部10bの、切り込み11bと切り込み11aに対向する領域との間の領域が紙片部10a上に表出し、また、紙片部10aの、切り込み11aと切り込み11bに対向する領域との間の領域が紙片部10b下に表出することとなり、図2(e)中A方向から見た場合、図2(f)に示すように、2つの紙片部10a,10bのうち、紙片部10a,10bが折り部30を介して折り畳まれた場合に切り込み11a,11bによって挟まれる領域が、2つの紙片部10a,10bの重ね合わせ状態における表裏関係が反転した状態にて係合する。これにより、折り畳まれた2つの紙片部10a,10bが互いに係止し合うこととなり、2つの紙片部10a,10bのうち一方が反り返って2つの紙片部10a,10bが離反してしまうことがなくなる。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の隠蔽はがきの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は2つの紙片部110a,110bを見開いた状態を示す図である。
本形態は図3に示すように、外形が同一である2つの紙片部110a,110bが折り部130を介して折り畳み可能に連接して構成され、紙片部110a,110bの一方の全面に貼着後の剥離が可能な感圧性接着剤120が塗布されており、感圧性接着剤120が塗布された面が内側となるように折り部130を介して折り畳まれて使用される。
紙片部110aは、折り部130を介して折り畳まれた場合に外側となる面に、この隠蔽はがき101の送付先の住所や氏名等からなる宛先情報114が表示されているとともに、折り部130を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき101の送付先に通知すべき通知情報115aが表示されている。また、紙片部110aには、折り部130に対向する辺部から、この辺部に沿う方向に対して斜めの方向に直線状に延びた切り込み111aが形成されているとともに、貼着された2つの紙片部110a,110bを剥離する際に剥離開始端部となる切り込み113が形成されている。また、紙片部110aは、切り込み111aによって、折り部130に対向する辺部近傍の領域が2つの領域に分離されているが、切り込み111aの折り部130に対向する辺部側には分離部となるタイ部116aが設けられており、それにより、切り込み111aによって分離される2つの領域は分離可能に連接している。
紙片部110bは、折り部130を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき101の送付先に通知すべき通知情報115bが表示されている。また、紙片部110bには、紙片部110a,110bが折り部130を介して折り畳まれた場合に、紙片部110aに形成された切り込み111aとは異なる方向であって、折り部30に向かって直線状に延び、かつ、その一部にて切り込み111aと対向する切り込み111bが、折り部130に対向する辺部から形成されている。また、紙片部110bは、切り込み111bによって、折り部130に対向する辺部近傍の領域が2つの領域に分離されているが、切り込み111bの折り部130に対向する辺部側には分離部となるタイ部116bが設けられており、それにより、切り込み111bによって分離される2つの領域は分離可能に連接している。なお、紙片部110bにおいても、紙片部110aの切り込み113に対向する領域が、紙片部110a,110bを剥離する際の剥離開始端部となる。
紙片部110a,110bにそれぞれ形成された切り込み111a,111bは、上述したように、紙片部110a,110bが折り部130を介して折り畳まれた場合にその一部が互いに対向するように形成されているが、本形態の切り込み111a,111bにおいては、折り部130に対向する辺部側とは反対側の端部にて対向している。なお、切り込み111a,111bの折り部130に対向する辺部側とは反対側の端部が、紙片部110a,110bの折り部130に対向する辺部近傍となっていることにより、2つの切り込み111a,111bが対向する領域は、紙片部110a,110bの折り部130に対向する辺部近傍となっている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき101の使用方法について説明する。
図4は、図3に示した隠蔽はがき101の使用方法を説明するための図である。
図3に示した隠蔽はがき101は、図3(a),(b)に示したように、2つの紙片部110a,110bが折り部130を介して折り畳まれ、感圧性接着剤120によって剥離可能に貼着された状態で、紙片部110aに表示された宛先情報114に従って送付先に送付される。この際、紙片部110a,110bにはそれぞれ、切り込み111a,111bが形成されているが、この切り込み111a,111bの紙片部110a,110bの折り部130に対向する辺部にそれぞれタイ部116a,116bが設けられているため、2つの紙片部110a,110bが折り畳まれて剥離可能に貼着された状態において、紙片部110a,110bが切り込み111a,111bから裂けてしまうことが回避される。
隠蔽はがき101が送付先に送付された後、紙片部110a,110bに表示された通知情報115a,115bを見るために、切り込み113を剥離開始端部として紙片部110bから紙片部110aを剥離していく。すると、2つの紙片部110a,110bの剥離領域が、切り込み111a,111bが形成された領域に達する。この際、切り込み111a,111bのうち、紙片部110a,110bの折り部130に対向する辺部側の端部においては、タイ部116a,116bが設けられているため、図4(a)に示すように、紙片部110bから紙片部110aを剥離する際に、紙片部110aの切り込み111aを介して分離された2つの領域のうち一方が紙片部110aとともに捲れ上がり、他方が紙片部110bに貼着されたままとなって紙片部110aが裂けてしまうことを回避することができる。
2つの紙片部110a,110bを剥離して完全に見開くと、図4(b)に示すように、紙片部110a,110bにそれぞれ表示された通知情報115a,115bが視認可能な状態となり、それにより、この隠蔽はがき101の送付先に通知情報115a,115bが通知されることになる。
その後、この隠蔽はがき101を折り畳んで保管する場合は、まず、図4(c)に示すように、2つの紙片部110a,110bを折り部130を介して折り畳む。しかし、この状態では、紙片部110a,110bのうち少なくとも一方が反り返ってしまい、2つの紙片部110a,110bが互いに離反してしまう。
そこで、図4(d)に示すように、タイ部116a,116bを破断し、切り込み111a,111bを用いて、紙片部110aのうち図3中切り込み111aを介して下部となる領域を、紙片部110bの図3中切り込み111bを介して上部となる領域の下に潜り込ませ、それにより、2つの紙片部110a,110bのうち、紙片部110a,110bが折り部130を介して折り畳まれた場合に切り込み111a,111bによって挟まれる領域において、2つの紙片部110a,110bの重ね合わせ状態における表裏関係を反転させる。
すると、図4(e)に示すように、紙片部110bの、切り込み111bと切り込み111aに対向する領域との間の領域が紙片部110a上に表出し、また、紙片部110aの、切り込み111aと切り込み111bに対向する領域との間の領域が紙片部110b下に表出することとなり、図4(e)中A方向から見た場合、図4(f)に示すように、2つの紙片部110a,110bのうち、紙片部110a,110bが折り部130を介して折り畳まれた場合に切り込み111a,111bによって挟まれる領域が、2つの紙片部110a,110bの重ね合わせ状態における表裏関係が反転した状態にて係合する。これにより、折り畳まれた2つの紙片部110a,110bが互いに係止し合うこととなり、2つの紙片部110a,110bのうち一方が反り返って2つの紙片部110a,110bが離反してしまうことがなくなる。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の隠蔽はがきの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は2つの紙片部210a,210bを見開いた状態を示す図である。
本形態は図5に示すように、外形が同一である2つの紙片部210a,210bが折り部230を介して折り畳み可能に連接して構成され、紙片部210a,210bの一方の全面に貼着後の剥離が可能な感圧性接着剤220が塗布されており、感圧性接着剤220が塗布された面が内側となるように折り部230を介して折り畳まれて使用される。
紙片部210aは、折り部230を介して折り畳まれた場合に外側となる面に、この隠蔽はがき201の送付先の住所や氏名等からなる宛先情報214が表示されているとともに、折り部230を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき201の送付先に通知すべき通知情報215aが表示されている。また、紙片部210aには、折り部230に対向する辺部から、この辺部に沿う方向に対して斜めの方向に直線状に延びた切り込み211aが形成されているとともに、貼着された2つの紙片部210a,210bを剥離する際に剥離開始端部となる切り込み213が形成されている。また、紙片部210aは、切り込み211aによって、折り部230に対向する辺部近傍の領域が2つの領域に分離されているが、切り込み211aの折り部230に対向する辺部側には分離部となるタイ部216aが設けられており、それにより、切り込み211aによって分離される2つの領域は分離可能に連接している。
紙片部210bは、折り部230を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき201の送付先に通知すべき通知情報215bが表示されている。また、紙片部210bには、紙片部210a,210bが折り部230を介して折り畳まれた場合に、紙片部210aに形成された切り込み211aとは異なる方向であって、折り部230に対向する辺部に沿う方向に対して斜めの方向に直線状に延び、かつ、その一部にて切り込み211aと対向する切り込み211bが、折り部230に対向する辺部から形成されている。また、紙片部210bは、切り込み211bによって、折り部230に対向する辺部近傍の領域が2つの領域に分離されているが、切り込み211bの折り部230に対向する辺部側には分離部となるタイ部216bが設けられており、それにより、切り込み211bによって分離される2つの領域は分離可能に連接している。なお、紙片部210bにおいても、紙片部210aの切り込み213に対向する領域が、紙片部210a,210bを剥離する際の剥離開始端部となる。
紙片部210a,210bにそれぞれ形成された切り込み211a,211bは、上述したように、紙片部210a,210bが折り部230を介して折り畳まれた場合にその一部が互いに対向するように形成されているが、本形態の切り込み211a,211bにおいては、折り部230に対向する辺部側とは反対側の端部にて対向している。なお、切り込み211a,211bの折り部230に対向する辺部側とは反対側の端部が、紙片部210a,210bの折り部230に対向する辺部近傍となっていることにより、2つの切り込み211a,211bが対向する領域は、紙片部210a,210bの折り部230に対向する辺部近傍となっている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき201の使用方法について説明する。
図6は、図5に示した隠蔽はがき201の使用方法を説明するための図である。
図5に示した隠蔽はがき201は、図5(a),(b)に示したように、2つの紙片部210a,210bが折り部230を介して折り畳まれ、感圧性接着剤220によって剥離可能に貼着された状態で、紙片部210aに表示された宛先情報214に従って送付先に送付される。この際、紙片部210a,210bにはそれぞれ、切り込み211a,211bが形成されているが、この切り込み211a,211bの紙片部210a,210bの折り部230に対向する辺部にそれぞれタイ部216a,216bが設けられているため、2つの紙片部210a,210bが折り畳まれて剥離可能に貼着された状態において、紙片部210a,210bが切り込み211a,211bから裂けてしまうことが回避される。
隠蔽はがき201が送付先に送付された後、紙片部210a,210bに表示された通知情報215a,215bを見るために、切り込み213を剥離開始端部として紙片部210bから紙片部210aを剥離していく。すると、2つの紙片部210a,210bの剥離領域が、切り込み211a,211bが形成された領域に達する。この際、切り込み211a,211bのうち、紙片部210a,210bの折り部230に対向する辺部側の端部においては、タイ部216a,216bが設けられているため、図6(a)に示すように、紙片部210bから紙片部210aを剥離する際に、紙片部210aの切り込み211aを介して分離された2つの領域のうち一方が紙片部210aとともに捲れ上がり、他方が紙片部210bに貼着されたままとなって紙片部210aが裂けてしまうことを回避することができる。
2つの紙片部210a,210bを剥離して完全に見開くと、図6(b)に示すように、紙片部210a,210bにそれぞれ表示された通知情報215a,215bが視認可能な状態となり、それにより、この隠蔽はがき201の送付先に通知情報215a,215bが通知されることになる。
その後、この隠蔽はがき201を折り畳んで保管する場合は、まず、図6(c)に示すように、2つの紙片部210a,210bを折り部230を介して折り畳む。しかし、この状態では、紙片部210a,210bのうち少なくとも一方が反り返ってしまい、2つの紙片部210a,210bが互いに離反してしまう。
そこで、図6(d)に示すように、タイ部216a,216bを破断し、切り込み211a,211bを用いて、紙片部210aのうち図5中切り込み211aを介して下部となる領域を、紙片部210bの図5中切り込み211bを介して上部となる領域の下に潜り込ませ、それにより、2つの紙片部210a,210bのうち、紙片部210a,210bが折り部230を介して折り畳まれた場合に切り込み211a,211bによって挟まれる領域において、2つの紙片部210a,210bの重ね合わせ状態における表裏関係を反転させる。
すると、図6(e)に示すように、紙片部210bの、切り込み211bと切り込み211aに対向する領域との間の領域が紙片部210a上に表出し、また、紙片部210aの、切り込み211aと切り込み211bに対向する領域との間の領域が紙片部210b下に表出することとなり、図6(e)中A方向から見た場合、図6(f)に示すように、2つの紙片部210a,210bのうち、紙片部210a,210bが折り部230を介して折り畳まれた場合に切り込み211a,211bによって挟まれる領域が、2つの紙片部210a,210bの重ね合わせ状態における表裏関係が反転した状態にて係合する。これにより、折り畳まれた2つの紙片部210a,210bが互いに係止し合うこととなり、2つの紙片部210a,210bのうち一方が反り返って2つの紙片部210a,210bが離反してしまうことがなくなる。
(第4の実施の形態)
図7は、本発明の隠蔽はがきの第4の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は2つの紙片部310a,310bを見開いた状態を示す図である。
本形態は図7に示すように、外形が同一である2つの紙片部310a,310bが折り部330を介して折り畳み可能に連接して構成され、紙片部310a,310bの一方の全面に貼着後の剥離が可能な感圧性接着剤320が塗布されており、感圧性接着剤320が塗布された面が内側となるように折り部330を介して折り畳まれて使用される。
紙片部310aは、折り部330を介して折り畳まれた場合に外側となる面に、この隠蔽はがき301の送付先の住所や氏名等からなる宛先情報314が表示されているとともに、折り部330を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき301の送付先に通知すべき通知情報315aが表示されている。また、紙片部310aには、折り部330に対向する辺部から曲線状に延びた切り込み311aが形成されているとともに、貼着された2つの紙片部310a,310bを剥離する際に剥離開始端部となる切り込み313が形成されている。また、切り込み311aの中央部分にはタイ部316aが設けられており、それにより、紙片部310aの切り込み311aによって分離される2つの領域が分離可能に連接している。
紙片部310bは、折り部330を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき301の送付先に通知すべき通知情報315bが表示されている。また、紙片部310bには、紙片部310a,310bが折り部330を介して折り畳まれた場合に、紙片部310aに形成された切り込み311aとは重なり合わない形状であって、その一部にて切り込み311aと対向する曲線状の切り込み311bが、折り部330に対向する辺部から形成されている。また、切り込み311bの中央部分にはタイ部316bが設けられており、それにより、紙片部310bの切り込み311bによって分離される2つの領域が分離可能に連接している。なお、紙片部310bにおいても、紙片部310aの切り込み313に対向する領域が、紙片部310a,310bを剥離する際の剥離開始端部となる。
紙片部310a,310bにそれぞれ形成された切り込み311a,311bは、上述したように、紙片部310a,310bが折り部330を介して折り畳まれた場合にその一部が互いに対向するように形成されているが、本形態の切り込み311a,311bにおいては、その両端部にて対向している。なお、切り込み311a,311bの両端部が、紙片部310a,310bの折り部330に対向する辺部近傍となっていることにより、2つの切り込み311a,311bが対向する領域は、紙片部310a,310bの折り部330に対向する辺部近傍となっている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき301の使用方法について説明する。
図8は、図7に示した隠蔽はがき301の使用方法を説明するための図である。
図7に示した隠蔽はがき301は、図7(a),(b)に示したように、2つの紙片部310a,310bが折り部330を介して折り畳まれ、感圧性接着剤320によって剥離可能に貼着された状態で、紙片部310aに表示された宛先情報314に従って送付先に送付される。この際、紙片部310a,310bにはそれぞれ、切り込み311a,311bが形成されているが、この切り込み311a,311bの中央部分にそれぞれタイ部316a,316bが設けられているため、2つの紙片部310a,310bが折り畳まれて剥離可能に貼着された状態において、紙片部310a,310bが切り込み311a,311bから裂けてしまうことが回避される。
隠蔽はがき301が送付先に送付された後、紙片部310a,310bに表示された通知情報315a,315bを見るために、切り込み313を剥離開始端部として紙片部310bから紙片部310aを剥離していく。すると、2つの紙片部310a,310bの剥離領域が、切り込み311a,311bが形成された領域に達する。この際、切り込み311a,311bの中央部分にはタイ部316a,316bが設けられているため、図8(a)に示すように、紙片部310bから紙片部310aを剥離する際に、紙片部310aの切り込み311aを介して分離された2つの領域のうち一方が紙片部310aとともに捲れ上がり、他方が紙片部310bに貼着されたままとなって紙片部310aが裂けてしまうことを回避することができる。
2つの紙片部310a,310bを剥離して完全に見開くと、図8(b)に示すように、紙片部310a,310bにそれぞれ表示された通知情報315a,315bが視認可能な状態となり、それにより、この隠蔽はがき301の送付先に通知情報315a,315bが通知されることになる。
その後、この隠蔽はがき301を折り畳んで保管する場合は、まず、図8(c)に示すように、2つの紙片部310a,310bを折り部330を介して折り畳む。しかし、この状態では、紙片部310a,310bのうち少なくとも一方が反り返ってしまい、2つの紙片部310a,310bが互いに離反してしまう。
そこで、図8(d)に示すように、タイ部316a,316bを破断し、切り込み311a,311bを用いて、紙片部310aのうち図7中切り込み311aを介して下部となる領域を、紙片部310bの図7中切り込み311bを介して上部となる領域の下に潜り込ませ、それにより、2つの紙片部310a,310bのうち、紙片部310a,310bが折り部330を介して折り畳まれた場合に切り込み311a,311bによって挟まれる領域において、2つの紙片部310a,310bの重ね合わせ状態における表裏関係を反転させる。
すると、図8(e)に示すように、紙片部310bの、切り込み311bと切り込み311aに対向する領域との間の領域が紙片部310a上に表出し、また、紙片部310aの、切り込み311aと切り込み311bに対向する領域との間の領域が紙片部310b下に表出することとなり、図8(e)中A方向から見た場合、図8(f)に示すように、2つの紙片部310a,310bのうち、紙片部310a,310bが折り部330を介して折り畳まれた場合に切り込み311a,311bによって挟まれる領域が、2つの紙片部310a,310bの重ね合わせ状態における表裏関係が反転した状態にて係合する。これにより、折り畳まれた2つの紙片部310a,310bが互いに係止し合うこととなり、2つの紙片部310a,310bのうち一方が反り返って2つの紙片部310a,310bが離反してしまうことがなくなる。
(第5の実施の形態)
図9は、本発明の隠蔽はがきの第5の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は2つの紙片部410a,410bを見開いた状態を示す図、(d)は(a)に示した切り込み411a,413間の距離を説明するための図、(e)は紙片部410bの切り込み413に対向する領域から切り込み411bまでの距離を説明するための図、(f)は(a)に示した切り込み412a,413間の距離を説明するための図、(g)は紙片部410bの切り込み413に対向する領域から切り込み412bまでの距離を説明するための図である。
本形態は図9に示すように、外形が同一である2つの紙片部410a,410bが折り部430を介して折り畳み可能に連接して構成され、紙片部410a,410bの一方の全面に貼着後の剥離が可能な感圧性接着剤420が塗布されており、感圧性接着剤420が塗布された面が内側となるように折り部430を介して折り畳まれて使用される。
紙片部410aは、折り部430を介して折り畳まれた場合に外側となる面に、この隠蔽はがき401の送付先の住所や氏名等からなる宛先情報414が表示されているとともに、折り部430を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき401の送付先に通知すべき通知情報415aが表示されている。また、紙片部410aには、折り部430に対向する辺部から、この辺部に沿う方向に対して斜めの方向に直線状に延びた2本の切り込み411a,412aが形成されているとともに、貼着された2つの紙片部410a,410bを剥離する際に剥離開始端部となる切り込み413が形成されている。この切り込み411a,412aはそれぞれ、図9(d),(f)に示すように、剥離開始端部となる切り込み413から折り部430に対向する辺部側の一端までの距離l1,l5が、切り込み413から他端までの距離l2,l6よりも長くなるような角度で形成されている。
紙片部410bは、折り部430を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき401の送付先に通知すべき通知情報415bが表示されている。また、紙片部410bには、紙片部410a,410bが折り部430を介して折り畳まれた場合に、紙片部410aに形成された切り込み411a,412aとは異なる方向であって、折り部430に対向する辺部に沿う方向に対して斜めの方向に直線状に延び、かつ、その一部にて切り込み411a,412aとそれぞれ対向する切り込み411b,412bが、折り部430に対向する辺部から形成されている。この切り込み411b,412bはそれぞれ、図9(e),(g)に示すように、切り込み413に対向する剥離開始端部となる領域から折り部430に対向する辺部側の一端までの距離l3,l7が、剥離開始端部となる領域から他端までの距離l4,l8よりも長くなるような角度で形成されている。なお、紙片部410bにおいても、紙片部410aの切り込み413に対向する領域が、紙片部410a,410bを剥離する際の剥離開始端部となる。
紙片部410aに形成された切り込み411a,412aと、紙片部410bに形成された切り込み411b,412bとは、上述したように、紙片部410a,410bが折り部430を介して折り畳まれた場合にその一部が互いに対向するように形成されているが、本形態の切り込み411a,412aと切り込み411b,412bとにおいては、折り部430に対向する辺部側とは反対側の端部にて対向している。なお、切り込み411a,411b,412a,412bの折り部430に対向する辺部側とは反対側の端部が、紙片部410a,410bの折り部430に対向する辺部近傍となっていることにより、2つの切り込み411a,411b,412a、412bが対向する領域は、紙片部410a,410bの折り部430に対向する辺部近傍となっている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき401の使用方法について説明する。
図10は、図9に示した隠蔽はがき401の使用方法を説明するための図である。
図9に示した隠蔽はがき401は、図9(a),(b)に示したように、2つの紙片部410a,410bが折り部430を介して折り畳まれ、感圧性接着剤420によって剥離可能に貼着された状態で、紙片部410aに表示された宛先情報414に従って送付先に送付される。
隠蔽はがき401が送付先に送付された後、紙片部410a,410bに表示された通知情報415a,415bを見るために、切り込み413を剥離開始端部として紙片部410bから紙片部410aを剥離していく。すると、2つの紙片部410a,410bの剥離領域が、切り込み411a,411bが形成された領域に達するが、図9(d),(e)に示したように、切り込み411a,411bが、切り込み413あるいはそれに対向する領域から折り部430に対向する辺部側の一端までの距離l1,l3が、切り込み413あるいはそれに対向する領域から他端までの距離l2,l4よりも長くなるような角度で形成されているため、図10(a)に示すように、2つの紙片部410a,410bの剥離領域が、まず、切り込み411a,411bの折り部430に対向する辺部側とは反対側の端部に達し、その後、切り込み411a,411bの他の領域が剥離されていくことになる。これにより、紙片部410bから紙片部410aを剥離する際に、紙片部410aの切り込み411aを介して分離された2つの領域のうち一方が紙片部410aとともに捲れ上がり、他方が紙片部410bに貼着されたままとなって紙片部410aが裂けてしまうことを回避することができる。
その後、2つの紙片部410a,410bの剥離領域が、切り込み412a,412bが形成された領域に達するが、図9(f),(g)に示したように、切り込み412a,412bが、切り込み413あるいはそれに対向する領域から折り部430に対向する辺部側の一端までの距離l5,l7が、切り込み413あるいはそれに対向する領域から他端までの距離l6,l8よりも長くなるような角度で形成されているため、切り込み411a,411bが形成された領域と同様に、2つの紙片部410a,410bの剥離領域が、まず、切り込み412a,412bの折り部430に対向する辺部側とは反対側の端部に達し、その後、切り込み412a,412bの他の領域が剥離されていくことになる。これにより、紙片部410bから紙片部410aを剥離する際に、紙片部410aの切り込み412aを介して分離された2つの領域のうち一方が紙片部410aとともに捲れ上がり、他方が紙片部410bに貼着されたままとなって紙片部410aが裂けてしまうことを回避することができる。
2つの紙片部410a,410bを剥離して完全に見開くと、図10(b)に示すように、紙片部410a,410bにそれぞれ表示された通知情報415a,415bが視認可能な状態となり、それにより、この隠蔽はがき401の送付先に通知情報415a,415bが通知されることになる。
その後、この隠蔽はがき401を折り畳んで保管する場合は、まず、図10(c)に示すように、2つの紙片部410a,410bを折り部430を介して折り畳む。しかし、この状態では、紙片部410a,410bのうち少なくとも一方が反り返ってしまい、2つの紙片部410a,410bが互いに離反してしまう。
そこで、図10(d)に示すように、切り込み411a,411bを用いて、紙片部410aのうち図9中切り込み411aを介して下部となる領域を、紙片部410bの図9中切り込み411bを介して上部となる領域の下に潜り込ませ、それにより、2つの紙片部410a,410bのうち、紙片部410a,410bが折り部430を介して折り畳まれた場合に切り込み411a,411bによって挟まれる領域において、2つの紙片部410a,410bの重ね合わせ状態における表裏関係を反転させる。また、同様に、切り込み412a,412bを用いて、紙片部410aのうち図9中切り込み412aを介して下部となる領域を、紙片部410bの図9中切り込み412bを介して上部となる領域の下に潜り込ませ、それにより、2つの紙片部410a,410bのうち、紙片部410a,410bが折り部430を介して折り畳まれた場合に切り込み412a,412bによって挟まれる領域において、2つの紙片部410a,410bの重ね合わせ状態における表裏関係を反転させる。
すると、図10(e)に示すように、紙片部410bの、切り込み411bと切り込み411aに対向する領域との間の領域と、切り込み412bと切り込み412aに対向する領域との間の領域とが紙片部410a上に表出し、また、紙片部410aの、切り込み411aと切り込み411bに対向する領域との間の領域と、切り込み412aと切り込み412bに対向する領域との間の領域とが紙片部210b下に表出することとなり、図10(e)中A方向から見た場合、図10(f)に示すように、2つの紙片部410a,410bのうち、紙片部410a,410bが折り部430を介して折り畳まれた場合に切り込み411a,411bによって挟まれる領域と切り込み412a,412bによって挟まれる領域とが、2つの紙片部410a,410bの重ね合わせ状態における表裏関係が反転した状態にて係合する。これにより、折り畳まれた2つの紙片部410a,410bが互いに係止し合うこととなり、2つの紙片部410a,410bのうち一方が反り返って2つの紙片部410a,410bが離反してしまうことがなくなる。
(第6の実施の形態)
図11は、本発明の隠蔽はがきの第6の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は2つの紙片部510a,510bを見開いた状態を示す図である。
本形態は図11に示すように、外形が同一である2つの紙片部510a,510bが折り部530を介して折り畳み可能に連接して構成され、紙片部510a,510bの一方の全面に貼着後の剥離が可能な感圧性接着剤520が塗布されており、感圧性接着剤520が塗布された面が内側となるように折り部530を介して折り畳まれて使用される。
紙片部510aは、折り部530を介して折り畳まれた場合に外側となる面に、この隠蔽はがき501の送付先の住所や氏名等からなる宛先情報514が表示されているとともに、折り部530を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき501の送付先に通知すべき通知情報515aが表示されている。また、紙片部510aには、折り部530に対向する辺部から、この辺部に沿う方向に対して斜めの方向に直線状に延びた切り込み511aが形成されているとともに、貼着された2つの紙片部510a,510bを剥離する際に剥離開始端部となる切り込み513が形成されている。また、紙片部510aは、切り込み511aによって、折り部530に対向する辺部近傍の領域が2つの領域に分離されているが、切り込み511aの折り部530に対向する辺部側には分離部となるタイ部516aが設けられており、それにより、切り込み511aによって分離される2つの領域は分離可能に連接している。
紙片部510bは、折り部530を介して折り畳まれた場合に内側となる面に、この隠蔽はがき501の送付先に通知すべき通知情報515bが表示されている。また、紙片部510bには、紙片部510a,510bが折り部530を介して折り畳まれた場合に、紙片部510aに形成された切り込み511aとは異なる方向であって、折り部530に対向する辺部に沿う方向に対して斜めの方向に直線状に延び、かつ、その一部にて切り込み511aと対向、交差する切り込み511bが、折り部530に対向する辺部から形成されている。また、紙片部510bは、切り込み511bによって、折り部530に対向する辺部近傍の領域が2つの領域に分離されているが、切り込み511bの折り部530に対向する辺部側には分離部となるタイ部516bが設けられており、それにより、切り込み511bによって分離される2つの領域は分離可能に連接している。なお、紙片部510bにおいても、紙片部510aの切り込み513に対向する領域が、紙片部510a,510bを剥離する際の剥離開始端部となる。
紙片部510a,510bにそれぞれ形成された切り込み511a,511bは、上述したように、紙片部510a,510bが折り部530を介して折り畳まれた場合に互いに対向、交差するように形成されているが、本形態の切り込み511a,511bにおいては、その中央部分にて対向、交差している。なお、2つの切り込み511a,511bが対向する領域は、紙片部510a,510bの折り部530に対向する辺部近傍となっている。
以下に、上記のように構成された隠蔽はがき501の使用方法について説明する。
図12は、図11に示した隠蔽はがき501の使用方法を説明するための図である。
図11に示した隠蔽はがき501は、図11(a),(b)に示したように、2つの紙片部510a,510bが折り部530を介して折り畳まれ、感圧性接着剤520によって剥離可能に貼着された状態で、紙片部510aに表示された宛先情報514に従って送付先に送付される。この際、紙片部510a,510bにはそれぞれ、切り込み511a,511bが形成されているが、この切り込み511a,511bの紙片部510a,510bの折り部530に対向する辺部にそれぞれタイ部516a,516bが設けられているため、2つの紙片部510a,510bが折り畳まれて剥離可能に貼着された状態において、紙片部510a,510bが切り込み511a,511bから裂けてしまうことが回避される。
隠蔽はがき501が送付先に送付された後、紙片部510a,510bに表示された通知情報515a,515bを見るために、切り込み513を剥離開始端部として紙片部510bから紙片部510aを剥離していく。すると、2つの紙片部510a,510bの剥離領域が、切り込み511a,511bが形成された領域に達する。この際、切り込み511a,511bのうち、紙片部510a,510bの折り部530に対向する辺部側の端部においては、タイ部516a,516bが設けられているため、図12(a)に示すように、紙片部510bから紙片部510aを剥離する際に、紙片部510aの切り込み511aを介して分離された2つの領域のうち一方が紙片部510aとともに捲れ上がり、他方が紙片部510bに貼着されたままとなって紙片部510aが裂けてしまうことを回避することができる。
2つの紙片部510a,510bを剥離して完全に見開くと、図12(b)に示すように、紙片部510a,510bにそれぞれ表示された通知情報515a,515bが視認可能な状態となり、それにより、この隠蔽はがき501の送付先に通知情報515a,515bが通知されることになる。
その後、この隠蔽はがき501を折り畳んで保管する場合は、まず、図12(c)に示すように、2つの紙片部510a,510bを折り部530を介して折り畳む。しかし、この状態では、紙片部510a,510bのうち少なくとも一方が反り返ってしまい、2つの紙片部510a,510bが互いに離反してしまう。
そこで、図12(d)に示すように、タイ部516a,516bを破断し、切り込み511a,511bを用いて、紙片部510aのうち図11中切り込み511aを介して下部となる領域を、紙片部510bの図11中切り込み511bを介して上部となる領域の下に潜り込ませ、それにより、2つの紙片部510a,510bのうち、紙片部510a,510bが折り部530を介して折り畳まれた場合に切り込み511a,511bと折り部530に対向する辺部とによって囲まれる領域において、2つの紙片部510a,510bの重ね合わせ状態における表裏関係を反転させる。
すると、図12(e)に示すように、紙片部510bの、切り込み511bと切り込み511aに対向する領域と折り部530に対向する辺部とによって囲まれる領域が紙片部510a上に表出し、また、紙片部510aの、切り込み511aと切り込み511bに対向する領域と折り部530に対向する辺部とによって囲まれる領域が紙片部510b下に表出することとなり、図12(e)中A方向から見た場合、図12(f)に示すように、2つの紙片部510a,510bのうち、紙片部510a,510bが折り部530を介して折り畳まれた場合に切り込み511a,511bと折り部530に対向する辺部とによって囲まれる領域が、2つの紙片部510a,510bの重ね合わせ状態における表裏関係が反転した状態にて係合する。これにより、折り畳まれた2つの紙片部510a,510bが互いに係止し合うこととなり、2つの紙片部510a,510bのうち一方が反り返って2つの紙片部510a,510bが離反してしまうことがなくなる。
このように、上述した6つの実施の形態においては、2つの紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bを剥離して見開いた後、折り部30,130,230,330,430,530を介して再度折り畳んで2つの紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bを係止する構成が2つの紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bの辺部から延びた切り込み11a,11b,111a,111b,211a,211b,311a,311b,411a,411b,412a,412b,511a,511bとなっているため、その構成を紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bの辺部に沿う領域に設けることができ、それにより、2つの紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bに表示された情報が見にくくなりづらく、かつ、2つの紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bが同一の形状を有するものであっても2つの紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bを剥離した後に再度折り畳んで保管しやすくすることができる。なお、第2、第3及び第6の実施の形態に示したものにおいては、切り込み111a,111b,211a,211b,511a,511bの折り部130,230,530に対向する辺部側にタイ部116a,116b,216a,216b,516a,516bが設けられているが、この場合においても、上述したように、切り込み111a,111b,211a,211b,511a,511bが、2つの紙片部110a,110b,210a,210b,510a,510bの辺部から延びたものと定義する。
なお、第1及び第5の実施の形態に示したものにおいても、その他の実施の形態に示したものと同様に、切り込み11a,11b,411a,411b,412a,412bの折り部30,430に対向する辺部側にタイ部を設けることも考えられる。また、第2〜第4及び第6の実施の形態に示したものにおいて、タイ部116a,116b,216a,216b,316a,316b,516a,516bを設けずに、切り込み111a,111b,211a,211b,311a,311b,511a,511bをミシン目によって構成することも考えられる。
また、上述した第1〜第5の実施の形態においては、紙片部10a,110a,210a,310a,410aに形成された切り込み11a,111a,211a,311a,411a,412aと、紙片部10b,110b,210b,310b,410bに形成された切り込み11b,111b,211b,311b,411b,412bとが、切り込み11a,11b,111a,111b,211a,211b,311a,311b,411a,411b,412a,412bの折り部30,130,230,330,430に対向する辺部側とは反対側の端部にて互いに対向しており、また、上述した第6の実施の形態においては、紙片部510aに形成された切り込み511aと紙片部510bに形成された切り込み511bとが、切り込み511a,511bの中央部分にて互いに対向、交差しているが、2つの紙片部に形成された切り込みが対向する領域は、折り部に対向する辺部以外の領域であれば、上述した実施の形態に示したものと同様に、2つの紙片部に形成された切り込みを用いて紙片部の表裏関係を反転させることができる。
また、上述した6つの実施の形態においては、切り込み11a,11b,411a,411b,412a,412bの角度を適宜設定したり、切り込み111a,111b,211a,211b,311a,311b,511a,511bにタイ部116a,116b,216a,216b,316a,316b,516a,516bを設けたりすることにより、紙片部10b,110b,210b,310b,410b,510bから紙片部10a,110a,210a,310a,410a,510aを剥離する際に、紙片部10a,110a,210a,310a,410a,510aが裂けてしまうことを回避しているが、紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bの切り込み11a,11b,111a,111b,211a,211b,311a,311b,411a,411b,412a,412b,511a,511bが形成された領域の近傍に感圧性接着剤20,120,220,320,420,520を塗布しない構成とすることにより、紙片部10b,110b,210b,310b,410b,510bから紙片部10a,110a,210a,310a,410a,510aを剥離する際に、紙片部10a,110a,210a,310a,410a,510aが裂けてしまうことを回避することもできる。
また、上述した6つの実施の形態においては、2つの紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bを剥離可能に貼着する構成として感圧性接着剤20,120,220,320,420,520を用いたものを例に挙げて説明したが、2つの紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bを剥離可能に貼着する構成はこれに限らず、その他に、例えば、擬似接着フィルムを用いたものやニスを塗布したもの等が考えられる。
また、上述した6つの実施の形態においては、2つの紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bが折り部30,130,230,330,430,530を介して折り畳み可能に連接し、これら2つの紙片部10a,10b,110a,110b,210a,210b,310a,310b,410a,410b,510a,510bが剥離可能に貼着された隠蔽はがき1,101,201,301,401,501を例に挙げて説明したが、本発明は、このように折り部を介して折り畳み可能に連接した2つの紙片部にさらに1つ以上の紙片部が折り部を介して折り畳み可能に連接したものを含むことは言うまでもない。その場合、連接する紙片部の数によっては、切り込みが折り部に形成されることになるが、2つの紙片部のみにおいては、その紙片部が折り部を介して折り畳まれた場合に、2つの紙片部が連接する折り部に対向する辺部から互いに異なる方向に延び、かつその辺部以外の領域で互いに対向する切り込みがそれぞれ形成されていることになる。