JP5155132B2 - 同軸線通信装置及び同軸線通信装置の送信レベル調整方法 - Google Patents

同軸線通信装置及び同軸線通信装置の送信レベル調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、屋内に配設された同軸線を用いた同軸線通信装置及びその送信レベル調整方法に関するものである。
パソコンやデジタル家電製品の普及に伴って、住宅内にLAN(ローカルエリアネットワーク)を構築することがある。住宅内にLANを構築する場合、無線LANや電力線通信装置(PLCモデム)が用いられることが多いが、近年、屋内に配設されテレビ等の放送信号を伝送する同軸線を用いてより高速なデータ通信が可能な同軸線通信装置が注目されている(例えば、非特許文献1参照)。
NTTネオメイト−NEOSTYLESHOP−c.LINKサービス、[2008年8月21日検索]、インターネット<URL:HTTP://neostyle.ntt−neo.com/clink/clink.html>
上記同軸線通信装置は、住宅等の各部屋に配設された放送信号伝送用の同軸線に接続される。この同軸線は、放送電波を受信するためのアンテナが接続された分配器を介して各部屋に配設されており、同軸線通信装置は、分配器を介して接続された各部屋ごとの同軸線を信号伝送路として用いる。
しかし、同軸線通信装置が出力する通信信号を同軸線に伝送させると、その通信信号が分配器を通過してアンテナに到達し、アンテナから当該通信信号が電磁波として放射される、いわゆる不要輻射を発生させてしまうおそれがある。
上記アンテナからの不要輻射を抑制するには、通信信号がアンテナ側に到達するのを遮断するためのフィルタをアンテナと分配器との間に設けたり、同軸線通信装置同士による通信が確立できる範囲で、通信信号の送信レベルを極力抑えるといったことが考えられる。
しかし、上記フィルタをアンテナと分配器との間に設けるには、専門的な知識を要するので、同軸線通信装置を購入したユーザが容易に設置できないという問題がある。
また、通信が確立できる範囲で送信レベルを抑えれば、不要輻射は抑制されるが、通信品質が劣化するという問題が生じる。加えて、住宅等における放送電波の受信態様によっては、不要輻射が抑制される場合があり、このような場合にまで、送信レベルを抑えた設定とすると、得ることができる最大限の通信品質で通信を行うことができないという結果を招く。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、不要輻射を抑制しつつも、可能な限り通信品質を確保することができる同軸線通信装置、及び同軸線通信装置の送信レベル調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、同軸線を通信信号の伝送路として通信を行う同軸線通信装置であって、前記同軸線を通じて受信する受信信号の受信レベルを取得する受信レベル取得手段と、前記受信レベル取得手段が取得した前記受信レベルに基づいて、前記同軸線に接続されるアンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記通信信号の送信レベルを調整する制御手段と、を備えていることを特徴としている。
上記のように構成された同軸線通信装置によれば、前記同軸線に接続されるアンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かの判定結果に基づいて、制御手段が通信信号の送信レベルを調整するので、以下のような措置を講ずることができる。すなわち、アンテナからの通信信号の放射が抑制されると判定された場合、アンテナからの通信信号の放射が抑制されないと判定される場合よりも前記通信信号の送信レベルを大きく調整することができ、不要輻射を抑制しつつより高い通信品質を得ることができる。
一方、アンテナからの放射が抑制されないと判定される場合には、送信レベルを通信可能な範囲で相対的に小さく調整することができ、アンテナからの不要輻射を抑制することができる。
このように、本発明の同軸線通信装置によれば、アンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かの判定に応じて、適宜通信信号の送信レベルを調整することができ、その結果、不要輻射を抑制しつつも、可能な限り通信品質を確保することができる。
上記同軸線通信装置において、前記判定手段は、前記受信信号の受信レベルに基づいて、前記アンテナと前記同軸線との間に、前記アンテナにより受信される放送信号を増幅するためのブースタが接続されているか否かを判定し、前記ブースタが接続されていると判定した場合には、前記アンテナからの前記通信信号の放射が抑制されると判定するものであることが好ましい。
アンテナと同軸線との間に、アンテナが受信する放送信号を増幅するためのブースタが接続されている場合には、このブースタによって、同軸線通信装置が出力する通信信号がアンテナに伝達するのを抑制することができ、通信信号の送信レベルを比較的大きくしたとしても、アンテナからの通信信号の放射(不要輻射)が抑制される。
従って、上記構成の同軸線通信装置の場合、判定手段がアンテナと同軸線との間にブースタが接続されているか否かの判定を行うことで、アンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かの判定を確実に行うことができる。
ブースタは、TV等の放送信号を増幅する際、放送信号で使用される周波数帯域の周辺に位置する周辺周波数に存在する雑音波等も増幅する。このため、ブースタが接続されている場合、前記周辺周波数における受信レベルが、ブースタが接続されていない場合と比較して大きく現れる。
このため、上記同軸線通信装置において、前記受信レベル取得手段は、前記受信信号の内、前記放送信号で使用される使用周波数帯域の周辺に位置する周辺周波数の受信レベルを取得するものであり、前記判定手段は、前記受信レベル取得手段が取得した前記周辺周波数の受信レベルに基づいて、前記アンテナと前記同軸線との間に前記ブースタが接続されているか否かを判定するものであることが好ましい。
この場合、周辺周波数の受信レベルが、ブースタに起因して雑音波が増幅されていると認識できる程度の値以上であれば、ブースタが接続されていると判断することができ、逆に前記受信レベルが低く現れていればブースタが接続されていないと判断することができる。このように、上記構成によれば、周辺周波数の受信レベルを取得することで、アンテナがブースタを介して同軸線に接続されているか否かの判定を好適に行うことができる。
また、住宅等におけるアンテナの接続態様は随時変化するものではないので、一度、判定手段の判定結果に基づいて通信信号の送信レベルを調整すれば、その調整後も、当該接続態様に応じた送信レベルを維持できる。このため、前記判定手段は、予め定められたタイミングで、前記アンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かの判定を行うように構成してもよい。
これにより、必要以上に判定が行われるのを防止できる。
なお、前記判定手段は、当該同軸線通信装置が起動するタイミングごとに判定を行うものであってもよく、この場合、同軸線通信装置を使用する際に確実に判定が行われ、送信レベルが調整されるので、アンテナの接続態様に応じた送信レベルを随時維持することができる。
上記同軸線通信装置において、前記判定手段による判定結果に関する情報を、前記同軸線に接続された他の同軸線通信装置に送信する送信手段をさらに備えていることが好ましい。
この場合、送信レベルの調整を行った同軸線通信装置が、送信手段によって、他の同軸線通信装置に対して前記情報を送信することができるので、当該他の同軸線通信装置は、受信レベル取得手段や判定手段を備えずとも、自己の送信レベルを調整することができる。
また、本発明は、同軸線を通信信号の伝送路として通信を行う同軸線通信装置であって、前記同軸線に接続されるアンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かの判定結果に関する情報を、前記同軸線に接続された他の同軸線通信装置から当該同軸線又は他の通信媒体を介して受信する受信手段と、前記受信手段が受信する判定結果に関する情報に基づいて、前記通信信号の送信レベルを調整する制御手段と、を備えていることを特徴としている。
上記構成の同軸線通信装置によれば、上記判定に係る判定結果に関する情報を他の同軸線通信装置から受信し取得することができるので、アンテナからの通信信号の放射が抑制されるか否かの判定を行うための判定手段を備えずとも、自己の送信レベルを調整することができる。この結果、不要輻射を抑制しつつ可能な限り通信品質を確保できることに加えて、装置の構成を簡易なものとすることができる。
本発明は、同軸線を通信信号の伝送路として通信を行う同軸線通信装置の送信レベルを調整する方法であって、前記同軸線を通じて受信する受信信号の受信レベルを取得する受信レベル取得ステップと、前記受信レベル取得ステップにより取得した前記受信信号の受信レベルに基づいて、前記同軸線に接続されるアンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かを判定する判定ステップと、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記通信信号の送信レベルを調整する調整ステップと、を備えていることを特徴としている。
上記のように構成された同軸線通信装置の送信レベル調整方法によれば、上述のように、アンテナからの通信信号の放射についての判定に応じて、適宜通信信号の送信レベルを調整することができ、その結果、不要輻射を抑制しつつも、可能な限り通信品質を確保することができる。
また、本発明は、同軸線を通信信号の伝送路として通信を行う同軸線通信装置の送信レベルを調整する方法であって、前記同軸線に接続されるアンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かの判定結果に関する情報を、前記同軸線に接続された他の同軸線通信装置から当該同軸線又は他の通信媒体を介して受信する受信ステップと、前記受信ステップにより受信する判定結果を示す情報に基づいて、前記通信信号の送信レベルを調整する調整ステップと、を備えていることを特徴としている。
上記のように構成された同軸線通信装置の送信レベル調整方法によれば、上述のように、不要輻射を抑制しつつ可能な限り通信品質を確保できることに加えて、装置の構成を簡易なものとすることができる。
以上のように、本発明の同軸線通信装置、及び同軸線通信装置の送信レベル調整方法によれば、不要輻射を抑制しつつも、可能な限り通信品質を確保することができる。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る同軸線通信装置の構成を示すブロック図である。図において、同軸線通信装置M1(以下、単にモデムM1ともいう)は、直交周波数分割多重(OFDM)方式による通信方式を採用することができ、モデム間の通信に係るメディアアクセス制御等を行う通信制御部1と、通信信号の変復調やA/D、D/A変換等を行う変復調部2と、変復調部2から出力されて外部に送信される通信信号を増幅するための増幅部3と、増幅部3が接続されるとともに外部の通信信号の伝送路に接続されるコネクタ(F型)10と、制御部1に接続され外部に設けられるパソコン等の情報機器とのインターフェースとなる外部インターフェース4(例えばイーサネット(登録商標)のインターフェース)と、コネクタ10及び変復調部2の間に接続され当該モデムM1がコネクタ10から受信する受信信号の受信レベルを取得する受信レベル取得部5とを備えている。
モデムM1は、さらに、受信レベル取得部5が取得した受信レベルに基づいて、後述する放送信号受信用のアンテナからの通信信号の放射が抑制されるか否かを判定する判定部6と、この判定部6の判定に基づいて増幅部3を制御する制御部7とを備えている。
コネクタ(F型)10には、同軸線11の一端に設けられたアンテナプラグ12が接続される。同軸線11の他端のアンテナプラグ12は、例えば宅内に設置される放送信号を受信するアンテナに繋がる後述するTV端子に接続される。本実施形態のモデムM1は、TV端子から延びる放送信号の伝送経路を用い、他のモデムとの間で通信信号の送受信を行う。
図2は、住宅に設置されたアンテナと、住宅内に配設された同軸線との接続態様の一例を示す模式図であり、アンテナが直接住宅内の同軸線を束ねる分配器に接続されている構成を示している。
図2において、アンテナ20は、地上波放送(UHF)を受信するためのものであり、ケーブル21を介して住宅H内に設置された分配器22に接続されている。分配器22は、住宅H内の各部屋に設置された複数のTV端子13それぞれとの間で、当該複数のTV端子13ごとに配設された同軸線23を介して接続されており、アンテナ20が受信する放送信号を各TV端子13に接続される機器に分配する。
各TV端子13には、テレビの他、モデムM1等を介して、パソコンや、光回線の終端装置、ゲーム機等が接続される。なお、図中、モデムM3は、TV端子13との間に分波器25を介することで、テレビと並列に接続されている。
また、図3は、住宅に設置されたアンテナと、住宅内に配設された同軸線との接続態様の他の例を示す模式図であり、アンテナと分配器との間にブースタが接続されている構成を示している。
図3において、アンテナ20と分配器22との間には、ブースタ24が接続されている。このブースタ24は、アンテナ20により受信される地上波放送(UHF)の放送信号を増幅して分配器22に出力する。分配器22は、ブースタ24からの増幅された放送信号を各TV端子13に接続される機器に分配する。その他の点については図2の構成と同様である。
なお、図2、図3では、アンテナ20をUHF用アンテナとした場合を示したが、このアンテナ20は、VHF用アンテナであっても、その接続の態様は同様であり、UHF用アンテナとVHF用アンテナとが共に分配器22に接続される場合もその態様は同様である。
本実施形態のモデムM1は、同軸線11を介してTV端子13に接続される。そして、同様に他のTV端子13に接続された他のモデムとしてのモデムM2(又はモデムM3)との間で通信信号の送受信を行う。つまり、各モデムM1〜M3は、分配器22及びこの分配器22に接続される複数の同軸線23を介して有線で繋がっており、これら分配器22及び同軸線23を通信信号の信号伝送路として通信を行う。これにより、モデムM1に接続されるパソコンは、他のモデムM2(又はモデムM3)に接続されるパソコン等との間で通信を確立することができる。
図4は、各放送信号に割り当てられている周波数帯域を示す図である。なお、図において、衛星放送の放送信号については、IFレベルの周波数帯域を示している。
図に示すように、地上波(VHF、UHF)の放送信号は、約90〜770MHzの帯域が割り当てられており、衛星放送(BS放送又はCS放送)の放送信号は、約1030〜2050MHzの帯域が割り当てられている。
モデムM1が接続されるTV端子13には、他のモデムM2、M3からの通信信号の他に、図4に示す放送信号が伝達する。モデムM1は、通信信号と放送信号とを含んだ受信信号をTV端子13を介して受信する。
なお、本実施形態のモデムM1は、図中、地上波の帯域と、衛星放送の帯域との中間部分に位置する帯域R1(約800〜1000MHz)を用いて通信信号を出力するように構成されている。モデムM1は、帯域R1を用いることにより、地上波や、BS放送波、CS放送波の帯域を回避して通信信号を送信することができる。なお、モデムM1が通信に用いる帯域として、図中、衛星放送の帯域よりもより高い周波数帯域に位置する帯域R2(約2.1〜2.5GHz)を用いることもできるし、地上波の帯域よりも低い周波数帯域に位置する帯域R3(約10〜30MHz)を用いることもできる。
図1に戻って、モデムM1は、上述のようにアンテナ20からの放送信号が分配されるTV端子13に接続されるので、モデムM1が受信する受信信号には、他のモデムM2からの通信信号の他、アンテナ20が受信する放送信号も含まれる。
モデムM1が受信する受信信号は、まず、受信レベル取得部5に与えられる。受信レベル取得部5は、前記受信信号の受信レベルを取得して判定部6に出力する。また、受信レベル取得部5は、前記受信信号の内、他のモデムからの通信信号の周波数帯域(帯域R1)付近の信号を変復調部2に向けて通過させるフィルタ機能を有しており、他のモデムからの通信信号を変復調部2に出力する。なお、この受信レベル取得部5が判定部6に対して出力する受信レベルの態様については、後述する。
変復調部2は、上述のように、通信信号の変復調や、A/D、D/A変換といった機能を有しており、受信レベル取得部5から与えられる通信信号を復調し、受信データを取得する。復調された受信データは、通信制御部1に出力される。
通信制御部1は、受信データについて所定の処理を行った後、外部インターフェース4を介してパソコン等に出力する。また、通信制御部1は、当該モデムM1に接続されたパソコン等から出力される送信データについて所定の処理を行った後、変復調部2に出力する。通信制御部1から出力された送信データは、変復調部2によって変調され、通信信号として、増幅部3に与えられる。
増幅部3は、変復調部2から与えられる通信信号を所定の送信レベルに調整して出力する。増幅部3から出力された通信信号は、コネクタ10や、信号伝送路である同軸線23、分配器22を通じて、他のモデムM2に送信される。
また、増幅部3は、上述のように制御部7によって制御され、通信信号の送信レベルを調整するように構成されている。
制御部7は、判定部6から出力される判定結果に基づいて、増幅部3から出力される通信信号の送信レベルを予め定めた低レベル値に調整する低レベルモードと、前記低レベル値よりも高い高レベル値に調整する高レベルモードの二つのモードに切り替える機能を有している。制御部7は、前記両モードを切り替えることで、増幅部3の送信レベルを調整する。
判定部6は、受信レベル取得部5が取得した受信レベルに基づいて、アンテナ20と、同軸線23との間に、放送信号を増幅するためのブースタが接続されているか否かを判定する。
ここで、判定部6が行う判定方法について説明する。
受信レベル取得部5は、モデムM1が受信した受信信号が与えられると、当該受信信号の受信レベル値を周波数スペクトルに変換する。
図5は、受信レベル取得部5が受信信号を変換することで得る、地上波の放送信号周辺における受信レベル値と周波数との関係の一例を示すグラフであり、(a)は、アンテナ20と、同軸線23との間に、ブースタが接続されていない状態で十分な受信レベル値が得られている場合、(b)は、ブースタが接続されることで十分な受信レベル値が得られている場合の態様を示している。図中、横軸は周波数を示しており、縦軸は受信レベル値を示している。
図5(a)においては、地上波の放送信号(1チャンネル〜62チャンネル、90〜770MHz)の帯域で高い受信レベル値(白抜きの棒グラフ)が得られている。一方、図5(b)においては、地上波の放送信号の帯域で現れる受信レベル値の他、放送信号で使用される周波数帯域以外であってその使用周波数帯域の周辺に位置する周辺周波数においても、図5(a)では見られない受信レベル値の上昇(ハッチングで示した棒グラフ)が現れる。
アンテナが受信する放送信号を増幅するためのブースタは、一般に、当該アンテナが受信した放送信号のみならずノイズ(雑音波)等も増幅する。その後、必要な周波数帯域(放送信号の帯域)の信号を通過させるフィルタ等によって、増幅された放送信号を出力するように構成されている。ブースタは、上記のようにノイズも増幅するので、増幅後の信号においては、放送信号の帯域周辺のノイズフロアが上昇する。また、前記フィルタは、必要な放送信号の帯域の信号のみならず、その帯域周辺の信号も通過させる。このため、ブースタは、増幅した放送信号を出力する際、放送信号のみならず、周辺周波数に位置するノイズフロアが増幅されて上昇した状態で出力される。
上記の理由から、ブースタが接続されている場合には、図5(b)に示すように、周辺周波数の領域において受信レベルの上昇が現れる。
本実施形態の受信レベル取得部5は、上記周辺周波数の受信レベル値を取得する。具体的には、地上波の放送信号で使用される帯域中で高周波数側端に位置する62チャンネルの中心周波数は767MHzであり、受信レベル取得部5は、例えば、780〜800MHzの範囲における受信レベル値の最大値を、周辺周波数の受信レベル値として取得する。
また、地上波の放送信号の使用帯域の低周波数側端に位置する1チャンネルの中心周波数は、93MHzであり、受信レベル取得部5は、例えば、約60〜80MHzの範囲における受信レベル値の最大値を、周辺周波数の受信レベル値として取得する。
受信レベル取得部5は、上記のように取得した周辺周波数の受信レベル値を判定部6に出力する。
判定部6は、受信レベル取得部5が出力する上記受信レベル値を受け付けると、この受信レベル値に基づいて、アンテナ20と、同軸線23との間にブースタが接続されているか否かを判定する。
判定部6は、予め、所定の閾値S1を記憶しており、受信レベル取得部5から与えられる周辺周波数の受信レベル値が、所定の閾値S1よりも大きいか否かを判定することで、ブースタの接続の有無を判定する。この場合、閾値S1は、周辺周波数の受信レベル値が、ブースタに起因してノイズが増幅されていると認識できる程度の値に設定されており、受信レベル値がこの閾値S1より大きい値であれば、判定部6は、ブースタが接続されていると判断することができ、逆に受信レベル値が閾値S1以下である場合には、ブースタが接続されていないと判断することができる。
例えば、閾値S1が図5中の破線で示す値に設定されているとすると、図5(a)のブースタが接続されていない場合では、周辺周波数の受信レベル値は、閾値S1に達していないので、判定部6は、ブースタの接続が無いと判定する。一方、図5(b)のブースタが接続されている場合では、周辺周波数の受信レベル値(の最大値)は、閾値S1を越えているので、判定部6は、ブースタの接続が有ると判定する。
このように、本実施形態の判定部6によれば、周辺周波数の受信レベルを取得することで、ブースタが接続されているか否かの判定を好適に行うことができる。
なお、上記では、受信レベル値が前記閾値よりも大きければ、ブースタが接続されていると判定する場合を示したが、例えば、周辺周波数として受信レベル値を取得する範囲において、取得した受信レベル値を周波数軸方向に積分し、その値が所定の値より大きいか否かで、ブースタの接続の有無を判定することもできる。
また、約70〜85MHzの範囲にはFMの放送信号が割り当てられているので、低周波数側端で受信レベル値を取得する場合、前記閾値より高い値が取得されかつ、FM等の放送信号を受信していると判定できる程度に高い受信レベル値が取得されたときには、FMの放送信号を受信していると判断し、判定部6は60〜80MHzの範囲における受信レベル値での判定を中止するようにすることもできる。
上記構成のモデムM1は、以下に示すように、通信信号の送信レベルの調整を行う。
図6は、モデムM1が行う、通信信号の送信レベル調整の手順を示すフローチャートである。
まず、モデムM1は、受信した受信信号の受信レベル値を受信レベル取得部5に取得させ(ステップS1)、取得した受信レベル値に基づいて、判定部6にブースタの接続の有無を判定させる(ステップS2)。
判定部6は、受信レベル値が、上記閾値S1よりも大きい場合、ブースタが接続されていると判定し、その旨の判定結果を制御部7に通知する。
ブースタが接続されている旨の判定結果を受けた制御部7は、上述の高レベルモードを選択し(ステップS3)、増幅部3から出力される通信信号の送信レベルを高レベル値に調整して処理を終える。
一方、受信レベル値が、上記閾値S1以下である場合、判定部6は、ブースタが接続されていないと判定し、その旨の判定結果を制御部7に通知する。
ブースタが接続されていない旨の判定結果を受けた制御部7は、上述の低レベルモードを選択し(ステップS4)、増幅部3から出力される通信信号の送信レベルを低レベル値に調整して処理を終える。
次に、上記モデムM1を住宅等に設置する際における、当該モデムM1の具体的な動作の態様について、図2及び図3にてそれぞれ示した住宅に設置する場合を例示して説明する。
まず、モデムM1を、図2に示す、アンテナ20にブースタが接続されていない住宅Hの宅内に設置する場合について説明する。
モデムM1をTV端子13に接続して起動すると、まず、モデムM1は、TV端子13を介して受信する受信信号中の周辺周波数の受信レベル値を受信レベル取得部5に取得させる。なお、本実施形態のモデムM1は、当該モデムM1を初めて起動したタイミングで、判定部6に判定を行わせ、その後は、所定の期間(例えば、1ヶ月間)が経過するまで判定を行わないように制御する。
この場合の住宅Hには、アンテナ20と分配器22及び同軸線23の間にはブースタが接続されていないので、判定部6は、制御部7にブースタが接続されていない旨の判定結果を通知する。
この結果、制御部7は、上述の低レベルモードを選択し、通信信号の送信レベルを低レベル値に調整する。
ここで、図2の住宅Hの場合、モデムM1からアンテナ20までの間には、同軸線23及び分配器22等が介在しているが、上記従来例で述べたように、モデムM1が通信信号を出力すると、その通信信号が分配器22を通過してアンテナ20に到達し、当該アンテナ20から放射される、いわゆる不要輻射を発生させてしまうおそれがある。
これに対して、低レベルモードにおける低レベル値は、通信信号がアンテナ20からの不要輻射が問題ない程度に抑えられるよう程度でかつモデム間の通信が確立できる範囲に設定されている。
このため、モデムM1が通信信号を出力したとしても、地上波用アンテナ20からの不要輻射は抑制される。
次に、図3に示す、アンテナ20にブースタ24が接続されている住宅Hの宅内に、モデムM1を設置する場合について説明する。
上記同様、モデムM1をTV端子13に接続して起動すると、まず、モデムM1は、TV端子13を介して受信する受信信号中の周辺周波数の受信レベル値を受信レベル取得部5に取得させ、判定部6に判定を行わせる。
この場合の住宅Hには、アンテナ20と分配器22及び同軸線23の間にはブースタ24が接続されているので、判定部6は、制御部7にブースタが接続されている旨の判定結果を通知する。
この結果、制御部7は、上述の高レベルモードを選択し、通信信号の送信レベルを高レベル値に調整する。
ここで、アンテナ20と分配器22及び同軸線23の間にブースタ24が接続されている場合、モデムM1が出力する通信信号は、ブースタ24を通過しなければアンテナ20に到達しない。前記通信信号は、ブースタ24を通過する際に減衰するので、通信信号がアンテナ20に伝達するのを抑制することができる。
すなわち、ブースタ24は、上述したように、必要な周波数帯域(放送信号の帯域)の信号を通過させるフィルタを備えている上に、信号を増幅するための増幅器を備えており、当該ブースタ24の出力端側から伝達し入力する信号が入力端側に伝達するのを阻止する。従って、放送信号の帯域とは異なる周波数帯域を用いるモデムM1の通信信号がブースタ24の出力端側に到達したとしても、アンテナ20側に伝達するのを抑制することができる。
以上より、図3に示すように、アンテナ20と、同軸線23及び分配器22等との間にブースタ24が接続されている場合には、モデムM1の通信信号の送信レベルを比較的大きくしたとしても、アンテナ20からの通信信号の放射(不要輻射)を抑制することができる。
上記のように、ブースタ24が接続されていれば、アンテナ20からの通信信号の放射(不要輻射)が抑制される。このため、判定部6は、受信レベル値に基づいて、通信信号がアンテナ20側に伝達するのを抑制するブースタが接続されているか否かを判定を行うことで、アンテナ20からの通信信号の放射が抑制されるか否かを判定しているといえる。
すなわち、判定部6は、受信レベル値に基づいて、アンテナ20からの通信信号の放射が抑制されるか否かを判定する判定手段を構成しており、上述のように、ブースタが接続されていると判定した場合には、アンテナ20からの通信信号の放射が抑制されると判定するものであるといえる。
また、判定部6は、アンテナ20と同軸線23との間にブースタが接続されているか否かの判定を行うことで、アンテナ20からの通信信号の放射が抑制されるか否かの判定を確実に行うことができる。
以上のように、本実施形態のモデムM1によれば、判定部6の判定結果に基づいて、制御部7が通信信号の送信レベルを調整するので、以下のような措置を講ずることができる。
すなわち、ブースタ24が接続され、アンテナ20からの放射が抑制されると判定された場合には、制御部7は、高レベルモードを選択する。これにより、ブースタが接続されておらずアンテナ20からの通信信号の放射が抑制されないと判定される場合よりも通信信号の送信レベルを大きく調整するので、不要輻射を抑制しつつより高い通信品質を得ることができる。
一方、ブースタが接続されておらず、アンテナ20からの放射が抑制されないと判定される場合には、制御部7は、低レベルモードを選択し、送信レベルを通信可能な範囲で相対的に小さく調整することができ、アンテナ20からの不要輻射を抑制することができる。
このように、本発明のモデムM1によれば、アンテナ20からの前記通信信号の放射が抑制されるか否かの判定に応じて、適宜通信信号の送信レベルを調整することができ、その結果、不要輻射を抑制しつつも、可能な限り通信品質を確保することができる。
住宅に設置されたアンテナ20の接続態様は随時変化するものではないので、一度、判定部6の判定結果に基づいて通信信号の送信レベルを調整すれば、その調整後も、当該アンテナ20の接続態様に応じた送信レベルを維持できる。このため、本実施形態のモデムM1は、当該モデムM1を初めて起動したタイミングで、放送信号判定部5に判定を行わせ、その後は、所定の期間(例えば、1ヶ月間)が経過するまで判定を行わないように制御する。
このように、放送信号判定部5に、予め定められたタイミングで判定させるように構成することで、必要以上に判定が行われるのを防止できる。
その一方、判定部6は、モデムM1を起動するタイミングごとに判定を行うように構成されていてもよく、この場合、モデムM1を使用する際に確実に判定が行われ、送信レベルが調整されるので、アンテナ20の接続態様に応じた送信レベルを随時維持することができる。
また、上記のようにモデムM1をTV端子13に接続、起動し、送信レベルの調整を終えると、制御部7は、判定部6による判定結果に関する情報を通信制御部1に通知する。通信制御部1は、他のモデムが同一の信号伝送路内に接続されているか否かを確認するための通信信号を生成し、変復調部2及び増幅部3を介して外部に向けて出力する。この通信信号には、前記判定結果に関する情報が含められる。なお、上記判定結果に関する情報は、ブースタの接続の有無を示す情報とすることもできるし、制御部7が調整する送信レベル値に関する情報とすることもできる。
他のモデムM2(又はM3)が接続されている場合、この通信信号を受信した他のモデムM2は、モデムM1による判定結果に関する情報を取得することができ、その情報に基づいて、自己の通信信号の送信レベルを調整する。
以上のように、通信制御部1は、判定結果に関する情報を他のモデムに送信するための送信手段を構成しており、これによって、他のモデムM2は、受信レベル取得部5や判定部6を備えずとも、自己の送信レベル値を調整することができる。
上記モデムM2は、例えば、図7に示すような構成とすることができる。
図7中、モデムM2が、図1に示したモデムM1との間で異なる点は、受信レベル取得部5と判定部6とを備えていない点である。
モデムM2は、他の同軸線通信装置としてのモデムM1から同軸線23を介して送信される、アンテナ20からの通信信号の放射の抑制についての判定結果に関する情報を含む通信信号を受信すると、通信制御部1に前記判定結果に関する情報を取得させ、この判定結果に関する情報を制御部7へ出力させる。
前記情報を受け付けた制御部7は、判定結果に関する情報に基づいて、通信信号の送信レベル値の制御を行う。送信レベルの制御については、モデムM1と同様である。
上記構成のモデムM2は、アンテナ20からの通信信号の放射の抑制についての判定結果に関する情報をモデムM1から受信し取得することができるので、アンテナ20と同軸線23との接続態様についての判定部6や、受信レベル取得部5等を備えずとも、自己の送信レベル値を調整することができる。この結果、不要輻射を抑制しつつ可能な限り通信品質を確保できることに加えて、装置の構成を簡易なものとすることができる。
なお、図7で示したモデムM2は、同軸線23を介してアンテナ20からの通信信号の放射の抑制についての判定結果に関する情報を受信したが、モデムM1とモデムM2とが、他の通信媒体(例えば、無線や、電力線等)によって通信可能である場合には、それらを介して判定結果に関する情報を受信するように構成することもできる。
本発明は上記実施形態に限定されることはない。上記実施形態では、周辺周波数の受信レベル値を取得し、周辺周波数の受信レベル値によってブースタの接続の有無を判定するように構成したが、例えば、地上波の放送信号の周波数帯域において受信していると認識できる放送信号の受信レベル値の最大値と最小値を取得し、これら最大値と最小値との差が予め定めた所定の値よりも小さいか否かでブースタの接続の有無を判定するように構成することもできる。
アンテナ20から地上波の放送信号を発信している複数の放送局までの距離が、放送局ごとに異なる場合、アンテナ20を介して受信する放送信号の受信レベル値が複数の放送局に対応するチャンネルごとに大きく異なる場合がある。
この場合、ブースタを介することなく放送信号を受信すれば、受信レベル取得部5が受信レベル値は、チャンネルごとそれぞれで大きく異なった状態で取得される。このため、受信していると認識できる放送信号の受信レベル値の最大値と最小値との差が比較的大きくなる。
一方、上記のように受信レベル値が複数の放送局に対応するチャンネルごとに大きく異なる場合において、ブースタを介して放送信号を受信すると、各チャンネルごとの受信レベル値が、ほぼ同程度の状態で取得される場合がある。この場合、信号を受信していると認識できる受信レベル値での最大値と最小値との差は小さく現れる。
これは、ブースタが増幅後の受信レベル値の利得を自動調整する機能を有している場合があり、チャンネルごとに異なる受信レベル値をブースタが増幅する際にほぼ同程度の受信レベル値に調整するからである。
ここで、受信レベル取得部5が、地上波の放送信号の周波数帯域において放送信号を受信していると認識できるレベル値での最大値と最小値を取得すれば、判定部6は、これら最大値と最小値との差が予め定めた所定の値よりも小さいか否かを判定することで、ブースタの接続の有無を判定することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第一の実施形態に係る同軸線通信装置の構成を示すブロック図である。 住宅に設置されたアンテナと、住宅内に配設された同軸線との接続態様の一例を示す模式図であり、アンテナが直接住宅内の同軸線を束ねる分配器に接続されている構成を示している。 住宅に設置されたアンテナと、住宅内に配設された同軸線との接続態様の他の例を示す模式図であり、アンテナと分配器との間にブースタが接続されている構成を示している。 各放送信号に割り当てられている周波数帯域を示す図である。 受信レベル取得部が受信信号を変換することで得る、地上波の放送信号周辺における受信レベル値と周波数との関係の一例を示すグラフであり、(a)は、アンテナと、同軸線との間に、ブースタが接続されていない状態で十分な受信レベル値が得られている場合、(b)は、ブースタが接続されることで十分な受信レベル値が得られている場合の態様を示している。 モデムが行う、通信信号の送信レベル調整の手順を示すフローチャートである。 同軸線通信装置の他の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 通信制御部(送信手段)
5 受信レベル取得部(受信レベル取得手段)
6 判定部(判定手段)
7 制御部(制御手段)
5c 判定部
20 アンテナ
23 同軸線
24 ブースタ
M1 モデム(同軸線通信装置)
M2 モデム(同軸線通信装置)

Claims (10)

  1. 同軸線を通信信号の伝送路として通信を行う同軸線通信装置であって、
    前記同軸線を通じて受信する受信信号の受信レベルを取得する受信レベル取得手段と、
    前記受信レベル取得手段が取得した前記受信レベルに基づいて、前記同軸線に接続されるアンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、前記通信信号の送信レベルを調整する制御手段と、を備えていることを特徴とする同軸線通信装置。
  2. 前記判定手段は、前記受信信号の受信レベルに基づいて、前記アンテナと前記同軸線との間に、前記アンテナにより受信される放送信号を増幅するためのブースタが接続されているか否かを判定し、前記ブースタが接続されていると判定した場合には、前記アンテナからの前記通信信号の放射が抑制されると判定する請求項1に記載の同軸線通信装置。
  3. 前記受信レベル取得手段は、前記受信信号の内、前記放送信号で使用される使用周波数帯域の周辺に位置する周辺周波数の受信レベルを取得するものであり、
    前記判定手段は、前記受信レベル取得手段が取得した前記周辺周波数の受信レベルに基づいて、前記アンテナと前記同軸線との間に前記ブースタが接続されているか否かを判定する請求項2に記載の同軸線通信装置。
  4. 前記制御手段は、前記判定手段が、前記アンテナからの前記通信信号の放射が抑制されると判定した場合、前記アンテナからの前記通信信号の放射が抑制されないと判定する場合よりも前記通信信号の送信レベルを大きく調整する請求項1〜3のいずれか一項に記載の同軸線通信装置。
  5. 前記判定手段は、予め定められたタイミングで、前記アンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かの判定を行う請求項1〜4のいずれか一項に記載の同軸線通信装置。
  6. 前記判定手段は、当該同軸線通信装置が起動するタイミングごとに判定を行う請求項5に記載の同軸線通信装置。
  7. 前記判定手段による判定結果に関する情報を、前記同軸線に接続された他の同軸線通信装置に送信する送信手段をさらに備えている請求項1〜6のいずれか一項に記載の同軸線通信装置。
  8. 同軸線を通信信号の伝送路として通信を行う同軸線通信装置であって、
    前記同軸線に接続されるアンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かの判定結果に関する情報を、前記同軸線に接続された他の同軸線通信装置から当該同軸線又は他の通信媒体を介して受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信する判定結果に関する情報に基づいて、前記通信信号の送信レベルを調整する制御手段と、を備えていることを特徴とする同軸線通信装置。
  9. 同軸線を通信信号の伝送路として通信を行う同軸線通信装置の送信レベルを調整する方法であって、
    前記同軸線を通じて受信する受信信号の受信レベルを取得する受信レベル取得ステップと、
    前記受信レベル取得ステップにより取得した前記受信信号の受信レベルに基づいて、前記同軸線に接続されるアンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定手段による判定結果に基づいて、前記通信信号の送信レベルを調整する調整ステップと、を備えていることを特徴とする同軸線通信装置の送信レベル調整方法。
  10. 同軸線を通信信号の伝送路として通信を行う同軸線通信装置の送信レベルを調整する方法であって、
    前記同軸線に接続されるアンテナからの前記通信信号の放射が抑制されるか否かの判定結果に関する情報を、前記同軸線に接続された他の同軸線通信装置から当該同軸線又は他の通信媒体を介して受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信する判定結果を示す情報に基づいて、前記通信信号の送信レベルを調整する調整ステップと、を備えていることを特徴とする同軸線通信装置の送信レベル調整方法。
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