JP5152158B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
この空気調和機では、室外熱交換器からのドレン水の滴下によって特にドレン水が溜まり易い部分であるドレンパンの氷結を確実に防止できる。
また、第1の発明では、室外熱交換器からのドレン水の滴下によって特にドレン水が溜まり易い部分であるドレンパンの氷結を確実に防止できる。
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態に係る空気調和機について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の冷媒回路を示す図である。図2は、図1の空気調和機に含まれる室外機の斜視図である。図3は、図2の室外機の分解図である。
図1に示すように、空気調和機1は、室外に設置される室外機1aと、室内の壁面等に設置される室内機1bとを備え、室外機1aと室内機1bとは接続配管により接続されている。空気調和機1の冷媒回路は、主として、圧縮機2と、四路切換弁3と、室外熱交換器4と、電動膨張弁5と、室内熱交換器6とを有している。そして、室外機1aは、室外熱交換器4の近傍に設けられた室外熱交温度センサ4aと、外気温度を検出する外気温度センサ7とを有している。また、室内機1bは、室内熱交換器6の近傍に設けられた室内熱交温度センサ6aと、室温を検知するための室温センサ8とを有している。
図2及び図3に示すように、室外機1aは、略直方体状の筐体9を有している。その筐体9は、天板10、右側板11、前板12、左側板13及びドレンパン14等から構成されている。右側板11は、着脱可能に取り付けられた閉鎖弁カバー11aを含み、前板12は、前面グリル12aを含んでいる。また、室外機1aの筐体9の内部には、上述した圧縮機2及び室外熱交換器4や、送風ファン15、制御部16等が設けられている。
図4は、制御部16の構成を示すブロック図である。制御部16は、運転制御部18(運転制御手段)と、加熱制御部19(加熱制御手段)と、着霜ガードタイマ20と、着霜誤判定タイマ21と、ドレン排水タイマ22と、着霜再判定タイマ23とを有している。また、制御部16には、室外熱交温度センサ4aと、室内熱交温度センサ6aと、外気温度センサ7と、室温センサ8と、四路切換弁3と、ヒータ17とが接続されている。
図5は、ヒータ17による加熱動作のフローチャートである。この動作は、制御部16が内蔵したROMに格納されたプログラムを実行することによって実現される。
図6は、図1の空気調和機1における加熱開始条件及び除霜運転開始条件を説明する図である。図6では、暖房運転開始時からの室外熱交温度の変化の一例を実線で示し、除霜運転開始条件に対応した温度を一点鎖線で示し、ヒータ加熱開始条件に対応した温度を二点鎖線で示している。
第1実施形態の空気調和機1では、一般的に、暖房運転時間が長くなるにつれて室外熱交換器における着霜量が増加することから、除霜運転を開始するタイミングは、室外熱交換器4における着霜量の増加にともなって次第に減少する室外熱交温度(判定値)を用いて決定される。また、ヒータ17による加熱を開始するタイミングも室外熱交温度を用いて決定されるが、その加熱開始判定値(−7℃)は、除霜運転開始を決定する除霜開始判定値(−10℃)に対応した着霜量よりも少ない着霜量に対応するように設定されている。したがって、除霜運転が開始される前の段階からヒータ17による加熱を開始できる。これにより、除霜運転時に発生したドレン水がドレンパン14に付着して氷結してしまうのを防止することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の第1参考例に係る空気調和機について説明する。なお、第1実施形態で説明した要素と同一の要素については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図7は、本発明の第1参考例に係る空気調和機における加熱開始条件及び除霜運転開始条件を説明する図である。図7では、暖房運転開始時からの室内熱交温度の変化の一例を実線で示し、室内熱交温度の変化率の変化の一例を破線で示し、除霜運転開始条件に対応した温度を一点鎖線で示し、ヒータ加熱開始条件に対応した温度を二点鎖線で示している。
第1参考例の空気調和機では、第1実施形態の空気調和機と同様に、除霜運転時に発生したドレン水がドレンパン14に付着して氷結してしまうことを防止することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の第2参考例に係る空気調和機について説明する。なお、第1実施形態で説明した要素と同一の要素については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8は、第2参考例に係る空気調和機における加熱開始条件及び除霜運転開始条件を説明する図である。図8では、暖房運転開始時からの、室内熱交温度と室温の温度差の変化の一例を実線で示し、室内熱交温度と室温の温度差の変化の一例を破線で示している。
第2参考例の空気調和機では、第1実施形態の空気調和機と同様に、除霜運転時に発生したドレン水がドレンパン14に付着して氷結してしまうことを防止することができる。
以下、図面に基づいて、本発明に係る空気調和機の第3参考例について説明する。なお、第1実施形態で説明した要素と同一の要素については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図9は、第3参考例に係る空気調和機における加熱開始条件及び除霜運転開始条件を説明する図である。図9では、暖房運転開始時からの室外熱交温度の変化の一例を実線で示し、室外熱交温度の初期値からの温度差の変化の一例を破線で示し、除霜運転開始条件に対応した温度を一点鎖線で示し、ヒータ加熱開始条件に対応した温度を二点鎖線で示している。
第3参考例の空気調和機では、第1実施形態の空気調和機と同様に、除霜運転時に発生したドレン水がドレンパン14に付着して氷結してしまうことを防止することができる。
上述した第1実施形態及び第1〜第3参考例では、筐体9に含まれるドレンパン14が加熱される例について述べたが、参考例として、例えば、筐体9の少なくとも一部である天板3、右側板4、前板5及び左側板6のいずれかが加熱されてもよい。
1a 室外機
4 室外熱交換器
4a 室外熱交温度センサ
7 外気温度センサ
9 筐体
14 ドレンパン
17 ヒータ(加熱手段)
18 運転制御部(運転制御手段)
19 加熱制御部(加熱制御手段)
Claims (2)
- 室外熱交換器を収容した筐体を有する室外機を備えた空気調和機であって、
空気調和機の運転状態を制御する運転制御手段と、
前記室外熱交換器の下方に設けられたドレンパンを加熱する加熱手段を制御する加熱制御手段と、
前記室外熱交換器の温度を検知する室外熱交温度センサと、
外気温度を検知する外気温度センサとを備え、
前記運転制御手段は、除霜運転開始条件を満たした場合に除霜運転を開始し、
前記加熱制御手段は、加熱開始条件を満たした場合に前記加熱手段による加熱を開始すると共に、
前記除霜運転開始条件及び前記加熱開始条件は、それぞれ、前記室外熱交温度センサにより検知された温度である判定値に基づいて設定されており、
前記加熱開始条件を設定する加熱開始判定値は、前記除霜運転開始条件を設定する除霜開始判定値より高く、
前記加熱制御手段は、
前記加熱開始条件を満たし且つ前記外気温度センサにより検知された外気温度がβ℃以上(βは、β<αを満たす数)であり且つα℃以下のときに、前記加熱手段による加熱を開始するとともに、
前記加熱手段による加熱開始時から第1所定時間が経過しても除霜運転が開始されない場合は、前記加熱手段による加熱を停止することを特徴とする空気調和機。 - 前記加熱制御手段は、除霜運転終了時から第2所定時間が経過したときに、前記加熱手段による加熱を停止することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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