JP5151954B2 - 冷間引抜き用潤滑油ろ過装置およびこれを用いる直接油潤滑抽伸装置 - Google Patents

冷間引抜き用潤滑油ろ過装置およびこれを用いる直接油潤滑抽伸装置 Download PDF

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Description

本発明は、潤滑油に含まれるスケールその他の夾雑物を取り除いて清浄化するための冷間引抜き用潤滑油ろ過装置に関する。また、本発明は、管の冷間引き抜き時に使用した後の潤滑油を清浄化する手段として当該ろ過装置が組み込まれた直接油潤滑抽伸装置に関する。
別に記載がない限り、本明細書における用語の定義は次のとおりである。
「ペーパーフィルターの粗さ」:フィルターの目開き(目の大きさ)をいう。例えば、「ペーパーフィルターの粗さが100μm」とは、フィルターの目の大きさが100μmであることを意味する。
継目無管や溶接管を素管(母管)として寸法精度の向上、品質の改善を図るために、冷間引抜き法が広く使用されている。引抜き(抽伸)に際しては、管先端の口絞り(口付け)加工、熱処理、スケール除去(酸洗)、潤滑処理などの前処理が行われる。潤滑処理の目的は、管外面とダイスの間や、管内面とプラグの間の摩擦を低下させて焼き付きを防ぐためである。
潤滑法には、化成処理法、樹脂被膜潤滑法、油潤滑法がある。化成処理法では、素管の材質に応じて、リン酸塩処理、シュウ酸塩処理などの下地処理が施された後、潤滑処理(例:ステアリン酸ソーダを使用)が行われる。これにより、リン酸塩被膜やシュウ酸塩被膜の上に金属石けん膜が形成される。すなわち、下地処理被膜と潤滑処理剤とが互いに作用しあって非常に優れた潤滑性能を有する被膜(化成潤滑被膜)が得られる。そのため、従来、化成処理法が多用されてきた。しかし、化成処理法は、工程が複雑であり、かつ廃液などの処理にも配慮が必要である。
油潤滑法は、化成処理法に比べると潤滑性能が幾分劣るが、工程が非常に簡単であるという観点から最も望まれている潤滑法である。この潤滑法では、下地処理は行われず、酸洗後、管の表面に直接潤滑油が供給される(酸洗後、管の表面を若干粗くして潤滑剤の付着性(保持性)をよくするために硼酸処理が行われる場合もある)。そのため、この潤滑法は直接油潤滑法とも称される。
油潤滑法については、例えば、特許文献1に、潤滑油内のスケールを除去する手段を具備した直接油潤滑抽伸装置が記載されている。潤滑油が繰り返し使用される間に、パイプ表面から剥離したスケールが潤滑油内に混入する。同文献に記載されるスケール除去手段はこのスケールを潤滑油から分離するためのもので、潤滑油がスケール除去手段の傾斜板上を落下する間に、スケールが磁力により吸引され、分離される。傾斜板は、潤滑油の粘度に応じてその傾斜角度を変更できるように構成されている。したがって、このスケール除去手段によれば、潤滑油の粘度が変わっても十分に対応でき、潤滑油内の固体潤滑剤等はそのまま残してスケールのみを除去することができる、とされている。
しかし、特許文献1に記載される直接油潤滑抽伸装置には次のような問題がある。すなわち、(a)スケール除去手段が大規模なものとなり、それに応じた広い設置面積が必要になる。(b)当該スケール除去手段で除去できるのは、スケールのような磁性をもったもののみであり、スラッジなどの夾雑物を除去することはできない。
油潤滑処理を施して管の冷間引抜き行うに際しては、潤滑油を繰り返し使用する間に潤滑油内にスケールやスラッジなどの夾雑物(混じり物、不純物)が混入する。
これら夾雑物のうちのスケールは、引抜き時に管の表面から剥離したものである。潤滑油内に含まれるスケールは管の表面に疵を発生させる。また、スケールが増加すると、油供給配管の詰まりや圧送ポンプの故障を引き起こすおそれもある。スラッジは、主として潤滑油が抽伸加工時の摩擦熱により一部変質するなどして生じたものである。化成処理を施した場合には、化成潤滑被膜のカスが残存してスラッジとなる。このスラッジや鉄分(スケールに由来する)などの夾雑物が抽伸加工後に管内に残存すると、その後の熱処理で管の内面に固化、付着し、引抜き後に管内面汚れを生じさせる。
そのため、油潤滑処理を施して管の冷間引抜き行うにあたっては、繰り返し循環使用される潤滑油内のスケールやスラッジなどの夾雑物を効率よく除去できる、しかも簡素な潤滑油清浄化装置の開発が望まれている。
特開昭61−202719号公報
本発明の目的は、冷間引抜き用潤滑油中のスケールやスラッジなどの夾雑物を効率よく取り除くことができ、しかも構成が簡素である冷間引抜き用潤滑油ろ過装置を提供することである。
本発明の他の目的は、前記冷間引抜き用潤滑油ろ過装置が組み込まれた直接油潤滑抽伸装置を提供することである。油潤滑処理を施して管の冷間引抜き行うに際し、潤滑油内に混入するスケールやスラッジなどの夾雑物を取り除いて、引抜き後の管の品質、性状を向上させるためである。
本発明の要旨は、次のとおりである:
(1) 冷間引抜き用潤滑油を収容する浴槽と、
前記浴槽内に設けられた、ペーパーフィルターを保持するメッシュ板と、
前記メッシュ板上に取り付けられたペーパーフィルターおよび当該フィルターをメッシュ板上に供給するフィルター供給手段と、
前記浴槽内に潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、
ろ過後の潤滑油を前記浴槽内から抜き出す引抜きポンプを有する潤滑油ろ過装置であって、
前記の浴槽、メッシュ板、ならびにペーパーフィルターおよびフィルター供給手段で1段の装置本体を形成し、当該1段の装置本体が2段以上設けられ、上段側の装置本体で処理された潤滑油が次の段の装置本体の浴槽内へ供給されるように構成されており、かつ、前記浴槽に収容される潤滑油の硫黄含有量が10〜30質量%であり、動粘度が5×10-5〜2×10-42/sであること、を特徴とする冷間引抜き用潤滑油ろ過装置。
本発明の冷間引抜き用潤滑油ろ過装置において、ペーパーフィルターの粗さの範囲が50〜100μmであれば(この実施の形態を、「実施形態1」という)、潤滑油中のスケールその他の夾雑物を効率よく取り除くことができ望ましい。
本発明の冷間引抜き用潤滑油ろ過装置(前記実施形態1のろ過装置を含む)が、浴槽、メッシュ板、ならびにペーパーフィルターおよびフィルター供給手段を1段の装置本体とした場合に、当該1段の装置本体が2段以上設けられ、上段側の装置本体で処理された潤滑油が次の段の装置本体の浴槽内へ供給されるように構成されたろ過装置であることから、潤滑油中のスケールその他の夾雑物を効率よく取り除くことができる。
(2)ダイス、グリッパを備える引抜き手段と、冷間引抜きが施される直前の管の外表面に潤滑油を供給する潤滑油送給管と、使用後の潤滑油を回収する回収ホッパと、使用後の潤滑油を清浄化するために前記潤滑油送給管と回収ホッパの間に取り付けられた潤滑油清浄化手段を有する直接油潤滑抽伸装置であって、
前記潤滑油清浄化手段として、前記(1)に記載の冷間引抜き用潤滑油のろ過装置が組み込まれていることを特徴とする直接油潤滑抽伸装置。
本発明の冷間引抜き用潤滑油ろ過装置を使用すれば、冷間引抜き用潤滑油中のスケールやスラッジなどの夾雑物を効果的に取り除いて、潤滑油を清浄化することができる。
本発明の直接油潤滑抽伸装置は、本発明の潤滑油ろ過装置が組み込まれた直接油潤滑抽伸装置である。油潤滑処理を施して管の冷間引抜き行うに際し、潤滑油内に混入するスケールやスラッジなどの夾雑物を取り除いて、引抜き後の管の品質、性状(特に管内面性状)を向上させることができる。また、潤滑油の清浄化に使用するろ過装置は構成が簡素で、コンパクトである。したがって、直接油潤滑抽伸装置の設置面積の大幅な縮小が可能である。
本発明者は、管の冷間引抜き時に使用した潤滑油内に含まれるスケールやスラッジなどの夾雑物を取り除くために、ペーパーフィルターの使用について検討した。その結果、潤滑油として冷間引抜き用の低粘度潤滑油を使用することによって、ペーパーフィルターろ過機の適用が可能であることを確認した。
低粘度潤滑油としては、S含有量が10〜30質量%で、動粘度が5×10-5〜2×10-42/s(50〜200cSt)の潤滑油が使用できる。
図1は、本発明の冷間引抜き用潤滑油ろ過装置の概略構成例を示す縦断面図である。図1に示すように、このろ過装置は底部近傍にメッシュ板2を備えた浴槽1と、メッシュ板2上に取り付けられたペーパーフィルター3a、および当該フィルター3aをメッシュ板2上に供給するフィルター供給手段3を有し、浴槽1内に潤滑油4aを供給する潤滑油供給手段4と、ろ過後の潤滑油を前記浴槽1内から抜き出す引抜きポンプ5を具備している。さらに、この例では、使用後のペーパーフィルター3aを浴槽1内から取り出すフィルター取出し手段6が取り付けられている。
管の冷間引抜き時に使用されたスケールやスラッジなどの夾雑物が含まれる潤滑油は、潤滑油供給手段4を介して浴槽1内に供給される。浴槽1の底部近傍に設けられたメッシュ板2上には、ペーパーフィルター3aが取り付けられ、引抜きポンプ5により浴槽1の底部から吸引されている。そのため、潤滑油4a中の夾雑物はペーパーフィルター3aによりろ過分離され、清浄化された潤滑油のみがメッシュ板2を通過して浴槽1外へ抜き出される。
メッシュ板2上に取り付けられたペーパーフィルター3aはろ過処理の進行に伴い目詰まりして、ろ過速度が低下する。そのため、新しいペーパーフィルター3aがフィルター供給手段3により浴槽1の片側から適宜メッシュ板2上に供給される。一方、目詰まりしたペーパーフィルター3aは浴槽1の他方の側から取り出される。図示した例では、フィルター取出し手段6が浴槽1の他方の側に取り付けられている。目詰まりしたペーパーフィルター3aはこのフィルター取出し手段6により自動的に浴槽1外に取り出される。
図1に示した例では、ろ過後の潤滑油を抜き出す配管に引抜きポンプ5の圧力を測定するための圧力計7が取り付けられている。引抜きポンプ5の圧力が一定の圧力に達すると、フィルター供給手段3およびフィルター取出し手段6が連動して、メッシュ板2上のペーパーフィルター3aの交換が行われる。なお、引抜きポンプ5が示す前記「一定の圧力」は、ペーパーフィルター3aの目詰まりの程度と引抜きポンプ5の圧力の関係をあらかじめ調べておくことにより定められる。
ペーパーフィルターの粗さについて特に限定はない。処理対象の冷間引抜き用潤滑油中には粒径が比較的大きい粒子から微細な粒子まで広範囲の粒径分布を有する夾雑物が含まれている。一般に、目の粗いペーパーフィルターを用いれば、粒径が比較的小さい粒子は除去されない。目の細かいペーパーフィルターを用いれば、目詰まりが生じてろ過処理が困難になる。したがって、ペーパーフィルターとしては、潤滑油中に含まれる夾雑物の性状(粒径分布や含有量等)をあらかじめ把握しておき、どの程度の夾雑物を除去するかを判断して、最適な粗さのペーパーフィルターを選定すればよい。なお、潤滑油には極圧添加剤その他の添加剤が含まれることがある。これら添加剤の粒子を分離除去しない粗さをもったペーパーフィルターを使用する。
本発明の冷間引抜き用潤滑油ろ過装置において、処理の対象となる潤滑油は、S含有量が10〜30質量%であり、動粘度が5×10-5〜2×10-42/sの範囲内の潤滑油である。S含有量が前記範囲から外れると、焼付きが発生し、あるいは抽伸加工後の熱処理で管内面に焼鈍残渣が残りやすくなる。また、動粘度が5×10-52/sより低いと、管表面への潤滑油の付着量が少なく、やはり潤滑性能が低下する。一方、潤滑油の動粘度が2×10-42/sを超えると、ろ過処理が困難になる。
前記実施形態1のろ過装置は、ペーパーフィルターの粗さの範囲を50〜100μmとしたろ過装置である。ペーパーフィルターの粗さがこの範囲内であれば、管の冷間引抜きに使用した後の潤滑油に含まれるスケールその他の夾雑物を効率よく取り除くことができる。ペーパーフィルターの粗さが100μmよりも粗い場合は、特に粒径が比較的小さい夾雑物のろ過分離ができにくくなる。また、ペーパーフィルターの粗さが50μmよりも細かい場合は、分離性能は向上するが、目詰まりが生じ易くなる。
本発明のろ過装置は、浴槽、メッシュ板、ならびにペーパーフィルターおよびフィルター供給手段を1段の装置本体とした場合に、当該1段の装置本体が2段以上設けられ、上段側の装置本体で処理された潤滑油が次の段の装置本体の浴槽内へ供給されるように構成されたろ過装置である。
本発明のろ過装置では、潤滑油の処理の流れ(工程)において直列に2箇所以上にペーパーフィルターを取り付けることができる。この場合、上段側の装置本体で目の粗いペーパーフィルターを使用し、その次の段では前記フィルターよりも目の細かいペーパーフィルターを使用することが望ましい。これにより、上段側の装置本体で粒径が比較的大きい夾雑物を除去し、次の段で粒径が比較的小さい夾雑物を除去することができる。上段で粒径の大きい夾雑物が除去されるので、次の段で、フィルターの目詰まりを生じさせずに粒径の小さい夾雑物を効率よく除去することができる。
前記装置本体の段数は2段以上何段でもよい。例えば、1段目および2段目で目の粗いペーパーフィルターを使用して粒径の大きい夾雑物をほぼ完全に除去し、3段目以降で粒径の小さい夾雑物をより効率よく除去することも可能である。
しかし、装置本体の段数が増えるとその分設備費が増大する。したがって、通常は、2段とするのがよい。この場合、後述する実施例で示すように、1段目の装置本体で粗さが100μmのペーパーフィルターを使用し、2段目で粗さが50μmのペーパーフィルターを使用することが望ましい。
本発明の冷間引抜き用潤滑油のろ過装置を使用すれば、冷間引抜き用潤滑油中のスケールやスラッジなどの夾雑物を効果的に取り除いて、潤滑油を清浄化することができる。
本発明の直接油潤滑抽伸装置は、潤滑油の清浄化手段として、前記本発明のろ過装置(前記実施形態1のろ過装置を含む)が組み込まれた直接油潤滑抽伸装置である。
図2は、本発明の直接油潤滑抽伸装置のレイアウトを例示する図である。同図に示すように、本発明の抽伸装置は、引抜き手段8と、管の外表面に潤滑油を供給する潤滑油送給管9と、使用後の潤滑油を回収する回収ホッパ10と、潤滑油清浄化手段を有している。なお、図2に示した例では、引抜き手段8として、プラグ(心金)11を管内に挿入する心金引きの抽伸機8aが使用されているので、管12の内面に潤滑油を塗布する潤滑油送給管9aと潤滑油送給ポンプ13aが取り付けられている。また、回収ホッパ10に回収された使用後の潤滑油14を潤滑油清浄化手段へ送り込む潤滑油回収管15と、潤滑油回収ポンプ16が取り付けられている。
引抜き手段8は、ダイス17と、引抜きキャリッジ18によって移動するグリッパ19を備えている。引抜き手段8としては、図2に例示した心金引きの抽伸機8aの他、空引き、マンドレル引きなどの各種の抽伸機が使用される。
潤滑油清浄化手段は、前記図1にその概略構成を例示した冷間引抜き用潤滑油のろ過装置である。本発明の油潤滑抽伸装置の特徴は、このろ過装置を用いて、繰り返し循環使用される潤滑油の清浄化を行う点にある。
本発明の油潤滑抽伸装置による管の冷間引抜きは以下のように行われる(図2参照)。
まず、管先端の口絞り加工、熱処理、酸洗などの前処理が施された管(素管)12を抽伸機8aの所定位置に配置する。次いで、潤滑油送給管9a、潤滑油送給ポンプ13aを介して中空のプラグ支持用棹11a内に潤滑油を供給する。供給された潤滑油は棹11aの先端部とプラグ11との接続部(ヤトイ)11bから素管12内面に塗布される。なお、ピストン弁13bは、潤滑油送給ポンプ13aの残圧による潤滑油の過剰供給を防止するための残圧抜きの弁である。
続いて、管12の先端(口絞り加工が施された端部)をダイス17に通し、他端からプラグ11を管内の所定位置まで送り込む。プラグ11により押し込まれてダイス17から突き出た口絞り部をグリッパ19でつかむ。次いで、潤滑油送給ポンプ13と潤滑油送給管9を介して管12の表面に潤滑油を供給しながら、キャリッジ18を白抜き矢印の方向に移動させて管12を引き抜く。通常は繰り返し引抜きを行って製品とする。
ダイス17を通して管を引き抜く際、管の外表面に供給された潤滑油(使用後の潤滑油)は回収ホッパ10により回収される。管12の内面に供給された潤滑油も、管12がダイス17を抜ける際に回収ホッパ10内に回収される。回収された使用後の潤滑油14は回収ポンプ16により汲み出され、回収管15を経由して潤滑油清浄化手段へ送り込まれる。
潤滑油清浄化手段へ送り込まれた使用後の潤滑油14は、潤滑油供給手段4を介して浴槽1内に供給される。この潤滑油14中のスケールやスラッジなどの夾雑物はペーパーフィルター3aによりろ過分離され、清浄化された潤滑油のみがメッシュ板2を通過して浴槽1外へ抜き出される。
抜き出された潤滑油は、一旦容器(図示せず)に収容された後、潤滑油送給管9、9aを経由して潤滑剤として再度使用される。
本発明の油潤滑抽伸装置において、潤滑油清浄化手段(すなわち、前記本発明のろ過装置)としては、前述の実施形態1のろ過装置を使用することが望ましい。本発明のろ過装置で、装置本体の段数が2段の装置を使用し、1段目で粗さが100μmのペーパーフィルターを用い、2段目で粗さが50μmのペーパーフィルターを用いれば、前述のように、ペーパーフィルターの目詰まりを生じさせることなく、潤滑油中のスケールやスラッジなどの夾雑物を効率よく取り除くことができる。
また、本発明の油潤滑抽伸装置において、使用後の潤滑油をろ過装置で処理する際の温度範囲を25〜45℃とすることが望ましい。使用後の潤滑油の温度が25〜45℃の範囲内であればろ過操作を支障なく行うことができる。特に、冬季においては、潤滑油の粘度が高くなるので、ろ過処理前に当該温度範囲まで加温する等の対策を講じるのが望ましい。
本発明の油潤滑抽伸装置を使用すれば、使用後の潤滑油の清浄化処理を効率よく行うことができる。本発明の油潤滑抽伸装置においては、使用後潤滑油の清浄化手段として本発明のろ過装置を使用するので、油潤滑抽伸装置全体をコンパクトにすることができる。これにより、同装置の設置スペースの大幅な低減が可能である。
また、本発明の油潤滑抽伸装置を使用することにより、引抜き後の管の品質、性状(特に内面性状)を向上させることができる。潤滑油内に混入するスケールやスラッジは引抜き管表面の疵や管内面の汚れ発生の原因となるが、使用後潤滑油の清浄化処理でこれら夾雑物を取り除くことができるからである。
さらに、本発明の油潤滑抽伸装置では、潤滑油の原単位を向上させることができるという副次的な効果も得られる。低粘度の潤滑油を使用するので、使用後の潤滑油のろ過処理の際に、ペーパーフィルターにより持ち出される油が減少するからである。
(実施例1)
前記図1に示した構成を有する本発明のろ過装置を用いて、管の冷間引抜きに使用した後の潤滑油を処理し、当該使用後の潤滑油に含まれる夾雑物の除去性能を調査した。管の冷間引抜きには前記図2に例示した心金引きの抽伸機8aを用いた。なお、比較のため、遠心分離機による夾雑物の除去も行った。
調査に際し、まず、前記使用後の潤滑油(すなわち、ろ過処理前の潤滑油)に含まれる夾雑物の粒子径分布および夾雑物の総数(夾雑物の含有量に相当する)を測定し、100μm、50μmおよび20μmの粒子径をもった夾雑物の数をそれぞれ求めた。これら夾雑物の数をそれぞれ夾雑物指数1として、夾雑物の除去性能を評価する基準とした。なお、粒子径分布の測定にはRION社製の粒子径分布測定装置(RION Particle Counter;光遮断方式)を用いた。
ろ過処理に用いたペーパーフィルター(マイト工業株式会社製;商品名PMT−80SL−S)の粗さは100μm、50μmおよび15μmの3種類である。
最初に、前記使用後の潤滑油を粗さが100μmのペーパーフィルターを使用して処理した。処理後の潤滑油に含まれる夾雑物の粒子径分布および総数を測定して、処理前の潤滑油の場合と同様に、100μm、50μmおよび20μmの粒子径をもった夾雑物の数をそれぞれ求めた。これら夾雑物の数を前記ろ過処理前の潤滑油についての夾雑物の数と比較して、それぞれの粒子径をもった夾雑物についての夾雑物指数を算出した。
続いて、粗さが100μmのペーパーフィルターを使用して処理した後の潤滑油を粗さが50μmのペーパーフィルターを使用して処理した。処理後の潤滑油に含まれる夾雑物の粒子径分布および総数を測定した。以下、同様に、100μm、50μmおよび20μmの粒子径をもった夾雑物についてそれぞれの夾雑物指数を算出した。
最後に、粗さが50μmのペーパーフィルターを使用して処理した後の潤滑油を粗さが15μmのペーパーフィルターを使用して処理した。処理後の潤滑油に含まれる夾雑物の粒子径分布および総数を測定した。以下、同様に、100μm、50μmおよび20μmの粒子径をもった夾雑物についてそれぞれの夾雑物指数を算出した。
なお、前記使用後の潤滑油を遠心分離機により処理した後の潤滑油に含まれる夾雑物についても、同様に、100μm、50μmおよび20μmの粒子径をもった夾雑物それぞれの夾雑物指数を算出した。
調査結果を図3にまとめて示す。図3において、横軸の「ろ過前」とは、管の冷間引抜きに使用した後の潤滑油(使用後の潤滑油)である。
図3に示すように、使用後の潤滑油を粗さが100μmのペーパーフィルターを用いて処理した場合、粒子径が100μmの夾雑物についての夾雑物指数は0.42であった。つまり、粒子径が100μmの夾雑物については68%が除去された。一方、粒子径が50μmの夾雑物についての夾雑物指数は0.80であり、除去率は20%にとどまった。粒子径が20μmの夾雑物については、夾雑物指数が0.86であり、除去率は14%であった。
この結果を、同じく使用後の潤滑油を遠心分離機により処理した場合と比較すると、遠心分離機による処理では、粒子径100μmの夾雑物についての夾雑物指数は0.57であり、ペーパーフィルターの方が夾雑物の除去性能が優れていることがわかる。粒子径が50μmまたは20μmの夾雑物についてもペーパーフィルターの方が優位であった。
粗さが100μmのペーパーフィルターで処理した後、粗さ50μmのペーパーフィルターを使用して処理した場合は、粒子径が100μmの夾雑物についての夾雑物指数は0であり、完全に除去された。粒子径が50μmの夾雑物については、およそ60%が除去されたことがわかる。
粗さ50μmのペーパーフィルターで処理した後、粗さ15μmのペーパーフィルターを使用して処理した場合は、粒子径が100μmおよび50μmの夾雑物は完全に除去された。一方、粒子径が20μmの夾雑物については、夾雑物指数は0.32程度にとどまり、完全には除去されなかった。
上記調査では、ペーパーフィルターを粗さが100μmのものから15μmのものへと順次変更してろ過処理を行ったが、最初から粗さが50μmのペーパーフィルターを使用した場合は、フィルターの目詰まりが生じ、処理を続けることができなかった。
以上の結果から、管の冷間引抜きに使用した後の潤滑油の処理について、次の事実が確認できた。
(1)遠心分離機による処理よりもペーパーフィルターによる処理の方が夾雑物の除去性能が優れている。
(2)ペーパーフィルターの粗さを、粗いものから細かいものへと順次変更してろ過処理を行うことが望ましい。
(3)ペーパーフィルターの粗さの変更を2段とし、1段目の粗さを100μm、2段目の粗さを50μmとするのが望ましい。必要に応じて3段とし、3段目のペーパーフィルターの粗さを例えば15μmとするのがよい。
(実施例2)
前記図2に示した構成を有する本発明の油潤滑抽伸装置を用いて冷間引抜きを行い、引抜き後の管の内面汚れ不良率を調査した。なお、「管の内面汚れ」とは、前述のように、潤滑油内に含まれる主としてスラッジが原因となって生じる内面欠陥である。
潤滑油の清浄化手段として用いたろ過装置は2段とし、1段目のペーパーフィルターの粗さを100μm、2段目のペーパーフィルターの粗さを50μmとした。
調査結果を図4に示す。図4において、「内面汚れ不良率」は、(内面汚れが認められた管の本数/調査した管の本数)×100(%)により求め、稼働期間1週間毎に平均値で示した。なお、同図には、比較のため、遠心分離機により潤滑油の清浄化を行った場合の平均の内面汚れ不良率を表示した(●印)。
図4に示したように、遠心分離機により潤滑油の清浄化を行った場合、内面汚れ不良率は0.46%であった。これに対し、ペーパーフィルターを使用したろ過装置により潤滑油の清浄化を行った場合は、稼働期間の経過とともに内面汚れ不良率は徐々に低下し、稼働後3週以降は0.1%以下になった。
本発明の冷間引抜き用潤滑油ろ過装置、およびこのろ過装置が組み込まれた本発明の直接油潤滑抽伸装置は、管の冷間引抜きに有効に利用することができる。
本発明の冷間引抜き用潤滑油ろ過装置の概略構成例を示す縦断面図である。 本発明の油潤滑抽伸装置のレイアウトを例示する図である。 本発明の実施例の結果で、夾雑物指数とペーパーフィルターの粗さの関係を夾雑物の粒子径をパラメータとして示した図である。 本発明の実施例の結果で、内面汚れ不良率の経時変化を示す図である。
符号の説明
1:浴槽、 2:メッシュ板、
3:フィルター供給手段、 3a:ペーパーフィルター、
4:潤滑油供給手段、 4a:潤滑油、 5:引抜きポンプ、
6:フィルター取出し手段、 7:圧力計、
8:引抜き手段、 8a:心金引きの抽伸機、
9:潤滑油送給管、 10:回収ホッパ、
11:プラグ、 11a:プラグ支持用棹、 11b:接続部(ヤトイ)
12:管、 13、13a:潤滑油送給ポンプ、 13b:ピストン弁
14:潤滑油、 15:潤滑油回収管、 16:潤滑油回収ポンプ、
17:ダイス、 18:引抜きキャリッジ、 19:グリッパ

Claims (3)

  1. 冷間引抜き用潤滑油を収容する浴槽と、
    前記浴槽内に設けられた、ペーパーフィルターを保持するメッシュ板と、
    前記メッシュ板上に取り付けられたペーパーフィルターおよび当該フィルターをメッシュ板上に供給するフィルター供給手段と、
    前記浴槽内に潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、
    ろ過後の潤滑油を前記浴槽内から抜き出す引抜きポンプを有する潤滑油ろ過装置であって
    前記の浴槽、メッシュ板、ならびにペーパーフィルターおよびフィルター供給手段1段の装置本体を形成し、当該1段の装置本体が2段以上設けられ、上段側の装置本体で処理された潤滑油が次の段の装置本体の浴槽内へ供給されるように構成されており
    かつ、前記浴槽に収容される潤滑油の硫黄含有量が10〜30質量%であり、動粘度が5×10 -5 〜2×10 -4 2 /sであること、を特徴とする冷間引抜き用潤滑油ろ過装置。
  2. 前記ペーパーフィルターの粗さの範囲が50〜100μmであること、を特徴とする請求項1に記載の冷間引抜き用潤滑油ろ過装置。
  3. ダイス、グリッパを備える引抜き手段と、冷間引抜きが施される直前の管の外表面に潤滑油を供給する潤滑油送給管と、使用後の潤滑油を回収する回収ホッパと、使用後の潤滑油を清浄化するために前記潤滑油送給管と回収ホッパの間に取り付けられた潤滑油清浄化手段を有する直接油潤滑抽伸装置であって、
    前記潤滑油清浄化手段として、請求項1または2に記載の冷間引抜き用潤滑油のろ過装置が組み込まれていることを特徴とする直接油潤滑抽伸装置。
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