JP5151067B2 - 燃料電池システム、燃料電池車 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムにおいて空気をフィルタするための技術に関する。
図4は、ある燃料電池システム10の概略的な構成を示す参考図である。この燃料電池システム10は、空気取入路12とFC(燃料電池)30を備えている。空気取入路12には、その先端に外部から空気を取り入れる空気吸入口14が設けられており、空気吸入口14の下流側にエアクリーナ16が設けられている。エアクリーナ16は、空気中の砂や塵などを取り除くための簡易なフィルタである。そして、空気取入路12においては、エアクリーナ16の下流に空気をFC30に供給するためのエアコンプレッサ18が設けられ、その下流には圧縮された空気を冷却するインタークーラ20が設けられている。
燃料電池システム10では、エアコンプレッサ18が動作することで、空気吸入口14から空気が吸い込まれる。吸い込まれた空気は、エアクリーナ16を通過する過程で砂や塵などを取り除かれ、エアコンプレッサ18で高圧化される。さらに、空気は、インタークーラ20で冷却されて、FC30に供給される。FC30では、この空気をカソードに供給し、別途アノードに供給された水素等の燃料ガスと反応させる。そして、この化学反応の過程で、電力が取り出される。
空気中には、非常に小さな粒子が含まれている。下記特許文献1には、燃料電池システムの空気取り入れ流路に、物理的フィルタ及び化学的フィルタを設置する技術が開示されている。下記特許文献2には、化学フィルタにより空気から汚染物質を取り除いて燃料電池に供給する流路と、化学フィルタをバイパスする流路とを設ける技術が記載されている。
なお、下記特許文献3には、燃料電池とディーゼルエンジンとを備えた車両についての技術が記載されている。この燃料電池は改質ガスによって動作するものであり、また、ディーゼルエンジンの排気路には触媒付きのフィルタが設置されている。そして、フィルタの性能が低下した場合には、改質ガスをフィルタに供給し、触媒反応により発熱させることで、フィルタに付着した未燃焼の煤などを燃焼させ、フィルタを再生させている。また、下記特許文献4には、複数の吸気部のうち、ラム圧が高い吸気部から空気を取り入れて、燃料電池に供給する技術が開示されている。
特表2005−502988号公報 特表2004−508693号公報 特表2005−516154号公報 特開2002−151130号公報
上記特許文献1,2の技術では、フィルタを設けることで燃料電池システムに濾過済みのきれいな空気を供給する。しかし、フィルタの交換や清掃などを行わない限り、一般にフィルタの除去能力は次第に低下してしまう。
本発明の目的は、燃料電池システムにおいて、空気中の物質を除去するフィルタの性能低下を防ぐことにある。
本発明の別の目的は、燃料電池システムの運転を継続しながら、フィルタの再生を行うことにある。
本発明の燃料電池システムは、空気中の酸素を消費して発電を行う燃料電池と、燃料電池に空気を供給する空気供給路と、空気供給路に設けられ、空気中に混在した物質を除去し、再生機構によって物質除去能力が再生されるフィルタと、空気供給路においてフィルタの上流側の分流部で分流し、フィルタを通らないように迂回して、フィルタの下流側の合流部で空気供給路に再び合流するバイパス路と、分流部に設けられ、空気供給路を介して燃料電池に供給される空気量のうちバイパス路を通って供給される空気量の割合であるバイパス比を0から1の範囲で調整するバイパス弁と、を備え、バイパス弁は、再生機構によってフィルタが再生されるときはバイパス比を1とし、再生機構によるフィルタの再生が終了したときに、0を超える値にバイパス比を調整してフィルタに通風を行い、その後バイパス比を0とする。
燃料電池は、空気中の酸素を、水素などの燃料ガスと化学反応させ、この過程で電力を取り出す装置である。空気供給路は、この空気を供給するために用いられる流路である。一般に、空気中には、砂や埃などの天然粒子、内燃機関や工場から排出される人工粒子、NOxやSOxなどの気体など、様々な物質(異物)が混在する。そして、こうした物質は、燃料電池の性能を低下させたり、燃料電池を劣化させたりするおそれがある。そこで、空気供給路にフィルタを設け、空気中に混在する物質の少なくとも一部を取り除くこととした。フィルタは、物理的フィルタであっても、化学的フィルタであってもよい。
再生機構は、フィルタの物質除去能力をある程度または完全に回復させるために設けられている。一般に、フィルタは、除去する物質の付着などにより、次第に物質除去能力を低下させる。この結果、通過させることのできる空気量が減少してしまうこともある。そこで、再生機構によってフィルタを再生することで、このような弊害を緩和しあるいは除去することとした。再生の態様は特に限定されず、フィルタの特性に応じて適宜選択すればよい。再生の態様の例としては、加熱することで付着した微粒子を燃焼させる態様、逆向きの送風をすることで付着した微粒子を吹き飛ばし目詰まりを解消する態様、薬品を用いて付着した微粒子を化学的に除去する態様などを挙げることができる。
この構成によれば、フィルタの性能低下を防ぐことが可能となる。そして、ユーザによるフィルタ交換や清掃などを行うことなく、燃料電池システムを比較的長期間にわたって運転することが可能となる。
本発明の燃料電池システムの一態様においては、再生機構は、フィルタの加熱によってフィルタに付着した物質を燃焼させてフィルタの物質除去能力を再生し、バイパス弁は、再生機構によるフィルタの加熱が終了したときに、フィルタに通風を行い、フィルタを冷却し、燃えかすを除去する。
本発明の燃料電池システムの一態様においては、再生機構によるフィルタの再生中に、フィルタから流れ出す空気を燃料電池に供給することなく空気供給路から排気する排気機構を備える。再生中のフィルタに送られた空気は汚れていることが予想される。そこで、この空気を燃料電池に供給せずに排気できるよう排気機構を設けることとした。なお、再生中のフィルタに対しては、通常と同様に空気が送られても良いが、空気の流量を変えたり、空気を流す方向を変えたりしてもよい。また、排気機構は、例えば、フィルタの下流側に排気口(排気路)と切替弁を設け、切替弁を制御することで実現することができる。排気にあたっては送風機を利用してもよい。
本発明の燃料電池システムの一態様においては、フィルタより下流かつバイパス路の合流部よりも上流において、空気供給路から空気を排気する排気口と、フィルタに送られた空気を排気口から排気させるか、空気供給路の下流側に流すか切り替える切替弁と、を備える。バイパス弁としては、典型的には、フィルタとバイパス路へ送風する空気量を細かく制御できる弁を用いるが、フィルタとバイパス路の一方にのみ空気を流す弁を用いてもよい。また、切替弁としては、典型的には、排気するか否かを択一的に制御する弁を用いるが、排気する空気量を細かく制御できる弁を用いても良い。バイパス弁と切替弁の制御は様々に行うことが可能であり、例えば、燃料電池の発電量、空気供給路に取り入れられた空気量、フィルタの物質除去能力、フィルタの再生状況の少なくとも一つに応じて制御する態様を挙げることができる。
本発明の燃料電池システムの一態様においては、空気供給路は、前記フィルタの上流側にエアクリーナを備え、前記フィルタは、直径が2.5μm以下の粒子状の物質を除去するフィルタである。エアクリーナは、一般的・簡易的なフィルタであり、比較的大きな粒子(例えば10μm、あるいは50μm程度以上)を除去することができるが、これよりも小さな物質の除去には適さない。そこで、直径が2.5μm以下の粒子状の物質(の少なくとも一部)を除去できるフィルタを設けることとした。もちろん、フィルタは、2.5μm以上の粒子を除去できる能力を備えていてもよい。また、フィルタが除去可能な粒子の下限は、特に限定されるものではない。例えば、数nm(例えば5nm)程度の微細な粒子までも除去できる高性能なものであってもよいし、10nm、あるいは100nm程度を下限とするものであってもよい。
本発明の燃料電池システムの一態様においては、前記フィルタは、ディーゼル微粒子を除去するディーゼル微粒子フィルタである。ディーゼル微粒子は、主として、ディーゼルエンジンからの排気ガスに含まれる微粒子であり、揮発性有機物や硫黄化合物が凝縮した粒子や、固体炭素を主成分とする粒子が含まれる。ディーゼル微粒子は、観測的研究などから、典型的には、数nm(例えば5nm)〜300nm、特に、30〜100nm程度の粒子が多いと言われる。ディーゼル微粒子フィルタの語は、通常は、ディーゼルエンジンの排気路に設置され、ディーゼル微粒子(の少なくとも一部)を除去するフィルタを指すが、本態様では、このフィルタと実質的に同じ構造をもつフィルタをディーゼル微粒子フィルタと呼んでいる。これにより、空気中に含まれるディーゼル微粒子他の微粒子を除去し、燃料電池にきれいな空気を供給することが可能となる。
本発明の燃料電池車は、前記燃料電池システムを搭載し、燃料電池が発電した電力により駆動される。また、本発明の燃料電池車の一態様においては、燃料電池車の走行によるラム圧を利用して空気供給路への吸気が行われる。一般に、走行方向前方においてラム圧は高くなる。さらに、本発明の燃料電池車の一態様においては、燃料電池車の走行による負圧を利用して、再生中のフィルタに送られた空気が排気される。一般に、負圧は走行方向後方において大きい。また、車両の側面、上面、下面においても負圧を利用できる場合がある。
以下に、本発明の実施形態を例示する。
図1は、本実施形態にかかる燃料電池システム50の概略的な構成を説明する図である。図においては、図4に示した構成と同様の構成には、同一の番号を付して説明を省略ないしは簡略化する。
燃料電池システム50では、空気取入路12において、エアクリーナ16とエアコンプレッサ18の間に、上流側から順に、バイパス弁52と、PM(Particulate Matter;微粒子)フィルタ54と、切替弁56が設けられている。そして、バイパス弁52からは、バイパス路58が伸びており、バイパス路58は、切替弁56とエアコンプレッサ18の間で、空気取入路12に合流している。また、切替弁56からは排気路60が伸びており、排気路60の他端には外部に空気を放出する排気口62が設けられている。
PMフィルタ54の上流と下流には、それぞれ、圧力センサ64,66が設けられている。そして、圧力センサ64,66の出力は、コンピュータ機能を備えた制御部70に入力されている。また、PMフィルタ54の下流には、流速計68も設けられており、制御部70に測定値が入力されている。制御部70は、測定された圧力や流速などに基づいて、バイパス弁52や切替弁56を制御する。さらに、PMフィルタ54には加熱器72が設けられており、制御部70からの制御に基づいてPMフィルタ54を加熱する。加熱器72は、例えば、電気抵抗による発熱を利用するものであってもよいし、燃料ガス(水素など)の触媒酸化による反応熱を利用するものであってもよい。
バイパス弁52は、空気取入路12の上流から流れてくる空気を、どの程度下流側に流し、どの程度バイパス路58に流すか調整する弁である。また、PMフィルタ54は、主としてPMと呼ばれる数μm以下の微粒子を除去するためのフィルタである。特に、ディーゼルエンジンから排出されるPMは、DPM(ディーゼル微粒子)と呼ばれ、燃え残り燃料、オイル、硫黄化合物などを含むため、FC30の発電機能の低下を招いたり、FC30内でPMが低下することによる流路の閉塞や圧力損失を招いたりするおそれがある。しかし、PMは、その小ささゆえに、エアクリーナ16では除去することができない。そこで、PMフィルタ54を設置してPMを除去することとした。なお、PMフィルタ54には、DPM以外のNOxやSOxなどの気体成分や、微少な砂や埃成分などを取り除くことも期待できる。
PMフィルタ54は、除去した物質が付着することで、徐々にフィルタ機能を低下させる。そこで、フィルタ機能が低下した場合には、加熱器72を用いてPMフィルタ54を加熱し、付着した物質を燃焼させて、フィルタ機能を再生させる処理が行われる。
切替弁56は、PMフィルタ54から流れてくる空気を空気取入路12の下流に流すか、排気路60の側に流すかを制御する弁である。PMフィルタ54の再生が行われる場合には、PMフィルタ54からの空気を排気路60の側を開き、燃えかすを排気口62から排気する。
続いて、図2のフローチャートを用いて、燃料電池システム50における制御について説明する。通常の運転状態では、切替弁56はOFFに設定される。ここで、切替弁56がOFFとは、空気を全てFC側に流し、排気路60へは流さない設定をいう。また、バイパス弁は、バイパス比を0に設定される。バイパス比とは、エアクリーナ16を通過した全流量に対するバイパス路58に流す流量の比であり、バイパス比が0とは、バイパス路58には空気が流されず、全ての空気がPMフィルタ54の側に流されることを示している(S10)。
制御部70では、圧力センサ64,66の測定結果から、圧力差ΔPを定期的に計算する。ここで、ΔPは、「ΔP≡(PMフィルタ54の上流側圧力)−(PMフィルタ54の下流側圧力)」で定義される。一般に、PMフィルタ54が目詰まりを起こすと、ΔPの値が大きくなる。そこで、制御部70では、ΔPを規定値と比べて目詰まりの度合いを判定する(S12)。ただし、ΔPの値は、空気の流れが速いほど大きくなる。そこで、制御部70には、流速計68で測定された速度毎に規定値が用意されている。
ΔPが規定値よりも小さいと判定された場合には、ステップS10の設定が維持される。他方、ΔPが規定値よりも大きいと判定された場合には、PMフィルタ54の再生処理が行われる。すなわち、切替弁がONに設定され、PMフィルタ54を通過した空気は全て排気路60の側に流される。また、バイパス比が1に設定され、基本的に全ての空気がPMフィルタ54側ではなく、バイパス路58の側に流される(S14)。この状態においては、FC30にはバイパス路58を通じて空気が流され続けるため、発電を停止することなくPMフィルタ54の再生を行うことが可能となる。
続いて制御部70は、加熱器72を動作させる(S16)。これにより、PMフィルタ54が加熱され、付着していた物質が燃焼される。そして、制御部70は、適当な時間間隔で、加熱終了条件の判定を繰り返す(S18)。加熱終了条件は、様々に設定可能であり、例えば、加熱が所定の時間行われたか否かの条件とすることができる。また、バイパス比を所定の値にまで高めた時の圧力差に基づいて加熱終了条件を設定してもよい。
加熱終了条件を満たすまでの間は、PMフィルタの加熱が継続される。他方、加熱終了条件を満たした場合には、制御部70は、加熱器72の動作を停止し、さらに切替弁のOFFとバイパス比0の設定を行い、通常の運転を再開する(S10)。ただし、加熱器72を停止した直後は、PMフィルタ54は、高温化しており、また、燃えかすを含んでいる。そこで、制御部70は、切替弁のOFFに先だって、まず、バイパス比を高め、PMフィルタ54に通風を行う。これにより、PMフィルタ54の低温化と、燃えかすの除去が行われる。
次に、図3を用いて、燃料電池システム50を車両に搭載する例について説明する。図3に示した燃料電池車80は、図1,2で説明した燃料電池システム50を搭載する車両である。燃料電池車80では、FC30から電力供給を受けて、モータ82が駆動される。そして、この回転動力が車輪84に伝えられることで、燃料電池車80の走行が行われる。
燃料電池車80は、図の左側が前側であり、通常走行時には、図の右側から左側へと走行する。そして、燃料電池システム50の空気吸入口14は、燃料電池車80の前側に設けられ、排気口62は、燃料電池車80の後側に設けられている。したがって、通常走行時には、エアコンプレッサ18の作用のみならず、走行にともなうラム圧を利用して、空気の吸入が行われる。さらに、PMフィルタ54を再生する際には、走行にともなう負圧を利用して、排気口62からの排気が行われる。
以上に説明した燃料電池システム50の構成や制御は、様々に変更することが可能である。例えば、上記説明では、PMフィルタ54の再生中には、バイパス路58に空気を流してFC30の発電を継続する態様について示したが、PMフィルタ54の再生中にFC30の発電を停止することも可能である。この態様は、PMフィルタ54を迂回した汚れた空気をFC30に入れたくない場合に有効である。特に、燃料電池システム50を搭載した燃料電池車80などの装置が、バッテリなどの代替電源や、エンジンなどの代替動力源を備える場合には、FC30を停止する間にもこれらの代替電源や代替動力源を用いて運転を継続できるため、格段の弊害を招くこともない。
エアコンプレッサ18の設置位置を変更することも有効である。図1に示した態様では、排気口62からの排気にエアコンプレッサ18の動力を利用することができない。そこで、バイパス弁52よりも上流側にエアコンプレッサ18を設置することが考えられる。これにより、燃料電池システム50を搭載した燃料電池車80などの装置が動いていない場合にも、排気口62から燃えかすを含む空気を強制排気することが可能になる。
また、PMフィルタ54を再生していない場合に、バイパス弁52を開くことも有効である。例えば、FC30に大量の空気を送り込む必要がある場合や、PMフィルタ54がやや目詰まりを起こした場合に、バイパス比を0より大きく1より小さい適当な値に設定することで、エアコンプレッサ18での消費エネルギを増大させることなく、FC30に供給する空気量を簡易に増大させることができる。
PMフィルタ54に設けた加熱器72は、PMフィルタ54の再生以外にも利用することができる。一般に、FC30の性能を十分に引き出すためには、ある程度加温された空気を供給する必要がある。そこで、低温時には、加熱器72を動作させて、空気を高温化することが有効となる。これにより、特に、燃料電池システム50の低温始動時の始動時間を短縮できる利点が生じる。
燃料電池システムの概略的な構成を説明する図である。 燃料電池システムの制御の流れを説明するフローチャートである。 燃料電池システムを搭載した燃料電池車の例を示す図である。 参考となる燃料電池システムの構成を説明する図である。
符号の説明
10 燃料電池システム、12 空気取入路、14 空気吸入口、16 エアクリーナ、18 エアコンプレッサ、20 インタークーラ、30 FC、50 燃料電池システム、52 バイパス弁、54 PMフィルタ、56 切替弁、58 バイパス路、60 排気路、62 排気口、64,66 圧力センサ、68 流速計、70 制御部、72 加熱器、80 燃料電池車、82 モータ、84 車輪。

Claims (9)

  1. 空気中の酸素を消費して発電を行う燃料電池と、
    燃料電池に空気を供給する空気供給路と、
    空気供給路に設けられ、空気中に混在した物質を除去し、再生機構によって物質除去能力が再生されるフィルタと、
    空気供給路においてフィルタの上流側の分流部で分流し、フィルタを通らないように迂回して、フィルタの下流側の合流部で空気供給路に再び合流するバイパス路と、
    分流部に設けられ、空気供給路を介して燃料電池に供給される空気量のうちバイパス路を通って供給される空気量の割合であるバイパス比を0から1の範囲で調整するバイパス弁と、
    を備え、
    バイパス弁は、
    再生機構によってフィルタが再生されるときはバイパス比を1とし、
    再生機構によるフィルタの再生が終了したときに、0を超える値にバイパス比を調整してフィルタに通風を行い、
    その後バイパス比を0とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    再生機構は、フィルタの加熱によってフィルタに付着した物質を燃焼させてフィルタの物質除去能力を再生し、
    バイパス弁は、
    再生機構によるフィルタの加熱が終了したときに、フィルタに通風を行い、フィルタを冷却し、燃えかすを除去する燃料電池システム。
  3. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    再生機構によるフィルタの再生中に、フィルタから流れ出す空気を燃料電池に供給することなく空気供給路から排気する排気機構を備える燃料電池システム。
  4. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて
    ィルタより下流かつバイパス路の合流部よりも上流において、空気供給路から空気を排気する排気口と
    ィルタに送られた空気を排気口から排気させるか、空気供給路の下流側に流すか切り替える切替弁と、
    を備える燃料電池システム。
  5. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    空気供給路は、前記フィルタの上流側にエアクリーナを備え、
    前記フィルタは、直径が2.5μm以下の粒子状の物質を除去するフィルタである燃料電池システム。
  6. 請求項1または5に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記フィルタは、ディーゼル微粒子を除去するディーゼル微粒子フィルタである燃料電池システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の燃料電池システムを搭載し、燃料電池が発電した電力により駆動される燃料電池車。
  8. 請求項7に記載の燃料電池車において、
    燃料電池車の走行によるラム圧を利用して空気供給路への吸気が行われる燃料電池車。
  9. 請求項3または4に記載の燃料電池システムを搭載し、
    燃料電池が発電した電力により駆動される燃料電池車であって、
    燃料電池車の走行による負圧を利用して、再生中のフィルタに送られた空気が排気される燃料電池車。
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