JP5150685B2 - 電子部品移載装置の真空異常判定方法および電子部品移載装置 - Google Patents

電子部品移載装置の真空異常判定方法および電子部品移載装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子部品移載装置の真空異常判定方法および電子部品移載装置に関し、特に、真空ポンプにより発生される真空圧により電子部品を吸着する電子部品移載装置の真空異常判定方法および電子部品移載装置に関する。
従来、真空ポンプにより発生される真空圧により電子部品を吸着する半導体製造装置の真空ポンプの寿命予測方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、寿命予測用コントローラにより真空ポンプの電流値や温度などの内部情報を読み込むステップと、読み込んだ真空ポンプの内部情報に基づいて真空ポンプの寿命(メンテナンス時期)を予測するステップとを備えた真空ポンプの寿命予測方法が開示されている。
特許第4138267号公報
しかしながら、上記特許文献1による真空ポンプの寿命予測方法では、真空ポンプの寿命(メンテナンス時期)を予測可能である一方、真空ポンプまたは真空経路の異常の発生を検出することが困難であるという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、真空ポンプのメンテナンス時期と、真空ポンプまたは真空経路の異常との両方を検出してユーザに認識させることが可能な電子部品移載装置の真空異常判定方法および電子部品移載装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における電子部品移載装置の真空異常判定方法は、真空ポンプにより発生される真空圧により電子部品を吸着するための吸着ノズルが装着され、吸着ノズルにより吸着した電子部品を移載するヘッド部を備えた電子部品移載装置の真空異常判定方法であって、真空ポンプにより真空圧を発生させるステップと、1つの真空ポンプを監視する真空圧検知部により、真空ポンプと吸着ノズルとの間の真空経路内の真空圧を検知するステップと、1つの真空ポンプを監視する真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値以下の場合に、真空ポンプの構成部品の交換を伴うメンテナンス時期であると、第1の閾値を用いて電子部品移載装置のみで判断するとともに、真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値よりも低い第2の閾値以下の場合に、真空ポンプまたは真空経路に異常があると判断するステップとを備え、真空圧検知部は、異なる2つの閾値に対応可能な1つの真空圧センサ、または、第1の閾値に対応可能な真空圧センサおよび第2の閾値に対応可能な真空圧センサの2つの真空圧センサ、のいずれかからなる。なお、本発明の「真空圧が第1(第2)の閾値以下」とは、大気圧を0(ゼロ)とする真空圧(負圧)の絶対値が第1(第2)の閾値の絶対値以下であることを意味する。また、本発明の「第1の閾値よりも低い第2の閾値」とは、第2の閾値の絶対値が第1の閾値の絶対値よりも小さいことを意味する。
この発明の第1の局面による電子部品移載装置の真空異常判定方法では、上記のように、真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値以下の場合に、真空ポンプのメンテナンス時期であると判断するとともに、真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値よりも低い第2の閾値以下の場合に、真空ポンプまたは真空経路に異常があると判断するステップを設けることによって、真空ポンプのメンテナンス時期であることと、真空ポンプまたは真空経路の異常が発生したこととの両方が判断(検出)されるので、その判断結果(検出結果)に基づいて、真空ポンプのメンテナンス時期と、真空ポンプまたは真空経路の異常との両方をユーザに認識させることができる。
この発明の第2の局面における電子部品移載装置は、真空圧を発生させる真空ポンプと、真空ポンプにより発生される真空圧により電子部品を吸着するための吸着ノズルが装着され、吸着ノズルにより吸着した電子部品を移載するヘッド部と、真空ポンプと吸着ノズルとの間の真空経路上に配置され、真空経路内の真空圧を検知する真空圧検知部と、1つの真空ポンプを監視する真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値以下の場合に、真空ポンプの構成部品の交換を伴うメンテナンス時期であると、第1の閾値を用いて電子部品移載装置のみで判断するとともに、真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値よりも低い第2の閾値以下の場合に、真空ポンプまたは真空経路に異常があると判断する制御部とを備え、真空圧検知部は、異なる2つの閾値に対応可能な1つの真空圧センサ、または、第1の閾値に対応可能な真空圧センサおよび第2の閾値に対応可能な真空圧センサの2つの真空圧センサ、のいずれかからなる
この発明の第2の局面による電子部品移載装置では、上記のように、真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値以下の場合に、真空ポンプのメンテナンス時期であると判断するとともに、真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値よりも低い第2の閾値以下の場合に、真空ポンプまたは真空経路に異常があると判断する制御部を設けることによって、制御部により、真空ポンプのメンテナンス時期であることと、真空ポンプまたは真空経路の異常が発生したこととの両方が判断(検出)されるので、その判断結果(検出結果)に基づいて、真空ポンプのメンテナンス時期と、真空ポンプまたは真空経路の異常との両方をユーザに認識させることができる。
上記第2の局面による電子部品移載装置において、好ましくは、吸着ノズルと1つの真空ポンプを監視する真空圧検知部との間の真空経路上に配置され、真空経路を開閉可能な1つ以上のバルブをさらに備え、制御部は、真空圧検知部により検知された真空圧が第2の閾値以下の場合に、真空ポンプ、または、真空ポンプとバルブとの間の真空経路に異常があると判断するように構成されている。このように構成すれば、制御部により、真空ポンプと吸着ノズルとの間の真空経路のうちの真空ポンプとバルブとの間の真空経路の異常が判断(検出)されるので、真空ポンプとバルブとの間の真空経路の異常をユーザに認識させることができる。
この場合、好ましくは、第1の閾値および第2の閾値は、バルブが全て閉じている状態において真空圧検知部により検知される全閉時真空圧とバルブが全て開いている状態において真空圧検知部により検知される全開時真空圧との間の値に設定されており、制御部は、バルブが全て閉じている状態において真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値以下の場合に、真空ポンプのメンテナンス時期であると判断するとともに、バルブが全て閉じている状態において真空圧検知部により検知された真空圧が第2の閾値以下の場合に、真空ポンプまたは真空経路に異常があると判断するように構成されている。このように構成すれば、第2の閾値を全開時真空圧よりも低い値(絶対値が小さい値)に設定する場合とは異なり、真空圧が全閉時真空圧に対して大幅に低下しない軽度の異常の場合にも、真空ポンプまたは真空経路の異常を判断(検出)することができる。これにより、ユーザは、軽度の異常でも認識することができる。
上記制御部によりバルブが閉じている状態において判断する構成において、好ましくは、制御部は、真空ポンプのメンテナンス時期の判断および真空ポンプまたは真空経路の異常の判断のうち、少なくとも一方を、電子部品移載装置の動作中のバルブが全て閉じる所定のタイミングで真空圧検知部により検知された真空圧に基づいて行うように構成されている。このように構成すれば、真空ポンプのメンテナンス時期の判断および真空ポンプまたは真空経路の異常の判断を行うために、バルブを強制的に全て閉じて全閉状態にする場合とは異なり、電子部品移載装置の動作を中断する必要がないので、電子部品移載装置の生産効率が低下するのを抑制することができる。
上記バルブを備えた構成において、好ましくは、制御部は、真空ポンプまたは真空経路に異常があると1つの真空ポンプを監視する真空圧検知部により判断した場合に、ヘッド部による移載動作を停止する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、真空ポンプまたは真空経路に異常がある状態でヘッド部による移載動作が行われるのを抑制することができるので、ヘッド部による移載動作時に真空圧の異常に起因して電子部品の吸着動作の異常が発生するのを未然に防止することができる。
上記制御部により移載動作を停止する構成において、好ましくは、真空ポンプの周囲の温度を検知する温度検知部をさらに備え、制御部は、真空ポンプまたは真空経路に異常があると判断し、かつ、温度検知部により検知された温度が第3の閾値以上の場合に、ヘッド部による移載動作を停止するとともに真空ポンプを停止する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、温度が上昇することに起因して電子部品移載装置に不具合が発生するのを抑制することができる。
上記温度検知部を備えた構成において、好ましくは、真空ポンプにより発生される熱を排熱する排熱部をさらに備え、制御部は、排熱部に異常がある場合において、温度検知部により検知された温度が第3の閾値よりも低い場合でも、排熱部の異常が所定時間以上継続する場合には、ヘッド部による移載動作を停止するとともに真空ポンプを停止する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、真空ポンプの周囲の温度が高くない場合には、ヘッド部による移載動作を停止することなく継続することができるとともに、所定時間以上経過した場合には、真空ポンプを停止して温度が上昇するのを抑制することができる。
上記制御部により移載動作を停止する構成において、好ましくは、真空ポンプにより発生される熱を排熱する排熱部をさらに備え、制御部は、真空ポンプまたは真空経路に異常があるか否かに拘わらず、排熱部に異常がある場合に、ヘッド部による移載動作を停止するとともに真空ポンプを停止する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、排熱部による排熱機能が低下した場合に、真空ポンプまたは真空経路の異常の有無に拘わらず、真空ポンプが高温になるのを抑制することができる。
上記バルブを備えた構成において、好ましくは、制御部は、真空ポンプの構成部品の交換を伴うメンテナンス時期であると、電子部品移載装置のみで判断した場合に報知するとともに、真空ポンプまたは真空経路に異常があると判断した場合に報知する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、報知により、真空ポンプのメンテナンス時期と、真空ポンプまたは真空経路の異常とをユーザに確実に認識させることができる。

本発明の一実施形態による部品実装装置の全体構成を示す概略平面図である。 本発明の一実施形態による部品実装装置のヘッドユニットの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による部品実装装置のヘッドユニットの構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態による部品実装装置の真空圧について説明するための図である。 本発明の一実施形態による部品実装装置のシステムコントローラによるメンテナンス判定処理を示したフローチャートである。 本発明の一実施形態による部品実装装置のシステムコントローラによる真空異常判定処理を示したフローチャートである。 本発明の一実施形態による部品実装装置のシステムコントローラによる排熱ファン回転異常判定処理を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態による部品実装装置100の構成について説明する。なお、部品実装装置100は、本発明の「電子部品移載装置」の一例である。
本実施形態の部品実装装置100は、ダイシングされたウエハ101からベアチップ(図示せず)を取り出して基板102上に実装(装着)するとともに、第1部品供給部4により供給されるパッケージ部品を基板102上に実装することが可能な部品実装装置100である。
この部品実装装置100は、図1に示すように、基台1と、所定の実装作業位置に基板102を搬送し保持する搬送装置2と、第1部品供給部4および第2部品供給部5と、基板102上に電子部品を実装するための2つのヘッドユニット6と、ダイシングされたウエハ101が収納されるウエハ収納部7と、このウエハ収納部7からウエハ101を引き出して支持するウエハ支持装置8とを備えている。なお、ヘッドユニット6は、本発明の「ヘッド部」の一例である。
搬送装置2は、一対のコンベアを含み、基板102をX方向に搬送するように構成されている。また、搬送装置2は、図示しない位置決め機構により基板102を所定の実装作業位置に位置決めして固定する機能を有している。
第1部品供給部4は、搬送装置2よりも前側(Y2方向側)に2つ配置されている。また、第1部品供給部4は、X方向に並列して配置されたテープフィーダ4aを含み、テープフィーダ4aにより電子部品を先端の部品供給位置に供給するように構成されている。そして、部品供給位置の電子部品は、ヘッドユニット6により取得される。
第2部品供給部5は、搬送装置2よりも後ろ側(Y1方向側)に配置されている。また、第2部品供給部5は、ベアチップを供給するものである。具体的には、第2部品供給部5は、ダイシングされたウエハ101がウエハ支持装置8に支持された状態で、後述するチップ取出用ヘッドユニット9によりウエハ101からベアチップを取り出してヘッドユニット6に供給するように構成されている。
2つのヘッドユニット6は、X方向に延びる2つのヘッド支持部材61により支持されている。また、各ヘッドユニット6は、搬送装置2の上方においてX方向およびY方向に移動可能に構成されている。また、ヘッドユニット6は、サーボモータ62(図2参照)を駆動源としてX方向およびY方向に移動する。また、ヘッドユニット6は、各部品供給部4、5において供給されるベアチップおよび電子部品を基板102上に実装するように構成されている。また、ヘッドユニット6は、後述する真空ポンプ63(図2参照)により発生される真空圧(負圧)を用いて電子部品を吸着するように構成されている。なお、ヘッドユニット6の詳細な構成については後述する。
ウエハ収納部7は、ダイシングされた複数毎のウエハ101を収容するように構成されている。
ウエハ支持装置8は、ウエハ収納部7に収納されているウエハ101を第2部品供給部5に引き出してチップ取出用ヘッドユニット9によるベアチップの取り出しが可能となるように支持するように構成されている。また、ウエハ支持装置8は、ウエハステージ81上でウエハ101を支持するように構成されている。また、ウエハ支持装置8のウエハステージ81は、搬送装置2に支持される基板102の下方位置を通って、第2部品供給部5の所定の部品取出作業位置とウエハ収納部7近傍のウエハ受取位置(図1に二点鎖線で示した位置)との間を移動可能なように構成されている。また、ウエハステージ81には、ウエハステージ81がウエハ受取位置に配置された状態で、ウエハ101をウエハ収納部7から引き出してウエハステージ81上に移動する機構が設けられている。
チップ取出用ヘッドユニット9は、ウエハ支持装置8の上方においてX方向およびY方向に移動可能に構成されている。また、平面的に見て、チップ取出用ヘッドユニット9の可動領域とヘッドユニット6の可動領域とは一部重複している。また、チップ取出用ヘッドユニット9は、ヘッドユニット6よりも下方に位置している。これにより、チップ取出用ヘッドユニット9は、ヘッドユニット6に対してベアチップの受け渡しが可能となっている。
次に、図2〜図4を参照して、2つのヘッドユニット6の詳細な構成について説明する。なお、2つのヘッドユニット6は、互いに同様の構成を有している。
ヘッドユニット6は、図2に示すように、真空経路64を介して真空圧(負圧)を発生させる真空ポンプ63に接続されている。また、真空ポンプ63とヘッドユニット6との間の真空経路64上には、真空圧センサ65が設けられている。また、ヘッドユニット6の下端部には、図3に示すように、複数の吸着ノズル6aが装着されている。すなわち、ヘッドユニット6は、同時に複数の電子部品を吸着可能である。また、ヘッドユニット6には、バルブユニット6bが設けられている。バルブユニット6bは、複数の吸着ノズル6aに対応する複数の電磁バルブ6cを有している。各電磁バルブ6cは、対応する吸着ノズル6aと真空圧センサ65との間の真空経路64上に配置されている。また、各電磁バルブ6cは、対応する吸着ノズル6aの真空経路64を開閉可能に構成されている。また、図2に示すように、ヘッドユニット6は、システムコントローラ10に接続されており、各電磁バルブ6cは、システムコントローラ10により制御される。このような構成により、ヘッドユニット6は、電磁バルブ6cが開放された吸着ノズル6aにより、真空ポンプ63による真空圧(負圧)を用いて電子部品およびベアチップを吸着して基板102上に実装することが可能である。なお、電磁バルブ6cは、本発明の「バルブ」の一例である。
また、真空ポンプ63は、補助接点付きブレーカ63aを介して電源部11に接続されている。また、補助接点付きブレーカ63aは、システムコントローラ10に接続されており、システムコントローラ10からの遮断指令に基づいて電源部11から真空ポンプ63への電力供給を遮断するように構成されている。これにより、電流が過負荷状態であるか否かに拘わらず、システムコントローラ10から遮断指令を送信することによって即座に真空ポンプ63を停止することが可能である。
また、真空圧センサ65は、真空経路64内の真空圧(負圧)を検知するために設けられている。また、真空圧センサ65は、図2に示すように、システムコントローラ10に接続されており、検知した真空圧(負圧)の絶対値が所定の閾値の絶対値以下となったことの信号をシステムコントローラ10に送信するように構成されている。また、真空圧センサ65は、異なる2つの閾値に対応可能である。具体的には、真空圧センサ65は、真空経路64内の真空圧がメンテナンス閾値以下となったことの信号をシステムコントローラ10に送信するとともに、真空経路64内の真空圧が真空異常閾値以下となったことの信号をシステムコントローラ10に送信するように構成されている。なお、真空圧センサ65は、本発明の「真空圧検知部」の一例である。また、メンテナンス閾値は、本発明の「第1の閾値」の一例であり、真空異常閾値は、本発明の「第2の閾値」の一例である。
ここで、真空ポンプ63は、構成部品が経年劣化して徐々に機能が低下(真空圧が低下)していくため、定期的なメンテナンス(構成部品の交換など)が必要である。そして、メンテナンス閾値とは、真空ポンプ63のメンテナンスが必要であると考えられる真空圧である。また、真空ポンプ63の故障や真空経路64の異常(空気漏れなど)が発生すると、真空経路64内の真空圧が大幅に低下する。真空異常閾値とは、真空ポンプ63の故障または真空経路64の異常が発生したと考えられる真空圧である。また、本実施形態では、図4に示すように、メンテナンス閾値および真空異常閾値は負圧の値であり、真空異常閾値の絶対値は、メンテナンス閾値の絶対値よりも小さい。また、メンテナンス閾値および真空異常閾値は、全ての電磁バルブ6cが閉じている場合(バルブ全閉時)の真空経路64内の真空圧(全閉時真空圧)と、全ての電磁バルブ6cが開いている場合(バルブ全開時)の真空経路64内の真空圧(全開時真空圧)との間の値に設定されている。また、部品実装装置100が自動生産中(実装動作を自動で行っている最中)の真空経路64内の真空圧は、図4に示すように、通常(真空ポンプ63がメンテナンス時期ではなく、かつ、真空ポンプ63または真空経路64に異常がない状態)、閉じている電磁バルブ6cの個数に応じてバルブ全閉時の真空圧およびバルブ全開時の真空圧の間で変動する。
また、真空ポンプ63の近傍には、真空ポンプ63の周囲の温度を検知するための温度センサ66が設けられている。温度センサ66は、検知した温度が所定の温度異常閾値以上となったことの信号をシステムコントローラ10に送信するように構成されている。なお、温度センサ66は、本発明の「温度検知部」の一例であり、温度異常閾値は、本発明の「第3の閾値」の一例である。
また、真空ポンプ63の近傍には、真空ポンプ63により発生される熱を排熱するための排熱ファン67が設けられている。排熱ファン67は、ファンの回転が停止した場合にシステムコントローラ10に対して回転異常の信号を送信するように構成されている。なお、排熱ファン67は、本発明の「排熱部」の一例である。
システムコントローラ10は、ヘッドユニット6をX方向およびY方向に移動するサーボモータ62、および、部品実装装置100の操作に用いられるモニタ12に接続されている。また、システムコントローラ10は、サーボモータ62の動作を停止することが可能に構成されている。すなわち、システムコントローラ10は、サーボモータ62の動作を停止することによって、ヘッドユニット6による実装動作を停止することが可能である。また、システムコントローラ10は、モニタ12に各種警告を表示する制御を行うように構成されている。なお、システムコントローラ10は、本発明の「制御部」の一例である。
次に、図5を参照して、システムコントローラ10により実行されるメンテナンス判定処理について説明する。なお、本実施形態では、システムコントローラ10は、ユーザにより自動生産の開始が指示された場合に、メンテナンス判定処理を実行する。
まず、ステップS1において、システムコントローラ10は、真空圧センサ65により真空経路64内の真空圧(負圧)を監視する。なお、自動生産の開始が指示された後、真空ポンプ63は駆動して真空圧を発生させている。そして、システムコントローラ10は、ステップS2において、真空圧センサ65から真空経路64内の真空圧がメンテナンス閾値以下となったことの信号を受信したか否かを判断する。なお、真空圧が低下してメンテナンス閾値に到達した場合に、真空圧センサ65からシステムコントローラ10にこの信号が送信される。システムコントローラ10は、メンテナンス閾値以下となったことの信号を受信すると、ステップS3において、ヘッドユニット6の全ての電磁バルブ6cが閉じているか否かを判断する。全閉でない場合には、システムコントローラ10は、ステップS4において、全ての電磁バルブ6cが閉じるように制御してステップS1の動作に戻る。
一方、全閉の場合には、システムコントローラ10は、ステップS5において、真空ポンプ63のメンテナンス時期であると判定(メンテナンス時期であることを検出)する。すなわち、システムコントローラ10は、全ての電磁バルブ6cが閉じており、かつ、真空圧がメンテナンス閾値以下の場合に、真空ポンプ63のメンテナンス時期であると判定(メンテナンス時期であることを検出)する。そして、システムコントローラ10は、ステップS6において、メンテナンス判定がこの日1回目の判定か否かを判断し、1回目の判断の場合には、ステップS7において、モニタ12を介して真空ポンプ63のメンテナンス時期であることをユーザに警告する。これにより、同日に何度もメンテナンス時期について繰り返し警告されるのが防止される。なお、本実施形態では、同日に1回の警告のみならず、1週間に1回の警告や任意の設定時間内に1回の警告など、ユーザにより警告頻度を変更可能である。その後、システムコントローラ10は、ステップS8において、部品実装装置100の自動生産を実行する。なお、真空圧がメンテナンス閾値よりも高い場合、および、メンテナンス判定が同日で2回目以降の場合には、それぞれ、ステップS2およびステップS6の後そのままステップS8に進み、自動生産が実行される。
次に、図6を参照して、システムコントローラ10により実行される真空異常判定処理について説明する。なお、本実施形態では、システムコントローラ10は、自動生産実行中に常時メンテナンス判定処理を実行している。
まず、ステップS11において、システムコントローラ10は、真空圧センサ65により真空経路64内の真空圧(負圧)を監視する。そして、システムコントローラ10は、ステップS12において、真空圧センサ65から真空経路64内の真空圧が真空異常閾値以下となったことの信号を受信したか否かを判断する。なお、真空圧が低下して真空異常閾値に到達した場合に、真空圧センサ65からシステムコントローラ10にこの信号が送信される。システムコントローラ10は、真空異常閾値以下となったことの信号を受信すると、ステップS13において、ヘッドユニット6の全ての電磁バルブ6cが閉じているか否かを判断し、全閉でない場合には、ステップS11の動作に戻る。すなわち、システムコントローラ10は、自動生産実行中において電磁バルブ6cが全閉となるタイミングのときだけ次のステップS14に進む。自動生産実行中におけるバルブ全閉のタイミングとしては、基板102が所定の実装作業位置に到達するまでの基板待ち時間、基板102の搬送中、吸着ノズル6aの交換時、および、ノズルクリーニングなどの自動メンテナンス動作中などがある。
全閉の場合には、ステップS14において、真空ポンプ63の故障または真空経路64の異常(空気漏れなど)と判定(真空ポンプ63の故障または真空経路64の異常が発生したことを検出)する。すなわち、システムコントローラ10は、全ての電磁バルブ6cが閉じており、かつ、真空圧が真空異常閾値以下の場合に、真空ポンプ63の故障または真空経路64の異常であると判定(真空ポンプ63の故障または真空経路64の異常が発生したことを検出)する。なお、真空経路64の異常は、各電磁バルブ6cと真空ポンプ63との間における異常である。そして、システムコントローラ10は、ステップS15において、モニタ12を介して真空ポンプ63の故障または真空経路64の異常があることをユーザに警告する。
その後、システムコントローラ10は、ステップS16において、温度センサ66から温度異常閾値以上となったことの信号を受信したか否かを判断する。なお、真空ポンプ63の周囲の温度が上昇して温度異常閾値に到達した場合に、温度センサ66からシステムコントローラ10にこの信号が送信される。システムコントローラ10は、温度異常閾値以上となったことの信号を受信すると、ステップS17において、モニタ12を介して真空ポンプ63の周囲の温度が異常に上昇していることをユーザに警告する。温度が上昇し過ぎると、部品実装装置100に不具合が発生する可能性がある。そのため、システムコントローラ10は、ステップS18において、サーボモータ62を停止して自動生産を停止するとともに、ステップS19において、補助接点付きブレーカ63aに遮断指令を送信して真空ポンプ63を停止する。
一方、温度が温度異常閾値よりも低い場合には、システムコントローラ10は、ステップS20において、実装途中の基板102に対する実装が終了するまで自動生産を継続し、その後、ステップS21において、自動生産を停止する。なお、上記ステップS20の自動生産を継続する動作は、区切りのよい工程まで自動生産が継続されるように、ユーザが予め任意に設定することが可能である。たとえば、ユーザは、2枚の基板102に対して実装が終了するまで自動生産を継続させるように設定してもよいし、搬送途中の基板102を搬送し終わるまで自動生産を継続させるように設定してもよい。また、ユーザは、ステップS20の自動生産を継続する動作を行わずに、自動生産を即時停止するように設定することも可能である。
次に、図7を参照して、システムコントローラ10により実行される排熱ファン回転異常判定処理について説明する。なお、本実施形態では、システムコントローラ10は、自動生産実行中に常時排熱ファン回転異常判定処理を実行している。
まず、ステップS31において、システムコントローラ10は、排熱ファン67の異常を監視する。そして、システムコントローラ10は、ステップS32において、排熱ファン67から回転異常の信号を受信したか否かを判断し、この信号を受信するまでこの判断を繰り返す。なお、ファンの回転が停止した場合に、排熱ファン67からシステムコントローラ10に回転異常の信号が送信される。システムコントローラ10は、回転異常の信号を受信すると、ステップS33において、モニタ12を介して排熱ファン67に回転異常が発生したことをユーザに警告する。
その後、ステップS34のおいて、システムコントローラ10は、温度センサ66から温度異常閾値以上となったことの信号を受信したか否かを判断する。真空ポンプ63の周囲の温度が温度異常閾値以上の場合には、システムコントローラ10は、ステップS35において、モニタ12を介して真空ポンプ63の周囲の温度が異常に上昇していることをユーザに警告する。排熱ファン67に回転異常が生じ、かつ、真空ポンプ63の周囲の温度が高い場合には、すぐに、部品実装装置100に不具合が発生する可能性がある。そのため、システムコントローラ10は、ステップS36において、サーボモータ62を停止して自動生産を即時停止するとともに、ステップS37において、補助接点付きブレーカ63aに遮断指令を送信して真空ポンプ63を即時停止する。
一方、温度が温度異常閾値よりも低い場合には、システムコントローラ10は、ステップS38において、排熱ファン67の回転異常に対してユーザによる何らかの操作(対処)があったか否かを判断し、ユーザにより対処された場合には、そのまま処理を終了する。また、ユーザによる操作がない場合には、システムコントローラ10は、ステップS39において、回転異常の警告後一定時間(たとえば、約10分)経過したか否かを判断し、一定時間経過するまでユーザによる操作(対処)を待つ。一定時間経過してもユーザによる操作がない場合には、真空ポンプ63の周囲の温度が上昇する可能性があるので、システムコントローラ10は、ステップS36において、自動生産を停止するとともに、ステップS37において、真空ポンプ63を停止する。
本実施形態では、上記のように、真空圧センサ65により検知された真空圧がメンテナンス閾値以下の場合に、真空ポンプ63のメンテナンス時期であると判断するとともに、真空圧センサ65により検知された真空圧が真空異常閾値以下の場合に、真空ポンプ63または真空経路64に異常があると判断するシステムコントローラ10を設けることによって、システムコントローラ10により、真空ポンプ63のメンテナンス時期であることと、真空ポンプ63または真空経路64の異常が発生したこととの両方が判断(検出)されるので、その判断結果(検出結果)に基づいて、真空ポンプ63のメンテナンス時期と、真空ポンプ63または真空経路64の異常との両方をユーザに認識させることができる。
また、本実施形態では、吸着ノズル6aと真空圧センサ65との間の真空経路64上に、真空経路64を開閉可能な複数の電磁バルブ6cを設け、システムコントローラ10を、真空圧センサ65により検知された真空圧が真空異常閾値以下の場合に、真空ポンプ63、または、真空ポンプ63と電磁バルブ6cとの間の真空経路64に異常があると判断するように構成する。これによって、システムコントローラ10により、真空ポンプ63と吸着ノズル6aとの間の真空経路64のうちの真空ポンプ63と電磁バルブ6cとの間の真空経路64の異常が判断(検出)されるので、真空ポンプ63と電磁バルブ6cとの間の真空経路64の異常をユーザに認識させることができる。
また、本実施形態では、メンテナンス閾値および真空異常閾値を、電磁バルブ6cが全て閉じている状態(バルブ全閉状態)において真空圧センサ65により検知される全閉時真空圧と電磁バルブ6cが全て開いている状態(バルブ全開状態)において真空圧センサ65により検知される全開時真空圧との間の値に設定し、電磁バルブ6cが全て閉じている状態において真空圧センサ65により検知された真空圧がメンテナンス閾値以下の場合に、真空ポンプ63のメンテナンス時期であると判断するとともに、電磁バルブ6cが全て閉じている状態において真空圧センサ65により検知された真空圧が真空異常閾値以下の場合に、真空ポンプ63または真空経路64に異常があると判断するようにシステムコントローラ10を構成する。これによって、真空異常閾値を全開時真空圧よりも低い値(絶対値が小さい値)に設定する場合とは異なり、真空圧が全閉時真空圧に対して大幅に低下しない軽度の異常の場合にも、真空ポンプ63または真空経路64の異常を判断(検出)することができる。これにより、ユーザは、軽度の異常でも認識することができる。
また、本実施形態では、真空ポンプ63または真空経路64の異常の判断を、部品実装装置100の自動生産中において全ての電磁バルブ6cが閉じる所定のタイミングで検知された真空圧に基づいて行うようにシステムコントローラ10を構成する。これによって、真空ポンプ63または真空経路64の異常の判断を行うために、全ての電磁バルブ6cを強制的に閉じて全閉状態にする場合とは異なり、部品実装装置100の動作を中断する必要がないので、部品実装装置100の生産効率が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、真空ポンプ63または真空経路64に異常があると判断した場合に、ヘッドユニット6による移載動作(実装動作)を停止する制御を行うようにシステムコントローラ10を構成する。これによって、真空ポンプ63または真空経路64に異常がある状態でヘッドユニット6による移載動作が行われるのを抑制することができるので、ヘッドユニット6による移載動作(実装動作)時に真空圧の異常に起因して電子部品の吸着動作の異常が発生するのを未然に防止することができる。
また、本実施形態では、真空ポンプ63または真空経路64に異常があると判断し、かつ、温度センサ66により検知された温度が温度異常閾値以上の場合に、ヘッドユニット6による移載動作(実装動作)を停止するとともに真空ポンプ63を停止する制御を行うようにシステムコントローラ10を構成する。これによって、温度が上昇することに起因して部品実装装置100に不具合が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、真空ポンプ63または真空経路64に異常があるか否かに拘わらず、排熱ファン67に異常がある場合に、ヘッドユニット6による移載動作(実装動作)を停止するとともに真空ポンプ63を停止する制御を行うようにシステムコントローラ10を構成する。これによって、排熱ファン67による排熱機能が低下した場合に、真空ポンプ63または真空経路64の異常の有無に拘わらず、真空ポンプ63が高温になるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、排熱ファン67に異常がある場合において、温度センサ66により検知された温度が温度異常閾値よりも低い場合でも、排熱ファン67の異常が所定時間以上継続する場合には、ヘッドユニット6による移載動作(実装動作)を停止するとともに真空ポンプ63を停止する制御を行うようにシステムコントローラ10を構成する。これによって、真空ポンプ63の周囲の温度が高くない場合には、ヘッドユニット6による移載動作を停止することなく継続することができるとともに、所定時間以上経過した場合には、真空ポンプ63を停止して温度が上昇するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、真空ポンプ63のメンテナンス時期であると判断した場合にモニタ12を介して警告(報知)するとともに、真空ポンプ63または真空経路64に異常があると判断した場合にモニタ12を介して警告(報知)する制御を行うようにシステムコントローラ10を構成する。これによって、視覚的な警告(報知)により、真空ポンプ63のメンテナンス時期と、真空ポンプ63または真空経路64の異常とをユーザに確実に認識させることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の電子部品移載装置を部品実装装置に適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、真空ポンプにより発生される真空圧により電子部品を吸着する構成であれば、部品実装装置以外の、たとえば、部品検査装置などに適用してもよい。
また、上記実施形態では、図4に示すように、第2の閾値としての真空異常閾値をバルブ全開時の真空圧よりも高い値(絶対値が大きい値)に設定する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2の閾値をバルブ全開時の真空圧よりも低い値に設定してもよい。この場合、真空圧が大幅に低下しなければ真空異常(真空ポンプの故障または真空経路の異常)を判定(真空ポンプ63の故障または真空経路64の異常が発生したことを検出)することができない一方、バルブの開閉に拘わらず真空異常を判定(検出)することができる。すなわち、全てのバルブが閉じているか否かに拘わらず、動作中のどの状態においても真空異常を判定(検出)することができる。
また、上記実施形態では、真空圧センサ(真空圧検知部)からシステムコントローラ(制御部)に対して、真空圧がメンテナンス閾値(第1の閾値)以下になったこと、および、真空異常閾値(第2の閾値)以下になったことの信号を送信する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、真空圧検知部から制御部に対して、検知した圧力値データ(アナログデータまたはデジタルデータ)を送信し、制御部により、真空圧が第1の閾値以下になったこと、および、第2の閾値以下になったことを判断する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、自動生産実行中(電子部品移載装置の動作中)のバルブ全閉となる所定のタイミングで真空異常(真空ポンプの故障または真空経路の異常)の判定(検出)を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、バルブ全閉の状態であれば、たとえば、自動生産実行前など自動生産実行中以外の時間に真空異常の判定(検出)を行ってもよい。
また、上記実施形態では、自動生産実行中(電子部品移載装置の動作中)のバルブ全閉となる所定のタイミングで真空異常(真空ポンプの故障または真空経路の異常)の判定(検出)を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、自動生産実行中(電子部品移載装置の動作中)のバルブ全閉となる所定のタイミングで、メンテナンス時期の判定(検出)を行ってもよいし、メンテナンス時期の判定(検出)および真空異常の判定(検出)の両方を行ってもよい。
また、上記実施形態では、システムコントローラ(制御部)により、メンテナンス時期であると判定した場合、および、真空異常(真空ポンプの故障または真空経路の異常)であると判定した場合に、モニタを介して警告(報知)する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、モニタ以外の、たとえば、スピーカを用いて音声で報知してもよい。
また、上記実施形態では、システムコントローラ(制御部)により、補助接点付きブレーカに遮断指令を送信して真空ポンプを停止する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、電流が過負荷状態であるか否かに拘わらず、即座に真空ポンプを停止することが可能であれば、ブレーカに電磁接触機を取り付けてもよい。この場合には、制御部により、電磁接触機を制御して真空ポンプへの電力供給を停止する。
また、上記実施形態では、異なる2つの閾値に対応可能な1つの真空圧センサ(真空圧検知部)を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1の閾値に対応可能な真空圧センサおよび第2の閾値に対応可能な真空圧センサの2つの真空圧センサを設けてもよい。
また、上記実施形態では、真空経路を開閉可能な複数の電磁バルブを設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、電磁バルブを1つのみ設ける構成であってもよい。
6 ヘッドユニット(ヘッド部)
6a 吸着ノズル
6c 電磁バルブ(バルブ)
10 システムコントローラ(制御部)
63 真空ポンプ
64 真空経路
65 真空圧センサ(真空圧検知部)
66 温度センサ(温度検知部)
67 排熱ファン(排熱部)
100 部品実装装置(電子部品移載装置)

Claims (10)

  1. 真空ポンプにより発生される真空圧により電子部品を吸着するための吸着ノズルが装着され、前記吸着ノズルにより吸着した電子部品を移載するヘッド部を備えた電子部品移載装置の真空異常判定方法であって、
    前記真空ポンプにより真空圧を発生させるステップと、
    1つの真空ポンプを監視する真空圧検知部により、前記真空ポンプと前記吸着ノズルとの間の真空経路内の真空圧を検知するステップと、
    1つの真空ポンプを監視する前記真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値以下の場合に、前記真空ポンプの構成部品の交換を伴うメンテナンス時期であると、前記第1の閾値を用いて前記電子部品移載装置のみで判断するとともに、前記真空圧検知部により検知された真空圧が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値以下の場合に、前記真空ポンプまたは前記真空経路に異常があると判断するステップとを備え
    前記真空圧検知部は、異なる2つの閾値に対応可能な1つの真空圧センサ、または、前記第1の閾値に対応可能な真空圧センサおよび前記第2の閾値に対応可能な真空圧センサの2つの真空圧センサ、のいずれかからなる、電子部品移載装置の真空異常判定方法。
  2. 真空圧を発生させる真空ポンプと、
    前記真空ポンプにより発生される真空圧により電子部品を吸着するための吸着ノズルが装着され、前記吸着ノズルにより吸着した電子部品を移載するヘッド部と、
    前記真空ポンプと前記吸着ノズルとの間の真空経路上に配置され、前記真空経路内の真空圧を検知する真空圧検知部と、
    1つの真空ポンプを監視する前記真空圧検知部により検知された真空圧が第1の閾値以下の場合に、前記真空ポンプの構成部品の交換を伴うメンテナンス時期であると、前記第1の閾値を用いて前記電子部品移載装置のみで判断するとともに、前記真空圧検知部により検知された真空圧が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値以下の場合に、前記真空ポンプまたは前記真空経路に異常があると判断する制御部とを備え
    前記真空圧検知部は、異なる2つの閾値に対応可能な1つの真空圧センサ、または、前記第1の閾値に対応可能な真空圧センサおよび前記第2の閾値に対応可能な真空圧センサの2つの真空圧センサ、のいずれかからなる、電子部品移載装置。
  3. 前記吸着ノズルと1つの真空ポンプを監視する前記真空圧検知部との間の真空経路上に配置され、前記真空経路を開閉可能な1つ以上のバルブをさらに備え、
    前記制御部は、前記真空圧検知部により検知された真空圧が前記第2の閾値以下の場合に、前記真空ポンプ、または、前記真空ポンプと前記バルブとの間の前記真空経路に異常があると判断するように構成されている、請求項2に記載の電子部品移載装置。
  4. 前記第1の閾値および前記第2の閾値は、前記バルブが全て閉じている状態において前記真空圧検知部により検知される全閉時真空圧と前記バルブが全て開いている状態において前記真空圧検知部により検知される全開時真空圧との間の値に設定されており、
    前記制御部は、前記バルブが全て閉じている状態において前記真空圧検知部により検知された真空圧が前記第1の閾値以下の場合に、前記真空ポンプのメンテナンス時期であると判断するとともに、前記バルブが全て閉じている状態において前記真空圧検知部により検知された真空圧が前記第2の閾値以下の場合に、前記真空ポンプまたは前記真空経路に異常があると判断するように構成されている、請求項3に記載の電子部品移載装置。
  5. 前記制御部は、前記真空ポンプのメンテナンス時期の判断および前記真空ポンプまたは前記真空経路の異常の判断のうち、少なくとも一方を、前記電子部品移載装置の動作中の前記バルブが全て閉じる所定のタイミングで前記真空圧検知部により検知された真空圧に基づいて行うように構成されている、請求項4に記載の電子部品移載装置。
  6. 前記制御部は、前記真空ポンプまたは前記真空経路に異常があると1つの真空ポンプを監視する前記真空圧検知部により判断した場合に、前記ヘッド部による移載動作を停止する制御を行うように構成されている、請求項3〜5のいずれか1項に記載の電子部品移載装置。
  7. 前記真空ポンプの周囲の温度を検知する温度検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記真空ポンプまたは前記真空経路に異常があると判断し、かつ、前記温度検知部により検知された温度が第3の閾値以上の場合に、前記ヘッド部による移載動作を停止するとともに前記真空ポンプを停止する制御を行うように構成されている、請求項6に記載の電子部品移載装置。
  8. 前記真空ポンプにより発生される熱を排熱する排熱部をさらに備え、
    前記制御部は、前記排熱部に異常がある場合において、前記温度検知部により検知された温度が前記第3の閾値よりも低い場合でも、前記排熱部の異常が所定時間以上継続する場合には、前記ヘッド部による移載動作を停止するとともに前記真空ポンプを停止する制御を行うように構成されている、請求項7に記載の電子部品移載装置。
  9. 前記真空ポンプにより発生される熱を排熱する排熱部をさらに備え、
    前記制御部は、前記真空ポンプまたは前記真空経路に異常があるか否かに拘わらず、前記排熱部に異常がある場合に、前記ヘッド部による移載動作を停止するとともに前記真空ポンプを停止する制御を行うように構成されている、請求項6または7に記載の電子部品移載装置。
  10. 前記制御部は、前記真空ポンプの構成部品の交換を伴うメンテナンス時期であると、前記電子部品移載装置のみで判断した場合に報知するとともに、前記真空ポンプまたは前記真空経路に異常があると判断した場合に報知する制御を行うように構成されている、請求項3〜9のいずれか1項に記載の電子部品移載装置。
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