JP5150553B2 - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品を搭載する配線基板に関し、特に、表面にメッキ層を形成した電極パッド群を備えた配線基板とその製造方法に関するものである。
従来から、半導体チップ等の電子部品を搭載可能な配線基板が広く用いられている。一般に、コア基板の上下に導体層及び絶縁層を交互に積層したビルドアップ層を配置し、一方の面に電極パッド群を設け、搭載された電子部品を電極パッド群に接続した配線基板の構造が知られている。電子部品の各パッドは、例えば、配線基板の各電極パッドの上部に形成した半田バンプに接合される。一般に、電極パッドの材料としては銅が用いられ、その表面に、半田との接合性が良好なニッケル、パラジウム、金のメッキ層を形成する構造が採用される。このような構造の電極パッドは、電子部品との接合に加えて、チップコンデンサ等のチップ部品との接合にも用いられる。
一方、上記の配線基板を各種電子機器に組み込む場合、電磁ノイズ(EMI:Electro-magnetic interference)の発生を抑制することが求められる。配線基板におけるEMIの対策としては、ノイズを遮蔽するシールド構造を形成することが有効である(例えば、特許文献1〜3参照)。このようなシールド構造の一例としては、金属材料からなるキャップ部材を、導電性接着剤を用いてビルドアップ層の表面に接合し、電極パッド群の一部を介して下層のグランド配線と接続することにより実現することができる。一般に、キャップ部材はサイズが大きいため、導電性接着剤による十分な接着強度を確保することが重要になる。
特開2004−71629号公報 特開2004−259992号公報 特開2006−245126号公報
上記のシールド構造を形成する場合、例えば、電子部品用の電極パッド群と同様のメッキ層に対し導電性接着剤を用いてキャップ部材を接合する構造も考えられる。しかしながら、一般的なエポキシ系の導電性接着剤は、パラジウムを含むメッキとの間で良好な接着性が得られないことが知られており、このようにメッキ層を用いる構造ではキャップ部材の接着強度が不十分になる恐れがある。一方、キャップ部材と接合される電極パッドのみメッキ層を変更し、例えば、ニッケル、金のメッキ層を表面に形成する構造にすれば、接着強度の確保は可能である。しかし、このような構造を採用すると、配線基板の同層において、パラジウムの有無に応じた2種類のメッキ層を形成する必要が生じる。これにより、2つのメッキマスクを用いた複雑な形成プロセスが要求され、配線基板の製造プロセスが複雑になって製造コストも上昇するという問題がある。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、製造プロセスを複雑にすることなく、電子部品が載置される配線基板にシールド構造を形成し、これにより電磁ノイズを確実に遮蔽して信頼性が高く、低コストの配線基板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の配線基板は、コア基板と、前記コア基板の両面に絶縁層と導体層を交互に積層形成したビルドアップ層とを備え、前記ビルドアップ層の一方の面に電子部品を搭載可能な配線基板であって、前記ビルドアップ層の一方の面のうち前記電子部品の端子群と対向して電気的に接続可能な領域に配置され、少なくともパラジウムを含む第1メッキ層が表面に形成された第1電極パッド群と、前記ビルドアップ層の一方の面のうち前記第1電極パッド群の周囲の領域に配置され、前記第1メッキ層が表面に形成された第2電極パッド群と、前記第2電極パッド群の上部に接合され、パラジウムを含まない第2メッキ層が表面に形成された金属部材とを備え、前記金属部材の上部に、導電性接着剤を介して導電性材料からなるキャップ部材を接合可能に構成される。
本発明の配線基板によれば、ビルドアップ層の一方の面に、第1電極パッド群とその周囲の第2電極パッド群を設け、それぞれの表面に第1メッキ層を形成し、第1電極パッド群の上部に電子部品の各端子が接合され、第2電極パッド群の上部に金属部材が接合され、さらに金属部材の上部にキャップ部材が接合される。よって、金属部材とキャップ部材によって配線基板のシールド構造を形成しつつ、同じ層に配置される第1電極パッド群及び第2電極パッド群に共通の第1メッキ層を形成して製造プロセスを簡素化することができる。このとき、金属部材の表面には予め第2メッキ層が形成されるので、導電性接着材を介して接着されるキャップ部材の接合強度を十分に確保することができる。
前記第1メッキ層としては、例えば、ニッケル、パラジウム、金を用いて形成し、前記第2メッキ層は、ニッケル、金を用いて形成することができる。また、前記導電性接着剤の材料は、例えば、エポキシ樹脂を用いることができる。さらに、前記金属部材は、前記第2電極パッド群の上部に半田を介して接合することができる。
前記金属部材と前記キャップ部材とによりシールド構造を形成する場合は、前記第2電極パッド群を、前記ビルドアップ層のうちグランド電位が供給される所定の導体層と電気的に接続すればよい。この場合、前記金属部材は、前記ビルドアップ層の一方の面に前記電子部品を搭載した状態で前記電子部品を取り囲むリング状に形成してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の配線基板の製造方法は、コア基板の両面に絶縁層と導体層を交互に積層してビルドアップ層を形成し、前記ビルドアップ層の一方の面に電子部品を搭載可能な配線基板に対し、前記ビルドアップ層の一方の面に電極パッド群を形成する工程と、前記電極パッド群の表面に、少なくともパラジウムを含む第1のメッキ層を形成する工程と、パラジウムを含まない第2メッキ層が表面に形成された金属部材を、前記電極パッド群のうち、前記電子部品の搭載領域の周囲の領域に配置された1又は複数の電極パッドの上部に接合する工程を含む製造方法を適用し、前記金属部材の上部には、導電性接着剤を介して導電性材料からなるキャップ部材を接合可能となっている。
前記電極パッド群を形成する際、その表面には、前記第1のメッキ層として、ニッケル、パラジウム、金の各メッキ層を順次形成し、前記金属部材の表面には、前記第2のメッキ層として、ニッケル、金の各メッキ層を順次形成することが望ましい。また、前記電子部品の周囲の領域に配置された1又は複数の電極パッドの上部に前記金属部材を接合する場合、それぞれ半田を載置してリフロー処理を施してもよい。
本発明によれば、電子部品を搭載した配線基板にシールド構造を形成するに際し、ビルドアップ層の一方の面の全ての電極パッドの表面に共通の第1メッキ層を形成し、かつキャップ部材の取り付けには、予め第2メッキ層を表面に形成した金属部材を介在させるので、異なるメッキ層を同じ層に施すことに伴う製造プロセスの複雑化を回避することができる。そして、金属部材の第2メッキ層はパラジウムを含まないため、導電性接着剤を介して金属部材に接合されるキャップ部材は十分な接着強度を確保することができる。このように、本発明の構造を採用することにより、良好な特性のシールド構造によりノイズを確実に抑制可能であって、簡素な製造プロセスにより低いコストで製造可能な配線基板を実現可能となる。
本実施形態の配線基板10の概略の断面構造図である。 図1の配線基板10の上面図の一例を示す図である。 電極パッド40bに着目した場合の図2の配線基板10の第1の変形例である。 電極パッド40bに着目した場合の図2の配線基板10の第2の変形例である。 配線基板10の上部に、半導体チップ60、複数のチップコンデンサ61、リング部材62をそれぞれ接合した状態の構造例を示す図である。 図5の状態の配線基板10の上部に、キャップ部材65を取り付けた場合の構造例を示す図である。 複数の部材片を組み合わせたリング部材62の構造例を示す図である。 本実施形態の配線基板10の製造方法を示す第1の構造図である。 本実施形態の配線基板10の製造方法を示す第2の構造図である。 本実施形態の配線基板10の製造方法を示す第3の構造図である。 本実施形態の配線基板10の製造方法を示す第4の構造図である。
以下、本発明を適用した配線基板の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の配線基板10の概略の断面構造図である。図1においては、コア基板11と、コア基板11の上面側のビルドアップ層16と、コア基板11の下面側のビルドアップ層17とを含む配線基板10の模式的な断面構造を示している。本実施形態の配線基板10の役割は、その上部に半導体チップ等の電子部品を搭載し、配線基板10を経由して電子部品を外部回路と電気的に接続することである。
コア基板11は、例えば、ガラス繊維を含んだエポキシ樹脂からなり、その両面には銅の導体層14、15が形成されている。コア基板11の所定箇所には、貫通孔の内壁にスルーホール導体12が形成されている。スルーホールの内部は、例えばガラスエポキシ等からなる穴埋材13で埋められている。スルーホール導体12及び穴埋材13は上下に延伸され、コア基板11を積層方向に貫通し、上部の導体層14と下部の導体層15を接続導通している。図1では、簡単のため1組のスルーホール導体12及び穴埋材13のみを示しているが、実際の配線基板10には、多様な配線を接続するための多数のスルーホール導体12及び穴埋材13が設けられる。
一方のビルドアップ層16は、コア基板11の導体層14の側の面に形成され、その上層に樹脂絶縁層21と、導体層22と、樹脂絶縁層23が順に積層されている。他方のビルドアップ層17は、コア基板11の導体層15の側の面に形成され、その下層に樹脂絶縁層24と、導体層25と、樹脂絶縁層26が順に積層されている。上部の樹脂絶縁層23の表面には複数の電極パッド40a、40bが形成されている。樹脂絶縁層23はソルダーレジスト層18により覆われ、各々の電極パッド40a、40bはソルダーレジスト層18が開口される所定箇所に露出している。また、下部の樹脂絶縁層26の表面には複数のBGA用パッド50が形成されている。樹脂絶縁層26はソルダーレジスト層19により覆われ、各々のBGA用パッド50はソルダーレジスト層19が開口される所定箇所に露出している。なお、各電極パッド40a、40bの表面にはメッキ層41が形成され、各BGA用パッド50の表面にはメッキ層51が形成されている。
ビルドアップ層16においては、樹脂絶縁層21を貫通して導体層14と導体層22とを積層方向に接続導通する複数のビア導体30が設けられるとともに、樹脂絶縁層23を貫通して導体層22と複数の電極パッド40a、40bとを積層方向に接続導通する複数のビア導体31が設けられている。また、ビルドアップ層17においては、樹脂絶縁層24を貫通して導体層15と導体層25とを積層方向に接続導通する複数のビア導体32が設けられるとともに、樹脂絶縁層26を貫通して導体層25と複数のBGA用パッド50とを積層方向に接続導通する複数のビア導体33が設けられている。
図1の配線基板10においては、複数の電極パッド40a、40bの配置と役割に特徴がある。すなわち、中央付近に配置された電極パッド40a(本発明の第1電極パッド群)は電子部品としての半導体チップを接合する役割があり、周囲に配置された電極パッド40b(本発明の第2電極パッド群)は後述の金属部材を接合する役割がある。電極パッド40a、40bのそれぞれの表面には、ニッケル、パラジウム、金を用いたメッキ層41(本発明の第1メッキ層)が形成される。中央の電極パッド40a及びそのメッキ層41の上部には、半導体チップの複数のパッド(図1では不図示)に接合するための複数の半田バンプ42が形成される。一方、周囲の電極パッド40b及びそのメッキ層41の上部には、半田を介して金属部材が接合され、配線基板10のシールド構造を形成するために用いられるが、詳細は後述する。
上記の複数の電極パッド40a、40bの配置を具体的に説明すべく、図2には、図1の配線基板10の上面図の一例を示している。まず、配線基板10の中央付近において、半導体チップと対向する領域R1には、16個の電極パッド40aがアレイ状に配置されている。また、配線基板10の4つのコーナー部には、4個の電極パッド40bが配置されている。さらに、電極パッド40a、40bに加えて、領域R1の外側には、多数のチップコンデンサ用の電極パッド43(図1では不図示)が配置されている。これらの電極パッド40a、40b、43は、いずれも表面に上記のメッキ層41が形成されている。なお、図2では、16個の電極パッド40aと4個の電極パッド40bが示されているが、それぞれの個数及び配置は一例であって、図2に限られることなく電極パッド40a、40bの個数及び配置を多様に設計可能である。
図3及び図4は、電極パッド40bに着目した場合の図2の配線基板10の変形例を示している。すなわち、図2では4個の電極パッド40bを各コーナー部に分離して配置しているが、図3の変形例に示すように、リング状に連続して形成された1個の電極パッド40bを設けてもよい。また、図2では各々の電極パッド40bが円形の形状を有する場合を示しているが、図4の変形例に示すように、各々の電極パッド40bが四角形の形状を有していてもよい。
図5は、図2〜図4の配線基板10の上部に、半導体チップ60、複数のチップコンデンサ61、リング部材62(本発明の金属部材)をそれぞれ接合した状態の構造例を示している。図5(A)は、この状態の配線基板10の上面図を示し、図5(B)は、図5(A)の配線基板10の上部におけるa−a’断面の構造を示す図である。なお、図5(A)の構造は、図2〜図4の全てに対して共通であるが、図5(B)の構造は、図3のリング状の電極パッド40bを設けた変形例に対応している。
半導体チップ60は、図5(A)に示すように、配線基板10の領域R1(図2〜図4)に重なる位置に搭載されている。半導体チップ60の下面には複数のパッド60a(図5(B))が設けられており、各々のパッド60aが半田バンプ42を介して下方に対向する電極パッド40aと電気的に接続されている。また、領域R1の周囲には、隣接する一対の電極パッド43に1個ずつ、全部で16個のチップコンデンサ61が搭載されている。これらのチップコンデンサ61は、各電極パッド43の下層の配線構造を経由して半導体チップ60の電源配線等に接続される。
一方、配線基板10の外縁付近には、配線基板10の外形に沿ってリング状に形成されたリング部材62が配置されている。このリング部材62は、図5(B)に示すように、四角形の断面形状を有し、その下端が下方に対向する電極パッド40bと半田64を介して接合されている。このリング部材62の表面には、ニッケル、金を用いたメッキ層63(本発明の第2メッキ層)が予め形成されている。なお、電極パッド40bは、図3の構造に限られず、図2及び図4の構造であっても、図5に示すリング部材62とその下方の断面構造は共通である。
図6は、図5の状態の配線基板10の上部に、キャップ部材65を取り付けた場合の構造例を示している。図6(A)では、図5(A)の配線基板10の位置を点線で表しているが、キャップ部材65が配線基板10を全体的に覆うように配置されている。そして、図6(B)に示すように、キャップ部材65の下面の一部が、導電性接着剤66を介してリング部材62の上端に接合されている。この導電性接着剤66は、例えば、導電性のエポキシ樹脂又は低温半田(Sn−Pb、Sn−Zn、Sn−Ag等)からなる。また、キャップ部材65は、その外縁部が下方に曲がって側面を形成し、配線基板10の側面を取り囲む形状となっている。
図6において、リング部材62及びキャップ部材65は、一体的に配線基板10のシールド構造を形成する。図6(B)の下層側から、電極パッド40b、メッキ層41、半田64、リング部材62及びその表面のメッキ層63、導電性接着剤66、キャップ部材65がそれぞれ電気的に接続されている。この場合、電極パッド40bは、例えば、下方のビア導体31を介して導体層22のグランド配線に接続することができる。これにより、電極パッド40bからキャップ部材65までは全て導電性の材料で形成されることから、グランド電位に接続されるシールド構造を実現することができる。
なお、リング部材62及びキャップ部材65の材料は特に制約されないが、例えば、コバール、42アロイ、アルミニウム、銅、銅合金などの金属材料、あるいは導電性のプラスチック材料等を用いることができる。また、リング部材62及びキャップ部材65を含むシールド構造は、上述のようにグランド電位に接続する場合に加え、電源電圧等の他の固定電位に接続してもよく、あるいは、固定電位に接続することなくフローティング状態に保ってもよい。ただし、高いシールド効果を得るには、シールド構造をグランド電位に接続することが望ましい。
ここで、既に述べたように、電極パッド40a、40bの表面のメッキ層41は、ニッケル、パラジウム、金により形成され、リング部材62の表面のメッキ層63は、ニッケル、金により形成される。すなわち、メッキ層41はパラジウムを含み、かつメッキ層63はパラジウムを含まない点で相違している。電極パッド40a、40bの表面にメッキ層41を形成するのは、銅と半田を接合する際、その間にニッケル、パラジウム、金のメッキが介在すると良好な接合性が得られるためである。これに対し、リング部材62の表面には腐食防止と半田食われ防止のためのメッキを施す必要があるが、導電性接着剤66はパラジウムを含むメッキと相性が悪く接着強度が低下することが知られている。そのため、リング部材62の表面に、パラジウムを含まないニッケル、金のメッキ層63を形成したものである。
配線基板10のシールド構造を形成するに際し、電極パッド40bの表面に、パラジウムを含まないメッキ層を直接形成し、その上部に導電性接着剤66を介してキャップ部材65を接合する構成も考えられる。しかし、この構成を採用すると、ビルドアップ層16の上面の同層に形成された電極パッド40a、40bに対し、2種類のメッキを施すことになるため、中央の電極パッド40aの表面に形成すべきメッキ層41用のメッキマスクと、周囲の電極パッド40bの表面に形成すべきメッキ層(ニッケル、金)用のメッキマスクとを用いて別々にメッキ形成プロセスを行う必要が生じるので製造プロセスが極めて複雑になってしまう。本実施形態のように、リング部材62を別途取り付ける構成を採用した場合、電極パッド40a、40bに対して1種類のメッキに対応する1つのメッキマスクを用いればよいので、製造プロセスを簡素化することができる。
なお、リング部材62は、図5に示すように一体的な形状には限られず、図7に示すように、複数の部材片を組み合わせた構造としてもよい。図7(A)は、平面内で左右に対称な2つの部材片からなるリング部材62の構造例を示している。また、図7(B)は、平面内で上下左右に対称な4つの部材片からなるリング部材62の構造例を示している。いずれの場合であっても、リング部材62を電極パッド40bに接合した状態で、同様のプロセスに従って、キャップ部材65をリング部材62に接着することができる。
また、配線基板10に図5の複数のチップコンデンサ61を設ける必要がない場合は、図2〜図4に示す複数の電極パッド43を省略してもよい。さらに、図2〜図4では示されないが、配線基板10において平面内の各辺に導通用ラグを設け、配線基板10の各側面から導通用ラグを介してリング部材62をグランド配線に接続する構造を採用してもよい。
次に、本実施形態の配線基板10の製造方法について、図8〜図11を参照して説明する。まず、図8に示すように、コア基板11を準備する。このコア基板11は、例えば、厚さ0.8mm程度の基材の両面に銅箔が貼付された銅張積層板からなる。そして、ドリルを用いてコア基板11に穴あけ加工を施して貫通孔を形成し、この状態で無電解銅メッキ及び電解銅メッキを施し、その表面を粗化する。次いで、貫通孔の部分をエポキシ樹脂で埋めることにより、スルーホール導体12及び穴埋材13を形成する。
次に図9に示すように、コア基板11の両面の銅箔に対し、ドライフィルムをラミネートして露光及び現像を行い、電解銅メッキを施した後、ドライフィルムを剥離する。これにより、コア基板11の上下の導体層14、15が形成される。次いで、コア基板11の上下に、導体層14、15を挟んでそれぞれフィルム状絶縁樹脂材料をラミネートし、上面側の樹脂絶縁層21と下面側の樹脂絶縁層24を形成する。続いて、樹脂絶縁層21、24を露光、現像して複数のビアホールを開口し、熱キュアを行った後に電解銅メッキを施すことにより、ビア導体30、32を形成する。
次に図10に示すように、樹脂絶縁層21、24の表面にそれぞれドライフィルムをラミネートして露光及び現像を行い、電解銅メッキを施した後、ドライフィルムを剥離する。これにより、樹脂絶縁層21、24の上下に、導体層22、25が形成される。次いで、樹脂絶縁層21、24の上下に、導体層22、25を挟んでそれぞれフィルム状絶縁樹脂材料をラミネートし、上面側の樹脂絶縁層23と下面側の樹脂絶縁層26を形成する。続いて、樹脂絶縁層23、26を露光、現像して複数のビアホールを開口し、熱キュアを行った後に電解銅メッキを施すことにより、ビア導体31、33を形成する。
次に図11に示すように、樹脂絶縁層23の表面にドライフィルムをラミネートして露光及び現像を行い、電解銅メッキ及び無電解銅メッキを施した後、ドライフィルムを剥離する。これにより、電極パッド40a、40bが形成される。また、樹脂絶縁層26の表面に同様の手法でBGA用パッド50を形成する。次いで、樹脂絶縁層23の上面にソルダーレジストフィルムをラミネートして露光及び現像を行った後に熱キュアを行い、電極パッド40a、40bが露出したソルダーレジスト層18が形成される。また、樹脂絶縁層26の下面に、同様の手法で、BGA用パッド50が露出したソルダーレジスト層19が形成される。なお、チップコンデンサ61用の電極パッド43については、設けないものとして説明を行う。
次に、図1に戻って、電極パッド40a、40bの表面に、パラジウム、ニッケル、金の順にメッキを施し、共通のメッキ層41を形成する。BGA用パッド50の表面にも同様の手法で、メッキ層51を形成する。中央に配置された電極パッド40a及びそのメッキ層41の上部に、それぞれ半田バンプ42を形成する。なお、BGA用パッド50には、それぞれ外部接続用の半田ボール(不図示)を形成する。
次に、図5(B)に示すように、予め表面にニッケル、金のメッキ層63が形成されたリング部材62を用意する。そして、周囲に配置された電極パッド40b及びそのメッキ層41の上部に、半田64を介してリング部材62を載置する。この状態で、リフロー処理を施して半田64を200〜350度の温度まで加熱して溶解させ、その後に半田64を凝固させることで、リング部材62を接合する。この時点で、本実施形態の配線基板10が完成する。
その後、図6(B)に示すように、半導体チップ60の各パッド60aが各半田バンプ42に接合される状態で、半導体チップ60を搭載する。また、リング部材62の上端に導電性接着剤66を塗布した状態で、半導体チップ60の上部を覆うキャップ部材65を取り付ける。これにより、リング部材62及びキャップ部材65によって半導体チップ60がシールドされる配線基板10を得ることができる。
以上、本実施形態に基づき本発明の内容を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で多様な変更を施すことができる。例えば、本実施形態では、配線基板10に半導体チップ60が搭載される例を説明したが、電極パッド40aを介して接合可能な多様な電子部品を搭載した配線基板10に対し、広く本発明を適用することができる。また、リング部材62やキャップ部材65の形状や材料についても本実施形態の例には限定されないとともに、これらを設けるのはシールド構造の形成を目的とする場合に限らず、電子部品の保護等の目的で設ける場合であっても、広く本発明を適用することができる。
10…配線基板
11…コア基板
12…スルーホール導体
13…穴埋材
14、15、22、25…導体層
16、17…ビルドアップ層
18、19…ソルダーレジスト層
21、23、24、26…樹脂絶縁層
30、31、32、33…ビア導体
40a、40b、43…電極パッド
41、51、63…メッキ層
42…半田バンプ
50…BGA用パッド
60…半導体チップ
61…チップコンデンサ
62…リング部材
64…半田
65…キャップ部材
66…導電性接着剤

Claims (9)

  1. コア基板と、前記コア基板の両面に絶縁層と導体層を交互に積層形成したビルドアップ層とを備え、前記ビルドアップ層の一方の面に電子部品を搭載可能な配線基板であって、
    前記ビルドアップ層の一方の面のうち前記電子部品の端子群と対向して電気的に接続可能な領域に配置され、少なくともパラジウムを含む第1メッキ層が表面に形成された第1電極パッド群と、
    前記ビルドアップ層の一方の面のうち前記第1電極パッド群の周囲の領域に配置され、前記第1メッキ層が表面に形成された第2電極パッド群と、
    前記第2電極パッド群の上部に接合され、パラジウムを含まない第2メッキ層が表面に形成された金属部材と、
    を備え、前記金属部材の上部に、導電性接着剤を介して導電性材料からなるキャップ部材を接合可能であることを特徴とする配線基板。
  2. 前記第1メッキ層は、ニッケル、パラジウム、金を用いて形成され、前記第2メッキ層は、ニッケル、金を用いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記導電性接着剤は、エポキシ樹脂よりなることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板。
  4. 前記金属部材は、前記第2電極パッド群の上部に半田を介して接合されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の配線基板。
  5. 前記第2電極パッド群は、前記ビルドアップ層のうちグランド電位が供給される所定の導体層と電気的に接続され、前記金属部材が前記キャップ部材とともに前記グランド電位に接続されるシールド構造を形成することを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  6. 前記金属部材は、前記ビルドアップ層の一方の面に前記電子部品を搭載した状態で前記電子部品を取り囲むリング状に形成されている請求項5に記載の配線基板。
  7. コア基板の両面に絶縁層と導体層を交互に積層してビルドアップ層を形成し、前記ビルドアップ層の一方の面に電子部品を搭載可能な配線基板の製造方法であって、
    前記ビルドアップ層の一方の面に電極パッド群を形成する工程と、
    前記電極パッド群の表面に、少なくともパラジウムを含む第1のメッキ層を形成する工程と、
    パラジウムを含まない第2メッキ層が表面に形成された金属部材を、前記電極パッド群のうち、前記電子部品の搭載領域の周囲の領域に配置された1又は複数の電極パッドの上部に接合する工程と、
    を含み、前記金属部材の上部には、導電性接着剤を介して導電性材料からなるキャップ部材を接合可能であることを特徴とする配線基板の製造方法。
  8. 前記電極パッド群の表面には、前記第1のメッキ層として、ニッケル、パラジウム、金の各メッキ層を順次形成し、
    前記金属部材の表面には、前記第2のメッキ層として、ニッケル、金の各メッキ層を順次形成することを特徴とする請求項7に記載の配線基板の製造方法。
  9. 前記電子部品の周囲の領域に配置された1又は複数の電極パッドの上部にそれぞれ半田を介して前記金属部材を載置し、リフロー処理を施すことにより接合することを特徴とする請求項8に記載の配線基板の製造方法。
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