JP5150095B2 - 非水電解質電池 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解質電池に関するものである。
近年の電子機器の発展に伴い、小型軽量、且つ高エネルギー密度である二次電池あるいは高出力密度である二次電池の研究開発が盛んに進められている。これまで、LiCoO2またはLiMn24を活物質として含む正極と、リチウムを吸蔵・放出する炭素材料、金属酸化物あるいは合金を含む負極とを用いた二次電池の研究がなされており、実用化されている。
特許文献1では、平均結晶粒径が50μm以下のアルミニウム箔もしくはアルミニウム合金箔からなる集電体を負極に用いることにより、急速充電及び高出力放電における容量特性とサイクル性能に優れた非水電解質二次電池を実現している。
急速充電および高出力放電が可能になると、これまで以上の高い信頼性が必要になる。
ところで、特許文献2〜4には、コイン型リチウム二次電池における外缶の変形を防止するため、セパレータ厚み/電池の総厚を0.07以上にすることが開示されている。
特開2005−123183 特開平8−111235 特開平9−55225 特開平9−55230
本発明の目的は、電池容量が高く、かつ急速充電性能と信頼性に優れた非水電解質電池を提供することを目的とする。
本発明に係る非水電解質電池は、正極と、負極と、前記正極及び前記負極の間に配置されるセパレータとを含む扁平形状の電極群と、非水電解質とを具備する非水電解質電池であって、
電池厚さに占める前記セパレータの厚さの合計値を1とした際に前記電池厚さが2.5以上、6以下で、前記セパレータ1層当りの厚さが10μm以上、30μm以下であり、
前記負極は、平均結晶粒径が50μm以下のアルミニウム箔もしくはアルミニウム合金箔からなる集電体と、前記集電体に担持され、スピネル構造のチタン酸リチウムとを含むことを特徴する。
本発明によれば、電池容量が高く、かつ急速充電性能と信頼性に優れた非水電解質電池を提供することができる。
セパレータ1層当りの厚さを10μm以上、30μm以下と薄くすると、電池一定体積に占めるセパレータ表面積を増加させることができる、換言すれば一定体積当りの正極と負極の対向面積の増加させることが可能となる。セパレータの1層あたりの厚さが30μmより厚い場合には、内部抵抗が増加するだけでなく、一定体積に占める正極と負極の対向面積を十分に増加させることができず、高い急速充放電性能を得られない。一方、セパレータ1層当りの厚さを10μm未満にすると、製造工程においてセパレータ破れの危険性が高まり、歩留まり低下につながる。よって、セパレータの1層あたりの厚さを10μm以上、30μm以下にすることにより、優れた急速充放電性能を得ることが可能となる。さらに好ましい範囲は、10μm以上、25μm以下である。
しかしながら、セパレータの1層あたりの厚さを10μm以上、30μm以下にすると、釘刺し試験時の安全性の低下が懸念される。本発明者らは、セパレータ1層の厚さを10μm以上、30μm以下とする際に、電池厚さに占めるセパレータの厚さの合計を1とした電池厚さを2.5以上、6以下にすることにより、釘刺し試験時の安全性が向上されることを見出したのである。
すなわち、電池厚さが6を超えるものは、電池内に占めるセパレータの比率が低く、正極または負極が厚くなっている。このような電池に釘刺し試験を行うと、内部短絡が生じやすいことを究明した。また、一定体積に占める正極と負極の対向面積が不足するため、高い急速充放電性能を得られない。電池厚さを6以下にすると信頼性が高くなるものの、電池厚さを2.5未満にすると、電池内に占めるセパレータの比率が高くなるため、電池容量が不足することもわかった。また、信頼性と急速充放電性能と電池容量をさらに向上させるために、電池厚さを3以上、6以下にすることが好ましいことも究明した。
セパレータには、例えば、合成樹脂製不織布、ポリエチレン多孔質フィルム、ポリプロピレン多孔質フィルムなどを用いることができる。価格及び性能の面から、ポリエチレン多孔質フィルムが好ましい。
電池厚さの範囲は、安全性の面からは特に限定されるものではないが、実用的な範囲は、1mm以上、20mm以下である。電池厚さを1mm未満にすると、容量を確保するために電池の表面積を極端に広くする必要があり、電池面積当りのエネルギー効率が低下する。一方、電池厚さが20mmを超えると、電池1個当たりの容量が大きくなり過ぎる可能性が高くなる。容量が大きくなると、大電流が流れた場合に集電端子が抵抗にならないように、集電端子を厚くするなどの工夫が必要になるが、電池1個に対する集電端子が厚くなると必然的に前記集電端子が硬くなり、複数個の電池を重ねたモジュールを作る場合、または電池1個ないし2個を機器内に装着する場合に、集電端子との接触部を強固にする必要があり、スペースが無駄になる・部品点数が増えるなどの不具合が生じる。電池厚さが20mmを超えても容量を大きくしないためには電池面積を小さくする、つまり電池の幅を狭くする必要があるが、このような電池厚さが20mm以上で幅が狭い場合は、電池形状を扁平型にする必要性があまりなく、むしろ円筒型にする方が向いている。
以下、負極、正極及び非水電解質について説明する。
1)負極
この負極は、負極集電体と、負極集電体の片面もしくは両面に担持され、負極活物質、導電剤および結着剤を含む負極活物質含有層とを含む。
負極集電体には、アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔を使用することができる。アルミニウム箔及びアルミニウム合金箔の平均結晶粒径は50μm以下にすることが望ましい。平均結晶粒径の範囲が50μm以下であることにより、アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔の強度を飛躍的に増大させることができる。この負極集電体強度の増大により、物理的および化学的安定性が向上し、負極集電体の断絶が生じにくくなる。特に、40℃以上の高温環境下での過放電長期サイクルにおいて顕著であった、負極集電体の溶解による劣化を防ぐことができ、電極抵抗の増大を抑制できる。さらに、電極抵抗の増大を抑制することによりジュール熱が低下し、電極の発熱を抑制することができる。また、負極集電体強度の増大により、負極集電体を断絶させずに負極を高密度化することが可能となり、容量密度が向上する。また、負極の高密度化により、熱伝導率が増加し、電極の放熱性を向上できる。さらに、電池の発熱の抑制と電極の放熱性向上の相乗効果により、電池温度の上昇を抑制することが可能になる。なお、より好ましい平均結晶粒径は、3μm以下である。これにより上述した効果がさらに高まる。平均結晶粒径が小さいほど、負極集電体の化学的及び物理的強度が高くなるものの、優れた導電性を得るためには微細組織が結晶質であることが望ましいことから、平均結晶粒径の下限値は0.01μmにすることが望ましい。
平均結晶粒径の範囲が50μm以下のアルミニウム箔またはアルミニウム合金箔は、材料組成、加工条件、加熱条件および冷却条件などの因子に複雑に影響され、平均結晶粒径は、製造工程の中で、諸因子を有機的に組み合わせて調製される。なお、負極集電体のアルミニウム箔として、日本製箔製の高性能アルミ箔PACAL21(商品名)を用いてもよい。具体的には、平均結晶粒径が50μm以下のアルミニウム箔は、平均結晶粒径が90μmのアルミニウム箔を50〜250℃で焼鈍処理後、室温に冷却することにより作製することができる。一方、平均結晶粒径が50μm以下のアルミニウム合金箔は、平均結晶粒径が90μmのアルミニウム合金箔を50〜250℃で焼鈍処理後、室温に冷却することにより作製することができる。あるいは、平均結晶粒径が50μm以下のアルミニウム合金箔は、Feを0.8〜2重量%含む合金を焼鈍処理することによっても作製可能である。
アルミニウムおよびアルミニウム合金の平均結晶粒径は、以下に説明する方法で測定される。集電体表面の組織を金属顕微鏡観察し、1mm×1mmの視野内に存在する結晶粒子数nを測定し、下記(0)式より平均結晶粒子面積S(μm2)を算出する。
S=(1×106)/n (0)
ここで、(1×106)で表わされる値は1mm×1mmの視野面積(μm2)で、nは結晶粒子数である。得られた平均結晶粒子面積Sを用いて下記(1)式から平均結晶粒径d(μm)を算出した。このような平均結晶粒径dの算出を5箇所(5視野)について行ない、その平均値を平均結晶粒径とした。なお、想定誤差は約5%である。
d=2(S/π)1/2 (1)
負極集電体の厚さは、高容量化のため、20μm以下が好ましい。より好ましい範囲は12μm以下である。また、負極集電体の厚さの下限値は、3μmにすることが望ましい。
負極集電体に用いられるアルミニウムの純度は、耐食性の向上および高強度化のため、99.99%以上が好ましい。アルミニウム合金としては、アルミニウムの他に、鉄、マグネシウム、亜鉛、マンガン及びケイ素よりなる群から選択される1種類以上の元素を含む合金が好ましい。例えば、Al−Fe合金、Al−Mn系合金およびAl−Mg系合金は、アルミニウムよりさらに高い強度を得ることが可能である。一方、アルミニウムおよびアルミニウム合金中のニッケル、クロムなどの遷移金属の含有量は100ppm以下(0ppmを含む)にすることが好ましい。例えば、Al−Cu系合金では、強度は高まるが、耐食性は悪化するので、集電体としては不適である。アルミニウム合金中のアルミニウム含有量は、95重量%以上、99.5重量%以下にすることが望ましい。この範囲を外れると、平均結晶粒径を50μm以下にしても十分な強度を得られない恐れがあるからである。より好ましいアルミニウム含有量は、98重量%以上、99.5重量%以下である。
負極活物質の平均粒径は1μm以下とすることが望ましい。これにより、急速充電性能をさらに向上させることができる。なお、より好ましい平均粒径は、0.3μm以下である。但し、平均粒径が小さいと、一次粒子の凝集が起こりやすくなったり、非水電解質の分布が負極に偏って正極での電解質の枯渇を招く恐れがあることから、下限値は0.001μmにすることが望ましい。
負極活物質としては、リチウムを吸蔵放出する物質を使用することができ、例えば、炭素質物、金属酸化物、金属硫化物、金属窒化物、合金などが挙げられる。
炭素質物としては、例えば、黒鉛質材料もしくは炭素質材料(例えば、黒鉛、コークス、炭素繊維、球状炭素、熱分解気相炭素質物、樹脂焼成体など)を挙げることができる。
負極活物質のリチウム吸蔵電位は、リチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V(vs.Li/Li+)以上であることが好ましい。これにより、負極集電体のアルミニウム成分とリチウムとの合金化反応の進行および負極集電体の微紛化を抑制できる。さらに、リチウム吸蔵電位は、リチウム金属の開回路電位に対して開回路電位で0.4V(vs.Li/Li+)以上、3V(vs.Li/Li+)以下の範囲であることが好ましい。これにより、電池電圧を向上させることができる。さらに好ましい電位範囲は、0.4V(vs.Li/Li+)以上、2V(vs.Li/Li+)以下である。
0.4V(vs.Li/Li+)以上、3V(vs.Li/Li+)以下の範囲でリチウムを吸蔵することが可能な金属酸化物としては、例えばTiO2などのチタン酸化物、スピネル構造のチタン酸リチウム(例えばLi4+xTi512(xは−1≦x≦3))やラムスデライト構造のチタン酸リチウム(例えばLi2Ti37)などのリチウムチタン酸化物、例えばWO3などのタングステン酸化物、例えばSnB0.40.63.1などのアモルファススズ酸化物、例えばSnSiO3などのスズ珪素酸化物、例えばSiOなどの酸化珪素などが挙げられる。
0.4V(vs.Li/Li+)以上、3V(vs.Li/Li+)以下の範囲でリチウムを吸蔵することが可能な金属硫化物としては、例えばTiS2などの硫化リチウム、例えばMoS2などの硫化モリブデン、例えばFeS、FeS2、LixFeS2などの硫化鉄等が挙げられる。
0.4V(vs.Li/Li+)以上、3V(vs.Li/Li+)以下の範囲でリチウムを吸蔵することが可能な金属窒化物としては、例えばLixCoyN(0<x<4,0<y<0.5)などのリチウムコバルト窒化物等が挙げられる。
負極活物質としては、スピネル構造のチタン酸リチウムが好ましい。スピネル構造のチタン酸リチウムを用いることにより、高容量で、大電流での入出力特性に優れる非水電解質電池を実現することができる。
電子伝導性を高め、集電体との接触抵抗を抑えるための導電剤として、炭素材料を用いることができる。例えば、アセチレンブラック、カーボンブラック、コークス、炭素繊維、黒鉛等を挙げることができる。
活物質と導電剤を結着させるための結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、スチレンブタジェンゴムなどが挙げられる。
負極の活物質、導電剤及び結着剤の配合比については、負極活物質は80重量%以上95重量%以下、導電剤は3重量%以上18重量%以下、結着剤は2重量%以上7重量%以下の範囲にすることが好ましい。
負極の密度は、1.5g/cm3以上、5g/cm3以下にすることが望ましい。これにより、高い電池容量を得ることができる。さらに好ましい範囲は、2g/cm3以上、4g/cm3以下である。
負極は、例えば、負極活物質、導電剤及び結着剤を適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物を集電体に塗布し、乾燥し、プレスを施すことにより作製される。
2)正極
この正極は、正極集電体と、正極集電体の片面もしくは両面に担持され、正極活物質、導電剤および結着剤を含む正極活物質含有層とを含む。
正極集電体としては、例えば、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔を挙げることができる。アルミニウム箔及びアルミニウム合金箔は、それぞれ、平均結晶粒径が50μm以下であることが好ましい。より好ましくは、3μm以下である。これにより、正極集電体の強度が増大し、正極集電体を断絶させずに正極を高密度化することが可能となり、容量密度を向上することができる。平均結晶粒径が小さいほど、ピンポール及びクラックの発生を少なくすることが可能になると共に、正極集電体の化学的強度及び物理的強度を高くすることができる。集電体の微細組織を結晶質を有するものとして適度な硬さを確保するために、平均結晶粒径の下限値は0.01μmにすることが望ましい。
正極集電体の厚さは、高容量化のため、20μm以下が好ましい。より好ましい範囲は15μm以下である。また、正極集電体の厚さの下限値は、3μmにすることが望ましい。
正極活物質としては、酸化物、硫化物、ポリマーなどが挙げられる。酸化物として、例えば、二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、例えばLixMn24またはLixMnO2などのリチウムマンガン複合酸化物、例えばLixNiO2などのリチウムニッケル複合酸化物、例えばLixCoO2などのリチウムコバルト複合酸化物、例えばLiNi1-yCoy2などのリチウムニッケルコバルト複合酸化物、例えばLiMnyCo1-y2などのリチウムマンガンコバルト複合酸化物、例えばLixMn2-yNiy4などのスピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、例えばLixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4などのオリピン構造を有するリチウムリン酸化物、例えばFe2(SO43などの硫酸鉄、例えばV25などのバナジウム酸化物などが挙げられる。なお、x、yは0〜1の範囲であることが好ましい。
例えば、ポリマーとしては、ポリアニリンやポリピロールなどの導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポリマー材料などが挙げられる。その他に、イオウ(S)、フッ化カーボンなども使用できる。好ましい正極活物質としては、リチウムマンガン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、リチウムマンガンコバルト複合酸化物、リチウムリン酸鉄などが挙げられる。これら活物質によると、高い正極電圧が得られる。
電子伝導性を高め、集電体との接触抵抗を抑えるための導電剤としては、例えば、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができる。
活物質と導電剤を結着させるための結着剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムなどが挙げられる。
正極活物質、導電剤及び結着剤の配合比については、正極活物質は80重量%以上95重量%以下、導電剤は3重量%以上18重量%以下、結着剤は2重量%以上7重量%以下の範囲にすることが好ましい。
正極は、例えば、正極活物質、導電剤及び結着剤を適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物を正極集電体に塗布し、乾燥し、プレスを施すことにより作製される。
3)非水電解質
非水電解質としては、電解質を有機溶媒に溶解することにより調製される液状非水電解質、液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質、またはリチウム塩電解質と高分子材料を複合化した固体非水電解質が挙げられる。また、リチウムイオンを含有した常温溶融塩(イオン性融体)を非水電解質として使用してもよい。
液状非水電解質は、電解質を0.5〜2mol/Lの濃度で有機溶媒に溶解することにより、調製される。
電解質としては、例えば、LiBF4、LiPF6、LiAsF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiN(C25SO22、Li(CF3SO23C、LiB[(OCO)22などが挙げられる。使用する電解質の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC)などの環状カーボネート、ジエチルカーボネート(DEC)やジメチルカーボネート(DMC)あるいはメチルエチルカーボネート(MEC)などの鎖状カーボネート、ジメトキシエタン(DME)やジエトエタン(DEE)などの鎖状エーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキソラン(DOX)などの環状エーテル、γ−ブチロラクトン(GBL)、アセトニトリル(AN)、スルホラン(SL)などを挙げることができる。これらの有機溶媒は、単独または2種以上の混合物の形態で用いることができる。
高分子材料としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンオキサイド(PEO)等を挙げることができる。
また、常温溶融塩(イオン性融体)は、リチウムイオン、有機物カチオンおよび有機物アニオンから構成されることが好ましい。また、常温溶融塩は、100℃以下、好ましくは室温以下で液体状であることが望ましい。
4)容器
容器には、ラミネートフィルム製容器や、金属製容器などが使用される。容器の形状は非水電解質二次電池の形態に応じたものにする。非水電解質二次電池の形態としては、扁平型、角型、円筒型、コイン型、ボタン型、シート型、積層型、電気自動車等に積載される大型電池等が挙げられる。
ラミネートフィルムの厚さの好ましい範囲は、0.5mm以下である。また、ラミネートフィルムの厚さの下限値は、0.01mmにすることが望ましい。
一方、金属製容器の板厚の好ましい範囲は、0.5mm以下である。また、金属製容器の板厚の下限値は、0.05mmにすることが望ましい。
ラミネートフィルムとしては、例えば、金属層と金属層を被覆する樹脂層とを含む多層フィルムを挙げることができる。軽量化のために、金属層はアルミニウム箔もしくはアルミニウム合金箔であることが好ましい。樹脂層は、金属層を補強するためのものであり、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの高分子から形成することができる。
ラミネートフィルム製容器は、例えば、ラミネートフィルムを熱融着により貼り合わせることで得られる。
金属製容器は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されていることが望ましい。アルミニウム及びアルミニウム合金それぞれの平均結晶粒径は50μm以下であることが好ましい。平均結晶粒径を50μm以下にすることにより、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属製容器の強度が増大し、容器の肉厚を薄くしても十分な機械的強度を確保することができる。なお、より好ましくは、10μm以下である。また、平均結晶粒径の下限値は0.01μmにすることが望ましい。これらの特徴は、高温条件、高エネルギー密度等が求められる電池、例えば、車載用二次電池に好適である。負極集電体と同様の理由で、アルミニウムの純度は99.99%以上が好ましい。アルミニウム合金としては、マグネシウム、亜鉛、ケイ素などの元素を含む合金が好ましい。一方、アルミニウム及びアルミニウム合金は、それぞれ、鉄、銅、ニッケル、クロムなどの遷移金属の含有量を100ppm以下にすることが好ましい。金属製容器の封口は、レーザーにより行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
まず、正極端子が引き出されている方向と負極端子が引き出されている方向が同じになっている扁平型非水電解質電池を図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、扁平型の電極群1は、正極2及び負極3をその間にセパレータ4を介在させて偏平形状に捲回した構造を有する。帯状の正極端子5は、正極2に電気的に接続されている。一方、帯状の負極端子6は、負極3に電気的に接続されている。この電極群1は、両方の長辺と一方の短辺に封止部8が形成されているラミネートフィルム製容器7内に収納されている。図1及び図2に示すように、正極端子5と負極端子6の先端は、容器7の短辺側の封止部8から引き出されている。
図3に示すように、正極2は、正極集電体2aと、正極集電体2aの一方もしくは両面に担持された正極活物質含有層2bとを含む。負極3は、負極集電体3aと、負極集電体3aの一方もしくは両面に担持された負極活物質含有層3bとを含む。セパレータ4は、正極活物質含有層2bと負極活物質含有層3bの間に介在されている。
次いで、正極端子が引き出されている方向と負極端子が引き出されている方向が互いに反対向きになっている扁平型非水電解質電池を図4〜図7を参照して説明する。
図4に示すように、扁平型の電極群1は、一方の短辺側端面から正極端子5が引き出されており、かつ他方の短辺側端面から負極端子6が引き出されている。正極端子5及び負極端子6は、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金などの導電性材料から形成される。電極群1は、例えば、図4に示すように、セパレータ4が九十九に折られており、重なり合ったセパレータ間にシート状の正極2とシート状の負極3が交互に挿入されている。シート状の正極2は、正極集電体と、正極集電体の片面もしくは両面に積層された正極活物質含有層とを含む。正極端子5は、図5に示すように、正極集電体の短辺の中央付近が長辺方向に突出したものである。正極端子5は、各正極2から引き出されており、溶接により一つに束ねられている。一方、シート状の負極3は、負極集電体と、負極集電体の片面もしくは両面に積層された負極活物質含有層とを含む。負極端子6は、図4に示すように、負極集電体の短辺の中央付近が長辺方向に突出したものである。負極端子6は、各負極3から引き出されており、溶接により一つに束ねられている。
図4の電極群1が収納される容器を図6に示す。図6に示すように、容器9は、ラミネートフィルムに例えば深絞り加工あるいはプレス加工を施すことにより形成された矩形状の凹部からなる電極群収納部10と、ラミネートフィルムのうちの加工が施されていない平板部からなる矩形状の蓋体11とを有する。ラミネートフィルムを点線に沿って容器側に折り返すと、電極群収納部10に蓋体11を被せることができる。蓋体11の内面は、電極群収納部10の開口部周縁の三辺12a〜12cと例えば熱融着により接合される。図7は、蓋体11が電極群収納部10の開口部周縁の三辺12a〜12cに接合され、蓋体11を下にして配置された状態を示している。ラミネートフィルムには、例えば、熱可塑性樹脂層と樹脂層との間に金属層が配置されたラミネートフィルムを使用することができる。熱可塑性樹脂層が電極群収納部10及び蓋体11の内面に位置することによって、電極群収納部10に蓋体11を熱融着により接合することができる。熱可塑性樹脂層は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等から形成される。金属層は、アルミニウム箔もしくはアルミニウム合金箔であることが好ましい。また、樹脂層は、金属層を補強するためのものであり、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの高分子から形成することができる。
電極群1は非水電解質を保持した状態で容器9の電極群収納部10に収納される。図7に示すように、正極端子5は、電極群収納部10の開口部周縁の短辺12aと蓋体11との間から外部に引き出されている。負極端子6は、電極群収納部10の開口部周縁の反対側の短辺12bと蓋体11との間から外部に引き出される。電極群収納部10の開口部周縁の長辺12cと蓋体11は、熱融着により接合された後、ほぼ垂直に折り曲げられている。
扁平型の電極群は、前述した図1に例示されるように正極と負極をセパレータを介して扁平形状に捲回したものでも、図4に例示されるように九十九状に折り重ねられたセパレータの間に正極と負極を交互に介在させたものでも良い。あるいは、正極、負極およびセパレータを積層するものであっても良い。セパレータの形状は、袋状あるいはシート状にすることができる。さらには、正極、負極およびセパレータを渦巻状に捲回した電極群を2個以上積層させるものであっても良い。正極および負極を積層する場合、歩留まりという点からセパレータを九十九状に折ることが好ましい。
[実施例]
以下、本発明の実施例について、前述した図面を参照して説明する。なお、本発明の主旨を超えない限り、本発明は以下に掲載される実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<負極の作製>
活物質として、Li吸蔵電位が1.55V(vs.Li/Li+)のスピネル構造のチタン酸リチウム(Li4Ti512)粉末と、導電剤として炭素粉末と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比で90:7:3となるように配合し、これらをn−メチルピロリドン(NMP)溶媒に分散してスラリーを調製した。
一方、厚さ15μmで、平均結晶粒径が1μmのアルミニウム箔(純度99.99%)を負極集電体として用意した。
得られた負極集電体にスラリーを塗布し、乾燥した後、プレスを施すことにより負極を作製した。
<正極の作製>
活物質としてリチウムコバルト酸化物(LiCoO2)と、導電剤として黒鉛粉末と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを重量比で87:8:5となるように配合し、これらをn−メチルピロリドン(NMP)溶媒に分散させてスラリーを調製した。厚さ15μmで、平均結晶粒径が1μmのアルミニウム箔にスラリーを塗布し、乾燥した後、プレスを施すことにより正極を作製した。
容器の形成材料として、厚さが0.1mmのアルミニウム含有ラミネートフィルムを用意した。このアルミニウム含有ラミネートのアルミニウム層は膜厚約0.03mmであり、平均結晶粒子100μmであった。アルミニウム層を補強する樹脂には、ポリプロピレンを使用した。このラミネートフィルムを熱融着で貼り合わせることにより、容器を得た。
次いで、正極に帯状の正極端子を電気的に接続すると共に、負極に帯状の負極端子を電気的に接続した。厚さ約20μmのポリエチレン製多孔質フィルムからなるセパレータを正極に密着させて被覆した。セパレータで被覆された正極に負極を対向するように重ね、これらを渦巻状に捲回して電極群を作製した。この電極群をプレスして扁平状に成形した。容器に扁平状に成形した電極群を挿入した。
ECとGBLが体積比で1:2の割合で混合された有機溶媒に、リチウム塩のLiBF4を1.5mol/L溶解させ、液状の非水電解質を調製した。得られた非水電解質を容器内に注液し、図1に示すような、厚さt1が4.5mm、幅22mm、高さ50mmの扁平型の非水電解質電池を作製した。
この扁平型の非水電解質電池の電池厚さに占めるセパレータの厚さの合計値を1とした際、電池厚さt1は2.5であった。ここで、電池厚さt1は、扁平型の非水電解質電池の主面(最も面積の広い面)に垂直な方向の幅であり、マイクロメータにより測定される。また、セパレータの厚さの合計値とは、電池厚さt1に占める複数層のセパレータの厚さt2全部を加算した値である。例えば厚さt2のセパレータを10周捲回して扁平型電極群を作製した場合、セパレータの合計厚さは20枚のセパレータ厚さの加算となる。セパレータの合計厚さは電池分解後に各箇所のセパレータ厚さを1枚ずつ測定し算出されるものであり、JIS Z 1702により測定される。
(実施例2〜5及び比較例1,2)
セパレータ合計厚さを1にした際の電池厚さt1、セパレータ1層当りの厚さt2を下記表1に示す値にすること以外は、実施例1と同様な構成である扁平型の非水電解質電池を作製した。
得られた扁平型の非水電解質電池において、釘刺し試験を行なった。予め25℃の環境下で1Cで2.8Vの定電流定電圧充電を2時間行った後、同じく25℃の環境下でSUS製の外径φ2.5mm先端R 0.1 mm以下の釘を毎秒 約10 cmの速度で、非水電解質電池の厚さ方向から電池中央部に垂直に貫通させ、その貫通状態を保持させた。発煙の有無を表1に示す。図8に、釘刺し試験中の実施例1,2及び比較例1の電池電圧の経時変化を示す。
また、非水電解質電池の電池容量を以下に説明する方法で測定し、その結果を下記表1に示す。
25℃の環境下で1C2.8Vの定電流定電圧充電を2時間行なった後、30分間の休止を行い、1C1.5Vカットの定電流放電を行った。得られた放電容量を実施例1の放電容量を1.0として下記表1に示す。
また、得られた電池において、25℃にて20Cの急速充電を2.8Vまで行い、充電時間を計測した。ここで、充電時間とは、充電状態から25℃にて1Cのレートで1.5Vまで放電を行なった時の放電容量を100%とし、充電容量が前記放電容量に対して80%に達するまでの時間とする。
Figure 0005150095
表1から明らかなように、電池厚さに占めるセパレータの合計厚さを1とした際に電池厚さが2.5以上、6以下で、かつセパレータ1層当りの厚さが10μm以上、30μm以下である実施例1〜5では、発煙もなく安全性が高いことが良く分かる。これはセパレータの占める割合が多くなると、釘を刺した時に内部短絡し難くなっているためと推定される。図8に示す通りに、比較例1では釘刺し試験を開始した直後に急激な電圧降下が起こっているため、内部短絡しているものと推定され、その後、発熱し発煙に至ったものと思われる。対して、実施例1,2の電池電圧は、緩やかに降下している。この緩やかな電圧降下は、貫通させた釘を介して放電しているものと推定され、内部短絡した場合の急激な電圧降下とは明らかに異なる。また、セパレータの合計厚さ1に対する電池厚さが小さい実施例1の方が、実施例2に比して早い段階から電圧降下を生じているものの、電圧降下が実施例2に比して緩やかである。
セパレータの合計厚さ1に対する電池厚さが2.5未満の比較例2では、釘刺し試験時に発煙を生じないものの、電池容量が実施例1〜5に比して低くなった。また、実施例1〜5の比較により、釘刺し試験時の安全性を確保しつつ、高容量と優れた急速充電性能を得るためには、セパレータの合計厚さを1とした際の電池厚さt1を3以上、6以下にすることが望ましいことがわかる。
(比較例3)
セパレータ1層当りの厚さt2を5μmにすること以外は、実施例2と同様にして非水電解質電池を組み立てた。
得られた電池について、釘刺し試験、電池容量及び急速充電性能を前述した条件で測定し、その結果を下記表2に示す。なお、表2には、実施例2の結果を併記する。
Figure 0005150095
表2の結果から、電池厚さt1が2.5以上、6以下の際にセパレータ1層当りの厚さt2を10μm未満にすると、これに伴って正極及び負極の厚さも薄くなるため、高い電池容量を得られないことが確認できた。
(比較例4)
セパレータの1層あたりの厚さt2を50μmにすること以外は、実施例1と同様にして非水電解質電池を組み立てた。
得られた電池について、釘刺し試験、電池容量及び急速充電性能を前述した条件で測定し、その結果を下記表3に示す。なお、表3には、実施例1の結果を併記する。
Figure 0005150095
表3の結果から、電池厚さt1が2.5以上、6以下の際にセパレータ1層当りの厚さt2が30μmを超えていると、正極と負極の対向面積が減少するため、急速充電性能に劣ることが確認できた。
以上の結果から、電池厚さに占めるセパレータの厚さの合計値を1とした際に電池厚さt1が2.5以上、6以下で、セパレータ1層当りの厚さt2が10μm以上、30μm以下であることにより、安全性、電池容量並びに急速充電性能に優れた非水電解質電池を実現できることがわかる。
前述した実施例では、セパレータにポリエチレン多孔質フィルムを用いたが、これの代わりに合成樹脂製不織布、ポリプロピレン多孔質フィルムを用いた場合にも同様な効果が得られた。価格の面からは、ポリエチレン多孔質フィルムが好ましい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係る非水電解質電池の部分切欠斜視図。 図1の非水電解質電池を電池厚さ方向に切断した際に得られる断面図。 図2のA部の拡大断面図。 本発明の別な実施形態に係る非水電解質電池で用いられる電極群を模式的に示した斜視図。 図4の電極群の平面図。 図4の電極群が収納される容器の斜視図。 本発明の別な実施形態に係る非水電解質電池を示す斜視図。 実施例1,2及び比較例1の非水電解質電池における釘刺し試験時の電池電圧の経時変化を示す特性図。
符号の説明
1…電極群、2…正極、3…負極、4…セパレータ、5…正極端子、6…負極端子、7,9…容器、8,12a〜12c…封止部、10…電極群収納部、11…蓋体。

Claims (9)

  1. 正極と、負極と、前記正極及び前記負極の間に配置されるセパレータとを含む扁平形状の電極群と、非水電解質とを具備する非水電解質電池であって、
    電池厚さに占める前記セパレータの厚さの合計値を1とした際に前記電池厚さが2.5以上、6以下で、前記セパレータ1層当りの厚さが10μm以上、30μm以下であり、
    前記負極は、平均結晶粒径が50μm以下のアルミニウム箔もしくはアルミニウム合金箔からなる集電体と、前記集電体に担持され、スピネル構造のチタン酸リチウムとを含むことを特徴する非水電解質電池。
  2. 前記セパレータは、ポリエチレン製多孔質フィルムから形成されていることを特徴する請求項1記載の非水電解質電池。
  3. 前記電池厚さは、1mm以上、20mm以下であることを特徴する請求項1または2記載の非水電解質電池。
  4. 前記アルミニウム箔の純度は99.99%以上であり、前記アルミニウム合金箔のアルミニウム含有量は、95重量%以上、99.5重量%以下であることを特徴する請求項1〜3いずれか1項記載の非水電解質電池。
  5. 前記アルミニウム合金箔は、鉄、マグネシウム、亜鉛、マンガン及びケイ素よりなる群から選択される1種類以上の元素を含むことを特徴する請求項4記載の非水電解質電池。
  6. 前記集電体の厚さは、20μm以下であることを特徴する請求項1〜5いずれか1項記載の非水電解質電池。
  7. 前記スピネル構造のチタン酸リチウムの平均粒径は1μm以下であることを特徴する請求項1〜6いずれか1項記載の非水電解質電池。
  8. 前記負極の密度は、1.5g/cm 3 以上、5g/cm 3 以下であることを特徴する請求項1〜7いずれか1項記載の非水電解質電池。
  9. 前記電池厚さに占める前記セパレータの厚さの合計値を1とした際の前記電池厚さが3以上6以下であることを特徴する請求項1〜8いずれか1項記載の非水電解質電池。
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