JP5148581B2 - スペクトラムアナライザ - Google Patents

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本発明は、周波数掃引されるローカル信号と入力信号とをミキシングして、所望の観測帯域の信号成分を時系列に所定の中間周波数帯に変換し、これをA/D変換器によりサンプリングしてデジタルの信号列に変換し、スペクトラム解析を行うスペクトラムアナライザにおいて、A/D変換器の入力ダイナミックレンジを向上させるための技術に関する。
スペクトラムアナライザは、所望観測帯域のどの周波数にどのようなレベルの信号が存在するかを示すスペクトラム波形を表示する装置であり、一般的に図7に示す基本構成を有している。
即ち、入力信号SINは、周波数変換部11のミキサ12に入力され、ローカル信号発生器13からのローカル信号Lとミキシングされ、その差または和(以下の説明では差とする)の周波数成分のうち、所定の中間周波帯の信号成分Mがフィルタ14によって抽出される。
ここで、フィルタ14の通過中心周波数をFIF、ローカル信号Lの周波数をFとし、中間周波帯へ変換しようとする解析対象信号の周波数FINよりローカル周波数が高い上側ヘテロダインでミキシングすると仮定すると、
−FIF=FIN
の関係が成り立つ。
ここで、例えば、FIF=1GHzとし、ローカル周波数Fを1.1GHzから2GHzまで掃引すれば、解析対象信号の周波数FINは、100MHzから1GHzまで変化することになる。つまり、フィルタ14からは、入力信号のうち、100MHzから1GHzまでの信号成分がその元の周波数順に時系列に抽出されることになる。
なお、ここでは周波数変換を1回行う回路例を示しているが、実際には周波数変換部11内で複数回の周波数変換処理(一般的には固定周波数のローカル信号による)を行って、より低い周波数帯に変換している。
このローカル信号発生器13は、例えばPLL(位相同期ループ)回路を有し、外部から与えられたデータに対応した周波数のローカル信号Lを出力できるように構成されており、そのローカル信号Lの周波数掃引は掃引制御部15から入力される周波数データを順次更新することで行われる。
掃引制御部15は、図示しない操作部によって指定された基準周波数(スタート周波数あるいはセンター周波数)、掃引幅(スパン)、取得サンプル数等に応じて、ローカル信号Lの周波数を所定ステップで掃引させるとともに、その各周波数の情報fを後述する信号解析部18に与える。
一方、周波数変換部11から出力された信号Mは、A/D変換器17により所定のサンプリング周期(フィルタ14の通過帯域の上限の2倍以上の周波数)でサンプリングされ、そのサンプリングで得られたデジタルの信号列Dmが信号解析部18に入力される。
信号解析部18では、掃引によって得られたデジタルの信号列Dmと周波数情報fとを対応付けて受けて図示しないメモリに格納し、指定された帯域制限処理などを行って観測帯域内における周波数対信号強度S(f)の特性、即ちスペクトラム特性を求める。表示部19は、そのスペクトラム特性の波形を例えば図8のように画面に表示させる。
上記のような基本構成をもつスペクトラムアナライザで、要求される最大の観測帯域が、一つのローカル信号発生器の掃引周波数幅に比べて格段に広い場合がある。
また、近年では、コストダウンのために、広い掃引幅をもち信号純度の高い高価な発振器(YTO)のかわりに、掃引幅は狭いが安価な発振器(VCO)を用いて装置を構成したいという要求もある(例えば、特許文献1)。
このような場合には、例えば図9に示すように、要求される最大の観測帯域を複数(この場合3つ)に分割し、その各分割帯域にそれぞれ対応する掃引周波数範囲のローカル信号La〜Lcをそれぞれ出力する信号発生器13a〜13cと、それらの出力を選択するスイッチ13dとでローカル信号発生器13を構成する。
そして、掃引制御部15は、二つ以上の分割帯域を含む観測帯域が指定された場合に、各信号発生器13a〜13cの掃引制御とスイッチ13dの切り換え制御を行って対応する。
特開平08−201450号公報
しかしながら、広い観測帯域を有するスペクトラムアナライザでは、周波数変換部11の周波数特性が全域で一定ではなく、一般的に図10のように、周波数が高くなるほど利得が低下する周波数特性Gを持っている。この利得低下は、その振幅特性を解析するスペクトラムアナライザの場合、測定誤差の直接的な要因となる。特に、上記のように複数の信号発生器を用いてカバーしなくてはならないほど観測帯域が広い場合には、その利得の低下も大きくなる。
したがって、通常はレベル既知の基準信号を用いて周波数変換部の周波数特性Gを求めて、信号解析部18の内部のメモリに記憶しておき、未知の信号の解析を行う場合には、入力された信号列に対して周波数特性Gに応じた補正処理を行う、あるいは、未補正のデータを用いて生成したスペクトラム特性に対して周波数特性Gに応じた補正処理を行い、補正処理されたスペクトラム波形を表示している。
また、レベル管理に関して言えば、A/D変換器17は入力上限レベルが規定されており、それを越えないように、入力信号SINのレベルを入力側アッテネータ(図示せず)によってリファレンスレベルに合わせる処理が必要で、通常は上記周波数特性Gを考慮し、安全をみて観測帯域の低域側の信号をリファレンスレベルに合わせている。
ところが、上記したように観測帯域が広い場合で低域側の信号をリファレンスレベルに合わせたとき、高域側の信号成分は周波数特性Gにより大きく減衰されてA/D変換器17に入力されることになり、一つの観測帯域内で高域側になる程ダイナミックレンジが低下し、S/Nが小さくなってしまう。
このS/Nの劣化は、例えば平均化処理を行ってランダム性の雑音を抑圧することで改善できるが、平均化処理を高域側に合わせて行おうとすれば、その平均化の回数が多くなり、測定時間が長くなる。
しかも、前記したようにPLL回路等で構成される信号発生器の切り換え処理に伴うセットアップ時間も必要であり、1掃引当たりの測定時間がさら長くなってしまい、例えば機器の製造ラインでの検査を行う場合に効率が大幅な低下を招く。
本発明は、この問題を解決して、測定効率の低下を招くことなく、周波数変換部の出力をデジタルの信号列に変換するA/D変換器の入力ダイナミックレンジを向上させたスペクトラムアナライザを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のスペクトラムアナライザは、
周波数掃引が可能なローカル信号をローカル信号発生器(25)により生成して入力信号とともにミキサ(23)に与え、該ミキサの出力から所定の中間周波数帯の信号をフィルタ(24)で抽出する周波数変換部(21)と、
前記入力信号のうち、指定された観測帯域の信号成分が前記周波数変換部の前記フィルタから時系列に出力されるように、前記ローカル信号発生器のローカル信号の周波数掃引制御を行う掃引制御部(26)と、
前記周波数変換部の出力信号をサンプリングしてデジタルの信号列に変換するA/D変換器(36)と、
前記ローカル信号の掃引中に前記A/D変換器から出力される信号列を記憶し、周波数対信号強度のスペクトラム特性を求める信号解析部(40)と、
前記信号解析部で得られたスペクトラム特性を波形表示する表示部(50)とを有するスペクトラムアナライザにおいて、
前記ローカル信号発生器は、
最大の観測帯域を複数に分割し、該各分割帯域にそれぞれ対応した周波数範囲の掃引が可能な複数のローカル信号を、複数の信号発生器または信号発生器と逓倍器の組合せにより生成し、そのいずれかを選択的に出力できるように構成され、
前記掃引制御部は、入力信号のうち、指定された観測帯域の信号成分が前記周波数変換部の前記フィルタから周波数順に時系列に出力されるように、前記ローカル信号発生器の各ローカル信号の周波数掃引と該ローカル信号の切り換え制御とを行うように構成されているとともに、
最大の観測帯域における前記周波数変換部の周波数特性を前記分割帯域毎に分けて得られる帯域間の周波数特性のレベル差を予め記憶している帯域間レベル差記憶手段(30)と、
前記周波数変換部と前記A/D変換器の間に設けられ、前記掃引制御部によってローカル信号が切り換えられるタイミングに、新たに選択されるローカル信号に対応した分割帯域の帯域間レベル差を前記帯域間レベル差記憶手段から読み出して、前記周波数変換部の出力信号の帯域間レベル差を補正して前記A/D変換器に出力する帯域間レベル差補正手段(31)と、
前記各分割帯域の周波数特性の帯域内のレベル差を記憶している帯域内レベル差記憶手段(41)と、
前記信号解析部が生成するスペクトラム特性の前記各分割帯域内のレベル差を前記帯域内レベル差記憶手段に記憶されている前記帯域内レベル差に基づいて補正する帯域内レベル差補正手段(42)とを備えたことを特徴としている。
このように本発明のスペクトラムアナライザでは、掃引周波数範囲が異なる複数のローカル信号を生成してそのいずれかを選択して入力信号とともにミキサに与えて周波数変換を行うように構成された広い観測帯域を有するスペクトラムアナライザであっても、その観測帯域を複数に分割して得られる分割帯域間の周波数特性のレベル差と分割帯域内のレベル差を予め記憶しておき、掃引制御部によってローカル信号が切り換えられるタイミングに、新たに選択されるローカル信号に対応した帯域間レベル差で周波数変換部の出力が補正されてA/D変換器に入力されるので、A/D変換器への入力レベルの低下が阻止され、そのA/D変換器の出力に対しては、帯域内レベル差により補正されので、A/D変換器の入力ダイナミックレンジを高く維持でき、S/Nの低下を防止できる。
また、掃引中に行われる帯域間レベル差の変更は、ローカル信号の切り換えタイミングに同期して行われ、このローカル信号の切り換えには、通常PLL回路のセットアップ時間等が含まれているので、その間に帯域間のレベル差の変更処理を完了することができる。
したがって、帯域間レベル差の変更設定による処理遅延は発生せず、測定効率の低下を招くことなく、周波数変換部の出力をデジタルの信号列に変換するA/D変換器の入力ダイナミックレンジを向上させることができる。
本発明の実施形態の構成を示す図 周波数変換部の周波数特性と分割帯域間のレベル差を示す図 帯域間レベル差を補正するためのデータ例 帯域間レベル差が補正された状態の周波数特性図 帯域内レベル差を補正するためのデータ例 帯域内レベル差が補正された状態の周波数特性図 スペクトラムアナライザの基本構成図 測定で得られたスペクトラム波形の一例を示す図 掃引範囲が異なる複数のローカル信号を用いた構成を示す図 周波数変換部の周波数特性図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したスペクトラムアナライザ20の構成を示している。
図1において、解析対象の入力SINは、周波数変換部21の入力アッテネータ22を介してミキサ23に入力され、ローカル信号発生器25から出力されるローカル信号Lとミキシングされ、そのミキサ23の出力が所定の中間周波数帯のフィルタ24に入力される。
ローカル信号発生器25は、広い観測帯域を実現するために、その最大の観測帯域を複数(ここでは3つ)に分割し、各分割帯域の信号成分を中間周波帯に変換できる掃引周波数範囲をそれぞれもつローカル信号La〜Lcを出力する信号発生器25a〜25cと、これら信号発生器25a〜25cから出力されるローカル信号La〜Lcのいずれかを選択するスイッチ25dにより構成されている。
前記したように、フィルタ24の通過中心周波数をFIF、ローカル信号の周波数をFL、中間周波帯へ変換しようとする解析対象信号の周波数FINよりローカル周波数が高い上側ヘテロダインでミキシングすると仮定すると、
−FIF=FIN
の関係が成り立つ。
また、最大の観測帯域を、F0〜F1、F1〜F2、F2〜F3の周波数範囲の分割帯域に分けたとすると、各ローカル信号La〜Lcの掃引周波数範囲Wa〜Wcは次のようになる。
Wa=F0+FIF〜F1+FIF
Wb=F1+FIF〜F2+FIF
Wc=F2+FIF〜F3+FIF
なお、ここでは説明が容易なように各分割帯域が境界周波数F1、F2で分かれている場合について説明するが、各分割帯域を若干オーバーラップさせて、境界周波数近くでのローカル信号の切換頻度を減らし、掃引速度を短縮させることも可能である。
これらの信号発生器25a〜25cは、例えばPLL回路により外部から与えられたデータに対応した周波数のローカル信号Lを出力できるように構成されており、そのローカルLの周波数掃引は、掃引制御部26から順次入力されるデータの更新によって行われる。
なお、ここでは理解しやすいように、独立した3つの信号発生器25a〜25cから、それぞれ掃引周波数が異なるローカル信号La〜Lcを出力する構成としているが、例えばPLL構成の一つの信号発生器の出力信号と、それを逓倍回路で2倍あるいは4倍に逓倍してその逓倍成分をフィルタにより抽出する構成を用いて、掃引周波数が異なる複数のローカル信号を生成し、そのいずれかをスイッチで選択する構成を採用できる。
また、ここでは周波数変換を1回行う回路例を示しているが、実際には周波数変換部21内で複数回の周波数変換処理(一般的には固定周波数のローカル信号による)を行って、より低い周波数帯に変換している。
掃引制御部26は、操作部27によって指定された基準周波数(スタート周波数あるいはセンター周波数)、掃引幅(スパン)、取得サンプル数等に応じて、ローカル信号Lの周波数を所定ステップで掃引させ、入力信号のうち、操作部27によって指定された解析対象範囲の信号成分が周波数変換部21のフィルタ24から元の周波数順に時系列に出力されるように、ローカル信号発生器25の各ローカル信号La〜Lcの周波数掃引と切り換え制御とを行う。
つまり、指定された観測帯域が3つの分割帯域のいずれか1つしか含まれない場合には、その分割帯域に対応するローカル信号のみを選択して、指定された観測範囲に対応する周波数範囲を掃引させる。
また、指定された観測帯域に二つ以上の分割帯域が含まれる場合には、その分割帯域の最も低い周波数の帯域に対応したローカル信号を選択してこれを上限まで掃引し、そのあとに、それに続く分割帯域に対応したローカル信号を選択して下限から掃引を開始する。この処理を指定された観測帯域の上限まで行い、一回の掃引を終了する。この一連の掃引処理を連続的に、あるいは一定回数繰り返すことで、スペクトラム特性の波形生成に必要な情報を取得させる。
掃引制御部26は、上記制御を行いつつ、どのローカル信号を選択しているか、つまりどの分割帯域の信号を周波数変換しているかを示す帯域情報Bと、解析周波数情報fとを出力する。
なお、操作部27は、上記した掃引に関する周波数の情報の設定機能の他に入力アッテネータ22の減衰量を設定する機能も有している。
周波数変換部21のフィルタ24の出力信号Mは、帯域間レベル差補正手段31に入力される。
一方、帯域間レベル差記憶手段30には、図2に示すように、最大の観測帯域F0〜F3における周波数変換部21の周波数特性Gを分割帯域毎に分けて得られる帯域間の周波数特性のレベル差の情報A0〜A2が予め記憶されている。図2において、観測帯域の下限周波数F0の損失A0(dB)を基準とし、その基準に対する周波数F1のレベル差A1、基準に対する周波数F2のレベル差A2を予め求め、これを各帯域についての帯域間レベル差とし、例えば図3のように各帯域情報B0〜B2に対応付けて記憶する。
帯域間レベル差補正手段31は、掃引制御部26によってローカル信号が切り換えられるタイミングに、新たに選択されるローカル信号に対応した分割帯域の帯域間レベル差を帯域間レベル差記憶手段30から読み出して、周波数変換部21の出力信号Mの帯域間レベル差を補正してA/D変換器36に出力する。
帯域間レベル差補正手段31の構成をより具体的に説明すれば、信号Mを増幅する固定利得の増幅器32、その出力を減衰する可変減衰器(ATT)33、掃引制御部26からの帯域情報Bに対応した帯域間レベル差を帯域間レベル差記憶手段30から読み出して、それに対応する減衰量を可変減衰器33に設定して、帯域間レベル差を補正させる設定手段34により構成されている。
例えば、ローカル信号Laが選択されているとき(帯域B1の信号成分が周波数変換部21から出力されているとき)には、レベル差(初期値)A0に対応した基準減衰量Rが可変減衰器33に設定される。また、ローカル信号Lbが選択されているとき(帯域B2の信号成分が周波数変換部21から出力されているとき)には、基準減衰量RよりA1だけ少ない減衰量(R−A1)が可変減衰器33に設定される。また、ローカル信号Lcが選択されているとき(帯域B3の信号成分が周波数変換部21から出力されているとき)には、基準減衰量RよりA2だけ少ない減衰量(R−A2)が可変減衰器33に設定される。
このため、周波数変換部21と帯域間レベル差補正手段31とを含めた周波数特性G′は、図4のように補正されることになり、全域にわたり大きな差がない周波数特性となり、特に高域側の利得低下なくなり、A/D変換器36の入力ダイナミックレンジが大幅に向上し、S/Nが高くなる。
なお、ここでは可変減衰器33の減衰量を可変することで帯域間レベル差を補正する構成を説明したが、可変減衰器33の代わりに可変増幅器を用い、その可変増幅器の利得を設定手段34から設定して可変することで、帯域間レベル差を補正する構成としてもよい。
このようにして帯域間レベル差が補正さたれ状態でA/D変換器36に入力された信号M′は、所定のサンプリング周期(フィルタ24の通過帯域の上限周波数の2倍以上の周波数)でサンプリングされてデジタルの信号列Dmに変換され、信号解析部40に入力される。
信号解析部40は、ローカル信号の掃引中にA/D変換器36から出力され信号列を記憶し、その信号列に対して周波数対信号強度の特性を求める処理を行うが、その前処理あるいは後処理として、帯域内レベル差を補正するための処理を行う。
そのための構成として、帯域内レベル差記憶手段41および帯域内レベル差補正手段42を有している。
帯域内レベル差記憶手段41には、図5に示すように、各分割帯域の周波数特性の帯域内のレベル差のHa(f)〜Hc(f)が記憶されている。この帯域内レベル差は、各帯域の低周波側の端を基準(0dB)とし、それに対する各周波数の減衰量である。
帯域内レベル差補正手段42は、信号解析部40に入力された信号列あるいはその信号列のについての帯域内レベル差、あるいは入力信号列から生成されたスペクトラム特性にの分割帯域内レベル差を、帯域内レベル差記憶手段41に記憶されている帯域内レベル差に基づいて補正する。
これにより、周波数変換部21から信号解析部40までを含めた周波数特性は、図6のG″のように観測帯域全域でほぼフラットとなり、正確なレベル情報が得られる。
このように、実施形態のスペクトラムアナライザ20では、掃引周波数範囲が異なる複数のローカル信号La〜Lcを生成してそのいずれかを選択して入力信号とともにミキサ23に与えて周波数変換を行うように構成された広い観測帯域を有するスペクトラムアナライザであっても、その観測帯域を複数に分割して得られる分割帯域間の周波数特性のレベル差と分割帯域内のレベル差を予め記憶しておき、掃引制御部26によってローカル信号が切り換えられるタイミングに、新たに選択されるローカル信号に対応した帯域間レベル差で周波数変換部21の出力が補正されてA/D変換器36に入力されるので、A/D変換器36への入力レベルの低下が阻止され、そのA/D変換器36の出力に対しては、帯域内レベル差が補正されので、A/D変換器36の入力ダイナミックレンジを高く維持でき、S/Nの低下を防止できる。
また、掃引中に行われる帯域間レベル差の変更設定は、ローカル信号の切り換えタイミングに同期して行われ、このローカル信号の切り換えには、通常PLL回路のセットアップ時間等が含まれているので、その間に帯域間のレベル差の変更設定処理を完了することができる。
したがって、帯域間レベル差の変更設定による処理遅延は発生せず、測定効率の低下を招くことなく、周波数変換部の出力をデジタルの信号列に変換するA/D変換器の入力ダイナミックレンジを向上させることができる。
20……スペクトラムアナライザ、21……周波数変換部、22……入力アッテネータ、23……ミキサ、24……フィルタ、25……ローカル信号発生器、25a〜25c……信号発生器、25d……スイッチ、26……掃引制御部、27……操作部、30……帯域間レベル差記憶手段、31……帯域間レベル差補正手段、32……増幅器、33……可変減衰器、34……設定手段、36……A/D変換器、40……信号解析部、41……帯域内レベル差記憶手段、42……帯域内レベル差補正手段、50……表示部

Claims (1)

  1. 周波数掃引が可能なローカル信号をローカル信号発生器(25)により生成して入力信号とともにミキサ(23)に与え、該ミキサの出力から所定の中間周波数帯の信号をフィルタ(24)で抽出する周波数変換部(21)と、
    前記入力信号のうち、指定された観測帯域の信号成分が前記周波数変換部の前記フィルタから時系列に出力されるように、前記ローカル信号発生器のローカル信号の周波数掃引制御を行う掃引制御部(26)と、
    前記周波数変換部の出力信号をサンプリングしてデジタルの信号列に変換するA/D変換器(36)と、
    前記ローカル信号の掃引中に前記A/D変換器から出力される信号列を記憶し、周波数対信号強度のスペクトラム特性を求める信号解析部(40)と、
    前記信号解析部で得られたスペクトラム特性を波形表示する表示部(50)とを有するスペクトラムアナライザにおいて、
    前記ローカル信号発生器は、
    最大の観測帯域を複数に分割し、該各分割帯域にそれぞれ対応した周波数範囲の掃引が可能な複数のローカル信号を、複数の信号発生器または信号発生器と逓倍器の組合せにより生成し、そのいずれかを選択的に出力できるように構成され、
    前記掃引制御部は、入力信号のうち、指定された観測帯域の信号成分が前記周波数変換部の前記フィルタから周波数順に時系列に出力されるように、前記ローカル信号発生器の各ローカル信号の周波数掃引と該ローカル信号の切り換え制御とを行うように構成されているとともに、
    最大の観測帯域における前記周波数変換部の周波数特性を前記分割帯域毎に分けて得られる帯域間の周波数特性のレベル差を予め記憶している帯域間レベル差記憶手段(30)と、
    前記周波数変換部と前記A/D変換器の間に設けられ、前記掃引制御部によってローカル信号が切り換えられるタイミングに、新たに選択されるローカル信号に対応した分割帯域の帯域間レベル差を前記帯域間レベル差記憶手段から読み出して、前記周波数変換部の出力信号の帯域間レベル差を補正して前記A/D変換器に出力する帯域間レベル差補正手段(31)と、
    前記各分割帯域の周波数特性の帯域内のレベル差を記憶している帯域内レベル差記憶手段(41)と、
    前記信号解析部が生成するスペクトラム特性の前記各分割帯域内のレベル差を前記帯域内レベル差記憶手段に記憶されている前記帯域内レベル差に基づいて補正する帯域内レベル差補正手段(42)とを備えたことを特徴とするスペクトラムアナライザ。
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