JP4881904B2 - 信号発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、広帯域なアナログ信号の処理を行う各種装置の校正等に適した信号発生装置において、信号を与える装置側の入力特性に応じた信号を与えられるようにするための技術に関する。
広帯域なアナログ信号を扱う装置、例えば、時間インタリーブ方式のA/D変換装置、スペクトルアナライザ等の周波数特性を調べたり、校正を行う場合に、異なる周波数成分を同時に含む信号を与える方法がある。
このような、異なる周波数成分を同時に含む信号は、例えば図7のように、複数の信号発生器11〜11からそれぞれ異なる周波数f〜fの単一(正弦波)の信号x〜xを発生させ、これらを合成器12で加算して、図8のように、各周波数f〜fのそれぞれの信号のスペクトラムが存在する特性を有する合成信号yを得る方法が知られている。このようにして得られた合成信号yを用いることで、広帯域な信号の特性把握を短時間に行うことができる。なお、上記のように正弦波の信号を合成して広帯域な装置の校正などを行う信号発生装置は、次の特許文献1の図4に示されている。
特許第3984284号公報
しかしながら、上記のように複数の信号を単純に加算合成した場合、各信号の位相が揃ったタイミングで合成信号yの波高率が異常に大きくなって、合成信号yを与える対象装置に過大な信号が瞬間的に入力されて装置内で歪が生じる恐れがある。また、それを防ぐために入力信号を減衰器で減衰すると、それに応じて入力信号の平均レベルが低下してしまい、S/Nが低くなってしまう。
本発明は、この問題を解決して、合成信号の波高率を、対象装置に応じて可変できるようにした信号発生装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の信号発生装置は、
周波数が異なる複数の正弦波の信号を生成する多周波信号発生部(21)と、
前記多周波信号発生部から出力される複数の信号を合成する合成器(40)とを有する信号発生装置であって、
前記多周波信号発生部は、前記合成器に入力される各信号の位相を、第1状態と、該第1状態から所定量移相した第2状態のいずれかに切替える出力位相切替手段(30)を有しており、該出力位相切替手段により前記合成器の出力信号の波高率を可変できるようにしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2の信号発生装置は、請求項1記載の信号発生装置において、
前記多周波信号発生部は、複数の周波数のうち指定された複数の周波数の正弦波の信号を出力させる周波数選択手段(35)を有しており、
前記指定された複数の周波数の組合せに対応して前記合成器の出力信号の波高率が最小または所定値以下となるように前記出力位相切替手段の切替制御を行う制御部(50)とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3の信号発生装置は、請求項2記載の信号発生装置において、
前記合成器に入力される各信号の周波数の組合せに対して、予め前記合成器の出力信号の波高率を最小または所定値以下にする各信号の位相の状態情報を記憶しているメモリ(51)を有しており、
前記制御部は、前記指定された複数の周波数の組合せに対応した位相の状態情報を前記メモリから読み出し、該読み出した状態情報にしたがって前記出力位相切替手段の切替御御を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項4の信号発生装置は、請求項2記載の信号発生装置において、
前記合成器の出力信号の波高率を検出する波高率検出手段(45)を有しており、
前記制御部は、前記波高率検出手段によって検出された波高率が最小または所定値以下となるように前記出力位相切替手段の切替処理を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項5の信号発生装置は、請求項2記載の信号発生装置において、
前記合成器に入力される各信号の周波数の組合せに対して、予め前記合成器の出力信号の波高率を最小または所定値以下にする各信号の位相の状態情報を記憶しているメモリ(51)と、
前記合成器の出力信号の波高率を検出する波高率検出手段(45)を有しており、
前記制御部は、前記波高率検出手段によって検出された波高率が最小または所定値以下となるように前記出力位相切替手段の切替処理を行い、該切替処理で得られた位相の状態情報を前記信号の周波数の組合せに対応付けて前記メモリに登録することを特徴とする。
このように本発明の信号発生装置は、合成器に入力される信号の位相を、第1状態からその第1の状態に対して所定量移相した第2状態のいずれかに切替えることができるので、合成器の出力信号の波高率を変化させることができ、対象装置に応じた波高率の合成信号を対象装置に与えることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した信号発生装置20の構成を示している。
図1において、多周波信号発生部21は、周波数が異なる複数nの正弦波の信号を生成して、合成器40に出力する。
ここで、多周波信号発生部21の構成は任意であるが、少なくとも合成器40に出力することができる複数nの信号x(*)〜x(*)の位相を、第1状態(以下、基準状態)と、その基準状態から所定量(ここでは180度とする)移相した第2状態(以下、反転状態)のいずれかに切替える出力位相切替手段30を有しており、その出力位相切替手段30により合成器40の出力信号yの波高率を可変できるようにしている。
図1に示した多周波信号発生部21の構成例では、2相信号発生手段22により、複数nの異なる周波数f〜fごとに互いに位相が反転した正弦波の2相信号[x(0),x(π)]〜[x(0),x(π)]を生成し、これを複数nのスイッチ30aからなる出力位相切替手段30に入力して、各周波数についてそれぞれ基準状態の信号x(0)または反転状態の信号x(π)のいずれかx(*)を選択的に出力させる(i=1〜n)。
出力位相切替手段30から出力される各周波数の信号x(*)〜x(*)は、周波数選択手段35に入力され、周波数情報Fにより指定された周波数についての信号のみが選択的に出力される。
2相信号発生手段22の構成としては種々可能であるが、出力する信号の周波数が特定周波数の整数倍の場合には、信号に対する分周処理や逓倍処理を用いて実現できる。
分周方式の2相信号発生手段22の構成例を図2に示す。
この2相信号発生手段22は、パルス信号発生器23から出力された周波数fpのパルス信号を、複数n段接続された反転出力端子付きの分周比Mの分周器24〜24によって、fp/M〜fp/Mの周波数の矩形波の2相信号[x(0)′,x(π)′]〜[x(0)′,x(π)′]を得て、バンドパス型あるいはローパス型のフィルタ25〜25、26〜26により、基本波成分の正弦波の信号を[x(0),x(π)]〜[x(0),x(π)]を抽出する。
上記分周器24〜24の分周比Mは、例えば2、4、8等であるが、各分周器24〜2の内部の初期状態を常に同一にする(初期にリセット処理を行う)ことで、矩形波の2相信号[x(0)′,x(π)′]〜[x(0)′,x(π)′]の間の位相関係を固定することができる。
なお、ここでは一つの周波数に対して2つのフィルタ25、26を用いているが、矩形波の2相信号[x(0)′,x(π)′]〜[x(0)′,x(π)′]を、前記出力位相切替手段30に入力し、その出力信号x(*)′〜x(*)′の基本波成分をフィルタにより抽出してもよい。
逓倍方式の2相信号発生手段22の構成例を図3に示す。
この2相信号発生部22は、周波数frの共通の基準信号Rを用いるPLL構成の逓倍器27〜27により、基準信号Rに位相同期し、且つ基準信号Rの周波数frの整数倍M〜Mの周波数f(=M・fr)〜f(=M・fr)の正弦波の信号x〜xを生成し、その信号そのものを第1状態(基準状態)の信号とし、それを利得1の反転アンプ28〜28で反転したもの第2状態(反転状態)の信号として出力する。
ここでPLL構成の逓倍器27〜27は、一般的にVCOの出力信号を分周器で分周し、その分周出力の位相を基準信号Rにロックさせるものであり、分周器の初期状態を常に同一にする(初期にリセット処理を行う)ことで各信号x〜xの位相関係を固定することができる。
上記の分周方式と逓倍方式の2相信号発生手段22の構成は一例であり、分周と逓倍の両方を用いてもよく、本発明を限定するものではない。また、多周波信号発生部21の全体構成も図1の形態に限定されるものではなく、出力する各信号の位相の切替を行うための出力位相切替手段30を有する構成であれば任意である。
また、ここでは理解し易いように、周波数選択手段35を合成器40に出力する信号のオンオフを行うスイッチ35aで構成した例を示したが、2相信号発生手段22の出力信号ラインをスイッチングしてもよく、また2相信号発生手段22の内部回路の電源をオンオフして出力する信号の周波数を選択する構成であってよい。また、周波数選択手段35を設けない構成、即ち、生成した複数の信号の全てを合成器40で合成する構成であってもよい。
このようにして合成器40に対し周波数が異なる複数の信号を与えたときに、合成器40で加算されて出力される合成信号yの信号波形は、各合成器40に入力される各信号の位相関係によって大きく変化し、入力する信号の多くがあるタイミングで同相になると、合成信号yの瞬時振幅が非常に大きくなり、この対象装置の許容入力レベルを越えてしまう場合がある。
ただし、この実施形態の信号発生装置20では、前記したように、合成器40に入力される各信号の位相を、基準状態とそれを反転した反転状態のいずれかに切替えることができるので、例えば合成信号yの波形をオシロスコープ等で観測しながら、出力位相切替手段30の各スイッチ30aを例えば図示しない操作部によりマニュアル操作で切替え、合成信号yの波高率が最小あるいは所定値以下となるように各信号の位相状態を設定することができる。
また、この実施形態では、上記処理を自動で行えるように、合成信号yを受けてその波高率に対応した値hを検出する波高率検出手段45と、制御部50と、メモリ51とが設けられている。
波高率検出手段45は、例えば合成信号yの振幅の平均値AaとピークApの比Ap/Asを前記値hとして求めて制御部50に出力する。
制御部50は、周波数指定情報F、波高値情報Hおよび波高率検出手段45の出力値hを受けて、出力位相切替手段30および周波数選択手段35の切替制御、メモリ51への登録・読出処理を行うものである。
この制御部50は、動作モードとして、装置の出荷前等に各周波数の組合せにそれぞれ対応した位相の状態情報をメモリ51に登録する第1モード、指定された周波数の組合せに対応した位相の状態情報をメモリ51から読み出し、その状態情報にしたがって出力位相切替手段30を切替制御する第2モード、合成信号yの波高率が、指定された波高率Hに等しくなるまたは最小となるように制御する第3モードを有している。
前記第1モードが指定された場合、制御部50は、各周波数f〜fの信号の全ての組合せに応じて周波数選択手段35を設定し、波高率検出手段45によって得られた値hが最小となる各信号の位相状態の組合せ情報を周波数の組合せに対応付けてメモリ51に登録する。この処理により、周波数の組合せとその周波数の信号の合成により得られた合成信号yの波高率が最小となる各信号の位相の状態情報が得られ、メモリ51に登録されることになる。
上記登録処理が終了している状態で、前記第2モードが指定され、周波数情報Fが入力されると、制御部50は、その周波数情報Fに対応した位相の状態情報をメモリ51から読み出し、それにしたがって出力位相切替手段30の各スイッチ30aを設定する。
したがって、合成器40から出力される合成信号yの波高率は最小値に設定されることになり、その合成信号yを減衰させることなく対象装置へ入力させることができ、高S/Nの試験が行える。
また、第3モードが指定されて、例えば所望の波高率に対応した値Hが指定された場合、制御部50は、出力位相切替手段22の状態を順次可変して、波高率検出手段45の出力値hが指定値Hとほぼ等しくなる状態に設定する。
このモードでは、指定値Hを変化させることで、合成信号yの波高率が変化することになるので、対象装置の入力信号の波高率変化に対する耐力特性等を求めることができる。
また、この第3モードで、指定値Hを例えば0(無指定)にすると、制御部50は出力位相切替手段22の状態を順次可変して、波高率検出手段45の出力値hが最小あるいは対象装置の許容される波高率に対応した値以下となるように設定する。ただし、その登録は行わない。このモードは、例えば合成器40が、内部で生成した信号と外部装置からの任意の信号Ext(図1の点線参照)とを合成する場合等に用いることができる。
また、上記のように各周波数の信号の位相関係が固定されている場合には、その周波数の組合せに対応した位相の状態情報を予め求めて記憶し、これを読み出して用いることで常に波高率が最小の合成信号yを出力させることができるが、各周波数の信号の位相関係が不定の場合には、このメモリ51への登録、読出は利用できないので、上記第3モードのみで波高率が所望値あるいは最小の合成信号yを生成することになる。
また、上記説明では合成器40から出力された合成信号yの波高率を検出してそれが最小あるいは所望値となる各信号の位相状態を求めていたが、各信号の振幅、周波数および初期位相(基準状態の位相)が既知であれば、実際の合成信号yの波高率を検出しなくても、周波数が異なる信号の各組合せについて、各信号の位相の状態をいずれかに変化させたときの合成信号波形を計算(シミュレーション)で求め、波高率が最小または所望値となるような位相の状態情報を特定することができる。
この場合、各信号について変化させる位相は2つの状態だけで済むので、短時間に計算結果を得ることができ効率的である。したがって、上記シミュレーションを用いて得られた位相の状態情報をメモリ51に登録して用いる構成だけでなく、指定された周波数の組合せについて、その都度上記シミュレーションにより合成信号波形を求め、波高率が最小あるいは所望値となるような位相の状態情報を求め、その状態情報に応じて出力位相切替手段30を切替制御する構成も可能である。
次に、実際に得られた合成信号の波形を示す。
図4は、周波数間隔が47.5MHzで、47.5MHz〜760MHzまでの16波の正弦波の信号を用い、各信号の初期タイミングの振幅値が0ボルトをクロスし、且つ同相となるように出力位相切替手段30を設定した場合の合成信号yの実波形を示している。
この場合、各信号の位相の状態は全て基準状態(情報0とする)であるため、それを表す状態情報Φは周波数が低い方から[0000000000000000]となる。
このように各信号の位相があるタイミング毎に同相で揃った場合の波高率は最大(波高率約4.2)となり、この合成信号yのピークレベルが対象装置の許容入力レベルを越える可能性が高くなるので、減衰して与える必要があり、その減衰により平均レベルが低下してしまう。
上記同一条件で、状態情報Φを[0011111101100101]に設定した場合の合成信号yの実波形を図5に示す(情報1は反転状態を示す)。
図5の波形は合成信号yの波高率が最小となったときのものであり、図4の波形に対して波高率は約1.6となり、図4の波形と同一の周波数成分を含みながらその平均レベルが拡大に高くなっており、このような信号を用いることで、対象装置の試験や校正を高いS/Nで正確に行うことができる。
なお、前記実施形態では、合成器に入力される各信号の位相を、第1状態(基準状態)とそれを反転した第2状態のいずれかにしていたが、これは位相反転した信号が分周器の出力やアンプにより容易に得られることを利用して構成を容易にしたものであるが、必ずしも位相が反転した信号を用いる必要はなく、異なる位相であればよい。また、多周波信号発生部22の構成例として、例えばパルス信号に含まれる基本波と高調波とをフィルタで抽出するような場合、パルス信号の位相を反転させても、フィルタによって抽出される高調波信号の位相は反転するとは限らないが、位相変化は生じるのでその場合でも2相信号を生成することが可能である。
上記構成の信号発生装置20の用途は、広帯域な特性を有する各種装置の校正などに使用できる。図6はその一例を示すものであり、前記した特許文献1に示されたものと同等の時間インタリーブ方式のA/D変換装置120の構成を示す図である。
このA/D変換装置120は、被測定信号x(t)を入力するための入力端子110aと、較正用信号r(t)を発生する信号発生器125と、複数N個のA/D変換器112と、入力端子110aから入力される被測定信号x(t)と信号発生器125から出力される較正用信号r(t)のいずれかを選択するスイッチ121と、前記スイッチ121によって選択された信号を複数N個に分配して複数N個のA/D変換器112にそれぞれ入力させる信号分配器111と、複数N個のA/D変換器112に対し、周期Tsで且つ位相がTs/Nずつシフトしたサンプリングクロックをそれぞれ与えるサンプリング制御部113と、入力端子110aへの入力から複数N個のA/D変換器112での変換処理までの、振幅の周波数特性及び位相の周波数特性の少なくとも一つに差異があることによって生じる、複数N個のA/D変換器112が出力する各信号間の誤差を補正するために必要な補正情報を記憶する補正情報メモリ135と、被測定信号x(t)を受けて複数N個のA/D変換器112が出力する各信号に対し、補正情報メモリ135に記憶されている補正情報により補正処理を行う補正処理部130と、信号発生器125から出力される所定の較正用信号を受けて複数N個のA/D変換器112が出力する各信号についてスペクトラム解析処理を行って複数の信号成分の振幅と位相を算出し、当該算出した結果に基づいて補正情報を新たに求め、当該新たに求めた補正情報により補正情報メモリ135の内容を更新する補正情報算出部141とを有している。
ここで、信号発生器125は、複数N個のA/D変換器112にそれぞれ与えられるサンプリングクロックの周波数FsのN/2倍を上限とする帯域内の所望の周波数にそれぞれ位置する複数の信号成分であって、前記各A/D変換器112のサンプリングによって前記サンプリングクロックの周波数Fsの1/2を上限とする帯域内に互いに異なる周波数で現れる前記複数の信号成分を含む前記較正用信号を出力するように構成されている。
このA/D変換装置120の入力端子110aに入力されるアナログの被測定信号x(t)は、スイッチ121の一方の接点を介して信号分配器111に入力される。
この信号分配器111により複数N本の信号経路に分岐されたアナログの被測定信号x(t)の各分岐信号x(t)〜xN−1(t)は、複数N個のA/D変換器112〜112N−1にそれぞれ入力される。
サンプリング制御部113は、周期Ts(周波数Fs)でTs/N時間ずつ位相がシフトされたN個のサンプリングクロックC〜CN−1をそれぞれN個のA/D変換器112〜112N−1に与えることにより、そのサンプリングクロックに同期したサンプリングを各A/D変換器112〜112N−1に行わせる。
スイッチ121の他方の接点には、較正用信号r(t)を発生する信号発生器125が接続されている。
このスイッチ121の切り換えにより、入力端子110aから入力された被測定信号x(t)と信号発生器125から出力された較正用信号r(t)とのいずれかが選択されて信号分配器111へ入力される。
なお、入力端子110aとスイッチ121の間、信号発生器125とスイッチ121の間及び信号分配器111とスイッチ121の間には、スイッチ121によるインピーダンスの乱れを抑えるための減衰器122a、122b、122cがそれぞれ挿入されている。
これらの減衰器122a、122b、122cの減衰量は数dB〜10数dB程度であって、通過信号を若干減衰させる不利さはあるが、これらの減衰器122a、122b、122cは、スイッチ121の不整合による反射成分を大きく抑圧して、後述するように、各A/D変換器112〜112N−1による被測定信号x(t)及び較正用信号r(t)に対するA/D変換処理を安定に且つ再現性よく行わせるのに寄与する。
信号発生器125は、周波数が異なる複数の信号成分を同時に含む信号を較正用信号として発生するものである。この信号発生器125からの較正用信号に含まれる複数Mの周波数成分として要求される条件は、サンプリング周波数FsのN/2倍を上限とするA/D変換装置120全体としての入力周波数帯域の特性を調べるため、その周波数帯域をほぼ均等に分けるような間隔で存在する必要があるということであり、上記実施形態の信号発生装置20を用いて実現することができる。
この信号発生器125として前記実施形態の信号発生装置20を用い、各A/D変換器112〜112N−1に対して、波高率が最小または所望値または所定値以下となるような位相の状態を設定して与えることで、各A/D変換器112〜112N−1を高いS/N状態で動作させることができ、前記した補正処理等を正確に行うことができる。なお、各信号の周波数の設定条件、補正処理等については特許文献1と同等である。
本発明の実施形態の構成を示す図 実施形態の要部の構成図 実施形態の要部の構成図 全て信号の位相を同一状態に設定したときの合成信号の実波形を示す図 波高率が最小となるように位相状態を設定したときの合成信号の実波形を示す図 実施形態の装置が適用可能なインタリーブ方式のA/D変換装置の構成図 従来装置の構成図 合成信号のスペクトラム図
符号の説明
20……信号発生装置、21……多周波信号発生部、22……2相信号発生手段、23……パルス信号発生器、24……分周器、25、26……フィルタ、27……逓倍器、28……反転アンプ、30……出力位相切替手段、30a……スイッチ、35……周波数選択手段、40……合成器、45……波高率検出手段、50……制御部、51……メモリ、111……信号分配器、112……A/D変換器、113……サンプリング制御部、114……信号切換器、120……A/D変換装置、121……スイッチ、125……信号発生器、130……補正処理部、135……補正情報メモリ、140……制御部、141……補正情報算出部

Claims (5)

  1. 周波数が異なる複数の正弦波の信号を生成する多周波信号発生部(21)と、
    前記多周波信号発生部から出力される複数の信号を合成する合成器(40)とを有する信号発生装置であって、
    前記多周波信号発生部は、前記合成器に入力される各信号の位相を、第1状態と、該第1状態から所定量移相した第2状態のいずれかに切替える出力位相切替手段(30)を有しており、該出力位相切替手段により前記合成器の出力信号の波高率を可変できるようにしたことを特徴とする信号発生装置。
  2. 前記多周波信号発生部は、複数の周波数のうち指定された複数の周波数の正弦波の信号を出力させる周波数選択手段(35)を有しており、
    前記指定された複数の周波数の組合せに対応して前記合成器の出力信号の波高率が最小または所定値以下となるように前記出力位相切替手段の切替制御を行う制御部(50)とを備えたことを特徴とする請求項1記載の信号発生装置。
  3. 前記合成器に入力される各信号の周波数の組合せに対して、予め前記合成器の出力信号の波高率を最小または所定値以下にする各信号の位相の状態情報を記憶しているメモリ(51)を有しており、
    前記制御部は、前記指定された複数の周波数の組合せに対応した位相の状態情報を前記メモリから読み出し、該読み出した状態情報にしたがって前記出力位相切替手段の切替御御を行うことを特徴とする請求項2記載の信号発生装置。
  4. 前記合成器の出力信号の波高率を検出する波高率検出手段(45)を有しており、
    前記制御部は、前記波高率検出手段によって検出された波高率が最小または所定値以下となるように前記出力位相切替手段の切替処理を行うことを特徴とする請求項2記載の信号発生装置。
  5. 前記合成器に入力される各信号の周波数の組合せに対して、予め前記合成器の出力信号の波高率を最小または所定値以下にする各信号の位相の状態情報を記憶しているメモリ(51)と、
    前記合成器の出力信号の波高率を検出する波高率検出手段(45)を有しており、
    前記制御部は、前記波高率検出手段によって検出された波高率が最小または所定値以下となるように前記出力位相切替手段の切替処理を行い、該切替処理で得られた位相の状態情報を前記信号の周波数の組合せに対応付けて前記メモリに登録することを特徴とする請求項2記載の信号発生装置。
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