JP5146305B2 - 通信装置、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置、通信システムおよび通信方法に関し、特に、複数の通信装置で通信経路を形成する通信装置、通信システムおよび通信方法に関する。
従来、コントロールプレーンによりエンド・トゥ・エンドパスの経路設定を行う光伝送ネットワーク等、通信ネットワークにおいて複数の通信装置で形成される通信経路では、経路設定を行うためのシグナリング(signaling)の際に、サービスレベル等のユーザが通信経路について最低限満たされていることを求める条件を指定することが行われている。これにより、通信経路の形成時に、ユーザが求める条件を満たすか否かを判定することで、通信経路のいずれの部分においてもユーザの要求が保証されるように設定することができる。
特開2002−300192号公報
しかし、従来の通信システムでは、設定された通信経路においてユーザが要求するサービスレベルが通信経路の一部でも満たさない箇所がある場合、その通信経路の設定を行うことができないという問題点がある。
図18は、従来の通信システムを示す図である。図18に示すノード300b〜300jを有する通信システムを用いて具体的に説明する。図18に示す通信システムは、E−NNIドメイン(External-Network to Network Interface domain)342を有する。E−NNIドメイン342は、I−NNIドメイン(Internal-Network to Network Interface domain)351,352を有する。
この通信システムにおいて、要求するサービスレベルとしてUPSR(Unidirectional Path Switched Ring)を指定して、ノード300bからノード300jまで通信経路を形成する場合において、I−NNIドメイン351,352では、共にUn−protectionおよびUPSRが使用可能であり、E−NNIインタフェース362のサービスレベルがUn−protectionのみ使用可能であるとする。
このとき、Un−protectionのみ使用可能であるE−NNIインタフェース362が、UPSR冗長をとることができないため、要求されるサービスレベルを満たすことができない。このため、ノード300bからノード300jまで通信経路を形成することができなくなってしまうことになる。
なお、現実の通信ネットワークでは、このように複数のE−NNIドメインを経由する回線が多いため、I−NNIドメイン内部のように冗長化されている部分は冗長させながら、間接部分は非冗長である通信経路も許容して通信経路を形成したい場合も少なくないと考えられる。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、通信経路が求められている条件に合致するか否かの判定を柔軟に行って通信経路を形成する通信装置、通信システムおよび通信方法を提供することを目的とする。
開示の他の通信装置と共に通信経路を形成する通信装置は、隣接する通信装置の間を接続する通信路の評価値であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶部と、前記通信経路の始点である前記通信装置から前記通信経路において既に選択された前記通信路までの部分通信経路の評価値である現スコアを示す現スコア情報を含む経路接続通知を受信する受信部と、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報を取得し、取得した前記通信路の前記スコア情報に基づいて、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路を選択する経路選択部と、前記受信部で受信された前記現スコア情報が示す前記部分通信経路の前記現スコアに、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報に基づいて取得された前記経路選択部によって選択された前記通信路の前記スコアを加算し、加算結果を新たな現スコアとして前記現スコア情報を更新するスコア更新部と、前記スコア更新部によって更新された前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置に送信する送信部と、を有する。
開示の通信装置によれば、スコア情報記憶部により、スコアを示すスコア情報が記憶されている。受信部により、現スコア情報を含む経路接続通知が受信される。経路選択部により、スコア情報に基づいて、次の通信路が選択される。スコア更新部により、スコア情報に基づいてスコアが現スコアに加算され、加算結果を新たな現スコアとして現スコア情報が更新される。送信部により、スコア更新部によって更新されたスコア情報を含む経路接続通知が次の通信装置に送信される。
開示の通信装置、通信システムおよび通信方法により、評価に得点(スコア)制を用いることで、通信経路における各通信路を選択して経路設定を行うための条件に柔軟性を持たせることができ、これにより、通信経路内における可能な範囲でより良いサービスレベルによる経路の形成が可能になる。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の概要を示す図である。図1に示す通信装置1は、他の通信装置と共に通信経路を形成する通信装置であり、通信経路の設定を行う。ここで、通信経路は、ユーザが、通信システム上において始点から終端までの形成を要求する通信経路である。通信路は、通信システム上において通信経路の隣接する通信装置同士の間を接続する物理的または論理的リンクである。
通信装置1は、他の通信装置と共に通信経路を形成するために、受信部11、経路選択部12、スコア更新部13、送信部14、スコア情報記憶部15を有する。通信装置1は、始点通信装置2を始点とし、終端通信装置3を終端とする通信経路において中継を行う通信装置である。なお、この通信経路には、始点通信装置2および終端通信装置3の間には、通信装置1以外にも、通信装置1と同一の構成であり中継を行う図示しない通信装置が設置されているものとする。
受信部11は、通信経路における1つ手前の通信装置(中継を行う図示しない他の通信装置の送信部または始点通信装置2の送信部22)から送信された、現スコア情報を含む経路接続通知を受信する。ここで、現スコア情報は、例えばユーザの要求等に基づいて、通信装置1および他の通信装置によって形成される通信経路の一部であり、通信経路の始点である始点通信装置2から、通信経路において現時点までに既に選択された通信路までの部分通信経路について評価する値である現スコアを示す情報である。この経路接続通知は、通信システムのユーザによる通信経路の形成の要求に基づいて始点通信装置2から送信される通知であり、経路接続通知作成部21によって作成される。
経路選択部12は、スコア情報記憶部15に記憶されているスコア情報を取得する。次に経路選択部12は、取得したスコア情報に基づいて通信路を評価することによって、通信経路において、他の通信装置(図示省略)が有する経路選択部等によって既に選択された通信路の次の通信路を選択する。
スコア更新部13は、受信部11で受信された経路接続通知が含む現スコア情報が示す現スコアに、スコア情報記憶部15に記憶されているスコア情報に基づいて経路選択部12によって選択された通信路のスコアを加算する。次に、スコア更新部13は、加算結果を新たな現スコアとして現スコア情報を更新する。
送信部14は、スコア更新部13によって更新された現スコア情報を含む経路接続通知を通信経路における次の通信装置(中継を行う通信装置(図示省略)または終端通信装置3)に送信する。送信部14から送信された経路接続通知は、直接または他の通信装置を介して終端通信装置3が有する受信部31によって受信される。そして、終端通信装置3が有する経路接続決定部32によって、受信部31によって受信された経路接続通知が含むスコア情報に基づいて、通信経路を形成するか否かが決定される。
スコア情報記憶部15は、通信経路における隣接する通信装置の間を接続する通信路を評価する評価値であるスコアを示すスコア情報を記憶する。このスコア情報は、通信システムの管理者または通信システムに通信経路の形成を要求するユーザによって設定される。このとき、スコア情報には、各通信路のサービスレベル等に関し、通信路の信頼性等、ユーザが着目および重視する項目について、優れているものが高く、劣っているものが低く評価されるようにスコアを設定する。
このような通信装置1によれば、受信部11により、現スコア情報を含む経路接続通知が受信される。経路選択部12により、スコア情報に基づいて、次の通信路が選択される。スコア更新部13により、スコア情報に基づいて、選択された通信路の評価値であるスコアが現スコアに加算され、加算結果を新たな現スコアとして現スコア情報が更新される。送信部14により、スコア更新部によって更新されたスコア情報を含む経路接続通知が次の通信装置に送信される。スコア情報記憶部15により、スコアを示すスコア情報が記憶されている。
これにより、通信経路における各通信路の評価に得点制が用いられることで、通信路の選択に柔軟性を持たせることができるので、通信経路内における可能な範囲でより良いサービスレベルによる通信経路の形成が可能になる。
次に、上記の通信装置のさらに具体的な実施の態様について説明する。なお、以下の実施の形態では通信装置をノードとして、特にコントロールプレーンによりエンド・トゥ・エンドパスの経路設定を行う光伝送ネットワークにおけるレイヤ2スイッチを念頭に置いて説明するが、これに限定されず、コンピュータ、レイヤ3スイッチなどあらゆる通信装置を含む。また、以下の実施の形態では、説明の便宜上、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルにおけるレイヤ2のデータの単位を、フレーム(frame)に統一して表現する。
[第1の実施の形態]
図2は、第1の実施の形態の通信システムの全体構成を示す図である。本実施の形態の通信システムは、通信経路に接続されたユーザの使用する端末装置間でデータの送受信を行えるように、複数のノードがデータをフレーム形式で転送する光伝送ネットワークである。
図2に示す通信システムは、ノード100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h,100j,100kで構成される。ノード100a〜100kは、光伝送を行うレイヤ2スイッチである。
上記の各ノードには、ユーザが使用する図示しない端末装置が接続されている。また、各ノードには、通信システムの管理者がNMS(Network Management System)による通信システムの保守に使用する図示しない端末装置が接続されている。管理者の端末装置は、各ノードの保守や管理のために、各ノードと接続されている。各ノード同士の間は、1つ以上の物理リンク(例えば、SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))で接続されている。各ノードと管理者の端末装置との間は、1つ以上の物理リンクまたは論理リンクによって接続されている。また、各ノードは、すべて同様に構成されており、同等の機能を有する。
各ノードは、複数のノードから形成されているコントロールプレーンのI−NNIドメインに属している。このとき、ノード100b,100c,100d,100eと、ノード100f,100g,100h,100jとは、それぞれ異なるI−NNIドメインに属するものとする。具体的には、ノード100b,100c,100d,100eは、I−NNIドメイン51に属している。ノード100f,100g,100h,100jは、I−NNIドメイン52に属している。
ここで、I−NNIドメイン51では、サービスレベルとして、Un−protection,UPSR,1+1 protection(APS(Automatic Protection Switching))がサポート可能である。I−NNIドメイン52では、サービスレベルとして、Un−protection,UPSR,2F−BLSR(Two-Fiber Bidirectional Line Switched Ring)がサポート可能である。
また、各I−NNIドメインは、1または複数のI−NNIドメインから形成されているE−NNIドメインに属している。また、これらのノードがそれぞれ異なるE−NNIドメイン(それぞれ、E−NNIドメイン41,42,43)に属している。例えば、I−NNIドメイン51およびI−NNIドメイン52は、E−NNIドメイン42に属している。
また、ノード100aは、図示しない他のノードと接続され、この図示しないノードと共に図示しないI−NNIドメインおよびE−NNIドメイン41に属している。同様にノード100kは、別の図示しない他のノードと接続され、この図示しないノードと共に図示しないI−NNIドメインおよびE−NNIドメイン43に属している。
また、これらのI−NNIドメインおよびE−NNIドメインは、E−NNIインタフェースによって接続されている。例えば、ノード100aが形成しているI−NNIドメインおよびI−NNIドメイン51の間は、E−NNIインタフェース61によって接続されている。同様に、I−NNIドメイン51およびドメイン52の間は、E−NNIインタフェース62によって接続されており、ノード100kが形成しているI−NNIドメインおよびI−NNIドメイン52の間は、E−NNIインタフェース63によって接続されている。これらのE−NNIインタフェース61,62,63では、両端のノード同士がUn−protectionで接続される。
各ノードは、フレームに含まれるアドレスに従って、送信元であるユーザの端末装置から送信先であるユーザの端末装置まで、フレームを中継する。例えば、始点ノードであるノード100aに接続されたユーザの使用する端末装置が、フレームに含まれるアドレスが示す終端ノードであるノード100kに接続されたユーザの使用する端末装置へフレームを送信する場合、ノード100aからE−NNIドメイン42を介してノード100kまで伝送される。
本実施の形態では、シグナリングにより形成される通信経路の接続を要求する始点ノードをノード100aとする。また、通信経路の終端となる終端ノードをノード100kとする。また、通信経路として経由する可能性のある中継ノードをノード100b〜100jとする。
コントロールプレーン上でのレファレンスポイント管理(この場合、ノード管理)は、レイヤ構造で行われる。各ドメイン内のレファレンスポイント(ノード)は、そのドメイン内で処理され、異なるドメイン(すなわち、そのドメインの外部のドメイン)から認識されるのは、ドメイン間を接続している接点ポイント(ノード)のみである。例えば、I−NNIドメイン52からは、I−NNIドメイン51に属するノードのうち、ノード100eのみが認識可能である。
本実施の形態では、異なるドメインをまたがる場合に、ドメイン間の接点ノード間のシグナリングにより、各ドメイン内で異なるサービスレベルを適用することが可能になる。なお、ドメイン内の処理は、既存技術を用いるものとする。
ここでは、図2のような通信システムについて、通信システムの管理者およびユーザは、通信システムにおけるI−NNIドメインおよびE−NNIドメインのそれぞれの数および内部の通信路で使用可能(すなわち選択可能)なサービス等を把握しているか、または、例えばコントロールプレーンの機能等によって、通信システムにおけるI−NNIドメインおよびE−NNIドメインのそれぞれの数および内部の通信路で使用可能なサービス等を確認することができるものとする。
図3は、ノードのハードウェア構成を示す図である。図3は、ノード100の内部構成を示したものであるが、ノード100a,100b,100c,100dも同様の構成で実現できる。ノード100は、CPU(Central Processing Unit)101、インタフェースカード102a,102b,102c,102d、スイッチカード103、テーブル記憶メモリ104、プロトコル処理部105、バス106を有している。
CPU101は、ノード100全体を制御している。CPU101は、プログラムによる処理を実行する。CPU101は、図示しないメモリに保持されたデータを用いて、同じくメモリに保持されたプログラムを実行する。CPU101は、図示しない通信インタフェースを介して、管理者が使用する図示しない端末装置から送信されるコマンドを受信するとともに、コマンドに対する実行結果を端末装置に応答する。
テーブル記憶メモリ104は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリで構成されており、複数のテーブルを記憶している。テーブル記憶メモリ104に記憶されるテーブルには、図7において後述するスコアテーブル、論理リンクの構成を管理するテーブル、論理リンク内でのフレームの転送先を決定するためのテーブル、フレームの転送先を示す情報を格納するテーブルが含まれる。
バス106には、CPU101、インタフェースカード102a,102b,102c,102d、スイッチカード103、テーブル記憶メモリ104、プロトコル処理部105が接続されている。
インタフェースカード102a,102b,102c,102dは、光信号と電気信号とを相互に変換する処理を行う。また、インタフェースカード102a,102b,102c,102dは、コントロールプレーン信号の抽出および挿入を行う。
インタフェースカード102a,102b,102c,102dは、それぞれ複数個(例えば、8個)の通信ポートを有している。それぞれの通信ポートには、1つの物理リンクを接続できる。インタフェースカード102a,102b,102c,102dは、それぞれの通信ポートを監視してフレームを取得する。なお、インタフェースカード102a,102b,102c,102dは、複数の通信ポートに同時にフレームが到来した場合に備えて、フレームを一時的に保持するバッファを内部に有している。そして、インタフェースカード102a,102b,102c,102dは、取得したフレームをスイッチカード103に送る。
スイッチカード103は、ノード100の内部で伝送される電気信号の送受信先(インタフェースカード102a,102b,102c,102d)の切り替えを行う。また、信号の多重、分割処理も行う。
スイッチカード103は、図示しない学習テーブルを有している。スイッチカード103は、学習テーブルに、過去に受信したフレームの送信元アドレスと、そのフレームが到来した通信ポートまたは論理リンクの識別情報とを対応付けて記憶している。この学習テーブルは、スイッチカード103によって随時更新される。
そして、スイッチカード103は、インタフェースカード102a,102b,102c,102dのいずれかからフレームを受け取ると、学習テーブルを参照して、そのフレームの転送先を決定する。ここで、決定した転送先が論理リンクである場合、スイッチカード103は、テーブル記憶メモリ104に記憶されたテーブルを参照して、転送に使用する具体的なインタフェースカード102a,102b,102c,102dおよび通信ポートを決定する。その後、スイッチカード103は、フレームを、決定したインタフェースカード102a,102b,102c,102dに送る。
フレームを受け取ったインタフェースカード102a,102b,102c,102dは、受け取ったフレームを、決定された通信ポートから送信先に送出する。
プロトコル処理部105は、インタフェースカード102a,102b,102c,102dよりコントロールプレーンを制御するコントロールプレーン制御信号を受信し、処理した後、コントロールプレーン制御信号を、インタフェースカード102a,102b,102c,102dに転送することにより、次のノードへコントロールプレーンを伝送する。
図4は、ノードにおける光信号の処理の動作を示すブロック図である。図4に示すノード100は、他のノードから送信された光信号を受信して、他のノードに送信するために、受信側インタフェースカード111、バイトデマルチプレクサ部112、セクション(section)/ライン(line) オーバーヘッドバイト分離部113、D4−D12判別部114、制御部115、セクション/ライン オーバーヘッドバイト挿入部116、バイトマルチプレクサ部117、送信側インタフェースカード118を有する。
本実施の形態の通信システムは、SONETを用いた通信システムである。SONETによる通信ネットワークでは、NMSと各ノードの間および各ノード間の通信にはSONET−OHB(OverHead Byte)内に用意されているDCCバイト(Data Communication Channel Byte)を使用し、OSI(Open Systems Interconnect)プロトコルを用いている。
なお、本実施の形態の通信システムでは、SONETを用いて通信ネットワークを形成しているが、これに限らず、GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)通信ネットワークとしてもよい。GMPLS通信ネットワークにおいては、NMSと伝送装置間および各伝送装置間の通信プロトコルにはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いている。すなわち、通信システムは、通信ネットワークが有する通信路がIP over XXXであれば足りる。
本実施の形態では、SONET−OHB(図示省略)のSDCC(Section-DCC)における D4−D12の領域を使用して、LAPD(Link Access Procedure, D-channel)プロトコルによるOSI制御信号が通信されることにより、通信経路等の制御が行われる。なお、上記のGMPLS通信ネットワークでは、PPP(Point-to-Point Protocol)によるGMPLS制御信号が通信される。
まず、受信情報の処理時の動作について説明する。受信側インタフェースカード111では、対向ノードからの光信号が受信され、受信された光信号が電気信号に変換される。バイトデマルチプレクサ部112では、受信側インタフェースカード111によって変換された電気信号からSONET−OHBの分離が行われる。セクション/ライン オーバーヘッドバイト分離部113では、バイトデマルチプレクサ部112によって分離されたOHBの中からD4−D12のOHBが分離される。D4−D12判別部114では、セクション/ライン オーバーヘッドバイト分離部113によってデータとOHBとが分離された後、D4−D12内のフレームの内容(データ)が判別される。D4−D12判別部114によって判別されたフレームの内容は、制御部115に伝達される。これにより、対向ノードから送信された受信情報が制御部115によって処理される。
次に、送信情報の処理時の動作について説明する。制御部115では、D4−D12判別部114に対して対向ノードに送信される送信情報が送信される。D4−D12判別部114では、制御部115から送信された送信情報を示すD4−D12のデータの内容が作成される。セクション/ライン オーバーヘッドバイト挿入部116では、D4−D12判別部114によって作成されたデータにSONET−OHBが付加される。バイトマルチプレクサ部117では、セクション/ライン オーバーヘッドバイト挿入部116によってOHBが付加されたデータをフレーム単位で多重化する。送信側インタフェースカード118により、バイトマルチプレクサ部117で多重化されたフレームが電気信号から光信号に変換され、対向ノードに対して変換された光信号が出力される。
図5は、フレームのデータ構造例を示す図である。図5に示すフレームが、本実施の形態の通信システムが有する各ノード間で送受信されることにより、通信経路のシグナリング、通信経路がとることができるサービスレベル、通信経路に対する要求として設定されたスコアが通知される。このフレームは、経路接続通知として機能する。
図5に示すフレームは、レングス(length)、タイプ(type)、サブタイプ、サービスレベル1〜3、サービスレベルスコア、カレントスコア、リザーブ領域(reserved)で構成されるフレームである。この本実施の形態のフレームは、RSVP−TEのプロトコルフォーマット(OIF2005.205.22,6.2.5.11)に、サービスレベル1〜3、サービスレベルスコア、カレントスコアを追加して、12バイトに拡張したものである。
レングスは、フレームの長さを示す領域である。図5の例では、レングスには2バイトが割り当てられている。また、図5の例のフレームの長さが12バイトであるため、レングスには12が設定される。
タイプおよびサブタイプは、フレームのタイプを定義する領域である。タイプおよびサブタイプには、それぞれ1バイトが割り当てられている。本実施の形態では、タイプには5が設定され、サブタイプには1が設定される。
サービスレベル1〜3は、通信経路における通信路に設定可能なサービスレベルを示す領域である。サービスレベル1〜3には、それぞれ1バイトが割り当てられている。なお、本実施の形態では、サービスレベル1〜3のように3つの領域を設けているが、これに限らず、必要に応じてサービスレベルを示すために設ける領域の個数を増減することができる。サービスレベル1〜3は、図6において後述する通信路種類情報として機能する。
サービスレベルスコアは、選択された各通信路から形成された通信経路の合否の判断の基準となるスコアである合格点を示す領域である。このサービスレベルスコアに、要求が高い時には高いスコアを設定し、要求が厳しくない時には低いスコアを設定する等、要求される水準に応じたスコアを設定することにより、サービスレベルスコアに基づいて通信経路の合否が判断される。これにより、ユーザの要求を、形成される通信経路の判定に反映させることができる。
カレントスコアは、各ノードにおいて通信路が選択された際にスコアが加算された現在のスコアを示す領域である。このカレントスコアは、フレームが各ノードで転送される毎に、そのノードにおいて選択された通信路に応じたスコアが加算される。これにより、各ノードにおける通信路の選択状況が通信経路全体の評価として合計されることにより算出される。カレントスコアには、1バイトが割り当てられている。
リザーブ領域は、本実施の形態ではデータが格納されない予約領域である。リザーブ領域は、3バイトが割り当てられている。
なお、フレームのデータ構造は、通信ネットワークの規格、運用形態等に応じて、種々の変形例が考えられる。また、図5に示したもの以外の情報が付加される場合もある。
図6は、ノードの構成を示すブロック図である。図6に示すノード100は、通信ネットワークにおいて通信経路を形成するために、通信路に対して設定されたスコアに応じて次の通信路を選択し、選択した通信路のスコアを加算して次のノードに送信する機能を有するレイヤ2スイッチである。また、ノード100には、ユーザが使用する端末装置70が接続されていると共に、通信システムを管理する管理者が使用する図示しない端末装置が接続されている。
ここで、通信経路は、ユーザが、通信システム上において始点から終端までの形成を要求する通信経路である。通信路は、通信システム上において通信経路の隣接するノード同士の間を接続する物理的または論理的リンクである。サービスレベルは、各通信路において提供可能な信頼性等の条件を示す。サービスレベルは、1つの通信路について1または複数設定されている。通信経路は、図2において前述したように、通信経路を形成するノードのうちの特定のノードで形成されるI−NNIドメインおよびE−NNIドメイン等の通信ネットワーク領域を単位として区分されている。
ノード100は、他のノードと通信経路を形成するために、受信部121、経路選択部122、スコア更新部123、送信部124、帯域予約部125、帯域有効部126、経路接続通知作成部131、経路接続決定部141、終端判定部142、要求合致通知作成部143、スコア情報記憶部151を有する。ノード100は、始点ノードであるノード100aを始点とし、終端ノードであるノード100kを終端とする通信経路において中継を行う。なお、ノード100,100a,100kは、互いに同等の機能を有する。また、この通信経路では、ノード100aおよびノード100kの間には、ノード100以外にも、ノード100と同一の構成であり中継を行う図示しないノードが設置されているものとする。
受信部121は、通信経路における1つ手前のノード(中継を行う図示しない他のノードまたは始点ノードであるノード100a)から送信された、カレントスコア情報を含む経路接続通知を受信する。また、受信部121は、通信経路の終端である通信装置から送信された要求合致通知を受信する。
経路接続通知は、通信経路を形成する各ノードに対して通信経路の形成(接続)を要求する通知である。この経路接続通知は、通信システムにおいて端末装置70を使用するユーザによる通信経路の形成の要求に基づいて始点ノードであるノード100aから送信される通知であり、ノード100aが有する図示しない経路接続通知作成部(経路接続通知作成部131と同等の機能を有する)によって作成される。経路接続通知は、詳しくは図5において前述したように、フレーム形式で送信される。
経路接続通知は、選択の候補となる通信路の種類を定義する通信路種類情報を有する。この通信路種類情報により、通信経路が有する各通信路で使用可能(選択可能)なサービスレベルが定義される。また、経路接続通知は、通信経路を形成するノードを示す経路情報を有する。この経路情報により、ユーザが形成を要求する通信経路が有するノードが各ノードに通知される。また、経路接続通知は、後述するカレントスコア情報、通信経路における始点から終端までの通信路が選択された場合のカレントスコアの合格点を示す合格点情報および経路選択部122によって選択可能なサービスレベルを示すサービスレベル情報を有する。
また、経路接続通知が含むカレントスコア情報は、例えばユーザの要求等に基づいて、ノード100および他のノードによって形成される通信経路の一部であり、通信経路の始点であるノード100aから、通信経路において現時点までに既に選択された通信路までの部分通信経路について評価する値であるカレントスコアを示す情報である。カレントスコア情報は、現スコア情報として機能する。
経路選択部122は、スコア情報記憶部151に記憶されているスコア情報を取得する。また、経路選択部122は、経路接続通知が含む経路情報および経路接続通知が含む通信路種類情報に基づいて、選択可能な通信路およびサービスレベルを特定する。通信路のサービスレベルは、図2において前述したように各通信路に対して1または複数種類存在する。
次に経路選択部122は、次の通信路において選択可能なサービスレベルが複数存在する場合には、取得したスコア情報に基づいて、選択可能な通信路のサービスレベルのスコアを取得し、スコア情報に基づいて通信路を評価することによって、通信経路において、他のノード(図示省略)が有する経路選択部等によって既に選択された通信路の次の通信路およびサービスレベルを選択する。
このとき経路選択部122は、経路接続通知が含むサービスレベル情報とスコア情報記憶部151に記憶されているスコア情報とに基づいて評価することによって、通信経路における既に選択された通信路の次の通信路(ノード100からみて次のノードまでの通信路)のサービスレベルとして、スコア情報が示すスコアに基づいて最も評価が高い通信路およびサービスレベルを選択する。
また、始点ノードであるノード100aが有し、ノード100の経路選択部122と同等の機能を有する経路選択部(図示省略)は、ユーザが使用する端末装置70による要求に基づいて、ノード100aが有するスコア情報記憶部(図示省略)に記憶されているスコア情報に基づいて通信路およびサービスレベルを評価することによって、通信経路における始点側から見て最初の通信路を選択する。
スコア更新部123は、スコア情報記憶部151に記憶されているスコア情報を読み出す。次にスコア更新部123は、読み出したスコア情報に基づいて、経路選択部122によって新たに選択された通信路の評価値であるスコアを取得する。次に、スコア更新部123は、受信部121で受信された経路接続通知が含むカレントスコア情報が示すカレントスコアに、経路選択部122によって取得された、選択された通信路のスコアを加算する。次に、スコア更新部123は、加算結果を新たなカレントスコアとしてカレントスコア情報を更新する。
送信部124は、スコア更新部123によって更新されたカレントスコアを含む経路接続通知を、通信経路における次のノード(中継を行う図示しない他のノードまたは終端ノードであるノード100k)に送信する。
また、始点ノードであるノード100aが有し、ノード100の送信部124と同等の機能を有する送信部(図示省略)は、ノード100の経路接続通知作成部131と同等の機能を有する経路接続通知作成部(図示省略)が作成した経路接続通知を経路情報が示す通信経路における次のノードに送信する。
また、終端ノードであるノード100kが有し、ノード100の送信部124と同等の機能を有する送信部(図示省略)は、送信経路を形成する通信装置を介して始点であるノード100aに向けて要求合致通知を送信する。
帯域予約部125は、経路選択部122によって通信路が選択された場合には、選択された通信路の帯域を予約する。
帯域有効部126は、通信経路の終端である通信装置によって通信経路を形成する決定が行われたことを通知する要求合致通知を受信部121が受信した場合には、帯域予約部125によって予約された帯域を有効にする。
経路接続通知作成部131は、通信装置が通信経路の始点である場合には、カレントスコア情報に初期値を設定し、初期値を設定したカレントスコア情報を含む経路接続通知を作成する。
経路接続決定部141は、通信装置が通信経路の終端である場合には、受信部121によって受信された経路接続通知が含むカレントスコア情報に基づいて通信経路を評価し、評価結果が所定の条件を満たしているときは、通信経路を形成する決定を行い、評価結果が所定の条件を満たしていないときは、通信経路を形成しない決定を行う。
具体的には、経路接続決定部141は、通信経路における始点から終端までの通信路が選択された場合のカレントスコアが、合格点情報が示す合格点以上であれば、通信経路を形成する決定を行い、カレントスコアが合格点未満であれば、通信経路を形成しない決定を行う。
終端判定部142は、受信部121によって経路接続通知が受信されると、受信された経路接続通知が含む経路情報に基づいて、ノード100が終端ノードであるか否かを判定する。
要求合致通知作成部143は、ノード100が、ユーザが要求する通信経路の終端であって、かつノード100が有する経路接続決定部141によって通信経路を形成する決定が行われた場合には、通信経路を形成する決定が行われたことを通知する要求合致通知を作成する。
スコア情報記憶部151は、通信経路における隣接するノードの間を接続する通信路を評価するためのスコア情報を記憶する。このスコア情報は、通信システムの管理者または通信システムに通信経路の形成を要求するユーザによって設定される。このとき、スコア情報には、各通信路またはサービスレベルに関し、通信路の信頼性等、ユーザが着目および重視する項目について、優れているものを高く、劣っているものを低くなるように評価してスコアを設定する。
スコア情報は、通信経路における通信路の信頼性を定義するサービスレベルの評価を示す。スコア情報が示すスコアは、信頼性が高い通信路について評価が高くなるように設定されている。
なお、ノード100は、レイヤ2スイッチであるが、これに限らず、レイヤ3スイッチ、ルータ等のデータの中継機能を有する他の種類の通信装置でもよい。
図7は、第1の実施の形態のスコアテーブルの構成例を示す図である。図7に示すスコアテーブル151aは、スコア情報を記憶するテーブルであり、ノード100のテーブル記憶メモリ104(図3において前述)に格納されている。スコア情報は、ノード100において次の通信路を選択する際に参照される情報であり、通信路のサービスレベルに対して割り当てられたスコアを示す情報である。
スコアテーブル151aには、項目として“サービスレベル値”、“サービスレベルタイプ”、“スコア”が設けられている。
サービスレベル値は、各サービスレベルを識別するために割り当てられた値を示す項目である。サービスレベルタイプは、各サービスレベルの名称を示す項目である。このサービスレベル値が、図5において前述したフレームのサービスレベル1〜3に設定される。
スコアは、各サービスレベルに対して割り当てられた得点である。各ノードによって、通信経路の次の通信路およびサービスレベルが選択されると、選択に応じたスコアが図5において前述したフレームのカレントスコアに加算される。
本実施の形態の通信システム(図2において前述)で通信経路の形成を要求するユーザは、形成を要求する通信経路において、各I−NNIドメインの通信路で使用可能なサービスレベルおよびスコアテーブル151aに記憶されているスコア情報に基づいて、通信経路について求める合格点を設定する。そして、通信システムで形成される通信経路の各ノードで選択されるサービスレベルに応じてスコアが加算され、最終的なスコアの合計値と合格点とが比較されることにより、通信経路の形成の可否が判定される。
なお、本実施の形態では、通信システムの通信路において上記のサービスレベルを使用可能であるが、これに限らず、障害復旧・回線保持方法(Restoration Type, Reversion Strategy)等、上記以外のサービスレベルを使用可能にしてもよい。例えば、PCA(BLSR)(予備回線を間借り),Protection Dedicated(帯域を確保した予備回線を用意),Shared protection(予備回線をシェア),Fast Reroute(短時間でのリルート),Reroute(時間を保証しないリルート),Link Disjoint protection(リンクを共有しないプロテクション),Node Disjoint protection(ノードを共有しないプロテクション),SRLG Disjoint protection(SRLGを共有しないプロテクション),Co−route VCAT/LCAS LINK(VCAT/LCASを通すとき、同一リンクを通す),Co−route VCAT/LCAS NODE(VCAT/LCASを通すとき、同一ノードを通す)等、およびこれら以外のサービスレベルを使用可能にしてもよい。
また、通信システムの通信路において上記のサービスレベルを使用可能にした場合、スコアテーブル151aに、使用可能なサービスレベルならびにこのサービスレベルに対応するサービスレベル値およびスコアを設定する。これにより、使用可能にしたサービスレベルについてスコアを算出することで、終端のノードにおいて通信経路の形成の可否を判定することができる。
次に、本実施の形態で実行される処理について説明する。
図8は、経路接続通知送信処理の手順を示すフローチャートである。この経路接続通知送信処理は、ノード100が、ユーザの要求する通信経路における始点ノードである場合に、経路情報、合格点およびサービスレベルを有する経路接続通知を作成し、作成した経路接続通知を次のノードに送信することによりシグナリングを開始する処理である。経路接続通知送信処理は、始点ノードであるノード100において、ユーザの使用する端末装置(例えば、図6において前述した端末装置70)から送信された経路生成要求を受信し、通信経路の設定を開始する時に実行される。
[ステップS11]経路接続通知作成部131は、ユーザの使用する端末装置から送信された経路生成要求に含まれている合格点および経路情報、設定された1または複数のサービスレベルを取得すると共に、経路情報に従ってルーティング情報を作成する。
[ステップS12]経路接続通知作成部131は、ステップS11で作成したルーティング情報に基づいて、ユーザからの経路生成要求に示されたユーザの要求する通信経路は、始点ノードから終端ノードまで到達可能か否か、すなわち通信路および中継するノードによって接続可能であるか否かについて判定する。到達可能であれば、ステップS13に処理が進められる。一方、到達不可能であれば、ステップS16に処理が進められる。
[ステップS13]帯域予約部125は、経路情報に従い、自ノードであるノード100から次のノードまでを接続する通信路を形成する帯域を予約(reserve)する。このとき、自ノードから次のノードまで複数の通信路およびサービスレベルが存在する場合には、最もスコアの高い通信路およびサービスレベルが選択され、選択された通信路およびサービスレベルに応じた帯域が予約される。
[ステップS14]経路接続通知作成部131は、ステップS11で取得した情報に基づいて、合格点、経路情報、サービスレベルを含む経路接続通知を作成する。
[ステップS15]送信部124は、ステップS14で経路接続通知作成部131によって作成された経路接続通知を、経路情報に基づいて次のノードに送信する。その後、経路接続通知送信処理は終了する。
[ステップS16]送信部124は、ユーザが要求する通信経路には到達不可能である旨を通知するエラー通知を、ユーザの使用する端末装置に送信する。これにより、ユーザに対して要求する水準では始点ノードから終端ノードまでの通信経路を形成できないことが通知される。その後、経路接続通知送信処理は終了する。
図9および図10は、経路接続通知転送処理の手順を示すフローチャートである。この経路接続通知転送処理は、ノード100が、ユーザの要求する通信経路における中継ノードである場合に、通信経路における前のノードから送信された経路情報、合格点およびサービスレベルを有する経路接続通知を受信し、受信した経路接続通知に従って新たに通信路を設定すると共に、設定した通信路のスコアを経路接続通知のスコアに加算し、さらに経路接続通知を次のノードに転送する処理である。経路接続通知転送処理は、中継ノードであるノード100において、受信部121による前のノードから送信された経路生成要求の受信に基づいて実行される。
ここで、経路接続通知を受信したノード100が中継ノードか終端ノードであるかについては、終端判定部142によって、ユーザが要求する通信経路における前のノードから送信され、受信部121で受信された経路接続通知が含む経路情報に基づいて判定される。
[ステップS21]経路選択部122は、ユーザが要求する通信経路における前のノードから送信され、受信部121で受信された経路接続通知に基づいて、自ノードであるノード100が属するI−NNIドメイン内の経路計算を行う。これにより、ノード100によって、ノード100が属するI−NNIドメイン内の他のノードとの通信によりそのI−NNIドメイン内の経路情報が他のノードから取得され、取得された経路情報に基づいてI−NNIドメイン内における最適な経路が求められる。
[ステップS22]経路選択部122は、ステップS21の経路計算の結果、ユーザが要求する通信経路において、ノード100が属するI−NNIドメイン内の経路が形成可能であるか否かについて判定する。経路が形成可能であれば、ステップS23に処理が進められる。一方、経路が形成不可能であれば、ステップS25に処理が進められる。
[ステップS23]経路選択部122は、経路接続通知に設定された1または複数のサービスレベルによってノード100が属するI−NNIドメイン内における通信路が形成可能であるか否かについて判定する。形成可能であれば、ステップS24に処理が進められる。一方、形成不可能であれば、ステップS25に処理が進められる。
[ステップS24]経路選択部122は、次の通信路およびサービスレベルならびにそのサービスレベルのスコアを決定する。このとき経路選択部122は、ノード100が属するI−NNIドメインの通信路で使用可能なサービスレベルであって、かつ経路接続通知に設定された選択可能なサービスレベルであるもののうち、図7において前述したスコアテーブル151aを参照して、最も高いスコアであるサービスレベルを選択する。また、スコアテーブル151aにおいて、この選択されたサービスレベル対応するスコアが、決定されたスコアとなる。その後、処理がステップS31(図10において後述)に進められる。
[ステップS25]経路選択部122は、ステップS22の判定の結果、ユーザが要求する通信経路におけるノード100が属するI−NNIドメイン内の通信路が形成不可能である旨、またはステップS23の判定の結果、経路接続通知に設定されたサービスレベルでユーザが要求する通信経路におけるノード100が属するI−NNIドメイン内の通信路が形成不可能である旨のエラー通知を、ユーザの使用する端末装置に送信する。これにより、ノード100が属するI−NNIドメインにおいてユーザに対して要求する通信経路が形成できないことが通知される。その後、経路接続通知転送処理は終了する。
[ステップS31]帯域予約部125は、ステップS24の経路選択部122による決定に基づいて、自ノードであるノード100から次のノードまでを接続する通信路を形成する帯域を予約する。
[ステップS32]スコア更新部123は、ステップS24で経路選択部122によって決定されたスコアを、受信部121で受信された経路接続通知が含むカレントスコアに加算する。
[ステップS33]送信部124は、ステップS32でスコアが加算された経路接続通知を、経路接続通知が含む経路情報に基づいてユーザが要求した通信経路における次のノードに送信する。これにより、ユーザが要求する通信経路における次のノードに対して経路接続通知が転送される。その後、経路接続通知転送処理は終了する。
図11は、要求合致通知送信処理の手順を示すフローチャートである。この要求合致通知送信処理は、ノード100が、ユーザの要求する通信経路における終端ノードである場合に、通信経路における前のノードから送信された経路接続通知を受信し、受信した経路接続通知に従って通信経路における最後の通信路を設定する処理である。また、要求合致通知送信処理は、設定した通信路のスコアを経路接続通知のスコアに加算して通信経路形成の可否を判定すると共に、通信経路の形成を他のノードに通知する要求合致通知を作成して、作成した要求合致通知を送信する。要求合致通知送信処理は、終端ノードであるノード100において、受信部121による前のノードから送信された経路生成要求の受信に基づいて実行される。
ここで、前述したように、経路接続通知を受信したノード100が中継ノードか終端ノードであるかについては、終端判定部142(図6において前述)によって、ユーザが要求する通信経路における前のノードから送信され、受信部121で受信された経路接続通知が含む経路情報に基づいて判定される。
[ステップS41]経路選択部122は、通信経路における最後の通信路(すなわち、1つ手前のノードおよび終端ノードであるノード100を接続する通信路)およびサービスレベルならびにそのサービスレベルのスコアを決定する。このとき経路選択部122は、その通信路で使用可能なサービスレベルであって、かつ経路接続通知に設定された選択可能なサービスレベルであるもののうち、図7において前述したスコアテーブル151aを参照して、最も高いスコアであるサービスレベルを選択する。また、スコアテーブル151aにおいて、この選択されたサービスレベル対応するスコアが、決定されたスコアとなる。
[ステップS42]スコア更新部123は、ステップS41で経路選択部122によって決定されたスコアを、受信部121で受信された経路接続通知が含むカレントスコアに加算する。これにより、ユーザが要求した通信経路におけるすべての通信路のスコアの合計点が求められる。
[ステップS43]経路接続決定部141は、ステップS41で最後の通信路のスコアが加算されたカレントスコアが経路接続通知に含まれている合格点以上であるか否かについて判定する。カレントスコアが合格点以上であれば、ステップS44に処理が進められる。一方、カレントスコアが合格点未満であれば、ステップS47に処理が進められる。
[ステップS44]経路接続決定部141は、ステップS43の判定結果に基づいて、ユーザに要求された通信経路を形成する。
[ステップS45]要求合致通知作成部143は、ステップS43の判定結果に基づいて、ユーザが要求する通信経路が形成された旨を通知する要求合致通知を作成する。
[ステップS46]送信部124は、ステップS45で要求合致通知作成部143によって作成された要求合致通知を、ユーザが要求した通信経路における1つ手前のノードに送信する。これにより、ユーザが要求する通信経路が形成されたことが通信経路を形成する他のノードおよびユーザの使用する端末装置に対して通知される。その後、要求合致通知送信処理は終了する。
[ステップS47]経路接続決定部141は、ステップS43の判定の結果、ユーザが要求する通信経路のスコアの合計が合格点未満である旨のエラー通知を、経路接続通知が含む経路情報に基づいて1つ手前のノードに送信する。これにより、ユーザが要求する通信経路のスコアの合計は合格点に達しなかったことおよびユーザが要求する通信経路が形成されないことが、他のノードに通知されると共に、他のノードを介してユーザの使用する端末装置に通知される。その後、要求合致通知送信処理は終了する。
図12は、要求合致通知転送処理の手順を示すフローチャートである。この要求合致通知転送処理は、ノード100が、ユーザの要求する通信経路における中継ノードである場合に、通信経路における次のノード(終端ノードも含む)から送信された要求合致通知を受信したときには、受信した要求合致通知に従って予約した通信路の帯域を有効にすると共に要求合致通知を前のノードに転送する処理である。また、要求合致通知転送処理は、通信経路における次のノードから送信されたエラー通知を受信した場合には、対応する帯域の予約を解放し、エラー通知を他のノードに転送する。要求合致通知転送処理は、中継ノードであるノード100において、ユーザが要求する通信経路における次のノードから送信された要求合致通知またはエラー通知の受信部121による受信に基づいて実行される。
ここで、要求合致通知またはエラー通知を受信したノード100が中継ノードか始点ノードであるかについては、帯域有効部126(図6において前述)によって、受信部121で受信された、対応する経路接続通知が含む経路情報に基づいて判定される。
[ステップS51]帯域有効部126は、受信部121で受信された通知が要求合致通知であるかエラー通知であるかについて判定する。要求合致通知であれば、ステップS52に処理が進められる。一方、エラー通知であれば、ステップS54に処理が進められる。
[ステップS52]帯域有効部126は、ステップS51の判定結果に基づいて、経路接続通知転送処理のステップS31(図10において前述)で予約された自ノードであるノード100から次のノードまでを接続する通信路の該当する帯域を有効にする。
[ステップS53]送信部124は、受信部121で受信された要求合致通知を、ユーザが要求した通信経路における1つ手前のノードに送信する。これにより、ユーザが要求する通信経路が形成されたことが通信経路を形成する他のノードおよびユーザの使用する端末装置に対して通知される。その後、要求合致通知転送処理は終了する。
[ステップS54]帯域有効部126は、ステップS51の判定結果に基づいて、経路接続通知転送処理のステップS31で予約された自ノードであるノード100から次のノードまでを接続する通信路の該当する帯域の予約を解放する。
[ステップS55]送信部124は、受信部121で受信されたエラー通知を、ユーザが要求した通信経路における1つ手前のノードに送信する。これにより、ユーザが要求する通信経路が形成されないことが他のノードおよびユーザの使用する端末装置に対して通知される。その後、要求合致通知転送処理は終了する。
図13は、要求合致通知受信処理の手順を示すフローチャートである。この要求合致通知受信処理は、ノード100が、ユーザの要求する通信経路における始点ノードである場合に、通信経路における次のノード(終端ノードも含む)から送信された要求合致通知を受信したときには、受信した要求合致通知に従って予約した通信路の帯域を有効にすると共に要求合致通知をユーザの使用する端末装置に送信する処理である。また、要求合致通知受信処理は、通信経路における次のノードから送信されたエラー通知を受信した場合には、対応する帯域の予約を解放し、エラー通知をユーザの使用する端末装置(例えば、図6において前述した端末装置70)に転送する。要求合致通知受信処理は、始点ノードであるノード100において、受信部121によるユーザが要求する通信経路における次のノードから送信された要求合致通知またはエラー通知の受信に基づいて実行される。
ここで、前述したように、要求合致通知またはエラー通知を受信したノード100が中継ノードか始点ノードであるかについては、帯域有効部126によって、受信部121で受信された、対応する経路接続通知が含む経路情報に基づいて判定される。
[ステップS61]帯域有効部126は、受信部121で受信された通知が要求合致通知であるかエラー通知であるかについて判定する。要求合致通知であれば、ステップS62に処理が進められる。一方、エラー通知であれば、ステップS64に処理が進められる。
[ステップS62]帯域有効部126は、ステップS61の判定結果に基づいて、経路接続通知送信処理のステップS13(図8において前述)で予約された自ノードであるノード100から次のノードまでを接続する通信路の該当する帯域を有効にする。
[ステップS63]送信部124は、受信部121で受信された要求合致通知を、ユーザの使用する端末装置に送信する。これにより、ユーザが要求する通信経路が形成されたことがユーザの使用する端末装置に対して通知される。その後、要求合致通知受信処理は終了する。
[ステップS64]帯域有効部126は、ステップS61の判定結果に基づいて、経路接続通知送信処理のステップS13(図8において前述)で予約された自ノードであるノード100から次のノードまでを接続する通信路の該当する帯域の予約を解放する。
[ステップS65]送信部124は、受信部121で受信されたエラー通知を、ユーザが使用する端末装置に送信する。これにより、ユーザが要求する通信経路が形成されないことがユーザの使用する端末装置に対して通知される。その後、要求合致通知受信処理は終了する。
図14および図15は、通信経路の形成時の処理の手順を示すシーケンス図である。
ここでは、図2において前述したように、始点ノードをノード100a、経由する可能性のある中継ノードをノード100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h,100j、終点ノードをノード100kとする。これらのノードが、それぞれ異なるE−NNIドメイン(E−NNIドメイン41,42,43)に属するものとする。また、E−NNIドメイン42は、複数のI−NNIドメイン(I−NNIドメイン51,52)から構成されるものとし、ノード100b〜100eと、ノード100f〜100jは、それぞれ異なるI−NNIドメイン(それぞれI−NNIドメイン51,52)に属するものとする。また、中継ノードのうち異なるドメイン間を接続するノードであるドメイン接点ノードをノード100b,100e,100f,100jとする。
可能な範囲で最もサービスレベルの高い通信経路を形成するベストエフォートシグナリングの処理は、ユーザの使用する端末装置より、始点ノードをノード100aとし、終端ノードをノード100kとする通信経路を形成する要求と共に、設定を要求する通信経路の経路情報、合格点、選択可能なサービスレベルを、ユーザが要求する通信経路の始点ノードであるノード100aが受信することによって開始される。ここで、ユーザが要求する通信経路の経路情報は、始点ノードであるノード100a、終端ノードであるノード100k、始点ノードから終端ノードまでの経路におけるドメイン接点ノードであるノード100b,100e,100f,100jを示す。
以下に、図14および図15に従って通信経路の設定時における各ノードで実行されるベストエフォートシグナリングの処理の手順を説明する。
[ステップS101]ユーザが設定を要求した通信経路における始点ノードであるノード100aは、経路接続通知送信処理(図8において前述)を実行することにより、ルーティング情報を作成し、ノード100aを始点ノードとし、ノード100b,100e,100f,100jを介してノード100kを終端ノードとする通信経路を設定すると共に、合格点、経路情報、選択可能なサービスレベルを有する経路接続通知を、経路情報に従ってノード100bに送信する。
[ステップS102]ノード100aから送信された経路接続通知を受信したノード100bは、経路接続通知転送処理(図9および図10において前述)を実行することにより、受信した経路接続通知に基づいて、経路接続通知に示された選択可能なサービスレベルであり、かつ最もスコアが高いサービスレベルを選択して帯域を予約(リザーブ)する。また、ノード100bは、経路接続通知転送処理により、経路接続通知のカレントスコアに選択したサービスレベルのスコアを加算し、経路情報に基づいてノード100bが属するI−NNIドメイン51における次のノードであるノード100eに経路接続通知を送信する。
[ステップS103]ノード100bから送信された経路接続通知を受信したノード100eは、ノード100bと同様、経路接続通知転送処理を実行することにより、サービスレベルを選択して帯域を予約すると共に、経路接続通知のカレントスコアに選択したサービスレベルのスコアを加算して、経路情報における次のノードであり、次のI−NNIドメインであるI−NNIドメイン52に属するノード100fに経路接続通知を送信する。
[ステップS104]ノード100eから送信された経路接続通知を受信したノード100fは、ノード100b等と同様、経路接続通知転送処理を実行することにより、サービスレベルを選択して帯域を予約すると共に、経路接続通知のカレントスコアに選択したサービスレベルのスコアを加算して、経路情報における次のノードであり、同一のI−NNIドメインであるI−NNIドメイン52に属するノード100jに経路接続通知を送信する。
[ステップS105]ノード100fから送信された経路接続通知を受信したノード100jは、ノード100b等と同様、経路接続通知転送処理を実行することにより、サービスレベルを選択して帯域を予約すると共に、経路接続通知のカレントスコアに選択したサービスレベルのスコアを加算して、経路情報における次のノードであり、終端ノードであるノード100kに経路接続通知を送信する。
[ステップS201]ノード100jから送信された経路接続通知を受信した、終端ノードであるノード100kは、要求合致通知送信処理(図11において前述)を実行することにより、サービスレベルを選択すると共に、経路接続通知のカレントスコアに選択したサービスレベルのスコアを加算して、加算後のスコアが合格点以上である場合には、ユーザが要求する通信経路を形成し、要求合致通知を作成して、経路情報における手前のノードであるノード100jに要求合致通知を送信する。
[ステップS202]ノード100kから送信された要求合致通知を受信したノード100jは、要求合致通知転送処理(図12において前述)を実行することにより、受信した要求合致通知に基づいて、経路接続通知転送処理において予約した帯域を有効にし、経路情報に基づいてノード100jが属するI−NNIドメイン52における手前のノードであるノード100fに要求合致通知を送信する。
[ステップS203]ノード100jから送信された要求合致通知を受信したノード100fは、ノード100jと同様、要求合致通知転送処理を実行することにより、受信した要求合致通知に基づいて、予約した帯域を有効にし、経路情報に基づいて手前のノードでありノード100fとは異なるI−NNIドメイン51に属するノード100eに要求合致通知を送信する。
[ステップS204]ノード100fから送信された要求合致通知を受信したノード100eは、ノード100j等と同様、要求合致通知転送処理を実行することにより、受信した要求合致通知に基づいて、予約した帯域を有効にし、経路情報に基づいて手前のノードでありノード100eが属するI−NNIドメイン51に属するノード100bに要求合致通知を送信する。
[ステップS205]ノード100eから送信された要求合致通知を受信したノード100bは、ノード100j等と同様、要求合致通知転送処理を実行することにより、受信した要求合致通知に基づいて、予約した帯域を有効にし、経路情報に基づいて手前のノードであり始点ノードであるノード100aに要求合致通知を送信する。
[ステップS206]ノード100bから送信された要求合致通知を受信した、始点ノードであるノード100aは、要求合致通知受信処理(図13において前述)を実行することにより、受信した要求合致通知に基づいて、予約した帯域を有効にし、ユーザが使用する端末装置に要求合致通知を送信する。これにより、ユーザに対して通信経路の形成が完了したことが通知される。
なお、本実施の形態では、例えば以下のような場合に、通信システムで通信経路の形成に失敗することになる。
ケース(1)ユーザによって、トポロジー的に形成が不可能な通信経路が要求された場合
ケース(2)ユーザによって、指定されたサービスレベルでは接続できない区間を含むように要求された場合
ケース(3)ユーザによって、合格点につき実際にはサポート不可能な高得点が設定された場合
このような場合、通信システムの管理者の端末装置は、以下の処理を実行することにより対処してもよい。
ケース(1)については、経路情報について、コントロールプレーン、E−NNIドメインおよびI−NNIドメインの通信路の接続状況を再確認して接続要求を改めて行うようにユーザに求める。
ケース(2)については、各I−NNIドメインおよびE−NNIドメインの通信路にてサポート可能なサービスレベルを再確認して接続要求を改めて行うようにユーザに求める。
ケース(3)については、要求された通信経路内のI−NNIドメイン、E−NNIドメインの通信路数および各サービスレベル、スコア情報のスコアを再確認して合計点を再設定し接続要求を改めて行うようにユーザに求める。
また、ケース(3)については、例えば、ユーザに対して合格点を下げるように求めるか、スコア情報のサービスレベルのスコアを見直して再設定するように求めてもよい。
以上のようにして、第1の実施の形態では、通信経路における各区間のサービスレベルの評価に得点制を用いることで、形成を要求する通信経路について複数のサービスレベルタイプおよびそのスコア、判定基準点である合格点を目的や要求水準等に合わせて設定し、設定事項をコントロールプレーンで通知することにより、経路設定を行う条件に柔軟性を持たせることができる。これにより、通信経路内において可能な範囲でより良いサービスレベルによる経路設定が可能になる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。上記の第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については同一の符号を用いるとともに説明を省略する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態の通信システム(図2において前述)よりも通信システムにおいて各ノードを接続する通信路で選択可能なサービスレベルの冗長性が、全体的に高く設定されていると共に、第1の実施の形態のスコアテーブル151a(図7において前述)よりもサービスレベルの冗長性を高く評価するように構成されている点で、第1の実施の形態と異なる。
以下に、本実施の形態について説明する。
図16は、第2の実施の形態の通信システムの全体構成を示す図である。本実施の形態の通信システムは、第1の実施の形態と同様、通信経路に接続されたユーザの使用する端末装置間でデータの送受信を行えるように、複数のノードがデータをフレーム形式で転送する光伝送ネットワークである。
図16に示す通信システムは、第1の実施の形態と同様、ノード100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h,100j,100kで構成される。ノード100a〜100kは、光伝送を行うレイヤ2スイッチである。
上記の各ノードには、ユーザが使用する図示しない端末装置が接続されている。また、各ノードには、通信システムの管理者がNMSによる通信システムの保守に使用する図示しない端末装置が接続されている。管理者の端末装置は、各ノードの保守や管理のために、各ノードと接続されている。各ノード同士の間は、1つ以上の物理リンク(例えば、SONET/SDH)で接続されている。各ノードと管理者の端末装置との間は、1つ以上の物理リンクまたは論理リンクによって接続されている。また、各ノードは、すべて同様に構成されており、同等の機能を有する。
各ノードは、第1の実施の形態と同様、複数のノードから形成されているコントロールプレーンのI−NNIドメインに属している。このとき、ノード100b,100c,100d,100eと、ノード100f,100g,100h,100jとは、それぞれ異なるI−NNIドメインに属するものとする。具体的には、ノード100b,100c,100d,100eは、I−NNIドメイン251に属している。ノード100f,100g,100h,100jは、I−NNIドメイン252に属している。
ここで、I−NNIドメイン251では、サービスレベルとして、4F−BLSR,UPSR,1+1 protection(APS)がサポート可能である。I−NNIドメイン252では、サービスレベルとして、UPSR,2F−BLSRがサポート可能である。
また、各I−NNIドメインは、1または複数のI−NNIドメインから形成されているE−NNIドメインに属している。また、これらのノードがそれぞれ異なるE−NNIドメイン(それぞれ、E−NNIドメイン241,242,243)に属している。例えば、I−NNIドメイン251,252は、E−NNIドメイン242に属している。
また、ノード100aは、図示しない他のノードと接続され、図示しないI−NNIドメインに属していると共に、E−NNIドメイン241に属している。同様にノード100kは、図示しない他のノードと接続され、図示しないI−NNIドメインに属していると共に、E−NNIドメイン243に属している。
また、これらのI−NNIドメイン同士は、E−NNIインタフェースによって接続されている。例えば、ノード100aが形成しているI−NNIドメインおよびI−NNIドメイン251の間は、E−NNIインタフェース261によって接続されている。同様に、I−NNIドメイン251およびI−NNIドメイン252の間は、E−NNIインタフェース262によって接続されており、ノード100kが形成しているI−NNIドメインおよびI−NNIドメイン252の間は、E−NNIインタフェース263によって接続されている。E−NNIインタフェース261,263では、両端のノード同士が1+1 protection(APS)で接続される。E−NNIインタフェース262では、両端のノード同士がUn−protectionで接続される。
各ノードは、第1の実施の形態と同様、フレームに含まれるアドレスに従って、送信元であるユーザの端末装置から送信先であるユーザの端末装置まで、フレームを中継する。例えば、始点ノードであるノード100aに接続されたユーザの使用する端末装置が、フレームに含まれるアドレスが示す終端ノードであるノード100kに接続されたユーザの使用する端末装置へフレームを送信する場合、ノード100aからE−NNIドメイン242を介してノード100kまで伝送される。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様、シグナリングにより形成される通信経路の接続を要求する始点ノードをノード100aとする。また、通信経路の終端となる終端ノードをノード100kとする。また、通信経路として経由する可能性のある中継ノードをノード100b〜100jとする。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様、コントロールプレーン上でのレファレンスポイント管理は、レイヤ構造で行われる。また、異なるドメインをまたがる場合に、ドメイン間の接点ノード間のシグナリングにより、各ドメイン内で異なるサービスレベルを適用することが可能になる。なお、ドメイン内の処理は、既存技術を用いるものとする。
図17は、第2の実施の形態のスコアテーブルの構成例を示す図である。図17に示すスコアテーブル151bは、第1の実施の形態のスコアテーブル151aと同様、スコア情報を記憶するテーブルであり、ノード100のテーブル記憶メモリ104(図3において前述)に格納されている。スコア情報は、ノード100において次の通信路を選択する際に参照される情報であり、通信路のサービスレベルに対して割り当てられたスコアを示す情報である。
スコアテーブル151bには、第1の実施の形態のスコアテーブル151aと同様、項目として“サービスレベル値”、“サービスレベルタイプ”、“スコア”が設けられている。
本実施の形態の通信システム(図16において前述)で通信経路の形成を要求するユーザは、形成を要求する通信経路において、各I−NNIドメインの通信路で使用可能なサービスレベルおよびスコアテーブル151bに記憶されているスコア情報に基づいて、通信経路について求める合格点を設定する。そして、通信システムで形成される通信経路の各ノードで選択されるサービスレベルに応じてスコアが加算され、最終的なスコアの合計値と合格点とが比較されることにより、通信経路の形成の可否が判定される。
通常、本実施の形態のような光伝送ネットワークによる通信システムでは、1+1 protection(APS),UPSR,2f−BLSR,4F−BLSR等のサービスレベルが提供されるが、それぞれのサービスレベルには、例えば、冗長性に関してメリットとデメリットとがあり、一概にどれが一番良いということは言えない。
例えば、1+1 protection(APS)は経済性に優れているが、障害回避性においては、他に比較して劣る面がある。一方で、4F−BLSRは、経済性では劣るが、障害回避性は優れている。したがって、通信システムの管理者や、利用するユーザは、これらのサービスレベルを巧みに混在させてネットワークを構築したり、通信経路を利用したりしている。
一般的に、I−NNIドメイン毎にこれらの使用可能なサービスレベルは決められているので、通信システムのユーザは、どのI−NNIドメインがどのサービスレベルを使用可能であるかについて把握することができる。また、通信システムのユーザは、通信システムのネットワークの構成を把握しているか、容易に知ることができると考えられる。
これらにより、通信システムのユーザは通常、使用可能なサービスレベルにおいて、冗長性に優れていることを重視すると考えられる。これに従い、スコア情報を設定する管理者またはユーザは、通信路およびサービスレベルに高い評価を設定(すなわち、スコア情報において高いスコアを設定)することが多いと考えられる。
例えば、4F−BLSR,UPSR,1+1 protection(APS)を使用可能なI−NNIドメインについて、ユーザは一般的に、4F−BLSRに最も高いスコアを設定し、UPSRにその次に高いスコアを設定し、1+1 protection(APS)にこれらのうちでは一番低いスコアを設定すると考えられる。
また、通信経路のサービスレベルの合格点についても、通信システムのネットワーク構成および選択可能なサービスレベルに基づいて、通信経路に要求する性能に応じて適切な合格点を設定することが可能である。
この合格点に基づいて、ノード100から形成された通信システムは、通信経路の形成の可否を判定する。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様、通信システムの通信路において上記のサービスレベルを使用可能であるが、これに限らず、障害復旧・回線保持方法(Restoration Type, Reversion Strategy)等、上記以外のサービスレベルを使用可能にしてもよい。例えば、PCA(BLSR),Protection Dedicated,Shared protection,Fast Reroute,Reroute,Link Disjoint protection,Node Disjoint protection,SRLG Disjoint protection,Co−route VCAT/LCAS LINK,Co−route VCAT/LCAS NODE等、およびこれら以外のサービスレベルを使用可能にしてもよい。
また、通信システムの通信路において上記のサービスレベルを使用可能にした場合、スコアテーブル151bに、使用可能なサービスレベルならびにこのサービスレベルに対応するサービスレベル値およびスコアを設定する。これにより、使用可能にしたサービスレベルについてスコアを算出することで、終端のノードにおいて通信経路の形成の可否を判定することができる。
以上のようにして、第2の実施の形態では、第1の実施の形態に加えて、冗長性を優先して通信経路の形成の可否を判定することができる。
以上、開示の通信装置、通信システムおよび通信方法を、図示の実施の形態に基づいて説明したが、上記については単に本発明の原理を示すものである。また、上記で説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による開示の範囲とみなされ、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。また、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。
(付記1) 他の通信装置と共に通信経路を形成する通信装置において、
隣接する通信装置の間を接続する通信路の評価値であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶部と、
前記通信経路の始点である前記通信装置から前記通信経路において既に選択された前記通信路までの部分通信経路の評価値である現スコアを示す現スコア情報を含む経路接続通知を受信する受信部と、
前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報を取得し、取得した前記通信路の前記スコア情報に基づいて、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路を選択する経路選択部と、
前記受信部で受信された前記現スコア情報が示す前記部分通信経路の前記現スコアに、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報に基づいて取得された前記経路選択部によって選択された前記通信路の前記スコアを加算し、加算結果を新たな現スコアとして前記現スコア情報を更新するスコア更新部と、
前記スコア更新部によって更新された前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置に送信する送信部と、
を有することを特徴とする通信装置。
(付記2) 前記通信装置が前記通信経路の始点である場合には、前記現スコア情報に初期値を設定し、前記初期値を設定した前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を作成する経路接続通知作成部を有し、
前記送信部は、前記経路接続通知作成部が作成した前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置に送信することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記3) 前記通信装置が前記通信経路の終端である場合には、前記受信部によって受信された前記現スコア情報に基づいて前記通信経路を評価し、評価結果が所定の条件を満たしているときは、前記通信経路を形成する決定を行い、前記評価結果が所定の条件を満たしていないときは、前記通信経路を形成しない決定を行う経路接続決定部を有することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記4) 前記経路接続通知は、前記通信経路における始点から終端までの前記通信路が選択された場合の前記現スコアの合格点を示す合格点情報を有し、
前記経路接続決定部は、前記通信経路における始点から終端までの前記通信路が選択された場合の前記現スコアが、前記合格点情報が示す前記合格点以上であれば、前記通信経路を形成する決定を行い、前記現スコアが前記合格点未満であれば、前記通信経路を形成しない決定を行うことを特徴とする付記3記載の通信装置。
(付記5) 前記経路接続通知は、前記通信経路を形成する前記通信装置を示す経路情報を有し、
前記経路情報に基づいて前記通信装置が終端であるか否かを判定する終端判定部を有することを特徴とする付記3記載の通信装置。
(付記6) 前記経路接続通知は、フレーム形式で送信されることを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記7) 前記経路接続通知は、前記通信経路を形成する前記通信装置に対して前記通信経路の接続を要求する通知であることを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記8) 前記経路接続通知は、選択の候補となる前記通信路の種類を定義する通信路種類情報を有し、
前記経路選択部は、前記経路接続通知が含む前記通信路種類情報に基づいて前記通信路を選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記9) 前記経路接続通知は、前記通信経路を形成する前記通信装置を示す経路情報を有し、
前記経路選択部は、前記経路接続通知が含む前記経路情報に基づいて前記通信路を選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記10) 前記通信装置が前記通信経路の終端であって、かつ前記通信装置が有する前記経路接続決定部によって前記通信経路を形成する決定が行われた場合には、前記通信経路を形成する決定が行われたことを通知する要求合致通知を作成する要求合致通知作成部を有し、
前記送信部は、前記送信経路を形成する前記通信装置を介して始点である前記通信装置に前記要求合致通知を送信することを特徴とする付記3記載の通信装置。
(付記11) 前記経路選択部によって前記通信路が選択された場合には、選択された前記通信路の帯域を予約する帯域予約部と、
前記通信経路の終端である前記通信装置によって前記通信経路を形成する決定が行われたことを通知する要求合致通知を前記受信部が受信した場合には、前記帯域予約部によって予約された前記帯域を有効にする帯域有効部と、
を有し、
前記受信部は、前記通信経路の終端である前記通信装置から送信された前記要求合致通知を受信することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記12) 前記経路選択部は、前記スコア情報が示す前記スコアに基づいて最も評価が高い前記通信路を選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記13) 前記スコア情報が示す前記スコアは、信頼性が高い前記通信路について評価が高くなるように設定されていることを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記14) 前記経路選択部は、前記通信装置が前記通信経路の始点である場合には、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報に基づいて前記通信路を評価することによって、前記通信経路における始点側から見て最初の前記通信路を選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記15) 前記経路選択部は、前記通信装置から前記通信経路における次の前記通信装置までの間の前記通信路について選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記16) 前記スコア情報は、前記通信経路における前記通信路の信頼性を示すサービスレベルの評価を示し、
前記経路選択部は、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報に基づいて前記通信路を評価することによって、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路の前記サービスレベルを選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記17) 前記サービスレベルは、複数種類存在し、
前記経路接続通知は、前記経路選択部によって選択可能な前記サービスレベルを示すサービスレベル情報を有し、
前記経路選択部は、前記経路接続通知が含む前記サービスレベル情報と前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報とに基づいて評価することによって、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路の前記サービスレベルを選択することを特徴とする付記16記載の通信装置。
(付記18) 前記通信経路は、前記通信経路を形成する前記通信装置のうちの特定の前記通信装置で形成される通信ネットワーク領域毎に区分されていることを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記19) 前記経路選択部は、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報を取得し、取得した前記通信路の前記スコアに基づいて前記通信路を評価することによって、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路を選択することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記20) 複数の通信装置で通信経路を形成する通信システムにおいて、
隣接する通信装置の間を接続する通信路の評価値であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶部と、
前記通信経路における手前の前記通信装置から送信された、前記通信経路の始点である前記通信装置から前記通信経路において既に選択された前記通信路までの部分通信経路の評価値である現スコアを示す現スコア情報を含む経路接続通知を受信する受信部と、
前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報を取得し、取得した前記通信路の前記スコア情報に基づいて、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路を選択する経路選択部と、
前記受信部で受信された前記現スコア情報が示す前記部分通信経路の前記現スコアに、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報に基づいて取得された前記経路選択部によって選択された前記通信路の前記スコアを加算し、加算結果を新たな現スコアとして前記現スコア情報を更新するスコア更新部と、
前記スコア更新部によって更新された前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置に送信する送信部と、
を有する前記通信経路の中継点である中継通信装置と、
前記現スコア情報に初期値を設定し、前記初期値を設定した前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を作成する経路接続通知作成部と、
前記経路接続通知作成部が作成した前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置である前記中継通信装置に送信する送信部と、
を有する前記通信経路の始点である始点通信装置と、
前記通信経路における手前の前記通信装置から送信された前記経路接続通知を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された前記現スコア情報に基づいて前記通信経路を評価し、評価結果が所定の条件を満たしているときは、前記通信経路を形成する決定を行い、前記評価結果が所定の条件を満たしていないときは、前記通信経路を形成しない決定を行う経路接続決定部と、
を有する前記通信経路の終端である終端通信装置と、
を有することを特徴とする通信システム。
(付記21) 複数の通信装置で通信経路を形成する通信方法において、
受信部が、通信経路の始点である通信装置から前記通信経路において既に選択された隣接する通信装置の間を接続する通信路までの部分通信経路の評価値である現スコアを示す現スコア情報を含む経路接続通知を受信し、
経路選択部が、スコア情報記憶部に記憶されている前記通信路の評価値であるスコアを示すスコア情報を取得し、取得した前記通信路の前記スコア情報に基づいて、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路を選択し、
スコア更新部が、前記受信部で受信された前記現スコア情報が示す前記部分通信経路の前記現スコアに、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報に基づいて取得された前記経路選択部によって選択された前記通信路の前記スコアを加算し、加算結果を新たな現スコアとして前記現スコア情報を更新し、
送信部が、前記スコア更新部によって更新された前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置に送信することを特徴とする通信方法。
本実施の形態の概要を示す図である。 第1の実施の形態の通信システムの全体構成を示す図である。 ノードのハードウェア構成を示す図である。 ノードにおける光信号の処理の動作を示すブロック図である。 フレームのデータ構造例を示す図である。 ノードの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態のスコアテーブルの構成例を示す図である。 経路接続通知送信処理の手順を示すフローチャートである。 経路接続通知転送処理の手順を示すフローチャートである。 経路接続通知転送処理の手順を示すフローチャートである。 要求合致通知送信処理の手順を示すフローチャートである。 要求合致通知転送処理の手順を示すフローチャートである。 要求合致通知受信処理の手順を示すフローチャートである。 通信経路の形成時の処理の手順を示すシーケンス図である。 通信経路の形成時の処理の手順を示すシーケンス図である。 第2の実施の形態の通信システムの全体構成を示す図である。 第2の実施の形態のスコアテーブルの構成例を示す図である。 従来の通信システムを示す図である。
符号の説明
1 通信装置
2 始点通信装置
3 終端通信装置
11,31 受信部
12 経路選択部
13 スコア更新部
14,22 送信部
15 スコア情報記憶部
21 経路接続通知作成部
32 経路接続決定部

Claims (7)

  1. 他の通信装置と共に通信経路を形成する通信装置において、
    隣接する通信装置の間を接続する通信路の評価値であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶部と、
    前記通信経路の始点である前記通信装置から前記通信経路において既に選択された前記通信路までの部分通信経路の評価値である現スコアを示す現スコア情報を含む経路接続通知を受信する受信部と、
    前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報を取得し、取得した前記通信路の前記スコア情報に基づいて、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路を選択する経路選択部と、
    前記受信部で受信された前記現スコア情報が示す前記部分通信経路の前記現スコアに、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報に基づいて取得された前記経路選択部によって選択された前記通信路の前記スコアを加算し、加算結果を新たな現スコアとして前記現スコア情報を更新するスコア更新部と、
    前記スコア更新部によって更新された前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置に送信する送信部と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記通信装置が前記通信経路の始点である場合には、前記現スコア情報に初期値を設定し、前記初期値を設定した前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を作成する経路接続通知作成部を有し、
    前記送信部は、前記経路接続通知作成部が作成した前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置に送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記通信装置が前記通信経路の終端である場合には、前記受信部によって受信された前記現スコア情報に基づいて前記通信経路を評価し、評価結果が所定の条件を満たしているときは、前記通信経路を形成する決定を行い、前記評価結果が所定の条件を満たしていないときは、前記通信経路を形成しない決定を行う経路接続決定部を有することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 前記経路接続通知は、前記通信経路における始点から終端までの前記通信路が選択された場合の前記現スコアの合格点を示す合格点情報を有し、
    前記経路接続決定部は、前記通信経路における始点から終端までの前記通信路が選択された場合の前記現スコアが、前記合格点情報が示す前記合格点以上であれば、前記通信経路を形成する決定を行い、前記現スコアが前記合格点未満であれば、前記通信経路を形成しない決定を行うことを特徴とする請求項3記載の通信装置。
  5. 前記スコア情報は、前記通信経路における前記通信路の信頼性を示すサービスレベルの評価を示し、
    前記経路選択部は、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報に基づいて前記通信路を評価することによって、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路の前記サービスレベルを選択することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  6. 複数の通信装置で通信経路を形成する通信システムにおいて、
    隣接する通信装置の間を接続する通信路の評価値であるスコアを示すスコア情報を記憶するスコア情報記憶部と、
    前記通信経路における手前の前記通信装置から送信された、前記通信経路の始点である前記通信装置から前記通信経路において既に選択された前記通信路までの部分通信経路の評価値である現スコアを示す現スコア情報を含む経路接続通知を受信する受信部と、
    前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報を取得し、取得した前記通信路の前記スコア情報に基づいて、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路を選択する経路選択部と、
    前記受信部で受信された前記現スコア情報が示す前記部分通信経路の前記現スコアに、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報に基づいて取得された前記経路選択部によって選択された前記通信路の前記スコアを加算し、加算結果を新たな現スコアとして前記現スコア情報を更新するスコア更新部と、
    前記スコア更新部によって更新された前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置に送信する送信部と、
    を有する前記通信経路の中継点である中継通信装置と、
    前記現スコア情報に初期値を設定し、前記初期値を設定した前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を作成する経路接続通知作成部と、
    前記経路接続通知作成部が作成した前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置である前記中継通信装置に送信する送信部と、
    を有する前記通信経路の始点である始点通信装置と、
    前記通信経路における手前の前記通信装置から送信された前記経路接続通知を受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された前記現スコア情報に基づいて前記通信経路を評価し、評価結果が所定の条件を満たしているときは、前記通信経路を形成する決定を行い、前記評価結果が所定の条件を満たしていないときは、前記通信経路を形成しない決定を行う経路接続決定部と、
    を有する前記通信経路の終端である終端通信装置と、
    を有することを特徴とする通信システム。
  7. 複数の通信装置で通信経路を形成する通信方法において、
    受信部が、通信経路の始点である通信装置から前記通信経路において既に選択された隣接する通信装置の間を接続する通信路までの部分通信経路の評価値である現スコアを示す現スコア情報を含む経路接続通知を受信し、
    経路選択部が、スコア情報記憶部に記憶されている前記通信路の評価値であるスコアを示すスコア情報を取得し、取得した前記通信路の前記スコア情報に基づいて、前記通信経路における既に選択された前記通信路の次の前記通信路を選択し、
    スコア更新部が、前記受信部で受信された前記現スコア情報が示す前記部分通信経路の前記現スコアに、前記スコア情報記憶部に記憶されている前記スコア情報に基づいて取得された前記経路選択部によって選択された前記通信路の前記スコアを加算し、加算結果を新たな現スコアとして前記現スコア情報を更新し、
    送信部が、前記スコア更新部によって更新された前記現スコア情報を含む前記経路接続通知を前記通信経路における次の前記通信装置に送信することを特徴とする通信方法。
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