JP4398356B2 - 中継装置 - Google Patents

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Description

本発明は、経路選択を行う中継装置に関する。
物理的にループのあるイーサネット(Ethernet)(登録商標)のネットワークおいて、データが永遠に循環するのを防止するために、STP(Spanning Tree Protocol)が利用されている。STPは、与えられた優先順位(プライオリティ)を元に、ネットワークを構成するブリッジ間で、BPDU(Bridge Protocol Data Unit)という制御パケットをや
りとりすることにより、論理的な経路ツリーを提供するプロトコルである。STPは、そのツリーを生成するにあたり、選択されなかった経路上のブリッジのポートを論理的にブロッキングする。
STPは、最もブリッジプライオリティ(BP)値の低いブリッジをルートブリッジとし、そこからパスコストの合計値が最小になるようなツリーを構築する。このルートブリッジからのパスコストを伝搬するのに、BPDUが用いられる。すなわち、BPDUを受け取ったブリッジ内の各ポートは、自身のパスコスト値をBPDUのパスコストフィールドに加算し、下流のブリッジへと送出するのである。
図18は、STPの経路選択動作を示す図である。図18で示すネットワークモデルにおいては、ブリッジ1−3(図18で示すBRIDGE1−3)の3台がそれぞれギガビット・イーサネット(登録商標)(図18で示すGbE10−12)で接続されている。ブリッジ1−3はそれぞれ物理ポート(図18で示すP11、12、21、22、31及び32であり、以降、ポートとする)によってGbE10−12と接続されている。詳しくは、ブリッジ1のポート11とブリッジ3のポート31とがGbE10によって接続され、ブリッジ1のポート12とブリッジ2のポート21とがGbE11によって接続され、ブリッジ2のポート22とブリッジ3のポート32とがGbE12によって接続されている。このようなネットワークを構成するブリッジ1−3は、制御パケットであるBPDU(図18で示すBPDU20−22)を用いることにより、各ブリッジの合計パスコストを算出する。
図18で示すネットワークモデルにおいては、BP値(BP=2)の最も小さいブリッジ1がルートブリッジとなる。ここで、ブリッジ1からブリッジ3へは、[1]GbE10を通る経路、[2]ブリッジ2を経由する経路(GbE11及び12を通る経路)、という2つの経路がある。この場合におけるSTPの経路選択動作は以下のようになる。
まず、[1]の経路については、ブリッジ3がブリッジ1に直接繋がっているため、加算されるパスコストは、GbE10が接続されるブリッジ3のポート31のパスコストのみとなる。このパスコストは、図19で示す標準仕様(IEEE802.1D/1w/1s)のように、物理リンク速度(物理帯域)に反比例するように設定されるように推奨されている。実際に多くのEthernetスイッチは、STPを動作させる場合に、各ポートに自動的に図19の値が設定されるよう設計されている。これにより、各ブリッジのポートには、GbE10−12の物理リンク速度が1G[b/s]であることから、2万がパスコストとして設定されるべきである。よって、ブリッジ3のポート31で設定されるパスコストは2万であり、経路[1]の合計パスコストは2万となる。
一方、[2]の経路では、ブリッジ2のポート21において、パスコスト2万がまず加算されるため、ブリッジ3に到着するBPDUのパスコストフィールドは既に2万が設定
されている。この値にブリッジ3のポート32のパスコスト2万が加算され、4万が合計パスコストになる。
経路毎の合計パスコスト値が決定すると、経路毎に合計パスコスト値が比較され、合計パスコスト値が低い経路が選択されることになる。図18で示すネットワークモデルにおいては、経路[1]の合計パスコストが2万であり、経路[2]の合計パスコストが4万であることから、経路[1]が選択される。この結果、ブリッジ3のポート31がSTPのツリーとして選択され、データパケットの転送が許容される。一方、選択されなかったブリッジ3のポート32は論理的にブロッキング状態となり、全てのデータパケットの転送が許されなくなる。
このように、STPは、物理帯域に応じたパスコストに基づいて、パスコストが最小となるツリーを形成する。すなわち、なるべく帯域の大きな経路であり、かつ、ホップ数が少ない経路をツリーとして選択するしくみになっている。
一方、近年、広域イーサネット(登録商標)サービスの普及により、帯域制御の出来る高機能なEthernetスイッチが増えている。この様なスイッチは、ポリサ及びシェーパなどを用いて、物理リンクの中に、より低いレートの論理リンクを作成することができる。図20は、ブリッジで動作するポリシングとシェーピングの動作を示す図である。説明を分かりやすくするため、ここではブリッジ1からブリッジ2への1方向についてのみ考えるものとする。
シェーピングは、送信側であるブリッジ1にバッファを備え、バッファからの読み出しを制限することにより物理リンク内に一定レート以下のパケットのストリーム、すなわち論理リンクを形成するというものである。これにより、受信側であるブリッジ2への入力レートもブリッジ1でのシェーピングレートと同等になる。
ポリシングは、受信側であるブリッジ2において受信する通信レートを制限することにより、実質的にその物理リンクをポリシングレート以下でしか使えなくするというものである。つまり、ブリッジ1からの送信データが、フルワイヤレート、例えば、GbEにおける1G[b/s]で送信されたとしても、ブリッジ2で動作するポリシングの機能により、ポリシングレート以上のパケットは廃棄されてしまうのである。
なお、上述したシェーピング及びポリシングによって構築された論理リンクを扱うための、各ブリッジにおける仮想的なポートを論理ポートという。各ブリッジは、一つの物理ポート内で、この論理ポートをそれぞれ個別のポートとして扱うことができる(図20で示す論理ポート1及び2)。
このような高機能なEthernetスイッチを用いて論理リンクを構築した場合における、従来のSTPを利用した経路選択には以下のような問題点がある。図21は、図18で示すネットワークモデルで、論理リンクを構築した場合のSTPの経路選択動作を示す図である。
GbE10には、ブリッジ1のポート11にて動作するシェーピングによって、100M[b/s]の論理リンクが構築されている。GbE11においても同様に、ブリッジ1のポート12にて動作するシェーピングによって、900M[b/s]の論理リンクが構築されている。GbE12においては、ブリッジ3のポート32にて動作するポリシングによって900M[b/s]の論理リンクが構築されている。
このような場合における従来のSTPによる経路選択動作では、上述のように、物理リ
ンク速度しか考慮されないため、実質、上述した経路選択と同様の結果となる。すなわち、ブリッジ3のポート31がSTPのツリーとして選択され、ブリッジ3のポート32は論理的にブロッキングされることになる。
これでは、GbE10内の実質100M[b/s]の帯域が選択され、GbE12の900M[b/s]の帯域がブロックされることとなる。つまり、従来のSTPによる経路選択動作では、物理リンク速度しか参照されないため、実質的なリンクの太さである論理帯域を無視してツリーが選択されてしまうのである。これは、なるべく大きい通信帯域を選択するというSTPの仕様に反する結果となっている。
このように物理帯域内に論理帯域を構築するのは、例えば、複数のユーザで物理帯域をシェアする場合などがある。図22は、図18で示すネットワークモデルにおいて、複数の論理リンクを構築した例を示す図である。図22で示す例では、ブリッジ1とブリッジ3との間に帯域を設定したいユーザが2人存在し(図22で示すユーザ1及び2)、いずれも通常時に900M[b/s]、予備用に100M[b/s]の帯域を要求する。
このように複数のユーザで物理帯域をシェアする際には、各論理リンクを各ユーザに割り当て、ユーザ毎にスパニングツリーを構築する。このようにユーザ毎に独立したスパニングツリー(STI(Spanning Tree Instance))を形成することができるものとして、MSTP(Multiple STP)などがある。MSTPでは、STI毎にパスコスト等のパラメータを独立に持つことができるため、ユーザ毎に異なる経路を選択することが可能となる。すなわち、MSTPでは、それぞれのユーザが異なる論理ポートをブロッキングできるようになる。しかし、従来の方法では、物理帯域に基づいてデフォルト値として設定されているパスコスト値を用いるため、ユーザ毎に異なる経路を選択することはできない。
このような問題を避ける方法として、図23で示すように論理リンクレートに見合ったパスコストを計算により算出し、各ブリッジに手動でパスコスト値を設定する方法がある。MSTPを利用している場合においては、図22で示すようにSTI毎に各ブリッジの各ポートに手動で然るべきパスコスト値を設定する。
しかしこの方法では、ネットワークを構成するブリッジ毎に、手動でパスコストを算出して入力する必要がある。さらに、シェーピングによる論理リンク構築方法では、パスコストに影響されるのは対向装置のポートであり、装置内設定の確認のみならず、対向装置設定の確認作業が必要となる。このように、ネットワークを構成するブリッジに適切な経路選択が可能となるよう、適切なパスコストを設定するには、工数が増大し、かつ、それぞれの作業が煩雑となるという問題点がある。
なお、本願発明に係る先行技術文献としては、以下の文献に開示されたものがある。
特開平11−177596号公報 特開2004−140777号公報
本発明の目的は、適切な経路選択を行う中継装置を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。即ち、本発明は、複数の物理的に異なる経路を通じて他の中継装置と接続され、ネットワークを構成する中継装置であって、上記ネットワーク上にある複数の他の中継装置にそれぞれ物理的に接続される物理リンクを形成する複数の物理ポートと、上記物理リンクのそれぞれについて、上
記物理リンクの通信帯域以下の通信帯域を有する1以上の論理リンクを設定する設定手段と、上記他の中継装置のうち、第1の中継装置から上記論理リンクを通じて制御パケットを受信、または上記論理リンクを通じて第2の中継装置に当該制御パケットを転送する際に、上記論理リンクの通信特性に基づく評価値を自動的に加算する評価手段と、上記ネットワーク上で、前記他の中継装置のうち前記制御パケットの送信始点となる始点装置から当該中継装置に至る複数の経路があった場合に、前記始点装置から当該中継装置に至る経路に含まれる中継装置によって累積された累積評価値により、前記経路のいずれかを選択する手段とを備えるとを備える中継装置についてのものである。
本発明では、ネットワーク上にあるBPDUのような制御パケットの送信始点となる始点装置から当該中継装置に至る経路に利用される論理リンクが持つ通信帯域に応じた評価値を使用し、当該中継装置で合流する複数の経路のいずれかが選択される。
従って、本発明によれば、実運用で利用される帯域である論理リンク帯域に応じた経路評価値を自動的に設定することができ、ネットワークオペレーションにかかる工数を大幅に削減しつつ、適切なパスを形成することができる。
また、本発明は、上記中継装置について、上記論理リンクに接続される上記他の中継装置から送信されるパケットの受信レートを制限することにより帯域を制御する第1の制御手段を備えている場合に、上記評価手段は、上記第1の制御手段が制御する論理リンクを通じて受信した上記制御パケットについては、上記論理リンクの通信特性として、当該制御パケットを受信した論理リンクにおける上記受信レートを使用する中継装置についてのものである。
本発明では、上記論理リンクの通信帯域に応じた経路評価値を算出するために、当該論理リンクの通信帯域が受信レートを制限することにより実現されている場合には、この受信レートを論理リンクの通信帯域として評価値が求められる。
従って、本発明によれば、帯域制御方法として他の中継装置から送信されるパケットの受信レートを制限する手段が利用される場合において、その論理リンクの通信帯域に応じた評価値を適切に設定することが可能となる。
また、本発明は、上記中継装置について、上記論理リンクに接続される上記他の中継装置へ送信されるパケットの送信レートを制限することにより帯域制御する第2の制御手段を備えている場合に、上記評価手段は、上記制御パケットを転送する際に、当該制御パケットを送信する論理リンクが、上記第2の制御手段によって制御されている場合には、当該論理リンクにおける上記送信レートに応じた評価値を当該制御パケットにさらに加算する中継装置についてのものである。
本発明では、当該論理帯域が送信レートを制限することにより帯域制御が実現されている場合には、当該中継装置が、上記制御パケット送出時に、対象論理リンクに設定される送信レートに応じた評価値に基づく経路評価値を予め加算して送出する。この制御パケットを受けた当該中継装置は、当該物理リンクの物理帯域に対応した経路評価値をその制御パケットに設定された値に加算する。
従って、本発明によれば、自己の中継装置のみの変更で、実質的に自己の中継装置に接続される中継装置の対向ポートにおける経路評価値を変更することが可能となる。さらに、リンクの両端において送信レートが同一である必要がなく、それぞれの方向の帯域制御において、正確な経路評価値の設定が可能となる。
また、本発明は、上記中継装置について、上記評価手段は、上記制御パケットを上記通信帯域が設定されていない上記論理リンクにより受信した場合には、同一物理リンク中に設定される他の上記論理リンクで設定された通信帯域を当該物理リンクが持つ物理帯域から引いた値を、上記論理リンクの通信特性として使用する中継装置についてのものである。
本発明では、対象となる経路が利用する論理リンクに論理帯域が設定されていない場合には、同一物理リンク中の他の論理リンクに設定された論理帯域を物理帯域から引いた値に応じた評価値が求められる。
従って、本発明によれば、明示的に論理リンクを設定していないような場合においても、他の論理リンクにて既に予約されている帯域を物理帯域から差し引くことにより、多くのデータを送信できる可能性を持った経路が選択されるようなパスを選択することができる。
また、本発明は、上記中継装置について、上記論理リンクの1つを、当該論理リンクの通信帯域以下の通信帯域を有する1以上の第2の論理リンクに分ける分割手段を備えている場合に、上記評価手段は、上記第2の論理リンクを通じて受信した上記制御パケットについては、上記論理リンクの通信特性として、当該制御パケットを受信した第2の論理リンクが属する上記論理リンクの通信帯域を使用する中継装置についてのものである。
本発明では、論理リンクの1つにさらに複数の論理リンクが構築されている場合には、その複数の論理リンクが持つ論理帯域の合計帯域に応じた評価値が求められる。
従って、本発明によれば、一つの論理リンクに複数の帯域予約が利用されている場合においても、適切な経路選択が可能となる。
なお、本発明は、以上の何れかの機能を実現させるプログラムであってもよい。また、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録してもよい。
本発明によれば、適切な経路選択を行う中継装置を提供することができる。
〔実施の形態〕
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)に係る中継装置について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〈ネットワークモデル〉
図1は、本発明に係る中継装置の実施形態におけるネットワークモデルを示す図である。以下に、本発明による中継装置で構成されるネットワークモデルについて、図1を用いて説明する。
図1で示すネットワークモデルは、本発明に係る中継装置3台(図1で示すBRIDGE1−3であり、以降、ブリッジとする)で構成される。各ブリッジは、ギガビットイーサネット(イーサネット、Ethernet:登録商標)(Gigabit Ethernet)にそれぞれ接続され(図1で示すリンク100−102)、リンク100−102の物理帯域は、1ギガ(G)[b/s](bit per second)である。
ブリッジ1−3は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェ
ース等から構成される。さらに、ブリッジ1−3は、ギガビットイーサネット(イーサネット:登録商標)に接続するための複数の物理ポートを備えており、本実施形態におけるネットワークモデルにおいては、それぞれ2つの物理ポートを使用する(図1で示すP11、12、21、22、31及び32であり、以降、ポートとする)。そして、ブリッジ1−3は、これらのポートを制御し、ネットワークケーブルを介して入力される通信パケットを、他の物理ポートに接続されるネットワークケーブルを介して出力することにより、パケット中継を行う。ブリッジ1はポート11によりリンク100に接続され、そのリンク100の対向は、ポート31によりブリッジ3に接続される。すなわち、ブリッジ1のポート11の対向ポートは、ブリッジ3のポート31となる。同様に、ブリッジ1はポート12によりリンク101に接続され、そのリンク101の対向は、ポート21によりブリッジ2に接続される。ブリッジ2はポート22によりリンク102に接続され、そのリンク102の対向は、ポート32によりブリッジ3に接続される。
また、本実施形態におけるネットワークモデルは、ブリッジ1をルートとして、各ブリッジにおいて、MSTP(Multiple Spanning Tree Protocol)が実施されている。そし
て、このMSTPにより、ブリッジ1−3には、STI(Spanning Tree Instance)1及び2の2本のスパニングツリーが形成されている。さらに、当該STIには、ユーザを識別するために用いられる複数のVirtual LAN(以降、VLAN1、2及び3とする)がマッピングされている。なかでも、STI1には、VLAN1及び2という2つのユーザがマッピングされており、VLAN毎に、シェーパ又はポリサによって論理リンク(予約帯域)が構築されている。また、STI2には、VLAN3がマッピングされているが、特に論理リンクは構築されていない。
なお、本実施形態における以下の説明では、説明を分かりやすいものとするため、ルートであるブリッジ1からブリッジ3方向(ブリッジ2を中継される場合も含む)への経路選択についてのみ言及するが、本発明はそのように限定されるものではない。逆方向、すなわち、ブリッジ3からブリッジ1方向への経路選択についても同様の手法により実現することができる。
リンク100上のVLAN1は、ブリッジ1のシェーピング(SHAPING)機能(図1で示すSHAPING1)により構築される200メガ(M)[b/s]の論理リンクにマッピングされている。言い換えれば、ブリッジ1のポート11における、VLAN1(STI1)に、200M[b/s]のシェーピングレートが設定されている。また、ポート11のVLAN2には、400M[b/s]のシェーピングレートが設定されており、ポート11のVLAN2は、当該シェーピングレートに応じた400M[b/s]の論理リンクにマッピングされる。
同様に、リンク101については、ポート12に作用するSHAPING2により、50M[b/s]の2つの論理リンクが形成されている。すなわち、ポート12のVLAN1及び2(STI1)には、50M[b/s]のシェーピングレートが設定されており、ポート12のVLAN1及び2は、当該シェーピングレートに応じた50M[b/s]の論理リンクにマッピングされる。
一方、リンク102には、ブリッジ3のポート32に作用するポリシング(POLICING)機能(図1で示すPOLICING3)により、50M[b/s]の2つの論理リンクが構築されている。そして、その各論理リンクに、STI1のVLAN1及びVLAN2がマッピングされている。つまり、リンク102のVLAN1及び2は、ブリッジ3のポート32におけるポリシングレートの設定により、それぞれ50M[b/s]の論
理リンクにマッピングされる。
〈中継装置の機能構成〉
次に、本実施形態における中継装置(ブリッジ1−3)の機能構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態における中継装置の機能構成を示す図である。以下に説明する機能は、例えばプログラムとしてメモリ内に格納されており、CPUによって制御され、実施される。
ブリッジ1−3は、帯域管理データベース111、パスコスト計算部112、及びパスコスト設定部113を備える。ブリッジ1−3は各物理ポートについて複数の論理ポート115を設定することができ、それら複数の論理ポート115について、それぞれパスコスト設定値114が設けられる。ブリッジ1−3は、BPDUを受信すると、受信論理ポートに対応するパスコスト設定値114をBPDUのパスコストフィールドに加算する。当該ブリッジは、この値により、ブロッキングポートを決定する。
帯域管理データベース111は、MSTPを実施する上で必要となる各種設定を格納するデータベースである。帯域管理データベース111は、図3及び4で示す帯域管理テーブルを含んでいる。図3は、本実施形態におけるブリッジ1が備える帯域管理テーブルを示す図である。図4は、ブリッジ3が備える帯域管理テーブルを示す図である。図3に示すブリッジ1の帯域管理テーブルでは、各物理ポートにおける論理リンクについてのシェーピングレートが設定されている。シェーピングレートが設定されていないVLAN3は、論理リンクが構築されていないことを示している。一方、図4に示すブリッジ3の帯域管理テーブルでは、ポート32における論理リンクについてのポリシングレートが設定されている。ポート31は、ブリッジ1のシェーピングによって論理リンクが構築されているため、ポリシングは実施されておらず、未設定状態となっている。
なお、論理リンクを設定する場合、帯域の対称性を保つため同一リンクに繋がる両ポートともに同じシェーピングレートが設定される場合が多い。すなわち、ブリッジ3からブリッジ1方向への通信のために、ブリッジ3の帯域管理テーブルにおけるポート31のVLAN1には、シェーピングレートとして、ブリッジ1のそれと同等の値、すなわち、200M[b/s]が設定される(図示せず)。しかし、本説明においては、ブリッジ1からブリッジ3方向への経路選択についてのみ言及しているため、このような逆方向への論理リンクについては説明を省略している。同様に、ブリッジ2については、ブリッジ1からブリッジ3方向の通信に関して、ポリシング及びシェーピングが動作していないため、ブリッジ2の帯域管理テーブルは必要とされない。
パスコスト計算部112は、ユーザから入力された各ポートの論理帯域情報等に基づき、各論理ポートにおけるパスコストを算出する。また、パスコスト計算部112は、ユーザから入力された論理帯域情報、例えば、シェーピングレート及びポリシングレートを帯域管理データベース111に設定する。また、パスコスト計算部112は、パスコストを算出するにあたり、その帯域管理データベース111を参照する。算出されたパスコスト値は、パスコスト設定部113に入力される。
パスコスト設定部113は、パスコスト計算部112により算出されたパスコスト値を論理ポート毎のパスコスト設定値114に設定する。また、パスコスト設定部113は、送出するBPDUのパスコストフィールドにパスコスト計算部112により算出された所定のパスコスト値(パスコスト設定値114)を加算する。
〈パスコスト算出方法〉
パスコスト計算部112によるパスコスト算出処理は、各ブリッジに構築されるSTI
毎に行われる。また、当該パスコストは、STIに割り当てられている論理帯域に応じて求められる。本実施形態におけるパスコスト計算部112は、図19で示すSTPの標準仕様(IEEE802.1D/w/s)において規定されるパスコスト推奨値に基づいた、下記式によってパスコストを算出する。
パスコスト値 = 20,000,000 / 論理リンク帯域[Mb/s]
また、図1に示すように本実施形態のネットワークモデルでは、STI1がVLAN1及び2という二つのユーザにマッピングされているので、このVLAN1及び2に割り当てられている帯域の合計値をSTI1の論理帯域として、上記算出式によりパスコストを算出する。すなわち、リンク100のSTI1については、VLAN1の200M[b/s]とVLAN2の400M[b/s]の合計値である600M[b/s]が論理帯域となる。同様に、リンク101のSTI1については、VLAN1の50M[b/s]とVLAN2の50M[b/s]との合計値である100M[b/s]が論理帯域となる。リンク3のSTI1については、VLAN1の50M[b/s]とVLAN2の50M[b/s]との合計値である100M[b/s]が論理帯域となる。
〈動作例〉
次に、パスコスト計算部112及びパスコスト設定部113の動作について図5及び6を用いて説明する。図5は、図1で示す本実施形態におけるネットワークモデルに関するSTI1の経路選択動作を示す図である。図6は、図1で示す本実施形態におけるネットワークモデルに関するSTI2の経路選択動作を示す図である。
パスコスト計算部112におけるパスコスト算出処理は、各ブリッジでの論理帯域構築手段によって異なる。よって、各ブリッジでの論理帯域構築がシェーパで行われる場合と、ポリサで行われている場合とに分け、パスコスト計算部112におけるパスコスト算出処理について、以下に説明する。
〈〈シェーパによって論理帯域構築が行われている場合〉〉
各ブリッジを繋ぐ論理リンクが、ブリッジのシェーパによって構築されている場合のパスコスト算出処理について、図5を用いて以下に説明する。図5で示すリンク100及び101のSTI1が、この場合に該当する。リンク100のSTI1には、先に述べたようにVLAN1及び2の合計値である600M[b/s]の論理帯域が構築されている。また、リンク101のSTI1には、100M[b/s]の論理帯域が構築されている。
通常、MSTPでは、BPDU入力側のブリッジにてそのポートにおけるパスコスト値をBPDUのパスコストフィールドに加算することにより、対象ポートの合計パスコスト値が求められる。しかし、図5で示すリンク100のSTI1のように、ブリッジ1でシェーピングされるということは、その対向ポートであるブリッジ3のポート31の入力レートがそのシェーピングレートに制限されるということである。つまり、ブリッジ1のシェーピングレートを調整した時に影響を受けるパスコストはブリッジ3のポートにおけるパスコストである。
よって、リンク100をブリッジ1で600M[b/s]にシェーピングした場合、本来ブリッジ3のポートで加算されるパスコスト値が約3.3万(=20,000,000/600)に設定されることが望ましい。しかし、ブリッジ1とブリッジ3とは別装置であるため、ブリッジ1に設定されるシェーピングレートをブリッジ3で知るためには、ブリッジの装置間にまたがった設定の変更が必要になる。
そこで、ブリッジ3のパスコスト値はデフォルト値、すなわち、物理帯域(1G[b/s])に対応する2万のまま変更せず、ブリッジ1から送出されるBPDUに予め、論理
帯域分のパスコスト値(約3.3万)から、物理帯域分のパスコスト値(2万)を引いた値(約1.3万)を加算するようにする。このようにすれば、ブリッジ3では、デフォルト値である2万が加算されるため合計約3.3万となり、ブリッジ3の対象ポートについてパスコスト値を約3.3万に設定した場合と同様の結果となる。もちろん、これに伴う一連の処理はブリッジ1内に閉じられるので、ブリッジ3に対して特に設定変更をする必要はない。
つまり、各ブリッジを繋ぐ論理リンクが、ブリッジのシェーパによって構築されている場合には、対象となる入力側のブリッジが対象の論理リンクの帯域が分からないため問題となるが、上記方法により、シェーピングレートが設定されている側のブリッジにより制御することで、対応可能とする。
リンク101のSTI1についても、同様に処理される。すなわち、ブリッジ1は、ポート12に設定されているシェーピングレート100M[b/s]に基づいて、ブリッジ1のポート12から送出されるBPDUに、論理帯域分のパスコスト値(20万)から、物理帯域分のパスコスト値(2万)を引いた値(18万)を加算する。ブリッジ2は、受信したBPDUのパスコストフィールドにデフォルト値である2万を加算し、合計パスコスト値は、20万となる。
〈〈ポリサによって論理帯域構築が行われている場合〉〉
次に、各ブリッジを繋ぐ論理リンクが、ブリッジのポリサによって構築されている場合のパスコスト算出処理を図5を用いて以下に説明する。図5で示すリンク102のSTI1がこの場合に該当する。
各ブリッジを繋ぐ論理リンクが、ブリッジのポリサによって構築されている場合には、当該論理リンクのパスコストは、そのブリッジのポートに設定されるポリシングレートに基づいて算出される。対象となる論理リンクの論理帯域がポリシングレートによって決まるからである。この場合には、物理帯域に基づいてデフォルト値として設定されているパスコスト設定値114をこのポリシングレートに応じた値に変更することになる。
従って、ブリッジ3では、ポート32に設定されるポリシングレート100M[b/s]に対応するパスコスト値20万(=20,000,000/100)がBPDUに加算されることになる。
〈〈論理帯域が設定されていない場合〉〉
ここでは、各ブリッジに構築されるSTIで論理帯域が設定されていない場合におけるパスコスト算出処理について、図6を用いて説明する。図6で示すSTI2が、この場合に該当する。
この場合、物理帯域から対象となるSTI以外(STI1)で予約された帯域を引いたものを、当該STI(STI2)の論理帯域として、パスコスト算出処理が行われる。すなわち、図6で示すリンク100では、同一リンク上のSTI1が600M[b/s]の論理帯域を構築しており、物理帯域からこの論理帯域を引いた帯域400M[b/s]がSTI2の論理帯域とみなされる。これは、STI2が特に帯域制御を受けていないことから、このリンク100にSTI1のトラヒックが流れてきた場合、STI2は残った帯域しか使うことが出来ず、STI2にとってこのリンクは、潜在的に帯域が小さくなる可能性を持つことになるからである。
従って、ブリッジ1のポート11におけるSTI2では、シェーピングレートが400M[b/s]に設定されていると仮定して、以降、シェーパによる論理帯域構築と同様の
方法により処理される。すなわち、ブリッジ1は、送出すべきBPDUに予め、400M[b/s]分のパスコスト値(5万)から物理帯域分のパスコスト値(2万)を引いた値(3万)を加算する。そして、ブリッジ3では、デフォルト値である2万が加算されるため合計5万となり、論理帯域が400M[b/s]に対応したパスコスト値である5万をブリッジ3に設定した場合と同様の結果となる。
リンク101についても同様に処理される。すなわち、ブリッジ1のポート12には、STI1として100M[b/s]の論理帯域が設定されていることから、STI2の論理帯域は、900M[b/s]と仮定して処理される。従って、ブリッジ1は、リンク101のSTI2について、論理帯域分のパスコスト値(約2.2万)から物理帯域分のパスコスト値(2万)を引いた値(約0.2万)をリンク101に送出するBPDUに加算する。これにより、ブリッジ2では、2万が加算され、合計2.2万となり、論理帯域900M[b/s]に対応したパスコスト値である約2.2万をブリッジ2に設定した場合と同様の結果となる。
一方、リンク102のSTI2についての処理は、若干異なる。リンク102に関しては、ブリッジ3のポート32においてSTI1のポリサが動作している。このポリシング機能は、ブリッジ3へ入力される帯域を制限することは可能であるが、帯域を越えた通信パケットをブリッジ2から送出されないよう制御するものではないため、帯域を保証するという性格のものではない。従って、リンク102は、STI1により特に帯域が予約されている訳ではないので、このような場合には、論理帯域を1G[b/s]に仮定し、パスコスト算出処理を行う。
よって、ブリッジ3のポート32のSTI2では、自己のポリシングレートが1G[b/s]と仮定して処理される。すなわち、ブリッジ3は、リンク102上のSTI2について、論理帯域1G[b/s]に対応したパスコスト値(2万)が自己のパスコスト値として加算されることになる。
(各機能における動作フローの説明)
次に、パスコスト計算部112及びパスコスト設定部113の動作フローを図7及び8を用いて、以下に説明する。上述したように、ブリッジの各ポートで作用するのがポリシングかシェーピングかによって、パスコスト算出処理は異なる。これについて、ブリッジ1−3内のパスコスト計算部112及びパスコスト設定部113の処理として見た場合には、パスコスト設定値114を変更しておく処理と、BPDUを送信する際に予めBPDUに所定のパスコスト値を加算しておく処理とに大別することができる。以下にそれぞれの処理について説明する。
図7は、パスコスト計算部112及びパスコスト設定部113についてのパスコスト設定値変更処理を示すフローチャートである。ブリッジのパスコスト設定値114には、当初、物理帯域に基づいたパスコスト値(本実施形態におけるGbEに対応する2万)がデフォルト値として設定されている。この値を変更する処理が図7に示されている。
まず、ネットワークオペレータによりブリッジのSTIに論理帯域が設定されると、ブリッジのパスコスト計算部112は、設定された帯域がポリシングレートの設定か否かを判別する(S71)。当該設定がポリシングレートである場合(S71;YES)、パスコスト計算部112は、そのポリシングレートに対応するパスコスト値を算出する(S74)。一方、当該設定がポリシングレートでない場合(S71;NO)、デフォルトの設定である物理帯域に対応するパスコスト値が算出される(S75)。そして、これらパスコスト算出部112により算出されたパスコスト値が、パスコスト設定部113により、対象ポートのパスコスト設定値114に設定される(S76)。
このようにブリッジの論理ポート毎のパスコスト設定値が自動で設定変更される。その後、BPDUを受け取ったブリッジは、そのパスコストフィールドにパスコスト設定値を加算する。
図8は、パスコスト計算部112及びパスコスト設定部113についてのBPDU送信時のパスコスト値加算処理を示すフローチャートである。対象論理ポートがシェーピングにより構築されている場合には、BPDUを送出する際に予め所定のパスコスト値が加算される。
ブリッジからBPDUが送出される際に、パスコスト計算部112は、帯域管理データベース111を参照し、BPDUを送出する対象のSTI(論理ポート)に、シェーピングレートが設定されているか否かを判別する(S81)。ここで、対象のSTIにシェーピングレートが設定されていない場合には(S81;NO)、パスコスト計算部112は、それ以外のSTIにシェーピングレートが設定されているか否かを判別する(S82)。他のSTIにシェーピングレートが設定されている場合には(S82;YES)、パスコスト計算部112は、当該ポートの物理帯域から他の論理ポートで設定されている論理帯域を引いた値を、仮想シェーピングレートとして算出する(S83)。そして、パスコスト算出部112は、対象ポートのシェーピングレートまたは仮想シェーピングレートに対応するパスコスト値から対象ポートの属する物理帯域に対応するパスコスト値を引いた値であるパスコスト加算値を算出する(S84)。そして、パスコスト設定部113は、このパスコスト加算値を送出するBPDUのパスコストフィールドに加算する(S85)。
(ネットワークモデルにおけるMSTPの経路選択動作の説明)
以上のようなブリッジの各機能部の動作により、図1で示す本実施形態におけるネットワークモデルは、次のような経路選択、すなわちスパニングツリーが形成されることになる。以下に、図1に示す本実施形態におけるネットワークモデルにおける、ブリッジ1からブリッジ3への、[1]リンク100を通る経路、[2]ブリッジ2を経由する経路(リンク101及び102を通る経路)、という2つの経路に関するMSTPの経路選択動作について、図5、6、9及び10を用いて説明する。図9は、当該ネットワークモデルのSTI1における経路選択に関する各ブリッジの算出結果を示す図である。図10は、当該ネットワークモデルのSTI2における経路選択に関する各ブリッジの算出結果を示す図である。
まずは、STI1から説明する。STI1における、各リンクにおける予約帯域、それに対応するパスコスト、BPDUのパスコストフィールドに加算するパスコスト値は、それぞれ図9のようになる。
[1]の経路については、ブリッジ1が約1.3万を加算したBPDUをブリッジ3方向へ送出する。すると、ブリッジ3は、ポート31において物理帯域に対応するパスコスト2万を加算し、結果、経路[1]の合計パスコストは約3.3万となる。すなわち、STIの論理帯域である600M[b/s]に対応するパスコスト値がブリッジ3において自動で設定されていることになる。
一方、[2]の経路については、ブリッジ1が18万を加算したBPDUをブリッジ2方向へ送出する。そのBPDUを受信したブリッジ2は、対象ポートの物理帯域に対応するパスコスト2万を加算し、そのまま、ブリッジ3方向へそのBPDUを送出する。このときのBPDUのパスコストフィールドに設定されているパスコスト値は20万である。このBPDUを受信したブリッジ3は、ポート32に設定されるポリシングレートから2
0万のパスコスト値を加算し、結果、経路[2]の合計パスコストは、40万となる。
経路毎の合計パスコスト値が決定されると、経路毎に合計パスコスト値が比較され、合計パスコスト値が低い経路が選択されることになる。図5で示す例では、経路[1]の合計パスコストが約3.3万であり、経路[2]の合計パスコストが40万となることから、経路[1]が選択される。この結果、ブリッジ3のポート31がSTPのツリーとして選択され、データパケットの転送が許容される。一方、選択されなかったブリッジ3のポート32は論理的にブロッキング状態となり、全てのデータパケットの転送が許されなくなる。
次に、STI2について説明する。STI2は論理帯域が設定されていないため、STI2以外に予約されている帯域を除いた帯域が論理帯域と仮定される。これにより、各リンクにおける論理帯域、それに対応するパスコスト、BPDUのパスコストフィールドに加算される値は、それぞれ図10のようになる。
以降、STI1の場合と同様に処理される。[1]の経路については、ブリッジ1が3万を加算したBPDUをブリッジ3方向へ送出する。すると、ブリッジ3は、ポート31において物理帯域に対応するパスコスト2万を加算し、結果、経路[1]の合計パスコストは5万となる。すなわち、STIの論理帯域である400M[b/s]に対応するパスコスト値がブリッジ3において自動で設定されていることになる。
一方、[2]の経路について、ブリッジ1が約0.2万を加算したBPDUをブリッジ2方向へ送出する。そのBPDUを受信したブリッジ2は、対象ポートの物理帯域に対応するパスコスト2万を加算し、そのまま、ブリッジ3方向へそのBPDUを送出する。このときのBPDUのパスコストフィールドに設定されているパスコスト値は約2.2万である。このBPDUを受信したブリッジ3は、ポート32に設定されているのがポリシングレートであることから、1G[b/s]に対応するパスコスト値2万を加算し、結果、経路[2]の合計パスコストは、約4.2万となる。
経路毎の合計パスコスト値が決定すると、経路毎に合計パスコスト値が比較され、合計パスコスト値が低い経路が選択されることになる。図6で示すように、経路[1]の合計パスコストが5万であり、経路[2]の合計パスコストが約4.2万となることから、経路[2]が選択される。この結果、ブリッジ3のポート32がSTPのツリーとして選択され、データパケットの転送が許容される。一方、選択されなかったブリッジ3のポート31は論理的にブロッキング状態となり、全てのデータパケットの転送が許されなくなる。
すなわち、STI(論理帯域)毎に最適な経路選択が、各ブリッジにおいて自動でパスコスト値が設定されることにより実現されたことになる。
〈実施形態の作用効果〉
本実施形態によるブリッジでは、STIにマッピングされた論理帯域に応じたパスコストを使用し、複数のスパニングツリーが構築される。
これにより、実運用で利用される帯域である論理リンク帯域に応じたパスコストを自動的に設定することができ、ネットワークオペレーションにかかる工数を大幅に削減しつつ、適切なスパニングツリーを形成することができる。
このような論理帯域に応じたパスコストを算出するために、当該論理帯域がポリシングにより実現されている場合には、このポリシングレートを論理帯域としてパスコスト値が
求められる
これにより、帯域制御方法としてポリサが利用される場合において、その論理帯域に応じたパスコストを適切に設定することが可能となる。
また、当該論理帯域がシェーピングにより実現されている場合には、BPDU送出時に各ブリッジが、対象論理リンクに設定されるシェーピングレートを論理帯域とし、この論理帯域から物理帯域を引いた値に応じたパスコスト値を予め加算して送出する。このBPDUを受けたブリッジは、当該物理リンクの物理帯域に対応したパスコスト値をそのパスコストフィールドに設定された値に加算する。
これにより、自己のブリッジのみの変更で、実質的に自己のブリッジに接続されるブリッジの対向ポートにおけるパスコストを変更することが可能となる。さらに、リンクの両端においてシェーピングレートが同一である必要がなく、それぞれの方向のシェーピングにおいて、正確なパスコストの設定が可能となる。
また、対象となるSTIに論理帯域が設定されていない場合には、同一物理リンク中の他の論理リンクに設定された論理帯域を物理帯域から引いた値に応じたパスコスト値が求められる。
これにより、明示的に論理リンクを設定していないような場合においても、他のSTIにて既に予約されている帯域を物理帯域から差し引くことにより、より多くのデータを送信できる可能性を持った経路が選択されるようなスパニングツリーを構築することができる。
また、スパニングツリーの1つに複数の論理リンクがマッピングされている場合には、その複数の論理リンクが持つ論理帯域の合計帯域に応じたパスコスト値が求められる。
これにより、一つのSTIに複数の帯域予約ユーザがマッピングされている場合においても、適切な経路選択が可能となる。
また、パスコストを算出するのに、論理帯域を入力とする所定の算出式(パスコスト値
= 20,000,000 / 論理リンク帯域[Mb/s])が用いられる。
これにより、メモリ容量を消費することなく、適切なパスコストを算出するブリッジを構築することが可能となる。
このように、ブリッジ間の論理リンクの帯域制御方法に基づくパスコスト算出処理が行われることによって、実運用で利用される論理リンクの論理帯域に応じた適切なパスコストが算出され、適切なスパニングツリーを形成することが可能となる。
〈変形例〉
本発明の実施形態における中継装置についての変形例を以下に説明する。以下に示す変形例では、上述した実施形態についての該当する機能のみ置き換わるものであり、それ以外の機能、構成等は本実施形態と同様のものとする。
〈〈パスコスト算出処理の変形例1〉〉
まず、上述した実施形態における中継装置のパスコスト計算部112が実行するパスコスト算出処理の変形例(以降、変形例1とする)を以下に説明する。シェーパによって論理帯域構築が行われている場合のパスコスト算出処理の変形例である。
上述した本発明の実施形態では、BPDUを送出する際に、論理帯域分のパスコスト値から、物理帯域分のパスコスト値を引いた値を予め加算するようにし、BPDUを受けたブリッジではデフォルトの設定である物理帯域に応じたパスコスト値を加算するようにすることで、予めBPDU受信側のポートのパスコスト値を当該論理帯域に対応させた値に設定しておくのと同様のことを実現するというものであった。
変形例1では、対象論理ポートに対して、シェーピングレートが設定されている場合、そのポートのパスコスト設定値114をシェーピングレートに対応した値に変更するというものである。
本来シェーピングとは、図20に示すように、ブリッジ1のポートによりシェーピングが作用している場合には、その対向ポートであるブリッジ2の論理ポートへの入力を制限するものである。よって、ブリッジ1のポートにシェーピングレートを設定したとして、それにより構築される論理リンク(ブリッジ2への送出方向)に対応する逆方向(ブリッジ1への入力方向)の論理リンクの入力レートが必ずしもブリッジ1のポートに設定したシェーピングレートと同様になるとは限らない。しかし、論理リンクを設定する場合、帯域の対称性を保つため同一リンクに繋がる両ポートともに同じシェーピングレートが設定されることが多い。このような場合、自ポートのシェーピングレートが対向ポートのシェーピングレートに等しくなるため、自ポートのシェーピングレートを参照することにより、自己に入力される論理リンクにおけるシェーピングレートを参照するのと同様となることから、適切なパスコスト設定が可能となる。
変形例1におけるパスコスト計算部112の動作を図5及び6を用いて説明する。STI1に関し、例えば、図5で示すリンク100について見た場合、本実施形態では、ブリッジ1から送出されるBPDUのパスコストフィールドには予め約1.3万のパスコスト値が加算されるが、本変形例1ではこの処理は行われない。変形例1では、ポート31においてもシェーピングが実施されており、そのシェーピングレートがポート11と同じであるという前提になる。よって、BPDUを受信した際に、ブリッジ3のパスコスト計算部112は、ポート31について、逆方向のシェーピングレートの設定を参照し、そのレートに対応したパスコスト値、すなわち、600M[b/s]に対応したパスコスト値約3.3万を加算する。結果、本実施形態で実行された場合と同様の結果となる。
また、変形例1における、対象となるSTIに論理帯域が予約設定されていない場合の動作を以下に説明する。対象となるSTIに論理帯域が予約設定されていない場合には、まず、本実施形態と同様に、物理帯域から対象となるSTI以外で予約された帯域を引いたものを、当該STIの論理帯域とみなされる。
以降、上述した動作と同様に、BPDUを受信したブリッジにおいて、その対象論理ポートの逆方向に設定されると仮定されるシェーピングレートに対応するパスコスト値が設定される。STI2に関し、例えば、図6で示すリンク100について見た場合、本実施形態では、ブリッジ1から送出されるBPDUのパスコストフィールドには、空き論理帯域400M[b/s]に対応する予め3万のパスコストフィールドが加算されるが、本変形例1ではこの処理は行われない。本変形例1では、BPDUを受信した際に、ブリッジ3のパスコスト計算部112は、ポート31について、逆方向のシェーピングレートの設定を参照し、そのレートに対応したパスコスト値、すなわち、400M[b/s]に対応したパスコスト値5万を加算する。
次に、変形例1におけるパスコスト計算部112及びパスコスト設定部113についてのパスコスト設定値の変更処理について、図11を用いて説明する。図11は、本変形例1におけるパスコスト設定値変更処理を示すフローチャートである。これは、実施形態に
おける図7で示す動作フローに換わるものである。なお、上述したように、変形例1では、BPDU送出時の制御は行われないため、実施形態における図8で示す動作フローは実施されない。
まず、ネットワークオペレータによりブリッジのSTIに論理帯域が設定されると、ブリッジのパスコスト計算部112は、設定された帯域がポリシングレートまたはシェーピングレートの設定か否かを判別する(S111)。当該設定がポリシングレートまたはシェーピングレートである場合(S111;YES)、パスコスト計算部112は、そのポリシングレートまたはシェーピングレートに対応するパスコスト値を算出する(S114)。一方、当該設定がポリシングレートまたはシェーピングレートでない場合(S111;NO)、さらに当該設定が論理帯域を未設定にするものであり、かつ、他のSTIにシェーピングレートが設定されているか否かを判別する(S112)。当該設定が論理帯域を未設定にするものであり、かつ、他のSTIにシェーピングレートが設定されている場合には(S112;YES)、パスコスト計算部112は、当該ポートの物理帯域から他の論理ポートで設定されているポリシングレートまたはシェーピングレートを引いた値を、仮想レートとして算出する(S113)。そして、パスコスト計算部112は、その仮想レートに対応するパスコスト値を算出する(S114)。そして、当該設定がその他の設定である等の場合には(S82;NO)、デフォルトの設定である物理帯域に対応するパスコスト値が算出される(S85)。そして、これらパスコスト算出部112により算出されたパスコスト値が、パスコスト設定部113により、対象ポートのパスコスト設定値114に設定される(S116)。
〈〈変形例1の作用効果〉〉
変形例1によるブリッジでは、論理リンクがシェーパにより帯域制御されている場合に、その論理リンクにマッピングされたSTIについては、そのシェーパのシェーピングレートをその論理リンクが持つ論理帯域とし、その論理帯域に応じたパスコスト値が求められる。
これにより、ブリッジ間のリンクの両端において同じシェーピングレートが設定されているという場合に限定されるものの、適切な論理帯域により、適切なパスコスト値が算出される。ひいては、適切なスパニングツリーを形成することが可能となる。
〈〈パスコスト算出処理の変形例2〉〉
変形例1と同様に、本実施形態における中継装置のパスコスト計算部が実行するパスコスト算出処理の変形例(以降、変形例2とする)を以下に説明する。本変形例2におけるパスコスト算出処理は、シェーパによって論理帯域構築が行われている場合の算出処理である。
変形例2におけるパスコスト算出処理では、実施形態及び変形例1の構成のように、対向ポートのパスコストを操作するのではなく、対向ポートに対してシェーピングレートを通知するというものである。この通知には、例えば、独自の制御パケットなどが利用される。
本変形例2では、論理ポートのシェーピングレートが設定されると、直ちに、その対向ポートに対して、設定されたシェーピングレートを独自の制御パケットを利用して通知し、その制御パケットを受信したブリッジは、この通知されたシェーピングレートに対応するパスコスト値に応じて、対象の論理ポートのパスコスト設定値を変更する。
この場合の、パスコスト計算部112及びパスコスト設定部113についてのパスコスト設定値の変更処理を図12に示している。これは、実施形態における図7で示す動作フ
ローに換わるものであり、実施形態における動作フローとは異なる処理についてのみ以下に説明する。なお、上述したように、変形例2では、BPDU送出時の制御は行われないため、実施形態における図8で示す動作フローは実施されない。
ネットワークオペレータによりブリッジのSTIに論理帯域が設定された場合において、当該設定がシェーピングレートの設定である場合(S123;YES)、そのシェーピングレートを対向するブリッジへ送出する(S127)。その後、当該設定がシェーピングレートの設定でない場合(S123;NO)と同様に、物理帯域によるパスコスト設定値の算出を行い(S75)、対象論理ポートのパスコスト設定値が変更される(S76)。
その後、当該ブリッジの対向ブリッジから通知パケットを受信している場合には、その通知パケットに設定されるシェーピングレートに対応するパスコストが算出される。そして、算出されたパスコストが現在のパスコスト設定値よりも大きいか否かを判断する(S128)。その判断で大きいと判断された場合には(S128;YES)、当該算出されたパスコスト、すなわち、通知パケットに設定されるシェーピングレートに対応するパスコストに設定変更される(S129)。
〈〈変形例2の作用効果〉〉
変形例2によるブリッジでは、論理リンクがシェーパにより帯域制御されている場合に、その論理リンクにマッピングされたSTIについては、その論理リンクの対向の他装置から通知されるシェーピングレートをその論理リンクが持つ論理帯域とし、その論理帯域に応じたパスコスト値が求められる。
これにより、各ブリッジは、対向ポートのシェーピングレートを知ることができるため、リンクの両端においてシェーピングレートが同一である必要がなく、それぞれの方向のシェーピングにおいて、正確なパスコストの設定が可能となる。
〈〈パスコスト算出方法の変形例1〉〉
次に、パスコスト計算部112における論理帯域に応じたパスコスト値の算出方法についての変形例(以降、変形例3とする)を、以下に説明する。
本実施形態では、パスコスト計算部112が、STPの標準仕様(IEEE802.1D/w/s)において規定されるパスコスト推奨値に基づいた算出式によってパスコストを算出する(パスコスト値 = 20,000,000 / 論理リンク帯域[Mb/s]
)。
変形例3においては、予め論理帯域とパスコスト値を対応させたテーブルを用意しておき、入力された論理帯域を対応表に照合してパスコストを導くパスコスト計算方法である。これは、例えば、図13に示す帯域とパスコストの対応表を予め用意しておくというものである。
〈〈変形例3の作用効果〉〉
変形例3によるブリッジでは、帯域に応じたパスコスト値を、帯域とパスコスト値を対応させたテーブルを用いて、算出される。
これにより、ネットワークオペレータにとって、当該テーブルの設定変更により、自由度の高いパスコスト計算が可能となる。
〈〈パスコスト算出方法の変形例2〉〉
次に、パスコスト計算部112における論理帯域に応じたパスコスト値の算出方法についての変形例(以降、変形例4とする)を、以下に説明する。
実施形態及び変形例3では、パスコスト計算部112が、対象となる論理リンクの論理帯域に基づくパスコスト算出方法を採っている。
変形例4においては、論理リンクに最低保証帯域が設定された場合に、この最低保証帯域を用いて、パスコストを算出するというものである。最低保証帯域は、例えば、シェーパにおいて規定されるパラメータであり、回線が空いている場合は保証帯域を越えて使用され、回線が混んでいる場合に、設定された帯域が保証されるというものです。
これにより、明示的に論理リンクを設定していないような場合においても、送信が保証されている最低保証帯域に基づいてパスコストを設定することにより、より多くのデータを送信できる可能性を持った経路が選択されるべき、スパニングツリーが形成される。
〈パスコスト設定工数の削減〉
ここでは、図1に示すネットワークモデルにおいて、本発明に係る中継装置により構築した場合と、従来の中継装置で構築した場合とで、当該ネットワークを管理するオペレータの作業工数について比較した結果を以下に説明する。
図14は、本発明に係る中継装置により構築した場合のオペレータによるオペレーション動作項目を示す図である。図14に示すように、本発明に係る中継装置によりネットワークを構築した場合には、各ブリッジに対するシェーパ及びポリサの設定のみが必要な作業である。
一方、図15−17は、図14に示す場合と同様の設定を行うにあたっての、従来の中継装置によりネットワークを構築した場合のオペレータによるオペレーション動作を示す図である。図15−17からも分かるように、従来の中継装置によりネットワークを構築した場合には、図14に示す作業の他に、作業を行っている装置に接続される他の装置になされている設定を調査する作業が加わっている。これは、シェーパにより論理帯域が設定されている場合には、その機能により影響を受けるのは、その装置自身ではなく、対向の装置だからである。また、設定をそれぞれ調査した後には、手動でパスコストを算出し、VLAN毎に入力する作業が発生している。
このように、ある装置に対して必要な設定をする場合に、それに対向する装置に設定されている情報なども必要となっていたため、従来の中継装置では、作業がとても複雑化していたことがわかる。このことからも、従来の中継装置で構築されたネットワークでは、誤設定の危険性も増大していたことも分かる。
すなわち、本発明に係る中継装置によりネットワークを構築した場合には、作業が簡易化され、オペレータの作業工数が著しく減少する。
[その他]
本実施形態は次の発明を開示する。各項に開示される発明は、必要に応じて可能な限り組み合わせることができる。
(付記1)
複数の物理的に異なる経路を通じて他の中継装置と接続され、ネットワークを構成する中継装置であって、
前記ネットワーク上にある複数の他の中継装置にそれぞれ物理的に接続される物理リン
クを形成する複数の物理ポートと、
前記物理リンクのそれぞれについて、前記物理リンクの通信帯域以下の通信帯域を有する1以上の論理リンクを設定する設定手段と、
前記他の中継装置のうち、第1の中継装置から前記論理リンクを通じて制御パケットを受信、または前記論理リンクを通じて第2の中継装置に当該制御パケットを転送する際に、前記論理リンクの通信特性に基づく評価値を自動的に加算する評価手段と、
前記ネットワーク上で、前記他の中継装置のうち前記制御パケットの送信始点となる始点装置から当該中継装置に至る複数の経路があった場合に、前記始点装置から当該中継装置に至る経路に含まれる中継装置によって累積された累積評価値により、前記経路のいずれかを選択する手段とを備える中継装置。
(付記2)
前記論理リンクに接続される前記他の中継装置から送信されるパケットの受信レートを制限することにより帯域を制御する第1の制御手段を備えている場合に、
前記評価手段は、前記第1の制御手段が制御する論理リンクを通じて受信した前記制御パケットについては、前記論理リンクの通信特性として、当該制御パケットを受信した論理リンクにおける前記受信レートを使用する
付記1に記載の中継装置。
(付記3)
前記論理リンクに接続される前記他の中継装置へ送信されるパケットの送信レートを制限することにより帯域制御する第2の制御手段を備えている場合に、
前記評価手段は、前記第2の制御手段が制御する論理リンクに対応する論理リンクを通じて受信した前記制御パケットについては、前記論理リンクの通信特性として、当該制御パケットを受信した論理リンクに対応する論理リンクにおける前記送信レートを使用する付記1に記載の中継装置。
(付記4)
前記論理リンクに接続される前記他の中継装置へ送信されるパケットの送信レートを制限することにより帯域制御する第2の制御手段を備えている場合に、
前記評価手段は、前記制御パケットを転送する際に、当該制御パケットを送信する論理リンクが、前記第2の制御手段によって制御されている場合には、当該論理リンクにおける前記送信レートに応じた評価値を当該制御パケットにさらに加算する
付記1に記載の中継装置。
(付記5)
前記論理リンクに接続される前記他の中継装置へ送信されるパケットの送信レートを制限することにより帯域制御する第2の制御手段と、
前記第2の制御手段によって制御される論理リンクを通じて接続される前記他の中継装置に前記送信レートを通知する通知手段とを備え、
前記評価手段は、前記他の中継装置における前記第2の制御手段が制御する論理リンクを通じて受信した前記制御パケットについては、前記論理リンクの通信特性として、前記他の中継装置の前記通知手段により通知された前記送信レートを使用する
付記1に記載の中継装置。
(付記6)
前記論理リンクを最低保証帯域に基づいて構築する第3の制御手段を備えている場合に、
前記評価手段は、前記第3の制御手段が制御する論理リンクを通じて受信した前記制御パケットについては、前記論理リンクの通信特性として、当該制御パケットを受信した論
理リンクにおける前記最低保障帯域を使用する
付記1に記載の中継装置。
(付記7)
前記評価手段は、前記制御パケットを前記通信帯域が設定されていない前記論理リンクにより受信した場合には、同一物理リンク中に設定される他の前記論理リンクで設定された通信帯域を当該物理リンクが持つ物理帯域から引いた値を、前記論理リンクの通信特性として、使用する
付記1に記載の中継装置。
(付記8)
前記論理リンクの1つを、当該論理リンクの通信帯域以下の通信帯域を有する1以上の第2の論理リンクに分ける分割手段を備えている場合に、
前記評価手段は、前記第2の論理リンクを通じて受信した前記制御パケットについては、前記論理リンクの通信特性として、当該制御パケットを受信した第2の論理リンクが属する前記論理リンクの通信帯域を使用する
付記1に記載の中継装置。
(付記9)
前記論理リンクの通信特性に基づく評価値を、当該論理リンクの持つ通信帯域を入力とする所定の算出式を用いて、算出する
付記1に記載の中継装置。
(付記10)
前記論理リンクの通信特性に基づく評価値を、通信帯域と評価値とを対応させたテーブルを用いて、算出する
付記1に記載の中継装置。
本実施形態におけるネットワークモデルを示す図である。 本実施形態における中継装置の機能構成を示す図である。 ブリッジ1の帯域管理テーブルを示す図である。 ブリッジ3の帯域管理テーブルを示す図である。 STI1の経路選択動作を示す図である。 STI2の経路選択動作を示す図である。 パスコスト設定値変更処理フローを示す図である。 BPDU送信時パスコスト加算処理フローを示す図である。 STI1における各種パスコスト関連計算値を示す図である。 STI2における各種パスコスト関連計算値を示す図である。 変形例1におけるパスコスト設定値変更処理フローを示す図である。 変形例2におけるパスコスト設定値変更処理フローを示す図である。 帯域・パスコスト対応表を示す図である。 本発明を適用した場合のオペレータ工数を示す図である。 本発明を適用しなかった場合のブリッジ1におけるオペレータ工数を示す図である。 本発明を適用しなかった場合のブリッジ2におけるオペレータ工数を示す図である。 本発明を適用しなかった場合のブリッジ3におけるオペレータ工数を示す図である。 STPの経路選択動作を示す図である。 IEEE802.1D/W/Sにおいて規定されるパスコスト推奨値を示す図である。 ポリシングとシェーピングの動作を示す図である。 論理リンクを構築した場合のSTPの経路選択動作を示す図である。 複数の論理リンクが用いられる例を示す図である。 手動変更によるパスコスト変更を示す図である。
符号の説明
100、102、102…リンク
111…帯域管理データベース
112…パスコスト計算部
113…パスコスト設定部
114…パスコスト設定値
115…論理ポート
10、11、12…リンク
20、21、22…BPDU

Claims (5)

  1. 複数の物理的に異なる経路を通じて他の中継装置と接続され、ネットワークを構成する中継装置であって、
    前記ネットワーク上にある複数の他の中継装置にそれぞれ物理的に接続される物理リンクを形成する複数の物理ポートと、
    前記物理リンクのそれぞれについて、前記物理リンクの通信帯域以下の通信帯域を有する1以上の論理リンクを設定する設定手段と、
    前記他の中継装置のうち、第1の中継装置から前記論理リンクを通じて制御パケットを受信、または前記論理リンクを通じて第2の中継装置に当該制御パケットを転送する際に、前記論理リンクの通信特性に基づく評価値を自動的に加算する評価手段と、
    前記ネットワーク上で、前記他の中継装置のうち前記制御パケットの送信始点となる始点装置から当該中継装置に至る複数の経路があった場合に、前記始点装置から当該中継装置に至る経路に含まれる中継装置によって累積された累積評価値により、前記経路のいずれかを選択する手段とを備える中継装置。
  2. 前記論理リンクに接続される前記他の中継装置から送信されるパケットの受信レートを制限することにより帯域を制御する第1の制御手段を備えている場合に、
    前記評価手段は、前記第1の制御手段が制御する論理リンクを通じて受信した前記制御パケットについては、前記論理リンクの通信特性として、当該制御パケットを受信した論理リンクにおける前記受信レートを使用する
    請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記論理リンクに接続される前記他の中継装置へ送信されるパケットの送信レートを制限することにより帯域制御する第2の制御手段を備えている場合に、
    前記評価手段は、前記制御パケットを転送する際に、当該制御パケットを送信する論理リンクが、前記第2の制御手段によって制御されている場合には、当該論理リンクにおける前記送信レートに応じた評価値を当該制御パケットにさらに加算する
    請求項1に記載の中継装置。
  4. 前記評価手段は、前記制御パケットを前記通信帯域が設定されていない前記論理リンクにより受信した場合には、同一物理リンク中に設定される他の前記論理リンクで設定された通信帯域を当該物理リンクが持つ物理帯域から引いた値を、前記論理リンクの通信特性として、使用する
    請求項1に記載の中継装置。
  5. 前記論理リンクの1つを、当該論理リンクの通信帯域以下の通信帯域を有する1以上の第2の論理リンクに分ける分割手段を備えている場合に、
    前記評価手段は、前記第2の論理リンクを通じて受信した前記制御パケットについては、前記論理リンクの通信特性として、当該制御パケットを受信した第2の論理リンクが属する前記論理リンクの通信帯域を使用する
    請求項1に記載の中継装置。
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