JP5145539B2 - 水溶性農薬殺虫成分を溶出コントロールした育苗箱水稲用粒剤 - Google Patents

水溶性農薬殺虫成分を溶出コントロールした育苗箱水稲用粒剤 Download PDF

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Description

本発明は、水溶性農薬殺虫成分を溶出コントロールした育苗箱水稲用粒剤に関する。更に詳細には、本発明は、水溶解度が高く、水稲に著しい薬害を発生する農薬活性成分である1、3−ジカルバモイルチオ−2−(N、N−ジメチルアミノ)−プロパン塩酸塩(以下、カルタップ塩酸塩と略することもある)及び/又は5−ジメチルアミノ−1,2,3−トリチアンシュウ酸塩(以下、チオシクラムシュウ酸塩と略することもある)を水中溶出促進材料及び熱可塑性生分解性プラスチック樹脂を用いて水中への溶出をコントロールし、適切に薬効及び薬害をコントロールした育苗箱水稲用粒剤に関する。また、熱可塑性生分解性プラスチック樹脂を用いた粒剤において、散布時に水面を浮遊する問題を解決し、かつ土壌に残留する危険を回避する技術にも関する。
近年、稲作作業者の高齢化や大規模機械化を背景にそれにあわせて農薬の散布方法に関する技術革新が進み、省力散布製剤やその散布方法が検討されるようになっている。その中でも田植えと同時に農薬を処理することが可能となる水稲育苗箱の開発が進められている。水稲育苗箱で使用する農薬製剤は一般に農薬活性成分の徐放化処理が施されたものが用いられ、田植え後、約2ヶ月間にわたって、病害虫の防除が達成できることを目的としている。このために育苗箱処理法は省力的で有効な施用法である。
現在、様々な農薬殺虫有効成分が育苗箱処理法に適応され、その中で薬害がなく残効性のある育苗箱水稲用粒剤は有用であるが、水溶解度が高く、薬害の発生の懸念の強いカルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩農薬活性成分は、現行の徐放性技術では薬剤放出のコントロールが難しく、課題となっている。
水中溶解性の高い農薬活性成分は、様々な方法で育苗箱処理として検討されている。例えば、ゴムラテックス、ワックスを含有した徐放性農薬組成物が特許文献1及び特許文献2に記載されているが、水溶解度が非常に高いカルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩を用いる場合には、同様の材料を使用した粒剤では、水中への溶出が抑えられず薬害が発生し、ゴムラテックス、ワックスでは溶出制御が難しい。
そのため、ワックス類より薬剤溶出制御の効果の高い生分解性樹脂を利用した農薬製剤が検討されてきた。その一つとして特許文献3には、脂肪族ポリエステル結合ポリマーと吸油のある鉱物質に担持させたものが示されているが、生分解性樹脂の膜厚が十分でなく、カルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩に関しては薬害抑制効果が十分でない。また、この手法では、製造上、クロロホルム等に溶解し吸油性のある鉱物質に担持させる必要があり、ポーラスな鉱物質内で薄い生分解性樹脂樹皮膜が形成される。同手法は水への溶解度が比較的低い農薬活性成分には適しているが、溶解度の高い活性成分には、製造時の亀裂や溶媒蒸発時に生じる気泡等からの活性成分の溶出が制御されにくい。また、製造法では活性成分をクロロホルム等の溶媒除去が必須であり、環境面でも適した技術とはいえない。
更に特許文献4では生分解性樹脂に、様々な生物活性成分を含有する成型品が示されているが、生分解性樹脂の水蒸気透過性やガスバリア性はその種類によって大きく異なり、また加温温度によっては製造時に分解することも考えられ、生分解性樹脂の最適化や製造時の工夫が必要である。特に水中への溶出・制御のコントロールが難しい。また生分解性樹脂含有量の高い製剤では、育苗箱水稲用粒剤としての施用時に施用量の1,2割ほどが水面を浮遊し、意図しない箇所への移動や、稲への付着によって薬害等も懸念される。また苗箱での施用後に、粒剤からの溶出が不十分となり、土壌残留や粒剤への高濃度の薬剤残存が大いに懸念される。
カルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩の水中への溶出コントロールには、水中への溶出制御を行う材料及び水中への溶出を促進する材料の組合せが特に重要である。水中への溶出を制御する材料としては、ワックス類では制御はできず、プラスチック等の樹脂である必要があり、水田へ施用することを考慮すると熱可塑性生分解性プラスチック樹脂が適応可能になる。
しかしながら、農薬殺虫活性成分及び熱可塑性生分解性プラスチック樹脂の組合せのみでは、農薬殺虫活性成分の水中への溶出が制御しすぎるため、所望の薬効が望めない場合が多い。そのため適度に薬剤を水中へ溶出する技術が必要になる。また、殺虫活性成分及び熱可塑性生分解性プラスチック樹脂のみの製剤では、比重は熱可塑性生分解性プラスチック樹脂が1〜2程度であり、そのまま水中へ問題なく沈降すると思われるが、実際は熱可塑性生分解性プラスチック樹脂の疎水性度により、施用時に水をはじき、散布量の約1〜2割程度が浮遊し、所望しない箇所への移動による散布ムラや場合によっては粒剤が稲体に接触し薬害を引き起こす可能性も考えられ、水中溶解性の高い農薬活性成分の薬害を抑え、しかも長期間にわたり効力が持続し、粒剤の浮遊のない育苗箱施用の製剤開発は困難であり、適当な溶出コントロールを可能とする農薬製剤の提案は見当たらなかった。
特公平7−80721号公報 特開2004−10510号公報 特開平5−85902号公報 特開平8−92006号公報
本発明は、前記課題を解決するもので、水中溶解性の高いカルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩成分を用いた水稲の育苗箱処理法で用いられる農薬粒剤において、薬害が効率よく抑制され、約2ヶ月程度の効力を担保し、施用時に水面に浮遊したり、所望した場所以外への粒剤の移動等がなく、徐放性に優れた育苗箱水稲用粒剤を提供することにある。
本発明者らは、これらの課題を解決すべく水中溶解性の高いカルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩である農薬活性成分と相性がよく、かつ薬害と効力のバランスのとれた薬剤の溶出コントロール設計がされた農薬粒剤を鋭意検討した結果、本発明に至ったものである。
即ち、本発明は、粒剤中に、1、3−ジカルバモイルチオ−2−(N、N−ジメチルアミノ)−プロパン塩酸塩及び/又は5−ジメチルアミノ−1,2,3−トリチアンシュウ酸塩の農薬殺虫活性成分3〜30重量%、熱可塑性生分解性プラスチック樹脂50〜93重量%、及び水中溶出促進材料0.5〜42重量%を含有する育苗箱水稲用粒剤に関する。
本発明育苗箱水稲用粒剤は、農薬殺虫活性成分の溶出が制御され、薬害が無く、長期の効力が担保され、更には施用時に水面で浮遊することなく散布ができる、という種々の優れた効果を有するものである。
以下に、本発明の育苗箱水稲用粒剤についてより詳しく説明する。
本発明の育苗箱水稲用粒剤に使用される農薬殺虫成分は、1、3−ジカルバモイルチオ−2−(N、N−ジメチルアミノ)−プロパン塩酸塩(カルタップ塩酸塩)及び/又は5−ジメチルアミノ−1,2,3−トリチアンシュウ酸塩(チオシクラムシュウ酸塩)である。本発明に用いる際の農薬殺虫活性成分の粒剤中の含有量は、3〜30重量%であり、好ましくは5〜25重量%である。農薬殺虫活性成分の含有量が3重量%未満では、農薬殺虫活性成分の継続的な水中溶出性が担保されない危険性が強く、農薬殺虫活性成分の長期間の残効が達成されず、また、30重量%を超えた含有量では農薬殺虫活性成分の水中溶出コントロールが困難になり、農薬殺虫活性成分によっては薬害や早期の水中溶出により、残効が短くなる可能性が強い。また、30重量%を超えた含有量の育苗箱水稲用粒剤では、粒剤の施用量が例えば5重量%育苗箱水稲用粒剤に比較し、1/5程度になり、育苗箱に均等に粒剤を散布することが困難にもなり実用性が乏しくなる。
本発明の粒剤においては、カルタップ塩酸塩、チオシクラムシュウ酸塩以外にも、20℃において水溶解度4〜60重量%程度の水中溶出性が高い農薬殺虫活性成分や農薬殺菌活性成分を併用することができる。具体的には例えば次のようなものが挙げられるがこれに限定されるものではない。例えば、農薬殺虫活性成分としては、カルタップ塩酸塩、チオシクラムシュウ酸塩以外のネライストキシン系殺虫剤、N−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−N−エチル−N’−メチル−2−ニトロ−1,1−エテンジアミン(一般名:ニテンピラム)、(RS)−1−メチル−2−ニトロ−3−(テトラヒドロ−3−フリルメチル)グアニジン(一般名:ジノテフラム)、(E)−N−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N’−シアノ−N−メチルアセトアミジン(一般名:アセタミプリド)、3−(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イルメチル)−5−メチル−1,3,5−オキサジアジナン−4−イリデン(ニトロ)アミン(一般名:チアメトキサム)等のネオニコチノイド系殺虫剤等が挙げられる。また、農薬殺菌活性成分としては、[5−アミノ−2−メチル−6−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシシクロヘキシロキシ)テトラヒドロピラン−3−イル]アミノ−α−イミノ酢酸(一般名:カスガマイシン)等が挙げられる。本発明に用いる際には、カルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩の水中への溶出を所望の範囲に管理できればよく、本発明の組成の範囲内で有れば、これらの農薬殺虫活性成分や農薬殺菌活性成分を使用することができる。
本発明で使用する熱可塑性生分解性プラスチック樹脂は、ポリエチレンサクシネート、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリカプロラクトン/ブチレンサクシネート及びポリブチレンサクシネート/アジペートからなる群から選ばれる1種以上の熱可塑性生分解性プラスチック樹脂が好ましく、具体的には例えば、ポリエチレンサクシネート(代表的なものとしては、商品名ルナーレSE−P、日本触媒社製)、ポリカプロラクトン(代表的なものとしては、商品名CELGREEN PH7、ダイセル化学工業社製)、ポリカプロラクトン/ブチレンサクシネート(代表的なものとしては、CELGREEN CBS17X、ダイセル化学工業社製)、ポリブチレンサクシネート(代表的なものとしては、商品名ビオノーレ1000、昭和高分子社製))、ポリブチレンサクシネート/アジペート(代表的なものとしては商品名ビオノーレ3000、昭和高分子社製)等が挙げられ、これらを任意に組み合わせて使用することもできる。これら熱可塑性生分解性プラスチック樹脂の中でも、ポリエチレンサクシネート及び/又はポリカプロラクトンが好ましい。
これら熱可塑性生分解性プラスチック樹脂の粒剤中の含有量は、50〜93重量%であり、好ましくは65〜87重量%である。熱可塑性生分解性プラスチック樹脂の含有量が93重量%を超えると水中へのカルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩の適切な溶出が著しく抑制され、薬害等の発生は抑制できるが、効力面では基礎活性や長期間の残効性が担保されない。また、熱可塑性生分解性プラスチック樹脂の含有量が50重量%未満では、水中へのカルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩の溶出が適切に抑えることができず、活性成分による薬害の発生や短期間の効力発現だけになり、適切な育苗箱水稲用粒剤は期待できない。
本発明で使用する水中溶出促進材料は、熱可塑性生分解性プラスチック樹脂のマトリックス中に入り込むことで内部構造を粗くし、水中へのカルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩の溶出を増強する効果のある材料で有れば、いずれの水中溶出促進材料でも使用することができる。水中溶出促進材料としては、鉱物質及び/又は有機物質が好ましい。具体的な水中溶出促進材料としては、例えば下記のものが挙げられるがこれに限定されるものではない。鉱物質としては、クレー、珪石、タルク、炭酸カルシウム、軽石、珪藻土、バーミキュライト、アタパルジャイト、アッシュメント(汚泥の焼成品)およびホワイトカーボンなどが挙げられ、一般的に農薬水和剤、粒剤に利用される、いわゆる増量剤や担体の一種または二種以上を使用できる。有機物質としては、ショ糖、コーンコブ等や農薬活性成分の安定性等を考慮して、酸化防止剤であるフェノール系酸化防止剤や、イオウ系酸化防止剤、ラクトン系酸化防止剤、ビタミンE系酸化防止剤等や紫外線吸収剤である二酸化チタンなどの無機化合物系紫外線吸収剤、べンゾトリアゾールやベンゾフェノン系の有機化合物系紫外線吸収剤等やホワイトカーボンに吸着させた界面活性剤等も内部構造を粗くする効果が同様にあり、これらも使用できる。界面活性剤としては、農薬製剤に通常使用されるノニオン系イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が一般的に挙げられる。例えば、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー等のノニオン系イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフエート、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩等の陰イオン性界面活性剤;アルキルベタイン、第四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
水中溶出促進材料の粒剤中の含有量は、0.5〜42重量%であり、好ましくは1〜27重量%であり、更に好ましくは5〜25重量%である。水中溶出促進材料の含有量が35重量%を超えると水中溶出促進効果が高すぎ、カルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩による薬害の発生や短期間の効力発現だけになり、適切な育苗箱水稲用粒剤は期待できない。また、水中溶出促進材料の含有量が0.5重量未満では、農薬殺虫殺菌活性成分の水中への溶出が著しく抑えられ、カルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩の水中での濃度が所望する害虫や菌等への効果発現レベルまで達成されない。また効果が発現しても1,2ヶ月の長期間は長続きしない。
水中溶出促進材料の粒子径は様々なものが使用できるが、そのなかでも粒子径が20マイクロメートル〜200マイクロメートルが製造上、及び水中へのカルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩の溶出を促す作用を導き出すのに好ましい。
また、水中溶出促進材料は、粒剤中において、上記した熱可塑性生分解性プラスチック樹脂のマトリックス中に入り込んで内部構造を粗くするようなものが好ましく、そのようなものとしては、例えば、上記した熱可塑性生分解性プラスチック樹脂の融点よりも高い融点を有するものが好ましい。
本発明の、農薬殺虫活性成分が溶出制御された育苗箱水稲用粒剤は、溶融させた熱可塑性生分解性プラスチック樹脂に、農薬殺虫活性成分及び水中溶出促進材料を添加して、溶融混合し、得られる混合物を造粒することにより製造することができる。より具体的には、以下の工程1から3により製造することができるが、類似の機械や工程にも適応することができ、これに限定されるものではない。
工程1:溶融混合
熱可塑性生分解性プラスチック樹脂を、溶融温度より少し高めに設定した、例えば6インチテストロール機(機械名、西村工機社製)にてロール状に溶融させ、カルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩の農薬活性成分及び水中溶出促進材料を、融点以上になった熱可塑性生分解性プラスチック樹脂に添加し、十分に均一混練した後、プレス機にてシート化する。尚、溶融加温温度は農薬活性成分の分解温度を考慮し、分解温度以下で溶融する。
工程2:成形
溶融混合の後、得られた均一な混合物を、例えばラボプラストミル(機械名、東洋精機製作所社製、成型機)にて加熱造粒する。造粒機の種類は、目的とする造粒物の形状、粒子径等を考慮して、適宜選択する。具体的には、粒状成型物を得るためには、所望する粒径に相応したスクリーンを備えた押し出し成型部品等が例示される。造粒する温度は、用いる熱可塑性生分解性プラスチック樹脂が溶融する温度以上で且つ含有するカルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩が分解しない温度である。
工程3:冷却・破砕・篩別等
得られた成型物を放冷し、破砕が必要で有れば所望する粒径に相応したスクリーンを備えた破砕機等にて破砕し、必要により篩別して、目的とする形状、粒径の粒剤とする。粒状物として使用する場合、その平均粒径は3.0mm以下が好ましく、さらに好ましくは2.0mm以下0.5mm以上である。平均粒径が3.0mmを超えると、育苗箱への散布の際に撒きむらが生じやすく、薬効・薬害的に好ましくない。平均粒径が0.5mmより小さい場合には、粉立ちやハンドリングの問題があり好ましくない。
本発明の溶出制御された育苗箱水稲用粒剤は、水稲の育苗箱用粒剤とする際、例えば田植え前の水稲育苗箱に施用する。また、育苗箱用粒剤とする際、その施用量は、水稲育苗箱の大きさなどにより変動し得るが、例えば、30cm×60cmの大きさの水稲育苗箱の場合の施用量は、水稲育苗箱当たり10g〜200g程度であり、通常30g〜50g程度であるが、特に限定されるものでなく粒剤中の農薬活性成分の含有量、育苗箱枚数等によって決めればよい。
以下に、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。以下に実施例で農薬殺虫活性成分として供試したチオシクラムシュウ酸塩の純度は約89%であった。製造に関しては、前記した工程1から3で記した製造機器を利用した。
実施例1
チオシクラムシュウ酸塩6重量部及びアッシュメント10重量部(商品名、クニミネ社製、水道局汚泥の焼成品、平均粒子径:約80μm)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)84.0重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩5.3%粒剤を得た。
実施例2
チオシクラムシュウ酸塩6重量部及びアッシュメント25重量部(商品名、クニミネ社製、水道局汚泥の焼成品、平均粒子径:約80μm)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)69.0重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩5.3%粒剤を得た。
実施例3
チオシクラムシュウ酸塩11.6重量部及びアッシュメント10重量部(商品名、クニミネ社製、水道局汚泥の焼成品、平均粒子径:約80μm)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)78.4重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩10.3%粒剤を得た。
実施例4
チオシクラムシュウ酸塩22.8重量部及びアッシュメント1重量部(商品名、クニミネ社製、水道局汚泥の焼成品、平均粒子径:約80μm)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)76.2重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩20.3%粒剤を得た。
実施例5
チオシクラムシュウ酸塩6重量部及びDLクレー10重量部(商品名、日東製粉社製、クレー、平均粒子径:約25μm)を、約130℃に熱して溶融させたCELGREEN PH5 (商品名、ダイセル化学社製、ポリカプロラクトン樹脂)84.0重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩5.3%粒剤を得た。
実施例6
チオシクラムシュウ酸塩6重量部及びアッシュメント30重量部(商品名、クニミネ社製、水道局汚泥の焼成品、平均粒子径:約80μm)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)64重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩5.3%粒剤を得た。
実施例7
チオシクラムシュウ酸塩6重量部及びアッシュメント4重量部(商品名、クニミネ社製、水道局汚泥の焼成品、平均粒子径:約80μm)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)90重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩5.3%粒剤を得た。
実施例8
チオシクラムシュウ酸塩6重量部及びDLクレー40重量部(商品名、日東製粉社製、クレー、平均粒子径:約25μm)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)54.0重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩5.3%粒剤を得た。
実施例9
チオシクラムシュウ酸塩11.6重量部、DLクレー5重量部(商品名、日東製粉社製クレー、平均粒子径:約25μm)を、110℃に熱し溶融させたCELGREEN PH7(商品名、ダイセル化学社製、ポリカプロラクトン樹脂)83.4重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩10.3%粒剤を得た。
実施例10
チオシクラムシュウ酸塩11.6重量部、DLクレー10重量部(商品名、日東製粉社製クレー、平均粒子径:約25μm)を、110℃に熱し溶融させたCELGREEN PH7(商品名、ダイセル化学社製、ポリカプロラクトン樹脂)78.4重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩10.3%粒剤を得た。
実施例11
カルタップ塩酸塩10.8重量部(純度95%)、DLクレー10重量部(商品名、日東製粉社製クレー、平均粒子径:約25μm)を、120℃に熱し溶融させたCELGREEN PH7(商品名、ダイセル化学社製、ポリカプロラクトン樹脂)79.2重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのカルタップ塩酸塩10.3%粒剤を得た。
比較例1
チオシクラムシュウ酸塩6重量部(純度89%、日本化薬社製:以下省略)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)94.0重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩5.3%粒剤を得た。
比較例2
チオシクラムシュウ酸塩6重量部及びアッシュメント50重量部(商品名、クニミネ社製、水道局汚泥の焼成品、平均粒子径:約80μm)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)44.0重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩5.3%粒剤を得た。
比較例3
チオシクラムシュウ酸塩6重量部及び珪砂70重量部(商品名、竹折砿業所社製、、平均粒子径:約150μm)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)24.0重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩5.3%粒剤を得た。
比較例4
チオシクラムシュウ酸塩11.6重量部(純度89%、日本化薬社製:以下省略)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)88.4重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩10.3%粒剤を得た。
比較例5
チオシクラムシュウ酸塩22.8重量部(純度89%、日本化薬社製:以下省略)を、約130℃に熱して溶融させたルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)77.2重量部に溶融機にて混合溶融し、スクリーン径0.8mmの加温押出造粒機にて押出し、篩別し、粒径約1.0mmのチオシクラムシュウ酸塩10.3%粒剤を得た。
比較例6
チオシクラムシュウ酸塩3.37重量部(純度89%、日本化薬社製:以下省略)及びルナーレSE−P(商品名、日本触媒社製、ポリエチレンサクシネート樹脂)10重量部をクロロホルム(試薬)100重量部に溶解させ、ゼオライト051(商品名、ゼオライト系鉱物質担体、関東ベントナイト鉱業社製、平均粒子径 500μm〜1000μm)86.63重量部の入ったミキサーにいれ、攪拌しながら40℃以下に加熱・減圧して、クロロホルムを除去し、チオシクラムシュウ酸塩3%粒剤を得た。
比較例7
カルタップ塩酸塩4.2重量部(純度95%)、ニューポールPE−64(商品名、三洋化成社製、界面活性剤)0.5重量部、85%リン酸2.0重量部、コーンアルファ(アルファ化澱粉、結合剤)2.0重量部、酸性白土#10(商品名、水澤化学社製、酸性白土)91.3重量部をポリ袋で混合し、水道水20重量部を添加し混練した。次いでスクリーン径0.8mmの押出造粒機EXDS−60型(機械名、不二パウダル社製、造粒機)で造粒後、流動層乾燥機MDD−400N(機械名、不二パウダル社製、乾燥機)にて乾燥し、粒径0.8mmのカルタップ塩酸塩4%粒剤を得た。
試験例1
水稲育苗箱処理の薬害・効力及び水中溶出性試験
上記の実施例1〜7ならびに比較例1〜6で得られた粒剤について、水稲を利用した薬害及び効力試験を実施した。また各粒剤から放出される農薬活性成分の水中への溶出率を測定した。
(1)薬害及び効力試験
土壌30g、水17mlを入れたカップの中央部分に粒剤50mgを処理し、2葉期の稲5本を植えた後、ガラス温室にそれぞれ置いた。処理14日後、50日後に、ツマグロヨコバイ3齢幼虫10頭を放虫し、5日後に生死を調査した。3連制で実施。薬害は達観調査を目視で実施した。稲の枯れや成育状況を観察し、無処理の稲との比較で少しでも異常が観察された場合は薬害とした。
試験結果は表1に記載した。
(2)チオシクラムシュウ酸塩の水中溶出率試験
5%粒剤を1g、5.3%粒剤を0.944g、10%粒剤を0.5g、10.3%粒剤を0.485g、20%粒剤を0.25g、20.3%粒剤を0.246gそれぞれ(チオシクラムシュウ酸塩が全て水に溶解した場合の濃度が約500ppm設定になる設定)を計量し、100mlの三角フラスコに入れ、次いで蒸留水100mlを加え、RECIPRO SHAKER SR−2w(商品名、TAITEC社製、振とう機)にて280回/分の振とうを5分間実施し、No.5C濾紙(商品名、ADVANTEC社製、濾紙)で濾過後、濾液をHPLCに注入し、水へ溶解したチオシクラムシュウ酸塩濃度を測定した。
試験結果は表2に記載した。
Figure 0005145539
Figure 0005145539
表1より、実施例6で極微少な薬害が発生したが、すぐに薬害は成長と共になくなり問題は無かった。その他の実施例では薬害はなく、高い薬剤効力が担保されていることがわかる。表2では4ppm〜11ppm程度の水中への溶出がみられた。これは同程度の水中への溶出が薬害を制御し、且つ適度な薬効を担保する薬剤溶出が行われていることがわかる。これに対し、比較例1,4,5では、表1より、薬害が制御されてはいるが、薬効が担保されていない。この原因は表2から読みとれる。水中への溶出が農薬殺虫活性成分であるチオシクラムシュウ酸塩の効力発現には不十分である2ppm以下であり、十分な薬剤の水中への供給がなされていないことがいえる。これは熱可塑性生分解性プラスチック樹脂と農薬殺虫活性成分の組合せでは活性成分溶出を促す構造が形成されず、粒剤内部構造が緻密過ぎることが示唆される。その反対に、比較例2,3,6の粒剤では表1より薬害が発生している。また表2より水中への溶出量が極端に高くなっている。これはチオシクラムシュウ酸塩、水中溶出促進材料及び熱可塑性生分解性プラスチック樹脂で構成される粒剤の内部構造が、特に水中溶出促進材料によって粗くなり、それに伴い水中溶出が極端に助長されたといえる。興味深いことに本発明品のカルタップ塩酸塩及び/又はチオシクラムシュウ酸塩、熱可塑性生分解性プラスチック樹脂及び水中溶出促進剤の組合せの範囲の粒剤では、農薬殺虫活性成分であるチオシクラムシュウ酸塩の水中溶出量を約4ppm〜11ppm程度に抑えられるが、本発明以外の範囲の組合せでは水中溶出量が極端に増加し、薬害の原因となる傾向がみられる。また残効面でも同様の傾向があり、長い期間にわたり薬害がなく効力を担保できることが見受けられた。
試験例2
水中沈降性試験
本発明の育苗箱水稲用粒剤について、水面での浮遊状況を簡易的に測定した。粒剤20粒を井戸水500mlの満たされた500mlビーカーに投じ、投下直後及び10分後に浮遊状況をカウントし、以下の式で表される浮遊率を調べた。尚、浮遊していた粒剤でも手で軽く触る程度で沈降する粒は沈降した粒とした。
浮遊率=(浮遊粒剤数/20粒)×100
試験結果は表3に記載した。
Figure 0005145539
表3より、比較例1,4,5の粒剤では浮遊性があり、育苗箱での施用時及び本田への移植の際に粒剤の浮遊が大きく懸念され、場合によっては水稲への付着による薬害や粒剤の対象害への流出による環境汚染や薬効不足も懸念される。
試験例3
施用後の粒剤中のチオシクラムシュウ酸塩残存量
試験例1で実施した水稲育苗箱処理の薬害・効力試験後に、土壌から粒剤もしくは土壌をとりだし、粒剤中に残存しているチオシクラムシュウ酸塩の残存量を分析した。
試験結果は表4に記載した。
Figure 0005145539
表4より水中溶出促進材が適度に含まれていない粒剤では、粒剤からのチオシクラムシュウ酸塩の放出が十分でなく(比較例1)、約半分ほど放出されずに残存されていることがわかる。残存された薬剤は土壌への残留等の問題もあることから粒剤設計上避けるべき課題である。
試験例4
水田圃場での効力および薬害試験
実施例10で得られた粒剤ならびに比較例7の粒剤について、圃場にて薬害および効力試験を実施した。
試験場所:埼玉県
稲品種:キヌヒカリ
1区あたりの試験面積:20平方メートル
処理方法:定植当日に苗箱に所定量の粒剤を散布し、田植機にて本田に移植した。
調査方法:定植57日後に各区8株を任意に土毎抜き取り、株ごとに1/10000アールのポットに移した。さらにその9日後(定植66日後)に、コブノメイガ3齢幼虫を1株あたり5頭放虫し、放虫6日後に生存虫数を調査した(1区8連制)。
試験結果は表5に示した。
Figure 0005145539
表5より、実施例10は比較例7よりも高い効果を示した。また薬害も観察されていないことから、本発明の実施例10は長期間にわたり有効成分を放出した結果、市販品に比較し、長期の残効性を保持したことが強く示された。
以上の試験例から総合的に判断すると、本発明の育苗箱水稲用粒剤が適切な育苗箱水稲用粒剤であるといえる。

Claims (7)

  1. 粒剤中に、1,3−ジカルバモイルチオ−2−(N,N−ジメチルアミノ)−プロパン塩酸塩及び/又は5−ジメチルアミノ−1,2,3−トリチアンシュウ酸塩の農薬殺虫活性成分3〜30重量%、ポリエチレンサクシネート、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリカプロラクトン/ブチレンサクシネート及びポリブチレンサクシネート/アジペートからなる群から選ばれる1種以上の熱可塑性生分解性プラスチック樹脂50〜93重量%、及び、平均粒子径が25マイクロメートル〜80マイクロメートルの水道汚泥の焼成品またはクレーである水中溶出促進材料0.5〜42重量%を含有する育苗箱水稲用粒剤。
  2. 農薬殺虫活性成分5〜25重量%を含有する請求項1に記載の育苗箱水稲用粒剤。
  3. 熱可塑性生分解性プラスチック樹脂65〜87重量%を含有する請求項1又は2に記載の育苗箱水稲用粒剤。
  4. 水中溶出促進材料1〜27重量%を含有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の育苗箱水稲用粒剤。
  5. 熱可塑性生分解性プラスチック樹脂がポリエチレンサクシネート及び/又はポリカプロラクトンである請求項1〜4のいずれか一項に記載の育苗箱水稲用粒剤。
  6. 溶融させた熱可塑性生分解性プラスチック樹脂に、農薬殺虫活性成分及び水中溶出促進材料を添加して、溶融混合し、得られる混合物を造粒してなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の育苗箱水稲用粒剤。
  7. 熱可塑性生分解性プラスチック樹脂のマトリックス中に、水中溶出促進材料が入り込んでその内部構造を粗くした構成を有する、請求項に記載の育苗箱水稲用粒剤。
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