JP5145067B2 - 印刷用塗工紙 - Google Patents

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Description

本発明は塗工紙に関する。さらに詳しくは、塗工量が片面あたり10g/m2以下と軽量であり剛性が高く、優れた平滑性及び印刷適性をも具備し、白色度が高く、例えばオフセット印刷、グラビア印刷などに好適に使用し得る印刷用塗工紙に関する。
従来より印刷用紙の分野において、より軽量で省資源化でき、かつ、従来の塗工紙と同等の印刷適性を有する塗工紙が望まれている。
塗工紙の印刷方法は、例えばオフセット印刷、グラビア印刷などがあり、これらの印刷方法に要求される品質としては、より表面の平滑性が高いことが挙げられる。
塗工紙表面の平滑性は、クレーや炭酸カルシウムなどの無機鉱物および接着剤を主成分とする塗料を、パルプなどの木材繊維または非木材繊維からなる基紙に塗布することで向上させており、塗工量が多いほど、得られる塗工紙表面の平滑性が高く、印刷適性が向上するのが一般的である。
しかしながら、塗料はパルプに比べて比重が重いため、塗工量が増加するほど密度が高く、重たい紙となる。また、塗料はパルプほど紙の剛性を向上させないため、塗工量が多い紙は、よりへたり易く、印刷用紙としては好ましくない。このため、剛性を維持したまま塗工量を減らすことは難しかった。
塗工量を減らしながら、表面の平滑性を向上させる方法として、カレンダーの処理温度やニップ圧を高める方法があるが、いずれも金属ロールに、接着剤であるラテックスが付着するトラブルが発生しやすい問題がある。ラテックスが付着すると、ロール表面に凹凸が形成され、更に付着が進むとラテックス自体が異物化したり、塗工層の顔料などを取り込んで異物となる。凹凸や異物が塗工層に接すると、塗工層にも凹凸が形成され、印刷適性が低下する。
また、顔料としてカオリンクレーを高配合することで、塗工層の平滑性を向上させ、ロールの線圧(ニップ圧)を低減し、ロールにラテックスや顔料を付着させにくくする方法もある。しかしながら、カオリンクレーは重質炭酸カルシウムに比べて白色度が低く、得られる塗工紙の白色度が低下する問題があり、また、重質炭酸カルシウムに比べて塗料の安定性や流動性が悪いため、異物の発生による欠陥が発生しやすい。
ラテックスの付着によるロール汚れを防止するためには、ダスト防止剤を塗工層に含有させる方法が一般的である。ダスト防止剤は、ラテックスより先にロールに付着するため、ラテックスのロールへの付着と、ラテックスの付着に起因する顔料のロールへの付着を防止できる。
しかしながら、現在一般的に使用されているダスト防止剤を用いた場合は、ダスト防止剤がロールに均一に付着せず、ロール表面の凹凸を充分に改善できず、塗工層表面の平滑性が悪化する問題があるだけでなく、ダスト防止剤が付着しなかった部分においてラテックスが付着し、塗工層にミクロな凹凸ができ、印刷適性が低下する問題があった。
例えば特許文献1では、ダスト防止剤として特定の平均粒子径を有するステアリン酸カルシウムを使用した例があり、特許文献2では、塗工層ではなくロール表面にステアリン酸カルシウムを使用した例が開示されている。しかしながら、これら従来のステアリン酸塩からなるダスト防止剤では、充分な印刷適性が得られなかった。
特開2005−248351 特開2007−332490
本発明は、前記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、塗工量が片面あたり10g/m2以下と軽量であり剛性が高く、カレンダー処理におけるロールへの汚れを防止しながら、優れた平滑性及び印刷適性をも具備し、白色度が高い塗工紙を提供することを目的とする。
本発明者らが種々検討したところ、塗工層に配合するダスト防止剤として分岐脂肪酸塩を使用することによって前記課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、基紙と、当該基紙上に、顔料と接着剤を主成分とする少なくとも1層の塗工層を有する塗工紙であって、前記塗工層に分岐脂肪酸塩を含有することを特徴とする塗工紙である。
好ましくは、前記基紙がサイズ剤で下塗り塗工されている。
好ましくは、記顔料のうち、炭酸カルシウムが50質量%以上を占める。
好ましくは、前記分岐脂肪酸塩の炭素数が18以下であり、前記塗工層の塗工量が片面あたり10g/m 以下である。
好ましくは、前記分岐脂肪酸塩の含有量が、前記塗工層に含まれる全顔料100質量部に対して0.05〜0.50質量部である。
好ましくは、前記塗工層に、さらに酸化ポリエチレンを含有する。
本発明によれば、塗工量が片面あたり10g/m2以下と軽量でありながら、優れた平滑性及び印刷適性を具備し、剛性に優れ、かつ白色度が高い塗工紙を、カレンダー処理におけるロールへの汚れを防止しつつ、製造することができる。
(実施の形態)
本発明の塗工紙は、基紙と、該基紙上に少なくとも一層の顔料塗工層とを有し、該顔料塗工層は、顔料及び接着剤を主成分とするものであり、かつ、該顔料塗工層には、特定のダスト防止剤が含有されている。
まず、本実施形態に係る塗工紙を構成する基紙について説明する。
基紙は、通常の原料パルプを抄紙して得られるものであればよい。該原料パルプにも特に限定がなく、例えば未晒針葉樹パルプ(NUKP)、未晒広葉樹パルプ(LUKP)、晒針葉樹パルプ(NBKP)、晒広葉樹パルプ(LBKP)等の化学パルプ;ストーングランドパルプ(SGP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、サーモグランドパルプ(TGP)、グランドパルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、リファイナーメカニカルパルプ(RMP)等の機械パルプ;雑誌古紙、チラシ古紙、オフィス古紙等から製造される離解・脱墨古紙パルプ、離解・脱墨・漂白古紙パルプ等の古紙パルプ等があげられ、これらの中から1種又は2種以上を適宜選択し、その割合を調整して用いることができる。
本実施形態においては、前記原料パルプを混合して抄紙原料(紙料スラリー)を調製するが、該原料パルプに、例えば内添サイズ剤、紙力増強剤、紙厚向上剤、歩留向上剤等の、通常塗工紙の基紙に配合される種々の添加剤を、その種類及び配合量を適宜調整して内添することができる。
前記のごとき抄紙原料をワイヤーパートにて抄紙し、次いでプレスパート、プレドライヤーパートに供して基紙を製造することができ、次いでコーターパートにて後述する塗工剤を基紙上に塗工した後、アフタードライヤーパート、カレンダーパート、リールパート、ワインダーパート等に供して目的とする塗工紙を得ることができる。
目的とする塗工紙の白色度をより向上させるには、基紙の白色度は、カラーアナライザー(型番:カラーi5、マクベスグレタグ社製)にて測定して70%以上、さらには75%以上であることが好ましい。このような基紙から印刷用塗工紙を製造した場合、後述するように、白色度を例えば80%以上とすることが可能になる。そして、このような白色度が80%以上の印刷用塗工紙を用いると、白色度が80%未満の印刷用塗工紙と比べて、例えばより高精彩で、コントラストの高い高級印刷物が得られる。
基紙の坪量に特に限定はないが、後述するように、目的とする塗工紙の坪量が好ましくは30〜200g/m2であることを考慮して、該基紙の坪量は、通常25〜195g/m2程度となるように調整することが好ましい。
基紙には、後述する顔料塗工層を設ける前に、澱粉および各種変性澱粉、サイズ剤、紙力増強剤等からなる下塗り塗工層を設けることが好ましい。澱粉および各種変性澱粉、サイズ剤を塗工することにより、後述する顔料塗工時に、塗料から原紙への水分の吸液を抑えることができるため、水分の吸収ムラによる塗工層の平滑性ムラ、ひいては塗工層表面の平滑性のムラを防止できる。また、紙力増強剤を塗工することにより、得られる塗工紙の剛性を向上できるため、好ましい。
これら下塗り塗工は、後述する上塗り塗工後のロール汚れを大きく左右する。一般に、上塗り塗料が乾燥する際にバインダーマイグレーションが起こると、ロール汚れが発生しやすくなる。このため、乾燥時の塗料の粘度を上げ、ラテックス粒子の浮遊を防止することで、バインダーマイグレーションを抑える方法が取られている。原紙においては、より塗料の吸収性が良く、塗料の粘度を上げやすい方が好ましいが、塗料の吸収性が高すぎると、塗料中のバインダーが原紙に吸収されやすく、塗工層の強度が低下して、逆にロール汚れが発生する。このため、塗工原紙には一般的に、吸液性を調整するために澱粉およびその誘導体やサイズ剤を下塗り塗工するのが普通である。しかしながら本願においては、澱粉および澱粉誘導体よりもサイズ剤を塗工することで、よりロール汚れを防止できることを見出した。つまり、下塗り塗工液としては、澱粉および澱粉誘導体を単独で使用するよりも、澱粉および澱粉誘導体とサイズ剤を併用することが好ましく、サイズ剤を単独使用することが、より好ましい。
サイズ剤は、固形分付着量で片面当り好ましくは0.3〜3.0g/m2、より好ましくは0.5〜2.5g/m2となるように塗工される。下塗り塗工しなかったり、固形分付着量が0.3g/m2未満であると、顔料塗工時に基紙が水分を吸収しやすく、塗工層の強度が劣り、ロール汚れが発生する。また、3.0g/m2を超えると、ロール汚れの防止効果が頭打ちとなるだけでなく、塗工ムラが発生して上塗り塗工後の平坦性に劣り、印刷適性が低下するだけでなく、ミストや粕の発生が増加し、異物等の欠陥が発生するため好ましくない。
下塗り塗工液は、抄紙工程中のサイズプレス工程で公知の種々の方式により塗工されることができるが、特にフィルム転写方式により塗工されることが好ましい。フィルム転写方式は、アプリケーターロール上に、湿潤状態にある塗工膜を形成し、その塗工膜を基紙表面に転写する方式で、例えば、トランスファーロールコーター、ロッドメタリングサイズプレスコーター等がある。フィルム転写方式で塗工されると、一定膜厚の塗工層を基紙表面に塗工できるので、例えばツーロールサイズプレスのような塗工剤のポンドを形成し塗工する方式に比べて、基紙内部への塗工剤の浸透が抑制され、基紙表面に薄膜塗工が可能となる点が特徴である。従って、フィルム転写方式で下塗り塗工されると、基紙に均一に塗工層が形成でき、上塗塗工液の水分吸収にムラが発生し難いという効果がある。なお、アプリケーターロール上への下塗り塗工膜の形成はいかなる方法でも良い。
なお、該サイズ剤としては、スチレン系、オレフィン系、アクリレート系、スチレン−アクリル系など、一般に製紙用途に用いられるものを使用できる。該澱粉および澱粉誘導体としては、酸化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉、酵素変性澱粉などが挙げられ、紙力増強剤としては、湿潤紙力剤、乾燥紙力剤、成分としてはポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール等が挙げられる。これらを単独で、あるいは数種類を混合して使用することができる。
次に、基紙上に形成される顔料塗工層について説明する。該基紙上には、顔料及び接着剤を主成分とする顔料塗工層が、少なくとも一層形成される。
前記顔料の種類には特に限定がなく、一般に製紙用の顔料として用いられるものを使用することができる。該顔料としては、例えば重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、カオリンクレー、デラミネーテッドカオリン、タルク、ホワイトカーボン、二酸化チタン、硫酸カルシウム、サチンホワイト、亜硫酸カルシウム、石膏、硫酸バリウム、珪藻土、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ベントナイト、セリサイト等の無機顔料や、ポリスチレン樹脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒子、微小中空粒子、多孔質微粒子等の有機顔料等の特殊顔料などが例示され、これらの中から1種又は2種以上を適宜選択して配合することができる。
上記顔料の中でも、重質炭酸カルシウムは、ロール汚れを防止する効果が高いため好ましい。一般に印刷用塗工紙においては、より平坦な顔料であるクレーを高配合することで、カレンダーの線圧(ニップ圧)が低い状態でも紙の高平滑性を向上させやすくし、ロール汚れを防止する方法が取られている。しかしながら本発明においては逆に、クレーの配合が少なく、重質炭酸カルシウムの配合が多い方が、よりロール汚れを防止する効果が高く、また、得られる塗工紙の白色度も高くなる。重質炭酸カルシウムの配合量としては、塗工層に配合される顔料の総量のうち50〜100質量%が好ましく、70〜90質量%がより好ましい。重質炭酸カルシウムの含有量が50質量%を下回ると、ロール汚れが防止しにくいだけでなく、白色度が低下する。該重質炭酸カルシウムとしては、例えば白色結晶質石灰石を乾式粉砕又は湿式粉砕した、5μm程度以下の平均粒子径を有するものがあげられる。
前記重質炭酸カルシウムの代わりに、軽質炭酸カルシウムを用いることもできる。軽質炭酸カルシウムとしては、例えば石灰石を焼成して化学的に製造した、数μm前後の平均粒子径を有するものや、0.02〜0.10μm程度の平均粒子径を有するものがあげられ、その形状としては、例えば柱状、針状、紡錘型の他、これらの形状を有する結晶構造が凝集・結晶化した毬栗状等があげられる。軽質炭酸カルシウムは重質炭酸カルシウムよりも顔料の柔軟性が高いため、より平滑な塗工層表面を形成することができるため、より好ましい。
また、重質炭酸カルシウム以外の顔料としてカオリンクレーを用いた場合には、塗工紙の光沢度及び平滑性が向上し易く、印刷適性がより良好となるので好ましいが、一方で、ロール汚れが発生しやすく、印刷用塗工紙の白色度が低下しやすいため好ましくない。配合量は塗工層に配合される顔料の全量に対して0〜50質量%とすることが好ましく、10〜30質量%がより好ましい。
前記顔料と共に配合される接着剤としては特に限定はないが、よりロール汚れが少ない塗工紙とするには、ラテックスのガラス転移点が−10〜50℃であることが好ましく、0〜40℃であることが更に好ましい。ガラス転移点が−10℃を下回ると、塗工層の柔軟性が向上するため、ラテックスや顔料の一部が剥離してロールに付着しやすくなるため好ましくない。また、50℃を超過すると、塗工層が硬くなり、印刷時にインキを転写し難く、印刷適性に劣るため好ましくない。
ラテックス成分としては、一般的に製紙用途で使用できる接着剤を併用することができる。例えばカゼイン、大豆蛋白等の蛋白質類;メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、スチレン−メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス等の共役ジエン系ラテックス、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルの重合体ラテックスもしくは共重合体ラテックス等のアクリル系ラテックス、エチレン−酢酸ビニル重合体ラテックス等のビニル系ラテックス、あるいはこれらの各種共重合体ラテックスをカルボキシル基等の官能基含有単量体で変性したアルカリ部分溶解性又は非溶解性のラテックス等のラテックス類;ポリビニルアルコール、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂等の合成樹脂系接着剤;酸化澱粉、陽性化澱粉、エステル化澱粉、デキストリン等の澱粉類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体等の、通常塗工紙に用いられる接着剤が例示され、これらの中から1種又は2種以上を適宜選択して併用することができる。上記の中でも特にスチレン−ブタジエンラテックスが、熱安定性が良く、また、分岐型脂肪酸からなるダスト防止剤との親和性が低いため、ロールへの付着が防止しやすく、得られる塗工紙の平滑性を向上できるため好ましい。
塗工剤における顔料と接着剤との配合割合は、全顔料100質量部に対して接着剤が3〜10質量部であることが好ましく、さらには4〜8質量部となるように調整することがより好ましい。接着剤の配合量が3質量部未満では、スーパーカレンダーで平坦化処理を行う場合に塗工層が金属ロールに取られるロール汚れが発生しやすいため好ましくない。逆に接着剤の配合量が12質量部を超過すると、塗工層中で接着剤が成膜し、塗工層表面の平滑性が低下し、インキが転移しにくくなり、印刷適性が低下するため好ましくない。
本実施形態に係る塗工紙においては、上記顔料と接着剤以外に、分岐型脂肪酸塩からなるダスト防止剤を含有することが必須である。炭素数が同数の場合、分岐型脂肪酸塩は直鎖型脂肪酸塩に比べて表面積が少ないため融点が低く、粘性が低いため、スーパーカレンダーの熱ロールに付着した際に、均一な被膜を形成し易い。このため、分岐型脂肪酸塩を配合した塗工紙は、直鎖型脂肪酸塩を配合した塗工紙と比べて表面性が高く、より均一な塗工層表面が得られる。
また、ダスト防止剤が均一な被膜を形成できるため、より高温でカレンダー処理を行った際でも、ラテックス成分が熱ロールに付着することを効果的に防止でき、金属ロール汚れのトラブルが少なくなり、操業性が改善する。
加えて、より高温条件でカレンダー処理が可能となるため、ニップ圧を低減することができ、より嵩高で剛性の高い塗工紙が得られる。
これらの効果により、塗工量が例えば、片面あたり10g/m2と少ない塗工紙においても、塗工層の表面を好適に平滑化できるため、印刷適性と剛性に優れた塗工紙が得られるのである。
本発明で使用する分岐型脂肪酸塩を構成する分岐型脂肪酸の炭素数は18以下であることが好ましいが、より好ましくは16〜18、更に好ましくは18である。また、本発明で使用する分岐型脂肪酸塩とは分岐型脂肪酸の金属塩であり、当該金属としては、カルシウム、マグネシウム、バリウム、亜鉛等が挙げられ、好ましくはカルシウムである。
比較対象である直鎖型のダスト防止剤としては、例えばステアリン酸カルシウム(全炭素数=18、主鎖炭素数=18)が挙げられる。
分岐型のダスト防止剤としては、メチルヘプタデカン酸カルシウム(全炭素数=18、主鎖炭素数=17)、ジメチルヘキサデカン酸カルシウム(全炭素数=18、主鎖炭素数=16)、エチルヘキサデカン酸カルシウム(全炭素数=18、主鎖炭素数=16)、トリメチルペンタデカン酸カルシウム(全炭素数=18、主鎖炭素数=15)、メチルエチルペンタデカン酸カルシウム(全炭素数=18、主鎖炭素数=15)、プロピルペンタデカン酸カルシウム(全炭素数=18、主鎖炭素数=15)、t−ブチルテトラデカン酸カルシウム(全炭素数=18、主鎖炭素数=14)等が挙げられる。
一般に、直鎖型と分岐型の脂肪酸塩を比較した場合、直鎖型の方が分子内の対象性が高いため分子間力が高くなり、融点が高くなる。このため、分岐が進むほど融点が低くなり、ダスト防止剤そのものが異物となってロールに付着し、汚れが発生しやすくなる。分岐型による、塗工層表面の平滑性の向上効果と、融点低下によるロール汚れの悪化のバランスを考慮すると、全炭素数が18である場合、直鎖の炭素数が15〜17であることが好ましく、15〜16がより好ましく、15が最も好ましい。なお直鎖の炭素数とは、その分岐型脂肪酸において鎖を構成する炭素が最も多い鎖(すなわち主鎖)の炭素数をいう。側鎖は炭素数が1〜2(メチル基またはエチル基)であることが好ましい。つまり、ジメチルヘキサデカン酸カルシウム、エチルヘキサデカン酸カルシウム、トリメチルペンタデカン酸カルシウム、メチルエチルペンタデカン酸カルシウム、プロピルペンタデカン酸カルシウムが好ましく、トリメチルペンタデカン酸カルシウム、メチルエチルペンタデカン酸カルシウム、プロピルペンタデカン酸カルシウムが更に好ましく、トリメチルペンタデカン酸カルシウム、メチルエチルペンタデカン酸カルシウムが特に好ましく、メチルエチルペンタデカン酸カルシウムが最も好ましい。
また、上記ダスト防止剤と共に、ロールからの塗工紙の剥離性を向上させるために、非接着性の合成樹脂を配合することが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの合成樹脂やその誘導体、特に酸化物を含有させることが好ましい。特に、酸化ポリエチレンが好ましい。酸化ポリエチレンはエマルジョンとして使用することが好ましい。酸化ポリエチレンは、一般に市販されているものを用いることができる。例えば、Agrocer DCX 1688(クラリアント社製)、Poligen WE6(BOYSAN社製)が挙げられる。酸化ポリエチレンの含有量は、ダスト防止剤に対して0.1〜20質量%の割合であることが好ましく、0.5〜10質量%であることが更に好ましい。0.1質量%未満では所定の剥離効果が得られず、また、20質量%を超過すると、ロールによる塗工紙の平坦化効果に劣り、いずれも塗工紙の平滑性が劣るため好ましくない。
印刷適性に優れた塗工紙を得るためには、分岐型ダスト防止剤の含有量は、全顔料100質量部に対して0.05〜0.50質量部であることが好ましく、0.15〜0.35質量部であることが更に好ましい。0.05質量部未満では所定の平坦化効果が得られず、また、0.50質量部を超過するとダスト防止剤そのものがロールに付着し、ロール汚れが悪化するため好ましくない。
上記のごとく、分岐型脂肪酸からなるダスト防止剤を塗工紙の塗工層に含有させることで、塗工層の平坦性を向上することができるため、印刷適性と剛性に優れた印刷適性となり、また、ロール汚れを防止することができる。
顔料塗工層中には、白色度を向上させる目的で、一般に製紙用途で使用されている蛍光染料を含有させることができる。
蛍光染料の種類には特に限定がなく、一般的に製紙用途に用いられるものを使用することができる。該蛍光染料としては、例えばアミノスチルベン系、イミダゾール系、オキサゾール系、トリアゾール系、クマリン系、ナフタルイミド系、ピラゾリン系等の蛍光染料が例示され、これらの中から1種又は2種以上を適宜選択して使用することができる。これらの中でも、アミノスチルベン系スルホン酸誘導体が好ましく、さらには、スルホン酸基が1分子内に6つ配位したヘキサタイプやスルホン酸基が1分子内に4つ配位したテトラタイプの、アミノスチルベン系スルホン酸誘導体が、蛍光増白効果が高いので好ましい。特に、ヘキサタイプのアミノスチルベン系スルホン酸誘導体が、より蛍光増白効果が高いので好ましい。
顔料塗工層中の蛍光染料の含有量は、全顔料100質量部に対して好ましくは0.1〜1.0質量部、更に好ましくは0.2〜0.6質量部である。0.1質量部を下回ると白色度の向上効果が得られず、1.0質量部を超過すると白色度の向上効果が頭打ちになるだけでなく、蛍光染料そのものの色が塗工紙に反映されて、かえって白色度が低下するため好ましくない。
本実施形態にて用いる塗工剤は、顔料及び接着剤を主成分とし、ダスト防止剤と、好ましくは蛍光染料を含むが、これらの他にも、例えば消泡剤、離型剤、着色剤、保水剤等、製紙用途で一般に用いられる各種助剤を、本発明の目的を阻害しない範囲で適宜配合することができる。
塗工剤を調製する方法には特に限定がなく、顔料、接着剤、ダスト防止剤や、必要に応じて各種助剤等の配合割合を適宜調整し、適切な温度にて均一な組成となるように撹拌混合すればよい。また塗工剤の固形分濃度は特に限定されるものではなく、塗工装置や塗工量に応じて、例えば60〜75質量%程度に調整することが好ましい。
次に、前記顔料塗工剤を基紙の少なくとも一方の面に塗工し、該基紙上に少なくとも一層の顔料塗工層を形成する。
基紙への塗工剤の塗工は、例えば、複数段階、通常はプレドライヤーパートとアフタードライヤーパートとの2段階で行われるドライヤーパートの間のコーターパートにおいて行われることが好ましい。コーターパートでは、例えばブレードコーター、エアーナイフコーター、トランスファーロールコーター、ロッドメタリングサイズプレスコーター、カーテンコーター等の塗工装置を設けたオンマシンコーター又はオフマシンコーターによって、基紙上に一層又は多層に分けて塗工剤が塗工される。中でも、塗工層表面の高い平滑性が確保されるという点から、ブレードコーターを用いることが好ましい。またドライヤーパートでの乾燥方法としては、例えば熱風加熱、ガスヒーター加熱、赤外線ヒーター加熱等の各種加熱乾燥方式を適宜採用することができる。
顔料塗工層は、基紙片面あたり3〜10g/m2で基紙の両面に塗工することが好ましく、更には5〜9g/m2であることが好ましい。塗工量が片面あたり3g/m2未満では、塗工層が充分に平坦化されず、塗工層表面の平坦性と印刷適性に劣る。10g/m2を超過すると、紙の剛性が低くなるため好ましくない。
なお、基紙上には、前記したように、顔料及び接着剤を主成分とし、ダスト防止剤を含有した特定の顔料塗工層が、少なくとも一層形成されるが、基紙上に顔料塗工層を二層以上設ける場合、該特定の顔料塗工層が二層以上、設けられていてもよく、最表層(トップコート)のみが該特定の顔料塗工層であり、最表層の下の顔料塗工層は、別の顔料塗工層であっても良い。但し、高平滑度で印刷適性に優れた塗工紙を得るには、最表層、最表層の下の顔料塗工層共に、本発明の分岐型脂肪酸からなるダスト防止剤を含有させることが好ましい。
前記のごとく形成された塗工層には、光沢や平滑性、印刷適性をさらに向上させる目的で、スーパーカレンダーやソフトカレンダー等、弾性ロールと金属ロールとを組み合わせた平坦化設備にて平坦化処理を施すことができる。このような平坦化設備は、従来のマシンカレンダーとは異なり、用紙表面を幅広の面で、高温で処理することで、基紙の密度や塗工層の密度を過度に高めることなく平坦化が可能であり、例えばオフセット印刷、電子写真印刷等において好適な印刷面を形成させることができる。中でも、マルチニップカレンダー、より望ましくは6段、8段、10段のマルチニップカレンダーが、ニップ圧を調整しやすく、剛度や白紙光沢度を調整しやすいため最適である。また、カレンダーの設置場所としては、抄紙機及び塗工機と一体になったオンマシンタイプが好ましい。オンマシンタイプでは、塗工後すぐ、紙面温度が高い状態で平坦化処理できるため、白紙光沢度が向上しやすく、目的の塗工紙を得るために必要な線圧が低く、紙力の低下が少ないため好ましい。
ソフトカレンダーによる平坦化処理の線圧や温度、速度は特に限定されないが、処理後の塗工層の平滑性を充分に向上させ、また最終的に得られる塗工紙の緊度が過度とならないようにするために、例えば線圧は100〜300kN/m、金属ロール温度は100〜200℃、速度は1,000〜2,000m/分となるように調整することが好ましい。
かくして得られる塗工紙の坪量は、印刷適性、剛性の確保という点から、JISP8124「坪量測定方法」に記載の方法に準拠して測定して、30〜200g/m2であることが好ましく、さらには50g/m2〜170g/m2であることが好ましい。坪量が30g/m2未満の場合、例えば印刷適性を確保しながら、同時に紙質強度を確保することが困難となる恐れがあり、坪量が200g/m2を超える場合には、近年要求されてきている軽量化や省資源化を達成することが困難となる恐れがある。
塗工紙の白色度は、その用途に応じて多少異なるが、印刷物、記録物として充分に満足な美観を得るという観点から、カラーアナライザー(型番:i5、マクベスグレタグ社製)にて測定して75%以上、さらには78%以上、特に80%以上であることが好ましい。
次に、本発明の塗工紙を以下の実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例1〜40及び比較例1〜2
表1又は表2に示す種類及び割合で、パルプ配合、下塗り塗工、顔料塗工を行い、印刷用塗工紙を得た。用いた顔料、原料および薬品は以下のとおりである。
(1)下塗り塗工
・サイズ剤
(品番:AK400 星光PMC社製)
・澱粉
(品番:酸化澱粉 エリエール商工製)
(2)顔料
・カオリンクレー:微粒クレー
(品番:カオファイン、イメリス社製)
・炭酸カルシウム:重質炭酸カルシウム
(品番:ハイドロカーブ90K、オミヤコーリア社製)
(3)接着剤
・スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス
(品番:XY4、日本エイアンドエル社製)
(4)ダスト防止剤
・ダスト防止剤A:メチルヘプタデカン酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)
・ダスト防止剤B:ジメチルヘキサデカン酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)
・ダスト防止剤C:エチルヘキサデカン酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)
・ダスト防止剤D:トリメチルペンタデカン酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)
・ダスト防止剤E:メチルエチルペンタデカン酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)
・ダスト防止剤F:t−ブチルテトラデカン酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)
・ダスト防止剤G:プロピルペンタデカン酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)
・ダスト防止剤H:ステアリン酸カルシウム(和光純薬工業(株)製)
(5)蛍光染料
・蛍光染料(i):アミノスチルベン系スルホン酸誘導体、ヘキサタイプ
(品番:カヤホールEXN、日本化薬(株)製)
・蛍光染料(ii):アミノスチルベン系スルホン酸誘導体、テトラタイプ
(品番:ケイコールCSDL、日本曹達(株)製)
・蛍光染料(iii):オキサゾール系蛍光染料
(品番:ケイコールSN、日本曹達(株)製)
(製造手順)
原料パルプとしてLBKPとNBKPを80:20の質量割合で配合し、このパルプ(絶乾量)に対して、各々固形分で、内添サイズ剤(品番:AK−720H、ハリマ化成(株)製)0.02質量%、カチオン化澱粉(品番:アミロファックスT−2600、アベベジャパン(株)製)1.0質量%、及び歩留向上剤(品番:NP442、日産エカケミカルス(株)製)0.02質量%を添加してパルプスラリーを得た。
次に、ワイヤーパート、プレスパート、プレドライヤーパート、アンダーコーターパート、アフタードライヤーパート、トップコーターパート、スキャッフドライヤーパート、カレンダーパート、リールパートを含む製紙システムを用いワインダーパートにて製品に仕上げた。
まず、パルプスラリーをワイヤーパートにて抄紙し、次いでプレスパート、プレドライヤーパートに供して、坪量37g/m2の基紙を製造し、次いでアンダーコーターパートにて、サイズ剤を片面あたり表1又は表2記載の塗工量(g/m2)となるよう、両面を下塗り塗工し、アフタードライヤーパートで乾燥した。その後、トップコーターパートにて表1又は表2のとおり顔料塗工(上塗り塗工)を行った。なお、顔料はカオリンクレーおよび重質炭酸カルシウムを表1又は表2記載の質量部で、合計100質量部となるよう使用し、接着剤とダスト防止剤をそれぞれ、顔料100質量部に対し表1又は表2記載の質量部配合し、酸化ポリエチレンは、ダスト防止剤に対して1質量%の割合となるよう配合し、顔料塗工液とした。顔料塗工層は、片面あたり表1又は表2記載の塗工量(g/m2)となるよう、両面を塗工し、坪量54g/m2の印刷用塗工紙を製造した。
次に、カレンダーパートにて、線圧200kN/m、速度1,000m/分で平坦化処理を施し、ワインダーパートに供して印刷用塗工紙を得た。
製造システムは上記以外にも、抄紙機とコーターパートとを分離したオフマシンコーターを用いても良く、抄紙機とソフトカレンダーを分離したオフマシンカレンダーを含むシステムを用いても良い。
なお、ワイヤーパートではギャップフォーマーを用いて抄紙し、アンダーコーターパートではロッドメタリングサイズプレスコーターを用い、トップコーターパートではブレードコーターを用いた。またカレンダーパートでは、スーパーカレンダーを用いた。
得られた塗工紙について、各物性及び特性を以下の方法にて調べた。その結果を表1及び表2に示す。
(a)白色度
カラーアナライザー(型番:カラーi5、マクベスグレタグ社製)にて測定した。測定条件はUVIN(紫外線を含む)、SCI(反射光を含む)、C光源、視野角2°。
(b)PPS平滑度
空気漏洩による平滑度試験機(パーカープリントサーフ、Lorentzen&Wet
tre社)にて、クランプ圧490Kpa、エアー圧1MPaで測定した。
(c)印刷適性
オフセット印刷機(型番:リソピアL−BT3−1100、三菱重工業(株)製)を使用し、カラーインク(品番:ADVAN、大日本インキ化学工業(株)製)にてカラー4色印刷を5000部行った。この印刷面について、目視及びルーペ(10倍)にて、印刷物の印刷ムラを観察し、その程度を以下の評価基準に基づいて評価した。
◎:印刷ムラがなく、印刷適性に優れ、実使用可能。
○:印刷ムラが若干発生し、印刷適性が若干劣るが、実使用可能。
△:印刷ムラが多少発生し、印刷適性が多少劣るが、実使用可能。
×:印刷ムラが発生し、印刷適性に劣り、実使用不可能。
(d)ロール汚れ
ソフトカレンダーの金属ロールに付着した、ラテックスおよびダスト防止剤の被膜による汚れについて、以下の評価基準に基づいて程度を評価した。
◎:ロール汚れがなかった。
○:ロール汚れが若干認められたが、操業性に問題はなかった。
△:ロール汚れが多少発生し、ロール掃除を行う必要があり、作業性が多少低下した。
×:ロール汚れが発生し、ロール掃除を頻繁に行う必要があり、作業性が低下した。
なお、前記評価基準のうち、◎、○、△が実使用可能であり、×は実使用不可能であった。
(e)剛性
A4サイズ(210mm×297mm)のサンプル20枚を重ね、長辺の一方をホチキスで3箇所(上端、中央、下端)綴じて水平に置き、1枚ずつ合計10枚めくって、以下の評価基準に基づいて紙の剛性を評価した。
◎:めくった後の紙がへたれず、剛性に優れる。
○:めくった後の紙が若干へたれ、若干剛性に劣る。
△:めくった後の紙が多少へたれ、多少剛性に劣る。
×:めくった後の紙がへたれ、剛性に劣る。
Figure 0005145067
Figure 0005145067

表1及び表2より、実施例1〜40では、塗工量が軽量でありながら、優れた平滑性及び印刷適性を具備し、剛性に優れ、かつ白色度が高い塗工紙が得られ、しかも、塗工層の平坦化処理(カレンダー処理)におけるロールへの汚れが実使用可能なレベルにあったことが分かる。
本発明の塗工紙は、例えば高級美術印刷物、カタログ、パンフレット、カレンダー等の高級商業印刷物に好適に使用することができる。

Claims (5)

  1. 基紙と、当該基紙上に、顔料と接着剤を主成分とする少なくとも1層の塗工層を有する塗工紙であって、前記塗工層の塗工量が片面あたり10g/m 以下であり、前記塗工層に、分岐脂肪酸塩を含有し、前記分岐脂肪酸塩の炭素数が18以下であることを特徴とする塗工紙。
  2. 前記基紙がサイズ剤で下塗り塗工されていることを特徴とする、請求項1に記載の塗工紙。
  3. 前記顔料のうち、炭酸カルシウムが50質量%以上を占めることを特徴とする、請求項1または2に記載の塗工紙。
  4. 前記分岐脂肪酸塩の含有量が、前記塗工層に含まれる全顔料100質量部に対して0.05〜0.50質量部であることを特徴とする、請求項1〜いずれか1項に記載の塗工紙。
  5. 前記塗工層に、さらに酸化ポリエチレンを含有することを特徴とする、請求項1〜いずれか1項に記載の塗工紙。
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