JP5143899B2 - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷を駆動するための負荷駆動装置に関する。
例えば車載用の負荷駆動装置は、発電機又はバッテリ等の電源と、各種ランプ、各種モータ等の負荷との間に接続され、負荷を駆動するために電源から与えられた電力をスイッチングするスイッチング部を備える。スイッチング部がオンにされた場合、負荷駆動装置を介して電源から負荷へ給電され、スイッチング部がオフにされた場合、電源から負荷へ給電されなくなる。
近年、環境に配慮し、また、車両の燃料費を低く抑えるために、様々な省エネルギ(以下、省エネという)対策が提案されている。また、従来、スイッチング部としては機械式リレーが用いられていたが、最近では半導体リレーが用いられている。以上のことから、負荷駆動装置に関する省エネ対策としては、半導体リレーを常にオンにして負荷を駆動する(以下、通常駆動という)のではなく、半導体リレーのオン/オフを適宜に切り替えて負荷を駆動する(以下、省エネ駆動という)ことによって、負荷に与える電力を削減し、この結果、負荷の消費電力(以下、負荷消費電力という)を低減させることが考えられる。
ところで、車両は残燃料量が少ない方が、車両の総重量が減少するため燃費が向上する。しかしながら、残燃料量が少ないと目的地に着くまでに燃料切れを起こす心配があるため、運転者が無駄に満タンにして燃費を悪化させるという事態を招く。
このような不都合を解消するために、車両の残燃料量と燃費との関連性を示す情報を運転者に提供する給油参考情報提供方法が開示されている(特許文献1参照)。この情報には、複数の異なる給油量と、各給油量だけ給油した場合に車両が走行し得る距離と、この距離を走行した場合の予想燃費とが含まれている。
運転者は、提供された情報を参考にして、車両を満タンにせずとも目的地まで燃料切れを起こさない量だけ車両に給油する。この結果、車両の燃費が向上し、延いては、車両の省エネが推進される。
特開2007−272798号公報
例えばランプに対応するスイッチング部を断続的にオンにした場合、連続的にオンにした場合よりもランプが暗くなる。このため、負荷の能力を重視する運転者は、省エネ駆動を敬遠しがちである。また、環境問題に関心がない運転者は、省エネ駆動の実行に消極的である。つまり、従来の負荷駆動装置には、車両の省エネが促進され難いという問題がある。
従って、運転者が積極的に省エネ駆動を実行したり、省エネ駆動機能を有する車両を選択したりする可能性を高めることができる負荷駆動装置が望まれている。
ところで、特許文献1に記載されている給油参考情報提供方法は、複数の異なる給油量に対する予想燃費が夫々具体的に示されるため、予想燃費が低くなる給油量を運転者が選択し易い。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、スイッチング部を断続的にオンにしている場合の負荷消費電力と、連続的にオンにしている場合の推定消費電力との差に関する値を報知する構成とすることにより、省エネルギ効果を示す値を具体的に示して、省エネを推進することができる負荷駆動装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、負荷に流れる電流の電流値を検出する電流検出部の検出結果に基づいて、負荷消費電力と推定消費電力との差に関する値を算出する構成とすることにより、省エネルギ効果を示す値を、簡易な回路構成で容易に算出することができる負荷駆動装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、電流検出機能付きの半導体リレーを用いる構成とすることにより、部品点数の増加を抑制することができる負荷駆動装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、制限受付部が電力の制限/無制限を受け付けた場合に、スイッチング部を断続的/連続的にオンにする構成とすることにより、省エネ駆動と通常駆動とを使用者の任意に切り替えることができる負荷駆動装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、比率受付部がデューティ比を受け付けた場合に、受け付けたデューティ比を用いてスイッチング部をPWM制御する構成とすることにより、負荷に与える電力を使用者の任意に増減することができる負荷駆動装置を提供することにある。
第1発明に係る負荷駆動装置は、負荷を駆動するための負荷駆動装置であって、前記負荷に与える電力をスイッチングするスイッチング部と、前記負荷に流れる電流の電流値を検出する電流検出部と、前記負荷に与える電力を制限するために、前記負荷に対応するスイッチング部を制御して断続的にオンにする断続制御手段と、該断続制御手段が前記スイッチング部を制御している場合に、該スイッチング部に対応する負荷の負荷消費電力と、前記スイッチング部を連続的にオンにしている場合の前記負荷の推定消費電力との差に関する値を算出する算出手段と、該算出手段が算出した値を報知する報知手段とを備え、前記算出手段は、少なくとも前記負荷消費電力を、前記電流検出部の検出結果に基づいて算出するようにしてあり、前記スイッチング部と前記電流検出部とを、自身に流れる電流の電流値を検出する機能を有する半導体リレーで兼用してなることを特徴とする。
発明に係る負荷駆動装置は、負荷に与える電力の制限/無制限を受け付ける制限受付部と、該制限受付部が無制限を受け付けた場合に、前記負荷に対応するスイッチング部を制御して連続的にオンにする連続制御手段とを更に備え、前記断続制御手段は、前記制限受付部が制限を受け付けた場合に、前記負荷に対応するスイッチング部を制御して断続的にオンにするようにしてあることを特徴とする。
発明に係る負荷駆動装置は、PWM制御を行なう際のデューティ比を受け付ける比率受付部を更に備え、前記断続制御手段は、前記比率受付部が受け付けたデューティ比を用いて、前記スイッチング部をPWM制御するようにしてあることを特徴とする。
第1発明にあっては、スイッチング部は、負荷に与える電力をスイッチングし、断続制御手段は、負荷に対応するスイッチング部を制御して断続的にオンにする。この結果、スイッチング部を連続的にオンにする場合よりも、負荷に与えられる電力が制限される。
断続制御手段がスイッチング部を制御して断続的にオンにしている場合(即ち省エネ駆動を実行している場合)に、算出手段は、負荷消費電力と推定消費電力との差に関する値を算出する。ここで、負荷消費電力とは、断続制御手段によって断続的にオンになるよう制御されているスイッチング部に対応する負荷の実際の消費電力であり、推定消費電力とは、このスイッチング部を連続的にオンにしている場合(即ち通常駆動を実行している場合)の負荷の推定の消費電力である。
従って、算出手段が算出する値は、負荷に与える電力を制限したことによる省エネルギ効果(以下、省エネ効果という)を示す値に相当する。この値は、例えば、推定消費電力から負荷消費電力を減算した電力差、この電力差を時間積算した電力量差、或いは、電力差又は電力量差に基づいて求めた電気代又は燃料費等である。
報知手段は、算出手段が算出した値を報知する。この結果、負荷駆動装置の使用者に対して、省エネ効果を示す値が具体的に示される。
発明にあっては、電流検出部は、負荷に流れる電流の電流値を検出する。この負荷とは、少なくとも、断続制御手段によって断続的にオンになるよう制御されているスイッチング部に対応する負荷である。
算出手段は、電流検出部の検出結果に基づいて、少なくとも負荷消費電力を算出し、算出結果に基づいて、負荷消費電力と推定消費電力との差に関する値を算出する。
負荷消費電力は、例えば、負荷に印加される電圧の電圧値と、負荷に流れる電流の電流値(即ち電流検出部の検出結果)と、スイッチング部のオン/オフの比率(例えばデューティ比)とを乗算することによって容易に求められる。つまり、負荷消費電力と推定消費電力との差に関する値(即ち、省エネ効果を示す値)を、容易に算出することができる。
また、本発明の負荷駆動装置は、例えば従来の負荷駆動装置に含まれているスイッチング部と負荷との間に電流検出部を直列に接続することによって容易に得ることができる。つまり、省エネ効果を示す値を、簡易な回路構成で算出することができる。
なお、このような電流検出部は、例えばスイッチング部の過熱保護制御を行なうために、スイッチング部に流れる電流の電流値を検出する電流検出部と兼用することができる。この場合、回路構成を更に簡易に、且つ小型にすることができる。
ところで、算出手段は、電流検出部の検出結果に基づいて推定消費電力も算出してよい。この場合、推定消費電力は、例えば、負荷に印加される電圧の電圧値と、負荷に流れる電流の電流値(即ち、電流検出部の検出結果)とを乗算することによって容易に求められる。
又は、算出手段は、例えば実験に基づいて予め与えられている固定値を推定消費電力として用いてもよい。
発明にあっては、自身に流れる電流の電流値を検出する機能を有する半導体リレーを用いて、スイッチング部及び電流検出部を構成する。
つまり、本発明の負荷駆動装置は、従来の負荷駆動装置に含まれているスイッチング部を、電流検出機能付きの半導体リレーに交換した回路構成に等しいため、部品点数は変化しない。
この結果、本発明の負荷駆動装置は、部品点数の増加を抑制することができ、回路構成を簡易に、且つ小型にすることができる。従って、部品点数の増加、回路構成の複雑化及び大型化によるコストの増大を抑制することができる。
仮に、電流検出機能付きの半導体リレーを用いない場合、従来の負荷駆動装置に電流検出部を追加しなければならないため、部品点数が増加する。
発明にあっては、制限受付部は、負荷に与える電力の制限/無制限を受け付ける。
連続制御手段は、制限受付部が無制限を受け付けた場合に、負荷に対応するスイッチング部を制御して連続的にオンにする。一方、断続制御手段は、制限受付部が制限を受け付けた場合に、負荷に対応するスイッチング部を制御して断続的にオンにする。
つまり、制限受付部が制限を受け付けた場合、スイッチング部のオン/オフを適宜に切り替えて負荷を駆動する省エネ駆動が実行され、負荷に与えられる電力が制限される。一方、制限受付部が無制限を受け付けた場合、スイッチング部を常にオンにして負荷を駆動する通常駆動が実行され、負荷に与えられる電力が制限されない。
一般的に、省エネ効果の向上と、負荷の能力(例えばランプの明るさ、空気調和機の空調能力等)の向上とを、同時的に図ることはできない。そこで、使用者は、報知された省エネ効果を示す値を参考にし、省エネ効果の向上を最優先する場合は、制限受付部を操作して省エネ駆動を実行し、負荷の能力の向上を最優先する場合は、制限受付部を操作して通常駆動を実行する。従って、使用者は、闇雲に省エネ駆動を忌避するのではなく、確たる根拠に基づいて、通常駆動を実行するか省エネ駆動を実行するかを判断することができる。特に、省エネ駆動を実行する場合、使用者は、自分が積極的に省エネに寄与しているという満足感を得ることができる。
発明にあっては、比率受付部は、PWM制御を行なう際のデューティ比を受け付ける。
断続制御手段は、比率受付部が受け付けたデューティ比を用いて、スイッチング部をPWM制御する。
従って、比率受付部が、小さいデューティ比を受け付けた場合、スイッチング部がオフになっている時間が長くなるため、負荷に与えられる電力が減少する。一方、比率受付部が、大きいデューティ比を受け付けた場合、スイッチング部がオンになっている時間が長くなるため、負荷に与えられる電力が増大する。
一般的に、省エネ効果の向上と、負荷の能力(例えばランプの明るさ、空気調和機の空調能力等)の向上とを、同時的に図ることはできない。そこで、使用者は、報知された省エネ効果を示す値を参考にし、省エネ効果の向上を優先しつつ省エネ駆動を実行する場合は、比率受付部を操作してデューティ比を減少させ、負荷の能力の向上を優先しつつ省エネ駆動を実行する場合は、比率受付部を操作してデューティ比を増加させる。従って、使用者は、闇雲に省エネ駆動を忌避するのではなく、確たる根拠に基づいて、省エネ効果と負荷の能力とが両立するように省エネ駆動を実行することができる。
本発明の負荷駆動装置による場合、省エネ効果を示す値を報知された使用者が、省エネ駆動を実行した実感を得ることができ、延いては、環境問題の改善に寄与した実感、電気代又は燃料費等を低く抑えた実感等を得ることができる。また、このような実感を得ることによって、使用者は積極的に省エネ駆動を実行したり、本発明の負荷駆動装置を備える車両、施設等を選択したりするようになる。この結果、本発明の負荷駆動装置は、省エネ、環境保全、及び地球温暖化防止等を促進することができる。
また、本発明の負荷駆動装置は、省エネ効果を示す値を具体的に示して環境対策に寄与するという点で商品性が向上する。従って、本発明の負荷駆動装置を備える車両、施設等の商品性も向上する。
本発明の実施の形態1に係る負荷駆動装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る負荷駆動装置で実行される負荷駆動処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る負荷駆動装置で実行される負荷駆動処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る負荷駆動装置で実行される省エネ効果報知処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る負荷駆動装置で実行される省エネ効果報知処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る負荷駆動装置の表示部に表示される報知テーブルの一例を示す模式図である。
1 負荷駆動装置
10 制御部
11,12 半導体リレー(スイッチング部,電流検出部)
15 操作部(制限受付部,比率受付部)
16 表示部(報知手段)
21,22 負荷
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る負荷駆動装置1の構成を示すブロック図である。
図中3は車両であり、車両3には、ヘッドライト、空気調和機のブロワ、リアデフォッガ等の複数の負荷21,22と、負荷21,22を駆動するための負荷駆動装置1と、車載発電機及びバッテリを用いてなる電源30と、負荷21,22全体への給電のオン/オフを切り替えるアクセサリスイッチ31とが搭載されている。負荷21,22は、電源30から負荷駆動装置1を介して給電される。
負荷駆動装置1は、制御部10、半導体リレー11,12、駆動回路13,14、操作部15、表示部16、及びROM17を備えるECUであり、負荷21,22に与える電力を制限しつつ負荷21,22を駆動する省エネ駆動と、制限せずに給電しつつ負荷21,22を駆動する通常駆動とを切り替えて実行するよう構成されている。以下では、負荷駆動装置1の詳細について説明する。
制御部10は、負荷駆動装置1の制御中枢であり、電源30から給電されるA/Dコンバータと、A/Dコンバータから給電されるマイクロプロセッサとを用いてなる。また、制御部10は、負荷駆動装置1の各部との間で各種の信号を入出力し、入力された信号の電圧値を検出する機能を有する。
更に、制御部10は、電源30によって制御部10に印加される電圧の電圧値を検出する機能を有する。電源30によって制御部10に印加される電圧は、電源30の電圧に相当する。この電圧値の検出は、所定の時間間隔で繰り返し実行される。
半導体リレー11,12は、夫々電流検出機能付きの半導体リレーであり、電流値の検出結果を制御部10へ出力する。更に詳細には、半導体リレー11,12夫々は、電源30から負荷21,22夫々に与える電力をスイッチングするスイッチング部としての機能と、半導体リレー11,12自身に流れる電流の電流値を検出する電流検出部としての機能とを有する。
半導体リレー11は、電源30と負荷21との間に直列に接続されており、半導体リレー11がオンの場合は電源30から負荷21へ電力が供給される。半導体リレー11が検出する電流値は、負荷21に流れる電流の電流値に相当する。
半導体リレー12は、半導体リレー11と同様の構成であって、電源30と負荷22との間に直列に接続されている。このため、半導体リレー12がオンの場合は電源30から負荷22へ電力が供給される。半導体リレー12が検出する電流値は、負荷22に流れる電流の電流値に相当する。
半導体リレー11,12及び制御部10は、互いに並列に接続されている。
駆動回路13,14夫々は、対応する半導体リレー11,12を駆動する。このために、各駆動回路13,14は、各半導体リレー11,12へ所定の信号を出力し、また、この信号の出力を停止する。
更に詳細には、各駆動回路13,14は、各半導体リレー11,12を連続的にオンにするための連続信号を出力する。また、各駆動回路13,14は、各半導体リレー11,12を断続的にオンにするための断続信号を出力する。更に、各駆動回路13,14は、各半導体リレー11,12を連続的にオフにするために、連続信号及び断続信号両方の出力を完全に停止する。
連続信号及び断続信号夫々の入出力は、制御部10によって制御される。このために制御部10は、後述する連続制御信号及び断続制御信号の何れか一方を各半導体リレー11,12へ出力する。
また、断続信号のデューティ比d(0<d<100[%])は、制御部10によってPWM制御される。このため、デューティ比dを変更する際に、制御部10は下記の式(1)を用いてデューティ比dを算出し、算出結果を駆動回路13,14に与える。
d=α×d0 (1)
ここで、d0 はデューティ比の基本値、αは基本値d0 の係数(以下、比率係数αという)であり、デューティ比dを増大させるか減少させるかに応じて、3種類の候補値αS ,αM ,αW (0<αS <αM <αW <1)の何れかひとつが用いられる。デューティ比dを“0”に近づけると各半導体リレー11,12がオフになっている時間が長くなって省エネの度合いが強くなり、“1”に近づけるとオンになっている時間が長くなって省エネの度合いが弱くなる。
デューティ比の基本値d0 と比率係数の候補値αS ,αM ,αW とは、ROM17に予め記憶されており、本実施の形態では、以下の数値が用いられる。
0 =85.2
αS =0.5
αM =0.8
αW =1.0
これらの数値は、デューティ比dを算出するときに、制御部10によってROM17から読み出される。
本実施の形態においては、基本値d0 及び候補値αS ,αM ,αW は負荷21,22に共通であるが、負荷21,22毎に異なる基本値d0 及び候補値αS ,αM ,αW がROM17に記憶されていてもよい。また、候補値は2個でもよく、4個以上でもよい。
なお、式(1)、基本値d0 及び候補値αS ,αM ,αW がROM17に記憶されている構成に限定されるものではない。例えば、デューティ比dの3種類の候補値dS ,dM ,dL =42.6,68.16,85.2がROM17に記憶されていてもよい。
また、式(1)、基本値d0 を算出するための式(2)及び候補値αS ,αM ,αW がROM17に記憶されていてもよい。
0 =(V0 /V)2 (2)
ここで、V0 は予め定められている基準電圧値、Vは制御部10が検出した電源30の電圧値である。基準電圧値V0 =12[V]であり、電圧値V=13[V]である場合、d0 =85.2となる。
更にまた、デューティ比dを算出するための式(3)と、基準消費電力V0 の候補値VS ,VM ,VL が、ROM17に記憶されていてもよい。
d=(V0 /V)2 (3)
また、電圧値Vの代わりに、負荷21,22夫々に印加される電圧の電圧値を用いてもよい。この場合、式(1),(2)又は式(3)を用いて、各負荷21,22に対応するデューティ比dが算出される。
操作部15は、ダイヤルスイッチを用いてなり、車両3の運転者によって手動で操作される。操作部15がオンにされている場合、操作部15から制御部10へ所定の信号(以下、比率設定信号という)が出力され、また、操作部15が「強」、「中」、「弱」の3段階に切り替えられることによって、比率設定信号の電圧の高低が3段階に切り替えられる。一方、操作部15がオフにされている場合、比率設定信号は出力されない。
操作部15が「強」(又は「弱」)に切り替えられた場合、高電圧(又は低電圧)の比率設定信号が制御部10に入力される。また、操作部15が「中」に切り替えられた場合、高電圧と低電圧との間の中程度の電圧の比率設定信号が制御部10に入力される。
ROM17において、高電圧(又は低電圧)の比率設定信号は、比率係数αの最小値の候補値αS (又は最大値の候補値αW )に関連付けられており、中程度の電圧の比率設定信号は、比率係数αの中程度の値の候補値αM に関連付けられている。
表示部16は、液晶表示パネルを用いてなり、制御部10に制御されて、省エネ駆動を実行したことによる省エネ効果を示す算数字を表示する。
図2及び図3は、本発明の実施の形態1に係る負荷駆動装置1で実行される負荷駆動処理の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、アクセサリスイッチ31がオンになったか否かを判定し(S11)、オフのままである場合は(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行し、オンになった場合は(S11でYES)、S12以降の処理を実行する。
運転者は、電力を大幅に制限する省エネ駆動を所望する場合は操作部15を「強」に切り替え、電力をほどほどに制限する省エネ駆動を所望する場合は操作部15を「中」に切り替え、電力をあまり制限しない省エネ駆動を所望する場合は操作部15を「弱」に切り替え、電力を制限しない通常駆動を所望する場合は操作部15をオフに切り替える。このとき、操作部15から制御部10へ、高電圧、中程度の電圧、若しくは低電圧の比率設定信号が出力されるか、又は、比率設定信号が出力されない。
制御部10は、操作部15から比率設定信号が入力されたか否かを判定する(S12)。操作部15から比率設定信号が入力されていない場合(S12でNO)、運転者は通常駆動を所望している。このため、制御部10は、通常駆動を実行するための連続制御信号を駆動回路13,14夫々へ出力する(S13)。
制御部10から連続制御信号が入力された駆動回路13,14は、半導体リレー11,12へ連続信号を出力する。この結果、半導体リレー11,12が連続的にオンにされる。つまり、S13における制御部10は、駆動回路13,14を用いて連続制御手段として機能する。
S13の処理完了後、制御部10は、アクセサリスイッチ31がオフになったか否かを判定し(S14)、オフになった場合は(S14でYES)、連続制御信号の出力を停止し(S15)、処理をS11へ戻す。この結果、半導体リレー11,12が連続的にオフにされる。
アクセサリスイッチ31がオンのままである場合(S14でNO)、制御部10は、操作部15から比率設定信号が入力されたか否かを判定する(S16)。操作部15から比率設定信号が未だに入力されていない場合(S16でNO)、運転者は連続制御手段の継続を所望している。このため、制御部10は、S13で実行した連続制御信号の出力を継続しつつ、処理をS14へ移す。
連続制御信号を出力している場合に操作部15から比率設定信号が入力されたとき(S16でYES)、運転者は通常駆動から省エネ駆動への切り替えを所望している。このため、制御部10は、S17以降の処理を実行する。
連続制御信号及び断続制御信号を出力していない場合に操作部15から比率設定信号が入力されたとき(S12でYES)、運転者は省エネ駆動を所望している。このため、制御部10は、S17以降の処理を実行する。
制御部10は、図示しないタイマを用いて、又は制御部10に入力されるクロックの個数を計数することによって、経過時間の計時を開始する(S17)。また、制御部10は、変数ΔWを“0”にリセットする(S18)。
ここで、ΔWは後述する電力量差であり、本実施の形態では、電力量差ΔWを、省エネ駆動を実行したことによる省エネ効果を示す値として用いる。
S18の処理完了後、制御部10は、操作部15から入力される比率設定信号の電圧値を検出し(S19)、検出結果に基づいて、比率係数の候補値αS ,αM ,αW の何れかひとつを比率係数αとしてROM17から読み出し(S20)、また、デューティ比の基本値d0 をROM17から読み出す(S21)。
S20の処理において、検出された電圧値が、所定の第1電圧値未満(又は所定の第2電圧値超過)である場合は、候補値αW (又は候補値αS )が比率係数αとして読み出され、第1電圧値以上且つ第2電圧値以下である場合は、候補値αM が比率係数αとして読み出される。
S21の処理完了後、制御部10は、式(1)を用いてデューティ比dを算出し(S22)、省エネ駆動を実行すべく、S22で算出されたデューティ比dを示す断続制御信号を駆動回路13,14夫々へ出力する(S23)。
制御部10から断続制御信号が入力された駆動回路13,14は、デューティ比dの断続信号を半導体リレー11,12へ出力する。この結果、半導体リレー11,12がデューティ比dに比例したオン/オフの割合で断続的にオンにされる。つまり、S23における制御部10は、駆動回路13,14を用いて断続制御手段として機能する。
S23の処理完了後、制御部10は、アクセサリスイッチ31がオフになったか否かを判定し(S24)、オフになった場合は(S24でYES)、断続制御信号の出力を停止し(S25)、経過時間の計時を終了してから、処理をS11へ戻す。この結果、半導体リレー11,12が連続的にオフにされる。
アクセサリスイッチ31がオンのままである場合(S24でNO)、制御部10は、操作部15から比率設定信号が入力され続けているか否かを判定する(S26)。操作部15から比率設定信号が入力され続けている場合(S26でYES)、運転者は省エネ駆動の継続を所望している。このため、制御部10は、操作部15から入力される比率設定信号の電圧値を検出して(S27)、検出結果が前回の検出結果から変化しているか否かを判定し(S28)、変化していない場合は(S28でNO)、S23で実行した断続制御信号の出力を継続しつつ、S24へ処理を移す。
操作部15から入力される比率設定信号の電圧値が変化した場合(S28でYES)、制御部10は、処理をS20へ戻し、S27の検出結果に基づいて、比率係数の候補値αS ,αM ,αW の何れかひとつを比率係数αとしてROM17から読み出す。この後、S21以降の処理が実行されることによって、半導体リレー11,12がPWM制御される。
操作部15から比率設定信号が入力されなくなった場合(S26でNO)、運転者は通常駆動を所望している。このため、制御部10は、経過時間の計時を終了して(S29)、処理をS13へ移す。
以上のような負荷駆動処理を制御部10が実行することによって、操作部15は、制限受付部及び比率受付部として機能する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る負荷駆動装置1で実行される省エネ効果報知処理の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、負荷駆動処理のS17の処理で経過時間の計時が開始されたか否かを判定し(S41)、開始されていない場合は(S41でNO)、省エネ駆動が実行されていないため、S41の処理を繰り返し実行する。
経過時間の計時が開始された場合(S41でYES)、省エネ駆動が実行されたため、制御部10は、電源30の電圧値Vを検出する(S42)。
S42の処理完了後、制御部10は、下記の式(4)〜(6)を用いて負荷消費電力Pを算出し(S43)、次いで、下記の式(7)〜(9)を用いて推定消費電力PE を算出する(S44)。
21=d×V×I21 (4)
22=d×V×I22 (5)
P=P21+P22 (6)
ただし、P21,P22は、省エネ駆動をしている場合の負荷21,22夫々の負荷消費電力であり、I21,I22は半導体リレー11,12が検出した電流値、即ち負荷21,22夫々を流れる電流の電流値である。
E21 =V×I21 (7)
E22 =V×I22 (8)
E =PE21 +PE22 (9)
ただし、PE21 ,PE22 は、通常駆動を実行したと仮定した場合の負荷21,22夫々の推定消費電力である。
ところで、負荷消費電力P21,P22及び推定消費電力PE21 ,PE22 を正確に算出するためには、S42で制御部10が検出した電圧値Vではなく、負荷21,22夫々に印加される電圧の電圧値を用いるべきである。しかしながら、負荷21,22夫々に印加される電圧の電圧値を直接的に検出することは困難であり、また、電圧値Vは、負荷21,22夫々に印加される電圧の電圧値に略等しいと看做すことができる。従って、本実施の形態の負荷駆動装置1は、電圧値Vを用いて負荷消費電力P21,P22及び推定消費電力PE21 ,PE22 を算出する式(4),(5),(7),(8)を用いる。
S44の処理完了後、制御部10は、下記の式(10)を用いて電力差ΔPを算出し(S45)、下記の式(11)を用いて電力量差ΔWを算出する(S46)。電力差ΔP及び電力量差ΔWは夫々正の値であり、操作部15が「弱」から「中」、「中」から「強」へ切り替えられることによって、電力差ΔPは増大する。式(11)は、電力差ΔPを時間積算するための式である。
ΔP=PE −P (10)
ΔW=ΔW+ΔP (11)
S46の処理完了後、制御部10は、所定時間(例えば10分)が経過したか否かを判定し(S47)、経過した場合(S47でYES)、経過時間の計時結果を“0”にリセットし(S48)、S46で算出した電力量差ΔWを表示部16に表示させ(S49)、電力量差ΔWを“0”にリセットする(S50)。
この結果、所定時間毎(例えば10分毎)に、表示部16に、省エネ駆動を実行したことによる省エネ効果を示す値として、電力量差ΔWが表示される。運転者は、表示部16に表示された電力量差ΔWを視認することによって、省エネを実行した実感を得る。
つまり、S46における制御部10は、算出手段として機能し、S49における制御部10及び表示部16は、報知手段として機能する。
S50の処理完了後、又は、所定時間が経過していない場合(S47でNO)、制御部10は、負荷駆動処理のS29の処理で経過時間の計時が終了したか否かを判定し(S51)、終了していない場合は(S51でNO)、省エネ駆動の実行が継続されているため、処理をS42へ戻す。経過時間の計時が終了した場合(S51でYES)、省エネ駆動の実行が終了したため、制御部10は、処理をS41へ戻す。
なお、負荷駆動装置1は、S45の処理で算出した電力差ΔPを表示部16に表示させてもよい。また、負荷駆動装置1は、電力量差ΔW又は電力差ΔPを表示する場合に、電力量差ΔW又は電力差ΔPの数値を算数字で表示するのみならず、例えば折れ線グラフ、棒グラフ等を用いて表示してもよい。この場合、運転者は、電力量差ΔW又は電力差ΔPの大小や時間的な変化等を感覚的に把握することができる。
また、負荷駆動装置1は、電力量差ΔW又は電力差ΔPを表示部16に表示させる代わりに、電力差ΔP分の電力又は電力量差ΔW分の電力量を、車載発電機で発電すると仮定した場合に必要となる燃料の量、この燃料の代金、又はこの燃料を用いて車両3が走行することができる距離等に換算して、表示部16に表示させてもよい。この場合、運転者は、省エネ駆動によってどの程度節約することができたかを、更に容易に把握することができる。ただし、電力量差ΔW又は電力差ΔPを燃料の量、代金等に換算するためには、電力量差ΔW又は電力差ΔPに乗算すべき係数を必要とする。この係数としては、例えば実験によって求められた値が、工場出荷時にROM17に記憶される。
更に、負荷駆動装置1は、運転者が車両3の運転を終了する場合に、省エネ効果を示す値を表示部16に表示させてもよい。
以上のような負荷駆動装置1は、電力量差ΔWを、省エネ効果を示す値として運転者に報知することができる。電力量差ΔWは、推定消費電力PE と負荷消費電力Pとの差である電力差ΔPを時間積算してなるため、例えば負荷消費電力P、又は負荷消費電力Pを時間積算してなる負荷消費電力量、或いは負荷21,22を駆動するために消費した燃料の量、この燃料の代金、又はこの燃料を用いて車両3が走行することができる距離等を表示する場合よりも、省エネ効果が把握し易い。
省エネ駆動が実行された場合、与えられる電力が低減する分、負荷21,22の消費電力が低減するため、省エネ効果は向上するが、負荷21,22の能力(ランプの明るさ、モータの回転速度等)が犠牲になる。一方、通常駆動が実行された場合、与えられる電力が増大する分、負荷21,22の消費電力が増大するため、負荷21,22の能力を十分に活かすことができるが、省エネを図ることができない。そこで、運転者は、報知された電力量差ΔWを参考に、操作部15を手動で操作することによって、省エネ効果と負荷21,22の能力とを適度なバランスで両立させることができる。
更に、半導体リレー11,12を備える負荷駆動装置1は、部分点数が抑制されているため、製造コストを抑制することができる。
なお、負荷駆動装置1の構成は、本実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、負荷駆動装置1は、車両3に搭載されるものに限定されない。ただし、負荷駆動装置1の作用・効果は、車両3に備えられる場合に特に有効である。
また、例えば1個の半導体リレー11に対し、複数個の負荷21,21,…が直列に接続される構成でもよい。又は、3個以上の負荷21,22,…が負荷駆動装置1に接続されていてもよく、この場合、負荷21,22,…の個数の増加に応じて、半導体リレー11,12,…及び駆動回路13,14,…の個数も増加する。逆に、負荷駆動装置1に1個の負荷21が接続されていてもよい。この場合、負荷22に接続されていない半導体リレー12及び駆動回路14は不要である。
更に、半導体リレー11,12の代わりに、駆動回路13によって駆動されるFETと、負荷21,22に流れる電流の電流値を検出して制御部10へ出力する電流センサとを備えていてもよい。この場合、部品点数は増加するが、その他の効果は本実施の形態の負荷駆動装置1と遜色がない。
また、制御部10及び駆動回路13,14の代わりに、駆動回路の機能を有する制御部を備え、この制御部が直接的に半導体リレー11,12を駆動する構成でもよい。この場合、部分点数は更に減少する。
更にまた、表示部16による報知に限定されず、図示しない音声出力部からのメッセージ、メロディ等の出力による報知を行なう構成であってもよい。
更に、表示部16は、負荷駆動装置1とカーナビゲーション装置、又は車載テレビジョン装置等とが共用する構成であってもよい。更にまた、表示部16を制御する表示用制御部を制御部10とは別個に設け、制御部10は電力差ΔPを算出して、算出結果を表示用制御部へ出力し、表示用制御部が、例えば電力量差ΔWを算出して表示部16に表示させてもよい。この場合、複数個の部品が算出手段として機能するため、演算負荷を分散させることができる。
また、制限受付部及び比率受付部の機能を有する操作部15の代わりに、制限受付部の機能を有する操作部と、比率受付部の機能を有する操作部とを備えてもよい。又は、半導体リレー11,12個々に省エネ駆動のオン/オフ及びデューティ比の変更を受け付けるべく、操作部15を2個備えてもよい。或いは、スライドスイッチを用いて操作部15を構成してもよく、タッチパネルを用いて操作部15を構成してもよい。
ところで、通常駆動を実行している場合に、実際の負荷消費電力と、省エネ駆動を実行していると仮定した場合の推定消費電力との差に基づいて予想省エネ効果を示す値を表示し、もしも省エネ駆動を実行していたらどの程度の省エネになったかということを報知することが考えられる。しかしながら、予想省エネ効果を報知することによって、運転者が、予想省エネ効果を示す値の分だけ損をしたような気分になるかもしれないため、本実施の形態では予想省エネ効果の報知は行なっていない。
実施の形態 2.
本実施の形態においては、省エネ効果を示す値として、電力量差ΔW以外の値を報知する負荷駆動装置1について説明する。
この負荷駆動装置1の構成は、実施の形態1の図1に示す負荷駆動装置1の構成と同様である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
省エネ効果を示す値の具体例として、本実施の形態では、省エネ駆動を実行したことによって節約された燃料の量(以下、燃料節約量という)ΔF、削減されたCO2 の量(以下、CO2 削減量という)ΔG、及び節約された燃料費(以下、燃料費節約金額という)ΔMを挙げる。
電力量を燃料消費量に換算する換算係数をA[L/Wh]とする。このとき、燃料節約量ΔFは、下記の式(12)を用いて算出される。ただし、換算係数Aは、車両3が備えるエンジン及び車載発電機のエネルギー変換効率等に依存する定数であり、実験又は理論に基づいて求められた値が、例えばROM17に予め記憶されている。
ΔF=ΔW×A (12)
ここで、燃料節約量ΔFが式(12)を用いて算出される理由を述べる。省エネ駆動をしている場合の負荷21,22全体の負荷消費電力量W及び負荷の燃料消費量(以下、負荷燃料消費量という)Fは、式(6)及び下記の式(13),(14)を用いて算出され、通常駆動を実行したと仮定した場合の負荷21,22全体の推定消費電力量WE 及び推定燃料消費量FE は、式(9)及び下記の式(15),(16)を用いて算出されるからである。ただし、式(13)及び式(15)は、負荷消費電力P及び推定消費電力PE を時間積算するための式である。
従って、燃料節約量ΔFを算出する式は下記の式(17)となる。{WE −W}=ΔWであるため、式(17)を変形することによって、式(12)が得られる。
W=W+P (13)
F=W×A (14)
E =WE +PE (15)
E =WE ×A (16)
ΔF=FE −F=WE ×A−W×A (17)
燃料消費量をCO2 排出量に換算する換算係数をB[kg/L]とする。このとき、CO2 削減量ΔGは、下記の式(18)を用いて算出される。ただし、換算係数Bは、燃料の種類に依存する定数であり、例えば、予めROM17に記憶されている。具体的には、ガソリンの場合B=2.3であり、軽油の場合、B=2.6である。
ΔG=FE ×B−F×B=ΔF×B (18)
燃料消費量を燃料費に換算する換算係数をC[円/L]とする。このとき、燃料費節約金額ΔMは、下記の式(19)を用いて算出される。ただし、換算係数Cは、燃料の種類に依存し、また、市場価格に応じて変動する。従って、換算係数Cは、例えば、負荷駆動装置1が備える図示しないテンキーを用いてユーザが入力する必要がある。なお、車両3が、通信機能を有するカーナビゲーション装置を備えている場合、換算係数Cは、カーナビゲーション装置を介して外部から受信される構成であってもよい。
ΔM=FE ×C−F×C=ΔF×C (19)
制御部10は、実施の形態1の図2及び図3に示す負荷駆動処理と同様の負荷駆動処理を実行し、また、図4に示す省エネ効果報知処理と略同様の省エネ効果報知処理を実行する。
省エネ効果報知処理を実行している場合、S48の処理が終了したときに、制御部10は、S46で算出した電力量差ΔWと、式(12),(18),(19)とを用いて、燃料節約量ΔF、CO2 削減量ΔG、及び燃料費節約金額ΔMを夫々算出する。
次いで、制御部10は、S49の処理で、燃料節約量ΔF、CO2 削減量ΔG、及び燃料費節約金額ΔMを表示部16に表示させる。このとき、制御部10は、電力量差ΔWも表示部16に表示させる構成でもよい。
以上のような負荷駆動装置1は、実施の形態1の負荷駆動装置1と同様の効果を奏する。また、省エネ効果の指標として複数種類の値が表示されるため、運転者は、自身にとって省エネの度合いが最も把握し易い値を参考にすることができる。
実施の形態 3.
本実施の形態における負荷駆動装置1の構成は、実施の形態1の図1に示す負荷駆動装置1の構成と略同様である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態1における負荷駆動装置1は、省エネ効果を示す値としての電力量差ΔWを運転者に報知する。しかしながら、電力量差ΔWが報知されただけでは、運転者には、負荷消費電力量Wが具体的にどの程度の値であったかを把握することはできない。
そこで、本実施の形態における負荷駆動装置1は、省エネ効果を示す値(即ち、負荷消費電力と推定消費電力との差に関する値)のみならず、負荷消費電力に関する値も同時的に報知する。具体的には、負荷駆動装置1は、省エネ効果を示す値である電力量差ΔW、燃料節約量ΔF、CO2 削減量ΔG、及び燃料費節約金額ΔMと、負荷消費電力に関する値である負荷消費電力量W、負荷燃料消費量F、CO2 排出量G、及び燃料費Mとを全て表示部16に表示させる。
また、実施の形態1における負荷駆動装置1は、所定時間毎に、この所定時間の間の電力量差ΔWを報知する。
一方、本実施の形態における負荷駆動装置1は、所定時間毎に、省エネ駆動が開始されてからの省エネ効果を示す値と負荷消費電力に関する値とを報知する。
更に、実施の形態1における負荷駆動装置1は、運転者が所望した任意のタイミングで、省エネ効果を示す値と負荷消費電力に関する値とを報知する。このために、負荷駆動装置1は、図示しない報知スイッチを更に備える。
制御部10は、実施の形態1の図2及び図3に示す負荷駆動処理と略同様の負荷駆動処理を実行する。ただし、制御部10は、S18の処理で、電力量差ΔWを“0”にリセットすると共に、負荷消費電力量Wも“0”にリセットする。
図5は、本発明の実施の形態3に係る負荷駆動装置1で実行される省エネ効果報知処理の手順を示すフローチャートである。図中のS41、S42、S45、S47、S48、及びS51の処理は、実施の形態1の図4に示す同一の符号の処理と同様であるため、説明を省略する。
S41及びS42の処理終了後、制御部10は、実施の形態1のS43及びS44の処理と同様にして、負荷消費電力P及び推定消費電力PE を算出する(S61)。次に、制御部10は、S45の処理を実行してから、式(11),(13)を用いて、電力量差ΔW及び負荷消費電力量Wを算出する(S62)。
次いで、制御部10は、報知スイッチがオンになったか否かを判定し(S63)、オフのままである場合は(S63でNO)、処理をS47へ移す。
報知スイッチがオンになった場合(S11でYES)、制御部10は、後述するS64へ処理を移す。また、S48の処理終了後、制御部10は、S64へ処理を移す。
制御部10は、S62で算出した負荷消費電力量Wと、下記の式(20),(21),(22)とを用いて、負荷燃料消費量F、CO2 排出量G、及び燃料費Mを夫々算出する(S64)。
F=W×A (20)
G=F×B (21)
M=F×C (22)
更に、制御部10は、S62で算出した電力量差ΔWと、式(12),(18),(19)とを用いて、燃料節約量ΔF、CO2 削減量ΔG、及び燃料費節約金額ΔMを夫々算出する(S65)。
そして、制御部10は、S62、S64及びS65で算出した各値を一覧表にまとめてなる報知テーブル(後述する図6参照)を表示部16に表示させ(S66)、処理をS51へ移す。
なお、報知テーブルは、S47で所定時間が経過した場合にのみ表示される構成でもよく、S63で報知スイッチがオンになった場合にのみ表示される構成でもよい。
図6は、表示部16に表示される報知テーブルの一例を示す模式図である。
図中「消費電力量」の欄には、「今回の運転中の消費/排出」の指標としての負荷消費電力量W(図中「200Wh」)と、「省エネ効果」の指標としての電力量差ΔW(図中「40Wh」)とが並置表示される。
同様に、「燃料消費」の欄には、負荷燃料消費量F(図中「10L」)と燃料節約量ΔF(図中「2L」)とが表示され、「燃料代」の欄には、燃料費M(図中「1000円」)と燃料費節約金額ΔM(図中「200円」)とが表示され、「CO2 排出量」の欄には、CO2 排出量G(図中「23kg」)とCO2 削減量ΔG(図中「4.6kg」)とが表示される。
従って、報知テーブルを視認した運転者は、「省エネ効果」の指標となる値のみならず、「今回の運転中の消費/排出」の指標となる値も容易に把握することができる。
以上のような負荷駆動装置1を用いる場合、例えば電力量差ΔWが十分に大きくとも、負荷消費電力量Wが過剰に多いのであれば、運転者は、省エネの度合いが不十分であると判断することができる。このような場合、運転者は、例えば不要な負荷21,22をオフにすることによって、更なる省エネを図ることができる。
なお、ここに開示された実施の形態1〜3は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、請求の範囲と均等の意味及び請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、負荷駆動装置1に、本実施の形態1〜3に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。

Claims (3)

  1. 負荷を駆動するための負荷駆動装置であって、
    前記負荷に与える電力をスイッチングするスイッチング部と、
    前記負荷に流れる電流の電流値を検出する電流検出部と、
    前記負荷に与える電力を制限するために、前記負荷に対応するスイッチング部を制御して断続的にオンにする断続制御手段と、
    該断続制御手段が前記スイッチング部を制御している場合に、該スイッチング部に対応する負荷の負荷消費電力と、前記スイッチング部を連続的にオンにしている場合の前記負荷の推定消費電力との差に関する値を算出する算出手段と、
    該算出手段が算出した値を報知する報知手段と
    を備え
    前記算出手段は、少なくとも前記負荷消費電力を、前記電流検出部の検出結果に基づいて算出するようにしてあり、
    前記スイッチング部と前記電流検出部とを、自身に流れる電流の電流値を検出する機能を有する半導体リレーで兼用してなることを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 負荷に与える電力の制限/無制限を受け付ける制限受付部と、
    該制限受付部が無制限を受け付けた場合に、前記負荷に対応するスイッチング部を制御して連続的にオンにする連続制御手段と
    を更に備え、
    前記断続制御手段は、前記制限受付部が制限を受け付けた場合に、前記負荷に対応するスイッチング部を制御して断続的にオンにするようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
  3. PWM制御を行なう際のデューティ比を受け付ける比率受付部を更に備え、
    前記断続制御手段は、前記比率受付部が受け付けたデューティ比を用いて、前記スイッチング部をPWM制御するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の負荷駆動装置。
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