JP5142996B2 - ボロアルミノシリケートガラスの清澄 - Google Patents

ボロアルミノシリケートガラスの清澄 Download PDF

Info

Publication number
JP5142996B2
JP5142996B2 JP2008519584A JP2008519584A JP5142996B2 JP 5142996 B2 JP5142996 B2 JP 5142996B2 JP 2008519584 A JP2008519584 A JP 2008519584A JP 2008519584 A JP2008519584 A JP 2008519584A JP 5142996 B2 JP5142996 B2 JP 5142996B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
mole percent
mgo
cao
oxide basis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008519584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008544942A5 (ja
JP2008544942A (ja
Inventor
ジェイ エリソン,アダム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corning Inc
Original Assignee
Corning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=36942503&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP5142996(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Corning Inc filed Critical Corning Inc
Publication of JP2008544942A publication Critical patent/JP2008544942A/ja
Publication of JP2008544942A5 publication Critical patent/JP2008544942A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5142996B2 publication Critical patent/JP5142996B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/089Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron
    • C03C3/091Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B17/00Forming molten glass by flowing-out, pushing-out, extruding or drawing downwardly or laterally from forming slits or by overflowing over lips
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B17/00Forming molten glass by flowing-out, pushing-out, extruding or drawing downwardly or laterally from forming slits or by overflowing over lips
    • C03B17/06Forming glass sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B5/00Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
    • C03B5/06Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture in pot furnaces
    • C03B5/08Glass-melting pots
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C1/00Ingredients generally applicable to manufacture of glasses, glazes, or vitreous enamels
    • C03C1/004Refining agents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

関連出願の説明
本出願は、ここに引用する、2005年6月28日に出願され、「ボロアルミノシリケートガラスの清澄」と題する米国特許出願第60/694478号の恩恵を主張するものである。
本発明は、アクティブマトリクス型液晶ディスプレイ(AMLCD)などのフラットパネルディスプレイ装置において基板として使用するための所望の物理的および化学的性質を示す、アルカリを含まないボロアルミノシリケートガラスに関する。ある態様によれば、本発明は、そのようなガラスの清澄(当該技術分野において「精錬(refining)」とも称される)に関する。
ディスプレイは広く、2つのタイプの内の一方、すなわち放射型(例えば、CRTおよびプラズマディスプレイパネル(PDP))または非放射型に分類されるであろう。液晶ディスプレイ(LCD)が属するこの後者の一群は外部光源に依存し、ディスプレイは光変調器としてのみ働く。液晶ディスプレイの場合には、この外部光源は、周囲光(反射型ディスプレイに用いられる)または専用光源(直視型ディスプレイに見られるような)いずれかであろう。
液晶ディスプレイは、光を変調するために液晶(LC)材料の3つの固有特性に依存する。最初の特性は、偏光の旋光を生じさせるLC材料の能力である。第2の特性は、液晶の機械的配向へのそのような旋光の依存性である。そして、第3の特性は、外部電場の印加により機械的配向を経験する液晶の能力である。単純ねじれネマティック(TN)液晶ディスプレイの構造において、2枚の基板が液晶材料の層を取り囲む。ノーマリーホワイトとして知られているディスプレイタイプにおいて、基板の内面にアライメント層を施すと、液晶配向子が90°旋回する。これは、液晶セルの一方の面に進入する直線偏光の偏光は、液晶材料によって、90°旋回することを意味する。互いに90°に方向付けられた偏光フイルムが基板の外面に配置される。
光が、第1の偏光フイルムに進入した際に、線形偏光される。液晶セルを横切ると、この光の偏光は、90°旋回し、第2の偏光フイルムを通して出ることができる。液晶層に亘り電場を印加すると、その電場で液晶配向子がアライメントされ、その光を旋回させる能力が妨げられる。このセルを通過する線形偏光は、偏光が旋回せず、それゆえ、第2の偏光フイルムにより遮断される。よって、最も単純な意味で、液晶材料はライトバルブになり、光透過を可能にするまたは遮断するその能力は、電場の印加により制御される。
上述した説明は、液晶ディスプレイにおける1つのピクセルの動作に関する。大量情報タイプのディスプレイには、当該技術分野においてサブピクセルと称されるこれらのピクセルを数百万、マトリクス形式に集成する必要がある。アドレス速度を最大にし、クロストークを最小にしながら、これらのサブピクセルの全てにアドレスすること、すなわち、これらのサブピクセルの全てに電場を印加することには、いくつもの課題がある。サブピクセルにアドレスするための好ましい様式の内の1つは、アクティブマトリクス型液晶ディスプレイ(AMLCD)の基礎を形成する、各サブピクセルに位置する薄膜トランジスタで電場を制御することによるものがある。
これらのディスプレイの製造は非常に複雑であり、基板ガラスの性質は極めて重要である。第1に、そして最も重要なことに、AMLCD装置製造に用いられるガラス基板は、厳重に制御された物理的寸法を有する必要がある。ダウンドロー・シート・ドロープロセスおよび特に、特許文献1(ドカーティ(Dockerty))および2(ドカーティ)に記載されたフュージョンプロセスは、ラップ仕上げおよび研磨などの費用のかかる成形後の仕上げ操作を必要とせずに基板として使用できるガラスシートを供給できる数少ないプロセスの内の1つである。残念ながら、このフュージョンプロセスにより、ガラス特性にむしろ厳しい制約が課せられ、好ましくは100,000ポアズより大きい、より好ましくは150,000ポアズより大きい、比較的高い液相線粘度が必要とされる。
一般に、フラットパネルディスプレイを構成する2枚のプレート(基板アセンブリ)は、別個に製造される。一方の、カラーフィルタプレートは、その上に堆積された一連の赤、青、緑、および黒の有機染料を有する。これらの原色の各々は、対になるアクティブプレートに正確に対応しなければならない。2枚のプレートの製造中に経験する周囲の温熱条件間の差の影響を除去するために、その寸法が温熱条件に関係のないガラス基板(すなわち、熱膨張係数の低いガラス)を使用することが望ましい。しかしながら、この性質は、膨張の不一致により生じる、堆積されるフイルム(例えば、シリコンフイルム)と基板との間に発生する応力とバランスをとる必要がある。最適な熱膨張係数(CTE)は、28〜34×10-7/℃(0〜300℃)、より好ましくは28〜33×10-7/℃(0〜300℃)の範囲にあると予測される。
アクティブ薄膜トランジスタを含んでいるのでそう呼ばれるアクティブプレートは、一般的な半導体タイプのプロセスを用いて製造される。これらには、スパッタリング、CVD、フォトリソグラフィー、およびエッチングが含まれる。これらのプロセス中にガラスが変化していないことが極めて望ましい。それゆえ、ガラスは、熱安定性および化学的耐久性の両方を示す必要がある。
熱安定性(熱圧縮または収縮としても知られている)は、個々のガラス組成の固有の粘性(歪み点により示される)および製造プロセスによって決まるガラスシートの熱履歴の両方に依存する。特許文献3(ダンボー(Dubaugh)等)および4(チャコン(Chacon)等)には、フュージョンプロセスの熱履歴にさらされたときに、a−Si薄膜トランジスタ(TFT)および超低温p−Si TFTの両方に基づくアクティブプレートにとって許容できる熱安定性を有する、650℃を超える歪み点を持つガラスが開示されている。高温加工(低温p−Si TFTに要求されるような)では、熱安定性を確実にするためにガラス基板にアニーリング工程を追加する必要があるであろう。
化学的耐久性は、製造プロセスに用いられる様々なエッチング液による攻撃に対する耐性を意味する。特に関心があるのは、シリコン層をエッチングするのに用いられるドライエッチング条件からの攻撃に対する耐性である。ドライエッチング条件を基準評価するために、基板サンプルが、110BHFとして知られるエッチング液に曝露される。このテストは、ガラスのサンプルを1体積の50質量%のHFおよび10体積の40質量%のNH4Fの溶液中に30℃で5分間に亘り浸漬する工程からなる。サンプルは、質量損失および外観についてランク付けされる。110BHFテスト以外に、ガラス基板は、酸性条件に対する耐性についてもテストされる。この場合、エッチング液は5%のHClであり、ガラスサンプルはそのテスト液中に95℃で24時間に亘り浸漬される。
これらの要件に加え、AMLCDの製造業者は、より大きなディスプレイサイズへの要望と規模の経済性の両方によって、より大きなサイズのガラス片を加工するように駆り立てられていることに気付いてきた。現在の業界基準は第6世代(1500mm×1850mm)および第7世代(1870mm×2200mm)であるが、今後の取組みは、各側で2メートルを超える大きなサイズにさえ向けられている。これにより、いくつかの懸念が生じる。
第1の懸念は、単純にガラスの質量である。ある世代から次の世代に進むと、ガラスの質量増加は、ガラスを加工ステーションに移送し、そこに通過させるために用いられるロボット式取扱装置にとって重要な意味を持つ。さらに、ガラス密度およびヤング率に依存する弾性垂れ下がり(sag)は、より大きなシートサイズについて特に重大な問題となり、加工ステーション間のガラスの移送に用いられるカセット内にガラスを装填し、取り出し、間隔を空ける能力に影響を与える。
質量と垂れ下がりの問題に加え、基板の増加しているサイズは、欠陥のないガラスシートの製造に関して大きな課題をもたらす。サブピクセルの小さなサイズのために、ディスプレイ用途に用いられる基板は、実質的に完全に欠陥がないものでなくてはならない。
欠陥の主要な源の1つは、バッチ材料が溶融されるときに溶融ガラス中に捕捉される空気から生じるガス状含有物(「シード」としても知られている)である。歴史的に、そのようなガス状含有物は、清澄剤としてヒ素を使用することによって除去されてきた。しかしながら、ヒ素は環境と健康の問題を引き起こし、それゆえ、ヒ素レベルの低いガラスおよび好ましくは実質的にヒ素を含まないガラスを製造するために、当該技術分野において引き続き試行がなされている。特許文献5(ドルフェルド(Dorfeld)等)、6(バンゲ(Bange)等)、7(バンゲ等)および同時係属出願の特許文献8には、ヒ素を含まないガラスを製造するプロセスが開示されている。
ヒ素による清澄をアンチモンにより清澄で置き換える取組みがなされてきた。しかしながら、アンチモンには、それ自体の環境および健康の問題がある。また、ヒ素と比較して、アンチモンは、それほど効果的ではない清澄剤である。
米国特許第3338696号明細書 米国特許第3682609号明細書 米国特許第5374595号明細書 米国特許第6319867号明細書 米国特許第5785726号明細書 米国特許第6128924号明細書 米国特許第5824127号明細書 米国特許出願第11/116669号明細書
量の点では、工業的に製造されているガラスシート中のガス状含有物レベルは、少なくとも500cm3の体積を持つシートに関して、0.10ガス状含有物/ガラスのcm3 以下、好ましくは、0.05含有物/ガラスのcm3 以下である必要がある。さらに、1枚のまたは単に数枚のガラスシートにおいて低レベルのガス状含有物を達成することが十分ではなく、費用効果を高くするために、ガラス製造業者は、上述した低含有物レベルを常に達成する必要がある。そのような一貫性の尺度は、連続して製造されるガラスシートの一群、例えば、50枚の連続ガラスシートにおけるガス状欠陥レベルを調査することにある。それゆえ、工業的実行可能性を持つために、ディスプレイ用途における基板として使用することを意図したガラスは、少なくとも50枚の連続シートの平均で、上記(またはそれよりよい)ガス状含有物レベルを達成する必要がある。
上記に鑑みて、より大きなシートサイズに関連する難点を緩和するために低い密度、好ましくは2.45グラム/cm3以下の密度、および例えば、フュージョンプロセスによる製造を可能にするために100,000ポアズ以上の液相線粘度を持つ、ディスプレイ装置用のガラス組成物を提供することが望ましいであろう。加えて、そのガラスが、0〜300℃の温度範囲に亘り、28〜34×10-7/℃の範囲、好ましくは約28〜33×10-7/℃の間の熱膨張係数(CTE)を持つことが望ましいであろう。さらに、そのガラスが、650℃より高い歪み点を有し、エッチング液からの攻撃に対して耐性であることが有利であろう。また、そのガラスが、工業的に製造されたときに、清澄剤としてヒ素および/またはアンチモンを使用せずに、低いガス状含有物レベルを持つことが望ましいであろう。
第1の態様によれば、本発明は、酸化物基準のモルパーセントで表して、64.0〜71.0%のSiO2、9.0〜12.0%のAl23、7.0〜12.0%のB23、1.0〜3.0%のMgO、6.0〜11.5%のCaO、0〜2.0%(好ましくは、0〜1.0%)のSrO、および0〜0.1%のBaOを含む無アルカリガラスであって、
(a) 1.00≦Σ[RO]/[Al23]≦1.25(好ましくは、1.03≦Σ[RO]/[Al23]≦1.12)、ここで、[Al23]はAl23のモルパーセントであり、Σ[RO]はMgO,CaO,SrOおよびBaOのモルパーセントの合計と等しく、
(b) ガラスが以下の組成的特徴の内の少なくとも1つ(好ましくは両方)を有する:
(i) 酸化物基準で、ガラスが多くとも0.05モルパーセントのSb23しか含まない、
(ii) 酸化物基準で、ガラスが少なくとも0.01モルパーセントのSnO2を含む、
無アルカリガラスを提供する。
このガラスが、酸化物基準で、ガラスが多くとも0.05モルパーセントのAs23しか含まないというさらに別の組成的特徴を有することが好ましい。
第2の態様によれば、本発明は、酸化物基準のモルパーセントで表して、64.0〜71.0%のSiO2、9.0〜12.0%のAl23、7.0〜12.0%のB23、1.0〜3.0%のMgO、6.0〜11.5%のCaO、0〜1.0%のSrO、および0〜0.1%のBaOを含む無アルカリガラスであって、Σ[RO]/[Al23]≧1.00(好ましくは、Σ[RO]/[Al23]≧1.03)の無アルカリガラスを提供する。
Σ[RO]/[Al23]比が1.25以下(より好ましくは、1.12以下)であることが好ましい。また、前記ガラスは、以下の組成的特徴の内の少なくとも1つ(より好ましくは全て)を有することが好ましい:
(a) 酸化物基準で、ガラスが多くとも0.05モルパーセントのAs23しか含まない、
(b) 酸化物基準で、ガラスが多くとも0.05モルパーセントのSb23しか含まない、
(c) 酸化物基準で、ガラスが少なくとも0.01モルパーセントのSnO2を含む。
第3の態様によれば、本発明は、ダウンドロープロセス(例えば、フュージョンプロセス)により無アルカリガラスシートを製造する方法であって、シートを構成するガラスが、SiO2、Al23、B23、MgOおよびCaOを含み、酸化物基準で:
(i) 1.0以上のΣ[RO]/[Al23]比、および
(ii) 1.0モルパーセント以上(好ましくは3.0モルパーセント以下)のMgO含有量、
を有するようにバッチ材料を選択し、溶融し、清澄させる各工程を有してなり、
(a) 清澄工程が、相当な量のヒ素またはアンチモンのいずれも使用せずに行われ(すなわち、As23およびSb23の濃度が各々、0.05モルパーセント以下である)、
(b) 溶融され清澄されたバッチ材料からダウンドロープロセスにより製造された50枚の連続ガラスシートの一群が、0.05ガス状含有物/立方センチメートル未満の平均ガス状含有物レベルを有し、その一群における各シートが少なくとも500立方センチメートルの体積を有する、
方法を提供する。
シートを構成するガラスがBaOを実質的に含まない(すなわち、BaOの濃度が0.05モルパーセント以下である)ことが好ましい。また、清澄にSnO2を使用することが好ましい。
本発明の先の態様の各々によれば、前記ガラスは、以下の特性を好ましくはいくつか、最も好ましくは全てを有する:
(a) 2.41グラム/cm3以下の密度、
(b) 100,000ポアズ以上の液相線粘度、
(c) 650℃以上の歪み点、
(d) 関係式:
28×10-7/℃≦CTE≦34×10-7/℃
を満たす、温度範囲0〜300℃に亘る線熱膨張係数(CTE)。
先に指定した範囲は、その範囲の端点を含むことに留意されたい。例えば、SiO2が、酸化物基準で64.0〜71.0モルパーセントの濃度を持つと指定されたときに、64.0および71.0の値は、SiO2濃度に関して許容される値に含まれる。同様に、濃度または他のパラメータが「XとYの間である」と記載されたときに、XおよびYの値は、範囲の一部として含まれる。
本発明の追加の特徴および利点は、以下の詳細な説明に述べられており、その説明から当業者には容易に明白である、またはここに記載された本発明を実施することによって認識されるであろう。添付の図面は、本発明をさらに理解するために含まれたものであり、本明細書に包含され、その一部を構成する。
本明細書および図面に開示された本発明の様々な特徴は、任意の組合せおよび全ての組合せで用いてもよいことが理解されよう。より一般的に、先の要約および以下の詳細な説明は、本発明の単なる例示であり、本発明の性質および特徴を理解するための概要または構成を提供することが意図されている。
先に述べたように、本発明は、フラットパネルディスプレイ、例えば、AMLCDにおける基板として使用するための改良ガラスに関する。特に、そのガラスは、そのような基板の様々な特徴要件を満たす。ガラスの主成分は、SiO2、Al23、B23、および少なくとも2種類のアルカリ土類酸化物、すなわち、少なくともMgOおよびCaOである。
SiO2は、本発明のガラスの基本ガラス形成材として働く。その濃度は、フラットパネルディスプレイガラス、例えば、AMLCDガラスに適した密度および化学的耐久性、並びにガラスをダウンドロープロセス(例えば、フュージョンプロセス)により形成できるようにする液相線温度(液相線粘度)を持つガラスを提供するために64モルパーセントより多いべきである。
特に、フラットパネルディスプレイ用途、特に、AMLCDに使用するのに適するために、本発明のガラスは、2.45グラム/cm3以下(より好ましくは2.43グラム/cm3以下、最も好ましくは2.41グラム/cm3以下)の密度、研磨サンプルを95℃で24時間に亘り5%のHCl溶液に曝露したときに0.8ミリグラム/cm3以下の質量損失、および30℃で5分間に亘り1体積の50質量%のHFおよび10体積の40質量%のNH4Fの溶液に曝露したときに1.5ミリグラム/cm3未満の質量損失を有することが好ましい。
ダウンドロープロセスにより形成されるために、本発明のガラスは、好ましくは100,000ポアズ以下、より好ましくは150,000ポアズ以下、最も好ましくは200,000ポアズ以下の液相線粘度を有する。
上限に関して、SiO2濃度は、従来の大量溶融技法、例えば、耐火性溶融装置内でのジュール溶融を用いてバッチ材料を溶融できるように71モルパーセント以下であるべきである。SiO2の濃度が71モルパーセントを超えると、一般に200ポアズ温度(溶融温度)が、典型的な従来の溶融プロセスの上限である1650℃を超えてしまう。
SiO2濃度は、好ましくは66.0と70.5モルパーセントの間、より好ましくは66.5と70.0モルパーセントの間、最も好ましくは67.0と69.5モルパーセントの間である。そのSiO2濃度の結果として、本発明のガラスは一般に、1600℃以上かつ1650℃以下の溶融温度を有する。
Al23は、本発明のガラスの別のガラス形成材である。9.0モルパーセント以上のAl23濃度で、低い液相線温度および対応する高い液相線粘度を持つガラスが提供される。少なくとも9.0モルパーセントのAl23を使用すると、ガラスの歪み点およびヤング率も改善される。1.00以上のΣ[RO]/[Al23]比を達成するために(以下参照)、Al23濃度は、12.0モルパーセント未満に維持する必要がある。Al23濃度は、9.5と11.5モルパーセントの間であることが好ましい。
23は、ガラス形成材、および溶融を助け、溶融温度を低下させる融剤の両方である。これらの効果を達成するために、本発明のガラスは、7.0モルパーセント以上のB23濃度を有する。しかしながら、B23が多量であると、歪み点(7.0モルパーセントを超えるB23の各モルパーセント毎に約10℃)、ヤング率、および化学的耐久性が減少してしまう。
フラットパネル(例えば、AMLCD)用途に使用するために、本発明のガラスは、650℃以上(より好ましくは655℃以上、最も好ましくは660℃以上)の歪み点、10.0×106psi(約69.0GPa)以上(より好ましくは10.3×106psi(約71.0GPa)以上、最も好ましくは10.6×106psi(約73.1GPa)以上)のヤング率、およびこのガラスのSiO2含有量の説明に関して上述した化学的耐久性を有することが好ましい。ガラスの製造後の熱処理中の圧縮/収縮によるパネル歪みを防ぐのに役立つように、歪み点が高いことが望ましい。出荷および取扱い中に大きなガラスシートが示す垂れ下がりの量を減少させるので、高いヤング率が望ましい。
上記特性を達成するために、本発明のガラスは12.0モルパーセント以下のB23濃度を有する。B23濃度は、好ましくは8.0と12.0モルパーセントの間、より好ましくは8.5と11.5モルパーセントの間、最も好ましくは9.0と11.0モルパーセントの間である。
Al23およびB23濃度は、ガラスの溶融特性および成形特性を維持しながら、歪み点を増加させ、ヤング率を増加させ、耐久性を改善し、密度を減少させ、CTEを減少させるように対として選択されることが好ましい。例えば、B23の増加およびAl23の対応する減少は、低い密度およびCTEを得るのに有用であり得、一方で、Al23の増加がΣ[RO]/[Al23]比を1.00未満に減少させないという条件で、Al23の増加およびB23の対応する減少は、歪み点、ヤング率、および耐久性を増加させるのに有用であり得る。参考のために、上述したように、AMLCD用途に使用するためのガラスは、28〜34×10-7/℃の範囲にCTE(0〜300℃)を有することが好ましい。
ガラス形成材(SiO2、Al23、およびB23)に加え、本発明のガラスは、少なくとも2種類のアルカリ土類酸化物、すなわち、少なくともMgOおよびCaO、並びに随意的なSiOおよび/またはBaOも含有する。アルカリ土類酸化物は、ガラスに、溶融、清澄、成形および最終用途にとって重要な様々な特性を与える。
本発明によれば、ガラス中のMgO濃度、および[Al23]はAl23のモルパーセントであり、Σ[RO]はMgO,CaO,SrOおよびBaOのモルパーセントの合計と等しい、ガラスのΣ[RO]/[Al23]比は、ガラスの性能にとって重要であり、特に、溶融性および清澄に関して重要である。
動作の任意の特定の理論で拘束することを意図するものではないが、ガラスの化学的性質の以下の態様が、本発明のガラスにおけるMgOおよびΣ[RO]/[Al23]比の役割に含まれると考えられる。
当該技術分野において知られているように、アルミノケイ酸塩ガラスにおいて、Al3+イオンは、4つの酸素イオン(O2-)により囲まれようとする。このことが起きる1つの手段は、電荷均衡相互作用と従来呼ばれる。4つのO2-に結合したケイ素イオン(Si4+)は、各O2-の結合要求に向かって+1の増分電荷または1/4x(+4)の寄与と考えられる。転じて、これらの酸素イオンの内の1つが4配位Al3+に結合した場合、次いで、+13/4の合計に関して、O2-イオンの結合要求に向かう1/4×(+3)=+3/4の追加の寄与となる。残りの+1/4は、アルカリ土類などの近くの+2陽イオンにより得られる。例えば、1/8×(+2)=+1/4。正に荷電したイオンにより与えられた全電荷は、酸素イオンの負の電荷を正確に釣り合わせ、アルミニウムは、4配位のままであり得る。この役割を果たす+2陽イオンは、電荷均衡陽イオンと呼ばれる。Σ[RO]/[Al23]比が1以上であるという条件で、アルミノケイ酸カルシウムガラス中のほぼ全てのアルミニウムが酸素により4配位されることになる。M Taylor, GE Brown, Structure of mineral glasses: I. The feldspar glasses NaAlSi3O8, KAlSi3O8, CaAl2Si2O8. Geochim. Cosmochim Acta 43:61-75 (1979); P. McMillan, B. Piriou, A Navrotsky, A Raman spectroscopic study of glasses along the joins silica-calcium aluminate, silica- sodium aluminate, and silica-potassium aluminate. Geochim Cosmochim Acta 46:2021-2037 (1982); およびA Navrotsky, G Peraudeau, P McMillan, JP Coutures, A thermochemical study of glasses and crystals along the joins silica-calcium aluminate and silica-sodium aluminate. Geochim Cosmochim Acta 46:2039-2047 (1982)を参照のこと。当該技術分野において知られているように、+2陽イオンによる電荷均衡の有効性は、そのサイズに逆に変動する。これについての通常の説明は、小さな+2陽イオンが酸素イオンを分極させ、他の陽イオンとのその結合を不安定にする。KL Geisinger, GV Gibbs, A Navrotsky, A molecular orbital study of bond length and angle variations in framework silicates. Phys Chem Minerals U: 266-285 (1985); およびA Navrotsky, KL Geisinger, P McMillan, GV Gibbs, The tetrahedral framework in glasses and melts-inferences from molecular orbital calculations and physical properties. Phys Chem Minerals [upsilon]:284-298 (1985)を参照のこと。本発明において好ましい+2陽イオンは、最高濃度順に、CaO、MgOおよびSrOである。Ca2+イオンは、Mg2+イオンよりも4配位においてアルミニウムを安定化するのに良好であるが、Sr2+イオンほどは効果的ではない。本発明のガラスにおいて、実質的に全てのAl3+イオンがCa2+またはSr2+により4配位において安定化される限界まで、Sr2+は電荷均衡相互作用において完全に消費され、それにCa2+が続く。まだ電荷均衡を必要とするAl3+イオンが残っていれば、残りのAl3+イオンが4配位において安定化されるまで、Mg2+イオンがこの目的に用いられる。
4配位でアルミニウムを安定化させるために用いられないアルカリ土類イオンは、隣接するケイ素イオンと酸素イオンを共有する傾向にある。この役割において、アルカリ土類は、Si−O−Si結合およびSi−O−Al結合の四面体網状構造を壊すので、網状構造修飾陽イオンと称される。以下に概要を示す組成制約を考えれば、網状構造修飾陽イオンとして利用できる唯一のアルカリ土類イオンは、Ca2+およびMg2+である。ガラスの網状構造を壊す際に、修飾陽イオンは、高温で減少した粘度に寄与し、それによって、基本溶融プロセスを促進する。それら陽イオンは、ガラス中のガスの溶解度を減少させ、それによって、高温での気泡凝集および成長の可能性を減少させる。さらに、それら陽イオンは、バッチ材料中のシリカ粒子を攻撃し、その粒子を均質に溶融物中に急速に組み込ませる。最後に、そして、本発明にとって最も重要なことに、修飾陽イオンは、結晶質シリカ(例えば、クリストバライト)の安定性を減少させ、液体を安定化させ、それによって、冷却の際に結晶が最初に現れる粘度を増加させる。これは、Σ[RO]/[Al23]比が≧1でなければならないという重要な理由の内の1つである。
この最後の役割、すなわち、結晶質シリカの安定性を減少させる役割を理解するために、図1に示されたCaO−Al23−SiO2系の相平衡図(この図を作成するために使用したデータは、EM Levin, CR Robbins, HF McMurdie, Phase Diagrams for Ceramists. The American Ceramic Society, Inc., Columbus, OH (1964), p. 219から得たものであり、モルパーセントに変換されている)を検討することが有用である。図の中央に伸びる曲線は、液体と平行な結晶がその密度を変化させる組成空間における境界を示す。図の頂点は、SiO2の結晶質多形体であるクリストバライトである。右下のほうには、4,5および6配位でアルミニウムを含有するアルミノケイ酸塩である、約3Al23・2SiO2のムライトである。図の下側の中央は、CaO/Al23比が1.0であり、全てのAl3+イオンが酸素により4配位されている、CaAl2Si28のアルミノケイ酸カルシウムアノルサイトである。下側左の掃は、全てのSi4+が酸素により4配位され、全てのCa2+が酸素により6配位され、酸素イオンの少なくともいくつかがCa2+およびSi4+イオンの間で共有されている、Ca2Si26のウォラストナイトである。三角形の中央に伸びる垂線は、CaO/Al23比が正確に1.0である組成を示す。これらの領域の各々において、問題の結晶は溶融ガラスと平衡状態にあり、液体と特定の結晶との間の平衡領域は、結晶の液相領域(liquidus phase field)と称される。
2つの液相領域が交差する場合、交差を示す曲線はコテクティックと呼ばれ、3つの液相領域が交差する場合、それらの領域が収束する点は共融点と称される。共融点は、3つの結晶相が同時に液体と共存する区域である。共融点は、定義により、特定の結晶質集合体の溶融温度が極小であり、したがって、3つの結晶相の内のいずれか1つまたはそれらの組合せに対して液体が最も安定な組成である。2つの共融点が図1に見られる。クリストバライト、アノルサイトおよびムライトの間の第1のもの(右手側)は、1345℃までの単一の溶融状態であり、その地点で、3つの結晶相が同時に液体と平衡状態になる。ウォラストナイト、アノルサイトおよびクリストバライトの間の第2のものは、1170℃までの単一の溶融状態であり、この地点で、3つの結晶相が同時に液体と平衡状態になる。
ウォラストナイト、クリストバライトおよびアノルサイトの結晶集合体が室温から加熱された場合、液体が最初に現れるのは1170℃であり、その液体の組成は、対応する共融点組成と等しいであろう。同様に、アノルサイト、ムライトおよびクリストバライトの結晶集合体が室温から加熱された場合、液体が最初に現れるのは1345℃であり、その液体の組成は、これらの相の間の対応する共融点の組成であろう。これら2つの共融点の間で、温度は、CaO/Al23=1.0を示す線まで単調に増加する。この線は、RO−Al23−SiO2系における熱極大を示し、ここで、R=Ca、SrおよびBaである。言い換えれば、(Ca,Sr,Ba)O/Al23=1の線のAl23が豊富な側に対する(Ca,Sr,Ba)O−Al23−SiO2組成物は、[アルカリ土類アルミノケイ酸塩]−ムライト−クリストバライト共融点組成で溶融し、相図の[アルカリ土類ケイ酸塩]−[アルカリ土類アルミノケイ酸塩]−クリストバライト側で溶融することが、熱力学的に妨げられる。
図2は、MgO−Al23−SiO2系の相平衡図(この図を作成するために使用したデータは、EM Levin, CR Robbins, HF McMurdie, Phase Diagrams for Ceramists. The American Ceramic Society, Inc., Columbus, OH (1964), p. 219から得たものであり、モルパーセントに変換されている)を示している。この系は、アルミノケイ酸マグネシウム(コージエライト)−ムライト−クリストバライト共融点組成が1よりもわずかに大きいΣ[RO]/[Al23]比を有するという点で、RO−Al23−SiO2系の中で独特である。それゆえ、他のRO−Al23−SiO2系とは異なり、マグネシウムベースの系における高シリカ組成物の最初の溶融は、Σ[RO]/[Al23]>1.00の共融点で起こる傾向にある。著しく重要な別の点は、問題の共融点が他のRO−Al23−SiO2系のどれよりもずっと低いシリカ濃度にあることである。したがって、最低の液相線温度が、他のRO−Al23−SiO2系と比較して、MgO−Al23−SiO2系において比較的低いシリカ濃度で見つかる。
本発明の目的に関して、初期段階の溶融物の組成の最も重要な結果は、ガス溶解度およびガラス中のガス状含有物の出現である。ガスの溶解度は、アルミニウムの豊富なガラス中で比較的高く、Σ[RO]/[Al23]比が1.00を超えて増加するにつれて急勾配で低下する。さらに、シリカは、溶融中に溶解する最後の成分であり、溶解するにつれ、ガスの溶解度は著しく減少する。ROの豊富な系において、シリカの溶解は比較的低温で生じ、それゆえ、初期のガス溶解度が抑制される。これによる正味の影響は、ROの豊富なガラスが低い初期ガス溶解度を有し、溶融が進行するにつれ、溶解度が実際に増加することであり、ところが、Al23が豊富なガラスは非常に高い初期溶解度を有するが、溶融が進行するにつれ、溶解度は減少する。溶解度が減少するにつれ、ガスは、ガラスから強制的に出され、気泡となる。部分的に反応したシリカ粒子の表面は、これらの気泡の効果的な凝集部位として働き、それら気泡をガラス塊中に維持するのに役立つ。
本発明の別の重要な成分は、酸化ホウ素B23である。酸化ホウ素は、二成分または三成分アルミノケイ酸塩結晶のいずれにも、もしくはSiO2に著しくは参加せず、その結果、その重要な影響は、単純な希釈により液相線温度を減少させることである。主要な結果は、例えば、CaO−Al23−SiO2系の液相線表面の所定の点について、液相線温度が、B23の添加により減少することである。高シリカ液体において、B23の液相線温度への影響がモル%当たり約20℃であることが経験的に分かった。例として、アノルサイト−クリストバライト−ムライトの共融点(図1のAl23の豊富な側)の温度は、10モル%のB23で希釈されたときに、約1345℃から約1145℃に減少する。希釈の液相線温度への影響は普通、凝固点降下と称される。
AMLCDタイプのガラス組成物における組成調査の意外な結果は、CaO−Al23−SiO2系においてCaOを1〜3モル%のMgOで置換すると、アノルサイト−ムライト−クリストバライトの共融点の位置が、MgO−Al23−SiO2系におけるコージエライト−ムライト−クリストバライトの共融点とほぼ同じ位置に突然シフトすることである。その結果、MgOの添加は、初期の溶融全てを相図のROの豊富な側へと強制するだけでなく、MgO−またはCaO−ベースの系いずれかのみから予測されるであろうよりも低い、液相線温度の極小を生じる。前者は、MgO−Al23−SiO2系に関して上述したことから分かる。後者は、適当に少量の任意の酸化物を添加することにより、凝固点降下によって液晶線温度が最初に減少するために生じる。したがって、三成分系、すなわち、MgOまたはCaOのみを有する系における高温のために、液相線温度の上昇が直感的に予測されるが、実際に、約1〜3モル%から減少が生じ、その後、液相線温度の上昇が続く。粘度は、CaOをMgOで置換することによって著しくは影響を受けないので、液相線温度を減少させることの正味の結果は、液相線粘度の増加である。高い液相線粘度は、溶融ガラスをAMLCD用途に適したシートに転化させるのに用いられる精密シートダウンドロープロセスの必要条件である。
本発明の以前は、1モルパーセント以上のMgO濃度が液相線温度を上昇させ(液相線粘度を低下させ)、それによって、ダウンドロープロセス、例えば、フュージョンプロセスなどの高粘度成形プロセスを損なうと考えられていた。しかしながら、上述し、以下に提示した実施例により示されるように、Σ[RO]/[Al23]比およびSiO2濃度が上述したように同時に注意深く制御されるという条件で、高レベルのMgOを使用できることが分かった。
それゆえ、要するに、上述した検討事項は、アルカリ土類酸化物の中でMgOが、溶融および清澄に関して特に重要であることを示す。さらに、他のアルカリ土類酸化物に対して、MgOが存在すると、密度とCTEが低くなり、化学的耐久性、歪み点、およびヤング率が高くなる。
濃度に関して、上述したMgOに関する様々な利点を達成するために、MgOは1.0モルパーセント以上であるべきである。3.0モルパーセントより大きい濃度では、Σ[RO]/[Al23]比およびSiO2濃度を制御したとしても、高粘度成形プロセス(例えば、フュージョンプロセス)を用いたガラス成形が損なわれるほど、液相線温度が上昇し、液相線粘度が低下してしまう。MgO濃度は、好ましくは1.2と2.8モルパーセントの間、より好ましくは1.4と2.6モルパーセントの間、最も好ましくは1.6と2.4モルパーセントの間である。
アルカリ土類酸化物の内、本発明のガラス中のCaO濃度は最大である。CaOは、低い液相線温度(高い液相線粘度)、高い歪み点とヤング率、およびフラットパネル用途、特に、AMLCD用途にとって最も望ましい範囲のCTEを生じるのに必須である。CaOは化学的耐久性に有利に寄与し、他のアルカリ土類酸化物と比べ、CaOはバッチ材料として比較的安価である。したがって、CaO濃度は、6.0モルパーセント以上である必要がある。しかしながら、高濃度では、CaOは密度とCTEを増加させる。したがって、本発明のガラスのCaO濃度は、11.5モルパーセント以下である。CaO濃度が6.5と10.5モルパーセントの間であることが好ましい。
残りのアルカリ土類酸化物のSrOおよびBaOは両方とも、低い液相線温度(高い液相線粘度)に寄与し、よって、本発明のガラスは一般に、これらの酸化物の少なくとも1種類を含有する。しかしながら、両方の酸化物は、MgOおよびCaOと比較して、CTEおよび密度を増加させ、ヤング率および歪み点を低下させる。SrOとBaOとでは、BaOは一般に、SrOよりも、ガラスの性質により悪影響を与える。したがって、本発明のガラス中のBaO濃度は、0.1モルパーセント以下(好ましくは、0.05モルパーセント以下)であり、一方で、SrO濃度は、より大きくできる、すなわち、2.0モルパーセント以下、好ましくは1.0モルパーセント以下にできる。主に、ガラスをダウンドロープロセスにより形成できるように十分に高い液相線粘度を提供するために、SrOおよびBaOの濃度の合計は、0.4モルパーセント以上であるのが一般的である。
上述した成分に加え、本発明のガラスは、それらガラスの様々な物理的、溶融、清澄、および成形の特性を調節するために、様々な他の酸化物を含有しても差し支えない。そのような他の酸化物の例としては、以下に限られないが、TiO2、MnO、ZnO、Nb25、MoO3、Ta25、WO3、Y23、La23、およびCeO2が挙げられる。これらの酸化物の各々の量は、2.0モルパーセント以下であるべきであり、その組み合わされた合計濃度は5.0モルパーセント以下であるべきである。本発明のガラスは、Fe23およびZrO2などの、ガラスを製造するために用いられる溶融、清澄、および/または成形装置によりガラス中に導入されるおよび/またはバッチ材料に関連する様々な汚染物も含有する。ガラスはまた、酸化スズ電極を用いたジュール溶融の結果として、および/またはスズ含有材料、例えば、SnO2、SnO、SnCO3、SnC24などのバッチ配合のいずれかにより、SnO2を含有し得る。
本発明のガラスは通常、汚染物としてある程度のアルカリを含有する。しかしながら、AMCLD用途にとって、ガラスから薄膜トランジスタ(TFT)のシリコン中へのアルカリイオンの拡散によるTFT性能への悪影響を防ぐために、アルカリレベルは、0.1モルパーセント未満に維持する必要がある。ここに用いているように、「無アルカリガラス」は、総アルカリ濃度がNa2O、K2OおよびLi2Oの濃度の合計であるときに、0.1モルパーセント以下の総アルカリ濃度を有するガラスである。総アルカリ濃度が0.07モルパーセント以下であることが好ましい。
先に述べたように、本発明によれば、1.00以上のΣ[RO]/[Al23]比を有すると、清澄、すなわち、溶融されたバッチ材料からのガス状含有物の除去が改善されることが分かった。この改善により、より環境にやさしい清澄パッケージを使用できる。例えば、酸化物基準で、本発明のガラスは、以下の組成特徴の内の1つ以上を持つことができる:
(i) 多くとも0.05モルパーセントのAs23濃度、
(ii) 多くとも0.05モルパーセントのSb23濃度、
(iii) 少なくとも0.01モルパーセントのSnO2濃度。
よく知られているように、As23は、AMLCDガラスのための最も効果的な高温清澄剤であり、本発明のある実施の形態において、As23は、その優れた清澄特性のために清澄に用いられる。しかしながら、As23は、毒性あり、ガラス製造プロセス中に特別な取扱いを要する。したがって、ある好ましい実施の形態において、清澄は、相当量のAs23を使用せずに行われる。すなわち、完成したガラスは多くて0.05モルパーセントのAs23 しかさない。ガラスの清澄に意図的にAs23を使用しないことが最も好ましい。そのような場合、完成したガラスは一般に、バッチ材料を溶融するために用いた設備および/またはバッチ材料中に存在する汚染物の結果として、多くて0.005モルパーセントのAs23 しかさない
As23ほど毒性が強くないが、Sb23も、毒性あり、特別な取扱いを要する。さらに、Sb23は、清澄剤としてAs23またはSnO2を使用したガラスと比較して、密度を増加させ、CTEを増加させ、歪み点を低下させる。したがって、ある好ましい実施の形態において、清澄は、相当量のSb23を使用せずに行われる。すなわち、完成したガラスは、多くて0.05モルパーセントのSb23 しかさない。ガラスの清澄に意図的にSb23を使用しないことが最も好ましい。そのような場合、完成したガラスは一般に、バッチ材料を溶融するために用いた設備および/またはバッチ材料中に存在する汚染物の結果として、多くて0.005モルパーセントのSb23 しかさない
As23およびSnO2による清澄と比較して、スズによる清澄(すなわち、SnO2による清澄)は、それほど効果的ではないが、SnO2は、公知の有害な性質のないどこにでもありふれた材料である。また、長年に亘り、そのようなガラスのためのバッチ材料のジュール溶融(例えば、コーニング社のコード7059、1737およびEAGLE 2000ガラスの溶融)における酸化スズ電極の使用により、SnO2はAMLCDガラスの一成分である。AMLCDガラス中にSnO2が存在しても、液晶ディスプレイの製造にこれらのガラスを使用することに、どのような悪影響も知られていない。しかしながら、SnO2は、高濃度で使用した場合、AMLCDガラス中に結晶欠陥を形成し得る。したがって、完成したガラス中のSnO2の濃度は、0.15モルパーセント以下であることが好ましい。
スズによる清澄は、単独で、または所望のであれば、他の清澄技法と組み合わせて用いても差し支えない。例えば、スズによる清澄は、ハロゲン化物による清澄、例えば、臭素による清澄と組み合わせることもできる。他の可能性のある組合せとしては、以下に限られないが、スズによる清澄に加え、硫酸塩、硫化物、酸化セリウム、機械的気泡発生、および真空清澄が挙げられる。また、これらの他の清澄技法は、スズによる清澄を使用せずに、それ自体(または組合せ)で用いても差し支えない。これらの場合の全てにおいて、Σ[RO]/[Al23]比およびMgO濃度を上述した範囲に維持することにより、清澄プロセスを実施するのがより容易に、より効果的になる。
本発明のガラスは、当該技術分野において公知の様々な技法を用いて製造することができる。本発明のガラスは、ダウンドロープロセスを用いて製造されることが好ましく、フュージョンダウンドロープロセスにより製造することが最も好ましい。フロートプロセスなどの他の成形プロセスと比べて、フュージョンプロセスはいくつかの理由のために好ましい。第1に、フュージョンプロセスにより製造されたガラス基板は、研磨が必要ない。現在のガラス基板研磨は、原子間力顕微鏡により測定して、約0.5nm(Ra)より大きい平均表面粗さを持つガラス基板を製造できる。本発明により製造された、フュージョンプロセスを用いたガラス基板は、原子間力顕微鏡により測定して0.5nm未満の平均表面粗さを有する。これらの基板は、光学的遅れにより測定して、150psi(約1.03MPa)以下の平均内部応力も有する。
説明を意図し、いかようにも制限するものではない以下の実施例によって、本発明をさらに説明する。
特に、表1は、坩堝溶融物の場合にはガラスバッチから酸化物基準で計算したか、または連続溶融装置を用いて調製された組成物に関する完成したガラスについての測定から決定された(以下参照)モルパーセントで表した本発明のガラスと比較ガラスの具体例を列記している。表1はまた、これらのガラスに関する様々な物理的性質を列記しており、これらの性質に関する単位は以下のとおりである:
密度 グラム/立方センチメートル
CTE ×10-7/℃(0〜300℃)
歪み点 ℃
ヤング率 ×10+6psi
溶融温度 ℃
液相線温度 ℃
液相線粘度 ポアズ
個々の成分の合計がほぼ100となるので、実際的な全ての目的に関して、全ての値は、モルパーセントを表すものと考えてよい。実際のバッチ成分は、他のバッチ成分と一緒に溶融したときに、適切な比率で所望の酸化物に転化される、酸化物または他の化合物いずれかの任意の材料を含んでよい。例えば、SrCO3およびCaCO3は、それぞれ、SrOおよびCaOの供給源を提供できる。
図1のガラスを調製するために用いた特定のバッチ成分は、細砂、アルミナ、ホウ酸、酸化マグネシウム、石灰石、炭酸ストロンチウムまたは硝酸ストロンチウム、および酸化スズであった。
具体例1〜6,9〜11,29〜31,33〜34,36〜42および46〜52のガラスは、比較的均質なガラス組成物が得られる温度と時間で、例えば、白金坩堝中において約16時間に亘り約1600℃の温度で、各ガラス組成の3,000グラムのバッチを溶融することによって調製した。特に、バッチ材料は、セラミック製粉砕器内のセラミック媒体を用いて、1時間に亘りボールミル粉砕した。そのバッチを1800ccの白金坩堝に移し、1600℃の炉内に装填した。16時間後、坩堝を炉から取り出し、ガラスを、冷たい鋼製プレート上に注いだ。取り扱うために十分に粘性となったときに、ガラスを725℃の徐冷炉に移し、この温度に1時間に亘り保持し、次いで、室温まで0.5℃/分で冷却した。
具体例7〜8,12〜28,32,35および43〜45において、溶融は、実験規模の連続したジュール加熱溶融装置内で行った。45.4kgの質量の原料のバッチを機械式混合装置中に計り取り、5分間に亘り一緒に混合した。約0.25kgに相当する量の水を、混合の最後の60秒間で混合物に加えて、粉塵の生成を減少させた。この混合物を、スクリューフィーダを用いて、酸化スズ電極および溶融表面上で燃える対向バーナを備えた、セラミックで被覆された炉中に装填した。電極により供給される電力は、1590℃と1610℃の間の温度に相当するほぼ一定の抵抗率にガラスを維持することによって制御した。ガラスを溶融装置から、高温清澄装置とそれに続く撹拌チャンバからなる白金系の状態調節装置中に移した。清澄装置と撹拌チャンバの温度は、実験中ずっと一定に維持したが、セラミックで被覆された溶融装置の溶融温度は、組成により変動させることができた。ガラスを、加熱されたオリフィスを通して撹拌チャンバから抜き出し、約5mm厚で約30mm幅のリボンに圧延した。このリボンからのガラスを欠陥について定期的に分析した。これら欠陥を、確認し、計数し、ポンド当たりの欠陥に変換した。標準的な化学的方法によりリボンから組成を得、物理的性質は以下に記載したように得た。
表1に挙げられたガラスの性質は、ガラス技術分野において慣習的な技法にしたがって決定した。それゆえ、0〜300℃の温度範囲に亘る線熱膨張計数(CTE)は×10-7/℃で表されており、歪み点は℃で表されている。これらは、ファイバの伸長技法(それぞれ、ASTMリファレンスE228−85およびC336)から決定した。グラム/cm3で表した密度は、アルキメデス法(ASTM C693)により測定した。℃で表した溶融温度(ガラス溶融物が200ポアズの粘度を示す温度として定義される)は、回転シリンダ粘度測定法(ASTM C965−81)により測定した高温粘度データへのフルチャーの式の最適化を用いて計算した。℃で表したガラスの液相線温度は、ASTM C829−81の標準勾配ボート液相線法を用いて測定した。これには、粉砕したガラス粒子を白金ボート内に入れ、このボートを温度勾配領域を持つ炉内に配置し、ボートを24時間に亘り適切な温度領域内で加熱し、ガラス内部に結晶が現れる最高温度を顕微鏡での観察により決定する各工程が含まれる。ポアズで表した液相線粘度は、液相線温度およびフルチャーの式の計数から決定した。Mpsiで表されたヤング率は、ASTM E1875−00e1に述べられた一般的なタイプの共鳴超音波分光技法を用いて決定した。
表1から分かるように、具体例1〜43は、AMLCD用途などのディスプレイ用途に用いるのに適したガラスを作り出す密度、CTE、歪み点、およびヤング率の値を有する。表1に示されていないが、これらのガラスは、これらの用途に適した化学的耐久性も有している。特に、具体例12,13,23および28は各々、1.25と1.35ミリグラム/cm2の間の110BHF値および0.5と0.8ミリグラム/cm2の間のHCl耐久性を有することが分かった。具体例1〜43のガラスは、フュージョン技法などのダウンドロー技法を用いて形成することもできる。それゆえ、それらのガラスは、1170℃以下の液相線温度および100,000以上の、ほとんどの場合、150,000以上の液相線粘度を有する。
具体例23および28に示された組成および性質を持つガラスは、現在、本発明の最も好ましい実施の形態を表す、すなわち、現時点で本発明の目的のための性質の最良の組合せを提供するものとして考えられる。
具体例44および45は、100,000ポアズ未満の液相線粘度を有するガラスを示している。具体例44は、結晶化の際にムライトを生成することが分かり、これは、ダウンドロープロセスにとって望ましくない液相である。この相の存在は、Σ[RO]/[Al23]比を少し増加させることによってなくすことができる。本発明の組成区域に、液相がムライトである局所領域が存在する。これらの領域は、本明細書の開示から当業者には容易に認識でき、Σ[RO]/[Al23]比をわずかに変化させることによって避けることができる。
具体例45は、3.0モルパーセントの上限に近いMgO濃度を有する。上述したように、MgOが増加するにつれ、液相線温度は最初に減少するが、その後増加する。具体例45はこの後者の影響を示している。
具体例46〜48は、1.00未満のΣ[RO]/[Al23]比を有し、それゆえ、低い液相線粘度(具体例46)または高い溶融温度(具体例47および48)のいずれかを有する。具体例48〜52は、1.0モルパーセント未満のMgO濃度を有し、それゆえ、高いまたは不十分な溶融温度(具体例48〜50)または高いCTE(具体例51および52)を有している。
図3は、ガラスのΣ[RO]/[Al23]比を1.00未満から1.00より大きいものに交換することにより達成できる欠陥レベルの劇的な改善を示している。このグラフは、Σ[RO]/[Al23]比が、Al23および/またはSiO2を犠牲にしてCaOおよび/またはMgOを増加させることによって調節した、30日間に亘る実験研究の結果を示している。三角のデータ点は、実験の様々な日でのΣ[RO]/[Al23]比を示しており、中実の円のデータ点は、ポンド当たりの含有物の数を示している。Σ[RO]/[Al23]比が1.00レベルを突破するやいなや、含有物レベルは、実質的に二桁減少し、CaOおよび/またはMgOが変化してさえ低レベルのままであったのが分かる。実験中ずっと、MgO濃度は1.0モルパーセントより多く、SiO2濃度は71モルパーセント未満であった。
具体例23のガラスは、ダウンドロープロセス、特に大規模のフュージョンプロセスを用いて製造し、一群の各シートが少なくとも500立方センチメートルの体積を持つ、0.05ガス状含有物/立方センチメートル未満の平均含有物レベルを有した50枚の連続ガラスシートの群を生成したことが分かった。
本発明を説明の目的で詳細に記載してきたが、そのような詳細は、その目的のためだけであり、特許請求の範囲に定義された本発明の精神および範囲から逸脱せずに当業者により改変を行えることが理解されよう。
Figure 0005142996
Figure 0005142996
Figure 0005142996
Figure 0005142996
Figure 0005142996
CaO−Al23−SiO2系の相平衡図 MgO−Al23−SiO2系の相平衡図 連日実験に関するポンド値当たりの含有物(気泡)へのΣ[RO]/[Al23]比の影響を示すグラフ

Claims (8)

  1. 酸化物基準のモルパーセントで表して、64.0〜71.0%のSiO2、9.0〜12.0%のAl23、7.0〜12.0%のB23、1.0〜3.0%のMgO、6.0〜11.5%のCaO、0〜2.0%のSrO、および0〜0.1%のBaOを含む無アルカリガラスであって、
    (a) 1.00≦Σ[RO]/[Al23]≦1.25、
    ここで、[Al23]はAl23のモルパーセントであり、Σ[RO]はMgO,CaO,SrOおよびBaOのモルパーセントの合計と等しく、
    (b) 前記ガラスが以下の組成的特徴を
    (i) 酸化物基準で、前記ガラスが多くとも0.05モルパーセントのSb23しか含まない、
    (ii) 酸化物基準で、前記ガラスが少なくとも0.01モルパーセントのSnO2を含む、
    (iii) 酸化物基準で、前記ガラスが多くとも0.05モルパーセントのAs 2 3 しか含まない、
    (c)前記ガラスの清澄にAs 2 3 およびSb 2 3 を意図的に使用しないで作成されたものであり、
    (d)100,000ポアズ以上の液相線粘度を有する
    ことを特徴とする無アルカリガラス。
  2. 酸化物基準で、SrOが多くとも1.0モルパーセントであることを特徴とする請求項1記載のガラス。
  3. 酸化物基準のモルパーセントで表して、64.0〜71.0%のSiO2、9.0〜12.0%のAl23、7.0〜12.0%のB23、1.0〜3.0%のMgO、6.0〜11.5%のCaO、0〜1.0%のSrO、および0〜0.1%のBaOを含む無アルカリガラスであって、
    (a) Σ[RO]/[Al23]≧1.00
    ここで、[Al23]はAl23のモルパーセントであり、Σ[RO]はMgO,CaO,SrOおよびBaOのモルパーセントの合計と等し
    (b) 前記ガラスが以下の組成的特徴を有し:
    (i) 酸化物基準で、前記ガラスが多くとも0.05モルパーセントのSb 2 3 しか含まない、
    (ii) 酸化物基準で、前記ガラスが少なくとも0.01モルパーセントのSnO 2 を含む、
    (iii) 酸化物基準で、前記ガラスが多くとも0.05モルパーセントのAs 2 3 しか含まない、
    (c)前記ガラスの清澄にAs 2 3 およびSb 2 3 を意図的に使用しないで作成されたものであり、
    (d)100,000ポアズ以上の液相線粘度を有する
    ことを特徴とする無アルカリガラス。
  4. Σ[RO]/[Al23]比≦1.25であることを特徴とする請求項記載のガラス。
  5. 2.41グラム/cm3以下の密度を有することを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載のガラス。
  6. 以下の特性を1つ以上有することを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載のガラス:
    (a) 650℃以上の歪み点、
    (b) 関係式:
    28×10-7/℃≦CTE≦34×10-7/℃
    を満たす、温度範囲0〜300℃に亘る線熱膨張係数(CTE)。
  7. ダウンドロープロセスにより無アルカリガラスシートを製造する方法であって、前記シートを構成するガラスが、SiO2、Al23、B23、MgOおよびCaOを含み、酸化物基準で:
    (i) 1.0以上のΣ[RO]/[Al23]比、ここで、[Al23]はAl23のモルパーセントであり、Σ[RO]はMgO,CaO,SrOおよびBaOのモルパーセントの合計である
    (ii) 1.0モルパーセント以上のMgO含有量、
    (iii) 少なくとも0.01モルパーセントのSnO 2 含有量
    (iv) 100,000ポアズ以上の液相線粘度
    を有するようにバッチ材料を選択し、溶融し、清澄させる各工程を有してなり、
    (a) 前記清澄工程As 2 3 およびSb 2 3 を意図的には使用せずに得られる前記シートを構成するガラスが、Sb 2 3 およびAs 2 3 を、酸化物基準で、それぞれ最大でも0.05モルパーセントしか含まないものとし、
    (b) 溶融され清澄された前記バッチ材料からダウンドロープロセスにより製造された50枚の連続ガラスシートの一群が、0.05ガス状含有物/立方センチメートル未満の平均ガス状含有物レベルを有し、該一群における各シートが少なくとも500立方センチメートルの体積を有する、
    ことを特徴とする方法。
  8. 前記シートを構成するガラスがBaOを実質的に含まないことを特徴とする請求項記載の方法。
JP2008519584A 2005-06-28 2006-06-28 ボロアルミノシリケートガラスの清澄 Active JP5142996B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US69447805P 2005-06-28 2005-06-28
US60/694,478 2005-06-28
PCT/US2006/025464 WO2007002865A1 (en) 2005-06-28 2006-06-28 Fining of boroalumino silicate glasses

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008544942A JP2008544942A (ja) 2008-12-11
JP2008544942A5 JP2008544942A5 (ja) 2012-10-18
JP5142996B2 true JP5142996B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=36942503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008519584A Active JP5142996B2 (ja) 2005-06-28 2006-06-28 ボロアルミノシリケートガラスの清澄

Country Status (7)

Country Link
US (3) US7851394B2 (ja)
EP (2) EP1899275A1 (ja)
JP (1) JP5142996B2 (ja)
KR (1) KR101346446B1 (ja)
CN (3) CN101208276B (ja)
TW (1) TWI387571B (ja)
WO (1) WO2007002865A1 (ja)

Families Citing this family (75)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7260960B2 (en) * 2003-02-27 2007-08-28 Carty William M Selective glass batching methods for improving melting efficiency and reducing gross segregation of glass batch components
WO2005063642A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Asahi Glass Company, Limited 無アルカリガラス、その製造方法および液晶ディスプレイパネル
CN101208276B (zh) * 2005-06-28 2012-04-25 康宁股份有限公司 硼硅铝酸盐玻璃的澄清
CN103172259B (zh) * 2006-02-10 2015-10-21 康宁股份有限公司 具有高的热稳定性和化学稳定性的玻璃组合物及其制备方法
JP2013173670A (ja) * 2006-05-23 2013-09-05 Nippon Electric Glass Co Ltd 無アルカリガラスおよび無アルカリガラス基板
JP5703535B2 (ja) * 2006-05-23 2015-04-22 日本電気硝子株式会社 無アルカリガラス基板
US7534734B2 (en) * 2006-11-13 2009-05-19 Corning Incorporated Alkali-free glasses containing iron and tin as fining agents
US9434642B2 (en) 2007-05-21 2016-09-06 Corning Incorporated Mechanically flexible and durable substrates
JP5435394B2 (ja) * 2007-06-08 2014-03-05 日本電気硝子株式会社 強化ガラス基板及びその製造方法
US7709406B2 (en) * 2007-07-31 2010-05-04 Corning Incorporation Glass compositions compatible with downdraw processing and methods of making and using thereof
US8196434B2 (en) 2007-08-08 2012-06-12 Corning Incorporated Molten glass delivery apparatus for optical quality glass
CN105776849B (zh) 2007-11-29 2020-04-14 康宁股份有限公司 具有改进的韧性和抗刮性的玻璃
DE102008005857A1 (de) 2008-01-17 2009-07-23 Schott Ag Alkalifreies Glas
KR101606600B1 (ko) 2008-02-26 2016-03-25 코닝 인코포레이티드 실리케이트 유리용 청징제
US8613816B2 (en) 2008-03-21 2013-12-24 California Institute Of Technology Forming of ferromagnetic metallic glass by rapid capacitor discharge
CN101977855B (zh) * 2008-03-21 2015-07-29 加利福尼亚技术学院 通过快速电容器放电形成金属玻璃
US8613814B2 (en) * 2008-03-21 2013-12-24 California Institute Of Technology Forming of metallic glass by rapid capacitor discharge forging
RU2010154445A (ru) * 2008-05-30 2012-07-10 Фостер Вилер Энергия Ой (Fi) Способ и система для генерации энергии путем сжигания в чистом кислороде
US9346699B2 (en) 2008-10-06 2016-05-24 Corning Incorporated Method of making a glass laminate having controlled strength
US8975199B2 (en) 2011-08-12 2015-03-10 Corsam Technologies Llc Fusion formable alkali-free intermediate thermal expansion coefficient glass
JP5748087B2 (ja) * 2009-03-19 2015-07-15 日本電気硝子株式会社 無アルカリガラス
US9539628B2 (en) 2009-03-23 2017-01-10 Apple Inc. Rapid discharge forming process for amorphous metal
JP5418971B2 (ja) * 2009-08-19 2014-02-19 日本電気硝子株式会社 ガラスフィルム
US20110128535A1 (en) * 2009-11-30 2011-06-02 David Eugene Baker Nano-Structured Substrates, Articles, and Methods Thereof
US8835011B2 (en) * 2010-01-07 2014-09-16 Corning Incorporated Cover assembly for electronic display devices
WO2011127414A2 (en) 2010-04-08 2011-10-13 California Institute Of Technology Electromagnetic forming of metallic glasses using a capacitive discharge and magnetic field
TW201210967A (en) * 2010-06-29 2012-03-16 Avanstrate Inc Production device of glass panel and production method using the same
TWI537231B (zh) 2010-07-12 2016-06-11 康寧公司 高靜態疲勞的氧化鋁隔離管
US10421681B2 (en) 2010-07-12 2019-09-24 Corning Incorporated Alumina isopipes for use with tin-containing glasses
JP5874304B2 (ja) * 2010-11-02 2016-03-02 日本電気硝子株式会社 無アルカリガラス
US20120135853A1 (en) * 2010-11-30 2012-05-31 Jaymin Amin Glass articles/materials for use as touchscreen substrates
JP5739549B2 (ja) 2010-12-23 2015-06-24 カリフォルニア・インスティテュート・オブ・テクノロジーCalifornia Institute Oftechnology 急速コンデンサ放電による金属ガラスのシート形成
EP2675934A4 (en) 2011-02-16 2016-07-13 California Inst Of Techn INJECTION OF A METAL GLASS BY QUICK CONDENSATE DISCHARGE
CN103153909B (zh) 2011-03-11 2016-09-07 圣戈本陶瓷及塑料股份有限公司 耐火物体、玻璃溢流形成块、以及用于玻璃物体制造的方法
US20130072371A1 (en) * 2011-03-17 2013-03-21 Ppg Industries Ohio, Inc. Method of, and apparatus for, using a glass fluxing agent to reduce foam during melting of glass batch
KR101750299B1 (ko) 2011-03-30 2017-06-23 생-고뱅 세라믹스 앤드 플라스틱스, 인코포레이티드 내화성 물체, 유리 오버플로우 형성 블록, 및 내화성 물체를 형성하고 이용하는 방법
EP2697177B1 (en) 2011-04-13 2020-11-18 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Refractory object including beta alumina and processes of making and using the same
JP5935471B2 (ja) * 2011-04-25 2016-06-15 日本電気硝子株式会社 液晶レンズ
KR101409707B1 (ko) * 2011-07-01 2014-06-19 아반스트레이트 가부시키가이샤 평판 디스플레이용 유리 기판 및 그의 제조 방법
WO2013106609A2 (en) 2012-01-11 2013-07-18 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Refractory object and process of forming a glass sheet using the refractory object
US9517967B2 (en) 2012-05-31 2016-12-13 Corning Incorporated Ion exchangeable glass with high damage resistance
JP5819913B2 (ja) 2012-11-15 2015-11-24 グラッシメタル テクノロジー インコーポレイテッド 金属ガラスの自動急速放電形成
EP2956417B1 (en) 2013-02-15 2019-12-18 Corning Incorporated High volume production of display quality glass sheets having low zirconia levels
WO2014145747A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Glassimetal Technology, Inc. Methods for shaping high aspect ratio articles from metallic glass alloys using rapid capacitive discharge and metallic glass feedstock for use in such methods
US10273568B2 (en) 2013-09-30 2019-04-30 Glassimetal Technology, Inc. Cellulosic and synthetic polymeric feedstock barrel for use in rapid discharge forming of metallic glasses
JP5916827B2 (ja) 2013-10-03 2016-05-11 グラッシメタル テクノロジー インコーポレイテッド 金属ガラスを急速放電形成するための絶縁フィルムで被覆された原料バレル
US10029304B2 (en) 2014-06-18 2018-07-24 Glassimetal Technology, Inc. Rapid discharge heating and forming of metallic glasses using separate heating and forming feedstock chambers
US10022779B2 (en) 2014-07-08 2018-07-17 Glassimetal Technology, Inc. Mechanically tuned rapid discharge forming of metallic glasses
JP2017530383A (ja) 2014-07-30 2017-10-12 コーニング インコーポレイテッド 高コントラストの、ガラスに基づく書込み可能/消去可能な前面投影スクリーン
MX2017008717A (es) * 2014-12-31 2017-10-31 Corning Inc Metodos para el tratamiento termico de articulos de vidrio.
KR102152978B1 (ko) 2014-12-31 2020-09-08 코닝 인코포레이티드 유리 제품을 처리하는 방법
US11814317B2 (en) 2015-02-24 2023-11-14 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Refractory article and method of making
GB201505091D0 (en) * 2015-03-26 2015-05-06 Pilkington Group Ltd Glass
US10682694B2 (en) 2016-01-14 2020-06-16 Glassimetal Technology, Inc. Feedback-assisted rapid discharge heating and forming of metallic glasses
TW202304826A (zh) * 2016-02-22 2023-02-01 美商康寧公司 無鹼硼鋁矽酸鹽玻璃
US20170362119A1 (en) 2016-06-17 2017-12-21 Corning Incorporated Transparent, near infrared-shielding glass ceramic
US10632529B2 (en) 2016-09-06 2020-04-28 Glassimetal Technology, Inc. Durable electrodes for rapid discharge heating and forming of metallic glasses
CN112759255A (zh) 2016-09-13 2021-05-07 Agc株式会社 高频器件用玻璃基板和高频器件用电路基板
CN107037073B (zh) * 2017-05-22 2019-11-08 东旭科技集团有限公司 一种玻璃液相线温度的测定方法
KR102634707B1 (ko) * 2017-09-20 2024-02-08 에이지씨 가부시키가이샤 무알칼리 유리 기판
US10450220B2 (en) 2017-12-13 2019-10-22 Corning Incorporated Glass-ceramics and glasses
US10246371B1 (en) 2017-12-13 2019-04-02 Corning Incorporated Articles including glass and/or glass-ceramics and methods of making the same
NL2020896B1 (en) 2018-05-08 2019-11-14 Corning Inc Water-containing glass-based articles with high indentation cracking threshold
TWI814817B (zh) * 2018-05-01 2023-09-11 美商康寧公司 低鹼金屬高透射玻璃
KR20210058826A (ko) * 2018-09-18 2021-05-24 에이지씨 가부시키가이샤 유리 기판, 블랙 매트릭스 기판 및 디스플레이 패널
CN109485254A (zh) * 2018-11-15 2019-03-19 东旭科技集团有限公司 无碱铝硅酸盐玻璃用组合物、无碱铝硅酸盐玻璃及其制备方法和应用
TW202026257A (zh) 2018-11-16 2020-07-16 美商康寧公司 用於透過蒸氣處理而強化之玻璃成分及方法
WO2020102147A2 (en) 2018-11-16 2020-05-22 Corning Incorporated Laminated glass articles comprising a hydrogen-containing glass core layer and methods of forming the same
KR20210097143A (ko) 2018-11-30 2021-08-06 코닝 인코포레이티드 박형 다층 적층체
CN117361875A (zh) 2019-05-16 2024-01-09 康宁股份有限公司 具有蒸汽处理雾度抗性的玻璃组合物及其方法
CN111072276B (zh) * 2019-12-25 2022-05-03 温州市康尔微晶器皿有限公司 含复合澄清剂的锂铝硅微晶玻璃及其制备方法
GB202012825D0 (en) 2020-05-12 2020-09-30 Corning Inc Fusion formable and steam strengthenable glass compositions with platinum compatibility
WO2022115557A1 (en) 2020-11-30 2022-06-02 Corning Incorporated Glass polymer laminates with compressive top layer
WO2023211731A1 (en) 2022-04-28 2023-11-02 Corning Incorporated Impact-resistant glass-polymer laminates and sensors incorporating the same
CN115947539B (zh) * 2022-12-23 2024-03-12 中建材玻璃新材料研究院集团有限公司 一种用于显示基板的铝硅酸盐玻璃及其制备方法

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3338696A (en) 1964-05-06 1967-08-29 Corning Glass Works Sheet forming apparatus
BE757057A (fr) * 1969-10-06 1971-04-05 Corning Glass Works Procede et appareil de controle d'epaisseur d'une feuille de verre nouvellement etiree
SU642265A1 (ru) 1976-09-15 1979-01-15 Предприятие П/Я Х-5382 Стекло
US4180618A (en) * 1977-07-27 1979-12-25 Corning Glass Works Thin silicon film electronic device
US5374595A (en) 1993-01-22 1994-12-20 Corning Incorporated High liquidus viscosity glasses for flat panel displays
US6169047B1 (en) * 1994-11-30 2001-01-02 Asahi Glass Company Ltd. Alkali-free glass and flat panel display
DE69508706T2 (de) * 1994-11-30 1999-12-02 Asahi Glass Co Ltd Alkalifreies Glas und Flachbildschirm
JP3988209B2 (ja) * 1996-06-03 2007-10-10 旭硝子株式会社 無アルカリガラスおよび液晶ディスプレイパネル
US5824127A (en) * 1996-07-19 1998-10-20 Corning Incorporated Arsenic-free glasses
US6508083B1 (en) * 1996-08-21 2003-01-21 Nippon Electric Glass Co., Ltd. Alkali-free glass and method for producing the same
US5785726A (en) * 1996-10-28 1998-07-28 Corning Incorporated Method of reducing bubbles at the vessel/glass interface in a glass manufacturing system
US6468933B1 (en) * 1998-09-22 2002-10-22 Nippon Electric Glass Co., Ltd. Alkali-free glass and method of producing the same
EP1152990B1 (en) 1998-11-30 2012-10-10 Corning Incorporated Glasses for flat panel displays
US6537937B1 (en) * 1999-08-03 2003-03-25 Asahi Glass Company, Limited Alkali-free glass
JP4576680B2 (ja) * 1999-08-03 2010-11-10 旭硝子株式会社 無アルカリガラス
DE10017701C2 (de) * 2000-04-08 2002-03-07 Schott Glas Gefloatetes Flachglas
JP2001348247A (ja) 2000-05-31 2001-12-18 Asahi Glass Co Ltd 無アルカリガラス
JP2002308643A (ja) * 2001-02-01 2002-10-23 Nippon Electric Glass Co Ltd 無アルカリガラス及びディスプレイ用ガラス基板
US6992030B2 (en) * 2002-08-29 2006-01-31 Corning Incorporated Low-density glass for flat panel display substrates
JP2004091244A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Nippon Electric Glass Co Ltd 無アルカリガラス基板及びその製造方法
JP4305817B2 (ja) * 2002-12-11 2009-07-29 日本電気硝子株式会社 無アルカリガラス基板
DE112004000553T5 (de) 2003-03-31 2006-03-02 Asahi Glass Co., Ltd. Alkalifreies Glas
US20060242996A1 (en) * 2005-04-27 2006-11-02 Gilbert Deangelis System and method for controlling the environment around one or more vessels in a glass manufacturing system
CN101208276B (zh) * 2005-06-28 2012-04-25 康宁股份有限公司 硼硅铝酸盐玻璃的澄清
CN103172259B (zh) * 2006-02-10 2015-10-21 康宁股份有限公司 具有高的热稳定性和化学稳定性的玻璃组合物及其制备方法
US7534734B2 (en) * 2006-11-13 2009-05-19 Corning Incorporated Alkali-free glasses containing iron and tin as fining agents
US7709406B2 (en) 2007-07-31 2010-05-04 Corning Incorporation Glass compositions compatible with downdraw processing and methods of making and using thereof
RU2010154445A (ru) * 2008-05-30 2012-07-10 Фостер Вилер Энергия Ой (Fi) Способ и система для генерации энергии путем сжигания в чистом кислороде

Also Published As

Publication number Publication date
CN102603183A (zh) 2012-07-25
EP3296274A2 (en) 2018-03-21
US8640498B2 (en) 2014-02-04
US7851394B2 (en) 2010-12-14
KR101346446B1 (ko) 2014-01-15
CN101208276A (zh) 2008-06-25
TW200821273A (en) 2008-05-16
US8642491B2 (en) 2014-02-04
CN101208276B (zh) 2012-04-25
EP3296274B1 (en) 2023-04-26
EP1899275A1 (en) 2008-03-19
TWI387571B (zh) 2013-03-01
CN102603183B (zh) 2015-04-15
JP2008544942A (ja) 2008-12-11
EP3296274A3 (en) 2018-06-13
US20110082022A1 (en) 2011-04-07
KR20080023356A (ko) 2008-03-13
US20060293162A1 (en) 2006-12-28
CN102603184A (zh) 2012-07-25
WO2007002865A1 (en) 2007-01-04
CN102603184B (zh) 2015-04-15
US20110079049A1 (en) 2011-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5142996B2 (ja) ボロアルミノシリケートガラスの清澄
JP5909263B2 (ja) 清澄剤として鉄およびスズを含有する無アルカリガラス
JP6289578B2 (ja) 高熱および化学安定性を有する無アルカリガラス組成物
WO2012103194A1 (en) Glass compositions having high thermal and chemical stability
TWI388520B (zh) 硼鋁酸矽酸鹽玻璃澄清

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120813

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120820

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20120828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5142996

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250