JP5141148B2 - エステル化合物及びその用途 - Google Patents
エステル化合物及びその用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5141148B2 JP5141148B2 JP2007225594A JP2007225594A JP5141148B2 JP 5141148 B2 JP5141148 B2 JP 5141148B2 JP 2007225594 A JP2007225594 A JP 2007225594A JP 2007225594 A JP2007225594 A JP 2007225594A JP 5141148 B2 JP5141148 B2 JP 5141148B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- formula
- trans
- methyl
- mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 CC(C)(C1C2OC2O)C1C=*=NO Chemical compound CC(C)(C1C2OC2O)C1C=*=NO 0.000 description 3
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
式(I)において、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置である化合物;
式(I)において、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランス配置である化合物;
式(I)において、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がシス配置である化合物;
式(I)において、シクロプロパン環3位の置換基に存在する炭素−炭素二重結合の相対配置がE配置である化合物;
式(I)において、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランスである化合物;
式(I)において、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がシスである化合物;
式(I)において、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランス配置であり、シクロプロパン環3位の置換基に存在する炭素−炭素二重結合の相対配置がE配置である化合物;
式(I)において、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランスであるものに富む化合物;
式(I)において、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランスであるものが80%以上である化合物;
式(I)において、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランスであるものが90%以上である化合物;
式(I)において、R1がC1〜C3アルキル基であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランス配置である化合物;
式(I)において、R1がC1〜C3アルキル基であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がシス配置である化合物;
式(I)において、R1がC1〜C3アルキル基であり、シクロプロパン環3位の置換基に存在する炭素−炭素二重結合の相対配置がE配置である化合物;
式(I)において、R1がC1〜C3アルキル基であり、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランスである化合物;
式(I)において、R1がC1〜C3アルキル基であり、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がシスである化合物;
式(I)において、R1がC1〜C3アルキル基であり、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランス配置であり、シクロプロパン環3位の置換基に存在する炭素−炭素二重結合の相対配置がE配置である化合物;
式(I)において、R1がC1〜C3アルキル基であり、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランスであるものに富む化合物;
式(I)において、R1がC1〜C3アルキル基であり、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランスであるものが80%以上である化合物;
式(I)において、R1がC1〜C3アルキル基であり、シクロプロパン環1位の絶対立体配置がR配置であり、シクロプロパン環1位の置換基とシクロプロパン環3位の置換基との相対立体配置がトランスであるものが90%以上である化合物。
式(II)
で示されるアルコール化合物と、
式(III)
[式中、R1は前記と同じ意味を表す。]
で示されるカルボン酸化合物又はその反応性誘導体(酸ハロゲン化物、酸無水物等)とを反応させる方法。
該反応は、縮合剤又は塩基の存在下、溶媒中で行なわれる。
縮合剤としては、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩が挙げられる。
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリン、4−ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基性含窒素化合物が挙げられる。
溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、ヘキサン等の炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル、及び、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。
反応時間は、通常、5分間〜72時間の範囲である。
反応温度は、通常、−20℃〜100℃(但し、使用する溶媒の沸点が100℃未満の場合には、−20℃〜溶媒の沸点)の範囲であり、好ましくは−5℃〜100℃(但し、使用する溶媒の沸点が100℃未満の場合には、−5℃〜溶媒の沸点)の範囲である。
該反応において、式(II)で示されるアルコ−ル化合物と、式(III)で示されるカルボン酸化合物又はその反応性誘導体との使用モル比は任意に設定できるが、等モル又はそれに近い比、例えば式(II)で示されるアルコール化合物1モルに対して式(III)で示されるカルボン酸化合物又はその反応性誘導体が0.5モル〜2モルの割合で行なうのが好ましい。
縮合剤又は塩基は、式(II)で示されるアルコ−ル化合物1モルに対して、通常は1モルから過剰量まで任意の割合で使用することができ、好ましくは1モル〜3モルである。これらの縮合剤又は塩基は、該反応に供される式(III)で示されるカルボン酸化合物又はその反応性誘導体の種類により適宜選択される。
反応終了後の反応混合物は、これを水に注加した後に有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理操作を施すことにより、本発明化合物を単離することができる。また単離された本発明化合物はクロマトグラフィ−、蒸留等の操作によって精製することもできる。
式(III)で示されるカルボン酸化合物は例えば式(IV)
[式中、R2はメチル基、エチル基又は1,1−ジメチルエチル基(以下、t−ブチル基と記す。)を表し、R1は前記と同じ意味を表す。]
で示される化合物を、例えば、新実験化学講座14巻II(1977年、丸善株式会社)第930頁〜第941頁記載の方法に従い、加水分解することにより製造することができる。
式(V)
[式中、R2は前記と同じ意味を表す。]
で示されるアルデヒド化合物と、式(VI)
[式中、R1は前記と同じ意味を表す。]
で示されるアミン化合物又はそのプロトン酸塩とを縮合させる方法。
該反応は、通常溶媒中で、必要に応じて塩基の存在下で行われる。
必要に応じて用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリン、4−ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基性含窒素化合物、ナトリウムメトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、酢酸ナトリウム等の有機酸塩などの有機塩基、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基が挙げられる。
溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、ヘキサン等の炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム及びクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ピリジン等の含窒素芳香族化合物が挙げられる。
該反応の反応温度は、通常−20℃〜100℃(但し、使用する溶媒の沸点が100℃未満の場合には、−20℃〜溶媒の沸点)の範囲であり、好ましくは−5℃から100℃(但し、使用する溶媒の沸点が100℃未満の場合には、−5℃〜溶媒の沸点)の範囲であり、反応時間は、通常5分間〜72時間の範囲である。
該反応において、式(V)で示されるアルデヒド化合物と、式(VI)で示されるアミン化合物又はそのプロトン酸塩との使用モル比は任意に設定できるが、等モル又はそれに近い比、例えば式(V)で示されるアルデヒド化合物1モルに対して、式(VI)で示されるアミン化合物又はそのプロトン酸塩が1モル〜3モルの割合で行うのが好ましい。
必要に応じて用いられる塩基は、式(VI)で示されるアミン化合物又はそのプロトン酸塩の1モルに対して、通常1モルから過剰量まで任意の割合で使用することができ、好ましくは1モル〜3モルである。
式(VI)で示されるアミン化合物のプロトン酸塩としては、例えば、塩酸塩及び硫酸塩が挙げられる。
反応終了後の反応混合物は、これを水に注加した後に有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理操作を施すことにより、式(IV)で示される化合物を単離することができる。また単離された式(IV)で示される化合物は、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の操作により精製することもできる。
式(VII)
[式中、R2は前記と同じ意味を表す。]
で示されるヒドロキシイミン化合物と、式(VIII)
[式中、Lはハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基等の脱離基を表し、R1は前記と同じ意味を表す。]
で示される化合物とを反応させる方法。
該反応は、塩基の存在下、通常溶媒中で行われる。
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリン、4−ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基性含窒素化合物、ナトリウムメトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、酢酸ナトリウム等の有機酸塩などの有機塩基、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。
溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、ヘキサン等の炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム及びクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチルホルムアミド等のアミド、メタノール、エタノール等のアルコールが挙げられる。
該反応の反応温度は、通常−20℃〜100℃(但し、使用する溶媒の沸点が100℃未満の場合には、−20℃〜溶媒の沸点)の範囲であり、好ましくは−5℃から100℃(但し、使用する溶媒の沸点が100℃未満の場合には、−5℃〜溶媒の沸点)の範囲であり、反応時間は、通常5分間〜72時間の範囲である。
該反応において、式(VII)で示されるヒドロキシイミン化合物と、式(VIII)で示される化合物との使用モル比は任意に設定できるが、等モル又はそれに近い比、例えば式(VII)で示されるヒドロキシイミン化合物1モルに対して式(VIII)で示される化合物が1モル〜3モルの割合で行うのが好ましい。
塩基は、式(VII)で示されるヒドロキシイミン化合物1モルに対して、通常1モルから過剰量まで任意の割合で使用することができ、好ましくは1モル〜3モルである。
反応終了後の反応混合物は、これを水に注加した後に有機溶媒抽出、濃縮等の通常の後処理操作を施すことにより、式(IV)で示されるエステル化合物を単離することができる。また単離された式(IV)で示されるエステル化合物は、クロマトグラフィー、蒸留、再結晶等の操作により精製することもできる。
ニカメイガ、コブノメイガ、ノシメコクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨトウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、ハモグリガ類、ドクガ類、ウワバ類、カブラヤガ、タマナヤガ等のアグロティス属害虫 (Agrotis spp.)、ヘリコベルパ属害虫 (Helicoverpa spp.)、ヘリオティス属害虫 (Heliothis spp.)、コナガ、イチモンジセセリ、イガ、コイガ等;
アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエバエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ノミバエ類、アブ類、ブユ類、サシバエ類、ヌカカ類等;
チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等;
アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ等のハバチ類等;
イヌノミ、ネコノミ、ヒトノミ等;
ヒトジラミ、ケジラミ、アタマジラミ、コロモジラミ等;
ヤマトシロアリ、イエシロアリ等;
ヒメトビウンカ、トビイロウンカ、セジロウンカ等のウンカ類、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバイ等のヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等;
ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、ウエスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミズゾウムシ、ワタミゾウムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属 (Epilachna spp.)、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ等;
ミナミキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、ハナアザミウマ等;
ケラ、バッタ等;
コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ、ムギコナダニ等のコナダニ類、チリニクダニ、イエニクダニ、サナアシニクダニ等のニクダニ類、クワガタツメダニ、フトツメダニ等のツメダニ類、ホコリダニ類、マルニクダニ類、イエササラダニ類、ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ等のハダニ類、フタトゲチマダニ等のマダニ類。
その製剤としては、例えば油剤、乳剤、水和剤、フロアブル剤(水中懸濁剤、水中乳濁剤等)、粉剤、粒剤、エアゾール剤、加熱蒸散剤(殺虫線香、電気殺虫マット、吸液芯型加熱蒸散殺虫剤等)、加熱燻煙剤(自己燃焼型燻煙剤、化学反応型燻煙剤、多孔セラミック板燻煙剤等)、非加熱蒸散剤(樹脂蒸散剤、含浸紙蒸散剤等)、煙霧剤(フォッキング等)、ULV剤及び毒餌が挙げられる。
(1) 本発明化合物を固体担体、液体担体、ガス状担体、餌等と混合し、必要があれば界面活性剤その他の製剤用補助剤を添加・加工する方法。
(2) 本発明化合物を有効成分を含有していない基材に含浸する方法。
(3) 本発明化合物と基材を混合した後に成形加工する方法。
これらの製剤には、本発明化合物を、製剤形態にもよるが、通常、重量比で0.001〜95%含有する。
(1) 本発明の有害生物防除剤をそのまま有害生物又は有害生物の生息場所に処理する方法。
(2) 本発明の有害生物防除剤を水等の溶媒で希釈した後に、有害生物又は有害生物の生息場所に散布処理する方法。
この場合には、通常、乳剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル製剤等に製剤化された本発明の有害生物防除剤を本発明化合物の濃度が0.1〜10000ppmとなるように希釈する。
(3) 本発明の有害生物防除剤を有害生物の生息場所で加熱し、有効成分を揮散させる方法。
この場合、本発明化合物の施用量、施用濃度はいずれも本発明の有害生物防除剤の形態、施用時期、施用場所、施用方法、有害生物の種類、被害状況等に応じて適宜定めることができる。
窒素雰囲気下、3−ヒドロキシメチル−1−(2−プロピニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン
0.25g、(1R)−トランス−3−[(E)−3−メトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 0.32g、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン及び無水テトラヒドロフラン 5mlの混合物中に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 0.30gを加え、室温で終夜攪拌した。その後、反応混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、式(1)
で示される(1R)−トランス−3−[(E)−3−メトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル(以下、本発明化合物(1)と記す。) 0.34gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.62(1H,s)、5.61(1H,d)、5.49(1H,d)、5.33(1H,d)、4.27(2H,d)、4.05(2H,s)、3.87(3H,s)、2.37(1H,t)、2.26(1H,dd)、1.91(3H,d)、1.58(1H,d)、1.31(3H、s)、1.16(3H、s)
窒素雰囲気下、3−ヒドロキシメチル−1−(2−プロピニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン 0.44g、(1R)−トランス−3−[(E)−3−エトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 0.58g、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン及び無水クロロホルム 5mlの混合物中に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 0.50gを加え、室温で終夜攪拌した。その後、反応混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、式(2)
で示される(1R)−トランス−3−[(E)−3−エトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル(以下、本発明化合物(2)と記す。) 0.34gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.63(1H,s)、5.61(1H,d)、5.49(1H,d)、5.32(1H,d)、4.27(2H,d)、4.12(2H,q)、4.05(2H,s)、2.37(1H,t)、2.26(1H、dd)、1.91(3H,d),1.58(1H、d)、1.31(3H,s)、1.26(3H,t)、1.15(3H、s)
窒素雰囲気下、3−ヒドロキシメチル−1−(2−プロピニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン 0.17g、(1R)−トランス−3−[(E)−3−(2−プロペニルオキシイミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 0.24g、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン及び無水クロロホルム 3mlの混合物中に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 0.19gを加え、室温で3時間攪拌した。その後、反応混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、式(3)
で示される(1R)−トランス−3−[(E)−3−(2−プロペニルオキシイミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル(以下、本発明化合物(3)と記す。) 0.24gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.67(1H,s)、6.00(1H,m)、5.61(1H,d)、5.48(1H,d)、5.34−5.20(3H,m)、4.57(2H,dt)、4.27(2H,d)、4.05(2H,s)、2.36(1H,t)、2.26(1H,dd)、1.90(3H,d)、1.58(1H,d)、1.31(3H,s)、1.15(3H,s)
窒素雰囲気下、3−ヒドロキシメチル−1−(2−プロピニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン0.17g、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−プロポキシイミノ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸0.25g、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン、無水クロロホルム3mlの混合物中に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩0.23gを加え、室温で終夜攪拌した。その後、反応混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、式(4)
で示される(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−プロポキシイミノ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル(以下、本発明化合物(4)と記す。)0.20gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.64(1H,s)、5.61(1H,d)、5.48(1H,d)、5.32(1H,d)、4.27(2H,d)、4.06−4.00(4H,m)、2.37(1H,t)、2.26(1H,dd)、1.90(3H,s)、1.72−1.62(2H,m)、1.57(1H,d)、1.31(3H,s)、1.15(3H,s)、0.94(3H,t)
窒素雰囲気下、3−ヒドロキシメチル−1−(2−プロピニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン0.17g、(1R)−トランス−3−[(E)−3−イソプロポキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸0.25g、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン、無水クロロホルム5mlの混合物中に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩0.23gを加え、室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、式(5)
で示される(1R)−トランス−3−[(E)−3−イソプロポキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル(以下、本発明化合物(5)と記す。)0.20gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.61(1H,s)、5.61(1H,d)、5.48(1H,d)、5.30(1H,d)、4.34(1H,m)、4.27(2H,d)、4.05(2H,s)、2.36(1H,t)、2.26(1H,dd)、1.91(3H,d)、1.57(1H,d)、1.31(3H,s)、1.24(6H,d)、1.15(3H,s)
窒素雰囲気下、3−ヒドロキシメチル−1−(2−プロピニル)イミダゾリジン−2,4−ジオン0.12g、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−(2−プロピニルオキシイミノ)−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸0.17g、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン、無水クロロホルム3mlの混合物中に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩0.16gを加え、室温で終夜攪拌した。その後、反応混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、式(6)
で示される(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−(2−プロピニルオキシイミノ)−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル(以下、本発明化合物(6)と記す。)0.15gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.67(1H,s)、5.61(1H,d)、5.49(1H,d)、5.37(1H,d)、4.67(2H,d)、4.27(2H,d)、4.05(2H,s)、2.46(1H,t)、2.37(1H,t)、2.27(1H,dd)、1.91(3H,d)、1.59(1H,d)、1.31(3H,s)、1.16(3H,s)
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
(特開2005−306859公報に記載の化合物) 0.59g、O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩 0.25g及びピリジン 2mlの混合物を室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物に酢酸エチルを加え、1モル/L−塩酸及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過した。濾液を減圧下濃縮し、(1R)−トランス−3−[(E)−3−メトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸メチル
の粗生成物 0.57gを得た。該生成物は精製することなく参考製造例2に供した。
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−3−[(E)−3−メトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸メチル 0.57g、1モル/L−水酸化ナトリウム水溶液 7.5ml及びメタノール 7.5mlの混合物を60℃で3時間攪拌した。その後、反応混合物に水を加え、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた水層に1モル/L−塩酸を加えて酸性にし、ジエチルエーテルで抽出した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(1R)−トランス−3−[(E)−3−メトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
0.32gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.64(1H,s)、5.38(1H,d)、3.88(3H,s)、2.28(1H,dd)、1.92(3H,d)、1.61(1H,d)、1.35(3H,s)、1.20(3H,s)
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 メチル 0.94g、O−エチルヒドロキシルアミン塩酸塩 0.47g及びピリジン 2mlの混合物を室温で4時間攪拌した。その後、反応混合物に酢酸エチルを加え、1モル/L−塩酸及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(1R)−トランス−3−[(E)−3−エトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 メチル
0.92gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.65(1H,s)、5.36(1H,d)、4.12(2H,q)、3.69(3H,s)、2.25(1H,dd)、1.92(3H,s)、1.59(1H,d)、1.30(3H,s)、1.27(3H,t)、1.17(3H,s)
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−3−[(E)−3−エトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 メチル 0.56g、1モル/L−水酸化ナトリウム水溶液 6.9ml及びメタノール 6.9mlの混合物を60℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物に水を加え、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた水層に1モル/L−塩酸を加えて酸性にし、ジエチルエーテルで抽出した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧下濃縮し、(1R)−トランス−3−[(E)−3−エトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
の粗生成物 0.58gを得た。該生成物は精製することなく製造例2に供した。
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−3−ホルミル−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 t−ブチル
1.0g、触媒量のピロリジン及びトルエン10mlの混合物を60℃に加熱し、ここに、プロピオンアルデヒド 0.32g及びトルエン 5mlの混合物を30分間かけて滴下した後、60℃で1時間攪拌した。室温まで冷却した反応混合物に、飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 t−ブチル
0.75gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):9.36(1H,s)、6.14(1H,d)、2.31(1H,dd)、1.86(3H,d)、1.77(1H,d)、1.47(9H,s)、1.33(3H,s)、1.27(3H,s)
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 t−ブチル 0.75g、O−アリルヒドロキシルアミン塩酸塩 0.36g及びピリジン 2mlの混合物を室温で4時間攪拌した。その後、反応混合物に酢酸エチルを加え、1モル/L−塩酸及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過した。濾液を減圧下濃縮し、(1R)−トランス−3−[(E)−3−(2−プロペニルオキシイミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 t−ブチル
の粗生成物 0.84gを得た。該生成物は精製することなく参考製造例7に供した。
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−3−[(E)−3−(2−プロペニルオキシイミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 t−ブチル 0.74g、触媒量のp−トルエンスルホン酸及びトルエン 10mlの混合物を還流下で1時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(1R)−トランス−3−[(E)−3−(2−プロペニルオキシイミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
0.47gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.69(1H,s)、6.01(1H,m)、5.40−5.19(3H,m)、4.58(2H,dt)、2.28(1H,dd)、1.92(3H,d)、1.61(1H,d)、1.34(3H,s)、1.20(3H,s)
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 t−ブチル 1.0g、ヒドロキシルアミン塩酸塩 0.29g、ピリジン 5ml、水 5ml及び1,4−ジオキサン 30mlの混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、1モル/L−塩酸及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(1R)−トランス−3−[(E)−3−ヒドロキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 t−ブチル
0.71gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.70(1H,s)、5.41(1H,d)、2.16(1H,dd)、1.91(3H,d)、1.53(1H,d)、1.46(9H,s)、1.28(3H,s)、1.17(3H,s)
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−3−[(E)−3−ヒドロキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 t−ブチル 0.58g、1−ヨードプロパン 2.0g及び無水ジメチルホルムアミド(以下、DMFと記す。) 10mlの混合物中に、水素化ナトリウム(60%油性) 0.10gを加え、室温で終夜攪拌した。その後、反応混合物に1モル/L−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−プロポキシイミノ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 t−ブチル
0.56gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.66(1H,s)、5.35(1H,d)、4.02(2H,t)、2.15(1H,dd)、1.91(3H,d)、1.72−1.63(2H,m)、1.51(1H,d)、1.46(9H,s)、1.28(3H,s)、1.15(3H,s)、0.94(3H,t)
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−プロポキシイミノ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 t−ブチル 0.56g、触媒量のp−トルエンスルホン酸及びトルエン 10mlの混合物を還流下で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−プロポキシイミノ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸
0.25gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.66(1H,s)、5.37(1H,d)、4.02(2H,t)、2.28(1H,dd)、1.92(3H,s)、1.73−1.63(2H,m)、1.60(1H,d)、1.34(3H,s)、1.19(3H,s)、0.94(3H,t)
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−オキソ−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 メチル 0.30g、O−イソプロピルヒドロキシルアミン塩酸塩 0.17g及びピリジン 2mlの混合物を室温で6時間攪拌した。その後、反応混合物に酢酸エチルを加え、1モル/L−塩酸及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(1R)−トランス−3−[(E)−3−イソプロポキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 メチル
0.27gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.63(1H,s)、5.34(1H,d)、4.34(1H,m)、3.69(3H,s)、2.25(1H,dd)、1.92(3H,d)、1.59(1H,d)、1.30(3H,s)、1.24(6H,d)、1.17(3H,s)
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−3−[(E)−3−イソプロポキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 メチル 0.27g、1モル/L−水酸化ナトリウム水溶液 3.3ml及びメタノール3.3mlの混合物を60℃で4.5時間攪拌した。その後、反応混合物に水を加え、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた水層に1モル/L−塩酸を加えて酸性にし、ジエチルエーテルで抽出した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した。濾液を減圧下濃縮し、(1R)−トランス−3−[(E)−3−イソプロポキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸
の粗生成物 0.25gを得た。該生成物は精製することなく製造例5に供した。
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−3−[(E)−3−ヒドロキシシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 t−ブチル 0.58g、3−クロロプロピン 0.75g及び無水DMF 10mlの混合物中に、水素化ナトリウム(60%油性) 88mgを加え、室温で終夜攪拌した。その後、反応混合物に1モル/L−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−(2−プロピニルオキシイミノ)−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 t−ブチル
0.46gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.69(1H,s)、5.40(1H,d)、4.67(2H,d)、2.46(1H,t)、2.16(1H,dd)、1.92(3H,d)、1.53(1H,d)、1.46(9H,s)、1.28(3H,s)、1.16(3H,s)
窒素雰囲気下、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−(2−プロピニルオキシイミノ)−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸 t−ブチル 0.46g、触媒量のp−トルエンスルホン酸及びトルエン10mlの混合物を還流下で3.5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−[(E)−2−メチル−3−(2−プロピニルオキシイミノ)−1−プロペニル]シクロプロパンカルボン酸
0.35gを得た。
1H−NMR(CDCl3,TMS)δ(ppm):7.69(1H,s)、5.42(1H,d)、4.68(2H,d)、2.47(1H,t)、2.28(1H,dd)、1.93(3H,d)、1.62(1H,d)、1.35(3H,s)、1.20(3H,s)
製剤例1
本発明化合物(1)〜(6) 20部をキシレン 65部に溶解し、ソルポール3005X(東邦化学登録商標) 15部を加え、よく攪拌混合して、乳剤を得る。
本発明化合物(1)〜(6) 40部にソルポール3005X 5部を加え、良く混合してカープレックス#80(合成含水酸化珪素、塩野義製薬登録商標) 32部、300メッシュ珪藻土 23部を加え、ジュースミキサーで攪拌混合して、水和剤を得る。
本発明化合物(1)〜(6) 1.5部およびトクシールGUN(合成含水酸化珪素、株式会社トクヤマ製) 1部、リアックス85A(リグニンスルホン酸ナトリウム、West vaco chemicals社製) 2部、ベントナイト富士(ベントナイト、ホウジュン社製) 30部及び勝光山Aクレー(カオリンクレー、勝光山鉱業所社製) 65.5部をよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合わせた後、押出し造粒機で造粒し、乾燥して、1.5%粒剤を得る。
本発明化合物(1)〜(6) 10部、フェニルキシリルエタン 10部及びスミジュールL−75(トリレンジイソシアネート、住友バイエルウレタン社製) 0.5部を混合した後、アラビアガムの10%水溶液 20部中に加え、ホモミキサーで攪拌して、平均粒径20μmのエマルジョンを得る。ここにエチレングリコール 2部を加え、さらに60℃の温浴中で24時間攪拌してマイクロカプセルスラリーを得る。一方、ザンサンガム 0.2部、ビーガムR(アルミニウムマグネシウムシリケート、三洋化成製) 1.0部をイオン交換水 56.3部に分散させて増粘剤溶液を得る。上記マイクロカプセルスラリー 42.5部及び増粘剤溶液 57.5部を混合して、マイクロカプセル剤を得る。
本発明化合物(1)〜(6) 10部とフェニルキシリルエタン 10部とを混合した後、ポリエチレングリコールの10%水溶液 20部中に加え、ホモミキサーで攪拌して、平均粒径3μmのエマルジョンを得る。一方、ザンサンガム 0.2部、ビーガムR(アルミニウムマグネシウムシリケート、三洋化成製) 1.0部をイオン交換水 58.8部に分散させて増粘剤溶液を得る。上記エマルジョン溶液 40部及び増粘剤溶液 60部を混合してフロアブル剤を得る。
本発明化合物(1)〜(6) 5部をカープレックス#80(合成含水酸化珪素微粉末、塩野義製薬登録商標) 3部、PAP(モノイソプロピルホスフェートとジイソプロピルホスフェートとの混合物) 0.3部及びタルク(300メッシュ) 91.7部を加え、ジュースミキサーで攪拌混合し、粉剤を得る。
本発明化合物(1)〜(6) 0.1部をジクロロメタン 10部に溶解し、これを脱臭灯油 89.9部に混合して、油剤を得る。
本発明化合物(1)〜(6) 1部、ジクロロメタン 5部及び脱臭灯油 34部を混合溶解し、エアゾール容器に充填し、バルブ部分を取付けた後、該バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 60部を加圧充填して、油性エアゾールを得る。
本発明化合物(1)〜(6) 0.6部、キシレン 5部、脱臭灯油 3.4部及びアトモス300(乳化剤、アトラスケミカル社登録商標) 1部を混合溶解したものと、水 50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス) 40部を加圧充填して、水性エアゾールを得る。
本発明化合物(1)〜(6) 0.3gをアセトン 20mlに溶解し、これと線香用基材(タブ粉:粕粉:木粉=4:3:3の割合で混合したもの) 99.7gとを均一に攪拌混合した後、水 100mlを加え、十分練り合わせたものを成型乾燥し、殺虫線香を得る。
本発明化合物(1)〜(6) 0.8g、ピペロニルブトキシド 0.4gにアセトンを加えて溶解し、全部で10mlとする。この溶液 0.5mlを2.5cm×1.5cm、厚さ0.3cmの電気殺虫マット用基材(コットンリンターとパルプの混合物のフィリブルを板状に固めたもの)に均一に含浸させて、電気殺虫マット剤を得る。
本発明化合物(1)〜(6) 3部を脱臭灯油 97部に溶解して液剤を得、これを塩化ビニル製容器に入れ上部をヒーターで加熱できるようにした吸液芯(無機粉体をバインダーで固め、焼結したもの)を挿入することにより、吸液芯型加熱蒸散装置に用いるパーツを得る。
本発明化合物(1)〜(6) 100mgを適量のアセトンに溶解し、4.0cm×4.0cm、厚さ 1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱燻煙剤を得る。
本発明化合物(1)〜(6) 100μgを適量のアセトンに溶解し、2cm×2cm、厚さ 0.3mmの濾紙に均一に塗布した後、アセトンを風乾して、常温揮散剤を得る。
製剤例7により得られた供試化合物の製剤を、有効成分濃度が0.025%となるようにジクロロメタン/脱臭灯油=1/9混合液で希釈し、試験用薬液を調製した。
ポリエチレンカップ(底面直径10.6cm)にイエバエ成虫10頭(雄雌各5頭)を放飼し、16メッシュのナイロンゴースで蓋をした。そのポリエチレンカップを試験用コンテナー(46cm×46cm、高さ70cm)の底部に設置した。ポリエチレンカップ上面より30cmの高さから、試験用薬液 0.5mlを噴霧圧力 0.9kg/cm2でスプレーガンを用いて噴霧した。噴霧後ただちにカップを試験用コンテナーから取り出し、2分後にノックダウンした虫数をカウントした(2反復)。
その結果、本発明化合物(1)、(2)、(3)、(4)、(5)及び(6)の処理において、供試虫のノックダウン率は70%以上であった(2反復平均)。
製剤例7により得られた供試化合物の製剤を、有効成分濃度が0.00625%となるようにジクロロメタン/脱臭灯油=1/9混合液で希釈し、試験用薬液を調製した。
イエバエ成虫約10頭(雄雌各4頭若しくは5頭)を一辺70cmの立方体ガラスチャンバー内に放ち、該チャンバー側面の小窓から、試験用薬液 0.7mlを噴霧圧力 0.9kg/cm2でスプレーガンを用いてチャンバー内に噴霧した。散布後10分後にノックダウンした虫数をカウントした(2反復)。
その結果、本発明化合物(1)の処理において、供試虫のノックダウン率は100%であった(2反復平均)。
本発明化合物(1)の代わりに、対照として米国特許第4176189号明細書に記載のPresent Compound (7)、即ち(1R)−トランス−2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸 2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)イミダゾリジン−1−イルメチル
(以下、比較化合物(A)と記す。)を用いて上記と同様の試験を行った。
その結果、比較化合物(A)の処理において、供試虫のノックダウン率は42%であった(2反復平均)。
製剤例7により得られた供試化合物の製剤を、有効成分濃度が0.00625%となるようにジクロロメタン/脱臭灯油=1/9混合液で希釈し、試験用薬液を調製した。
チャバネゴキブリ10頭(雄雌各5頭)を内壁にバターを塗った試験用コンテナー(直径8.75cm、高さ7.5cm、底面16メッシュ金網張り)内に放飼し、該コンテナーを試験用チャンバー(底面:46cm×46cm、高さ:70cm)の底部に設置した。該コンテナー上面より60cmの高さから試験用薬液1.5mlをスプレーガンを用いて噴霧した(噴霧圧力0.4kg/cm2)。噴霧から30秒後に該コンテナーを該試験用チャンバーから取り出した。該コンテナーからチャバネゴキブリをポリエチレンカップ(底面直径8.2cm)に移し、餌及び水を与えて、通気穴を設けた蓋をし、室温下に静置した。噴霧後1分後にノックダウンした虫数をカウントした(2反復)。
その結果、本発明化合物(1)の処理において、供試虫のノックダウン率は100%であった(2反復平均)。
本発明化合物(1)の代わりに、対照として特開昭51−125739号公報に記載の化合物番号(9)、即ち(1R)−トランス−3−[(E)−3−メトキシイミノ−2−メチル−1−プロペニル]−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸 5−(2−プロピニル)フラン−2−イルメチル
(以下、比較化合物(B)と記す。)を用いて上記と同様の試験を行った。
その結果、比較化合物(B)の処理において、供試虫のノックダウン率は0%であった(2反復平均)。
Claims (4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007225594A JP5141148B2 (ja) | 2006-09-15 | 2007-08-31 | エステル化合物及びその用途 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006250505 | 2006-09-15 | ||
JP2006250505 | 2006-09-15 | ||
JP2007225594A JP5141148B2 (ja) | 2006-09-15 | 2007-08-31 | エステル化合物及びその用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008094832A JP2008094832A (ja) | 2008-04-24 |
JP5141148B2 true JP5141148B2 (ja) | 2013-02-13 |
Family
ID=39378047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007225594A Expired - Fee Related JP5141148B2 (ja) | 2006-09-15 | 2007-08-31 | エステル化合物及びその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5141148B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5772060B2 (ja) * | 2010-02-26 | 2015-09-02 | 住友化学株式会社 | シクロプロパンカルボン酸エステル化合物の製造方法 |
-
2007
- 2007-08-31 JP JP2007225594A patent/JP5141148B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008094832A (ja) | 2008-04-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4285045B2 (ja) | エステル化合物およびその用途 | |
JP3991812B2 (ja) | エステル化合物およびその用途 | |
JP5526472B2 (ja) | エステル化合物及びその用途 | |
JP3690215B2 (ja) | ピレスロイド化合物およびそれを有効成分として含有する有害生物防除剤 | |
ES2344161T3 (es) | Ciclopropanocarboxilatos y utilizacion de los mismos como pesticidas. | |
JP5012095B2 (ja) | エステル化合物およびその用途 | |
JP4552456B2 (ja) | エステル化合物およびその用途 | |
JP2010173951A (ja) | シクロプロパンカルボン酸エステル及びその用途 | |
JP5066843B2 (ja) | エステル化合物及びその有害生物防除用途 | |
JP5141148B2 (ja) | エステル化合物及びその用途 | |
JP2007145781A (ja) | エステル化合物及びその用途 | |
JPH11335331A (ja) | ピレスロイド化合物および該化合物を含有する害虫防除剤 | |
JP5076623B2 (ja) | エステル化合物及びその有害生物防除用途 | |
JP5070843B2 (ja) | エステル化合物及びその用途 | |
JP2010047561A (ja) | エステル化合物及びその用途 | |
JP5251116B2 (ja) | シクロプロパンカルボン酸エステル及びその用途 | |
JP4029486B2 (ja) | エステル化合物 | |
JP3882209B2 (ja) | エステル化合物およびそれを有効成分とする有害生物防除剤 | |
JP2008208105A (ja) | エステル化合物及びその用途 | |
JP2001302590A (ja) | エステル化合物及びそれを有効成分とする殺虫剤 | |
JP2002249464A (ja) | エステル化合物およびそれを有効成分として含有する有害生物防除剤 | |
JP4003336B2 (ja) | エステル化合物 | |
JP2003206264A (ja) | エステル化合物およびその用途 | |
JP4474745B2 (ja) | エステル化合物、その用途およびその製造中間体 | |
JP4269410B2 (ja) | ピレスロイド化合物及びそれを有効成分とする害虫防除剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080204 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080516 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100705 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121023 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121105 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |