JP5140197B1 - ズボン - Google Patents

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Abstract

【課題】製作自由度が高く、全サイズの布に対応することができ、装着者の体型に適切に対応することができるズボンを提供する。
【解決手段】ズボン10は、対角線が直交する四辺形の本体布21と2枚の脇布22を用意し、1つの対角線で折った本体布の両側に2枚の脇布を縫合して製作する。本体布は、二等辺を有する正面側部分21Aおよび背面側部分21Bに関し、背面側部分の頂角部を形成する二等辺の各々がその頂角が元の頂角よりも大きくなるように切り取られ、正面側部分の頂角部と背面側部分の頂角部が装着者の胴回りに沿う曲線に切り取られた形状に形成される。本体布の四辺形を形成する2組の隣り合う辺の間に2枚の脇布をそれぞれ縫合して脇部を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明はズボンに関し、特に、簡易な形状の布地材料を用いて簡単な製法で作ることができ、身体への締め付けが少なく着用時に快適でかつ動きやすく、さらに製作自由度が高くかつ製法上各種サイズの全ての布に対応できるズボンに関する。
本発明者は先に特許文献1に開示されるようなズボンを提案して特許を取得した。このズボンは、足(または脚)を入れる2本に分かれた筒部を有しておらず、ほぼ円形のスカートと同様な広がりを備えかつ袋状形態を有するズボンであり、締め付けが少なく、はきやすいズボンである。このズボンは、従来の類似のズボンに比較して、折り方、縫合の仕方の観点で独自性があり、製作の自由度が相対的に高く、様々な足の長さや胴回りに対して適用することが容易であり、性別や年齢に関係なく着用でき、代表的に一枚の布を利用して作ることができるという利点を有している。
特許第4822569号公報(図1、図2等)
上記のズボンは前述した利点を有しているものの、ズボンの製作の観点で利用する布の形状やサイズについて制約を受け、そのため製作されたズボンのデザイン上の自由度が制限を受け、さらに製作手順上の理由から各種サイズの全ての布に対応することができないという問題を有していた。そのため、改善の余地が存在した。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、外出着から普段着や仕事着までに利用でき、簡易形状の布地材料を用いて簡単な製法で作ることができ、製作の自由度が非常に高くかつ全サイズの布に対応することができ、装着者の体型に適切に対応することができ、デザイン性を向上することができ、かつ身体への締め付けがより少なく、着用時に快適でありかつ動きやすいズボンを提供することにある。
本発明に係るズボンは、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1のズボン(請求項1に対応)は、
四辺が等しい四辺形の本体布と2枚の脇布を用意し、1つの対角線で折った本体布の両側に2枚の脇布を縫合することで製作され、製作完了後、正面から見て、胴周り部と、左右一対の脇部および裾口部と、2つの裾口部を結ぶ股下部とを有し、胴回り部における背面側の胴回り部分が正面側の胴回り部分よりも短くなったズボンであり、
本体布は、1つの対角線で折ったときに生じる二等辺を有する正面側部分および背面側部分に関し、背面側部分の頂角部を形成する二等辺の各々がその頂角が元の頂角よりも大きくなるように切り取られ、背面側部分の頂角部の湾曲切り取り部の長さが正面側部分の頂角部の湾曲切り取り部の長さよりも短くなるように、正面側部分の頂角部と背面側部分の頂角部が装着者の胴回りに沿う曲線に切り取られた形状に形成され、
本体布を1つの対角線で折り、本体布の四辺形を形成する2組の隣り合う辺の間に2枚の脇布の各々を縫合して脇部を形成し、
正面側部分と背面側部分の1つに重なった各頂角部と2枚の脇布の上端部とで胴回り部を形成すると共に、正面側部分と背面側部分の各々の両端底角部と2枚の脇布の下端部とで裾口部を形成し、
本体布の1つの対角線の部分で股下部を形成する、ことによって特徴づけられる。
上記のズボンでは、四辺が等しい四辺形の1枚の本体布と好ましくは長方形の2枚の脇布とを用いてスカート状でかつ袋状のズボンとして製作する。ズボンの下部は1枚の本体布の1つの対角線部分によって形成され、着用時に両足が挿通される左右一対の裾口部(開口部)以外の部分は閉じており、この部分が股下部を形成する。
ズボンの正面側は、本体布を1つの対角線で折ったときに生じる正面側部分(ほぼ二等辺三角形の形状を有する部分)で形成され、ズボンの背面側は同様にして背面側部分(ほぼ二等辺三角形の形状を有する部分)で形成される。正面側部分は背面側部分と重ね合わせられる。その際において、正面側部分と背面側部分の各々の頂角部分が胴回り部となる。胴回り部を作るにあたり、背面側部分の頂角部分の頂角が元の頂角よりも大きくなるように、両側の2つの等辺がカットされる。その結果、胴回り部を作るとき、正面側部分の頂角部分に作られる湾曲切取り部の長さに対して、背面側部分の頂角部分に作られる湾曲切取り部の長さが短くなるように設定される。この結果、完成されたズボンでは、その形として、胴回り部における背面側の胴回り部分が正面側の胴回り部分よりも短くなるように製作される。こうして、本体布の正面側部分と背面側部分の各頂角部分に形成される長さの異なる湾曲切取り部を縫合して胴回り部を作るようにしたため、サイズの異なる布および着用する人の体型に容易に対応させて作ることができるという利点を生じる。
基本的には、簡単な形状を有する1枚の本体布と2枚の脇布を利用して、これらの本体布と脇布を上記の通りの製作手順に基づいて、切り、折り、または縫合することに基づいて作ることができる。
また背面側部分の頂角部の湾曲切り取り部の長さを短くすることにより、装着者の体型に合わせることができる。
のズボン(請求項に対応)は、上記の構成において、好ましくは、本体布は、1つの対角線で折ったときに生じる正面側部分および背面側部分に関し、正面側部分と背面側部分の各々の両端底角部を形成する斜辺下部を切り取った形状に形成されることを特徴としている。正面側部分と背面側部分の各々の両端底角部を形成する斜辺下部を切り取り、形を調整することにより、装着者の足部の形や長さに対応させることができる。
のズボン(請求項に対応)は、上記の構成において、好ましくは、脇布の長手方向の長さを、装着者の足の長さに応じて本体布の隣り合う辺の長さよりも長くしたことを特徴としている。脇布はズボンの脇部を形成し、装着者の足に沿う部分であるので、両側の脇布の丈を長くすることにより、長身の装着者に対して適合させることができる。
のズボン(請求項に対応)は、上記の構成において、好ましくは、本体布の形状は正方形であることを特徴とする。
のズボン(請求項に対応)は、上記の構成において、好ましくは、本体布と2枚の脇布は1枚の原形の布から切り出されることを特徴とする。
本発明に係るズボンによれば、例えば矩形の簡易な形状の布地材料を用いて簡単な製法で作ることができ、製作の自由度が非常に高く、さらに全サイズの布に対応することができ、加えて装着者の体型に適切に対応することができ、デザイン性を向上することができ、かつ身体への締め付けがより少なく、着用時に快適でかつ動きやすいという効果を奏する。
製作完成後の本発明に係るズボンを人が着用した状態をイメージ的に示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るズボンの製作完成後の前側外観を示す正面図である。 本実施形態に係るズボンの製作完成後の後側外観を示す背面図である。 本実施形態に係るズボンの製作に使用される原形の1枚の布の形状を示す図である。 本実施形態に係るズボンの製作工程の前半を示す図である。 本実施形態に係るズボンの製作工程の後半を示す図である。 本発明に係るズボンの製作工程の変形例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るズボンの製作工程を示す図である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図3を参照して本発明の第1の実施形態に係るズボンを説明する。図1は、ズボン10が後述の製作工程を経て、製品として完成された状態にあり、人(着用者)11がズボン10を着用した状態を示している。人11は女性または男性である。また成人であっても子供であってもよい。図1において、人11の下半身に着用されたズボン10はその自重によって自然に垂れ下がり、自然な重なり部やしわ部が生じた状態にある。ズボン10は、通常のよく知られたズボンとは異なり、人11の2本の足(または脚)11aを入れる2つの筒部を備えた形状を有していない。ズボン10は、上部に人11の胴部(腰部)11bを通す胴回り部(開口部)10Aと、下部の両側に人11の各足11aを通す2つの裾口部(開口部)10Bが形成されている。ズボン10は全体としてほぼ袋状の形状を有し、図1において、上側に形成された1つの開口部が胴回り部10Aとなり、下側両端に形成された2つの開口部が一対の裾口部10Bとなっている。製作が完了したズボン10においては、その前側部分で正面部10Cを形成し、その後側部分では背面部10Dを形成している。図1で、背面部10Dの引出し線の先部は破線で示されており、この破線の先端がズボン10の背面側を指していることを意味している。これらの正面部10Cと背面部10Dの各々の下辺部はつながっており、正面部10Cと背面部10Dは連続している。ズボン10の正面部10Cの両側には、前側から見ると、左右一対の脇部10Eが形成されている。この点は、ズボン10の背面部10Dを後側から見ても同じであり、背面部10Dの両側には左右一対の脇部10Eが形成されている。左右の各脇部10Eはズボン10の側部を形作っている。左右一対の上記の裾口部10Bの間は、当該2つの裾口部10Bを結ぶ股下部10Fとなっている。この股下部10Fは正面部10Cと背面部10Dの各々にとって共通の下辺部になっている。ズボン10の下側両側の裾口部10Bからは、人11の足11aにおける足首から先の部分が出ている。ズボン10を装着する人11の足11aの全体は、ズボン10の内側で脇部10Eに沿っている。
また図1において、2本の線10Gと10Hは正面側の縫合線を示している。
ズボン10の正面部10Cと背面部10Dは、図1に示した状態では、人11の身体の下半身にゆったりとまとわりつき、下方に垂れ下がった状態にある。他方、完成されたズボン10の形を図2と図3に正確に示す。この場合には垂れやしわが生じないように示している。図2はズボン10の正面図を示し、図3は背面図を示す。図2と図3の図示状態では、ズボン10の正面部10Cと背面部10Dの各々はほぼ二等辺三角形の形状またはこれに類似した形状を有している。図2において、正面部10Cの底辺(股下部10F)および左右の斜辺(二等辺)と、破線12で示した部位とによって、正確な二等辺三角形が描かれる。破線12は仮想的に示した線である。点12Aが二等辺三角形の頂点となる。この場合、頂点12Aの頂角をθ1とする。従って、正面部10C自体は、頂角部が欠落したほぼ二等辺三角形の形状となっている。図3において、背面部10Dの底辺(股下部10F)と、破線13で示した部位とによって、正確な二等辺三角形が描かれる。破線13は仮想的に示した線である。点13Aが二等辺三角形の頂点となっている。この頂点13Aにおける頂角も上記と同じくθ1である。従って、背面部10D自体は、頂角部が欠落したほぼ二等辺三角形の形状になっている。この背面部10Dの場合には、後述するように、2つの斜辺(二等辺)の各々が、底辺(股下部10F)と破線13で示された部位で作られる二等辺三角形の2つの斜辺に比して、両端底角が小さくなるように、切り取って形成されている。これを頂角で比較すると、背面部10Dの2つの等しい斜辺(二等辺)が形成する頂角(θ2)は、底辺(股下部10F)と破線13で示された部位で作られる二等辺三角形の頂角(θ1:元の頂角)よりも大きくなっている。ほぼ二等辺三角形の形状を有する正面部10Cと背面部10Dの各々の頂角部分は上記の胴回り部10Aを形成する部分に対応し、またその両端の底角部分は上記の裾口部10Bを形成する部分に対応している。
図2と図3において、胴回り部10A、脇部10E、裾口部10B、縫合線10G,10H,10I,10Jが示されている。図2と図3の対比でも明らかなように、背面部10Dの頂角部における胴回り部10Aの長さ方向に沿った湾曲部の長さ(L1)は、上述のごとく背面部10Dの二等辺の各斜辺を切り取って加工したため、正面部10Cの頂角部における胴回り部10Aに沿った湾曲部の長さ(L2)よりも短くなっている。このように、ズボン10では、後述する製作工程の説明で明らかなように、胴回り部10Aについて、背面側部分の長さL1を正面側部分の長さL2よりも着用者の体型条件に応じて必要な長さの分だけ短く作るようにしたため、使用する布のサイズおよび着用する人の体型に容易に対応させることができるという利点を有している。
次に、図4と図5A,5Bを参照して、ズボン10の製作の工程を説明する。図4において、(1)は、一例として、ズボン10の製作に使用される原形となる1枚の布20の形状を示し、(2)はこれをさらに切って3つの布に分けた状態を示している。図5A,5Bは、布20を用いてズボン10の製作工程の代表的な例(工程(1)〜(5))を示している。
図4の(1)において、実線で示された部分は原形の布20の輪郭形状を示し、2つの破線20aで示した線は布20における製作工程での切り取り線を示している。原形をなす布20の形状は、例えば、好ましくは長方形の形状を有している。この布20に対して、破線20aで切断して、図4の(2)に示すように、1枚の本体布21と2枚の脇布22を取り出す。本体布21は好ましくは正方形の形状をなし、その対角線は直交している。本体布21の形状は、好ましくは対角線が直交していれば良く、4つの辺が等しい正方形や菱形、辺が必ずしも等しくない四角形、4辺が等しくない菱形の変形(凧型の四角形等)、またはこれに類似する四辺形などである。対角線の長さが同じである必要ではなく、また対角線の中心で対角線が交差する必要もない。図4の(2)では、対角線の直交状態を示すために、本体布21を切断で取り出した状態から90度回転させて示している。2枚の脇布22は同形の長方形を有しており、その長辺は本体布21の一辺に等しいように形成されている。これらの本体布21と脇布22に対して、以下に説明するように、適宜に、切り取り加工、折り加工、縫合加工等が行われ、本実施形態に係るズボン10が製作される。
次に、図4および図5A,5Bを参照して、ズボン10の製作工程の各工程の内容を詳述する。製作工程を説明するための図5A,5Bでは5つの工程(1)〜(5)が示されている。
工程(1):
工程(1)の図は上記の図4の(2)で示した図と同じである。
この最初の工程(1)では、原形となる1枚の布20から1枚の本体布21と、2枚の脇布22を切り取り、1枚の本体布21と2枚の脇布22を用意する。切り取りのイメージは図4に示した通りである。正方形の本体布21の4つの辺21a−1〜21a−4の長さと、長方形をした脇布22の長辺部分の長さとは、同じ寸法(L3)である。この寸法L3は、上記の脇部10Eの長さとほぼ一致する。
また本体布21は、4つの辺21a−1〜21a−4を有する四角形の形状を有し、これらの4つの辺21a−1〜21a−4は等しい長さを有している。そして本体布21において定義される2つの対角線21b−1,21b−2は直角に交差している。本体布21の形状は好ましくは正方形である。
なおこの実施形態では、1枚の布20からの切取りによって本体布21と脇布22を作ったが、これに限定されず、他の布材を用いて別々に用意してもよい。
工程(2):
この工程(2)では、本体布21が最終的に1つの対角線21b−1に沿って2つ折りで折られることから、2つ折りにした途中の状態の本体布21を斜視図として示している。この結果、本体布21では、2つの二等辺三角形の部分21A,21Bが形成される。二等辺三角形の部分21Aはズボン10の正面部10Cを形成する部分であり、二等辺三角形の部分21Bはズボン10の背面部10Dを形成する部分である。以下、本体布21の二等辺三角形の部分21Aを「正面側部分21A」と記し、本体布21の二等辺三角形の部分21Bを「背面側部分21B」と記す。
工程(3):
工程(3)は、工程(2)と同様に、本体布21を2つ折りにし、加工を施した途中状態の斜視図を示す。
本体布21を完全に折り返して重ねた状態では、通常的には、正面側部分21Aと背面側部分21Bは同じ形状を有している。しかし、正面側部分21Aの頂角部に対して、背面側部分21Bの頂角部は、前述したように、その頂角(上記θ2)が大きくなるように、背面側部分21Bの2つの辺21a−1,21a−4が切り取られる。その結果、背面側部分12Bでは2つの辺21a−1’,21a−4’が形成される。
さらに、正面側部分21Aの頂角部と、背面側部分21Bの頂角部とは、ズボン10の胴回り部10Aが形成されるように、人11の身体に沿う曲線の形状(21A−1,21B−1)に切り取られている。この場合において、背面側部分21Bの頂角部の頂角は正面側部分21Aの頂角部の頂角よりも大きく作られているので、正面側部分21Aの頂角部に作られる湾曲切取り部21A−1の長さ(L2)に対して、背面側部分21Bの頂角部に作られる湾曲切取り部21B−1の長さ(L1)が短くなるように設定される。
なお、図5Aの工程(3)の図では、本体布21の元々の正面側部分21Aおよび背面側部分21B(二等辺三角形の形状部分)との形状関係を示すため、図2および図3で示した破線12の部位、二等辺三角形の頂点12A、破線13で示した部位、二等辺三角形の頂点13Aを併せて示している。
工程(4):
工程(4)は、上記のごときカット加工された形状を有する正面側部分21Aと背面側部分21Bを有する本体布21に対してその両側に2枚の脇布22を縫いつける直前の状態を示す斜視図を示している。本体布21の2組の隣り合う2辺の各々の間、すなわち辺21a−1’と辺21a−2の間、辺21a−3と辺21a−4’の間に、2枚の脇布22のそれぞれを縫合し、それによって左右一対の脇部10Eが形成される。具体的には、長方形を有した2枚の脇布22の各々の2つの長辺の部分を、脇布22を折り曲げて本体布21の対応する辺の部分に縫合する。この場合において、2枚の脇布22は、その長辺方向の寸法が本体布21の辺21a−1’,21a−2,21a−3,21a−4’の長さにほぼ一致するように切られている。縫合直前の脇布22は、正面側で縫合される部分と背面側で縫合される部分となるように、折り曲げられた状態で示されている。
正面側部分21Aの湾曲切取り部21A−1の長さ(L2)に対して背面側部分21Bの湾曲切取り部21B−1の長さ(L1)が短くなるので、脇布22の背面側部分の方が正面側部分よりも広い面積領域となっている。
上記によってズボン10の基本的な形状部分が形成される。すなわち、本体布21の所定部分をカットしかつ対角線21b−1で本体布21を折り、さらに所定の辺の箇所に2枚の脇布22をカット加工した後に付けることによって、正面側部分21A(正面部10Cに対応)と背面側部分21B(背面部10Dに対応)と脇部10Eが形成される。前述した縫合線10G,10H,10I,10Jは、本体布21と脇布22とを縫い合わせた線を示している。また折り返される対角線21b−1の布部分は前述の股下部10Fとなる。さらにズボン10の基本的な形状において、上部に胴回り部10Aとなる開口部S1が形成され、下部両側には裾口部10Bとなる開口部S2が形成される。
工程(5):
工程(5)の図は、図2に示した正面図と同じである。この工程(5)では、本体布21と2枚の脇布22を縫合した後において胴回り部10Aと裾口部10Bが形成される。工程(5)はズボン10を製品として完成させるための細部の仕上げ加工の工程である。工程(5)では、先ず、胴回り部10Aとなる開口部S1においてその開口の周り全体にわたって例えばゴム等の挿通部を設け、この挿通部にゴム等を挿通する。また裾口部10Bとなる両側の2つの開口部S2の各々においてその開口の周り全体にわたってその裾縫いを施している。
上記のように、本体布21の正面側部分21Aと背面側部分21Bの各頂角部に形成される長さの異なる湾曲切取り部を2つの脇布22の上端部を介して縫合し胴回り部10Aを作るようにしたため、サイズの異なる布および着用する人の体型に容易に対応させて作ることができるという利点を生じる。
なお図5Bの(5)において、正面部10Cは正面側部分21Aと共通であり、脇部10Eは脇布(22)と共通であり、股下部10Fは対角線21b−1と共通である。
上記のごとく製作されたズボン10において、さらに例えば背面部3の左右両側にはポケット等の機能部、その他の飾り部を設けることもできる。
また他の変形例として、ズボン10を製作するための工程(3)での本体布21の加工において、正面側部分21Aと背面側部分21Bを折り重ねたときに、重ね合わせ状態で2つの等辺部分の両底角部分の辺を切り取ることもできる。切り取り線の一例を図6に示す。図6は正面側部分21Aと背面側部分21Bを折り重ねたときの正面図を示し、図6において符号31が切り取り線を示している。このように、2つの等辺部分の両底角部分の辺を切り取ることによって、ズボン10の形を人11の下半身の体型に対応させることができ、ズボン10の製作自由度を高くすることができ、布の全サイズに対応することができる。
次に図7を参照して本発明の第2の実施形態に係るズボンを説明する。図7の(1)は図5Aの(1)に対応する図であり、図7の(2)は図5Bの(4)に対応する図である。その他の本体布21の形や構成、製作手順は、上記の第1の実施形態で説明した内容と同じである。
この実施形態のズボン10では、2枚の脇布22’が本体布21に対して別途に用意され、当該脇布22’の長さ方向の寸法(丈)L4は本体布21の辺21a−1’,21a−2,21a−3,21a−4’の長さよりも長くなるように作られている。本実施形態によるズボン10では、脇布22’の丈を長くすることにより、ズボン10を装着する人11の下半身、すなわち足11aの長さに応じて適切に調整することができ、特に人11が長身の体型である場合にも適切に対応することができる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係るズボンは、外出着から普段着、仕事着等までに使用され、身体を締め付けることなくゆったりと装着することができ、簡単な形の原形布を利用して長身な体型等のいろいろな体型の人に対応して容易に製作することができ、リラックスな装着感を与えることができ、服のデザイン、衣料等の産業に利用され得る。
10 ズボン
10A 胴回り部(開口部)
10B 裾口部(開口部)
10C 正面部
10D 背面部
10E 脇部
10F 股下部
10G,10H 縫合線
10I,10J 縫合線
11 人
11a 足(脚)
11b 胴部(腰部)
12 破線(仮想線)
12A 頂点
13 破線(仮想線)
13A 頂点
20 布
21 本体布
21A 正面側部分
21B 背面側部分
22 脇布
22’ 脇布
21b−1 対角線
12b−2 対角線
θ1,θ2 頂角
L1 背面側胴回り部の湾曲部長さ
L2 正面側胴回り部の湾曲部長さ

Claims (5)

  1. 四辺が等しい四辺形の本体布と2枚の脇布を用意し、1つの対角線で折った前記本体布の両側に2枚の前記脇布を縫合することで製作され、製作完了後、正面から見て、胴周り部と、左右一対の脇部および裾口部と、2つの前記裾口部を結ぶ股下部とを有し、前記胴回り部における背面側の胴回り部分が正面側の胴回り部分よりも短くなったズボンであって、
    前記本体布は、前記1つの対角線で折ったときに生じる二等辺を有する正面側部分および背面側部分に関し、前記背面側部分の頂角部を形成する前記二等辺の各々がその頂角が元の頂角よりも大きくなるように切り取られ、前記背面側部分の頂角部の湾曲切り取り部の長さが前記正面側部分の頂角部の湾曲切り取り部の長さよりも短くなるように、前記正面側部分の頂角部と前記背面側部分の頂角部が装着者の胴回りに沿う曲線に切り取られた形状に形成され、
    前記本体布を前記1つの対角線で折り、前記本体布の四辺形を形成する2組の隣り合う辺の間に前記2枚の脇布の各々を縫合して前記脇部を形成し、
    前記正面側部分と前記背面側部分の1つに重なった各頂角部と前記2枚の脇布の上端部とで前記胴回り部を形成すると共に、前記正面側部分と前記背面側部分の各々の両端底角部と前記2枚の脇布の下端部とで前記裾口部を形成し、
    前記本体布の前記1つの対角線の部分で前記股下部を形成する、
    ことを特徴とするズボン。
  2. 前記本体布は、前記1つの対角線で折ったときに生じる前記正面側部分および前記背面側部分に関し、前記正面側部分と前記背面側部分の各々の両端底角部を形成する斜辺下部を切り取った形状に形成されることを特徴とする請求項1記載のズボン。
  3. 前記脇布の長手方向の長さを、装着者の足の長さに応じて前記本体布の隣り合う前記辺の長さよりも長くしたことを特徴とする請求項1記載のズボン。
  4. 前記本体布の形状は正方形であることを特徴とする請求項1記載のズボン。
  5. 前記本体布と2枚の前記脇布は1枚の原形の布から切り出されることを特徴とする請求項1記載のズボン。
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