JP5140051B2 - 熱交換器および熱交換器用フィンとその製造方法 - Google Patents

熱交換器および熱交換器用フィンとその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、空気調和機や冷凍機などに使用される熱交換器、及びその熱交換器に用いられる熱交換器用フィンとその製造方法に関するものである。
一般に、複数積層された帯板状フィンと略楕円形状あるいは略長円形状の断面を有する扁平形状の伝熱管とを組み合わせて成るフィンアンドチューブ型の熱交換器は、適当な間隔で互いに平行に積層されるとともに、その間を空気などの熱交換流体が流れる複数の帯板状フィンと、帯板状フィンの略直角方向に適当な間隔で挿入されるとともにフィンと密着され、内部を冷媒などの被熱交換流体が流れる伝熱管と、伝熱管の両端がそれぞれ接続され伝熱管とともに冷媒流路を形成する分配管あるいはヘッダーと呼ばれる部分とから構成されている。
そして、帯板状フィンの間を流動する空気などの熱交換流体と、扁平形状の伝熱管内を流動する水や冷媒などの被熱交換流体との間で熱を交換するようになっている。
上記のような熱交換器において、帯板状フィンには、フィンと伝熱管との密着を向上させるために、フィンに開けられた貫通穴周縁から垂直に立ち上がったフィンカラーが成形されるとともに、熱交換性能を向上させるために、貫通穴の間の領域には空気の主流方向に開口したスリットと呼ばれる切り起こしが成形されている。また、伝熱管には熱交換性能を向上させるために多穴管や、内面溝付き管が用いられる。
このような熱交換器において、帯板状フィンは、貫通穴周縁から垂直に立ち上がったフィンカラーの一部の先端部を外側に折り曲げて矩形状の突起部を設け、この突起部を帯板状フィンのフィンピッチを決定する折り曲げ高さにすることにより、フィンを積層する際に突起部が隣り合うフィンのベース面に当接するようにして、複数積層されるフィンの間隔を一定に保持すると共に、位置決めを容易にするようにしたものが知られている。(特許文献1参照)
またこのような熱交換器において、帯板状フィンは、フィンに開けられた貫通穴の周囲の一部に、積層されるフィンの一定間隔と等しい高さでフィンにほぼ垂直に立ち上がり、さらに立ち上がりの先端を貫通穴の外側方向に折り曲げたフィンカラーを設け、貫通穴の周囲のこのフィンカラーを設けたところ以外には、一定間隔を保持するためのフィンカラーより高さが低いフィンカラーを設け、多数積層されるフィンの一定間隔を容易に正確に保持するようにしたものが知られている。(特許文献2参照)
特開昭58−127092号公報(図6〜図8) 特開2005−127595号公報(図1、図3、図5)
従来の特許文献1に示す熱交換器の帯板状フィン構成では、フィンカラーは、特許文献1の図8に示すように(イ)突起部を残して下穴抜き、(ロ)該突起部の分断抜き、(ハ)突起部の先端折り曲げ加工、(ニ)バーリング加工により穴部の周縁にカラーを成形、という工程で製造され、カラー先端の一部分に矩形状の突起部を設けるようにしている。
しかしながら、上記のように最後の工程でカラーを成形して突起部を成形すると、フィンの加工位置のばらつき、例えば上記(ロ)の工程における突起部の長さや、上記(ハ)の工程における突起部の先端折り曲げ寸法にばらつきが生じると、突起部の高さがばらつくため、フィンピッチが不揃いになるという問題があった。
また、従来の特許文献2に示す熱交換器の帯板状フィン構成では、立ち上げ高さの高いカラーと立上げ高さの低いカラーとを成形し、高さの高い側のカラー先端の全体を折り曲げ成形している。
しかしながら、上記のようなフィンカラーでは、立ち上げ高さの高いカラーの先端を折り曲げ成形する際に、立ち上げたカラーの全体を折り曲げ成形しているため、高さの高い側のフィンカラーは、折り曲げ成形の影響で変形してしまい、伝熱管に対して十分な密着面積を得ることができないという問題があった。また立ち上げ高さの高いカラー以外のカラー(立上げ高さの低いカラー)の高さは、立ち上げ高さの高いカラーの半分ぐらいの高さしかなく、また長方形の貫通穴の短辺側のようにカラーが全く設けられていない箇所があるため、フィンと扁平形状の伝熱管との密着面積は少なく、熱交換性能はあまり良好とは言えないという問題があった。
このように突起部やカラー先端の折り曲げ成形などのリフレア部は、従来のものはカラー先端部全体または一部を外側に単に折り返すだけの構造であったため、リフレア成形に伴ってリフレア付け根部およびリフレア成形部周囲のフィンカラーが変形し、その変形に伴ってフィンカラーと伝熱管の間に隙間が生じることによって、フィンと伝熱管との接触熱抵抗を増大させていた。また従来はリフレア部以外のフィンカラー高さは、成形の都合上フィンピッチよりも低くならざるを得ず、それによってフィンカラーと伝熱管の密着面積を増大できず、熱交換器の性能は向上できなかった。
この発明による熱交換器および熱交換器用フィンとその製造方法は、このような従来の課題を解決するものであり、所定の間隔で複数積層されるフィンを位置決めし、隣接するフィンとの間隔を正確に保持するとともに、帯板状フィンと扁平形状伝熱管とを良好に密着することにより、熱交換性能に優れた熱交換器および熱交換器フィンを提供することを目的とするものである。
この発明に係る熱交換器用フィンは、帯板状に成形されるとともに、長手方向に沿って所定の間隔で伝熱管の外周面に沿った貫通穴からなる伝熱管保持部が成形された熱交換器用フィンにおいて、伝熱管保持部にはフィンベース面に形成された貫通穴の周縁からほぼ垂直に立ち上げ成形されて伝熱管の外周部と密接するフィンカラーが設けられ、フィンカラーの先端部の少なくとも一部分に、伝熱管と接する側とは反対側に折り曲げ成形されたリフレア部を形成し、リフレア部の上面とフィンベース面とのなす高さは積層されるフィンのピッチ間隔と等しい高さにするとともに、リフレア部とフィンカラーのリフレア部が成形されていない部分との間にカラー先端部より切り込みまたは切り欠き部を設け、この切り込みまたはこの切り欠き部の長さ(深さ)Lはリフレア部の折り曲げ半径R以上の長さにしたものである。
この発明の熱交換器用フィンの製造方法は、帯板状フィンの長手方向に沿って所定の間隔で熱交換流体の主流方向に開口した複数のスリットを成形する工程、複数のスリット間に伝熱管保持部となる下穴を加工する工程、下穴の周縁を垂直に立ち上げてフィンカラーを成形する工程、フィンカラーの先端部の少なくとも一部分に、伝熱管と接する側とは反対側に折り曲げてリフレア部を成形する工程を備え、下穴加工工程時に、リフレア部とフィンカラーのリフレア部が成形されていない部分との間に切り込みまたは切り欠き部を設け、この切り込みまたはこの切り欠き部の長さ(深さ)Lは、リフレア部成形工程における折り曲げ半径R以上の長さにしたものである。
この発明に係る熱交換器は、帯板状に成形されるとともに、長手方向に沿って所定の間隔で伝熱管保持部が成形され、その伝熱管保持部の周縁に伝熱管と密接するフィンカラーが成形されたフィンと、所定の間隔で複数積層されたフィンの伝熱管保持部に略直角に挿通されるとともに、内部を被熱交換流体が流れ、断面外周が扁平形状の伝熱管とから構成されるフィンアンドチューブ型の熱交換器において、フィンカラーはフィンベース面に形成された貫通穴の周縁からほぼ垂直に立ち上げ成形されて伝熱管の外周に沿う形状とし、フィンカラーの先端部の一部分に伝熱管と接する側とは反対側に折り曲げ成形されたリフレア部が、積層されるフィンのピッチ間隔と等しい高さで形成されるとともに、リフレア部とフィンカラーのリフレア部を成形しない部分との間に、切り込みまたは切り欠き部が設けられ、この切り込みまたはこの切り欠き部の長さ(深さ)Lはリフレア部の折り曲げ半径R以上の長さにしたものである。
この発明の熱交換器および熱交換器用フィンとその製造方法によれば、リフレア部の成形の際にフィンカラーが変形することがないので、複数積層される帯板状フィンのピッチを容易かつ正確に保持することができるとともに、帯板状フィンと扁平形状の伝熱管との密着を向上できるという効果がある。
この発明の実施の形態1における熱交換器の概観斜視図である。 この発明の実施の形態1における熱交換器の断面図である。 この発明の熱交換器に用いられる伝熱管の長手方向に垂直な断面形状の例を示す図である。 この発明の熱交換器に用いられる実施の形態1の熱交換器用フィンを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の熱交換器用フィンの伝熱管保持部を示す部分拡大図である。 この発明の実施の形態1の熱交換器用フィンのリフレア成形形状を示す平面図とフィンカラーの切り欠き長さを示す拡大断面図である。 この発明の実施の形態1の熱交換器用フィンのスリット成形工程を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の熱交換器用フィンの下穴加工工程を示す斜視図と部分拡大平面図である。 この発明の実施の形態1の熱交換器用フィンのカラー成形工程を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の熱交換器用フィンのリフレア成形工程を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の熱交換器用フィンの伝熱管保持部を示す部分拡大図である。 この発明の実施の形態3の熱交換器用フィンの伝熱管保持部を示す部分拡大図である。 この発明における熱交換器用フィンと伝熱管の組み立て方法に係る概観斜視図である。 この発明の熱交換器に用いられる実施の形態4の熱交換器用フィンを示す斜視図である。 この発明の実施の形態2における熱交換器の概観斜視図である。 この発明の実施の形態3における熱交換器の概観斜視図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施形態1における熱交換器とそれに用いられる熱交換器用フィンについて図1〜図10に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施形態1のフィンアンドチューブ型の熱交換器の概観斜視図であり、図2はその断面図、図3は熱交換器に使用される伝熱管の断面図の例である。
図1および図2において、熱交換器は、適当な間隔(フィンピッチ)FPで互いに平行に積層されるとともに、その間を空気などの気体の熱交換流体が流れる複数の帯板状フィン1と、帯板状フィン1の略直角方向に適当な間隔DPで複数本挿入されるとともにフィン1と密着され、内部を冷媒などの被熱交換流体が流れる略楕円形状あるいは略長円形状の断面を有する扁平形状の伝熱管2と、伝熱管2の両端がそれぞれ接続され、内部を複数の区画部31に分けることで伝熱管2とともに冷媒の流通流路を形成する分配管あるいはヘッダー3とから構成されている。ヘッダー3の区画部31を適切な形状に成形することにより、区画部内で冷媒の気液が混合され熱交換効率が良くなる。
帯板状フィン1には、熱交換流体と被熱交換流体との熱交換性能を向上させるために、伝熱管2を保持するために設けられた貫通穴の上下の領域には空気の主流方向に開口したスリット11と呼ばれる切り起こしが四角形状にして2列に配置され、フィン1の長手方向に沿って所定間隔で複数成形されている。さらに帯板状フィン1には、伝熱管2を保持するための貫通穴による伝熱管保持部12が複数のスリット11の間にフィン1の長手方向に沿って所定の間隔DPで成形されている。
また伝熱管2は、図3(a)に示す略楕円形状あるいは略長円形状の断面を有する扁平形状の単一穴管の伝熱管2の他に、図3(b)に示すように熱交換性能を向上させるために、長手方向に沿って複数の流路21を有する多穴管の伝熱管2や、図示しない内面溝付きの伝熱管が用いられる。多穴管の伝熱管2や内面溝付きの伝熱管2を用いることで伝熱管内面と冷媒との接触面積が増え、熱交換効率が良くなる。
また、伝熱管2と伝熱管保持部12の後述するフィンカラー内面とは接着剤により接合されている。
上記構成の熱交換器において、ヘッダー3を通じて伝熱管2の内部に流通される冷媒などの被熱交換流体は図2の矢印で示すように流れ、紙面の下側から複数積層された帯板状フィン1間を流れる空気などの熱交換流体と熱交換される。
図4は上記した熱交換器に用いられるこの発明の実施形態1の熱交換器用フィン1を示す斜視図、図5は熱交換器用フィン1の伝熱管保持部12を示す部分拡大図である。
図4および図5において、帯板状フィン1の材料は、主としてアルミニウムあるいはアルミニウム合金を原料とする厚さ0.09〜0.18mmの薄板であり、表面に防食や防汚を目的としたコーティングが施されていることが望ましい。帯板状フィン1のベース面10には、前述したように空気の主流方向に開口したスリット11が長手方向に沿って所定間隔で設けられ、またスリット11の間には伝熱管2を挿通して保持するための伝熱管保持部12がフィンの長手方向に沿って適切な間隔DPで成形されている。フィンベース面10とスリット11のなす高さはフィンピッチ間隔FPの概略半分であることが望ましい。
伝熱管保持部12は扁平形状断面を有する伝熱管2の長手方向に垂直な断面外周に概略沿う形状の貫通穴13が成形されている。この貫通穴13は全周の繋がった完全な穴でもよいが、この実施の形態1では帯板状フィン1の長手方向の辺の一端側を開放した形状にしており、その理由は後述する。伝熱管保持部12の周縁の少なくとも一部には伝熱管表面に沿うように、フィンベース面10に形成された貫通穴13の周縁から概略垂直に立ち上がったフィンカラー14が成形されており、伝熱管2との密着を向上させるようにしている。
フィンカラー14の先端部の少なくとも一部分に、伝熱管2と接する側とは反対側(伝熱管保持部12の外側)に折り曲げ成形されたリフレア部15が成形されている。このリフレア部15の上面とフィンベース面10とのなす高さは、積層されるフィンのピッチ間隔FPと概略等しい高さで成形されている。またこの実施形態1ではリフレア部15は扁平状の伝熱管2の長辺と接する両面に対照に複数個(図示では各2個)設けられている。
リフレア部15とフィンカラー14のリフレア部15が成形されていない部分との間、特にフィンカラー14のリフレア部15の付け根部周囲にはカラー先端部より四角形状の切り欠き部16を設け、この切り欠き部16の長さ(深さ)Lはリフレア部15の折り曲げ半径R以上の長さにしている。このようにL≧Rとすることで、リフレア部15の成形にともなう周囲への変形を切り欠き部16で遮断することができ、フィンカラー14のリフレア部15を成形しない部分と伝熱管2との密着を良好にできるという効果がある。
このような熱交換器用フィンのフィンカラー14とリフレア部15の成形における寸法関係を図6に示す。
図6(a)は熱交換器用フィンのリフレア成形形状を示す平面図で、図6(b)は熱交換器用フィンのフィンカラーの切り欠き長さを示す拡大断面図である。図6において、Lがフィンカラー14の先端から設けられた切り欠き部16の長さ(深さ)で、Rはリフレア部15の折り曲げ半径である。また、Dはリフレア部15を含むフィンカラー幅、Pは伝熱管2の幅、tはフィン1の板厚、CHはフィンカラー14の高さである。
フィンベース面10より立ち上げ成形されたフィンカラー14の高さCHは、リフレア部15とその周囲の切り欠き部16を除いて、複数積層されたフィン1のピッチ間隔FPを超えない範囲でFPとほぼ等しい高さであることが望ましい。リフレア部15を除くフィンカラー14の高さを、フィン1のピッチ間隔FPを超えない範囲で十分高くすることによって、フィン1と伝熱管2との密着面積を広くでき、伝熱性能を良好にすることができる。
フィン1のピッチ間隔FPは熱交換器の特性により決定され、一般に1.0mm〜2.0mmである。一方、折り曲げ成形されるリフレア部15の上面とフィンベース面10とのなす高さはフィン1のピッチ間隔FPに概略等しく、リフレア部15の上面が隣接するフィンのベース下面と当接することにより、積層されるフィンの所定の間隔が容易に保持される。
次に熱交換器用フィンの製造方法について説明する。上記帯板状フィン1は、次のような工程で成形されることが望ましい。まず、図7に示すように、フィンベース面10に空気の主流方向に開口したスリット11と呼ばれる切り起こしを、フィン1の長手方向に沿って所定間隔で複数成形する。スリット11はフィン1の短辺方向に2列に配置され、四角形状に成形されている。図7ではスリット11の形状は四角形状であるが、必ずしもその必要は無く台形形状であっても良い。
次に、図8(a)に示すように、複数のスリット11の間に長手方向に沿って所定の間隔DPで、伝熱管2を保持するためのフィンカラー14とリフレア部15からなる伝熱管保持部12の下穴17を成形する。
下穴17は、図8(b)に示すように、後工程でリフレア部15を成形するためのリフレア成形しろ18とリフレア部15を成形しない部分19の間、特にリフレア付け根部の周囲にはフィンカラー14の立ち上げ方向に沿う方向に長さLで幅Bの切り欠き部16が設けられている。
具体的には、切り欠き部16の長さ(深さ)Lは、図6に示すようにリフレア部15の折り曲げ半径R以上の長さが望ましい。切り欠き部16の幅Bは、帯板状フィン1を成形する精度と成形する金型工具の強度によって決められ、帯板状フィン1の板厚tの2〜5倍程度であることが望ましい。幅Bが上記寸法よりも小さいと、金型工具の破損が起こりやすく、成形不良が起こりやすくなる。一方、幅Bが大きすぎるとフィンカラー14の伝熱面積が減少することになる。
次に、図9に示すようにリフレア成形しろ18とリフレア部15を成形しない部分19とを含めて、下穴17の周縁からほぼ垂直に立ち上げ成形してフィンカラー14を形成する。このとき、フィンカラー14内面は伝熱管2の外形に概略沿う形状であることが望ましい。
さらにその後で、図10に示すようにカラー先端の一部であるリフレア成形しろ18を伝熱管2と接する側とは反対側(伝熱管保持部12の外側)に折り曲げ成形してリフレア部15を形成する。この折り曲げ成形の時、このリフレア部15の上面とフィンベース面10とのなす高さが、積層されるフィンのピッチ間隔FPと概略等しい高さで成形されるよう、下治具の高さはフィン1の板厚tとフィンのピッチ間隔FPを考慮して決められ、上治具によりリフレア成形しろ18を押圧成形して折り曲げ、リフレア部15を成形する。
以上のように、フィンカラー14の成形前にスリット11を成形することにより、スリット成形に伴うフィンカラー14の変形を排除でき、フィンカラー14と伝熱管2の密着が良好で熱交換性能に優れた熱交換器を得ることができる。さらに、リフレア付け根部の周囲であってリフレア成形部分とリフレアを成形しない部分との間に切り欠き部16を設けることで、リフレア成形にともなう周囲の変形を抑制でき、フィンカラー14と伝熱管2との密着の良好な熱交換器を得ることができる。
さらには、この切り欠き部16の長さ(深さ)Lとリフレア部15の折り曲げ半径Rとの関係をL≧Rとすることで、リフレア部15成形にともなう周囲への変形を切り欠き部16で遮断することができ、フィンカラー14のリフレア部15を成形しない部分と伝熱管2との密着を良好にできるという効果がある。
また、フィンカラー14の立上げ成形後にリフレア部15を折り曲げ成形することにより、リフレア部15とフィンベース面10とのなす高さがフィンカラー14の成形ばらつきに影響されなくなり、フィンピッチFPのばらつきの少ない熱交換器を得ることができる。
このようにして成形された帯板状フィン1の伝熱管保持部12におけるフィンカラー14の内面と伝熱管2とを接着剤を用いて接合することにより、帯板状フィン1と伝熱管との伝熱性能に優れた熱交換器を得ることができる。
従来、扁平形状伝熱管2と帯板状フィン1とはろう付によって固着されていた。フィン1には一般に耐食や汚染防止を目的とした樹脂コーティングを施すが、通常の樹脂コーティング剤は熱に弱いため、樹脂コーティング工程はフィンが高温に曝されるフィン1と伝熱管2のろう付け固着工程の後に行う必要があった。そのため複数積層組み立てられたフィン1にコーティング剤を塗布しようとすると、フィン間にコーティング剤が残るという問題があった。
この発明によれば、伝熱管2と帯板状フィン1との接合に接着剤を用いることにより、フィン1を高温に曝さずにすむため、あらかじめコーティングを施したフィン(プレコートフィン)を使用することができ、製造が容易で熱交換性能に優れた熱交換器を得られるという効果がある。また、ろう付を接着剤による接合に置き換えることにより、高温の炉が不要となるため、製造に必要なエネルギーを低減することができ、環境負荷の少ない製造工程を得ることができるという効果がある。
以上のようにこの発明の実施形態1による熱交換器および熱交換器用フィンでは、リフレア部の成形部分とリフレア部が成形されない部分との間に切り欠き部を設け、この切り欠き部の長さ(深さ)Lはリフレア部の折り曲げ半径R以上の長さにしたことにより、リフレア部の成形に伴うフィンカラーの変形を遮断し、フィンカラーと伝熱管の密着を良くすることによりフィンと伝熱管の接触熱抵抗の増大を抑え、熱交換器の性能を向上できるという効果がある。
また、リフレア部以外のフィンカラーの高さをフィンピッチとほぼ同じ高さまで高くすることができるため、フィンカラーと伝熱管の密着面積を増大させることができ、それによって熱交換器の性能を向上できるという効果がある。
実施の形態2.
次にこの発明の実施形態2における熱交換器用フィンについて図11に基づいて説明する。図11はこの発明の実施形態2の熱交換器用フィンの伝熱管保持部12を示す部分拡大図である。
図5に示す実施の形態1の熱交換器用フィンの伝熱管保持部12では、リフレア部15とフィンカラー14のリフレア部15が成形されていない部分との間、特にフィンカラー14のリフレア部15の付け根部周囲にはカラー先端部より四角形状の切り欠き部16を設けていたが、この図11に示す伝熱管保持部12においては、切り欠き部16の形状を円弧形状にしたものである。その他の構成は図5とほぼ同じ構成に付き、説明を省略する。
実施の形態3.
次にこの発明の実施形態3における熱交換器用フィンについて図12に基づいて説明する。図12はこの発明の実施形態3の熱交換器用フィンの伝熱管保持部12を示す部分拡大図である。
図5に示す実施の形態1の熱交換器用フィンの伝熱管保持部12では、フィンカラー14に設けられるリフレア部15は扁平状の伝熱管2の長辺と接する両面に対照に複数個(図示では各2個の合計4個)設けられていたが、この図12に示す伝熱管保持部12においては、フィンカラー14に設けられるリフレア部15の数を少なくすることで、フィンカラー14と伝熱管2との密着面積を増加することができ、熱交換性能に優れた熱交換器を得ることができるようにしたものである。
即ち、図12に示す熱交換器用フィンにおいては、リフレア部15は扁平状の伝熱管2の長辺と接する両面に各1個として合計2個設けたもので、しかもリフレア部15の配置を扁平状の伝熱管2の長辺と接する両面で空気などの気体の熱交換流体の流れの風下側と風上側にずらした位置に配置したものである。このような構成にすることで、伝熱管2の長手方向に対するフィン1の傾きを抑制できるのでフィン1の積層を容易にし、組み立ての容易な熱交換器を得ることができる。その他の構成は図5とほぼ同じ構成に付き、説明を省略する。
またこのような帯板状フィン1と伝熱管2の組み立て方法に係る概観斜視図を図13に示す。帯板状フィン1の伝熱管保持部12の貫通穴13を一端が開放された形状とすることで、伝熱管2をフィン1の積層方向と概略直角方向(矢印方向)から挿入することができ、フィンカラー14を伝熱管2の外形に沿う形状に成形できるため、伝熱管2を拡管することなくフィンカラー14と伝熱管2を密着でき、組立性に優れた熱交換器を得ることができる。
従来のフィンの伝熱管保持部は、帯板状フィンに設けられた全周の繋がった貫通穴であったため、適当な間隔で複数積層された帯板状フィンに伝熱管を挿通する際は、フィンの積層方向に伝熱管を串刺し挿入する方法しかなく、伝熱管の外形と貫通穴の内形は隙間ばめとなるような寸法関係にあった。そのため、伝熱管とフィンカラーの間に隙間が生じるという問題があった。また、フィンと伝熱管の密着を得るためには伝熱管を拡管する必要があった。しかしながらこの発明のように、伝熱管保持部の貫通穴13を一端が開放された形状とし、その周縁にフィンカラー14を成形することにより、伝熱管保持部12は伝熱管2の外形に沿う形状に成形でき、伝熱管2とフィンカラー14との密着を良くすることができるという効果がある。
なお、このような構成は実施の形態1および実施の形態2の熱交換器用フィンにおいても同じであるため、実施の形態1および実施の形態2の熱交換器用フィンにおいても、実施の形態3と同様に、伝熱管2を拡管することなくフィンカラー14と伝熱管2を密着でき、組立性に優れた熱交換器を得ることができる。
実施の形態4.
次にこの発明の実施形態4における熱交換器用フィンについて図14に基づいて説明する。図14はこの発明の実施形態4の熱交換器用フィンの斜視図である。
図14において、帯板状フィン1の材料は、実施の形態1と同様に、主としてアルミニウムあるいはアルミニウム合金を原料とする厚さ0.09〜0.18mmの薄板であり、表面に防食や防汚を目的としたコーティングが施されていることが望ましい。帯板状フィン1のベース面10には、空気の主流方向に開口したスリット11が長手方向に沿って所定間隔で設けられ、またスリット11の間には伝熱管2を挿通して保持するための伝熱管保持部12がフィンの長手方向に沿って適切な間隔DPで成形されている。フィンベース面10とスリット11のなす高さはフィンピッチ間隔FPの概略半分であることが望ましい。
伝熱管保持部12は扁平形状断面を有する伝熱管2の長手方向に垂直な断面外周に概略沿う形状の貫通穴13が成形されている。この貫通穴13は帯板状フィン1の長手方向の辺の一端側を開放した形状にしている。伝熱管保持部12の周縁の少なくとも一部には伝熱管表面に沿うように、フィンベース面10に形成された貫通穴13の周縁から概略垂直に立ち上がったフィンカラー14が成形されており、伝熱管2との密着を向上させるようにしている。
フィンカラー14の先端部の少なくとも一部分に、伝熱管2と接する側とは反対側(伝熱管保持部12の外側)に折り曲げ成形されたリフレア部15が成形されている。このリフレア部15の上面とフィンベース面10とのなす高さは、積層されるフィンのピッチ間隔FPと概略等しい高さで成形されている。またこの実施形態4ではリフレア部15は扁平状の伝熱管2の長辺と接する両面に対照に複数個(図示では各2個)設けられているが、これに特に限定されるものでない。
フィンカラー14のリフレア部15の付け根部の周囲であってリフレア部15とフィンカラー14のリフレア部15が成形されていない部分との間に、カラー先端部より切り込み20を設けることで、リフレア部15の成形にともなう周囲の変形を抑制でき、さらに実施の形態1〜3のような切り欠き部16を設ける場合よりもフィンカラー14の面積を多く確保することができ、フィンカラー14と伝熱管2との密着の良好な熱交換器を得ることができる。
さらに、この切り込み20の長さ(深さ)Lは、実施の形態1〜3と同様にリフレア部15の折り曲げ半径R以上の長さにしている。このようにL≧Rとすることで、リフレア部15の成形にともなう周囲への変形を切り込み20で遮断することができ、フィンカラー14のリフレア部15を成形しない部分が歪まず、フィンカラー14と伝熱管2との密着を良好にできるという効果がある。
このような熱交換器用フィンのフィンカラー14とリフレア部15の成形における寸法関係は、切り欠き部16の長さLが切り込み20の長さLに代わったのみで、図6と同様である。
このようにして成形された伝熱管保持部12のフィンカラー14と伝熱管2とを接着剤を用いて接合することにより、フィン1と伝熱管2との伝熱性能に優れた熱交換器を得ることができる。また、従来、フィン1と伝熱管2とをろう付によって接合していたが、接着剤で接合することによってろう付に必要な炉が不要となるため、製造に必要なエネルギーを軽減することができ、環境負荷と製造コストを低減できる。
以上のようにこの発明の実施形態4による熱交換器用フィンでは、リフレア部15の成形部分とリフレア部15が成形されない部分との間に切り込み20を設け、この切り込み20の長さ(深さ)Lはリフレア部15の折り曲げ半径R以上の長さにしたことにより、リフレア部15の成形に伴うフィンカラー14の変形を遮断し、フィンカラー14と伝熱管2の密着を良くすることによりフィン1と伝熱管2の接触熱抵抗の増大を抑え、熱交換器の性能を向上できるという効果がある。
また、従来はリフレア部以外のカラー高さは、成形の都合上フィンピッチよりも低くならざるを得なかったが、切り込みを設けることによりリフレア部以外のカラー高さをフィンピッチとほぼ同じ高さまで高くすることができるため、フィンカラーと伝熱管の密着面積を増大させることができ、それによって熱交換器の性能を向上できるという効果がある。
実施の形態5.
次にこの発明の実施形態5として、実施の形態2における熱交換器について図15に基づいて説明する。図15はこの発明の実施形態2のフィンアンドチューブ型熱交換器の概観斜視図である。
図15において、図1に示す実施形態1のフィンアンドチューブ型熱交換器と同様に、帯板状フィン1は適切な間隔FPで複数積層されており、帯板状フィン1のベース面10には、伝熱管2を挿通するための伝熱管保持部12がフィン1の長手方向に適切な間隔DPで設けられ、伝熱管保持部12は扁平形状断面を有する伝熱管2の長手方向に垂直な断面外周に概略沿う形状に成形されている。複数積層された帯板状フィン1に適切な間隔DPで複数挿通された伝熱管2の端部はヘッダ3に接続され、これらの伝熱管2の内部にはヘッダ3を通じて冷媒が流通される。
帯板状フィン1は実施の形態1乃至実施の形態4で説明した熱交換器用フィンと同様に、伝熱管保持部12には、フィンベース面10より概略垂直に立ち上げ成形されたフィンカラー14と、フィンカラー14の先端部の少なくとも一部を伝熱管保持部12の外側に向けて折り曲げ成形されたリフレア部15と、リフレア部15とフィンカラー14のリフレア部15が成形されていない部分との間にカラー先端部より切り込み20または切り欠き部16が設けられている。
この実施の形態2における熱交換器においては、隣り合う伝熱管保持部12の間に帯板状フィン1の長手方向に沿って設けられたスリット11の形状は、熱交換器の仕様によって決定されるが、短辺方向に2列に配置されたスリット11のうち、一方は四角形状とし、他方は台形形状にしたものである。その他の構成は図1に示す実施の形態1の熱交換器と同じに付き説明を省略する。
実施の形態6.
次にこの発明の実施形態6として、実施の形態3における熱交換器について図16に基づいて説明する。図16はこの発明の実施形態6のフィンアンドチューブ型熱交換器の概観斜視図である。 図16に示すフィン・チューブ型熱交換器は、実施の形態1および実施の形態2における熱交換器のヘッダ3の代わりに分配管4を用いることで、組み立て性に優れた熱交換器を得ることができるようにしたものである。その他の構成は図1に示す実施の形態1の熱交換器と同じに付き、説明を省略する。
なお、分配管4と伝熱管2は冷媒の漏洩を防止するためにろう付けによって接合され、伝熱管2と伝熱管保持部12のフィンカラー14の内面とは接着剤により接合されていることが望ましい。接着剤により接合した場合、伝熱管2とフィンカラー14とをろう付によって接合する場合よりも製造に必要なエネルギーを軽減することができ、環境負荷と製造コストを低減できる。
1:帯板状フィン、 2:伝熱管、
3:ヘッダ、 4:分配管、
10:フィンベース面、 11:スリット、
12:伝熱管保持部、 13:貫通穴、
14:フィンカラー、 15:リフレア部、
16:切り欠き部、 17:下穴、
18:リフレア成形しろ、 19:リフレアを成形しない部分
20:切り込み。

Claims (9)

  1. 帯板状に成形されるとともに、長手方向に沿って所定の間隔で伝熱管の外周面に沿った貫通穴からなる伝熱管保持部が成形された熱交換器用フィンにおいて、前記伝熱管保持部にはフィンベース面に形成された貫通穴の周縁からほぼ垂直に立ち上げ成形されて前記伝熱管の外周部と密接するフィンカラーが設けられ、前記フィンカラーの先端部の少なくとも一部分に、前記伝熱管と接する側とは反対側に折り曲げ成形されたリフレア部を形成し、前記リフレア部の上面と前記フィンベース面とのなす高さは積層されるフィンのピッチ間隔と等しい高さにするとともに、前記リフレア部と前記フィンカラーのリフレア部が成形されていない部分との間にカラー先端部より切り込みまたは切り欠き部を設け、この切り込みまたはこの切り欠き部の長さ(深さ)Lは前記リフレア部の折り曲げ半径R以上の長さにしたことを特徴とする熱交換器用フィン。
  2. リフレア部は、扁平状の伝熱管の長辺と接する両面に対照に複数個設けられた請求項1に記載の熱交換器用フィン。
  3. リフレア部は、扁平状の伝熱管の長辺と接する両面で熱交換流体の流れの風下側と風上側とでずらした位置に配置した請求項1に記載の熱交換器用フィン。
  4. フィンカラーのリフレア部が成形されていない部分の高さは、積層されるフィンのピッチ間隔を超えない範囲でフィンのピッチ間隔とほぼ等しい高さにした請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器用フィン。
  5. 伝熱管保持部の貫通穴は、帯板状フィンの長手方向の辺の一端側が開放されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の熱交換器用フィン。
  6. 帯板状フィンの長手方向に沿って所定の間隔で熱交換流体の主流方向に開口した複数のスリットを成形する工程、前記複数のスリット間に伝熱管保持部となる下穴を加工する工程、前記下穴の周縁を垂直に立ち上げてフィンカラーを成形する工程、前記フィンカラーの先端部の少なくとも一部分に、伝熱管と接する側とは反対側に折り曲げてリフレア部を成形する工程を備え、前記下穴加工工程時に、前記リフレア部と前記フィンカラーのリフレア部が成形されていない部分との間に切り込みまたは切り欠き部を設け、この切り込みまたはこの切り欠き部の長さ(深さ)Lは、前記リフレア部成形工程における折り曲げ半径R以上の長さにした熱交換器用フィンの製造方法。
  7. 帯板状に成形されるとともに、長手方向に沿って所定の間隔で伝熱管保持部が成形され、その伝熱管保持部の周縁に伝熱管と密接するフィンカラーが成形されたフィンと、所定の間隔で複数積層された前記フィンの前記伝熱管保持部に略直角に挿通されるとともに、内部を被熱交換流体が流れ、断面外周が扁平形状の伝熱管とから構成されるフィンアンドチューブ型の熱交換器において、前記フィンカラーはフィンベース面に形成された貫通穴の周縁からほぼ垂直に立ち上げ成形されて前記伝熱管の外周に沿う形状とし、前記フィンカラーの先端部の一部分に前記伝熱管と接する側とは反対側に折り曲げ成形されたリフレア部が、積層されるフィンのピッチ間隔と等しい高さで形成されるとともに、前記リフレア部と前記フィンカラーのリフレア部を成形しない部分との間に、切り込みまたは切り欠き部が設けられ、この切り込みまたはこの切り欠き部の長さ(深さ)Lは前記リフレア部の折り曲げ半径R以上の長さにしたことを特徴とする熱交換器。
  8. 伝熱管保持部の貫通穴は、帯板状フィンの長手方向の辺の一端側が開放されていることを特徴とする請求項7に記載の熱交換器。
  9. フィンカラーと伝熱管とが接着剤によって固着されていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の熱交換器。
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