JP5139827B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気弁および排気弁の開閉タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
従来のこの種の内燃機関のバルブタイミング制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この内燃機関では、燃焼モードが圧縮着火燃焼モードと火花点火燃焼モードに切り替えて運転される。また、この内燃機関には、クランクシャフトに対する排気カム位相および吸気カム位相を互いに独立して変更するための排気カム位相可変機構および吸気カム位相可変機構が設けられている。
このバルブタイミング制御装置では、圧縮着火燃焼モード時には、排気弁の閉弁タイミングを進角側に、吸気弁の開弁タイミングを遅角側に変更することにより、排気弁が完全に閉弁した後に吸気弁を開弁する、いわゆる排気弁と吸気弁との負のオーバーラップによって、気筒内に既燃ガスを残留させる内部EGRを実行する。それにより、作動ガス(燃焼前の空気と燃料との混合ガス)の温度が圧縮着火可能な温度に制御される。
一方、火花点火燃焼モード時には、排気弁の閉弁タイミングを遅角側に、吸気弁の開弁タイミングを進角側に変更することによって、排気弁と吸気弁は、その開弁がオーバーラップするように制御される。
しかし、この従来のバルブタイミング制御装置を、吸気カム位相可変機構とともに、吸気弁のリフト(以下「吸気リフト」という)を変更する吸気リフト可変機構を備えた内燃機関に適用した場合には、以下の問題がある。すなわち、この吸気リフト可変機構が、吸気リフトを変更したときに、それに伴って吸気弁の開弁タイミングも同時に変化するタイプの場合には、燃焼モードの切替時に、吸気カム位相可変機構および吸気リフト可変機構を同時に制御したとき、前者による吸気カム位相の変化と後者による吸気弁の開弁タイミングの変化が同時に進行することにより、吸気弁の所望の開弁タイミングが得られないことによって、不具合を生じることがある。
例えば、燃焼モードを圧縮着火燃焼モードに切り替える際に、遅角側への吸気弁の開弁タイミングの変化が遅れると、ピストンが上死点に達する前に吸気弁が開弁することがある。その場合には、既燃ガスが吸気側に吹き戻され、吸入空気量が安定しないことで、燃焼状態が不安定になったり、トルクの変動が大きくなったりすることによって、ドライバビリティが低下する。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、燃焼モードを切り替える際に、吸気カム位相および吸気リフトの変更によって吸気弁の開弁タイミングを適切に制御でき、それにより、燃焼モードの切替の際における既燃ガスの吹き戻しの抑制によって、安定した吸入空気量が得られ、良好なドライバビリティを確保することができる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的とする。
特開2001−289092号公報
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、燃焼モードとして均質燃焼モードと成層燃焼モードを有する内燃機関3において、燃焼モードに応じて吸気弁8および排気弁9の開閉タイミングを制御する内燃機関3のバルブタイミング制御装置1であって、成層燃焼モード時に、均質燃焼モード時よりも排気弁9の閉弁タイミング(閉弁クランク角CAEXACT)を早めることによって、ピストン3bが上死点に達する前に排気弁9を閉弁することにより気筒3a内に既燃ガスを残留させる内部EGRを制御する排気側可変動弁機構(実施形態における(以下、本項において同じ)排気側動弁機構60)と、吸気弁8を駆動する吸気カム42のクランクシャフト3eに対する位相である吸気カム位相CAINを変更可能であるとともに、成層燃焼モード時に、吸気カム位相CAINが、均質燃焼モード時よりも進角側に、かつ前記ピストンが前記上死点に達した後に前記吸気弁が開弁するように制御される吸気カム位相可変機構50と、吸気弁8のリフトを変更可能であるとともに、吸気弁8のリフトの低リフト側への変更に伴って吸気弁8の開弁タイミング遅角側変化するように構成され、成層燃焼モード時に、吸気弁8のリフト均質燃焼モード時よりも低リフト側に制御される吸気リフト可変機構43と、燃焼モードを成層燃焼モードに切り替える際、ピストン3bが上死点に達する前に吸気弁8が開弁しないようにするために、吸気リフト可変機構43を駆動した後に、吸気カム位相可変機構50を駆動するように制御する第1制御を実行する第1制御手段(ECU2)と、燃焼モードを均質燃焼モードに切り替える際、ピストン3bが上死点に達する前に吸気弁8が開弁しないようにするために、吸気カム位相可変機構50を駆動した後に、吸気リフト可変機構43を駆動するように制御する第2制御を実行する第2制御手段(ECU2)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関のバルブタイミング制御装置によれば、成層燃焼モード時には、排気側可変機構によって、排気弁の閉弁タイミングを均質燃焼モード時よりも早め、ピストンが上死点に達する前に排気弁を閉弁することにより、気筒内に既燃ガスを残留させる内部EGRが制御される。また、成層燃焼モード時には、吸気カム位相可変機構によって、吸気カム位相が均質燃焼モード時よりも進角側に変更され、吸気リフト可変機構によって、吸気弁のリフトが均質燃焼モード時よりも低くなるように変更される。この吸気リフトの変更時には、吸気弁の開弁タイミングが遅角側に変化する。以上の構成により、成層燃焼モード時には、図13のCIで示すタイミングで吸気弁および排気弁が開閉し、均質燃焼モード時には、同図のSIで示すタイミングで吸気弁および排気弁が開閉する。
以上のような本発明の構成において、例えば、成層燃焼モードへの切替の際、吸気カム位相可変機構を優先して駆動した場合には、図14(c)に示すように、吸気リフトが高いままで吸気カム位相が進角側に変化することによって、ピストンの上死点(TDCと図示)前に吸気弁が開弁し、既燃ガスが吹き戻される。これに対して、本発明では、成層燃焼モードへの切替の際には、吸気リフト可変機構を優先的に駆動するので、吸気リフトがより低くなるのに伴って、吸気弁の開弁タイミングがより遅くなった状態で、吸気カム位相を変更することができる(図14(a)、(b))。これにより、ピストンが上死点に達する前に吸気弁が開弁することがなくなり、ピストンの上死点後における吸気弁の開弁を確実に行うことができ、既燃ガスの吹き戻しが抑制されることで、安定した吸入空気量が得られ、良好なドライバビリティを確保することができる。
また、例えば、均質燃焼モードへの切替の際、吸気リフト可変機構を優先して駆動した場合には、図15(c)に示すように、吸気カム位相がより進角側に保持されたままで吸気リフトが高くなることによって、ピストンの上死点前に吸気弁が開弁し、既燃ガスが吹き戻される。これに対して、本発明では、均質燃焼モードへの切替の際には、吸気カム位相可変機構を優先して駆動するので、吸気カム位相を遅角側に変更した状態で、吸気リフトを高くすることができる(図15(a)、(b))。これにより、ピストンが上死点に達する前に吸気弁が開弁することがなくなり、ピストンの上死点後における吸気弁の開弁を確実に行うことができ、吹き戻しが抑制されることで、安定した吸入空気量が得られ、良好なドライバビリティを確保することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態によるバルブタイミング制御装置1、およびこれを適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3の概略構成を示している。エンジン3は、4つの気筒3a(1つのみ図示)を有する4気筒のガソリンエンジンであり、車両(図示せず)に搭載されている。
エンジン3のシリンダヘッド3cには、気筒3aごとに、吸気管4および排気管5が接続されるとともに、燃料噴射弁6および点火プラグ7(図2参照)が、燃焼室3dに臨むように取り付けられている(いずれも1つのみ図示)。この燃料噴射弁6は、燃焼室3d内の点火プラグ7の近傍に、燃料を直接、噴射するように構成された直噴タイプのものである。燃料噴射弁6の燃料噴射量および燃料噴射時期は、その開弁時間および開弁タイミングをECU2(図2参照)で制御することによって、制御される。点火プラグ7の点火時期もまた、ECU2によって制御される。また、このエンジン3では、燃焼室3d内に供給された混合気を、点火プラグ7の火花により点火する火花点火燃焼(以下「SI燃焼」という)と、圧縮着火により着火する圧縮着火燃焼(以下「CI燃焼」という)が行われ、その切替はECU2によって制御される。
また、各気筒3aには、一対の吸気弁8,8(1つのみ図示)および一対の排気弁9,9(1つのみ図示)が設けられている。吸気弁8は吸気側動弁機構40によって開閉され、排気弁9は排気側動弁機構60によって開閉される。以下、図3〜図7を参照しながら、これらの吸気側動弁機構40および排気側動弁機構60について説明する。
吸気側動弁機構40は、吸気弁8のリフトを2段階に変更するとともに、バルブタイミングを無段階に変更する可変動弁機構で構成されている。なお、本実施形態では、吸気弁8および排気弁9の「リフト」は、それらの最大揚程を表すものとする。
図4に示すように、吸気側動弁機構40は、吸気カムシャフト41、吸気カム42、吸気リフト可変機構43および吸気カム位相可変機構50などを備えている。
吸気カムシャフト41は、吸気スプロケットおよびタイミングチェーン(いずれも図示せず)を介して、クランクシャフト3eに連結されており、クランクシャフト3eが2回転するごとに1回転する。
吸気カム42は、吸気カムシャフト41と一体に設けられており、図示しないが、気筒3aごとに設けられた2つの低速カムと、気筒3aごとに設けられ、低速カムよりも高いカムノーズを有する1つの高速カムで構成されている。
吸気リフト可変機構43は、吸気弁8のリフト(以下「吸気リフト」という)を所定の低リフトまたは高リフトに切り替えるものである。その構成は、本出願人が特開2000−227013号公報で既に提案したものと同様であるので、以下、その概略を簡単に説明する。
この吸気リフト可変機構43は、ロッカアームシャフト44と、これに回動自在に取り付けられ、気筒3aごとに設けられた2つの低速ロッカアーム45,45(1つのみ図示)および高速ロッカアーム(図示せず)と、ECU2に接続された吸気リフト電磁弁46(図2参照)などを備えている。低速ロッカアーム45,45は、各気筒3aの吸気弁8,8にそれぞれ当接している。
この吸気リフト可変機構43のリフトモードは、ECU2からの後述する吸気リフト制御入力U_VTECにより吸気リフト電磁弁46が制御されることによって、低リフトモードおよび高リフトモードに切り替えられる。この低リフトモードでは、吸気カムシャフト41が回転すると、低速カムにより低速ロッカアーム45が駆動され、高速カムにより高速ロッカアームが駆動されるものの、高速ロッカアームは、吸気弁8とは無関係にロッカアームシャフト44の回りを回動する。それにより、各吸気弁8は、低速ロッカアーム45によって開閉駆動され、所定の低リフトでかつ所定の開弁時間で開閉する。
一方、高リフトモードでは、高速ロッカアームが低速ロッカアーム45,45に一体に連結され、吸気カムシャフト41が回転すると、高速カムにより駆動された高速ロッカアームが回動するとともに、これと一体に低速ロッカアーム45が回動する。その結果、吸気弁8は、低速ロッカアーム45を介して高速ロッカアームにより開閉駆動され、それによって、低リフトモードよりもリフトが高くなる(高リフト)。また、高リフトモードでは、低リフトモードと比べて、吸気弁8の開弁期間が長くなるとともに、開弁タイミングは進角側に移行する(図14(a)参照)。なお、吸気リフト可変機構43のリフトモードは、前述したCI燃焼時には低リフトモードに設定され、SI燃焼時には高リフトモードに設定される。
吸気カム位相可変機構50は、吸気カムシャフト41のクランクシャフト3eに対する相対的な位相(以下「吸気カム位相」という)CAINを、進角側または遅角側に無段階に変更するものである。その構成は、本出願人が特開2005−315161号公報で既に提案したものと同様であるので、以下、その概略を簡単に説明する。
この吸気カム位相可変機構50は、吸気カムシャフト41の吸気スプロケット側の端部に設けられており、吸気カム位相電磁弁51(図2参照)と、これを介して油圧が供給される進角室および遅角室(いずれも図示せず)などを備えている。この吸気カム位相電磁弁51は、ECU2に接続されており、ECU2からの後述する吸気位相制御入力U_CAINに応じて、進角室および遅角室に供給する油圧を変化させることで、吸気カム位相CAINを所定の最遅角値と所定の最進角値との間で無段階に連続的に変化させる。それにより、吸気弁8のバルブタイミングは、図7に実線で示す最遅角タイミングと2点鎖線で示す最進角タイミングとの間で、無段階に変更される。なお、エンジン3が後述するSI燃焼モードで運転されるときには、吸気カム位相CAINは最遅角値に保持される。
また、吸気カムシャフト41の吸気カム位相可変機構50と反対側の端部には、吸気カム角センサ22(図2参照)が設けられている。この吸気カム角センサ22は、吸気カムシャフト41の回転に伴い、パルス信号であるINCAM信号を所定のカム角(例えば1゜)ごとにECU2に出力する。ECU2は、このINCAM信号および後述するCRK信号に基づき、吸気カム位相CAINを算出する。
一方、排気側動弁機構60は、排気弁9のリフト(以下「排気リフト」という)およびバルブタイミングを無段階に変更する可変動弁機構で構成されている。
図5に示すように、排気側動弁機構60は、排気カムシャフト61、排気カム62、排気リフト可変機構70および排気カム位相可変機構90などを備えている。
排気カムシャフト61は、排気スプロケットおよびタイミングチェーン(いずれも図示せず)を介して、クランクシャフト3eに連結されており、クランクシャフト3eが2回転するごとに1回転する。
排気リフト可変機構70は、排気リフトを値0と所定の最大リフトLEXMAX(図6参照)との間で無段階に変更するものである。その構成は、本出願人が特開2007−100522号で既に提案したものと同様であるので、以下、その概略を簡単に説明する。
排気リフト可変機構70は、コントロールシャフト71およびロッカアームシャフト72と、これらのシャフト71、72上に気筒3aごとに設けられたロッカアーム機構73と、これらのロッカアーム機構73を同時に駆動する排気リフトアクチュエータ80(図2参照)などを備えている。
このロッカアーム機構73は、リンク74a、ローラ軸74b、ローラ74cおよびロッカアーム75などを備えている。また、排気リフトアクチュエータ80は、モータおよび減速ギヤ機構(いずれも図示せず)などを組み合わせたものであり、ECU2からの後述する排気リフト制御入力U_SAAEXによって駆動されると、コントロールシャフト71を回動させ、それにより、リンク74aをローラ軸74bを中心として回動させる。
このリンク74aが図5に実線で示すゼロリフト位置にある場合、排気カムシャフト61の回転に伴い、排気カム62によりローラ74cがロッカアームシャフト72側に押されると、リンク74aは、コントロールシャフト71を中心として、図5の時計回りに回動する。その際、ロッカアーム75の案内面75aがコントロールシャフト71を中心とする円弧と一致するような形状を有しているので、バルブスプリングの付勢力により、ロッカアーム75は図5に示す閉弁位置に保持される。それにより、排気リフトは値0に保持され、排気弁9は閉弁状態に保持される。
一方、リンク74aがゼロリフト位置から最大リフト位置(図5の2点鎖線で示す位置)側の位置に回動し、保持されている状態では、排気カム62の回転により、リンク74aがコントロールシャフト71を中心として図5の時計回りに回動すると、ロッカアーム75は、バルブスプリングの付勢力に抗しながら、図5に示す閉弁位置から下方に回動し、排気弁9を開弁する。その際、ロッカアーム75の回動量すなわち排気リフトは、リンク74aが最大リフト位置側に近い位置にあるほど、より大きくなる。
以上の構成により、排気弁9は、リンク74aが最大リフト位置側に近い位置にあるほど、より大きなリフトで開弁する。より具体的には、排気カム62の回転中、排気弁9は、リンク74aが最大リフト位置にあるときには、図6に実線で示すバルブリフト曲線に従って開弁し、排気リフトは最大リフトLEXMAXになる。したがって、この排気リフト可変機構70では、排気リフトアクチュエータ80を介して、リンク74aをゼロリフト位置と最大リフト位置との間で回動させることにより、排気リフトを値0と所定の最大リフトLEXMAXとの間で無段階に変化させることができる。また、後述する排気カム位相CAEXが同じ場合、排気リフトが大きいほど、排気弁9の開弁タイミングは早くなり、閉弁タイミングは遅くなる。
また、排気リフト可変機構70には、排気リフトを検出するためのリフトセンサ23(図2参照)が設けられている。このリフトセンサ23は、コントロールシャフト71の回動角SAAEXを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。排気リフトは、コントロールシャフト71の回動角SAAEXから一義的に定まるので、検出された回動角SAAEXは、実際の排気リフトを表す。
一方、排気カム位相可変機構90は、排気カムシャフト61のクランクシャフト3eに対する相対的な位相(以下「排気カム位相」という)CAEXを、進角側または遅角側に無段階に変更するものであり、その構成は、吸気カム位相可変機構50と同様である。このため、その詳細な説明は省略するが、排気カム位相可変機構90は、排気カム位相電磁弁91(図2参照)と、これを介して油圧が供給される進角室および遅角室(いずれも図示せず)などを備えている。この排気カム位相電磁弁91は、ECU2からの後述する排気位相制御入力U_CAEXに応じて、進角室および遅角室に供給する油圧を変化させることで、排気カム位相CAEXを所定の最遅角値と所定の最進角値との間で無段階に連続的に変化させる。それにより、排気弁9のバルブタイミングは、図7に実線で示す最遅角タイミングと2点鎖線で示す最進角タイミングとの間で、無段階に変更される。
また、排気カムシャフト61の排気カム位相可変機構90と反対側の端部には、排気カム角センサ24(図2参照)が設けられている。この排気カム角センサ24は、排気カムシャフト61の回転に伴い、パルス信号であるEXCAM信号を所定のカム角(例えば1゜)ごとにECU2に出力する。ECU2は、このEXCAM信号および後述するCRK信号に基づき、排気カム位相CAEXを算出する。
以上のように、このエンジン3では、排気側動弁機構60により、排気弁9のリフトおよびバルブタイミングが無段階に変更される。CI燃焼時には、排気リフトを低くするとともに、排気カム位相CAEXを進角させることにより、ピストン3bが吸気行程開始時のTDC(以下「吸気前TDC」という)に達する前に排気弁9を閉弁させることによって(図13参照)、気筒3a内に既燃ガスを残留させる内部EGRが実行される。
エンジン3には、クランク角センサ21が設けられている。クランク角センサ21は、マグネットロータおよびMREピックアップ(いずれも図示せず)で構成されており、クランクシャフト3eの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号およびTDC信号を、ECU2に出力する。
このCRK信号は、所定のクランク角(例えば30゜)ごとに出力される。ECU2は、CRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、TDC信号は、気筒3aのピストン3bが吸気行程開始時のTDC(上死点)付近の所定のクランク角度位置にあることを表す信号であり、本実施形態のような4気筒タイプの場合には、クランク角180゜ごとに出力される。また、エンジン3には、気筒判別センサ(図示せず)が設けられており、この気筒判別センサは、気筒3aを判別するためのパルス信号である気筒判別信号を、ECU2に出力する。ECU2は、これらの気筒判別信号、CRK信号およびTDC信号に応じて、クランク角度CAを気筒3aごとに算出する。
また、エンジン3の排気管5には、上流側から順に、排気温センサ25および排気圧センサ26が設けられている。排気温センサ25は排気管5内の温度(以下「排気温」という)TEXを、排気圧センサ26は排気管5内の圧力(以下「排気圧」という)PEXを検出し、それらの検出信号は、ECU2に出力される。
エンジン3の本体には、水温センサ27が設けられている。水温センサ27は、エンジン3のシリンダブロック3f内を循環する冷却水の温度(以下「エンジン水温」という)TWを検出し、その検出信号をECU2に出力する。
さらに、ECU2には、アクセル開度センサ28から、アクセルペダル(図示せず)の踏込み量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が出力される。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。ECU2は、前述した各種のセンサ21〜28からの検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、燃料噴射量を含むエンジン3の制御を実行する。また、ECU2は、エンジン3の運転状態に応じて、エンジン3の燃焼モードを、SI燃焼モードまたはCI燃焼モードに決定する。なお、SI燃焼モードでは、燃料噴射弁6から燃料を吸気行程中に噴射することにより均質混合気を生成し、点火プラグ7による火花点火が行われ、CI燃焼モードでは、燃料噴射弁6から燃料を圧縮行程中にのみ噴射することにより成層混合気を生成し、自己着火燃焼が行われる。
さらに、ECU2は、決定した燃焼モードに応じて排気側動弁機構60を制御することにより、排気弁9の閉弁タイミングを変更し、内部EGRを制御するとともに、排気弁9の閉弁タイミングに応じて吸気側動弁機構40を制御することにより、吸気弁8の開弁タイミングを変更する。なお、本実施形態では、ECU2が、第1制御手段および第2制御手段に相当する。
図8は、ECU2で実行される燃焼モードの決定処理を示すフローチャートである。本処理は、TDC信号の発生に同期して実行される。まず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)では、検出されたエンジン水温TWが所定温度TWJUD(例えば85℃)よりも高いか否かを判別する。この判別結果がNOで、エンジン水温TWが所定温度TWJUD以下のときには、CI燃焼に適した燃焼室3d内の温度を確保できないとして、燃焼モードをSI燃焼モードに決定し、そのことを表すために、CI燃焼モードフラグF_HCCIを「0」にセットした(ステップ3)後、本処理を終了する。
一方、ステップ1の判別結果がYESのときには、エンジン3がCI燃焼を実行すべき運転領域(以下「HCCI領域」という)にあるか否かを判別する(ステップ2)。この判別は、図9に示す燃焼領域マップに基づき、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDに応じて行われる。この燃焼領域マップのHCCI領域は、CI燃焼を実行すべき運転領域であり、エンジン回転数NEが低〜中回転域にあり、また要求トルクPMCMDが低〜中負荷域にある運転領域に相当する。なお、要求トルクPMCMDは、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じ、マップ(図示せず)を検索することによって算出される。
前記ステップ2の判別結果がNOで、エンジン3がHCCI領域にないときには、前記ステップ3を実行し、SI燃焼モードを選択する。一方、ステップ2の判別結果がYESで、エンジン3がHCCI領域にあるときには、燃焼モードをCI燃焼モードに決定し、そのことを表すために、CI燃焼モードフラグF_HCCIを「1」にセットした(ステップ4)後、本処理を終了する。
図10は、内部EGRの制御処理を示すフローチャートである。本処理もまた、TDC信号の発生に同期して実行される。前述したように、この内部EGRは、ピストン3bが吸気前TDCに達する前に排気弁9を閉弁することによって行われる。本処理では、まず、ステップ11において、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDに応じ、内部EGR量の目標となる目標内部EGR量EGRINCMDを算出する。
次に、目標内部EGR量EGRINCMDを、検出された排気温TEXおよび排気圧PEXに応じ、気体の状態方程式(PV=nRT)を用いて補正することにより、最終的な目標内部EGR量EGRINCを算出する(ステップ12)。
次いで、算出した目標内部EGR量EGRINC、およびエンジン回転数NEに応じ、マップ(図示せず)を検索することによって、排気カム位相CAEXの目標となる目標排気カム位相CAEXCMDを算出する(ステップ13)。次に、算出した目標排気カム位相CAEXCMDと検出された実際の排気カム位相CAEXに応じ、排気位相制御入力U_CAEXを算出する(ステップ14)とともに、算出した排気位相制御入力U_CAEXに応じて、排気カム位相電磁弁91を駆動する(ステップ15)。以上により、排気カム位相CAEXが目標排気カム位相CAEXCMDになるように制御される。
次に、目標内部EGR量EGRINCに応じ、テーブル(図示せず)を検索することによって、排気弁9の目標閉弁タイミングに相当する目標閉弁クランク角CAEXVCを算出する(ステップ16)とともに、目標閉弁クランク角CAEXVCおよび排気カム位相CAEXに応じて、コントロールシャフト71の回動角SAAEXの目標となる目標回動角SAAEXCMDを算出する(ステップ17)。
次いで、回動角SAAEXおよび目標回動角SAAEXCMDに応じて、排気リフト制御入力U_SAAEXを算出する(ステップ18)。そして、排気リフト制御入力U_SAAEXに応じて、排気リフトアクチュエータ80を駆動する(ステップ19)。以上により、回動角SAAEXが目標回動角SAAEXCMDになるように制御される。
図11は、吸気弁8の開弁タイミングの制御処理を示すフローチャートである。まず、ステップ21において、CI燃焼モードフラグF_HCCIが前回と今回の間で、「0」から「1」に変化したか否かを判別する。この判別結果がYESで、燃焼モードがSI燃焼モードからCI燃焼モードに切り替えられた直後のときには、ダウンカウント式の第1タイマ(図示せず)の第1タイマ値TM1を第1所定時間TMREF1(例えば2sec)にセットし(ステップ22)、ステップ23に進む。一方、ステップ21の判別結果がNOのときには、ステップ23にそのまま進む。
このステップ23では、第1タイマ値TM1が値0以下であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、CI燃焼モードへの切替後、第1所定時間TMREF1が経過していないときには、吸気カム位相CAINの目標となる目標吸気カム位相CAINCMDを前回値CAINCMDZに保持する(ステップ24)。
一方、ステップ23の判別結果がYESのときには、燃焼モードと、排気弁9の実際の閉弁タイミングに相当する閉弁クランク角CAEXACTに応じ、テーブル(図示せず)を検索することによって、目標吸気カム位相CAINCMDを算出する(ステップ25)。なお、閉弁クランク角CAEXACTは、リフトセンサ23および排気カム角センサ24でそれぞれ検出された回動角SAAEXと排気カム位相CAEXに応じて算出される。
ステップ24または25に続くステップ26では、目標吸気カム位相CAINCMDと検出された吸気カム位相CAINに応じ、吸気位相制御入力U_CAINを算出する。そして、算出した吸気位相制御入力U_CAINに応じて、吸気カム位相電磁弁51を駆動する(ステップ27)。以上により、吸気カム位相CAINが目標カム位相CAINCMDになるように制御される。
次に、CI燃焼モードフラグF_HCCIが前回と今回の間で、「1」から「0」に変化したか否かを判別する(ステップ28)。この判別結果がYESで、燃焼モードがCI燃焼モードからSI燃焼モードに切り替えられた直後のときには、ダウンカウント式の第2タイマ(図示せず)の第2タイマ値TM2を第2所定時間TMREF2(例えば2sec)にセットし(ステップ29)、ステップ30に進む。一方、ステップ28の判別結果がNOのときには、ステップ30にそのまま進む。
このステップ30では、第2タイマ値TM2が値0以下であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、SI燃焼モードへの切替後、第2所定時間TMREF2が経過していないときには、吸気リフト可変機構43のリフトモードを、それまでのCI燃焼モードで設定されていた低リフトモードに保持する(ステップ31)。
一方、ステップ30の判別結果がYESのときには、CI燃焼モードフラグF_HCCIに基づいて、リフトモードを設定する(ステップ32)。具体的には、F_HCCI=1(CI燃焼モード)のときに、低リフトモードに設定され、F_HCCI=0(SI燃焼モード)のときに、高リフトモードに設定される。
次に、ステップ31または32で設定したリフトモードに応じて、吸気リフト制御入力U_VTECを算出し(ステップ33)、この吸気リフト制御入力U_VTECに応じて、吸気リフト電磁弁46を駆動し(ステップ34)、本処理を終了する。以上により、吸気リフトが低リフトまたは高リフトに制御される。
図12は、図11の処理によって得られるバルブタイミング制御装置1および吸気弁8の動作例を示している。この例では、タイミングt0以前では、燃焼モードがSI燃焼モードに設定されており、それに応じて、CI燃焼モードフラグF_HCCIは「0」にセットされる(図12(a)参照)とともに、吸気リフト可変機構43は高リフトモードに、吸気カム位相CAINは最遅角値にそれぞれ設定されている(図12(b),(d)参照)。
この状態から、燃焼モードがCI燃焼モードに切り替えられると、CI燃焼モードフラグF_HCCIが「0」から「1」に変化するとともに、吸気リフト可変機構43が高リフトモードから低リフトモードに切り替えられ(ステップ32)、それに基づいて、吸気リフト電磁弁46が制御される(t0)。一方、CI燃焼モードへの切替直後、第1所定時間TMREF1が経過するまでは(t0−t1間)、ステップ23の判別結果がNOになることで、目標吸気カム位相CAINCMDが前回値に保持されることによって(ステップ24)、吸気カムCAINは前回値に保持される。以上により、吸気カム位相CAINを維持したまま吸気リフトが低リフトに変化する(図14(a)の実線)。その後、第1所定時間TMREF1が経過したときに(t1)、ステップ23の判別結果がYESになることで、目標吸気カム位相CAINCMDが設定され(ステップ25)、吸気カム位相CAINが進角側に変更される(図14(b)の実線)。
以上のように、SI燃焼モードからCI燃焼モードに切り替える際に、吸気リフトを優先的に変更するとともに、その後、吸気カム位相CAINを変更するので、吸気弁8を吸気前TDC後に確実に開弁でき、吸気リフトおよび吸気カム位相の変更を逆にした場合(図14(c))のような既燃ガスの吹き戻し(図12(e)の破線)を抑制できる。その結果、安定した吸入空気量が得られ、良好なドライバビリティを確保することができる。
これに対して、燃焼モードがSI燃焼モードに切り替えられると、CI燃焼モードフラグF_HCCIが「1」から「0」に変化するとともに、目標吸気カム位相CAINCMDが最遅角値に設定され(ステップ25)、それに応じて、吸気カム位相電磁弁51が制御される(t2)。一方、SI燃焼モードへの切替直後、第2所定時間TMREF2が経過するまでは(t2−t3間)、ステップ30の判別結果がNOになることで、CI燃焼モード時に設定された低リフトモードが維持される(ステップ31)。以上により、低リフトを維持したまま吸気カム位相CAINが遅角側に変化する(図15(a)の実線)。その後、第2所定時間TMREF2が経過したときに(t3)、ステップ30の判別結果がYESになることで、リフトモードが高リフトモードに設定され(ステップ32)、吸気リフトが高リフトに変更される(図15(b)の実線)。
以上のように、CI燃焼モードからSI燃焼モードに切り替える際に、吸気カム位相CAINを優先的に変更するとともに、その後、吸気リフトを変更するので、吸気弁8を吸気前TDC後に確実に開弁でき、吸気リフトおよび吸気カム位相の変更を逆にした場合(図15(c))のような既燃ガスの吹き戻し(図12(e)の破線)を抑制できる。その結果、安定した吸入空気量が得られ、良好なドライバビリティを確保することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、吸気リフト可変機構として、吸気リフトを2段階に変更するタイプのものを用いているが、これに限らず、排気リフト可変機構と同様、吸気リフトを無段階に変更するタイプのものを用いてもよい。また、実施形態では、燃焼モードの切替時における吸気リフトおよび吸気カム位相の保持時間は、一定時間であるが、エンジンの運転パラメータ、例えば吸気リフト可変機構および吸気カム位相可変機構の作動油圧の温度に応じて設定してもよい。
さらに、実施形態のエンジン3は、燃焼モードとして圧縮着火燃焼モードと火花点火燃焼モードを有するが、これら以外の複数の燃焼モード、例えば均質火花点火燃焼モード、成層圧縮着火燃焼モードと成層火花点火燃焼モードを有するものでもよい。
また、実施形態は、本発明を車両に搭載されたガソリンエンジンに適用した例であるが、本発明はこれに限らず、ガソリンエンジン以外のディーゼルエンジンなどの各種のエンジンに適用してもよく、また、車両用以外のエンジン、例えば、クランク軸を鉛直に配置した船外機などのような船舶推進機用エンジンにも適用可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
本発明のバルブタイミング制御装置を内燃機関とともに概略的に示す図である。 バルブタイミング制御装置の一部を示す図である。 図1の部分拡大図である。 吸気側動弁機構の概略構成を示す模式図である。 排気側動弁機構の概略構成を示す模式図である。 排気リフト可変機構による排気リフトの変更状態を示す図である。 吸気カム位相可変機構によって得られる吸気弁のバルブリフト曲線、および排気カム位相可変機構によって得られる排気弁のバルブリフト曲線を示す図である。 燃焼モードの決定処理を示すフローチャートである。 図8の処理で用いられる燃焼領域マップの一例を示す図である。 内部EGRの制御処理を示すフローチャートである。 吸気弁の開弁タイミングの制御処理を示すフローチャートである。 バルブタイミング制御装置および吸気弁の動作例を示す図である。 吸気弁および排気弁の開閉タイミングを示す図である。 CI燃焼モードへの切替の際の吸気弁および排気弁の開閉タイミングを示す図である。 SI燃焼モードへの切替の際の吸気弁および排気弁の開閉タイミングを示す図である。
符号の説明
1 バルブタイミング制御装置
2 ECU(第1制御手段および第2制御手段)
3 エンジン
3a 気筒
3b ピストン
3e クランクシャフト
8 吸気弁
9 排気弁
42 吸気カム
43 吸気リフト可変機構
50 吸気カム位相可変機構
60 排気側動弁機構(排気側可変動弁機構)
CAIN 吸気カム位相
CAEXACT 閉弁クランク角(閉弁タイミング)

Claims (1)

  1. 燃焼モードとして均質燃焼モードと成層燃焼モードを有する内燃機関において、前記燃焼モードに応じて吸気弁および排気弁の開閉タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記成層燃焼モード時に、前記均質燃焼モード時よりも前記排気弁の閉弁タイミングを早めることによって、ピストンが上死点に達する前に前記排気弁を閉弁することにより気筒内に既燃ガスを残留させる内部EGRを制御する排気側可変動弁機構と、
    前記吸気弁を駆動する吸気カムのクランクシャフトに対する位相である吸気カム位相を変更可能であるとともに、前記成層燃焼モード時に、前記吸気カム位相が、均質燃焼モード時よりも進角側に、かつ前記ピストンが前記上死点に達した後に前記吸気弁が開弁するように制御される吸気カム位相可変機構と、
    前記吸気弁のリフトを変更可能であるとともに、当該吸気弁のリフトの低リフト側への変更に伴って当該吸気弁の開弁タイミング遅角側変化するように構成され、前記成層燃焼モード時に、前記吸気弁のリフト均質燃焼モード時よりも低リフト側に制御される吸気リフト可変機構と、
    前記燃焼モードを前記成層燃焼モードに切り替える際、前記ピストンが前記上死点に達する前に前記吸気弁が開弁しないようにするために、前記吸気リフト可変機構を駆動した後に、前記吸気カム位相可変機構を駆動するように制御する第1制御を実行する第1制御手段と、
    前記燃焼モードを前記均質燃焼モードに切り替える際、前記ピストンが前記上死点に達する前に前記吸気弁が開弁しないようにするために、前記吸気カム位相可変機構を駆動した後に、前記吸気リフト可変機構を駆動するように制御する第2制御を実行する第2制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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