JP5139644B2 - 液体消臭剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、液体消臭剤組成物に関し、詳しくは各種の悪臭源に対して優れた消臭効果と消臭持続性を有し、また家具等の汚染を抑制できる液体消臭剤組成物、消臭剤物品、及び消臭方法に関する。
衣類に付着した汗、皮脂等の臭い、ペット臭、タバコ臭、トイレ臭、焼肉等の調理臭等住居内にはさまざまな臭いが存在する。これらの臭いは、低級脂肪酸、アミン類、アルデヒド類、炭化水素等のさまざまな悪臭成分から構成されている。
これらの悪臭成分の中で、酸性とアルカリ性の悪臭成分につては、中和して不揮発性にする中和消臭が有効であることが知られている。一方、中性の悪臭成分に対しては、香料や植物抽出物等によりマスキング又は相殺する方法や、悪臭成分をシクロデキストリン等の化合物で包接して防臭する方法等が知られているが、消臭持続性に問題があった。
また、従来の噴霧式消臭剤を居住空間に直接噴霧すると、消臭基剤が床、壁、家具等に付着し、それらを簡単に拭き取り、除去することが難しいという問題があった。
噴霧式消臭剤としては、例えば特許文献1〜4が知られている。
特許文献1には、消臭基剤、四級アンモニウム化合物、水と共沸混合物を形成し得る溶剤を含む水性消臭剤が開示されている。特許文献2には、消臭基剤と水溶性高分子化合物を含む水性消臭剤が開示されている。また、特許文献3には、植物抽出物を主成分とする消臭基材、香料、エタノール、及び界面活性剤を含む、表面張力を調整した水性消臭剤が開示されている。しかしながら、これらの水性消臭剤は、居住空間に存在する悪臭に対しての効果が十分でない。
また、特許文献4には、シクロデキストリンを消臭基剤とし、界面活性剤、第1級アミン(緩衝剤)等からなる消臭性組成物が開示されている。しかしながら、この組成物も消臭性能、消臭持続性が十分でない。
特開2001−70423号公報 特開2001−37861号公報 特開2001−178806号公報 特表2003−533588号公報
本発明は、各種の悪臭源に対して優れた消臭効果を有し、居住空間に噴霧しても消臭持続性を有し、また床、壁、家具等の汚染を抑制できる液体消臭剤組成物、消臭剤物品、及び消臭方法を提供することを課題とする。
本発明は、次の〔1〕〜〔3〕を提供する。
〔1〕分子中に第一級又は第二級アミノ基を1以上有し、20℃で固体状であり、かつ水溶性である、分子量70〜1000のアミノ化合物(a)、ツバキ科植物抽出物、しそ科植物抽出物、生姜科植物抽出物、及びジャスモノイドから選ばれる1種以上の香料成分(b)、浸透剤(c)、及び水を含有する液体消臭剤組成物。
〔2〕前記〔1〕に記載の消臭剤組成物を噴霧容器に充填してなる消臭剤物品。
〔3〕前記〔1〕に記載の消臭剤組成物を対象物に噴霧することにより、対象物の臭いを低減させる消臭方法。
本発明の液体消臭剤組成物、消臭剤物品、及び消臭方法によれば、酸性、アルカリ性、中性の各種の悪臭源に対して優れた消臭効果を発揮し、居住空間に噴霧しても消臭持続性を有し、また消臭に際して、床、壁、家具等の汚染を抑制することができる。
<液体消臭剤組成物>
アミノ化合物(a)
本発明の液体消臭剤組成物に用いるアミノ化合物(a)は、分子中に第一級又は第二級アミノ基を1以上有し、20℃で固体状であり、かつ水溶性である、分子量70〜1000のアミノ化合物(以下、単に「アミノ化合物(a)」ということがある)である。ここで、「水溶性」とは、20℃の水100gに0.5g以上溶解することをいう。
このアミノ化合物(a)は、その保有するアミノ基による中和消臭作用を有し、またアルデヒド化合物と反応してイミン化合物を形成することによる消臭作用をも有する。これは、形成されたイミン化合物が不揮発性であり、高い消臭効果を有することによると考えられる。
これに対して、20℃で液状及び/又は非水溶性のアミン化合物から形成されたイミン化合物は、それ自身が臭いを有するため消臭効果はあるものの、到底満足できるレベルではない。
アミノ化合物(a)は、好ましくは、分子中に第一級又は第二級アミノ基を1つ又は2つ、より好ましくは1つ有し、分子量100〜700、より好ましくは100〜500の化合物である。アミノ化合物(a)の分子量が70以上であれば、居住空間に存在する悪臭に対しても十分な消臭効果を発揮することができ、その分子量が1000以下であれば、空間に噴霧した場合の家具等の汚染を低減することができる。
アミノ化合物(a)は、分子中にヒドロキシ基、アミド基、及びカルボキシ基から選ばれるいずれかの置換基を1〜5個有することが好ましい。アミノ化合物(a)が、置換基としてアミノ基とヒドロキシ基のみを含む場合は、ヒドロキシ基を3〜6個有することが好ましく、置換基としてアミド基及び/又はカルボキシ基を含む場合は、ヒドロキシ基を0〜2個有することが好ましい。
さらにアミノ化合物(a)は、(i)第一級及び第二級アミノ基とヒドロキシ基の間に2個の炭素原子が存在する部位を1つ以上有する化合物、及び/又は(ii)第一級及び第二級アミノ基とカルボニル炭素の間に1個の炭素原子が存在する部位を1つ以上有する化合物が好適であり、特に(ii)第一級及び第二級アミノ基とヒドロキシ基の間に2個の炭素原子が存在する部位が1つ以上有する化合物が好ましい。このような部位が存在すると形成されたイミン化合物とヒドロキシ基の酸素原子、又はカルボキシ基の酸素原子とが相互作用し、環を形成して安定化するために高い消臭効果を得ることができると考えられる。
アミノ化合物(a)としては、下記一般式(1)で表される化合物(a−1)、糖アミン類(a−2)、及びアミノ酸類(a−3)が好ましい。
下記一般式(1)で表される化合物(a−1)
Figure 0005139644
(式中、R1は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R2は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R3及びR4は、炭素数1〜5のアルカンジイル基を示す。R3及びR4は、同一でも異なっていてもよい。)
一般式(1)において、R1である炭素数1〜5のアルキル基は、直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよいが、消臭性能及び入手性の観点から、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基が好ましく、特に水素原子、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基が好ましい。
また、R2である炭素数1〜6のアルキル基は、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよいが、消臭性能及び入手性の観点から、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシエチル基が好ましく、特に水素原子が好ましい。
一般式(1)において、R3及びR4である炭素数1〜5のアルカンジイル基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロパン−1,2−ジイル基、テトラメチレン基等が好ましく、特にメチレン基が好ましい。
一般式(1)で表される化合物の具体例としては、例えば、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオール、4−アミノ−4−ヒドロキシプロピル−1,7−ヘプタンジオール、2−(N−エチル)アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(N−エチル)アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−(N−デシル)アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(N−デシル)アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
これらの中では、消臭性能等の観点から、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、及び2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオールから選ばれる1種以上が特に好ましい。
糖アミン類(a−2)
糖アミン類(a−2)は、グルコサミン及び還元アミノ化糖から選ばれるものである。
還元アミノ化糖は、糖類が有するアルデヒド基が−CH2−NH2基に変換された化合物であり、糖類にアンモニアを付加させた後、ラネーニッケル等の水素化触媒で水素化する等の公知の方法により製造することができる。
還元アミノ化糖の原料に用いる糖類は、アルドース又はケトースの何れであってもよく、炭素数が3〜6個のトリオース、テトロース、ペントース、ヘキソースが挙げられる。アルドースとしては、アピオース、アラビノース、ガラクトース、グルコース、リキソース、マンノース、ガロース、イドース、タロース、キシロース等が挙げられ、ケトースとしてはフルクトース等が挙げられる。
アミノ酸類(a−3)
アミノ酸類(a−3)は、アミノ酸及びアミノ酸アミドから選ばれるものである。
アミノ酸類(a−3)としては、グリシン、アラニン、アスパラギン酸、アルギニン、グルタミン酸、シスチン、セリン、タウリン、ロイシンから選ばれるアミノ酸、及びセリンアミド、グリシンアミドから選ばれるアミノ酸アミドが挙げられる。
アミノ化合物(a)の中では、一般式(1)で表される化合物(a−1)としてはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンが特に好ましく、糖アミン類(a−2)としては、還元アミノ化糖、特に還元アミノ化グルコースが好ましく、アミノ酸類(a−3)としては、セリンアミドが好ましい。
香料成分(b)
香料成分(b)は、ツバキ科植物抽出物(b―1)、しそ科植物抽出物(b―2)、生姜科植物抽出物(b―3)、及びジャスモノイド(b―4)から選ばれる1種以上である。
ツバキ科植物抽出物(b―1)
ツバキ科植物としては、茶、山茶花、ツバキ、サカキ、ヒサカキ、モッコク等が挙げられ、これらの生葉、その乾燥物、その加熱処理物等を用いることができる。これらの中でも茶の生葉、その乾燥物、それらを蒸気又は焙煎等により加熱処理されたものが好ましく、入手の容易性、安全性等の観点から、特に茶の生葉又はその乾燥物が好ましい。
ツバキ科植物の抽出に用いる溶媒としては、アルコール系有機溶媒、ケトン系有機溶媒、水及びこれらの混合溶媒等が挙げられる。これらの中では、有効成分の抽出率及びその有効成分の消臭効果の観点から、エタノール、イソプロパノール、又はこれらと水との混合溶媒が好ましい。
抽出方法としては熱抽出が好ましく、ツバキ科植物原料1質量部に対して、溶媒を4〜6質量部加え、溶媒の還流温度下に加熱して抽出する方法が好ましく、180〜200℃/2.7kPaの減圧蒸留下で抽出する方法が更に好ましい。抽出時間は抽出装置の種類やツバキ科植物原料の種類によって異なるが、例えばソックスレーの抽出装置を用いる場合は10〜20時間程度である。
ツバキ科植物抽出物(b―1)の市販品としては、白井松新茶株式会社製の緑茶乾留エキス(フレッシュシライマツ)が、消臭性能に優れ好ましい。
ツバキ科植物の抽出方法としては、ツバキ科植物の乾燥した葉を減圧条件下、加熱により気化した成分を乾留物として抽出する方法も好ましい。消臭性能を損なうことなく効率的に抽出する観点から、減圧条件は、通常0.5〜15kPa、好ましくは1〜10kPa、より好ましくは2〜7kPaである。加熱温度は、通常100〜250℃、好ましくは120〜220℃、より好ましくは140〜200℃である。より具体的には、繊維工学Vol.40、No.3(1987)のP132〜P140に記載されている方法等により行うことができる。
ツバキ科植物抽出物(b―1)としては、上記の方法で得られる乾留物が、消臭性能の観点、及び処理した衣類への輪シミの発生を抑制できる観点から最も好ましい。
しそ科植物抽出物(b―2)
しそ科植物抽出物(b―2)としては、バジル全草の水蒸気蒸留物、ラバンジンの花の水蒸気蒸留物、ラベンダーの花の水蒸気蒸留物、マージョラムの乾燥葉の水蒸気蒸留物、ペパーミントの全草の水蒸気蒸留物、スペアミントの水蒸気蒸留物、ハッカの全草の水蒸気蒸留物、パチュリの葉の水蒸気蒸留物、ペニーロイヤルの全草の水蒸気蒸留物、ペリラの全草の水蒸気蒸留物、ローズマリーの花及び葉の水蒸気蒸留物、セージクラリーの全草、花穂の水蒸気蒸留物、セージの乾燥葉の水蒸気蒸留物、スパイクラベンダーの花の水蒸気蒸留物、タイムの全草の水蒸気蒸留物が挙げられる。これらの中では、ペパーミントの全草の水蒸気蒸留物、スペアミントの水蒸気蒸留物、及びハッカの全草の水蒸気蒸留物から選ばれる1種以上が特に好ましい。
生姜科植物抽出物(b―3)
生姜科植物抽出物(b―3)としては、カルダモンの乾燥果実の水蒸気蒸留物、ジンジャーの乾燥根茎の水蒸気蒸留物等が好適である。
ジャスモノイド(b―4)
ジャスモノイド(b―4)としては、ジャスモン、ジヒドロジャスモン、ジャスモン酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル等が挙げられ、特にジヒドロジャスモンが好適である。
上記の香料成分(b)の中では、緑茶の乾燥葉を減圧条件下、加熱により気化した乾留物、ペパーミントの全草の水蒸気蒸留物、スペアミントの全草の水蒸気蒸留物、ハッカの全草の水蒸気蒸留物、ジンジャーの乾燥根茎の水蒸気蒸留物から選ばれる1種以上が特に好ましい。
浸透剤(c)
浸透剤(c)は、液体消臭剤組成物に配合することで、水溶性のアミノ化合物(a)を、アルデヒド類等の疎水性の悪臭成分と接触させ、浸透させる基剤である。
浸透剤(c)としては、界面活性剤(c−1)及び有機溶剤(c−2)が好ましい。
界面活性剤(c−1)
界面活性剤(c−1)とは、イオン基を有し、炭素数8〜18の炭化水素基を有する化合物及び非イオン親水基を有し、炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を有する化合物を意味する。
具体的には、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン界面活性剤が挙げられる。これらの中では、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン界面活性剤が好適である。陰イオン界面活性剤はアミノ化合物(a)と複合体を形成し、アミノ化合物(a)の消臭効果を減じるため、使用しないことが好ましい。より具体的には、アミノ化合物(a)に対して陰イオン界面活性剤を90モル%以下、好ましくは70モル%以下、より好ましくは30モル%以下とし、含有しないことが最も好ましい。
陽イオン界面活性剤は、浸透剤として作用するだけでなく、殺菌効果を有し、菌に由来する悪臭発生を抑制することを可能とする。
陽イオン界面活性剤としては、分子中に炭素数8〜18、好ましくは8〜14、より好ましくは8〜12の炭化水素基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、又はベンジル基を有する第四級アンモニウム塩化合物が好ましい。
より好ましい陽イオン界面活性剤は、炭素数8〜12のアルキル基を1つ又は2つと、残りが炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基、又はベンジル基を有する第四級アンモニウム塩化合物である。塩を形成するイオンとしては、ハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオンが好ましい。
特に、炭素数8又は10のアルキル基を有するジアルキルジメチルアンモニウム塩、炭素数8又は10のアルキル基を有するモノアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩は、浸透効果及び殺菌効果の両方を併せ持つ化合物として好適である。
両性界面活性剤は、浸透剤として作用するばかりでなく、酸性及び/又はアルカリ性の悪臭成分を有効に捕捉することができ、効果的に消臭することを可能とする。
両性界面活性剤としては、下記一般式(2)及び/又は(3)で表される化合物が好ましい。
Figure 0005139644
(式中、R5は炭素数10〜16の直鎖炭化水素基であり、R6は炭素数2又は3のアルカンジイル基であり、R7及びR8はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基及び/又はヒドロキシアルキル基である。Aは−COO−基又は−CONH−基であり、aは0又は1である。Eは−CH2COO-、−C36SO3 -、又は−CH2CH(OH)CH2SO3 -である。)
一般式(2)において、消臭性能、消臭持続性の観点から、R5は、好ましくは炭素数10〜14の直鎖のアルキル基であり、R6は、エチレン基、トリメチレン基、又はプロパン−1,2−ジイル基であり、R7及びR8は、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であり、Eは、好ましくは−CH2CH(OH)CH2SO3 -であり、aは好ましくは0である。
Figure 0005139644
(式中、R9は分岐構造を有する炭素数8〜16のアルキル基であり、R6、R7、R8、及び、Aは前記と同じであり、bは0又は1の数である。)
一般式(3)において、消臭性能、消臭持続性の観点から、R9は、好ましくは炭素数10〜14のアルキル基であり、好ましいR6、R7、R8、及び、Aは、一般式(2)と同じであり、bは1が好ましい。
両性界面活性剤としては、特に一般式(3)で表されるアミンオキシド化合物が高い浸透効果及び消臭効果を有するため好ましい。
両性界面活性剤の好適例としては、ラウリルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−オキサイド(ラウリン酸とN,N−ジメチル−1,3−ジアミノプロパンとのアミド化合物を過酸化水素と反応させて得たもの)、ラウリルジメチルアミンオキサイド(花王株式会社製、アンヒトール20N)、ミリスチルジメチルアミンオキサイド、N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アンモニウムベタイン、N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−カルボシキメチルアンモニウムベタイン(花王株式会社製、アンヒトール24B)、2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アンモニウムベタイン、N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−カルボシキメチルアンモニウムベタイン等が挙げられる。
非イオン界面活性剤は非常に高い浸透効果を有する化合物である。非イオン界面活性剤は、HLB値が高いと浸透効果が低下するため、HLB値が9〜16のものが好ましい。
非イオン界面活性剤としては、下記一般式(4)で表される化合物が好適である。
10−B−(R12O)n−R11 (4)
(式中、R10は炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、R11は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。Bは、−O−基又は−COO−基を示し、R12はエチレン基、トリメチレン基、プロパン−1,2−ジイル基から選ばれる1種以上の基であり、nは平均付加モル数を示し、5〜15の数である。n個の(R12O)は同じでも異なっていてもよい。R10〜R12、B、及びnは、HLB値が9〜16の範囲に入るように選択される。)
一般式(4)のR10は、好ましくは炭素数10〜16、より好ましくは10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、R11は、好ましくは水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基、より好ましくは水素原子又はメチル基、更に好ましくは水素原子であり、R12は、好ましくはエチレン基である。nは、好ましくは5〜13、特に好ましくは6〜12であり、R10〜R12、B、及びnは、HLB値が好ましくは9〜15、特に好ましくは10〜15の範囲に入るように選択される。
ここで、HLB値はグリフィン氏の方法(界面活性剤便覧、昭和35年7月発行、産業図書株式会社、第307〜312頁)を採用し、グリフィン氏の方法で求めることができない化合物は、実験(界面活性剤便覧、第319〜320頁参照)で求めた値とする。
非イオン界面活性剤は、消臭性能向上の観点から、ポリオキシエチレン(n=6〜10)ラウリルエーテル、及び/又はポリオキシエチレン(n=5〜12)モノアルキル(炭素数12〜14)エーテルが特に好ましい。
有機溶剤(c−2)
有機溶剤(c−2)は、logP値が0〜4、好ましくは0〜3.5、より好ましくは0〜3の有機溶剤が好ましい。ここで、「logP値」とは、化合物の1−オクタノール/水の分配係数の対数値である。
例えば、多くの化合物のlogP値が、Daylight Chemical Information Systems, Inc. (Daylight CIS) 等から入手し得るデータベースに掲載されている。また、実測のlogP値がない場合には、市販のプログラム等で計算することができ、中でも、プログラム"CLOGP" (Daylight CIS)により計算することが、信頼性も高く好適である。
このプログラムの「計算LogP(ClogP)」の値は現在最も一般的で信頼できる推定値であるため、化合物の選択に際してlogPの実測値がない場合に、ClogP値を代わりに用いることが好適である。本発明においては、logPの実測値、又はプログラム"CLOGP"により計算したClogP値のいずれを用いてもよいが、実測値がある場合には実測値を用いることが好ましい。
より好適な有機溶剤(c−2)は、下記一般式(5)で表される化合物である。
13−(OX)m−O−R14 (5)
(式中、R13及びR14は、水素原子又は炭素数1〜9の炭化水素基であり、Xは炭素数2〜4のアルカンジイル基又は−CH2CH(OH)CH2−基であり、mは1〜3である。R12、R13、X、mはlogP価が0〜4に入るように選択される。)
一般式(5)において、好ましくは、R13及びR14は、炭素数1〜9、特に5〜8のアルキル基又はフェニル基であり、Xは、エチレン基又は−CH2CH(OH)CH2−基、特に−CH2CH(OH)CH2−基であり、mは1又は2、特に1である。
有機溶剤(c−2)としては、モノエチレングリコールのモノエーテル化合物、ジエチレングリコールのモノエーテル化合物、トリエチレングリコールのモノエーテル化合物、モノプロピレングリコールのモノエーテル化合物、ジプロピレングリコールのモノエーテル化合物、トリプロピレングリコールのモノエーテル化合物、モノアルキルグリセリルエーテル等のエーテル類が挙げられる。
これらの中では、消臭性能向上の観点から、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、モノペンチルグリセリルエーテル、モノヘキシルグリセリルエーテル、モノオクチルグリセリルエーテル、2−エチルヘキシルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上が特に好ましい。
浸透剤(c)は、アミノ化合物(a)の防臭効果を高める観点から、界面活性剤(c−1)と有機溶剤(c−2)を併用することが好ましい。界面活性剤(c−1)と有機溶剤(c−2)の質量比〔(c−1)/(c−2)〕は、好ましくは10/1〜1/10、より好ましくは8/1〜1/8、特に好ましくは5/1〜1/5である。
本発明の液体消臭剤組成物には、消臭効果向上の観点から、シクロデキストリン(d)を含有することもできる。シクロデキストリンは、d−グルコースがα−1,4結合により環状に結合したものである。本発明では、α型、β型、及びγ型のいずれのシクロデキストリンを使用することができるが、経済性及び消臭持続性の観点から、β−シクロデキストリンが好ましい。
シクロデキストリンの水への溶解性を向上させるため、誘導体化することも可能である。シクロデキストリン誘導体としては、ヒドロキシアルキルシクロデキストリンに属するものが好ましく、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンが特に好ましい。
さらに、消臭持続性、貯蔵安定性を向上させる観点から、金属封鎖剤(f)を含有することもできる。金属封鎖剤(f)としては、例えば、(i)ホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩である、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸及びその誘導体、(ii)アミノポリ酢酸又はこれらの塩、好ましくはアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩である、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。これらの中では、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミン四酢酸が特に好ましい。
さらに、菌に由来する腐敗臭やカビ臭等を抑制する観点から、抗菌剤(g)を含有することもできる。抗菌剤(g)としては、「香粧品、医薬品防腐・殺菌剤の科学」吉村孝一、滝川博文著、フレグランスジャーナル社、1990年4月10日発行、第501頁〜564頁に記載されているものが挙げられる。
より具体的には、トリクロサン、ビス−(2−ピリジルチオー1−オキシド)亜鉛、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、トリクロロカルバニリド、2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンズイミダゾール、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩、グルクロン酸クロルヘキシジン、8−オキシキノリン、ポリリジン等が挙げられる。
これらの中では、炭素数8〜14のジアルキルジメチル四級アンモニウム塩、炭素数8〜12のアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、トリクロサン、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩、ポリリジンが特に好ましい。
本発明の液体消臭剤組成物中のアミン化合物(a)、香料成分(b)、浸透剤(c)、その他の成分の含有量は、消臭する悪臭の濃度、使用形態によって適宜調整することができる。
アミン化合物(a)の含有量は、0.001〜10質量%、好ましくは0.005〜5質量%、より好ましくは0.01〜3質量%である。
香料成分(b)の含有量は、好ましくは0.001〜5質量%、より好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.01〜1質量%である。
浸透剤(c)の含有量は、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.01〜5質量%、特に好ましくは0.01〜3質量%である。
陽イオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.01〜1質量%である。両性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.01〜1質量%である。非イオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.01〜5質量%、特に好ましくは0.01〜3質量%である。
有機溶剤(c−2)の含有量は、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.01〜5質量%、特に好ましくは0.01〜3質量%である。
シクロデキストリン(d)の含有量は、通常5質量%以下、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.1〜3質量%、特に好ましくは0.1〜1質量%である。
金属封鎖剤(f)の含有量は、通常5質量%以下、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.01〜1質量%である。
抗菌剤(g)の含有量は、通常5質量%以下、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.01〜3質量%、特に好ましくは0.01〜1質量%である。
本発明の組成物において、香料成分(b)及び有機溶剤(c−2)を除く有機化合物の合計含有量は、空間に噴霧した場合の家具等の汚染抑制の観点から、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.01〜4質量%、特に好ましくは0.01〜3質量%である。また、アミン化合物(a)、界面活性剤(c−1)、シクロデキストリン(d)、金属封鎖剤(f)、抗菌剤(g)は、乾燥すると白化する場合があることから、組成物中のこれら成分の合計含有量は、好ましくは0.01〜3質量%、より好ましくは0.01〜2質量%、特に好ましくは0.01〜1質量%である。
本発明の液体消臭剤組成物は、上記成分を水に溶解させた水溶液等の液体組成物の形態である。
本発明の液体消臭剤組成物の25℃におけるpHは、好ましくは4〜10、より好ましくは7〜9、特に好ましくは7.5〜8.5である。なお、pHは、株式会社堀場製作所製のpHメータ(D−52S、pH電極6367−10D)を用いて測定する。
<噴霧式消臭剤物品>
本発明の液体消臭剤組成物は、居住空間への噴霧式消臭剤として好適である。
噴霧式消臭剤の場合、噴霧液滴の平均粒径を所望の範囲に調整する観点から、液体消臭剤組成物の20℃における粘度を15mPa・s以下、好ましくは1〜10mPa・sに調整することがより好ましい。粘度は、東京計器株式会社製、B型粘度計(モデル形式BM)に、ローター番号No.1のローターを備え付けたものを準備し、試料をトールビーカーに充填し、20℃の恒温槽内にて20℃に調製し、恒温に調製された試料を粘度計にセットし、ローターの回転数を60r/minに設定し、回転を始めてから60秒後に測定した粘度である。
本発明の液体消臭剤組成物の噴霧に用いる噴霧器としては、噴射口から噴射方向に10cm離れた地点における噴霧液滴の平均粒径が10〜200μmとなり、噴射口から噴射方向に15cm離れた地点における粒径200μmを超える液滴の数が噴霧液滴の総数の1%以下となり、噴射口から噴射方向に10cm離れた地点における粒径10μm未満の液滴の数が噴霧液滴の総数の1%以下となる噴霧手段を備えたものが好ましい。噴霧液滴の粒子径分布は、例えば、レーザー回折式粒度分布計(日本電子株式会社製)により測定することができる。
好適な消臭剤物品としては、本発明の液体消臭剤組成物を手動トリガー型の噴霧器に充填したものが挙げられる。噴霧口径は、好ましくは0.1mm以下、より好ましくは0.3mm〜0.7mmである。噴霧口の形状、材質等は特に限定されない。
<消臭方法>
本発明の消臭方法は、悪臭源である対象物、及び居住空間に噴霧することにより、対象物の臭いを低減させる消臭方法である。
本発明の液体消臭剤組成物を対象物に噴霧する場合には、消臭即効性、持続性、汚染防止の観点から、対象物0.5m2当たり、液体消臭剤組成物を通常1.0〜30.0g、好ましくは3.0〜25.0g、より好ましくは5.0〜20.0g噴霧し、居住空間に噴霧する場合には、液体消臭剤組成物を40m3の空間に通常1.0〜30.0g、好ましくは3.0〜20.0g、より好ましくは5.0〜20.0gの割合で霧状に噴霧する。
実施例1〜10及び比較例1〜4
<消臭剤組成物の調製>
表1及び表2に示す配合処方の液体消臭剤組成物を調製し、それらの消臭効果を下記の方法で評価した。評価結果を表1及び表2に示す。
なお、噴霧器は、噴射口から噴射方向に10cm離れた地点における噴霧液滴の平均粒径が10〜200μmであり、噴射口から噴射方向に15cm離れた地点において、粒径200μmを超える液滴の数が噴霧液滴の総数の1%以下であり、噴射口から噴射方向に10cm離れた地点において、粒径10μmに満たない液滴の数が噴霧液滴の総数にの1%以下である噴霧手段を備えた手動トリガー型噴霧器を使用した。
表1及び表2中の配合成分は下記のとおりである。
<配合成分>
a−1;2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール(20℃で固体状であり、20℃の水100gに0.5g以上溶解する)
a−2;グルコースにアンモニアを付加させてラネーニッケルで水素化して得られた還元アミノ化グルコース(20℃で固体状、20℃の水100gに0.5g以上溶解)
a−3;セリンアミド(20℃で固体状、20℃の水100gに0.5g以上溶解)
a’−1;モノエタノールアミン(20℃で液体)
a’−2;2−エチルヘキシルアミン(水に不溶)
b−1;緑茶の乾燥葉を減圧条件下、加熱により気化した乾留物
b−2;ペパーミントの全草の水蒸気蒸留物
b−3;スペアミントの全草の水蒸気蒸留物
b−4;ハッカの全草の水蒸気蒸留物、
b−5;ジンジャーの乾燥根茎の水蒸気蒸留物
b−6;ジヒドロジャスモン
c−1;オキシエチレンの平均付加モル数が8である、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
c−2;モノヘキシルグリセリルエーテル(logP値=1.1)
d−1;シクロデキストリン
<消臭効果の評価方法>
床面積16m2×高さ2.5mの密閉した部屋(臭い評価室)にイソ吉草酸の10ppmエタノール溶液、又はノナナールの1%エタノール溶液を噴霧器(噴霧口径0.5mm)を用いて3回噴霧し、1時間密閉下放置した(室温20℃、湿度60%)。
その後、表1及び表2の液体消臭剤組成物を噴霧器(噴霧口径0.5mm又は0.25mm)を用いて臭い評価室の空間に5回噴霧し、密閉下10分放置後、10人の訓練したパネラーにより下記の評価基準で臭い評価を行った。10分後の評価終了後、さらに6時間密閉下放置し、10人のパネラーで同様に評価した。
評価点の最高値と最低値を除き、平均を求め、平均値が0以上0.5未満を◎、0.5以上1未満を□、1以上2未満を○、2以上3未満を△、3以上4以下を×として評価した。評価結果は◎、□又は○が好ましい。
(評価基準)
0:イソ吉相酸又はノナナールの臭いが全くしない。
1:イソ吉相酸又はノナナールの臭いがほとんどしない。
2:ややイソ吉相酸又はノナナールの臭いがするが、気にならない程度である。
3:イソ吉相酸又はノナナールの臭いがする。
4:著しくイソ吉相酸又はノナナールの臭いがする。
<噴霧後の汚れ具合>
表1及び表2に示す配合処方の液体消臭剤組成物を噴霧器(噴霧口径0.5mm又は0.25mm)に充填し、臭い評価室の空間に5回噴霧した後の床表面への濡れ方とシミを、以下の基準により、5人のパネラーの平均で評価した。
(評価基準)
○:噴霧前の状態と同等である。
△:噴霧前に比べて少しシミの形跡がある。
×:噴霧前に比べて明らかなシミの形跡がある。
Figure 0005139644
表1より、実施例1〜10の液体消臭剤組成物は、高い消臭効果と消臭持続性を有し、噴霧後の床等の汚れを抑制できることが分かる。一方、比較例1〜4においては、本発明で用いるアミノ化合物(a)が含有されていないため、消臭効果や消臭持続性が不充分であったり、噴霧後床等に汚れが生じてしまう等の不都合が生じることが分かる。

Claims (8)

  1. 分子中に第一級又は第二級アミノ基を1以上有し、20℃で固体状であり、かつ水溶性である、分子量70〜1000のアミノ化合物(a)、ツバキ科植物抽出物、しそ科植物抽出物、生姜科植物抽出物、及びジャスモノイドから選ばれる1種以上の香料成分(b)、浸透剤(c)、及び水を含有する液体消臭剤組成物であり、アミノ化合物(a)が、下記一般式(1)で表される化合物(a−1)、グルコサミン、及び炭素数が3〜6個のトリオース、テトロース、ペントース又はヘキソースに由来する還元アミノ化糖から選ばれる糖アミン類(a−2)、ならびにグリシン、アラニン、アスパラギン酸、アルギニン、グルタミン酸、シスチン、セリン、タウリン、ロイシン、セリンアミド及びグリシンアミドから選ばれるアミノ酸類(a−3)から選ばれる1種以上であり、浸透剤(c)が、HLB値が9〜16の非イオン界面活性剤(c−1)及び/又はlogP値が0〜4の有機溶剤(c−2)であり、かつアミノ化合物(a)を0.005〜5質量%、香料成分(b)を0.01〜1質量%、浸透剤(c)を0.01〜5質量%含有する、液体消臭剤組成物。
    Figure 0005139644
    (式中、R1は、水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基を示し、R2は、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシエチル基を示し、R3及びR4は、メチレン基を示す。)
  2. さらに、シクロデキストリン(d)0.1〜5質量%含有する請求項に記載の液体消臭剤組成物。
  3. HLB値が9〜16の非イオン界面活性剤(c−1)が、下記一般式(4)で表される化合物である、請求項1又は2に記載の液体消臭剤組成物。
    10−B−(R12O)n−R11 (4)
    (式中、R10は炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、R11は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。Bは、−O−基又は−COO−基を示し、R12はエチレン基、トリメチレン基、プロパン−1,2−ジイル基から選ばれる1種以上の基であり、nは平均付加モル数を示し、5〜15の数である。n個の(R12O)は同じでも異なっていてもよい。R10〜R12、B、及びnは、HLB値が9〜16の範囲に入るように選択される。)
  4. logP値が0〜4の有機溶剤(c−2)が、下記一般式(5)で表される化合物である、請求項1〜のいずれかに記載の液体消臭剤組成物。
    13−(OX)m−O−R14 (5)
    (式中、R13及びR14は、水素原子又は炭素数1〜9の炭化水素基であり、Xは炭素数2〜4のアルカンジイル基又は−CH2CH(OH)CH2−基であり、mは1〜3である。R12、R13、X、mはlogP価が0〜4に入るように選択される。)
  5. 香料成分(b)及び有機溶剤(c−2)を除く有機化合物の合計含有量が0.01〜5質量%である、請求項1〜4のいずれかに記載の液体消臭剤組成物。
  6. 液体消臭剤組成物の25℃におけるpHが4〜10である、請求項1〜5のいずれかに記載の液体消臭剤組成物。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の液体消臭剤組成物を噴霧容器に充填してなる消臭剤物品。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の液体消臭剤組成物を対象物に噴霧することにより、対象物の臭いを低減させる消臭方法。
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