JP5139206B2 - 電動モータ - Google Patents

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Description

本発明は、ヨークの開口端にボルトとナットとによりエンドケースを固定するとともにエンドケース内に制御基板を収容するようにした電動モータに関する。
従来から、例えばサンルーフモータなどの車両用電装品の駆動源としては、ブラシ付きの電動モータが多く用いられている。このようなブラシ付きの電動モータは、アマチュア軸に固定されてアマチュアコイルのコイル端が接続されるコンミテータと、ヨークの内部に装着されるブラシホルダに保持されてコンミテータの外周面に摺接する一対のブラシとを備えており、当該ブラシとコンミテータとを介して所定のタイミングで転流された駆動電流がアマチュアコイルに供給されることによりアマチュア軸が回転するようになっている。
また、サンルーフモータ等の電動モータとしては、ブラシ付きの電動モータ本体に減速機構を取り付けるとともに、この減速機構を収容するギヤケース(エンドケース)の内部の制御基板収容部にモータ本体の作動を制御するための制御基板を収容するようにした機電一体型のものがある。この場合、ヨークの開口端には径方向外側に突出する一対のフランジ部が一体に形成され、一方、ギヤケースにはフランジ部に対応した一対のナット装着孔が設けられ、ギヤケースはヨークの開口端を閉塞するように当該開口端に取り付けられる。そして、フランジ部に形成される貫通孔にボルトを挿通し、このボルトをナット装着孔に装着されたナットにねじ結合することにより、ヨークはギヤケースに固定されるようになっている。
このような機電一体型の電動モータでは、ブラシとコンミテータとの摺接部分から電気ノイズが発生し、この電気ノイズが外部に放射されたり、給電回路を流れたりして、制御基板や他の電子機器等が誤作動を生じるおそれがあった。
そのため、例えば特許文献1に示される電動モータでは、板状に形成された接地端子をブラシホルダに装着し、この接地端子の基端部をブラシに接続するとともにその先端部(ヨーク側接続部)をモータ本体のヨークに弾性的に接触させることにより、ブラシをヨークに接地させて電気ノイズを低減させるようにしている。
特開2005−354795号公報
しかしながら、特許文献1に示される電動モータでは、接地端子の先端部をヨークに弾性的に接触させるようにしているので、その接続信頼性の確保が困難である。
この場合、ヨークをギヤケースに固定するためのボルトの頭部とフランジ部との間に接地端子の先端部を配置し、当該先端部をボルトによりヨークに共締めして接地端子をヨークに接続する方法が考えられる。しかしながら、この方法では、接地端子が共締めされない側のボルトに対して共締めする側のボルトとして軸長の長いものを用いる必要があり、ボルトの汎用性が低下してコストが高まるという問題がある。
また、接地端子の先端部をフランジ部とギヤケースとの間に配置して、当該先端部をボルトによりヨークに共締めする方法も考えられる。しかしながら、この方法では、寸法公差等によりギヤケースの座面に対して接地端子の先端部を面一に配置するのが困難であり、当該座面と先端部とに段差が生じることにより、ヨークがギヤケースに対して傾斜して固定されるおそれがあった。
本発明の目的は、接地端子のヨークへの接続信頼性を高めた電動モータを提供することにある。
本発明の電動モータは、有底筒状に形成され、開口端にフランジ部を備えるヨークと、前記ヨークの開口端に取り付けられるエンドケースと、アマチュア軸により支持されて前記ヨークに回転自在に収容されるアマチュアと、前記アマチュア軸に固定され、複数のアマチュアコイルが装着されるアマチュアコアと、前記アマチュア軸に固定され、複数の前記アマチュアコイルのコイル端が接続されるコンミテータと、前記ヨークの開口端に装着され、前記コンミテータに摺接する複数のブラシを保持するブラシホルダと、前記ブラシへの給電を制御する制御回路を備え、前記エンドケースに収容される制御基板と、前記エンドケースに設けられたナット装着孔に装着されるナットと、前記フランジ部に形成された貫通孔に挿通され、前記ナットにねじ結合して前記ヨークを前記エンドケースに固定するボルトと、前記制御回路に接続される基板側接続部と前記ボルトを介して前記ヨークに接続されるヨーク側接続部とを備え、前記エンドケースに装着される接地端子と、前記ナット装着孔における前記フランジ部に近い側に設けられた座面と、前記座面の一部を前記フランジ部の側に向けて凹ませて形成された段差部とを有し、前記ヨーク側接続部は前記ナットに対して前記フランジ部の側に並べて前記段差部に配置されることを特徴とする。
本発明の電動モータは、前記座面を前記ヨーク側接続部における前記ナットの側を向く面と面一に形成することを特徴とする。
本発明によれば、接地端子のヨーク側接続部をエンドケースに設けられたナット装着孔にナットに対してフランジ部の側に並べて配置してボルトを介してヨークに接続するようにしたので、ヨーク側接続部をボルトによりヨークと共締めして、ボルトを介して接地端子を確実にヨークに接続することができる。
また、接地端子のヨーク側接続部をナットに対してフランジ部の側に並べて段差部に配置するようにしたので、接地端子をボルトによりヨークと共締めするようにしても、接地端子を共締めしない場合と同様の長さのボルトを用いることができる。これにより、ボルトの汎用性を高めて、この電動モータのコストを低減することができる。
さらに、接地端子のヨーク側接続部をナット装着孔にナットに対してフランジ部の側に並べて配置するようにしたので、接地端子をボルトによりヨークと共締めするようにしても、エンドケースのフランジ部に接する座面を傾斜させることなく、ヨークをエンドケースに精度良く固定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は車両のルーフに設けられたサンルーフ装置の概略を示す説明図であり、このサンルーフ装置11はルーフパネル12を備えており、このルーフパネル12により車両13のルーフ13aに形成された開口部14を開閉するようになっている。ルーフパネル12の両側部にはそれぞれ一対のシュー15a,15bが固定され、一方、ルーフ13aの開口部14の両側部にはそれぞれ車両前後方向に延びるガイドレール16が固定されており、各シュー15a,15bが対応するガイドレール16に案内されることにより、ルーフパネル12は車両前後方向に移動自在つまり開閉自在となっている。
車両後方側の各シュー15bにはそれぞれギヤ付きの駆動ケーブル17a,17bの一端が連結されており、これらの駆動ケーブル17a,17bの他端はそれぞれ開口部14の車両前方側に取り回されている。開口部14に対して車両前方側であって、フロントガラス13bとの間のルーフ13aの内部には電動モータとしてのサンルーフモータ21が配置されており、各駆動ケーブル17a,17bはこのサンルーフモータ21に設けられた駆動ギヤ22に噛み合わされている。サンルーフモータ21が作動すると、各駆動ケーブル17a,17bはサンルーフモータ21により互いに逆向きに軸方向に駆動され、これにより、ルーフパネル12は駆動ケーブル17a,17bに押し引きされて自動的に開閉するようになっている。
図2(a)、(b)はそれぞれ図1に示すサンルーフモータの詳細を示す斜視図であり、図3は図2に示すサンルーフモータの分解斜視図、図4はヨークとギヤケースとの固定部分を示す平面図である。
図2(a)、(b)に示すように、このサンルーフモータ21はブラシ付きモータであるモータ本体23を備えている。このモータ本体23のヨーク24は、軸心を中心として湾曲する一対の円弧部24aとこれらの円弧部24aを連ねる互いに平行な一対の平板部24bとその軸方向の一端を閉塞する底部24cとを備えた断面略小判形の有底筒状に形成されており、図3に示すように、このヨーク24の内部にはアマチュア25が収容されている。このアマチュア25はアマチュア軸26を備えており、アマチュア軸26の一端がヨーク24の底部24cに設けられる軸受(不図示)に支持されることにより、アマチュア25はヨーク24の内部で回転自在となっている。アマチュア軸26にはアマチュアコア27が固定されており、このアマチュアコア27には複数のアマチュアコイル28が巻装されている。また、アマチュア軸26にはアマチュアコア27に隣接してコンミテータ29が固定されており、各アマチュアコイル28のコイル端はそれぞれコンミテータ29に接続されている。
ヨーク24の開口端にはアマチュア25つまりアマチュアコイル28へ給電するためにブラシ装置31が装着されている。図4に示すように、このブラシ装置31はブラシホルダ32に複数のブラシとしての一対のブラシ33a,33bが装着された構造となっており、これらのブラシ33a,33bはコンミテータ29の外周面に摺接し、当該ブラシ33a,33bとコンミテータ29とを介して所定のタイミングで転流された駆動電流がアマチュアコイル28に供給されるようになっている。
ヨーク24の開口端には一対のボルト34a、34bとナット35a,35bとによりエンドケースとしてのギヤケース36が固定されている。このギヤケース36は樹脂材料によりバスタブ状に形成されており、モータ本体23のアマチュア軸26はヨーク24からこのギヤケース36の内部にまで突出して当該ギヤケース36に収容されている。なお、アマチュア軸26の先端部位及び中間部位は、ギヤケース36の内部に設けられる軸受(不図示)に支持されるようになっている。また、ギヤケース36には5箇所の爪係合によりカバー体36aが取り付けられ、ギヤケース36の開口端はこのカバー体36aにより閉塞されるようになっている。
図3、図4に示すように、ヨーク24の開口端には当該開口端から径方向外側に突出する一対のフランジ部37a,37bが設けられ、各フランジ部37a,37bにはそれぞれ貫通孔38a,38bが設けられている。一方、図4に示すように、ギヤケース36にはそれぞれ対応するフランジ部37a,37bの座面を備えた締結部39a,39bが設けられ、これらの締結部39a,39bはそれぞれナット装着孔40a,40bが設けられている。
ナット装着孔40aはギヤケース36の幅方向(アマチュア軸26と出力軸42とに垂直な方向)に向けて締結部39aの外面に開口する底付き孔として形成されており、このナット装着孔40aにはその開口に幅方向から挿入されてナット35aが装着されている。一方、ナット装着孔40bはギヤケース36の厚み方向(車両13に垂直な方向)に向けて締結部39bの外面(ギヤケース36の底面)に開口する底付き孔として形成されており、このナット装着孔40bにはその開口に幅方向から挿入されてナット35bが装着されている。なお、締結部39a,39bのフランジ部37a,37bの座面となる軸方向端面にはナット装着孔40a,40bに連通する挿通孔88が形成されている。そして、ヨーク24をギヤケース36に軸方向から突き当て、フランジ部37aの貫通孔38aと挿通孔88とにボルト34aを挿通し、当該ボルト34aをナット装着孔40aに装着されたナット35aにねじ結合するとともに、フランジ部37bの貫通孔38bにボルト34bを挿通し、当該ボルト34bをナット装着孔40bに装着されたナット35bにねじ結合することにより、ヨーク24は各フランジ部37a,37bにおいてボルト34a,34bとナット35a,35bとによりギヤケース36に固定されるようになっている。
図5は図2(b)におけるA−A線に沿う断面図であり、図5に示すように、カバー体36aにより閉塞されるギヤケース36の内部にはウォームギヤ機構41が収容されている。ウォームギヤ機構41はウォーム41aとウォームホイル41bとを備えており、ウォーム41aはアマチュア軸26におけるギヤケース36の内部に突出した部分の外周面に一体に形成され、ウォームホイル41bは出力軸42に固定されて当該出力軸42とともにギヤケース36の内部に設けられた円筒状のギヤ収容部36bに回転自在に収容されている。ウォーム41aとウォームホイル41bは互いに噛み合わされており、これにより、アマチュア軸26の回転はウォームギヤ機構41を介して所定の回転数にまで減速されて出力軸42から出力される。
なお、図示する場合には、ウォーム41aをアマチュア軸26の外周面に一体に形成するようにしているが、これに限らず、アマチュア軸26にウォーム41aを備えた軸を連結する構造にするなど、アマチュア軸26によりウォーム41aが回転駆動される構造であれば他の構造であってもよい。
ギヤ収容部36bの開口端にはギヤカバー43が取り付けられており、当該ギヤカバー43によりギヤ収容部36bは後述する制御基板収容部36dとギヤケース36内で隔離されている。これにより、ウォームギヤ機構41に塗布されたグリース等の潤滑油がギヤケース36のギヤ収容部36b以外の部分に漏れ出すことが防止される。
図5に示すように、出力軸42はアマチュア軸26に対して垂直に配置され、ギヤケース36の底面から当該ケース36の外部(図中上方向)に突出しており、その先端には前述の駆動ギヤ22が固定されている。また、ギヤケース36の底面の外側(図中上方向)にはケーブルガイド36eが凸設されており、このケーブルガイド36eには金属製のガイドプレート44が装着されており、このガイドプレート44は駆動ギヤ22を挟んで互いに対向する一対のガイド壁44aを備えており、各駆動ケーブル17a,17bはこれらのガイド壁44aと駆動ギヤ22との間に挟み込まれるように配置されている。
このような構成により、モータ本体23が作動すると、アマチュア軸26の回転がウォームギヤ機構41を介して出力軸42に伝達され、出力軸42とともに回転する駆動ギヤ22により各駆動ケーブル17a,17bが所定の方向に駆動され、ルーフパネル12が自動的に開閉する。
なお、図5に示すように、出力軸42の他端(図中下方向)には例えば六角レンチ等の工具が係合可能な工具孔42aが形成されており、モータ本体23が故障等した場合には、カバー体36aに形成された貫通孔36cを介して工具孔42aに工具を係合させて、当該工具により出力軸42を回転駆動して、ルーフパネル12を手動で開閉操作することができるようになっている。
このサンルーフモータ21には、モータ本体23の作動を制御するために、制御基板51が設けられている。この制御基板51は基板51aにアマチュア25(アマチュアコイル28)へ供給する駆動電流つまりブラシ33a,33bへの給電を制御する制御回路51bが設けられた構造となっており、カバー体36aと一体的に設けられた固定手段としての3箇所のクリップ52によりカバー体36aの内面に固定されている。このクリップ52は、円柱状の本体52aとその上部に設けられたクリップ球52bとクリップ球52bから本体52aに至る十字のスリット52cとからなる公知の固定手段である。そして、カバー体36aがギヤケース36に取り付けられることにより、制御基板51がギヤケース36の内部に一体的に設けられた制御基板収容部36d内に収容されるようになっている。
図3、図4に示すように、ブラシ装置31には一対の電源端子53,54が設けられ、制御基板51には一対の接続片55,56が設けられており、制御基板51が固定されたカバー体36aをギヤケース36に取り付けると、これらの接続片55,56が対応する電源端子53,54に接続され、制御基板51(制御回路51b)と各ブラシ33a,33bとが電気的に接続されるようになっている。ブラシ装置31に設けられる電源端子53,54はそれぞれ板状に形成されており、その長手方向をアマチュア軸26の軸方向と平行とし、且つ厚み方向をギヤケース36の開口方向に対して直交させるとともに、互いにアマチュア軸26の軸方向に対して直交する方向つまりこのサンルーフモータ21の幅方向に並べてギヤケース36の内部に配置されている。
制御基板51の一端部には外部接続用のコネクタ57が設けられている。図2に示すように、このコネクタ57はギヤケース36から突出し、制御回路51bはこのコネクタ57を介して車両13に搭載されたバッテリ等の電源(不図示)や車室内に設けられたサンルーフスイッチ(不図示)に接続されるようになっている。そして、サンルーフスイッチが操作されると、コネクタ57を介して電源から制御回路51bに駆動電流が供給され、この駆動電流が制御回路51bにより所定の電流に制御されて、各接続片55,56と電源端子53,54およびブラシ33a,33bとコンミテータ29とを介してアマチュア25(アマチュアコイル28)に供給される。
なお、符号61はカバー体36aに設けられた位置決め部であり、この位置決め部61が制御基板51に形成される位置決め孔62に挿通され、且つ、ギヤケース36に設けられる位置決め突起63に係合することにより、制御基板51をギヤケース36の所定位置に位置決めすることができるようになっている。
アマチュア軸26の回転を検出するために、このサンルーフモータ21には回転センサが設けられている。この回転センサは、アマチュア軸26に固定されたセンサマグネット72を備えており、このセンサマグネット72は周方向に複数の磁極が並べて着磁された多極着磁磁石となっており、アマチュア軸26とともに回転してするようになっている。
一方、図3に示すように、制御基板51上には、それぞれセンサマグネット72に対向するように一対のホールIC73a,73bがアマチュア軸26の軸心に対して90度の角度となるように配され、センサマグネット72の出力する磁界の変化を45度の位相差を持って検出するように設けられている。各ホールIC73a,73bはセンサマグネット72の発生する磁界の変化を検出し、これをアマチュア軸26の回転数に反比例した周期のパルス信号として出力するようになっている。各ホールIC73a,73bの検出信号つまりパルス信号は制御回路51bに入力され、制御回路51bはこれらのホールIC73a,73bから入力されるパルス信号の周期や各ホールIC73a,73bから入力されるパルス信号の出現タイミング等に基づいてアマチュアコイル28へ供給する駆動電流の制御を実行するようになっている。
図4に示すように、ギヤケース36には接地端子としてのグランド端子81が装着されており、このグランド端子81により制御基板51の制御回路51bをヨーク24に接地(グランド接続)して、制御回路51bの電気ノイズへの耐性を高めるようにしている。
図6はグランド端子の詳細を示す斜視図であり、図7はグランド端子のヨークへの接続構造を示す断面図であり、図8は図7におけるA−A線に沿う断面図である。
グランド端子81は、鋼板や銅板等の導電性と弾性とを有する所定形状の板材を曲げ加工して形成されており、その一端には制御回路51bとの接続部分となる基板側接続部82が設けられ、他端にはヨーク24との接続部分となるヨーク側接続部83が設けられている。
図4、図7に示すように、ギヤケース36の締結部39bには、ナット装着孔40bとは反対側からギヤケース36を貫通して当該ナット装着孔40bに連なる端子装着孔84が設けられており、グランド端子81がギヤケース36の端子装着孔84に装着されると、基板側接続部82はアマチュア軸26の軸方向に対して直交する方向、つまり一対の電源端子53,54と平行となってギヤケース36の内部に配置されるようになっている。制御基板51には接続片55,56と同様の接続片85が設けられており、制御基板51が固定されたカバー体36aがギヤケース36に固定されると、その接続片85は基板側接続部82に接続され、これによりグランド端子81は基板側接続部82において制御回路51bに接続されるようになっている。
一方、ナット装着孔40bのフランジ部37bに近い側の内面には、ナット35bの座面86と、この座面86の一部をフランジ部37bの側に向けて凹ませて形成された段差部87とが設けられている。座面86と段差部87はそれぞれボルト34bの軸心を境として略同一の面積となるように区画されている。図7、図8に示すように、グランド端子81がギヤケース36に装着されると、ヨーク側接続部83は端子装着孔84に挿通され、ナット35bに対してフランジ部37bの側に並ぶとともに段差部87に位置するようにナット装着孔40bの内部に配置されるようになっている。ここで、座面86に対する段差部87の深さはグランド端子81のヨーク側接続部83の厚み寸法に合わせられており、これにより、座面86とヨーク側接続部83のナット35bの側を向く面は互いに面一となっている。
図6に示すように、ヨーク側接続部83は長方形状且つ板状に形成され、その側辺には半円形の切り欠き83aが設けられており、ナット装着孔40bの内部に配置されると、図8に示すように、この切り欠き83aがボルト3bの外周の略半分の範囲に沿うようになっている。グランド端子81を端子装着孔84に装着した状態のもとで、ヨーク24をギヤケース36に軸方向から突き当て、フランジ部37bの貫通孔38bと挿通孔88とにボルト34bを挿通し、当該ボルト34bをナット35bにねじ結合することにより、ヨーク24のフランジ部37bとギヤケース36の締結部39bとがボルト34bとナット35bとに挟み込まれてヨーク24がギヤケース36に締結されるとともにグランド端子81のヨーク側接続部83がナット35bと締結部39bとの間に挟み込まれてボルト34bとナット35bとに押し付けられる。ボルト34bとナット35bは共に鋼材等の導体により形成されており、これにより、ボルト34bとナット35bとに押し付けられたヨーク側接続部83は当該ボルト34bを介してヨーク24に接続される。そして、ヨーク側接続部83がボルト34bを介してヨーク24に接続されると、制御回路51bは接続片85とグランド端子81とボルト34bとを介してヨーク24に接続され、当該ヨーク24に接地されることになる。
なお、符号89はボルト34bの緩みを防止するためのスリーブである。
このように、このサンルーフモータ21では、グランド端子81のヨーク側接続部83をギヤケース36に設けられたナット装着孔40bにナット35bに対してフランジ部37bの側に並べて配置してボルト34bを介してヨーク24に接続するようにしたので、ヨーク側接続部83をボルト34bによりヨーク24と共締めして、ボルト34bを介してグランド端子81を確実にヨーク24に接続することができる。
また、このサンルーフモータ21では、ヨーク側接続部83をナット装着孔40bの座面86に対してフランジ部37bの側に凹んで設けられた段差部87に配置するようにしたので、グランド端子81をボルト34bによりヨーク24と共締めするようにしても、グランド端子81を共締めしない場合と同様の長さのボルト34bを用いることができる。これにより、ボルト34bの汎用性を高めて、このサンルーフモータ21のコストを低減することができる。
さらに、このサンルーフモータ21では、グランド端子81のヨーク側接続部83をナット装着孔40bに配置し、これをボルト34bを介してヨーク24に接続するようにしたので、グランド端子81をボルト34bによりヨーク24と共締めするようにしても、締結部39bのフランジ部37bに接する座面を傾斜させることなく、ヨーク24をギヤケース36に精度良く固定することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、本発明を車両13のサンルーフ装置11に用いられるサンルーフモータ21に適用しているが、これに限らず、例えば、車両に設けられるスライドドア装置やパワーウインド装置等に用いられる電動モータに適用するようにしてもよい。
車両のルーフに設けられたサンルーフ装置の概略を示す説明図である。 (a)、(b)はそれぞれ図1に示すサンルーフモータの詳細を示す斜視図である。 図2に示すサンルーフモータの分解斜視図である。 ヨークとギヤケースとの固定部分を示す平面図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 グランド端子の詳細を示す斜視図である。 グランド端子のヨークへの接続構造を示す断面図である。 図7におけるA−A線に沿う断面図である。
符号の説明
11 サンルーフ装置
12 ルーフパネル
13 車両
13a ルーフ
13b フロントガラス
14 開口部
15a,15b シュー
16 ガイドレール
17a,17b 駆動ケーブル
21 サンルーフモータ(電動モータ)
22 駆動ギヤ
23 モータ本体
24 ヨーク
24a 円弧部
24b 平板部
24c 底部
24d フランジ部
24e 貫通孔
25 アマチュア
26 アマチュア軸
27 アマチュアコア
28 アマチュアコイル
29 コンミテータ
31 ブラシ装置
32 ブラシホルダ
33a,33b ブラシ
34a,34b ボルト
35a,35b ナット
36 ギヤケース(エンドケース)
36a カバー体
36b ギヤ収容部
36c 貫通孔
36d 制御基板収容部
36e ケーブルガイド
37a,37b フランジ部
38a,38b 貫通孔
39a,39b 締結部
40a,40b ナット装着孔
41 ウォームギヤ機構
41a ウォーム
41b ウォームホイル
42 出力軸
42a 工具孔
43 ギヤカバー
44 ガイドプレート
44a ガイド壁
51 制御基板
51a 基板
51b 制御回路
52 クリップ
52a 本体
52b クリップ球
52c スリット
53,54 電源端子
55,56 接続片
57 コネクタ
61 位置決め部
62 位置決め孔
63 位置決め突起
72 センサマグネット
73a,73b ホールIC
81 グランド端子(接地端子)
82 基板側接続部
83 ヨーク側接続部
83a 切り欠き
84 端子装着孔
85 接続片
86 座面
87 段差部
88 挿通孔
89 スリーブ

Claims (2)

  1. 有底筒状に形成され、開口端にフランジ部を備えるヨークと、
    前記ヨークの開口端に取り付けられるエンドケースと、
    アマチュア軸により支持されて前記ヨークに回転自在に収容されるアマチュアと、
    前記アマチュア軸に固定され、複数のアマチュアコイルが装着されるアマチュアコアと、
    前記アマチュア軸に固定され、複数の前記アマチュアコイルのコイル端が接続されるコンミテータと、
    前記ヨークの開口端に装着され、前記コンミテータに摺接する複数のブラシを保持するブラシホルダと、
    前記ブラシへの給電を制御する制御回路を備え、前記エンドケースに収容される制御基板と、
    前記エンドケースに設けられたナット装着孔に装着されるナットと、
    前記フランジ部に形成された貫通孔に挿通され、前記ナットにねじ結合して前記ヨークを前記エンドケースに固定するボルトと、
    前記制御回路に接続される基板側接続部と前記ボルトを介して前記ヨークに接続されるヨーク側接続部とを備え、前記エンドケースに装着される接地端子と
    前記ナット装着孔における前記フランジ部に近い側に設けられた座面と、
    前記座面の一部を前記フランジ部の側に向けて凹ませて形成された段差部とを有し、
    前記ヨーク側接続部は前記ナットに対して前記フランジ部の側に並べて前記段差部に配置されることを特徴とする電動モータ。
  2. 請求項1記載の電動モータにおいて、前記座面を前記ヨーク側接続部における前記ナットの側を向く面と面一に形成することを特徴とする電動モータ。
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