JP5138691B2 - 静電アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、電気活性ポリマー(EAP: Electro Active Polymer)の1つに位置付られる、弾性エラストマを誘電体とした静電アクチュエータに係わり、特に垂直方向に大きな変位を得ることが可能な静電アクチュエータに関する。
平行平板型の静電アクチュエータ素子は、通電することで電極と垂直方向に変位が得られる。
下記の特許文献1には、リボン状の電極フィルムを板厚方向に交互に複数段重ねてサンドイッチ構造とした平行平板型に属する静電アクチュエータが記載されている。
この静電アクチュエータでは、板厚方向に対向する第1電極と第2電極との間に電位差を与えると、これらの電極間に静電引力が作用して互いの対向電極間距離が縮む方向に変位する。前記対向電極間距離の縮み変位量の積算値が、静電アクチュエータ全体的の変位量(ストローク)となる。
特開2001−268948号公報
しかし、このようなアクチュエータは駆動原理上厚み方向のストローク(変位量)はアクチュエータの厚み寸法以上にはならず、厚み方向にストロークを得るためにはアクチュエータ全体が厚くなってしまい、薄型化または小型化し難いという課題があった。
また厚み方向にストロークを得るために、アクチュエータを構成する対向電極間の距離を広げると、高い駆動電圧が必要になる。しかし、駆動電圧の高圧化は、耐圧や帯電、安全対策など配線を含む回路負担につながり高コスト化の原因となる。さらには、電極間に配置される弾性エラストマ自体の絶縁性の確保、或いは、絶縁耐圧限界によって、設計が制約されるという問題も生じる。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、アクチュエータ全体の厚みを大きくすることなく、簡単且つ安価な構成で、十分なストローク(変位量)が得られるようにした静電アクチュエータを提供することを目的としている。
また本発明は、駆動電圧を高圧化しなくとも厚み方向のストロークを確保できるようにした静電アクチュエータを提供することを目的としている。
本発明の静電アクチュエータは、弾性エラストマおよび前記弾性エラストマの両面に配置された一対の電極を備えるとともに前記一対の電極間に働く静電力に応じて駆動される駆動部と、前記駆動部に接続され、前記駆動部のストロークを増幅する作動子と、を有し、
前記作動子が梃子を構成しており、梃子の力点側となる前記作動子の一端が前記駆動部の前記一対の電極の間に設けられ、梃子の作用点側となる前記作動子の他端が前記駆動部の外側に設けられていることを特徴とするものである。
本発明では、梃子の原理を用いた簡単且つ安価な構成により、全体の厚み寸法を大きくなることのない薄型の静電アクチュエータとすることができる。
上記においては、前記作動子が梃子を構成しており、梃子の力点側となる前記作動子の一端が前記駆動部の前記一対の電極の間に設けられ、梃子の作用点側となる前記作動子の他端が前記駆動部の外側に設けられているものである。
上記手段では、薄型であっても大きな変位量を得ることができる。
上記においては、前記作動子が円弧状に形成され、該円弧の一端に前記駆動部の駆動力が伝達されるものが好ましい。
上記手段では、作動子のアームの長さが必要以上に長くなることがない。このため、静電アクチュエータを小型化することができる。
また前記一方の電極と前記作動子の一端とがヒンジまたは接続テープを介して連結されるものが好ましい。
上記手段では、動作中における電極と作動子との間の連結状態を安定化させることができ、作動子が確実に動作されるようにすることが可能となる。
また前記作動子が絶縁材料で形成されているが好ましく、より好ましくは前記作動子の一部が前記駆動部の内部に位置し、前記駆動部が駆動された際に前記電極同士が接触することを防ぐ絶縁維持部とされるものである。
上記手段では、一方の電極と他方の電極との間に作動子を常に介在させることができるため、静電引力によって互いの電極間距離が狭まったとしても、この間の絶縁性を確保することができ、短絡などの発生を確実に防止できる。
さらには、前記作動子が複数設けられているものが好ましい。
上記構成でも、絶縁性を高めることができ、短絡の発生を未然に防止できる。また各作動子に駆動対象物を載置することができ、例えば駆動対象物の水平姿勢を維持しつつ上下方向に昇降移動させることができる。
また、前記駆動部が多段に重ねられており、下層側の駆動部を形成する電極と上層側の駆動部を形成する電極との間に前記作動子が設けられるものとすることができる。
上記手段では、より大きな駆動力で安定的に作動子を駆動させることができる。
本発明では、静電アクチュエータ全体の厚みを大きくすることなく、簡単且つ安価な構成で、十分な変位量を得ることができる。
また本発明は、駆動電圧の高圧化を防ぐことにより、絶縁性の諸問題を解消してコストの削減を図ることが可能となる。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図であり、(A)は動作前の初期状態(寝そべり姿勢)、(B)は動作状態(立ち上がり姿勢)を示している。
図1(A)に示すように、本発明の実施の形態に示す静電アクチュエータ1は、平行平板型の対向電極11,12を有し、これらの一対の対向電極間に弾性エラストマ14を備えた三層構造からなる積層体を有している。前記一方の対向電極11、前記他方の対向電極12およびこれらの間に設けられた弾性エラストマ14からなる積層体は、静電アクチュエータ1の駆動部10を構成している。
前記弾性エラストマ14は、例えばシリコーンゲルのような弾性を有する半流動性の部材で構成することもできるし、あるいは流動性部材を袋体で封止するようにした構成とすることもできる。いずれにしても、一対の対向電極11、12間の絶縁耐圧を維持するためには、前記半流動性部材または流動性部材は絶縁率の高い材質のものが好ましい。
前記一方の対向電極11と他方の対向電極12との間には作動子20が設けられている。前記作動子20はアクリルやプラステックなど絶縁性を備えた材料で形成されている。前記作動子20の形状は棒状または板状に近いが、その断面形状はL型や直線状ではなく、やや円弧状にカールした形状をしている。このため、作動子20のアーム部分の長さが必要以上に長くなることがなく、この点で小型化に適したものとすることが可能である。
前記作動子20は梃子の原理を用いて駆動される。すなわち、前記作動子20は、対向電極11,12に向く一方の端部21に力点を有し、対向電極11,12から外側に突出する他方の端部22に作用点を有している。そして、他方の対向電極12に接している部分が支点23である。図1(A)に示す初期状態では、前記作動子20が、水平方向に沿って寝そべるような姿勢で設けられている。
前記作動子20は、前記支点側が前記他方の対向電極12に対して回動自在に支持される構成が好ましい。また作動子20は、略「く」の字形状に折れ曲がった形状であってもよく、この場合には、前記折れ曲がった部分が前記支点23となる。
前記駆動部10を形成する一方の対向電極11と他方の対向電極12とは電源に接続されており、通電状態にすることで両電極間に所定の駆動電圧が印加されるようになっている。
通電状態にして所定の駆動電圧を与えると、前記対向電極11,12間に静電引力が発生し、対向電極間距離dが前記弾性エラストマが有する弾性力に抗しながら圧縮させられる方向に変位させられる。このとき、弾性エラストマは、面積が広がる方向(圧縮方向と交差する水平方向)に変位させられる(扁平状態)。
前記対向電極間距離dが狭められる過程では、前記一方の対向電極11が前記作動子20の力点側の前記一方の端部21を図示Z2方向に加圧する。これにより、前記作動子20は支点23を中心に図示反時計回りに回動するため、作用点側の他方の端部22を図示Z1方向に持ち上げることができる。すなわち、作動子20全体を立ち上がり姿勢に設定することができ、駆動電圧を印加し続ける限り、前記立ち上がり姿勢を維持することが可能である。
このとき、駆動部10では、対向電極11がわずかなストローク量だけ対向電極12側に移動するだけで、作動子20を大きく動作させることが可能である。この点で、作動子20は駆動部10が駆動する時のストローク量を増大させる増幅機能を有している。
このように、本願発明の静電アクチュエータ1では、梃子の原理を用いることにより、積層体からなる駆動部10を板厚方向に重ねなくとも、すなわち薄型のままでも大きなストローク量(変位量)を得ることができる。ただし、後述するように、より大きな駆動力を得るために駆動部10を板厚方向に重ねる構成を否定するものではない。
図1(B)に示す動作状態では、常に作動子20の一方の端部21が前記対向電極11と対向電極12との間に介在する。このため、前記対向電極11と対向電極12との間の電気的な接触(短絡)を避けることが可能である。すなわち、対向電極11と対向電極12との間の絶縁を維持することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態および第3の実施の形態について説明する。
図2は第2の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図であり、(A)は動作前の初期状態(寝そべり姿勢)、(B)は動作状態(立ち上がり姿勢)を示している。また図3は第3の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図であり、(A)は動作前の初期状態(寝そべり姿勢)、(B)は動作状態(立ち上がり姿勢)を示している。
図2(A)に第2の実施の形態として示す静電アクチュエータ2も、弾性エラストマ14とその両面に対向配置された前記一対の対向電極11,12とによる駆動部10を有している。
また静電アクチュエータ2は、前記一方の対向電極11の端部にヒンジ35が設けられている。そして、前記ヒンジ35に対して、前記作動子30の一方の端部31が回動自在に取り付かれている。この実施の形態における作動子30の断面は円弧状をしており、円弧状の外面側が他方の対向電極12上に載置されている。この実施の形態では、一方の端部31側の前記ヒンジ35が梃子の力点として安定的に機能し、他方の端部32が作用点として機能する。また作動子30の前記円弧の外面が梃子の支点として作用する。
図2(B)に示すように、対向電極11,12間に所定の電圧を印加すると、上記同様に電極間距離が狭められる。このとき、ヒンジ35が、一方の対向電極11とともに他方の対向電極12に接近させられる。このため、前記作動子30は、円弧状の外面を支点として前記他方の対向電極12の表面を転がり、図示反時計回りに回動させられる。よって、この静電アクチュエータ2においても、上記同様に他方の端部32がZ1方向に持ち上げられる立ち上がり姿勢に設定することができる。
また図3(A)に第3の実施の形態として示す静電アクチュエータ3では、円弧状の作動子30に代えて、略「く」の字形状からなる作動子40を設けた点が相違している。
前記作動子40では、力点側となる作動子40の一方の端部41がヒンジ35を介して一方の対向電極11に連結されている。また前記作動子40は、他方の端部42および屈曲部43を他方の対向電極12に向けた状態で取り付けられている。初期状態においては、屈曲部43は他方の対向電極12に接してしてもよいし、離れた構成であってもよいが、少なくとも一方の対向電極11の下降動作が完了するまでの間に、前記屈曲部43が他方の対向電極12に接する構成である。
第3の実施の形態においても、対向電極11,12間に所定の駆動電圧を印加されて対向電極間距離が狭まると、ヒンジ35が一方の対向電極11とともに他方の対向電極12に接近する。これにより、前記作動子40は屈曲部43を支点として反時計回り方向に回動させられる。よって、この静電アクチュエータ3においても、上記同様に作動子40の他方の端部42を図示Z1方向に持ち上げることができる。
第2および第3の実施の形態においても、駆動部10を構成する対向電極11をわずかなストローク量だけ対向電極12側に移動させるだけで、作動子20を大きく動作させることができ、作動子30は駆動部10が駆動する時のストローク量を増大させる増幅機能を有する。
図4は本発明の第4の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図であり、(A)は動作前の初期状態(寝そべり姿勢)、(B)は動作状態(立ち上がり姿勢)を示している。
第4の実施の形態として示す静電アクチュエータ4では、断面形状が略S字形状からなる作動子50が複数設けられている点で、上記各実施の形態と相違している。
前記作動子50は、力点側となる一方の端部51は小さな曲率半径(大きな曲率)で形成され、作用点側となる他方の端部52は大きな曲率半径(小さな曲率)で形成されている。
図4(A)に示す初期状態では、作動子50は寝そべり姿勢にあり、前記一方の端部51側が一方の対向電極11の下面に当接させられている。
なお、一方の対向電極11と他方の対向電極12との間に設けられた弾性エラストマ14は圧縮されていない自然の状態にある。
初期状態の静電アクチュエータ4を通電状態に設定し、前記一対の対向電極11,12間に所定の駆動電圧を印加すると、前記電極間に発生する静電引力に応じて電極間距離が狭まり、前記一方の端部51,51側が下方(Z2方向)に加圧される。その結果、前記作動子50,50は他方の端部52,52が図示上方に持ち上げられるようにそれぞれ回転させられる。よって、この静電アクチュエータ4においても、上記同様に作動子50を立ち上がり姿勢に設定することが可能であり、このとき大きな変位を得ることができる。この点で、作動子50は駆動部10が駆動する時のストローク量を増大させる増幅機能を有する。
また図4(B)に示すように、駆動部10の両端において、常に一方の対向電極11と他方の対向電極12との間に絶縁材料で形成された前記作動子50,50の一方の端部51,51をそれぞれ介在させることが可能となる。よって、一方の対向電極11と他方の対向電極12との間に常に一定の隙間を形成することが可能となり、この間の絶縁破壊や短絡を確実に防止することができる。すなわち、力点側となる一方の端部51は、一方の対向電極11と他方の対向電極12との間の短絡を防止する絶縁維持部を構成している。
図5は、本発明の第5の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図である。
図5に示す静電アクチュエータ5では、駆動部10が二段に積み重ねられた多段型の積層体として形成されている点で相違している。すなわち、静電アクチュエータ5では、駆動部10が、対向電極11と対向電極12との間に第1の弾性エラストマ14Aが設けられ、対向電極12と対向電極13との間に第1の弾性エラストマ14Bを有する構成である。前記作動子20の一方の端部21は、最上段に設けられた対向電極11の端部に対向配置するように配置され、支点は最下段に位置する前記対向電極13に設定されている。なお、作動子20の一方の端部21と最上段の対向電極11との間は、接着テープTなどを用いることにより連結されている。
前記対向電極11と対向電極12との間、および前記対向電極12と対向電極13との間には電圧eが印加できるようにスイッチSWの制御が行われる。スイッチSWを通電状態に設定すると、駆動部10を構成する各電極間に駆動電圧eが与えられる。このとき、対向電極11と対向電極12との間の電極間距離、および対向電極12と対向電極13との間の対向電極間距離がそれぞれ狭まる方向に圧縮変形させられる。
このように、駆動部10を多段に構成すると、対向する一対の対向電極のそれぞれに駆動力を発生させることができる。このため、より大きな力で作動子20を図示Z1方向に駆動させることが可能であるとともに、ストロークを大きくとることが出来るため作動子による増幅後のストロークも更に大きくすることが出来る。
なお、この実施の形態では、上記第1の実施の形態と同様の作動子20を用いて説明したが、その他の実施の形態に示す作動子を用いた構成であってもよい。
また駆動部10の積層は、三段以上の多段構成であってもよい。
図6は、本発明の第6の実施の形態を示す静電アクチュエータの斜視図である。
図6に示す静電アクチュエータ6では、1つの駆動部10の周囲に複数の作動子20(個別に20A,20B,20Cおよび20Dを付して示す)が設けられている点が上記各実施の形態と相違している。
この実施の形態では、駆動部10を形成する一方の対向電極11と他方の対向電極12との間に所定の電圧が印加され、これらの電極間距離が狭められると、複数の作動子20A,20B,20Cおよび20Dを同時に駆動させることが可能である。このため、各作動子の上に駆動対象物を載せることにより、水平姿勢を維持させた状態で前記駆動対象物を上下方向に昇降移動させることができる。
また一方の対向電極11と他方の対向電極12とが対向する4つの縁部のそれぞれに、各作動子20A,20B,20Cおよび20Dの一方の端部(力点側の端部)21をそれぞれ挟み込むことが可能である。このため、一方の対向電極11と他方の対向電極12との間の絶縁耐圧を高めることができ、確実に短絡の発生を防止できる。
図7は、本発明の第7の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図であり、(A)は動作前の初期状態(寝そべり姿勢)、(B)は動作状態(立ち上がり姿勢)を示している。
図7(A)に示すように、第7の実施の形態に示す静電アクチュエータ7では作動子60が、他方の対向電極12に設けられている点が、上記各実施の形態と相違している。なお、駆動部10の構成は、上記第1ないし第5の実施の形態と同じである。あるいは、上記第6の実施の形態と同じ構成としたものであってもよい。
作動子60は、力点側となる一方の端部61に、その一部を略U字形状に折り曲げることにより形成された屈曲部63を有しており、他方の端部62は前記一方の対向電極11の表面側に配置されている。そして作動子60は、前記略U字形状に折り曲げられた一方の端部61が、他方の対向電極12に対して接着テープTなどを用いることにより回動自在に固定されている。
図7(B)に示すように、一対の対向電極11,12間に所定の電圧が与えられると、対向電極間距離dが狭まる。このとき、対向電極11の端部が、前記一方の端部61を下方(Z2方向)に加圧する。これにより、作動子60が屈曲部63を支点として時計回り方向に回動させられ、他方の端部62が持ち上げられる。これにより、この静電アクチュエータ7においても、作動子60を図示Z1方向に対して大きな変位量で変位させることが可能である。この点で、作動子60は駆動部10が駆動する時のストローク量を増大させる増幅機能を有する。
上記各実施の形態では、作動子が図示Z1方向に変位する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、変位の方向は図示Z2方向であってもよい。第1ないし第6の実施の形態において、作動子をZ2方向に変位させるには、力点となる各作動子の一方の端部を他方の対向電極12側に連結させるようにすればよい。また第7の実施の形態においては、作動子60の一方の端部61を一方の対向電極11側に連結させればよい。すなわち、各作動子は、連結される対向電極によって、その変位する方向を方向付けすることが可能である。
本発明の第1の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図であり、(A)は動作前の初期状態(寝そべり姿勢)、(B)は動作状態(立ち上がり姿勢)、 第2の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図であり、(A)は動作前の初期状態(寝そべり姿勢)、(B)は動作状態(立ち上がり姿勢)、 第3の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図であり、(A)は動作前の初期状態(寝そべり姿勢)、(B)は動作状態(立ち上がり姿勢)、 第4の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図であり、(A)は動作前の初期状態(寝そべり姿勢)、(B)は動作状態(立ち上がり姿勢)、 第5の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図、 第6の実施の形態を示す静電アクチュエータの斜視図、 第7の実施の形態を示す静電アクチュエータの断面図であり、(A)は動作前の初期状態(寝そべり姿勢)、(B)は動作状態(立ち上がり姿勢)、
符号の説明
1,2,3,4,5,6,7 静電アクチュエータ
10 駆動部
11 一方の対向電極
12 他方の対向電極
13 対向電極
14 弾性エラストマ
20,30,40,50,60 作動子
21,31,41,51,61 力点側となる一方の端部
22,32,42,52,62 作用点側となる他方の端部
43 屈曲部

Claims (10)

  1. 弾性エラストマおよび前記弾性エラストマの両面に配置された一対の電極を備えるとともに前記一対の電極間に働く静電力に応じて駆動される駆動部と、前記駆動部に接続され、前記駆動部のストロークを増幅する作動子と、を有し、
    前記作動子が梃子を構成しており、梃子の力点側となる前記作動子の一端が前記駆動部の前記一対の電極の間に設けられ、梃子の作用点側となる前記作動子の他端が前記駆動部の外側に設けられていることを特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 前記作動子が円弧状に形成され、該円弧の一端に前記駆動部の駆動力が伝達される請求項1記載の静電アクチュエータ。
  3. 弾性エラストマおよび前記弾性エラストマの両面に配置された一対の電極を備えるとともに前記一対の電極間に働く静電力に応じて駆動される駆動部と、前記駆動部に接続され、前記駆動部のストロークを増幅する作動子と、を有し、
    前記作動子が円弧状に形成され、該円弧の一端に前記駆動部の駆動力が伝達されることを特徴とする静電アクチュエータ。
  4. 前記一方の電極と前記作動子の一端とがヒンジまたは接続テープを介して連結されている請求項1ないし3のいずれかに記載の静電アクチュエータ。
  5. 弾性エラストマおよび前記弾性エラストマの両面に配置された一対の電極を備えるとともに前記一対の電極間に働く静電力に応じて駆動される駆動部と、前記駆動部に接続され、前記駆動部のストロークを増幅する作動子と、を有し、
    前記一方の電極と前記作動子の一端とがヒンジまたは接続テープを介して連結されていることを特徴とする静電アクチュエータ。
  6. 前記作動子が絶縁材料で形成されている請求項1ないし5のいずれかに記載の静電アクチュエータ。
  7. 前記作動子の一部が前記駆動部の内部に位置し、前記駆動部が駆動された際に前記電極同士が接触することを防ぐ絶縁維持部とされている請求項1ないし6のいずれかに記載の静電アクチュエータ。
  8. 前記作動子が複数設けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の静電アクチュエータ。
  9. 前記駆動部が多段に重ねられており、下層側の駆動部を形成する電極と上層側の駆動部を形成する電極との間に前記作動子が設けられている請求項1ないし8のいずれか記載の静電アクチュエータ。
  10. 前記弾性エラストマが、袋体に封入されたゲル状タイプである請求項1ないし9のいずれかに記載の静電アクチュエータ。
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