JP5499620B2 - アクチュエータ及びアクチュエータを製造する方法 - Google Patents

アクチュエータ及びアクチュエータを製造する方法 Download PDF

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本発明は、アクチュエータ及びアクチュエータを製造する方法に関し、特に、電歪材料で形成されたシートを積層したアクチュエータ及びアクチュエータを製造する方法に関する。
医療機器、産業用ロボット等の精緻な動きを要求される機器にアクチュエータが使用される機会が多くなってきている。使用される機会が多くなるに従い、小型、軽量であり、しかも安価なアクチュエータの開発が急務となっている。例えば特許文献1には、製造工数の増大を招くことなく電極の取り出しが容易であり、沿面放電が低減される高分子静電型のアクチュエータが開示されている。
特許文献1に開示されているアクチュエータは、蛇腹状に折り畳まれた各シートの面に第一電極層部又は第二電極層部が設けられることにより、第一電極層部、第二電極層部、及び第一電極層部と第二電極層部とに挟まれたシートからなる一層のアクチュエータが複数積層された構成である。
特開2008−211922
特許文献1に開示されているアクチュエータでは、第一電極層部同士を電気的に接続する第一配線部、及び第二電極層部同士を電気的に接続する第二配線部を、積層したシートの端部から引き出して設ける必要がある。そのため、特許文献1に開示されているアクチュエータは、構造が複雑になり、組み立て工数が増大することにより安価に製造することが困難であるという問題点があった。また、特許文献1に開示されているアクチュエータは、第一電極層部と第二電極層部とでシートを挟むように、シートを折り曲げる必要があるため、第一電極層部と第二電極層部との位置合わせが必要となり、組み立て工数が増大することにより安価に製造することが困難であるという問題点があった。さらに、特許文献1に開示されているアクチュエータは、シートを折り曲げるための厚みが必要となり、アクチュエータ自体を薄くすることが難しいという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、構造が簡単で、組み立て工数が少なく安価に製造することができるアクチュエータ及びアクチュエータを製造する方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係るアクチュエータは、高分子電歪材料で形成されたシートの少なくとも一つの表面に電極膜を形成してあり、該電極膜を形成してある前記シートを複数積層したアクチュエータであって、前記電極膜は、前記アクチュエータの一側面に露出し、前記シートの一表面の少なくとも長辺方向に連続して形成された第1電極膜と、前記第1電極膜と前記シートを介して対向し、前記アクチュエータの一側面とは反対側の側面に露出し、前記シートの一表面とは反対側の表面の少なくとも長辺方向に連続して形成された第2電極膜とを有し、前記第1電極膜と電気的に接続する第1導電部を前記アクチュエータの一側面に形成してあり、前記第2電極膜と電気的に接続する第2導電部を前記アクチュエータの一側面とは反対側の側面に形成してあり、前記シートは、蛇腹形状に折り曲げられ、又はロール状に巻かれて積層されている。
また、第発明に係るアクチュエータは、第発明において、前記シートの一端は前記アクチュエータの一側面側に、前記シートの他端は前記アクチュエータの一側面とは反対側の側面側にそれぞれ折り曲げてある。
上記目的を達成するために第発明に係るアクチュエータを製造する方法は、高分子電歪材料で形成されたシートの少なくとも一つの表面に電極膜を形成してあり、該電極膜を形成してある前記シートを複数積層したアクチュエータを製造する方法であって、シートの一表面の少なくとも長辺方向に連続して第1電極膜を、前記シートの一表面とは反対側の表面の少なくとも長辺方向に連続して第2電極膜をそれぞれ形成し、前記第1電極膜及び前記第2電極膜を形成した前記シートを蛇腹形状に折り曲げ、前記第1電極膜が露出した前記アクチュエータの一側面に第1導電部を形成し、前記第2電極膜が露出した前記アクチュエータの一側面とは反対側の側面に第2導電部を形成する。
上記目的を達成するために第発明に係るアクチュエータを製造する方法は、高分子電歪材料で形成されたシートの少なくとも一つの表面に電極膜を形成してあり、該電極膜を形成してある前記シートを複数積層したアクチュエータを製造する方法であって、シートの一表面に所定の間隔で電極膜を形成し、前記電極膜を形成した前記シートをロール状に巻き、前記電極膜が第1電極膜及び第2電極膜を構成するように、ロール状に巻いた前記シートから前記アクチュエータを切り出し、前記第1電極膜が露出した前記アクチュエータの一側面に第1導電部を形成し、前記第2電極膜が露出した前記アクチュエータの一側面とは反対側の側面に第2導電部を形成する。
第1発明では、アクチュエータの一側面に露出し、シートの一表面の少なくとも長辺方向に連続して形成された第1電極膜と、第1電極膜とシートを介して対向し、アクチュエータの一側面とは反対側の側面に露出し、シートの一表面とは反対側の表面の少なくとも長辺方向に連続して形成された第2電極膜とを有し、第1電極膜と電気的に接続する第1導電部をアクチュエータの一側面に形成してあり、第2電極膜と電気的に接続する第2導電部をアクチュエータの一側面とは反対側の側面に形成してあり、シートは、蛇腹形状に折り曲げられ、又はロール状に巻かれて積層されているので、積層したシートの端部から配線を引き出す必要がなく、配線を接続する作業も不要になるので構造が簡単で、組み立て工数が少なく安価に製造することができる。
また、シートの一表面の少なくとも長辺方向に連続して第1電極膜を、シートの一表面とは反対側の表面の少なくとも長辺方向に連続して第2電極膜をそれぞれ形成してあり、シートは蛇腹形状に折り曲げてあるので、シートを蛇腹形状に折り曲げるときに、第1電極膜同士及び第2電極膜同士の位置合わせが不要になるので構造が簡単で、組み立て工数が少なく安価に製造することができる。
さらに、電極膜を形成したシートをロール状に巻き、電極膜が第1電極膜及び第2電極膜を構成するように、ロール状に巻いたシートからアクチュエータを切り出す場合には、一つのロール状に巻いたシートから複数のアクチュエータを切り出すことができ、アクチュエータを大量に製造することが容易になる。
発明では、シートの一端はアクチュエータの一側面側に、シートの他端はアクチュエータの一側面とは反対側の側面側にそれぞれ折り曲げてあるので、第1導電部及び第2導電部をアクチュエータの各側面に形成しやすくなる。
第3発明では、シートの一表面の少なくとも長辺方向に連続して第1電極膜を、シートの一表面とは反対側の表面の少なくとも長辺方向に連続して第2電極膜をそれぞれ形成し、第1電極膜及び第2電極膜を形成したシートを蛇腹形状に折り曲げ、第1電極膜が露出したアクチュエータの一側面に第1導電部を形成し、第2電極膜が露出したアクチュエータの一側面とは反対側の側面に第2導電部を形成するので、積層したシートの端部から配線を引き出す必要がなく、配線を接続する作業も不要になるので構造が簡単で、組み立て工数が少なく安価に製造することができる。
また、シートの一表面の少なくとも長辺方向に連続して第1電極膜を、シートの一表面とは反対側の表面の少なくとも長辺方向に連続して第2電極膜をそれぞれ形成してあり、シートは蛇腹形状に折り曲げてあるので、シートを蛇腹形状に折り曲げるときに、第1電極膜同士及び第2電極膜同士の位置合わせが不要になるので構造が簡単で、組み立て工数が少なく安価に製造することができる。
発明では、電極膜を形成したシートをロール状に巻き、電極膜が第1電極膜及び第2電極膜を構成するように、ロール状に巻いたシートからアクチュエータを切り出すので、一つのロール状に巻いたシートから複数のアクチュエータを切り出すことができ、アクチュエータを大量に製造することが容易になる。
本発明に係るアクチュエータ及びアクチュエータを製造する方法は、アクチュエータの一側面に露出し、シートの一表面の少なくとも長辺方向に連続して形成された第1電極膜と、第1電極膜とシートを介して対向し、アクチュエータの一側面とは反対側の側面に露出し、シートの一表面とは反対側の表面の少なくとも長辺方向に連続して形成された第2電極膜とを有し、第1電極膜と電気的に接続する第1導電部をアクチュエータの一側面に形成してあり、第2電極膜と電気的に接続する第2導電部をアクチュエータの一側面とは反対側の側面に形成してあり、シートは、蛇腹形状に折り曲げられ、又はロール状に巻かれて積層されているので、積層したシートの端部から配線を引き出す必要がなく、配線を接続する作業も不要になるので構造が簡単で、組み立て工数が少なく安価に製造することができる。
また、シートの一表面の少なくとも長辺方向に連続して第1電極膜を、シートの一表面とは反対側の表面の少なくとも長辺方向に連続して第2電極膜をそれぞれ形成してあり、シートは蛇腹形状に折り曲げてあるので、シートを蛇腹形状に折り曲げるときに、第1電極膜同士及び第2電極膜同士の位置合わせが不要になるので構造が簡単で、組み立て工数が少なく安価に製造することができる。
本発明の実施の形態1に係るアクチュエータの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るアクチュエータの動作を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るアクチュエータを製造する方法を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るアクチュエータの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るアクチュエータを製造する方法を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るアクチュエータ及びアクチュエータを製造する方法について、図面を用いて具体的に説明する。以下の実施の形態は、特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、実施の形態の中で説明されている特徴的事項の組み合わせの全てが解決手段の必須事項であるとは限らないことは言うまでもない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータの構成を模式的に示す断面図である。図1に示すように、アクチュエータ1は、蛇腹形状に折り曲げられた電歪シート(シート)2と、電歪シート2の一表面(図1の紙面に向かって上側面)に形成された第1電極膜3と、電歪シート2の一表面とは反対側の表面(図1の紙面に向かって下側面)に形成された第2電極膜4と、第1電極膜3が露出したアクチュエータ1の側面に形成してある第1導電部5と、第2電極膜4が露出したアクチュエータ1の側面に形成してある第2導電部6とを備えている。
電歪シート2は、高分子電歪材料から形成され、強誘電性を有する高分子圧電材料であれば、特に限定されるものではない。例えばPVDF(ポリビニリデンフルオロイド)、PVDF(ポリビニリデンフルオロイド)系のコーポリマであるPVDF−TrFE、あるいはPVDF系のターポリマ、例えばPVDF−TrFE−CFE、PVDF−TrFE−CTFE、PVDF−TrFE−CDFE、PVDF−TrFE−HFA、PVDF−TrFE−HFP、PVDF−TrFE−VC等が好ましい。なお、TrFEはトリフルオロエチレンを、CFEはクロロフルオロエチレンを、CTFEはクロロトリフルオロエチレンを、CDFEはクロロディフルオロエチレンを、HFAはヘキサフルオロアセトンを、HFPはヘキサフルオロプロピレンを、VCはビニルクロライドを、それぞれ示している。
具体的には、電歪シート2として、上述した高分子電歪材料を用いて数μmから100μm程度のシートを成形する。電歪シート2の一表面に、蒸着あるいはスパッタにより、Ni(ニッケル)、Pt(白金)、Pt−Pd(白金−パラジウム合金)、Al(アルミニウム)、Au(金)、Au−Pd(金パラジウム合金)等の金属膜を第1電極膜3として形成する。同様に、電歪シート2の一表面とは反対側の表面に、蒸着あるいはスパッタにより、Ni(ニッケル)、Pt(白金)、Pt−Pd(白金−パラジウム合金)、Al(アルミニウム)、Au(金)、Au−Pd(金パラジウム合金)等の金属膜を第2電極膜4として形成する。なお、第1電極膜3及び第2電極膜4の膜厚は、20nm〜50nm程度である。
第1電極膜3及び第2電極膜4は、電歪シート2とともに蛇腹形状に折り曲げられている。そのため、蛇腹形状に折り曲げられた電歪シート2の内側に位置する第1電極膜3又は第2電極膜4は、第1電極膜3同士又は第2電極膜4同士が接することになる。また、第1電極膜3及び第2電極膜4は、電歪シート2の全面に形成されているため、電歪シート2とともに蛇腹形状に折り曲げるときに、第1電極膜3同士又は第2電極膜4同士の位置合わせを考慮することなく折り曲げることができる。なお、第1電極膜3及び第2電極膜4は、電歪シート2の全面に形成されている場合に限定されるものではなく、電歪シート2の少なくとも長辺方向に連続して形成されていれば良い。
第1導電部5は、電歪シート2とともに蛇腹形状に折り曲げられた第1電極膜3が露出したアクチュエータ1の一側面(紙面に向かって左側面)に塗布された導電ペースト、例えばエポキシ樹脂にAg(銀)粒子を分散させたペーストを塗布して熱や紫外線などで硬化することで形成することができる。同様に、第2導電部6も、電歪シート2とともに蛇腹形状に折り曲げられた第2電極膜4が露出したアクチュエータ1の一側面とは反対側の側面(紙面に向かって右側面)に塗布された導電ペースト、例えばエポキシ樹脂にAg(銀)粒子を分散させたペーストを塗布して熱や紫外線などで硬化することで形成することができる。
アクチュエータ1の側面では、第1電極膜3及び第2電極膜4が折り曲げられるため、第1電極膜3及び第2電極膜4にクラックが生じる場合があり、第1電極膜3と第2電極膜4との間に50V/μm程度の電圧を印加すると、クラックにおいて放電が発生することがあった。しかし、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1の側面には、第1導電部5及び第2導電部6を形成するため、第1電極膜3及び第2電極膜4にクラックが生じた場合でもクラックを埋めて、クラックにおける放電の発生を防ぎ、アクチュエータ1を正常に動作させることができる。
第1電極膜3と第2電極膜4との間に電圧を印加すると電歪シート2は、第1電極膜3及び第2電極膜4の垂直方向に縮み、第1電極膜3及び第2電極膜4の水平方向に伸びるように変形する。また、電歪シート2は、印加する電圧の向きを逆にしても、第1電極膜3及び第2電極膜4の垂直方向に縮み、第1電極膜3及び第2電極膜4の水平方向に伸びるように変形するため、積層した電歪シート2を蛇腹形状に折り曲げて、折り曲げた電歪シート2の各層に印加する電圧の向きを逆にしても、アクチュエータ1に同じ変位が生じる。
本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1の動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1の動作を模式的に示す断面図である。図2に示すように、アクチュエータ1は、電歪シート2の底面(固定台10に対向する面)が固定台10に接しないように、両端の第1導電部5及び第2導電部6を固定台10に固定する。つまり、アクチュエータ1の両端よりも内側の位置で、第1導電部5及び第2導電部6を固定台10に固定し、電歪シート2が図2の上側に向かって突起した形状となる(図面中において波線で示す)。なお、図2では、アクチュエータ1を単純化して電歪シート2、第1導電部5及び第2導電部6のみ図示しているが、実際は図1に示すように第1電極膜3及び第2電極膜4が電歪シート2とともに蛇腹形状に折り曲げられ、それぞれが露出したアクチュエータ1の側面に第1導電部5及び第2導電部6を形成した形状である。
固定台10に両端を固定したアクチュエータ1に対して、第1電極膜3と第2電極膜4との間に電圧を印加すると、電歪シート2は第1電極膜3及び第2電極膜4の水平方向に伸びるが、第1導電部5及び第2導電部6で両端が固定されているため、電歪シート2が図2の上側に突起するように変形する。アクチュエータ1の両端を固定しない場合、第1電極膜3及び第2電極膜4の垂直方向の変位(縮み)は3%程度である。しかし、アクチュエータ1の両端、すなわち第1導電部5及び第2導電部6を固定台10に固定した場合、固定台10の垂直方向に対するアクチュエータ1の変位を、例えばアクチュエータ1の長さが約10mmの場合、約10%程度にすることができる。
次に、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1を製造する方法について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1を製造する方法を模式的に示す断面図である。まず、蒸着あるいはスパッタを用いて、電歪シート2の一表面(紙面に向かって上側面)に第1電極膜3、電歪シート2の一表面とは反対側の表面(紙面に向かって下側面)に第2電極膜4をそれぞれ形成する(図3(a))。
第1電極膜3及び第2電極膜4を形成した電歪シート2を蛇腹形状に折り曲げ、さらに電歪シート2の一端2aと、他端2bとが互いに反対方向に位置するように折り曲げる(図3(b))。電歪シート2とともに蛇腹形状に折り曲げられた第1電極膜3が露出したアクチュエータ1の一側面(図3の紙面に向かって左側面)に第1導電部5を、電歪シート2とともに蛇腹形状に折り曲げられた第2電極膜4が露出したアクチュエータ1の一側面とは反対側の側面(図3の紙面に向かって右側面)に第2導電部6をそれぞれ形成する(図3(c))。
以上のように、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1は、第1電極膜3及び第2電極膜4を表面に形成してある電歪シート2を蛇腹形状に折り曲げて、電歪シート2と、第1電極膜3及び第2電極膜4を複数積層した形状を形成し、第1電極膜3が露出するアクチュエータ1の一側面に第1導電部5を、第2電極膜4が露出するアクチュエータ1の一側面とは反対側の側面に第2導電部6をそれぞれ形成している。従って、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1は、第1電極膜3同士及び第2電極膜4同士を電気的に接続するために、積層した電歪シート2の端部から配線を引き出す必要がなく、配線を接続する作業も不要になるので構造が簡単で、組み立て工数が少なく安価に製造することができる。また、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1は、第1電極膜3及び第2電極膜4が、それぞれ電歪シート2の各表面全面に形成されているため、電歪シート2とともに蛇腹形状に折り曲げるときに、第1電極膜3同士又は第2電極膜4同士の位置合わせが不要になるので構造が簡単で、組み立て工数が少なく安価に製造することができる。なお、アクチュエータ1の一側面に形成する第1導電部5は、第1電極膜3同士を電気的に接続することが可能であれば導電ペースト等の樹脂以外の材料で形成しても良い。同様に、アクチュエータ1の一側面とは反対側の側面に形成する第2導電部6は、第2電極膜4同士を電気的に接続することが可能であれば導電ペースト等の樹脂以外の材料で形成しても良い。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータの構成を模式的に示す断面図である。図4に示すように、アクチュエータ1は、電歪シート2と、第1電極膜3と、第2電極膜4を複数積層し、アクチュエータ1の一側面(紙面に向かって左側面)に形成してある第1導電部5と、アクチュエータ1の一側面とは反対側の側面(紙面に向かって右側面)に形成してある第2導電部6とを備えている。
第1電極膜3は、電歪シート2の一表面(紙面に向かって上側面)に形成され、アクチュエータ1の一側面では露出しているが、アクチュエータ1の一側面とは反対側の側面では露出していない。第2電極膜4は、電歪シート2の一表面とは反対側の表面(紙面に向かって下側面)に形成され、アクチュエータ1の一側面では露出していないが、アクチュエータ1の一側面とは反対側の側面では露出している。そのため、アクチュエータ1の一側面に形成した第1導電部5は、露出した第1電極膜3同士を電気的に接続することができる。同様に、アクチュエータ1の一側面とは反対側の側面に形成した第2導電部6は、露出した第2電極膜4同士を電気的に接続することができる。
なお、本発明の実施の形態1に係る電歪シート2、第1電極膜3及び第2電極膜4、第1導電部5及び第2導電部6をそれぞれ構成する材料は、実施の形態1で説明した材料と同じであるため、詳細な説明は省略する。また、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータ1の動作は、実施の形態1に係るアクチュエータ1の動作と同じであるため、詳細な説明は省略する。
次に、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータ1を製造する方法について説明する。図5は、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータ1を製造する方法を模式的に示す断面図である。まず、蒸着あるいはスパッタを用いて、電歪シート2の一表面(紙面に向かって上側面)に電極膜7を短辺方向に所定の間隔で形成する(図5(a))。
電極膜7を形成した電歪シート2を、電歪シート2の長辺方向にロール状に巻く(図5(b))。ロール状に巻いた電歪シート2からアクチュエータ1を切り出す(図5(c))。アクチュエータ1は、電極膜7が、アクチュエータ1の一側面では露出しているが、アクチュエータ1の一側面とは反対側の側面では露出していない第1電極膜3と、アクチュエータ1の一側面では露出していないが、アクチュエータ1の一側面とは反対側の側面では露出している第2電極膜4とを構成するように、ロール状に巻いた電歪シート2から切り出す。
図5(d)に示すように、切り出したアクチュエータ1は、一側面(紙面に向かって左側面)に第1電極膜3(7)が、一側面とは反対側の側面(紙面に向かって右側面)に第2電極膜4(7)がそれぞれ露出している。そのため、図4に示すように、アクチュエータ1の一側面に第1導電部5を形成して、第1電極膜3(7)同士を電気的に接続し、アクチュエータ1の一側面とは反対側の側面に第2導電部6を形成して、露出した第2電極膜4(7)同士を電気的に接続する。
以上のように、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータ1は、ロール状に巻いた電歪シート2から電極膜7が第1電極膜3及び第2電極膜4を構成するように切り出して、電歪シート2と、第1電極膜3及び第2電極膜4を複数積層した形状を形成し、第1電極膜3が露出するアクチュエータ1の一側面に第1導電部5を、第2電極膜4が露出するアクチュエータ1の一側面とは反対側の側面に第2導電部6をそれぞれ形成している。従って、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータ1は、第1電極膜3同士及び第2電極膜4同士を電気的に接続するために、積層した電歪シート2の端部から配線を引き出す必要がなく、配線を接続する作業が不要になるので構造が簡単で、組み立て工数が少なく安価に製造することができる。また、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータ1は、ロール状に巻いた電歪シート2から複数のアクチュエータ1を切り出すことができるので、アクチュエータ1を大量に製造することが容易になる。
1 アクチュエータ
2 電歪シート
3 第1電極膜
4 第2電極膜
5 第1導電部
6 第2導電部
7 電極膜

Claims (4)

  1. 高分子電歪材料で形成されたシートの少なくとも一つの表面に電極膜を形成してあり、該電極膜を形成してある前記シートを複数積層したアクチュエータであって、
    前記電極膜は、
    前記アクチュエータの一側面に露出し、前記シートの一表面の少なくとも長辺方向に連続して形成された第1電極膜と、
    前記第1電極膜と前記シートを介して対向し、前記アクチュエータの一側面とは反対側の側面に露出し、前記シートの一表面とは反対側の表面の少なくとも長辺方向に連続して形成された第2電極膜とを有し、
    前記第1電極膜と電気的に接続する第1導電部を前記アクチュエータの一側面に形成してあり、前記第2電極膜と電気的に接続する第2導電部を前記アクチュエータの一側面とは反対側の側面に形成してあり、
    前記シートは、蛇腹形状に折り曲げられ、又はロール状に巻かれて積層されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記シートの一端は前記アクチュエータの一側面側に、前記シートの他端は前記アクチュエータの一側面とは反対側の側面側にそれぞれ折り曲げてあることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 高分子電歪材料で形成されたシートの少なくとも一つの表面に電極膜を形成してあり、該電極膜を形成してある前記シートを複数積層したアクチュエータを製造する方法であって、
    シートの一表面の少なくとも長辺方向に連続して第1電極膜を、前記シートの一表面とは反対側の表面の少なくとも長辺方向に連続して第2電極膜をそれぞれ形成し、
    前記第1電極膜及び前記第2電極膜を形成した前記シートを蛇腹形状に折り曲げ、
    前記第1電極膜が露出した前記アクチュエータの一側面に第1導電部を形成し、
    前記第2電極膜が露出した前記アクチュエータの一側面とは反対側の側面に第2導電部を形成することを特徴とするアクチュエータを製造する方法。
  4. 高分子電歪材料で形成されたシートの少なくとも一つの表面に電極膜を形成してあり、該電極膜を形成してある前記シートを複数積層したアクチュエータを製造する方法であって、
    シートの一表面に所定の間隔で電極膜を形成し、
    前記電極膜を形成した前記シートをロール状に巻き、
    前記電極膜が第1電極膜及び第2電極膜を構成するように、ロール状に巻いた前記シートから前記アクチュエータを切り出し、
    前記第1電極膜が露出した前記アクチュエータの一側面に第1導電部を形成し、
    前記第2電極膜が露出した前記アクチュエータの一側面とは反対側の側面に第2導電部を形成することを特徴とするアクチュエータを製造する方法。
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