JP2001268948A - 静電アクチュエータおよびそれを用いた動作機構 - Google Patents

静電アクチュエータおよびそれを用いた動作機構

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JP2001268948A
JP2001268948A JP2000077491A JP2000077491A JP2001268948A JP 2001268948 A JP2001268948 A JP 2001268948A JP 2000077491 A JP2000077491 A JP 2000077491A JP 2000077491 A JP2000077491 A JP 2000077491A JP 2001268948 A JP2001268948 A JP 2001268948A
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electrode
actuator
electrostatic
electrostatic actuator
electrode film
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JP2000077491A
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Inventor
Keiji Saneyoshi
敬二 実吉
Kazuhiko Matsuda
一彦 松田
Takeshi Torii
毅 鳥居
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】形状安定性に優れた静電アクチュエータを提供
すること。 【解決手段】第1の電極5aと第2の電極5bとが交互
に積層されており、第1の電極5aと第2の電極5bと
の間の電位差によって発生する静電引力に応じて伸縮す
る静電アクチュエータ1において、直列に接続された複
数の第1の電極5aを有する第1の電極フィルム2a
と、直列に接続された複数の第2の電極5bを有する第
2の電極フィルム2bとを有し、第1の電極フィルム2
aと第2の電極フィルム2bとを交互に蛇腹状に折り畳
むことにより、第1の電極5aと第2の電極5bとが互
いに対向配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層された電極間
の電位差によって発生する静電引力に応じて伸縮する静
電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平6−296380号公報
には、複数の表電極と複数の裏電極とが一体形成された
帯状部材を用いた積層型静電アクチュエータが開示され
ている。具体的には、図11に示したように、各単位絶
縁基板21は、折曲部22を介して、一体的に形成され
ている。単位絶縁基板21の表面に形成された表電極2
4は、下から奇数番目の単位絶縁基板21に位置する。
すべての表電極24は、単位絶縁基板21と折曲部22
との表面に形成された配線部26によって、直列に接続
されている。また、単位絶縁基板21の裏面に形成され
た裏電極25は、下から偶数番目の単位絶縁基板21に
位置する。すべての裏電極25は、単位絶縁基板21と
折曲部22との裏面に形成された配線部27によって、
直列に接続されている。そして、各折曲部22を表側ま
たは裏側へ向けて交互に折り曲げて、単位絶縁基板21
を所定間隔で積層していく。このようにして形成された
静電アクチュエータを動作させる場合、配線部26,2
7を通して、表電極24と裏電極25との間に電位差を
生じさせる。これにより、両電極間に静電引力が生じる
ので、静電アクチュエータは、折曲部22の弾性力に抗
して縮み側へと変位する。そして、両電極24,25間
の電位差をなくすと静電引力が消滅するため、折曲部2
2の弾性力によって、縮み側に変位した状態にある静電
アクチュエータが伸び側へ向けて変位する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
静電アクチュエータは、その形状安定性に優れていると
は必ずしもいえない。上述したように、この静電アクチ
ュエータは、一方の電極と他方の電極とが一体形成され
た一本の帯状部材を折り曲げることにより形成されてい
る。このように折り曲げ加工されたアクチュエータに外
力を加えて変形させた場合、その外力に対する抗力(復
帰力)は、折曲部の弾性力のみに依存する。そのため、
特に、アクチュエータを伸び方向へ引っ張るような外力
を加えた場合、それほど大きな外力を加えなくとも、容
易に積層構造が崩れて、伸びきった状態になってしま
う。
【0004】また、静電アクチュエータの変位量、変化
速度または発生駆動力は、一方の電極と他方の電極との
間の電位差に応じて変化するが、これらを正確に制御す
ることは容易ではない。
【0005】そこで、本発明の目的は、形状安定性に優
れた静電アクチュエータを提供することである。
【0006】また、本発明の別の目的は、制御性に優れ
た静電アクチュエータを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明は、第1の電極と第2の電極とが交互
に積層されており、第1の電極と第2の電極との間の電
位差によって発生する静電引力に応じて伸縮する静電ア
クチュエータにおいて、直列に接続された複数の第1の
電極を有する第1の電極フィルムと、直列に接続された
複数の第2の電極を有する第2の電極フィルムとを有
し、第1の電極フィルムと第2の電極フィルムとを交互
に折り畳むことにより、第1の電極と第2の電極とが互
いに対向配置された静電アクチュエータを提供する。
【0008】また、第2の発明は、第1の電極と第2の
電極とが交互に積層されており、第1の電極と第2の電
極との間の電位差によって発生する静電引力に応じて伸
縮する静電アクチュエータにおいて、それぞれに第1の
電極が形成された複数の第1の電極部と、隣接した第1
の電極部の間に設けられているとともに、当該隣接した
第1の電極を電気的に接続する配線が形成された複数の
折曲部とが一体形成された第1の電極フィルムと、それ
ぞれに第2の電極が形成された複数の第2の電極部と、
隣接した第2の電極部の間に設けられているとともに、
当該隣接した第2の電極を電気的に接続する配線が形成
された複数の折曲部とが一体形成された第2の電極フィ
ルムとを有し、第1の電極フィルムと第2の電極フィル
ムとの折曲部は、第1の電極と第2の電極とが対向する
ように折り曲がっており、第1の電極部は、隣接して対
向する第2の電極部の間に位置しており、かつ、第2の
電極部は、隣接して対向する第1の電極部の間に位置し
た静電アクチュエータを提供する。
【0009】ここで、第2の発明において、折曲部は、
静電アクチュエータのすべての側部に分布するように配
置されていることが好ましい。
【0010】また、第3の発明は、静電アクチュエータ
において、複数のアクチュエータ素子を行列状に配列し
たアクチュエータ群が、静電アクチュエータの駆動方向
に複数段配置されており、アクチュエータ素子は、外部
から供給された電圧によって発生する静電引力に応じて
伸縮するとともに、アクチュエータ素子のそれぞれは、
互いに独立して制御可能である静電アクチュエータを提
供する。
【0011】ここで、第3の発明において、平面形状を
有する複数の保持部をさらに有し、それぞれのアクチュ
エータ群は、それぞれの保持部の平面に取り付けられて
いることが好ましい。
【0012】また、第4の発明は、静電アクチュエータ
を用いた動作機構において、取付軸に取り付けられてい
るとともに、取付軸を中心として回転方向に変位可能な
変位部材と、外部から供給された電圧によって発生する
静電引力に応じて伸縮する静電アクチュエータを含む駆
動手段と、駆動手段の動作を変位部材の回転運動に変換
する変換機構とを有する、静電アクチュエータを用いた
動作機構を提供する。
【0013】ここで、第4の発明において、上記の駆動
手段は、一対の静電アクチュエータであってもよい。こ
の場合、変位部材は、静電アクチュエータのそれぞれが
発生する駆動力に応じて変位する。
【0014】また、第4の発明において、上記の駆動手
段は、静電アクチュエータとバネ部材であってもよい。
この場合、変位部材は、静電アクチュエータが発生する
駆動力とバネ部材の付勢力とが釣り合う位置に変位す
る。
【0015】さらに、このような第4の発明に係る構成
において、上記の静電アクチュエータとして、上述した
第3の発明に係る静電アクチュエータを用いることが望
ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】(静電アクチュエータ)図1は、
本実施形態に係る積層型の静電アクチュエータ1の概略
斜視図である。この静電アクチュエータ1は、一対のリ
ボン状の電極フィルム2a,2bを交互に折り畳むこと
によって構成される。図2は、折り畳み前における電極
フィルム2a,2bの要部上面図であり、図3は、その
A−A断面図である。なお、これらの電極フィルム2
a,2bは同様の構成を有するので、以下、これらを総
称して電極フィルム2という。
【0017】平面状の電極フィルム2は、図3に示すよ
うに、導電部3(例えば、厚さ0.2μm程度の銅層)の上
下に弾力性を有するフィルム状の絶縁部4(例えば厚さ
2.5μm程度のPET)を重ねたサンドイッチ構造を有し
ている。この導電部3には、図2に示すように、複数の
電極5と複数の配線6とが所定のパターンで形成されて
いる。すなわち、ほぼ正方形状を有する電極5は、所定
の間隔で横一列に並んでいる。これらの電極5は、横一
列に配置された幅狭の配線6によって、直列に接続され
ている。なお、図示していないが、電極フィルム2の端
部には、各電極5に電圧を印加するための電圧供給端子
が形成されている。
【0018】電極フィルム2には、複数の電極部7と複
数の折曲部8とが一体的に形成されている。ここで、電
極部7は、電極5が形成された部分と位置的に対応する
幅広な部分である。また、折曲部8は、配線6が形成さ
れた部分と位置的に対応する幅狭な部分であって、静電
アクチュエータ1の組み立て時に折り曲げ加工が施され
る部分である。静電アクチュエータ1の変位特性は、電
極部7よりも曲げ剛性が低い折曲部8の弾力性に依存す
る。すなわち、静電アクチュエータ1を縮み側へ変位さ
せた際に、折曲部8が容易に変形するように、硬質な配
線6は幅狭に形成されているとともに、折曲部8の両縁
がカットされている。これに対して、電極部7の大半は
硬質な電極5で占められているため、静電アクチュエー
タ1を縮み側へ変位させた場合においても、電極部7は
あまり変形しない。
【0019】静電アクチュエータ1を組み立てる場合、
まず、図2に示した延びきった状態にある一対の電極フ
ィルム2a,2bを用意する。つぎに、それぞれの電極
フィルム2a,2bの延在方向が直交し、かつ、第1の
電極フィルム2aの一の電極部7が第2の電極フィルム
2bの一の電極7と重なるように、電極フィルム2a,
2bを配置する。そして、電極フィルム2a,2bの山
折りと谷折りとを交互に行い、これらを蛇腹状に折り畳
んでいく。これにより、第1の電極フィルム2aの電極
部7と第2の電極フィルム2bの電極部7とが高さ方向
に交互に積層された、図1に示した静電アクチュエータ
1を得ることができる。
【0020】完成した静電アクチュエータ1において、
第1の電極フィルム2aの各電極5(第1の電極5a)
と第2の電極フィルム2bの各電極5(第2の電極5
b)とは、高さ方向において互いに対向して配置されて
いる。第1の電極5aは、隣接する2つの第2の電極5
bの間に位置しており、第2の電極5bは、隣接する2
つの第1の電極5aの間に位置している。第1の電極5
aのそれぞれは、第1の配線6aを介して直列に接続さ
れており、第2の電極のそれぞれは、第2の配線6bを
介して直列に接続されている。ここで、第1の電極5a
と第2の電極5bとの間隔(ギャップ)は、折曲部8の
湾曲や電極フィルム2の厚さ等を無視した場合、折曲部
8の延在方向長の約半分となる。また、図1に示したよ
うに、各折曲部8は、上方に向かって時計方向に90度
ずつずれながら、静電アクチュエータ1の各側部に配置
される。このことを換言すれば、各折曲部8は、静電ア
クチュエータ1のすべての側部に分布するように配置さ
れている。
【0021】静電アクチュエータ1を動作させる場合、
上述した電圧供給端子に電圧を印加して、第1の電極5
aと第2の電極5bとの間に電位差を生じさせる。この
電位差に応じて、第1の電極5aと第2の電極5bとの
間に静電引力が生じるため、各電極5a,5b間の間隔
は、静電引力と折曲部8の弾性力とが釣り合うように変
化する。そして、この縮み変位量の積算値分が、静電ア
クチュエータ1の全体的な変位量に相当する。一方、こ
のような状態において電圧の印加を停止すれば、発生し
ていた静電引力が消滅するため、静電アクチュエータ1
は折曲部8の弾性力によって、伸び側へと変位して元の
状態に戻る。
【0022】このような構造を有する静電アクチュエー
タ1は、一対の電極フィルム2を交互に畳んだ蛇腹構造
を有している。したがって、静電アクチュエータ1に外
力が加わった場合に比較的大きな抗力が生じるため、形
状安定性に優れているという効果がある。例えば、静電
アクチュエータ1を伸び方向へ引っ張るような外力を加
えた場合、一方の電極フィルム2の電極部7が他方の電
極フィルム2bの電極部7と当接するため、電極フィル
ム2の変位が相互に規制される。このような蛇腹構造に
より、従来の技術と比べて、積層構造が崩れにくく、伸
びきった状態になりにくい。また、折曲部8が電極部7
と当接することにより、電極フィルム2の水平方向への
変位も規制される。例えば、図1に示したように、第1
の電極フィルム2aに関するa方向(左右方向)への変
位は、第1の電極フィルム2aにおける電極部7の左右
が、第2の電極フィルム2bにおける左右の折曲部8と
当接することによって規制される。また、第1の電極5
aに関するb方向(前後方向)への変位は、第1の電極
フィルム2aにおける前後の折曲部8が、第2の電極フ
ィルム2bにおける電極部7の前後と当接することによ
って規制される。同様の理由で、第2の電極フィルム2
bについても上下方向および左右方向の変位は規制され
る。このように、折り畳まれた状態にある電極フィルム
2a,2bが互いの変位を規制し合うため、形状安定性
に優れた静電アクチュエータ1を形成することができ
る。
【0023】また、各折曲部8は、静電アクチュエータ
1のすべての側部に分布している。したがって、折曲部
8の弾性力が、静電アクチュエータ1全体に均一に作用
するため、電極5a,5bの積層方向に沿った、真っ直
ぐな静電アクチュエータ1を容易に形成することがで
き、かつ、その安定性にも優れている。
【0024】また、静電アクチュエータ1を構成する各
電極フィルム2には、正または負のいずれか一方の電極
(および配線)だけが形成されている。換言すれば、正
負の双方の電極を、一つの電極フィルムに別層として形
成する必要がない。したがって、一つの電極フィルムに
別層として正負の電極を形成した場合に問題となる、電
極間のショートや絶縁性等を考慮する必要はない。その
結果、電極フィルム2における配線関係の信頼性の向上
を図ることができる。
【0025】さらに、本実施形態においては、電極フィ
ルム2の厚さを薄くすることができる。従来技術のよう
に、単位絶縁基板の表裏に正負の電極を形成した場合、
その分だけ絶縁基板の厚みが増すため、折曲部分の弾性
力が大きくなる。その結果、静電アクチュエータ1を縮
み側へと変位させるのに必要な静電引力の増大、または
消費電力の増大を招くおそれがある。これに対して、本
実施形態において、電極フィルム2には正負のいずれか
の電極だけを形成すればよい。そのため、従来技術と比
べて、電極フィルム2の厚さを薄くすることができる。
その結果、特に、折曲部8の弾性力の設定に関する自由
度が向上させることができ、静電アクチュエータ1の消
費電力等を有効に低減させることが可能となる。
【0026】(静電アレイアクチュエータ)つぎに、静
電アクチュエータをアクチュエータ素子として、これを
三次元的に多数配列したアクチュエータ(以下、「静電
アレイアクチュエータ」という)について、図4を参照
しながら説明する。この静電アレイアクチュエータ10
は、高さ方向(すなわち、アクチュエータの駆動方向)
に配置された複数の保持部11と、隣接した保持部11
の間に行列状に配置された複数のアクチュエータ素子1
2とで構成される。アクチュエータ素子12は、一例と
して図1に示した静電アクチュエータ1を用いることが
できる。しかしながら、このアクチュエータ素子12
は、その他にも、特開平6−296380号公報に開示
されたものも含めてさまざまな構造の静電アクチュエー
タを用いることができる。また、保持部11は、剛性の
高い材料で形成された平板状の部材である。
【0027】この静電アレイアクチュエータ10は、以
下の手順で製造される。まず、1段目(最下段)の保持
部11の一方の平面上に、複数のアクチュエータ素子1
2を行列状に配置する。このように行列状に配置された
複数のアクチュエータ素子12を、以下、「アクチュエ
ータ群」という。つぎに、保持部11上に取り付けられ
た1段目のアクチュエータ群上に2段目の保持部11を
載置し、その上面に2段目のアクチュエータ群を配置す
る。同様の手法で、保持部11とアクチュエータ群とを
必要な段数分だけ順次重ねていく。最後に、このように
して三次元的に配置された各アクチュエータ素子12に
対して別個の信号ラインを接続して、静電アレイアクチ
ュエータ10が完成する。
【0028】静電アレイアクチュエータ10を構成する
各アクチュエータ素子12は、図示しない制御ユニット
からの制御信号によって、互いに独立して伸縮制御する
ことができる。これにより、静電アレイアクチュエータ
10を様々な伸縮状態に設定することが可能となる。
【0029】例えば、静電アレイアクチュエータ10全
体を均一に縮み側へ変位させたい場合には、同一段にお
けるアクチュエータ群の全アクチュエータ素子12に所
定電圧を印加すればよい。これにより、このアクチュエ
ータ群は、ほぼ均一に縮み側へと変位するため、保持部
11の平面が水平を保ったまま、静電アレイアクチュエ
ータ10が縮み側へと変位する。すべての段のアクチュ
エータ群に電圧を印加した場合(オンにした場合)、静
電アレイアクチュエータ10の縮み変位量は最大とな
る。また、いずれか一つの段のアクチュエータ群にのみ
オンにした場合、静電アレイアクチュエータ10の縮み
変位量は最小となる。静電アレイアクチュエータ10の
縮み変位量は、オンにするアクチュエータ群の段数に応
じて変化する。また、一段のアクチュエータ群におい
て、保持部11の全面に静電引力が均一に作用するよう
な位置関係となるアクチュエータ10のみをオンしても
よい(例えば、一つ飛び)。これにより、オンにするア
クチュエータ10の個数に応じて、静電アレイアクチュ
エータ10の縮み変位量をより細かく設定することがで
きる。
【0030】また、この静電アレイアクチュエータ10
を、図5に示したように不均一に変形させることも可能
である。同図は、アクチュエータ群の右奥に位置するグ
ループcに含まれるアクチュエータ素子12のみ変位さ
せた場合を示している。なお、この変形の程度は、上述
したように、オンにするアクチュエータ素子12の段数
または個数に応じて決定される。
【0031】さらに、オンにするアクチュエータ素子1
2の段数や個数を変えることで、静電アレイアクチュエ
ータ10が発生する駆動力を制御することができる。静
電アレイアクチュエータ10の駆動力は、オンにするア
クチュエータ素子12の数が多いほど大きくなる。
【0032】このような構造を有する静電アレイアクチ
ュエータ10は、三次元的に配置されたアクチュエータ
素子12に対して、電圧を選択的に印加することで、そ
の変位方向、変位量、変化速度、或いは発生力を任意に
制御することができる。このような静電アレイアクチュ
エータ10の制御は、アクチュエータ素子12のオン/
オフを切り換えるだけで容易かつ精度よく行うことがで
きるため、操作性・制御性に優れている。
【0033】また、静電アレイアクチュエータ10は、
静電引力、すなわち電荷のクーロン力を直接利用して動
作するため、エネルギーの変換効率がよい。また、電磁
モータ等と同等の駆動力を軽量で得ることができる。さ
らに、排気ガスも発生しないので環境面でも優れてい
る。
【0034】さらに、静電アレイアクチュエータ10は
直動型のアクチュエータであるから、これを後述するよ
うな動作機構に適用すれば、敏速な動作機構を得ること
ができる。それとともに、アクチュエータの重量が増加
する要因となるギヤやプーリの使用数を減らすことがで
き、広い出力レンジを確保することができる。
【0035】(静電アレイアクチュエータの適用例)こ
のように、静電アレイアクチュエータ10は、上述した
ように数々の優れたメリットを有しているため、以下の
適用例を含めて、さまざまな動作機構に適用することが
できる。
【0036】(第1の適用例)図6は、静電アレイアク
チュエータを用いた揺動機構の説明図である。第1のリ
ンク13aの一端には、取付軸19を介して、第2のリ
ンク13bが取り付けられている。この第2のリンク1
3bは、このリンク13bに一体的に取り付けられたプ
ーリ14の回転に伴い、取付軸19を中心として回転方
向に変位可能である。第1のリンク13aには、一対の
静電アクチュエータユニット15a,15bが取り付け
られている。これらの静電アクチュエータユニット15
a,15bは、図4に示した静電アレイアクチュエータ
10を含むユニットである。また、プーリ14と係合し
た駆動ワイヤ16の一端は、第1の静電アクチュエータ
ユニット15aの駆動部(例えば、図4の静電アレイア
クチュエータ10の最上部)に取り付けられている。ま
た、駆動ワイヤ16の他端は、第2の静電アクチュエー
タユニット15bの駆動部に取り付けられている。一対
の静電アクチュエータユニット15a,15bの動作
(伸縮運動)は、プーリ14と駆動ワイヤ16とで構成
される変換機構によって、第2のリンク13bの回転運
動(揺動運動)へと変換される。
【0037】なお、第1の静電アクチュエータユニット
15aには、このユニット15aの駆動力(出力トル
ク)を検出する力センサ17が取り付けられている。図
示しない制御ユニットは、力センサ17のセンサ情報に
基づいて、静電アクチュエータユニット15a,15b
を制御する。
【0038】第2のリンク13bは、静電アクチュエー
タ15a,15bのそれぞれが発生する駆動力に応じて
変位する。第2のリンク13bを反時計方向に揺動させ
る場合、第1の静電アクチュエータユニット15aに電
圧を印加する。これにより、第1の静電アクチュエータ
ユニット15aの縮み側への変位は、駆動ワイヤ16の
直線運動となる。その際、駆動ワイヤ16の直線運動に
よって、第2の静電アクチュエータユニット15bが伸
び側へと変位する。このような駆動ワイヤ16の直線運
動は、プーリ14を介して、第2のリンク13bの反時
計方向への揺動運動へと変換される。なお、第2のリン
ク13bの反時計方向への揺動量、速度等は、第1の静
電アクチュエータユニット15aの駆動状態に依存す
る。
【0039】一方、第2のリンク13bを時計方向に揺
動させる場合、第2の静電アクチュエータユニット15
bに電圧を印加する。これにより、伸びた状態にある第
2の静電アクチュエータユニット15bが縮み側へと変
位する。これにより、駆動ワイヤ16が直線運動するた
め、プーリ14を介して、第2のリンク13bは、時計
方向へ揺動する。なお、第2のリンク13bの時計方向
への揺動量、速度等は、第2の静電アクチュエータユニ
ット15bの駆動状態に依存する。
【0040】(第2の適用例)図7は、静電アレイアク
チュエータを用いた他の揺動機構の説明図である。な
お、図6に示した部材と同一部材については同一の符号
を付して説明を省略する。この揺動機構が、図6の揺動
機構と異なる点は、静電アクチュエータユニット15a
とバネ部材18とによってプーリ14を回転させている
点である。駆動ワイヤ16は、バネ部材18の付勢力に
よりバネ部材18側に常時引っ張られている。第2のリ
ンク13bを反時計方向に揺動させる場合、第1の静電
アクチュエータユニット15aに電圧を印加する。これ
により、バネ部材18の付勢力に抗して、第1の静電ア
クチュエータユニット15aが縮み側へと変位するた
め、第2のリンク13bは反時計方向に揺動する。そし
て、第2のリンク13bは、静電アクチュエータ15a
が発生する駆動力とバネ部材18の付勢力とが釣り合う
位置に変位する。一方、第2のリンク13bを時計方向
に揺動させる場合、静電アクチュエータユニット15a
への印加電圧を低減または停止する。これにより、静電
アクチュエータユニット15aの駆動力よりもバネ部材
18の付勢力が勝るため、第2のリンク13bは反時計
方向に揺動する。なお、第2のリンク13bの位置は、
静電アクチュエータユニット15aが発生する駆動力に
よって決定される。
【0041】(第3の適用例)つぎに、静電アレイアク
チュエータを用いた歩行ロボットを、図8および図9に
基づいて説明する。この歩行ロボットは、本体部30
と、本体部30に取り付けられた複数の歩行脚とで構成
される。これらの歩行脚は、本体部30に取り付けられ
た第1の脚部31と、一端が第1の脚部31に取り付け
られているとともに、他端が接地した第2の脚部32と
を有する。
【0042】第1の脚部31は、図9の方向aで示した
ように、第1の関節33を中心として回動させることが
可能である。この方向aにおける揺動運動は、本体部3
0に装着された第1の揺動機構36を動作させることに
より行われる。また、この第1の脚部31は、図8の方
向bで示したように、第2の関節34を中心とした回転
変位が可能であり、第1の脚部31に装着された第2の
揺動機構37によって揺動運動する。一方、第2の脚部
32は、図8の方向cで示したように、第3の関節35
を中心とした回転変位が可能であり、第2の脚部32に
装着された第3の揺動機構38によって揺動運動する。
【0043】各揺動機構36〜38は、静電アクチュエ
ータの駆動力を用いた機構とする。例えば、図6に示し
たように、一対の静電アクチュエータユニット15a,
15bを有する構成を用いることができる。また、図7
に示したように、静電アクチュエータ15aとバネ部材
18とを有する構成としてもよい。
【0044】このような構成を有する歩行ロボットにお
いては、各揺動機構36〜38を制御して、各歩行脚の
脚部31,32を適切に揺動動作させる。このような歩
行脚の三次元的な運動によって歩行ロボットが移動す
る。歩行ロボットの移動速度等は、各揺動機構36〜3
8により任意に設定することができる。
【0045】(第4の適用例)図10は、静電アレイア
クチュエータを用いたハンドロボットの説明図である。
このハンドロボットは、本体部40と、本体部40に取
り付けられた作業アームとで構成される。この作業アー
ムは、本体部40に取り付けられた第1のアーム部41
と、一端が第1のアーム部41に取り付けられた第2の
アーム部42と、このアーム部42の他端に取り付けら
れたハンド部49とを有する。
【0046】第1のアーム部41は、同図の方向aで示
したように、図9と同様の位置に設けられた第1の関節
を中心として回動させることが可能である。この方向a
における揺動運動は、本体部40に装着された第1の揺
動機構46を動作させることにより行われる。また、こ
の第1のアーム部41は、方向bで示したように、第2
の関節44を中心とした回転変位が可能であり、第1の
アーム部41に装着された第2の揺動機構47によって
揺動運動する。一方、第2のアーム部42は、方向cで
示したように、第3の関節45を中心とした回転変位が
可能であり、第2のアーム部42に装着された第3の揺
動機構48によって揺動運動する。なお、ハンド部49
は、ハンド用静電アクチュエータ43によって、対象物
を把持または開放することができる。
【0047】このような構成を有するアームロボットに
おいては、揺動機構46〜48を制御して、アーム部4
1,42を適切に揺動動作させる。それとともに、ハン
ド用静電アクチュエータ43を動作させることにより、
対象物を掴み、或いはそれを開放する。これにより、こ
のアームロボットは、対象物を掴んで、それを移動し、
そして適切な位置で放すといった一連の作業を行うこと
ができる。
【0048】
【発明の効果】このように、本発明に係る静電アクチュ
エータは、直列に接続された複数の電極を有する一対の
電極フィルムを交互に折り畳んだ蛇腹構成を有してい
る。したがって、このような構造を有する静電アクチュ
エータに外力が加わった場合、蛇腹状に折り畳まれた電
極フィルムが相互に変位を規制し合うため、外力に対し
て大きな抗力が生じる。したがって、形状安定性に優れ
た静電アクチュエータを得ることができる。
【0049】また、このような静電アクチュエータをア
クチュエータ素子として、これを三次元的に多数配列す
る。そして、それぞれのアクチュエータ素子を互いに独
立して制御する。これにより、アクチュエータの全体的
な変位方向、変位量、変化速度、或いは発生力を任意に
制御することができるため、操作性・制御性に優れたア
クチュエータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 静電アクチュエータの概略斜視図
【図2】 電極フィルムの要部上面図
【図3】 電極フィルムの断面図
【図4】 静電アレイアクチュエータの概略斜視図
【図5】 不均一に変位した静電アレイアクチュエータ
の概略斜視図
【図6】 静電アレイアクチュエータを用いた揺動機構
の説明図
【図7】 静電アレイアクチュエータを用いた他の揺動
機構の説明図
【図8】 静電アレイアクチュエータを用いた歩行ロボ
ットの正面図
【図9】 静電アレイアクチュエータを用いた歩行ロボ
ットの側面図
【図10】 静電アレイアクチュエータを用いたハンド
ロボットの説明図
【図11】 従来の積層型静電アクチュエータの全体斜
視図
【符号の説明】
1 静電アクチュエータ、 2 電極
フィルム、2a 電極フィルム、 2
b 電極フィルム、3 導電部、
4 絶縁部、5 電極、
5a 第1の電極、5b 第2の電極、
6 配線、6a 第1の配
線、 6b 第2の配線、7
電極部、 8 折曲部、1
0 静電アレイアクチュエータ、 11 保持
部、12 アクチュエータ素子、 13a
第1のリンク、13b 第2のリンク、
14 プーリ、15a 第1の静電アクチュエ
ータユニット、15b 第2の静電アクチュエータユニ
ット、16 駆動ワイヤ、 17
力センサ、18 バネ部材、
19 取付軸、21 単位絶縁基板、
22 折曲部、24 表電極、
25 裏電極、26 配線部、
27 配線部、30 本体
部、 31 第1の脚部、3
2 第2の脚部、 33 第1
の関節、34 第2の関節、 3
5 第3の関節、36 第1の揺動機構、
37 第2の揺動機構、38 第3の揺動
機構、 40 本体部、41 第1
のアーム部、 42 第2のアーム
部、43 ハンド用静電アクチュエータ、 44
第2の関節、45 第3の関節、
46 第1の揺動機構、47 第2の揺動機
構、 48 第3の揺動機構、49
ハンド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥居 毅 東京都三鷹市大沢三丁目9番6号 株式会 社スバル研究所内 Fターム(参考) 3F060 CA14 DA10 EB13 EC13 GA00 GA01 GA11 GB04 GD07 GD11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の電極と第2の電極とが交互に積層さ
    れており、第1の電極と第2の電極との間の電位差によ
    って発生する静電引力に応じて伸縮する静電アクチュエ
    ータにおいて、 直列に接続された複数の第1の電極を有する第1の電極
    フィルムと、 直列に接続された複数の第2の電極を有する第2の電極
    フィルムとを有し、 前記第1の電極フィルムと前記第2の電極フィルムとを
    交互に折り畳むことにより、前記第1の電極と前記第2
    の電極とが互いに対向配置されていることを特徴とする
    静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】第1の電極と第2の電極とが交互に積層さ
    れており、第1の電極と第2の電極との間の電位差によ
    って発生する静電引力に応じて伸縮する静電アクチュエ
    ータにおいて、 それぞれに第1の電極が形成された複数の第1の電極部
    と、隣接した第1の電極部の間に設けられているととも
    に、当該隣接した第1の電極を電気的に接続する配線が
    形成された複数の折曲部とが一体形成された第1の電極
    フィルムと、 それぞれに第2の電極が形成された複数の第2の電極部
    と、隣接した第2の電極部の間に設けられているととも
    に、当該隣接した第2の電極を電気的に接続する配線が
    形成された複数の折曲部とが一体形成された第2の電極
    フィルムとを有し、 前記第1の電極フィルムと前記第2の電極フィルムとの
    前記折曲部は、前記第1の電極と前記第2の電極とが対
    向するように折り曲がっており、 前記第1の電極部は、隣接して対向する第2の電極部の
    間に位置しており、 前記第2の電極部は、隣接して対向する第1の電極部の
    間に位置していることを特徴とする静電アクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】前記折曲部は、前記静電アクチュエータの
    すべての側部に分布するように配置されていることを特
    徴とする請求項2に記載された静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】静電アクチュエータにおいて、 複数のアクチュエータ素子を行列状に配列したアクチュ
    エータ群が、前記静電アクチュエータの駆動方向に複数
    段配置されており、 前記アクチュエータ素子は、外部から供給された電圧に
    よって発生する静電引力に応じて伸縮するとともに、前
    記アクチュエータ素子のそれぞれは、互いに独立して制
    御可能であることを特徴とする静電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】平面形状を有する複数の保持部をさらに有
    し、 それぞれの前記アクチュエータ群は、それぞれの前記保
    持部の平面に取り付けられていることを特徴とする請求
    項4に記載された静電アクチュエータ。
  6. 【請求項6】静電アクチュエータを用いた動作機構にお
    いて、 取付軸に取り付けられているとともに、前記取付軸を中
    心として回転方向に変位可能な変位部材と、 外部から供給された電圧によって発生する静電引力に応
    じて伸縮する静電アクチュエータを含む駆動手段と、 前記駆動手段の動作を前記変位部材の回転運動に変換す
    る変換機構とを有することを特徴とする静電アクチュエ
    ータを用いた動作機構。
  7. 【請求項7】前記駆動手段は、一対の静電アクチュエー
    タを有し、 前記変位部材は、前記静電アクチュエータのそれぞれが
    発生する駆動力に応じて変位することを特徴とする請求
    項6に記載された静電アクチュエータを用いた動作機
    構。
  8. 【請求項8】前記駆動手段は、静電アクチュエータとバ
    ネ部材とを有し、 前記変位部材は、前記静電アクチュエータが発生する駆
    動力と前記バネ部材の付勢力とが釣り合う位置に変位す
    ることを特徴とする請求項6に記載された静電アクチュ
    エータを用いた動作機構。
  9. 【請求項9】前記静電アクチュエータは、請求項4また
    は5に記載された静電アクチュエータであることを特徴
    とする請求項6,7または8に記載された静電アクチュ
    エータを用いた動作機構。
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