JP2006046352A - 動力伝達機構 - Google Patents

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Tetsuro Muraji
哲朗 連
Hideki Shono
英樹 庄野
Tsukasa Ueno
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Abstract

【課題】 リニアアクチュエータを用いて流体制御弁を駆動する装置において、流体制御弁の位置に合わせて伝達ゲインを制御する。
【解決手段】 レバー13をカム部材13a、13bにより構成し、レバー13の一端を流体制御装置本体Bに設けられたピボット17により回動自在に保持する。流体制御弁14のロッド16の先端部18をカム部材13aに係合する。流体制御弁14が閉じられているとき、レバー13は、ピボット17から遠い側にあるカム部材13bを介してリニアアクチュエータの直動駆動部12に当接する。流体制御弁14が開かれ、レバー13が一定の回動角に達すると、ピボット17に近いカム部材13aが直動駆動部12に当接し、カム部材13bは、直動駆動部12から離接する。これにより、力点PAPがカム部材13bからカム部材13aに移動し、伝達ゲインが変更される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直線往復運動を行なう駆動部の動力を用いて被駆動部を作動させる機構に関し、特に流体制御弁を駆動する動力伝達機構に関する。
例えば、流体制御弁の駆動機構において、リニアアクチュエータを用いるものが知られている。従来、流体制御弁は、リニアアクチュエータの可動部にリジッドに連結され、流体制御弁は、リニアアクチュエータに対し、一定の伝達ゲインで駆動される(特許文献1参照)。
特開2000−199411号公報
しかし、ある種の動力伝達機構では、被駆動部の作動に要せられる力が被駆動部の位置に応じて変化する。例えば、流体制御弁を被駆動部とする装置では、制御弁で隔てられる2つの空間の圧力差は弁が閉じられているときに大きく、開弁を行なうときには大きな力が必要であるが、制御弁が一旦開くと、2つの空間の圧力差は低減されるので、その後の流体制御弁の作動に大きな力は必要とされない。このような装置の動力伝達機構において伝達ゲインが一定であると、アクチュエータの出力や伝達ゲインを、被駆動部の作動に必要な最大力に合わせて設計しなくてはならず、装置の小型化、省力化、低価格化において不利である。
本願発明は、簡略な構成で伝達ゲインを被駆動部の位置に対応させて制御可能な動力伝達機構を得ることを目的としている。特にリニアアクチュエータを用いて流体制御弁を駆動する装置において、流体制御弁の位置に合わせて伝達ゲインが制御される動力伝達機構を得ることを目的としている。
本発明の動力伝達機構は、直線往復運動を行なう駆動部と、駆動部の運動に基づき駆動される被駆動部と、駆動部から被駆動部に動力を伝達するレバーとを備え、被駆動部の位置に応じて、力点、作用点、支点の少なくとも1つの位置を変更することにより、駆動部から被駆動部への伝達ゲインを変更することを特徴としている。
例えばレバーの回動に対応して、駆動部とレバーの接点の位置を移動することにより、力点の位置が変更され、駆動部とレバーは所定のカムプロフィールを有するカム面を介して当接する。例えば伝達ゲインは段階的に変更され、カム面はレバーに設けられる。
このとき、レバーは支点に相対的に近い第1カム部材と、支点から相対的に離れた第2カム部材とを備え、レバーの回動に対応して、駆動部との接点が第1カム部材のカム面から第2カム部材のカム面へ、または第2カム部材のカム面から第1カム部材のカム面へと移動することにより、力点の位置を変更する。また例えば、第1、第2カム部材の少なくとも1つのカムプロフィールは等速カムプロフィールである。また、接点の位置はカム面に沿って連続的に移動されてもよい。
また、動力伝達機構は、例えば被駆動部の位置に応じて、レバーの回動を介して動力を伝達する第1範囲と、駆動部から被駆動部へと直接的に動力を伝達する第2範囲とを備える。
このとき被駆動部は、例えばレバーと係合する第1係合部と、駆動部と係合する第2係合部とを有し、第1範囲において、第1係合部がレバーと係合するとともに第2係合部が駆動部から離接する。また、第2範囲において、第2係合部が駆動部と係合する。また駆動部は、移動方向に距離を隔てて配置される第1部材及び第2部材を備え、第1部材はレバーに係合され、第2部材は第2係合部に係合される。
例えばレバーの一端は固定部に回動自在に保持され、他端は第1部材に係合される。また例えば、レバーの一端は第1部材に回動自在に保持され、他端が固定部に係合される。また例えば、レバーは第1係合部に回動自在に保持され、レバーの一端は第1部材に係合され、他端が固定部に係合される。
駆動部は、レバーの回動を第1範囲内に規制する係止部を備え、第2範囲において、レバーが駆動部と一体的に移動されることにより、レバーに係合された被駆動部が駆動部から直接的に動力を伝達される構成とされてもよい。このとき、例えばレバーの一端は駆動部に回動自在に保持される。また例えば、レバーは被駆動部に回動自在に保持される。
以上のように、本発明によれば、簡略な構成で伝達ゲインを被駆動部の位置に対応させて制御可能な動力伝達機構を得ることを目的としている。特にリニアアクチュエータを用いて流体制御弁を駆動する装置において、流体制御弁の位置に合わせて伝達ゲインが制御される動力伝達機構を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図であり、図1(a)は流体制御弁が閉じた状態、図1(b)は、流体制御弁が僅かに開かれた状態、図1(c)は、弁が略最大ストローク位置まで開かれた状態を示す。
第1実施形態の流体制御装置における動力伝達機構10は、リニアアクチュエータ本体11、直動駆動部12、レバー13、流体制御弁14から概ね構成される。なお、動力伝達機構10は、流体制御装置本体Bに設けられた流体制御室内に装置されるが、図においては、本体Bの一部のみが示される。
流体制御弁14はロッド16の一端に設けられた弁体であり、流体制御装置本体Bに設けられた流路15の流量制御を行なう。また、レバー13は流体制御装置本体Bに設けられたピボット17(支点PF)に回転自在に支持される。リニアアクチュエータの直動駆動部12は例えばL字形の部材であり、その一辺をなす部材12aは、電磁ソレノイドとヨークから形成されるリニアアクチュエータ本体11に平行に配置される。また、直動駆動部12のもう一方の辺をなす部材12bは、部材12aに垂直配置される。部材12aには、例えば永久磁石が設けられ、リニアアクチュエータ本体11のソレノイドに電力が供給されると、直動駆動部12は、部材12aの長手方向に沿って所定のストローク内で移動する。また非通電時の停止状態では、直動駆動部12は磁気スプリングにより流体制御弁14の閉じ側(図1(a)の位置)の位置に常に固定される。
レバー13は、図1に示すように弧状曲面形状のカムプロフィールを有する2つのカム部材13a、13bをW字形に成形した構造をなし、カム部材13aはレバー13のピボット17側に配置され、カム部材13bはピボット17から遠い側に配置される。カム部材13aには流体制御弁14に連結されたロッド16の先端部18(作用点PAC)が摺動自在に係合されており、ロッド16は、直動駆動部12の部材12aに平行に配置される。
流体制御弁14及びロッド16は、スプリングや弾性部材などの付勢手段、または重力などのポテンシャル力等(不図示)により、流路15の方向に付勢され、これにより流体制御弁14は弁を閉じる方向に付勢される。また、図14に詳示するように、カム部材13aとロッド16の先端とは連結されておらず、ロッド16はカム部材13aに形成されたスリット13cに挿通しており、図1(a)の駆動前状態では、カム部材13aとロッド16の先端18とは、微小の隙間(例えば0.1mm)を有する。したがって、流体制御弁14の開き方向には荷重がかからず、流体制御弁14のシール性を向上させることができる。また駆動前状態では、ロッド16はレバー13に対して開き方向に移動自在であり、このため流体制御弁14の外側と内側とで差圧(外側>内側)があり、差圧が付勢手段のばね力よりも大きい場合には、流体制御弁14が開弁して圧力が調整される。このようにロッド16とレバー13は連結されていないことで、フリクションが小さく最小の力で移動することができるため、安定したレギュレータ性を確保できる。
なお、本構成は他の実施形態でも採用可能である。
カム部材13a、13bの弧状曲面を形成する凸面は、直動駆動部12の部材12bに当接し、直動駆動部12がレバー13に抗する方向に並進的に移動すると、部材12bによりカム部材13a、13bの凸面が押されて、レバー13はピボット17を支点として回動される(図1において時計回り)。このとき、レバー13に係合された、ロッド16には、先端部18を介して動力が伝達され、流体制御弁14は弁を開く方向へと移動される。
すなわち、本実施形態の動力伝達機構10においては、レバー13と直動駆動部12との接点が力点PAPとして機能し、ピボット17が支点PFとして機能し、ロッド16の先端部18が作用点PACとして機能する。図1(a)に示されるように、流体制御弁14が完全に流路15を塞いでいる状態では、レバー13の先端側のカム部材13bが直動駆動部12の部材12bに接触し、接点(力点PAP)は、カム部材13bの凸面上にある。
直動駆動部12が図1において右側(開弁方向)に移動すると、レバー13は接点(力点PAP)において直動駆動部12から力を受け時計回りに回動され、図1(b)の位置に至る。図1(b)の位置ではカム部材13b及びカム部材13aの両方が部材12bと接触し、その後直動駆動部12が更に右側に移動されると、カム部材13bは直動駆動部12から離接され、図1(c)に示されるように、直動駆動部12とレバー13の接触はカム部材13aの凸面上で起こる。これにより、接点(力点PAP)は、カム部材13bからカム部材13aの凸面上に移る。
上述のように、接点(力点PAP)の位置はレバー13の回動位置に応じて変化するので、動力伝達機構10における伝達ゲインTG(力点PAPと支点PF間の梃子長さ/作用点PACと支点PF間の梃子長さ)は、レバー13の回動位置、すなわち流体制御弁14のストローク位置(開度)に応じて変化する。
図2に、直動駆動部12のストローク位置Staと流体制御弁14のストローク位置Stvとの関係をグラフに示す。図2において横軸は直動駆動部12のストローク位置Staであり、縦軸は流体制御弁14のストローク位置Stvである。
第1実施形態において、カム部材13a、13bのカムプロフィール(凸面の弧状曲面形状)は、等速カムプロフィールとされる。すなわち、図1(a)から図1(b)までの移動において、カム部材13bと部材12bとの接点(力点PAP)の位置は部材12b上において略一定であり、力点PAPと支点PF間距の梃子長さは一定値L1に保たれる。また、図1(b)から図1(c)までの移動において、カム部材13aと部材12bとの接点(力点PAP)の位置も部材12b上において不変であり、力点PAPと支点PF間距の梃子長さは一定値L3に保たれる。
すなわち、作用点PACと支点PFの間の梃子長さをL1とするとき、図2に示されるように、図1(a)の閉弁位置StV=0から図1(b)のStV=y1となるまでの移動では、伝達ゲインTGの値は一定値L1/L2に維持され、図1(b)のStV=y1から図1(c)のStV=y2の移動では、TG=L3/L2の一定値に維持される。ここで、L1>L3であることから、伝達ゲインTGは開弁時にはL1/L2と大きいが、開弁後流体制御弁14のストローク位置がy1に達すると、それよりも小さいL3/L2(本実施形態ではL3=L2であるのでL3/L2=1)に不連続的(段階的)に変化する。
したがって、図2に示されるように、流体制御弁のストローク位置がStV=0からStV=y1に至るまでの間は、直動駆動部12のストローク位置の変化に対し流体制御弁14のストローク位置の変化は小さく、StV≧y1においては等しくなる。
以上のように、第1実施形態の動力伝達機構によれば、流体制御弁の開弁時には伝達ゲインを大きく設定し、開弁後、一定の位置に達したら伝達ゲインを小さく設定することができる。これにより、流体制御弁のように、被駆動部のストローク位置により作動に必要な力が大きく変化する場合にも、アクチュエータの出力を小さく抑えることができ、動力伝達機構も小型化することが可能となる。また、この結果として、製造コストも低く抑えることが可能となる。
次に図3、図4を参照して、第2実施形態の動力伝達機構について説明する。図3は、第2実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図であり、図3(a)は流体制御弁が閉じた状態、図3(b)は、流体制御弁が僅かに開かれた状態、図3(c)は、弁が略最大ストローク位置まで開かれた状態を示す。また図4は、直動駆動部12のストローク位置Staと流体制御弁14のストローク位置Stvとの関係をグラフに示したものである。なお、第2実施形態の説明において第1実施形態と同様の構成に関しては、同一参照符合を用い、その説明を省略する。
第2実施形態の動力伝達機構20では、レバーの構成が第1実施形態とは若干異なる。第2実施形態においても、レバー21が、等速カムプロフィールを有する2つのカム部材21a、21bから構成される点に関しては第1実施形態と同様であるが、カム部材21aとカム部材21bとを連結する部分にロッド16の先端部18を係合するロッド係合部21cが設けられている。
したがって、第2実施形態においても、図3(a)の流体制御弁14が閉じられた状態から図3(b)のStV=y1に至るまでの移動において、力点PAPである接点は、ピボット17から離れたカム部材21b上にあり、図3(b)から図3(c)までのStV≧y1の移動においては、ピボット17に隣接するカム部材21a上にある。しかし、作用点PACである先端部18は、カム部材21a、21bの接合部にあるので、図3(a)〜図3(b)のときの力点PAPと支点PFの間の梃子長さL1と、図3(b)〜図3(c)のときの力点PAPと支点PFの間の梃子長さL3と、作用点PACと支点PFの間の梃子長さL2との間には、L3<L2<L1の関係が成り立つ(第1実施形態ではL1>L3=L2)。
すなわち、図4に示されるように、開弁の初期段階(StV<y1)においては、伝達ゲインTG(=L1/L2)が1よりも大きく、直動駆動部12の動きに対し、流体制御弁14は僅かにしか移動されないが、流体制御弁14のストローク位置がStV≧y1となると、伝達ゲインTG(L3/L2)が1よりも小さくなり、直動駆動部12の僅かな動きに対しも、流体制御弁14は大きく移動することとなる。
以上のように、第2実施形態の動力伝達機構を用いた流体制御装置においても、第1実施形態と略同様の効果を得ることができる。
次に図5、図6を参照して、第3実施形態の動力伝達機構について説明する。図5は、第3実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図であり、図5(a)は流体制御弁が閉じた状態、図5(b)は、流体制御弁が開かれた状態を示す。また図6は、直動駆動部12のストローク位置Staと流体制御弁14のストローク位置Stvとの関係をグラフに示したものである。なお、第3実施形態の説明において第1実施形態と同様の構成に関しては、同一参照符合を用い、その説明を省略する。
第3実施形態の動力伝達機構25では、レバーの構成が第1実施形態とは異なる。すなわち、第1実施形態のレバー13は2つのカム部材を備えたが、第3実施形態のレバー26は、1つのカム部材のみから構成される。第1及び第2実施形態のカムプロフィールは、等速カムプロフィールであり、カム部材13aあるいはカム部材13bと部材12bとの接点(力点PAP)の位置は、部材12b上において各々の不変であり、その間、支点PF、力点PAPの間の梃子長さは一定に維持された。しかし、第3実施形態のレバー26のカムプロフィールでは、レバー26が直動駆動部12の動きにより回動されると、部材12b上における接点(力点PAP)の位置が支点PF側へと連続的に移動し、支点PFと力点PAPとの間の梃子長さLは連続的に変化する(図ではL1からL3に連続的に減少する)。
すなわち、図5(a)、(b)に示されるように、流体制御弁14が閉じられた状態では力点PAPである接点は、支点PFに対して、作用点PACであるロッド16の先端部18よりも遠方にあるが、流体制御弁14が開かれるにつれて接点(力点PAP)の位置は部材12bに沿って支点PF側に漸次移動する。
作用点PACであるロッド16の先端部18の支点PFに対する梃子長さL2は一定なので、伝達ゲインGTは、流体制御弁14が開くに従って連続的に小さくなる。したがって、図6に示す直動駆動部12のストローク位置StAと流体制御弁14のストローク位置StVとの関係を表わすグラフは、ストローク位置StAが大きくなるに従ってその傾きが増大する。
以上のように第3実施形態によれば、流体制御弁の位置に対応させて、伝達ゲインを連続的に増大させることができる。
図7、図8は、第4実施形態の動力伝達機構に関し、図7は、第4実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図である。図7(a)は流体制御弁が閉じた状態を模式的に示し、図7(b)は、流体制御弁が開かれた状態を模式的に示す。また図8は、直動駆動部12のストローク位置Staと流体制御弁14のストローク位置Stvとの関係をグラフに示したものである。第4実施形態の構成は、カムプロフィール以外、第3実施形態と同様であり、第3実施形態と同様の構成に関しては、その説明を省略する。
第4実施形態の動力伝達機構30においては、レバー31のカムプロフィールが、第3実施形態とは逆に、レバー31が時計回りに回動され、流体制御弁14が開弁方向に移動すると、直動駆動部12の部材12b上における接点(力点PAP)の位置が支点PF側から遠ざかる方向へと連続的に移動するように設定されている。すなわち、支点PF、力点PAP間の梃子長さLは流体制御弁14が開かれるに従って、漸次連続的に増大する(図ではL1からL3に連続的に増大)。
これにより、第3実施形態とは逆の動力伝達特性が得られ、図8に示されるように直動駆動部12のストローク位置StAと流体制御弁14のストローク位置StVとの関係を表わすグラフは、ストローク位置StAが大きくなるに従ってその傾きが低減する。
以上のように第4実施形態においても、第3実施形態と同様に、流体制御弁の位置に対応させて、伝達ゲインを連続的に変化させることができる。なお、第4実施形態は、例えば、開弁初期にあまり作動力が必要でなく、弁の開きが更に大きくなると大きな作動力を必要とする場合に適用できる。
次に図9を参照して第5実施形態の流体制御装置に適用された動力伝達機構について説明する。図9は、第5実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図であり、図9(a)は流体制御弁が閉じた状態、図9(b)は、流体制御弁が僅かに開かれた状態、図9(c)は、弁が略最大ストローク位置まで開かれた状態を示す。
第5実施形態の動力伝達機構35において、リニアアクチュエータに設けられた直動駆動部36は、第1〜第4実施形態の部材12a、12bに対応する部材36a、36bと、部材36bから直動駆動部36の移動方向に所定距離隔てて位置に部材36aから部材36bに平行に延出する部材36cとから構成される。また、第5実施形態ではレバー37は棒状の部材からなり、その一端は第1〜第4実施形態と同様に流体制御装置の本体Bに回転自在に取り付けられる。
また、流体制御弁14に連結されるロッド16には、2つの係合部38、39が設けられ、係合部39は、例えばロッド16の先端部に設けられ、係合部38は係合部39と流体制御弁14の間に設けられる。係合部38は、レバー37と係合し、係合部39は直動駆動部36の部材36cと係合する。また、レバー37の自由端である先端部は、直動駆動部36の部材36bに係合する。
図9(a)の流体制御弁14が閉じている状態から図9(b)の状態に至るまでの移動(第1範囲)では、係合部38はレバー37に係合し、係合部39は部材36cから離接している。すなわち、第5実施形態の動力伝達機構35において、図9(a)から図9(b)への移動では、レバー37と部材36bの接点が力点PAPとなり、係合部38とレバー37の接点が作用点PACとなる。なお、このとき支点PFはピボット17となる。
またこのとき、レバー37の先端にある力点PAPと支点PFの間の梃子長さL1は、レバー37の略中央にある作用点(係合部38)PACと支点PFとの間の梃子長さL2よりも大きく、伝達ゲインGTは、一定値L1/L2(>1)となる。したがって、直動駆動部36の移動量に対し、レバー37の作用点PACの移動量は微小であり、係合部38(ロッド16と流体制御弁14)の移動量も微小なものとなる。
すなわち、直動駆動部36の右方向への移動が進み、レバー37の回動が所定の位置に達すると(例えば図9(b))、直動駆動部36である部材36cの移動量の方がロッド16の移動量よりも大きいので、部材36cがロッド16の先端に設けられた係合部39に当接する。
その後更に、直動駆動部36が右方向に移動する図9(b)から図9(c)の移動(第2範囲)では、図9(c)に示すように、力点PAPと作用点PACは、ともに係合部39と部材36cとの接点に移動し、動力は、直動駆動部36からロッド16へと直接伝達される。なお第5実施形態における直動駆動部36と流体制御弁14のストローク位置関係は、図2と同様となり、伝達ゲインは、L1/L2(>1)から1(=L3/L2、L3=L2)へと不連続的(段階的)に変化する。
図10、11に第5実施形態の変形例である動力伝達機構を示す。図10は、第1変形例に関するもので、図10(a)は、第1変形例において、流体制御弁14が閉じた状態、図10(b)は、流体制御弁14が僅かに開かれた状態、図10(c)は、流体制御弁14が略最大ストローク位置まで開かれた状態を模式的に示す。図11は、第2変形例の流体制御弁14が閉じた状態の模式図である。
第1、第2変形例の力学的な構成は、第5実施形態と同様であり、異なるのは、レバー37のピボットを設ける位置のみである。第5実施形態では、ピボットは流体制御装置本体Bに設けられたが、第1変形例の動力伝達機構40では、ピボット41は、直動駆動部36の部材36bの先端に設けられ、レバー37は、これにより回動自在に保持される。また、第2変形例の動力伝達機構45では、係合部38にピボット42が設けられる。すなわち、レバー37は、ロッド16によって回動自在保持される。
以上のように第1、第2変形例においても第5実施形態と同様の効果が得られる。
次に図12を参照して、第6実施形態について説明する。図12(a)は、第6実施形態において、流体制御弁14が閉じた状態、図12(b)は、流体制御弁14が僅かに開かれた状態、図12(c)は、流体制御弁14が略最大ストローク位置まで開かれた状態を模式的に示す。
第6実施形態の動力伝達機構50では、レバー52は、直動駆動部51によってピボット54を介して回動自在に保持される。レバー52は、第5実施形態と同様に棒状の部材からなり、図12(a)から図12(b)までの間(第1範囲)、その自由端は、流体制御装置本体Bに設けられた支持部56に支持される。また、ロッド16の先端部55はレバー52のほぼ中央部に係合される。
ピボット54は、直動駆動部51のリニアアクチュエータ本体11に平行に配置される部材51aに設けられ、部材51aには、これと垂直に延出する部材51bが設けられる。レバー52には、係止部53が形成され、レバー52が、所定の位置まで回動されると、係止部53が部材51bに接触し、その後の回動が規制される。
すなわち、図12(a)から図12(b)にまでの間の移動において、ピボット54が力点PAPとして機能し、支持部56とレバー52の自由端の接点が支点PFとして機能する。また、ロッド16の先端部55とレバー52の連結部が作用点PACとして機能する。一方、図12(b)から図12(c)の状態(第2範囲)おいては、レバー52は、直動駆動部51と一体的に運動し、直動駆動部51の運動及び力は、直動駆動部51と一体的に運動するレバー52を介してロッド16の先端部55に直接伝えられる。すなわち、第6実施形態の動力伝達機構は、力学的には第5実施形態のそれと同様である。
以上のように第6実施形態においても、第5実施形態と同様の効果が得られる。
次に図13を参照して第7実施形態ついて説明する。図13(a)は、第7実施形態において、流体制御弁14が閉じた状態、図13(b)は、流体制御弁14が僅かに開かれた状態、図13(c)は、流体制御弁14が略最大ストローク位置まで開かれた状態を模式的に示す。
第7実施形態の動力伝達機構60では、レバー58の略中央部がピボット54を介してロッド16の先端部に回動自在に取り付けられる。直動駆動部51の部材51bには、略同じ高さの2つの係止部57a、57bが設けられる。なお、係止部57aは、ロッド16よりもアクチュエータ本体11側に設けられ、係止部57bはその反対側に配置される。
流体制御弁14が閉じられた図13(a)の状態から、僅かに開かれた図13(b)の状態にかけては(第1範囲)、レバー58の一端は係止部57aに当接し、他端は流体制御装置本体Bに設けられた支持部56に支持される。図13(b)の状態に至ると、レバー58は、部材51bに平行となり、係止部57a、57bによって支えられ、その後は図13(c)に至るまで、直動駆動部51と一体的に移動する。
すなわち、図13(a)の状態では、係止部57aとレバー58の接点が力点PAPとして機能し、ピボット54が作用点PACとして、支持部56とレバー58の接点が支点PFとして機能する。一方、図13(b)から図13(c)の状態(第2範囲)においては、レバー58は、直動駆動部51と一体的に運動し、直動駆動部51の運動及び力は、直動駆動部51と一体的に動くレバー58のピボット54を介してロッド16に直接伝えられる。すなわち、第7実施形態の動力伝達機構は、力学的には第5、6実施形態の構成と同様であり、同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、リニアアクチュエータを例に説明を行なったが、直動駆動部を備える機構であれば、動力機構の構成は本実施形態に限定されない。また、本実施形態では流体制御弁(ロッドも含む)を被駆動部として説明を行なったが、被駆動部はこれに限定されるものではない。
第1〜第4実施形態では、カム面をレバー側に設けたが、これを駆動部側に設けることも可能である。また、流体制御装置本体とレバーとの係合をレバーや流体制御装置本体に設けたカム面を介して実現することにより支点の位置を移動させ、伝達ゲインを可変とすることも可能である。また更に、第1、2実施形態と第3、4実施形態との組み合せや、第1〜4実施形態と第5、6実施形態との組み合せ等も可能である。
本発明の第1実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図である。 第1実施形態における直動駆動部のストローク位置Staと流体制御弁のストローク位置Stvとの関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図である。 第2実施形態における直動駆動部のストローク位置Staと流体制御弁のストローク位置Stvとの関係を示すグラフである。 本発明の第3実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図である。 第3実施形態における直動駆動部のストローク位置Staと流体制御弁のストローク位置Stvとの関係を示すグラフである。 本発明の第4実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図である。 第4実施形態における直動駆動部のストローク位置Staと流体制御弁のストローク位置Stvとの関係を示すグラフである。 第5実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図である。 第5実施形態の第1変形例である動力伝達機構の模式図である。 第5実施形態の第2変形例である動力伝達機構の模式図である。 第6実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図である。 第7実施形態であるリニアアクチュエータを用いた流体制御装置の模式図である。 第1実施形態の駆動前状態におけるレバーのカム部材をロッドの先端部との係合関係を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
10、20、25、30、35、40、45、50、60 動力伝達機構
12、36、51 直動駆動部
13、21、26、31、37、52、58 レバー
14 流体制御弁
16 ロッド
AC 作用点
AP 力点
F 支点

Claims (11)

  1. 直線往復運動を行なう駆動部と、
    前記駆動部の運動に基づき駆動される被駆動部と、
    前記駆動部から前記被駆動部に動力を伝達するレバーとを備え、
    前記被駆動部の位置に応じて、力点、作用点、支点の少なくとも1つの位置を変更することにより、前記駆動部から前記被駆動部への伝達ゲインを変更する
    ことを特徴とした動力伝達機構。
  2. 前記レバーの回動に対応して、前記駆動部と前記レバーとの接点の位置を移動することにより、前記力点の位置が変更されることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  3. 前記駆動部と前記レバーとが所定のカムプロフィールを有するカム面を介して当接することにより前記接点の位置が変更されることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達機構。
  4. 前記伝達ゲインが段階的に変更されることを特徴とする請求項3に記載の動力伝達機構。
  5. 前記カム面が前記レバーに設けられたことを特徴とする請求項4に記載の動力伝達機構。
  6. 前記レバーが前記支点に相対的に近い第1カム部材と、前記支点から相対的に離れた第2カム部材とを備え、前記レバーの回動に対応して、前記駆動部との接点が前記第1カム部材のカム面から前記第2カム部材のカム面へ、または前記第2カム部材のカム面から第1カム部材のカム面へと移動することにより、前記力点の位置が変更されることを特徴とする請求項5に記載の動力伝達機構。
  7. 前記第1または第2カム部材の少なくとも1つのカムプロフィールが等速カムプロフィールであることを特徴とする請求項6に記載の動力伝達機構。
  8. 前記接点の位置がカム面に沿って連続的に移動されることを特徴とする請求項3に記載の動力伝達機構。
  9. 前記被駆動部の位置に応じて、前記レバーの回動を介して動力を伝達する第1範囲と、前記駆動部から前記被駆動部へと直接的に動力を伝達する第2範囲とを備えることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構。
  10. 前記被駆動部が前記レバーと係合する第1係合部と、前記駆動部と係合する第2係合部とを有し、前記第1範囲において、前記第1係合部が前記レバーと係合するとともに前記第2係合部が前記駆動部から離接し、前記第2範囲において、前記第2係合部が前記駆動部と係合することを特徴とする請求項9に記載の動力伝達機構。
  11. 前記駆動部が、前記レバーの回動を第1範囲内に規制する係止部を備え、前記第2範囲において、前記レバーが前記駆動部と一体的に移動されることにより、前記レバーに係合された前記被駆動部が前記駆動部から直接的に動力を伝達されることを特徴とした請求項9に記載の動力伝達機構。
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