JP5137554B2 - 液体柔軟剤組成物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体柔軟剤組成物の製造方法に関する。
柔軟剤組成物のpHを調整することは、例えば特許文献1、特許文献2などに記載されている。また無機塩を含有する柔軟剤組成物は、特許文献3、特許文献4などに記載されており、トルエンスルホン酸ナトリウムなどの有機酸塩を含有する柔軟剤組成物は、特許文献5、特許文献6などに記載されている。
特開平7−003649号公報 特表平10−507793号公報 特開平1−213479号公報 特開平11−81134号公報 特開平6−306769号公報 特開平7−3650号公報
通常、柔軟剤組成物は水不溶性の4級アンモニウム型柔軟基剤を主成分として含有しており、液体柔軟剤組成物中ではこのような水不溶性の柔軟基剤は乳化した形態である。このため各種環境における乳化物の貯蔵安定性が非常に重要な課題であり、乳化物の分離などの問題を解決することに研究が注力されている。しかしながら、貯蔵中に組成物が増粘するという問題や組成物中のある種の成分が結晶化し、審美的に好ましくない状態になるという問題についてはほとんど研究されておらず、このような問題は特に生分解性柔軟基剤として知られているエステル基を有する柔軟基剤を用いた場合に顕著に起こるため、その解決が強く求められている。
一方、4級アンモニウム型柔軟基剤の安定化の為に柔軟剤組成物のpHを調整することは一般的に行われており、特許文献1,2にはpHを酸性に調整することが記載されているが、貯蔵中に柔軟剤組成物が増粘するという現象については充分に対応できているとは言えない。一方、調製直後の柔軟剤組成物のゲル化防止・低粘度化を目的として無機塩や有機酸塩を含有する組成物は特許文献3〜6に開示されている。しかしながら、調製当初の柔軟剤組成物に対しては減粘効果が見られるものの長期保存中に増粘、結晶化等を抑制する効果は充分であるとは言えない。
従って本発明は、製造直後から長期の貯蔵において増粘を引き起こさず、また組成物中に含まれる成分が結晶化するのを抑制することのできる液体柔軟剤組成物の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、液体柔軟剤組成物の製造過程において、酸とアルカリを別々に添加し、特定のpHの状態を通過させることによって、製造直後から長期の貯蔵において増粘を引き起こさず、また組成物中の成分の結晶化を抑制することができることを見出した。
即ち、本発明は、カチオン性柔軟基剤(以下(a)成分という)、及び水を含有する液体柔軟剤組成物の製造方法であって、(a)成分及び水を含有する30℃におけるpHが2〜5の溶液を準備する工程A、工程Aで得られた溶液に、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物もしくは炭酸塩から選ばれる少なくとも1種(以下(b)成分という)を添加して30℃におけるpHを6〜9に調整する工程B、及び工程Bで得られた溶液に、無機酸及び有機酸から選ばれる少なくとも1種(以下(c)成分という)を添加して該溶液の30℃におけるpHを2〜5に調整する工程Cを含む液体柔軟剤組成物の製造方法に係わるものである。
本発明の製造方法により、製造直後から長期の貯蔵において増粘を引き起こさず、また組成物中の成分の結晶化を抑制した液体柔軟剤組成物を提供することができる。
本発明の工程Aは、(a)成分及び水を含有する30℃におけるpHが2〜5の溶液を準備する工程である。
(a)成分のカチオン性柔軟基剤としては、窒素原子に結合する基のうち1〜3個がエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数12〜26の炭化水素基、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である3級アミン又はその酸塩もしくはその4級化物から選ばれる少なくとも1種が好適である。
(a)成分として具体的には、下記(a1)〜(a3)の化合物を挙げることができる。
(a1):窒素原子に結合する基のうち2個が炭素数12〜22、好ましくは炭素数14〜20、より好ましくは炭素数16〜18のアルキル基又はアルケニル基で、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である4級アンモニウム塩。塩としてはクロル塩、炭素数1〜12の脂肪酸塩、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステル塩等が挙げられる。
(a2):窒素原子に結合する基のうち1又は2個がアルカノイル基又はアルケノイル基の炭素数12〜22、好ましくは14〜20、より好ましくは16〜18であるアルカノイル(アルケノイル)オキシエチル基、もしくはアルカノイル(アルケノイル)アミノプロピル基で、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である3級アミン又はその酸塩。酸塩としては塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、炭素数1〜12の脂肪酸塩等が挙げられる。
(a3)トリエタノールアミンと、炭素数12〜22、好ましくは14〜20、より好ましくは16〜18の脂肪酸、その低級アルキル(アルキル基の炭素数1〜3)エステル又はそのハロゲン化物(脂肪酸クロリド等)とのエステル化反応生成物をアルキル化剤により4級化した4級アンモニウム塩。脂肪酸又は脂肪酸誘導体(低級アルキルエステル又はハロゲン化物)の中では脂肪酸が好ましい。アルキル化剤としてはメチルクロリド、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等が挙げられ、塩としてはクロル塩、炭素数1〜12の脂肪酸塩、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステル塩が挙げられる。
貯蔵中の増粘/結晶化現象は特に(a3)の4級アンモニウム塩を用いた場合に起こり易い。(a3)の4級アンモニウム塩はトリエタノールアミンと脂肪酸又は脂肪酸誘導体とのエステル化反応モル比により、モノエステル体、ジエステル体、トリエステル体の生成比率が一義的に決まり、トリエタノールアミン/脂肪酸又は脂肪酸誘導体のエステル化反応モル比を1/1.4〜1/1.95にすることで柔軟効果がより良好な4級アンモニウム塩が得られる。一方でこのような4級アンモニウム塩を含有する液体柔軟剤組成物は貯蔵中に増粘し易い傾向にある。従って、本発明の方法は、(a3)の4級アンモニウム塩、特にトリエタノールアミン/脂肪酸又は脂肪酸誘導体のモル比が1/1.4〜1/1.95の割合でエステル化して得られた反応生成物をアルキル化剤で4級化した4級アンモニウム塩を含有する液体柔軟剤組成物の製造に最も効果的である。
なお、(a3)の4級アンモニウム塩の製造法は一般的な方法を採用することができ、例えば特開平4−506804号公報、特表2000−509445号公報、特開2001−181971号公報などを参考にすることができる。
本発明において水は、水道水などを用いることもできるが、微量に混入する重金属を除いたイオン交換水や、次亜塩素酸などの塩素を1〜50ppm含有する塩素滅菌水などを用いることが好適であり、防腐性の点から塩素滅菌水を用いることが好ましい。
本発明の工程Aでは、先ず(a)成分と水を混合して混合液(以下混合液(A’)という)を得る。この混合液(A’)中の(a)成分の含有量は、4〜30重量%が好ましく、8〜25重量%がより好ましく、12〜20重量%が更に好ましい。(a)成分は通常室温では固体であるため、水との混合時には、融解、もしくは炭素数1〜3の1価又は2価のアルコール類(以下(d)成分という)で予め溶解させてから水と混合することが好適である。(d)成分としては、エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げられる。(d)成分の配合量は、(a)成分100重量部に対し、10〜70重量部が好ましく、40〜60重量部がより好ましい。
さらに、(a)成分の溶解、乳化、分散を促進させ、最終組成物の貯蔵安定性を改善する目的で非イオン界面活性剤(以下(e)成分という)を、水との混合時に併用することが好ましい。(e)成分としては、下記一般式(1)で表される化合物が好ましい。
1a−A−〔(R1bO)m−R1cn (1)
〔式中、R1aは炭素数8〜20、好ましくは炭素数8〜18、より好ましくは炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R1bは炭素数2又は3のアルキレン基、好ましくはエチレン基であり、R1cは炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子であり、mはオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す2〜100、好ましくは5〜80、より好ましくは5〜60、更に好ましくは10〜40の数であり、Aは−O−、−COO−、−CON−又は−N−であり、Aが−O−又は−COO−の場合nは1であり、Aが−CON−又は−N−の場合nは1又は2である。〕
一般式(1)で表される化合物の具体例としては、下記(1−1)〜(1−3)で表される化合物を挙げることができる。
1a−O−(C24O)p−H (1−1)
〔式中、R1aは前記の意味を示す。pは8〜100、好ましくは10〜60の数である。〕
1a−O−(C24O)q−(C36O)r−H (1−2)
〔式中、R1aは前記の意味を示す。q及びrはそれぞれ独立に2〜40、好ましくは5〜40の数であり、(C24O)と(C36O)はランダム又はブロック付加体であってもよい。〕
Figure 0005137554
〔式中、R1aは前記の意味を示す。Bは−N<又は−CON<であり、s及びtはそれぞれ独立に0〜40の数であり、s+tは5〜60、好ましくは5〜40の数である。R1d、R1eはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。〕
(e)成分としては、一般式(1−1)で表されるポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテルがより好ましい。(e)成分の配合量は、(a)成分100重量部に対し、5〜40重量部が好ましく、10〜20重量部がより好ましい。
上記混合液(A’)は、溶解、乳化、分散を促進させる目的から、(a)成分の融点以上の温度、好ましくは40〜70℃、より好ましくは45〜65℃に加熱し、攪拌混合することが好ましい。
本発明の工程Aでは、上記混合液(A’)の30℃におけるpHが2〜5、好ましくは2〜4、より好ましくは2.5〜3.5となるように調整する。pH調整は、無機酸又は有機酸を用いて行われる。
無機酸としては、塩酸、硫酸、リン酸等が挙げられる。有機酸としては、炭素数12〜22の脂肪酸、置換基として炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ基を1〜3個有していてもよいベンゼンスルホン酸あるいはベンゼンカルボン酸、2〜5価の多価カルボン酸等が挙げられる。
炭素数12〜22の脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、エルカ酸、ベヘニン酸等が挙げられる。置換基として炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ基を1〜3個有していてもよいベンゼンスルホン酸としては、p−トルエンスルホン酸、m−キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸、p−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等が挙げられる。置換基として炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ基を1〜3個有していてもよいベンゼンカルボン酸としては、安息香酸、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸等が挙げられる。2〜5価の多価カルボン酸としては、フタール酸、テレフタール酸等の芳香族多価カルボン酸、クエン酸、コハク酸、マレイン酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸等の脂肪族多価カルボン酸が挙げられる。
また、(a)成分中に予め炭素数12〜22の脂肪酸、炭素数1〜3のアルキル硫酸、塩酸、硫酸から選ばれる1種以上の酸を混合したり、(a)成分の製造時に未反応原料として残存している炭素数12〜22の脂肪酸、炭素数1〜3のアルキル硫酸、塩酸から選ばれる1種以上の酸を除去せずそのまま用いて、水と混合することで所定のpHにすることも可能である。
これらの無機酸又は有機酸の中では炭素数12〜22の脂肪酸が好ましく、(a)成分の製造時に未反応原料として残存している炭素数12〜22の脂肪酸により、混合液(A’)の30℃におけるpHを2〜5に調整するのがより好ましい。
本発明の工程Bは、工程Aで得られた混合液(A’)に、(b)成分であるアルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物もしくは炭酸塩から選ばれる少なくとも1種を添加して30℃におけるpHを6〜9、好ましくは6.5〜8.5に調整する工程である。
(b)成分としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩が挙げられ、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムが好ましい。
(b)成分を添加する際の温度は、40〜70℃が好ましく、45〜65℃がより好ましい。
本発明の工程Cは、工程Bで得られた溶液(以下混合液(B’)という)に、(c)成分である無機酸及び有機酸から選ばれる少なくとも1種を添加して該溶液の30℃におけるpHを2〜5、好ましくは2.5〜4.5、より好ましくは2.5〜3.5に調整する工程である。
(c)成分としては、硫酸、塩酸、リン酸等の無機酸、置換基として炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ基を1〜3個有していてもよいベンゼンスルホン酸あるいはベンゼンカルボン酸、2〜5価の多価カルボン酸、炭素数12〜22の脂肪酸等の有機酸を用いることができる。有機酸の具体例としては、上記工程Aで例示したものが挙げられる。
これらの(c)成分の中では硫酸、塩酸、リン酸、置換基として炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ基を1〜3個有していてもよいベンゼンスルホン酸あるいはベンゼンカルボン酸、及び2〜5価の多価カルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、塩酸、硫酸、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ基を1〜3個有していてもよいベンゼンスルホン酸がより好ましい。
(c)成分を添加する際の温度は、40〜70℃が好ましく、45〜65℃がより好ましい。
本発明ではこのように工程Aで一旦組成物のpHを酸性(pH2〜5)に下げた後、工程Bで中性〜弱アルカリ性(pH6〜9)に調整し、再度工程Cで酸性(pH2〜5)に調整することで、貯蔵時の増粘を抑制することや組成物中のある種の成分の結晶化を抑制することができ、ただ単にpHを調整したり、中和によって得られる無機塩を別途添加するなどの方法では本発明の効果を得ることができない。
本発明の組成物は、通常の繊維処理剤に使用される香料(好ましくは、特開平8−113871号公報記載の成分(c)及び(d)にて示された香気成分の組み合わせ)を含有してもよい.また、柔軟性を向上させる目的からシリコーン化合物、審美的観点から染料を含有することもできる。さらに、消泡剤も含有することができる。香料やシリコーン化合物は、工程Cの終了後に配合することが好ましい。
以下の実施例及び比較例においては、以下に示す成分を用いた。また、pHは、HORIBA製 D21 電極形式6367を用いて、30℃のpHを測定した。
(a)成分
(a−1);トリエタノールアミンと牛脂脂肪酸(ミリスチン酸;2質量%、パルミチン酸;25.5質量%、パルミトレイン酸;0.5質量%、ステアリン酸;33質量%、オレイン酸;36質量%、リノール酸;3質量%)とを1/1.6のモル比で脱水エステル化反応させた化合物をジメチル硫酸で4級化させた4級アンモニウム塩
(b)成分
(b−1);水酸化カルシウム
(b−2);水酸化マグネシウム
(b−3);水酸化ナトリウム
(c)成分
(c−1);塩酸
(c−2);硫酸
(c−3);メタキシレンスルホン酸
(c−4);クメンスルホン酸
(c−5);p−トルエンスルホン酸
(d)成分
(d−1);エチレングリコール
(e)成分
(e−1);平均付加モル数20のポリオキシエチレンラウリルエーテル
(f)成分(無機塩又は有機酸塩)
(f−1):塩化カルシウム
(f−2):塩化マグネシウム
(f−3):塩化ナトリウム
(f−4):硫酸ナトリウム
(f−5):メタキシレンスルホン酸ナトリウム
(f−6);クメンスルホン酸ナトリウム
(f−7);p−トルエンスルホン酸ナトリウム
その他の成分
(g−1):香料(特開平8−113871号公報実施例記載の(C−1)成分)
(g−2):染料(食用青色1号)
(g−3):消泡剤(東レ・ダウ・コーニングアジア製 DK Q1−1086)。
実施例1
500mlビーカーに、(d−1)、(e−1)及び(g−3)を計量して、組成物の出来上がり重量が500gになるのに必要な量の95%相当量のイオン交換水を入れ、ウォーターバスで60℃に昇温した。次に1つの長さが2cmの羽根が3枚ある攪拌羽根を用いて、攪拌機(新東科学株式会社 ヘイドン スリーワンモーター BL1200 回転数400rpm)で分散させた。これに、65℃で加熱溶解させた(a−1)を超高速乳化分散機(プライミクス株式会社製 T.K.ロボミックス 回転数5000rpm)でせん断を加えながら添加し、添加後5分間攪拌して、混合液(A’)を得た(工程A)(30℃におけるpHが2.9)。その後、得られた混合液(A’)に、(b−1)を超高速乳化分散機(5000rpm)で同様にせん断を加えながら添加し、添加後5分間攪拌して、混合液(B’)を得た(工程B)(30℃におけるpHが7.4)。得られた混合液(混合液(B’))に(c−1)を超高速乳化分散機(5000rpm)で同様にせん断を加えながら添加し、添加後5分間攪拌てし、混合液(C’)を得た(工程C)(30℃におけるpHが3.0に調整)。得られた混合液(混合液(C’))に、(g−1)及び(g−2)を、1つの長さが2cmの羽根が3枚ある攪拌羽根を用いて、攪拌機(新東科学株式会社 ヘイドン スリーワンモーター BL1200 回転数400rpm)でせん断を加えながら添加し、添加後5分間攪拌した。上記工程はすべて液温が60℃を保つように加温しながら実施した。次に5℃の水を入れたウォーターバスにビーカーを移し、攪拌しながら30℃まで冷却した。その後、出来上がり重量にするのに必要な量のイオン交換水を添加し、表1に示す組成を有する液体柔軟剤組成物を得た。
実施例2
(b−1)の代わりに(b−2)を用い、混合液(A’)、(B’)、(C’)のpHを表1に示すpHに調整すること以外は実施例1と同様にして、表1に示す組成を有する液体柔軟剤組成物を得た。
実施例3
(b−1)の代わりに(b−3)を用い、混合液(A’)、(B’)、(C’)のpHを表1に示すpHに調整すること以外は実施例1と同様にして、表1に示す組成を有する液体柔軟剤組成物を得た。
実施例4〜7
(c−1)の代わりに、表1に示す(c)成分を用い、混合液(A’)、(B’)、(C’)のpHを表1に示すpHに調整すること以外は実施例3と同様にして、表1に示す組成を有する液体柔軟剤組成物を得た。
比較例1
500mlビーカーに、(d−1)、(e−1)及び(g−3)を計量して、組成物の出来上がり重量が500gになるのに必要な量の95%相当量のイオン交換水を入れ、ウォーターバスで60℃に昇温した。次に1つの長さが2cmの羽根が3枚ある攪拌羽根を用いて、攪拌機(新東科学株式会社 ヘイドン スリーワンモーター BL1200 回転数400rpm)で分散させた。これに、65℃で加熱溶解させた(a−1)を超高速乳化分散機(プライミクス株式会社製 T.K.ロボミックス 回転数5000rpm)でせん断を加えながら添加し、添加後5分間攪拌して、混合液(A’)を得た(工程A)(30℃におけるpHが2.9)。次に得られた混合液(A’)に、(g−1)及び(g−2)を1つの長さが2cmの羽根が3枚ある攪拌羽根を用いて、攪拌機(新東科学株式会社 ヘイドン スリーワンモーター BL1200 回転数400rpm)でせん断を加えながら添加し、添加後5分間攪拌した。上記工程はすべて液温が60℃を保つように加温しながら実施し、その後は、実施例1と同様にして、表2に示す組成を有する液体柔軟剤組成物を得た。
比較例2〜8
500mlビーカーに、(d−1)、(e−1)及び(g−3)を計量して、組成物の出来上がり重量が500gになるのに必要な量の95%相当量のイオン交換水を入れ、ウォーターバスで60℃に昇温した。次に1つの長さが2cmの羽根が3枚ある攪拌羽根を用いて、攪拌機(新東科学株式会社 ヘイドン スリーワンモーター BL1200 回転数400rpm)で分散させた。これに、65℃で加熱溶解させた(a−1)を超高速乳化分散機(プライミクス株式会社製 T.K.ロボミックス 回転数5000rpm)でせん断を加えながら添加し、添加後5分間攪拌して、混合液(A’)を得た(工程A)(30℃におけるpHが2.9)。次に得られた混合液(A’)に、表2に示す(f)成分を、超高速乳化分散機(5000rpm)で同様にせん断を加えながら添加、添加後5分間攪拌した。その後、得られた混合液に、(g−1)及び(g−2)を1つの長さが2cmの羽根が3枚ある攪拌羽根を用いて、攪拌機(新東科学株式会社 ヘイドン スリーワンモーター BL1200 回転数400rpm)でせん断を加えながら添加し、添加後5分間攪拌した。上記工程はすべて液温が60℃を保つように加温しながら実施し、その後は、実施例1と同様にして、表2に示す組成を有する液体柔軟剤組成物を得た。
比較例9
実施例7において、(b−3)と(c−5)の添加順序を逆にし、先に(c−5)を添加してから(b−3)を添加した以外は実施例7と同様にして、表2に示す組成を有する液体柔軟剤組成物を得た。
比較例10
実施例7において、(a−1)と(b−3)の添加順序を変えて、先に(b−3)を添加してから(a−1)を添加した以外は実施例7と同様にして、表2に示す組成を有する液体柔軟剤組成物を得た。
実施例1〜7及び比較例1〜10で得られた液体柔軟剤組成物について、30℃におけるpHを測定した。また、下記方法で貯蔵安定性の評価1及び2を行った。結果を表1及び表2に示す。
<貯蔵安定性評価1>
柔軟剤組成物80gを容量100mlの規格ビン(広口規格ビンNo.11)に入れ、30℃の水浴に入れて1時間放置後、B型粘度計(東京計器社製 BM、ローターNo.2、60rpm、1分間)を用いて粘度を測定した(初期粘度δ1)。初期粘度が50mPa・s以下を合格とする。その後、ガラス製容器を密封し、40℃及び20℃の恒温室に20日間貯蔵した。貯蔵後、30℃の水浴に入れ1時間放置後、同様の方法で粘度を測定した(貯蔵後粘度δ2)。
各サンプルの粘度変化率を下式により求め、下記基準で評価した。
粘度変化率;(δ2−δ1)/δ1×100
・評価基準
◎:粘度変化率が20以下
○:粘度変化率が20より大きく60以下
△:粘度変化率が60より大きく90以下
×:粘度変化率が90より大きい
<貯蔵安定性評価2>
柔軟剤組成物を80mlのガラス製容器(広口規格ビンNo.11)に入れ、ガラス製容器を密封し、40℃及び20℃の恒温室で貯蔵を行い、目視で外観を観察し、下記基準で評価した。
・評価基準
◎:61日以上保存しても結晶が見られない
○:31日以上60日以内の保存で結晶の生成がみられる
×:30日以内の保存で結晶の生成が見られる
Figure 0005137554
Figure 0005137554

Claims (4)

  1. カチオン性柔軟基剤(以下(a)成分という)、及び水を含有する液体柔軟剤組成物の製造方法であって、(a)成分及び水を含有する30℃におけるpHが2〜5の溶液を準備する工程A、工程Aで得られた溶液に、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物もしくは炭酸塩から選ばれる少なくとも1種(以下(b)成分という)を添加して30℃におけるpHを6〜9に調整する工程B、及び工程Bで得られた溶液に、無機酸及び有機酸から選ばれる少なくとも1種(以下(c)成分という)を添加して該溶液の30℃におけるpHを2〜5に調整する工程Cを含む液体柔軟剤組成物の製造方法。
  2. (a)成分が、窒素原子に結合する基のうち1〜3個がエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数12〜26の炭化水素基、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である3級アミン又はその酸塩もしくはその4級化物から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の液体柔軟剤組成物の製造方法。
  3. (c)成分が、硫酸、塩酸、リン酸、置換基として炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ基を1〜3個有していてもよいベンゼンスルホン酸あるいはベンゼンカルボン酸、及び2〜5価の多価カルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2記載の液体柔軟剤組成物の製造方法。
  4. (a)成分が、トリエタノールアミンと、炭素数12〜22の脂肪酸、その低級アルキル(アルキル基の炭素数1〜3)エステル又はそのハロゲン化物とのエステル化反応生成物をアルキル化剤により4級化した4級アンモニウム塩である請求項1〜3いずれかに記載の液体柔軟剤組成物の製造方法。
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