JP4757515B2 - 繊維製品処理剤 - Google Patents

繊維製品処理剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4757515B2
JP4757515B2 JP2005074295A JP2005074295A JP4757515B2 JP 4757515 B2 JP4757515 B2 JP 4757515B2 JP 2005074295 A JP2005074295 A JP 2005074295A JP 2005074295 A JP2005074295 A JP 2005074295A JP 4757515 B2 JP4757515 B2 JP 4757515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
group
mass
carbon atoms
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005074295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006257565A (ja
Inventor
徹也 内山
紀子 山口
和隆 白土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2005074295A priority Critical patent/JP4757515B2/ja
Publication of JP2006257565A publication Critical patent/JP2006257565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4757515B2 publication Critical patent/JP4757515B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、繊維製品処理剤に関する。
シリコーン化合物を含有する繊維製品処理剤の発明が特許文献1に記載され、シリコーン化合物を柔軟剤に応用する発明が特許文献2〜5に記載され、シリコーン乳化物の製造方法に関する発明が特許文献6に記載されている。
特開2000−129577号公報 特開2004−131895号公報 特開2004−131896号公報 特開2004−263347号公報 特開平10−219567号公報 特開平7−173294号公報
衣類は着用/洗濯を繰り返すと、着用中や洗濯中の摩擦などが原因で繊維の磨耗や傷みが起こり、ごわつく/かさつくようになり、衣類の風合いが劣化する。一般的には柔軟剤処理により衣類の風合いを改善することが行われているが、着用/洗濯を繰り返すうちに柔軟剤処理を施しても新品衣料に比較して風合いが劣化する。従って、着用/洗濯を繰り返しても、衣類の風合いなどの劣化を抑制し、新品衣料に近い風合いを付与できる技術が強く求められている。
特許文献1には、水溶性高分子化合物及びシリコーン化合物を含有する繊維処理剤が開示されており、該公報によれば劣化した衣料の形状と風合いを回復させることができるとしている。しかし、前記発明の技術思想は、水溶性高分子化合物により繊維に張り性を与え、且つシリコーンによる潤滑性を付与することで形がくずれた衣料の形状と風合いを回復する技術であり、特定のシリコーン化合物が洗濯の繰り返しによる衣類の劣化を抑制できる点については記載されていない。
特許文献2〜5には、4級アンモニウム型柔軟基剤を主成分とする柔軟剤組成物にシリコーンを応用する発明が開示されており、シリコーン化合物は繊維製品に平滑性や潤滑性を付与する目的で用いられている。特に特許文献5には、特定の陽イオン界面活性剤により乳化したシリコーン化合物を含有する柔軟剤組成物が開示されており、該公報によれば衣類への吸着性を改善し、衣類に平滑性を付与することができるとしている。しかしながら、該公報においても特定のシリコーン化合物が衣類の劣化を抑制できる点については記載されていない。
特許文献6には、シリコーン乳化物に非イオン界面活性剤や陰イオン界面活性剤を応用する発明が記載されているが、前記発明はシリコーン乳化物の安定性を改善する目的からなされたものであり、特定のシリコーン化合物を繊維製品に応用した場合に、衣類の風合いなどの劣化を抑制できる点については記載されていない。
また、洗濯を繰り返した場合、柔軟性と共に吸水性も失われていくが、肌着、シーツ、タオルなどのように吸水性の発現が特に重要な繊維製品においては、洗濯による吸水性の低下は大きな問題となる。
従って本発明の課題は、洗濯の繰り返しによる衣類の風合いの劣化を抑制でき、吸水性も向上できる繊維製品処理剤を提供することにある。
本発明は、課題の解決手段として、25℃における粘度が10万〜100万mm/sのジメチルポリシロキサン化合物を含有する繊維製品処理剤を提供する。
本発明は、課題の他の解決手段として、25℃における粘度が10万〜100万mm/sのジメチルポリシロキサン化合物を、非イオン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤を含む界面活性剤により、平均粒子径50〜900nmの粒子に乳化された乳化物を含む繊維製品処理剤を提供する。
本発明の繊維製品処理剤は、繊維製品を繰り返して洗濯した場合であっても、好ましい風合いを付与することができ(風合いの劣化を抑制することができ)、さらに高い吸水性を付与することができるほか、柔軟性付与効果も良い。
また、本発明の製品製品処理剤を用いて液体柔軟剤組成物を調製した場合に、高温で保存された液体柔軟剤組成物が、洗濯時に、湿潤した衣類(脱水直後の衣類)に直接付着しても、衣類が部分的に濃色化しない特長も有する。
<繊維製品処理剤>
本発明の繊維製品処理剤は、25℃における粘度が10万〜100万mm/sのジメチルポリシロキサン化合物を含有するものであり、前記ジメチルポリシロキサン化合物の含有形態は問わず、オイル状のものでもよいが、水を含む溶媒中に乳化させたものが好ましい。
ジメチルポリシロキサン化合物の25℃における粘度は、10万〜100万mm/s、好ましくは15万〜60万mm/sが好ましい。粘度は、ウベローデ型粘度計により測定することができる。
本発明の繊維製品処理剤は、上記した粘度範囲のジメチルポリシロキサン化合物の乳化物を含むものであることが好ましく、ジメチルポリシロキサン化合物の平均粒径は、50〜900nm、好ましくは100〜800nm、より好ましくは200〜500nmである。平均粒径は、動的光散乱法により測定することができる。
本発明の繊維製品処理剤は、上記したジメチルポリシロキサン化合物〔以下「(a1)成分」という〕を、非イオン界面活性剤〔以下「(a21)成分」という〕及び陰イオン界面活性剤〔以下「(a22)成分」という〕を含む界面活性剤〔以下「(a2)成分」という〕により、平均粒子径50〜900nmの粒子に乳化させた乳化物(以下「(a)成分」という)を含むものがより好ましい。とりわけ、本発明の繊維製品処理剤を含有する液体柔軟剤組成物を高温保存後に、湿潤時の衣類(脱水直後の衣類)に直接付着した場合、乾燥後の衣類が部分的に濃色化し難いという点で好適である。
(a21)成分としては、下記一般式(1)の化合物が好適である。
1a−O−(AO)n−H (1)
〔式中、R1aは炭素数10〜16の炭化水素基であり、Aはエチレン基又はプロピレン基であり、nは平均付加モル数で1〜100の数である。〕
1aは、炭素数12〜16のアルキル基が好適であり、Aはエチレン基が好ましく、nは、好ましくは1〜80、より好ましくは2〜50、特に好ましくは2〜40である。
また本発明では、(a)成分の配合安定性の点から、(a21)成分として親油性の(a21)成分、及び親水性の(a21)成分を併用することが好ましい。具体的には一般式(1)において、nが1〜10、好ましくは2〜8の化合物〔以下「(a21o)成分」という〕と、一般式(1)においてnが11〜50、好ましくは20〜40の化合物〔以下「(a21w)成分」という〕を併用することが好ましい。
(a21o)成分と(a21w)成分を併用するときは、(a21o)/(a21w)=1/10〜10/1、好ましくは1/5〜2/3の質量比で含有することが好ましい。
(a22)成分としては、下記一般式(2)の化合物が好適である。
2a−X (2)
〔式中、R2aは炭素数10〜16のアルキル基又はアルキル基の炭素数が10〜16のアルキルアリール基であり、Xは−SOM、−(OB)−OSOMである。(Bはエチレン基又はプロピレン基であり、mは平均付加モル数であり、0〜4の数である。Mは無機又は有機の陽イオンである。)〕
具体的には、炭素数10〜16のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜16、好ましくは10〜14のアルキル硫酸エステル塩、オキシエチレン基(Bがエチレン基である化合物)の平均付加モル数1〜4好ましくは1.5〜3、アルキル基の炭素数が10〜16、好ましくは10〜14のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、アルカノールアミン塩が好ましい。
(a2)成分では(a21)成分と(a22)成分を併用することが好ましく、(a21)成分/(a22)成分を質量比で300/1〜2/1が好ましく、より好ましくは200/1〜10/1含有することが、柔軟効果を向上させる目的から好ましい。
(a)成分中、(a1)成分の含有量は5〜70質量%、好ましくは20〜70質量%、特に好ましくは40〜70質量%である。
(a)成分中、(a2)成分の含有量は0.1〜10質量%、好ましくは1〜10質量%、特に好ましくは3〜10質量%である。
(a1)/(a2)の比率は、質量比で3/1〜100/1が好ましく、4/1〜50/1がより好ましく、5/1〜30/1が特に好ましい。
(a)成分中、水の含有量は10〜80質量%、好ましくは20〜70質量%、特に好ましくは30〜60質量%である。
(a)成分の調製法としては、ホモミキサー、高圧ホモジナイザーなどのような高速剪断力を付与し得る撹拌装置を用いて乳化する方法を適用することができる。また低分子の環状ポリシロキサンを出発物質とし、これを乳化分散状態で強酸又は強アルカリ物質を触媒として重合させる、いわゆる乳化重合方法による方法も採用することができる。好ましくは(a)成分のシリコーン乳化物を調製後、公知の方法でろ過し、未乳化のジメチルポリシロキサン化合物を除去して使用することが好ましい。
好適には(a2)成分の一部又は全部、及び水の一部又は全部を含有する水溶液にホモミキサーや高圧ホモジナイザーなどの装置で高速剪断力をかけながら(a1)成分を添加し、残りの(a2)成分及び水を混合する方法を適用する。高速剪断力をかけながら(a1)成分を添加する工程において用いる(a2)成分の量は、全(a2)成分の20〜100質量%、好適には20〜70質量%、特に好適には20〜50質量%である。
(a)成分であるジメチルポリシロキサン乳化物の平均粒子径は50〜900nmであり、好ましくは100〜700nm、より好ましくは200〜600nm、特に好ましくは200〜500nmである。粒子径の測定は、動的光散乱法により測定することができる。
本発明の繊維製品処理剤の20℃におけるpHは2〜8、好ましくは3〜7であり、pH調整剤としては、クエン酸、酢酸、りんご酸、コハク酸、安息香酸などの有機酸、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸を用いることができる。
本発明の組成物は(a)成分と併用することで、更に風合いの劣化抑制効果を向上させる効果を付与する目的で(b)成分として炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を含有してもよいが、良好な貯蔵安定性を得るためには、種類や含有量などに留意することが望ましい。
配合できる(b)成分としては、トリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリエステル、ソルビタンエステルを挙げることができる。脂肪酸と多価アルコール中の水酸基との反応モル比は1/3〜1/1が好ましく、より好ましくは1/2〜1/1、特に好ましくは1/2〜0.9/1である。
(b)成分は、予め(a1)成分と予備混合して配合しても良く、又は(b)成分をカチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、及び両性界面活性剤で乳化した組成物を調製して、(a)成分と混合しても良い。(b)成分の配合量は、質量比で(b)成分/(a1)成分=10/1〜1/50、好ましくは3/1〜1/20、より好ましくは2/1〜1/10である。
本発明の繊維製品処理剤による処理方法は、繊維製品処理剤を水に希釈又は分散させた水溶液にした上で衣類と接触させる方法が好ましい。
具体的には繊維製品処理剤(ジメチルポリシロキサン化合物の量換算)1質量部を、水
30〜99質量部、好ましくは50〜95質量部、より好ましくは60〜90質量部に希釈した水溶液を衣類に接触させる方法が好ましい。また、衣類1kgに対して、繊維製品処理剤中の(a1)成分の量が10〜400mg、好ましくは20〜300mg、より好ましくは特に50〜200mgの割合になるような水溶液で衣類を処理することが好ましい。
接触方法としては、繊維製品処理剤を含有する水溶液に衣類を浸漬させる方法、スプレーヤーにより繊維製品処理剤を衣類に噴霧する方法、繊維製品処理剤を含有する水溶液を含浸させた可撓性吸収体により衣類を擦る方法を挙げることができ、本発明の繊維製品処理剤では、浸漬させる方法が最も好適である。衣類に接触させた後は、脱水し自然乾燥、又は回転式加熱乾燥装置で乾燥することができる。
<液体柔軟剤組成物>
本発明の繊維製品処理剤を用いて、繊維製品用の液体柔軟剤組成物を得ることができ、例えば、次の(a)〜(d)成分を含むものにすることができる。
(a)上記した繊維製品処理剤をジメチルポリシロキサンとして0.2〜5.0質量%、(b)必要に応じて、炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を(b)成分/(a1)成分=10/1〜1/50(質量比)となる量、(c)エステル基及び/又はアミド基で分断されている総炭素数12〜24の炭化水素基を1〜3個と、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である4級アンモニウム塩化合物、3級アミン化合物から選ばれる1種以上の化合物を3〜30質量%、並びに(d)水。
(a)成分、(b)成分は上記した繊維製品処理剤であるから、以下、(c)成分、(d)成分及びその他の成分について説明する。
〔(c)成分〕
(c)成分は、エステル基及び/又はアミド基で分断されている総炭素数12〜24の炭化水素基を1〜3個と残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である4級アンモニウム塩化合物、3級アミン塩化合物であり、具体的に好適な(c)成分としては下記一般式(3)の化合物を挙げることができる。
[式中、
3a、R3b、R3cはそれぞれ同一、又は異なっていても良く、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、又はエステル基又はアミド基で分断されている炭素数14〜26のアルキル基、又はアルケニル基である。但し、少なくとも一つはエステル基又はアミド基で分断されている炭素数14〜26のアルキル基、又はアルケニル基である。R3dは、水素、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、Xは陰イオン基を示す。]
より具体的には一般式(4)の化合物が好ましい。
〔式中、
4aは、炭素数14〜24、好ましくは16〜20のアルキル基、又はアルケニル基であり、
4bは、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、あるいはR4f−[E−R4g−で示される基であり(ここで、R4fは、炭素数14〜24のアルキル基、又はアルケニル基、R4gは、炭素数1〜6のアルキレン基であり、Eは−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基、dは0又は1の数である。)、
4cは、R4h−[F−R4g−で示される基であり(ここで、R4hは、炭素数14〜24のアルキル基、又はアルケニル基、R4gは、炭素数1〜6のアルキレン基であり、Fは−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基、iは0又は1の数である。)、あるいは炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、
4dは、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、
4eは、炭素数1〜6のアルキレン基であり、
Dは−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、
cは0又は1の数であり、
は陰イオン基である〕。
一般式(4)の化合物において、R4aは炭素数15〜19のアルキル基、又はアルケニル基が好ましく、R4bはR4f−[E−R4g−で示される基が好ましく、R4fは炭素数15〜19のアルキル基、又はアルケニル基が好ましく、D,Eは−COO−、−CONH−が好ましく、c,dは少なくとも一つが1の数、好ましくは全てが1の数であることが好ましい。R4cはメチル基、ヒドロキシエチル基が好ましい。
4dは水素、メチル基が好ましく、R4e、R4gはエチレン基又はプロピレン基が好ましい。Xはハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜18の脂肪酸イオンが好適である。
<(d)成分>
(d)成分は水であり、水中に微量に存在するカルシウム、マグネシウムなどの硬度成分や鉄などの重金属を除去した水が好ましく、イオン交換水又は蒸留水を用いることができる。また、水を殺菌又は滅菌する目的から少量の塩素化合物を含有してもよい。
<その他成分>
液体柔軟剤組成物には、柔軟効果をさらに向上させる目的、及び貯蔵安定性の点から、(e)成分として炭素数12〜24の脂肪酸及び非イオン界面活性剤から選ばれる界面活性剤を含有することが好ましい。
脂肪酸〔以下(e1)成分という〕としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、エルカ酸、ベヘニン酸が好ましく、特にパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸が好適である。
非イオン界面活性剤〔以下(e2)成分という〕としては、炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、特に下記一般式(5)の非イオン界面活性剤が良好である。
5a−F−〔(R5bO)−R5c (5)
〔式中、
5aは、炭素数8〜18、好ましくは炭素数10〜16のアルキル基、又はアルケニル基であり、
5bは、炭素数2又は3のアルキレン基、好ましくはエチレン基であり、
5cは、炭素数1〜3のアルキル基、又は水素原子であり、
eは2〜100、好ましくは5〜80、より好ましくは5〜40、特に好ましくは10〜60の数であり、
Fは−O−、−COO−,−CON−又は−N−であり、Fが−O−又は−COO−の場合gは1であり、Fが−CON−又は−N−の場合gは1又は2である〕。
一般式(5)の化合物の具体例としては、以下の化合物を挙げることができる。
5a−O−(CO)−H
〔式中、R5aは前記の意味を示す。hは8〜100、好ましくは10〜60の数である。〕
5a−O−(CO)−(CO)−H
〔式中、R5aは前記の意味を示す。i及びjはそれぞれ独立に2〜40、好ましくは5〜40の数であり、(CO)と(CO)はランダム又はブロック付加体であってもよい。〕
〔式中、R5aは前記の意味を示す。k及びlはそれぞれ独立に0〜40の数であり、k+lは5〜60、好ましくは5〜40の数である。R5d、R5eはそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である〕。
なお、(e)成分は、(a)成分中の(a21)成分と類似もしくは同一になる場合があり、液体柔軟剤組成物中では区別することができない。しかし、(a21)成分は(a1)成分を乳化する工程に用い、柔軟効果を向上させる作用を有するものであり、(e)成分は(a)〜(d)成分と共に組成物を製造する工程で使用され、柔軟剤の貯蔵安定性を改善できる作用を有するものである。よって、(e)成分と(a21)成分とは、液体柔軟剤組成物の製造工程における使用段階が異なり、それぞれの添加により発現される作用も異なるものである。
液体柔軟剤組成物は、必要に応じて(f)成分として無機塩を含有することができる。無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムが貯蔵安定性の点から好ましい。
本発明の組成物は、必要に応じて(g)成分として溶剤を含有してもよい。具体的には、エタノール、イソプロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールから選ばれる溶媒であり、特にエタノールが匂いの点から好ましい。
本発明の組成物は、通常の繊維処理剤に使用される香料((h)成分、特に好ましくは、特開平8−113871号公報記載の成分(c)及び(d)にて示された香気成分の組み合わせ)を含有してもよい。
本発明の組成物は、分子内に発色団としてアゾ基、フタロシアニン基、トリフェニルメタン基、キサンタン基、アントラキノン基を有し、かつ水溶性、水分散性を高める官能基として、スルホン酸基、アミノ基、カルボキシル基、ポリオキシアルキレン基を有する染料((i)成分)を含有していてもよい。
本発明の組成物は匂い安定性、色相安定性を向上する目的でキレート剤((j)成分)を配合することができる。(j)成分はアミノポリカルボン酸、ホスホン酸、及びこれらの塩から選ばれる化合物である。
アミノポリカルボン酸としては、分子中に−N(CHCOOM)で示されるイミノジ酢酸基が少なくとも1つ以上、好ましくは1又は2つ有する分子量180〜1000、好ましくは250〜600の化合物が好適である。より具体的には、ニトリロ3酢酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、アスパラギンサン酸2酢酸、グルタミン酸2酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸を挙げることができ、特にエチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、アスパラギンサン酸2酢酸、グルタミン酸2酢酸が好適である。
ホスホン酸としては、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸およびその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、トリメチレンホスホノアミン挙げることができ、特にエタン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸が好適である。
塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、及びアルカノールアミン塩、鉄塩、ニッケル塩、クロム塩、亜鉛塩が好ましく、特にナトリウム塩、カリウム塩、鉄塩が好適である。
本発明では(j)成分としてエチレンジアミン4酢酸及びそのナトリウム塩、カリウム塩、鉄塩が最も好ましい。また、本発明の効果に影響を与えない量の消泡シリコーン、酸化防止剤、防腐剤を含有することもできる。
(a)成分の含有量は、ジメチルポリシロキサン化合物の含有量として0.2〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.3〜2.0質量%、特に好ましくは0.5〜1.5質量%である。
(c)成分の含有量は3〜30質量%が好ましく、より好ましくは4〜25質量%、特に好ましくは10〜25質量%である。
さらに(a1)成分/(c)成分を質量比で1/100〜1/1が好ましく、より好ましくは1/80〜1/5、特に好ましくは1/50〜1/10である。
(e)成分の含有量は、貯蔵安定性改善効果、柔軟性向上効果の点から、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜8質量%、特に好ましくは1.5〜8質量%である。
(e1)成分の含有量は、好ましくは0.1〜8質量%、より好ましくは0.1〜5質量%、特に好ましくは0.1〜3質量%である。
(e1)成分/(c)成分は、柔軟性改善効果の点から質量比で1/200〜1/2、好ましくは1/100〜1/5、より好ましくは1/80〜1/8が好適である。
(e2)成分の含有量は、貯蔵安定性を改善させる目的から、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.1〜8質量%、特に好ましくは1〜6質量%である。
(f)成分、(g)成分の含有量は、貯蔵安定性を改善する目的から、(f)成分は、好ましくは0.001〜5質量%、より好ましくは0.001〜3質量%、特に好ましくは0.005〜0.5質量%、(g)成分は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.1〜8質量%、特に好ましくは0.3〜5質量%である。(h)成分は、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.1〜3質量%、特に好ましくは0.2〜1.5質量%である。(i)成分は、好ましくは0.1〜100mg/kg、より好ましくは0.1〜80mg/kg、特に好ましくは1〜60mg/kgである。(j)成分は、好ましくは0.001〜0.05質量%、より好ましくは0.001〜0.03質量%、特に好ましくは0.005〜0.02質量%である。
なお、脂肪酸塩類などの界面活性剤にはナトリウム塩やカリウム塩が含まれているが、このような界面活性剤の使用によって組成物に混入する無機塩は、上記(f)成分の含有量の制限を受けるものではない。
液体柔軟剤組成物は、上記した(a)成分、(b)成分、及び(c)成分などを(d)成分である水に溶解、又は分散させた水溶液の形態であり、(d)成分の組成物中の含有量は30〜95質量%が好ましく、より好ましくは50〜85質量%である。なお、(d)成分の含有量は、(a)成分などに含まれている水の量も合わせたものである。
液体柔軟剤組成物は、貯蔵安定性の点から、組成物の20℃におけるpHを1〜8.5、更に1〜8、特に2〜8に調整することが好ましい。pHは(株)堀場製作所製pHメータD-52S、pH電極6367-10Dを用いて測定したものである。pH調整剤としては、塩酸、硫酸、燐酸などの無機酸や(e1)成分を酸剤として用いることができ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどをアルカリ剤として用いることができる。
<柔軟剤組成物の製造方法>
本発明の組成物は、例えば、(d)成分の水に(e2)成分、(g)成分を溶解させ、40〜70℃、好ましくは45℃〜65℃に加熱昇温し、その後、場合によっては(e1)成分、(b)成分を予め(c)成分と予備混合し溶融させた混合物を添加して攪拌混合後、所定のpHに調整し、(f)成分を添加する。次いで(h)成分、(i)成分を添加し、冷却した後に、(j)成分、予め調製した(a)成分を添加する方法を適用できる。尚、(g)成分の一部又は全量を予め(b)成分と混合して添加しても良い。
このような製造方法により得た組成物であると、柔軟性向上効果、配合安定性、貯蔵安定性が良いという効果を得ることができるが、(a1)成分、(a2)成分を組成物の調製時に個別に添加した後、乳化させる方法で得た組成物では、前記の効果を得ることができない。
本発明の繊維製品処理剤及びそれを用いた液体柔軟剤組成物は、衣料、寝具類(掛け布団カバー、敷き布団カバー、毛布カバー、枕カバー、タオルケットなど)、各種タオル類、足拭きマットなどのほか、家庭内で使用し、洗濯が必要な繊維製品全般に適用することができる。
上記の繊維製品は、繰り返し洗濯、着用した場合には、どうしても着用中のよれ、すれや洗濯浴中の機械力による衣類の劣化による風合い低下することが避けられないが、本発明の繊維製品処理剤及びそれを用いた液体柔軟剤組成物を用いることで、風合いの低下を抑制して、好ましい風合いを長持ちさせることができるようになるため、本発明の繊維製品処理剤及びそれを用いた液体柔軟剤組成物は、風合い劣化抑制剤(又は風合い付与剤や風合い回復剤)として適用できる。
また、本発明の繊維製品処理剤及びそれを用いた液体柔軟剤組成物は、繊維製品に対して吸水性を付与できる点で優れているため、衣類の中でも肌着、寝間着、寝具類、タオル類、足拭きマットなどの吸水性の発現が重要な要素となる繊維製品の処理用として好適である。このため、本発明の繊維製品処理剤及びそれを用いた液体柔軟剤組成物は、吸水性が低い繊維製品の吸水性を高めるための吸水性向上剤(又は吸水性改善剤、吸水性付与剤)として使用することができる。
本発明の繊維製品処理剤及び液体柔軟剤組成物は、通常のプラスティック製包装容器に充填した製品として、一般消費者に供給される。また、これら容器には、本発明の効果である衣類の劣化を防止する旨及び吸水性を向上する旨の表示を付すことができる。
実施例及び比較例
下記の繊維製品処理剤を用い、下記の処理方法により繊維製品を処理した。
<繊維製品処理剤>
<(a)成分の乳化物の調製>
下記(a−1)〜(a−5)成分を調製する際の高せん断力は、ウルトラターラックスT−20(IKA製、シャフトジェネレーターS25−25F)を用いた。また、粒子径の調節は回転数を変えることで行った。
(a−1):平均付加モル数5モルのポリオキシエチレンラウリルエーテル5gを、シリコーン化合物(25℃における粘度500,000mm/s)300gに高せん断力をかけながら添加し、さらに10分間、高せん断力で攪拌し続けた。その後、イオン交換水を30g添加し、次に平均付加モル数2モルのポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム2g、平均付加モル数40モルのポリオキシエチレンミリスチルエーテル15gを加え、さらに高せん断力下、攪拌を30分間続け、その後、水を248g加えて攪拌した。このものの平均粒子径は500nmであった。
(a−2):(a−1)成分において、25℃における粘度200,000mm/sのシリコーン化合物を用いたシリコーン乳化物。平均粒子径は500nmであった。
(a−3):特開平10−219567号公報の実施例に記載のB5成分を10%含有する水溶液500mlに、500gのシリコーン化合物(25℃における粘度500,000mm/s)を高せん断力下、90分分間攪拌を続けて得られた平均粒子径400nmのシリコーン乳化物。
(a−4):(a−1)成分において、平均粒径を2000nmに調整したシリコーン乳化物。
(a−5):(a−1)成分において、25℃における粘度50,000mm/sのシリコーン化合物を用いたシリコーン乳化物。平均粒子径は2000nm。
上記(a−1)〜(a−5)成分は調製後、400メッシュの金網で常圧下で、ろ過して使用した。
(c−1)の製造
N−(3−アミノプロピル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアミンと
硬化牛脂脂肪酸を1/1.9のモル比で公知の方法に従って脱水縮合させた。反応物中の脂肪酸含量が5%になった時点で反応を終了させた。主成分の構造は下記の通りである。(c)成分としての含有量は95%であった。
(c−2)の製造
トリエタノールアミンと硬化牛脂脂肪酸を1/1.8のモル比で公知の方法に従って脱水縮合させた。反応物中の脂肪酸含有量が3%になった時点で反応を終了させた。次に脱水縮合物に対して10%相当量のエタノールを加えた。次にアミンに対して0.98当量のジメチル硫酸を用いて公知の方法に従って4級化させた。その後、固形分含有量が90%になるように、エタノールを加えた。主成分の構造は以下の通りである。(c)成分とてしての含有量は88%であった。
(c−3)の製造
(c−1)に対して10質量%のエタノールを加え、アミンに対して0.98当量のメチルクロリドを用いて公知の方法で4級化させた。その後、固形分含有量が90%になるように、エタノールを加えた。主成分の構造式は以下の通りである。(c)成分としての含有量は84%であった。
(c−4)の製造
脂肪酸としてオレイン酸を用いた以外は(b−2)の製造方法に従って製造した。(c)成分としての含有量は87%であった。
上記(c−1)〜(c−4)の化合物は、公知の方法、または特開平11−229273号公報記載の方法により製造した。表1にまとめて示す。
<繊維製品処理剤による処理方法(風合いの評価)>
市販の青色のポロシャツ(ブランド名:Big Jemuson、木綿100%,新品)を5枚用意し、全自動洗濯機(ナショナルNA−F60E)を用い、市販の弱アルカリ性洗剤(商品名アタック,花王(株)製)を用いて洗濯処理した(標準コース,洗剤濃度0.0667質量%,水道水40L使用,水温20℃)。最終濯ぎ水が入る段階で取り出し、続いて以下の浴処理を行った。
5Lのたらいに水道水5Lを入れ、上記の処理剤(a−1)〜(a−5)をシリコーン濃度が50ppmになるように溶解させた。処理液中に洗濯した2枚のポロシャツを5分間浸漬し、その後、洗濯機で脱水し、自然乾燥した。その後、洗濯〜浸漬〜脱水の処理を1回として、計50回繰り返した。
<風合いの評価基準>
訓練された評価者10名により、ポロシャツの新品(未処理)と処理後のポロシャツの形態と風合いを比較し、以下の基準で表2に示す処理回数ごとに判定した。平均点を求め、次のランク付けを行った。○:平均点が1.3〜2.0、□:平均点が0.6〜1.2、△:平均点が0.1〜0.5、×:平均点が0以下
(形態及び風合い)
新品とほぼ同等の形態と風合いを維持していた:+2
新品よりやや劣るが、衣類として良好な形態と風合いを維持していた:+1
新品よりも形態と風合いが劣化していた:0
新品よりも著しく形態と風合いが劣化していた:−1
<繊維製品処理剤による処理方法(吸水性の評価)>
市販のタオル(木綿100%,新品)2kgを全自動洗濯機(ナショナルNA−F60E)を用い、市販の弱アルカリ性洗剤(商品名アタック,花王(株)製)を用いて洗濯処理した(標準コース,洗剤濃度0.0667質量%,繊維製品処理剤量5g,水道水40L使用,水温20℃)。その後、タオルを25℃、40%RH条件下で自然乾燥し、この洗濯〜乾燥の処理を1回として計10回繰り返した。
<吸水性の評価基準>
処理した木綿タオルのパイル部分を15mm×20mmに切り取ったものを、20℃の水道水を500ml入れた縦15cm×横20cm×厚み5cmのプラスチック製トレイに浮かべた。そして、完全に沈むまでの時間をストップウオッチで計測した。計10点を測定した平均を求め、下記の基準で評価した。
平均が100秒未満:○
平均が100秒以上600秒未満:△
平均が600秒以上:×
表2中、(a−6)は一般的に繊維処理として使用されている流動パラフィン(コスモホワイトP)による処理、(a−7)は上記繊維処理剤を使わない場合(洗剤のみ)である。
表4に示す液体柔軟剤組成物(質量%表示)を下記の方法により製造した。各配合例で用いた(a)成分は上記した(a−1)〜(a−4)成分であり、(c)成分は製造例で合成した上記(c−1)〜(c−4)の化合物であり、(b)成分、(d)〜(j)成分は表3のものである。風合いの評価は、実施例の評価方法に準じた。
<液体柔軟剤組成物の製造法>
最終の柔軟剤組成物が300gになるように下記の各成分を使用し柔軟剤組成物を製造した。一枚の長さが2.5cmのタービン型羽根が3枚ついた攪拌羽根をビーカー底面より1cm上部に設置した、500mLのガラスビーカーに必要量の95質量%イオン交換水(d)を入れ、ウォーターバスで62℃まで昇温した。500rpmで攪拌しながら、融解した(e2)成分を添加した、次に(c)成分と(e1)成分、(b)成分、及び(g)成分を予め予備混合し70℃で溶融させた予備混合物を添加した。
次に、次に所定のpHにするのに必要な量の35%塩酸水溶液、及び/又は48%水酸化ナトリウム水溶液を添加した。更に攪拌しながら(f)成分を添加し、10分間攪拌した。その後、(h)成分、(i)成分を添加し、5分間攪拌した後、5℃のウォーターバスで30℃まで冷却し、(j)成分、(a)成分を添加し更に5分間混合した。最後に再度pHを確認し、必要に応じて35%塩酸水溶液、及び/又は48%水酸化ナトリウム水溶液を用いて調整した。記載の範囲では(b−1)成分はほぼすべて塩酸塩の状態で組成物に存在する。
(3)液体柔軟剤組成物による処理方法(風合いの評価)
市販の青色のポロシャツ(ブランド名:Big Jemuson、木綿100%,新品、250g/1枚)を5枚用意し、全自動洗濯機(ナショナルNA−F60E)を用い、市販の弱アルカリ性洗剤(商品名アタック,花王(株)製)を用いて洗濯処理した((標準コース,洗剤濃度0.0667質量%,柔軟剤組成物量10g,水道水40L使用,水温20℃)、2回目の濯ぎ時に表4の液体柔軟剤組成物を用いて柔軟処理をした。その後、ポロシャツを25℃、40%RH条件下で自然乾燥し、計50回繰り返した。
(形態、風合いの評価基準)
訓練されたパネラー10名により、ポロシャツの新品(未処理)と処理後のポロシャツの形態と風合いを比較し、以下の基準で処理回数ごとに判定した。平均点を求め、次の基準でランク付けした。◎:1.7〜2.0、○:1.3〜1.6、□:0.6〜1.2、△:0.1〜0.5、×:0以下
新品とほぼ同等の形態と風合いを維持していた:+2
新品よりやや劣るが、衣類として良好な形態と風合いを維持していた:+1
新品よりも形態と風合いが劣化していた:0
新品よりも著しく形態と風合いが劣化していた:−1
(4)液体柔軟剤組成物による処理方法(吸水性の評価)
市販の木綿タオル(綿100%,新品)2kgを全自動洗濯機(ナショナルNA−F60E)を用い、市販の弱アルカリ性洗剤(商品名アタック,花王(株)製)を用いて洗濯処理した(標準コース,洗剤濃度0.0667質量%,表4記載の柔軟剤組成物量10g,水道水40L使用,水温20℃)。その後、タオルを25℃、40%RH条件下で自然乾燥し、この洗濯〜乾燥の処理を1回として計10回繰り返した。
(吸水性の評価基準)
上記の処理をした木綿タオルのパイル部分を15mm×20mmに切り取ったものを、20℃の水道水を500ml入れた、縦15cm×横20cm×深さ5cmのプラスチック製トレイに浮かべた。そして、完全に沈むまでの時間をストップウオッチで計測した。計10点を測定した平均を求め、下記の基準で評価した。
平均が100秒未満:○
平均が100秒以上600秒未満:△
平均が600秒以上:×
(衣類の部分的濃色化)
グレーのYシャツ(木綿/ポリエステル=50%/50%,新品)を5枚用意し、全自動洗濯機(ナショナルNA−F60E)を用い、市販の弱アルカリ性洗剤(商品名アタック,花王(株)製)を用いて洗濯処理した((標準コース,洗剤濃度0.0667質量%,柔軟剤組成物量10g,水道水40L使用,水温20℃)、1回目の濯ぎが終了し、脱水後の衣類に、表4記載の柔軟剤組成物を40℃で1ヶ月間保存したもの20gを、直径5cmの円内に均一になるように直接付着させ、洗濯工程の次の工程を行った。その後、Yシャツを25℃、40%RH条件下で自然乾燥し、付着した部分を目視観察した。
○:部分的な濃色化は見られない
□:若干、斑点状の濃色化が見られるが、許容範囲内である。
*1:(c)成分からのキャリーオーバー含めた配合量
*2:(c)成分の配合量は固形分としての配合量
*3:pH調整は、0.1N塩酸水溶液及び0.1N水酸化ナトリウム水溶液で行った。

Claims (2)

  1. (a)繊維製品処理剤をジメチルポリシロキサンとして0.2〜5.0質量%、
    (c)エステル基及び/又はアミド基で分断されている総炭素数12〜24の炭化水素基を1〜3個と、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である4級アンモニウム塩化合物、3級アミン化合物から選ばれる1種以上の化合物を3〜30質量%、並びに
    (d)水を含有しており、
    (a)繊維製品処理剤が、(a)下記(a1)成分、(a21o)成分、(a21w)成分、(a22)成分及び水を含有し、ジメチルポリシロキサン化合物が平均粒径50〜900nmの乳化物として含有されているものである繊維製品用の液体柔軟剤組成物。
    (a1)25℃における粘度が10万〜100万mm 2 /sのジメチルポリシロキサン化合物
    (a21o)一般式(1)においてnが2〜8の化合物
    (a21w)一般式(1)においてnが20〜50の化合物
    (a22)陰イオン界面活性剤
    1a −O−(AO)n−H (1)
    〔式中、R 1a は炭素数10〜16の炭化水素基であり、Aはエチレン基又はプロピレン基であり、nは平均付加モル数。〕
  2. 更に、(b)成分として、炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を(b)成分/(a1)成分=10/1〜1/50(質量比)となる量で含有する請求項1記載の繊維製品用の液体柔軟剤組成物。
JP2005074295A 2005-03-16 2005-03-16 繊維製品処理剤 Active JP4757515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005074295A JP4757515B2 (ja) 2005-03-16 2005-03-16 繊維製品処理剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005074295A JP4757515B2 (ja) 2005-03-16 2005-03-16 繊維製品処理剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006257565A JP2006257565A (ja) 2006-09-28
JP4757515B2 true JP4757515B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=37097135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005074295A Active JP4757515B2 (ja) 2005-03-16 2005-03-16 繊維製品処理剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4757515B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100963879B1 (ko) 2007-12-31 2010-06-16 코오롱패션머티리얼 (주) 초박지 원단 및 그의 제조방법
KR102433347B1 (ko) * 2015-12-22 2022-08-17 도레이첨단소재 주식회사 전이 안정성이 우수한 친수성 장섬유 스펀본드 부직포 및 그 제조방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09228255A (ja) * 1996-02-15 1997-09-02 Toshiba Silicone Co Ltd 繊維処理剤
JPH10140480A (ja) * 1996-11-07 1998-05-26 Toshiba Silicone Co Ltd 繊維処理剤
JP4554175B2 (ja) * 2003-08-08 2010-09-29 花王株式会社 繊維製品処理剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006257565A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4021152B2 (ja) アルカノールアミン、ジカルボン酸及び脂肪族アルコールから誘導されるエステル並びにそれから得られるカチオン界面活性剤
WO2001053599A1 (fr) Composition de finition adoucissante
EP0656048B1 (en) Liquid softener composition
JP4593454B2 (ja) 液体柔軟剤組成物
EP1359211B1 (en) Fiber softening compositions containing non-ionic surface active agents
JP4757515B2 (ja) 繊維製品処理剤
JP5281257B2 (ja) 洗濯方法
JP4467837B2 (ja) 繊維製品用柔軟剤組成物
JP5292606B2 (ja) 衣料用液体洗浄剤組成物
JP2008093581A (ja) 水中油型エマルションの製造方法
JP4368785B2 (ja) 液体柔軟剤組成物
JP3916848B2 (ja) 柔軟剤組成物
JP2004263347A (ja) 透明柔軟剤組成物
JP5214122B2 (ja) 乳化組成物の製造方法
GB2114619A (en) Softening fabrics
JP4699135B2 (ja) 繊維製品処理剤の製造方法
JP2951776B2 (ja) 液体柔軟仕上剤
JP2017066569A (ja) 液体柔軟剤組成物
JP2951777B2 (ja) 液体柔軟仕上剤
JP2983760B2 (ja) 液体柔軟仕上剤
JP6339874B2 (ja) エマルション組成物の製造方法
JP2994894B2 (ja) 液体柔軟仕上剤
JP2021138890A (ja) 繊維製品用洗浄剤組成物
JP2851686B2 (ja) 液体柔軟仕上剤
JP2021095495A (ja) 繊維製品用洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110601

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4757515

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250