JP5137497B2 - 電線用難着雪リング - Google Patents

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Description

本発明は、降雪地方において外層に撚り溝のある電線に装着して、電線着雪を防止するために使用される難着雪リングであって、特に、電線外形に多少の相違があっても容易に装着し得るフリーサイズ型の難着雪リングに関するものである。
従来から、積雪地域を通過する送電線への電線着雪を防ぐために、所定間隔で難着雪リングを電線外周に装着することがしばしば行われている。
この種の難着雪リングとしては、通常、ゴムやプラスチック等からなるものが一般的であり、さらに送電線への装着が容易なように、例えば難着雪リングを周方向の2箇所で切開し、これら2箇所の切開部分に各々雄型・雌型の嵌合部を設けたり(特許文献1)、難着雪リングを1箇所でのみ切開し、この切開部分に雄型・雌型の嵌合部を設け、他端側に屈曲部を設けて屈曲自在にしたり(特許文献2)している。
特開平7−327313号公報 特開2004−229334号公報
以下に、特許文献1に記載されている難着雪リングを、従来の難着雪リングの例として、その特許文献1の図1により説明する。
図1が示す従来の難着雪リング10は、リング状の難着雪リングの本体を2箇所で切開して、ハーフリング1と2としたもので、その一端側で両ハーフリングの1と2bがヒン部4の軸部(10,16)により回転自在に軸支され、他端は一方のハーフリング1の端部には嵌合雌部3が、他方のハーフリング2の端部には嵌合雄部12が設けられていて、この難着雪リングを送電線へ装着する際には、この嵌合雌部3と嵌合雄部12とを嵌合させて、送電線に所定間隔で装着できるようになっている。
ところで特許文献1に示す難着雪リングも含めて、従来の難着雪リングの内面形状は、いずれも難着雪リングが装着される送電線の標準外径Dに合わせて、内面形状が真円に形成されている。
ところで、難着雪リングが装着される送電線の外径は、もともと標準外径Dを中心に多少のばらつきが許容差として認められており、加えて送電線の製造メーカーが多いこともあって、送電線の外径は送電線毎にばらついている、というのが実態である。
そのため、仮に送電線の外径が標準外径Dよりも小さい場合には、難着雪リングの内面と送電線の外面との間に隙間ができ、難着雪リングを送電線にしっかりと固定できず、送電線が微風振動などで数10ヘルツの振動などが生ずると、送電線の長手方向に難着雪リングが移動して所々に集積してしまい、難着雪リングの所定の取り付け間隔が大幅に乱れて、本来の状態である送電線に難着雪リングを所定間隔で装着されなくなり、難着雪効果が大幅に低下するという問題があった。
逆に送電線の外径が標準外径Dよりも大きい場合には、難着雪リングに弾性があるため僅かな差であれば少し無理をすれば装着できる場合もあるが、こうした場合には難着雪リングが破損したり寿命が低下したりする問題があると共に、ある誤差以上になると装着することができなくなるという問題があった。
以上のように、従来の内面形状が真円である難着雪リングの場合には、この難着雪リングを装着する送電線の外径が標準外径Dから外れていると、その誤差が送電線に許容されている許容誤差範囲内であっても、正常に装着できない場合がある、という問題があった。
また、古い電線であったり、強い腐食性環境下にあったりする送電線では、同一サイズの電線であっても電線内外表面に形成された腐食生成物のために外形が増大していて、適合サイズの難着雪リングであっても装着できない場合があった。この様な状況下では、折角用意した難着雪リングは無駄となり、施工不可能となって予定した取付工事が出来ないばかりか、難着雪リングそのものの成型金型を新規に製造しなければならないなど、多大な費用と時間とを必要とすするなどの不都合があった。
そこで本発明の目的は、送電線の外径のばらつきが許容誤差の範囲内であれば、外径のばらつきに関わらず、送電線の長手方向に対して所定間隔で確実に装着できる難着雪リングを提供することにある。
前記課題を解決して所望の目的を達成すべく、本発明の難着雪リングは、次のような手段を用いる。
(1)係脱自在の開放端部を有して開閉自在の環状体に形成され、電線に装着するための難着雪リングであって、
前記開放端部は、一方の開放端の係止突起と、他方の開放端の前記係止突起を嵌合係止する嵌合溝と、を備え、
前記環状体の丸形断面の所定箇所には、断面が波形のヒンジ部を形成する。
(2)係脱自在の開放端部を有して開閉自在の環状体に形成され、電線に装着するための難着雪リングであって、
前記開放端部は、一方の開放端の係止突起と、他方の開放端の前記係止突起を嵌合係止する嵌合溝と、を備え、
前記環状体の2つの開放端間の所定箇所には、切り込み溝を形成する、ことを特徴とする難着雪リング
(3)(1)または(2)の難着雪リングにおいて、
前記環状体の中心から外側を向いた外表面に、肉厚を増加させて突設された環状のリブを形成する。
また、本発明の難着雪リングは、次のような手段を用いることができる。
(A)送電線に所定間隔で装着される難着雪リングにおいて、難着雪リングの周上面交互複数ヶ所に、複数の切り込み溝(6a),(6b)を設ける。
このような(A)の難着雪リングによれば、送電線が標準外径Dよりも細い場合には、難着雪リングの複数の切り込み溝(6a),(6b)が嵌着力によって伸縮自在に変形する結果、標準外径Dよりも太い場合でも送電線の表面を確実に把持できるようになる。
(B)本発明の難着雪リングは、(A)の難着雪リングの複数の切り込み溝(6a),(6b)を省略し、その代わりに、ヒンジ部(3)と同様な形状のヒンジ部(3a)またはおよび(3b)を設ける。
このようにしてなる(B)の難着雪リングによれば、難着雪リングを装着する送電線の外径が、送電線の標準外径Dより太くなった場合でも、複数ヶ所に設けたヒンジ部が嵌着力により変形して、周方向に伸びる伸び率を大きく設定することが出来るため、その外径変動に十分対応して送電線に容易に装着できる。
以上のように本発明によれば、送電線の外径が標準電線の外形よりも太くなった場合でも問題なく対応でき、送電線の長手方向に対して所定間隔で確実に装着できる難着雪リングを提供することができる。
以下に、本発明の難着雪リングを、添付の図を用いて詳細に説明する。尚、実施例に係る図1と図2とでは、同一部分には同一の符号を付してある。
図1及び図2は、本発明の難着雪リングの一実施例を示すものであり、図1は、難着雪リングの周方向交互に切り込み溝を設けたタイプのものであって、図1(イ)は送電線に装着する難着雪リングの嵌合前の斜視図、図1(ロ)は電線(C)に嵌着した状態を示す正面図である。
図1が示すように、本発明の難着雪リング1は、切開部分を広げた状態で送電線(C)に被せ、難着雪リング1の背面部の溝壁部(7a),(7b)を取り付け治具にて引き寄せ、嵌合雌部4と嵌合雄部5とを嵌合させ、例えば、送電線上に、300mm〜500mmの間隔でしっかりと固定する。この取り付け作業において、電線外形が腐食などで太くなっていても、難着雪リングの周方向交互に複数の切り込み溝を設けてあるので、前記切り込み溝が図1(ロ)のように開いて難着雪リングの内周長が実質的に伸びることにより、取り付け作業に支障を来さなくなるのである。なお、この切り込み溝の長さとしては、難着雪リングの材料や材質にもよるが、リング横幅の3/4または4/5の程度まで深くすることができ、そのとき溝の先端部は丸形とするとよい。
図2が示す他の実施例の難着雪リング10の特徴は、断面が波形のヒンジ部(3)と同様な形状のヒンジ部(3a)またはおよび(3b)を設けたことにより、前記したように、電線外形が腐食などで太くなっていても、難着雪リングの周方向に複数ヶ所のヒンジ部を設けたことにより、該ヒンジ部が変形伸張して電線の外形増大に容易に対応できるようにしたものである。
ここでの難着雪リング10の断面波形のヒンジ部(3)(3a)(3a)については、難着雪リングの丸形断面の肉厚よりも薄く設定して、その断面をW型やU型などの波状に形成してヒンジ構造とし、弾力性・伸縮性・開閉性などを向上させたものである。
本発明の難着雪リング1または10の材質は、従来のものと同様にゴムやプラスチック等からなるものである。因みに、プラスチックとしては、例えばポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイドあるいはポリカーボネート等の既に難着雪リングの材料として公知の種々の樹脂が使用可能である。
ところで、難着雪リングに使用される前記ゴムやプラスチックは一般的に硬質であるから、電線に嵌着した場合に相互に馴染みにくくまた周方向に滑りやすくなり、所定の把持力を得にくい場合があるが、この様な場合には、例えば、本願発明の図1、2に示すバリ状の突起の補正リブ(2a,2b)でリングの外面周方向全体に亘って、あるいは間歇的に設けるようにすると、把持力が安定して好ましい。
また前述した実施例は、難着雪リング1または10の周方向に2箇所または3箇所の切り込み溝およびヒンジ部を設けた例で説明しているが、本発明はこのような形状および設置箇所数に限定されるものではなく、電線外径に応じて難着雪リングの大きさも変更されるので適宜変更できるものであることは言うまでもない。
以上述べたように、本発明の難着雪リングによれば、送電線の外径のばらつきが許容誤差の範囲を超えていても、外径のばらつきに関わらず、送電線の長手方向に対して所定間隔で確実に固定・装着できる難着雪リングを提供することができる。
本発明の難着雪リングの一実施例を示すもので、(イ)は斜視図、(ロ)は電線に嵌着した側面図である。 本発明の難着雪リングの他の実施例を示すもので、(イ)は難着雪リングの斜視図、(ロ)は電線に嵌着した場合の正面図、(ハ)はその側面図である。
符号の説明
1 第1実施例の難着雪リング
2a,2b 補強リブ
3,3a,3b ヒンジ部
4 係止突起(開放端部の一方の開放端に配設)
5 嵌合溝(開放端部の他方の開放端に配設)
6a,6b 切り込み溝
7a,7b 溝壁部
10 第2実施例の難着雪リング
C 電線

Claims (2)

  1. 係脱自在の開放端部を有して開閉自在の環状体に形成され、電線に装着するための難着雪リングであって、
    前記開放端部は、一方の開放端の係止突起と、他方の開放端の前記係止突起を嵌合係止する嵌合溝と、を備え、
    前記環状体の丸形断面の所定箇所には、断面が波形のヒンジ部を形成し、
    前記環状体の前記2つの開放端間の所定箇所には、切り込み溝を形成する、ことを特徴とする難着雪リング。
  2. 請求項1に記載の難着雪リングにおいて、
    前記環状体の中心から外側を向いた外表面に、肉厚を増加させて突設させた環状のリブを形成する、ことを特徴とする難着雪リング。
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