JP5136816B2 - ナノ粒子含有潤滑油組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、摺動部位に適用するナノ粒子含有潤滑油組成物に係り、更に詳細には、内燃機関に広く適用されている摺動部品に適用され、摩擦係数を低減することができるナノ粒子含有潤滑油組成物に関する。
地球全体の温暖化、オゾン層の破壊など地球規模で環境問題が大きくクローズアップされている。とりわけ、地球全体の温暖化に大きな影響があるといわれているCO削減については各国その規模値の決め方をめぐって大きな関心を呼んでいる。
CO削減については、自動車の燃費の削減を図ることが大きな課題の一つであり、潤滑油が果たす役割は大きい。
潤滑油における省燃費対策としては、(1)低粘度化による、流体潤滑領域における粘性抵抗及びエンジン内の撹拌抵抗の低減、(2)最適な摩擦調整剤と各種添加剤の配合による、混合及び境界潤滑領域下での摩擦損失の低減、が提言されており、摩擦調整剤としてはジチオカルバミン酸モリブデン(MoDTC)やジチオリン酸モリブデン(MoDTP)といった有機モリブデン化合物を中心に多くの研究がなされており、従来の鋼材料から成る摺動面においては、使用開始初期に優れた低摩擦係数を示す有機モリブデン化合物を配合した潤滑油が適用され、効果を上げていた(特許文献1参照)。
特開平8−20786号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された潤滑油においても、最近の更なる省燃費化に対しては、その効果が十分ではなく、更なる摩擦係数の低減が望まれていた。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低い摩擦係数を発現し、更なる省燃費化を実現し得るナノ粒子含有潤滑油組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、基油に水酸基を有する添加剤とナノ粒子を添加することなどにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のナノ粒子含有潤滑油組成物は、基油と水酸基を有する添加剤とナノ粒子を含有して成るナノ粒子含有潤滑油組成物であって、該水酸基を有する添加剤が、水酸基を有する脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤であり、該脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤が、炭素数6〜30の炭化水素基を有する脂肪酸と脂肪族多価アルコールとからなるエステルであるか又はグリセリンモノオレート、グリセリンジオレート、ソルビタンモノオレート及びソルビタンジオレートからなる群より選ばれた少なくとも1種の水酸基を有する脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤であり、該ナノ粒子が、粒子径が1〜10nmの単結晶のダイヤモンドであり、且つ0.05〜3%含有されている。
ここで、現時点において推定される本発明における摩擦係数の低減のメカニズムについて説明する。
ナノメートルオーダーの粒子(ナノ粒子)は、体積に対する表面積の割合が高いため、系としての表面エネルギーが高く、かかる粒子を液体に分散させた場合には、ほとんど沈降せずに分散し易い傾向を示す。
一方、詳しくは後述するが、金属酸化物や金属炭化物のナノ粒子は、表面エネルギーが特に高いため、水酸基を有する添加剤を吸着し易い。また、炭素元素を主構成元素とするナノ粒子は、基本的に粒子内に水素を含まないため、ナノ粒子のフリーなダングリングボンドが、水酸基を有する添加剤を吸着し易い。
摺動面の金属同士の接触(メタルコンタクト)によって金属凝着が起こり、更に摺動する際の高いせん断応力に起因して発生していた摩擦は、上述の如き水酸基を有する添加剤を吸着したナノ粒子が摺動面間の摺動部位に巻き込まれることによって、当該ナノ粒子でトライボフィルムが形成され、更に摺動する際のトライボフィルムでの低いせん断応力に起因して発生する摩擦に置き換わることで、大幅な摩擦低減が図られる。
本発明によれば、基油に水酸基を有する添加剤としての水酸基を有する脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤であり、該脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤が、炭素数6〜30の炭化水素基を有する脂肪酸と脂肪族多価アルコールとからなるエステルであるか又はグリセリンモノオレート、グリセリンジオレート、ソルビタンモノオレート及びソルビタンジオレートからなる群より選ばれた少なくとも1種の水酸基を有する脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤とナノ粒子としての粒子径が1〜10nmの単結晶のダイヤモンドとを添加し、ナノ粒子の含有量を0.05〜3%とすることなどとしたため、低い摩擦係数を発現し、更なる省燃費化を実現し得るナノ粒子含有潤滑油組成物を提供することができる。
以下、本発明のナノ粒子含有潤滑油組成物について詳細に説明する。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「%」は特記しない限り質量百分率を示す。
上述の如く、本発明のナノ粒子含有潤滑油組成物は、基油と、水酸基を有する添加剤と、ナノ粒子と、を含有して成る。
このような構成とすることにより、特に、広く内燃機関の摺動部品に使われる鋼製品に対して使用した際に、摩擦係数を有意に低減することができ、省燃費化を実現することができる。
また、本発明のナノ粒子含有潤滑油組成物は、適用する摺動部品に対してめっきや薄膜などの表面処理を必ずしも施す必要がなく、また、潤滑油にMoDTCなどの有機モリブデン化合物の添加剤を必ずしも添加する必要がなく、かかる表面処理や有機モリブデン化合物の添加を行わなくても、摩擦係数を有意に低減することができ、省燃費化を実現することができる。
更に、本発明のナノ粒子含有潤滑油組成物は、対向して相対的に運動する双方が鉄系金属材料製の部品同士の接触面などに対して用いることが好適である。また、アルミニウム合金製部品同士の接触面などに対しても適用することができる。
なお、「対向して相対的に運動する接触面」とは、対向する一方の面若しくは両面の面が運動することにより、相対的に両面が運動する摺動面、回動面、転動面などの様々な接触面を意味する。
本発明の潤滑油組成物は、このような対向して相対的に運動する接触面を備える機構ないしはシステム、例えば、4サイクルや2サイクルエンジン等の内燃機関、具体的には、動弁系、ピストン、ピストンリング、ピストンスカート、シリンダライナ、コンロッド、クランクシャフト、ベアリング、軸受け、メタル、ギヤー、チェーン、ベルト、オイルポンプ等を始め、駆動系伝達機構、例えばギヤー等や、ハードディスクドライブの接触面を有する駆動部、その他摩擦条件が厳しく、低摩擦性が要求される様々な接触面を有する機構に使用できる。
特に、密閉式、循環式等のシステムに本発明の潤滑油組成物を供給して運動させれば、省燃費効果が発揮される。
上記鉄系金属材料としては特に高純度の鉄だけに限定されるものではなく、例えば炭素、ニッケル、銅、亜鉛、クロム、コバルト、モリブデン、鉛、ケイ素又はチタン、及びこれらの任意の組合わせに係る合金元素を含有する各種鉄系合金等も使用できる。
具体的には、浸炭鋼SCM420やSCr420(JIS)等が挙げられる。
まず、本発明に用いる基油について説明する。
本発明においては、基油として鉱油や合成油を用いることができ、これらの基油がナノ粒子含有潤滑油組成物において主成分であることが望ましい。
なお、「主成分」とは、潤滑油組成物全量基準で50%以上であることをいう。
上記鉱油としては、具体的には原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた潤滑油留分を溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製処理等を適宜組み合わせて精製したパラフィン系又はナフテン系等の油やノルマルパラフィン等を挙げることができる。
また、溶剤精製や水素化精製処理したものが一般的であるが、芳香族分をより低減することが可能な高度水素化分解プロセスやGTL Wax(ガス・トウー・リキッド・ワックス)を異性化する手法で製造したものが詳細は後述するが好適例として挙げられる。
また、上記合成油としては、具体的にはアルキルナフタレン、アルキルベンゼン、ポリブテン又はその水素化物;1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマー等のポリ−α−オレフィン又はその水素化物;ジトリデシルグルタレート、ジオクチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、及びジオクチルセバケート等のジエステル;トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール−2−エチルヘキサノエート、及びペンタエリスリトールペラルゴネート等のポリオールエステル及びこれらの混合物等が例示できる。
また、上記ポリ−α−オレフィン系基油としては、好ましくは炭素数2〜30のα−オレフィン、より好ましくは炭素数8〜16のα−オレフィンの重合物又は共重合物及びその水素化物が好適例として挙げられ、1−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマーなどのポリ−α−オレフィン又はその水素化物を特に好ましい例として挙げることができる。
本発明においては、基油として、上述した鉱油、合成油を単独で又は混合して用いる以外に、2種類以上の鉱油、又は2種類以上の合成油の混合物を用いてもよい。
また、上記混合物における2種類以上の混合比も特に限定されず任意に選ぶことができる。
上記基油の全芳香族含有量については特に限定されるものではないが、15%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましく、8%以下であることが更に好ましい。
また、上記ポリ−α−オレフィン系基油を含有する基油の全芳香族含有量は5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましく、2%以下であることが特に好ましい。
ここで、全芳香族含有量とは、ASTM D 2549に準拠して測定した芳香族留分含有量を意味し、通常、この芳香族留分には、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、アントラセン、フェナントレン及びこれらのアルキル化物、四環以上のベンゼン環が縮合した化合物、又はピリジン類、キノリン類、フェノール類、ナフトール類等のヘテロ芳香族を有する化合物等が含まれる。
基油の全芳香族含有量が15%を超える場合には、酸化安定性が劣るため好ましくない。
また、高度水素化分解鉱油又は1−デセンオリゴマー水素化物などは、基油の全芳香族含有量が2%以下、又は0%であっても摩擦低減効果の高い組成物を得ることができる。
例えば、脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤の含有量が1.4%を超える場合には、貯蔵安定性に劣る可能性があるため、必要に応じて溶剤精製鉱油やアルキルベンゼンなどを配合することにより基油の全芳香族含有量を調整する(例えば、2%以上とする)ことが好ましい。
上記基油の動粘度についても特に制限されるものではないが、内燃機関用潤滑油組成物として使用する場合には、100℃における動粘度は2mm/s以上であることが好まく、3mm/s以上であることがより好ましい。
一方、その動粘度は20mm/s以下であることが好ましく、10mm/s以下であることがより好ましく、8mm/s以下であることが特に好ましい。
基油の100℃における動粘度を2mm/s以上とすることによって油膜が十分に形成され、潤滑性に優れ、また、高温条件下での基油の蒸発損失がより小さい潤滑油組成物を得ることができる。
一方、100℃における動粘度を20mm/s以下とすることによって、流体抵抗が小さくなるため、潤滑箇所での摩擦抵抗がより小さい潤滑油組成物を得ることができる。
また、基油の粘度指数についても特に制限されるものではないが、80以上であることが好ましく、内燃機関用潤滑油組成物として使用する場合には、100以上であることが好ましく、120以上であることがより好ましい。
基油の粘度指数が高いものを選択することにより、低温粘度特性に優れるだけでなく、摩擦低減効果に優れた潤滑油組成物を得ることができる。
次に、本発明に用いる添加剤について説明する。
上述したように、本発明のナノ粒子含有潤滑油組成物は、水酸基を有する添加剤を含有することを要する。
ここで、水酸基を有する添加剤としては、無灰系摩擦調整剤などを挙げることができる。
また、本発明のナノ粒子含有潤滑油組成物には、必要に応じて、粘度指数向上剤、流動点降下剤、摩擦防止剤、極圧剤、摩擦調整剤、清浄分散剤、酸化防止剤、防錆剤、金属不活性化剤、界面活性剤、抗乳化剤、シール膨潤剤、消泡剤又は着色剤、及びこれらの任意の組合わせに係る添加剤を配合することができる。
上記水酸基を有する添加剤としては、全部又は一部が無灰系摩擦調整剤であることが望ましい。このような添加剤としては、例えば水酸基を有する脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤などを挙げることができる。
また、上記脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤としては、炭素数6〜30炭化水素基を有する脂肪酸と脂肪族多価アルコールとから成るエステルなどを例示できる。
具体的な好適例としては、グリセリンモノオレート、グリセリンジオレート、ソルビタンモノオレート及びソルビタンジオレートなどが挙げられる。
上記炭素数6〜30の直鎖状又は分岐状炭化水素基としては、具体的には、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基等のアルキル基や、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基、ノナデセニル基、イコセニル基、ヘンイコセニル基、ドコセニル基、トリコセニル基、テトラコセニル基、ペンタコセニル基、ヘキサコセニル基、ヘプタコセニル基、オクタコセニル基、ノナコセニル基、トリアンコンテニル基等のアルケニル基などを挙げることが出来る。
なお、上記アルキル基及びアルケニル基には、考えられるすべての直鎖状構造及び分岐状構造が含まれ、また、アルケニル基における二重結合の位置は任意である。
本発明において、脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤の含有量は、特に制限されるものではないが、潤滑油組成物全量基準で、0.05〜3.0%であることが好ましく、0.1〜2.0%であることがより好ましく、0.5〜1.4%であること特に好ましい。
上記含有量が0.05%未満であると摩擦低減効果が小さくなり易く、3.0%を超えると摩擦低減効果に優れるものの潤滑油への溶解性や貯蔵安定性が著しく悪化し、沈殿物が発生し易いので好ましくない。
また、本発明において、粘度指数向上剤としては、具体的には、各種メタクリル酸又はこれらの任意の組み合わせに係る共重合体やその水素化物等のいわゆる非分散型粘度指数向上剤、及び更に窒素化合物を含む各種メタクリル酸エステルを共重合させたいわゆる分散型粘度向上剤等が例示できる。
また、非分散型又は分散型エチレン−α−オレフィン共重合体(α−オレフィンとしては例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテンなど)及び水素化物、ポリイソブチレン及びその水素化物、スチレン−ジエン水素化共重合体、スチレン−無水マレイン酸エステル共重合体、並びにポリアルキルスチレンなども例示できる。
これら粘度指数向上剤の分子量は、せん断安定性を考慮して選定することが必要である。具体的には、粘度指数向上剤の数平均分子量は、例えば分散型及び非分散型ポリメタクリレートでは5000〜1000000、好ましくは100000〜800000がよく、ポリイソブチレン又はその水素化物では800〜5000、エチレン−α−オレフィン共重合体及びその水素化物では800〜300000好ましくは10000〜200000がよい。
また、かかる粘度指数向上剤は、単独で又は複数種を任意に組み合わせて含有させることができるが、通常その含有量は、潤滑油組成物基準で0.1〜40.0%であることが望ましい。
本発明の潤滑油組成物においては、上記のうちポリメタクリレート系の粘度指数向上剤の使用が、低摩擦特性を維持する上で特に好ましい。
次に、本発明に用いるナノ粒子について説明する。
本発明において、ナノ粒子は1〜10nmであることを要する。
本発明において、ナノ粒子は、基油と添加剤との合計100重量部に対して、0.1〜0.6重量部含有されていることが好ましく、0.3〜0.5重量部含まれていることがより好ましい。
ここで、「添加剤」とは、水酸基を有する添加剤に限られるものではなく、必要に応じて配合した全ての添加剤を意味する。
また、本発明の潤滑油組成物においては、ナノ粒子が0.05〜3%含有されていることが好ましく、0.3〜0.5%含有されていることがより好ましい。
ナノ粒子の含有量が0.05%未満の場合には、摩擦係数の顕著な低下が認められないため好ましくなく、ナノ粒子の含有量が3%を超えると、粘度が増加し摩擦係数が上昇するため好ましくない。
また、用いるナノ粒子の全部又は一部が、炭素元素を主構成元素とする炭素材料であることが望ましい。
このような炭素材料としては、例えば煤(及びその凝集体としてのカーボンブラック)、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)、ダイヤモンドなどを挙げることができ、これらの炭素材料を適宜混合してもよい。また、DLCの水素含有量は少ないほど好ましく、具体的には、10原子%以下であることが好ましく、5原子%以下であることがより好ましく、1原子%以下であることが更に好ましい。
また、本発明に用いるナノ粒子がダイヤモンドから成る場合、ナノ粒子が単結晶であることを要する。
ダイヤモンドから成るナノ粒子が単結晶であると、多結晶体又は凝集体において、粒界に存在する不定形炭素が表層に存在しないため、sp構造表層のダングリングボンドにより水酸基を有する添加剤をより吸着し易くなる。
更に、本発明に用いるナノ粒子がダイヤモンドから成る場合、ナノ粒子の粒子径が10nm以下であることを要する。
ダイヤモンドから成るナノ粒子の粒子径が10nm以下であると、表面積の割合が増加することから、吸着が加速する。
更にまた、酸化物、炭化物又は炭素材料のナノ粒子を2種以上混合して用いることもできる。上記酸化物としては、例えば酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化セリウム、酸化イットリウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化銅、酸化ホルミウム、酸化ビスマス、酸化コバルト、酸化鉄又は酸化マンガン、及びこれらを適宜混合した金属酸化物や、酸化珪素などの非金属酸化物、更には金属酸化物と非金属酸化物を混合したものを挙げることができる。また、上記炭化物としては、例えばバナジウムカーバイド、タングステンカーバイド及びチタンカーバイドなどの金属炭化物やシリコンカーバイドなどの非金属炭化物を挙げることができる。上述したように、金属酸化物や金属炭化物は優れた摩擦低減効果が得られ、これらの中では、酸化アルミニウムが特に優れた摩擦低減効果を発揮する。
なお、上記酸化物、炭化物又は炭素材料のナノ粒子としては、各溶剤に分散したナノ粒子を用いることもでき、このような溶剤としては、例えば水、エタノールなどのアルコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、キシレン、トルエン、ターピネオール又はブチルカルビトールなどがある。
また、溶剤分散できる酸化物は、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化珪素、酸化錫、酸化セリウム、酸化銅、酸化イットリウムなどがある。
なお、溶剤に分散させる場合には、ナノ粒子の濃度を5〜20%とすることが好ましい。特にアルミナはトルエンに分散させた場合、粒子同士の凝集が生じないため効果的であることを確認している。
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
参考例1〜6及び比較例1〜6)
表1に示すような各例のナノ粒子含有潤滑油組成物を調製した(ただし、比較例1についてはナノ粒子を含有させなかった。)。
ここで、表1中「ポリ−α−オレフィン」としては、100℃の動粘度が4mm/sであるPAO4を用いた。
また、「粘度指数向上剤」としては、分散型PMA(ポリメタクリレート)を用いた(なお、この粘度指数向上剤は窒素含有極性基が用いられており水酸基を有していない。)。
更に、「無灰系摩擦調整剤」としては、GMO(グリセリンモノオレート)を用いた(なお、この無灰系摩擦調整剤は水酸基を有している。)。
更にまた、「ダイヤモンドA」としては、市販のクラスターダイヤモンドを用いた(なお、粒子径は15nmであった。)。
Figure 0005136816
(実施例7〜11)
表2に示すような各例のナノ粒子含有潤滑油組成物を調製した。
ここで、表2中「PAO」としては、ポリアルファオレインを用いた。
また、「粘度指数向上剤」としては、分散型PMA(ポリメタクリレート)を用いた(なお、この粘度指数向上剤は窒素含有極性基が用いられており水酸基を有していない。)。
更に、「無灰系摩擦調整剤」としては、GMO(グリセリンモノオレート)を用いた(なお、この無灰系摩擦調整剤は水酸基を有している。)。
更にまた、「ダイヤモンドB」としては、市販のクラスターダイヤモンド(ダイヤモンドA)をボールミルにて粉砕し、分散溶媒にて凝集させることなく分散状態で抽出したものを用いた(なお、粒子径は3〜5nmであった。)。
Figure 0005136816
[性能試験]
(試験片の作製)
低摩擦運動システムの接触面の一例として、オプチモール社製SRV摩擦試験機用の試験片を作製した。試験片はSUJ2熱処理材からディスク材料、円筒材料に研磨加工後、ラッピングテープを用いた研磨によって所定の表面粗さ(Ra=0.2μm以下)に仕上げた。得られた試験片の仕様を表3に示す。
Figure 0005136816
(SRV摩擦試験)
得られた試験片を、オプチモール社製SRV試験機にセットし、表1及び表2に示す各ナノ粒子含有潤滑油組成物を試験片に滴下し、下記の試験条件にて10分から20分までの摩擦係数を測定した。得られた結果を表1及び表2に併記する。
なお、試験開始後10分から20分までが最も安定した摩擦係数を示すことから、当該摩擦係数を評価した。
(試験条件)
・温度 :80℃
・荷重 :400N
・振幅 :3mm
・周波数 :50Hz
図1は、SRV摩擦試験の要領を示す斜視説明図である。同図に示すように、ディスク10上に円筒11が配置されている。矢印Aは摩擦試験において加えられる荷重方向(上方から下方)、矢印Bは円筒11がディスク10面上を摺動する方向(水平方向)を示す。
表1及び表2より、本発明の範囲に属するナノ粒子含有潤滑油組成物は、本発明外のナノ粒子含有潤滑油組成物又は潤滑油組成物よりも、摩擦係数を低減でき、安定した摩擦低減効果を示すことが分かった。
また、現時点では、フリクション低減効果や経済性の観点から、実施例10が最も良好な結果をもたらすものと思われる。
本発明の潤滑油組成物は、低摩擦性能の要求される各種機械、装置等の対向して相対的に運動する接触面に限定なく適用することができ、また、様々な分野で幅広く省エネルギー対策に貢献することができる。
SRV摩擦試験の要領を示す斜視説明図である。
符号の説明
10 ディスク
11 円筒

Claims (11)

  1. 基油と水酸基を有する添加剤とナノ粒子を含有して成るナノ粒子含有潤滑油組成物であって、
    上記水酸基を有する添加剤が、水酸基を有する脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤であり、該脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤が、炭素数6〜30の炭化水素基を有する脂肪酸と脂肪族多価アルコールとからなるエステルであり、
    上記ナノ粒子が、粒子径が1〜10nmの単結晶のダイヤモンドであり、
    上記ナノ粒子が、0.05〜3%含有されている
    ことを特徴とするナノ粒子含有潤滑油組成物。
  2. 基油と水酸基を有する添加剤とナノ粒子を含有して成るナノ粒子含有潤滑油組成物であって、
    上記水酸基を有する添加剤が、グリセリンモノオレート、グリセリンジオレート、ソルビタンモノオレート及びソルビタンジオレートからなる群より選ばれた少なくとも1種の水酸基を有する脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤であり、
    上記ナノ粒子が、粒子径が1〜10nmの単結晶のダイヤモンドであり、
    上記ナノ粒子が、0.05〜3%含有されている
    ことを特徴とするナノ粒子含有潤滑油組成物。
  3. 上記ナノ粒子が、0.05〜1%含有されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のナノ粒子含有潤滑油組成物。
  4. 上記水酸基を有する脂肪酸エステル系無灰摩擦調整剤が、0.05〜3.0%含有されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載のナノ粒子含有潤滑油組成物。
  5. 粘度指数向上剤、流動降下剤、摩擦防止剤、極圧剤、摩擦調整剤、清浄分散剤、酸化防止剤、防錆剤、金属不活性化剤、界面活性剤、抗乳化剤、シール膨潤剤、消泡剤及び着色剤からなる群より選ばれた少なくとも1種の添加剤を更に含有して成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの項に記載のナノ粒子含有潤滑油組成物。
  6. 分散溶媒を更に含有して成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの項に記載のナノ粒子含有潤滑油組成物。
  7. 上記ナノ粒子が、基油と添加剤との合計100重量部に対して、0.1〜0.6重量部含有されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つの項に記載のナノ粒子含有潤滑油組成物。
  8. 上記ナノ粒子が、基油と添加剤との合計100重量部に対して、0.3〜0.5重量部含有されていることを特徴とする請求項7に記載のナノ粒子含有潤滑油組成物。
  9. 上記基油が、鉱油及び/又は合成油を含む基油であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つの項に記載のナノ粒子含有潤滑油組成物。
  10. 上記基油が、50%以上含有されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つの項に記載のナノ粒子含有潤滑油組成物。
  11. 対向して相対的に運動する双方が鉄系金属材料製部品又はアルミニウム合金製部品である接触面に対して用いられることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つの項に記載のナノ粒子含有潤滑油組成物。
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