JP5135598B2 - パッチ貼着器 - Google Patents

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Description

本発明はパッチ貼着器に係り、更に詳しくは、書類等シート状の被着体に形成されたパンチング穴を補強するにあたり、例えば、ステイプラーと同じような要領でパッチを貼り付けることのできるパッチ貼着器に関する。
一般に、多数枚の書類を綴じ込む場合には、所定のパンチを用いて書類の端縁に沿う二箇所にパンチング穴が形成され、これらのパンチング穴に綴じ具を挿通させる方法が採用されている。このパンチング穴は、頻繁なる書類の捲り操作等によって破断する場合が多々生ずるため、これを防止する補強として、パンチング穴を囲むようにパッチを貼り付けることのできるパッチ貼着器が市販されている。
特許文献1には、積層状態に設けられたパッチを所定位置にセットし、当該パッチを一枚ずつパンチング穴の回りに貼着できるようにしたパッチ貼着器が開示されている。このパッチ貼着器は、積層状に設けられたパッチの穴内に延びる軸部材と、この軸部材回りに装着されるとともに最も後方に位置したパッチの後部側に配置される円盤部材とを含んで構成されている。そして、円盤部材は、ねじ構造を介して前記軸部材の軸方向に沿って移動可能に設けられ、円盤部材の位置を軸部材の先端側に前進操作することで、一定の貼着力をパッチに付与することができるように構成されている。
また、特許文献2には、積層状態に設けられたパッチの消費に伴って、当該パッチの穴内を貫通する軸部材の突出長さを短くする方向に変位可能な構成を備えたパッチ貼着器が開示されている。
特許第3069648号公報 特開2006−88652号公報
しかしながら、特許文献1に開示された円盤部材は、ねじ構造を介して軸部材に取り付けられている。そして、円盤部材を回転操作することで最先端に位置するパッチの位置調整を行うものであり、自動的な位置調整を実現する構造とはなっていない。この点、特許文献2は、特許文献1に見られる操作を必要としないが、軸部材を操作部材側に後退移動させるラチェット類似の構造を採用しており、構造が複雑化する、という不都合がある。また、軸部材が後退移動するため、パッチの消費が進むにつれて最先端のパッチとシート状の被着体との距離が徐々に大きくなるため、貼着力の伝達の安定性が欠ける。しかも、軸部材の後退移動は、一定量のパッチ消費が行われることを前提としたものであり、パッチ減少量が少ないときは、軸部材の突出長さは依然変化することがなく、一定の枚数単位で変化するいわばデジタル的な調整となり、安定した貼着力を付与することができない、という不都合がある。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、積層状態にあるパッチが消費により減少しても、パッチに対する貼着力を安定して付与することができ、また、移動部材と軸部材との相対移動を精度良くアナログ的に行うこともできるパッチ貼着器を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、被着体のパンチング穴に対応する穴を備えたパッチを積層状態で保持するとともに、前記パッチを一枚ずつパンチング穴の周囲に貼り付け可能に設けたパッチ貼着器において、
パッチ貼着部を備えたベースと、前記ベースに支持されて前記パッチ貼着部に離間接近可能に設けられた操作部材と、この操作部材に着脱自在に設けられるとともに、前記積層状のパッチを、その接着層がパッチ貼着部側に向くように保持するパッチ保持体とを備え、
前記パッチ保持体は、前記パッチの穴を貫通する軸部材と、最後部に位置するパッチに接する移動部材とを含み、
前記移動部材は、前記パッチの積層枚数の減少に対応して自重により前記軸部材上を下降するように変位可能に設けられる、という構成を採っている。
また、本発明は、被着体のパンチング穴に対応する穴を備えたパッチを積層状態で保持するとともに、前記パッチを一枚ずつパンチング穴の周囲に貼り付け可能に設けたパッチ貼着器において、
長手方向前端側にパッチ貼着部を備えたベースと、当該ベースの後端側に連結されて前端側が自由端として前記パッチ貼着部に離間接近可能に設けられた操作部材と、この操作部材の自由端側に着脱自在に設けられるとともに、前記積層状のパッチを、その接着層がパッチ貼着部側に向くように保持するパッチ保持体とを備え、
前記パッチ保持体は、前記パッチの穴を貫通する軸部材と、最後部に位置するパッチに接する移動部材とを含み、
前記移動部材は、前記パッチの積層枚数の減少に対応して自重により前記軸部材上を下降するように前記軸部材に対して相対変位可能に設けられているとともに、前記操作部材による押圧力を介して最先位置にあるパッチに一定の貼着力を付与する、という構成を採ることができる。
本発明において、前記移動部材は、前記軸部材が貫通する状態で当該軸部材の外周側に位置して最後部のパッチに接するように設けられている。
また、前記移動部材は、一端が前記操作部材に支持されて他端が自由端として回転可能に設けられたアーム状をなし、当該アームの自由端側が前記最後部のパッチに接する位置に保たれるように設けることもできる。
更に、前記移動部材は、前記操作部材に昇降可能に支持され、前記パッチの積層量に対応して高さ位置が変位可能に設けられる、という構成としてもよい。
また、前記移動部材は、一端が前記操作部材に昇降可能に支持され、他端側が前記軸部材の外周側に位置して前記最後部のパッチに接する位置に保たれる、という構成を採用することもできる。
更に、前記軸部材は、その周方向に回転操作することで後端側が前記操作部材に着脱自在に設けられ、
前記移動部材は、前記軸部材の貫通穴を備えた形状に設けられているとともに、前記軸部材の周方向に回転不能に設けられる、という構成を採ることが好ましい。
また、前記操作部材は、押圧力付与部材と、当該押圧力付与部材と前記ベースとの間に位置して前記パッチ保持体を着脱自在に支持する中間部材とを備え、この中間部材と押圧力付与部材との間、及び、中間部材とベースとの間には、前記中間部材と押圧力付与部材とを離間させる第1のばねと、前記中間部材とベースとを離間させる第2のばねが設けられ、
前記第1及び第2のばねは、前記パッチを被着体に貼着する際に、前記軸部材の先端が前記パッチ貼着部に向かう初期動作を行った後に、前記押圧力付与部材が前記移動部材を押圧する動作を行うように設定される、という構成を採るとよい。
また、前記軸部材は、パッチ貼着部側にパッチの穴よりも大きい外径を有する膨出部を備え、前記被着体に最先のパッチを貼着して操作部材の操作力を解除したときに、前記被着体の変形により最先のパッチが前記膨出部を乗り越えて次のパッチから剥離されるように設けてもよい。
更に、本発明は、被着体のパンチング穴に対応する穴を備えたパッチを積層したパッチ積層体を保持するとともに、前記パッチを一枚ずつパンチング穴の周囲に貼り付け可能に設けたパッチ貼着器において、
パッチ貼着部を備えたベースと、前記ベースに支持されて前記パッチ貼着部に離間接近可能に設けられた操作部材と、この操作部材に着脱自在に設けられるとともに、前記パッチ積層体を、その接着層がパッチ貼着部側に向くように保持するパッチ保持体とを備え、
前記操作部材は、前記パッチ積層体の最後部のパッチに接する押圧部材を含み、この押圧部材は、前記操作部材の自由端側をパッチ貼着部側に所定角度回転させたときに、押圧部の押圧面が最後部のパッチに接して押圧力を付与する、という構成を採ることもできる。
本発明によれば、移動部材若しくは押圧部材がパッチの積層枚数の減少に対応して軸部材に対して相対的に移動可能に設けられているため、操作部材の操作を介して最先位置にあるパッチに対する貼着力を一定に保つことができ、パッチ積層枚数が減少しても、安定した条件でパッチの貼着を行うことができる。
また、前記移動部材は、前記軸部材が貫通する状態で当該軸部材の外周側に位置するように構成されているため、移動部材が軸部材に沿って移動するとともに、最後尾のパッチに常に接した状態で軸部材の外周側に安定して位置するようになる。
更に、前記移動部材が操作部材に回転可能に支持されたアーム状とした構成においても、当該アームの自由端側が最後部のパッチに常に接した位置を保つようになる。
また、前記移動部材が操作部材に昇降可能に支持された構成では、当該移動部材の移動方向に直進性を持たせることができる。
また、軸部材の着脱操作を行う際に前記移動部材を利用して行うことができるため、軸部材に支持されるパッチが最大積層量であっても、前記軸部材の着脱操作を容易且つ迅速に行うことが可能となる。
更に、前記軸部材の先端部がパッチ貼着部に位置する動作をした後に押圧力付与部材が移動部材を押圧する動作を行うように第1及び第2のばねを設定したことで、被着体のパンチング穴に軸部材の先端側が入り込む動作が先行して軸部材と被着体との相対的な位置ずれを防止しつつパッチの貼着を行うことができる。
また、前記パッチの穴内を貫通する軸部材により押圧部材を構成して当該押圧部材が最後部のパッチに面接触する押圧面を備えた形状としても、操作部材の操作を介して最先位置にあるパッチに対する貼着力を一定に保つことができ、パッチ積層枚数が減少に対応して安定した条件でパッチの貼着を行うことができる。
更に、前記押圧部材が操作部材に揺動可能に支持された構成では、押圧面と最後部のパッチとが平行に保たれて安定した押圧力の付与が可能となる。
また、前記軸部材がパッチの穴よりも大きい外径を有する膨出部を備えた構成では、パッチが軸部材の先端から抜け出てしまうことはなく、前述した第1及び第2のばねの設定に自由度を付与することができる。
実施例に係るパッチ貼着器の正面図。 前記パッチ貼着器の中央縦断面図。 ベースの平面図。 前記ベースの正面図。 図3のA−A線矢視断面図。 図3のB−B線矢視拡大断面図。 押圧力付与部材の正面図。 押圧力付与部材の中央縦断面図。 図7の左側面図。 図8のC−C線矢視断面図。 中間部材の平面図。 中間部材の正面図。 図11のD−D線矢視断面図。 (A)は軸部材の正面図。(B)は、その右側面図。 (A)は図14(A)のE−E線矢視断面図。(B)は図15(A)のF−F線矢視断面図。 移動部材の平面図。 移動部材の正面図。 図16のG−G線矢視断面図。 (A)は台座の平面図、(B)はその右側面図、(C)は台座の正面図、(D)は図19(A)のH−H線矢視断面図、(E)は、ベースに台座を組み合わせた状態を示す側断面図。 押さえ部材の平面図。 前記押さえ部材の正面図。 図20のI−I線矢視断面図。 (A)〜(D)は剥離促進作用を説明するための説明図。 (A)〜(C)は前記実施形態の変形例を示す断面図。 (A)及び(B)は、前記実施形態の更に異なる変形例を示す断面図。 前記実施形態の変形例に係る概略正面図。 図27に示した移動部材の概略斜視図。 前記実施形態の更に他の変形例を示す概略正面図。 図28に示した移動部材の概略斜視図。 前記実施形態の他の変形例を示す概略正面図。 図30の部分縦断面図。 前記実施形態の更に他の変形例を示す概略斜視図。 図32に示した押圧部材の概略斜視図。
符号の説明
10 パッチ貼着器
11 ベース
12 操作部材
13 パッチ保持体
14 パッチ貼着部
25 第1のばね
32 押圧力付与部材
33 中間部材
53 第2のばね
64 軸部材
65、165、265 移動部材
365、465 押圧部材
365A、465B 押圧面
S 被着体としてのシート
S1 中央穴
P パッチ
以下、本発明に係るパッチ貼着器の実施形態を図面を参照しながら説明する。なお、本明細書における位置若しくは方向を示す用語は、特に明記しない限り、図1を基準とし、「前」とは図1中左側について用いられ、「後」とは同図中右側について用いられる。また、「幅方向」とは、図1中紙面直交方向に沿う方向について用いられる。
図1には、本実施形態例に係るパッチ貼着器の概略正面図が示され、図2には、その縦断面図が示されている。これらの図において、パッチ貼着器10は、前後方向(長手方向)に延びるベース11と、このベース11の後端側すなわち図1中右端側に連結されて前端側が自由端として回転可能に連結された操作部材12と、この操作部材12の自由端側に着脱自在に設けられたパッチ保持体13と、当該パッチ保持体13の下方位置でベース11上に設けられたパッチ貼着部14とを備えて構成されている。
前記ベース11は、図3ないし図6に示されるように、略水平姿勢で前後方向に延びる平面視略方形の平面部16と、この平面部16の幅方向(図2中紙面直交方向)両側に連なる一対の側壁17,17と、前記平面部16の前端側に位置する前壁18とを備え、上部及び後部が開放する形状に設けられている。平面部16の前部側中央には、起立筒19が形成されており、当該起立筒19の内周側は、下方に向かうに従って開放径が縮径する略テーパ状の凹部19Aとされ、当該凹部19Aにパッチ保持体13の先端側を受容し得るようになっている。平面部16において、起立筒19を中央位置とする幅方向両側には、前壁18の内面に連なる片部材20,20が形成されているとともに、これら片部材20間には、前部片部材21及び後部片部材22が形成されている。また、後部片部材22の後部側における平面部16には、断面形状が略L字状となる二つのフック24が形成され、平面部16の後端近傍には、図2に示されるように、長片板状をなす第1のばね25の一端側(後端側)を保持するばね固定部26が形成されている。なお、前記二つのフック24のうち、図5中左側のフック下面側には、凹部24Aが形成されている。
前記側壁17,17は、前半部領域の高さが低く、中央部よりやや後方が最大高さとなり、後端に向かうに従って緩やかに高さが減少する形状に設けられている。これら側壁17の前方内面側には、図3及び図6に示されるように、前記平面部16を部分的に貫通する状態で、上下方向に向けられた溝27,27が形成されている。この一方、前記最大高さとなる側壁17の外面側部分には、ストッパ29,29が形成されているとともに、側壁17の後部側外面には、前記操作部材12を回転可能に連結するための軸部30,30が形成され、当該軸部30の軸線方向中央部は貫通穴30Aとして形成されている。
前記操作部材12は、図1及び図2に示されるように、押圧力付与部材32と、当該押圧力付与部材32と前記ベース11との間に位置して前記パッチ保持体13を着脱自在に支持する中間部材33とを備えて構成されている。押圧力付与部材32は、図7ないし図10に示されるように、前後方向に延びる平面視略方形の頂壁35と、この頂壁35の幅方向両側から垂下する一対の上部側壁36,36と、頂壁35の前端から垂下して上部側壁36に連なる上部前壁37とを備え、下部及び後部が開放する形状に設けられている。頂壁35の前端側下面と上部前壁37の内面側に跨る領域には、前記上部側壁36と略平行に垂下する片状部材39,39が幅方向に沿って所定間隔を隔てて設けられている。これら片状部材39の下端側部分は舌片状部39Aとされ、当該舌片状部39Aがパッチ保持体13に当接し得るようになっている。なお、図8及び図10に示されるように、片状部材39,39には、それらの剛性を維持するための補強板40が連設されている。補強板40の後部側位置には、下端側にフック42Aを備えた板状のアーム42が前記頂壁35に連なる状態で配置されている。このアーム42は、中間部材33に押圧力付与部材32を組み合わせるためのものであり、頂壁35に対して折損することがないように、アーム42の板の面と略直交する方向に向けられた板状の補強体43によって補強されている。また、上部側壁36の後端部には、穴44がそれぞれ形成されており、これらの穴44内に、前記ベース11側に形成された軸部30が嵌合することで押圧力付与部材32が前端側を自由端として回転可能に連結される。これらの穴44と前記アーム42との略中間位置において、上部側壁36の下端側内面には凸部45がそれぞれ形成され、当該凸部45が前記ベース11の側壁17に形成されたストッパ29の下部側に係り合うことで、ベース11と操作部材12との相対角度位置が一定角度に保たれる。
前記中間部材33は、前記ベース11の内部空間に受容される大きさに設けられているとともに、当該ベース11及び前記押圧力付与部材32の前後方向長さよりも短い大きさに設けられている。この中間部材33は、図11ないし図13に示されるように、前後方向に延びて平面視略方形をなす上壁48と、この上壁48の幅方向両側に連なる一対の垂下壁49,49と、前記上壁48の前部に設けられた端壁50とを備え、下端側及び後端側が開放する形状に設けられている。上壁48の前端には、延長部51が形成されており、当該延長部51に前記パッチ保持体13が着脱自在となるように設けられている。この延長部51の後端側となる上壁48部分には、平面視略方形の穴52が形成され、当該穴52に前記押圧力付与部材32におけるアーム42のフック42Aが引っ掛け可能に設けられている。また、上壁48の後端部には、図2に示されるように、当該上壁48と押圧力付与部材32の頂壁35との間に配置される板状をなす第2のばね53の後端部を固定するばね固定部54が形成されている。ここで、第2のばね53は、第1のばね25よりもばね力が強く設定されている。なお、前記垂下壁49,49の後端は上壁48の後端よりも後方に突き出る長さとされており、当該突き出た領域内における外面側に、突軸55がそれぞれ突設され、これら突軸55が前記ベース11の側壁17に形成された貫通穴30A内に支持されるようになっている。また、垂下壁49,49の前後方向略中間部には、垂下壁49間を相互に連結するばね受け板56が設けられている。
前記延長部51は、上下方向に向けられた軸挿入穴57を備えて形成されている。この軸挿入穴57の内周側には、図11に示されるように、周方向略180度間隔を隔てた位置に、キー溝59が形成されている。また、軸挿入穴57の上部側には段部60が形成され、当該段部60にパッチ保持体13を引っ掛ける態様で支持できるようになっている。
前記パッチ保持体13は、図1及び図2に示されるように、積層されたパッチPの中央穴P1を貫通する軸部材64と、当該軸部材64回りに設けられた移動部材65とにより構成されている。軸部材64は、図14及び図15に示されるように、本体軸部67と、当該本体軸部67の一端側に設けられた膨出部68と、本体軸部67の他端側に設けられた取付軸部69とからなる。本体軸部67は、パッチPの中央穴P1の内径よりも僅かに小さい直径を備えた略円柱形状をなし、その周方向略180度間隔位置には、軸方向に沿って延びる溝70が設けられている。また、溝70の図15中右端側には、溝深さを小さくする突部71が形成されている。
前記膨出部68は、前記ベース11の前端側に設けられた起立筒19内に受容可能な先端形状をなし、その最大直径は、パッチPの積層体が軸部材64の先端(図2中下端)側から不用意に抜け出ることがない程度に設定されている。本実施形態では、パッチPの中央穴P1の直径と略同程度に設けられており、最先のパッチPが被着体としてのシートS(図2参照)のパンチング穴の回りに貼着されて軸部材64から抜け出るときに、次なるパッチPに一定の抵抗を付与して当該次なるパッチPの抜け出しを阻止するようになっている。なお、パッチPの積層体は、それらの接着層が下向きとなるように装填される。
前記取付軸部69は、本体軸部67の直径よりも小さい直径であって、前記延長部51に形成された軸挿入穴57内に挿入可能となる直径に設けられている。この取付軸部69の図14(A)中右端側には、周方向略180度間隔を隔てた位置に一対の突起73が形成されている。これらの突起73は、前記軸挿入穴57のキー溝59内を通過可能であり、当該キー溝59を上方に通過した状態で軸部材64を所定角度、例えば90度回転させることで、突起73が軸挿入穴57の上部側に形成された段部60に引っ掛かり、これにより、軸部材64及びこれに支持されたパッチPの積層体を操作部材12の自由端側に装着することができる。
前記移動部材65は、図16ないし図18に示されるように、外周面にローレット類似の加工が施された円盤状部75と、この円盤状部75の中央部における一方の面に設けられたリング状の隆起部76とを備え、円盤状部75及び隆起部76の中央部に貫通穴78が形成されている。この貫通穴78の内周面には、周方向略180度間隔を隔てた位置に、軸線方向に向けられたリブ80がそれぞれ形成されている。これらのリブ80は、前記軸部材64に形成された溝70の幅内に収まる幅に設けられ、これにより、移動部材65は、軸部材64の軸方向に沿って移動可能に設けられる一方、軸部材64の周方向には回転不能とされる。なお、移動部材65は、前記リブ80が溝70内の突部71を強制的に乗り越えるように取付軸部69側から装着されるが、装着後においては、反対側に抜き出す力を意図的に付与しない限り、前記突部71がストッパとして作用することで移動部材65の抜け出しは規制される。
前記パッチ貼着部14は、図1及び図2に示されるように、シートSの受け面を形成する台座82と、シートSの差し込み位置を決定するとともに、浮き上がりを規制する押さえ部材83とからなる。台座82は、図19に示されるように、平面視略方形の板状に設けられている。この台座82は、前記ベース11に取り付けた状態で、中央部が前後両端に対して上位となるように、緩やかな円弧状の軌跡に沿う曲面形状に設けられている。台座82の中央部には、シートSに形成されるパンチング穴に略対応した直径を有する穴85が形成されているとともに、台座82の下面側における幅方向(図19(A)中上下方向)両側には、脚片86、86がそれぞれ連設されている。これらの脚片86の外側端には、爪部86Aが形成されており、当該爪部86Aは、ベース11の側壁17に形成された溝27に「パチン」と嵌り込み可能とされ(図19(E)参照)、これにより、台座82がベース11から不用意に外れてしまうことがないようになっている。また、台座82の前後方向(図19(A)中左右方向)両側には、略鉛直面内で下方に向けられたスカート片87,87がそれぞれ形成されており、当該スカート片87の下端からは、幅方向二箇所に突出部87Aが形成されている。これらの突出部87Aは、その幅方向外側端面がベース11における片部材20の内面側に略接するようになっており、これにより、台座82がベース11内の幅方向に不規則に移動することがないとともに、略水平となる平面形状に変形する際のガイドとなる。
前記押さえ部材83は、図1及び図2に示されるように、前記台座82の後方位置でベース11に固定される固定部90と、この固定部90の前端側に連設されて前記台座82の略真上に位置するリング状部91とにより構成されている。固定部90は、図20ないし図22に示されるように、幅方向(図20中上下方向)両側に位置する一対の側壁93,93と、これら側壁93の下端間に位置する固定面94と、当該固定面94の後端から上方に向けられるとともに、側壁93の高さの約半分程度の高さに設けられた後端壁95と、固定面94の前端から側壁93の高さの半分以上の高さに設けられてシートSの差し込み位置を規制する先端壁96とを含む。固定面94の前後方向二箇所には、角穴97,97が形成されており、これら角穴97間における固定面94の上面中央部分には、幅方向に延びる隆起リブ98が形成されている。この押さえ部材83の固定に際しては、図2に示されるように、ベース11の平面部16から起立するフック24を角穴97に下方から挿入し、固定面94を前方(同図中右方)にスライドさせればよく、これにより、フック24が隆起リブ98に引っ掛かって以後の自由な移動を規制することとなる。
前記リング状部91は、パッチPの直径よりも大きい直径となる穴91Aを有する略皿状をなすように設けられている。このリング状部91の下面側は、後述するように、シートSに貼着されたパッチPと次のパッチPとの剥離を促進する剥離促進部99として構成されている。好ましい実施形態によれば、剥離促進部99は、図21に示されるように、リング状部91の下面前端から中央部までを前方水平部領域99A、中央部から後方に向かうに従って面位置を次第に低くする緩やかな曲面部領域99B、当該曲面部領域99Bから前記先端壁96の上端との間を後方水平部領域99Cとすることによって形成されている。なお、後方水平部領域99Cは、シートSを台座82上に載るようにして後方に差し込んだときに、当該シートSを略水平位置に保つ高さ位置とされている。
次に、本実施形態におけるパッチ貼着器10の組み立て方法と、使用方法について、図23をも参照しながら説明する。
パッチ貼着器10の組み立てに際しては、先ず、ベース11に台座82及び押さえ部材83を装着してパッチ貼着部14を形成する。台座82は、図19(E)に示されるように、脚片86の爪部86Aが、ベース11の側壁17内面側に形成された溝27に嵌り込むように、上方から押しつければよい。また、押さえ部材83は、角穴97に、ベース11側のフック24を係り合わせ、図2中左側のフック24の下面に形成された凹部24A(図5参照)と、これに対応する隆起リブ98(図22参照)とを嵌合させることによりベース11に固定することができる。
次いで、中間部材33をベース11に連結する。この連結は、中間部材33の後端側に設けられた突軸55をベース11の後端側に設けられた貫通穴30Aに嵌合することにより行うことができる。この際、ベース11には、第1のばね25の後端部をばね固定部26に固定しておくことにより、第1のばね25の前端側が中間部材33のばね受け板56下端に当接し、当該中間部材33の自由端側が前記パッチ貼着部14の上方所定高さ位置に保たれる。そして、中間部材33のばね固定部54に第2のばね53の後端側を固定した後、押圧力付与部材32を連結して操作部材12を完成させる。この際、アーム42の下端側に設けられたフック42Aを中間部材33の上壁48に形成された穴52内に挿入するとともに、押圧力付与部材32の凸部45が、ベース11のストッパ29よりも下方に位置するように保ち、この状態で、押圧力付与部材32の後端側に設けられた穴44をベース11の軸部30回りに嵌合させる。この状態では、前記第2のばね53のばね力により、凸部45がストッパ29の下部に常に引っ掛かるように保たれる。従って、押圧力付与部材32とベース11との間に、相対方向に回転させようとする強制的な力を付与しない限り、押圧力付与部材32とベース11の前端間は、所定の離間距離、すなわち、パッチ保持体13を配置させるに足りる距離に保たれる(図2参照)。また、押圧力付与部材32と中間部材33の各前端間の距離は、パッチ保持体13の上部を支持する延長部51が前記上部前壁37よりも若干低位置となる後方に位置するように保たれる。
次いで、前記延長部51にパッチ保持体13を取り付ける。この際、パッチ保持体13の軸部材64を、積層状態となっているパッチPの中心穴P1に挿入しておき、最上位のパッチPの上部に移動部材65を配置させておく。そして、軸部材64の上部を前記延長部51の軸挿入穴57内に下方から挿入し、軸挿入穴57の上部に設けられている段部60に、突起73を引っ掛ける。この引っ掛けは、移動部材65の外周部分を摘んで周方向に回転させることにより難なく行うことが可能である。
前記パッチ貼着器10を使用してパッチPの貼着を行う場合には、図2に示されるように、シートSに形成されたパンチング穴の略中心を目視しながらシートSを台座82上に挿入し、押さえ部材83の先端壁96に突き当たる位置まで差し込む。
以上のようにシートSのセットが完了した状態で、操作部材12の自由端側を上方より押圧して押し下げる。すると、第1及び第2のばね25,53におけるばね力の不均衡により、すなわち、第2のばね53が第1のばね25のばね力よりも強く設定されていることにより、押圧力付与部材32と中間部材33が略同時に回転してそれらの自由端側がパッチ貼着部14に向かって接近し、軸部材64の先端部すなわち膨出部68の先端部が起立筒19の凹部19A内に突き当たるように初期動作する。これにより、最先位置にあるパッチPがシートSのパンチング穴回りに貼着することとなる。その後、前記押圧力付与部材32に対して更に押圧力を付与することで、第1のばね25のばね力に抗して押圧力付与部材の自由端側がパッチ貼着部14に向かって更に回転し、前記舌片状部39Aが移動部材65に当接してこれを押圧する。このとき、パッチ積層体は、最先位置のパッチPが前記膨出部68に引っ掛かる位置よりも更に上方に位置しているような場合が生じていても、押圧力付与部材32の回転で前記舌片状部39Aが最後部のパッチP上に位置する移動部材65を押圧して軸部材64上を移動するため、当該移動部材65と共にパッチ積層体は、その最先位置のパッチPがシートSに貼着する位置まで全体的に軸部材64の先端側に移動する。その後、移動部材65を介して最先位置にあるパッチPに押圧力が付与されることとなる。この押圧力の付与により、台座82は、図23(A)に示される曲面形状となる初期位置に対し、同図(B)に示される平面位置に変形する。これにより、初期のパッチ貼着力は、パンチング穴の形成縁に強く作用し、次第に径方向外側に貼着力を波及しながら最終的に全面的に貼着力を及ぼすこととなる。
なお、前記第1のばね25と第2のばね53とが略同じ強さの場合、最先位置にあるパッチPがシートSのパンチング穴回りに貼着し、続いて、軸部材64の先端部すなわち膨出部68の先端部が起立筒19の凹部19A内に収まることとなる。
この後、前述の押圧力を解除すると、シートSにはパッチPが貼着されているため、パッチPの積層体が上昇するのに追従して浮き上がろうとする(図23(C)、(D)参照)。この浮き上がりは、押さえ部材83の剥離促進部99の曲面により、シートSの差し込み方向先端側が曲面に倣うように曲がりつつ上方への浮き上がりが規制される。この一方、前記押圧力の解除により、パッチ積層体は更に上方に戻るため、シートSに貼着されたパッチPの図23中右側領域がシートSの曲がりに沿う剥離力を次なるパッチPとの間に生じせしめることとなり、いわゆる端剥離動作を行い、これにより、次なるパッチPとの剥離を確実なものとして複数枚を同時に貼着してしまうような無駄を回避することとなる。
パッチPの消費が進んで当該パッチPの積層量が減少した状態では、その減少量に対応して、前記移動部材65が、その自重又は前記押圧動作により最後部にあるパッチPに常に接する位置となるように軸部材64上を下降する。そのため、最先位置にあるパッチPは、膨出部68に引っ掛かる一定位置に保たれる結果、パッチPの貼付タイミングに遅れを生じたり、貼着力不足を生じたりする不都合はない。また、パッチPの積層体が消費された場合には、前記軸部材64を取り外し、新たにパッチPの積層体を軸部材64回りに装填し、当該軸部材64を軸挿入穴57に挿入して所定角度回転すればよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、材料、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材料などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、第1のばね25に対して第2のばね53のばね力が強く設定される場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1及び第2のばね25,53の強さに関係なく、前述した初期動作と、パッチ押圧動作を行うようにすることができる。これを更に詳述すると、図24に示されるように、中間部材33の上壁48にスライダ100を設ける一方、当該スライダ100によって回転移動軌跡が一時的に遮られる突壁101を押圧力付与部材32に設け、また、ベース11にスライダ100に係り合って当該スライダ100を前後方向に移動させる突部108を設ける構成を採用することができる。ここで、スライダ100は、前記上壁48に形成された穴105に脱落不能に支持させるとともに、幅方向両側から脚部106を垂下させた形状とし、また、常時はコイルばね107によって上壁48の前方に位置するように構成されている。なお、前記第2のばね53は、突壁101の基部を貫通して配置することができる一方、前記コイルばね107は、突壁101が前記穴105を下方に突き抜けるように移動することを妨げないようになっている。
このような構成では、図24(A)に示されるように、押圧力付与部材32の自由端側を押圧したときに、前記突壁101の下端がスライダ100に突き当たるものとなり、従って、第1及び第2のばね25,53のばね力がどのようなバランスであっても、押圧力付与部材32と中間部材33の自由端側はパッチ貼着部14に向かって略同時に接近することとなる。そして、図24(B)に示されるように、一定角度回転したときに、前記突部108がスライダ100の脚部106に係り合い、当該スライダ100を後方移動させることとなる。
次いで、押圧力付与部材32に更に押圧力を付与すると、前記スライダ100の後方移動によって突壁101の移動を遮る障害が解除されるため、押圧力付与部材32の更なる押し下げが可能となり、前記移動部材65を押圧してパッチPの貼着が可能となる(図24(B)参照)。
従って、このような変形例によれば、第1及び第2のばね25,53のばね力の調整に特別な配慮をしなくてもよい、という効果を得る。
また、前記実施形態では、操作部材12は、その前端を自由端として回転可能となるようにベース11の後端部に連結される構成とし、周知のステイプラーと同じような操作感覚で操作可能となる構成を図示、説明したが、例えば、図25に示されるように、ベース11の後端部(同図中右端部)に上下方向に延びるガイド110を設けるとともに、当該ガイド110に沿って操作部材12を昇降可能としてパッチPの貼付を行えるように構成してもよい。ここで、前記ガイド110の外周においてベース11と中間部材33との間に第1のばね25を設ける一方、押圧力付与部材32と中間部材33との間に第2のばね53を設け、これにより、操作部材12は、ベース11に対して略平行な姿勢を保った状態で、前記パッチ貼着部14に対して離間接近可能とされ、実質的に前記実施形態と同様にパッチPの貼着を行うことができる。
更に、パッチ保持体13は、パッチPの中央穴P1を貫通する軸部材64と、貫通穴78を有する移動部材65とにより構成される場合に限らず、図26及び図27に示される移動部材165を採用してもよい。すなわち、移動部材165は、一端が操作部材12を構成する中間部材33に支持されて他端が自由端として回転可能に設けられたアーム状とされ、その自由端側が前記最後部のパッチPに接する位置に保たれる構成としてもよい。この例における移動部材165は、最後部のパッチPに接する平面部165Aと、この平面部165Aに対して屈曲する向きに連設されて幅方向に分かれた分岐部165Bと、当該分岐部165Bの端部に設けられた一対の軸部165Cとからなり、これら軸部165Cを中間部材33における垂下壁49に形成された穴49Aに挿入して回転可能となっている。ここで、平面部165Aの面内中央部には、前記軸部材64が貫通する楕円形状の貫通穴165Dが形成されているとともに、平面部165Aと分岐部165Bとの連設部位はヒンジ部165Eとして形成され、これにより、平面部165Aと分岐部165Bとの相対角度変位が可能となっている。なお、この変形例及び以下の変形例における軸部材64は、前記実施形態で示した溝70を有しないものを用いることもできる。その他の構成は、実質的に、前記実施携帯と同様である。
このような変形例によっても、パッチPの消費が進んで積層量が減少しても、前記平面部165Aの面高さ位置が下降するように移動部材165が軸部材64に対して相対移動若しくは変位することとなり、前記実施例と同様の効果をもたらすこととなる。
また、図28及び図29に示される移動部材265を採用してもよい。この変形例において、移動部材265は、その一端が操作部材12を構成する中間部材33に昇降可能に支持されて他端側が前記軸部材の外周側に位置するアーム状をなして最後部のパッチPに接する位置に保たれる構成となっている。ここで、移動部材265は、最後部のパッチPに接する平面部265Aと、この平面部65Aに連設されて幅方向に分かれた分岐部265Bと、当該分岐部265Bの端部に設けられた一対の屈曲部265Cとからなり、これら屈曲部265Cを中間部材33における垂下壁49に上下方向に形成されたスロット状の穴49Aに挿入して上下方向に昇降可能となっている。ここで、平面部265Aの面内中央部には、前記軸部材64が貫通する貫通穴265Dが形成されている。これにより、移動部材265は、前記平面部265Aが最後部のパッチPに接した状態で、当該パッチの積層枚数の変化に対応して前記軸部材64に対して相対移動可能となっている。その他の構成、作用、効果は、実質的に、前記実施例と同様である。
更に、前記実施形態及び変形例では、パッチ保持体13が、軸部材64、移動部材65、165、265を含む構成としたが、図30及び図31に示されるように、移動部材と実質的に同様に作用する押圧部材365を操作部材12を構成する押圧力付与部材32に設け、押圧部材365がパッチPの積層枚数に対応して押圧位置を変位するように設けることもできる。この押圧部材365は、前記実施形態で示した片状部材39、舌片状部39を板厚に設けることによって構成され、その下端側が、最後部のパッチPに面接触する押圧面365Aとして形成された点に特徴を有する。この変形例では、前述した移動部材65、165、265が省略された構成となり、押圧面365AがパッチPに接した状態で押圧力を付与するものとなる。また、前記押圧面365Aが最後部のパッチPに常に接した位置を保ち得ない場合を生ずるが、操作部材12の自由端側をパッチ貼着部14側に所定角度回転させたときに、前記押圧面365AがパッチPの積層体を下方に押圧するため、前記実施形態と同様に、一定の押圧力を付与することが可能となる。
また、図32及び図33に示されるように、前記実施形態で示した舌片状部39Aに揺動可能に支持された押圧部材465を設け、当該押圧部材465が最後部のパッチPに接するように設けてもよい。この変形例においても、パッチPの積層枚数が減少すると、押圧部材465が最後部のパッチPに接触しない場合を生ずるが、パッチPを貼着する方向に操作部材12を所定角度回転させたときに、最後部のパッチPに接触することになるため、図30に示した変形例と同様に作用することとなる。なお、この変形例における押圧部材465は、前記軸部材64が貫通する穴465Aを備えた閉ループ状のリング状の押圧面465Bと、この押圧面465Bの相対二箇所位置に連なる一対の起立部465Cとからなり、当該起立部465Cの相対内面側に形成されたピン465Dが舌片状部39に設けられた穴39Bに嵌合することで、揺動可能となっている。従って、押圧面465Bは、最後部のパッチPに対して常に平行な姿勢に保たれて押圧力を付与することができる。その他の構成、作用は、前記実施形態と同様となっている。
更に、前記実施形態では、軸部材64における膨出部68の最大直径がパッチPの中央穴P1と同程度となる場合を図示、説明したが、前記最大直径を中央穴P1よりも大きく設定してもよい。例えば、中央穴P1を6mm径としたときに、前記最大直径を6.2mmに設定することが例示できる。このような構成とした場合には、最先のパッチP側が膨出部68から抜け出てしまうことがなく、常に膨出部68に引っ掛かって停止する位置に保たれるため、第1のばね25に対して第2のばね53のばね力を強く設定する必要がなくなり、また、ばね53を省略しても足りる等、設計上の制約を解消することができる。なお、このような構成としても、シートSにパッチPを貼着して操作部材12が元の位置に復帰するときに、シートSが剥離促進部99の形状に沿って変形して最先のパッチPから次のパッチPが剥離されるので、貼付不良を生ずるような不都合も生じない。

Claims (9)

  1. 被着体のパンチング穴に対応する穴を備えたパッチを積層状態で保持するとともに、前記パッチを一枚ずつパンチング穴の周囲に貼り付け可能に設けたパッチ貼着器において、
    パッチ貼着部を備えたベースと、前記ベースに支持されて前記パッチ貼着部に離間接近可能に設けられた操作部材と、この操作部材に着脱自在に設けられるとともに、前記積層状のパッチを、その接着層がパッチ貼着部側に向くように保持するパッチ保持体とを備え、
    前記パッチ保持体は、前記パッチの穴を貫通する軸部材と、最後部に位置するパッチに接する移動部材とを含み、
    前記移動部材は、前記パッチの積層枚数の減少に対応して自重により前記軸部材上を下降するように変位可能に設けられていることを特徴とするパッチ貼着器。
  2. 被着体のパンチング穴に対応する穴を備えたパッチを積層状態で保持するとともに、前記パッチを一枚ずつパンチング穴の周囲に貼り付け可能に設けたパッチ貼着器において、
    長手方向前端側にパッチ貼着部を備えたベースと、当該ベースの後端側に連結されて前端側が自由端として前記パッチ貼着部に離間接近可能に設けられた操作部材と、この操作部材の自由端側に着脱自在に設けられるとともに、前記積層状のパッチを、その接着層がパッチ貼着部側に向くように保持するパッチ保持体とを備え、
    前記パッチ保持体は、前記パッチの穴を貫通する軸部材と、最後部に位置するパッチに接する移動部材とを含み、
    前記移動部材は、前記パッチの積層枚数の減少に対応して自重により前記軸部材上を下降するように前記軸部材に対して相対変位可能に設けられているとともに、前記操作部材による押圧力を介して最先位置にあるパッチに一定の貼着力を付与することを特徴とするパッチ貼着器。
  3. 前記移動部材は、前記軸部材が貫通する状態で当該軸部材の外周側に位置して最後部のパッチに接することを特徴とする請求項1又は2記載のパッチ貼着器。
  4. 前記移動部材は、一端が前記操作部材に支持されて他端が自由端として回転可能に設けられたアーム状をなし、当該アームの自由端側が前記最後部のパッチに接する位置に保たれることを特徴とする請求項1又は2記載のパッチ貼着器。
  5. 前記移動部材は、一端が前記操作部材に昇降可能に支持され、他端側が前記軸部材の外周側に位置して前記最後部のパッチに接する位置に保たれることを特徴とする請求項1又は2記載のパッチ貼着器。
  6. 前記軸部材は、その周方向に回転操作することで後端側が前記操作部材に着脱自在に設けられ、
    前記移動部材は、前記軸部材の貫通穴を備えた形状に設けられているとともに、前記軸部材の周方向に回転不能に設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3記載のパッチ貼着器。
  7. 前記操作部材は、押圧力付与部材と、当該押圧力付与部材と前記ベースとの間に位置して前記パッチ保持体を着脱自在に支持する中間部材とを備え、この中間部材と押圧力付与部材との間、及び、中間部材とベースとの間には、前記中間部材と押圧力付与部材とを離間させる第1のばねと、前記中間部材とベースとを離間させる第2のばねが設けられ、
    前記第1及び第2のばねは、前記パッチを被着体に貼着する際に、前記軸部材の先端が前記パッチ貼着部に向かう初期動作を行った後に、前記押圧力付与部材が前記移動部材を押圧する動作を行うように設定されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載のパッチ貼着器。
  8. 前記軸部材は、パッチ貼着部側にパッチの穴よりも大きい外径を有する膨出部を備え、前記被着体に最先のパッチを貼着して操作部材の操作力を解除したときに、前記被着体の変形により最先のパッチが前記膨出部を乗り越えて次のパッチから剥離されることを特徴とする請求項1ないしの何れかに記載のパッチ貼着器。
  9. 被着体のパンチング穴に対応する穴を備えたパッチを積層したパッチ積層体を保持するとともに、前記パッチを一枚ずつパンチング穴の周囲に貼り付け可能に設けたパッチ貼着器において、
    パッチ貼着部を備えたベースと、前記ベースに支持されて前記パッチ貼着部に離間接近可能に設けられた操作部材と、この操作部材に着脱自在に設けられるとともに、前記パッチ積層体を、その接着層がパッチ貼着部側に向くように保持するパッチ保持体とを備え、
    前記操作部材は、前記パッチ積層体の最後部のパッチに接する押圧部材を含み、この押圧部材は、前記操作部材の自由端側をパッチ貼着部側に所定角度回転させたときに、押圧部の押圧面が最後部のパッチに接して押圧力を付与することを特徴とするパッチ貼着器。
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