JP4565267B2 - 転着具 - Google Patents

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Description

本発明は、紙葉類等の転着対象物における所定の被転着位置にパッチ等の転着物を転着する転着具に関するものである。
従来より、多数枚の紙葉類を綴じ込む場合に、紙葉類の端縁に形成したパンチ孔に綴じ具を挿通させる方法が採用されており、このパンチ孔の破断等を防止する補強部材として、または破断したものの補修部材として、パンチ孔を囲むように貼り付けることのできるパッチが市販されている。
このようなパッチを、接着力を弱めずに効率良くパンチ孔の周縁部に転着することを可能とするものとして、積層されたパッチを保持する軸部を設けた上ハンドルと、紙葉類を挟み込むことによってパッチを転着した後に紙葉類から積層されたパッチを自動的に剥離させるための剥離台を設けた下ハンドルとを同一の回転軸によって係合可能に設定したいわゆるステープラタイプのパッチ転着具(特許文献1)や、或いは、コンパクト化を図った特許文献2に示すようなパッチ転着具、すなわち、積層されたパッチを保持する軸部と、この軸部に沿ってパッチに押圧力を作用させる押圧面部を備えた転着具本体と、紙葉類を挟み込むことによってパッチを転着した後に紙葉類から積層されたパッチを自動的に剥離させるための剥離台を兼ねたキャップとを備えた自立スタンド可能型のパッチ転着具が知られている。
特開平11−11073号公報(図1、図7等参照)。 特開平11−198579号公報(図2、図6等参照)。
しかしながら、前記特許文献1に記載されている転着具は、軸部の上端部に軸方向に沿って移動可能なパッチ押さえ部を設け、パッチの積層量が減少するにつれて、パッチ押さえ部を移動してパッチの上下方向の位置を適宜修正する作業が必要であり、その作業が面倒のみならず、部品点数の増加、及び構造の複雑化を招来している。
一方、前記特許文献2記載の転着具は、転着作業に関連付けて、軸部が、保持しているパッチのうち最先端のパッチが押圧面部に当接する位置まで転着具本体内に没入する態様であるため、パッチの上下方向の位置を修正する作業は不要であるものの、前記軸部の転着具本体に突没する方向への移動ことを許容しつつ転着作業時に軸部が転着具本体から抜け落ちることを防止するために、転着具本体を概略筒状とし、この転着具本体に、軸部を保持し得る保持筒を備えた本体用キャップ(前記キャップとは異なる部材)を嵌合させた態様であるため、やはり部品点数の増加及び構造の複雑化を招来するものである。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、部品点数の削減及び構造の簡素化を有効に図ることができる転着具を提供することにある。
すなわち、本発明の転着具は、紙葉類等の転着対象物における所定の被転着位置に貫通孔を有するパッチ又はシール等の転着物を転着するものであって、相互に接着された積層状態にある前記転着物の各貫通孔に挿通されこれら転着物を保持する軸部と、弾性素材から形成され且つ転着作業時に付与される押圧力を前記軸部に沿って前記転着物に作用させる押圧面部及び前記軸部が圧入可能な軸受け部を有する転着具本体とを具備してなり、前記軸部と前記転着具本体とにより、前記転着作業に関連付けて前記軸部が前記転着物を取り付けた状態で前記軸受け部に没入する方向にのみ移動することを許容し且つ前記転着具本体の弾性変形を利用して前記軸部を前記軸受け部に圧入させた状態で保持する軸部保持手段を構成し、この軸部保持手段が、転着作業時における前記積層状態にある転着物のうち最先端に位置する一の転着物と当該一の転着物に積層方向に隣接する他の転着物との剥離動作に優先して前記軸部が前記軸受け部から抜出する方向に移動することを防止し、且つ前記押圧力以外の所定の操作力が付与されることにより前記軸受け部に保持されている前記軸部を前記軸受け部から抜取可能にしたものであることを特徴とする。
ここで、「転着物」とは、パッチやシール、テープ糊等、紙葉類等の転着対象物に転着可能な性質を有するもの全てを含む概念である。また、転着物の「貫通孔」の形状、転着物における形成箇所は特に限定されない。また、「前記押圧力以外の操作力」としては、例えば、軸部を軸受け部に対して回動させる操作力や、軸部を軸受け部に対して位相変換させた後に軸部を軸受け部から引き抜く操作力が挙げられる。
このようなものであれば、必要最小限の部品点数で転着具を構成することができ、構造の簡素化及びコスト削減に資するとともに、転着作業時に付与される押圧力に関連付けて軸部を軸受け部に没入可能に設定しているため、転着物の積層数の変化に対応して軸部の軸受け部への没入度合いがいわば自動的に調整されるため、従来のように転着物の積層数の変化に応じて別途手作業で軸部に対するパッチの保持位置を調整する必要がない。しかも、軸部保持手段により、軸部が不意に軸受け部から抜け落ちることを防止して、転着作業時における転着位置に転着される一の転着物と軸部に残される他の転着物との剥離をスムーズに行うことができる。さらに、転着部を使い切った場合は、転着作業時に付与される押圧力とは異なる操作力を付与することにより、軸部を軸受け部から抜き取ることができ、この軸部に次の転着物を挿通してセットすることが可能になり、使い捨てタイプと異なり実用性に優れたものとなる。
軸部を軸受け部に圧入させるためには、前記軸受け部の開口径を、前記軸部の外径に対して略同一又は若干小さく設定すればよい。
具体的な実施態様としては、前記軸部が、前記転着具本体に没入可能な没入部を備え、この没入部の外面部に、前記軸部の前記転着具本体に没入する方向へのスライド移動を許容し、且つ前記軸部の前記転着具本体から抜出する方向へのスライド移動を規制するねじ部を形成している態様が挙げられる。
前記軸部の先端部に、この軸部を前記転着具本体から抜き出す際に、所定の操作具が挿入可能な被挿入部を設け、前記軸部保持手段が、この被挿入部に前記操作具を挿入して操作具を軸部と共に前記転着具本体に対して回動させる操作力を付与することにより、前記軸部を前記軸受け部から抜取可能にしたものであれば、比較的簡単な操作により軸部を軸受け部から抜き取ることができ、操作性に優れたものとなる。
特に、前記軸部に保持される前記転着物を被覆するように前記転着具本体に着脱可能に取り付けられるキャップ部材を具備し、このキャップ部材に、前記被挿入部に挿入可能な挿入部を設けていれば、不使用時は転着物を被覆するキャップを利用して軸部を軸受け部から抜き取ることができ、軸部を抜き取るための専用の操作具を用いる必要もなく、不必要な部品点数の増加を招来することがない。
また、前記所定の被転着位置が前記転着対象物に形成したパンチ孔の周縁部であり、前記軸部の先端部に、前記積層状態にある転着物を保持した状態において、転着物のうち最先端に位置する一の転着物よりもさらに先端側に位置し、且つ前記パンチ孔に嵌入し得る嵌入部を設けていれば、被転着位置に対する軸部の相対位置を簡単且つ的確に位置決めすることができる。
以上説明したように本発明によれば、5パーツにも満たない部品点数で転着具を構成しているため、構造の簡素化及びコスト削減を有効に図ることができ、しかも、転着作業時に付与される押圧力に関連付けて軸部を軸受け部に没入可能に設定しているため、従来のように転着物の積層数の変化に応じて別途手作業で軸部に対するパッチの保持位置を調整する必要がなく、使い勝手に優れたものとなる。加えて、転着作業時における転着位置に転着される一の転着物と軸部に残される他の転着物との剥離をスムーズに行うことができるとともに、転着物を使い切った場合は、転着作業時に付与される押圧力とは異なる操作力を付与することにより、軸部を軸受け部から抜き取ることができ、この軸部に次の転着物を挿通してセットすることが可能になり、実用性に優れたものとなる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る転着具1は、図1及び図2に示すように、転着対象物たる紙葉類Xに穿孔具等を利用して形成された被転着位置たるパンチ孔Xaの周縁部に転着物たるパッチPを転着するものである。
この転着具1は、相互に接着された積層状態にあるパッチPの各貫通孔Paに挿通されこれらパッチPを保持する軸部2と、軸部2が圧入可能な軸受け部31を有する転着具本体3と、軸部2に保持されるパッチPを被覆するように転着具本体3に着脱可能に取り付けられるキャップ部材4とから構成されている。
軸部2は、図3(同図(a)は軸部2の正面図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(a)のB部拡大図である)に示すように、例えば合成樹脂素材からなり、パッチPの貫通孔Paに挿通可能な外径を有し且つ軸受け部31に没入可能な没入部21と、先端部(下端部)に設けられパッチPの貫通孔Paの内径及び没入部21の外径よりも拡開するテーパ状の拡開部22と、拡開部22からさらに先端側に突出してなりパンチ孔Xaに嵌入可能な概略円柱状の嵌入部23とを一体に備えたものである。
没入部21の基端部21a(上端部)を、転着具本体3への没入作業の容易化を図るためにテーパ状にし、基端部21a以外の外面部に、鋸歯状をなすねじ部21bを軸方向に沿って形成している。このねじ部21b部は、軸部2の転着具本体3に没入する方向へのスライド移動を許容し、且つ軸部2の転着具本体3から抜出する方向へのスライド移動を規制するものである。
この軸部2に、先端部側にのみ開口し、後述するキャップ部材4の挿入部42bが挿入可能な被挿入部24を、嵌入部23から没入部21の先端部位に亘る部位に軸方向に沿って形成している。
転着具本体3は、図4(同図(a)は転着具本体3の正面図、(b)は同側面図、(c)は(a)のA矢視図、(d)は(b)のB―B線断面図である)に示すように、例えば合成樹脂素材からなり、基端部3a(上端部)に丸みを帯びた概略円柱状をなし、軸心方向に沿って先端部3b(下端部)側にのみ開口した前記軸受け部31を形成している。なお、本実施形態では、この転着具本体3を、常温ではゴム弾性を示し、加工容易性に優れたTPE(熱可塑性エラストマー)により形成している。
軸受け部31は、その開口径を、軸部2の没入部21の最大外径よりも若干小さく設定するとともに、開口端部を、開口端に向かって漸次開口径を大きくさせている(同図(d)参照)。
また、転着具本体3の外周面部32の略等角2箇所に、他の部位より内方に窪ませてなり、転着作業時に把持可能な概略碗状の把持部32aを形成している。さらに、転着具本体3の先端部3b側の外周面部32に、他の部位より外方に膨出させてなる外方膨出部32bを周方向に沿って形成している。
キャップ部材4は、図5(同図(a)はキャップ部材4の正面図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(b)のB―B線断面図、(d)は(b)のC−C線断面図である)に示すように、例えば合成樹脂素材からなり、概略筒状の基部41と、基部41の先端部41b(下端部)側に設けられた底面部42とを一体に有する概略有底円筒状をなすものである。
基部41は、基端部41a(上端部)及び先端部41bを除く部位の内周面部に、その内径を前記転着具本体3の外周面部32の外径よりも小さく設定した小径部41cを設けるとともに、基端部41a及び先端部41bの各内周面部に、その内径を転着具本体3の外周面部32の外径よりも若干大きく設定した第1大径部41d、第2大径部41eをそれぞれ設けている。第1大径部41dに、内方に若干膨出し、キャップ部材4を転着具本体3に取り付けた状態において、転着具本体3に設けた外方膨出部32bと相互に圧接しながら弾性係合し得る内方膨出部41fを周方向に沿って設けている。
底面部42は、基部41の先端部側に設けた概略円盤状の底面部本体42aと、この底面部本体42aの先端面部(下面部)における略中央部位から基部41の先端部側に向かって延び、前記軸部2に形成した被挿入部24に挿入可能な概略四角柱状の挿入部42bとを有する。本実施形態では、基部41の先端と挿入部42bの先端とを略一致させている。
このような各部材から構成される転着具1の組立手順について説明する。
先ず、積層状態にあるパッチPの貫通孔Paに軸部2を、没入部21の基端部21a側から挿入することにより前記パッチPを軸部2に保持させ、この軸部2を没入部21の基端部21a側から転着具本体3の軸受け部31に圧入する。この際、軸受け部31は、その開口径を押し広げられる方向に弾性変形しながら、軸部2の転着具本体3に対して没入する方向への移動を許容する。そして、軸部2の拡開部22と転着具本体3の先端面部33(下面部)との間に積層状態にあるパッチPを挟持させる位置まで軸部2を転着具本体3に圧入した後、キャップ部材4を転着具本体3に取り付ける。この際、転着具本体3の先端部3b近傍領域がキャップ部材4の第1大径部41d内に嵌まり込み、転着具本体3の外方膨出部32bと、第1大径部41dに設けた内方膨出部41fとが相互に圧接することにより弾性変形し、相互に他方を乗り越えた際に弾性復帰し、良好な係合状態が維持される。なお、転着具本体3の先端面部33がキャップ部材4の第1大径部41dと小径部41cとの段部に当接することにより、キャップ部材4が転着具本体3に対してそれ以上没入する方向へ移動することを規制している(図2参照)。
次に、図6を参照しながら、転着具1の使用方法及び作用について説明する。
先ず、キャップ部材4を転着具本体3から取り外し、転着具本体3の把持部32aを把持しながら、軸部2の嵌入部23を紙葉類Xに形成したパンチ孔Xaに嵌入させることにより、パンチ孔Xaに対する軸部2の相対位置を位置決めする(同図(a)参照)。なお、本実施形態では紙葉類Xを複数枚積層した状態にしてあり、これにより、軸部2の嵌入部23がパンチ孔Xaに嵌入した際に良好なクリック感を得ることができる。もちろん、一枚の紙葉類Xに対しても、そのパンチ孔Xaに嵌入部23を嵌入させることにより、パンチ孔Xaに対する軸部2の相対位置を位置決めしても構わない。
次いで、転着具本体3に対して押圧力F1を付与すると、軸部2の拡開部22がパンチ孔Xaの周縁部に接触し、この状態でさらに前記押圧力F1を付与し続けると、軸部2に沿って転着具本体3の先端面部33からパッチPに押圧力F1が作用し、積層状態のパッチPのうち、最先端(最下位)に位置するパッチPを軸部2の拡開部22に押し出すことにより、最先端のパッチPの内径を押し広げ、その際、最先端のパッチPと、この最先端のパッチPに積層方向に隣接するパッチPとの間に生じる面方向の相対変位により剥離を誘発して、最先端のパッチPをパンチ孔Xaの周縁部に転着する(同図(b)参照)。
そして、転着作業によるパッチPの積層数の減少に伴って、積層状態のパッチPを保持した軸部2は、没入部21の軸受け部31に対する没入度合いを漸次変更しながら、軸部2の拡開部22と先端面部33との間にパッチPを挟み込む位置まで転着具本体3に対して没入する方向へ移動し、拡開部22がパンチ孔Xaの周縁部に当接した後、即座に転着具本体3の先端面部33からパッチPに押圧力F1を作用させるようにしている。すなわち、転着具本体3の先端面部33が本発明の「押圧面部」として機能する。このパッチP転着時に、軸部2は転着具本体3の弾性変形を利用して軸受け部31内に保持され、軸部2の没入部21に設けた前記ねじ部21bにより、軸部2の転着具本体3から抜出する方向へのスライド移動が規制されているため、パッチPをパンチ孔Xaの周縁部に転着した後に、転着具1を紙葉類Xから離間させる際に、最先端のパッチPと当該パッチPに積層方向に隣接し軸部2に保持されている他のパッチPとの剥離動作に優先して軸部2が転着具本体3から不意に抜け落ちるという不具合が生じないようにしている(同図(c)参照)。つまり、軸部2と、転着具本体3とにより、本発明の「軸部保持手段」を構成している。
一方、軸部保持手段により保持状態が維持されている軸部2を転着具本体3から抜き取ることも可能である。具体的には、図7に示すように、先ず、キャップ部材4を、その先端側、すなわち底面部42側から転着具本体3に近付け、底面部42に設けた挿入部42bを軸部2に形成した被挿入部24に挿入する。本実施形態では、挿入部42b及び被挿入部24を相互に嵌合し得るようにそれぞれの形状を設定している。また、挿入部42bを被挿入部24に挿入した状態において、キャップ部材4の第2大径部41eと転着具本体3の外周面部32とが相互に干渉しないように設定してある。しかして、キャップ部材4を転着具本体3に対して所定方向に回動させる操作力を付与すると、キャップ部材4と共に軸部2が転着具本体3に対して同一方向に回動し、没入部21に設けたねじ部21bのねじ作用により、軸部2が軸受け部31に対する軸部2の相対位置を変位させながら転着具本体3から抜出する方向へ移動し、その結果、軸部2を転着具本体3から抜き取ることができる。よって、積層状態のパッチPを全て使い切った場合には、上記の手順、つまり挿入部42bを被挿入部24に挿入してキャップ部材4を回動するという2アクションの操作を経て転着具本体3から抜き取った軸部2に、積層状態にある新たなパッチPをセットすることができる。そして、この軸部2を、弾性復帰した軸受け部31に再度圧入することにより、新たなパッチPを装着した転着具1となる。
このように本実施形態に係る転着具1は、相互に接着された積層状態にあるパッチPの各貫通孔Paに挿通されこれらパッチPを保持する軸部2と、弾性素材から形成され且つ転着作業時に付与される押圧力F1を軸部2に沿って前記パッチPに作用させる先端面部23及び前記軸部2が圧入可能な軸受け部31を有する転着具本体3とを具備してなり、転着作業に関連付けて軸部2がパッチPを取り付けた状態で軸受け部31に没入する方向にのみ移動することを許容し、且つ転着具本体3の弾性変形を利用して軸部2を軸受け部31に圧入させた状態で保持する軸部保持手段を、軸部2と転着具本体3とにより構成し、この軸部保持手段が、転着作業時における積層状態にあるパッチPのうち最先端に位置する一のパッチPとこの一のパッチPに積層方向に隣接する他のパッチPとの剥離動作に優先して軸部2が軸受け部31から抜出する方向に移動することを防止したものであるため、必要最小限の部品点数で転着具1を構成することができ、構造の簡素化及びコスト削減に有効に図ることが可能となる。また、転着作業時に付与される押圧力F1に関連付けて軸部2を軸受け部31に没入可能に設定しているため、パッチPの積層数の変化に対応して軸部2の軸受け部31への没入度合いがいわば自動的に調整されるため、従来のようにパッチPの積層数の変化に応じて別途手作業で軸部2に対するパッチPの保持位置を調整する必要がない上、転着作業時に軸部2が不意に軸受け部31から抜け落ちることがなく、パンチ孔Xaの周縁部に転着される一のパッチPと軸部2に残される他のパッチPとの剥離をスムーズに行うことができる。しかも、軸部保持手段が、軸部2に相対変位不能に装着したキャップ部材4を転着具本体3に対して回動させる操作力が付与されることにより、軸受け部31に保持されている軸部2を軸受け部31から抜取可能にしたものであるため、パッチPを使い切った場合は、軸受け部31から抜き取った軸部2に次のパッチPを挿通してセットすることが可能になり、軸部2又は転着具本体3自体が破損するまで繰り返し使用することができ、使い捨てタイプと異なり実用性に優れたものとなる。
特に、軸受け部31の開口径を、軸部2の没入部21の外径に対して若干小さく設定しているため、軸部2を軸受け部31に没入させた状態において、転着具本体3の弾性変形を利用して軸部2を軸受け部31内に安定した状態で保持させることができる。
さらに、軸部2が、転着具本体3に没入可能な没入部21を備え、この没入部21に、軸部2の転着具本体3に没入する方向へのスライド移動を許容し、且つ軸部2を転着具本体3から抜き取る方向に単に引っ張る操作力が付与された場合であっても軸部2の転着具本体3から抜出する方向へのスライド移動を規制するねじ部21bを形成しているため、軸部2と転着具本体3との間に複雑な機構を設けることなく、転着作業時における最先端に位置する一のパッチPとこのパッチPに隣接する他のパッチPとの剥離動作に優先して軸部2が軸受け部31から抜出する方向に移動することを確実に防止することができ、操作性に優れたものとなる。
加えて、軸部2に保持されるパッチPを被覆するように転着具本体3に着脱可能に取り付けられるキャップ部材4を具備してなり、このキャップ部材4に、軸部2の先端部に形成した被挿入部24に挿入可能な挿入部42bを設けているため、転着具1の不使用時にはパッチPを被覆するキャップ部材4を、軸部2を抜き取るための操作具としても兼用することができ、軸部2を抜き取るための専用の操作具を用いる必要もなく、パッチPを保持する軸部2、転着具本体3、及びキャップの3パーツのみで転着具1を構成することができ、更なる構造の簡素化及びコスト削減に資する。
また、軸部2の先端部に、積層状態にあるパッチPを保持した状態において最先端に位置する一のパッチPよりもさらに先端側に位置し、且つパンチ孔Xaに嵌入し得る嵌入部23を設けているので、転着作業を行うに際し、予め嵌入部23をパンチ孔Xaに嵌入させることにより、パンチ孔Xa及び被転着位置たるパンチ孔Xaの周縁部に対する軸部2の相対位置を簡単且つ的確に位置決めすることができ、パッチPをパンチ孔Xaの周縁部に的確に転着させることができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、キャップ部材を用いずに、軸部の被挿入部に挿入可能可能な挿入部を有する専用の操作具又は工具を用いて軸部を転着具本体から抜取可能に設定してもよい。また、被挿入部及び挿入部の形状は特に限定されず、挿入部を被挿入部に挿入した状態でキャップ部材又は専用の操作具を転着具本体に対して回動させることにより、軸部がキャップ部材又は専用の操作具と相対変位不能に回動し得る形状であればどのようなものであってもよい。なお、軸部に設けた嵌入部自体を被挿入部として機能させてもよい。
また、軸部保持手段が、ねじ部のねじ作用を利用して軸部を直接又は間接的に回動させる操作力が付与されることにより軸受け部に保持されている軸部を軸受け部から抜取可能にしたものを示したが、これに限らず、例えば、軸部保持手段が、軸部を転着具本体に対して位相変換させて軸部と軸受け部との圧接状態を解除し、その状態で軸部を転着具本体から抜出する方向に引っ張る操作力を付与することによって軸受け部に保持されている軸部を軸受け部から抜取可能にしたものであっても構わない。
また、転着物としては、中央部又は所定部位に軸部が挿通可能な貫通孔を有するシールやテープ糊を転着物をして適用してもよい。各転着物の貫通孔の形状は、軸部が挿通可能なものであればどのような形状であってもよい。
また、軸受け部の開口径を、軸部の没入部の外径に対して略同一に設定した態様であっても、転着具本体の弾性変形を利用して軸部を軸受け部に圧入することができ、良好な保持状態を維持することができる。
また、転着具本体は、弾性変形し得るものであればよく、前記TPE以外の素材から形成しても構わない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る転着具をキャップ装着前の状態で示す全体斜視図。 同実施形態に係る転着具を組付状態を示す断面図。 同実施形態における軸部を示す図。 同実施形態における転着具本体を示す図。 同実施形態におけるキャップ部材を示す図。 同実施形態に係る転着具の作用説明図。 同実施形態における軸部を転着具本体から抜き取る際の転着具の組付状態を示す断面図。
符号の説明
1…転着具
2…軸部
21…没入部
21b…ねじ部
23…嵌入部
24…被挿入部
3…転着具本体
31…軸受け部
33…押圧面部(先端面部)
4…キャップ部材
42b…挿入部
P…転着物(パッチ)
Pa…貫通孔
X…転着対象物(紙葉類)
Xa…パンチ孔

Claims (6)

  1. 紙葉類等の転着対象物における所定の被転着位置に貫通孔を有するパッチ又はシール等の転着物を転着する転着具であって、
    相互に接着された積層状態にある前記転着物の各貫通孔に挿通されこれら転着物を保持する軸部と、
    弾性素材から形成され且つ転着作業時に付与される押圧力を前記軸部に沿って前記転着物に作用させる押圧面部及び前記軸部が圧入可能な軸受け部を有する転着具本体とを具備してなり、
    前記軸部と前記転着具本体とにより、前記転着作業に関連付けて前記軸部が前記転着物を取り付けた状態で前記軸受け部に没入する方向にのみ移動することを許容し、且つ前記転着具本体の弾性変形を利用して前記軸部を前記軸受け部に圧入させた状態で保持する軸部保持手段を構成し、
    当該軸部保持手段が、転着作業時における前記積層状態にある転着物のうち最先端に位置する一の転着物と当該一の転着物に積層方向に隣接する他の転着物との剥離動作に優先して前記軸部が前記軸受け部から抜出する方向に移動することを防止し、且つ前記押圧力以外の所定の操作力が付与されることにより前記軸受け部に保持されている前記軸部を前記軸受け部から抜取可能にしたものであることを特徴とする転着具。
  2. 前記軸受け部の開口径を、前記軸部の外径に対して略同一又は若干小さく設定している請求項1記載の転着具。
  3. 前記軸部が、前記転着具本体に没入可能な没入部を備え、この没入部の外面部に、前記軸部の前記転着具本体に没入する方向へのスライド移動を許容し、且つ前記軸部の前記転着具本体から抜出する方向へのスライド移動を規制するねじ部を形成している請求項1又は2記載の転着具。
  4. 前記軸部の先端部に、当該軸部を前記転着具本体から抜き出す際に、所定の操作具が挿入可能な被挿入部を設け、前記軸部保持手段が、当該被挿入部に前記操作具を挿入して操作具を軸部と共に前記転着具本体に対して回動させる操作力を付与することにより、前記軸部を前記軸受け部から抜取可能にしたものである請求項3記載の転着具。
  5. 前記軸部に保持される前記転着物を被覆するように前記転着具本体に着脱可能に取り付けられるキャップ部材を具備し、当該キャップ部材に、前記被挿入部に挿入可能な挿入部を設けている請求項4記載の転着具。
  6. 前記所定の被転着位置が前記転着対象物に形成したパンチ孔の周縁部であり、前記軸部の先端部に、前記積層状態にある転着物を保持した状態において、転着物のうち最先端に位置する一の転着物よりもさらに先端側に(前記押圧面部から離間する方向に)位置し、且つ前記パンチ孔に嵌入し得る嵌入部を設けている請求項1、2、3、4又は5記載の転着具。
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