JP5134509B2 - 土壌消毒機 - Google Patents

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Description

本発明は、トラクタ等の牽引車両に牽引され、園芸作物や野菜等を栽培するための圃場に薬液を注入する土壌消毒機の技術に関する。
従来、トラクタ等の牽引車両に牽引され、園芸作物や野菜等を栽培するための圃場に薬液を注入する土壌消毒機の技術は公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
前記土壌消毒機は、薬液を貯溜するタンク、該タンク内の薬液を送り出すポンプ、及び、幅方向一列に配置され前記ポンプにより送り出された薬液を圃場内に注入する複数の薬液注入爪等を具備する。
このように構成された土壌消毒機において、前記タンク内の薬液は、前記ポンプにより前記薬液注入爪へと送られる。前記薬液注入爪へと送られた薬液は、圃場に差し込まれた前記薬液注入爪の先部から圃場へと注入される。
上述の如く構成された土壌消毒機において、使用する薬液の種類によっては、前記複数の薬液注入爪の幅方向間隔を狭める必要がある。これは、蒸気圧が低く、土壌中に広がりにくい薬液を用いる場合、前記複数の薬液注入爪の幅方向間隔が広いと、当該薬液が土壌中に十分広がることができず、消毒効果にムラが生じるためである。
しかし、上述の如く構成された土壌消毒機において、前記複数の薬液注入爪同士の間隔を狭めると、隣り合う前記薬液注入爪に付着した圃場の土が互いに干渉するなどして、前記薬液注入爪の間を流動する土の流動性が悪化し、前記土壌消毒機の牽引に対して大きな抵抗が発生する。これによって、前記土壌消毒機を牽引する牽引車両の馬力を大きくロスしてしまう点で不利であった。
特開2001−178348号公報
本発明は以上の如き状況に鑑み、薬液注入爪の幅方向間隔を狭めた場合であっても、圃場の土から受ける抵抗の増加を抑制することができる土壌消毒機を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、圃場に溝を切って消毒用の薬液を注入する薬液注入爪を機体左右方向に複数具備する土壌消毒機であって、隣り合う前記薬液注入爪は、機体前後方向において所定距離離れて配置され、前記土壌消毒機全体の機体前後方向傾斜角度を変更可能な第一角度調節機構と、前記薬液注入爪が支持される作業部の機体前後方向傾斜角度を変更可能な第二角度調節機構とを具備するものである。
請求項2においては、前記薬液としてカーバムナトリウム塩を用いるものである。
請求項3においては、牽引車両の耕耘装置の左右に亘って横架されるビームと連結可能な連結部材を具備するものである。
請求項4においては、タンク内に貯溜された前記薬液を吸入し、薬液注入爪へと吐出する複数のポンプと、前記複数のポンプを互いに連結し、支持する連結体と、を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、隣り合う薬液注入爪間の距離を、ある一定の距離に保持しつつ、前記薬液注入爪の幅方向(機体前後方向に対して垂直な方向)の間隔を狭めることができる。
これによって、蒸気圧が低く土壌中に広がりにくい薬液を使用するために、当該薬液の圃場への注入間隔を狭くする必要がある場合であっても、前記薬液注入爪間を通過する土の流動性を損なうことがなく、圃場の土による土壌消毒機に対する抵抗の増加を抑制することができる。
また、土壌消毒機を取り付ける耕耘装置の大きさや形状によって、当該土壌消毒機が機体前後方向に傾斜する場合であっても、前記土壌消毒機全体及び作業部を所望の角度に調節することができる。
請求項2においては、刺激臭による作業環境の悪化を抑制することができる。
請求項3においては、耕耘装置に、土壌消毒機を取り付けるための部材が備わっていない場合においても、当該耕耘装置に前記土壌消毒機を取り付けることができる。
請求項4においては、複数のポンプを、予め連結体により互いに連結しておくことで、組み付けの際に前記ポンプ同士の軸心のずれを防止することができ、組み付けの際の作業性を向上させることができる。また、前記複数のポンプを、予め前記連結体により互いに連結しておくことで、組み付け工程を簡略化することができる。
次に、図1を用いて、本発明に係る土壌消毒機の実施の一形態である土壌消毒機1の全体構成について説明する。なお、以下の説明における機体前後方向とは、土壌消毒機1が消毒作業を行う方向、すなわち土壌消毒機1を牽引する牽引車両200の進行方向をいうものとする。
土壌消毒機1は、トラクタ等の牽引車両200により牽引され、圃場に薬液を注入した後、当該圃場にマルチフィルム153aを張る(マルチングする)ものである。土壌消毒機1は、主として連結部材10、薬液支持部材40、タンク50・50等を有する連結部2や、回動支持部材100、作溝輪151・151、車輪152・152等を有する作業部3等を具備する。
牽引車両200が具備する耕耘装置201には、連結部材10が連結される。連結部材10の上方左右には、薬液支持部材40を介して、圃場を消毒するための薬液を貯溜するタンク50・50が配置される。前記タンク50・50の間には、タンク50・50内に貯溜された薬液を送り出すためのポンプユニット60・60が配置される。ポンプユニット60・60の右方には、当該ポンプユニット60・60を駆動するモータ70が配置される。タンク50・50の上方には、ポンプユニット60・60による薬液の吐出の有無を確認するための確認計80が配置される。
薬液支持部材40には、回動支持部材100が連結される。回動支持部材100の左右両端には、圃場に溝を作る作溝輪151・151がそれぞれ配置される。作溝輪151・151の後方には、車輪152・152がそれぞれ回動自在に支持される。車輪152・152の後方には、マルチフィルム153aを回動自在に支持するマルチ支持輪153・153がそれぞれ配置される。マルチ支持輪153・153の後方には、圃場に張られたマルチフィルム153aを押さえるマルチ押圧輪161・161がそれぞれ配置される。マルチ押圧輪161・161の後方には、圃場に張られたマルチフィルム153aの両端に土を被せる覆土輪162・162がそれぞれ配置される。また、車輪152・152の間には、ポンプユニット60・60により送り出された薬液を圃場に注入する複数の第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・が配置される。
このように構成された土壌消毒機1において、タンク50・50内の薬液は、モータ70により駆動されるポンプユニット60・60によって、確認計80を介して第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・へと供給される。第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・は、耕耘装置201により耕耘された圃場に溝を作りながら、ポンプユニット60・60によって供給される薬液を圃場へと注入する。また、薬液が注入された圃場には、マルチ支持輪153・153によりマルチフィルム153aが張られる。当該マルチフィルム153aの左右両端部は、マルチ押圧輪161・161により押圧される。その後、覆土輪162・162により、当該マルチフィルム153aの左右両端部に土が被せられる。このように、耕耘装置201により耕耘された圃場に薬液を注入することで、当該薬液の土壌中への拡散を促し、圃場内の殺菌及び消毒を効果的に行うことができる。また、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・は、耕耘装置201により耕耘された圃場に溝を作るため、当該溝を作る際に第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・が圃場から受ける抵抗を低減することができる。さらに、マルチフィルム153aにより圃場に注入された薬液の発散を防止することで、当該薬液による圃場内の殺菌及び消毒を効果的に行うことができる。
次に、図1及び図2を用いて、土壌消毒機1が連結される耕耘装置201について説明する。耕耘装置201は、牽引車両200により牽引され、圃場を耕耘するものである。耕耘装置201は、主として入力軸202、伝達軸203、伝達ケース204、耕耘爪軸205、耕耘爪206・206・・・、ビーム207等を具備する。
牽引車両200の動力は、耕耘装置201の左右略中央に配置された入力軸202を介して耕耘装置201に伝達される。入力軸202に伝達された動力は、左右に横架された伝達軸203、及び耕耘装置201の左側部に配置される伝達ケース204を介して伝達ケース204の下部に横架される耕耘爪軸205に伝達される。これによって、耕耘爪軸205の外周に固設された耕耘爪206・206・・・が回転し、圃場を耕耘することができる。また、伝達軸203は、円形断面を有する筒状の部材であるビーム207に内装される。ビーム207は、耕耘装置201の左右に亘って横架される。
なお、本実施形態において、ビーム207は伝達軸203を内装するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、伝達ケース204が耕耘装置201の左右略中央に配置される場合、ビーム207はその内部に伝達軸203を内装することはない。また、本発明に係るビームは、本実施形態に係るビーム207に限るものではなく、ビーム207に代わり得る構造体により構成することも可能である。
次に、図1から図7までを用いて、連結部2の構成について説明する。連結部2は、主として連結部材10、第一角度調節機構20、予備マルチ支持台30・30、薬液支持部材40、タンク50・50、ポンプユニット60・60、モータ70、確認計80、モータコントローラ90等を具備する。
図2及び図3に示すように、連結部材10は、牽引車両200の耕耘装置201と連結可能な部材である。連結部材10は、前後方向に延設される左右のサイドフレーム11・11と、サイドフレーム11をその中途部において連結する前フレーム12及び後フレーム13等を具備する。
サイドフレーム11・11は、矩形断面を有する棒状の部材である。サイドフレーム11・11の前端には、それぞれ前挟持部11a、後挟持部11b等が具備される。前挟持部11aと後挟持部11bとの間に、耕耘装置201に左右方向に横架される略円柱状のビーム207を挟んだ状態で、締結部材11c・11cにより前挟持部11aと後挟持部11bとを締結することにより、サイドフレーム11・11は耕耘装置201に連結される。
このような構成において、連結部材10により耕耘装置201と土壌消毒機1とが連結される。通常、耕耘深さを調節するための車輪を取り付けるためのビーム(以下、単に「耕深調節ビーム」と記す)を具備する耕耘装置201に土壌消毒機1を連結する場合は、前記耕深調節ビームに土壌消毒機1を連結することが可能であるため、上記連結部材10は不要である。しかし、種々の耕耘装置(例えば、海外メーカーにより販売されている耕耘装置)の中には、前記耕深調節ビームを有しないものがある。このような耕耘装置に土壌消毒機1を連結する必要がある場合、上記連結部材10を用いることで、当該耕耘装置に土壌消毒機1を連結することが可能となる。
前フレーム12は、矩形断面を有する棒状の部材である。前フレーム12は、左右のサイドフレーム11・11をその中途部において連結する。前フレーム12のサイドフレーム11・11における前後位置は、変更することができる。前フレーム12の左右略中央部には、左右一対の板状の部材である連結ブラケット12a・12aが固設される。
後フレーム13は、矩形断面を有する棒状の部材である。後フレーム13は、左右のサイドフレーム11・11をその中途部において連結する。後フレーム13のサイドフレーム11・11における前後位置は、変更することができる。
第一角度調節機構20は、連結部材10の機体前後方向傾斜角度を変更可能とするものである。第一角度調節機構20は、油圧シリンダにより構成される。第一角度調節機構20のロッド側端部(後端部)は、連結部材10の連結ブラケット12a・12aに上下回動可能に支持される。第一角度調節機構20のシリンダ側端部(前端部)は、牽引車両200のトップリンクブラケット(不図示)等に上下回動可能に支持される。
このような構成において、第一角度調節機構20を伸縮させることにより、連結部材10は、その前端部(耕耘装置201のビーム207)を中心として上下に回動される。このようにして、連結部材10の機体前後方向傾斜角度を所望の角度に変更することができ、ひいては、土壌消毒機1全体の機体前後方向傾斜角度を所望の角度に変更することができる。
なお、本実施形態においては、第一角度調節機構20は油圧シリンダにより構成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、第一角度調節機構20は、その他のアクチュエータやターンバックル等の、その長手方向長さを変更可能なもので構成することが可能である。
図2及び図3に示すように、予備マルチ支持台30・30は、予備のマルチフィルム153aを載置するものである。予備マルチ支持台30は、主として支持台フレーム31、マルチ支持部32等を具備する。
支持台フレーム31は、矩形断面を有する棒状の部材である。支持台フレーム31・31の一端(下端)は、左右のサイドフレーム11・11の中途部にそれぞれ固設される。支持台フレーム31・31の他端(上端)は、上方に延設される。また、支持台フレーム31・31のサイドフレーム11・11における前後位置は、変更することができる。
マルチ支持部32は、板状の部材を側面視で上方に開いた略U字状に折曲成形されたものである。マルチ支持部32・32の下端は、支持台フレーム31・31の上端にそれぞれ固設される。
このように構成された予備マルチ支持台30・30において、マルチ支持部32・32上に予備のマルチフィルム153aを載置しておくことができる。これによって、作業途中にマルチフィルム153aがなくなった場合においても、その場で予備のマルチフィルム153aと交換することができ、作業効率を高めることができる。
図2から図4に示すように、薬液支持部材40は、タンク50・50、ポンプユニット60・60、モータ70、及び確認計80等を支持するものである。薬液支持部材40は、主として支持部41、支持板42・42、縦フレーム43、上部支持フレーム44、前ブラケット45・45等を具備する。
支持部41は、板状の部材を側面視で前方に開いた略U字状に折曲成形されたものである。支持部41は、後フレーム13の左右略中央部に固設される。
支持板42・42は、支持部41に固設される板状の部材である。支持板42・42は、それぞれ支持部41の左右両端において、後下方に延設される。
縦フレーム43は、矩形断面を有する棒状の部材である。縦フレーム43は、支持部41の後面左右略中央部に固設され、上方に延設される。
上部支持フレーム44は、矩形断面を有する棒状の部材である。上部支持フレーム44は、縦フレーム43の上端に固設され、左右方向に延設される。
前ブラケット45・45は、上部支持フレーム44の左右略中央部に固設される左右一対の板状の部材である。
図1に示すように、タンク50・50は、圃場に注入する薬液を貯溜する容器である。タンク50・50は、上部支持フレーム44の左右両端部にタンク支持部材51・51を介して支持される。タンク50・50には、吸入側ホース171・171・・・の一端がそれぞれ接続される。
また、タンク50・50の側方には、ボトル52・52が着脱可能に配置される。ボトル52は、液体を貯溜することができる容器である。ボトル52・52に水や灯油等を貯溜しておくことで、作業終了時等に、土壌消毒機1の配管やホースの内部を当該水や灯油等を用いて洗浄することができる。これによって、メンテナンス時に水や灯油等を準備する必要がなく、配管内の洗浄等のメンテナンスの作業性を向上させることができる。
図1、図5及び図6に示すように、ポンプユニット60・60は、上部支持フレーム44の左右にそれぞれ配置される。本実施形態において、左右のポンプユニット60・60は、略同一の構成であるため、以下では右方に配置されるポンプユニット60についてのみ説明する。ポンプユニット60は、主としてポンプブラケット61、ダイヤフラムポンプ62・62・・・、レバー63・63・・・、カムフォロワー64・64・・・、カム65・65・・・、流量調節機構66・66等を具備する。
ポンプブラケット61は、複数の板状部材により構成される、前後面が開口された略箱状の部材である。ポンプブラケット61は、本発明に係る連結体の実施の一形態である。ポンプブラケット61の左右両側面及び下面には、切り欠き61aが形成される。切り欠き61aの形状は、側面視において上部支持フレーム44の断面形状と略一致するように形成される。ポンプブラケット61は、切り欠き61aに上部支持フレーム44を挿通した状態で、下方から固定部材61b・61bを締結されることにより、上部支持フレーム44に固設される。
ダイヤフラムポンプ62・62・・・は、薬液を吸入し、吐出するものである。ダイヤフラムポンプ62は、本発明に係るポンプの実施の一形態である。ダイヤフラムポンプ62・62・・・は、左右方向に4つ並べられた状態で、ポンプブラケット61の上部に固設される。ダイヤフラムポンプ62の上部には、吸入弁62aと吐出弁62bとが突設される。吸入弁62aには、吸入側ホース171の他端が接続される。吐出弁62bには、吐出側ホース172の一端が接続される。ダイヤフラムポンプ62の下部には、ダイヤフラム62cが具備される。ダイヤフラム62cの下部中央には、連結ロッド62dの上端が連結される。
レバー63の中途部は、ピン63aを介して連結ロッド62dの下端と回動自在に連結される。レバー63の前端は、ポンプブラケット61に横架されるレバー軸63bに回動可能に支持される。レバー63の後部は、付勢部材63cにより下方に付勢される。
カムフォロワー64は、ピン63aを介して連結ロッド62dの下端と回動自在に連結される。
カム65は、レバー63の下方において、ポンプブラケット61に横架されるカム軸65aに固設される。カム軸65aの右端は、モータ70の出力軸に連結される。また、カム軸65aの左端は、ポンプブラケット61の左方へと延設され、左方に配置されるポンプユニット60のカム軸65aを兼ねるように構成される。
流量調節機構66は、ダイヤフラムポンプ62により送られる薬液の流量を調節するものである。流量調節機構66は、主として取付プレート66a、調節ハンドル66b、制限板66c、調節ボルト66d・66d等を具備する。
ポンプブラケット61には、板状部材を折曲成形された取付プレート66aが固設される。取付プレート66aの上部には調節ハンドル66bが設けられ、調節ハンドル66bの下部には制限板66cが螺挿される。調節ハンドル66bを回動することにより、制限板66cの上下方向位置を調節することができる。制限板66cには、レバー63・63の下方となる位置に調節ボルト66d・66dが螺挿される。レバー63の下方回動角度は、調節ボルト66dと当接する位置に制限される。
このような構成において、調節ハンドル66bを回動させることにより、レバー63・63の下方回動角度を調節することができる。
モータ70は、ダイヤフラムポンプ62の駆動源となるものである。モータ70は、右方に配置されるポンプユニット60のポンプブラケット61の右側面に固設される。
このような構成において、モータ70の動力は、カム軸65aを介してカム65に伝達される。カム65が回転することにより、カム65と当接するカムフォロワー64が上下に昇降運動する。カムフォロワー64の上下昇降運動は、ピン63a及び連結ロッド62dを介してダイヤフラム62cに伝達される。これによって、ダイヤフラムポンプ62は、タンク50内の薬液を吸入側ホース171及び吸入弁62aを介して吸入し、吐出弁62b及び吐出側ホース172を介して薬液を吐出する。
また、流量調節機構66により、レバー63の下方回動角度を調節することで、ダイヤフラム62cの上下昇降運動幅を制限し、ダイヤフラムポンプ62による薬液の吐出量を調節することができる。
上記の如く構成されたポンプユニット60において、予めダイヤフラムポンプ62やレバー63等をポンプブラケット61に組み付けておくことにより、土壌消毒機1の組み立て時の作業工程を減らすことができ、作業効率を向上させることができる。また、予めカム軸65a等をポンプブラケット61に組み付けておくことにより、土壌消毒機1の組み立て時の各カム65の軸心を合わせる作業を省略することができ、作業効率を向上させることができる。
図1及び図7に示すように、確認計80は、ダイヤフラムポンプ62による薬液の吐出の有無を確認するためのものである。確認計80は、主としてポール81、確認計支持体82、筒体83・83・・・等を具備する。
ポール81は、円形断面を有する棒状の部材である。ポール81の下端は、上部支持フレーム44に固設される。
確認計支持体82は、板状の部材を側面視で前方に開いた略U字状に折曲成形され、上面82a、背面82b、及び下面82cからなるものである。確認計支持体82の背面82bには、ポール81の上端が固設される。確認計支持体82の上面82a及び下面82cには、後述する筒体83の位置に対応して、複数の連通孔82d・82d・・・及び連通孔82e・82e・・・が形成される。
筒体83・83・・・は、円形断面を有するパイプ状の部材である。筒体83・83・・・は、支持部材83a・83a・・・により確認計支持体82の背面82bに固設される。筒体83の前側面には、硬質ガラス等からなる透明なのぞき窓83bが形成される。筒体83の内部には、付勢部材により所定位置に保たれた浮子(不図示)が具備される。
吐出側ホース172・172・・・・・・は、それぞれ連通孔82d・82d・・・に挿通され、筒体83・83・・・の上端に接続される。爪側ホース173・173・・・・・・は、それぞれ連通孔82e・82e・・・に挿通され、筒体83・83・・・の下端に接続される。
このような構成において、ダイヤフラムポンプ62から吐出された薬液は、吐出側ホース172を介して筒体83に流入する。筒体83に薬液が流入すると、筒体83内の前記浮子は、前記付勢部材の付勢力に抗して下方に移動する。ダイヤフラムポンプ62による薬液の吐出が停止すると、筒体83内の前記浮子は、前記付勢部材の付勢力により、もとの位置に戻る。このような前記浮子の動きをのぞき窓83bから確認することにより、ダイヤフラムポンプ62による薬液の吐出の有無を確認することができる。
ここで、確認計支持体82及び筒体83を黒色等の濃い色の部材で構成し、前記浮子を白色等の薄い色の部材で構成することにより、当該浮子の動きを、確認計80から離れた位置からでも視認し易くすることができる。
また、吐出側ホース172・172・・・・・・を連通孔82d・82d・・・に、爪側ホース173・173・・・・・・を連通孔82e・82e・・・に、それぞれ挿通することにより、筒体83・83・・・との接続部付近において吐出側ホース172・172・・・・・・及び爪側ホース173・173・・・・・・が屈曲することを防止することができる。これによって、吐出側ホース172・172・・・・・・及び爪側ホース173・173・・・・・・の破損や、薬液の流通不良等の不具合の発生を防止することができる。
図8に示すように、モータコントローラ90は、モータ70に接続され、モータ70の回転速度を変更することにより、ダイヤフラムポンプ62・62・・・による薬液の吐出の時間間隔を調節するものである。モータコントローラ90は、マジックテープ(登録商標)等の適宜の取付部材を用いて、連結部2や牽引車両200の運転席近傍等の、所望の位置に配置することができる。モータコントローラ90は、主として電源スイッチ91、運転ランプ92、調節切換スイッチ93、吐出間隔調節スイッチ94、過負荷ランプ95等を具備する。
電源スイッチ91は、モータ70への通電の有無を切り換えるものである。電源スイッチ91を「入」に切り換えると、運転ランプ92が点灯し、モータ70へ通電され、モータ70が駆動される。また、電源スイッチ91を「切」に切り換えると、運転ランプ92が消灯し、モータ70への通電が断たれ、モータが停止する。
調節切換スイッチ93は、モータ70の回転数の設定の有無を切り換えるものである。調節切換スイッチ93を「定回転」に切り換えると、モータ70は最高回転数で駆動される。また、調節切換スイッチ93を「可変速」に切り換えると、モータ70は後述する吐出間隔調節スイッチ94により設定された回転数で駆動される。このような構成において、調節切換スイッチ93を「定回転」に切り換えるだけで、モータ70を最高回転数で駆動することができる。これによって、配管やホース内のエア抜きを行う際には、簡単な操作でモータ70を最高回転数で駆動することができ、作業効率を向上させることができる。また、前記エア抜きを行う場合に限らず、モータ70を最高回転数で駆動させる必要がある場合には、調節切換スイッチ93を「定回転」に切り換える操作のみで、簡単にモータ70を最高回転数で駆動させることができる。
吐出間隔調節スイッチ94は、調節切換スイッチ93が「可変速」に切り換えられている際に、モータ70の回転数を設定するものである。吐出間隔調節スイッチ94は、「0」から「10」まで、無段階、若しくは有段階に設定することができる。吐出間隔調節スイッチ94を「0」に設定すると、モータ70は最低回転数で駆動される。また、吐出間隔調節スイッチ94を「10」に設定すると、モータ70は最高回転数で駆動される。
過負荷ランプ95は、モータ70が何らかの異常で停止し、電流が多く流れた場合に点灯するものである。これによって、モータ70の異常を検知することができる。また、過負荷ランプ95が点灯した場合、モータコントローラ90は、モータ70への通電を停止する。
このような構成において、電源スイッチ91を「入」に切り換えることによって、モータ70が駆動される。調節切換スイッチ93を「可変速」に切り換え、吐出間隔調節スイッチ94を調節することにより、モータ70の回転数を調節することができ、ひいては、ダイヤフラムポンプ62・62・・・による薬液の吐出の時間間隔を調節することができる。例えば、牽引車両200の車速に合わせて吐出間隔調節スイッチ94を調節する(具体的には、牽引車両200の車速が上がるにつれて、吐出間隔調節スイッチ94を「10」側へと調節する等)ことで、牽引車両200の車速が変わっても、圃場への薬液の注入間隔を一定に保つことができる。これによって、牽引車両200の車速にかかわらず、使用する薬液にとって最適な圃場への注入間隔を維持することができる。
次に、図1から図4までを用いて、作業部3の構成について説明する。作業部3は、主として回動支持部材100、爪支持部材110、第一薬液注入爪120、第二薬液注入爪130、第二角度調節機構140、車輪支持部材150、後部支持部材160等を具備する。
図2及び図4に示すように、回動支持部材100は、薬液支持部材40に連結されるものである。回動支持部材100は、主として回動フレーム101、横フレーム102・102、後ブラケット103、ガイド棒104・104、ハンドル支持部材105等を具備する。
回動フレーム101は、略箱状の部材である。回動フレーム101の前端は、薬液支持部材40の支持板42に、回動支持軸101aを介して上下回動可能に支持される。
横フレーム102・102は、矩形断面を有する棒状の部材である。横フレーム102・102は、回動フレーム101の後端に固設される取付部材102aを介して、回動フレーム101の後端に固設され、左右に延設される。
後ブラケット103は、板状の部材を平面視略で前方に開いたU字状に折曲成形されたものである。後ブラケット103は、回動フレーム101の上面に固設される。
ガイド棒104・104は、円形断面を有する棒状の部材である。ガイド棒104・104は、その上端を取付部材102aの後面にそれぞれ固設され、その下端は下方に延設される。
ハンドル支持部材105は、略箱状の部材である。ハンドル支持部材105は、横フレーム102の後面(ガイド棒104・104の間)に固設される。ハンドル支持部材105は、その上下面を貫通する貫通孔105aを有する。
爪支持部材110は、薬液注入爪を支持するものである。爪支持部材110は、主として主フレーム111、爪支持フレーム112、ガイド部材113・113、ハンドル114等を具備する。
主フレーム111は、板状部材を折曲成形されたものである。主フレーム111の後端には、その上下面を貫通する貫通孔111aが形成される。貫通孔111aの下部には、ナット111bが固設される。
爪支持フレーム112は、矩形断面を有する棒状の部材である。爪支持フレーム112は、主フレーム111の前端に固設され、左右に延設される。爪支持フレーム112は着脱可能に構成され、作業の内容(例えば、注入する薬剤の種類)に応じて所望の長さのものと交換することができる。
ガイド部材113・113は、円形断面を有する筒状の部材である。ガイド部材113・113は、その軸心方向を上下方向として、主フレーム111の後端に固設される。ガイド部材113・113には、回動支持部材100の前記ガイド棒104・104がそれぞれ摺動可能に挿通される。
ハンドル114は、爪支持部材110の上下方向位置を調節するためのものである。ハンドル114は、回動支持部材100の貫通孔105a及び爪支持部材110の貫通孔111aに挿通され、ナット111bに螺合される。
このような構成において、ハンドル114を回動させると、当該ハンドル114と螺合されたナット111bが上下方向に移動し、ひいては、爪支持部材110が上下方向に移動する。このように、ハンドル114を回動させることによって、爪支持部材110の上下方向位置を調節することができ、ひいては、後述する第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・の上下方向位置を調節することができる。
図2から図4に示すように、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・は、ダイヤフラムポンプ62・62・・・により供給される薬液を、圃場に注入するものである。第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・は、本発明に係る薬液注入爪の実施の一形態である。
第一薬液注入爪120は、主として第一作溝爪121、第一注入ノズル122等を具備する。
第一作溝爪121は、圃場に溝を作るものである。第一作溝爪121は、略矩形板状の部材により構成される。第一作溝爪121の上端は、第一作溝爪ブラケット121aを介して爪支持フレーム112に固設される。第一作溝爪121の下端は、後下方に向けて延設される。第一作溝爪121は、爪支持フレーム112の左右方向に亘って所定間隔を置いて配置される。第一作溝爪ブラケット121aによる第一作溝爪121の取付位置は、所望の位置に変更可能に構成され、作業の内容(例えば、注入する薬剤の種類)に応じて所望の位置に調節することができる。
第一注入ノズル122は、爪側ホース173に接続され、圃場に薬液を注入するものである。第一注入ノズル122は、第一ノズル支持部材122a・122aにより第一作溝爪121の後側面に固設される。第一注入ノズル122の一端(下端)は、第一作溝爪121の下端付近に配置される。第一注入ノズル122の他端(上端)には、爪側ホース173が接続される。
第二薬液注入爪130は、主として第二作溝爪131、第二注入ノズル132等を具備する。
第二作溝爪131は、圃場に溝を作るものである。第二作溝爪131は、略矩形板状の部材により構成される。第二作溝爪131の上端は、第二作溝爪ブラケット131aを介して爪支持フレーム112に固設される。第二作溝爪131の下端は、後下方に向けて延設される。第二作溝爪131の下端は、第一作溝爪121の下端の前後方向位置よりも後方に位置するように構成される(図3参照)。すなわち、第一作溝爪121と第二作溝爪131とは、機体前後方向において所定距離離れて配置される。なお、当該所定距離は、作業内容等に合わせて予め所望の長さに設定される。第二作溝爪131は、爪支持フレーム112の左右方向に亘って、第一作溝爪121と交互に配置される。第二作溝爪ブラケット131aによる第二作溝爪131の取付位置は、所望の位置に変更可能に構成され、作業の内容(例えば、注入する薬剤の種類)に応じて所望の位置に調節することができる。
第二注入ノズル132は、爪側ホース173に接続され、圃場に薬液を注入するものである。第二注入ノズル132は、第二ノズル支持部材132aにより第二作溝爪131の後側面に固設される。第二注入ノズル132の一端(下端)は、第二作溝爪131の下端付近に配置される。第二注入ノズル132の他端(上端)には、爪側ホース173が接続される。
このような構成において、ダイヤフラムポンプ62から吐出された薬液は、爪側ホース173を介して第一注入ノズル122及び第二注入ノズル132に供給される。第一薬液注入爪120及び第二薬液注入爪130は、第一作溝爪121及び第二作溝爪131によって圃場に溝を作りながら、第一注入ノズル122及び第二注入ノズル132によって当該溝に薬液を注入する。
上記の如く、第一薬液注入爪120・120・・・と第二薬液注入爪130・130・・・との前後方向位置が異なるため、第一薬液注入爪120・120・・・と第二薬液注入爪130・130・・・との左右方向幅は同一であっても、第一薬液注入爪120・120・・・と第二薬液注入爪130・130・・・との間の距離を大きくとることができる。このように構成することにより、第一薬液注入爪120・120・・・と第二薬液注入爪130・130・・・とを前後方向同一位置に配置した場合に比べて、作業中に第一薬液注入爪120・120・・・と第二薬液注入爪130・130・・・との間を通過する圃場の土の流動性を向上させることができる。これによって、牽引車両200に対する圃場の土による抵抗を低減することができ、牽引車両200の馬力の損失を低減させることができる。
また、第一薬液注入爪120・120・・・と第二薬液注入爪130・130・・・との間の距離を保持しつつ、第一薬液注入爪120・120・・・と第二薬液注入爪130・130・・・との左右方向幅を狭くすることができるため、蒸気圧が低く、土壌中に広がりにくい薬液(特にカーバムナトリウム塩)を用いた場合においても、圃場の消毒を効果的に行うことができる。カーバムナトリウム塩は、比較的刺激臭の少ない土壌消毒用の薬液である。このため、カーバムナトリウム塩を薬液として用いることによって、刺激臭の周辺環境への影響を抑制することができ、ひいては作業環境の悪化を抑制することができる。
図2に示すように、第二角度調節機構140は、回動支持部材100の機体前後方向傾斜角度を変更可能とするものである。第二角度調節機構140は、ターンバックルにより構成される。第二角度調節機構140の一端(前上端)は、薬液支持部材40の前ブラケット45に上下回動可能に支持される。第二角度調節機構140の他端(後下端)は、回動支持部材100の後ブラケット103に上下回動可能に支持される。
このような構成において、第二角度調節機構140を伸縮させることにより、回動支持部材100は、回動支持軸101aを中心として上下に回動される。このようにして、回動支持部材100の機体前後方向傾斜角度を所望の角度に変更することができ、ひいては、作業部3の機体前後方向傾斜角度を所望の角度に変更することができる。
また、第一角度調節機構20及び第二角度調節機構140を伸縮させることにより、土壌消毒機1を所望の姿勢に調節することができる。例えば、図9に示すように、比較的大型の(上下方向高さが高い)耕耘装置201に土壌消毒機1を連結させる場合を考える。この場合、作業部3の上下方向高さを下げるために、まず、第一角度調節機構20を伸長させ、土壌消毒機1全体を前高後低の姿勢に調節する。次に、第二角度調節機構140を収縮させ、作業部3の機体前後方向傾斜角度を圃場面と平行にする。
このように、第一角度調節機構20及び第二角度調節機構140によって土壌消毒機1の姿勢を調節することができるため、様々な大きさ、形状の耕耘装置201に土壌消毒機1を装着し、作業を行うことができる。
図1及び図2に示すように、車輪支持部材150・150は、複数の板状部材及び棒状部材等により構成され、車輪152・152、作溝輪151・151、マルチ支持輪153・153、均平部材154等を支持するものである。車輪支持部材150・150は、横フレーム102の左右両端にそれぞれ固設される。横フレーム102の左右両端下方には、車輪支持部材150・150を介して車輪152・152がそれぞれ回動可能に支持される。また、車輪支持部材150・150により、車輪152・152の前方には作溝輪151・151が、車輪152・152の後方にはマルチ支持輪153・153が、それぞれ回動可能に支持される。
図2に示すように、均平部材154は、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・によって圃場に作られた溝を土で埋めるためのものである。均平部材154は、チェーンにより構成される。均平部材154の両端は、左右の車輪支持部材150・150に固設されたフック等に掛止される。均平部材154の中途部は、圃場に接触する程度に弛ませられる。
このような構成において、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・によって圃場に薬液が注入された後、均平部材154が当該圃場に接触しながら前進する。これによって、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・によって圃場に作られた溝に、均平部材154と接触した土が入り込み、当該溝を埋めることができる。このように、薬液が注入された溝を、直ちに土で埋めることにより、薬液の空気中への発散を抑制し、効果的に圃場の消毒を行うことができる。
また、均平部材154を前記チェーンによって構成することで、前記フックに掛止される前記チェーンの位置を変更するだけで、簡単に左右の車輪支持部材150・150間に亘る前記チェーンの長さを変更することができる。
なお、本実施形態においては、均平部材154をチェーンにより構成するものとしたが、均平部材154はこれに限るものではない。すなわち、均平部材154は、板状部材等を左右の車輪支持部材150・150間に亘って、圃場に接地可能な位置に配置する構成であってもよい。
図1及び図2に示すように、後部支持部材160・160は、複数の板状部材及び棒状部材等により構成され、マルチ押圧輪161・161、覆土輪162・162等を支持するものである。後部支持部材160・160の前端は、車輪支持部材150・150の後端に、上方回動可能に支持される。後部支持部材160・160の中途部には、マルチ押圧輪161・161が回動可能に支持される。また、後部支持部材160・160の後端には、覆土輪162・162が回動可能に支持される。
以上の如く、本実施形態に係る土壌消毒機1は、圃場に溝を切って消毒用の薬液を注入する第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・を機体左右方向に複数具備する土壌消毒機1であって、隣り合う第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・は、機体前後方向において所定距離離れて配置されるものである。このように構成することにより、隣り合う第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・間の距離を、ある一定の距離に保持しつつ、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・の幅方向(機体前後方向に対して垂直な方向)の間隔を狭めることができる。これによって、蒸気圧が低く土壌中に広がりにくい薬液を使用するために、当該薬液の圃場への注入間隔を狭くする必要がある場合であっても、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・間を通過する土の流動性を損なうことがなく、圃場の土による土壌消毒機1に対する抵抗の増加を抑制することができる。また、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・間の距離を確保できるため、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・に土が付着し難く、圃場の土による土壌消毒機1に対する抵抗の増加を抑制することができる。
また、土壌消毒機1は、前記薬液としてカーバムナトリウム塩を用いるものである。このように構成することにより、刺激臭による作業環境の悪化を抑制することができる。
また、土壌消毒機1は、牽引車両200の耕耘装置201の左右に亘って横架されるビームと連結可能な連結部材10を具備するものである。このように構成することにより、耕耘装置201に土壌消毒機1を取り付けるための部材が備わっていない場合においても、当該耕耘装置201に土壌消毒機1を取り付けることができる。これによって、土壌消毒機1の汎用性を高めることができる。
また、土壌消毒機1は、土壌消毒機1全体の機体前後方向傾斜角度を変更可能な第一角度調節機構20と、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・が支持される作業部3の機体前後方向傾斜角度を変更可能な第二角度調節機構140と、を具備するものである。このように構成することにより、土壌消毒機1を取り付ける耕耘装置201の形状によって、当該土壌消毒機1が機体前後方向に傾斜する場合であっても、土壌消毒機1全体及び作業部3を所望の角度に調節することができる。これによって、土壌消毒機1及び作業部3の機体前後方向傾斜角度を、作業に最適な角度に調節することができ、作業精度を向上させることができる。
また、土壌消毒機1は、タンク50内に貯溜された前記薬液を吸入し、第一薬液注入爪120・120・・・及び第二薬液注入爪130・130・・・へと吐出する複数のダイヤフラムポンプ62・62・・・と、複数のダイヤフラムポンプ62・62・・・を互いに連結し、支持するポンプブラケット61と、を具備するものである。このように構成することにより、複数のダイヤフラムポンプ62・62・・・を、予めポンプブラケット61により互いに連結しておくことで、組み付けの際にダイヤフラムポンプ62・62・・・同士の軸心のずれを防止することができ、組み付けの際の作業性を向上させることができる。また、複数のダイヤフラムポンプ62・62・・・を、予めポンプブラケット61により互いに連結しておくことで、組み付け工程を簡略化することができる。
本発明の一実施形態に係る土壌消毒機の全体的な構成を示した斜視図。 同じく側面図。 同じく平面図。 同じく背面拡大図。 ポンプユニットを示した側面断面図。 同じく背面図。 確認計を示した斜視図。 モータコントローラを示す図。 土壌消毒機の機体前後方向傾斜角度の調節の様子を示した側面図。
1 土壌消毒機
2 連結部
3 作業部
10 連結部材
20 第一角度調節機構
30 予備マルチ支持台
60 ポンプユニット
61 ポンプブラケット(連結体)
62 ダイヤフラムポンプ
80 確認計
120 第一薬液注入爪(薬液注入爪)
130 第二薬液注入爪(薬液注入爪)
140 第二角度調節機構

Claims (4)

  1. 圃場に溝を切って消毒用の薬液を注入する薬液注入爪を機体左右方向に複数具備する土壌消毒機であって、隣り合う前記薬液注入爪は、機体前後方向において所定距離離れて配置され、前記土壌消毒機全体の機体前後方向傾斜角度を変更可能な第一角度調節機構と、前記薬液注入爪が支持される作業部の機体前後方向傾斜角度を変更可能な第二角度調節機構と、を具備することを特徴とする土壌消毒機。
  2. 前記薬液として、カーバムナトリウム塩を用いる請求項1に記載の土壌消毒機。
  3. 牽引車両の耕耘装置の左右に亘って横架されるビームと連結可能な連結部材を具備する請求項1又は請求項2に記載の土壌消毒機。
  4. タンク内に貯溜された前記薬液を吸入し、薬液注入爪へと吐出する複数のポンプと、前記複数のポンプを互いに連結し、支持する連結体と、を具備する請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の土壌消毒機。
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