JP5320246B2 - 土壌消毒機 - Google Patents

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Description

本発明は、牽引走行車に装着して薬液注入爪により薬液を土壌中に注入する土壌消毒機に関し、特に、走行輪により土壌表面に形成された凹状の跡の埋め戻し(以下、「跡消し」とする。)に有効な、薬液注入爪の構成に関する。
従来より、トラクタ、管理機等の牽引走行車に装着して薬液注入爪により薬液を土壌中に注入する土壌消毒機の基本構成としては、牽引走行車の後部に土壌消毒機を装着し、該土壌消毒機に設けたサブソイラ等の跡消し部材によって走行輪の跡消しを行った後、薬液注入爪により薬液を土壌内に注入し、その後、鎮圧ローラによる土壌表面の鎮圧やマルチフィルムによる土壌表面の被覆を行う技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。これにより、ガス化した薬液を土壌内にそのまま滞留させて、土壌の殺菌および殺虫効果が高められるとともに、ガス化した薬液の空気中への拡散を極力抑えることができる。
特開2001−161247号公報
近年、このような牽引走行車装着型の土壌消毒機を、農業用ハウス内等の狭い圃場においても使用したいとの要望が強く、かかる要望に応えるには、できるだけ牽引走行車を小型化して良好な旋回作業性を確保する必要があるが、かかる小型化に伴い、牽引走行車の消毒機用昇降装置による揚力も減少する。そこで、小さな揚力でも昇降可能とするには、土壌消毒機の機体前後長を短縮することが極めて有効であり、更に、機体前後長を短縮することにより、旋回半径が小さくなって旋回作業性も大きく向上する。しかしながら、前記技術において、機体前後長を短縮すべく跡消し部材と薬液注入爪を近接配置しようとすると、跡消し部材によって生じた縦溝が、該跡消し部材で砕かれてできた砕土により再び覆土される間もなく、跡消し部材直後の薬液注入爪により更に押し開かれ、大きく堅固なものとなるために、後に続く鎮圧ローラにより土壌表面を鎮圧しても、このような縦溝を十分には塞ぐことができない。また、たとえマルチフィルムにより縦溝の上端開口を覆っても、土壌中の薬液のガスが縦溝を伝って土壌表層まで移動して拡散するのを防止することができず、薬液による土壌の殺菌および殺虫効果が大きく低下する。従って、跡消し部材と薬液注入爪との前後間隔の調整による機体前後長の短縮化は極めて難しい、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、牽引走行車(2)に、複数の薬液注入爪(16・17)を装着し、該複数の薬液注入爪(16・17)は、機体左右方向に等間隔で配置すると共に、奇数番目と偶数番目で機体前後方向に所定距離離間して配置し、薬液注入爪列(29)を構成し、前記複数の薬液注入爪(16・17)のうち、前記牽引走行車(2)の左右走行輪(61L・61R)の直後に配置する薬液注入爪(16)は、排土兼用の第一薬液注入爪(16)とし、その他の薬液注入爪(17)は、注入専用の第二薬液注入爪(17)とし、該薬液注入爪(16・17)は、前記土壌消毒機(1)の前進方向に対して前斜め下方の傾斜姿勢を保持した爪本体(54)を有し、該爪本体(54)の前面部(54F)に爪刃(55)を付設し、後面部(54B)には薬液ノズル(57)を付設すると共に、前記排土兼用の第一薬液注入爪(16)においては、爪本体(54)の左右側面に前記爪刃(55)による砕土を土壌表面に向かって案内する排土機構(58)を備え、前記排土機構(58)は、前記土壌消毒機(1)の前進方向に対して前斜め下方の傾斜姿勢に保持した排土板(58L・58R)にて構成し、該排土板(58L・58R)は、前記爪本体(54)の左右両側面に突設すると共に、該爪本体(54)の下端から土壌表面に向かって上方へ延設し、取付上限は土壌表面(30a)よりも下方の位置迄とし、前方の爪刃(55)で分断された土を、該排土板(58L・58R)の前面(58La・58Ra)に衝突させて向きを後斜め上方に変更した後、砕土流(60L・60R)として土壌表面(30a)に向かって上昇させるものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1により、前方の爪刃で分断されて爪本体の後方に流れる砕土流を、排土板により土壌表面に向かって上昇させて、砕土を走行輪の跡に多量かつ迅速に流入させることができ、確実に跡消しを行うことができる。
その際、走行輪の跡消し部材と薬液注入爪を機体前後方向に近接配置する場合とは異なり、排土兼用の第一薬液注入爪だけを配置するため、大きく堅固な土壌の縦溝の発生を防止することができ、縦溝を介した薬液の移動や空気中への拡散を防止して、土壌の殺菌および殺虫効果を良好に保ったままで機体前後長を短縮することができる。
加えて、走行輪の跡消し部材を省略して土壌消毒機の軽量化も図ることができる。
また、排土兼用の第一薬液注入爪の排土板を板体だけの簡単な構成にできると共に、従来の薬液注入爪をそのまま利用することもでき、排土機構に必要な部品コストの低減を図ることができる。
そして、この板体は爪本体の左右両側面に設けるので、板体を一側面のみに設けた場合に比べ、前方の爪刃で分断されて爪本体の後方に流れる砕土流から爪本体が受ける負荷の左右バランスが良好であり、爪本体が捻れたり振動することなく部品寿命が長くなると共に、上昇する砕土流が均一となって跡消しの効率を向上させることができる。
更に、板体は、土壌表面よりも下方において、前記爪本体の下端から土壌表面に向かって延設するので、砕土流の一部が板体の下方に分岐して流れることがなく、この上昇中の砕土流の流れを滑らかにできると共に、上昇中の砕土流が、土壌表面から外部にそのまま噴き出すことなく、土壌内を移動しながら周囲の土を巻き込むようにして走行輪の跡内に直接流入することができ、薬液注入爪により生じた砕土を無駄にすることがなく、跡消しの効率を更に向上させることができる。
また、蒸気圧が低くて蒸発しにくいために土壌中へ広がりにくい薬液を使用する場合であっても、隣設する薬液注入爪の間の直線距離をある程度確保して砕土流から受ける抵抗を小さくしつつ、薬液注入爪の間の機体左右間隔を狭めて薬液の浸透域を重ねるようにして全幅に薬液を浸透させることができ、土壌消毒機の走行負荷を減少させて走行性能や部品寿命を向上させると共に、薬液を土壌内の隅々まで拡散させて均一な殺菌および殺虫効果を確保することができる。
本発明に係わる土壌消毒機の全体構成を示す斜視図である。 同じく側面図である。 同じく平面図である。 薬液注入爪の下半部の斜視図である。 薬液注入爪の衝撃緩和機構を示す説明図であって、図5(a)は衝撃を受ける前の爪支持状況を示す説明図、図5(b)は衝撃を受けた後の爪支持状況を示す説明図である。 薬液ポンプとそのポンプ駆動装置を示す斜視図である。 同じく側面一部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、図1の矢印Fで示す方向をトラクタ2の前進方向とし、以下で述べる各部材の位置や方向等はこの前進方向を基準とするものである。
まず、本発明に係わる土壌消毒機1の全体構成について、図1乃至図3により説明する。該土壌消毒機1は、牽引走行車であるトラクタ2の後部に、左右一対のロワリンク8・8とトップリンク9とを有する昇降機構7を介して昇降可能に連設されると共に、該昇降機構7に土壌消毒機1を装着するための装着部11、薬液を土壌中に注入するための薬液注入部12、及び薬液注入後の土壌を均平するための土壌均平部13より構成される。なお、土壌消毒機1が連設されるのは、本実施例に示すトラクタ2に限るものではなく、その他の管理機等、土壌消毒機1を牽引して圃場の消毒作業を行うことができるものであればよい。
前記装着部11においては、左右一対の側板4・4が互いに平行に対向配置され、該側板4・4の上端部間は連結フレーム5によって連結され、該連結フレーム5の左右略中央部から前斜め上方に向かってトップリンクマスト6が立設されている。更に、前記側板4・4の前端部には、それぞれ連結ピン10・10が左右外方に向かって突設され、該連結ピン10・10に、前記ロワリンク8・8の後端部がそれぞれ連結されると共に、前記トップリンクマスト6の上端部には、連結ピン14が横架され、該連結ピン14に、前記トップリンク9の後端が連結されている。このようにして、前記トラクタ2の昇降機構7に設けた3本のリンク8・8・9により、土壌消毒機1を昇降可能に支持しながら確実に牽引できるようにしている。
また、前記薬液注入部12には、平面視で横長の矩形状に形成された機枠15が水平に配置され、該機枠15は、対向配設された左右一対の板状のメインフレーム15L・15Rと、該メインフレーム15L・15Rの前端部間・後端部間をそれぞれ連結支持する角パイプ状の前後の支持フレーム15F・15Bとにより構成される。そして、前支持フレーム15Fの前面には、4枚の前取付板18a・18b・18c・18dが左から順に前方に突設され、そのうちの前取付板18b・18cに、前記側板4・4が外側に重ねられてボルト19・19で締結される一方、前記後支持フレーム15Bの左右略中央の上面には、後取付板25が立設され、該後取付板25の上端部は、連結ステー26を介して前記トップリンクマスト6の上下途中部に連結されている。これにより、機枠15を前記装着部11に強固に連結支持することができる。
該機枠15の内側には、左右一対の縦フレーム27・27が機体前後方向に介設され、該縦フレーム27・27の前端部から後斜め上方に向かって傾斜板28・28が延設され、該傾斜板28・28上に、左右の薬液タンク載置台20L・20Rが固定されており、このようにして前斜め下方に保持した薬液タンク載置台20L・20R上に、それぞれ2個の薬液タンク21・21が載置されている。
前記機枠15の後支持フレーム15Bからは、後で詳述する排土兼用の第一薬液注入爪16と注入専用の第二薬液注入爪17が土壌30に向かって前斜め下方に延設され、該薬液注入爪16・17が前記機枠15の下方で機体左右方向に複数列、本実施例では8列が並設されており、これにより、薬液注入爪列29が形成される。更に、前記後支持フレーム15Bの後面の左右略中央部には、平面視で前方に開いたコ字状の支持部材31が前端で固設され、該支持部材31の左右外側面の後部から、左右一対の支持ステー33L・33Rが立設され、該支持ステー33L・33R上にポンプ支持フレーム34が横設固定されており、該ポンプ支持フレーム34上に、前記薬液注入爪16・17と同数の薬液ポンプ、本実施例では左右一対の第一薬液ポンプ24Lと第二薬液ポンプ24Rが4組で計8つ、機体左右方向に並設されている。
前記機枠15の右部で薬液ポンプ24L・24Rの上方には、薬液ポンプ24L・24Rと同数の薬液流確認計23を機体左右方向に並設固定した側面視コ字状の取付プレート36が配置され、該取付プレート36はポール22の上端部に固設され、該ポール22の下端部は、前記後支持フレーム15Bの右端近傍に固定された取付部材37上に立設されている。そして、前記薬液タンク21と薬液ポンプ24L・24Rとの間は吸入ホース38によって接続され、薬液ポンプ24L・24Rと薬液流確認計23との間は吐出ホース39によって接続され、薬液流確認計23と薬液注入爪16・17との間は注入ホース40によって接続されている。
このような構成において、後で詳述する駆動構成により薬液ポンプ24L・24Rが駆動されると、薬液は、該薬液ポンプ24L・24Rによって吸引され、薬液タンク21、吸入ホース38、薬液ポンプ24L・24R、吐出ホース39、薬液流確認計23、及び注入ホース40を介して、薬液注入爪16・17まで圧送されるようにしている。
また、前記土壌均平部13においては、前記左右のメインフレーム15L・15Rの後端部から、左右一対の均平板支持ステー44L・44Rが垂設され、該均平板支持ステー44L・44Rの左右の下端部の間に均平板43が前後揺動可能に支持されている。該均平板支持ステー44L・44Rの上半部には、ボルト45・45を挿通可能な複数の取付孔44aが上下方向に一定間隔をあけて穿孔され、前記メインフレーム15L・15Rの後端部にも図示せぬ取付孔が穿孔されており、均平板支持ステー44L・44Rを上下に移動させて任意の高さで締結固定し、均平板43の支持高さを調節できるようにしている。
更に、前記後支持フレーム15Bに固設した支持部材31の内側には、横フレーム32が機体左右方向に横架され、該横フレーム32と支持部材31の後フレーム31aとの間には、揺動支持部材41が介設され、該揺動支持部材41の正面視略中央部は、機体前後方向に延設した揺動ピン42によって上下揺動可能に軸支されている。この揺動支持部材41の下端からは、板状の前後の支持部41a・41bが垂設され、該支持部41a・41bの下部間に、車輪フレーム47の支持軸47aの左右略中央部が介設されている。
該車輪フレーム47では、前記支持軸47aの左右両端部から後斜め下方に向けて、左右一対の支持ステー47L・47Rが突設され、該支持ステー47L・47Rの突出端の間に、鎮圧ローラ46の車軸46aが機体前後方向に回動可能に支持されており、このように回動可能な鎮圧ローラ46を、前記揺動ピン42を中心として上下揺動可能な構成としている。これにより、土壌表面30aの傾斜や凹凸等の形状に沿って、鎮圧ローラ46を容易に追従させることができ、均一な鎮圧を可能としている。なお、本実施例では、ガス化した薬液を土壌内に滞留させるために、土壌表面を被覆するマルチフィルムではなく前記鎮圧ローラ46を用いるようにし、これにより、機体前後長を短くしているが、土壌消毒機1の使用環境によっては、例えば、ガス化した薬液の空気中への拡散の方を確実に抑制して土壌の殺菌および殺虫効果を一層高めたい場合等には、マルチフィルムを用いてもよい。
更に、前記支持ステー47L・47Rの後斜め下方への突出端の間には、スクレーパ48も支持されている。該スクレーパ48には、側面視L字状の土落とし部48aが形成され、該土落とし部48aは前記鎮圧ローラ46の外周面に近接するように配置されており、土壌の含水比が高くて土が付着しやすい場合等に、該土落とし部48aによって鎮圧ローラ46の表面に付着した土を除去することができ、鎮圧作業の能率が低下しないようにしている。
このような構成において、前記薬液注入爪16・17によって薬液が注入された薬液注入位置の上方の土壌表面30aは、その凹凸が前記均平板43によって均された後、前記鎮圧ローラ46によって鎮圧されて固められ、土壌30内の薬液が空気中へ拡散しないようにすることができる。
次に、前記薬液注入爪列29の詳細構成について、図1乃至図5により説明する。図1乃至図4に示すように、該薬液注入爪列29を構成する排土兼用の前記第一薬液注入爪16は、左右走行輪61L・61Rの直後方に配置されると共に、板状の爪本体54が前進方向Fに向かって前斜め下方に傾斜した姿勢に保持されている。
そして、該爪本体54の前面部54Fには、先端が凸状の爪刃55が設けられ、該爪刃55は爪本体54の下端まで延設され、爪刃55と爪本体54の下端面は略同一水平面上に配置されており、第一薬液注入爪16の前進時に砕土流から受ける抵抗が、下からはみ出した爪本体54によって増加しないようにしている。
一方、爪本体54の後面部54Bには、下端に薬液ノズル57を設けたホースガイド56が固設され、該ホースガイド56内に、前記注入ホース40が挿通されて保持されており、前記薬液流確認計23からの薬液を、注入ホース40を介して薬液ノズル57から土壌30中に注入できるようにしている。これにより、第一薬液注入爪16の前方の土は、爪刃55で分断された後、砕土流として爪本体54で左右に振り分けられるため、爪本体54の後面部54Bに設けた前記注入ホース40や薬液ノズル57には砕土が直接衝突することがなく、注入ホース40の損傷や薬液ノズル57の詰まり等を確実に防止することができる。
そして、爪本体54の左右側面54L・54Rの下部に、簡単な平板状の排土板58L・58Rが、左右外方に向かってそれぞれ突設されている。該排土板58L・58Rも、前記爪本体54と同様に前斜め下方に傾斜姿勢で保持されると共に、前記爪刃55の後方に設けられている。これにより、前方の爪刃55で分断された土を、左右に振り分けられて砕土流59L・59Rとし、該砕土流59L・59Rを、それぞれ、排土板58L・58Rの前面58La・58Raに衝突させて向きを後斜め上方に変更した後、砕土流60L・60Rとして土壌表面30aに向かって上昇させることができる。
この衝突の際、左右の排土板58L・58Rが砕土流59L・59Rから受ける抵抗は略同等であり、排土板58L・58Rをいずれか一方のみ設ける場合に比べ、排土板58L・58Rを設けた爪本体54の受ける負荷の左右バランスが向上する。なお、走行速度が低速で土壌30も低粘性のために、排土板58L・58Rが受ける抵抗が小さくて爪本体54の受ける負荷が小さい場合等は、左右いずれか一方の排土板だけを設けるようにしてもよい。
更に、前記排土板58L・58Rの取付下限は、爪本体54の下端に設定されている。これにより、排土板58L・58Rの下端が爪本体54の下端よりも高いために、前記砕土流59L・59Rの一部が分岐して排土板58L・58Rの下方を流れるのを、回避することができ、該分岐流のために、上昇中の砕土流60L・60Rの流れが阻害されないようにしている。
一方、前記排土板58L・58Rの取付上限は、土壌表面30aよりも下方に設定されている。ここで、前述のようにして上昇中の砕土流60L・60Rが、排土板58L・58Rによって土壌表面30aの上まで案内されて外部に噴き出した場合には、この噴き出した砕土流60L・60Rだけでは、跡消しに必要な量の土が確保できない。そこで、排土板58L・58Rの取付上限を土壌表面30aよりも下方に限定し、砕土流60L・60Rが土壌表面30aの下を流動しながら周囲の土を巻き込み増量した状態で、走行輪61L・61Rの跡に注入できるようにしている。
すなわち、牽引走行車であるトラクタ2に装着して薬液注入爪16・17により薬液を土壌30中に注入する土壌消毒機1において、前記薬液注入爪16・17のうちでトラクタ2の走行輪61L・61Rの直後方に配置する第一薬液注入爪16は、前記トラクタ2の前進方向Fに対して前斜め下方の傾斜姿勢を保持した爪本体54を有し、該爪本体54の前面部54Fと後面部54Bにそれぞれ爪刃55と薬液ノズル57を設けると共に、前記爪本体54の左右側面54L・54Rの少なくとも一方に、前記爪刃55による砕土を土壌表面30aに向かって案内可能な排土機構である排土板58L・58Rを備えたので、前方の爪刃55で分断されて爪本体54の後方に流れる砕土流59L・59Rを土壌表面30aに向かって上昇させて、砕土を走行輪61L・61Rの跡に多量かつ迅速に流入させることができ、確実に跡消しを行うことができる。その際、跡消し部材と薬液注入爪を機体前後方向に近接配置する場合とは異なり、薬液注入爪である第一薬液注入爪16だけを配置するため、大きく堅固な縦溝の発生を防止することができ、縦溝を介した薬液の移動や空気中への拡散を防止して、土壌の殺菌および殺虫効果を良好に保ったままで機体前後長を短縮することができる。加えて、跡消し部材を省略して土壌消毒機1の軽量化も図ることができる。
なお、跡消し部材に薬液注入機構を設けることにより、薬液注入爪を省略して跡消し部材だけを配置して機体前後長を短縮する対応も考えられるが、この場合は、薬液注入位置が走行輪後方に限定されることから、薬液の拡散範囲が限定される。これに対し、本発明に関わる土壌消毒機1では、薬液注入位置を適正位置に自在に設定することができ、薬液を土壌内の隅々まで拡散させて均一な殺菌および殺虫効果が確保できる。
更に、前記排土機構は、トラクタ2の前進方向Fに対して前斜め下方の傾斜姿勢に保持した前記排土板58L・58Rから成り、該排土板58L・58Rは、前記爪刃55の後方にある爪本体54の左右の側面54L・54Rに設けると共に、土壌表面30aよりも下方において、前記爪本体54の下端から土壌表面30aに向かって延設するので、排土機構を排土板58L・58Rだけの簡単な構成にできると共に、従来の薬液注入爪である第二薬液注入爪17をそのまま利用することもでき、排土機構に必要な部品コストの低減を図ることができる。
そして、この排土板58L・58Rは爪本体54の左右の側面54L・54Rに設けるので、排土板を一側面のみに設けた場合に比べ、前方の爪刃55で分断されて爪本体54の後方に流れる砕土流59L・59Rから爪本体54が受ける負荷の左右バランスが良好であり、爪本体54が捻れたり振動することなく部品寿命が長くなると共に、上昇する砕土流60L・60Rが均一となって跡消しの効率を向上させることができる。更に、排土板58L・58Rは、土壌表面30aよりも下方において、前記爪本体54の下端から土壌表面30aに向かって延設するので、砕土流59L・59Rの一部が排土板58L・58Rの下方に分岐して流れることがなく、上昇中の砕土流砕土流60L・60Rの流れを滑らかにできると共に、この上昇中の砕土流60L・60Rが、土壌表面30aから外部にそのまま噴き出すことなく、土壌30内を移動しながら周囲の土を巻き込むようにして走行輪61L・61Rの跡内に直接流入することができ、第一薬液注入爪16により生じた砕土を無駄にすることがなく、跡消しの効率を更に向上させることができる。
なお、前記第二薬液注入爪17は、このような構成から成る排土兼用の第一薬液注入爪16から排土板58L・58Rを除いたものであって、走行輪61L・61Rの直後方の位置以外の位置に配置されており、前方の爪刃55で分断された砕土流59L・59Rは、そのまま爪本体54の後方に流れていき、土壌表面30aまで上昇することはない。
また、図1乃至図3に示すように、前記薬液注入爪列29は、前述したように、複数の薬液注入爪16・17を機体左右方向に等間隔で8列に列状に配置して構成され、そのうちの左から奇数番目の列29a・29c・29e・29gに配置される薬液注入爪16・17は、前記後支持フレーム15Bの後面より後方に突設した側面視前後逆L字状の後支持板50に、上下ボルト51・52によって締結固定されている。一方、左から偶数番目の列29b・29d・29f・29hに配置される薬液注入爪16・17は、前記後支持フレーム15Bの正面より前方に突設した側面視L字状の前支持板49に、同じく上下のボルト51・52によって締結固定されている。
このように、偶数番目の列29b・29d・29f・29hを、奇数番目の列29a・29c・29e・29gよりも前方に離間して配置した結果、隣設する奇数番目の列と偶数番目の列との間の機体左右間隔は、機体左右方向で同一線上に全ての薬液注入爪16・17を並設した場合と同じであるが、隣設する奇数番目の列と偶数番目の列との間の直線距離は、長めに設定して砕土流が流れる幅を広く確保できるようにしている。なお、逆に、奇数番目の列29a・29c・29e・29gの方を、偶数番目の列29b・29d・29f・29hよりも前方に離間して配置してもよい。
すなわち、前記薬液注入爪16・17は、前記土壌消毒機1の機体左右方向に列状に配置すると共に、隣設する薬液注入爪16・17は、機体前後方向に所定距離離間して配置するので、蒸気圧が低くて蒸発しにくいために土壌30中へ広がりにくい薬液を使用する場合であっても、隣設する薬液注入爪16・17の間の直線距離をある程度確保して砕土流59L・59R・60L・60Rから受ける抵抗を小さくしつつ、薬液注入爪16・17の間の機体左右間隔を狭めて薬液の浸透域を重ねるようにして全幅に薬液を浸透させることができ、土壌消毒機1の走行負荷を減少させて走行性能や部品寿命を向上させると共に、薬液を土壌30内の隅々まで拡散させて均一な殺菌および殺虫効果を確保することができる。
また、図5に示すように、第二薬液注入爪17において、爪本体54の上部には前記上下のボルト51・52を挿通可能な複数の取付孔53が一定間隔をあけて穿孔されると共に、後支持板50にも図示せぬ取付孔が穿孔されており、爪本体54を斜めに上下に移動させて任意の高さで締結固定し、第二薬液注入爪17の支持高さを段階的に調節できるようにしている。
更に、前記上下のボルト51・52のうち、一方のボルト、本実施例では上ボルト51に、下ボルト52よりも強度が小さいものが用いられており、土壌30中に石等の障害物64が存在し、該障害物64が第二薬液注入爪17の爪刃55等の先部に衝突すると、その際の衝突力により、強度が小さい上ボルト51の方が先に折損し、残った下ボルト52を中心にして、第二薬液注入爪17の先部が位置62から位置63まで後方に回動する。これにより、障害物64は第二薬液注入爪17の側面を滑るようにして左右外方に押しやられる。第一薬液注入爪16についても同様である。
すなわち、前記薬液注入爪16・17は、土壌消毒機1の前後の支持板49・50に上下のボルト51・52によって支持して取り付け、該上下のボルト51・52のうちの一方を他方に比べて低強度とするので、たとえ土壌30内の石等の障害物64が薬液注入爪16・17に衝突しても、低強度のボルト、本実施例では上ボルト51の方が先に折損し、折損せずに残った高強度の下ボルト52を中心にして薬液注入爪16・17が回動し、障害物64を左右外方に押しやることができ、衝突時に薬液注入爪16・17が受ける衝撃力を軽減して破損を確実に防ぐことができる。
次に、前記薬液ポンプ24L・24Rの駆動構成について、図1乃至図3、図6、図7により説明する。図1乃至図3に示すように、前記機枠15と鎮圧ローラ46との間に機体左右方向に横設された前記ポンプ支持フレーム34上には、左から順に、ポンプ駆動ケース66L、連結ケース67、ポンプ駆動ケース66R、及びモータケース68が連設されると共に、該モータケース68内のポンプモータ35の図示せぬ出力軸に連結されたカム軸69が、前記ポンプ支持フレーム34に沿って機体左方に延出され、前記左右のポンプ駆動ケース66L・66R内に収容された複数のポンプ駆動装置65に連動連結される。
該ポンプ駆動装置65は、前記左右のポンプ駆動ケース66L・66Rにそれぞれ2つずつ収容されると共に、各ポンプ駆動装置65の上方に、左右一対の薬液ポンプ24L・24Rが駆動可能に配置されている。なお、該薬液ポンプ24L・24Rは、本実施例では、往復駆動型のダイヤフラム式ポンプであるが、ダイヤフラム式ではなくプランジャ式でもよく、往復駆動型であれば特には限定されない。
更に、薬液ポンプ24L・24Rの駆動については、本実施例では、前記ポンプモータ35によって行われるが、土壌表面30aに接して回転する接地輪等の回転力によって行う構成であってもよく、特には、限定されない。
以下では、左のポンプ駆動ケース66Lで最も左側に収容したポンプ駆動装置65と、その上方にある左右一対の薬液ポンプ24L・24Rを例に駆動構成を説明するが、該駆動構成は、他のポンプ駆動装置65と薬液ポンプ24L・24Rの組合せの場合についても同様である。
図6、図7に示すように、第一薬液ポンプ24Lにおいて、ダイヤフラム70Lが、弁取付部材71Lとダイヤフラム取付部材72Lとによって上下から挟持固定され、このうちの弁取付部材71Lからは、ダイヤフラム70L内に連通する吸入ポート73Lと吐出ポート74Lとが上方に突設され、該吸入ポート73Lと吐出ポート74Lとは、それぞれ前記吸入ホース38と吐出ホース39とに接続されている。一方、前記ダイヤフラム70Lの中央下部からは、往復移動体である連結ロッド75Lが垂設され、該連結ロッド75Lの下部が、ポンプ駆動ケース66L内に挿入され、該連結ロッド75Lの下端は、連結ピン76Lにより第一ポンプレバー77Lの中途部に回動自在に連結されている。そして、該連結ピン76Lには、カムフォロワー81Lが設けられている。
該第一ポンプレバー77Lの前部は、ポンプ駆動ケース66L内の両側に横架されたレバー軸78に軸支されており、該レバー軸78を支点として第一ポンプレバー77Lを上下回動可能としている。一方、第一ポンプレバー77Lの後部は、ポンプ駆動ケース66Lの後面に設けた開口部から後方に突出されている。更に、第一ポンプレバー77Lの途中部で前記連結ピン76Lよりも後方には、取付孔82Lが開口され、該取付孔82Lと、ポンプ駆動ケース66Lに設けた取付部84との間にはバネ83Lが張設されており、該バネ83Lの付勢力により、第一ポンプレバー77Lを常に下方に付勢し、前記カム軸69に中心を固設した第一カム79に対して、連結ピン76L上のカムフォロワー81Lを付勢状態で当接できるようにしている。
第二薬液ポンプ24Rにおいても同様に、ダイヤフラム70Rが、弁取付部材71Rとダイヤフラム取付部材72Rとによって上下から挟持固定され、このうちの弁取付部材71Rからは、ダイヤフラム70Rに連通する吸入ポート73Rと吐出ポート74Rとが上方に突設され、該吸入ポート73Rと吐出ポート74Rとは、それぞれ前記吸入ホース38と吐出ホース39とに接続されている。一方、前記ダイヤフラム70Rの中央下部からは、連結ロッド75Rが垂設され、該連結ロッド75Rの下部が、ポンプ駆動ケース66L内に挿入され、該連結ロッド75Rの下端は、連結ピン76Rにより第二ポンプレバー77Rの中途部に回動自在に連結されている。そして、該連結ピン76Rには、カムフォロワー81Rが設けられている。
該第二ポンプレバー77Rの前部も前記レバー軸78に軸支されており、該レバー軸78を支点として第二ポンプレバー77Rを上下回動可能としている。一方、第二ポンプレバー77Rの後部は、ポンプ駆動ケース66Lの後面に設けた開口部から後方に突出されている。更に、第二ポンプレバー77Rの途中部で前記連結ピン76Rよりも後方には、取付孔82Rが開口され、該取付孔82Rと前記取付部84との間にはバネ83Rが張設されており、該バネ83Rの付勢力により、第二ポンプレバー77Rを下方に付勢することができ、前記カム軸69に中心を固設した第二カム80に対して、連結ピン76R上のカムフォロワー81Rを付勢状態で当接できるようにしている。
このような構成において、前記ポンプモータ35が駆動すると、カム軸69を介して、第一薬液ポンプ24Lの第一カム79が回転駆動され、該第一カム79の外周に当接した第一カムフォロワー81Lが上下動し、連結ロッド75Lを介してダイヤフラム70Lを上下動させることができ、該ダイヤフラム70Lの往復駆動により、薬液を薬液タンク21から吸入して薬液注入爪16・17の薬液ノズル57に圧送することができる。第二薬液ポンプ24Rについても同様である。
また、前記第一カム79と第二カム80とは同一形状に形成されると共に、このうちの第一カム79は、基礎円79bの外周に、4つの第一カム凸部79aが等間隔で形成され、同様にして、第二カム80も、基礎円80bの外周に、4つの第二カム凸部80aが等間隔で形成されている。
そして、前記4つの第一カム凸部79aと4つの第二カム凸部80aとは、軸心方向視で重複しないように、本実施例では、回転角度で略45度ずらして配設されており、第一カム79と第二カム80とで上下動の位相が異なるように設定されている。ただし、カム凸部79a・80aの数は限定するものではなく、それぞれ、3つ以下でも5つ以上でも構わない。これにより、第一薬液ポンプ24Lと第二薬液ポンプ24Rとによる吸入吐出時期の位相をずらし、薬液注入爪16・17で隣設するものの間において、異なる時期に薬液を土壌に注入することができ、本実施例のように、隣設する薬液注入爪16・17が前後に離間している場合であっても、機体左右方向で同一線上に薬液を注入可能に設定することもできる。
また、前記ポンプ駆動ケース66Lより後方に突出した第一ポンプレバー77Lの後端には、第一レバーハンドル85Lが形成され、同様に、ポンプ駆動ケース66Lより後方に突出した第二ポンプレバー77Rの後端にも、第二レバーハンドル85Rが形成されており、これらレバーハンドル85L・85Rを握り、ポンプレバー77L・77Rを上下方向に回動させることにより、薬液ポンプ24L・24Rを手動で駆動することができる。
これにより、駆動源であるポンプモータ35を作動することなく薬液ポンプ24L・24Rを個々に作動させることが可能となり、作業前や作業中に手動でエア抜きが可能となる。従って、本実施例のように、複数の薬液ポンプ24L・24Rを並列運転可能に構成した場合であっても、エア抜きを必要とする第一薬液ポンプ24Lまたは第二薬液ポンプ24Rを作動できるので、エア抜きの際にポンプモータ35を作動させて全ての薬液ポンプ24L・24Rを同時に作動させる必要がなくなり、無駄な薬液の消費を防止することができる。
また、前記ポンプレバー77L・77Rの後方には、制限板86が横設され、該制限板86の左右方向略中央部には、調節ロッド87が上下方向に螺挿され、該調節ロッド87は、前記ポンプ駆動ケース66Lの後部に固設された側面視コ字状の制限板取付部材88の上下面を貫通するように設けられている。
そして、該調節ロッド87の下部には、ロックナット89と締付ナット90が上下に螺嵌される。一方、該調節ロッド87の上部は、制限板取付部材88の上面に係止されると共に、調節ロッド87の上端には、把手91が設けられ、該把手91と前記制限板取付部材88の上面との間の調節ロッド87の外周には、バネ92が外嵌されており、該バネ92の付勢力により、調節ロッド87を常に上方へと付勢することができる。
更に、前記制限板86の左右両側には、第一調整ボルト93Lと第二調整ボルト93Rが螺挿され、該第一調整ボルト93Lと第二調整ボルト93Rの上端には、それぞれ、前記第一レバーハンドル85Lに形成された第一突起部94Lと、第二レバーハンドル85Rに形成された第二突起部94Rとが当接できるようにしている。そして、第一調整ボルト93Lと第二調整ボルト93R上で前記制限板86直下の部分には、第一ロックナット95Lと第二ロックナット95Rが螺嵌されている。
前記制限板取付部材88の後面には、目盛板96が取り付けられ、該目盛板96の後面視略中央部には、該目盛板96の目盛に沿うように上下方向に長い開口部88aが形成される。そして、前記制限板86の後面視略中央には、この目盛板96の目盛に一致させるための図示せぬ刻印が形成されている。
このような構成において、把手91を握って調節ロッド87を所定方向に回転させて制限板86を上方に移動させると、第一ポンプレバー77Lと第二ポンプレバー77Rが、レバー軸78を支点とし、それぞれ第一調整ボルト93Lと第二調整ボルト93Rを介して上方に回動され、第一薬液ポンプ24Lと第二薬液ポンプ24Rの下死点も上方に移動する。これにより、ストロークが短くなって、第一薬液ポンプ24Lと第二薬液ポンプ24Rの薬液注入量を低減させることができる。
逆に、把手91を握って調節ロッド87を前記所定方向とは反対方向に回転させて制限板86を下方に移動させると、第一ポンプレバー77Lと第二ポンプレバー77Rが、レバー軸78を支点とし、それぞれ第一調整ボルト93Lと第二調整ボルト93Rを介して下方に回動され、第一薬液ポンプ24Lと第二薬液ポンプ24Rの下死点は下方に移動する。これにより、ストロークが長くなって、第一薬液ポンプ24Lと第二薬液ポンプ24Rの薬液注入量を増加させることができる。つまり、制限板86の上下位置を調節することにより、薬液注入量を自在に変更できるようにしている。
このように調節ロッド87により設定した第一ポンプレバー77Lと第二ポンプレバー77Rの上下方向位置は、前記第一調整ボルト93Lと第二調整ボルト93Rを回転させることにより、更に微調整することができ、これにより、ダイヤフラム70Lとダイヤフラム70Rの個々の特性に起因する第一薬液ポンプ24Lと第二薬液ポンプ24Rの薬液注入量の差違をなくすようにしている。
更に、前記ロックナット89と締付ナット90を締結することにより、制限板86を所定の上下位置に移動させた状態で、調節ロッド87が回転しないように固定すると共に、第一ロックナット95Lと第二ロックナット95Rを締結することにより、第一ポンプレバー77Lと第二ポンプレバー77Rの上下位置を調整した状態で、第一調整ボルト93Lと第二調整ボルト93Rが回転しないように固定することができ、設定した第一薬液ポンプ24Lと第二薬液ポンプ24Rの薬液注入量が変動しないようにしている。
本発明は、牽引走行車に装着して薬液注入爪により薬液を土壌中に注入する、全ての土壌消毒機に適用することができる。
1 土壌消毒機
2 トラクタ(牽引走行車)
16 第一薬液注入爪(薬液注入爪)
17 第二薬液注入爪(薬液注入爪)
30 土壌
30a 土壌表面
54 爪本体
54B 後面部
54F 前面部
54L・54R 左右側面
55 爪刃
57 薬液ノズル
58L・58R 排土板(排土機構・板体)
61L・61R 走行輪
F 前進方向

Claims (1)

  1. 牽引走行車(2)に、複数の薬液注入爪(16・17)を装着し、該複数の薬液注入爪(16・17)は、機体左右方向に等間隔で配置すると共に、奇数番目と偶数番目で機体前後方向に所定距離離間して配置し、薬液注入爪列(29)を構成し、
    前記複数の薬液注入爪(16・17)のうち、前記牽引走行車(2)の左右走行輪(61L・61R)の直後に配置する薬液注入爪(16)は、排土兼用の第一薬液注入爪(16)とし、その他の薬液注入爪(17)は、注入専用の第二薬液注入爪(17)とし、
    該薬液注入爪(16・17)は、前記土壌消毒機(1)の前進方向に対して前斜め下方の傾斜姿勢を保持した爪本体(54)を有し、該爪本体(54)の前面部(54F)に爪刃(55)を付設し、後面部(54B)には薬液ノズル(57)を付設すると共に、
    前記排土兼用の第一薬液注入爪(16)においては、爪本体(54)の左右側面に前記爪刃(55)による砕土を土壌表面に向かって案内する排土機構(58)を備え、
    前記排土機構(58)は、前記土壌消毒機(1)の前進方向に対して前斜め下方の傾斜姿勢に保持した排土板(58L・58R)にて構成し、
    該排土板(58L・58R)は、前記爪本体(54)の左右両側面に突設すると共に、該爪本体(54)の下端から土壌表面に向かって上方へ延設し、取付上限は土壌表面(30a)よりも下方の位置迄とし、
    前方の爪刃(55)で分断された土を、該排土板(58L・58R)の前面(58La・58Ra)に衝突させて向きを後斜め上方に変更した後、砕土流(60L・60R)として土壌表面(30a)に向かって上昇させることを特徴とする土壌消毒機。
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