JP5133617B2 - 携帯機 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯機に関する。
従来、車両や住宅用の鍵として、車両や住宅等に設けられる通信装置との間で無線通信を行う事が可能な通信機能部を備えた携帯機(電子キー)が提案されており、このような携帯機には、例えば特許文献1に記載されているようなものがある。
この携帯機のケースは、略長方形板状に形成され、その内部には、通信機能部を構成する回路基板が設けられている。ケースの表面には、通信機能部の電源としての電池が収容される電池収容部が凹設されている。また、ケースの表面には、電池収容部を含むケースの表面略半分を覆うように電池カバーが装着されている。電池カバーには、ケースの周縁に沿って、リブが形成されており、ケースにおいて該リブに対応する部分は、ケースの周縁よりもそのリブの厚み分だけ内側に凹設されている。このリブの先端部には、ケース側(内側)へ向けて突出した係止凸部が設けられており、ケースにおいて該係止凸部に対応する位置にはその係止凸部を掛け止めするための係止凹部が設けられている。この係止凸部と係止凹部とが掛け止めされることによりケースに電池カバーが装着される。
また、ケースの一側部において電池カバーのリブの先端面に対向する部分には、爪入れ部が凹設されており、この爪入れ部により、ケースの係止凹部に電池カバーの係止凸部が掛け止めされた状態で電池カバーのリブとケースとの間に隙間が形成される。これにより、電池を交換する際には該隙間に指の爪や工具等を挿入して隙間を押し広げることにより係止凹部と係止凸部との掛け止めされた状態を解除することが可能となり、容易に電池交換ができるようになっている。
特開2003−304169号公報
ところで、このような携帯機には、その所持態様から、通信性能や耐久性はもとより高い意匠性が求められている。このため、前記従来の携帯機の爪入れ部のようなケースの外観に影響を与える何らかの構造を特別に設けることは、意匠性の面で好ましくない。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ケースを容易に開放する事が可能な意匠性に優れた携帯機を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、開口部を備えた第1ケース部材と前記開口部を閉塞した状態で前記第1ケース部材に係止される第2ケース部材とを備えたケース内に通信機能部が収容されてなる携帯機において、前記ケースを取付対象に取り付けるための装着部材が取着される取付部材を前記ケースに設け、前記取付部材は、前記ケースの外側に設けられ、前記ケースに対して所定の操作方向へ操作可能に支持されるとともに前記装着部材が取着される被取着部と、前記ケースの内側に設けられ、前記被取着部の前記操作方向への操作に基づいて変位することにより前記第1ケース部材及び第2ケース部材の間の係止状態を解除する解除部とを備え、前記通信機能部は、前記第1ケース部材に固定され、前記第1ケース部材は、前記取付部材を前記操作方向へ操作可能に保持する取付部材保持部を備え、前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材は、それぞれ前記解除部を挟んで対向する対向面を備え、前記被取着部は、前記ケースに対して回転操作可能に支持され、前記解除部は、前記被取着部の回転操作に伴い回転し、その回転軌跡が、前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材が係止状態に保持された状態における前記2つの対向面の少なくとも一方よりも径方向外側になるように形成され、さらに、前記解除部は、優弧状の円弧面と、該円弧面の弦となる平面とを有し、前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材それぞれの前記対向面に沿って、前記円弧面と前記平面とが配置されていることをその要旨とする。
本発明によれば、ケースの外側に設けられた取付部材の被取着部を所定の操作方向へ操作することで、ケースの内側に設けられた取付部材の解除部により第1ケース部材及び第2ケース部材の間の係止状態を解除することができる。これにより、携帯機のケースに該ケースを開放するための例えば爪入れ部等を凹設しなくても、取付部材を介してケースを容易に開放することができる。よって、ケースの外観を面一にすることが可能となり、意匠性に優れた携帯機を提供することができる。
そして、通信機能部が固定された第1ケース部材に装着部材の取付部材を保持する取付部材保持部が設けられるため、取付部材は第1ケース部材に保持される。このため、第1ケース部材及び第2ケース部材の間の係止状態が不意に解除されてしまった場合でも、通信機能部は第1ケース部材を介して取付部材に取着された装着部材に保持される。このため、携帯機の通信機能部を紛失してしまうことを好適に防止することができる。
また、取付部材の解除部は、第1ケース部材及び第2ケース部材の対向面の間に配置され、同解除部は、その回転軌跡が、第1ケース部材及び第2ケース部材が係止状態に保持された状態における2つの対向面の少なくとも一方よりも径方向外側になるように形成されている。このため、取付部材が回転操作されると、第1ケース部材及び第2ケース部材の対向面の少なくとも一方に解除部が当接し、該解除部によって第1ケース部材及び第2ケース部材の間の距離が押し広げられ、これにより、第1ケース部材及び第2ケース部材の係止状態が解除される。よって、取付部材を回転操作することによって、ケースを容易に開放することができる。
さらに、取付部材の解除部は優弧状の円弧面を有し、この円弧面は、対応する対向面に沿って配置される。これにより、取付部材をケースに対して回転操作する際に、その解除部を面(対向面)で支持することが可能となり、取付部材の回転操作(ケースの開放操作)をより安定させることができる。
しかも、取付部材の解除部は円弧面の弦となる平面を有し、この平面は、対応する対向面に沿って配置される。このため、取付部材の解除部の回転が規制される。よって、取付部材の解除部が対向面を叩いて異音が発生してしまうことを好適に防止することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の携帯機において、前記ケースは、前記取付部材の軸方向への移動を規制する規制部を備えたことをその要旨とする。
本発明によれば、ケースの規制部により取付部材の軸方向への移動が規制されるため、取付部材が軸方向にずれてしまうことを防止することができる。
本発明によれば、ケースを容易に開放する事が可能な意匠性に優れた携帯機を提供することができる。
以下、本発明を車両用の電子キーシステムに具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
<電子キーシステムの概要>
図1に示すように、電子キーシステム1は、取付対象としてのユーザの鞄1a等に装着されるキーホルダー型の携帯機(電子キー)2と、車両に搭載された施解錠制御装置3とを備えている。ユーザが携帯機2を所持して車両の所定領域に接近すると、携帯機2は、施解錠制御装置3から送信されるリクエスト信号を受信する。このリクエスト信号はIDコードの送信を携帯機2に要求する旨の信号である。携帯機2は前記リクエスト信号を受信すると、予め記録された自身のIDコードを含むID信号を送信する。施解錠制御装置3は、携帯機2から送信されてきたID信号を受信すると、このID信号に含まれる携帯機側のIDコードと予め記憶された車両側のIDコードとを照合し、両IDコードが一致したことを条件としてドア錠を解錠する。一方、ユーザが携帯機2を所持して車両から離間して前記所定領域外に移動すると、施解錠制御装置3は、携帯機2から送信されるID信号を受信不能となる。施解錠制御装置3は携帯機側のID信号を受信不能になったことを条件として車両のドア錠を施錠する。このように、ユーザが車両に触れることなくドア錠の施解錠が行われる。
<携帯機>
次に、携帯機について詳細に説明する。図2に示すように、携帯機2のケース4は、同ケース4の表面4aを構成する第1ケース部材としてのアッパケース5と、ケース4の裏面4bを構成する第2ケース部材としてのロアケース6とから、全体として五角形平板状に形成されている。ケース4の1つの側壁部の中央(アッパケース5及びロアケース6の境界部位)には、円形の挿通孔4cが形成されており、該挿通孔4cを介して携帯機2の取付部材7の一部がケース4から突出している。この取付部材7には装着部材としてのチェーン8(図1参照)が装着可能となっており、携帯機2は、取付部材7に装着されたチェーン8を介してユーザの鞄等に装着される。また、携帯機2のケース4の内部には、前記施解錠制御装置3との間で無線通信を行う通信機能部としての通信回路基板9、及びこの通信回路基板9の電源となる電池(例えばボタン電池)10等が設けられている。通信回路基板9には、前記リクエスト信号を受信するための受信アンテナ(図示略)、制御回路(図示略)、前記ID信号を送信するための送信アンテナ(図示略)、及び電源回路(図示略)が実装されている。
図3(a)に示すように、アッパケース5は、非導電性の非金属材料よりなり、前記ケース4の表面壁を構成する五角形状の第1底壁11と、該第1底壁11の周囲に立設された第1底壁11とは反対側に開口する五角筒状の第1側壁部12とを備えている。
アッパケース5の第1側壁部12の先端内側には、その全周に亘って嵌合凹部13が形成されている(図7参照)。また、第1側壁部12の1つの第1平板部14(図3(a)において下側の平板部)には、前記挿通孔4cの上側の部分に対応する半円状の第1切欠部15が設けられている(図2参照)。
図3(b)に併せて示すように、アッパケース5の第1底壁11の内面中央部分には、同第1底壁11から同アッパケース5の開口方向へと延びる円筒状の第1収容壁部16が形成されている。第1収容壁部16は、第1側壁部12の第1底壁11の内面からの突出高さよりも若干低く形成されている(図6(a)参照)。第1収容壁部16の外側面には、周方向に等間隔に4つのケース係合部16aが突設され、第1収容壁部16の内側面には、周方向においてケース係合部16aとは異なる位置に3つのホルダ係合部16bが凹設されている。第1収容壁部16の内側には、防水部材17が設けられている。
防水部材17は、第1収容壁部16の内側面に沿う外周面を備えた有底円筒状に形成されるとともに、その開口部から第1収容壁部16の先端側に延設された略円環状の鍔部17aを備えている。鍔部17aの内縁部には、円環状の段差部17bが設けられている。
防水部材17において前記第1収容壁部16に形成されたホルダ係合部16bに対応する部分には、3つの貫通孔17cが形成されており、鍔部17aは、この貫通孔17c(ホルダ係合部16b)に対応する部分を前記第1収容壁部16の外側面よりも径方向外側に配置されるように形成されている。防水部材17の内側には、その段差部17bの内径と略等しい外径を有する円盤状に形成された通信回路基板9が設けられている。
また、防水部材17の内側には、バッテリーホルダ19が設けられている。バッテリーホルダ19は、防水部材17の前記段差部17bの外径と略等しい外径と、同段差部17bの内径と略等しい内径と、を有する有底円筒状に形成されている。バッテリーホルダ19の先端において前記第1収容壁部16のホルダ係合部16bに対応する部分には、3つのホルダ爪部19aが形成されている。これにより、各ホルダ爪部19aが防水部材17の各貫通孔17cを介して対応するホルダ係合部16bに係合することで、バッテリーホルダ19がアッパケース5に固定される。
バッテリーホルダ19がアッパケース5に取り付けられた状態において、同バッテリーホルダ19の中央よりも前記第1切欠部15とは反対側の部分には、バッテリー収容部19bが設けられている。バッテリー収容部19bには、前記通信回路基板9の電源となるボタン電池等の電池10(図2参照)が収容される。
アッパケース5の第1底壁11の内面において前記第1切欠部15が設けられた第1平板部14側の部分には、略直方体状に形成された規制部としての取付部材保持部20が立設されている。取付部材保持部20は、第1切欠部15が設けられた第1平板部14と対向するように配置されるとともに、同アッパケース5の第1側壁部12の第1底壁11の内面からの突出高さよりも高く形成されている(図7(a)参照)。取付部材保持部20には、第1切欠部15(挿通孔4c)よりも小さい直径を有する支持孔20aが挿通孔4cに対して同心状に貫設されている(図7(a)参照)。また、取付部材保持部20の先端面には、支持孔20aの軸方向に延びるスリット20bが、取付部材保持部20の先端面と支持孔20aの内側面とを連通するように設けられている。スリット20bの幅は、支持孔20aの内径よりも小さく設定されている。
図3に示すように、アッパケース5の第1底壁11において取付部材保持部20の内側には、第1案内壁21が立設されている。第1案内壁21の先端面には、第1切欠部15(挿通孔4c)と略等しい内径を有する円弧状の案内面21a(図6(a)参照)が挿通孔4cに対して同心状に設けられている。
図5に示すように、ロアケース6は、アッパケース5と同様、非導電性の非金属材料よりなり、前記ケース4の裏面壁を構成する五角形状の第2底壁31と該第2底壁31の周囲に立設された第2底壁31とは反対側に開口する五角筒状の第2側壁部32とを備えている。
ロアケース6の第2側壁部32の先端外側には、その全周に亘って、前記アッパケース5の嵌合凹部13に対応する嵌合凸部33が形成されている(図7参照)。また、第2側壁部32の1つの第2平板部34(図5において下側の平板部)には、前記挿通孔4cの下側の部分に対応する半円状の第2切欠部35が設けられている。
ロアケース6の第2底壁31の内面中央部分には、同第2底壁31から同ロアケース6の開口方向へと延びるとともに前記アッパケース5の第1収容壁部16に対応する円筒状の第2収容壁部36が形成されている。第2収容壁部36は、第2側壁部32の第2底壁31の内面からの突出高さよりも若干低く形成されている(図6(a)参照)。なお、本実施の形態では、ロアケース6の第2側壁部32の突出高さから第2収容壁部36の突出高さを差し引いた距離D2が、挿通孔4cの半径rの略1/4となるように設定されている。第2収容壁部36の外側面には、前記アッパケース5の第1収容壁部16に設けられたケース係合部16aに対応する4つのケース爪部36aが形成されている。各ケース爪部36aが対応するケース係合部16aに係合することで、ロアケース6がアッパケース5に固定される。このとき、図6(b)に示すように、アッパケース5及びロアケース6は、同アッパケース5の第1収容壁部16の先端面16cとロアケース6の第2収容壁部36の先端面36bとの間に、防水部材17の鍔部17aが介在された状態で固定される。したがって、アッパケース5の第1収容壁部16とロアケース6の第2収容壁部36との間のシール性(水密性)が確保される。
図5に示すように、ロアケース6の第2底壁31の内面において前記第2切欠部35が設けられた第2平板部34側の部分には、前記アッパケース5の第1底壁11に設けられた第1案内壁21に対応する第2案内壁37が立設されている。図6(a)に示すように、第2案内壁37は、ロアケース6の第2収容壁部36の第2底壁31の内面からの突出高さと略等しい高さに形成されている。すなわち、ロアケース6の第2側壁部32の突出高さから第2案内壁37の突出高さを差し引いた距離D2が、挿通孔4cの半径rの略1/4となるように設定されている。第2案内壁37の先端面37aは、ロアケース6の第2底壁31の内面と平行な平面状に形成されている。
<取付部材>
次に、取付部材7について詳細に説明する。図3(a)に示すように、取付部材7は、アッパケース5に取り付けられた状態で同アッパケース5の第1切欠部15に配置される基部41と、該基部41の外側面に設けられる被取着部としてのリング部42とを備えている。基部41は、ケース4の挿通孔4cの内径と略等しい外径を有する略円柱状に形成されており、リング部42は、該基部41の外側面から突出している。
図4(a)に示すように、基部41においてリング部42とは反対側の内側面には、小径部43を介して解除部44が設けられている。小径部43の外径は、前記取付部材保持部20に設けられた支持孔20a(図3(a)参照)の内径と略等しくなっている。また、小径部43の軸方向に沿った長さは、前記取付部材保持部20の厚さと略等しくなっている。また、基部41の長さは、取付部材保持部20の外側の面からケース4の外側面までの距離と略等しくなっている。
図4(b)に示すように、解除部44は、軸方向(図4(a)中、矢印B方向)から見て、小径部43と同心状に形成されるとともに挿通孔4c(図2参照)の内径と略等しい外径を有する弓形状に形成されている。解除部44は、軸方向から見て、優弧状の円弧面44aと、該円弧面44aの弦となる平面44bとを有している。平面44bは、円弧面44aの中心軸線M、つまり小径部43の中心軸線Mからの距離D1が、前記挿通孔4c(円弧面44a)の半径r(図6(a)参照)の略1/4となるように設定されている。また、解除部44の円弧面44aと平面44bは、連結面44cにより滑らかに連結されている。
<取付部材の取付態様>
図3(a)に示すように、取付部材7の解除部44は、取付部材保持部20よりも内側に配置され、小径部43は、取付部材保持部20のスリット20bに圧入されて支持孔20aに対し摺動回転可能に配置される。また、基部41は、アッパケース5の第1切欠部15に配置され、リング部42は、アッパケース5の外側に配置される。このとき、取付部材7は、その基部41及び解除部44が取付部材保持部20にそれぞれ当接することで軸方向への移動を規制される。これにより、解除部44が取付部材保持部20に当接することで、取付部材7がケース4から抜け落ちてしまうことが防止される。また、このとき、取付部材7の基部41の外側面は、ケース4の外側面と面一となる。
<アッパケース及びロアケースの組み付け態様)
次に、アッパケース5及びロアケース6の組み付け態様を説明する。前述のように構成されたアッパケース5及びロアケース6は、アッパケース5に取付部材7が取り付けられた状態で、アッパケース5及びロアケース6の開口部を向き合わせて組み付けられ、該アッパケース5の内部に設けられたケース係合部16aとロアケース6の内部に設けられたケース爪部36aとが係合することにより、互いに固定されている。このとき、アッパケース5の第1側壁部12の先端面に設けられた嵌合凹部13と、ロアケース6の第2側壁部32の先端面に設けられた嵌合凸部33とは、互いにはまり合っている。また、このとき、図6(a)に示すように、アッパケース5の第1案内壁21の案内面21aとロアケース6の第2案内壁37の先端面37aとは、取付部材7の解除部44を挟んで対向配置されている。そして、取付部材7の解除部44は、その円弧面44aがアッパケース5の第1案内壁21の案内面21aに沿って配置されるとともに、その平面44bがロアケース6の第2案内壁37の先端面37aに沿って配置されている。
<ケースの開放方法>
次に、前述したように構成した携帯機2のケース4の開放方法を説明する。図6(a)及び図6(b)に示すように、携帯機2のアッパケース5及びロアケース6が互いに固定されている状態において、取付部材7の解除部44は、その円弧面44aがアッパケース5の第1案内壁21の案内面21aに沿って配置されるとともに、その平面44bがロアケース6の第2案内壁37の先端面37aに沿って配置されている。この状態において、ケース4の外部に設けられた取付部材7のリング部42を把持し、該リング部42をケース4に対して回転操作すると、これに伴いケース4の内部に設けられた解除部44も回転し、アッパケース5の第1案内壁21側に配置されていた解除部44の円弧面44a側の部分が、ロアケース6の第2案内壁37側に移動する。ここで、ロアケース6の第2側壁部32の突出高さから第2案内壁37の突出高さを差し引いた距離D2が、挿通孔4cの半径rの1/4となるように設定されているため、解除部44の円弧面44a側の部分の回転軌跡は、ロアケース6の第2案内壁37よりも径方向外側となる。これにより、図7(a)及び(b)に示すように、取付部材7の解除部44によりロアケース6の第2案内壁37がアッパケース5の第1案内壁21に対して離間する方向、すなわち、アッパケース5及びロアケース6の間の係止状態を解除する方向へ押圧される。これにより、アッパケース5及びロアケース6の間の距離が押し広げられ、その結果、アッパケース5及びロアケース6の係止状態が解除される。
次に、上記実施の形態の作用効果を以下に記載する。
(1)携帯機2のケース4には、取付部材7が所定の操作方向へ操作可能に設けられている。この取付部材7は、ケース4の外側に設けられ、携帯機2に装着されるチェーン8が取着されるリング部42と、ケース4の内側に設けられ、リング部42の所定の操作方向への操作に基づいて変位することによりアッパケース5及びロアケース6の間の係止状態を解除する解除部44とを備えている。したがって、ケース4の外側に設けられた取付部材7のリング部42を所定の操作方向へ操作することで、ケース4の内側に設けられた取付部材7の解除部44によりアッパケース5及びロアケース6の間の係止状態を解除することができる。これにより、携帯機2のケース4に該ケース4を開放するため例えば爪入れ部等を凹設しなくても、取付部材7を介してケース4を容易に開放することができる。よって、ケース4の外観を面一にすることが可能となり、意匠性に優れた携帯機2を提供することができる。
(2)通信回路基板9が固定されたアッパケース5にチェーン8の取付部材7を保持する取付部材保持部20が設けられるため、取付部材7はアッパケース5に保持される。このため、アッパケース5及びロアケース6の間の係止状態が不意に解除されてしまった場合でも、通信回路基板9はアッパケース5を介して取付部材7に取着されたチェーン8(ひいては、ユーザの鞄等)に保持される。このため、携帯機2の通信回路基板9を紛失してしまうことを好適に防止することができる。
(3)取付部材7の解除部44は、アッパケース5及びロアケース6の対向面(案内面21a及び先端面37a)の間に配置され、同解除部44は、その回転軌跡が、アッパケース5及びロアケース6が係止状態に保持された状態において前記ロアケース6の第2案内壁37の先端面37aよりも径方向外側になるように形成されている。このため、取付部材7が回転操作されると、ロアケース6の第2案内壁37の先端面37aに解除部44が当接し、該解除部44によってアッパケース5及びロアケース6の間の距離が押し広げられ、これにより、アッパケース5及びロアケース6の係止状態が解除される。よって、取付部材7を回転操作することによって、ケース4を容易に開放することができる。
(4)アッパケース5の取付部材保持部20により取付部材7の軸方向への移動が規制されるため、取付部材7が軸方向にずれてしまうことを防止することができる。
(5)取付部材7の回転方向において解除部44の平面44bと円弧面44aとを滑らかに連結する連結面44cが設けられるため、取付部材7を回転操作する際にアッパケース5及びロアケース6に解除部44が引っかかり難くなる。このため、取付部材7を容易に回転操作することが可能となり、ケース4をより容易に開放することができる。
(6)取付部材7の解除部44は、軸方向(図4(a)中、矢印B方向)から見て、小径部43と同心状に形成されるとともに挿通孔4cの内径と略等しい外径を有する弓形状に形成されており、優弧状の円弧面44aを備えている。このため、アッパケース5及びロアケース6が係止状態に保持された状態において、解除部44の円弧面44aは、アッパケース5の第1案内壁21の案内面21aに沿って配置される。これにより、取付部材7をケース4に対して回転操作する際に、その解除部44をアッパケース5の第1案内壁21により面(該案内面21a)で支持することが可能となり、取付部材7の回転操作(ケース4の開放操作)をより安定させることができる。
(7)アッパケース5及びロアケース6が係止状態に保持された状態において、解除部44の平面44bは、ロアケース6の第2案内壁37の先端面37aに沿って配置される。このため、この状態において、ロアケース6の第2案内壁37により取付部材7の解除部44の回転が規制される。よって、取付部材7の解除部44がロアケース6の第2案内壁37を叩いて異音が発生してしまうことを好適に防止することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、取付部材7の解除部44を、軸方向からみて弓形状に形成したが、その回転軌跡がロアケース6の第2案内壁37の先端面37aよりも径方向外側となるように形成されればよく、例えば軸方向から見て楕円状に形成したり直方体状に形成してもよい。
・上記実施の形態では、取付部材7の基部41の外側面は、ケース4の外側面と面一となるように形成されていたが、取付部材7の基部41の一部がケース4の外側に突出していてもよい。
・上記実施の形態では、取付部材7のリング部42は、ケース4の外側面と面一となるように形成された取付部材7の基部41の外側面から突出しているが、図8に示すように、携帯機2aの取付部材47を、そのリング部47aの外側面47bがケース48の外側面48aと面一になるように形成してもよい。
・上記実施の形態では、取付部材7の被取着部としてリング部42を設けたが、被取着部として例えばフック状に形成したフック部を設けてもよい。
・上記実施の形態では、取付部材7を、ケース4に対して回転方向に操作可能に設けたが、このような態様に限定されない。例えば、図9(a)に示すように、アッパケース5及びロアケース6に対して、取付部材50を軸方向に操作可能に設け、第1切欠部15及び第2切欠部35に、取付部材50の抜け止めを図るための抜け止め部15a,35aをそれぞれを設ける。そして、該取付部材50に、くさび状に形成された解除部51を設け、該解除部51がアッパケース5の第1案内壁52の先端面(対向面)52aとロアケース6の第2案内壁53の先端面(対向面)53aとの間に挿入されるように配置する。そして、図9(b)に示すように、取付部材50を挿通孔4c内に押し込むことによりアッパケース5及びロアケース6の間の係止状態が解除されるようにしてもよい。
・上記実施の形態においては、携帯機2にユーザの任意で施解錠を行うための施解錠スイッチを設けてもよい。
・上記実施の形態では、取付部材7のリング部42を回転させることによりアッパケース5及びロアケース6の間の係止状態を解除するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、図10(a)に示すように、取付部材60を取付部材保持部62に対して軸方向に移動可能に設け、ばね等の付勢部材63により取付部材60の基部61の外側面がアッパケース5及びロアケース6の外側面と面一になるように同取付部材60を保持する。そして、取付部材60のリング部42をケース4の内側へ押し込み、その押し込んだ状態でリング部42を回転させることによりアッパケース5及びロアケース6の間の係止状態を解除するようにしてもよい。このような構成によれば、ユーザが意図しない時にアッパケース5及びロアケース6の間の係止状態が解除されてしまうことを的確に防止することができる。
・上記実施の形態では、アッパケース5に第1案内壁21を設けたが、省略してもよい。また、上記実施の形態では、第1案内壁21の先端面に、円弧状の案内面21aを設けたが、平面状の案内面を設けてもよい。
・上記実施の形態では、通信回路基板9が固定されるアッパケース5側に取付部材7を設けたが、ロアケース6側に取付部材7を設けてもよい。
・上記実施の形態では、アッパケース5に第1案内壁21を設け、ロアケース6に第2案内壁37を設けたが、これらを省略してもよい。この場合、取付部材7の解除部44を、アッパケース5の第1底壁11の内面とロアケース6の第2底壁31の内面とで挟んで配置する。
・上記実施の形態では、取付部材7を保持する取付部材保持部20により取付部材7の軸方向への移動を規制したが、取付部材7の軸方向への移動を規制する規制部を、取付部材保持部20とは別に設けてもよい。
・上記実施の形態では、電池10を電源とする携帯機2に適用したが、車両側から送信されてくる起動用電波に基づく電力を電源とする携帯機に適用してもよい。なお、このような場合においても、ケース4を容易に開放することができるため、メンテナンス等を容易に行うことができるようになる。
・上記実施の形態では、アッパケース5及びロアケース6の内側(第1収容壁部16及び第2収容壁部36)にそれぞれケース係合部16a及びケース爪部36aを設けたが、アッパケース5の第1側壁部12及びロアケース6の第2側壁部32にそれぞれケース係合部16a及びケース爪部36aを設けてもよい。
・上記実施の形態では、携帯機2のケース4は、五角形平板状に形成されているが、例えば円盤状や三角形平板状に形成されていてもよく、また、滴型平板状やハート形平板状等に形成されていてもよい。
・上記実施の形態では、車両用の電子キーシステムの携帯機(電子キー)2として具体化したが、例えば、住宅用の電子キーシステムの携帯機(電子キー)等として具体化してもよい。
車両の電子キーシステムの概略構成図。 携帯機の概略構成図。 (a)アッパケース側の平面図、(b)(a)のA−A線断面図。 (a)取付部材の平面図、(b)(a)中、矢印B方向から見た図。 ロアケース側の平面図。 (a)(b)ケースの係止状態を説明するための要部概略断面図。 (a)(b)ケースの開放方法を説明するための要部概略断面図。 別例の携帯機の概略構成図。 (a)(b)別例のケースの開放方法を説明するための概略図。 (a)(b)別例のケースの開放方法を説明するための概略図。
符号の説明
2,2a…携帯機、4,48…ケース、5…第1ケース部材としてのアッパケース、6…第2ケース部材としてのロアケース、7,47,50,60…取付部材、8…装着部材としてのチェーン、9…通信機能部としての通信回路基板、20,62…規制部としての取付部材保持部、21a…対向面としての案内面、37a…対向面としての先端面、42,47a…被取着部としてのリング部、44,51…解除部、44c…連結面。

Claims (2)

  1. 開口部を備えた第1ケース部材と前記開口部を閉塞した状態で前記第1ケース部材に係止される第2ケース部材とを備えたケース内に通信機能部が収容されてなる携帯機において、
    前記ケースを取付対象に取り付けるための装着部材が取着される取付部材を前記ケースに設け、
    前記取付部材は、
    前記ケースの外側に設けられ、前記ケースに対して所定の操作方向へ操作可能に支持されるとともに前記装着部材が取着される被取着部と、
    前記ケースの内側に設けられ、前記被取着部の前記操作方向への操作に基づいて変位することにより前記第1ケース部材及び第2ケース部材の間の係止状態を解除する解除部とを備え
    前記通信機能部は、前記第1ケース部材に固定され、
    前記第1ケース部材は、前記取付部材を前記操作方向へ操作可能に保持する取付部材保持部を備え、
    前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材は、それぞれ前記解除部を挟んで対向する対向面を備え、
    前記被取着部は、前記ケースに対して回転操作可能に支持され、
    前記解除部は、前記被取着部の回転操作に伴い回転し、その回転軌跡が、前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材が係止状態に保持された状態における前記2つの対向面の少なくとも一方よりも径方向外側になるように形成され、
    さらに、前記解除部は、優弧状の円弧面と、該円弧面の弦となる平面とを有し、前記第1ケース部材及び前記第2ケース部材それぞれの前記対向面に沿って、前記円弧面と前記平面とが配置されていることを特徴とする携帯機。
  2. 請求項に記載の携帯機において、
    前記ケースは、前記取付部材の軸方向への移動を規制する規制部を備えたことを特徴とする携帯機。
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