JP5132898B2 - 情報記録媒体処理装置 - Google Patents

情報記録媒体処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5132898B2
JP5132898B2 JP2006167948A JP2006167948A JP5132898B2 JP 5132898 B2 JP5132898 B2 JP 5132898B2 JP 2006167948 A JP2006167948 A JP 2006167948A JP 2006167948 A JP2006167948 A JP 2006167948A JP 5132898 B2 JP5132898 B2 JP 5132898B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
recording medium
information recording
information
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006167948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007330625A (ja
Inventor
展裕 三浦
Original Assignee
Jcmシステムズ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jcmシステムズ株式会社 filed Critical Jcmシステムズ株式会社
Priority to JP2006167948A priority Critical patent/JP5132898B2/ja
Publication of JP2007330625A publication Critical patent/JP2007330625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5132898B2 publication Critical patent/JP5132898B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Description

本発明は、例えば遊技店等において金銭の代用等として用いられる情報記録媒体を処理する装置に関する。
例えばスロットマシン等の遊技機が設置された遊技ホールにおいては、スロットマシンの遊技媒体であるメダルを貸し出すメダル貸出機が、各スロットマシンの側方に、それぞれ一台ずつ配設されている(特許文献1参照)。メダル貸出機は、紙幣が投入されると、その金額に応じた枚数のメダル(例えば千円分の投入金額に対して50枚のメダル)を払い出すように構成されている。スロットマシンで遊技を行おうとする遊技客は、先ずメダル貸出機に紙幣を投入してメダルを借り受け、そのメダルを利用して遊技を行うようになっている。
また、従来の遊技ホールでは、プリペイドカードあるいは会員カード等として、金額価値(金銭的な価値)情報や顧客情報を記憶できる磁気カード等が広く利用されていたが、近年では、ICコインと呼ばれる情報記録媒体を利用する遊技システムが提案されている(特許文献1、2、3参照)。ICコインは、磁気カード等よりも耐久性が良い、繰り返し使用や洗浄にも耐え得るので経済性にも優れている、偽造が難しく不正使用の防止効果が高い等といった利点を有している。
このようなICコインを利用した遊技システムを構成する場合、上述したメダル貸出機には、ICコインを払い出して遊技客に与える機能やICコインの情報を処理する機能等を有するICコイン処理装置(情報記録媒体処理装置)が組み込まれる。かかるメダル貸出機においては、例えば、遊技客がメダル貸出機に投入した金額価値よりも、遊技客が借り受けた遊技媒体の数に相当する金額価値が少ない状態、即ち釣銭がある状態において、遊技客がスイッチ等を操作した場合に、現金ではなく、釣銭に相当する金額価値が与えられたICコインが払い出されるようになっている。そして、このICコインを精算機に投入することにより、釣銭に相当する現金の支払いを受けることができるようになっている。また、当該ICコインをメダル貸出機に投入すれば、当該ICコインの金額価値(即ち、前述の釣銭に相当する金額価値)を利用して、メダルを借り受けることができるようになっている。
かかるICコイン処理装置は、ICコインに記録されたIDコード等の情報の読み取り(又はICコインへの情報の書き込み)等が行われる情報処理部、ICコインを貯留部から情報処理部に移動させる搬送手段、ICコインを外部に払い出す手段等を備えている必要がある。さらに、遊技客の要請に応じて常にICコインを払い出すことが可能な状態にしておくため、金額価値がゼロになっているICコインを貯留しておく貯留部を備えている必要がある。
ところで、このようなICコイン処理装置を内蔵しているメダル貸出機は、スロットマシンの間等の制約されたスペースに設置できるようにするため、横幅が薄くなるように設計することが要求される。従って、ICコイン処理装置についても、横幅が小さくなるように、即ち薄型化を図ることが望まれている。かかる要求に対応するため、例えば貯留部等において、略円盤状のICコインをそれぞれ縦向きにして(両面が略垂直になるように)保持し、略垂直面に沿って並べて収納する構成が提案されている(特許文献2、3参照)。
特開2003−019341号公報 特開2001−331834号公報 特開2001−293242号公報
しかしながら、従来のICコイン処理装置にあっては、ICコイン処理装置の機能向上を図りながら薄型化を実現することが難しく、そのため、メダル貸出機の薄型化も制限される問題があった。例えば、ICコイン処理装置内の貯留部の容量を増加させることが難しかった。即ち、貯留部にICコインが無くなると、管理者(店員)等がICコインを貯留部に補給する必要があり、そのような補給の手間を減らすためには、貯留部の容量を大きくして、内部に貯留できるICコインの数を増加させることが望ましいが、この場合、ICコイン処理装置が大型化してしまう問題があった。また、ICコインを搬送する搬送手段等の構造が複雑であるために、ICコイン処理装置を小型化することが難しい問題もあった。
また、ICコイン処理装置には、例えばICコインが貯留部に貯留されていることを検出する検出器、ICコインが投入されたことを検出する検出器等を設ける必要があるが、このような検出器をコンパクトに取り付けることが難しく、ICコイン処理装置の薄型化が制限される問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ICコイン等の情報記録媒体を貯留する容量を十分に確保でき、かつ、小型化、薄型化を図ることができる情報記録媒体処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明によれば、情報を記録している又は情報を記録可能な情報記録媒体を処理する情報記録媒体処理装置であって、前記情報記録媒体が外部から投入される投入口と、前記情報記録媒体に記録されている情報の読み取り及び/又は前記情報記録媒体に対する情報の書き込みが行われる情報処理部と、前記情報記録媒体を前記投入口から前記情報処理部に誘導する導入路と、前記情報記録媒体を外部に払い出す払出口と、前記情報記録媒体を前記情報処理部から前記払出口に誘導する導出路と、前記情報処理部に連通させられ複数の前記情報記録媒体を同一の平面上において一列に並べて貯留することが可能な貯留部と、前記貯留部に沿って移動可能な移動体とを備え、前記貯留部に貯留された前記情報記録媒体は、前記移動体の移動に伴って、前記貯留部に沿って移動させられる構成とし、前記情報処理部、前記導入路、及び/又は、前記貯留部は、装置本体に形成された溝と、前記溝の開口側を閉塞する蓋体との間に形成され、前記溝の内部における前記情報記録媒体の存在の有無を検出する情報記録媒体検出器を備え、前記情報記録媒体検出器は、光を投光する投光部と、前記投光部から投光された光を反射する反射部と、前記反射部から反射された光を受光する受光部とを備え、前記投光部及び前記受光部は、前記装置本体に設けられ、前記蓋体は、前記装置本体に形成された前記溝に沿って連続的に延びる突設体を有しており、前記突設体の側面と前記溝の内側面との間には、前記情報記録媒体が前記情報処理部、前記導入路、及び前記貯留部を通過できるように、前記情報記録媒体が挿入可能な隙間が形成され、前記反射部は、前記突設体の内部において、当該突設体の側面近傍に設けられていることを特徴とする、情報記録媒体処理装置が提供される。
前記情報記録媒体検出器は、前記情報記録媒体が前記導入路に導入されたことを検出可能な位置、及び/又は、前記貯留部における前記情報記録媒体の存在の有無を検出する位置に配置しても良い。
また、前記情報記録媒体を前記貯留部から回収口に誘導する回収路を備え、前記情報記録媒体が前記回収路を通過したことを検出可能な位置に、前記情報記録媒体検出器を設けても良い。
本発明によれば、情報記録媒体処理装置内に複数の情報記録媒体を好適に貯留できる。情報記録媒体を移動部材の単純な動作によって搬送することができ、情報記録媒体の情報の処理、貯留、払い出し等の諸機能を簡単に実現することができる。貯留部の容量を確保しながらも、情報記録媒体処理装置の小型化、薄型化を実現できる。また、情報記録媒体の搬送手段の構造を簡略化することで、情報記録媒体処理装置の小型化、薄型化を実現できる。さらには、メダル貸出機等の遊技媒体貸出機の薄型化を図ることができる。
また、情報記録媒体検出器の投光部と受光部を装置本体に集約して取り付けることにより、蓋体を薄型化することができ、ひいては、情報記録媒体処理装置全体を薄型化することができる。
また、反射部が蓋体における突設体の内部において当該突設体の側面近傍に設けられ、かつ、突設体の側面が隙間を構成可能な連続的な面になっているので、反射部は、情報記録媒体が隙間に挿入された状態で情報処理部、導入路、及び貯留部内において移動することを妨げない。
以下、本発明にかかる実施形態を、添付図面を用いて説明する。先ず、本実施形態において使用される情報記録媒体(金銭代用媒体)であるICコインCについて説明する。図1に示すように、ICコインCは、例えば500円玉等の硬貨とほぼ同じ直径及び厚さを有する円板形状(コイン状)をなしており、例えば、所定の情報が記録されている非接触データキャリアである電子部品1、2枚の円板2A、2B、略円環状に形成された環状部3によって構成されている。
電子部品1は、各ICコインCの固有のIDコード等の情報を記憶したメモリ5と、メモリ5を駆動する電気エネルギを外部から電磁波を媒体として受け取り、かつ、メモリ5に記録されている情報を電磁波を媒体として送信するためのアンテナ(アンテナコイル)6とを備えている。
メモリ5には、そのメモリ5を有するICコインCに付与された固有の情報であるIDコードが記録されている。このIDコードは、例えばメモリ5の製造段階において焼き付けられるものであり、製造段階の後に変更することは不可能なものである。なお、メモリ5は、例えばROM(Read Only Memory)等であっても良い。即ち、メモリ5の製造段階の後における情報の書き込みが不可能な読み出し専用のメモリ、また、電源が供給されない間も情報を保持し続けることが可能な不揮発性メモリであることが好ましく、例えばマスクROM等であっても良い。
なお、後述する遊技システム10で使用される複数のICコインCには、互いに異なったIDコードがそれぞれ割り当てられている。また、各ICコインCに付与されたIDコードは、例えば後述する売り上げ管理装置73によって記憶されており、各ICコインCに関する情報(例えばICコインCに与えられた金額情報等)は、各々のIDコードに関連付けて記憶され、売り上げ管理装置73によって管理されるようになっている。
かかる電子部品1は、円板2A、2Bの間に挟まれた状態で内蔵されている。各円板2A、2Bは、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)等の合成樹脂によって形成しても良い。
環状部3は、各円板2A、2Bの外周縁部を被覆するように設けられている。この環状部3は、例えばステンレス又は真鍮等の、非磁性体である金属材料によって形成しても良い。なお、合成樹脂のみで電子部品1を封入すると、軽量であるためICコインCの転動性が不足するが、環状部3に金属を用いることにより、ICコインCに適度な質量を与え、転動性を向上させることができる。従って、後述するICコイン処理装置71内等において、円滑に移動させることができるようになる。また、環状部3を設けることによりICコインCの周縁部の強度を向上させ、破損を防止することができる。
なお、ICコインCの外面には、そのICコインCに関する情報等を、ICコインCの外部から目視等により識別できるように記載しても良い。例えば円板2A、2Bの表面に、レーザーマーキング等により情報を刻印しても良い。また、そのICコインCの内部に記録されている情報に対応する情報等を記載しても良い。例えば、そのICコインCのIDコードと製造番号とを、所定の暗号化処理等を施した上で関連付けておき、その製造番号をICコインCの外面に記載しても良い。そうすれば、例えば内部の電子部品1が故障してIDコードの読み取りが不可能になった場合等であっても、管理者等は、ICコインCの外面に記載された製造番号に基づいて、所定の情報処理等の調査方法を行うことで、そのICコインCのIDコードや、IDコードに関連付けられている情報(例えば金額価値)等を確認することができる。従って、電子部品1の故障等により例えば後述する精算等が行えなくなることを防止できる。即ち、IDコードに関連付けられていた釣銭の金額が不明になって正確な金額が支払われなくなるといった不利益を遊技客に与えることを防止できる。
次に、ICコインCが使用される遊技ホール等の遊技システム10の一例について説明する。図2に例示した遊技システム10は、複数の遊技島11、精算機12、ホールコンピュータ13、I/F(インターフェース)ユニット14、売り上げ管理装置15、通信回線16等を備えている。
各遊技島11には、複数台の遊技機としてのスロットマシン21、複数台(スロットマシン21と同数)の遊技媒体貸出機としてのメダル貸出機22が備えられている。スロットマシン21とメダル貸出機22は、一台毎に交互に並べられ、互いに近接させられた状態で、横方向(左右方向、X方向)において一列に並べて配置されている。即ち、隣り合うスロットマシン21の間には、メダル貸出機22がそれぞれ一台ずつ挟まれている。図示の例では、各スロットマシン21の正面側(遊技客側に向けられる前側)からみてスロットマシン21の右側方に、そのスロットマシン21に対応する(そのスロットマシン21専用の)メダル貸出機22がそれぞれ設置されている。
各スロットマシン21の正面には、メダル用の受け皿21aが設けられている。また、各メダル貸出機22の正面には、後述するメダル送出ノズル57が設けられている。なお、各メダル送出ノズル57は、X方向において揺動自在に取り付けられており、正面側からみて各メダル貸出機22の左側方に位置するスロットマシン21の受け皿21aに、メダル送出ノズル57の先端部を向けることができるようになっている。
次に、メダル貸出機22について説明する。図3は、メダル貸出機22の外観を示している。図4は、メダル貸出機22の側壁を取り除いて内部構造を示した斜視図である。図3に示すように、メダル貸出機22は、貸出機本体31の正面側(遊技客側に向けられる前側部)に、上部パネル32、中部パネル33、下部パネル34が、上方からこの順に取り付けられた構成になっている。上部パネル32には、ICコインCを貸出機本体31に投入するためのコイン投入口41、貸出機本体31からICコインCを払いだすためのコイン払出口42、遊技客に対してICコインCに与えられている残高等の情報を表示する情報表示部43、メダル貸出機22の動作状態を点灯色等によって表示する状態表示ランプ44、遊技客がICコインCに与えられている金額価値を利用して遊技媒体であるメダルMの貸し出しを要求する際に押圧操作する貸出要求スイッチ45、遊技客がICコインCの返却を要求する際に押圧操作するコイン返却スイッチ46、上部パネル32が貸出機本体31から外れないように施錠するための施錠機構47等が設けられている。中部パネル33には、紙幣Eを貸出機本体31に投入するための紙幣挿入口51が設けられている。下部パネル34には、貸出機本体31からメダルMを送出させるパイプ状のメダル送出ノズル57が設けられている。
貸出機本体31は、略直方体状をなす筐体60を備えている。筐体60は、隣り合うスロットマシン21の間の隙間に沿って配設できるように、高さ方向(Z方向)に沿って細長く、また、X方向において薄く形成されている。筐体60の正面側の開口は、上部パネル32、中部パネル33、下部パネル34によって閉塞されている。
図4に示すように、筐体60の内部空間は、3枚の仕切板61、62、63によって、上下に4つの領域、即ち、収容空間S1、S2、S3、S4に仕切られている。最も上方の収容空間S1には、本実施形態にかかる情報記録媒体処理装置としてのICコイン処理装置71、ICコイン処理装置71内のICコインCを回収する情報記録媒体回収部としてのコイン回収部72、メダル貸出機22全体の制御を行う主制御装置73、セキュリティブラックボックス(BB)74が設けられている。図示の例では、正面側において左側に、ICコイン処理装置71が配置されており、ICコイン処理装置71の下方にコイン回収部72が設けられ、ICコイン処理装置71の右側に、主制御装置73が設けられている。そして、ICコイン処理装置71と主制御装置73の後方に、BB74が配置されている。上方から2段目の収容空間S2には、紙幣挿入口51に挿入された紙幣Eの真偽の判別や金額の読み取り等を行う紙幣処理装置(ビルバリユニット)75が設けられている。上方から3段目の収容空間S3には、メダルMを貯留し、また、貯留したメダルMをメダル送出ノズル57に送出させるメダル送出装置76が設けられている。最も下段の収容空間S4には、電源ユニット77が設けられている。なお、ICコイン処理装置71の構成については、後に詳細に説明する。
図5は、メダル貸出機22に内蔵されている各装置間の回路構成を示したブロック図である。図5に示すように、前述した情報表示部43、状態表示ランプ44、貸出要求スイッチ45、コイン返却スイッチ46、ICコイン処理装置71(後述するコイン処理装置制御モジュール226)、紙幣処理装置75、メダル送出装置76等は、主制御装置73に対してそれぞれ電気的に接続されている。即ち、情報表示部43、状態表示ランプ44、ICコイン処理装置71、紙幣処理装置75、メダル送出装置76に対しては、主制御装置73から制御信号がそれぞれ送信され、また、情報表示部43、状態表示ランプ44、ICコイン処理装置71、紙幣処理装置75、メダル送出装置76から主制御装置73に対して、検出信号等の各種情報が送信されるようになっている。また、貸出要求スイッチ45、コイン返却スイッチ46から主制御装置73に対して、電気信号が送信されるようになっている。さらに、主制御装置73は、BB74、ホールコンピュータ13に対して、それぞれ電気的に接続されている。BB74は、I/Fユニット14を介して、売り上げ管理装置15に接続されている。
次に、本実施形態にかかるICコイン処理装置71について詳細に説明する。図6は、ICコイン処理装置71の左側面図(表側からみた側面図)であり、図7は、ICコイン処理装置71の右側面図(裏側からみた側面図)を示している。図8は、後述する蓋体82を開いた状態を示している。図9は、ICコイン処理装置71の左側面図において蓋体82を省略した状態を示している。図10は、後述する搬送手段170の構成を示した概略的な部分断面図である。
ICコイン処理装置71は、装置本体81と、装置本体81に対して開閉可能に設けられた蓋体82とを備えており、例えばX方向における厚さが薄くなるように、即ち、X方向における寸法が、Y方向における幅、Z方向における高さよりも小さく形成されている。また、図9に示すように、ICコイン処理装置71には、ICコインCがICコイン処理装置71の外部から投入される投入口91、ICコインCに記録されている情報の読み取りが行われる情報処理部としてのIDコード読み取り部92、ICコインCを投入口91からIDコード読み取り部92に誘導する導入路93、ICコインCをICコイン処理装置71の外部に払い出す払出口(返却口)94、ICコインCをIDコード読み取り部92から払出口94に誘導する導出路95が設けられている。さらに、複数のICコインCをY−Z面上において一列に整列させた状態で貯留可能な略円弧状の貯留部101、ICコインCをICコイン処理装置71内(貯留部101)から下方のコイン回収部72に排出させる回収口105、ICコインCを貯留部101から回収口105に誘導させる回収路106が設けられている。
装置本体81は、例えば合成樹脂等によって形成されており、上面81a、前側面81b、下面81c、後側面81dを有している。前側面81bには、投入口91、払出口94が設けられている(図8参照)。投入口91は、前側面81bおいて上側に、Z方向に沿って細長く形成されたスリット状に開口されている。また、ICコインCの大きさに合わせて、即ち、ICコインCの直径及び幅よりも若干大きく開口されている。払出口94は、前側面81bにおいて投入口91の下方に設けられており、投入口91と同様にZ方向に沿って細長く形成され、また、ICコインCの大きさに合わせて開口されている。なお、ICコイン処理装置71をメダル貸出機22内に備えた状態においては、前側面81bは、前述した上部パネル32の後面に取り付けられ、投入口91は、前述したコイン投入口41に連通させられ、払出口94は、前述したコイン払出口42に連通させられるようになっている。装置本体81の下面81cには、回収口105を構成するための開口部108が設けられている。
装置本体81の左側部81eには、蓋体82によって閉塞される凹部111が設けられている。凹部111は、左側部81eから右側部81f側に向かって窪んだ形状になっている。装置本体81の右側部81fには、ICコイン処理装置71の動作を実現させる機器や配線類等(例えば後述するモータ193、IDコード読み取り手段225、コイン処理装置制御モジュール226等)を取り付けるための収容空間、即ち、取り付け部112が設けられている。凹部111と取り付け部112とは、縦向きに設けられた仕切り板113によって、左右に2つの空間に仕切られている(図10参照)。
図8及び図9に示すように、装置本体81において、凹部111の奥側の内側面、即ち、仕切り板113の左側面には、縦向きにした(両面がY−Z面に沿って略垂直になる姿勢にした)ICコインCを収容又は搬送可能な溝であるガイド溝120が設けられている。ガイド溝120は、左側部81e側から右側部81f側に向かって窪んだ形状になっており、また、X方向からみた側面視において円弧状に湾曲した部分を有している。ガイド溝120の幅(Y−Z面上においてICコインCの移動方向に対して略直交する方向における幅)はほぼ一定であり、ICコインCの直径よりも若干大きく形成されている。ガイド溝120のX方向における深さもほぼ一定であり、ICコインCの厚さよりも大きく形成されている。
このガイド溝120の開口側、即ち、左側部81e側に向けられた側部開口120a側は、蓋体82によって閉塞され(図11及び図12参照)、ガイド溝120と蓋体82の内面との間には、縦向きにした複数のICコインCを収容又は搬送可能なコイン誘導・貯留空間130が形成されるようになっている。即ち、コイン誘導・貯留空間130は、蓋体82を開閉することにより、側方から開閉できるようになっている。なお、蓋体82を閉じた状態では、開口部108と蓋体82との間には、Y方向に沿って細長いスリット状の回収口105が形成され、コイン誘導・貯留空間130の下端部が回収口105に連通するようになっている。回収口105は、ICコインCの大きさに合わせて、即ち、ICコインCの直径及び幅よりも若干大きく開口されるようになっている。
図9に示すように、コイン誘導・貯留空間130の上端部は投入口91に連通し、下端部は回収口105に連通している。そして、このコイン誘導・貯留空間130のうち、円弧状に湾曲した部分は貯留部101となっており、貯留部101の上方はIDコード読み取り部92となっており、IDコード読み取り部92と投入口91との間は導入路93となっており、貯留部101の下端部と回収口105との間は回収路106となっている。即ち、IDコード読み取り部92、導入路93、貯留部101、回収路106は、上方から(投入口91側から)この順に並べて設けられ、ICコインCを互いに同一の平面(Y−Z面)上において収容又は移動させるようになっている。なお、図示の例では、導出路95はコイン誘導・貯留空間130ではなく、凹部111の内側面中に設けられており、開閉できない構成になっているが、勿論、導出路95も蓋体82によって開閉できる構成にしても良い。
導入路93は、投入口91側からIDコード読み取り部92側に向かうに従い次第に下降するように傾斜している。即ち、投入口91を通じて縦向きにした状態で投入されたICコインCを、縦向きのまま、Y−Z面に沿って斜め下方に落下するように誘導させ、IDコード読み取り部92まで移動させることができるようになっている。
IDコード読み取り部92は、縦向きにした1枚のICコインCを収容することができる。なお、例えば後述するストッパー165等によってICコインCを停止させることにより、ICコインCをIDコード読み取り部92内に保持できるようになっている。
貯留部101は、例えば後述する搬送手段170の移動体203の移動経路(軌跡)に沿うように、一定の曲率半径を有する略円弧状に形成されている。また、下端部から上方に向かうに従い後側面81d側に向かうように湾曲し、さらに上方においては、上方に向かうに従い前側面81b側に向かうように湾曲している。かかる貯留部101には、複数枚のICコインCを同一の平面上(Y−Z面上)に沿って縦向きにした状態で、また、上下に隣り合うICコインCの周縁部同士を互いに接触させた状態で、貯留部101の周方向に沿って一列に、即ち、円弧形の列状に並べて収容できるようになっている。図示の例では、貯留部101には、最大で5枚までのICコインCを一列に並べて貯留できるようになっている。
回収路106は、貯留部101と回収口105との間に形成され、貯留部101の下端部に位置するICコインCを、Z方向に沿って真下に向かって落下させるように構成されている。
導出路95は、IDコード読み取り部92の下縁部と払出口94との間に設けられており、後側面81d側から前側面81b側に向かうに従い次第に下方に向かうように傾斜している。また、ICコインCをY−Z面に沿って縦向きにした姿勢で誘導することが可能な、スリット状の開口断面形状を有している。
また、凹部111内には、ガイド溝120に収容されたICコインCの周縁部を保持するための保持体132が設けられている。保持体132は、ガイド溝120の側部開口120a側に設けられており、図示の例では、側部開口120aの一縁部(導入路93の下縁部、IDコード読み取り部92の下縁部、及び、貯留部101の内周側の縁部)に沿って、また、縁部全体に亘って連続的に形成されている。また、側部開口120aの一縁部から反対側の他縁部(導入路93とIDコード読み取り部92においては上縁部、貯留部101においては外周側の縁部)に向かって、ガイド溝120の幅方向に延びるように、鍔状(フランジ状)に設けられており、さらに、ガイド溝120の幅方向において所定の幅を有する帯状に形成されている。従って、左側部81e側からみた側面視においては、導入路93の下縁部、IDコード読み取り部92の下縁部、及び、貯留部101の内周側の縁部が、保持体132によって覆われた状態になっている。
図11及び図12に示すように、保持体132とガイド溝120の内側面(奥側の内面)120bとの間には、所定の幅の隙間T1が形成されており、この隙間T1のX方向における幅は、ICコインCの厚さよりも若干大きく形成されている。即ち、ICコインCは、導入路93、IDコード読み取り部92、貯留部101において、両面がガイド溝120の内側面120bと蓋体82の内面(後述する突設体150の側面150a)とにそれぞれ対向させられた状態で、かつ、周縁部の一部が隙間T1に挿入された状態で、収容又は移動させられるようになっている。このような保持体132を設けると、ICコインCの周縁部を、隙間T1によって円滑に誘導することができる。また、蓋体82を開いた場合であっても、ICコインCを保持体132によって保持できるので、ICコインCがガイド溝120から外れることを防止できる。
即ち、図13及び図14に示すように、蓋体82が開かれた場合においては、ガイド溝120の側部開口120aが開口され(後述する突設体150がガイド溝120から離隔させられ)、例えば貯留部101に貯留されているICコインCの左側面、あるいは、IDコード読み取り部92に保持されているICコインCの左側面が外部に露出させられるが、このとき、ICコイン処理装置71を縦向きにしたままで蓋体82を開くと、ICコインCがガイド溝120から落下しやすい問題がある。つまり、ICコインCはガイド溝120において縦向きに収容されているので、左側面側の保持が解除されると不安定な状態になり、左側に倒れやすくなる。これに対し、本実施形態においては、蓋体82を開いても、保持体132によってICコインCの周縁部の一部が保持されたままになる。例えばIDコード読み取り部92や貯留部101の上部側においては、ICコインCの下縁部又は前縁部が保持され(図13参照)、貯留部101の下部側においてはICコインの上縁部が保持される(図14参照)。従って、ICコインCが大きく倒れることを防止できる。即ち、ICコインCの落下を防止できる。
次に、蓋体82の構成について詳述する。図8及び図9に示すように、蓋体82は、凹部111を左側部81e側から閉塞するように設けられている。蓋体82の後側の縁部は、ヒンジ部135を介して、左側部81eの後縁部に取り付けられている。即ち、ヒンジ部135を中心として回転させることにより、凹部111を開閉できるように構成されている。また、蓋体82の前側の縁部には、左側部81eの前縁部に設けられた係合部141に対して係合可能な係合部142が設けられている。即ち、係合部141に係合部142が係合されることにより、蓋体82が凹部111に嵌め込まれた状態、即ち、凹部111を閉塞する閉塞位置(図6参照)に配置された状態で保持されるようになっている。
図8に示すように、蓋体82の内側面(凹部111内に向かう面)82bには、ガイド溝120の側部開口120aに沿って配置される突設体150が設けられている。この突設体150は、内側面82bから側方に隆起しており、蓋体82を閉塞位置に配置させたときに、側部開口120aの縁部(図示の例では、導入路93の上縁部、IDコード読み取り部92の上縁部、及び、貯留部101の外周側の縁部)に沿って備えられるように、連続的に形成されている。また、図11及び図12に示すように、突設体150の側面150aは、蓋体82を閉塞位置に配置させたときに、ガイド溝120の内側面120bと略平行に(即ちY−Z面に沿って)備えられ、側面150aと内側面120bとの間には、所定の幅の隙間T2が形成されるように構成されている。この隙間T2のX方向における幅は、ICコインCの厚さよりも若干大きく形成されている。即ち、ICコインCは、周縁部が隙間T2に挿入された状態で、導入路93、IDコード読み取り部92、貯留部101内において収容又は移動させられるようになっている。
また、ガイド溝120の幅方向における突設体150の幅は、ガイド溝120の幅よりも小さく形成されており、保持体132と干渉しないようになっている。即ち、突設体150の縁部と保持体132の縁部との間に沿って隙間T3が設けられ、この隙間T3は、後述するように、搬送手段170の移動体203が通過する移動部材用通路として機能するようになっている。また、突設体150よりも内側(貯留部101よりも内周側)においては、蓋体82の内側面82bと仕切り板113の左側面とは互いに離隔させられた状態になるが、この内側面82bと仕切り板113との間の隙間T4は、後述するように、搬送手段170のアーム202が通過するアーム移動用空間として機能するようになっている。
なお、蓋体82は、例えば合成樹脂等によって形成しても良く、また、透光性を有する材質によって形成しても良い。そうすれば、蓋体82を閉塞位置に配置させたままでも、凹部111内の状態(例えば、コイン誘導・貯留空間130におけるICコインCの位置、ICコインCの貯留数等)を、蓋体82を通して外側から目視によって確認することができる。従って、例えばICコイン処理装置71の点検等の際に、蓋体82を開閉する手間を省略することができ、点検を円滑に行いやすくなる。
また、例えば図11及び図12に示すように、前述したガイド溝120の内側面120bには、内側面120bの一部から僅かに突出する突出部120cを設けても良い。保持体132の内側面には、内側面の一部から僅かに突出する突出部132aを設けても良い。さらに、突設体150の側面150aには、側面150aの一部から僅かに突出する突出部150bを設けても良い。また、突出部120c、132a、150bは、ガイド溝120におけるICコインCの移動経路に沿って延設しても良い。このように突出部120c、132a、150bを設け、ICコインCの側面に対して突出部120c、132a、150bを接触させるようにすると、突出部120c、132a、150bを設けない場合よりも、ICコインCとガイド溝120、保持体132、突設体150との接触面積を少なくすることができ、摩擦抵抗を減少させ、ICコインCをより円滑に移動させることができる。
さらに、ICコイン処理装置71は、図9に例示するように、ICコインCの移動経路(移動範囲)を遮る位置と遮らない位置とに移動してICコインCの動きを規制するための各種の規制部材を備えている。即ち、図示の例では、投入口91を開閉してICコインCの投入を規制する規制部材としての投入口シャッター161、導出路95を開閉してICコインCの導出を規制する規制部材としての導出路シャッター162、回収路106を開閉してICコインCの回収を規制する規制部材としての回収路シャッター163、IDコード読み取り部92と貯留部101との間におけるICコインCの移動を規制する規制部材としての上部ストッパ165、貯留部101と回収路106との間におけるICコインCの移動を規制する規制部材としての下部ストッパ166を備えている。また、貯留部101に収容されたICコインCを搬送する搬送手段170を備えている。
投入口シャッター161は、例えば投入口91に沿って縦向きに配設された薄板状をなし、仕切り板113側から投入口91内に突出して投入口91を閉塞可能、及び、仕切り板113側に没入して投入口91から退避可能に構成されている。導出路シャッター162は、例えばIDコード読み取り部92の下縁部に沿って傾斜させて配設された薄板状に形成されており、仕切り板113から導出路95の上端部(入口)内に突出して導出路95を閉塞可能、及び、仕切り板113に没入して導出路95の上端部から退避可能に構成されている。回収路シャッター163は、例えば貯留部101の下端部と回収路106の上端部との間に沿って横向きに配設された薄板状に形成されており、仕切り板113から回収路106の上端部(入口)内に突出して回収路106を閉塞可能、及び、仕切り板113に没入して回収路106の上端部から退避可能に構成されている。
上部ストッパ165は、例えばピン状に形成されており、IDコード読み取り部92と貯留部101の上端部との間に設けられ、かかる位置において、内側面120bからガイド溝120内に突出可能、及び、内側面120bに没入してガイド溝120内から退避可能に構成されている。下部ストッパ166は、例えばピン状に形成されており、貯留部101の下部において、回収路106の真上よりも後方に設けられており、かかる位置において、内側面120bからガイド溝120内に突出可能、及び、内側面120bに没入してガイド溝120内から退避可能に構成されている。なお、下部ストッパ166の前方(回収路シャッター163の上方)には、1枚のICコインCを収容できるように、即ち、周縁部を回収路シャッター163の上面に載せた状態で保持できるようになっている。
また、図7に例示するように、取り付け部112には、上記各種の規制部材をICコインCの移動経路に対して移動させるための規制部材移動機構が設けられている。即ち、図示の例では、投入口シャッター161の開閉動作を行う規制部材移動機構としての投入口シャッター移動機構171、導出路シャッター162の開閉動作を行う規制部材移動機構としての導出路シャッター移動機構172、回収路シャッター163の開閉動作を行う規制部材移動機構としての回収路シャッター移動機構173、上部ストッパ165の突出・退避動作を行う規制部材移動機構としての上部ストッパ移動機構175、下部ストッパ166の突出・退避動作を行う規制部材移動機構としての下部ストッパ移動機構176が設けられている。
図15に示すように、投入口シャッター移動機構171は、例えば投入口シャッター161を投入口91に突出させるように付勢する付勢部材としてのコイルばね181と、コイルばね181の付勢力に抗して投入口シャッター161を投入口91から退避させる駆動力を発生させる駆動源(アクチュエータ)としてのソレノイド182と、コイルばね181の付勢力やソレノイド171aの駆動力を投入口シャッター161に伝達させる伝達部としてのアーム(てこ)183と、仕切り板113に対して固定されアーム183を揺動可能に支持する支持部材184とを備えている。アーム183は、両端部の間において支持部材184によって支持されており、Y−Z面に沿って配設された軸183aを中心(支点)として揺動することができる。アーム183の先端部には投入口シャッター161が取り付けられ、基端部には、ソレノイド182が取り付けられている。また、アーム183の基端部とソレノイド182との間には、コイルばね181が備えられている。かかる構成において、ソレノイド182が駆動されていない状態では、アーム183の基端部は、コイルばね181の弾性力によって、仕切り板113側(左側)から右側に向かって離隔する方向に付勢されている。即ち、アーム183の先端部は仕切り板113に近接し、投入口シャッター161は投入口91に突出している。そして、電気エネルギが与えられることでソレノイド182が駆動され、アーム183の基端部が仕切り板113側に引っ張られると、アーム183の先端部が仕切り板113から離隔し、投入口シャッター161は投入口91から退避するようになっている。
なお、導出路シャッター移動機構172、回収路シャッター移動機構173、上部ストッパ移動機構175、下部ストッパ移動機構176も、上述した投入口シャッター移動機構171と実質的に同一の構成を有しており、これらについての詳細な説明は、投入口シャッター移動機構171に関するものと重複するため、省略することとする。また、図面においては、実質的に同一の構成についてそれぞれ同一の符号を付すこととする。
図9及び図10に示すように、搬送手段170は、X方向を中心として装置本体81に対して回転可能な回動部材191、回動部材191を回転させるための(後述する移動体203を移動させるための)駆動力を発生させる駆動源であるモータ(電動機)193、モータ193の駆動力を回動部材191に伝達させる歯車列194を備えている。
回動部材191は、貯留部101の内周側に備えられた回動部材本体201と、回動部材本体201から貯留部101に向かって延設されたアーム202と、アーム202の先端部に設けられており貯留部101内で移動可能な移動体(情報記録媒体当接部)203とを備えている。
回動部材本体201は、回転中心軸となる中心軸201aをX方向に向けた状態で備えられている。中心軸201aの両端部は、装置本体81に対して回転可能な状態で支持されている。また、回動部材本体201の取り付け部112側の外周面には、後述する複合歯車部材218の第二の歯車218bとかみ合う歯車205が形成されている。歯車205は、例えば平歯車である。なお、仕切り板113には、歯車205の一部を取り付け部112側に露出させるための開口206が形成されており、複合歯車部材218は、この開口206によって露出させられた部分に対してかみ合うように配置されている。
アーム202と移動体203は、凹部111の内側に備えられている。アーム202は、基端部側が回動部材本体201に接続されている。移動体203は、アーム202の先端部に設けられており、アーム202と一体的に、Y−Z面において、円弧状の移動経路に沿って、上下に往復移動させられるようになっている。なお、蓋体82を閉塞位置に配置させた状態において、移動体203、アーム202は、それぞれ前述した隙間T3、T4に沿って移動できるようになっている。
また、アーム202は、例えば図16に示すように、6つの回動角において段階的に静止することができ、このアーム202の回動角の変化に伴って、移動体203は、6つの位置に段階的に静止できるようになっている。即ち、移動体203は、下部ストッパ166よりも前方の待機位置PM0、上部ストッパ165との間に4枚のICコインCを積み重ねて保持可能な第一の保持位置PM1、上部ストッパ165との間に3枚のICコインCを積み重ねて保持可能な第二の保持位置PM2、上部ストッパ165との間に2枚のICコインCを積み重ねて保持可能な第三の保持位置PM3、上部ストッパ165との間に1枚のICコインCを保持可能な第四の保持位置PM4、IDコード読み取り部92に配置されたICコインCの後部を保持可能な第五の保持位置PM5に移動することができる。
なお、移動体203を待機位置PM0に配置させて貯留部101に5枚のICコインCを貯留した状態、移動体203を第一の保持位置PM1に配置させて移動体203の上方に4枚のICコインCを貯留した状態(又は、下部ストッパ166を突出させて下部ストッパ166の上方に4枚のICコインCを貯留した状態)、移動体203を第二の保持位置PM2に配置させて移動体203の上方に3枚のICコインCを貯留した状態、移動体203を第三の保持位置PM3に配置させて移動体203の上方に2枚のICコインCを貯留した状態、移動体203を第4の保持位置PM4に配置させて移動体203の上方に1枚のICコインCを貯留した状態においては、最も上方に貯留されたICコインCは、貯留部101の上端部(即ち、上部ストッパ165やIDコード読み取り部92に隣接し、かつ、後述する貯留部用検出器223の検出範囲に進入した状態になる位置)に配置されるようになっている。
また、例えば凹部111側において、回動部材本体201の外周縁部には、複数の切り欠き溝(センサ用スリット)210が設けられている。切り欠き溝210は、中心軸201aの周りにおいて間隔を空けて並べて設けられている。一方、凹部111内には、これらの切り欠き溝210の存在を検出する切り欠き溝検出器211が設けられている。切り欠き溝検出器211は、例えば光センサを利用した構成になっている。この切り欠き溝検出器211によって切り欠き溝210を検出することにより、回動部材191の回転角、ひいては移動体203の位置を検出できるようになっている。即ち、切り欠き溝210と切り欠き溝検出器211によって、回動部材191の回転角を検出する回転角検出手段212が構成されている。なお、周方向において隣り合う切り欠き溝210同士の間に形成される間隔は、例えば、上述した移動体203が配置される6つの位置(待機位置PM0、保持位置PM1〜PM5)の間の間隔にそれぞれ対応する大きさにしても良い。即ち、例えば切り欠き溝210を6つ設け、移動体203が待機位置PM0、保持位置PM1〜PM5のいずれかに配置されると、切り欠き溝210のいずれか1つが、切り欠き溝検出器211の検出範囲に配置されるようにしても良い。
モータ193は、例えばステッピングモータであり、取り付け部112に取り付けられている。また、モータ193の本体193aは、例えば略円柱状の外形を有しており、モータ193の回転軸193bがZ方向に沿ってモータ本体193aの下方に突出するように、縦向きに取り付けられている。
なお、モータ193の回転軸193bを回動部材191の右端部に対して直結させずに、歯車列194(後述する7個の歯車215、216a、216b、217a、217b、218a、218b)を介してモータ193の動力を回動部材191(移動体203側)に伝達させる構成とすることにより、モータ193の配置の自由度を向上させることができる。即ち、例えばモータ193の回転軸193bを回動部材191の右端部に対して直結させた構成にすると、回動部材191の右側に、モータ193を横向きに配置するスペースが必要になるため、装置本体81のX方向における薄型化には限界がある。これに対し、歯車列194を介してモータ193の動力を伝達させる構成とすることにより、モータ193を回動部材191等、他の機器等と重ならないような、任意の適切な位置に取り付けることができるようになる。これにより、装置本体81のX方向における薄型化を図ることができる。特に、歯車列194においては、後述するようにウォームギヤ(ウォームとウォームホイールの組み合わせ)等を含む構成とすることにより、回転軸193bの向きを回動部材本体201の回転中心軸201aとは異なる方向に向けた状態でも、動力を伝達させることができるようになる。即ち、モータ193の向き(姿勢)の自由度を向上させることができる。例えば中心軸201a(X方向)に対して回転軸193bを略垂直(Z方向)に配置することができる。
図示の例では、モータ193は、X方向からみた側面視において(即ち、貯留部101においてICコインCが並べられるY−Z面に対して略垂直な方向から装置本体81をみたとき)、例えば投入口シャッター移動機構171、導出路シャッター移動機構172、回収路シャッター移動機構173、上部ストッパ移動機構175、下部ストッパ移動機構176等の規制部材駆動機構、後述する導入検出器221、導出検出器222、貯留部用検出器223、回収路検出器224等の情報記録媒体検出器、後述するIDコード読み取り手段225、後述するコイン処理装置制御モジュール226等の機器に対しても重ならないような位置に設けられている。即ち、モータ193の左右に他の機器が存在しないように配置されている。そうすれば、他の機器が設けられていないスペースを有効に利用して、モータ193を装置本体81に対してさらにコンパクトに取り付けることができる。特に、投入口シャッター移動機構171、導出路シャッター移動機構172、回収路シャッター移動機構173、上部ストッパ移動機構175、下部ストッパ移動機構176は、アーム183の両端部がX方向に移動させられる構造になっているので、アーム183が移動するためのスペースを右側に確保しておく必要があるが、モータ193をアーム183に対してX方向からみて重ならない位置に配置することで、モータ193をアーム183に干渉させることなく、取り付け部112内の深い場所に設けることが可能になる。
また、モータ193は、X方向からみた側面視において、コイン誘導・貯留空間130(IDコード読み取り部92、導入路93、導出路95、貯留部101、回収路106)とも重ならない位置、さらには、導出路95とも重ならない位置に設けられている(図9参照)。図9に示す例では、モータ193は、貯留部101の上端部よりも後方かつ上方、即ち、側面視において上面81a、後側面81d、コイン誘導・貯留空間130の上縁部によって囲まれた角部に設けられている。さらに、図10に示す例では、モータ本体193aの一部(左側)は、仕切り板113に埋没させられている。このようにすると、コイン誘導・貯留空間130、導出路95等が設けられていないスペース、即ち、コインCが通過しない部分を有効に利用して、モータ193を装置本体81に対してさらにコンパクトに取り付けることができる。即ち、モータ193を仕切り板113中に深く埋没させても、凹部111側においてモータ193がコイン誘導・貯留空間130、導出路95等の内面に突出しないように配設できる。従って、例えばモータ本体193aの外径が太い場合であっても、モータ193が右側部81fからはみ出ないように取り付けることが可能になる。
次に、歯車列194について説明する。図7及び図10に示すように、歯車列194は、モータ193の回転軸193bに直結された歯車215と、2つの歯車216a、216bを有する複合歯車部材216と、2つの歯車217a、217bを有する複合歯車部材217と、2つの歯車218a、218bを有する複合歯車部材218とを備えている。即ち、合計で7個の歯車215、216a、216b、217a、217b、218a、218bを備えている。
歯車215は、外周面に歯形が形成されたウォーム(例えば円筒ウォーム)であり、図示の例では、左ねじ方向に沿った歯形が形成されている。また、モータ193の回転軸193bと一体的に、Z方向に向けられた中心軸を回転中心として回転するようになっている。
複合歯車部材216は、歯車215とかみ合う第一の歯車216a、及び、複合歯車部材217の歯車217aとかみ合う第二の歯車216bを備えている。第一の歯車216aは、例えばウォームホイールであり、この歯車216aと上記の歯車215とによって、ウォームギヤが構成されている。また、第一の歯車216aは、外周縁部に歯形が形成された略円板状をなし、径方向がY−Z面に沿うように、縦向きにして設けられている。第二の歯車216bは、例えば平歯車であって、外周縁部に歯形が形成された略円板状をなし、径方向がY−Z面に沿うように、縦向きにして設けられている。また、第二の歯車216bは、第一の歯車216aよりも小さな外径を有し、例えば第一の歯車216aの右側面における中心部に設けられている。さらに、第一の歯車216aに対して一体的に形成されている。また、複合歯車部材216は、支持軸216cによって回転可能な状態で支持されている。支持軸216cは、第一の歯車216aの中心部及び第二の歯車216bの中心部を貫通して、X方向に沿って設けられている。支持軸216cの左端部は、仕切り板113の右側面によって支持されており、右端部は、後述するカバー219の内側面によって支持されている。即ち、第一の歯車216aと第二の歯車216bは、支持軸216cを中心として、互いに一体的に、装置本体81に対して回転するようになっている。
複合歯車部材217は、複合歯車部材216の第二の歯車216bとかみ合う第一の歯車217a、及び、複合歯車部材218の第一の歯車218aとかみ合う第二の歯車217bを備えている。第一の歯車217aは、例えば平歯車であって、外周縁部に歯形が形成された略円板状をなし、径方向がY−Z面に沿うように、縦向きにして設けられている。第二の歯車217bも、例えば平歯車であって、外周縁部に歯形が形成された略円板状をなし、径方向がY−Z面に沿うように、縦向きにして設けられている。また、第二の歯車217bは、第一の歯車217aよりも小さな外径を有し、例えば第一の歯車217aの左側面(仕切り板113側)における中心部に設けられている。さらに、第一の歯車217aに対して一体的に形成されている。また、複合歯車部材217は、支持軸217cによって回転可能な状態で支持されている。支持軸217cは、第一の歯車217aの中心部及び第二の歯車217bの中心部を貫通して、X方向に沿って設けられている。支持軸217cの左端部は、仕切り板113の右側面によって支持されており、右端部は、後述するカバー219の内側面によって支持されている。即ち、第一の歯車217aと第二の歯車217bは、支持軸217cを中心として、互いに一体的に、装置本体81に対して回転するようになっている。
複合歯車部材218は、複合歯車部材217の第二の歯車217bとかみ合う第一の歯車218a、及び、前述した回動部材191の歯車205とかみ合う第二の歯車218bを備えている。第一の歯車218aは、外周縁部に歯形が形成された略円板状をなし、径方向がY−Z面に沿うように、縦向きにして設けられている。第二の歯車218bも、例えば平歯車であって、外周縁部に歯形が形成された略円板状をなし、径方向がY−Z面に沿うように、縦向きにして設けられている。また、第二の歯車218bは、第一の歯車218aよりも小さな外径を有し、例えば第一の歯車218aの左側面(仕切り板113側)における中心部に設けられている。さらに、第一の歯車218aに対して一体的に形成されている。また、複合歯車部材218は、支持軸218cによって回転可能な状態で支持されている。支持軸218cは、第一の歯車218aの中心部及び第二の歯車218bの中心部を貫通して、X方向に沿って設けられている。支持軸218cの左端部は、仕切り板113の右側面によって支持されており、右端部は、後述するカバー219の内側面によって支持されている。即ち、第一の歯車218aと第二の歯車218bは、支持軸218cを中心として、互いに一体的に、装置本体81に対して回転するようになっている。
なお、図示の例では、支持軸216c、217c、218c、中心軸201aは、歯車215側から前方に向かってこの順に設けられており、また、前方のものほど低い高さに設けられている。即ち、歯車216bよりも歯車217a、歯車217bよりも歯車218a、歯車218bよりも歯車205の方が、前方かつ下方に位置するように配置されている。
また、上述したように、各歯車216a、216b、217a、217b、218a、218bは、Y−Z面に沿って配置されているが、これにより、歯車列194を取り付け部112内にコンパクトに収納することができる。即ち、歯車列194全体のX方向における幅を小さくすることで、ICコイン処理装置71のX方向における薄型化を図ることができる。また、図示の例では、歯車列194は、X方向からみた側面視において、上述した投入口シャッター移動機構171、導出路シャッター移動機構172、回収路シャッター移動機構173、上部ストッパ移動機構175、下部ストッパ移動機構176と重ならない位置に配置されている。即ち、アーム183の移動範囲に対してX方向からみて重ならない位置に配置することで、歯車列194をアーム183に干渉させることなく、取り付け部112内の深い場所(仕切り板113に近接した場所)に設けることが可能になる。
上記のように、歯車215と歯車216a、歯車216bと歯車217a、歯車217bと歯車218a、及び、歯車218bと歯車205は、それぞれかみ合った状態で取り付けられている。即ち、モータ193を駆動させると、歯車215が回転させられ、この歯車215の回転に連動して、歯車216a、216b、217a、217b、218a、218b、205がそれぞれ回転させられ、これにより、アーム202及び移動体203が、歯車205と一体的に、中心軸201aを回転中心として回転させられるようになっている。図示の例では、歯車215を上方からみて右方向(時計方向)に回転させると、右側部81f側からみた状態において、歯車216a及び歯車216bが右回転し、歯車217a及び歯車217bが左回転し、歯車218a及び歯車218bが右回転し、歯車205が左回転するようになっている。これにより、移動体203が、貯留部101に沿って上昇させられるようになっている。逆に、歯車215を上方からみて左方向(反時計方向)に回転させると、右側部81f側からみた状態において、歯車216a及び歯車216bが左回転し、歯車217a及び歯車217bが右回転し、歯車218a及び歯車218bが左回転し、歯車205が右回転するようになっている。これにより、移動体203が、貯留部101に沿って下降させられるようになっている。
また、歯車列194は、取り付け部112内に収納されており、さらに、カバー219によって保護されている。カバー219は、歯車215の外側と、各複合歯車部材216、217、218の外側(右側面)を覆うように、また、各複合歯車部材216、217、218の外周囲を取り囲むようにして設けられている。また、カバー219は、仕切り板113に固定された状態で、取り付け部112内に配置されている。即ち、前述した各支持軸216c、217c、218cの右端部は、カバー219を介して、仕切り板113に対して保持されている。なお、カバー219は、例えば透光性を有する材質によって形成しても良い。そうすれば、カバー219を取り付けたままの状態でも、カバー219内の歯車列194の状態を、カバー219を通して目視によって確認することができ、点検を行いやすくなる。また、カバー219は、仕切り板113に対して着脱自在とし、カバー219を仕切り板113から取り外すことにより、各複合歯車部材216、217、218が着脱可能になる構成としても良い。そうすれば、歯車列194のメンテナンスを行い易くなる。
さらに、ICコイン処理装置71は、ICコインCの移動経路におけるICコインCの存在の有無を検出する複数の情報記録媒体検出器、即ち、ICコインCが導入路93に導入されたことを検出する情報記録媒体検出器としての導入検出器221、ICコインCが導出路95から導出されたことを検出する情報記録媒体検出器としての導出検出器222、貯留部101の上端部にICコインCが存在するか否かを検出する情報記録媒体検出器としての貯留部用検出器223、ICコインCが回収路106を通過したこと(回収されたこと)を検出する情報記録媒体検出器としての回収検出器224を備えている。また、IDコード読み取り部92に収容されたICコインCから情報としてIDコードを読み取る情報読み取り手段としてのIDコード読み取り手段225、ICコイン処理装置71の各部の制御を行うコイン処理装置制御モジュール226を備えている。
導入検出器221は、検出範囲(検出領域)が導入路93の入口に位置するように、即ち、導入路93の入口におけるICコインCの存在の有無を検出できるように配置されている。また、図17に示すように、光(例えば赤外光)を投光する投光部231、投光部231から投光された光を反射させる反射部232、反射部232から反射された光を受光する受光部233を備えている。即ち、反射型の光センサ(投光部231と受光部233を備えた投受光器)を利用した構成になっている。
投光部232には、例えば発光ダイオード等の発光素子が設けられている。受光部233には、例えばフォトトランジスタ、フォトダイオード等の受光素子が設けられている。これら投光部231と受光部233は、装置本体81に対して一体的に並べて取り付けられている。図示の例では、投光部231は、光を内側面120bから隙間T2に向かって投光するように設けられている。受光部233は、投光部231の下方に設けられている。
一方、反射部232は、蓋体82に対して一体的に取り付けられており、例えば突設体150の内部において、側面150aの近傍に設けられている。反射部232は、略V字状に配置された2つの反射面232a、232bを有している。反射面232aは、側面150a側に向かうに従い上方に向かうように傾斜させられている。反射面232bは、反射面232aの下方に設けられており、側面150a側に向かうに従い下方に向かうように傾斜させられている。なお、図示の例では、側面150aは、反射部232が設けられている箇所においても、前述した隙間T2を構成可能な連続的な面になっており、反射部232がICコインCの移動を妨げないようになっている。
即ち、蓋体82が閉塞位置に配置された状態で、投光部231から光が投光されると、投光された光は左側に向かってX方向に進み、隙間T2を横切り、透光性を有する側面150aに入射し、反射面232aにおいて反射されて下方に向かい、さらに反射面232bによって反射されて右側に向かってX方向に進み、側面150aから出射し、再び隙間T2を横切って、受光部233によって受光される構成となっている。そして、受光部233の検出信号より、隙間T2に遮光物が存在するか否かを検出できるようになっている。
導出検出器222は、検出範囲が導出路95の出口に位置するように、即ち、導出路95におけるICコインCの存在の有無を検出できるように配置されている。また、導入検出器221とほぼ同様に、反射型の光センサを利用した構成になっており、投光部231、反射部232、受光部233を備えている(図9参照)。
貯留部用検出器223は、検出範囲が貯留部101の上端部に位置するように、即ち、貯留部101の上端部におけるICコインCの存在の有無(最も上側に貯留されているICコインCの存在の有無)を検出できるように配置されている。また、導入検出器221とほぼ同様に、反射型の光センサを利用した構成になっており、投光部231、反射部232、受光部233を備え、さらに、投光部231と受光部233は装置本体81側に設けられており、反射部232は蓋体82側(突設体150内の側面150a近傍)に設けられている。
回収検出器224は、検出範囲が貯留部101の下端部(回収路106の入口近傍)に位置するように配置されている。図示の例では、回収検出器224の検出範囲は、下部ストッパ166の前方に収容された1枚のICコインCの周縁に対して斜め下方に配置されている。即ち、回収路シャッター163によって回収路106が閉じられている状態において、回収路シャッター163の上面にICコインCが保持されているときは、ICコインCは回収検出器224の検出範囲に対して僅かにずれた位置にあり、検出されないようになっているが、回収路シャッター163が退出させられて回収路106が開かれることにより、回収路シャッター163による保持が解除されると、ICコインCが回収路106に落下する途中で、回収検出器224の検出範囲を横切るように構成されている。これにより、ICコインCが回収路106を通過したか否かを検出できるようになっている。また、導入検出器221とほぼ同様に、反射型の光センサを利用した構成になっており、投光部231、反射部232、受光部233を備え(図9参照)、さらに、投光部231と受光部233は装置本体81側に設けられており、反射部232は蓋体82側(突設体150内の側面150a近傍)に設けられている。
なお、上記のように、導入検出器221、貯留部用検出器223、回収検出器224は反射型の光センサを用いた構成とし、各導入検出器221、貯留部用検出器223、回収検出器224の投光部231と受光部233を、蓋体82ではなく、装置本体81側に集約して設けることにより、蓋体82の構造を簡素にすることができる。そうすれば、蓋体82のX方向における厚みを薄くすることができ、ひいては、ICコイン処理装置71のX方向における幅を小さくすることができる。また、透光性を有する蓋体82を簡素な構成にすることで、凹部111内の状態を、蓋体82を通して目視しやすくなる。即ち、蓋体82を通して凹部111内の状態を点検するときに、投光部231、受光部233、これらに接続された配線類等によって視界が妨げられることが無く、確実に目視することができる。なお、反射部232は蓋体82側に設けられているが、反射部232は簡単な構成であり、点検の際に目視を妨げる心配もない。
また、導入検出器221、貯留部用検出器223、回収検出器224の各々の反射部232を蓋体82側に一体的に設けることで、これら複数の情報記録媒体検出器を、蓋体82が開いているか否かを検出する手段として利用することも可能である。例えば、導入検出器221、貯留部用検出器223、回収検出器224の各々の投光部231からそれぞれ光が投光されているときに、いずれかの受光部233において光が受光されるときは、蓋体82が閉じられている(即ち、各反射部232が光を反射可能な所定位置に配置されている)と推測できる。一方、導入検出器221、貯留部用検出器223、回収検出器224の各々の投光部231からそれぞれ光が投光されているにも関わらず、いずれの受光部233においても光が受光されないときは、蓋体82が開かれている(即ち、各反射部232が投光部231と受光部233から離隔させられている)おそれがあると推測できる。なお、導入検出器221においては、ICコインCが導入路93に導入されたときも受光が行われなくなるが、このときICコインCが検出範囲を通過する時間は短いので、受光が行われなくなる時間も比較的短時間である。また、回収検出器224においては、ICコインCが回収路106に落下するときも受光が行われなくなるが、ICコインCが検出範囲を通過する時間は短いので、受光が行われなくなる時間も比較的短時間である。これに対し、蓋体82が開かれたときは、長時間に亘って受光が行われなくなる。従って、ICコインCの通過により受光が行われなくなった場合と蓋体82が開かれたことにより受光が行われなくなった場合とは、受光が行われない時間の長さに基づいて、容易に識別できる。以上のようにして、複数の情報記録媒体検出器の受光状態に基づいて、蓋体82が開かれているか否かを判別できる。従って、例えば蓋体82の閉鎖不良、ICコインCを盗もうとする不正行為等の発見に効果的である。
図7に示すように、IDコード読み取り手段225は、ICコインCに内蔵されたメモリ5を駆動する電気エネルギを電磁波を媒体として送り、かつ、メモリ5に記録されている情報を電磁波を媒体として受信するためのアンテナ241と、アンテナ241の制御等を行うアンテナ制御モジュール242とを備えている。アンテナ241は、IDコード読み取り部92の裏側(仕切り板113の右側面)に配置されている。アンテナ制御モジュール242は、例えば電子回路が構成された回路基板(プリント配線板)等によって構成されており、取り付け部112内に縦向きにして(Y−Z面に沿って)収納されている。アンテナ241とアンテナ制御モジュール242は、配線等を介して、互いに電気的に接続されている。
コイン処理装置制御モジュール226は、例えばマイクロコンピュータが構成された回路基板等によって構成されており、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の電子部品が実装されている。かかるコイン処理装置制御モジュール226も、取り付け部112内に縦向きにして(Y−Z面に沿って)収納されている。
図18は、ICコイン処理装置71に内蔵されている各機器間の回路構成を示したブロック図である。図18に示すように、コイン処理装置制御モジュール226には、各種の駆動用機器、例えば投入口シャッター移動機構171、導出路シャッター移動機構172、回収路シャッター移動機構173、上部ストッパ移動機構175、下部ストッパ移動機構176の各々のソレノイド182、モータ193等が、配線等を介して電気的に接続されている。さらに、各種の検出用機器、例えば切り欠き溝検出器211、各導入検出器221、導出検出器222、貯留部用検出器223、回収検出器224の各々の投光部231及び受光部233、アンテナ制御モジュール242等が、配線等を介して電気的に接続されている。また、コイン処理装置制御モジュール226は、ICコイン処理装置71の外部機器、例えば主制御装置73に対して、配線等を介して電気的に接続されるようになっている。
次に、以上のように構成された遊技システム10の利用方法及びメダルMの貸し出し方法について説明する。先ず、スロットマシン21で遊技を行おうとする遊技客は、そのスロットマシン21に隣接しているメダル貸出機22からメダルMを借り受ける。このとき、遊技客は、紙幣Eを紙幣挿入口51に挿入することで、又は、所定の単位金額以上の金額価値が与えられているICコインCをコイン投入口41に投入することで、投入した紙幣E又はICコインCの金額価値と引き換えに、所定の枚数のメダルMを借り受けることができる。即ち、例えば後述する第一のメダル貸出パターン、第二のメダル貸出パターン、第三のメダル貸出パターンのいずれかの処理に従って、メダルMを借り受けることができる。なお、このメダル貸出機22においては、所定の単位金額(例えば1000円)に対して、所定の枚数(例えば50枚)のメダルMを一括して払い出すように設定されている。
最初に、第一のメダル貸出パターン、即ち、紙幣Eとして例えば一枚の千円札(所定の単位金額の現金)が投入された場合のメダル貸出方法について説明する。紙幣挿入口51に投入された紙幣Eは、紙幣処理装置75において真偽が識別される。その結果、真正であると判定された紙幣Eは、金額が読み取られ、紙幣処理装置75内に取り込まれる。一方、真正であると判定されなかった紙幣Eは、紙幣挿入口51に送り返され、メダル貸出機22から排出される。
紙幣Eの金額が読み取られると、その金額情報が紙幣処理装置75から主制御装置73に送信される。そして、主制御装置73からメダル送出装置76に制御信号が送信され、50枚のメダルMを送出するように、メダル送出装置76が駆動される。メダル送出装置76から送出されたメダルMは、メダル送出ノズル57を通じて、受け皿21aに払い出される。
次に、第二のメダル貸出パターン、即ち、紙幣Eとして例えば五千円札や一万円札(所定の単位金額以上の現金)が投入された場合のメダル貸出方法について説明する。紙幣挿入口51に投入された紙幣Eは、上述した第一のメダル貸出パターンと同様に、紙幣処理装置75において真偽の判別、金額の読み取り等が行われ、読み取られた金額情報が主制御装置73に送信される。
主制御装置73において、紙幣処理装置75から送信された金額情報より、投入された紙幣Eが所定の金額以上のものであることが検知されると、主制御装置73からICコイン処理装置71に対して、後述するコイン移動処理、IDコード読み取り処理等を行わせる制御信号が送信される。また、主制御装置73からメダル送出装置76に対して制御信号が送信され、上述した第一のメダル貸出パターンと同様にメダル送出装置76が駆動され、50枚のメダルMが払い出される。そして、紙幣Eの金額から所定の単位金額を差し引いた金額価値(例えば五千円札が投入された場合は4000円分、一万円札が投入された場合は9000円分)が、未だメダルMの貸し出しに使用されておらず、残額(釣銭)として残っていることが、主制御装置73において記憶される。また、この残額の情報は、主制御装置73からBB74、I/Fユニット14を介して、売り上げ管理装置15に送信される。
一方、当該遊技客によって紙幣Eが投入される前のメダル貸出機22において、ICコイン処理装置71は、後述する待機状態(図19)になっている。即ち、ICコイン処理装置71内には、予め1枚以上のICコインC(金額価値がゼロになっている(金額価値が付与されていない)ICコインC)が貯留された状態になっている。また、当該遊技客によって当該紙幣Eが投入されると、紙幣処理装置75から主制御装置73に送信された情報に基づいて、主制御装置73からICコイン処理装置71に対して制御信号が送信され、ICコイン処理装置71は、後述するコイン投入禁止状態(図20)にされる。即ち、メダル貸出機22に対してICコインCを一時的に投入できない状態にされる。かかるICコイン処理装置71に対して、主制御装置73から上記のコイン移動処理、IDコード読み取り処理等を行わせる制御信号が送信されると、ICコイン処理装置71において後述するコイン移動処理(図21)が行われることにより、ICコイン処理装置71は後述するIDコード読み取り可能状態(図22)にされ、後述するIDコード読み取り処理が行われる。これにより、ICコイン処理装置71内に貯留されていたICコインCのうち1枚のICコインCから、IDコードが読み取られる。なお、かかるICコイン処理装置71の待機状態、コイン投入禁止状態、コイン移動処理、IDコード読み取り可能状態、IDコード読み取り処理等については、後に詳細に説明する。
IDコード読み取り処理によって読み取られたIDコードの情報は、ICコイン処理装置71から主制御装置73に送信され、さらに、BB74、I/Fユニット14を介して、売り上げ管理装置15に送信される(IDコード情報送信処理)。こうして、売り上げ管理装置15には、残額の情報と、一枚のICコインCのIDコードの情報とがそれぞれ送信され、売り上げ管理装置15は、当該残額とIDコードとを互いに対応させて(関連付けて)記憶する。即ち、ICコイン処理装置71において選択された1枚のICコインCが、新たな残額に相当する金額価値を有することが記憶される(金額価値付与処理)。
以上のように、金額価値付与処理が行われた状態においては、遊技客は、貸出要求スイッチ45、コイン返却スイッチ46のいずれかを選択的に押圧操作することにより、残額を利用して更にメダルMを借り受けるか、あるいは、残額に相当する金額価値が与えられたICコインCを受け取るかを選択することができる。
例えば残額を利用して更にメダルMを借り受けたい場合は、借り受けようとするメダルMの枚数に応じて、貸出要求スイッチ45を1回以上押せば良い。貸出要求スイッチ45は、1回押されるごとに、所定枚数(50枚)のメダルMの貸し出しを要求する旨の信号を主制御装置73に対して送信する。主制御装置73は、残額と、貸出要求スイッチ45が押された回数nとを比較し、要求された枚数(50×n)のメダルMを貸し出せるか否かを判定する。そして、貸し出しが可能な範囲において複数枚のメダルMを送出するように、メダル送出装置76に制御信号を送信する。これによりメダルMが追加して貸し出され、主制御装置73は、追加して貸し出されたメダルMの枚数に相当する金額価値が消費されたことを検知する。そして、新たな残額の情報が、主制御装置73から売り上げ管理装置15に送信され、売り上げ管理装置15において、ICコインCの金額価値が新たな残額に更新される(金額価値更新処理)。
同様にして、新たな残額を利用してさらにメダルMの貸し出しを要求することも可能であるが、例えばメダルMの貸し出しをそれ以上要求せず、ICコインCをメダル貸出機22から受け取りたい場合は、コイン返却スイッチ46を押せば良い。コイン返却スイッチ46が押されると、主制御装置73に対して返却要求信号が送信され、主制御装置73からICコイン処理装置71に対して制御信号が送信される。すると、ICコイン処理装置71において、後述するコイン払出処理(図23)が行われることにより、残額に相当する金額価値が与えられたICコインCが、コイン払出口42から払い出される。かかるコイン払出処理については、後に詳細に説明する。
因みに、貸出要求スイッチ45の押圧によりメダルMを借り受けたことで、残額がゼロになった(金額価値がなくなった)場合は、ICコイン処理装置71において、後述するコイン貯留処理(図24)が行われる。このコイン貯留処理が行われた場合は、コイン返却スイッチ46が押されても、コイン払出処理は行われない。かかるコイン貯留処理については、後に詳細に説明する。
次に、第三のメダル貸出パターン、即ち、所定の単位金額以上の金額価値が与えられているICコインCが投入された場合のメダル貸出方法について説明する。先ず、当該遊技客によってICコインCが投入される前のメダル貸出機22において、ICコイン処理装置71は、例えば後述する第二の待機状態(図25)あるいは第一の待機状態(図19)等になっている。かかる待機状態において、遊技客によってICコインCがコイン投入口41に投入されると、当該ICコインCは後述するようにICコイン処理装置71内に導入され、ICコイン処理装置71は後述するコイン投入禁止状態、IDコード読み取り可能状態(図22)になる。かかるICコイン処理装置71において、前述した第二のメダル貸出パターンにおいて行われるIDコード読み取り処理とほぼ同様の処理が行われることにより、遊技客によって投入されたICコインCのIDコードが読み取られる。
IDコード読み取り処理において、ICコインCからIDコードが正常に読み取られた場合は、上述した第二のメダル貸出パターンにおけるIDコード情報送信処理とほぼ同様に、読み取られたIDコードの情報が、主制御装置73と売り上げ管理装置15に送信される。売り上げ管理装置15においては、主制御装置73から送信されたIDコードに対応する金額価値(即ち、遊技客によってメダル貸出機22に投入されたICコインCに与えられている金額価値)が検索される。そして、検索された金額価値の情報が、I/Fユニット14、BB74を介して、主制御装置73に送信される(金額価値返信処理)。こうして、遊技客によって投入されたICコインCの金額価値が、主制御装置73において検知される。
以上のように金額価値返信処理が行われると、上述した第二のメダル貸出パターンにおいて金額価値付与処理又は金額価値更新処理が行われた場合と同様に、遊技客は、貸出要求スイッチ45、コイン返却スイッチ46のいずれかを選択的に押すことにより、ICコインCの金額価値を利用してメダルMを借り受けるか、あるいは、ICコインCの返却を要求するかを選択することができる。貸出要求スイッチ45を押した場合の動作、コイン返却スイッチ46を押した場合の動作(コイン払出処理等)等は、上述した第二のメダル貸出パターンにおいて説明したものとほぼ同様であるため、重複する説明は省略する。
なお、前述したIDコード読み取り処理において、遊技客によって投入されたICコインCからIDコードが正常に読み取られなかった場合、あるいは、読み取られたIDコードが売り上げ管理装置15に記憶されているもののいずれにも該当しなかった場合等は、ICコイン処理装置71において、後述するコイン排出処理(図23)が行われる。これにより、遊技客によって投入されたICコインCは、後述するように、メダルMの貸出に使用されることなく、コイン払出口42を通じて排出され、遊技客に返却される。なお、かかるコイン排出処理については、後に詳細に説明する。
因みに、上記のようにIDコードが正常に読み取られなかった場合あるいは売り上げ管理装置15に記憶されているもののいずれにも該当しなかった場合等は、異常が発生したことが管理者等に報知されるようにしても良い。例えば、状態表示ランプ44、ホールコンピュータ13等によって異常報知が行われるようにしても良い。また、かかる異常報知は、後述するコイン排出処理が行われないまま、即ち、ICコインCが返却されないままの状態で行われるようにしても良い。そして、例えば管理者による確認作業が行われるまで、当該メダル貸出機22の稼動が一時停止状態にされるように、即ち、メダルMの貸し出し動作等が一時的に行われない状態が維持されるようにしても良い。
また、この第三のメダル貸出パターンにおいて、貸出要求スイッチ45の押圧によりメダルMを借り受けたことで、遊技客によって投入されたICコインCに与えられていた金額価値が減少し、ゼロになった場合は、ICコイン処理装置71において、後述するコイン貯留処理(図24)、又は、後述するコイン回収処理(図26、図27、図28)が行われる。例えば、ICコイン処理装置71にICコインCが投入される前の待機状態において、ICコイン処理装置71内に所定の設定貯留枚数(本実施形態においては4枚)未満のICコインCが貯留されていた場合(例えば図25のような第二の待機状態であった場合)は、コイン貯留処理が行われる。一方、ICコイン処理装置71内に所定の設定貯留枚数以上のICコインCが既に貯留されていた場合(例えば図19のような第一の待機状態であった場合)は、コイン回収処理が行われる。
以上のようにして、遊技客は、紙幣E又はICコインCをメダル貸出機22に投入することにより、メダルMを借り受け、このメダルMを利用して、スロットマシン21で遊技を行うことができる。また、上述した第二のメダル貸出パターン又は第三のメダル貸出パターンにおいて、コイン払出処理によりメダル貸出機22から払い出されたICコインCは、精算機12による精算、あるいは、ICコインCを利用したメダルMの借り受け(即ち、例えば上述した第三のメダル貸出パターン)に利用することができる。
例えば遊技客がICコインCを精算機12に投入した場合は、精算機12において、投入されたICコインCのIDコードが読み取られ、読み取られたIDコードの情報が、売り上げ管理装置15に送信される。売り上げ管理装置15においては、精算機12から受信したIDコードの情報に基づいて、そのIDコードに対応する金額価値(即ち、精算機12に投入されたICコインCに与えられている残額)が検索される。そして、検索された金額価値の情報が、精算機12に送信され、当該金額価値に相当する現金が、精算機12から釣銭として払い出される。こうして、ICコインCに与えられた残額を精算することができる。なお、精算が行われた後の(即ち、金額価値がゼロに戻された)ICコインCは、精算機12において回収され、遊技システム10において再利用される。
ところで、例えば上記の第二の貸し出しパターンが行われたこと等により、ICコイン処理装置71内(貯留部101)にICコインCが1枚も貯留されていない状態になることがある。即ち、それ以上ICコインCを遊技客に払い出すことができず、第二のメダル貸し出しパターンを実行できなくなることがある。そのような場合は、例えば紙幣E、ICコインCのいずれもメダル貸出機22に投入できない状態(即ち、例えば紙幣Eが紙幣処理装置75に取り込まれずに紙幣挿入口51に送り返される状態、あるいは、ICコイン処理装置71の投入口91が閉塞された状態)にし、メダル貸出機22によるメダルMの貸し出しを中止するようにしても良い。あるいは、紙幣Eを投入できない状態にし、ICコインCのみを投入できる状態、即ち、第三のメダル貸し出しパターンのみ実行できる状態にしても良い。又は、五千円札や一万円札は投入できない(紙幣処理装置75に取り込まれない)が、千円札かICコインCのいずれかは投入できる状態、即ち、第一のメダル貸し出しパターンと第三のメダル貸し出しパターンのいずれかを実行できる状態にしても良い。つまり、少なくとも第二のメダル貸し出しパターンが一時的に開始されない状態にし、その後、例えば管理者等によってICコイン処理装置71内にICコインCが補給されたら(ICコインCの補給作業が行われたら)、第二のメダル貸し出しパターンも再開できるようにすれば良い。
なお、メダル貸出機22の稼働状態、例えば、紙幣Eの投入が禁止されているか否か、ICコインCの投入が禁止されているか否か等の情報は、例えば情報表示部43の画面表示、あるいは、状態表示ランプ44の点灯色等によって、メダル貸出機22の正面から確認できるように、即ち、遊技客等に対して報知できるようにしても良い。
また、例えば、ICコイン処理装置71内に貯留されているICコインCの枚数、あるいは、ICコインCの補給作業を行う必要があるか否か等の情報は、管理者等に報知できるようにしても良い。例えば、ICコイン処理装置71から主制御装置73を介して、ホールコンピュータ13等に信号が送信され、ホールコンピュータ13の画面等に、メダル貸出機22に関する情報が表示されるようにしても良い。また、例えば、ICコイン処理装置71内(貯留部101)に貯留されているICコインCの枚数が、所定の枚数(例えば1枚)以下になったときに、ICコインCの補給作業を要求する旨(補給要求)が、管理者等に対して表示されるようにしても良い。かかる補給要求は、例えばホールコンピュータ13の画面、あるいは、状態表示ランプ44の点灯色等によって報知されるようにしても良い。そして、この補給要求を管理者等が確認した場合に、直ちにICコインCの補給作業を行うようにすれば、即ち、ICコインが貯留部101に1枚以上残っているうちに、補給作業を行うようにすれば、貯留部101が空になってしまうことを未然に防止できる。
また、管理者にとっては必要であるが遊技客にとっては不要な情報、例えば、ICコイン処理装置71内に貯留されているICコインCの枚数等の特別な情報は、例えば、管理者等によって所定の特殊な操作が行われた場合のみ、情報表示部43等に表示されるようにしても良い。例えば、遊技客が行うことができない操作(例えば施錠機構47を解錠する等)、あるいは、遊技客が行う可能性が低い操作(例えば、貸出要求スイッチ45とコイン返却スイッチ46を同時に所定時間以上のあいだ押し続ける等)が実施された場合に、表示されるようにしても良い。そうすれば、遊技客にとって不要な情報や意味が理解できない情報が、遊技客に対して表示されることを防止できるので、遊技客を混乱させることを防止できる。
因みに、遊技場等において、ICコインCがメダル貸出機22のみに利用される場合には、ICコインCには、常に上記単位金額の整数倍の金額価値が付与されるので、メダル貸出機22からは50枚の整数倍のメダルMが払い出されるようにするだけで良いが、メダル貸出機22で利用されるICコインCの金額価値が、他のシステムにおいても共通の金銭価値媒体として使用される場合等も考えられる。そのような場合は、単位金額の整数倍以外の金額価値が、メダル貸出機22に投入されることがある。即ち、単位金額よりも少ない金額価値(例えば100円等)が付与されたICコインCが投入される場合がある。また、単位金額よりも多いが単位金額で割り切れない金額価値(例えば1100円等))が付与されたICコインCが投入され、メダル貸出機22においてICコインCの金額価値を利用したメダルMの貸し出しが行われたことにより、残額が単位金額よりも少なくなることもある。そのような場合は、例えばそのICコインCに付与された金額価値に比例した枚数(50枚よりも少ない枚数)のメダルMが貸し出されるようにしても良い。
例えば最小単位金額を20円と設定し、20円に対して1枚のメダルMが貸し出されるようにする。そして、ICコインCに付与された金額価値が例えば100円(最小単位金額によって割り切れる値)である場合は、5枚(ICコインCの金額価値を最小金額価値によって割ったときの商に相当する数(100/20))のメダルMが一括して自動的に払い出され、ICコインCの金額価値がゼロになるようにしても良い。また、ICコインCに付与された金額価値が例えば50円(最小単位金額によって割り切れない値)である場合は、40円分に相当する2枚(ICコインCの金額価値を最小金額価値によって割ったときの商に相当する数)のメダルMが一括して自動的に払い出され、ICコインCの金額価値が残額の10円(ICコインCの金額価値を最小金額価値によって割ったときの余りに相当する数)に更新された後、遊技者に返却されるようにしても良い。このようにすると、メダルMの貸し出しによってICコインCの金額価値がゼロになる機会、即ち、ICコイン処理装置71において後述するコイン貯留処理又はコイン回収処理が行われる機会を増加させることができる。つまり、遊技客によって投入されたICコインCが遊技客に返却されずに貯留部101に収容される機会が多くなるので、管理者によるICコインCの補給作業を少なくすることができる。従って、管理者の負担を低減できる。
次に、前述した第二のメダル貸出パターンにおけるICコイン処理装置71の動作について、図19〜図24を参照しながら詳細に説明する。図19〜図24は、ICコイン処理装置71の構成と動作を概略的に示した図である。なお、説明の便宜のため、図19〜図24においては、投入口シャッター161、導出路シャッター162、回収路シャッター163、上部ストッパ165、下部ストッパ166については、投入口91、導出路95、コイン誘導・貯留空間130等に突出している状態を、実線で示し、投入口91、導出路95、コイン誘導・貯留空間130等から退避している状態を、一点鎖線で示している。
先ず、図19に例示したICコイン処理装置71の待機状態、即ち、メダル貸出機22に対して紙幣E、ICコインCのいずれも当該遊技客によって投入されていないときのICコイン処理装置71の状態について説明する。かかる待機状態においては、投入口シャッター161は退避させられ、投入口91が開口されている。一方、導出路95は導出路シャッター162によって閉塞され、回収路106は回収路シャッター163によって閉塞され、上部ストッパ165、下部ストッパ166はそれぞれコイン誘導・貯留空間130内に突出させられている。また、貯留部101には、ICコインCが貯留部101に沿って貯留されているが、IDコード読み取り部92、導入路93、回収路106には、ICコインCが存在しない状態になっている。移動体203は、貯留部101に貯留されたICコインCよりも下方に配置され、あるいは、貯留されたICコインCのうち最も下方に配置されたICコインCに当接して、貯留されたICコインCを下方から持ち上げるようにして保持している。なお、図示の例では、貯留部101には4枚のICコインCが一列に貯留された状態が示されているが、かかる例には限定されず、1枚以上4枚以下の任意の枚数のコインCが貯留される。また、図示の例では、移動体203は第一の保持位置PM1に配置されているが、待機位置PM0でも良く、あるいは貯留部101に貯留されているICコインCの枚数に応じて、第二の保持位置PM2、第三の保持位置PM3、第四の保持位置PM4等に配置されていても良い。また、各導入検出器221、導出検出器222、貯留部用検出器223、回収路検出器224においては、常に各投光部231から光が投光されている状態、即ち、各導入検出器221、導出検出器222、貯留部用検出器223、回収路検出器224の検出範囲をICコインCが通過するか否かを常時検出できる状態にしておいても良い。
次に、図20に例示したコイン投入禁止状態について説明する。かかるコイン投入禁止状態においては、投入口91が投入口シャッター161によって閉塞され、これにより、投入口91(コイン投入口41)にICコインCを投入できない状態にされる。この第二のメダル貸出パターンにおいては、ICコイン処理装置71が待機状態になっている間に、紙幣Eが紙幣投入口51に投入されたことが、主制御装置73において検知されると、主制御装置73からコイン処理装置制御モジュール226に制御信号が送信され、コイン処理装置制御モジュール226の制御により投入口シャッター移動機構171が駆動され、投入口シャッター161が突出させられることで、コイン投入禁止状態にされる。
次に、図21に例示したコイン移動処理について説明する。このコイン移動処理は、例えば主制御装置73において、未だメダルMの貸し出しに使用されていない残額が残っていることが検知され、主制御装置73からコイン処理装置制御モジュール226に制御信号が送信されることにより開始される。かかるコイン移動処理においては、先ず、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、上部ストッパ165がコイン誘導・貯留空間130から退避させられる。そして、モータ193の駆動により、回動部材191が左側面81e側からみて右回転させられる。即ち、移動体203が貯留部101に沿って上昇させられる。すると、貯留部101において最も下方に収納されていたICコインCが、移動体203によって押し上げられ、その上方に積み重ねて収納されていたICコインCも、それぞれ下方のICコインCによって押し上げられる。こうして、移動体203の上昇に伴い、貯留部101内の総てのICコインCが、貯留部101に沿って上昇させられ、貯留部101において最も上方に収納されていた1枚のICコインCが、IDコード読み取り部92に移動させられる(貯留部101にICコインCが1枚しか貯留されていない場合は、そのICコインCが移動体203によって直接押し上げられ、IDコード読み取り部92まで移動させられる。)。こうして、移動体203が待機状態よりも上方、例えば第一の保持位置PM1から第二の保持位置PM2に1段階上昇させられることにより、1枚のICコインCがIDコード読み取り部92に移動させられると、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、モータ193の駆動、即ち移動体203とICコインCの移動が、一旦停止させられる。以上のようにして、コイン移動処理が終了する。
コイン移動処理後は、図22に示すように、上部ストッパ165が再びコイン誘導・貯留空間130内に突出させられる。すると、IDコード読み取り部92に移動させられたICコインCの周縁部の後側が、上部ストッパ165に当接した状態となる。これによりICコイン処理装置71は、1枚のICコインCをIDコード読み取り部92内に保持している状態、即ち、IDコード読み取り可能状態にされる。この状態では、IDコード読み取り手段225によってICコインCのIDコードを読み取ること、即ち、IDコード読み取り処理を行うことができる。
次に、IDコード読み取り処理について説明する。ICコイン処理装置71がIDコード読み取り可能状態にされた状態において、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、アンテナ制御モジュール242からアンテナ241に電流が通電される。すると、電磁誘導作用によりアンテナ241からアンテナ6に対して電気エネルギが与えられ、また、そのICコインCに与えられた固有のIDコードの情報が、アンテナ制御モジュール242によってメモリ5から読み取られる。こうして読み取られたIDコードの情報は、アンテナ制御モジュール242からコイン処理装置制御モジュール226に送信され、さらに前述したように、主制御装置73、売り上げ管理装置15に送信される。
次に、図23に例示したコイン払出処理について説明する。先ず、ICコイン処理装置71がIDコード読み取り可能状態にされた状態において、コイン返却スイッチ46が押されると、主制御装置73に対して返却要求信号が送信され、主制御装置73からコイン処理装置制御モジュール226に制御信号が送信される。そして、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、導出路シャッター162が導出路95の上端部から退出させられ、IDコード読み取り部92と導出路95とが互いに連通させられる。すると、ICコインCが自重によりIDコード読み取り部92から導出路95に転動しながら落下し、導出路95、払出口94を通じて排出され、コイン払出口42から払い出される。なお、ICコインCが払出口94から払い出されたことは、導出検出器222によって検出でき、導出検出器222からの電気信号により、コイン処理装置制御モジュール226において検知できる。
なお、コイン払出処理によってICコインCが払い出された後は、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、再び投入口シャッター161が退避させられて投入口91が開口される。即ち、上述した待機状態(図19)に戻される。因みに、コイン払出処理が行われた後に貯留部101内に残っているICコインCの枚数は、コイン移動処理が行われる前の待機状態における枚数よりも、1枚少なくなる。つまり、上記のコイン移動処理とコイン払出処理が繰り返されると、貯留部101内のICコインCが減少して不足することがある。その場合は、管理者によるICコインCの補給作業が行われる。
次に、図24に例示したコイン貯留処理について説明する。先ず、遊技客がメダルMを借り受けたことで、IDコード読み取り部92に保持されているICコインCの金額価値がゼロになったことが、主制御装置73において認識されると、主制御装置73からコイン処理装置制御モジュール226に制御信号が送信され、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、上部ストッパ165が退避させられる。また、モータ193の駆動により、回動部材191が左側面81e側からみて左回転させられる。即ち、移動体203が貯留部101に沿って下降させられる。すると、貯留部101において移動体203の上方に積み重ねられているICコインCは、最も下方に存在するICコインCが移動体203上に支持されながら、移動体203の下降に伴ってそれぞれ下降し、さらに、IDコード読み取り部92に保持されていたICコインCが、貯留部101に下降する(貯留部101にICコインCが存在しない場合は、IDコード読み取り部92に保持されていたICコインCが、移動体203上に直接支持されながら、貯留部101に下降する)。こうして、移動体203がICコインCを支持しながら、例えば第二の保持位置PM2から第一の保持位置PM1に1段階下降させられることにより、IDコード読み取り部92に保持されていたICコインCが貯留部101に戻されると、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、モータ193の駆動、即ち移動体203とICコインCの移動が一旦停止させられ、コイン貯留処理が終了する。
なお、コイン貯留処理が終了した後は、再び上部ストッパ165が突出させられ、また、投入口シャッター161が退避させられて投入口91が開口される。即ち、上述した待機状態(図19)に戻される。また、このコイン貯留処理が行われることにより、IDコード読み取り部92にはICコインCが存在しない状態となる。従って、遊技客によってコイン返却スイッチ46が押され、導出路シャッター162が導出路95から退出させられたとしても、金額価値がゼロであるICコインCがコイン払出口42から払い出されることはない。このように、金額価値がゼロになったICコインCを遊技客に渡さず、貯留部101に収容することにより、ICコインCの再利用を確実に行うことができる。
次に、上述した第三のメダル貸出パターンにおけるICコイン処理装置71の動作について、図22〜図24、さらに図25〜図28も参照しながら詳細に説明する。なお、図25〜図28においても、説明の便宜のため、投入口シャッター161、導出路シャッター162、回収路シャッター163、上部ストッパ165、下部ストッパ166については、投入口91、導出路95、コイン誘導・貯留空間130等に突出している状態を、実線で示し、投入口91、導出路95、コイン誘導・貯留空間130等から退避している状態を、一点鎖線で示している。
先ず、図25に例示したICコイン処理装置71の第二の待機状態は、図19に例示した第二のメダル貸出パターンにおける待機状態とほぼ同様であるが、図19に示した例においては、貯留部101に貯留されているICコインCの枚数が、所定の設定貯留枚数である4枚になっているのに対し、図25に示す例では、設定貯留枚数より1枚少ない3枚になっている点が異なっている。かかる第二の待機状態において、コイン投入口41にICコインCが投入されると、図25に示すように、ICコインCは投入口91を通じてICコイン処理装置71内に導入され、ICコインCの自重によって転動しながら、導入路93を通じて、IDコード読み取り部92に落下する。そして、ICコインCの周縁部が上部ストッパ165に当接し、ICコインCが停止させられ、ICコインCがIDコード読み取り部92内に保持された状態になる。また、ICコインCが投入口91を通過すると、ICコイン処理装置71は上述したコイン投入禁止状態にされる。従って、図22に例示した第二のメダル貸出パターンにおけるIDコード読み取り可能状態と同様の状態になる。
なお、第三のメダル貸出パターンにおいては、ICコイン処理装置71が待機状態になっている間に、ICコインCが投入口91に投入されたことが、導入検出器221によって検出され、主制御装置73において検知されると、主制御装置73からコイン処理装置制御モジュール226に、制御信号が送信され、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、投入口シャッター161が突出させられ、コイン投入禁止状態にされる。
次に、コイン排出処理について説明する。先ず、IDコード読み取り処理において、IDコードが正常に読み取られなかったこと、あるいは、読み取られたIDコードが売り上げ管理装置15に記憶されているもののいずれにも該当しなかったことが、主制御装置73において検知されると、主制御装置73からコイン処理装置制御モジュール226に制御信号が送信され、上述したコイン払出処理と同様に、導出路シャッター162が退出させられる(図23参照)。そして、ICコインCがIDコード読み取り部92から導出路95、払出口94を通じて、コイン払出口42から払い出される。
なお、コイン排出処理によってICコインCがIDコード読み取り部92から払い出された後は、上述したコイン払出処理と同様に、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、再び投入口シャッター161が退避させられて投入口91が開口され、第二の待機状態(図25)に戻される。
次に、図26〜図28を参照しながら、コイン回収処理について説明する。先ず、遊技客がメダルMを借り受けたことで、IDコード読み取り部92に保持されているICコインCの金額価値がゼロになったことが、主制御装置73において検知されると、主制御装置73からコイン処理装置制御モジュール226に対して制御信号が送信される。コイン処理装置制御モジュール226においては、例えばICコインCが貯留部101の上部ストッパ165と下部ストッパ166との間に所定の設定貯留枚数(上部ストッパ165と下部ストッパ166との間における最大容量)まで貯留されているか否かに基づいて、上述したコイン貯留処理、コイン回収処理のいずれを行うかが判別される。例えば所定の設定貯留枚数のICコインCが上部ストッパ165と下部ストッパ166との間に貯留されている待機状態(図19)においてICコインCが投入され、図26に示すようにIDコード読み取り部92に保持され、メダルMを借り受けたことでICコインCの金額価値がゼロになり、上部ストッパ165と下部ストッパ166との間にそれ以上のICコインCを貯留できない場合は、コイン回収処理が行われる。
なお、ICコインCが上部ストッパ165と下部ストッパ166との間に設定貯留枚数まで貯留されているか否かは、例えば回転角検出手段212の切り欠き溝検出器211の検出信号と、貯留部用検出器223の検出信号とに基づいて、コイン処理装置制御モジュール226において判別できる。即ち、移動体203が第一の保持位置PM1に存在する状態で、貯留部用検出器223によってICコインCの存在が検出された場合は、4枚のICコインCが上部ストッパ165と下部ストッパ166との間に貯留されている、即ち、所定の設定貯留枚数まで貯留されていると判別できる。
コイン回収処理を行うと判断されると、先ず、図27に示すように、移動体203が第一の保持位置PM1に配置された状態において、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、上部ストッパ165、下部ストッパ166がそれぞれ退避させられる。そして、モータ193の駆動により、移動体203が第一の保持位置PM1から待機位置PM0に向かって移動させられる。すると、貯留部101において移動体203の上方に積み重ねられているICコインCは、最も下方に存在するICコインCが移動体203によって支持されながら、移動体203の移動に伴ってそれぞれ下降する。移動体203が待機位置PM0に到達すると、最も下方に存在するICコインCは、下部ストッパ166の前方に搬出される。また、下方から2番目に存在するICコインCは、最も下方に存在するICコインCによって支持された状態で、下部ストッパ166の後方(上方)に配置される。そして、IDコード読み取り部92に保持されていたICコインCは、貯留部101の上端部に下降する。
こうして、最も下方に貯留されていた1枚のICコインCが、下部ストッパ166の前方に移動させられ、IDコード読み取り部92に保持されていたICコインCが貯留部101に移動させられると、コイン処理装置制御モジュール226の制御により、モータ193の駆動、即ち移動体203とICコインCの移動が、一旦停止させられる。さらに、上部ストッパ165、下部ストッパ166がそれぞれ突出させられる。すると、下部ストッパ166の上方に存在するICコインCが、下部ストッパ166に周縁部が当接させられた状態で保持される。即ち、上部ストッパ165と下部ストッパ166の間に貯留された4枚のICコインCが、下部ストッパ166から下降できない状態に保持される。こうして下部ストッパ166が突出させられた後、図28に示すように、回収路シャッター163が退避させられ、回収路106が開口される。これにより、下部ストッパ166の前方に保持されていたICコインCが、回収路106、回収口105を通じて、コイン回収部72に落下する。以上のようにして、コイン回収処理が終了する。なお、コイン回収処理後は、回収路シャッター163が再び突出させられ、回収路106が閉塞される。即ち、第一の待機状態(図19)に戻される。
以上のようなコイン回収処理を行うことにより、ICコインCをIDコード読み取り部92から貯留部101に移動させようとするときに、上部ストッパ165と下部ストッパ166の間に最大容量のICコインCが貯留されている場合であっても、余分なICコインCを貯留部101から排出させ、コイン回収部72に回収させることで、ICコインCをIDコード読み取り部92から貯留部101に確実に移動させて貯留することができる。
ところで、前述したように、このICコイン処理装置71にあっては、第二のメダル貸出パターンにおいてコイン払出処理が行われると、貯留部101内に残っているICコインCの枚数は、コイン移動処理とコイン払出処理が行われる前に貯留部101に貯留されていたICコインCの枚数よりも少なくなる。従って、第二のメダル貸出パターンが連続して行われると、貯留部101に貯留されているICコインCの枚数が次第に減少し、ゼロになる可能性がある。この場合、第二のメダル貸出パターンをそれ以上実現できなくなってしまう。即ち、金額価値を有するICコインCを払い出せず、遊技客に残額を返却できなくなるおそれがある。そのため、貯留部101にICコインCが常に1枚以上存在するように、ICコインCを適宜補給する必要がある。このICコイン処理装置71においては、貯留部101に貯留されているICコインCの枚数は、例えば切り欠き溝検出器211の検出信号と、貯留部用検出器223の検出信号とに基づいて、コイン処理装置制御モジュール226において判別することが可能である。また、蓋体82を透光性を有する材質によって形成することにより、貯留部101にICコインCが貯留されているか否かを、管理者等が蓋体82を通して、目視によって確認することもできる。
また、このICコイン処理装置71にあっては、蓋体82を透光性を有する材質によって形成することにより、貯留部101だけでなく、凹部111内の他の部分の状態、例えば導入路93、IDコード読み取り部92、貯留部101、回収路106、回動部材191(移動体203)、回収路シャッター163、上部ストッパ165、下部ストッパ166等の状態も、管理者等が蓋体82を通して、目視によって点検することができる。特に、このICコイン処理装置71が設けられたメダル貸出機22にあっては、上部パネル32を外して、ICコイン処理装置71を筐体60の前方に向かってY方向に引き出すだけで、左側部81eが筐体60の外側に露出させられ、蓋体82を目視可能な状態になるので、凹部111内の様子を簡単かつ迅速に確認することができる。即ち、ICコイン処理装置71を筐体60から引き出した後、蓋体82を外したりICコイン処理装置71の向きを変えたりするような面倒な作業を行うことなく、直ちに凹部111内の様子を確認できる。
さらに、このICコイン処理装置71にあっては、各導入検出器221、貯留部用検出器223、回収検出器224の投光部231及び受光部233、搬送手段170、投入口シャッター161、導出路シャッター162、回収路シャッター163、上部ストッパ165、下部ストッパ166等の機器が、装置本体81側にまとめて取り付けられており、蓋体82は簡素な構成になっている。そのため、蓋体82を通して凹部111内の状態を目視によって確認する際、機器類が邪魔にならず、目視を行いやすい。
また、例えば投入口91から投入されたICコインCや異物等が、コイン誘導・貯留空間130内等で引っ掛かったりして、ICコインCや移動体203が移動しにくくなった場合等には、蓋体82を外して凹部111を開口させ、ICコインCや異物等の引っ掛かりを取り除くメンテナンス等を行うことがある。さらに、ICコイン処理装置71に必要なその他のメンテナンス等を行う際にも、蓋体82を外して凹部111を開口させることがある。このような場合に蓋体82を外すと、図13及び図14に示すように、ガイド溝120内に保持されているICコインCから蓋体82(突設体150)が離隔して、コイン誘導・貯留空間130が開かれ、隙間T2におけるICコインCの周縁部の保持が解除されてしまう。しかしながら、そのような場合であっても、装置本体81側において、ガイド溝120の一縁部に沿って保持体132が設けられていることにより、隙間T1にICコインCの周縁部が挿入された状態が維持される。従って、蓋体82が外されても、ガイド溝120内にICコインCが安定して保持され、ガイド溝120内からICコインCが外れることを防止できる。特に、貯留部101に貯留された複数のICコインCを確実に保持することができる。
特に、このICコイン処理装置71が設けられたメダル貸出機22にあっては、上述したように、ICコイン処理装置71を筐体60の前方に引き出すだけで、左側部81eが筐体60の外側に露出させられ、蓋体82の開閉が可能な状態になるが、そのような場合において、ICコイン処理装置71をY方向に引き出したままの縦向きの姿勢で蓋体82を開くと、ガイド溝120内で縦向きに保持されているICコインCが、ガイド溝120から落下しやすい問題がある。しかしながら、保持体132を設けておくことにより、ICコインCがガイド溝120から落下することを好適に防止できる。従って、蓋体82を開く際に、ICコイン処理装置71の姿勢を横向きに変えたりしなくても良く、ICコイン処理装置71のメンテナンス等の作業を行いやすくすることができる。
以上説明したように、かかるICコイン処理装置71によれば、ICコイン処理装置71内において、ICコインCを移動部材81の単純な動作によって搬送することができ、ICコインCのIDコードの情報処理(読み取り)、ICコインCの貯留、払い出し等の諸機能を、簡単に実現することができる。ICコインCの搬送手段170の構造が簡単であり、ICコイン処理装置71の薄型化、コンパクト化、さらには、メダル貸出機22全体の薄型化を図ることができる。
また、貯留部101を構成するガイド溝120に、保持体132を設けることにより、ICコインCをガイド溝120内において確実に保持又は誘導することができる。例えばICコイン処理装置71のメンテナンス等の際に蓋体82が開かれたときも、ICコインCをガイド溝120の内部に確実に保持することができ、ICコインCがガイド溝120(貯留部101)から外れてしまうことを防止できる。従って、ICコイン処理装置71の薄型化を図りながらも、ICコイン処理装置71のメンテナンス性を向上させることができる。さらに、保持体132をガイド溝120に沿って連続的に設けることにより、ICコインCをガイド溝120に沿って円滑に誘導させること、ガイド溝120内に確実に保持することができる。貯留部101だけでなく、導入路93、IDコード読み取り部92等にも保持体132を設けることにより、導入路93、IDコード読み取り部92等においても、ICコインCを確実に保持したり誘導したりすることができる。
さらに、導入検出器221、貯留部用検出器223、回収検出器224において、投光部231と受光部233を装置本体81に取り付けることにより、蓋体82の構成を簡単にし、蓋体82を薄型化することができる。従って、ICコイン処理装置71全体の幅を薄くすることができる。
また、移動機構182においては、モータ193の動力を歯車195、196a、196b、197a、197b、198a、198bを介して移動体203に伝達させる構成とすることにより、モータ193の配置や姿勢の自由度を向上させることができる。即ち、ICコイン処理装置71の設計の自由度を向上させることができ、これにより、ICコイン処理装置71の薄型化を図ることができる。さらに、モータ193を他の機器(投入口シャッター移動機構171、導出路シャッター移動機構172、回収路シャッター移動機構173、上部ストッパ移動機構175、下部ストッパ移動機構176、導入検出器221、導出検出器222、貯留部用検出器223、回収路検出器224、IDコード読み取り手段225、コイン処理装置制御モジュール226等)と重ならない位置、あるいは、ICコインCが通過する流路(IDコード読み取り部92、導入路93、導出路95、貯留部101、回収路106等)と重ならない位置に設けることにより、取り付け部112のスペースを有効に利用して配設することができる。これにより、装置本体81の薄型化を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば以上の実施形態においては、IDコードが変更できない状態でメモリ5に記録されたICコインCを例示したが、情報記録媒体とはかかるものに限定されず、また、情報記録媒体に記録される情報も、IDコードのみには限定されない。例えば金額情報、顧客情報等の各種の情報を記録可能な情報記録媒体であっても良い。例えば情報を書き込み可能なメモリを内蔵したICコインC等であっても良い。
また、遊技システム10、メダル貸出機22、ICコイン処理装置71等の構成も、以上の実施形態に示したICコイン処理装置71の構成には限定されない。例えばICコイン処理装置71において、以上の実施形態では、ICコインCに記録されているIDコードの読み取りが行われるIDコード読み取り部92を情報処理部として例示したが、情報処理部はかかるものに限定されず、例えば、情報記録媒体に対して情報の書き込みが行われる構成としても良い。即ち、例えばIDコード読み取り手段225に替えて、情報処理部に保持されたICコインCに対する情報の書き込み、及び、ICコインCからの情報の読み取りが可能な、情報書き込み・読み取り手段(リーダライタ)を備えても良い。また、情報処理部においてICコインCから読み取られる情報は、IDコードには限定されず、例えば金額情報、顧客情報等が読み取られるようにしても良い。
以上の実施形態では、保持体132はガイド溝120の一縁部、即ち、導入路93の下縁部、IDコード読み取り部92の下縁部、及び、貯留部101の内周側の縁部に沿って設けられているとしたが、かかる形態には限定されず、例えば、ガイド溝120の反対側の縁部、即ち、導入路93の上縁部、IDコード読み取り部92の上縁部、及び、貯留部101の外周側の縁部等に設けても良い。
以上の実施形態では、情報記録媒体の動きを規制するための規制部材として、3つのシャッターと2つのストッパ、即ち、投入口シャッター161、導出路シャッター162、回収路シャッター163、上部ストッパ165、下部ストッパ166を例示したが、規制部材の種類、形状、配置、個数等は、以上のものには限定されない。例えば、導入路93とIDコード読み取り部92との間におけるICコインCの移動を規制する規制部材(ストッパ)を備えても良い。
搬送手段170に備えられる歯車の個数は、以上の実施形態に示した8個(歯車215、216a、216b、217a、217b、218a、218b、205)には限定されず、1又は2以上の任意の個数にすることができる。また、2つの歯車を一体的に回転させる構成、即ち、複合歯車部材216、217、218を含むものには限定されない。歯車の種類も、ウォーム、ウォームホイール、平歯車などには限定されない。さらに、歯車の配置、モータ193の配置や向き等も、以上の実施形態において説明したものは限定されない。
また、以上の実施形態では、情報記録媒体の存在の有無を検出する情報記録媒体検出器として、導入検出器221、導出検出器222、貯留部用検出器223、回収路検出器224を例示したが、情報記録媒体検出器の配置は、これらのものには限定されず、他の箇所に設けても良い。また、情報記録媒体検出器の個数も、これらの4個には限定されず、任意の複数個にすることができる。
以上の実施形態では、紙幣E又はICコインCのいずれかの投入に基づいてメダルMを貸し出すメダル貸出機22について説明したが、本実施形態は、紙幣E、硬貨等の現金に基づく貸し出しを行わず、コインCのみの投入に基づいて遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機に応用することもできる。
以上の実施形態では、遊技機としてはスロットマシン21を例示し、遊技媒体としてはメダルMを例示し、遊技媒体貸出機としては、スロットマシン用のメダルMを貸し出すメダル貸出機22を例示したが、遊技機、遊技媒体、遊技媒体貸出機は、上記のものに限定されない。例えば、遊技機はパチンコ台、遊技媒体はパチンコ玉であっても良く、遊技媒体貸出機は、パチンコ玉を貸し出す玉貸機であっても良い。
さらに、情報記録媒体処理装置は、遊技機を備えた遊技システムにおいて使用されるものには限定されず、遊技機を用いた遊技以外の各種のサービスを提供するシステムにおいても、情報記録媒体に関する各種の情報を処理する装置に、広く適用することができる。例えば、ポイントサービス機能を付加したコインランドリー等の施設において、ICコインに与えられたポイント(店側から利用客に対して例えばコインランドリーの利用回数等の条件に応じて発行される点数)の変更等、ICコインに付与された情報を処理する情報記録媒体処理装置に適用できる。また、ICコインを金銭代用媒体として取り扱う各種の商品販売機等において、ICコインに与えられた金額価値の変更等を行う情報記録媒体処理装置にも適用できる。
本発明は、例えばスロットマシン、パチンコ機等の遊技機が設置された遊技店等において用いられる情報記録媒体を処理する装置に適用できる。
ICコインの構成を説明する斜視図である。 遊技システムの構成を説明する説明図である。 メダル貸出機の斜視図である。 メダル貸出機の内部構造を示した斜視図である。 メダル貸出機に内蔵された各装置間の回路構成を示したブロック図である。 本実施形態にかかるICコイン処理装置の左側面図である。 ICコイン処理装置の右側面図である。 蓋体を開いた状態のICコイン処理装置を示した斜視図である。 蓋体を省略してICコイン処理装置の内部構造を示した断面図である。 ICコイン処理装置の概略的な部分断面図である。 ガイド溝の上部側を拡大して示した断面図である。 ガイド溝の下部側を拡大して示した断面図である。 ガイド溝の上部側において蓋体を外した状態を示した断面図である。 ガイド溝の上部側において蓋体を外した状態を示した断面図である。 投入口シャッター移動機構の構成を説明する説明図である。 移動体(回動部材)の動作を説明する説明図である。 投入検出器(貯留部用検出器)の構成を説明する部分断面図である。 ICコイン処理装置に内蔵された各機器間の回路構成を示したブロック図である。 ICコイン処理装置の内部構造を概略的に表し、待機状態を示した概略側面図である。 ICコイン処理装置のコイン投入禁止状態を示した概略側面図である。 ICコイン処理装置のコイン移動処理の様子を示した概略側面図である。 ICコイン処理装置のIDコード読み取り可能状態を示した概略側面図である。 ICコイン処理装置のコイン払出処理(コイン排出処理)の様子を示した概略側面図である。 ICコイン処理装置のコイン貯留処理の様子を示した概略側面図である。 ICコイン処理装置の第二の待機状態を示した概略側面図である。 ICコイン処理装置においてコイン回収処理が行われる直前の状態を示した概略側面図である。 ICコイン処理装置のコイン回収処理において、ICコインがIDコード読み取り部から移動させられる様子を示した概略側面図である。 ICコイン処理装置のコイン回収処理において、ICコインが回収部に回収される様子を示した概略側面図である。
符号の説明
C ICコイン
22 メダル貸出機
71 ICコイン処理装置
81 装置本体
82 蓋体
91 投入口
92 IDコード読み取り部
93 導入路
94 払出口
95 導出路
101 貯留部
105 回収口
106 回収路
120 ガイド溝
132 保持体
191 回動部材
193 モータ
193a 回転軸
203 移動体
215 歯車
216、217、218、219 複合歯車部材
216a、216b、217a、218a、218b 歯車
221 導入検出器
222 導出検出器
223 貯留部用検出器
224 回収検出器
231 投光部
232 反射部
233 受光部

Claims (3)

  1. 情報を記録している又は情報を記録可能な情報記録媒体を処理する情報記録媒体処理装置であって、
    前記情報記録媒体が外部から投入される投入口と、前記情報記録媒体に記録されている情報の読み取り及び/又は前記情報記録媒体に対する情報の書き込みが行われる情報処理部と、前記情報記録媒体を前記投入口から前記情報処理部に誘導する導入路と、前記情報記録媒体を外部に払い出す払出口と、前記情報記録媒体を前記情報処理部から前記払出口に誘導する導出路と、前記情報処理部に連通させられ複数の前記情報記録媒体を同一の平面上において一列に並べて貯留することが可能な貯留部と、前記貯留部に沿って移動可能な移動体とを備え、
    前記貯留部に貯留された前記情報記録媒体は、前記移動体の移動に伴って、前記貯留部に沿って移動させられる構成とし、
    前記情報処理部、前記導入路、及び/又は、前記貯留部は、装置本体に形成された溝と、前記溝の開口側を閉塞する蓋体との間に形成され、
    前記溝の内部における前記情報記録媒体の存在の有無を検出する情報記録媒体検出器を備え、
    前記情報記録媒体検出器は、光を投光する投光部と、前記投光部から投光された光を反射する反射部と、前記反射部から反射された光を受光する受光部とを備え、
    前記投光部及び前記受光部は、前記装置本体に設けられ、
    前記蓋体は、前記装置本体に形成された前記溝に沿って連続的に延びる突設体を有しており、
    前記突設体の側面と前記溝の内側面との間には、前記情報記録媒体が前記情報処理部、前記導入路、及び前記貯留部を通過できるように、前記情報記録媒体が挿入可能な隙間が形成され、
    前記反射部は、前記突設体の内部において、当該突設体の側面近傍に設けられている、
    ことを特徴とする、情報記録媒体処理装置。
  2. 前記情報記録媒体検出器は、前記情報記録媒体が前記導入路に導入されたことを検出可能な位置、及び/又は、前記貯留部における前記情報記録媒体の存在の有無を検出する位置に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の情報記録媒体処理装置。
  3. 前記情報記録媒体を前記貯留部から回収口に誘導する回収路を備え、
    前記情報記録媒体が前記回収路を通過したことを検出可能な位置に、前記情報記録媒体検出器を設けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報記録媒体処理装置。
JP2006167948A 2006-06-16 2006-06-16 情報記録媒体処理装置 Expired - Fee Related JP5132898B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006167948A JP5132898B2 (ja) 2006-06-16 2006-06-16 情報記録媒体処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006167948A JP5132898B2 (ja) 2006-06-16 2006-06-16 情報記録媒体処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007330625A JP2007330625A (ja) 2007-12-27
JP5132898B2 true JP5132898B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=38930641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006167948A Expired - Fee Related JP5132898B2 (ja) 2006-06-16 2006-06-16 情報記録媒体処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5132898B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007330625A (ja) 2007-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5597172B2 (ja) 遊技媒体貸出装置
JP5892546B2 (ja) 遊技用装置
JP3791585B2 (ja) 金銭代用円盤状体を利用した遊技システム
JP2005293097A (ja) コイン判別装置、及びこれを備えた台間貸出機。
JP4584053B2 (ja) Icコイン処理装置および遊技媒体貸出機
JP5132898B2 (ja) 情報記録媒体処理装置
JP4878506B2 (ja) 情報記録媒体処理装置
JP2007330626A (ja) 情報記録媒体処理装置
JP6030483B2 (ja) 遊技媒体収容箱
JP4685373B2 (ja) 遊技媒体貸出しシステムにおける遊技媒体貸出機
JP2003135829A (ja) コイン型記憶媒体の処理機
JP5016806B2 (ja) Icコイン処理装置
JP4705801B2 (ja) Icコイン処理装置
JP4600806B2 (ja) 遊技用装置
JP4764078B2 (ja) Icコイン処理装置
JP2005323921A (ja) 遊技媒体貸出しシステム
JP4795732B2 (ja) Icコイン処理装置
JP2001327747A (ja) 遊技機用icコイン処理装置および台間機
JP4822935B2 (ja) Icコイン処理装置
JP2007135890A (ja) 制御装置および遊技媒体貸出機
JP6353472B2 (ja) 遊技用装置
JP5732113B2 (ja) 遊技媒体貸出装置
JP2003230755A (ja) メダル貸し出し機
JP2003000934A (ja) コイン型記憶媒体を用いた遊技媒体貸出機
JP5732112B2 (ja) 遊技媒体貸出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090615

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees