JP5129054B2 - 織機における開口装置 - Google Patents

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Description

本発明は、奇数群の綜絖枠が第1トレードルレバーの往復回動によって往復動され、偶数群の綜絖枠が第2トレードルレバーの往復回動によって往復動される織機における開口装置に関する。
経糸の張力変動を抑制するためのテンションローラから織布の織前に至る経糸の経路長は、経糸の開口が最大になったとき(最大開口状態)に最大になる。最大開口状態におけるテンションローラから綜絖枠に至る経糸経路をL2、最大開口状態における綜絖枠から織前に至る経糸経路をL1、経糸が閉口状態(全ての経糸がテンションローラと織前との間で直線状になった状態)にあるときのテンションローラから織前に至る経糸の経路長をLoとする。閉口状態から最大開口状態に移行したときの経糸経路の変化量(経糸開口歪量)をΔLとすると、ΔLは、ΔL=(L1+L2)−Loと表される。
このように表された経糸開口歪量ΔLは、経糸緩みを回避するために全ての経糸について同じであることが望ましい。
特許文献1に開示の開口装置では、奇数列の一対の綜絖枠は、それぞれ補助バーを介してT字型の1本のコネクティングロッドに連結されており、偶数列の一対の綜絖枠は、それぞれ補助バーを介して別のT字型の1本のコネクティングロッドに連結されている。T字型の1本のコネクティングロッドは、トレードルレバーに連結されており、別のT字型の1本のコネクティングロッドは、別のトレードルレバーに連結されている。
そして、綜絖枠の綜絖におけるメール(糸通し孔)の上限点及び下限点が織前とテンションローラとを焦点とする仮想楕円軌跡上に位置するように、奇数列の綜絖枠のレベル差α、偶数列の綜絖枠のレベル差β、T字型のコネクティングロッドとトレードルレバーとの相互関係が設定されている。このような設定では、理論的には全ての経糸に関する経糸開口歪量ΔLが同一になる。
実開昭56−3285号公報
コネクティングロッドが最上動位置にあるときには、T字型のコネクティングロッドのT字の横線部分が仮想楕円軌跡の上半分の軌跡に沿って傾いている必要があり、コネクティングロッドが最下動位置にあるときには、T字型のコネクティングロッドのT字の横線部分が仮想楕円軌跡の下半分の軌跡に沿って傾いている必要がある。つまり、コネクティングロッドが最上動位置にあるときの前記T字の横線部分の傾きと、コネクティングロッドが最下動位置にあるときの前記T字の横線部分の傾きとは、互いに逆向きになる必要がある。
このような傾きをもたらすようにするには、トレードルレバーの回動中心軸線からコネクティングロッドとトレードルレバーとの連結位置に至る距離、該連結位置からコネクティングロッドと一対の補助バーとの連結位置に至る2つの距離、コネクティングロッドと一対の補助バーとの連結位置間の距離等を適正に設定する必要がある。
しかし、T字型のコネクティングロッドの採用は、トレードルレバーの往復回動を綜絖枠に伝達する機構を複雑にする。しかも、前記のような適正設定は、複数の距離を調整要素として適正に設定しなければならないために非常に難しくなる。そのため、メール(糸通し孔)の上限点及び下限点を仮想楕円軌跡上に位置させるようにすることができる前記の適正設定を特定することが難しい。
本発明は、機構の複雑化を回避しつつ経糸開口歪量を同一にすることが容易な開口装置を提供することを目的とする。
本発明は、奇数群の綜絖枠と奇数群の伝達部材とが1対1に連結されていると共に、前記奇数群の綜絖枠が前記奇数群の伝達部材を介して第1トレードルレバーに連結されており、偶数群の綜絖枠と偶数群の伝達部材とが1対1に連結されていると共に、前記偶数群の綜絖枠が前記偶数群の伝達部材を介して第2トレードルレバーに連結されており、前記奇数群の綜絖枠が前記第1トレードルレバーの往復回動によって往復動され、前記偶数群の綜絖枠が前記第2トレードルレバーの往復回動によって往復動される織機における開口装置を対象とし、請求項1の発明では、前記第1トレードルレバー及び前記第2トレードルレバーはそれぞれ前記綜絖枠の長さ方向へ延びる第1支軸及び第2支軸に止着され、
前記第1トレードルレバーの前記第1支軸に止着される側とは反対側の端部には前記奇数群の伝達部材が複数連結されると共に、前記第2トレードルレバーの前記第2支軸に止着される側とは反対側の端部には前記偶数群の伝達部材が複数連結され、前記第1支軸の回動中心軸線から前記奇数群の伝達部材と前記第1トレードルレバーとの複数の連結位置に至る距離と、前記第2支軸の回動中心軸線から前記偶数群の伝達部材と前記第2トレードルレバーとの複数の連結位置に至る距離とが、前記奇数群の綜絖枠及び前記偶数群の綜絖枠の間で経糸開口歪量を同一とするように設定されている。なお、本発明において経糸開口歪量とは、閉口状態から最大開口状態に移行したときの経糸経路の変化量を指す。
トレードルレバーの回動中心軸線から伝達部材とトレードルレバーとの連結位置に至る距離のみを経糸開口歪量を同一とするための調整要素とすることができる。従って、従来よりも調整要素を減らして経糸開口歪量を同一にすることができる。
なお、ここにおける同一とは、部品誤差、連結位置におけるクリアランスの存在等によって生じる経糸開口歪量の公差の範囲も含まれる。
好適な例では、前記奇数群の綜絖枠は、第1綜絖枠と第3綜絖枠との2つであり、前記偶数群の綜絖枠は、第2綜絖枠と第4綜絖枠との2つであり、前記奇数群の連結位置の一方及び他方は互いに、前記第1トレードルレバーの往復動方向へずらされており、前記偶数群の連結位置の一方及び他方は互いに、前記第2トレードルレバーの往復動方向へずらされている。
このようなずらし構成は、連結位置を第1及び第2のトレードルレバーの回動中心軸線の方向(織機の左右方向)にずらす構成と比較して、綜絖枠への伝達部材の取り付け位置を従来と同じとすることができ、特に好適である。
好適な例では、前記奇数群の伝達部材は2つであり、前記偶数群の伝達部材は2つであり、前記奇数群の伝達部材の一方は、前記第1トレードルレバーに回動可能に連結されるエルボー形状部を有し、前記奇数群の伝達部材の他方は、前記第1トレードルレバーに回動可能に連結されるストレート形状部を有し、前記偶数群の伝達部材の一方は、前記第2トレードルレバーに回動可能に連結されるエルボー形状部を有し、前記偶数群の伝達部材の他方は、前記第2トレードルレバーに回動可能に連結されるストレート形状部を有し、前記奇数群の一方の伝達部材のエルボー形状部は、前記奇数群の他方の伝達部材のストレート形状部の周りを曲折するように配置されており、前記偶数群の一方の伝達部材のエルボー形状部は、前記偶数群の他方の伝達部材のストレート形状部の周りを曲折するように配置されている。
各綜絖枠の間で同一の経糸開口歪量をもたらすように各綜絖枠の開口量を設定するためには、各連結位置の間隔を従来の開口装置よりも小さく設定する必要がある。このように各連結位置の間隔が小さい構成では、同じトレードルレバー側でストレート形状部同士を隣り合わせれば両者の接触を回避することが難しい。エルボー形状部の採用では、同じトレードルレバー側でエルボー形状部とストレート形状部とが隣り合わせになるため、同じトレードルレバー側で隣り合う伝達部材の接触の回避が可能である。
好適な例では、前記奇数群の連結位置は、前記第1トレードルレバーの回動中心軸線の方向に互いにずらされており、前記偶数群の連結位置は、前記第2トレードルレバーの回動中心軸線の方向に互いにずらされている。
トレードルレバーへの連結位置が隣り合う伝達部材の形状を変更することなく各伝達部材間の接触を回避することができる。
好適な例では、前記第1トレードルレバーは、前記第1トレードルレバーの回動中心軸線の方向に離された第1アーム部と第2アーム部とを有し、前記第2トレードルレバーは、前記第2トレードルレバーの回動中心軸線の方向に離された第3アーム部と第4アーム部とを有し、前記奇数群の連結位置は、前記第1アーム部と前記第2アーム部とに交互に設けられており、前記偶数群の連結位置は、前記第3アーム部と前記第4アーム部とに交互に設けられている。
各綜絖枠毎にトレードルレバーを設ける場合と比べて、トレードルレバー配設空間のコンパクト化を図ることができる。
好適な例では、前記第1トレードルレバーには前記伝達部材が前記連結位置を変更可能な連結位置変更手段を介して止着されており、前記第2トレードルレバーには前記伝達部材が前記連結位置を変更可能な連結位置変更手段を介して止着されている。
連結位置変更手段の採用では、トレードルレバーと伝達部材との連結を解除することなくトレードルレバーに対する伝達部材の連結位置を変更して経糸開口歪量を同一に調節することが容易になる。
本発明は、機構の複雑化を回避しつつ経糸開口歪量を同一にすることが容易な開口装置を提供することができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態では、4枚の綜絖枠11A,11B,11C,11Dが用いられている。綜絖枠11A,11B,11C,11Dは、この順に織布Wの織前W1側から織機の後側(図1の左側を織機の後側、右側を前側としている)のテンションローラ10(図5に図示)に向かって等間隔に配列されている。綜絖枠11A,11Cは、奇数群の綜絖枠であり、綜絖枠11B,11Dは、偶数群の綜絖枠である。綜絖枠11Aは、奇数群の綜絖枠のうちの第1綜絖枠であり、綜絖枠11Cは、奇数群の綜絖枠のうちの第3綜絖枠である。綜絖枠11Bは、偶数群の綜絖枠のうちの第2綜絖枠であり、綜絖枠11Dは、偶数群の綜絖枠のうちの第4綜絖枠である。以下においては、綜絖枠11Aを第1綜絖枠11Aと記すこともあり、綜絖枠11Bを第2綜絖枠11Bと記すこともあり、綜絖枠11Cを第3綜絖枠11Cと記すこともあり、綜絖枠11Dを第4綜絖枠11Dと記すこともある。
図3(a)は、織機の前側から見た第1綜絖枠11A及び第2綜絖枠11Bを示す。綜絖枠11Aの下枠111には補助バー12Aの上端が連結されている。補助バー12Aの下端には軸継ぎ手14Aが連結されている。軸継ぎ手14Aは、軸ピン141〔図3(c)参照〕を備えており、軸ピン141にはロッド形状の伝達ロッド16Aが回動可能に連結されている。綜絖枠11Bの下枠111には補助バー13Bの上端が連結されている。補助バー13Bの下端には軸継ぎ手15Bが連結されている。軸継ぎ手15Bは、軸ピン151〔図3(c)参照〕を備えており、軸ピン151にはロッド形状の伝達ロッド17Bが回動可能に連結されている。
図3(b)は、織機の前側から見た第3綜絖枠11C及び第4綜絖枠11Dを示す。綜絖枠11Cの下枠111には一対の補助バー12Cの上端が連結されている。補助バー12Cの下端には軸継ぎ手14Cが連結されている。軸継ぎ手14Cは、軸ピン141〔図3(c)参照〕を備えており、軸ピン141にはロッド形状の伝達ロッド16Cが回動可能に連結されている。綜絖枠11Dの下枠111には補助バー13Dの上端が連結されている。補助バー13Dの下端には軸継ぎ手15Dが連結されている。軸継ぎ手15Dは、軸ピン151〔図3(c)参照〕を備えており、軸ピン151にはロッド形状の伝達ロッド17Dが回動可能に連結されている。
図1に示すように、下枠111の長さ方向へ延びる第1支軸19には第1トレードルレバー23が止着されている。伝達ロッド16Aの下端には軸継ぎ手18Aが止着されている。軸継ぎ手18Aは、軸ピン181を備えており、軸ピン181には第1トレードルレバー23が回動可能に連結されている。軸継ぎ手18Aは、第1支軸19の軸方向に見た(織機の側面から見た)形状がストレート形状をしたストレート形状部である。
伝達ロッド16Cの下端には軸継ぎ手18Cが止着されている。軸継ぎ手18Cは、軸ピン181を備えており、軸継ぎ手18Cの軸ピン181には第1トレードルレバー23が回動可能に連結されている。軸継ぎ手18Cは、第1支軸19の軸方向に見た形状がエルボー形状をしたエルボー形状部である。
第1支軸19と平行な第2支軸27には第2トレードルレバー25が止着されている。伝達ロッド17Bの下端には軸継ぎ手18Bが止着されている。軸継ぎ手18Bは、軸ピン181を備えており、軸継ぎ手18Bの軸ピン181には第2トレードルレバー25が回動可能に連結されている。軸継ぎ手18Bは、第2支軸27の軸方向に見た形状がストレート形状をしたストレート形状部である。
伝達ロッド17Dの下端には軸継ぎ手18Dが止着されている。軸継ぎ手18Dは、軸ピン181を備えており、軸継ぎ手18Dの軸ピン181には第2トレードルレバー25が回動可能に連結されている。軸継ぎ手18Dは、第2支軸27の軸方向に見た形状がエルボー形状をしたエルボー形状部である。
伝達ロッド16Aと軸継ぎ手18A、及び伝達ロッド16Cと軸継ぎ手18Cとは、奇数群の綜絖枠11A,11Cと1対1に連結される奇数群の伝達部材を構成する。伝達ロッド17Bと軸継ぎ手18B、及び伝達ロッド17Dと軸継ぎ手18Dとは、偶数群の綜絖枠11B,11Dと1対1に連結される偶数群の伝達部材を構成する。
第1支軸19には被動レバー20が止着されており、被動レバー20にはコネクティングロッド21が連結されている。コネクティングロッド21は、クランク円板22に連結されている。クランク円板22は、織機駆動用のモータ(図示略)から駆動力を得る駆動軸31と一体的に一方向へ回転する。
図2に示すように、第2支軸27には被動レバー28が止着されており、被動レバー28にはコネクティングロッド29が連結されている。コネクティングロッド29は、クランク円板30に連結されている。クランク円板30は、織機駆動用のモータ(図示略)から駆動力を得る駆動軸32と一体的に一方向へ回転する。
駆動軸31,32は同期して回転し、駆動軸31,32が回転すると、被動レバー20が第1支軸19を中心にして往復回動すると共に、被動レバー28が第2支軸27を中心にして往復回動する。これにより、第1支軸19が往復回動し、第1トレードルレバー23が第1支軸19を中心にして上下方向に往復回動する。左右一対の第1トレードルレバー23は、機械的に完全同期して上下方向に往復回動し、綜絖枠11A,11Cが上下に往復動する。又、第2支軸27が往復回動し、第2トレードルレバー25が第2支軸27を中心にして上下方向に往復回動する。左右一対の第2トレードルレバー25は、機械的に完全同期して上下方向に往復回動し、綜絖枠11B,11Dが上下に往復動する。
綜絖枠11A,11Cと綜絖枠11B,11Dとは、上下の方向に関して互いに逆方向に移動する。図1及び図2の状態では、綜絖枠11A,11Cは、最上動位置にあり、綜絖枠11B,11Dは、最下動位置にある。Tは経糸を表す。図1及び図2の状態では、伝達ロッド16A,16C,17B,17Dが閉口面〔図1,2に鎖線直線Fで示す〕に対して垂直な状態になる。第1トレードルレバー23,24が最下動位置にあり、第2トレードルレバー25,26が最上動位置にある状態においても、伝達ロッド16A,16C,17B,17Dが閉口面Fに対して垂直な状態になる。
図4(a)に示すように、第1トレードルレバー23に連結された軸継ぎ手18Aの軸ピン181の連結位置182A〔軸継ぎ手18Aの回動中心〕と、軸継ぎ手18Cの軸ピン181の連結位置182C〔軸継ぎ手18Cの回動中心〕とは、第1トレードルレバー23の長さ方向に間隔を置いて設けられている。連結位置182Aと連結位置182Cとの第1トレードルレバー23の長さ方向における間隔の距離は、綜絖枠11A〜11DのピッチP〔図1に図示〕と同じである。つまり、第1トレードルレバー23の回動中心軸線(第1支軸19の回動中心軸線191)から軸継ぎ手18Aの軸ピン181の連結位置182Aに至る距離d1と、回動中心軸線191から軸継ぎ手18Cの軸ピン181の連結位置182Cに至る距離D1との差(D1−d1)は、綜絖枠11A〜11DのピッチPと同じである。
軸継ぎ手18Aの軸ピン181と軸継ぎ手18Cの軸ピン181とは、第1トレードルレバー23の回動方向に互いにずらされている。図4(a)の状態は、全ての経糸Tが織前W1とテンションローラ10との間において直線の閉口状態になったときの状態を示す。図4(b)は、図4(a)のC−C線断面図である。
図4(a)に示すように、第1支軸19の回動中心軸線191を通る仮想線H1は、前記の閉口状態では、織前W1とテンションローラ10との間における経糸Tの閉口面Fと平行である。図4(a)の状態における仮想線H1は、経糸閉口状態をもたらしている第1トレードルレバー23の往復動範囲の中間位置を示す。以下においては、仮想線H1を中間位置H1と記す。軸継ぎ手18Aの軸ピン181の連結位置182Aは、中間位置H1から第1トレードルレバー23の往動方向〔図4(a)に矢印R1で示す方向〕へ角度θ1ずらされている。軸継ぎ手18Cの軸ピン181の連結位置182Cは、中間位置H1から第1トレードルレバー23の復動方向〔図4(a)に矢印Q1で示す方向〕へ角度θ2ずらされている。
第2トレードルレバー25に連結された軸継ぎ手18Bの軸ピン181の連結位置182B〔軸継ぎ手18Bの回動中心〕と、軸継ぎ手18Dの軸ピン181の連結位置182D〔軸継ぎ手18Dの回動中心〕とは、第2トレードルレバー25の長さ方向に間隔を置いて設けられている。連結位置182Bと連結位置182Dとの第2トレードルレバー25の長さ方向における間隔の距離は、綜絖枠11A〜11DのピッチPと同じである。つまり、第2トレードルレバー25の回動中心軸線(第2支軸27の回動中心軸線271)から軸継ぎ手18Bの軸ピン181の連結位置182Bに至る距離d2と、回動中心軸線271から軸継ぎ手18Dの軸ピン181の連結位置182Dに至る距離D2との差(D2−d2)は、綜絖枠11A〜11DのピッチPと同じである。又、本実施形態では、D1=d2に設定されている。
最前枠の第1綜絖枠11Aに対応する軸継ぎ手18Aの軸ピン181の連結位置182Aと、最後枠の第4綜絖枠11Dに対応する軸継ぎ手18Dの軸ピン181の連結位置182Dとの間隔(D2−d1)は、最前枠の綜絖枠11Aと最後枠の綜絖枠11Dとの間隔(綜絖枠のピッチPの3倍)よりも小さい。本実施形態では、軸継ぎ手18Aの軸ピン181の連結位置182Aと、軸継ぎ手18Dの軸ピン181の連結位置182Dとの間隔(D2−d1)は、綜絖枠のピッチPの2倍である。
図4(a)に示すように、第2支軸27の回動中心軸線271を通る中間位置H2は、前記の閉口状態では、織前W1とテンションローラ10との間における経糸Tの閉口面Fと平行である。図4(a)の状態における中間位置H2は、経糸閉口状態をもたらしている第2トレードルレバー25の往復動範囲の中間位置を示す。以下においては、中間位置H2を中間位置H2と記す。
軸継ぎ手18Bの軸ピン181と軸継ぎ手18Dの軸ピン181とは、第2トレードルレバー25の回動方向に互いにずらされている。軸継ぎ手18Bの軸ピン181は、中間位置H2から第2トレードルレバー25の往動方向〔図4(a)に矢印R2で示す方向〕へ角度θ3ずらされており、軸継ぎ手18Dの軸ピン181は、中間位置H2から第2トレードルレバー25の復動方向〔図4(a)に矢印Q2で示す方向〕へ角度θ4ずらされている。
本実施形態では、θ1=θ2=θ3=θ4であり、この角度は、例えば4°〜6°である。
第1トレードルレバー24においても、軸継ぎ手18A,18Cの配置位置は、第1トレードルレバー23の場合と同じであり、第2トレードルレバー26においても、軸継ぎ手18B,18Dの配置位置は、第2トレードルレバー25の場合と同じである。
図5(a)は、本実施形態における経糸Tが最大開口を形成したときの状態を示す模式図である。以下においては、図5(a)に示す本実施形態の開口を中間開口と言うことにする。図5(b)は、最大開口を形成したときの経糸Tの開口量Yが全て同一となる従来の同量開口(例えば、実開昭55−172380号公報)を示す模式図である。
図6に示す表図における枠1は、図5(b)の同量開口における第1枠〔本実施形態における綜絖枠11Aに相当〕を示し、表図における枠3は、図5(b)の同量開口における第3枠〔本実施形態における第3綜絖枠11Cに相当〕を示す。
表図における枠11Aは、図5(a)の中間開口における第1枠〔本実施形態における第1綜絖枠11A〕を示し、表図における枠11Cは、図5(a)の中間開口における第3枠〔本実施形態における第3綜絖枠11C〕を示す。
図5(a)及び表図におけるLoは、テンションローラ10から織前W1に至る距離を表す。表図におけるL1は、最大開口状態において織前W1から綜絖枠に至る経糸の経路長を表し、L2は、最大開口状態においてテンションローラ10から綜絖枠に至る経糸の経路長を表す。図5(a)に図示の例では、経路長L1として織前W1から綜絖枠11Aに至る経糸経路長が示されており、経路長L2としてテンションローラ10から綜絖枠11Aに至る経糸経路長が示されている。又、図5(a)に図示の例では、開口量Yとして綜絖枠11Aに対応する経糸の開口量が示されている。
各枠における開口量Y、経路長L1,L2、開口経路(L1+L2)及び経糸開口歪量ΔL=(L1+L2)−Loの数値(単位cm)は、一例であり、距離Loの一例として110cmが設定されている。
第1の実施形態では以下のような効果が得られる。
(1)図6に示すように、同量開口における枠1の経糸開口歪量ΔL(=4.0cm)と、同量開口における枠3の経糸開口歪量ΔL(=3.6cm)とには差がある。したがって、同量開口によっては経糸開口歪量ΔLを同一とすることはできない。しかし、本実施形態の中間開口によれば、綜絖枠11Aの経糸開口歪量ΔL(=3.5cm)と、中間開口における綜絖枠11Cの経糸開口歪量ΔL(=3.5cm)とは同一となる。同様に、表図には示していないが、同量開口における枠2〔本実施形態における第2綜絖枠11Bに相当〕の経糸開口歪量ΔLと、同量開口における枠4〔本実施形態における第4綜絖枠11Dに相当〕の経糸開口歪量ΔLとには差がある。しかし、中間開口における綜絖枠11Bの経糸開口歪量ΔLと、中間開口における綜絖枠11Dの経糸開口歪量ΔLとは、他の綜絖枠11A,11Cの経糸開口歪量ΔL(=3.5cm)と同じである。すなわち、経糸開口歪量ΔLが同一となる。
中間開口における奇数群の綜絖枠11A,11C及び偶数群の綜絖枠11B,11Dの間の経糸開口歪量ΔLの同一性は、連結位置182Aと連結位置182Cとの間隔、及び連結位置182Bと連結位置182Dとの間隔を、綜絖枠11A〜11Dの開口量Yが同一の経糸開口歪量ΔLをもたらすように設定することによって得られる。
(2)中間開口における奇数群の綜絖枠11A,11C及び偶数群の綜絖枠11B,11Dの間の経糸開口歪量ΔLの同一性は、第1トレードルレバー23,24に対する軸継ぎ手18A,18Cの軸ピン181の配置位置と、第2トレードルレバー25,26に対する軸継ぎ手18B,18Dの軸ピン181の配置位置とを調整したことによって得られている。つまり、軸継ぎ手18A,18Cの軸ピン181の配置位置から軸継ぎ手14A,14Cの軸ピン141に至る距離を既定値として、第1トレードルレバー23,24の回動中心軸線191から軸継ぎ手18A,18Cの軸ピン181に至る距離と、第2トレードルレバー25,26の回動中心軸線271から軸継ぎ手18B,18Dの軸ピン181に至る距離とが、経糸開口歪量ΔLを同一とするための調整要素として設定されている。
トレードルレバー23〜26の往復回動を綜絖枠11A〜11Dに伝える本実施形態の機構は、特許文献1に開示のT字型コネクティングロッドを採用する従来の開口装置の場合よりも簡素であり、調整要素を減らして各綜絖枠11A〜11Dの経糸開口歪量ΔLを同一にすることができる。つまり、本発明の開口装置は、トレードルレバー23〜26の往復回動を綜絖枠11A〜11Dに伝える機構の複雑化を回避しつつ経糸開口歪量ΔLを同一にすることが容易である。
(3)軸継ぎ手18A,18Cの軸ピン181の連結位置182A,182Cを第1トレードルレバー23,24の往復動範囲の中間位置H1から互いに逆方向にずらし、且つ軸継ぎ手18B,18Dの軸ピン181の連結位置182B,182Dを第2トレードルレバー25,26の往復動範囲の中間位置H2から互いに逆方向へずらした構成は、後記する第2及び第3の実施形態と比較して、第1トレードルレバー23,24及び第2トレードルレバー25,26への軸継ぎ手18A〜18Dの連結位置を第1支軸19,第2支軸27の方向(織機の左右方向)にずらす必要がないため、綜絖枠11A〜11Dへの連結ロッド12A,12C,13B,13Dの取り付け位置を従来と同じとすることができる。
(4)同一の経糸開口歪量ΔLをもたらすように各綜絖枠11A〜11Dの開口量Yを設定するためには、軸継ぎ手18A〜18Dの各連結位置182A〜182Dの間隔を従来の開口装置よりも小さく設定する必要がある。このように軸継ぎ手18A〜18Dの各連結位置182A〜182Dの間隔が小さい構成では、伝達部材の一部である軸継ぎ手18A,18Cが全てストレート形状部であるとすると、第1トレードルレバー23,24上で隣り合うストレート形状部同士の接触を回避することが難しい。同様に、伝達部材の一部である軸継ぎ手18B,18Dが全てストレート形状部であるとすると、第2トレードルレバー25,26上で隣り合うストレート形状部同士の接触を回避することが難しい。
軸継ぎ手18A,18Cの一方(本実施形態では軸継ぎ手18C)をエルボー形状部とし、軸継ぎ手18B,18Dの一方(本実施形態では軸継ぎ手18D)をエルボー形状部とした構成は、同じトレードルレバー側で隣り合う軸継ぎ手の接触を回避する点で好適である。
(5)図1及び図2の状態では、コネクティングロッド21,29が閉口面Fに対して垂直な状態になっているが、この状態は、理想的な状態である。実際には、クランク円板22,30、コネクティングロッド21,29、被動レバー20,28等の部品の寸法誤差、各部品間の連結部位におけるクリアランス等の存在のために、コネクティングロッド21,29が閉口面Fに対して垂直な状態にならない(コネクティングロッド21,29が傾く)ことが多い。
図1に鎖線で示すコネクティングロッド21は、傾いた状態の一例を示す。図示の傾き状態は、誇張して示してある。一方の鎖線で示すコネクティングロッド21は、最上動位置にある場合であり、他方の鎖線で示すコネクティングロッド21は、最下動位置にある場合である。最上動位置にあるコネクティングロッド21の傾き角γと、最下動位置にあるコネクティングロッド21の傾き角δとは、異なる。傾き角γ,δの相違は、最上動位置にある綜絖枠11A,11Cに対応する経糸の開口量Yと、最下動位置にある綜絖枠11A,11Cに対応する経糸の開口量Yとに差をもたらす。綜絖枠11B,11Dについても同様のことが言える。
つまり、経糸開口歪量ΔLには部品誤差、連結位置におけるクリアランスの存在等によって公差が生じる。部品誤差には、トレードルレバー23,24,25,26、軸継ぎ手18A〜18D、伝達ロッド16A,16C,17B,17D、軸継ぎ手14A,14C,15B,15D等の部品誤差もある。又、連結位置におけるクリアランスには、トレードルレバー23,24,25,26と軸継ぎ手18A〜18Dとの連結位置におけるクリアランス、伝達ロッド16A,16C,17B,17Dと軸継ぎ手14A,14C,15B,15Dとの連結位置におけるクリアランスもある。前記した公差は、±3%である。
本発明における経糸開口歪量ΔLの同一とは、部品誤差、連結位置におけるクリアランスの存在等によって生じる経糸開口歪量の公差の範囲も含まれる。
次に、図7(a),(b)の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第1トレードルレバー23の両側面には板形状の第1アーム部33及び板形状の第2アーム部34が止着されている。第1アーム部33及び第2アーム部34は、第1トレードルレバー23よりも上方に突出している。第1トレードルレバー23より上方に突出する第1アーム部33の突出部位には軸継ぎ手18Aの軸ピン181が連結されており、第1トレードルレバー23より上方に突出する第2アーム部34の突出部位には軸継ぎ手18Cの軸ピン181が連結されている。奇数群の連結位置182A,182Cは、奇数の順序に従って第1アーム部33と第2アーム部34とに交互に設けられている。すなわち、奇数群の連結位置182A,182Cは、第1支軸19の回動中心軸線191の方向(織機の左右方向)に互いにずらされている。
第2トレードルレバー25の両側面には板形状の第3アーム部35及び板形状の第4アーム部36が止着されている。第3アーム部35及び第4アーム部36は、第2トレードルレバー25よりも上方に突出している。第2トレードルレバー25より上方に突出する第3アーム部35の突出部位には軸継ぎ手18Bの軸ピン181が連結されており、第2トレードルレバー25より上方に突出する第4アーム部36の突出部位には軸継ぎ手18Dの軸ピン181が連結されている。偶数群の連結位置182B,182Dは、偶数の順序に従って第3アーム部35と第4アーム部36とに交互に設けられている。すなわち、偶数群の連結位置182B,182Dは、第2支軸27の回動中心軸線271の方向(織機の左右方向)に互いにずらされている。
第1トレードルレバー23の長さ方向における軸継ぎ手18A,18Cの軸ピン181の間隔、及び第2トレードルレバー25の長さ方向における軸継ぎ手18B,18Dの軸ピン181の間隔は、第1の実施形態の場合と同じである。
第2の実施形態では、第1の実施形態における(1),(2)項と同様の効果が得られる。さらに、第1トレードルレバー23,24及び第2トレードルレバー25,26や軸継ぎ手18A〜18Dは、従来と同形状のものをそのまま使用することができるので、従来の開口装置からの改造がより容易となる。
次に、図8(a),(b)の第3の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第1トレードルレバー23の先端部には第1アーム部231と第2アーム部232とが互いに平行状態に形成されている。第1アーム部231には軸継ぎ手18Aの軸ピン181が連結されており、第2アーム部232には軸継ぎ手18Cの軸ピン181が連結されている。
第2トレードルレバー25の先端部には第3アーム部251と第4アーム部252とが互いに平行状態に形成されている。第3アーム部251には軸継ぎ手18Bの軸ピン181が連結されており、第4アーム部252には軸継ぎ手18Dの軸ピン181が連結されている。
第1トレードルレバー23の長さ方向における軸継ぎ手18A,18Cの軸ピン181の間隔、及び第2トレードルレバー25の長さ方向における軸継ぎ手18B,18Dの軸ピン181の間隔は、第1の実施形態の場合と同じである。
第3の実施形態では、第1の実施形態における(1),(2)項と同様の効果が得られる。さらに、前記の第2の実施形態と比べて、第1アーム部や第2アーム部を形成するための付加部品が不要となるため、開口装置の部品点数が少なくなる。
次に、図9(a),(b)の第4の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
本実施形態では、第1トレードルレバー及び第2トレードルレバーは、奇数群の綜絖枠11A,11C及び偶数群の綜絖枠11B,11D毎に設けられている。すなわち、奇数群の綜絖枠11A,11Cに対して、第1トレードルレバー23A,24A(図示せず)と、第1トレードルレバー23C,24C(図示せず)とがそれぞれ設けられており、偶数群の綜絖枠11B,11Dに対して、第2トレードルレバー25B,26B(図示せず)と、第2トレードルレバー25D,26D(図示せず)とがそれぞれ設けられている。図9(a)に示すように、綜絖枠11C〔図1参照〕に対応する第1トレードルレバー23Cにはガイド孔37が第1支軸19の回動中心軸線191の方向に貫設されている。ガイド孔37内には第1補助部材としてのスライダ38が第1トレードルレバー23Cの長さ方向へスライド可能に収容されている。第1トレードルレバー23Cの先端壁233にはネジ39が挿通されている。ネジ39は、スライダ38を貫通するようにスライダ38に螺合されている。ネジ39の頭部391は、先端壁233の外面に接しており、ガイド孔37内でネジ39に取り付けられたサークリップ40は、先端壁233の内面に接している。頭部391及びサークリップ40は、ネジ39の移動を阻止する。
図9(b)に示すように、スライダ38の両側面には軸ピン381,382が一体形成されている。軸ピン381,382には伝達ロッド16Cの軸継ぎ手18Cが連結されている。
ネジ39を回動すると、スライダ38がガイド孔37内を第1トレードルレバー23Cの長さ方向へ移動する。軸継ぎ手18Cは、スライダ38と共に第1トレードルレバー23Cの長さ方向へ移動する。つまり、第1トレードルレバー23Cの回動中心軸線191と、第1トレードルレバー23Cと軸継ぎ手18Cとの連結位置182Cの距離は、ネジ39の回動によって調整可能である。
ガイド孔37、スライダ38、ネジ39及びサークリップ40は、第1トレードルレバー23Cに対する伝達ロッド16Cの連結位置182Cを第1トレードルレバー23Cの長さ方向に変更可能な連結位置変更手段41を構成する。
綜絖枠11A〔図1参照〕に対応する伝達ロッド16Aも同様の連結位置変更手段41を介して第1トレードルレバー23Aに連結されている。第2トレードルレバー25B,25Dにおいても、同様の連結位置変更手段42が設けられている。なお、図示されていないが、第1トレードルレバー24A,24C及び第2トレードルレバー26B,26Dにおいても同様の連結位置変更手段41,42が設けられている。
このような連結位置変更手段41,42の採用は、トレードルレバーと軸継ぎ手18A〜18Dとの連結を解除することなくトレードルレバーに対する伝達部材の連結位置を容易に変更して経糸開口歪量を同一に調節することを可能にする。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○第1の実施形態において、綜絖枠11Aに対応する軸継ぎ手18Aと第1トレードルレバー23,24との連結位置182Aが綜絖枠11Cに対応する軸継ぎ手18Cと第1トレードルレバー23,24との連結位置182Cよりも上に位置するようにしてもよい。同様に、綜絖枠11Bに対応する軸継ぎ手18Bと第2トレードルレバー25,26との連結位置182Bが綜絖枠11Dに対応する軸継ぎ手18Dと第2トレードルレバー25,26との連結位置182Dよりも上に位置するようにしてもよい。
○第1〜第3の実施形態において、第4の実施形態と同様に、連結位置を変更可能な連結位置変更手段を介してトレードルレバーと軸継ぎ手18A〜18Dとを止着するようにしてもよい。
前記した実施形態から把握できる技術思想についてその効果と共に以下に記載する。
〔1〕前記奇数群の綜絖枠は、第1綜絖枠と第3綜絖枠との2つであり、前記偶数群の綜絖枠は、第2綜絖枠と第4綜絖枠との2つであり、前記奇数群の連結位置の間隔は、前記奇数群の綜絖枠のピッチと同じであり、前記偶数群の連結位置の間隔は、前記偶数群の綜絖枠のピッチと同じであり、前記第1トレードルレバーの回動中心軸線から前記第3綜絖枠の伝達部材と第1トレードルレバーとの連結位置に至る距離、及び前記第2トレードルレバーの回動中心軸線から前記第2綜絖枠の伝達部材と第2トレードルレバーとの連結位置に至る距離は、同じである請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の織機における開口装置。
経糸開口歪量ΔLを同一にすることができる。
第1の実施形態を示し、図3(a)のA−A線断面図。 図3(a)のB−B線断面図。 (a),(b)は、正面図。(c)は、部分拡大正断面図。 (a)は、トレードルレバーの側面図。(b)は、図4(a)のC−C線断面図。 (a)は、同量開口の模式図。(b)は、中間開口の模式図。 表図。 第2の実施形態を示し、(a)は、トレードルレバーの側面図。(b)は、図7(a)のD−D線断面図。 第3の実施形態を示し、(a)は、トレードルレバーの側面図。(b)は、図8(a)のE−E線断面図。 第4の実施形態を示し、(a)は、トレードルレバーの側面図。(b)は、図9(a)のF−F線断面図。
符号の説明
11A…第1綜絖枠。11B…第2綜絖枠。11C…第3綜絖枠。11D…第4綜絖枠。16A,16C,17B,17D…伝達部材を構成する伝達ロッド。18A,18B…ストレート形状部である軸継ぎ手。18C,18D…エルボー形状部である軸継ぎ手。182A,182B,182C,182D…連結位置。191,271…回動中心軸線。23,24…第1トレードルレバー。231,33…第1アーム部。232,34…第2アーム部。251,35…第3アーム部。252,36…第4アーム部。25,26…第2トレードルレバー。41,42…連結位置変更手段。D1,D2,d1,d2…距離。ΔL…経糸開口歪量。H1,H2…中間位置。R1,R2…往動方向を示す矢印。Q1,Q2…復動方向を示す矢印。

Claims (6)

  1. 奇数群の綜絖枠と奇数群の伝達部材とが1対1に連結されていると共に、前記奇数群の綜絖枠が前記奇数群の伝達部材を介して第1トレードルレバーに連結されており、偶数群の綜絖枠と偶数群の伝達部材とが1対1に連結されていると共に、前記偶数群の綜絖枠が前記偶数群の伝達部材を介して第2トレードルレバーに連結されており、前記奇数群の綜絖枠が前記第1トレードルレバーの往復回動によって往復動され、前記偶数群の綜絖枠が前記第2トレードルレバーの往復回動によって往復動される織機における開口装置において、
    前記第1トレードルレバー及び前記第2トレードルレバーはそれぞれ前記綜絖枠の長さ方向へ延びる第1支軸及び第2支軸に止着され、
    前記第1トレードルレバーの前記第1支軸に止着される側とは反対側の端部には前記奇数群の伝達部材が複数連結されると共に、前記第2トレードルレバーの前記第2支軸に止着される側とは反対側の端部には前記偶数群の伝達部材が複数連結され、
    前記第1支軸の回動中心軸線から前記奇数群の伝達部材と前記第1トレードルレバーとの複数の連結位置に至る距離と、前記第2支軸の回動中心軸線から前記偶数群の伝達部材と前記第2トレードルレバーとの複数の連結位置に至る距離とが、前記奇数群の綜絖枠及び前記偶数群の綜絖枠の間で経糸開口歪量を同一とするように設定されている織機における開口装置。
  2. 前記奇数群の綜絖枠は、第1綜絖枠と第3綜絖枠との2つであり、前記偶数群の綜絖枠は、第2綜絖枠と第4綜絖枠との2つであり、前記奇数群の連結位置の一方及び他方は互いに、前記第1トレードルレバーの往復動方向へずらされており、前記偶数群の連結位置の一方及び他方は互いに、前記第2トレードルレバーの往復動方向へずらされている請求項1に記載の織機における開口装置。
  3. 前記奇数群の伝達部材は2つであり、前記偶数群の伝達部材は2つであり、前記奇数群の伝達部材の一方は、前記第1トレードルレバーに回動可能に連結されるエルボー形状部を有し、前記奇数群の伝達部材の他方は、前記第1トレードルレバーに回動可能に連結されるストレート形状部を有し、前記偶数群の伝達部材の一方は、前記第2トレードルレバーに回動可能に連結されるエルボー形状部を有し、前記偶数群の伝達部材の他方は、前記第2トレードルレバーに回動可能に連結されるストレート形状部を有し、前記奇数群の一方の伝達部材のエルボー形状部は、前記奇数群の他方の伝達部材のストレート形状部の周りを曲折するように配置されており、前記偶数群の一方の伝達部材のエルボー形状部は、前記偶数群の他方の伝達部材のストレート形状部の周りを曲折するように配置されている請求項2に記載の織機における開口装置。
  4. 前記奇数群の連結位置は、前記第1トレードルレバーの回動中心軸線の方向に互いにずらされており、前記偶数群の連結位置は、前記第2トレードルレバーの回動中心軸線の方向に互いにずらされている請求項1に記載の織機における開口装置。
  5. 前記第1トレードルレバーは、前記第1トレードルレバーの回動中心軸線の方向に離された第1アーム部と第2アーム部とを有し、前記第2トレードルレバーは、前記第2トレードルレバーの回動中心軸線の方向に離された第3アーム部と第4アーム部とを有し、前記奇数群の連結位置は、前記第1アーム部と前記第2アーム部とに交互に設けられており、前記偶数群の連結位置は、前記第3アーム部と前記第4アーム部とに交互に設けられている請求項4に記載の織機における開口装置。
  6. 前記第1トレードルレバーには前記伝達部材が前記連結位置を変更可能な連結位置変更手段を介して止着されており、前記第2トレードルレバーには前記伝達部材が前記連結位置を変更可能な連結位置変更手段を介して止着されている請求項1に記載の織機における開口装置。
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