JP5128694B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機、特に、駆動源を用いて可動体を駆動する技術に関する。
従来より、下記特許文献1に示すように、ステッピングモータを用いて可動体に所望の動作を行わせる場合、可動体の原点位置をフォトセンサ(以下、原点センサともいう)により検出し、原点センサの検出結果に基づいてステッピングモータを停止制御することが一般的である。
特開2007−268038号公報
しかしながら、上記のような構成の場合、原点センサが故障すると、可動体が原点位置に復帰したか否かわからず、ステッピングモータの停止タイミングがわからなくなるため、遊技機の稼動を停止させる必要があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、原点センサが故障しても、稼働を停止させる必要のない遊技機を提供することを目的とする。
本発明の遊技機は、可動体と、前記可動体の駆動源たるステッピングモータと、前記ステッピングモータの駆動を制御する駆動制御手段と、前記駆動制御手段から前記ステッピングモータへの通電波形を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された通電波形情報に基づいて前記ステッピングモータの駆動状態を判定する判定手段と、前記可動体の位置を検知する検知手段と、を備え、前記判定手段により前記ステッピングモータが正常に駆動していると判定されている場合に、前記検知手段が所定時間以上作動しないときは、前記駆動制御手段は、前記検知手段を利用する通常の制御パターンから前記検知手段を利用しない特別の制御パターンに切り換えて前記ステッピングモータを駆動することを特徴とする。
ここで、本発明の遊技機は、前記ステッピングモータが正常に駆動されているときの前記駆動制御手段から前記ステッピングモータへの通電波形情報が記憶される記憶手段を備え、前記判定手段が、前記記憶手段に記憶された前記通電波形情報と前記測定手段により測定された通電波形情報とを比較することにより、前記ステッピングモータの駆動状態を判定する構成とすることができる。
本願発明によれば、ステッピングモータへの通電波形を監視しているので、測定した波形が正常な駆動を示しているにもかかわらず、検知手段(例えば、原点センサ)が所定時間以上作動しないときは、検知手段の故障と判断できる。そしてこのような場合には、ステッピングモータの駆動を、通常の制御パターン(例えば、低速から加速させて高速で駆動し、原点センサからの信号に基づいて駆動を停止させる制御パターン)から、特別の制御パターン(例えば、原点センサを利用せず、脱調のおそれのない低速度のみで駆動させる制御パターン)に切り換えて制御するので、検知手段が故障しているからといって遊技を停止させる必要がなく、その日の稼働時間中、遊技機を稼働し続けることができる。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 同実施形態に係るパチンコ遊技機が備える可動役物装置を示す図であり、(a)は、初期位置における可動役物装置の概略正面図であり、(b)は、初期位置における可動役物装置の概略背面図である。 可動役物装置の動作を示す図であり、(a)は、演出位置における可動役物装置の概略正面図であり、(b)は、演出位置における可動役物装置の概略背面図である。 同実施形態に係るパチンコ遊技機の電気系統の概略ブロック図である。 ランプ制御基板の構成、及びランプ制御基板とモータとの接続を示す概略ブロック図である。 (a)は第1ステッピングモータに対する制御データを示し、(b)は第2ステッピングモータに対する制御データを示す。 (a)は通常遊技状態又は時短遊技状態における大当たり乱数の判定テーブルを、(b)は確変遊技状態又は潜確遊技状態における大当たり乱数の判定テーブルを、(c)は第1始動口入賞により取得した図柄乱数の判定テーブルを、(d)は第2始動口入賞により取得した図柄乱数の判定テーブルをそれぞれ示す。 メイン側タイマ割込処理のフローチャートである。 サブ側タイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 演出選択処理のフローチャートである。 変動演出終了中処理のフローチャートである。 当たり演出選択処理のフローチャートである。 客待ちコマンド受信処理のフローチャートである。 演出ボタン処理のフローチャートである。 電流値測定処理のフローチャートである。 駆動状態監視処理のフローチャートである。 継続無負荷運転判定処理のフローチャートである。 原点センサ故障判定処理のフローチャートである。 (a)無負荷運転時の駆動回路からステッピングモータへの電流波形を示す図であり、(b)軽負荷運転時の駆動回路からステッピングモータへの電流波形を示す図である。 (a)重負荷運転時の駆動回路からステッピングモータへの電流波形を示す図であり、(b)脱調直後の駆動回路からステッピングモータへの電流波形を示す図である。 脱調時に実行される制御データを示す図であり、(a)は第1ステッピングモータに対する制御データを示し、(b)は第2ステッピングモータに対する制御データを示す。 第2ステッピングモータが脱調した際の装飾可動体の状態を示す正面図である。 図22に示す脱調時の制御データに基づいて第1ステッピングモータ及び第2ステッピングモータを駆動した場合の装飾可動体の動作を示す正面図である。 原点センサ故障時に実行される制御データを示す図であり、(a)は第1ステッピングモータに対する制御データを示し、(b)は第2ステッピングモータに対する制御データを示す。 第2実施形態に係る遊技機について、モータの駆動状態の判定方法を説明するためのタイミングチャートである。 脱調時に実行される制御データの変更例を示す図であり、(a)は第1ステッピングモータに対する制御データを示し、(b)は第2ステッピングモータに対する制御データを示す。
1.第1実施形態
(1)パチンコ遊技機の構造
本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。図1に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、前面枠10の内側に取着された遊技盤2を備えている。遊技盤2には、ハンドル11の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材12で囲まれて形成されている。遊技領域3には、遊技球を誘導する案内釘(図示せず)が多数突設されている。前面枠10には、複数の枠ランプ18及びスピーカ17が配設されている。また、遊技盤2には、盤ランプ19が設けられている。
ここで、本明細書中、上下方向および左右方向は、図1に示す遊技盤2の正面側(遊技領域3側)を基準とし、また、前後方向は、遊技盤2の正面側(遊技領域3側)を前方とし、遊技盤2の裏面側を後方とする。
遊技領域3には、液晶表示装置である画像表示器4の表示部4aが配置されている。画像表示器4は、客待ち用のデモ表示、装飾図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出などを表示部4aに表示する。装飾図柄変動演出は、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の演出画像とにより構成されて、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により、大当たり抽選(即ち、大当たり乱数の取得とその大当たり乱数を用いた判定)の結果を報知する演出である。この装飾図柄変動演出は、特別図柄変動に並行して行われる。また、大当たり抽選は、遊技球の第1始動口51aまたは第2始動口51bへの入賞に対して行われる。
遊技領域3の中央部であって画像表示器4の前方には、センター役物装置30が配置されている。センター役物装置30は、遊技盤2に前面側から取り付けられる前飾り31と、遊技盤2に裏面側から取り付けられる液晶ベース(図示せず)とを備えている。前飾り31の下部には、上面を転動する遊技球を、第1始動口51aへと案内可能なステージ部33が形成されている。前飾り31の左部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ部33へ遊技球を流出するワープ部34が配設されている。前飾り31の上部には、文字や図形等を表現した装飾部材35が配されている。なお、図示しない液晶ベースには、ステージ部33の後方にあたる位置に、「肉」の文字を模った装飾可動体(「可動体」に相当する)42を有する可動役物装置40が組み付けられている。装飾可動体42は、非作動時、ステージ部33の上面より下方に位置して遊技者から視認不能に格納され、作動時、ステージ部33の上面より上方へ突出して遊技者から視認可能に露出する。装飾可動体42の詳細については、後述する。
遊技領域3の左右方向における中央下部には、始動入賞装置50が設けられている。始動入賞装置50は、遊技球の入球し易さが常時変わらない第1始動口51aと、電動チューリップ(以下、「電チュー」という。)52により開閉される第2始動口51bとを備えている。電チュー52は、電チューソレノイド53(図4参照)により駆動される。第2始動口51bは、電チュー52が開いているときのみ遊技球が入賞可能となる。
また、遊技領域3には、大入賞装置70が設けられている。大入賞装置70は、始動入賞装置50の下方に配置されており、大入賞口71と、大入賞口ソレノイド73(図4参照)により動作する開閉部材72とを備えている。大入賞口71は、開閉部材72により開閉される。
また、遊技領域3には、複数の普通入賞装置90及び遊技球が通過可能なゲート8が設けられている。各普通入賞装置90は、始動入賞装置50の左方に配置されている。各普通入賞装置90に入った遊技球は、その普通入賞装置90内の普通入賞口91に入賞する。ゲート8は、センター役物装置30の左方に配置されている。
遊技領域3の外側には、普通図柄表示器13、第1特別図柄表示器14a、及び、第2特別図柄表示器14bが設けられるとともに、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16bがそれぞれ4つ設けられている。
第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14bは、それぞれ、遊技球の第1始動口51a、第2始動口51bへの入賞を契機として行われる大当たり抽選の結果を、変動表示を経て停止表示された図柄(特別図柄)により報知する(これを「特別図柄変動」という)ものである。第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14bに停止表示された図柄(特別図柄)が大当たり図柄又は小当たり図柄であれば、大入賞口71を所定回数開閉する当たり遊技が行われる。
特別図柄の変動表示中または当たり遊技中に、遊技球が第1始動口51aまたは第2始動口51bに入賞すると、メイン制御基板20(図4参照)は、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の乱数を、第1始動口51aへの入賞であれば第1保留記憶部27a(図4参照)に、第2始動口51bへの入賞であれば第2保留記憶部27b(図4参照)に、保留記憶として記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったときに、記憶しておいた保留記憶に基づいて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行する。
第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16bは、それぞれ、第1保留記憶部27a、第2保留記憶部27bに記憶されている保留記憶の個数を表示するものである。なお、第1保留記憶部27a、第2保留記憶部27bに記憶される保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされているため、第1保留記憶部27aに4個の保留記憶がある状態で遊技球が第1始動口51aに入賞したときや、第2保留記憶部27bに4個の保留記憶がある状態で遊技球が第2始動口51bに入賞したときは、その入賞に対して大当たり乱数等の乱数は取得されない。
普通図柄表示器13は、ゲート8への遊技球の通過を契機として行われる普通図柄抽選の結果を、変動表示を経て停止表示される普通図柄により報知するものである。停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数、電チュー52を開く補助遊技が行われる。
普通図柄の変動表示中または補助遊技中に、遊技球がゲート8を通過すると、メイン制御基板20(図4参照)は、その通過に対して取得した当たり乱数を記憶する。そして、普通図柄の変動表示を開始可能な状態になったときに、記憶しておいた当たり乱数を用いて当たりか否かの判定を行い、普通図柄の変動表示を開始して、その判定結果を示す普通図柄を停止表示する。普通図柄保留ランプ15は、このように記憶されている当たり乱数の個数を表示するものである。なお、記憶される当たり乱数は4個が上限とされているため、4個の当たり乱数が記憶されている状態で遊技球がゲート8を通過しても、その通過に対する当たり乱数の取得は行われない。
図2は、図示しない液晶ベースの前面下部に組み付けられた可動役物装置40の概略正面図である。なお、液晶ベースは、後方から画像表示器4が取り付けられた状態で、遊技盤2の裏面側に取り付けられ固定されるものである。
図2、3に示すように、可動役物装置40は、装飾可動体42を備える。装飾可動体42は、正面視略四角形状とされ、「肉」の文字を模した装飾面42aを有している。なお、図2は、装飾可動体42が初期位置にあるときを示し、図3は、装飾可動体42が初期位置から上昇して演出位置にあるときを示している。図示を省略するが、装飾可動体42は、LED素子を実装したLED基板と、LED素子が発した光を拡散させて装飾面42aが一様に光っているようにみせるための拡散板とを、内部に備えている。LED基板は、図示しない中継基板を介してランプ制御基板24(図4参照)に接続されている。
装飾可動体42の裏面側の左端及び右端には、第1ラック部材44及び第2ラック部材56が取り付けられている。第1ラック部材44及び第2ラック部材56は、平面視略L字形状とされ、上下方向に延びる長尺状の部材である。第2ラック部材56は、第1ラック部材44とは左右対称に構成されたものである。第1ラック部材44及び第2ラック部材56は、それぞれ、上部44a,56aを装飾可動体42の裏面側に取付固定されている。第1ラック部材44は、左側面に、上下方向に沿って直線状に歯が形成された第1ラック部45を備えており、第2ラック部材56は、右側面に、上下方向に沿って直線状に歯が形成された第2ラック部57を備えている。なお、第1ラック部材44及び第2ラック部材56は、図示しない液晶ベースに移動可能に支持される。
第1ラック部45には、中間ギア62が噛み合っている。中間ギア62は、第1ステッピングモータ63の回転軸63aに固着された駆動ギア64と噛み合っている。また、第2ラック部57には、中間ギア66が噛み合っている。中間ギア66は、第2ステッピングモータ67の回転軸67aに固着された駆動ギア68と噛み合っている。なお、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67は、入力パルスに応じたステップ数だけ回転駆動されるモータである。また、第1ステッピングモータ63、中間ギア62、第2ステッピングモータ67、及び中間ギア66は、図示しない液晶ベースに、固定部材等(図示せず)を介して組み付けられる。また、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67は、図示しない中継基板を介してランプ制御基板24(図4参照)に接続される。
第1ラック部材44の下端部44bには、第1フォトセンサ47の発光部と受光部との間に入って発光部からの光を遮断する遮蔽板部46が左方に向かって突設されている。第1フォトセンサ47は、第1ラック部材44の初期位置を検出するもの(装飾可動体42の初期位置を検出するもの)であり、図示しない液晶ベース側に取り付けられている。また、第2ラック部材56の下端部56bには、第2フォトセンサ59の発光部と受光部との間に入って発光部からの光を遮断する遮蔽板部58が左方に向かって突設されている。第2フォトセンサ59は、第2ラック部材56の初期位置を検出するもの(装飾可動体42の初期位置を検出するもの)であり、図示しない液晶ベース側に取り付けられている。
以上のように、可動役物装置40は、第1ステッピングモータ63と第2ステッピングモータ67の2つの駆動源により、装飾可動体42(以下「肉ギミック」ともいう)を動作させるものである。可動役物装置40において、2つの駆動源63,67を用いて1つの装飾可動体42を動作させることとしているのは、装飾可動体42が、左右方向の幅寸法を表示画面の1/2程度、上下方向の長さ寸法を表示画面の7割程度と大きく形成されており、下から上へ移動させるのに大きなトルクを必要とするからである。
ここで、可動役物装置40の動作について説明する。装飾可動体42が図2に示す初期位置にある状態から、第1ステッピングモータ63を駆動して駆動ギア64を時計方向に回転(正転)させると、駆動ギア64と噛み合っている中間ギア62が反時計方向に回転する。また、これと同時に、第2ステッピングモータ67を第1ステッピングモータ63と同じ速度で駆動して駆動ギア68を反時計方向に回転(逆転)させると、駆動ギア68と噛み合っている中間ギア66が時計方向に回転する。これにより、中間ギア62と噛み合っている第1ラック部材44、及び、中間ギア66と噛み合っている第2ラック部材56は、互いに同じ高さを保ちながら、上方へ移動していく。従って、第1ラック部材44及び第2ラック部材56に固定されている装飾可動体42は、図3に示すように、演出位置まで上昇することとなる。図3に示す演出位置では、「肉」の文字が施された装飾可動体42は、ステージ部33から略全部露出する(図1参照)。
演出位置にある装飾可動体42を初期位置に戻す場合には、第1ステッピングモータ63を反時計方向に回転(逆転)させると同時に、第2ステッピングモータ67を第1ステッピングモータ63と同じ速度で時計方向に回転(正転)させる。これにより、第1ラック部材44及び第2ラック部材56は、互いに同じ高さを保ちながら、下方へ移動していく。従って、第1ラック部材44及び第2ラック部材56に固定されている装飾可動体42は、図2に示す初期位置まで下降することとなる。図2に示す初期位置では、「肉」の文字が施された装飾可動体42は、ステージ部33の後方に略全部格納される(図1参照)。
(2)パチンコ遊技機の電気系統
次に、図4に基づいて第1実施形態のパチンコ遊技機1の電気系統について説明する。図4に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、メイン制御基板20、払出制御基板21、サブ制御基板25を備え、サブ制御基板25は、演出制御基板22、画像制御基板23、及び、ランプ制御基板24を備えている。そして、払出制御基板21及び演出制御基板22はメイン制御基板20に接続され、画像制御基板23及びランプ制御基板24は演出制御基板22に接続されている。各制御基板は、CPU、ROM、RAM等を備えている。また、メイン制御基板20は、RAM内に、第1保留記憶部27a及び第2保留記憶部27bを有する保留記憶部27を備えている。
メイン制御基板20は、大当たりの抽選や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御基板20には、第1始動口51a内に設けられて第1始動口51aに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW(スイッチ)54a、第2始動口51b内に設けられて第2始動口51bに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW54b、電チュー52を駆動する電チューソレノイド53、ゲート8内に設けられてゲート8を通過した遊技球を検出するゲートSW80、大入賞口71内に設けられて大入賞口71に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW74、開閉部材72を駆動する大入賞口ソレノイド73、各普通入賞口91内にそれぞれ設けられてその普通入賞口91に入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW92、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16b、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14b、普通図柄表示器13がそれぞれ接続され、図4に矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御基板20に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御基板20から信号が出力される。
また、メイン制御基板20は、払出制御基板21に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板21から信号を受信する。払出制御基板21には、図示しない払出装置を駆動する払出駆動モータ26が接続され、払出制御基板21は、メイン制御基板20から受信したコマンドに従って払出駆動モータ26を動作させ、賞球の払出を行わせる。
また、メイン制御基板20は、演出制御基板22に対し各種コマンドを送信し、演出制御基板22は、画像制御基板23との間でコマンドや信号の送受信を行う。画像制御基板23には画像表示器4及びスピーカ17が接続され、画像制御基板23は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、画像表示器4の表示部4aに装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ17から音声を出力する。
具体的には、画像制御基板23のROMには、画像表示器4において表示する装飾図柄、背景、キャラクタ、アイテム等の画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて又は画像データとは独立にスピーカ17から出力する音声、楽曲、効果音等の音響データが記憶されている。画像制御基板23のCPUは、ROMに記憶された画像データや音響データの中から、演出制御基板22から受信したコマンドに対応したものを選択して読み出し、読み出した画像データを用いて装飾図柄等の画像を表示するための画像処理を行い、また、読み出した音響データを用いて音声等の音響を出力するための音声処理を行う。そして、画像制御基板23は、画像処理された画像データに基づいて画像表示器4に画像を表示し、音声処理された音響データに基づいてスピーカ17から音響を出力する。
また、演出制御基板22は、ランプ制御基板24との間でコマンドや信号の送受信を行う。ランプ制御基板24には枠ランプ18、盤ランプ19、及び可動役物装置40の第1ステッピングモータ63、第2ステッピングモータ67、第1フォトセンサ47、及び第2フォトセンサ59等が接続され、ランプ制御基板24は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、枠ランプ18や盤ランプ19を点灯・消灯し、第1ステッピングモータ63、第2ステッピングモータ67を駆動させ可動役物装置40を動作させる。
具体的には、ランプ制御基板24のROM81には、演出制御基板22にて決定される演出内容に応じた枠ランプ18及び盤ランプ19の発光パターンデータ(点灯/点滅や発光色に関するデータ)が記憶されている。ランプ制御基板24のCPUは、ROM81に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御基板22から受信したコマンドに対応したものを選択して読み出し、読み出した発光パターンデータに従って枠ランプ18、盤ランプ19の発光を制御する。また、ランプ制御基板24のROM81には、演出制御基板22にて決定される演出内容に応じた装飾可動体42の動作パターンデータ(以下「制御データ」ともいう)が記憶されている。ランプ制御基板24のCPUは、読み出した動作パターンデータに従って、装飾可動体42の動作を制御する。
なお、演出制御基板22には、演出ボタン28(図1参照)が押下操作されたことを検出する演出ボタン検出SW28aが接続されており、演出ボタン28が押下されると、演出ボタン検出SW28aから演出制御基板22に対して信号が出力される。
ここで、図5,6に基づいてランプ制御基板24のROM81について詳述する。図5に示すように、ランプ制御基板24のROM81には、第1ステッピングモータ63に対する制御データ82(第1ステッピングモータ63の駆動を制御するためのプログラム)、及び第2ステッピングモータ67に対する制御データ83(第2ステッピングモータ67の駆動を制御するためのプログラム)が記憶されている。第1ステッピングモータ63に対する制御データ82、及び第2ステッピングモータ67に対する制御データ83は、それぞれ、役物上昇制御データ84,87、役物停止制御データ85,88、役物下降制御データ86,89を含んでいる。
図6(a)に示すように、第1ステッピングモータ63に対する制御データ82のうち、役物上昇制御データ84は、第1ステッピングモータ63を、第1フォトセンサ47が遮蔽板部46を検知しなくなるまで速度200pps(パルス/秒)で5ステップ正転させた後、速度300ppsで10ステップ、速度400ppsで290ステップ正転させ、さらに速度300ppsで10ステップ、速度200ppsで5ステップ正転させるプログラムである。これにより、第1ラック部材44は演出位置まで上昇する。また、役物停止制御データ85は、第1ステッピングモータ63を2000msec(ミリ秒)間、通電状態で停止させるプログラムである。これにより、第1ステッピングモータ63のホールディングトルクが第1ラック部材44に働き、第1ラック部材44は演出位置で保持される。また、役物下降制御データ86は、第1ステッピングモータ63を、速度200ppsで5ステップ逆転させた後、速度300ppsで10ステップ、速度400ppsで290ステップ逆転させ、さらに第1フォトセンサ47が遮蔽板部46を検知するまで速度300ppsで10ステップ逆転させた後、速度200ppsで5ステップ逆転させるプログラムである。これにより、第1ラック部材44は初期位置まで下降する。
また、図6(b)に示すように、第2ステッピングモータ67に対する制御データ83のうち、役物上昇制御データ87は、第2ステッピングモータ67を、第2フォトセンサ59が遮蔽板部58を検知しなくなるまで速度200pps(パルス/秒)で5ステップ逆転させた後、速度300ppsで10ステップ、速度400ppsで290ステップ逆転させ、さらに速度300ppsで10ステップ、速度200ppsで5ステップ逆転させるプログラムである。これにより、第2ラック部材56は演出位置まで上昇する。また、役物停止制御データ88は、第2ステッピングモータ67を、2000msec(ミリ秒)間、通電状態で停止させるプログラムである。これにより、第2ステッピングモータ67のホールディングトルクが第2ラック部材56に働き、第2ラック部材56は演出位置で保持される。また、役物下降制御データ89は、第2ステッピングモータ67を、速度200ppsで5ステップ正転させた後、速度300ppsで10ステップ、速度400ppsで290ステップ正転させ、さらに第2フォトセンサ59が遮蔽板部58を検知するまで速度300ppsで10ステップ正転させた後、速度200ppsで5ステップ正転させるプログラムである。これにより、第2ラック部材56は初期位置まで下降する。
このように第1実施形態のパチンコ遊技機1では、図6に示す制御データを上から下へ順番に実行していくことにより、装飾可動体42に一連の動作(初期位置から演出位置まで上昇して、演出位置で停止し、演出位置から初期位置まで復帰するという一連の動作)を実行させることができるようになっている。すなわち、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67に対する制御データ82,83は、装飾可動体42の動作に応じた複数の制御データ84,85,86,87,88,89から構成され、複数の制御データを構成する各制御データ84,85,86,87,88,89は、順次実行されることにより装飾可動体42が所定の一連の動作をするように互いに関連している。
なお、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、役物上昇制御データ84,87により駆動されるステップ数は、第1ステッピングモータ63、第2ステッピングモータ67ともに320ステップずつとされているが、この320ステップは、装飾可動体42が上下方向に移動できる最大ステップ数に満たない値に設定されている。すなわち、装飾可動体42が動作可能な機構的な限界に達しない範囲で設定されている。
次に、図5に基づいてランプ制御基板24と第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67との接続について詳述する。図5に示すように、第1ステッピングモータ63は、駆動回路96を介してランプ制御基板24に接続されている。駆動回路96には、ランプ制御基板24からの制御信号に基づいて第1ステッピングモータ63への駆動電流を生成するモータドライブIC97が実装されている。駆動回路96と第1ステッピングモータ63とは、ケーブル98により接続されている。なお、第1ステッピングモータ63は、バイファイラ巻き2相HB型のステッピングモータであり、モータの各相は図示の通りである。駆動回路96において、モータドライブIC97とモータのA相へのケーブル98との間には、電圧測定用の抵抗99が実装されている。
そして第1実施形態のパチンコ遊技機1は、電圧測定部100とA/D変換部101を備えており、電圧測定部100は、抵抗99の両端電圧を測定して電流値に直すことにより、モータドライブIC97から第1ステッピングモータ63のA相に対する駆動電流の電流値を測定する。A/D変換部101は、電圧測定部100により測定された電流値をデジタル信号に変換して、ランプ制御基板24にフィードバック(出力)する。ランプ制御基板24にフィードバック(出力)された電流値は、ランプ制御基板24のRAM79に記憶される。
同様に、第2ステッピングモータ67は、駆動回路104を介してランプ制御基板24に接続されている。駆動回路104には、ランプ制御基板24からの制御信号に基づいて第2ステッピングモータ67への駆動電流を生成するモータドライブIC105が実装されている。駆動回路104と第2ステッピングモータ67とは、ケーブル106により接続されている。なお、第2ステッピングモータ67は、バイファイラ巻き2相HB型のステッピングモータであり、モータの各相は図示の通りである。駆動回路104において、モータドライブIC105とモータのA相へのケーブル106との間には、電圧測定用の抵抗107が実装されている。
そして第1実施形態のパチンコ遊技機1は、電圧測定部108とA/D変換部109を備えており、電圧測定部108は、抵抗107の両端電圧を測定して電流値に直すことにより、モータドライブIC105から第2ステッピングモータ67のA相に対する駆動電流の電流値を測定する。A/D変換部109は、電圧測定部108により測定された電流値をデジタル信号に変換して、ランプ制御基板24にフィードバック(出力)する。ランプ制御基板24にフィードバック(出力)された電流値は、ランプ制御基板24のRAM79に記憶される。
このように第1実施形態のパチンコ遊技機1では、電圧測定部100,108、A/D変換部101,109、ランプ制御基板24により、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67に対する通電波形を測定する測定手段が構成されている。なお、この測定手段により測定された電流波形は、後述するように図20,21に示すような波形となる。
(3)遊技状態等の説明
次に、第1実施形態のパチンコ遊技機1の遊技状態等について説明する。第1実施形態のパチンコ遊技機1は、通常遊技状態、時短遊技状態、確変遊技状態、潜確遊技状態の4つの遊技状態と、大当たり遊技、小当たり遊技とを有している。
時短遊技状態とは、通常遊技状態よりも第2始動口51bへ遊技球が入賞し易い状態をいい、通常遊技状態では、普通図柄抽選の当選確率が約1/10、普通図柄変動時間が4秒、第2始動口51bの開放時間が0.15秒、第2始動口51bの開放回数が1回であるのに対して、時短遊技状態では、普通図柄抽選の当選確率が約9/10、普通図柄変動時間が1.5秒、第2始動口51bの開放時間が1.80秒、第2始動口51bの開放回数が3回となっている。
確変遊技状態とは、通常遊技状態よりも大当たりに当選しやすく、かつ第2始動口51bへ遊技球が入賞し易い状態をいい、通常遊技状態では、大当たり当選確率が約1/300であるのに対して、確変遊技状態では、大当たり当選確率が約1/30となっている。また、確変遊技状態では、時短遊技状態と同様、普通図柄抽選の当選確率が約9/10、普通図柄変動時間が1.5秒、第2始動口51bの開放時間が1.80秒、第2始動口51bの開放回数が3回となっている。
潜確遊技状態とは、通常遊技状態よりも大当たりに当選しやすい状態をいい、潜確遊技状態では、確変遊技状態と同様、大当たり当選確率が約1/30となっている。また、潜確遊技状態では、通常遊技状態と同様、普通図柄抽選の当選確率が約1/10、普通図柄変動時間が4秒、第2始動口51bの開放時間が0.15秒、第2始動口51bの開放回数が1回となっている。
そして、初期状態では(即ち、電源が投入されて最初の遊技が開始されるときは)通常遊技状態であり、大当たりが発生すれば、大入賞口71を所定回数開閉する大当たり遊技を経て、その大当たりの種類に応じた遊技状態に遷移する。大当たりの種類には、ほとんど賞球の獲得が望めない短当たりとして、2R(ラウンド)潜確大当たりがあり、多くの賞球を獲得可能な長当たりとして、15R(ラウンド)確変大当たり、15R(ラウンド)通常大当たりがある。また、これら大当たりの他に小当たりがある。なお、ラウンドとは大入賞口71の開放期間を言う。2R潜確大当たりでは、大入賞口71を極短時間2回開放する大当たり遊技を行った後、潜確遊技状態に遷移し、15R確変大当たりでは、大入賞口71を15回開放する大当たり遊技を行った後、確変遊技状態に遷移し、15R通常大当たりでは、大入賞口71を15回開放する大当たり遊技を行った後、時短遊技状態に遷移する。また、小当たりは、見かけ上2R潜確大当たりと変わらない動作をするもので、大入賞口71を極短時間2回開放する小当たり遊技を行うが、遊技状態は遷移しない。なお、時短遊技状態において途中で大当たりが発生することなく100回の特別図柄変動が行われたときも、通常遊技状態に遷移する。
なお、大当たり及び小当たりの抽選は大当たり乱数を用いて行われ、大当たりに当選した場合に当選した大当たりがいずれの種類の大当たりとなるかの抽選は、大当たり図柄乱数を用いて行われる。大当たり乱数は、図7(a)(b)に示すように、0〜299までの範囲で値をとることとされ、通常遊技状態時又は時短遊技状態時では、大当たりに当選する割合が1/300となるよう大当たりに当選する乱数値が定められるとともに、小当たりに当選する割合が3/300となるよう、小当たりに当選する乱数値が定められている。また、大当たり乱数は、確変遊技状態時又は潜確遊技状態時では、大当たりに当選する割合が10/300となるよう、大当たりに当選する乱数値が定められるとともに、小当たりに当選する割合が3/300となるよう、小当たりに当選する乱数値が定められている。大当たり図柄乱数は、図7(c)(d)に示すように、0〜249までの範囲で値をとることとされ、第1始動口51aへの入賞に対しては、15R通常大当たりに当選する割合が100/250となり、15R確変大当たりに当選する割合が75/250となり、2R潜確大当たりに当選する割合が75/250になるよう各大当たりに当選する乱数値が定められ、第2始動口51bへの入賞に対しては、15R通常大当たりに当選する割合が100/250となり、15R確変大当たりに当選する割合が125/250となり、2R潜確大当たりに当選する割合が25/250になるよう各大当たりに当選する乱数値が定められており、第1始動口51aへ入賞したときよりも長当たりに当選する割合が高くなっている。
(4)パチンコ遊技機の動作
次に、図8に基づいてメイン制御基板20の動作について説明し、図9〜15に基づいて演出制御基板22の動作について説明する。さらに、図16〜19に基づいてランプ制御基板24の動作について説明する。まず、メイン制御基板20の動作について説明する。なお、後述する各カウンタやタイマは、各基板のRAMに設けられ、パチンコ遊技機1の電源投入時にゼロクリアされる。
[メイン側タイマ割込処理]メイン制御基板20は、図8に示すメイン側タイマ割込処理を例えば4msecといった短時間毎に繰り返す。まず、メイン制御基板20は、大当たり抽選に用いる大当たり乱数、大当たりの種類を決めるための大当たり図柄乱数、装飾図柄変動演出においてリーチ状態とするか否か決めるためのリーチ乱数、変動パターンを決めるための変動パターン乱数、普通図柄抽選に用いる当たり乱数等を更新する乱数更新処理を行う(ステップS101)。
次に、メイン制御基板20は、始動口SW処理(S102)、ゲートSW処理(S103)、大入賞口SW処理(S104)及び普通入賞口SW処理(S105)を行う。始動口SW処理(S102)は、第1始動口SW54a又は第2始動口SW54bがONしていれば、ONした始動口に対応する保留記憶が4個未満であることを条件に大当たり乱数等の乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得するとともに、始動口カウンタの値に1を加算する処理である。ゲートSW処理(S103)は、ゲートSW80がONしていれば、すでに記憶されている当たり乱数が4個未満であることを条件に当り乱数を取得する処理である。大入賞口SW処理(S104)は、大入賞口SW74がONしていれば、大当たり遊技中又は小当たり遊技中か否かを判定して、大当たり遊技中又は小当たり遊技中であれば、入賞個数カウンタの値に1を加算するとともに、大入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。普通入賞口SW処理(S105)は、普通入賞口SW92がONしていれば、普通入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
次に、メイン制御基板20は、特別図柄処理(S106)、普通図柄処理(S107)、大入賞口処理(S108)、及び、電チュー処理(S109)を行う。特別図柄処理(S106)は、始動口SW処理にて取得した大当たり乱数等の乱数を判定し、その判定結果を報知するための特別図柄変動の開始および停止をする処理である。普通図柄処理(S107)は、ゲートSW処理にて取得した当り乱数を判定し、その判定結果を報知するための普通図柄変動の開始および停止をする処理である。大入賞口処理(S108)は、特別図柄処理の結果、当り遊技に当選していた場合に、所定の開放パターン(ラウンド数、1ラウンド当りの開放時間、1ラウンド当りの規定入賞個数)に従って大入賞口71を開放させる処理である。電チュー処理(S109)は、普通図柄処理の結果、補助遊技に当選していた場合に、所定の開放パターン(開放回数、1回当りの開放時間)に従って電チュー52を開放させる処理である。
次に、メイン制御基板20は、始動入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり3球)、大入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり15球)、及び、普通入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり10球)を払い出すためのコマンドをセットして、それらのカウンタをゼロクリアする賞球処理(S110)を行い、以上の各処理においてセットしたコマンドを払出制御基板21及び演出制御基板22に出力する出力処理(S111)を行う。
以上のメイン制御基板20における処理と並行して、演出制御基板22では図9〜15に示す処理を行う。以下、演出制御基板22の動作について説明する。
[サブ側タイマ割込処理]演出制御基板22は、図9に示すようなサブ側タイマ割込処理を所定の短時間毎に繰り返す。サブ側タイマ割込処理では、後述するコマンド受信処理(S1101)及び演出ボタン処理(S1102)と、コマンド受信処理及び演出ボタン処理でセットしたコマンドを画像制御基板23やランプ制御基板24に送信するコマンド送信処理(S1103)とを行う。コマンド送信処理が実行されると、各種コマンドを受信した画像制御基板23やランプ制御基板24は、各種演出装置(画像表示器4,スピーカ17,枠ランプ18,盤ランプ19,可動役物装置40)を用いて各種演出(図柄変動演出や大当たり演出など)を実行する。
[コマンド受信処理]図10に示すように、コマンド受信処理では、演出制御基板22は、メイン制御基板20から変動開始コマンドを受信していれば後述する演出選択処理を行い(S1301,S1302)、変動停止コマンドを受信していれば後述する変動演出終了中処理を行う(S1303,1304)。そして、演出制御基板22は、オープニングコマンドを受信していれば、後述する当たり演出選択処理を行い(S1305,1306)、エンディングコマンドを受信していれば、エンディングコマンドを解析し、モードフラグを参照してエンディング演出パターンを選択し、エンディング演出開始コマンドをセットするエンディング演出選択処理を行う(S1307,1308)。続いて、演出制御基板22は、後述する客待ちコマンド受信処理を行って(S1309)、コマンド受信処理を終える。
[演出選択処理]図11に示すように、演出選択処理では、演出制御基板22は、メイン制御基板20から受信した変動開始コマンドを解析する(S1401)。変動開始コマンドには、現在の遊技状態を示す情報、大当たり抽選において当選した特別図柄の種類を示す情報、及び、装飾図柄変動演出の変動パターンを示す変動パターン情報が含まれている。次に、演出制御基板22は、演出モードを示すモードフラグを参照する(S1402)。続いて、解析した変動開始コマンドおよび参照したモードフラグに基づいて装飾図柄変動演出の変動パターンを選択する変動演出パターン選択処理を行う(S1403)。そして、演出制御基板22は、装飾図柄変動演出を開始するための変動演出開始コマンドをセットする(S1404)。ここで、演出モードとは、画像表示器4における演出の態様であり、演出モードが異なると、登場するキャラクタや背景が異なる等、画像表示器4に表示される動画が異なり、装飾図柄変動演出も演出モードに応じたものが選択される。
ステップS1404でセットされた変動演出開始コマンドが、コマンド送信処理(図9のステップS1103参照)により画像制御基板23およびランプ制御基板24に送信されると、画像制御基板23は、画像表示器4の表示部4aにおいて装飾図柄変動演出を開始し、ランプ制御基板24は、受信した変動演出開始コマンドが可動役物装置40を動作させる演出を指示している場合には、装飾図柄変動演出に合わせて、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動して可動役物装置40を動作させる。すなわち、ランプ制御基板24は、演出制御基板22から可動役物装置40を動作させる旨のコマンドを受信すると、図6に示す第1ステッピングモータ63に対する制御データ82としての役物上昇制御データ84、役物停止制御データ85、役物下降制御データ86と、第2ステッピングモータ67に対する制御データ83としての役物上昇制御データ87、役物停止制御データ88、役物下降制御データ89に従って、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動制御して、装飾可動体42を初期位置(図2に示す位置)から演出位置(図3に示す位置)まで上昇させたのち、演出位置にて一旦停止させ、その後初期位置まで戻すという一連の動作を実行する。そして、ランプ制御基板24は、第1フォトセンサ47が第1ラック部材44の遮蔽板部46を検知したことに基づいて、第1ステッピングモータ63の回転を停止させるとともに、第2フォトセンサ59が第2ラック部材56の遮蔽板部58を検知したことに基づいて、第2ステッピングモータ67の回転を停止させて、装飾可動体42を初期位置で停止させる。なお、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、可動役物装置40は、後述するように、装飾図柄変動演出中に演出ボタン28(図1参照)が押下操作されたことに基づいて動作したり、演出ボタン28の押下操作に基づくことなく装飾図柄変動演出中の所定タイミングで動作したりするように構成されている。
[変動演出終了中処理]図12に示すように、変動演出終了中処理では、演出制御基板22は、変動停止コマンドを解析し(S1501)、モードフラグを参照する(S1502)。次に、今終了しようとする装飾図柄変動演出が当たり(大当たりまたは小当たり)を報知するものか否かを判定して(S1503)、当たりを報知するものであればモードフラグ変更処理を行う(S1508)。モードフラグ変更処理では、その当たりの種類に応じた演出モードを示すものにモードフラグを変更するとともに、変更後の演出モードが通常モードでない場合には、その演出モードに対応するカウンタの値Mに上限回数をセットする。
一方、演出制御基板22は、今終了しようとする装飾図柄変動演出が当たりを報知するものでなければ(S1503でNO)、モードフラグが0か否かを判定し(S1504)、0であればステップS1509に進む。なお、モードフラグが0とは通常モードであることを示し、初期状態では(即ち、電源が投入されて最初の遊技が開始されるときは)モードフラグは0である。一方、モードフラグが0でなければ、現在の演出モード用のカウンタの値Mを1減少させて(S1505)、その値Mが0にならなければ(S1506でNO)、ステップS1509に進むが、0になれば(S1506でYES)、通常モードに戻すためにモードフラグを0として(S1507)、ステップS1509に進む。ステップS1509では、演出制御基板22は、装飾図柄変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドをセットする。
[当たり演出選択処理]図13に示すように、当たり演出選択処理では、演出制御基板22は、オープニングコマンドを解析して(S1601)、解析したオープニングコマンドに基づいて、当たり演出のパターンを選択する当たり演出パターン選択処理を行う(S1602)。そして、演出制御基板22は、当たり演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドをセットする(S1603)。なお、当たり演出とは、小当たり遊技又は大当たり遊技時に実行される演出をいう。
[客待ちコマンド受信処理]図14に示すように、客待ちコマンド受信処理では、演出制御基板22は、客待ちコマンドを受信したか否かを判定し(S1701)、受信していれば、客待ち演出を実行するまでの時間の計測を開始するとともに計測フラグをONして(S1702、S1703)、ステップS1705に進む。一方、受信していなければ、計測フラグがONされているか否か判定し(S1704)、オンされていなければ、客待ち演出実行までの時間の計測中ではないので処理を終え、オンされていればタイムアップか、すなわち、いま計測している時間が客待ち演出実行までの時間として設定した所定時間に達したか否か判定する(S1705)。そして、タイムアップでなければ、処理を終え、タイムアップであれば、計測フラグをOFFするとともに(S1706)、客待ち演出を開始するための客待ち演出開始コマンドをセットする(S1707)。
[演出ボタン処理]図15に示すように、演出ボタン処理では、演出制御基板22は、演出ボタン検出SW28aからの信号により、演出ボタン28が押下されたか(ONされたか)否かを判定し(S1801)、ONされていなければ処理を終え、ONされていれば装飾図柄変動演出中か否かを判定する(S1802)。そして、装飾図柄変動演出中でなければ処理を終え、装飾図柄変動演出中であれば、その装飾図柄変動演出において演出ボタン28を操作するよう指示がでているか否かを判定する(S1803)。そして、演出ボタン28の操作指示中でなければ処理を終え、演出ボタン28の操作指示中であれば、可動役物装置40を動作させるための可動役物作動コマンドをセットして処理を終える(S1804)。ステップS1804でセットされた可動役物作動コマンドが、コマンド送信処理(図9のステップS1103参照)によりランプ制御基板24に送信されると、ランプ制御基板24は、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動して可動役物装置40を動作させる。
以上のメイン制御基板20及び演出制御基板22における処理と並行して、ランプ制御基板24では図16〜19に示す処理を行う。以下、ランプ制御基板24の動作について説明する。
[電流値測定処理]ランプ制御基板24は、図16に示す電流値測定処理を例えば100μsec(マイクロ秒)といった短時間毎に繰り返す。電流値測定処理では、ランプ制御基板24は、まず、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67が駆動中か否かを判定する(ステップS2001)。駆動中でなければ(S2001でNO)、電流値測定処理を終え、駆動中であれば(S2001でYES)、電圧測定部100が測定した駆動回路96から第1ステッピングモータ63のA相への駆動電流の電流値、及び電圧測定部108が測定した駆動回路104から第2ステッピングモータ67のA相への駆動電流の電流値を、RAM79に格納する(S2002)。
ここで、電圧測定部100により測定された駆動回路96から第1ステッピングモータ63のA相への駆動電流の電流値をプロットした電流波形、及び、電圧測定部108により測定された駆動回路104から第2ステッピングモータ67のA相への駆動電流の電流値をプロットした電流波形を、図20,21に示す。なお、図20,21に示す各グラフでは、横軸の一区分を1msec(ミリ秒)、縦軸の一区分を100mA(ミリアンペア)としている。
図20において、(a)は無負荷運転時の電流波形を、(b)は軽負荷運転時の電流波形を示している。また図21において、(a)は重負荷運転時の電流波形を、(b)は脱調直後の電流波形を示している。図20(a)及び図20(b)からわかるように、軽負荷時の電流波形は、無負荷時の電流波形に比べて、立ち上がり部分の値が大きくなっている。具体的には、無負荷時では、立ち上がり始めてから500μsec(マイクロ秒)後の値は50mA(ミリアンペア)程度と100mAを超えないのに対して、軽負荷時では、立ち上がり始めてから500μsec後の値は120mA程度と100mAを超えている。第1実施形態のパチンコ遊技機1では、これに基づいて100mAを無負荷運転基準値と定め、立ち上がり始めてから500μsec後の値が100mAを超えているか否かで、無負荷運転状態であるか否かを判断することとしている(後述する図17ステップS2107参照)。
また、図20(b)及び図21(a)からわかるように、重負荷時の電流波形は、軽負荷時の電流波形に比べて、立ち上がり部分の値が大きくなっている。
また、図21(b)からわかるように、脱調直後の電流波形は、他の駆動状態の電流波形のようになだらかに立ち上がるのではなく、立ち上がり始めてから一旦所定時間続けて(実施形態では200μsec間)徐々に下がり、その後急上昇する波形となっている。すなわち、脱調直後の波形は、他の駆動状態の波形と異なり、谷部a(図21(b)参照)のある波形となっており、具体的には、150mA程度まで立ち上がった後、120mA程度まで下がり、その後、300mAまで上がる波形となっている。したがって、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、このように1パルスの間に谷部aが観測されるか否かで、脱調状態であるか否かを判断することとしている(後述する図17ステップS2103参照)。
[駆動状態監視処理]ランプ制御基板24は、図17に示す駆動状態監視処理を例えば3.3msec(ミリ秒)といった短時間毎に繰り返す。この割込処理の周期は、図20,21に示す電流波形の周期に合わせて設定されている。駆動状態監視処理では、ランプ制御基板24は、まず、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動中か否かを判定する(ステップS2101)。駆動中でなければ(S2101でNO)、駆動状態監視処理を終え、駆動中であれば(S2101でYES)、ステップS2002でRAM79に格納した電流値を参照して(S2102)、RAM79に格納した電流値に基づいて形成される電流波形に谷部a(図21(b)参照)が観測されるか否かを判定する(S2103)。
谷部aが観測される場合(S2103でYES)、第1ステッピングモータ63又は第2ステッピングモータ67が脱調状態にあるため、脱調フラグをONするとともに(S2104)、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を脱調時制御パターンに切り換えて制御する(S2105)。なお、脱調フラグは、脱調が発生したことを示すフラグである。
ここで、脱調時制御パターンとは、図22に示す制御データに従って第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動する制御パターンである。図22(a)に示すように、脱調時における第1ステッピングモータ63を駆動するための制御データ(プログラム)110は、第1ステッピングモータ63を速度200ppsで305ステップ正転させる役物上昇制御データ112と、第1ステッピングモータ63を2000msec(ミリ秒)間、通電状態で停止させる役物停止制御データ113と、第1ステッピングモータ63を速度200ppsで320ステップ逆転させる役物下降制御データ114とから構成される。脱調発生時には、ランプ制御基板24は、これらの制御データ112,113,114を連続して実行することより、第1ラック部材44を演出位置まで上昇させたのち所定時間保持し、初期位置まで下降させる。
また、図22(b)に示すように、脱調時における第2ステッピングモータ67を駆動するための制御データ(プログラム)111は、第2ステッピングモータ67を速度200ppsで305ステップ正転させる役物上昇制御データ115と、第2ステッピングモータ67を2000msec(ミリ秒)間、通電状態で停止させる役物停止制御データ116と、第2ステッピングモータ67を速度200ppsで320ステップ逆転させる役物下降制御データ117とから構成される。脱調時には、ランプ制御基板24は、これらの制御データ115,116,117を連続して実行することより、第2ラック部材56を演出位置まで上昇させたのち所定時間保持し、初期位置まで下降させる。
第1実施形態のパチンコ遊技機1では、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を400ppsという高速で駆動させるため、脱調が生じる可能性があり、一旦脱調が生じると装飾可動体42を上昇させるにはトルクが足りないため、図23に示すように、装飾可動体42が上昇することができなくなり止まってしまうおそれがあったが、このように第1実施形態のパチンコ遊技機1では、脱調が生じた場合には、脱調時の速度(400pps)よりも遅い速度(200pps)でしか駆動しない脱調時の制御パターンに従って第1ステッピングモータ63および第2ステッピングモータ67を駆動するため、装飾可動体42の上昇中に脱調が生じて図24(a)に示すように装飾可動体42が止まってしまっても、図24(b)に示すように、演出位置まで確実に上昇させ、その後図24(c)に示すように、格納位置まで下降させることができる。
なお、脱調時の制御パターンに従って、第1ステッピングモータ63および第2ステッピングモータ67を駆動した後は、ランプ制御基板24は、脱調フラグをOFFして(S2106)、駆動状態監視処理を終える。
一方、ステップS2103において、谷部a(図21(b)参照)が観測されない場合(S2103でNO)、ランプ制御基板24は、測定した電流波形の1パルスのうち立ち上がりから500μsec(マイクロ秒)後の電流値が、無負荷運転基準値である100mAより小さいか否かを判定する(S2107)。
電流値が無負荷運転基準値よりも小さい場合、第1ステッピングモータ63又は第2ステッピングモータ67が、無負荷運転状態にあるため、後述する継続無負荷運転判定処理を行って(S2108)、駆動状態監視処理を終える。
一方、電流値が無負荷運転基準値より大きい場合は、第1ステッピングモータ63又は第2ステッピングモータ67が、軽負荷運転状態又は重負荷運転状態にあり正常に駆動されていると判断できるので(S2109)、無負荷運転開始フラグがONとなっていないか確認し(S2110)、ONとなっていない場合は(S2110でNO)、駆動状態監視処理を終え、ONとなっている場合は(S2110でYES)、無負荷運転開始フラグをOFFするとともに(S2111)、継続無負荷運転タイマをリセットして(S2112)、駆動状態監視処理を終える。なお、無負荷運転開始フラグは、無負荷運転状態が継続していることを示すフラグであり、後述する図18のステップS2202でセットするものである。また、継続無負荷運転タイマは、無負荷運転状態が継続している時間を計測するためのタイマであり、後述する図18のステップS2203でセットするものである。
[継続無負荷運転判定処理]図18に示す継続無負荷運転判定処理では、ランプ制御基板24は、まず、無負荷運転開始フラグがONとなっているか確認し(S2201)、ONとなっている場合は(S2201でYES)、ステップS2204に進み、無負荷運転開始フラグがONとなっていない場合は(S2201でNO)、無負荷運転開始フラグをセットするとともに(S2202)、継続無負荷運転タイマをセットして(S2203)、ステップS2204に進む。
ステップS2204では、ランプ制御基板24は、無負荷運転状態と判断されてから所定時間経過したか否かを判定する。無負荷運転状態は、止まっている装飾可動体42が動き始めるとき、又は動いている装飾可動体42が止まるときに観測される。よって、ステップS2204の所定時間は、止まっている装飾可動体42が動き始めるときに継続して無負荷運転状態となる時間、又は、動いている装飾可動体42が止まるときに継続して無負荷運転状態となる時間のうちの長いほうよりも長い時間に設定されている。実施形態では、止まっている装飾可動体42が動き始めるときに継続して無負荷運転状態となる時間は、98msec(ミリ秒)、動いている装飾可動体42が止まるときに継続して無負荷運転状態となる時間は、94msec、であるため、所定時間は、98msecより長い100msecに設定されている。
ステップS2204において、所定時間が経過していない場合は(S2204でNO)、継続無負荷運転判定処理を終え、所定時間が経過している場合は(S2204でYES)、無負荷運転状態が所定時間以上継続しており異常な状態であると認められるため、無負荷運転開始フラグをOFFして(S2205)、継続無負荷運転タイマをリセットするとともに(S2206)、継続無負荷運転フラグをONして(S2207)、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を継続無負荷運転時の制御パターンに切り換えて制御する(S2208)。なお、継続無負荷運転フラグは、継続無負荷運転状態であることを示すフラグである。
ここで、継続無負荷運転時制御パターンとは、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を停止させる制御パターンである。無負荷運転状態が所定時間以上継続している場合には、駆動機構(例えば、駆動ギア64,68、中間ギア62,64、第1ラック部材44及び第2ラック部材56など)が破損している可能性があり、第1ステッピングモータ63又は第2ステッピングモータ67の動力が装飾可動体42に伝達されていないため、第1ステッピングモータ63又は第2ステッピングモータ67が発熱し、この発熱に起因して遊技機が発火してしまうことがあるが、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、上記のように無負荷運転状態が所定時間以上継続している場合には、継続無負荷運転時の制御パターンに従って第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を停止させるため、無負荷運転が継続されてしまうことによる発熱、やこの発熱に起因する遊技機の発火を防止することができる。
なお、継続無負荷運転時の制御パターンに従って、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を停止させた後は、ランプ制御基板24は、継続無負荷運転フラグをOFFして(S2209)、継続無負荷運転判定処理を終える。
[原点センサ故障判定処理]また、ランプ制御基板24は、図16に示す電流値測定処理、及び図17に示す駆動状態監視処理とともに、図19に示す原点センサ故障判定処理を例えば4msecといった短時間毎に繰り返す。原点センサ故障判定処理では、ランプ制御基板24は、まず、原点センサがONか否か(すなわち、フォトセンサ47,59が遮蔽板部46,58を検知しているか否か)を判定する(S2301)。原点センサ(フォトセンサ47,59)がONであれば(S2301でYES)、原点センサ非作動フラグがONか否かを判定し(S2302)、原点センサ非作動フラグがOFFであれば(S2302でNO)、原点センサ故障判定処理を終え、原点センサ非作動フラグがONであれば(S2302でYES)、原点センサ非作動フラグをOFFするとともに(S2303)、原点センサ非作動タイマをリセットして(S2304)、原点センサ故障判定処理を終える。なお、原点センサ非作動フラグは、原点センサ(フォトセンサ47,59)がOFF状態であること、すなわち、フォトセンサ47,59が遮蔽板部46,58を検知していないことを示すフラグであり、後述するステップS2306でセットされるものである。また、原点センサ非作動タイマは、原点センサ(フォトセンサ47,59)のOFF状態が継続している時間を計測するためのタイマであり、後述するステップS2307でセットされるものである。
一方、ステップS2301において原点センサ(フォトセンサ47,59)がOFFであれば(S2301でNO)、原点センサ非作動フラグがONか否かを判定し(S2305)、原点センサ非作動フラグがONであれば(S2305でYES)、ステップS2308に進み、原点センサ非作動フラグがOFFであれば(S2305でNO)、原点センサ非作動フラグをセットするとともに(S2306)、原点センサ非作動タイマをセットして(S2307)、ステップS2308に進む。
ステップS2308では、ランプ制御基板24は、原点センサ(フォトセンサ47,59)がOFF状態となってから所定時間経過したか否かを判定する。ここで、所定時間は、装飾可動体42が初期位置から上昇して再び初期位置へ戻ってくるまでの時間に若干の猶予時間を加えた時間に設定されている。実施形態では、装飾可動体42が初期位置から上昇して再び初期位置へ戻ってくるまでの時間は、4秒弱であるため(図6参照)、これに猶予時間を加えた4秒を所定時間としている。
ステップS2308において、所定時間経過していない場合は(S2308でNO)、原点センサ故障判定処理を終え、所定時間が経過している場合は(S2308でYES)、さらに、脱調フラグがONか否かを判定するとともに(S2309)、継続無負荷運転フラグがONか否かを判定する(S2310)。所定時間経過していても脱調フラグがONされている場合(S2309でYES)や継続無負荷運転フラグが0Nされている場合(S2310でYES)は、原点センサ(フォトセンサ47,59)の故障ではないので、原点センサ故障判定処理を終える。
一方、所定時間が経過しており(S2308でYES)、かつ、脱調フラグ及び継続無負荷運転フラグがOFFである場合(S2309でNO,S2310でNO)は、原点センサ(フォトセンサ47,59)の故障であると判断できるので、原点センサ非作動フラグをOFFするとともに(S2311)、原点センサ非作動タイマをリセットしてから(S2312)、装飾可動体42を確実に初期位置まで復帰させる処理を行う(S2313)。具体的には、第1ステッピングモータ63を速度200ppsで320ステップ逆転させるとともに、第2ステッピングモータ67を速度200ppsで320ステップ正転させる。装飾可動体42を初期位置まで復帰させることとしているのは、原点センサ(フォトセンサ47,59)の故障が判明した時点では、装飾可動体42がどの位置にあるのか不明だからである。その後、ランプ制御基板24は、原点センサ故障時制御パターンに切り換えて、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を制御することとして(S2314)、原点センサ故障判定処理を終える。なお第1実施形態のパチンコ遊技機1では、一旦、原点センサ故障時制御パターンに切り換えた後は、原点センサ故障判定処理を行う必要がないので、この割込処理をマスクして以後実行しないこととしている。
ここで、原点センサ故障時制御パターン(特別の制御パターンに相当する)について説明する。原点センサ故障時制御パターンは、図25に示す制御データに従って第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動する制御パターンである。図25に示す制御データは、図6に示す制御データ(通常時の制御データ)と比べると、脱調のおそれのある高速(実施形態では400pp)での駆動をやめ、脱調することなく確実に回転できる速度(実施形態では200pps)でのみ第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動させるものとなっている。
具体的には、原点センサ故障時における第1ステッピングモータ63を駆動するための制御データ(プログラム)120は、図25(a)に示すように、第1ステッピングモータ63を速度200pps(パルス/秒)で320ステップ正転させる役物上昇制御データ122と、第1ステッピングモータ63を2000msec(ミリ秒)間、通電状態で停止させる役物停止制御データ123と、第1ステッピングモータ63を速度200ppsで320ステップ逆転させる役物下降制御データ124とから構成される。
また、原点センサ故障時における第2ステッピングモータ67を駆動するための制御データ(プログラム)121は、図25(b)に示すように、第2ステッピングモータ67を速度200pps(パルス/秒)で320ステップ逆転させる役物上昇制御データ125と、第2ステッピングモータ67を2000msec(ミリ秒)間、通電状態で停止させる役物停止制御データ126と、第2ステッピングモータ67を速度200ppsで320ステップ正転させる役物下降制御データ127とから構成される。
これらの制御データ122,123,124,125,126,127が実行されると、第1ラック部材44、第2ラック部材56、及び装飾可動体42は、演出位置まで上昇した後、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67のホールディングトルクにより保持され、その後、初期位置まで下降することとなる。
このように第1実施形態のパチンコ遊技機1では、原点センサ故障時には、原点センサ(フォトセンサ47,59)を利用しない制御、すなわち、脱調などのおそれがなく確実に所定ステップ駆動できる速度でのみ第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動する制御に切り換えることとしているため、原点センサ(フォトセンサ47,59)が故障したからといってパチンコ遊技機1を直ちに遊技停止にする必要がなく、その日の営業時間中は、パチンコ遊技機1を稼働させておくことができる。なおこの場合、翌日の営業開始前などにおいて、電源投入時に行われるリトライ処理(装飾可動体42を初期位置に復帰させる処理)にて、原点センサ(フォトセンサ47,59)の故障が発覚したときに、原点センサ(フォトセンサ47,59)を修理等すればよい。
(5)実施形態の効果
以上説明したように、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、装飾可動体42と、装飾可動体42の駆動源たる第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67と、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を制御する駆動制御手段(ランプ制御基板24、駆動回路96、駆動回路104により構成される)と、駆動制御手段から第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67への通電波形を測定する測定手段(電圧測定部100,108、A/D変換部101,109、ランプ制御基板24により構成される)と、測定手段により測定された通電波形情報に基づいて、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動状態を判定する判定手段(ランプ制御基板24により構成される)と、を備え、駆動制御手段は、判定手段による判定結果に応じて第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を制御する。
第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67への通電波形は、無負荷運転時、負荷運転時、脱調時で異なるところ(図20,21参照)、第1実施形態のパチンコ遊技機1によれば、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67への通電波形を監視しているので、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動状態を把握できる。よって、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動状態に応じて最適な駆動制御を行うことが可能となる。
特に、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、判定手段(ランプ制御基板24により構成される)により第1ステッピングモータ63又は第2ステッピングモータ67が脱調したと判定されたとき、駆動制御手段(ランプ制御基板24、駆動回路96、駆動回路104により構成される)は、通常の制御パターン(図6参照)から、脱調時の速度以上の速度で第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動させない特別の制御パターン(図22参照)に切り換えて第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動する。
したがって、第1実施形態のパチンコ遊技機1によれば、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67への通電波形を監視しているので、脱調が生じたことを即座に発見できるとともに、脱調が生じた場合には、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を、通常の制御パターン(図6参照)から、特別の制御パターン(図22参照、トルクの大きな低速でのみ駆動させる制御パターン)に切り換えて制御するので、脱調による不具合を解消することができる(図24参照)。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、判定手段(ランプ制御基板24により構成される)により第1ステッピングモータ63又は第2ステッピングモータ67が所定時間以上継続して無負荷運転していると判定されたとき、駆動制御手段(ランプ制御基板24、駆動回路96、駆動回路104により構成される)は、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を停止させる。
したがって、第1実施形態のパチンコ遊技機1によれば、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67への通電波形を監視しているので、無負荷運転が所定時間以上継続していることを即座に発見することができ、このような場合には、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を停止するので、無負荷運転が長時間続くことによる発火などの異常の発生を抑制することができる。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、装飾可動体42の位置を検知する検知手段(フォトセンサ47,59)を備え、判定手段(ランプ制御基板24により構成される)により第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67が正常に駆動していると判定されている場合に、検知手段(フォトセンサ47,59)が所定時間以上作動しないときは、駆動制御手段(ランプ制御基板24、駆動回路96、駆動回路104により構成される)は、検知手段(フォトセンサ47,59)を利用する通常の制御パターン(図6参照)から検知手段(フォトセンサ47,59)を利用しない特別の制御パターン(図25参照)に切り換えて第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67を駆動する。
第1実施形態のパチンコ遊技機1によれば、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67への通電波形を監視しているので、測定した波形が正常な駆動を示しているにもかかわらず、検知手段(フォトセンサ47,59)が所定時間以上作動しないときは、検知手段(フォトセンサ47,59)の故障と判断できる。そしてこのような場合には、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動を、通常の制御パターン(図6参照、低速から加速させて高速で駆動し、フォトセンサ47,59からの信号に基づいて駆動を停止させる制御パターン)から、特別の制御パターン(図25参照、フォトセンサ47,59を利用せず、脱調のおそれのない低速度のみで駆動させる制御パターン)に切り換えて制御するので、検知手段(フォトセンサ47,59)が故障しているからといって遊技を停止させる必要がなく、その日の稼働時間中、パチンコ遊技機1を稼働し続けることができる。
2.第2実施形態
第1実施形態のパチンコ遊技機1では、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動状態の判定は、測定手段(電圧測定部100,108、A/D変換部101,109、ランプ制御基板24により構成される)により測定された駆動電流の波形の特徴を参照することにより行ったが(図17ステップS2103,S2107参照)、測定手段により測定された駆動電流の波形を、正常駆動時の通電波形情報と比較することにより行うよう構成してもよい。
この場合、図26(a)に示すような正常駆動時の通電波形の情報を、予めランプ制御基板24のROM81に格納しておく。そして、駆動状態監視処理として、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動中、ランプ制御基板24が、測定手段(電圧測定部100,108、A/D変換部101,109、ランプ制御基板24により構成される)により測定された電流値に基づく通電波形と、ROM81に記憶している正常駆動時の通電波形とを比較して、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動状態を逐次判定していくよう構成する。
このように構成すれば、例えば、図26(a)に示すような通電波形が測定されている場合には、正常駆動時の通電波形と比較することにより、脱調を検出することができ、図26(b)に示すような通電波形が測定されている場合には、正常駆動時の通電波形と比較することにより、所定時間以上継続する無負荷運転を検出することができ、図26(c)に示すような通電波形が測定されている場合には、正常駆動時の通電波形と比較することにより、正常に駆動されていると判断することができる。
以上説明したように、第2実施形態のパチンコ遊技機は、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67が正常に駆動されているときの駆動制御手段(ランプ制御基板24、駆動回路96、駆動回路104により構成される)から第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67への通電波形情報が記憶される記憶手段(ランプ制御基板24のROM81)を備え、判定手段(ランプ制御基板24により構成される)は、記憶手段に記憶された通電波形情報と測定手段により測定された通電波形情報とを比較することにより、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動状態を判定するよう構成されている。
したがって、第2実施形態のパチンコ遊技機では、測定手段により測定された通電波形情報を、正常駆動時の通電波形情報と比較するため、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動に異常(脱調や所定時間以上継続する無負荷運転)が発生したことや、第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67が正常に駆動していることを、確実に検出することができる。
なお、第2実施形態のパチンコ遊技機では、正常駆動時の電流波形情報を予めROM81内の所定記憶領域に記憶しているが、正常駆動時の電流波形情報は、電源投入時の初回駆動時の値から定めたり、電源投入後から数回分をサンプルとして採取した平均値をとって、その平均値をもって定めたりしてもよい。この場合、正常駆動時の電流波形情報は、RAM79に記憶されることとなり、RAM79が、記憶手段を構成することとなる。
3.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、第1実施形態のパチンコ遊技機1と同様の構成については、第1実施形態のパチンコ遊技機1と同様の符号を付して説明を省略する。
第1実施形態のパチンコ遊技機1では、1つの装飾可動体42を2つの第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67で駆動させる構成としたが、1つの装飾可動体42を1つのステッピングモータを用いて駆動させる構成としてもよい。この場合も、ランプ制御基板24が、図16〜19に示す制御を実行することで、ステッピングモータの駆動状態に適した最適な駆動制御を実行することができる。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、脱調時の駆動制御パターンとして、200ppsという低速でステッピングモータを駆動することにより、装飾可動体42を上昇させ、停止させ、下降させるものを採用したが(図22参照)、図27に示すように、装飾可動体42を下降させるだけの処理を行うよう構成してもよい。ここで、図27(a)に示す第1ステッピングモータ63に対する制御データ130は、第1ステッピングモータ63を駆動速度200ppsで305ステップ逆転させる役物下降制御データ132から構成され、図27(b)に示す第2ステッピングモータ67に対する制御データ131は、第2ステッピングモータ67を駆動速度200ppsで305ステップ正転させる役物下降制御データ133から構成されている。第1ステッピングモータ63及び第2ステッピングモータ67の駆動ステップ数を305ステップとしているのは、装飾可動体42を、脱調の生じるおそれのある速度(400pps)で駆動されている位置から、初期位置まで確実に戻すためである。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、無負荷運転基準値を予め100mAと設定してROM81内の所定記憶領域に記憶しているが、無負荷運転基準値は、電源投入時の初回駆動時の値から定めたり、電源投入後から数回分をサンプルとして採取した平均値をとって、その平均値をもって定めたりしてもよい。この場合、無負荷基準値は、RAM79に記憶されることとなる。
また、実施形態では、遊技機としてパチンコ遊技機を例に挙げて説明したが、スロットマシンなどの他の遊技機において、ステッピングモータを用いて可動体を動作させる場合の制御として、実施形態で説明した制御を用いてもよい。この場合、例えば、スロットマシンに搭載された演出制御基板に、図16〜19に示す制御を実行させる。
1…パチンコ遊技機
24…ランプ制御基板(駆動制御手段、測定手段、判定手段)
42…装飾可動体
47…第1フォトセンサ(検知手段)
59…第2フォトセンサ(検知手段)
63…第1ステッピングモータ
67…第2ステッピングモータ
79…RAM(記憶手段)
81…ROM(記憶手段)
96…駆動回路(駆動制御手段)
100…電圧測定部(測定手段)
101…A/D変換部(測定手段)
104…駆動回路(駆動制御手段)
108…電圧測定部(測定手段)
109…A/D変換部(測定手段)

Claims (2)

  1. 可動体と、
    前記可動体の駆動源たるステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの駆動を制御する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段から前記ステッピングモータへの通電波形を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された通電波形情報に基づいて前記ステッピングモータの駆動状態を判定する判定手段と、
    前記可動体の位置を検知する検知手段と、を備え、
    前記判定手段により前記ステッピングモータが正常に駆動していると判定されている場合に、前記検知手段が所定時間以上作動しないときは、前記駆動制御手段は、前記検知手段を利用する通常の制御パターンから前記検知手段を利用しない特別の制御パターンに切り換えて前記ステッピングモータを駆動することを特徴とする遊技機。
  2. 前記ステッピングモータが正常に駆動されているときの前記駆動制御手段から前記ステッピングモータへの通電波形情報が記憶される記憶手段を備え、
    前記判定手段は、前記記憶手段に記憶された前記通電波形情報と前記測定手段により測定された通電波形情報とを比較することにより、前記ステッピングモータの駆動状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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