JP5128422B2 - ガラス条の反り測定方法およびガラス条の製造方法 - Google Patents

ガラス条の反り測定方法およびガラス条の製造方法 Download PDF

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本発明は、母材ガラス板を加熱延伸して形成したガラス条の反りの測定方法およびガラス条の製造方法に関するものである。
従来から、半導体素子の基板、電界効果型のフラットパネルディスプレイに用いるスペーサ、あるいは磁気ディスク基板等に使用されるようなガラス板には、主表面の平坦度が高く、表面粗さが小さいことが要求されている。
そこで、所定の厚さを有し表面粗さが小さい母材ガラス板を加熱して軟化させ、所望の厚さになるように長手方向に延伸するという加熱延伸法を用いて、所望の平坦度と表面粗さを有するガラス条を製造する方法が開示されている(特許文献1、2参照)。この加熱延伸法を用いれば、きわめて薄いガラス条を製造できるため、その後の研磨工程や研磨時間を簡略化することができる。
特開平11−199255号公報 特開2004−67393号公報
しかしながら、従来の加熱延伸方法を用いて製造したガラス条には、その長手方向に垂直な幅方向において反りが発生するという問題がある。
図18、19は、ガラス条の幅方向の反りについて説明する説明図である。図18に示すように、凸状に反っているガラス条83については、その反りS2は、ガラス条83を必要な面積の基板として切り取った後、それ全体を水平面上に置いた時、ガラス条83の幅方向の断面において任意の所定長さWだけ離れた二点間でのガラス条83の表面83aと裏面83bとの中線として規定される厚さ方向の中心線83cを測定し、ガラス条の幅方向の中央で中心線83cと接する接線と直交する方向における中心線83cの最高点と最低点の差で表される。一方、図19に示すように、S字状に反っているガラス条93については、その反りS3は、ガラス条93を必要な面積の基板として切り取った後、それ全体を水平面上に置いた時、任意の所定長さWだけ離れた二点間でのガラス条93の表面93aと裏面93bとの中線として規定される厚さ方向の中心線93cを測定し、ガラス条の幅方向の中央で中心線93cと接する接線と直交する方向における中心線93cの最高点と最低点の差で表される。
一般に、ガラス条の反りを研磨によって解消することは困難である。その理由は、ガラス条の厚さが薄い場合、このガラス条を研磨するために市販の両面研磨機の上下の研磨定盤によって挟んだ場合に、研磨定盤の圧力によってガラス条が変形して平坦になってしまうためである。このように変形して平坦になった状態のガラス条は、研磨により反りを減少させるのが困難であり、研磨定盤の圧力から開放すると再び反ってしまう。したがって、研磨によって反りを解消するには、ガラス条の研磨量を大幅に増やす必要があり、上述した加熱延伸法を用いる利点を損ねることとなる。これを解消するには、当初より反りの少ないガラス条を製造することが好ましい。したがって、母材ガラス板を加熱延伸しながらガラス条の反りを測定し、その測定結果を加熱延伸工程に直ちに反映できるようなガラス条の反りの測定方法が強く望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、母材ガラス板を加熱延伸しながらガラス条の反りを測定できるガラス条の反りの測定方法およびこれを用いたガラス条の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガラス条の反りの測定方法は、加熱延伸装置を用いて母材ガラス板を加熱延伸しながら、該延伸して形成したガラス条の幅方向の中心および両端部近傍を含む少なくとも3点において該ガラス条の表面および裏面の相対位置を検出し、該検出した相対位置に基づいて前記ガラス条の反りを測定することを特徴とする。
また、本発明に係るガラス条の反りの測定方法は、上記の発明において、前記ガラス条に向かってレーザ光を照射し、該ガラス条の表面および裏面からの前記レーザ光の反射光を測定することによって、前記相対位置を検出することを特徴とする。
また、本発明に係るガラス条の反りの測定方法は、上記の発明において、前記ガラス条の表面側または裏面側から前記レーザ光を照射し、該ガラス条の表面反射光および裏面反射光を測定することを特徴とする。
また、本発明に係るガラス条の反りの測定方法は、上記の発明において、前記ガラス条の表面側および裏面側のそれぞれから前記レーザ光を照射し、該表面および該裏面のそれぞれの表面反射光を測定することを特徴とする。
また、本発明に係るガラス条の製造方法は、加熱延伸装置を用いて母材ガラス板を加熱延伸してガラス条を製造するガラス条の製造方法であって、上記発明のいずれか一つに係る測定方法を用いて前記ガラス条の反りを測定し、該測定した反りを補正するように前記加熱延伸装置を制御することを特徴とする。
また、本発明に係るガラス条の製造方法は、上記の発明において、前記ガラス条が歪点よりも高く軟化点よりも低い温度を有する部分において該ガラス条の表面側と裏面側との温度差を前記測定した反りに応じて制御することを特徴とする。
また、本発明に係るガラス条の製造方法は、上記の発明において、前記ガラス条の部分において表面側と裏面側とを流通するガスの流量の差を制御することにより、前記ガラス条の表面側と裏面側との温度差を制御することを特徴とする。
また、本発明に係るガラス条の製造方法は、上記の発明において、前記母材ガラス板の表面と該表面に対向配置した加熱手段との距離と、該母材ガラス板の裏面と該裏面に対向配置した加熱手段との距離との差を制御することにより、前記ガラス条の表面側と裏面側との温度差を制御することを特徴とする。
また、本発明に係るガラス条の製造方法は、上記の発明において、前記測定した反りに応じて前記母材ガラス板を幅方向の中心を軸として回転させることを特徴とする。
本発明によれば、母材ガラス板を加熱延伸しながらにガラス条の反りを測定できるという効果を奏する。
以下に、図面を参照して本発明に係るガラス条の反りの測定方法およびこれを用いたガラス条の製造方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るガラス条の製造方法に用いる加熱延伸装置の模式図である。図1に示すように、この加熱延伸装置100は、加熱炉1と、母材送り機構2と、反り測定装置3と、引き取り機構4a、4bと、カッター5と、制御器6とを備えている。
加熱炉1は、母材ガラス板71を加熱延伸するための電気抵抗炉である。また、母材送り機構2は、加熱炉1の上方に設けられており、加熱炉1内に母材ガラス板71を送り込むものである。また、引き取り機構4a、4bは、加熱炉1の下方に設けられており、母材ガラス板71を加熱延伸して形成されたガラス条72を引き取るものである。また、反り測定装置3は、加熱炉1の下部に設けられており、引き取られるガラス条72の反りを測定する。また、カッター5は、引き取り機構4a、4bの後に設けられ、ガラス条72の表面に溝を形刻して、所定の長さに切断し、ガラス条73とする。また、制御器6は、加熱炉1、母材送り機構2、反り測定装置3、および引き取り機構4a、4bに接続しており、これを制御する。
つぎに、この加熱延伸装置100を用いて母材ガラス板71を加熱延伸する方法について概略的に説明する。はじめに、加熱炉1の各ヒータに通電し、炉内の最高温度を母材ガラス板71の軟化点以上の所定温度に調整する。つぎに、母材送り機構2が、母材ガラス板71を、その長手方向を下方に向けて加熱炉1内に送り込む。加熱炉1に送り込まれた母材ガラス板71は軟化点以上の温度に加熱され、引き取り機構4a、4bにより張力がかけられることにより、その幅が収縮するとともに所望の厚さに延伸されてガラス条72が形成される。その後、引き取り機構4a、4bが形成されたガラス条72を引き取り、カッター5がガラス条72の表面に溝を形刻して、所定の長さに切断することによって、所定の長さのガラス条73が形成される。なお、母材ガラス板71は幅300〜800mm、厚さ1〜10mm程度であって、ガラス条72、73は幅50〜100mm、厚さ0.1〜1mm程度である。
この加熱延伸装置100においては、加熱炉1が母材ガラス板71を加熱延伸中に、反り測定装置3が延伸されたガラス条72の反りを測定することができる。そして、制御器6が反り測定装置3の測定した測定値に基づいて、反りを補正するように加熱延伸装置100を制御することによって、反りの少ないガラス条72、73を製造できる。
以下、各構成要件について具体的に説明した後、反り測定装置3によるガラス条72の反りの測定方法と反りの少ないガラス条72、73の製造方法について具体的に説明する。
はじめに、加熱炉1について説明する。加熱炉1は、母材ガラス板71を加熱延伸するための電気抵抗炉であり、加熱部と徐冷部とを備える。図2は、図1に示す加熱炉1の加熱部11の水平断面図である。また、図3は、図1に示す加熱炉1の加熱部11の正面図である。また、図4は、図1に示す加熱炉1の側断面図である。
図2〜4に示すように、加熱炉1は、加熱部11と徐冷部12とを備えている。加熱部11は、炉体11a内に、母材ガラス板71が通過する炉心管11bが配置され、さらに炉心管11bの外側に複数のヒータ11c〜11hが設置された構造を有している。なお、ヒータ11c〜11eは母材ガラス板71の表面71a側に設置され、ヒータ11f〜11hは母材ガラス板71の裏面71b側に設置されている。ヒータ11c〜11hとしては、例えばカーボン抵抗発熱体を用いる。
また、徐冷部12は、加熱部11の下部に位置し、炉体12a内に、加熱延伸して形成されたガラス条72が通過する炉心管12bが配置された構造を有している。炉体12a、炉心管12bの内径は、それぞれ炉体11a、炉心管11bの内径よりも小さくなっている。また、炉心管11bは、炉心管内横断面積が下方に向かって狭くなるような形状をしている。また、シャッター12iが炉心管12bの下方に設置されており、ガラス条72の周囲の空間の面積(クリアランス)がより狭くなるように調整されている。
また、徐冷部12は、その下端部近傍に、ヒータ11c〜11e側に設置された表側ガス導入口13aと、ヒータ11f〜11h側に設置された裏側ガス導入口13bとを備えている。表側ガス導入口13aと裏側ガス導入口13bとは、炉心管11b、12b内に、Arガスなどの不活性ガスからなり、主に炉心管11b、12b内を層流として流れる層流ガスを導入し、上方に向かって吹き出すように形成されている。また、表側ガス導入口13aと裏側ガス導入口13bとには、それぞれMFC(マスフローコントローラ)等のガス流量制御器14a、14bが接続している。
一方、シャッター12iにも、ヒータ11c〜11e側に設置された表側シールガス導入口13cと、ヒータ11f〜11h側に設置された裏側シールガス導入口13dとを備えている。表側シールガス導入口13cと裏側シールガス導入口13dとは、炉心管11b、12b内に、Arガスなどの不活性ガスからなり、主にガラス条72の出口孔からの外気の流入を防止するシールガスを導入し、下方に向かって吹き出すように形成されている。また、表側シールガス導入口13cと裏側シールガス導入口13dとには、それぞれガス流量制御器14c、14dが接続している。
つぎに、母材送り機構2について説明する。図5、6は、図1に示す母材送り機構2の動作について説明する説明図である。図5に示すように、この母材送り機構2は、垂直方向に昇降するように構成された把持チャック21、22を備えており、これらの把持チャック21、22は母材ガラス板71の両側をそれぞれ把持しながら下降し、加熱炉1の上方から加熱炉1内に母材ガラス板71を送り込むように動作する。また、図6に示すように、把持チャック21、22は、母材ガラス板71を把持して昇降しながら、母材ガラス板71をその厚さ方向および幅方向に平行移動し、さらに母材ガラス板71をその幅方向の中心を軸として回転するようにも構成されている。また、母材ガラス板71の幅に合わせて把持チャック21、22間の距離を調整可能となっている。
つぎに、反り測定装置3について説明する。図7、図8は、図1に示す反り測定装置3を上方から見た配置構成図である。図7に示すように、この反り測定装置3は、レーザ位置検出器31a〜31c、32a、32bを備える。レーザ位置検出器31a〜31cは、反り測定装置3を通過するガラス条72の表面72a側に配置されている。これらのレーザ位置検出器31b、31a、31cは、ほぼ同一水平面上に配置されている。また、レーザ位置検出器31b、31cは、それぞれガラス条72の幅方向の端部近傍に配置されており、レーザ位置検出器31aはガラス条72の幅方向の中心に配置されている。なお、このようにレーザ位置検出器31a〜31cをガラス条72の片方側に並べて配置することによって、ガラス条72の屈折率や温度の補正が容易となり、より正確にガラス状の反りを測定できる。また、ガラス条の幅が狭く、レーザ位置検出器31a〜31cを並べて配置することができない場合は、レーザ位置検出器31a〜31cの高さ位置を変えて配置すればよく、たとえば、レーザ位置検出器31aをレーザ位置検出器31b、31cよりも高い位置に配置する。
また、レーザ位置検出器32aは、投光器32aaと受光器32abとを備え、投光器32aaと受光器32abとが、ガラス条72の幅方向の一方の端部近傍を挟んで対向配置されている。また、レーザ位置検出器32bは、投光器32baと受光器32bbとを備え、投光器32baと受光器32bbとが、ガラス条72の幅方向の他方の端部近傍を挟んで対向配置されている。なお、これらのレーザ位置検出器32a、32bの位置は固定されており、レーザ位置検出器31a〜31cよりも上に設置されている。
また、レーザ位置検出器31a〜31cは、これらの相対位置関係を維持した状態でその全体がガラス条72の幅方向の左右に移動できるように構成されている。
つぎに、図7に示す反り測定装置3によるガラス条72の反り測定方法について説明する。なお、製造中のガラス条72は、図18、図19に示すように水平面上に置くことができないため、図2に示す加熱炉1の中心線を鉛直方向に伸ばしたパスラインPLを基準面として、反りの測定を行う。
図8、9は、図7に示す反り測定装置3によるガラス条72の反り測定方法を説明する図である。はじめに、レーザ位置検出器32a、32bが、投光器32aa、32baから所定の幅のレーザシート光L1、L2を出力し、受光器32ab、32bbがそれぞれレーザシート光L1、L2を受光する。ここで、図8に示すように、レーザシート光L1、L2の一部はガラス条72の端部によって遮られるため、ガラス条72の端部の位置に応じて減衰した状態で受光器32ab、32bbに入力する。したがって、レーザ位置検出器32a、32bは、受光器32ab、32bbが受光するレーザシート光L1、L2の光量の減衰量に基づいてガラス条72の両端部の位置及び幅を測定することができる。そして、制御器6は、レーザ位置検出器32a、32bの測定結果に基づいて、レーザ位置検出器31a〜31cとガラス条72との幅方向の相対位置を算出し、レーザ位置検出器31aがガラス条72の幅方向の中心になるようにレーザ位置検出器31a〜31cを移動させる。
一方、レーザ位置検出器31aは、ガラス条72に向かってパルス状のレーザ光L3を出力する。そして、レーザ位置検出器31aはレーザ光L3がガラス条72の表面72aによって表面反射した光および裏面72bによって裏面反射した光を受光し、ガラス条72の幅方向の中心における表面72aと裏面72bとの相対位置を検出する。相対位置の検出方法としては、共焦点測定方式、三角測距方式などを用いることができる。それぞれの方式を用いたセンサーとしてはたとえば、キーエンス社製のLT−9000シリーズとLK−Gシリーズが使用できる。なお、ここで表面反射とは、空間からガラス条72に向かって進行する光の空間とガラス条72との界面における反射を意味し、裏面反射とは、ガラス条72内を進行する光のガラス条72と空間との界面における反射を意味する。同様に、レーザ位置検出器31b、31cも、ガラス条72に向かってパルス状のレーザ光を出力して反射光を受光することによって、ガラス条72の両端部近傍における表面72aと裏面72bとの相対位置を検出する。
このとき、レーザ位置検出器31a〜31cの測定値は測定すべきガラスの屈折率によって変化してしまうため、事前に肉厚分布の既知な金属またはガラスの治具と、延伸しようとするガラスと同じ材質のガラス板とを用いてレーザ位置検出器31a〜31cの測定値の校正を行っておく。
つぎに、図9に示すように、制御器6は、ガラス条72の厚さ方向の座標軸に対して、レーザ位置検出器31aが検出した表面72aの相対位置Faの座標と、裏面72bの相対位置Baの座標とから、その中点Maの座標を算出する。同様に、制御器6は、レーザ位置検出器31b、31cがそれぞれ検出した表面72aの相対位置Fb、Fcの座標と、裏面72bの相対位置Bb、Bcの座標とから、それぞれの中点Mb、Mcの座標を算出する。そして、制御器6は、算出した中点Ma〜Mcの座標に基づいて反りを算出する。すなわち、中点Ma〜Mcの各座標の最大値と最小値との差を算出してこれを反りとする。たとえば、ガラス条72が図18に示す凸状の反りを有する場合は、中点Maの座標から中点MbまたはMcの座標を減算してこれを反りとし、図19に示すS字状の反りを有する場合は、中点Mbの座標と中点Mcの座標との差を算出してこれを反りとする。このようにして、検出した相対位置に基づいてガラス条72の反りが測定される。なお、このように表面反射と裏面反射とを用いる場合、ガラス条72の屈折率によって相対位置の検出値が異なるので、予め厚さが既知であり、互いに異なる厚さを有するガラス条を反り測定装置3内に設置して検出値を校正しておくことが好ましい。また、ガラスの屈折率はガラス条の温度によってもずれが生じるため、さらにこれも加味して検出値を校正することが好ましい。
なお、ガラス条72の反りを測定するためにはガラス条の位置変動が問題とならないようにすることが必要になる。ガラス条72の位置変動は1秒よりも短い短周期の振動であるのに対してガラス条72の反りの変動は長い周期での変化となる。そのため、ガラス条72の位置の変動パターンを解析し、平均化処理することで、測定値における位置変動の影響をキャンセルすることができる。
なお、ガラス条72の位置変動を小さく抑えるために、複数個所にガラス条72をガイドするガイドローラーを設置し、ガラス条72の揺れをできるだけ小さくすることが好ましい。
以上のようにしてガラス条72の反りが測定されたら、制御器6は、反りの測定値に基づいて、ガラス条72の反りを補正するように加熱延伸装置100を制御する。以下では、反りを補正するような制御の一例として、加熱炉1におけるガス流量の制御と、母材ガラス板71の幅方向中心軸周りの角度の制御とを説明する。
はじめに、ガス流量の制御について説明する。図4に示すように、加熱炉1内には、炉心管11b、12b内を層流として流れ、炉内雰囲気を形成する層流ガスと、外気の流入を防止するシールガス(以下、単にガスと称する)が加熱炉1の複数の位置から導入されている。これらのガスの内、加熱炉1の下部においてガスの流路断面積を狭めた部分に供給されるガス導入口13a〜13dのガスは、ガラス条72の表面72aおよび裏面72b近傍において流通し、ガラス条72に効果的に吹き付けられる。ここで、表面71a側と裏面71b側とでガスの流量に差を設けると、ガラス条72の形状を変化させることができる。このとき、たとえば表面71a側のガスの流量を裏面71b側よりも多くして表面71aをより低温にすると、表面71a側に突出する凸形状となる。一方、裏面71b側のガスの流量を表面71a側よりも多くすると、ガラス条72は裏面72b側に突出する凸形状となる。したがって、反りの測定値に応じて、反りを補正するように表面71a側と裏面71b側とのガスの流量の差を制御すれば、ガラス条72の反りが少なくなるような制御を実現できる。
図10は、母材ガラス板の表面側と裏面側とでのシールガスの流量の差とガラス条の反りとの関係を示す図である。なお、図10においては、母材ガラス板である幅400mm×厚さ3mm×長さ1.5mのウルトラホワイトガラス(ガーディアン社製)を引取速度7m/分で加熱延伸し、幅55mmのガラス条を形成し、幅方向の中心における35mmの区間の反りを測定している。また、シールガスとしてArガスを用いている。なお、反りをさらに大きく修正したい時にはArよりも熱伝導率の高いHeガスを使用することができる。また、図10においては、横軸は表面側のガス流量のほうが多い場合を正とし、縦軸は裏面側に突出する凸形状となる反りを正としている。図10に示すように、表面側のガスの流量を裏面側よりも多くすると、ガラス条は表面側に突出する凸形状となり、反りが負の値となっている。また、その反りはガス流量差にほぼ比例している。したがって、予めガス流量差とそれによって発生する反りとの関係のデータを取得し、反りの測定値に基づいて、これを補正するように表面71a側と裏面71b側とのガスの流量を制御することが好ましい。なお、このガス流量によって反りを小さくする制御は、図18に示すような凸形状の反りが発生する場合に特に効果的である。
なお、ガスの流量については、流量をゼロにしてしまうと再度ガスを流し始める際にガス流量制御器がオーバーシュートを起こし、設定値を大幅に上回るガスが流れるおそれがあるため、ガスの流量の制御範囲は、MFCの最大流量を100%とした場合、2〜100%とすることが望ましい。また、ガス流量を制御する部分のガラス条の温度は歪点よりも高く、軟化点よりも低い必要がある。すなわち、歪点よりも低い温度の場合は反りを変化させることが難しくなり、軟化点よりも高い温度の場合は温度差を生じさせるために大量のガスを流す必要があるためである。したがって、各ガス導入口13a〜13dをガラス条72の温度が歪点よりも高く、軟化点よりも低い部分に対応する位置とすることが好ましい。
また、各ガス導入口13a〜13dにおけるシャッター12iのクリアランスの幅は、ガラス条72の厚さに対して4倍から50倍が好ましい。クリアランスの幅が4倍よりも小さい場合はシャッターとの接触が起こりやすく、接触によりガラス条の表面に傷が生じ、ガラス条の強度が低下する場合がある。また、クリアランスの幅が50倍よりも大きいとガスが拡散するため、ガスを効率的にガラス条に当てることができず、反りを変化させることが難しくなる。
また、加熱炉1の下端から出てくる際のガラス条72の温度は、歪点よりも50℃以上低いことが好ましく、歪点よりも100℃程度低いことがさらに好ましい。こうすることによりガラス条72内の残留応力を小さくすることができ、ガラス条72をその幅よりも狭い幅で切り出した場合に、切り出しの前後で幅方向の反りが大きくなる現象が起きにくくなる。
つぎに、母材ガラス板の中心軸周りの角度の制御について説明する。図11は、母材ガラス板71のパスラインPLからのずれと、このずれによって発生する反りとの関係を示す図である。ここで、図11に示すパスラインPLとは、図2の加熱炉水平断面図において加熱炉1の短辺方向の中心線を鉛直方向に伸ばした平面上のラインのことである。加熱炉1内で母材ガラス板71がこのライン上を通過した場合に、母材ガラス板71の表面71aと裏面71bとにおける熱履歴は同一となる。ここで、図11に示すように、母材ガラス板71が、パスラインPLから、その幅方向の中心軸を中心として時計回りに角度θだけずれた状態で加熱炉1内を通過する場合、母材ガラス板71はパスラインPLに対して角度θだけずれているが延伸完了したガラス条72はパスラインPLを通過している。そのため、母材ガラス板71は加熱炉1内で幅及び肉厚方向に収縮しながら延伸が進むに従って半時計方向に回転する力を受けることになる。加熱炉1内の温度分布は両端部のヒータ11c、11e、11f、11hの方が高温になるように設定されているため、母材ガラス板71の両端部は中心部よりも温度が高く、粘度も低くなるため変形しやすくなっている。そのため、両端部ほど変形量の大きなS字状の反りが生じる。そして、この場合に、形成されるガラス条72の表面と裏面との中心線は、線Lのようになる。この場合、レーザ位置検出器31a〜31cの検出結果に基づいて、中点Ma〜Mcの座標が算出され、左右両端部の中点MbとMcの差が反りS1として測定される。このように母材ガラス板71がパスラインPLに対して回転方向にずれた場合、左右両端部の座標がずれ、それがガラス条72においてS字状の反りとなる。
つぎに、図12は、図11に示す反りが測定された場合の母材送り機構2の制御について説明する図である。図11に示す反りが測定された場合は、母材ガラス板71がパスラインPLから時計回りに所定の角度θだけずれている。この場合、図12に示すように、制御器6は、母材ガラス板71を把持する把持チャック21、22を、母材ガラス板71が反時計回りに回転するようにそれぞれ矢印Ar1、Ar2の方向に移動させる。これによって、母材ガラス板71はパスラインPL上を通過するように角度のズレが補正される。また、母材ガラス板71がパスラインPLから反時計回りにずれている場合にも、同様にしてそのズレを補正することができる。したがって、反りの測定値に基づいて、これを補正するように母材ガラス板71を幅方向の中心を軸として回転させる制御を行えば、ガラス条72の反りが少なくなるような制御を実現できる。
図13は、パスラインからの母材ガラス板の角度のズレとガラス条の反り(Mb−Mc)との関係を示す図である。なお、図13においては、図10に示す場合と同様に、母材ガラス板である幅400mm×厚さ4mm×長さ1.5mのウルトラホワイトガラスを引取速度7m/分で加熱延伸し、幅55mmのガラス条を形成し、反り測定における幅方向の中心における30mmの区間の反りを測定している。また、図13においては、横軸は時計回りの方向を正とし、縦軸は、ガラス条を表面側から見た場合に、幅方向の右側は裏面側に向かって突出し、左側は表面側に向かって突出するようなS字形状になっている場合の反りを正としている。図13に示すように、ガラス条の反りは角度のズレにほぼ比例している。したがって、予め角度のズレとそれによって発生する反りとの関係のデータを取得し、反りの測定値に基づいて、これを補正するように母材ガラス板71を回転させるように制御することが好ましい。なお、この母材ガラス板の回転によって反りを少なくする制御はS字状の反りが発生する場合に特に効果的である。
なお、上記実施の形態において、レーザ位置検出器31b、31cは、ガラス条72の幅方向端部から5〜30%の位置に配置することが望ましい。端部から5%未満の位置では、ガラス条72の反り形状によってはレーザ位置検出器31b、31cに反射光が戻らずガラス条72の位置を測定できない場合があり、また、端部から30%以上離れた位置では、ガラス条72の母材の角度のズレによる反りの値が小さくなるため、これを補正するための制御が難しくなる。
また、反りを補正するように制御する方法については、上記実施の形態のものに限られない。たとえば、母材ガラス板71をその表面71a側および裏面71b側に平行移動するように把持チャック21、22を制御することによっても、ガラス条の反りが小さくなるような制御を実現できる。すなわち、たとえば把持チャック21、22の制御によって母材ガラス板71をその裏面71b側に平行移動させると、裏面71bはヒータに近づくのでより高温となり、表面71aは温度が低下するため、ガラス条72の表面72aと裏面72bとで温度差が形成され、ガラス条72は表面72b側に突出する凸形状となる。
そして、上記の反りを補正するように制御する方法を単独で使用したり、適宜組み合わせて使用したりすることによって、反りがきわめて少ないガラス条を製造できる。
(実施例1)
本発明の実施例1として、図1に示すものと同様の構成を有する加熱延伸装置を用いて、母材ガラス板である幅400mm×厚さ4mm×長さ1.5mのウルトラホワイトガラスを引取速度7m/分で加熱延伸し、幅55mmのガラス条を形成した。なお、両端のレーザ位置検出器による反りの測定幅を30mmとした。そして、両端のレーザ位置検出器の検出結果に基づく反りの測定値に応じて、母材ガラス板を回転して角度のズレを補正する制御を行った。形成したガラス条から長さ50mmのガラス条を1000個切り出し、切り出した各ガラス条の長手方向の中央部において幅方向の中心30mmの部分の反りを測定した。
(実施例2)
つぎに、実施例2として、実施例1と同様に、幅400mm×厚さ4mm×長さ1.5mのウルトラホワイトガラスを引取速度7m/分で加熱延伸し、幅55mmのガラス条を形成した。なお、本実施例2では、実施例1と同様に、両端のレーザ位置検出器による反りの測定幅を30mmとし、両端のレーザ位置検出器の検出結果に基づく反りの測定値に応じて母材ガラス板を回転して角度のズレを補正する制御を行った。さらに、本実施例2では、中央のレーザ位置検出器の検出値と各端部のレーザ位置検出器の検出値との差のうち絶対値が小さいほうに基づく反りの測定値に応じて表裏面のガス流量差を制御した。そして、このように形成したガラス条から長さ50mmのガラス条を1000個切り出し、切り出した各ガラス条の長手方向の中央部において幅方向の中心30mmの部分の反りを測定した。
(比較例1)
つぎに、比較励1として、実施例1、2と同様にしてガラス条を形成した。このとき、実施例1、2とは異なり、反りを補正する制御は行わなかった。そして、このように形成したガラス条から長さ50mmのガラス条を1000個切り出し、切り出した各ガラス条の長手方向の中央部において幅方向の中心30mmの部分の反りを測定した。
図14は、実施例1、2、比較例1のガラス条の反りの測定値の分布を示す図である。図14に示すように、実施例1の場合は、反りが1〜3μm以下のものが全体の50%で最も多く、5μm以下のものが約97%を占めており、全体的に反りが小さかった。また、実施例2の場合は、反りが1μm以下のものが69%で最も多く、3μm以下のものが約94.7%を占めており、実施例1の場合よりも反りがさらに小さかった。一方、比較例1の場合は、反りが1μm以下のものがなく、反りが7μmを越えるものも約10%程度あり、全体的に反りが大きかった。なお、図14における反りは、幅方向の中心における30mmの区間での反りを測定した結果であり、測定器としては、コーニングトロペル社製のFlatMaster 200XRAを用いた。
なお、上記実施の形態における反り測定装置3は、3つのレーザ位置検出器31a〜31cを備えていたが、より精密な制御を行なうために、さらに多くのレーザ位置検出器を備えた反り測定装置を用いてもよい。図15は、実施の形態の反り測定器の変形例に係る反り測定装置3aを上方から見た配置構成図である。なお、図15においてはレーザ位置検出器32a、32bの図示を省略している。この反り測定装置3aは、反り測定装置3において、レーザ位置検出器31aをガラス条72の表面72a側に配置するとともに、さらにレーザ位置検出器31d、31eを追加した構成を有している。また、これらのレーザ位置検出器31d、31eも、レーザ位置検出器31a〜31cと同一水平面上に配置されている。また、これらのレーザ位置検出器31d、31eを、ガラス条72のうち使用部の幅の80〜120%の幅で配置すれば、それらの測定値の使用によって、実用上最も重要な使用部における反りを最も好適に補正するような制御が可能になる。なお、図15では、レーザ位置検出器31a〜31eは一列に並んでいるが、互い違いにして二列に並べてもよいし、ガラス条72の表裏側に互い違いに配置してもよい。
図16は、実施の形態の反り測定器の別の変形例に係る反り測定装置30を上方から見た配置構成図であり、図17は、図16に示す反り測定装置30をガラス条72の表面72a側から見た配置構成図である。図16、17に示すように、この反り測定装置30は、レーザ位置検出器301a〜301fを備えている。レーザ位置検出器301a〜301cは、それぞれガラス条72の表面72a側の幅方向中心、および両端部近傍に対向するように、同一水平面上に配置されている。一方、レーザ位置検出器301d〜301fは、それぞれガラス条72の裏面72b側の幅方向中心、および両端部近傍に対向するように、同一水平面上に配置されている。また、レーザ位置検出器301a〜301cとレーザ位置検出器301d〜301fとは同じ高さの位置に配置されている。
ここで、レーザ位置検出器301a〜301fは、ガラス条72の各対向する表面の表面反射のみを検出するものである。すなわち、たとえば図16に示すように、レーザ位置検出器301aは、ガラス条72に向かってパルス状のレーザ光L4を出力し、レーザ光L4がガラス条72の表面72aによって反射した表面反射光のみを受光し、ガラス条72の幅方向の中心における表面72aの相対位置を検出する。同様に、レーザ位置検出器301dは、ガラス条72に向かってパルス状のレーザ光L5を出力し、レーザ光L5がガラス条72の裏面72bによって反射した表面反射光のみを受光し、中心における裏面72bの相対位置を検出する。同様に、レーザ位置検出器301b、301c、301e、301fもそれぞれ所定部における表面72aまたは裏面72bの相対位置を測定する。そして、レーザ位置検出器301a〜301fが検出した各相対位置に基づいて、ガラス条72の反りが測定される。
このように、レーザ位置検出器301a〜301fは、ガラス条72の各対向する表面からの表面反射光のみを利用して各表面の相対位置を検出するので、母材ガラス板のガラス種が変わった時の屈折率変化の影響を受けず、確実に各表面の相対位置を検出することができる。
また、レーザ位置検出器301a〜301cとレーザ位置検出器301d〜301fとでは同じ高さで表及び裏面からそれぞれの表面反射からガラスの位置を測定しているが、表面側の301aと裏面側の301dは同じコントローラーでレーザの発射タイミングを交互に切り替えることで相互干渉なく測定が可能となる。なお、このようにレーザ位置検出器301a〜301cとレーザ位置検出器301d〜301fを同じ高さに設置するほうが、ガラス条72の屈折率や温度の補正が容易となり、より正確にガラス状の反りを測定できる。
本発明の実施の形態に係るガラス条の製造方法に用いる加熱延伸装置の模式図である。 図1に示す加熱炉の加熱部の水平断面図である。 図1に示す加熱炉の加熱部の正面図である。 図1に示す加熱炉の側断面図である。 図1に示す母材送り機構の動作について説明する説明図である。 図1に示す母材送り機構の動作について説明する説明図である。 図1に示す反り測定装置を上方から見た配置構成図である。 図7に示す反り測定装置によるガラス条の反り測定方法を説明する図である。 図7に示す反り測定装置によるガラス条の反り測定方法を説明する図である。 母材ガラス板の表面側と裏面側とでのシールガスの流量の差とガラス条の反りとの関係を示す図である。 母材ガラス板のパスラインからのずれと、このずれによって発生する反りとの関係を示す図である。 図11に示す反りが測定された場合の母材送り機構の制御について説明する図である。 パスラインからの母材ガラス板の角度のズレとガラス条の反りとの関係を示す図である。 実施例1、2、比較例1のガラス条の反りの測定値の分布を示す図である。 実施の形態の反り測定器の変形例に係る反り測定装置を上方から見た配置構成図である。 実施の形態の反り測定器の別の変形例に係る反り測定装置を上方から見た配置構成図である。 図16に示す反り測定装置をガラス条の表面側から見た配置構成図である。 ガラス条の幅方向の反りについて説明する説明図である。 ガラス条の幅方向の反りについて説明する説明図である。
符号の説明
1 加熱炉
2 母材送り機構
3、3a、30 反り測定装置
4a、4b 引き取り機構
5 カッター
6 制御器
11 加熱部
11a、12a 炉体
11b、12b 炉心管
11c〜11h ヒータ
12 徐冷部
12i シャッター
13a 表側ガス導入口
13b 裏側ガス導入口
13c 表側シールガス導入口
13d 裏側シールガス導入口
14a〜14d ガス流量制御器
21、22 把持チャック
31a〜31e、32a、32b、301a〜301f レーザ位置検出器
32aa、32ba 投光器
32ab、32bb 受光器
71 母材ガラス板
71a、72a 表面
71b、72b 裏面
72、73 ガラス条
100 加熱延伸装置
Ar1、Ar2 矢印
Ba〜Bc、Fa〜Fc 相対位置
L1、L2 レーザシート光
L3、L4、L5、L6 レーザ光
PL パスライン

Ma〜Mc 中点
θ 角度

Claims (6)

  1. 加熱延伸装置を用いて母材ガラス板を加熱延伸しながら、該延伸して形成したガラス条の幅方向の中心および両端部近傍を含む少なくとも3点において、前記ガラス条に向かって前記ガラス条の表面側または裏面側からレーザ光を照射し、該ガラス条の表面反射光および裏面反射光を測定することによって、該ガラス条の表面および裏面の相対位置を検出し、該検出した相対位置に基づいて前記ガラス条の反りを測定する
    ことを特徴とするガラス条の反りの測定方法。
  2. 加熱延伸装置を用いて母材ガラス板を加熱延伸してガラス条を製造するガラス条の製造方法であって、
    請求項1に記載の測定方法を用いて前記ガラス条の反りを測定する工程を有する
    ことを特徴とするガラス条の製造方法。
  3. 加熱延伸装置を用いて母材ガラス板を加熱延伸してガラス条を製造するガラス条の製造方法であって、
    前記加熱延伸装置を用いて母材ガラス板を加熱延伸しながら、該延伸して形成したガラス条の幅方向の中心および両端部近傍を含む少なくとも3点において該ガラス条の表面および裏面の相対位置を検出し、該検出した相対位置に基づいて前記ガラス条の反りを測定し、前記ガラス条が歪点よりも高く軟化点よりも低い温度を有する部分において該ガラス条の表面側と裏面側との温度差を前記測定した反りに応じて制御して、前記測定した反りを補正するように前記加熱延伸装置を制御する
    ことを特徴とするガラス条の製造方法。
  4. 前記ガラス条の部分において表面側と裏面側とを流通するガスの流量の差を制御することにより、前記ガラス条の表面側と裏面側との温度差を制御することを特徴とする請求項に記載のガラス条の製造方法。
  5. 前記母材ガラス板の表面と該表面に対向配置した加熱手段との距離と、該母材ガラス板の裏面と該裏面に対向配置した加熱手段との距離との差を制御することにより、前記ガラス条の表面側と裏面側との温度差を制御することを特徴とする請求項に記載のガラス条の製造方法。
  6. 加熱延伸装置を用いて母材ガラス板を加熱延伸してガラス条を製造するガラス条の製造方法であって、
    前記加熱延伸装置を用いて母材ガラス板を加熱延伸しながら、該延伸して形成したガラス条の幅方向の中心および両端部近傍を含む少なくとも3点において該ガラス条の表面および裏面の相対位置を検出し、該検出した相対位置に基づいて前記ガラス条の反りを測定し、
    前記測定した反りに応じて前記母材ガラス板を幅方向の中心を軸として回転させて、前記測定した反りを補正するように前記加熱延伸装置を制御する
    ことを特徴とするガラス条の製造方法。
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