JP6486252B2 - エッジセンサ - Google Patents

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Description

この発明は、物体のエッジの位置を検出する技術に関するものである。
フィルムやシートなどの物体の端部であるエッジの位置を検出するセンサとして、物体に向けて平行光を照射する投光部と、当該投光部に対峙させて照射された平行光を受光するラインセンサで構成された受光部とを備えた光学式のセンサがある。光学式のセンサでは、物体によって遮られなかった平行光を受光部において受光し、受光部における平行光の受光領域と物体によって遮られた遮光領域との境界を物体のエッジの位置として検出する。
例えば、特許文献1には、投光部が照射する光としてレーザ光などの単色平行光を用いて、照射された当該単色平行光を複数の受光セルを所定のピッチで配列したラインセンサで受光し、物体のエッジにおける単色平行光のフレネル回折に着目して、演算部がラインセンサにおける光強度分布を解析し、物体のエッジ位置を高精度に検出するエッジセンサが開示されている。
特開2009−69113号公報
上述した実施の形態1に開示された技術では、エッジセンサの計測幅はラインセンサを構成する受光セルを配列させたな長さによって決定されるため、エッジセンサの計測幅を拡大するためにはラインセンサ自体を大きくする必要があるという課題があった。種々の計測幅に適用させるためには、種々の大きさのラインセンサを製造する必要が生じ、ラインセンサおよびエッジセンサの製造工程のバリエーションを増やす必要があり、エッジセンサの製造コストが増加するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、既存の大きさのラインセンサを用いて計測幅を拡大可能なエッジセンサを提供することを目的とする。
この発明に係るエッジセンサは、複数の受光セルを直線状に配置した受光領域を有する2つのラインセンサと、ラインセンサの受光領域に対峙して配置され、受光領域に向けて平行光を投光する投光部と、2つのラインセンサで検出された光量分布パターンから、平行光の光路中に位置する検出対象物のエッジ位置を検出するエッジ検出部とを備え、2つのラインセンサは、互いに略平行に、且つ互いの受光領域の一部を検出対象物の搬送方向に重ねて配置し、エッジ検出部は、検出開始前に、平行光の光路中、且つ受光領域の一部が重ねて配置された領域上に配置した調整対象物のエッジ位置をゼロ位置とするゼロ位置調整部と、光量分布パターンとゼロ位置調整部が設定したゼロ位置とに基づいて選択したいずれか一方のラインセンサの出力を用いて、検出対象物のエッジ位置を検出する演算部とを備えるものである。
この発明によれば、既存のラインセンサを用いて検出範囲を拡大させたエッジセンサを提供することができる。また、製造工程および製造コストを増加させることなく、種々の計測幅を有するエッジセンサを提供することができる。
実施の形態1に係るエッジセンサの構成を示す概略図である。 実施の形態1に係るエッジセンサの構成をより詳細に示した斜視図である。 実施の形態1に係るエッジセンサの受光部の構成をより詳細に示した図である。 実施の形態1に係るエッジセンサと搬送機構との関係を示した図である。 実施の形態1に係るエッジセンサのラインセンサの配置例およびゼロ位置調整を示す図である。 実施の形態1に係るエッジセンサによる検出対象物のエッジ位置の検出結果の一例を示している。 実施の形態1に係るエッジセンサの処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るエッジセンサの構成を示した斜視図である。 実施の形態3に係るエッジセンサの構成を示す概略図である。 実施の形態3に係るエッジセンサの処理動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエッジセンサの構成を示す概略図である。
エッジセンサは、受光部1、投光部2およびエッジ検出部3で構成される。受光部1と投光部2は、隙間を挟んで互いに対峙した状態で検出対象物10が通過可能な隙間を形成したコ字形状の筐体に一体で組み込まれ、1つのセンシングユニット5として形成される。
受光部1は、複数の受光セルが位置方向に配列されたラインセンサで構成される。なお、受光部1の詳細な構成については後述する。投光部2は、受光部1に対峙して配置され、受光部1のラインセンサを構成する受光セルに向けてレーザ光などの単色平行光4を投光する。投光部2は、例えばレーザダイオードからなる光源2aが発した単色光を導く光ファイバ2bと、光ファイバ2bを介して導かれた単色光を平行光に変換して投射する例えばコリメータレンズなどの投射レンズ2cとを備える。エッジ検出部3は、ゼロ位置調整部3aおよび演算部3bを備える。ゼロ位置調整部3aは、検出対象物10のエッジ位置を検出する処理を開始する前に、エッジ位置の検出において用いる受光部1の出力を切り替える位置であるゼロ位置を設定する。演算部3bは、受光部1の出力を解析し、投光部2が投光した単色平行光4を遮蔽する例えば帯状の検出対象物10のエッジ10aの位置検出のための演算を行う。
次に、エッジセンサの受光部1および投光部2の詳細について、図2および図3を参照しながら説明する。図2は、実施の形態1に係るエッジセンサの構成をより詳細に示した斜視図である。図3は、実施の形態1に係るエッジセンサの受光部1の構成をより詳細に示した図である。
図2に示すように、受光部1は、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bで構成され、投光部2は第1のラインセンサ1aに向けて単色平行光4aを投光する第1の投光部2d、および第2のラインセンサ1bに向けて単色平行光4bを投光する第2の投光部2eで構成される。第1のラインセンサ1aと第2のラインセンサ1bは、一部の領域を検出対象物10の搬送方向Aに重ねて配置される。第1の投光部2dおよび第2の投光部2eは、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの配置位置に対応させて、一部の領域を検出対象物10の搬送方向Aに重ねて配置する。
さらに、図3に示すように、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bは、それぞれの受光領域1c、1dを備える。当該受光領域1c,1dには、一方向に所定のピッチpで複数の受光セル1e,1fが配列されて構成されている。また、第1のラインセンサ1aの受光領域1cの一部と、第2のラインセンサ1bの受光領域1dの一部とが、範囲Cにおいて検出対象物10の搬送方向Aに重なるように、第1のラインセンサ1aと第2のラインセンサ1bの配置位置を決定する。第1のラインセンサ1aと第2のラインセンサ1bで構成される受光部1の全体の検出範囲は検出範囲Dとなり、1つのラインセンサ、第1のラインセンサ1aまたは第2のラインセンサ1bのみを用いる場合と比較して、検出範囲が拡大する。
図2および図3に基づいて、投光部2が投光する単色平行光について説明する。第1の投光部2dが投光する単色平行光は、第1のラインセンサ1aの受光セル1eの配列方向に幅を有し、光源2aが発する単色光の光軸に対して平行な光であり、幅方向において互いに平行な光である。同様に、第2の投光部2eが投光する単色平行光は、第2のラインセンサ1bの受光セル1fの配列方向に幅を有し、光源2aが発する単色光の光軸に対して平行な光であり、幅方向において互いに平行な光である。
図2で示すように、エッジ検出部3は、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1b双方に接続される。エッジ検出部3の演算部3bは、検出対象物10のエッジ10aの位置の演算において、第1のラインセンサ1aの出力と第2のラインセンサ1bの出力とを切り替えて利用する。なお、エッジ検出部3のエッジ検出処理の詳細は後述する。
図4は、実施の形態1に係るエッジセンサと搬送機構との関係を示した図である。
ロール状に巻かれた帯状の検出対象物10は、搬送ローラ11a,11bに挟まれ、当該搬送ローラ11a,11bの回転により搬送方向Aに搬送される。検出対象物10は、搬送方向Aに搬送される経路の途中で、第1の投光部2dおよび第2の投光部2eが投光した単色平行光4a,4bの一部を遮断する。一部が遮断された単色平行光4a,4bを受光した第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの出力を用いて、エッジ検出部3の演算部3bが検出対象物10のエッジ10aの位置を演算する。エッジ検出部3の演算部3bによって演算された検出対象物10のエッジ10aの位置は、搬送ローラ11a,11bなどを駆動する駆動制御部にフィードバックされることにより、検出対象物10の搬送駆動を制御するために用いられる。
次に、エッジ検出部3によるエッジ検出処理について説明する。
エッジ検出部3は、センシングユニット5の隙間を通過する検出対象物10のエッジ10aの位置を、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの出力から検出する。具体的には、投光部2が投光する単色平行光4a,4bの一部が検出対象物10によって遮られると、当該検出対象物10のエッジ10aにおいてフレネル回折が生じる。第1のラインセンサ1aの受光セル1eまたは第2のラインセンサ1bの受光セル1fに到達する単色平行光4a,4bの強度は、エッジ10aの位置近傍で急峻に立ち上がり、エッジ10aの位置から離れるに従って振動しながら収束する分布特性を有する。当該分布特性に着目し、エッジ検出部3の演算部3bは第1のラインセンサ1aの受光領域1cまたは第2のラインセンサ1bの受光領域1dが受光した単色平行光4a,4bの強度分布に基づいて、検出対象物10のエッジ10aの位置を演算する。
上述したエッジ位置の演算方法として、従来から用いられている一般的手法を適用可能であることから、詳細な演算方法の説明は省略する。
エッジ検出部3の演算部3bは、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの2つのラインセンサからの出力を受け付け、当該2つの出力を切り替えて検出対象物10のエッジ10aの位置を演算する。そのため、演算部3bがいずれの出力を用いて演算を行うか設定しておく必要がある。エッジ検出部3のゼロ位置調整部3aは、エッジ検出処理を行う前にまず第1のラインセンサ1aの受光領域1cと第2のラインセンサ1bの受光領域1dとを重ねて配置した範囲Cを用いて、検出に用いる出力を切り替える位置となるゼロ位置を設定するゼロ位置調整を行う。図5を参照しながら、ゼロ位置調整部3aによるゼロ位置調整処理について説明する。
図5(a)は実施の形態1に係るエッジセンサのラインセンサの配置例を示す図であり、図5(b)は図5(a)で示したラインセンサの配置例におけるゼロ位置調整を示す説明図である。
図5(a)に示すように第1のラインセンサ1aの受光領域1cの一部と、第2のラインセンサ1bの受光領域1dの一部が、検出対象物10の搬送方向Aに対して範囲Cで重なるように配置する。図5(a)の例では、受光領域1cおよび受光領域1dの受光幅は共に15.0mmであり、範囲Cにおいて受光領域1cと受光領域1dが互いに2.0mm重なるように配置されている。なお、図5で示す受光領域1c,1dの受光幅および範囲Cの幅は一例であり、適宜変更可能である。
次に、ゼロ位置調整を行うための調整対象物20を範囲C上に配置する。図5(b)に示すように、第1の投光部2dおよび第2の投光部2eが投光する単色平行光の光路上であって、受光領域1c,1dを正面から見た場合に範囲C上に、調整対象物20のエッジ20aを配置する。ここで、調整対象物20は、搬送開始前に配置された検出対象物10であってもよいし、ゼロ位置調整を行うために用意されたシート状の物体であってもよく、限定されるものではない。
上述の配置とした状態で、ゼロ位置調整部3aは、エッジ20aの位置をゼロ位置Oに設定するゼロ位置調整を行う。ゼロ位置調整部3aは、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bから出力される強度分布のうち最大出力を示す位置をエッジ20aの位置とし、ゼロ位置Oを特定する。
図5(b)の例では、エッジ20aが範囲Cの中央に位置するように配置されていることから、ゼロ位置Oから挿入方向Bに1.0mm離れた位置に第1のラインセンサ1aの受光領域1cの端部が位置し、ゼロ位置から挿入方向Bに対して反対方向に1.0mm離れた位置に第2のラインセンサ1bの受光領域1dの端部が位置する。ゼロ位置調整部3aは、設定されたゼロ位置Oの位置情報を演算部3bに出力する。
演算部3bは、ゼロ位置調整部3aから入力された位置情報に基づいて設定されたゼロ位置Oの位置を「0mm」とする。さらに、演算部3bは、ゼロ位置Oから受光領域1cの範囲C上に位置しない側の端部までをプラス領域とし、受光領域1dの範囲C上に位置しない側の端部までをマイナス領域とする。その結果、図5(b)に示すように、検出範囲Dは、−14.0mmから14.0mmの数値で示される。以下では、0.0mmから14.0mmまでの範囲(0.0mmを含む)をプラス領域とし、0.0mmからー14.0mmまでの範囲(0.0mmを含まない)をマイナス領域として説明する。
演算部3bは、実際の検出対象物10の検出において、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの出力のうち最大出力の値が検出範囲Dにおいてプラス領域に位置する場合、第1のラインセンサ1aの出力を用いてエッジ10aの位置を演算するよう設定を行う。また、演算部3bは、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの出力のうち最大出力の値が検出範囲Dにおいてマイナス領域に位置する場合、第2のラインセンサ1bの出力を用いてエッジ10aの位置を演算するように設定を行う。
図5(b)の例では、範囲Cの中央位置にゼロ位置Oが設定される構成を示したが、ゼロ位置Oが設定される位置は範囲Cの中央位置に限定されるものではない。ゼロ位置Oは、範囲C内に位置する調整対象物20のエッジ20aが配置された位置に基づいて設定される。そのため、エッジ20aが範囲Cの中央位置よりも挿入方向B側に進んだ位置に配置されている場合には、ゼロ位置Oは範囲C内且つ挿入方向B側に進んだ位置に設定される。
ゼロ位置調整部3aによりゼロ位置Oが設定され、演算部3bが演算に用いる出力の切り替え設定を完了すると、演算部3bは実際に搬送される検出対象物10のエッジ10aの位置の検出を行う。センシングユニット5の隙間に検出対象物10が配置され、搬送方向Aへの搬送が開始されると、演算部3bは第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの出力のうち最大出力の値が検出範囲Dにおいてプラス領域に位置しているか、マイナス領域に位置しているかを検出する。演算部3bは、検出結果に応じて、エッジ位置の演算処理において用いる出力を第1のラインセンサ1aと第2のラインセンサ1bとで切り替える。
図6は、実施の形態1に係るエッジセンサによる検出対象物10のエッジ位置の検出結果の一例を示している。
横軸は、検出対象物10の挿入量を示し、図5で示した挿入方向Bにどれだけ挿入されたかを示している。縦軸は、検出対象物10のエッジ10aの位置が、検出範囲D内のどこに位置しているかを示す演算結果である。そのため、縦軸は図5(b)で示したゼロ位置調整において設定した−14.0mmからゼロ位置Oを経由して14.0mmまでの範囲を示している。
なお、図6の検出結果は、図5(b)で示した第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの配置において、検出対象物10のエッジ10aの位置を位置Eから位置Fまで一定のスピードで移動させた場合を示している。
線分Ch1は、第1のラインセンサ1aの出力を用いた場合の演算部3bの演算結果を示し、線分Ch2は、第2のラインセンサ1bの出力を用いた場合の演算部3bの演算結果を示している。線分Rは、演算部3bがゼロ位置Oにおいて用いる出力の切り替えを行った場合の演算結果を示している。線分Ch1は、第1のラインセンサ1aの出力を用いていることから、受光領域1cが配置された14.0mmから−1.0mmの範囲で演算結果が得られる。線分Ch2は、第2のラインセンサ1bの出力を用いていることから、受光領域1dが配置された1.0mmから−14.0mmの範囲で演算結果が得られる。
図5(b)で示したように、範囲Cにおいて受光領域1cの一部と受光領域1dの一部が互いに2.0mm重なるように配置したことから、図6において1.0mmから−1.0mmの範囲において、線分Ch1と線分Ch2の演算結果が重複している。当該重複した範囲に設定されたゼロ位置O(0.0mm)において、演算部3bはエッジ10aの位置の検出に用いる出力を第1のラインセンサ1aから第2のラインセンサ1bに、あるいは第2のラインセンサ1bから第1のラインセンサ1aに切り替える。これにより、検出対象物10のエッジ10aの位置を位置Eから位置Fまで一定のスピードで移動させた場合、線分Rで示す連続した演算結果を取得することができる。
次に、エッジセンサの処理動作について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。
図7は、実施の形態1に係るエッジセンサの処理動作を示すフローチャートである。
まず、第1の投光部2dおよび第2の投光部2eが投光する単色平行光の光路上であって、第1のラインセンサ1aの受光領域1cの一部と第2のラインセンサ1bの受光領域1dの一部が重なった範囲C上に、調整対象物20のエッジ20aが配置されると(ステップST1)、ゼロ位置調整部3aはステップST1で配置されたエッジ20aの位置をゼロ位置に設定するゼロ位置調整を行い、設定したゼロ位置の位置情報を演算部3bに出力する(ステップST2)。
演算部3bは、ステップST2で出力されたゼロ位置の位置情報に基づいて、検出範囲Dにおいて演算に用いる出力を切り替えるためのプラス領域およびマイナス領域の設定を行う(ステップST3)。具体的には、ゼロ位置を中心として、当該ゼロ位置から一方の受光領域の範囲Cに位置しない側の端部までの領域をプラス領域とし、ゼロ位置から他方の受光領域の範囲Cに位置しない側の端部までの領域をマイナス領域と設定する。なお、以下では、0.0mmの位置はプラス領域に含むものとして説明する。
演算部3bによるステップST3の設定が完了すると、エッジセンサは検出可能状態になった旨を、搬送ローラなどを駆動する駆動制御部に通知する(ステップST4)。ステップST4の通知に基づいて、検出対象となる検出対象物10の搬送が開始されると(ステップST5)、演算部3bは第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bから入力される出力を参照し、最大出力の値が検出範囲Dにおいてプラス領域に位置しているか否か判定を行う(ステップST6)。最大出力の値が検出範囲Dのプラス領域に位置している場合(ステップST6;YES)、エッジ検出部3は第1のラインセンサ1aの出力を用いてエッジ10aの位置を演算する(ステップST7)。一方、最大出力の値が検出範囲Dのマイナス領域に位置している場合(ステップST6;NO)、エッジ検出部3は第2のラインセンサ1bの出力を用いてエッジ10aの位置を演算する(ステップST8)。
エッジ検出部3は、ステップST7またはステップST8の演算結果を、エッジ10aの位置の検出結果として搬送ローラを駆動する駆動制御部に出力する(ステップST9)。エッジ検出部3は、駆動制御部の制御状態を参照し、検出対象物10の搬送が終了したか否か判定を行う(ステップST10)。搬送が終了した場合(ステップST10;YES)、処理を終了する。搬送が終了していない場合(ステップST10;NO)、ステップST6の処理に戻る。
なお、上述した図5(b)および図7では、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1b最大出力の値が検出範囲Dにおいてプラス領域に位置している場合に、第1のラインセンサ1aの出力を用いてエッジ10aの位置を演算し、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1b最大出力の値が検出範囲Dにおいてマイナス領域に位置している場合に、第2のラインセンサ1bの出力結果を用いてエッジ10aの位置を演算する構成を示したが、最大出力の値が検出範囲Dにおいてプラス領域に位置している場合にどちらのラインセンサの出力結果用いてエッジ10aの位置を演算するかは、2つのラインセンサの配置位置によって適宜変更されるものである。
以上のように、実施の形態1によれば、第1のラインセンサ1aの受光領域1cの一部と第2のラインセンサ1bの受光領域1dの一部を、検出対象物10の搬送方向Aに、範囲Cで重ねて配置した受光部1と、検出範囲Dにおいてエッジ10aの位置を検出するために第1のラインセンサ1aの出力と第2のラインセンサ1bの出力とを切り替える位置であるゼロ位置を設定するゼロ位置調整部3aと、ゼロ位置を中心としていずれかのラインセンサの出力を対応付けたプラス領域とマイナス領域を設定し、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの最大出力の値が検出範囲Dにおいてプラス領域に位置しているか否かに応じて2つのラインセンサの出力を切り替えてエッジ10aの位置を演算する演算部3bとを備えるように構成したので、従来からあるラインセンサを用いて受光部の検出範囲を拡大させることができる。
そのため、種々の大きさのラインセンサを製造することなく、既存の大きさのラインセンサを用いて拡大された計測幅を確保することができる。これにより、ラインセンサの製造工程を増やすことなく、種々の大きさのラインセンサを在庫として持つことなく、検出範囲が種々設定されたエッジセンサを提供することができる。よって、エッジセンサの製造コストおよび管理コストを増加させることなく、検出範囲のバリエーションを増やすことができる。
なお、上述した実施の形態1では、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの受光領域1c,1dの幅が15.0mmである場合を示したが、受光領域の幅は上述した数値に限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、異なる受光領域の幅を有する2つのラインセンサを用いてもよい。また、受光領域1cの一部と受光領域1dの一部が範囲Cにおいて互いに1.0mm重なる配置としたが、範囲Cは1.0mmに限定されるものではなく、適宜調整可能である。
なお、上述した実施の形態1では、第1のラインセンサ1aと第2のラインセンサ1bとが互いに平行となるように配置した場合を例に示したが、必ずしも平行である必要はない。範囲Cにおいて受光領域の一部が搬送方向Aに対して重なり、当該範囲Cにおいてゼロ位置の調整を行うことができる配置であればよい。
実施の形態2.
上述した実施の形態1では、第1の投光部2dおよび第2の投光部2eを設け、それぞれ対峙する第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bに向けて単色平行光4a,4bを投光する構成を示したが、この実施の形態2では1つの投光部のみを用いて2つのラインセンサに1つの単色平行光を投光する構成を示す。
図8は、実施の形態2に係るエッジセンサの構成を示す斜視図である。
受光部1は、実施の形態1と同様に第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bで構成される。一方、投光部2´は1つの光源で構成され、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bに向けて単色平行光4cを投光する。投光部2´が投光する単色平行光4cは、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bに同時に入射可能な光であり、搬送方向Aに重ねて配置した第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの受光セルの配列方向に幅を有し、且つ第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの重なり方向に幅を有する光である。なお、単色平行光4cは、光源が発した単色光の光軸に対して平行な光であり、各幅方向において互いに平行な光である。
エッジ検出部3は、第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの出力を用いて、実施の形態1で示した処理と同一の処理を行い、検出対象物10のエッジ10aの位置を検出する。検出処理は実施の形態1と同一であることから、説明を省略する。
以上のように、この実施の形態2によれば、受光部1の第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの受光セルの配列方向に幅を有し、且つ第1のラインセンサ1aおよび第2のラインセンサ1bの重なり方向に幅を有する単色平行光4cを投光する投光部2´を備えるように構成したので、投光部の構成を簡素化することができ、製造工程の簡素化を実現し、さらに製造コストの削減を実現することができる。
実施の形態3.
この実施の形態3では、上述したエッジ検出部3の演算処理において、より精度よくエッジ位置を検出する構成について説明する。
図9は、実施の形態3に係るエッジセンサの構成を示す概略図である。
実施の形態1で示したエッジ検出部3に換えてエッジ検出部3´を備えて構成している。なお、以下では、実施の形態1に係るエッジセンサの構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
エッジ検出部3´の演算部3b´は、まず実施の形態1と同様に、第1のラインセンサ1aと第2のラインセンサ1bの出力を、最大出力の値が検出範囲Dにおいてプラス領域に位置しているかに基づいて切り替えて利用し、検出対象物10のエッジ10aの位置を演算する。演算部3b´は、さらに演算結果に対する移動平均値を算出し、算出した移動平均値を参照してエッジ位置を検出する。
図9は、実施の形態3に係るエッジセンサの処理動作を示すフローチャートである。なお、以下では実施の形態3に係るエッジセンサと同一のステップには図7で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
エッジ検出部3´の演算部3b´は、ステップST7またはステップST8の演算結果を用いて移動平均値を算出する(ステップST11)。演算部3b´は、ステップST11で算出した移動平均値から検出対象物10のエッジ10aの位置を決定する(ステップST12)。エッジ検出部3´は、ステップST12で決定したエッジ10aの位置を、搬送ローラを駆動する駆動制御部に出力する(ステップST13)。その後、フローチャートはステップST10の処理に進む。
以上のように、この実施の形態3では、検出対象物10のエッジ10aの位置の演算結果を用いて移動平均値を算出し、算出した移動平均値からエッジ10aの位置を決定する演算部3b´を備えるように構成したので、エッジ位置の演算精度を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態3では、演算部3b´が検出対象物10のエッジ10aの位置を演算した後、移動平均値を算出する構成を示したが、移動平均値の算出に換えてθ演算を適用して構成してもよい。
また、上述した実施の形態3では、実施の形態1で示したエッジセンサにエッジ検出部3´を適用する構成を示したが、実施の形態2で示したエッジセンサにエッジ検出部3´を適用してもよい。
なお、上述した実施の形態1から実施の形態3では、ロール状に巻かれて搬送させる物体を検出対象物10として説明を行ったが、ロール状に巻かれた物体に限定されるものではなく、シート状の物体であれば本願発明のエッジセンサによってエッジ検出を行うことが可能である。例えば、シリコンウェハや液晶用ガラス基板なども本願発明のエッジセンサによってエッジ検出を行うことができる。
上記以外にも、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 受光部
1a 第1のラインセンサ
1b 第2のラインセンサ
1c,1d 受光領域
1e,1f 受光セル
2 投光部
2a 光源
2b 光ファイバ
2c 投射レンズ
2d 第1の投光部
2e 第2の投光部
3,3´ エッジ検出部
3a ゼロ位置調整部
3b,3b´ 演算部
4a,4b,4c 単色平行光
5 センシングユニット
10 検出対象物
10a,20a エッジ
11a,11b 搬送ローラ
20 調整対象物

Claims (3)

  1. 複数の受光セルを直線状に配置した受光領域を有する2つのラインセンサと、
    前記ラインセンサの前記受光領域に対峙して配置され、前記受光領域に向けて平行光を投光する投光部と、
    前記2つのラインセンサで検出された光量分布パターンから、前記平行光の光路中に位置する前記検出対象物のエッジ位置を検出するエッジ検出部とを備え、
    前記2つのラインセンサは、互いに略平行に、且つ互いの前記受光領域の一部を前記検出対象物の搬送方向に重ねて配置し、
    前記エッジ検出部は、検出開始前に、前記平行光の光路中、且つ前記受光領域の一部が重ねて配置された領域上に配置した調整対象物のエッジ位置をゼロ位置とするゼロ位置調整部と、前記光量分布パターンと前記ゼロ位置調整部が設定した前記ゼロ位置とに基づいて選択したいずれか一方のラインセンサの出力を用いて、前記検出対象物のエッジ位置を検出する演算部とを備えたエッジセンサ。
  2. 前記投光部は、前記受光セルの配列方向に幅を有する前記平行光を投光することを特徴とする請求項1記載のエッジセンサ。
  3. 前記投光部は、前記2つのラインセンサの重なり方向に幅を有する前記平行光を投光することを特徴とする請求項2記載のエッジセンサ。
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