JP2008216798A - カラーフィルタのパターン露光方法及び装置 - Google Patents

カラーフィルタのパターン露光方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008216798A
JP2008216798A JP2007056143A JP2007056143A JP2008216798A JP 2008216798 A JP2008216798 A JP 2008216798A JP 2007056143 A JP2007056143 A JP 2007056143A JP 2007056143 A JP2007056143 A JP 2007056143A JP 2008216798 A JP2008216798 A JP 2008216798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
color
pattern
photosensitive layer
photomask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007056143A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Ajino
敏 味埜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007056143A priority Critical patent/JP2008216798A/ja
Publication of JP2008216798A publication Critical patent/JP2008216798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】フレキシブルな形状で搬送方向に周期的なカラーフィルタのパターンを高スループットで、かつ設備投資を抑制した簡易な設備で露光する。
【解決手段】上面にブラックマトリクス用感光層が設けられたガラス基板3をローラコンベア25で連続搬送し、プロキシミティギャップを隔てて配置された第1フォトマスク39を介して、ワーク搬送速度に同期された露光周期及び露光時間で第1照明部40から光を照射し、第1マスクパターン43に設けられたブラックマトリクスのパターンを搬送方向に周期的なパターンとして露光する。ブラックマトリクス用感光層の現像後、カラーピクセル用の感光層をガラス基板3に形成し、第2露光部27で同様にカラーピクセルのパターンをプロキシミティ露光する。
【選択図】図5

Description

本発明は、カラーフィルタのパターン露光方法及び装置に関し、更に詳しくは、搬送中のシート状ワークにブラックマトリクスやカラーピクセルの周期パターンを露光するカラーフィルタのパターン露光方法及び装置に関する。
カラーフィルタは、ブラウン管表示用カラーフェイスプレート、複写用光電変換素子プレート、単管式カラーテレビカメラ用フィルタ、液晶を用いたフラットパネルディスプレィ、カラー固体撮像素子等に用いられている。通常用いられるカラーフィルタは、赤色、緑色、及び青色の三原色のカラーピクセルが規則的に配列して構成されるが、必要に応じて4色あるいはそれ以上の色相からなるものもある。例えば、撮像管用カラーフィルタや液晶表示装置用カラーフィルタでは、種々の目的で黒色のパターン(ブラックマトリクス)が必要とされる。
従来、ガラス基板上に層設されたハロゲン化銀カラー感光材料に、所定の波長帯の光を照射してカラーピクセルとブラックマトリクスのパターンを露光し、現像によりカラーピクセルとブラックマトリクスとを形成するカラーフィルタの製造方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
上記ハロゲン化銀カラー感光材料に対して露光を行う場合、例えばフィルタ面積が150×150mm以下の小さなカラーフィルタに対しては、レーザープリンタが使用されている。しかし、フィルタ面積が、例えば300×300mm以上の大きなものを露光する場合、レーザープリンタでは周辺精度が低下し、しかも露光に長時間かかってしまい生産性も低下するため、大きなサイズのカラーフィルタの露光には、パターン露光装置が用いられている。
パターン露光装置は、カラーピクセルとブラックマトリクスのマスクパターンが形成されたフォトマスクを介して所定の波長帯の光をハロゲン化銀カラー感光材料に照射して露光する。例えば、特許文献3記載のパターン露光方法では、帯状ワークを連続して搬送し、この搬送中に帯状ワークの上にマスクを介して光を照射してパターンを露光している。また、特許文献4記載のプロキシミティ露光装置では、帯状ワークを間欠に搬送しながら、位置決め、ギャップ設定、プロキシミティ露光を繰り返し、帯状ワークにパターンを露光している。
また、特許文献5記載の露光装置では、連像搬送される帯状ワークにフォトマスクを密着させてカラーピクセルとブラックマトリクスのパターンを連続して露光する。
特開昭55−006342号公報 特開昭62−148952号公報 特開平09−274323号公報 特開平10−171125号公報 特開平10−177240号公報
しかし、特許文献3記載のパターン露光方法は、帯状ワークの搬送方向と平行なストライプ状のパターンしか露光することができず、フレキシブルな形状で搬送方向に周期的なパターン、例えばハニカムパターンは露光することはできない。
また、特許文献4記載のプロキシミティ露光装置は、周期パターンに限らずあらゆるパターンに対応可能であるが、間欠搬送中に位置決め、ギャップ設定、一定時間露光という各工程にかかる積算時間が多く、単位時間あたりの処理能力(スループット)が低いという問題がある。
また特許文献5記載のカラーフィルタ作成用露光マスク露光方法および装置は、フォトマスクとの連続送りしながら密着露光するため、帯状フイルムに傷が生じてしまう。フォトマスクに摩擦計数の小さい保護フイルムを貼り付けて、傷の発生を防止しているが、近年のディスプレイ装置は大画面化が進んでいるため、傷の発生を防止することは難しい。
また、特許文献3〜5記載の発明に共通の問題として、帯状ワークに露光現像したカラーフィルタを位置合わせして所望のガラス基板に張り合わせる工程が必要になり、大画面に対応したカラーフィルタでは、この貼り合せ工程に技術的なネックがある。すなわち、1メートルを超えるサイズの基板を対角合わせ精度が数ミクロンのオーダーで合わせ込む必要があるため、フィルム状のものとガラス基板をこのオーダーで合わせて貼り合わせることは非常に困難である。
本発明は、上記課題を解決するために、フレキシブルな形状で搬送方向に周期的なカラーフィルタのパターンを高スループットで、かつ設備投資を抑制した簡易な設備で形成することができるパターン露光方法及び装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のパターン露光方法は、感光層が設けられたシート状ワークを連続搬送するステップと、シート状ワークに対しプロキシミティギャップを隔てて配置され、カラーフィルタのブラックマトリクス及びカラーピクセルに対応する第1マスクパターン及び第2マスクパターンが設けられたフォトマスクを介して、ワーク搬送速度に同期された第1露光周期及び第1露光時間でプロキシミティ露光を行ない、第1マスクパターンを搬送方向に周期的な周期パターンとして前記感光層に露光するステップと、フォトマスクを介して、ワーク搬送速度に同期された第2露光周期及び第2露光時間でプロキシミティ露光を行ない、第2マスクパターンを搬送方向に周期的な周期パターンとして前記感光層に露光するステップから構成したものである。
また、ワーク搬送速度、前記第1露光周期及び前記第2露光時間、前記第1露光周期及び前記第2露光時間は、基準クロックに基づいて同期するようにしたものである。
また、シート状ワークに予め基準マークを形成し、第1マスクパターン及び第2マスクパターンを露光するステップでは、基準マークに基づいてフォトマスクの位置を調整するようにしたものである。
また、シート状ワークは、一方の面に前記感光層が形成されるガラス基板から構成したものである。
また、感光層は、シート状ワークに設けられて第1マスクパターンが露光される第1感光層と、第2マスクパターンの露光前に第1感光層上に設けられる第2感光層から構成したものである。更に、第1マスクパターンを露光するステップと第2マスクパターンを露光するステップの間に、第1感光層を現像するステップと、第2感光層を形成するステップを有するものである。
第1感光層は、露光部分が現像によって黒色に発色する感光材料により形成したものである。更に、感光材料としては、銀塩感材もしくはフォトレジストを用いるものである。
また、第2感光層は、照射される光の波長に応じて現像時に発色する色が変化するカラー感光材料により形成し、第2マスクパターンを露光するステップでは、第2感光層に複数の波長が異なる光が照射することにより、複数色のカラーピクセルの潜像を形成するようにしたものである。また、カラー感光材料としては、ロゲン化銀カラー感光材料または、液状カラーレジスト等を用いるようにしたものである。
また、第2マスクパターンを露光する第2露光周期をカラーピクセルの色数に対応する複数の位相に分割し、各位相でカラーピクセルの色に対応する波長の光をそれぞれ照射するようにしたものである。
本発明のカラーフィルタのパターン露光装置は、感光層が設けられたシート状ワークを連続搬送する搬送手段と、シート状ワークに対しプロキシミティギャップを隔てて配置され、カラーフィルタのブラックマトリクス及びカラーピクセルに対応する第1マスクパターン及び第2マスクパターンが設けられたフォトマスクと、フォトマスクに光を照射して感光層にプロキシミティ露光を行なう照明手段と、照明手段をシート状ワークの搬送速度に同期する第1露光周期及び第1露光時間で発光させて、第1マスクパターンを搬送方向に周期的な周期パターンとして感光層に露光させ、照明手段をシート状ワークの搬送速度に同期する第2露光周期及び第2露光時間で発光させて、第2マスクパターンを搬送方向に周期的な周期パターンとして感光層に露光させる制御手段から構成したものである。
また、前記ワーク搬送速度、前記第1露光周期及び前記第1露光時間、前記第2露光周期及び前記第2露光時間を同期させる際の基準となる基準クロックを発生する基準クロック発生手段を設けたものである。
また、シート状ワークに予め基準マークを形成し、フォトマスクのワーク搬送方向の上流側に、基準マークを検出するマーク検出手段を配置し、マーク検出手段による基準マークの検出結果に基づいて、シート状ワークに対するフォトマスクの位置を調整するマスク位置調整手段を設けるものである。
また、シート状ワークは、一方の面に前記感光層が形成されるガラス基板から構成したものである。
また、感光層は、シート状ワークに設けられて第1マスクパターンが露光される第1感光層と、第2マスクパターンの露光前に第1感光層上に設けられる第2感光層から構成したものである。また、第1感光層に第1マスクパターンが露光された時点でシート状ワークを排出する排出手段と、第1感光層が現像され、かつ第2感光層が形成されたシート状ワークを受け入れる受け入れ手段を備えるものである。
また、フォトマスクは、第1マスクパターンが設けられる第1フォトマスクと、第2マスクパターンが設けられる第2フォトマスクとから構成し、照明手段は、第1フォトマスクに光を照射する第1照明手段と、第2フォトマスクに光を照射する第2照明手段から構成したものである。更に、排出手段は、第1フォトマスク及び第1照明手段によって第1感光層に第1マスクパターンが露光された後にシート状ワークを排出し、受け入れ手段は、第1感光層が現像され、かつ第2感光層が形成されたシート状ワークを第2フォトマスクのワーク搬送方向の上流側で搬送手段に供給するようにしたものである。
また、第1感光層は、露光部分が現像によって黒色に発色する感光材料により形成したものである。更に、感光材料として、銀塩感材もしくはフォトレジストを用いるものである。
また、第2感光層は、照射される光の波長に応じて現像時に発色する色が変化するカラー感光材料により形成し、第2フォトマスクを介して第2感光層に複数の波長が異なる光を照射することにより、複数色のカラーピクセルの潜像を形成するようにしたものである。カラー感光材料としては、ハロゲン化銀感材または、液状カラーレジスト等を用いるものである。
また、第2の照明手段は、カラーピクセルの色に対応する波長帯のレーザ光を出力する複数のレーザ出力器と、各レーザ出力器から出力されたレーザ光を第2フォトマスク上で走査させる走査機構と、各レーザ出力器から出力されたレーザ光を走査機構に入射させる光学系とから構成したものである。
また、制御手段は、第2露光周期を各レーザ出力器に対応する複数の位相に分割し、各位相で各レーザ出力器を動作させてカラーピクセルの色に対応する波長のレーザ光を照射するようにしたものである。
本発明によれば、複雑なパターンであっても、周期的なパターンの組み合わせによって実現できるパターンならば、複数のマスクに分割することによって安価な装置構成で露光が可能となる。また、マスクを小さく作れること、1つのマスクで複数回使い回しが可能でマスクのコストパフォーマンスがよいという効果も有している。また、波長の異なる光源と感材の組み合わせによってより付加価値の高いパターン形成が可能である。
さらに、連続的に動かしながら生産できるので生産性が高い。また、従来の間欠送りによる露光に比べ、連続送りにより生産性が向上する。さらに、簡易な設備で設備投資が抑えられる。また、多重露光および走査露光によって光源輝度分布を平均化でき、均一な線幅が実現可能である。また、多重露光によって光源強度が小さくても露光が可能であるため、コストダウンが可能である。
また、フォトマスクを使ったプロキシミティ露光のため、高精細なパターンが描ける。しかも面積が小さく持ちがよく、位置ずらしによる複数回の使い回しが可能で、ランニングコストが小さいのでコストパフォーマンスがよい。また、シームレスパターンを書くには、連続送りで多重露光することでパターン同士つなぎ目の合わせが容易にできる。さらに、露光のために設けた基準マークは、後工程での基準としても利用することができる。
また、密着露光でなく、プロキシ露光なのでワークと接触しないため、露光時キズが付かない。また、予め基準マークの付けられたガラス基板に対して露光するので、出来上がったカラーフィルタを位置決めして張り合わせる工程と比べて、位置決めが容易にできる。
図1、及び図1の断面A−Aを表す図2に示すハニカムパターンのカラーフィルタ2は、透明なガラス基板3と、このガラス基板3上に千鳥状に配列される赤色(R)ピクセル4、緑色(G)ピクセル5、青色(B)ピクセル6と、これらのカラーピクセル4〜6の外周に設けられるブラックマトリクス7から構成されている。ガラス基板3は、例えば長さL×幅Wが750mm×1300mmとされ、大画面液晶ディスプレイに用いられる。カラーピクセル4〜6は、六角形のハニカム形状であり、平行な一対の対辺の間隔L1=80μmの微小なものである。また、RGBピクセル4〜6の間のブラックマトリクス7の線幅Dは、例えば10μmである。
上記カラーフィルタ2におけるパターン露光を説明する前に、カラーフィルタ2の製造方法について簡単に説明する。図3に示すように、カラーフィルタ2の製造ライン10は、ガラス基板3を集積する基板集積部11、基板洗浄装置12、ラミネート装置13、ベース剥離装置14、本発明のパターン露光装置15、現像装置16、加熱処理を行なうベーク装置17と、各装置の間でガラス基板3を搬送するロボット18から構成されている。
図4に示すように、ガラス基板3は、基板洗浄装置12により洗浄されて(S1)ラミネート装置13に搬送され、一方の面にブラックマトリクス用の感光フイルムが貼り合わされる(S2)。このブラックマトリクス用感光フイルムは、プラスチック製のベースフイルムに、剥離層と、黒色に発色するブラックマトリクス用感光層(第1感光層)とが塗布されたもので、このブラックマトリクス用感光層がガラス基板3の上に貼り合わされる。ブラックマトリクス用感光層は、例えば、405nmの波長の光で露光されると黒色に発色する。
ブラックマトリクス用感光フイルムが貼り合わされたガラス基板3は、次のベース剥離装置14に搬送され、ベースフイルムが剥がされる(S3)。このとき、ベースフイルムは剥離層で剥がされるため、ブラックマトリクス用感光層及び剥離層はガラス基板3に転写される。ガラス基板3は、次のパターン露光装置15に搬送され、ブラックマトリクス用のマスクパターンが形成されたフォトマスクを介してプロキシミティ露光が行われる(S4)。次に、現像装置16で現像処理(S5)されることにより、ガラス基板上には黒色の銀塩でブラックマトリクス7が形成される。
ブラックマトリクス7が形成されたガラス基板3は、再度ラミネート装置13に搬送され、カラーの感光層を有するカラーピクセル用感光フイルムが貼り合わされる(S6)。このカラーピクセル用感光フイルムは、プラスチック製のベースフイルムに、剥離層と、カラー感光層(第2感光層)とが塗布されたもので、このカラー感光層がガラス基板3の上に貼り合わされる。カラー感光層は、例えば、カラー反転処理によってポジ画像を得る事ができる外型カラーリバーサル、内型カラーリバーサルなどである。また、例えば、405nmの光によって露光されると青色に発色し、532nmの光で露光されると緑色に発色し、683nmの光で露光されると赤色に発色する。
カラーピクセル用感光フイルムのベースフイルムがベース剥離装置14で剥がされ(S7)、ガラス基板3は再びパターン露光装置15に搬送される。この2度目の露光処理では、カラーピクセル用マスクパターンが形成されたフォトマスクを介してプロキシミティ露光が行われる(S8)。この後の現像装置16で現像処理(S9)されることにより、ガラス基板3上にはRGBピクセル4〜6が形成される。
図5(A)に示すように、パターン露光装置15は、ガラス基板3を上下で挟み込んで搬送する複数のローラからなるローラコンベア25と、このローラコンベア25の間に配置される第1露光部26及び第2露光部27と、ガラス基板3の基準マークを検出する検出センサ28,29と、これらを統括的に制御する制御部30とからなる。制御部30には、ワーク搬送速度と、露光周期及び露光時間とを同期させる基準となる基準クロックを発生する基準クロック発振器31が接続されている。
図6に示すように、パターン露光装置15に最初に供給されるガラス基板3は、ラミネート装置13及びベース剥離装置14によって上面にブラックマトリクス用感光層33が形成されている。このガラス基板3は、長さLの辺が搬送方向Fに沿って搬送されるようにパターン露光装置15に供給される。また、図7に示すように、ガラス基板3の例えば4隅には、露光を行う位置を表す基準マーク35が予め設けられている。
検出センサ28,29は、ガラス基板3の基準マーク35を読み取り、その検出信号を制御部30に入力する制御部30は、検出信号に応じて内部処理を行い、進行方向ならびに幅方向の位置を演算して、露光部26,27へ露光スタート信号を与えるとともに、事前にマスク位置の幅方向の微調整を指示する。後述するマスク保持部には幅方向にフォトマスクを微動させる移動手段がついており、上記指令に従い、自動的にマスク幅方向位置をガラス基板3の基準マークに合せて調整する。ガラス基板3は、ローラコンベア25で搬送中に、ガイド等で位置修正され、マスクに対して直角に搬送される。これによって正確な位置で露光がスタートできる。
第1露光部26は、ガラス基板3の搬送経路の下方に配置された露光ローラ38と、搬送経路の上方に配置されるブラックマトリクス用の第1フォトマスク39と、第1照明部40とから構成されている。ガラス基板3と第1フォトマスク39との間には、例えば、50μmのプロキシミティギャップが設定されており、マスクパターンを精密に露光できるようになっている。また、露光ローラ38は、ローラコンベア25の他のローラより若干高さ方向に出っ張る方向に調整されており、第1フォトマスク39とのプロキシミティギャップの振れが一定になるように設置されている。
図8は、第1フォトマスク39の平面図である。第1フォトマスク39は、例えば、厚みt=4.5mm,ワーク搬送方向の長さL2=200mm,ワーク幅方向の長さW2=800mmの透明なソーダガラスの一方の面に、有効幅W3=760mmでブラックマトリクス用の第1マスクパターン43が形成されたものである。第1マスクパターン43は、クロム蒸着で形成された遮光マスクに、ブラックマトリクス7の形状がスリットで描かれている。露光を行う際の搬送方向Fの周期パターンとしてみた場合、120μmが周期長さL3となる。
第1マスクパターン43の線幅D1は、プロキシミティ露光によって生ずる線幅太りを見込んで、出来上がり寸法Dより細めの線幅とされている。また、第1マスクパターン43の有効幅W3は、ガラス基板3の蛇行量を見込んでワーク幅Wより若干大きめの長さとするのが好ましい。L=200mmはL3=120μmに対して十分大きいが、これは第1フォトマスク39のたわみなどによる像のねじれを配慮したもので剛性確保の配慮であって、パターン形成の必要性から決めたものではない。
そのため、第1フォトマスク39の剛性が確保できる構造であれば、L2寸法はもっと小さくてもよく、大判のフォトマスクを必要としないという点でコストダウンに繋がる長所となる。たとえば、800×1000mmのソーダガラス基板に同一周期パターンを切ったマスクを形成し、その後短冊状に分割すれば、1枚のマスク製作と切断により、複数個のマスクとなるので、安価にマスクを製作する事ができる。
なお、第1マスクパターン43のパターン長さL2を周期的な露光に最低限必要な周期長さL3に対して十分に大きくすることにより、仮に作業ミスなどで第1フォトマスク39が損傷しても、ワーク搬送方向FにL3以上ずらして組み付ければ、新しい第1フォトマスク39として使用することができる。このように、複数回の使いまわしができる点で、予備の第1フォトマスク39が必ずしも必要でなくなり、その点でもコストパフォーマンスがよい。
上記第1フォトマスク39は、図9(A)に示すマスク保持部47によって保持されている。マスク保持部47は、第1フォトマスク39を保持する保持枠48と、この保持枠48に保持された第1フォトマスク39が、ガラス基板3との間にプロキシミティギャップLgを隔てて対面される露光位置と、ガラス基板3からプロキシミティギャップLg以上離されて隙間が形成される退避位置(図中2点鎖線で示す)との間で保持枠48を移動自在に支持する第1スライドテーブル49と、この第1スライドテーブル49をガラス基板3の幅W方向で移動させる第2スライドテーブル50から構成されている。
図9(B)は、保持枠48の幅方向断面図である。保持枠48は、第1フォトマスク39のマスク面と反対側の面を吸着によって保持するためのもので、多孔質のプレートもしくは多数の孔加工がなされた保持板51と、吸着するための減圧装置との間を繋ぐ配管52などから構成される。第1フォトマスク39は、減圧によって保持板51に吸着され、ガラス基板3との間に一定のプロキシミティギャップLgを保ち保持される。なお、保持板51の両端には、吸着が異常によって効かなくなった場合でも第1フォトマスク39が落下しないように、図示しない簡易の落下防止爪をガラス枠外に設けておくのが好ましい。
第1スライドテーブル49は、保持枠48が取り付けられるスライドガイド56と、このスライドガイド56をスライド自在に支持するスライドレール57等からなり、保持枠48を露光位置と退避位置との間でスライド自在に支持する。スライドガイド56の移動には、例えば、モータやソレノイド、エアシリンダ等からなるアクチュエータ58が用いられる。プロキシミティギャップLgは、スライドレール57上の露光位置を決めるストッパ54の微調整により決定される。
ストッパ54は、保持枠48の両端に取り付けられ、微動アクチェータ55によって図の上下方向に微動できる。第1フォトマスク39の有効エリア外に対面して配置された変位センサ56によりプロキシミティギャップLgを測定し、この測定値をフィードバックして、微動アクチュエータ55によって一定の値に保つようになっている。なお、図示では第1スライドテーブル49は片持ちとなっているが、左右両持ちとすれば、コストは上がるがより剛性が上がり好ましい。
アクチュエータ58は、第1スライドテーブル49に取り付けられ、移動子58aがスライドガイド56に接続され、制御部30によって制御される。このアクチュエータ58は、露光時には移動子58aを下方に突出させて保持枠48を露光位置に移動させる。また、メンテナンス時は、移動子58aを引き込んで保持枠48を退避位置に移動させ、第1フォトマスク39とガラス基板3との無用な干渉リスクを防止する。退避位置は、第1フォトマスク39と接合部分との干渉を確実に避けるために、例えば、露光位置から50mm程度上方に設定されている。なお、第1スライドテーブル49には、露光位置へ移動した際の位置再現性の高い高精度なものが用いられているため、保持枠48の移動によってプロキシミティギャップLgがずれることはない。
第2スライドテーブル50は、第1スライドテーブル49とほぼ同じものであり、その移動方向がガラス基板3の幅W方向に沿うように設置されモータやソレノイド、エアシリンダ等からなるアクチュエータ61によって移動される。制御部30は、前述の検出センサ28による基準マークの検出結果に応じてアクチュエータ61を制御し、第1フォトマスク39を幅方向で移動させる。
第1照明部40は、例えば、405nm,60mwシングルモード半導体レーザをコリメートレンズを使って平行光化したものを光源として、走査するためのアクチュエータとしては18面ポリゴンミラーを用い、第1フォトマスク39の有効幅W3の全域を平行光化されたレーザ光Zで走査できるようになっている。レーザ光Zは、焦点距離3mmのコリメートレンズによって射影形状が長軸3.6mm、短軸1.2mmの楕円形状とされており、ワーク搬送方向に長軸が、幅方向に短軸が設定されている。
図10は、第1照明部40の構成を示す概略図である。第1照明部40は、レーザ出力器65と、このレーザ出力器65から出力されたレーザ光Zをコリメートして平行光にするコリメートレンズ66と、レーザ光Zを反射する反射ミラー67と、走査機構であるポリゴンミラー68及びモータ69とから構成されている。
レーザ出力器65は、例えば、出力60mwのシングルモード半導体レーザ出力装置であり、ブラックマトリクス用感光層33に合せて波長が405nmのレーザ光Zを出力する。コリメートレンズ66は、例えば焦点距離3mmであり、入力されたレーザ光Zを長軸Lb=3.6mm、短軸Wb=1.2mmの楕円形の射影形状を有する平行光に変換する。このレーザ光Zは、長軸がワーク搬送方向Fに、短軸がワーク幅方向に沿うように、第1フォトマスク39に照射される。
なお、レーザ光Zの射影形状及び大きさは1/e換算ビーム径であるが、これに限定されるものではなく、コリメートレンズ66により自由に設定することができる。また、60mwシングルモード半導体レーザを使用したが、レーザ定格出力を規定するものではなく、光源パワーが大きいほど設計余裕がとれるため、より好ましいといえる。例えば、2本のレーザを偏光合波して、パワーを上げ、または200mwマルチモード半導体レーザを使ってもよい。また半導体レーザとコリメートレンズによって作った平行光を集積して小さな面積に集光した光源によってパワーをあげて露光することも好ましい。
ポリゴンミラー68は、略円板形状の外周面に平板な反射面68aが複数設けられたもので、反射面68aに入射されたレーザ光Zを第1フォトマスク39に向けて反射し、その際にモータ69によって回転されることにより、レーザ光Zを第1フォトマスク39上でワーク幅方向に走査させる。本実施形態のポリゴンミラー68は、18面の反射面68aが設けられている。この反射面68aにより走査できる走査角度は20°であるが、本実施形態では走査角度θsとして10°を露光走査に利用する。また10°の走査角度θsで第1フォトマスク39の幅方向全域を走査するために、ポリゴンミラー68の反射面68aから第1フォトマスク39までの距離Lsを2250mmとしている。
走査に使用する走査角度θsを10°としたのは、ポリゴンミラー68の反射による露光時間のバラツキを小さくするためである。ポリゴンミラー68の反射面68aは、回転方向の中央部と端部とで中心からの半径が異なるため、回転時の角速度の違いから走査速度が変化し、露光時間にバラツキが生じて露光品質が低下する。例えば、走査角度が10°のときには、反射面68aの中央部と端部との走査速度の差は3.1%と小さいため、周期パターンの露光に対する影響は少ない。しかし、走査角度が20°になると、走査速度の差は13.2%になり、走査角度45°では50%になるため、周期パターンの線幅や間隔が不均一になる等の露光不良が発生する。
また、ポリゴンミラー68の反射面数を18面としたのは、ポリゴンミラー68の直径を100mm程度に抑えるためである。本来ならば20°の走査角度を有するポリゴンミラー68で10°の走査角度しか使用しない場合、露光光源の使用効率が50%となる。また、この50%の使用効率で必要な露光量を得るために、露光光源の光量も大きくする必要があるため、コスト的に不利である。しかし、露光光源の使用効率を上げるためにポリゴンミラー68の反射面数を36面にすると、ポリゴンミラー68の直径は600mm以上となり、部品加工コストが現実的でなくなるため、本実施形態では18面を採用した。なお、ポリゴンミラー68の反射面数と露光光源の光量は対応関係にあるため、露光光源のパワーと露光感材の感度との組み合わせに応じて最適な反射面数を選択するとよい。
なお、レーザ走査はポリゴンミラーに限ったものでなく、ガルバノ、レゾナントスキャナー他いろいろなアクチュエータが利用可能である。ただし、レーザ走査は、後述するが必ず1方向からのスキャニングとする必要があり、往復走査するタイプのアクチュエータでは片方向をオフする変調制御が必要となる。
第2露光部27は、露光ローラ73と、カラーピクセル用の第2フォトマスク74と、第2照明部75とから構成されている。図11は、第2フォトマスク74の平面図であり、第1フォトマスク39と同サイズのマスク基板の一方の面に、クロム蒸着でカラーピクセルの形状が千鳥状に描かれた第2マスクパターン72が形成されている。露光を行う際の搬送方向の周期パターンとしてみた場合、240μmが周期長さL4となる。この第2フォトマスク74は、上述のマスク保持部47と同様のマスク保持部によって保持され、露光位置と退避位置で上下移動され、ガラス基板3の基準マーク35に応じて幅方向で移動される。
図12に示すように、第2照明部75は、RGBのカラーピクセル4〜6に対応した第1〜第3のレーザ出力器76〜78と、これらの第1〜第3のレーザ出力器76〜78から出力されたレーザ光Za1〜Za3の出射方向を揃えるプリズム79と、反射ミラー80、ポリゴンミラー81、モータ82から構成されている。
例えば、第1レーザ出力器76は、683nm,100mwシングルモード半導体レーザをコリメートレンズ85を使って平行光化したもので、Rピクセル4の露光に用いられる。また、第2レーザ出力器77は、532nm,10mwSHG固体レーザをコリメートレンズ86を使って平行光化したもので、Gピクセル5の露光に用いられる。更に第3レーザ出力器78は、475nm,1mwSHG固体レーザをコリメートレンズ87を使って平行光化したもので、Bピクセル6の露光に使用される。
プリズム79は、第1〜第3レーザ出力器76〜78から入射されたレーザ光Za1〜Za3を透過及び反射して屈曲させ、ポリゴンミラー81に入射させる。なお、ポリゴンミラー81及びモータ82については、第1照明部40のポリゴンミラー68及びモータ69と同じものが用いられるため、詳しい説明は省略する。この第2照明部75から照射されるレーザ光Za1〜Za3の射影形状も、第1照明部40と同様に長軸Lb=3.6mm、短軸Wb=1.2mmの楕円形状とされており、ワーク搬送方向に長軸が、幅方向が短軸に設定されている。
本実施形態は、シート状ワークを停止せずに連続搬送しながら、該周期パターンの書かれたフォトマスクは静止させた状態で、フォトマスクの少なくとも1つ分の周期パターンの全域をカバーする露光領域に周期的にプロキシミティ露光することが特徴となる。
第1マスクパターン43の少なくとも1周期分の全域をカバーする露光領域とは送り方向120μm、幅方向750mmの領域を含むエリアを指し、たとえば前述のレーザ走査の場合、1走査によってビームの大きさ長軸Lb=3.6mm×短軸Wb=1.2mmなので1走査によって搬送方向3.6mm×幅方向750mmのエリアを掃くことができる。これは上記エリアの約30倍の大きさの領域を露光していることになる。
第1マスクパターン43の搬送方向の周期長さL3=120μm、ガラス基板3のワーク搬送速度をV=4m/分、第1マスクパターン43を露光するための露光周期をT1、露光時間をΔT1、第1マスクパターン43の最小線幅D1min=10μmとした時、周期長さL3だけガラス基板3が搬送されるのに必要な時間は、L3/V=1.8msecとなる。この時間に1回のレーザ走査を行うように設計すると、露光周期T1=1.8msecとなり、18面ポリゴンミラー68の回転数は、ω1=1852rpmとなる。このときのビーム走査速度Vb1は、ポリゴンミラー68から第1フォトマスク39までの距離Lsが2250mmであるので、Vb1=Ls・ω1=434.6m/sec、レーザ光Zの射影形状の幅方向の大きさWbは1.2mmなので、レーザ光Zがこの走査速度で露光している露光時間はΔT1=1.2/vb1=2.8μsec、この間でガラス基板3が搬送方向に動く搬送量Lm1は、V・ΔT1=0.18μmとなる。V・ΔT1=0.18μm<D1’min=10μmを満たすので、露光品質の低下は少ない。
なお、第1フォトマスク39の裏面に、レーザ光Zの長軸Lbにほぼ等しい幅Wsを有するスリット92が設けられた遮光マスク93を配置し、それ以上の光が第1フォトマスク39に当たらないようにしている。そのため、レーザ光Zの1走査による露光領域は、搬送方向3.6mm×幅方向750mmとなり、3.6/0.12=30列分の第1マスクパターン43を照射し、かつ多重露光が行われることになる。
これにより、第1フォトマスク39上に射影される露光光源の光の長さLbは、Lb=3.6>L3=0.12を満たし、Lb/L3の商m1はm1=30となる。したがって、ワーク搬送速度Vと露光周期T1との間の関係が、(n1−1)×(L1/V)=T1(n1は自然数)、かつ2=<n1<=m1=30を満たすようにすると、n1=2〜30の任意の数字を選択でき、最も多重露光回数を多く出来るのは、n1=2の場合である。本実施形態では、上述のように、第1マスクパターン43の1周期分の長さだけガラス基板3が搬送されるのに必要な時間L1/V=1.8msecとし、この時間に1回のレーザ走査を行うため、n1=2、T1=1.8msecになるようにT1とVとの関係を決めてある。
第2マスクパターン72の少なくとも1周期分の全域をカバーする露光領域とは送り方向240μm、幅方向750mmの領域を含むエリアを指し、たとえば前述のレーザ走査の場合、1走査によってビームの大きさ長軸Lb=3.6mm×短軸Wb=1.2mmなので1走査によって搬送方向3.6mm×幅方向750mmのエリアを掃くことができる。これは上記エリアの約15倍の大きさの領域を露光していることになる。
このとき周期パターンの送り方向の長さL4は色毎にみると実質L2=240μmだが、RGB3色のレーザをRGBの順にポリゴンミラーの1スキャン毎にRGBRGBRGB・・・・と切り替えながら繰り返しスキャンしてやれば、連続的に露光が可能で、色を区別しなければその周期は1/3である80μmピッチとなる。
レーザの切り替えは最初のRレーザ光Za1の露光を基準に考える。1回の露光周期を0〜360°の位相で表現した場合、最初の0〜120°の範囲でRレーザ光Za1だけがオンし、次の120°〜240°の範囲ではGレーザ光Za2だけがオンし、次の240°〜360°の範囲ではBレーザ光Za3だけがオンする。このように1回の露光周期を分割した各位相範囲ごとにタイミングをとってRGBレーザをそれぞれ変調制御してやれば、容易に切り替えが可能である。
80μmに該当する周期をL2pとして、これがポリゴンミラー81の実質周期となる。ガラス基板3のワーク搬送速度をV=4m/分、第2マスクパターン72を露光するための露光周期をT2、露光時間をΔT2、第2マスクパターン72の最小線幅D2min=10μmとした時、周期長さL2pだけガラス基板3が搬送されるのに必要な時間は、L2p/V=1.2msecとなる。この時間に1回のレーザ走査を行うように設計すると、露光周期T2=1.2msecとなり、18面ポリゴンミラー81の回転数は、ω2=2778rpmとなる。このときのビーム走査速度Vb2は、ポリゴンミラー81から第2フォトマスク74までの距離Lsが2250mmであるので、Vb2=Ls・ω2=651.9m/sec、レーザ光Za1〜Za3の射影形状の幅方向の大きさWbは、Zと同じ1.2mmなので、レーザ光Za1〜Za3がこの走査速度で露光している露光時間はΔT2=1.2/vb2=1.9μsec、この間でガラス基板3が搬送方向に動く搬送量Lm1は、V・ΔT2=0.12μmとなる。V・ΔT2=0.12μm<D2min=10μmを満たすので、露光品質の低下は少ない。
第2照明部75も、第2フォトマスク74の裏面に、レーザ光Za1〜Za3の長軸Lbにほぼ等しい幅を有するスリットが設けられた遮光マスクを配置し、それ以上の光が第2フォトマスク74に当たらないようにしている。そのため、レーザ光Za1〜Za3の1走査による露光領域は、搬送方向3.6mm×幅方向750mmとなり、3.6/0.24=15列分の第2マスクパターン72を照射し、かつ多重露光が行われることになる。
これにより、第2フォトマスク74上に射影される露光光源の光の長さは、Lb=3.6mm、Lb=3.6>L2=0.24を満たし、Lb/L2の商m2はm2=15となる。したがって、ワーク搬送速度Vと露光周期T2との間の関係が、(n2−1)×(L2/V)=T2(n2は自然数)、かつ2=<n2<=m2=15を満たすようにすると、n2=2〜15の任意の数字を選択でき、最も多重露光回数を多く出来るのは、n2=2の場合である。本実施形態では、上述のように、第2マスクパターン72の1周期分の長さだけガラス基板161が搬送されるのに必要な時間L2/V=3.6msecとし、この時間に1回のレーザ走査を行うため、n2=2、T2=3.6msecになるようにT2とVとの関係を決めてある。
上記の必要露光量について計算すると、4m/分の速度で感材750mm幅を露光するので単位時間あたりの露光面積は66.7mm/sec(4m/min)×750mm=500cmとなり、感材感度が例えば10μj/cmの場合、10μj/cm×500cm=5mwの露光パワーが必要となる。更に、マスクパターンのスリット幅(最小線幅)=15μm、ピッチP=300μmの時の開口率は9.75%、走査効率を50%、光学系の効率を50%と仮定すると、露光光源利用効率η=0.5×0.5×0.0975=2.4%となる。前述した5mwをこの効率で1回の露光にて得るには、光源パワーは、5mw/2.4%=208mw必要となる。
上記実施形態による多重露光においては、多重露光回数分の積分値で決まる露光量を1回露光に比べて余計に照射できるので、その分光源パワーは小さくてすむ。感材感度(0.1〜10μj/cm程度)選択、及び光源パワー(50mw〜200mw)選択により、また光源を複数個で露光することでさらにハイパワー化できるので、フレキシブルな設計が可能である。
多重露光することのメリットは、上記計算のように、露光回数を稼げるので光源の光量不足を補うことが出来る点があげられる。更にこれだけでなく、多重露光によって、光源の輝度分布の不均一性を平均化する効果があり、送り方向の輝度ばらつきによる露光量の不均一化を抑制可能である。また横方向の走査も同様に走査方向の光源の輝度分布の不均一性を平均化する効果があり、走査によって走査方向の輝度ばらつきによる露光量の不均一化を抑制可能である。したがって多重露光と横走査との組み合わせによって、光源輝度分布がいかなる場合でも、設計上は積分効果でいつでも均一な露光量になるのである。これは光源の輝度ばらつきを気にする必要がなくなるという点でコストダウンに大きくつながる長所となる。
一方、レーザ光の振れの影響は、フォトマスクを介して露光しているため露光量の変動になるが、パターン形状には影響せず、いつもマスクパターンを露光していることになる。しかも多重露光のため、このレーザ光の振れによる露光量変動のトータルとしては平均化されて、線幅に影響が出にくい設計となっている。したがって、ポリゴンミラーの面ブレや、各面の角度精度がやや甘くても、露光形状に影響が小さく、安定した品質を保てる点が本発明の大きな長所である。
次に、ガラス基板3の露光工程の概要について説明する。ローラコンベア25により搬送されたガラス基板3は、検出センサ28によって基準マーク35が検出される。制御部30は、検出センサ28の検出信号と、第1照明部40のポリゴンミラー68のスキャン開始信号とのAND条件にてレーザ出力器65をスタートさせる。上記ポリゴンミラー68のスキャン開始信号は、反射面68aによってスキャンされるレーザ光Zをフォトダイオードなどの光検出器によって検出した信号を使うか,もしくはポリゴンミラー68の制御信号で1面に1回出力されるパルス信号の立ち上がりを利用する。搬送速度4m/分とポリゴンミラー68による露光周期1.8msecが同期していれば、上記のように30回の多重露光により、ブラックマトリクス用感光層33にブラックマトリクス部の露光がなされる。
第2露光部27では、続けて露光せずに未露光の状態でパスさせ現像工程を経てブラックマトリクスが形成されることになる。続いてこのガラス基板3を再度ラミネート装置に通して今度はカラーピクセル用感光層の付与されたものに変えて、ガラス基板3に転写ラミネートさせ、このガラス基板3がパターン露光装置15に搬送される。このときのガラス基板3は、図13に示すように、ブラックマトリクス7の間にカラーピクセル用感光層88が埋め込まれ、その上に剥離層86が残った状態となる。
図1(B)に示すように、今度は第1露光部26では露光せずにパスさせ、第2露光部27に直接搬送される。第2露光部27では、まず検出センサ29によって基準マーク35を検出し、制御部30に検出信号を入力する。制御部30は、検出信号と、第2照明部75のポリゴンミラー81のスキャン開始信号とのAND条件にて第1〜第3レーザ出力器76〜78をスタートさせる。
80μm(1.2msec)周期でRGBが次々に順番にスキャンされてゆき、結果として240μm(3.6msec)周期でそれぞれ、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の露光がマスク越しになされる。搬送速度4m/分とポリゴンミラー81による露光周期1.2msecが同期していれば、上記のように15回の各色の多重露光により、RGBピクセル4〜6の露光がなされる。
前述のように、ズレの無い多重露光を行うには、露光周期T1,T2とワーク搬送速度Vとの間に一定の同期関係が必要である。また、露光周期T1,T2とワーク搬送速度Vとを同期させるには、ポリゴンミラーの回転数ω1,ω2とワーク搬送速度Vとを同期させるのが最も簡単である。ワーク搬送速度Vと、露光周期T1,T2の同期は、制御部30によって水晶発振器等からなる基準クロック発振器31を参照し、すべての速度が所望の一定速度になるように制御する。これによって正確な同期を取ることができる。ポリゴンミラーの回転数ω1,ω2と、ワーク搬送速度Vとが規定の条件に達したら、その状態信号のフィードバックを受けてレーザ出力器を作動させ、この条件が整ったところでガラス基板3の搬送を開始すればよい。
本発明で用いる感光フイルムは種々のものが適用可能であるが、以下のものが好ましい。カラー反転処理によりポジ画像を得ることができる外型カラーリバーサルフイルム、内型カラーリバーサルフイルム、カラーネガ処理によるカラーネガフイルム、ディスプレイ用カラーフイルム、オートポジカラーフイルム等である。これらについては、科学写真便覧(上)(丸善)559〜564頁、569頁、ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス(The Theory ofthe photographic process)第4版、T.H.James 編などに記載されている。その他、特開昭63−261361号公報記載のように同一の感光性ハロゲン化銀乳剤層中に発色現像によって得られる色相が異なる2種以上のカプラーを含有する内型カラー感光材料や、特開昭64−79701号公報記載のように同一のハロゲン化銀に対して異なる発色現像を示す2種以上のカプラー及び一種の現像主薬を含有する現像液を用いて現像する外型感光材料を用いることもできる。更に、支持体をカラーフィルタの基板として使用するもの、及びカラー感光層を基板へ転写するための剥離層を設けてあるカラー感光材料で、例えば特開平6−303977号公報、特願平6−84315号、同6−155726号、同7−122733号、同7−18157号等に記載のカラーフィルタ用感光材料を用いることができる。
本発明で使用することができる感光フイルムの基板は、光透過性であることが望ましいが、特願平6−1363号に記載のように、別の支持体上に塗設したハロゲン化銀乳剤層を光透過性基板上に転写密着させてカラーフィルタ用材料を形成してもよい。この場合は、必ずしも光透過性である必要はなく、例えば支持体のバック面にカーボンブラック等を塗布したものでもよい。また、プラスチック基板の場合には、基板自身をカラー感光材料の支持体とすることもできるが、基板の裏面(カラー感光層の塗設面とは反対側の面)に、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の保護フイルムを貼付したものを使用することが耐傷性等の観点から望ましい。この保護フイルムはLCDパネル等に組み込むときには剥離除去する。
光透過性基板を構成する素材の例としては、光学的に等方性で、耐熱性に優れているものが望ましく、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、酢酸セルロース、ポリアリレート、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラス、石英等が挙げられる。これらの素材で構成される基板の表面は必要に応じて下塗り処理されてもよい。さらに、グロー放電、コロナ放電、紫外線照射等の処理を施してもよい。光透過性基板は、板状、シート状あるいはフイルム状等の形態で使用することができる。基板の厚みは、用途及び材質に合わせて適当に設定することができるが、一般には0.01〜10mmである。
本発明で用いた感光フイルムは、RD.No. 17643の28〜29頁、及び同No. 18716の651頁の左欄〜右欄等に記載された通常の方法により発色現像処理することによりマイクロカラーフィルタを得る。さらに、前硬膜処理または後硬膜処理を施してもよい。例えば、発色現像処理工程、脱銀処理工程、水洗処理工程が行われる。脱銀処理工程では、漂白液を用いた漂白工程と定着液を用いた定着工程との代わりに、漂白定着液を用いた漂白定着処理工程を行うこともできる。また、漂白処理工程、定着処理工程、漂白定着処理工程を任意の順に組み合わせてもよい。水洗処理工程の代わりに安定化工程を行ってもよいし、水洗処理工程の後に安定化工程を行ってもよい。また、発色現像、漂白、定着を1浴中で行う1浴現像漂白定着処理液を用いたモノバス処理工程を行うこともできる。これらの処理工程に組み合わせて、前硬膜処理工程、その中和工程、停止定着処理工程、後硬膜処理工程、調整工程、補力工程等を行ってもよい。これらの処理において、発色現像処理工程の代わりに、いわゆるアクチベーター処理工程を行ってもよい。
なお、本実施形態では、銀塩感材を使用する液晶用カラーフィルタを例に説明したが、ガラス基材にカラーフォトレジストを塗布したもの、もしくはDFR(ドライフィルムレジスト)を張り合わせたものに対して、上記露光方法、露光装置を適用しても好適である。ただし、感材分光感度に合せ、光源波長を適合させておく必要がある。
この場合、銀塩感材に比べて感度の点で若干低感度であるが、その分光源パワーを上げてやればよく、カラーフォトレジストであっても十分適用が可能である。
また、ポリゴンミラーと半導体レーザの平行光ビームとの組み合わせがシンプル、安価で好ましいが、周期パターンの大きさが非常に大きくなる場合など、必ずしも光源としてビーム走査を行うことが有効でない場合も考えられる。この場合、大面積の平行光源を使用し、シャッタ装置を使用して、規定範囲内に規定時間の露光を行うとよい。なお、この場合は輝度分布が露光量に影響するため、出来る限り均一化された露光光源を使用する必要がある。
図14は、ガラス基板3が通過中の露光部の正面図であり、露光光源90として、いわゆるプロキシミティ露光機に使用されている紫外域の水銀ランプやメタルハライドランプなどを凹面鏡とコリメートレンズを用いて平行光化した大面積、例えば直径Dn=φ800mmの簡易平行光源を使用する。また、露光光源90とフォトマスク91との間に、ワーク搬送方向に3.6mm、幅方向にLw=800mmのスリット92を有する遮光マスク93と、シャッタ装置94とを配置し、全幅に細長い領域を露光時間ΔTだけ露光できるようにするとよい。シャッタ装置94としては、メカニカルシャッターや液晶シャッター等を用いることができる。これにより、ガラス基板3の幅方向でのフォトマスク91上に射影される光の幅方向の長さがLw=800mmとなるため、フォトマスク91のワーク幅方向のパターン幅をWf=750mmにすれば、Lw>Wfを実現することができる。
なお、本実施形態では、2パスによる実施例を示したが、1パスで可能な感材設計とした場合は、第1露光部と第2露光部で連続的に露光が可能であり、より効率的な生産ができる。
またカラーフィルタのパターンはハニカムパターンを実施例としたが、図15に示す汎用的なストライプパターンのカラーフィルタ100にも同様の考え方で適用可能である。図16,17に示すように、この場合に使用する第1フォトマスク103及び第2フォトマスク104は、カラーフィルタ100のブラックマトリクス106及びRGBピクセル107〜109に対応した第1マスクパターン112及び第2マスクパターン113を有するので、露光周期及び露光時間を変更することで、同様に露光することができる。
本発明により露光されるハニカムパターンのカラーフィルタの平面図である。 カラーフィルタの断面図である。 カラーフィルタの製造ラインの一例を示す概略図である。 カラーフィルタの製造手順を示すフローチャートである。 パターン露光装置の構成を示す概略図である。 露光開始時のガラス基板を示す断面図である。 露光開始時のガラス基板を示す平面図である。 第1のフォトマスクを示す平面図である。 マスク保持部の構成を示す断面図である。 第1照明部の構成を示す概略図である。 第2フォトマスクを示す平面図である。 第2照明部の構成を示す概略図である。 カラーピクセル用感光層が形成された状態のガラス基板を示す断面図である。 平行光源を利用した露光部を示す正面図である。 本発明により露光される格子パターンのカラーフィルタを示す平面図である。 格子パターンのカラーフィルタを露光する第1フォトマスクの平面図である。 格子パターンのカラーフィルタを露光する第2フォトマスクの平面図である。レーザ光の射影形状を示す説明図である。
符号の説明
2,100 カラーフィルタ
3 ガラス基板
4,107 Rピクセル
5,108 Gピクセル
6,109 Bピクセル
7,106 ブラックマトリクス
10 カラーフィルタ製造ライン
15 パターン露光装置
25 ローラコンベア
26 第1露光部
27 第2露光部
28,29 検出センサ
30 制御部
31 基準クロック発振器
33 ブラックマトリクス用感光層
35 基準マーク
39,103 第1フォトマスク
40 第1照明部
43,112 第1マスクパターン
50 第2スライドテーブル
61 アクチュエータ
65 レーザ出力器
68,81 ポリゴンミラー
74 第2フォトマスク
75 第2照明部
14,76 第2マスクパターン
76 第1レーザ出力器
77 第2レーザ出力器
78 第3レーザ出力器
79 プリズム
88 カラーピクセル用感光層
90 露光光源
91 フォトマスク

Claims (22)

  1. 感光層が設けられたシート状ワークを連続搬送するステップと、
    前記シート状ワークに対しプロキシミティギャップを隔てて配置され、カラーフィルタのブラックマトリクス及びカラーピクセルに対応する第1マスクパターン及び第2マスクパターンが設けられたフォトマスクを介して、ワーク搬送速度に同期された第1露光周期及び第1露光時間でプロキシミティ露光を行ない、前記第1マスクパターンを搬送方向に周期的な周期パターンとして前記感光層に露光するステップと、
    前記フォトマスクを介して、ワーク搬送速度に同期された第2露光周期及び第2露光時間でプロキシミティ露光を行ない、前記第2マスクパターンを搬送方向に周期的な周期パターンとして前記感光層に露光するステップとを備えることを特徴とするカラーフィルタのパターン露光方法。
  2. 前記ワーク搬送速度、前記第1露光周期及び前記第1露光時間、前記第2露光周期及び前記第2露光時間は、基準クロックに基づいて同期されることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタのパターン露光方法。
  3. 前記シート状ワークに予め基準マークを形成し、
    前記第1マスクパターン及び第2マスクパターンを露光するステップでは、前記基準マークに基づいて前記フォトマスクの位置を調整することを特徴とする請求項1または2記載のカラーフィルタのパターン露光方法。
  4. 前記シート状ワークは、一方の面に前記感光層が形成されるガラス基板であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のカラーフィルタのパターン露光方法。
  5. 前記感光層は、前記シート状ワークに設けられて前記第1マスクパターンが露光される第1感光層と、前記第2マスクパターンの露光前に前記第1感光層上に設けられる第2感光層からなり、
    前記第1マスクパターンを露光するステップと前記第2マスクパターンを露光するステップの間に、前記第1感光層を現像するステップと、
    前記第2感光層を形成するステップを有することを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のカラーフィルタのパターン露光方法。
  6. 前記第1感光層は、露光部分が現像によって黒色に発色する感光材料により形成されていることを特徴とする請求項5記載のカラーフィルタのパターン露光方法。
  7. 前記感光材料は、銀塩感材もしくはフォトレジストであることを特徴とする請求項6記載のカラーフィルタのパターン露光方法。
  8. 前記第2感光層は、照射される光の波長に応じて現像時に発色する色が変化するカラー感光材料により形成され、
    前記第2マスクパターンを露光するステップでは、前記第2感光層に複数の波長が異なる光が照射されることにより、複数色のカラーピクセルの潜像が形成されることを特徴とする請求項5〜7いずれか記載のカラーフィルタのパターン露光方法。
  9. 前記カラー感光材料は、ハロゲン化銀カラー感光材料または、液状カラーレジストであることを特徴とする請求項8記載のカラーフィルタのパターン露光方法。
  10. 前記第2マスクパターンを露光する前記第2露光周期を前記カラーピクセルの色数に対応する複数の位相に分割し、各位相で前記カラーピクセルの色に対応する波長の光をそれぞれ照射することを特徴とする請求項8または9記載のカラーフィルタのパターン露光方法。
  11. 感光層が設けられたシート状ワークを連続搬送する搬送手段と、
    前記シート状ワークに対しプロキシミティギャップを隔てて配置され、カラーフィルタのブラックマトリクス及びカラーピクセルに対応する第1マスクパターン及び第2マスクパターンが設けられたフォトマスクと、
    前記フォトマスクに光を照射して前記感光層にプロキシミティ露光を行なう照明手段と、
    前記照明手段を前記シート状ワークの搬送速度に同期する第1露光周期及び第1露光時間で発光させて、前記第1マスクパターンを搬送方向に周期的な周期パターンとして前記感光層に露光させ、前記照明手段を前記シート状ワークの搬送速度に同期する第2露光周期及び第2露光時間で発光させて、前記第2マスクパターンを搬送方向に周期的な周期パターンとして前記感光層に露光させる制御手段を備えることを特徴とするカラーフィルタのパターン露光装置。
  12. 前記ワーク搬送速度、前記第1露光周期及び前記第1露光時間、前記第2露光周期及び前記第2露光時間を同期させる際の基準となる基準クロックを発生する基準クロック発生手段を備えることを特徴とする請求項11記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
  13. 前記シート状ワークに予め基準マークを形成し、
    前記フォトマスクのワーク搬送方向の上流側に、前記基準マークを検出するマーク検出手段を配置し、
    前記マーク検出手段による前記基準マークの検出結果に基づいて、前記シート状ワークに対する前記フォトマスクの位置を調整するマスク位置調整手段を備えることを特徴とする請求項11または12記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
  14. 前記シート状ワークは、一方の面に前記感光層が形成されるガラス基板であることを特徴とする請求項11〜13いずれか記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
  15. 前記感光層は、前記シート状ワークに設けられて前記第1マスクパターンが露光される第1感光層と、前記第2マスクパターンの露光前に前記第1感光層上に設けられる第2感光層からなり、
    前記第1感光層に前記第1マスクパターンが露光された時点で前記シート状ワークを排出する排出手段と、前記第1感光層が現像され、かつ前記第2感光層が形成された前記シート状ワークを受け入れる受け入れ手段を備えることを特徴とする請求項11〜14いずれか記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
  16. 前記フォトマスクは、前記第1マスクパターンが設けられる第1フォトマスクと、前記第2マスクパターンが設けられる第2フォトマスクとからなり、
    前記照明手段は、前記第1フォトマスクに光を照射する第1照明手段と、前記第2フォトマスクに光を照射する第2照明手段とからなり、
    前記排出手段は、前記第1フォトマスク及び第1照明手段によって第1感光層に第1マスクパターンが露光された後に前記シート状ワークを排出し、
    前記受け入れ手段は、前記第1感光層が現像され、かつ前記第2感光層が形成された前記シート状ワークを前記第2フォトマスクのワーク搬送方向の上流側で前記搬送手段に供給することを特徴とする請求項15記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
  17. 前記第1感光層は、露光部分が現像によって黒色に発色する感光材料により形成されていることを特徴とする請求項15または16記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
  18. 前記感光材料は、銀塩感材もしくはフォトレジストであることを特徴とする請求項173記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
  19. 前記第2感光層は、照射される光の波長に応じて現像時に発色する色が変化するカラー感光材料により形成され、前記第2フォトマスクを介して前記第2感光層に複数の波長が異なる光が照射されることにより、複数色のカラーピクセルの潜像が形成されることを特徴とする請求項15〜18いずれか記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
  20. 前記カラー感光材料は、ハロゲン化銀感材または、液状カラーレジストであることを特徴とする請求項19記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
  21. 前記第2の照明手段は、前記カラーピクセルの色に対応する波長帯のレーザ光を出力する複数のレーザ出力器と、前記各レーザ出力器から出力されたレーザ光を前記第2フォトマスク上で走査させる走査機構と、前記各レーザ出力器から出力されたレーザ光を前記走査機構に入射させる光学系とを備えることを特徴とする請求項19または20記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
  22. 前記制御手段は、前記第2露光周期を前記各レーザ出力器に対応する複数の位相に分割し、各位相で前記各レーザ出力器を動作させてカラーピクセルの色に対応する波長のレーザ光を照射させることを特徴とする請求項21記載のカラーフィルタのパターン露光装置。
JP2007056143A 2007-03-06 2007-03-06 カラーフィルタのパターン露光方法及び装置 Pending JP2008216798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007056143A JP2008216798A (ja) 2007-03-06 2007-03-06 カラーフィルタのパターン露光方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007056143A JP2008216798A (ja) 2007-03-06 2007-03-06 カラーフィルタのパターン露光方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008216798A true JP2008216798A (ja) 2008-09-18

Family

ID=39836888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007056143A Pending JP2008216798A (ja) 2007-03-06 2007-03-06 カラーフィルタのパターン露光方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008216798A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009145032A1 (ja) * 2008-05-28 2009-12-03 凸版印刷株式会社 カラーフィルタの製造方法、パターン付き基板の製造方法及び小型フォトマスク
JP2010211125A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Toppan Printing Co Ltd 露光装置及びそれを用いた異種パターンの露光方法
CN102713695A (zh) * 2010-01-18 2012-10-03 凸版印刷株式会社 彩色滤光片基板的曝光方法
JP2016218117A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 株式会社ブイ・テクノロジー 密着露光装置における密着方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009145032A1 (ja) * 2008-05-28 2009-12-03 凸版印刷株式会社 カラーフィルタの製造方法、パターン付き基板の製造方法及び小型フォトマスク
JP5510317B2 (ja) * 2008-05-28 2014-06-04 凸版印刷株式会社 カラーフィルタの製造方法及びパターン付き基板の製造方法
US8815477B2 (en) 2008-05-28 2014-08-26 Toppan Printing Co., Ltd. Color filter manufacturing method, patterned substrate manufacturing method, and small photomask
JP2010211125A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Toppan Printing Co Ltd 露光装置及びそれを用いた異種パターンの露光方法
CN102713695A (zh) * 2010-01-18 2012-10-03 凸版印刷株式会社 彩色滤光片基板的曝光方法
JP2016218117A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 株式会社ブイ・テクノロジー 密着露光装置における密着方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI684836B (zh) 圖案描繪裝置
JP6638835B2 (ja) 基板処理装置
JP2006098719A (ja) 露光装置
JP6635167B2 (ja) 投影露光装置及びデバイス製造方法
JP2019117409A (ja) 投影露光装置
JP2008216798A (ja) カラーフィルタのパターン露光方法及び装置
JP2010204588A (ja) 露光装置、露光方法、およびデバイス製造方法
JP5036351B2 (ja) パターン露光方法及び装置
US8072580B2 (en) Maskless exposure apparatus and method of manufacturing substrate for display using the same
JP6451826B2 (ja) デバイス製造方法及び露光方法
JP2011033908A (ja) 露光装置、露光方法及びデバイス製造方法