JP5128416B2 - 磁気センサ装置 - Google Patents
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Description
(スイッチ装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の概略図である。本発明における磁気センサ及び磁気センサ装置をスイッチ装置として用いた場合について説明する。
操作部2は、一例として、1軸上の操作位置に操作可能となるように、図示しない公知の支持機構によって支持されている。ここで1軸とは、操作部2が操作されることによって変位する磁石3の中心を、プリント配線基板4上に投影した軌跡を示している。
磁石3は、一例として、フェライト磁石、ネオジム磁石等よって形成され、放射状に磁界6を発生する円柱形状を有する永久磁石であり、図1に示すように、プリント配線基板4に対向する側をN極として垂直方向に磁化されており、N極からS極に向けて磁力線60で示すような磁界6を発生させている。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る切替位置とMRセンサの位置関係を示す概略図である。図3は、磁石3の中心の変位が投影された軸をX軸(第1の直線)、X軸と直交する軸をY軸とし、原点は、磁石3が基準位置にあるときの磁石3の中心を投影した点と一致するものとする。また位置aは、磁石3が第1の切替位置21にあるときの磁石3の中心が投影された点を示し、位置bは、第2の切替位置22にあるときの中心が投影された点を示すものとする。なお、X軸上の位置aと位置bの原点からの距離は、等しいものとし、磁石3の中心をX軸上に投影した点は、X軸上を移動するものとする。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置に関するブロック図である。スイッチ装置1は、一例として、MRセンサ5Aから出力される出力信号に基づいてHi及びLoの2つの状態を判定する制御部7を有しており、制御部7は、車両制御部8に接続され、車両制御部8は、被制御装置9に接続されている。
以下に、本実施の形態におけるスイッチ装置に関する動作を各図を参照して詳細に説明する。操作部2を介して磁石3が、第1の切替位置、基準位置及び第2の切替位置に操作された場合について説明する。
図6(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る磁石が基準位置にあるときのMRセンサの等価回路図であり、(b)は、磁気抵抗素子M1及びM4の感磁部の概略図であり、(c)は、磁気抵抗素子M2及びM3の感磁部の概略図である。なお、以下において、一例として、印加電圧Vccを2.6vとし、第1の切替位置21を−5mm、第2の切替位置を+5mmとする。まず操作部2が、図3に示す、基準位置20にあるときについて説明する。
図7(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る磁石が第1の切替位置にあるときのMRセンサの等価回路図であり、(b)は、磁気抵抗素子M1及びM4の感磁部の概略図であり、(c)は、磁気抵抗素子M2及びM3の感磁部の概略図である。図7(a)及び(b)に示す角度θは、原点から位置aまでの距離が距離Aと同値であるので、45°となっている。
図8(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る磁石が第2の切替位置にあるときのMRセンサの等価回路図であり、(b)は、磁気抵抗素子M1及びM4の感磁部の概略図であり、(c)は、磁気抵抗素子M2及びM3の感磁部の概略図である。図8(a)及び(b)に示す角度θは、上記と同様の理由により、45°となっている。
(1)上記した第1の実施の形態におけるスイッチ装置1によれば、Hi及びLoの切替位置に基づいてMRセンサ5Aの配置を決めることができる。
(スイッチ装置の構成)
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る切替位置とMRセンサの位置関係を示す概略図である。本実施の形態におけるスイッチ装置1Aは、第1の実施の形態におけるスイッチ装置1に対してMRセンサ5Bを追加している。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成及び機能を有する部分については共通の符号を付している。
制御部7は、MRセンサ5A及び5Bから出力される出力電圧に基づいて差分値を算出する。制御部7は、一例として、MRセンサ5A又は5Bの何れかからの出力電圧が出力されない、又は大きく異なる出力電圧が出力されたとき、異常が発生したと判定して車両制御部8に異常を示す信号を出力し、車両制御部8は、被制御装置9に対する制御を停止し、外部に異常を報知する。
(1)上記した第2の実施の形態におけるスイッチ装置1Aによれば、MRセンサ5A又は5Bの何れかに異常が発生したとき、速やかに異常を判定し、外部に報知することができるので、異常に伴う誤作動を防止することができる。
(スイッチ装置の構成)
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る切替位置とMRセンサの位置関係を示す概略図である。本実施の形態におけるスイッチ装置1Bは、図11に示すように、MRセンサ5C及び5Dの2つの磁気センサを備え、また、第1〜第4の切替位置23〜26(位置c〜f)を備えている。
図12は、本発明の第3の実施の形態に係る算出された出力電圧VとX軸上の位置との関係を示すグラフである。
(1)上記した第3の実施の形態におけるスイッチ装置1Bによれば、MRセンサ5C及び5Dを備えているので、3つの操作位置を持つことができ、MRセンサ5C及び5Dの位置によって、その切替位置を容易に設定することができる。
(スイッチ装置の構成)
図13は、本発明の第4の実施の形態に係る切替位置とMRセンサの位置関係を示す概略図である。本実施の形態におけるスイッチ装置1Cは、図13に示すように、MRセンサ5E〜5Gの3つの磁気センサを備え、また、第1〜第6の切替位置201〜206(位置g〜l)を備えている。
図14は、本発明の第4の実施の形態に係る算出された出力電圧VとX軸上の位置との関係を示すグラフである。
(1)上記した第4の実施の形態におけるスイッチ装置1Cによれば、MRセンサ5E〜5Gを備えているので、5つの操作位置を持つことができ、MRセンサ5E〜5Gの位置によって、その切替位置を容易に設定することができる。
Claims (6)
- 一軸方向に操作される操作部と、
前記操作部に設けられ、面の中心から放射線状に磁界を発生する磁界発生手段と、
前記磁界に基づいて磁気抵抗値を変化させる感磁部が互いに直交する第1の磁気抵抗素子と第2の磁気抵抗素子、及び第3の磁気抵抗素子と第4の磁気抵抗素子、によってブリッジ回路が構成され、前記磁界発生手段の前記中心の軌跡を前記感磁部が作る平面に投影した第1の直線に対して実質的に45°で交差する第2の直線と、前記第1の磁気抵抗素子乃至前記第4の磁気抵抗素子のそれぞれの前記感磁部と、が実質的に45°の角度となり、さらに前記第1の磁気抵抗素子乃至前記第4の磁気抵抗素子の素子中心が前記第2の直線上となるように配置される磁気センサと、
を備えた磁気センサ装置。 - 前記操作部は、非操作状態における前記操作部の位置である基準位置、及び前記第1の磁気抵抗素子と前記第2の磁気抵抗素子との中点電位と、前記第3の磁気抵抗素子と前記第4の磁気抵抗素子との中点電位と、の差分の正負が切り替わる第1の切替位置、を有し、
前記第1の切替位置に位置する前記磁界発生手段の前記中心を前記第1の直線に投影した第1の切替点が、前記第1の直線と前記第2の直線との第1の交点となる請求項1に記載の磁気センサ装置。 - 前記磁気センサは、前記素子中心が前記基準位置に位置する前記磁界発生手段の前記中心を前記第1の直線に投影した基準点を通り、前記第1の直線と直交する第3の直線と、前記第2の直線と、の第2の交点に一致するように配置される請求項1又は2に記載の磁気センサ装置。
- 前記操作部は、前記第3の直線に対して前記第1の切替点と線対称となる第2の切替点に対応する第2の切替位置を有する請求項3に記載の磁気センサ装置。
- 前記磁界発生手段の位置に基づいて前記磁気センサと同様の中点電位を出力し、前記第1の直線に対して前記磁気センサと線対称となる位置に配置された磁気センサを備えた請求項1又は3に記載の磁気センサ装置。
- 複数の前記磁気センサを有し、
複数の前記磁気センサから出力される中点電位に基づくそれぞれの差分の正負の組合わせに応じて前記操作部の操作位置を判定する判定部を有する請求項5に記載の磁気センサ装置。
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