JP2010048600A - 磁気センサ及び磁気センサ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スイッチ装置1は、磁界を発生する磁石3と、第1の切替位置21における角度が45°となる直線上に設けられたMRセンサ5Aと、を備えている。MRセンサ5Aは、磁石3が第1の切替位置21にあるとき、MRセンサ5Aを構成する磁気抵抗素子M1〜M4によって形成されたフルブリッジ回路からの出力が、ゼロになるよう構成されているので、切替位置に基づいて配置を容易に決めることができる。すなわち、スイッチ装置1は、用途に応じた切替位置を容易に設定することができる。
【選択図】図3
Description
(スイッチ装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置の概略図である。本発明における磁気センサ及び磁気センサ装置をスイッチ装置として用いた場合について説明する。
操作部2は、一例として、1軸上の操作位置に操作可能となるように、図示しない公知の支持機構によって支持されている。ここで1軸とは、操作部2が操作されることによって変位する磁石3の中心を、プリント配線基板4上に投影した軌跡を示している。
磁石3は、一例として、フェライト磁石、ネオジム磁石等よって形成され、放射状に磁界6を発生する円柱形状を有する永久磁石であり、図1に示すように、プリント配線基板4に対向する側をN極として垂直方向に磁化されており、N極からS極に向けて磁力線60で示すような磁界6を発生させている。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る切替位置とMRセンサの位置関係を示す概略図である。図3は、磁石3の中心の変位が投影された軸をX軸(第1の直線)、X軸と直交する軸をY軸とし、原点は、磁石3が基準位置にあるときの磁石3の中心を投影した点と一致するものとする。また位置aは、磁石3が第1の切替位置21にあるときの磁石3の中心が投影された点を示し、位置bは、第2の切替位置22にあるときの中心が投影された点を示すものとする。なお、X軸上の位置aと位置bの原点からの距離は、等しいものとし、磁石3の中心をX軸上に投影した点は、X軸上を移動するものとする。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチ装置に関するブロック図である。スイッチ装置1は、一例として、MRセンサ5Aから出力される出力信号に基づいてHi及びLoの2つの状態を判定する制御部7を有しており、制御部7は、車両制御部8に接続され、車両制御部8は、被制御装置9に接続されている。
以下に、本実施の形態におけるスイッチ装置に関する動作を各図を参照して詳細に説明する。操作部2を介して磁石3が、第1の切替位置、基準位置及び第2の切替位置に操作された場合について説明する。
図6(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る磁石が基準位置にあるときのMRセンサの等価回路図であり、(b)は、磁気抵抗素子M1及びM4の感磁部の概略図であり、(c)は、磁気抵抗素子M2及びM3の感磁部の概略図である。なお、以下において、一例として、印加電圧Vccを2.6vとし、第1の切替位置21を−5mm、第2の切替位置を+5mmとする。まず操作部2が、図3に示す、基準位置20にあるときについて説明する。
図7(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る磁石が第1の切替位置にあるときのMRセンサの等価回路図であり、(b)は、磁気抵抗素子M1及びM4の感磁部の概略図であり、(c)は、磁気抵抗素子M2及びM3の感磁部の概略図である。図7(a)及び(b)に示す角度θは、原点から位置aまでの距離が距離Aと同値であるので、45°となっている。
図8(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る磁石が第2の切替位置にあるときのMRセンサの等価回路図であり、(b)は、磁気抵抗素子M1及びM4の感磁部の概略図であり、(c)は、磁気抵抗素子M2及びM3の感磁部の概略図である。図8(a)及び(b)に示す角度θは、上記と同様の理由により、45°となっている。
(1)上記した第1の実施の形態におけるスイッチ装置1によれば、Hi及びLoの切替位置に基づいてMRセンサ5Aの配置を決めることができる。
(スイッチ装置の構成)
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る切替位置とMRセンサの位置関係を示す概略図である。本実施の形態におけるスイッチ装置1Aは、第1の実施の形態におけるスイッチ装置1に対してMRセンサ5Bを追加している。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成及び機能を有する部分については共通の符号を付している。
制御部7は、MRセンサ5A及び5Bから出力される出力電圧に基づいて差分値を算出する。制御部7は、一例として、MRセンサ5A又は5Bの何れかからの出力電圧が出力されない、又は大きく異なる出力電圧が出力されたとき、異常が発生したと判定して車両制御部8に異常を示す信号を出力し、車両制御部8は、被制御装置9に対する制御を停止し、外部に異常を報知する。
(1)上記した第2の実施の形態におけるスイッチ装置1Aによれば、MRセンサ5A又は5Bの何れかに異常が発生したとき、速やかに異常を判定し、外部に報知することができるので、異常に伴う誤作動を防止することができる。
(スイッチ装置の構成)
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る切替位置とMRセンサの位置関係を示す概略図である。本実施の形態におけるスイッチ装置1Bは、図11に示すように、MRセンサ5C及び5Dの2つの磁気センサを備え、また、第1〜第4の切替位置23〜26(位置c〜f)を備えている。
図12は、本発明の第3の実施の形態に係る算出された出力電圧VとX軸上の位置との関係を示すグラフである。
(1)上記した第3の実施の形態におけるスイッチ装置1Bによれば、MRセンサ5C及び5Dを備えているので、3つの操作位置を持つことができ、MRセンサ5C及び5Dの位置によって、その切替位置を容易に設定することができる。
(スイッチ装置の構成)
図13は、本発明の第4の実施の形態に係る切替位置とMRセンサの位置関係を示す概略図である。本実施の形態におけるスイッチ装置1Cは、図13に示すように、MRセンサ5E〜5Gの3つの磁気センサを備え、また、第1〜第6の切替位置201〜206(位置g〜l)を備えている。
図14は、本発明の第4の実施の形態に係る算出された出力電圧VとX軸上の位置との関係を示すグラフである。
(1)上記した第4の実施の形態におけるスイッチ装置1Cによれば、MRセンサ5E〜5Gを備えているので、5つの操作位置を持つことができ、MRセンサ5E〜5Gの位置によって、その切替位置を容易に設定することができる。
Claims (10)
- 磁界を発生する磁界発生手段の中心の変位を投影した第1の直線上に設定された状態を切り替える切替位置において45°の角度をなす第2の直線上に配置された磁気センサ。
- 前記磁気センサは、感磁部を有する4つの磁気抵抗素子からなり、前記第1の直線における前記磁界発生手段の前記中心と前記磁気センサの中心とを結んだ第3の直線と、前記第1の直線と、のなす角度が90°となる位置に前記磁界発生手段があるとき、前記磁界の方向に平行な前記感磁部を有する第1の磁気抵抗素子と、垂直な前記感磁部を有する第2の磁気抵抗素子と、によって第1のハーフブリッジ回路を構成し、前記第1のハーフブリッジ回路を180°回転させた第2のハーフブリッジ回路とによってフルブリッジ回路を構成する請求項1に記載の磁気センサ。
- 前記磁界発生手段は、放射状の前記磁界を発生させる円柱形状を有する永久磁石である請求項1に記載の磁気センサ。
- 前記磁気センサは、前記第1の直線に対して線対称の位置に、構成が同一のもう1つの磁気センサを備える請求項1に記載の磁気センサ。
- 磁界を発生する磁界発生手段と、
前記磁界発生手段の中心の変位を投影した第1の直線上に設定された複数の状態を切り替える少なくとも1つの切替位置においてそれぞれが45°の角度をなす第2の直線を有し、前記第2の直線のそれぞれに配置された少なくとも1つの磁気センサを有する磁気センサ部と、
を備えた磁気センサ装置。 - 前記少なくとも1つの磁気センサは、それぞれが感磁部を有する4つの磁気抵抗素子からなり、前記第1の直線における前記磁界発生手段の前記中心と前記磁気センサの中心とを結んだ第3の直線と、前記第1の直線と、のなす角度が90°となる位置に前記磁界発生手段があるとき、前記磁界の方向に平行な前記感磁部を有する第1の磁気抵抗素子と、垂直な前記感磁部を有する第2の磁気抵抗素子と、によって第1のハーフブリッジ回路を構成し、前記第1のハーフブリッジ回路を180°回転させた第2のハーフブリッジ回路とによってフルブリッジ回路を構成する請求項5に記載の磁気センサ装置。
- 前記少なくとも1つの磁気センサは、それぞれが前記第1の直線から等距離に配置される請求項5に記載の磁気センサ装置。
- 前記磁界発生手段は、放射状の前記磁界を発生させる円柱形状を有する永久磁石である請求項5に記載の磁気センサ装置。
- 前記磁気センサ部は、前記第1の直線に対して線対称の位置に前記少なくとも1つの磁気センサと構成及び数が同一の磁気センサを備える請求項5に記載の磁気センサ装置。
- 磁界を発生する磁界発生手段と、
前記磁界発生手段の中心の変位を投影した第1の直線上に設定された複数の状態を切り替える少なくとも1つの切替位置においてそれぞれが45°の角度をなす第2の直線を有し、前記第2の直線のそれぞれに配置された少なくとも1つの磁気センサを有する磁気センサ部と、
前記少なくとも1つの磁気センサから出力される少なくとも1つの出力信号に基づいてそれぞれの状態を判定し、前記それぞれの状態の組合せに基づいて前記複数の状態を判定する判定部と、
を備えた磁気センサ装置。
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