JP5127052B2 - 排気処理装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関から排出され種々の排出物質を含む気体(排気)を処理する排気処理装置の制御装置に関する。
燃焼装置からの排気を浄化して環境汚染の拡大を抑制することは重要な課題であるが、例えば、ディーゼル燃焼機関に関しては、排気中のPM(パティキュレートマター:粒子状物質=主に黒煙(スス)、SOFと称される燃え残った燃料や潤滑油の成分、サルフェートと称される軽油燃料中の硫黄分から生成される成分、その他の固体物質を含む)の大気への排出を抑えるために、例えば、ディーゼルパティキュレートフィルタ(Diesel Particulate Filter)やCSF(Catalyzed Soot Filter:触媒化フィルタ)を排気通路に介装し、排気をディーゼルパティキュレートフィルタやCSFを通過させることで排気中のPMを捕集する一方、ディーゼルパティキュレートフィルタやCSFを種々の方法により再生することが行われている。
また、排気に含まれるNOxとPMの同時低減を実現するために、ディーゼルパティキュレートフィルタやCSFを排気通路に介装すると共に、その下流側に、NOx低減に有効な尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)を介装することが提案されている。なお、尿素SCRとは、酸素共存下においても選択的にNOxを還元剤と反応させることができる特性を備えた選択還元型NOx触媒であって、毒性のない尿素水を排気に添加してアンモニアと炭酸ガスに熱分解し、この生成されたアンモニアを還元剤として用いて選択還元型NOx触媒上で排気中のNOxを還元して浄化しようとするものである。
なお、尿素水を加熱すると、
CO(NH+HO→2NH+CO
なる加水分解により、NH(アンモニア)が得られる。
ここで、本願出願人は、特許文献1において排気浄化装置の制御方法を提案しており、このものは、図7に示すように、ディーゼル燃焼機関等の内燃機関の排気通路に、尿素水添加装置を介装し、その排気下流側に尿素SCR触媒(選択還元型NOx触媒)を介装し、尿素水添加装置から尿素SCR触媒に供給する尿素水の量を、NOxの排出量に見合った量に制御するようにしている。
すなわち、尿素水の添加量が過多ならNHが尿素SCR触媒から排出される一方、添加量不足であればNOxが尿素SCR触媒から排出されることになるため、NOx排出量に見合った量の尿素水を添加すべく、特許文献1に記載のものでは、内燃機関の運転状態等に従ってNOx排出量を求め、これに見合った尿素水添加量を算出すると共に、尿素SCR触媒へのアンモニアの吸着量等を考慮して、前記算出した尿素水添加量に対して補正等を加えるようにしている。
特開2006−22729号公報
ここにおいて、ディーゼル燃焼機関の排気中のNOxを還元して浄化(低減)する尿素SCR触媒における反応に関し、尿素SCR触媒の排気上流側に配設される触媒(酸化触媒や酸化触媒付きディーゼルパティキュレートフィルタなど)にて排気中のNOの一部をNOへ変換し、下記R1、R2、R3式に従い、NO、NOを還元することができるように、NO、NOの量に見合った尿素水の添加量を求める。

4NH+ 2NO + 2NO → 4N+ 6HO ・・・(R1)
4NH+ 4NO + O → 4N+ 6HO ・・・(R2)
4NH+ 3NO →3.5N+ 6HO ・・・(R3)
2NO+ C(PM) → CO+ NO ・・・(R4)
このとき、NO:NOが1:1の場合に低温NOx浄化性能が高いとされている一方で、ディーゼルパティキュレートフィルタに排気中のPMが堆積(或いは蓄積)した場合には、上記R4式のようにNOがPMと反応してNOへ還元されるといった現象が発生し、かかる現象は尿素水の添加量を求める際に無視できない存在であることが、本発明者等が実験研究を進めるうちに確認された。
すなわち、ディーゼルパティキュレートフィルタに排気中のPMが捕集されて所定に堆積した場合には、上記R4式のようにNOがPMと反応してNOへ還元され、R1〜R3式に従う反応の比率が変化することになり、かかるR4式の反応やR1〜R3式の反応比率の変化を考慮せず、前述したようなR1〜R3式に従って尿素水の添加量を求めたのでは、排気中のNOxを還元するのに見合った尿素水の添加量を添加することができず、以って尿素SCR触媒によるNOx浄化性能を低下させたり、余剰のNHを排気下流側へリークさせるといったことが想定される。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、簡単かつ安価な構成でありながら、還元剤の供給を過不足なく最適に制御して、効率良く排気中の特定成分(例えばNOx)を還元して浄化することができる選択還元型触媒を有する排気処理装置の制御装置を提供することを目的とする。
このため、本発明に係る排気処理装置の制御装置は、
内燃機関から排出される排気に対して還元剤添加手段を介して還元剤を添加して選択還元型触媒により排気中の特定成分を選択的に還元する排気処理装置の制御装置であって、
排気に添加する還元剤量を設定制御する制御部が、前記選択還元型触媒の排気上流側に配設されるディーゼルパティキュレートフィルタのパティキュレートマターの堆積度合いに基づいて排気に添加する還元剤量を補正する補正手段を含んで構成され
前記補正手段は、排気温度に基づいて補正度合いを変更すると共に、
前記制御部は、更に、前記還元剤添加手段により排気に対して添加された還元剤の酸化度合いに基づいて、排気に添加する還元剤量を補正する還元剤酸化度合い補正手段を含んで構成されたことを特徴とする。
前記補正手段は、排気流量に基づいて補正度合いを変更することを特徴とすることができる。
前記還元剤の酸化度合いは、排気温度に基づいていることを特徴とすることができる。
前記還元剤の酸化度合いは、排気流量に基づいていることを特徴とすることができる。
本発明によれば、簡単かつ安価な構成でありながら、還元剤の供給を過不足なく最適に制御して、効率良く排気中の特定成分(例えばNOx)を還元して浄化することができる選択還元型触媒を有する排気処理装置の制御装置を提供することができる
以下、本発明に係る一実施の形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
本発明の一実施の形態に係る選択還元型触媒を有する排気処理装置の概略的な全体構成を、図1に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る排気処理装置は、例えばディーゼル燃焼機関等の内燃機関1の排気通路の上流側の排気温度の比較的高い位置に、再生効率等の観点より、ヒータやバーナー等の昇温手段2、ディーゼルパティキュレートフィルタ3がこの順番で介装され、その下流側に尿素水添加装置4、尿素水添加装置4により添加供給される尿素水と排気との混合を促進するためのミキシング手段5、選択還元型触媒の一例としての尿素SCR触媒6がこの順番で介装されると共に、更にその下流側に尿素SCR触媒6からリークしてくる余剰のアンモニア(NH)を酸化処理するためのアンモニア酸化触媒7が介装されている。
前記尿素水添加装置4は、本発明に係る還元剤添加手段に相当するもので、エンジン制御ユニット(ECU:Engine Control Unit)8からの制御信号に基づいて制御され、排気に対して還元剤の一例としての尿素水を所定に調量しつつ噴射供給(添加)する尿素水噴射ノズル4Aと、尿素水を貯留する尿素水タンク(図示せず)と、当該尿素水タンクに貯留されている尿素水を前記尿素水噴射ノズル4Aへ所定圧力をもって圧送供給する供給ポンプ(図示せず)と、を含んで構成されている。なお、ECU8が、本発明に係る制御部を含んで構成される制御装置に相当する。
ECU8の制御部では、図示しないNOx濃度センサで得た尿素水噴射ノズル4Aの排気上流側のNOx濃度、温度センサ(図示せず)で得た尿素SCR触媒6の入口側の触媒入口温度、温度センサ(図示せず)で得た尿素SCR触媒6の出口側の触媒出口温度、図示しないNOx濃度センサで得た尿素SCR触媒6下流側のNOx濃度、エアフローセンサ(図示せず)から得た吸入空気流量、外気温度センサ(図示せず)で得た外気温度、エンジン回転数、及び燃料噴射量などに基づき、内燃機関1から排出されるNOx量を取得し、このNOxを浄化するのに見合うように、尿素水噴射ノズル4Aから尿素SCR触媒6の排気上流側へ噴射すべき尿素水の量(基本添加量)を算出する。
なお、上述したセンサの全部或いは一部を備えることなく、例えばエンジン回転速度、負荷などの内燃機関1の運転状態に基づいて予め定められているテーブル等を参照して、当該基本添加量を取得する構成とすることもできる。
また、ECU8の制御部は、尿素SCR触媒6へのアンモニアの実吸着量を算出する吸着量演算機能を有しており、当該吸着量演算機能は、尿素水噴射ノズル4Aの排気上流側と尿素SCR触媒6の排気下流側のNOx濃度の差から算出したNOx低減濃度と、及び吸入空気量と燃料噴射量などに基づき関数式から算出した排気流量と、に基づいて低減NOx流量を求め、テーブル等よりエンジン回転速度と燃料噴射量からHC値とCO値を算出し、その結果から尿素SCR触媒6のNOx低減率の変化度合いを取得し当該NOx低減率の変化度合いを考慮して低減NOx流量を補正し、当該補正後の低減NOx流量に基づいて尿素水の消費量を算出し、更に尿素水の消費量を前述の尿素水の基本添加量から差し引き、この値を積算して尿素SCR触媒6へのアンモニアの実吸着量を取得する。
更に、ECU8の制御部は、取得したアンモニアの実吸着量に応じて尿素SCR触媒6の排気上流側へ添加すべき尿素水の量を増減し得る尿素水添加機能を有しており、当該尿素水添加機能は、尿素SCR触媒6の触媒温度と尿素SCR触媒6へのアンモニアの飽和吸着量の関係を表わす飽和吸着量曲線を、低温側(例えば、20°C低い位置)へ移動させた目標吸着量曲線を設定し(図2参照)、当該目標吸着量曲線に基づいて尿素SCR触媒6の触媒温度に対応する尿素SCR触媒6へのアンモニアの目標吸着量を取得する。
そして、この目標吸着量を、前述した吸着量演算機能により得たアンモニアの実吸着量が下回った場合に、前記基本添加量を増やすように増量補正を行う(例えば、後述する補正係数Aを1より大きな値に設定する)ようになっている。
更に、ECU8の制御部は、尿素SCR触媒6から余剰のアンモニアが流出するのを抑制してアンモニア消費量を低減するためのアンモニア脱離防止機能を有しており、前述した尿素水添加機能と同様の手順により、尿素SCR触媒6の触媒温度に対応する尿素SCR触媒6へのアンモニアの目標吸着量を算定したうえ、前述した吸着量演算機能により得たアンモニアの吸着量が増加して目標吸着量に達した際に、前記基本添加量を減らす減量補正を行う(例えば、後述する補正係数Aを1以下の値に設定する)ようになっている。
すなわち、「実際に尿素SCR触媒6の排気上流側へ噴射すべき尿素水の量」=「基本添加量」×「補正係数A」により、実際に添加供給すべき尿素水量を、運転状態等(尿素SCR触媒6のアンモニア吸着状態なども含む)に応じて制御するようになっている。
なお、NOxセンサにより検出される排気上流側や下流側の実際のNOx濃度と、目標のNOx濃度と、の偏差を縮小するための所謂フィードバック補正係数を前記補正係数Aとは別に設けることもできるし、前記補正係数Aの設定の際に所謂フィードバック補正係数としての機能を持たせるように設定することも可能である。
ところで、上述した各機能(尿素水添加機能、アンモニア脱離防止機能)のいずれも、触媒入口温度、触媒出口温度、外気温度、吸入空気量、及び尿素SCR触媒6の熱容量などに基づいて、所定時間後(例えば20秒後、60秒後、15分後というような3点)の触媒予測温度を求め、これら触媒予測温度が目標吸着量曲線よりも低温側へ外れている場合には、例えば3点の触媒予測温度のうちの最も高い値に合わせて目標吸着量曲線を低温側へ移行させるように構成してあり、これにより尿素水の添加量を適切に管理することができるようになっている。
ここで、ディーゼルパティキュレートフィルタ3にPMが所定に堆積されている場合には、前記R4式の反応が起こり、ディーゼルパティキュレートフィルタ3の排気下流側に配設されている尿素SCR触媒6へ流入する排気中のNO/NO比が、ディーゼルパティキュレートフィルタ3にPMが所定に堆積されていない場合と比較して変化することになる。
このため、本実施の形態では、ディーゼルパティキュレートフィルタ3のPM堆積量を、ディーゼルパティキュレートフィルタ3の前後差圧等に基づいて見積もり、これにより取得されたPM堆積量に基づいて、前記R1〜R4式の反応比を推定する。
そして、この推定に基づいて、ディーゼルパティキュレートフィルタ3にPMが所定に堆積されていない場合を基準として(前記R1、R2、R3式に従ってアンモニアとNOxの等量比が1:1となるように)算出された尿素水の添加量(前記基本添加量)に対して補正を施し、ディーゼルパティキュレートフィルタ3にPMが堆積しR4式の反応が生じた場合であっても、そのPM堆積量に応じて、排気中の浄化すべきNOx量に対して過不足なく尿素水(アンモニア)を添加供給することができるようになっている。
すなわち、ディーゼルパティキュレートフィルタ3にPMが堆積しR4式の反応が生じR1〜R3式の反応のバランスが崩れた場合を考慮して、尿素水添加量を、例えば前記等量比の0.5倍から2.0倍程度の範囲で変化させることができ、アンモニア(NH)の添加量が浄化すべきNOx量に対して過少となる状態や過剰となる状態を回避することで、余剰のアンモニアが尿素SCR触媒6の下流側に流出するのを最小に抑制しつつ、良好にNOxを還元して浄化することができるように構成されている。かかる機能が、本発明に係る補正手段に相当する。
例えば、ECU8の制御部では、図3、図4に示すようなマップを参照し、ディーゼルパティキュレートフィルタ3へのPMの堆積度合いに応じて、排気温度(例えば、尿素SCR触媒6の入口側の触媒入口温度などを用いることもできる)と排気流量とに基づいて予め設定記憶されている尿素水添加量に対する補正係数Bを取得し、当該補正係数Bを用いて、
「実際に尿素SCR触媒6の排気上流側へ噴射すべき尿素水の量」=「基本添加量」×「補正係数A」×「補正係数B」
などの演算式により、実際に尿素SCR触媒6の排気上流側へ噴射すべき尿素水の量を算出し、当該算出された尿素水の量を尿素水噴射ノズル4Aから尿素SCR触媒6の排気上流側に添加供給する。なお、補正係数Bを用いずに、補正係数Aの値を修正するような構成とすることもできる。
また、図3、図4は、PMが堆積していない場合と所定に堆積している場合の2種類について設定されたマップであるが、これに限定されるものではなく、PM堆積度合い毎に設定された複数のマップを備える構成とすることもできる。
このように、本実施の形態によれば、ディーゼルパティキュレートフィルタ3にPMが所定に堆積した状態においてR4式の反応が起こり、排気中のNOがNOに還元され、上記R1〜R3式の反応比率が変化して、排気中のNOxを効果的に低減するために要求されるNH/NOx等量比のバランスが崩れてNHが過剰(或いは過少)となる状態(尿素水添加量が浄化すべきNOx量に対して過剰(或いは過少)となる状態)において、例えば排気温度、排気流量に基づいて、アンモニア(NH)が過剰(過少)となる分だけ尿素水添加量を減量(或いは増量)させる制御を行うようにしたので、ディーゼルパティキュレートフィルタ3にPMが所定に堆積した状態となっても、アンモニアが過剰(或いは過少)となる状態を回避することができ、以ってNH/NOx等量比を適正に維持することができ、所謂アンモニアスリップを最小に抑制しつつ、良好にNOxを浄化することができる。
更に、本実施の形態では、以下の点についても考慮されている。
すなわち、排気温度が所定温度(例えば300°C程度)以上の高温状態になると、アンモニア(NH)とNOxとの等量比が1:1で反応している状態((R1)式参照)から、NHが排気中のOと酸化反応を起こし、下式のように、NOxが生成されるようになる。
aNH + bO → cNOx(=NO、NO、・・・、NOx)+dH

4NH+ 2NO + 2NO→ 4N+ 6HO ・・・(R1)
このため、アンモニア(NH)とNOxとの等量比が1:1となるように尿素水を添加したとしても、かかる高温状態においては、アンモニア(NH)の添加量が浄化するべきNOx量に対して過少となる状態(不足した状態)となり、NOx浄化(低減)性能が低下する惧れがある。
図5に、排気温度が約400°Cにおける等量比とNOx浄化性能との関係を排気流量毎に示す。
図5から、排気流量が高流量の運転状態においては、排気が排気通路に留まる時間が短いため、上記NOxが生成される酸化反応が十分に行われないため、等量比のNOx浄化性能に対する影響は比較的小さく、排気流量が低流量の運転状態においては、排気が排気通路に留まる時間が長くなり、上記NOxが生成される酸化反応が促進されて、等量比のNOx浄化性能に対する影響が大きくなることが理解される。
このため、本実施の形態に係るECU8の制御部においては、高負荷時や昇温手段2によるディーゼルパティキュレートフィルタ3の再生時などの排気温度が所定の高温状態となる場合に、排気に添加された尿素水(アンモニア)の酸化反応の度合い(酸化度合い)、すなわち、排気温度や排気流量(排気の流速延いては排気通路に排気が滞留する滞留時間など)などを考慮して、尿素水添加量を、例えば前記等量比の1.0倍から2.0倍程度の範囲で増加させ、アンモニア(NH)の添加量が浄化すべきNOx量に対して過少となる状態を回避することで、良好にNOxを還元して浄化することができるように構成されている。かかる機能が、本発明に係る還元剤酸化度合い補正手段に相当する。
例えば、ECU8の制御部では、図6に示すようなマップを参照し、排気温度(例えば、尿素SCR触媒6の入口側の触媒入口温度などを用いることもできる)と排気流量とに基づいて予め設定記憶されている尿素水添加量に対する補正係数Cを取得し、当該補正係数Cを用いて、
「実際に尿素SCR触媒6の排気上流側へ噴射すべき尿素水の量」=「基本添加量」×「補正係数A」×「補正係数B」×「補正係数C」
などの演算式により、実際に尿素SCR触媒6の排気上流側へ噴射すべき尿素水の量を算出し、当該算出された尿素水の量を尿素水噴射ノズル4Aから尿素SCR触媒6の排気上流側に添加供給する。なお、補正係数Cを用いずに、基本添加量、補正係数A或いはBの値を修正するような構成とすることもできる。
このように、本実施の形態によれば、排気温度が所定の高温状態となり、添加尿素から加水分解により発生したアンモニア(NH)の一部が排気中のOと反応してNOxが生成され、以ってNOx低減反応におけるNH/NOx等量比のバランスが崩れてNOx過剰となる状態(尿素水(延いてはアンモニア)添加量が浄化すべきNOx量に対して不足した状態)となるような場合において、例えば排気温度、排気流量に基づいてアンモニア(NH)がNOxに酸化される割合を計算し、アンモニア(NH)不足分に相当する分だけ尿素水(アンモニア)添加量を増量させる制御を行うようにしたので、排気温度が所定の高温状態となっても、NOx過剰となる状態(尿素水(延いてはアンモニア)添加量が浄化すべきNOx量に対して不足した状態)を回避することができ、以ってNH/NOx等量比を適正に維持することができ、延いてはNOx浄化性能を高いレベルに維持することができる。
なお、本実施の形態において、内燃機関1は、例えばディーゼル燃焼を行うディーゼルエンジンとすることができるが、これに限定されるものではなく、ガソリンその他の物質を燃料とする内燃機関とすることができ、更に移動式・定置式の内燃機関とすることができる。
また、本実施の形態では、選択還元型NOx触媒(尿素SCR触媒)へのアンモニアの吸着度合いを考慮した尿素水添加制御について説明したが、選択還元型NOx触媒(尿素SCR触媒)へのアンモニアの吸着度合いを考慮しない場合においても、本実施の形態に係るディーゼルパティキュレートフィルタ3のPM堆積度合いに応じた尿素水添加量の補正制御や、排気温度に応じた尿素水添加量の補正制御を実行することは可能である。
以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
本発明の一実施の形態に係る排気処理装置の全体構成例を概略的に示す図である。 選択還元型NOx触媒(尿素SCR触媒)の触媒温度と選択還元型NOx触媒(尿素SCR触媒)へのアンモニアの飽和吸着量の関係を表わす飽和吸着量曲線を、低温側(例えば、20°C低い位置)へ移動させた目標吸着量曲線を示す図である。 排気温度と排気流量とに基づいて設定記憶されている補正係数B(ディーゼルパティキュレートフィルタにPMが堆積していない場合)を説明するためのマップである。 排気温度と排気流量とに基づいて設定記憶されている補正係数B(ディーゼルパティキュレートフィルタにPMが所定に堆積している場合)を説明するためのマップである。 排気温度が約400°Cにおける等量比とNOx浄化性能との関係を排気流量毎に示した図である。 排気温度と排気流量とに基づいて設定記憶されている補正係数Cを説明するためのマップである。 従来の排気処理装置の一例を示す概略全体構成図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 昇温手段
3 ディーゼルパティキュレートフィルタ
4 尿素水添加装置(還元剤添加手段の一例に相当)
4A 尿素水噴射ノズル
5 ミキシング手段
6 尿素SCR触媒(選択還元型触媒の一例に相当)
7 アンモニア酸化触媒
8 エンジン制御ユニット(ECU)

Claims (4)

  1. 内燃機関から排出される排気に対して還元剤添加手段を介して還元剤を添加して選択還元型触媒により排気中の特定成分を選択的に還元する排気処理装置の制御装置であって、
    排気に添加する還元剤量を設定制御する制御部が、前記選択還元型触媒の排気上流側に配設されるディーゼルパティキュレートフィルタのパティキュレートマターの堆積度合いに基づいて排気に添加する還元剤量を補正する補正手段を含んで構成され
    前記補正手段は、排気温度に基づいて補正度合いを変更すると共に、
    前記制御部は、更に、前記還元剤添加手段により排気に対して添加された還元剤の酸化度合いに基づいて、排気に添加する還元剤量を補正する還元剤酸化度合い補正手段を含んで構成されたことを特徴とする排気処理装置の制御装置。
  2. 前記補正手段は、排気流量に基づいて補正度合いを変更することを特徴とする請求項1に記載の排気処理装置の制御装置。
  3. 前記還元剤の酸化度合いは、排気温度に基づいていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排気処理装置の制御装置。
  4. 前記還元剤の酸化度合いは、排気流量に基づいていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の排気処理装置の制御装置。
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