JP5126969B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
プリンタ本体の用紙収納部を少なくとも二方向に開口させ、当該各開口部から用紙を用紙収納部内へ挿入自在とするとともに、当該各開口部にそれぞれ開閉カバーを設けたことを特徴とする。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係るプリンタの主要構成を模式的に示す図であり、(a)は横置きにしたプリンタの斜視図、(b)は同じく側面断面図である。また図2は、第1実施形態に係るプリンタにおいて様々な設置状態を模式的に示す側面断面図である。
図1に示すように、第1実施形態のプリンタは、プリンタ本体1を有し、このプリンタ本体1内に設けられた用紙収納部10にロール状に回巻された用紙2を収納して、同じくプリンタ本体1内にある用紙送り・印字機構20によって用紙2を繰り出し表面に印字を行う構成である。また、プリンタは、この他にもカッタ装置30、制御装置40等を構成要素として備えている。
本実施形態のプリンタは、使用環境に応じて、図2に示すように種々の姿勢で設置することが可能となっている。例えば、図2(a)は、第1の設置面14を水平面上に配置して横置きの姿勢にした状態を示している。このとき、用紙2は排紙口13から上方に排出される。図2(b)は、第2の設置面15を水平面上に配置して横置きの姿勢にした状態を示している。このとき、用紙2は排紙口13から前方に排出される。図2(c)は、第2の設置面15を壁等の鉛直面に設置して縦置きの姿勢にした状態を示している。このとき、用紙2は排紙口13から上方に排出される。図2(d)は、第1の設置面14を壁等の鉛直面に設置して縦置きの姿勢にした状態を示している。このとき、用紙2は排紙口13から前方に排出される。
なお、本明細書では、プリンタが設置される「水平面」「鉛直面」は、テーブル、机、台座などの上面や、壁、パーテーションなどの側面であって、一般に許容される傾斜を含む概念として用いている。
図1及び図3に示すように、第1実施形態のプリンタは、用紙2の交換用に用いられる開閉カバーをプリンタ本体1に二つ備えている。具体的には、プリンタ本体1の上面に形成した第1の開口部1aを開閉するように第1のカバー11が設けられており、またプリンタ本体1の正面に形成した第2の開口部1bを開閉するように第2のカバー12が設けられている。
第1の開閉カバー11は、排紙口13に隣接して取り付けられた支軸11aを中心に回動し、第1の開口部1aを開閉する構成である。一方、第2の開閉カバー12は、プリンタ本体1の下側に取り付けられた支軸12aを中心に回動して、第2の開口部1bを開閉する構成である。
なお、用紙送り・印字機構20は、上記のような感熱方式に限定されるものではなく、例えばインパクトドット、インクジェット、レーザなど種々の方式が適用可能である。
印字動作に伴い、プラテンローラ23が回転して用紙2を排出する。そして、印字動作終了に合わせてカッタ装置30が作動し、用紙2を切断する。
なお、上記したプリンタの各種構成は、構造や機能、設置位置等が特に限定されるわけではなく、必要なプリント機能を満たしていれば任意に設計してもよい。
本実施形態のプリンタは、図4(a)に示すように、プリンタ本体1の前方に障害物100が置かれていても、上面にある第1の開閉カバー11を開くことができるため、支障なく用紙2を用紙収納部10へ挿入することができる。
また第1実施形態の他の構成例として、以下にあげる変形例を適用することもできる。
図5は、第1実施形態に係るプリンタの変形例を模式的に示す側面断面図である。
第1、第2の開閉カバー11、12は、第1実施形態のプリンタのように支軸11a、12aを支点として回動する方式ではなく、図5に示すようにスライド式に開閉する構造としてもよい。このようなスライド式の開閉カバー11、12であっても、付近に障害物があれば用紙2を挿入することが困難になるため、二つ以上設けることによりユーザの使用環境に合わせやすくなる。
またこの他にも、開閉カバー11、12は、単純にプリンタ本体1から取り外す方式など種々の方法が適用できることは勿論である。要するに、本発明における二つ以上の開閉カバーは、第1、第2の開口部1a、1bを開放して用紙2を挿入できればよく、その開閉構造はどのようなものであってもかまわない。
図6は、第1実施形態に係るプリンタの他の変形例を模式的に示す斜視図である。
図6に示すように、変形例2のプリンタは、第1、第2の開口部1a、1bに加え、プリンタ本体1の側面に第3の開口部1cを形成し、当該第3の開口部1cに第3の開閉カバー16を設けた構成となっている。
第3の開閉カバー13も、第1、第2の開閉カバー11、12と同様の開閉構造となっており、同カバー13を開いて第3の開口部1cを開放し、この第3の開口部1cから用紙収納部10へ用紙2を挿入可能となっている。
図7は、第1実施形態に係るプリンタの他の変形例を模式的に示す斜視図である。
図7に示すように、変形例4のプリンタは、第2の開閉カバー12の先端部内側面に用紙送り・印字機構20及びカッタ装置30を設置してある。このように用紙送り・印字機構20及びカッタ装置30を開閉カバー11、12側に設けても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができ、汎用性に優れたプリンタとすることができる。また、第2の開閉カバー12に用紙送り・印字機構20があることで、用紙2の交換時にユーザ寄りに用紙送り・印字機構20が位置するようになり、用紙2を印字ヘッド21とプラテンローラ22との間に手動で挟持させることが容易になる。
図8は、第2実施形態に係るプリンタの主要構成を模式的に示す図であり、(a)は開閉カバーの閉塞状態、(b)は開閉カバーの開放状態を示している。
本実施形態においても、プリンタ本体1の上面に第1の開口部1a、正面に第2の開口部1bを形成するとともに、第1の開口部1aには第1の開閉カバー11が、第2の開口部1bには第2の開閉カバー12がそれぞれ設けられている。
図9は、第2実施形態に係るプリンタの変形例を模式的に示す図であり、(a)は開閉カバーの閉塞状態、(b)は開閉カバーの開放状態である。
図9に示すように、第2実施形態のプリンタは、第1の開閉カバー11にプラテンローラ22とカッタ装置30の可動刃32が設けられ、第2の開閉カバー12に印字ヘッド21とカッタ装置30の固定刃31が設けられている。このようにプリンタを構成しても、上述した第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
10:用紙収納部、11:第1の開閉カバー、12:第2の開閉カバー、13:排紙口、14:第1の設置面、15:第2の設置面、16:第3の開閉カバー
20:用紙送り・印字機構、21:印字ヘッド、22:プラテンローラ、
30:カッタ装置、31:固定刃、32:可動刃、
40:制御装置、
100:障害物
Claims (3)
- ロール状に巻回された用紙を収納する用紙収納部をプリンタ本体の内部に有し、当該用紙を繰り出してその紙面に印字を行うプリンタであって、
前記プリンタ本体の用紙収納部を二方向に開口させ、当該各開口部から用紙を前記用紙収納部内へ挿入自在とするとともに、当該各開口部にそれぞれ開閉カバーを設け、
前記各開閉カバーは、前記各開口部を閉塞した状態において、前記プリンタ本体の角部で先端部が突き合わされ、当該プリンタ本体の角部に排紙口を形成するとともに、
前記一方の開閉カバーの先端部に印字ヘッドが、前記他方の開閉カバーの先端部にプラテンローラが、それぞれ設けてあり、前記各開閉カバーを閉塞した状態において、前記排紙口の形成箇所にて、前記印字ヘッドと前記プラテンローラとが対峙する構成としたことを特徴とするプリンタ。 - 請求項1のプリンタにおいて、
前記一方の開閉カバーの先端部に固定刃が、前記他方の開閉カバーの先端部に可動刃が、それぞれ設けてあり、前記各開閉カバーを閉塞した状態において、前記排紙口の形成箇所にて、前記固定刃と前記可動刃とが対峙する構成としたことを特徴とするプリンタ。 - 請求項1のプリンタにおいて、
前記一方の開閉カバーの先端部に可動刃が、前記他方の開閉カバーの先端部に固定刃が、それぞれ設けてあり、前記各開閉カバーを閉塞した状態において、前記排紙口の形成箇所にて、前記可動刃と前記固定刃とが対峙する構成としたことを特徴とするプリンタ。
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