JP5125687B2 - 吸盤および吸盤装置 - Google Patents

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本発明は吸盤および吸盤装置に関する。
室内の壁面や自動車のダッシュボードなどに物品を取り付ける吸盤がある。
この種の吸盤は、従来、ゴムなどから円盤状に形成され、厚さ方向の一方の面が被吸着面に吸着する吸着面とされ他方の面が背面となっている。
そして、吸盤は、その吸着面を被吸着面に臨ませて中央部分を被吸着面に向かって押さえつけることで吸着面と被吸着面との間をほぼ真空状態とし、その真空状態を吸盤の弾性力によって保持することで吸盤が被吸着面に吸着される(特許文献1参照)。
一方、被吸着面が皮シボ面として形成され、あるいは、こまかな凹凸面で形成され、あるいは、ざらざらな面などで形成されている場合、吸着面と被吸着面との密着性を維持できず、吸着面と被吸着面との間に隙間が形成されてしまい、吸盤による吸着性を確保することが難しい。
そこで、本出願人は、被吸着面が皮シボ面として形成され、あるいは、こまかな凹凸面で形成され、あるいは、ざらざらな面などで形成されている場合であっても、被吸着面に密着できる吸盤を提案しており、この吸盤では、吸着面をゲル層で形成している(特願2006−116359)。
特開平11−193811
ところで、吸盤は被吸着面に吸着することがその機能の主たるところであるが、容易に取り外して必要な場所に何度でも設置できることも大きな特徴であり、吸着することと同等に容易に取り外しができることが吸盤の価値を高める要因になる。
特に、ポータブルナビゲーションデバイスなどの車載用電子機器を車室内に取り付けるために吸盤を用いる場合、車載用電子機器を使用しないときには、車載用電子機器を車から取り外すことが防犯対策として推奨されているため、吸盤の着脱を頻繁に行うことになる。
上述した吸着面がゲルで構成された吸盤は、吸着力が極めて強力であるため、この吸盤を用いて車載用電子機器を車室に取り付けた場合、車の振動やフロントガラス越しの太陽光による熱などの外的要因により吸盤が脱落することがなく使い勝手に優れる半面、吸盤を取り外す際には、吸盤の強力な吸着力に抗して大きな力が必要となる不具合がある。
従来の吸盤では、多くの場合、吸盤の外縁に吸盤の径方向外方向に延在する取り外し操作用の突出片を吸盤と同一の材料で一体に形成しその突出片を把持して吸盤を被吸着面から剥がすようにしている。
この場合、吸盤がきわめて強力な吸着力を発揮するものである場合には、突出片が弾性部材で形成されていることから、突出片を把持して吸盤を被吸着面から剥がそうとすると、突出片に過大な力が作用することで突出片が延びてしまい、吸盤の取り外しを行う上で不利がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は吸着面がゲルで構成されている場合であっても、吸盤の被吸着面からの取り外し操作を簡単かつ確実に行う上で有利な吸盤および吸盤装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明の吸盤装置は、円盤状の吸盤本体とゲル層とを備えた吸盤を有し、前記吸盤本体は、弾性材料から形成され厚さ方向の一方の面が取り付け面を構成し、他方の面が背面を構成しており、前記ゲル層は、ゲルから形成され厚さ方向の一方の面が吸着面を構成し、他方の面が前記取り付け面に取着されており、前記吸盤本体の背面の中央部に連結され前記背面から離れる方向に延在する中心軸が設けられ、前記吸盤本体の背面を覆い前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記背面の外周部または吸盤の外側の被吸着面の箇所に当接可能な当接部を有するケースが設けられ、前記中心軸と前記ケースとの間に、前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記当接部を前記背面の外周部または吸盤の外側の被吸着面の箇所に当接させ前記中心軸を前記被吸着面から離れる方向に変位させる変位機構が設けられ、前記吸盤本体に、前記弾性材料よりも弾性率が小さい材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材が取着され、前記吸盤本体の背面に突出片が該吸盤本体と一体に設けられ、前記ケースは前記吸盤本体の背面に臨む内面とその反対に位置する外面とを有し、前記突出片は前記ケースの開口を通って前記ケースの外面に露出し、前記把持部材は前記突出片に取着され前記ケースの外面に位置している。
また本発明の吸盤は、ゲルで形成され少なくとも一つの面を有しこの面が吸着面とされる吸盤本体と、前記吸盤本体の内部に埋め込まれ前記吸着面が凹状の形状となるように凹状を呈し、前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記吸着面の中央を前記被吸着面から離す方向に付勢する弾性変形可能なばね体とを含み、前記ばね体に、前記ゲルと異なった材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材が取着されている。
また本発明の吸盤装置は、吸盤本体とばね体とを備えた吸盤を有し、前記吸盤本体は、ゲルにより円盤状に形成され厚さ方向の一方の面が吸着面とされ他方の面が背面とされ、前記ばね体は、前記吸盤本体の内部に埋め込まれ前記吸着面が凹状の形状となるように凹状を呈し、前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記吸着面の中央を前記被吸着面から離す方向に付勢する弾性変形可能な材料で形成され、前記吸盤の背面の中央部に連結され前記背面から離れる方向に延在する中心軸が設けられ、前記吸盤の背面を覆い前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記背面の外周部または吸盤の外側の被吸着面の箇所に当接可能な当接部を有するケースが設けられ、前記中心軸と前記ケースとの間に、前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記当接部を前記背面の外周部または吸盤の外側の被吸着面の箇所に当接させ前記中心軸を前記被吸着面から離れる方向に変位させる変位機構が設けられ、前記ばね体に、前記ゲルと異なった材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材が取着されている。
本発明によれば、吸盤取り外し用の把持部材を用いることにより、吸盤の被吸着面からの取り外し操作を簡単かつ確実に行う上で有利となる。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は第1の実施の形態の吸盤装置10の使用状態を示す斜視図、図2は図1の平面図、図3は図1の側面図、図4は図3の部分断面図、図5は図4の要部拡大断面図である。
図6は第1の実施の形態の吸盤12の斜視図、図7は図6の平面図、図8は図7のAA線断面図である。
図9は吸盤12に把持部材30が取り付けられた斜視図、図10は図9の平面図、図11は図9の側面図、図12は図10のAA線断面図である。
本実施の形態では、図1乃至図3に示すように、吸盤装置10は、例えば、自動車の車室内のダッシュボード上でカーナビゲーション装置やテレビジョン装置のディスプレイパネルなどの車載用電子機器2を支持するものである。
図4に示すように、吸盤装置10は、吸盤12と、中心軸14と、ケース16と、変位機構18などを含んで構成されている。
(吸盤12)
吸盤12は、円盤状を呈し、図8に示すように、厚さ方向の一方の面が凹状の吸着面20とされ他方の面が凸状の背面22とされている。
吸盤12は、円盤状の吸盤本体24と円盤状のゲル層26とを備えている。
吸盤12は、例えばφ75mm程度の大きさとされる。
(吸盤本体24)
吸盤本体24は、弾性材料から形成され厚さ方向の一方の面が背面22を構成し、他方の面が取り付け面28を構成している。
前記弾性材料としては、弾性を有する合成樹脂材料、例えば、ウレタン系やスチレン系、シリコン樹脂系など、従来の吸盤に用いられている従来公知の様々な弾性材料が使用可能である。
本実施の形態では、図6、図7、図8に示すように、吸盤本体24の外周部に半径方向外方に突出する突出片32が該吸盤本体24と一体に設けられている。
突出片32は吸盤本体24の半径方向に沿った長さと、該長さと直交する方向の幅とを有する矩形状を呈している。
突出片32の先部寄りの箇所には突出片32の幅方向の中央に取り付け孔34が突出片32の厚さ方向に貫通形成されている。
(ゲル層26)
図12に示すように、ゲル層26は、ゲルから形成され厚さ方向の一方の面が取り付け面28を覆うように接合されることで取り付け面28に取着され、他方の面が吸着面20を構成している。
このようなゲルとして、ポリエチレン系、スチレン系、シリコン樹脂系などの合成樹脂系のゲルが使用可能であり、ポリエチレン系のゲルとして、例えば、市販品である株式会社コスモ計器の商品名「コスモゲル」を使用可能である。スチレン系のゲルとして、例えば、市販品である株式会社イノアックコーポレーションの商品名「NAGFLEX」を使用可能である。シリコン系のゲルとして、例えば、市販品である株式会社ジェルテックの商品名「αGEL」(アルファゲル)を使用可能である。
また、取り付け面28へのゲル層26の接合は、例えば、二色成形や接着剤による接合などの方法が採用可能である。
ゲル層26により吸着面20を構成することにより、被吸着面が皮シボ面として形成され、あるいは、こまかな凹凸面で形成され、あるいは、ざらざらな面で形成されている場合であっても、吸着面20は凹凸に追従して変形し、凹凸面との間に隙間を介在させずに凹凸面やざらざらな面に吸着面20を密着でき、吸盤12を凹凸面やざらざらな面に確実に吸着させることができ、種々の物品を、ダッシュボードパネルの皮シボ面などの被吸着面に確実に取り付ける上で有利となる。
(把持部材30)
吸盤本体24には、図9乃至図12に示すように、吸盤取り外し用の把持部材30が取着され、本実施の形態では、把持部材30は突出片32に取着されている。
把持部材30は、吸盤本体24を構成する弾性材料よりも弾性率が小さい材料(弾性率がゼロの材料を含む)から把持可能に形成されている。
把持部材30を形成する材料としては、例えば、ABSやPC、PC/ABS、PPなどの従来公知のさまざまな合成樹脂、並びに、木材、セラミック、金属等所望の剛性を確保できるあらゆる材料が採用可能である。
本実施の形態では、把持部材30は、半円状の輪郭を有する板状を呈しており、例えば半円の直径に相当する部分の寸法が略28mm、半円の直径に直交する半円の高さに相当する部分の寸法が略18mmである。
把持部材30の厚さ方向の2つの面のうち少なくとも一方の面には、例えば車載用電子機器のロゴマーク、ペットマーク、あるいは製造者を現すハウスマークなどが刻印により表示されている。
本実施の形態では、図5に示すように、把持部材30は、第1部材36と第2部材38との2つの部材で構成され、突出片32は第1部材36と第2部材38とによって挟持されている。
具体的に説明すると、第1部材36は半円状の輪郭を有する板状を呈している。
第1部材36の厚さ方向の一方の面には、その外周全周に沿って厚さ方向の一方に膨出する縁部3602が形成され、縁部3602の内側は縁部3602よりも高さが低い半円状の底壁3604とされている。
第1部材36の底壁3604の厚さ方向の他方の面には、底壁3604の外周に沿って側壁3606が突出形成され、側壁3606の内側に凹部3608が形成されている。
側壁3606には上述の突出片32が挿通するための欠部3610が形成されている。
欠部3610寄りの凹部3606の部分には、突出片32の取り付け孔34に圧入されるボス部3612が突出形成されている。
ボス部3612の先端の中心にはボス部3612の軸方向に沿って延在する孔3614が形成されている。
第2部材38は凹部3680および欠部3610に嵌合可能な半円状の輪郭を有する板状を呈している。
第2部材38は欠部3610を横切るように延在する縁部3802を有し、縁部3802の内側は縁部3802よりも低い底壁3804とされている。
また、縁部3802と底壁3804が第1部材36の底壁3604に臨む箇所に、突出片32を収容する収容凹部3806が形成されている。
収容凹部3806の底壁には、ボス部3612の孔3614に圧入される軸部3808が突出形成されている。
第1部材36と第2部材38とによる突出片32の挟持は次のようになされる。
すなわち、突出片32の取り付け孔34に第1部材36のボス部3612を圧入させた状態で、第1部材36の凹部3608に第2部材38の収容凹部3806を臨ませる。
次に、第2部材38の底壁3804を第1部材3608の凹部3608に収容しつつ突出片32の先部を第2部材38の欠部3610を介して収容凹部3806に収容し、さらに、第1部材36のボス部3612の孔3614に第2部材38の軸部3808を圧入させ、第2部材38の底壁3804を第1部材3608の凹部3608に嵌め込む。
これにより、突出片32は、第1部材3608と第2部材38との間に挟持されることで把持部材30が吸盤本体24に取着される。
また、この状態で、第1部材36の縁部3602が第1部材36の底壁3604の周囲に沿って半円状に延在しており、かつ、第1部材36の側壁3606が第2部材38の底壁3804の周囲に沿って半円状に延在している。
したがって、2本の指先により把持部材38を把持した場合、各指先が第1部材36の底壁3604と第2部材38の底壁3804とに当て付けられると共に、各指先が縁部3602の内側および側壁3606の内側に位置するため、指先が縁部3602および側壁3606に掛かることで把持部材38をしっかりと把持でき、操作性の向上が図られている。
なお、把持部材30は、後述する当接部4002の外側で突出片32に取着されて配置されている。
(中心軸14)
図8に示すように、中心軸14は、吸盤12の背面22の中央部に連結され背面22から離れる方向に延在している。言い換えると、中心軸14は、吸盤12の背面22の中央部から吸盤12の厚さ方向に沿って(吸着面20の中心軸に沿って)背面22から離れる方向に突設されている。
中心軸14は剛性を有する材料、例えば、金属や硬質な合成樹脂から形成され、中心軸14の下端は吸盤12の背面22の中央の膨出部に埋め込まれている。
(ケース16)
図4に示すように、ケース16は、スカート部40と筒部42と装着機構44などを有し、ケース16は硬質な合成樹脂などのような剛性を有する材料で形成されている。
スカート部40は、吸盤12の背面22を覆い吸着面20が被吸着面に吸着した状態で背面22の外周部または吸盤12の外側の被吸着面の箇所に当接可能な当接部4002を有している。
当接部4002の外側には突出片32に取着された把持部材30が位置している。
筒部42は、スカート部40の中央から起立し、その内側に中心軸14が収容されている。
装着機構44は、ケース16に車載用電子機器2を着脱可能に装着するものである。
本実施の形態では、装着機構44は、ケース16から起立された壁部44Aと、壁部44Aに連結された球体44Bと、球体44Bに揺動可能に支持されると共に車載用電子機器2に着脱可能に装着される装着部44Cとを含んで構成されている。
(変位機構18)
図4に示すように、変位機構18は、中心軸14とケース16との間に設けられ、吸着面20が被吸着面に吸着した状態で当接部4002を背面22の外周部または吸盤12の外側の被吸着面の箇所に当接させ中心軸14を被吸着面から離れる方向に変位させるものである。
本実施の形態では、変位機構18は、摘み46と、図示しないカムとを含んで構成されている。
摘み46は中心軸14の上端に回転可能に配置され、前記カムは摘み46の内周部の下端外周に設けられている。
そして、図4、図5に示すように、吸着面20が被吸着面に吸着した状態で当接部4002を背面22の外周部または吸盤12の外側の被吸着面の箇所に当接させ、摘み46を回転操作すると、前記カムがケース16の図示しないカム面に乗り上げ、中心軸14を被吸着面から離れる方向に変位させる。
これにより吸着面20の被吸着面への吸着がより確実になされる。
なお、吸着面20が被吸着面に吸着した状態で当接部4002を背面22の外周部または吸盤12の外側の被吸着面の箇所に当接させ中心軸14を被吸着面から離れる方向に変位させる変位機構18の構成は、例えば、トグル式のレバーや、コイルスプリングを含んで構成するなど、従来公知のさまざまな構造が採用可能であり、実施の形態の構造に限定されない。
(使用方法)
次に吸盤装置10の使用方法について説明する。
吸盤装置10を被吸着面に取り付ける場合には、吸盤12の吸着面20を被吸着面に臨ませ、中心軸14を被吸着面に押し付け吸着面20の全域を被吸着面に接触させ、当接部4002を背面22の外周部に、または、背面22の半径方向外側の被吸着面の箇所に当接させる。
次いで、摘み46を回転させ、変位機構18により当接部4002を背面22の外周部または吸盤12の外側の被吸着面の箇所に当接させ中心軸14を被吸着面から離れる方向に変位させる。
これにより、吸盤12が被吸着面に吸着され、吸盤装置10が被吸着面に取り付けられる。
吸盤装置10を取り外す場合には、摘み46を前記とは逆の方向に回転させ、変位機構18による中心軸14の被吸着面から離れる方向への変位を解除する。
そして、把持部材30を指先で把持し、把持部材30を被吸着面から離間する方向に引っ張る。
これにより、吸盤12の吸着面20のうち、突出片32近傍の部分から吸着面20の内周に向かって次第に吸着面20が被吸着面から剥がれ、やがて吸着面20が被吸着面から完全に離れ、吸盤装置10が被吸着面から取り外される。
したがって、本実施の形態によれば、吸盤本体24に、該吸盤本体24を形成する弾性材料よりも弾性率が小さい材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材30が取着されている。
そのため、ゲル層26により構成された吸着面20が被吸着面に強固に吸着していても、把持部材30を把持して引っ張ることにより吸着面20を被吸着面から簡単かつ確実に剥がすことができ、吸盤12の被吸着面からの取り外し操作を簡単かつ確実に行う上で有利となる。
特に、ポータブルナビゲーションデバイスなどの車載用電子機器を車室内に取り付けるために吸盤を用い、したがって、防犯対策として車載用電子機器を頻繁に車から取り外すことが必要である場合、吸盤の取り外しが簡単かつ容易に行えるため、車載用電子機器の使い勝手を高め、商品価値を高める上で有利となる。
また、従来の吸盤では、吸盤本体24の外縁に吸盤12の径方向外方向に延在する取り外し操作用の突出片を吸盤本体24と同一の材料で一体に形成している。
そのため、突出片を把持して吸盤を被吸着面から剥がす場合には、ゲル層26による吸着が強固となることから突出片に過大な力が作用することで突出片が延びてしまい、吸着面20を被吸着面から剥がすことが困難となる不利がある。
これに対し、本実施の形態では、吸盤12とは別の把持部材30は突出片の幅方向の全域にわたり取り付けるなど突出片が伸びないような構造で取着可能であり、したがって、突出片が伸びるなどの不具合は無く、吸盤12の取り外し操作を簡単かつ確実に行う上で格段に有利である。
また、突出片と吸盤本体24とを金型を用いて一体成形する場合には、突出片の形状や大きさに制約があるのに対し、本実施の形態では、把持部材30を吸盤本体24と異なる材料で形成するため、設計の自由度を確保する上で、また、デザイン性を高める上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、把持部材30が吸盤本体24の背面22に取着されている点が第1の実施の形態と相違している。
図13は第2の実施の形態の吸盤装置10の使用状態を示す斜視図、図14は図13の平面図、図15は図13の側面図、図16は図13の断面図である。
図17は第2の実施の形態の吸盤12の斜視図、図18は図17の平面図、図19は図17の側面図、図20は図18のAA線断面図である。以下に示す実施の形態では、第1の実施の形態と同一の部分および部材には同一の符号を付して説明する。
図17乃至図20に示すように、吸盤12は、第1の実施の形態と同様に、円盤状を呈し、厚さ方向の一方の面が凹状の吸着面20とされ他方の面が凸状の背面22とされ、吸盤12は、円盤状の吸盤本体24とゲル層26とを備えている。
第2の実施の形態では、吸盤本体24の背面22箇所から背面22から離間する方向に突出する突出片32が該吸盤本体24と一体に設けられている。
突出片32は吸盤本体24の厚さ方向に沿った長さと、吸盤本体24の半径方向に沿った幅とを有する矩形状を呈し、突出片32は吸盤本体24の中心軸を含む平面上を延在している。
突出片32の先部寄りの箇所には突出片32の幅方向の中央に取り付け孔34が突出片32の厚さ方向に貫通形成されている。
図13、図16に示すように、突出片32に臨むケース16のスカート部40の箇所に突出片32をスカート部40の外側に露出させる開口1602が形成されている。
開口1602を介してスカート部40の外側に露出した突出片32の部分に把持部材30が取着され、これにより、把持部材30が吸盤本体24の背面22に取着されている。
言い換えると、ケース16は吸盤本体24の背面22に臨む内面とその反対に位置する外面とを有し、突出片32は開口1602を通ってケース16の外面に露出し、把持部材30は突出片32に取着されケース16の外面に位置している。
図5を流用して説明すると、把持部材30は、第1の実施の形態と同様に、第1部材36と第2部材38との2つの部材で構成されている。
把持部材30は、突出片32を第1部材36と第2部材38とによって挟持することで突出片32に取着されている。
すなわち、突出片32の取り付け孔34にボス部3612が圧入され、ボス部3612の孔3614に第2部材38の軸部3808が圧入され、第2部材38の底壁3804が第1部材3608の凹部3608に嵌め込まれている。
これにより、突出片32は、第1部材3608と第2部材38との間に挟持されることで把持部材30が吸盤本体24に取着される。
また、2本の指先により把持部材38を把持した場合、各指先が第1部材36の底壁3604と第2部材38の底壁3804とに当て付けられると共に、各指先が縁部3602の内側および側壁3606の内側に位置するため、指先が縁部3602および側壁3606に掛かることで把持部材38をしっかりと把持でき、操作性の向上が図られている点は第1の実施の形態と同様である。
このような第2の実施の形態によっても、吸盤本体24に、該吸盤本体24を形成する弾性材料よりも弾性率が小さい材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材30が取着されているため、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
また、第2の実施の形態では、把持部材30が吸盤本体24の背面22に取着されているため、吸盤12を平面視した際に、把持部材30が吸盤12の輪郭の内側に位置する。
したがって、把持部材30が吸盤本体24の外周外側に位置している第1の実施の形態に比較して、把持部材30が吸盤12の輪郭の外側にスペースを占有しないため、吸盤12の占有スペースを縮小でき、狭い場所に吸盤12を取着する上でより有利となる。
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、把持部材30としてストラップ(紐)48を吸盤本体24に取着した点が第1の実施の形態と相違している。
図21は第3の実施の形態の吸盤装置10の使用状態を示す斜視図、図22は図21の平面図、図23は図21の側面図、図24は図21の断面図である。
図25はストラップ48の吸盤本体24への取り付け構造を示す拡大断面図である。
図24に示すように、吸盤12は、第1の実施の形態と同様に、円盤状を呈し、厚さ方向の一方の面が凹状の吸着面20とされ他方の面が凸状の背面22とされ、吸盤12は、円盤状の吸盤本体24とゲル層26とを備えている。
図24、図25に示すように、第1の実施の形態と同様に、吸盤本体24の外周部に半径方向外方に突出する突出片32が該吸盤本体24と一体に設けられている。
突出片32は吸盤本体24の半径方向に沿った長さと、該長さと直交する方向の幅とを有する矩形状を呈している。
突出片32の先部寄りの箇所には突出片32の幅方向の中央に取り付け孔34が突出片32の厚さ方向に貫通形成されている。
ストラップ48は可撓性を有する帯状の部材で形成され、ストラップ48の両端に孔4802がそれぞれ形成されている。
ストラップ48の吸盤本体24への取り付けは次のようになされる。
突出片32の取り付け孔34の両側にストラップ48両端の孔4802をそれぞれ重ね合わせる。
2つのはと目部材50、52のうちの一方のはと目部材50の筒部5002をそれら孔4802、34を挿通させ、他方のはと目部材52の軸部5202を筒部5002の先端から挿入し、2つのはと目部材50、52を治具によりカシメる。
これにより、ストラップ48が突出片32に取着され、ストラップ48が吸盤本体24に取り付けられる。
このような第3の実施の形態によれば、吸盤本体24に、吸盤本体24よりも弾性率が小さい材料で形成された吸盤取り外し用のストラップ48が取着されている。
したがって、第1の実施の形態と同様に、ゲル層26により構成された吸着面20が被吸着面に強固に吸着していても、ストラップ48を把持して引っ張ることにより吸着面20を被吸着面から簡単かつ確実に剥がすことができ、吸盤12の被吸着面からの取り外し操作を簡単かつ確実に行う上で有利となる。
また、第3の実施の形態では、ストラップ48を用いるため、第1の実施の形態と同様に、設計の自由度を確保する上で、また、デザイン性を高める上で有利となる。
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態は、吸盤12がゲルとばね体で構成されている点が第1の実施の形態と相違している。
図26は第4の実施の形態の吸盤12の斜視図、図27は図26の断面図である。
図26、図27に示すように、吸盤12は、吸盤本体50と、中心軸52と、ばね体54とを含んで構成されている。
吸盤本体50はゲルからなり、本実施の形態では円盤状を呈し、厚さ方向の一方の面が凹状の吸着面20とされ他方の面が凸状の背面22とされている。
吸着面20は平面視円形を呈している。
なお、ゲルは弾性を有しておらず、また、形状を維持しがたいことから、このような形状は後述するばね体54により維持されている。
このようなゲルとして、第1の実施の形態におけるゲル層26を構成するゲルと同様のゲルが使用可能である。
中心軸52は、吸盤本体50の背面22の中央から吸着面20の中心軸に沿って背面22から離れる方向に突設されている。
中心軸52は金属製または硬質な合成樹脂から形成され、中心軸52の下端にフランジ5202が形成され、このフランジ5202が吸盤本体50の中央に埋め込まれている。
この中心軸52は第1の実施の形態における中心軸14に相当するものである。
ばね体54は、吸盤本体50の形状を維持すべく、より詳細には、凹状の吸着面20を形成すべく凹状の形状に形成されている。
そして、ばね体54は、弾性変形可能で、吸着面20が被吸着面に吸着した状態で吸着面20の中央を被吸着面から離す方向に付勢するように形成されている。
ばね体54は、吸盤本体50の中央に位置する中央部5402と、吸盤本体50の中央を除く残りの環状部分に位置する環状部5404とを有している。
ばね体54は、本実施の形態では、弾性を有する細い棒材が吸着面20に対応した凹状の形状で網状に組まれた網状部材で構成されている。
このような棒材を構成する材料として、例えば、ステンレスなどの金属が採用可能である。あるいは、カーボン材や繊維強化プラスチックなどの非金属材料が採用可能である。
ばね体54は、吸盤本体50の内部に埋め込まれ、中心軸52のフランジ5202とばね体54とは連結されている。
本実施の形態では、図27に示すように、フランジ5202の下面に円筒壁5206を形成しておき、また、ばね体54の中央に円筒壁5206が挿通される孔5406を形成しておき、孔5406に円筒壁5206を挿通したのち、円筒壁5206をかしめることで中心軸52の下端とばね体54の中央とを連結している。
ばね体54に、ゲルと異なった材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材30が取着されている。把持部材30は、第1の実施の形態と同様に、例えば、ABSやPC、PC/ABS、PPなどの従来公知のさまざまな合成樹脂、並びに、木材、セラミック、金属等所望の剛性を確保できるあらゆる材料が採用可能である。
本実施の形態では、ばね体54は、吸着面20を構成するゲルの外周部から半径方向外方に突出する突出片56を有し、把持部材30は突出片56に取着されている。
突出片56の先部寄りの箇所には突出片56の幅方向の中央に取り付け孔58が突出片56の厚さ方向に貫通形成されている。
図5を流用して説明すると、把持部材30は、第1の実施の形態と同様に、第1部材36と第2部材38との2つの部材で構成されている。
把持部材30は、突出片56を第1部材36と第2部材38とによって挟持することで突出片56に取着されている。
すなわち、突出片56の取り付け孔58にボス部3612が圧入され、ボス部3612の孔3614に第2部材38の軸部3808が圧入され、第2部材38の底壁3804が第1部材3608の凹部3608に嵌め込まれている。
これにより、突出片56は、第1部材3608と第2部材38との間に挟持されることで把持部材30がばね体54に取着される。
また、2本の指先により把持部材38を把持した場合、各指先が第1部材36の底壁3604と第2部材38の底壁3804とに当て付けられると共に、各指先が縁部3602の内側および側壁3606の内側に位置するため、指先が縁部3602および側壁3606に掛かることで把持部材38をしっかりと把持でき、操作性の向上が図られている点は第1の実施の形態と同様である。
第4の実施の形態によれば、ばね体54に、ゲルと異なった材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材30が取着されている。
そのため、ゲルからなる吸着面20が被吸着面に強固に吸着していても、把持部材30を把持して引っ張ることにより吸着面20を被吸着面から簡単かつ確実に剥がすことができ、吸盤12の被吸着面からの取り外し操作を簡単かつ確実に行う上で有利となる。
特に、ポータブルナビゲーションデバイスなどの車載用電子機器を車室内に取り付けるために吸盤を用い、したがって、防犯対策として車載用電子機器を頻繁に車から取り外すことが必要である場合、吸盤の取り外しが簡単かつ容易に行えるため、車載用電子機器の使い勝手を高め、商品価値を高める上で有利となる。
また、吸盤本体24の外縁に吸盤12の径方向外方向に延在する取り外し操作用の突出片を吸盤本体24と同一のゲルで一体に形成した場合には、その突出片を把持して吸盤を被吸着面から剥がす際、ゲルからなる吸盤本体50による吸着が強固となることから突出片に過大な力が作用することで突出片が延びてしまい、吸着面20を被吸着面から剥がすことが困難となる不利がある。
これに対し、本実施の形態では、ばね体54に把持部材30が取着されているため、突出片が伸びるなどの不具合は無く、吸盤12の取り外し操作を簡単かつ確実に行う上で格段に有利である。
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態はばね体54の構成が第4の実施の形態と異なっている。
図28は第5の実施の形態の吸盤12の斜視図、図29は図28の平面図、図30は図28の側面図、図31は図29のAA線断面図である。以下に示す第5、第6の実施の形態では、第4の実施の形態と同一の部分および部材には同一の符号を付して説明する。
図28乃至図31に示すように、第5の実施の形態に係るばね体54は、弾性を有する薄い板材からなり吸盤本体50の中央から吸盤本体50の外周に向かって放射状に延びる互いに切り離された複数の片体60で構成されている。
このような弾性を有する板材として、例えば、ステンレスなどの金属が採用可能である。あるいは、カーボン材、繊維強化プラスチックなどの非金属材料が採用可能である。
複数の片体60が吸盤本体50の中央に位置する部分は、中心軸52の下端のフランジ5202に連結されている。
ばね体54の使用方法は第4の実施の形態と同様であり、ばね体54は中心軸52の下端と共に吸盤本体50の内部に埋め込まれる。
ばね体54は吸盤本体50の背面22から突出する突出片56を有し、把持部材30は突出片56に取着されている。
第5の実施の形態では、ばね体54を構成する複数の片体60のうちの1つの片体60に突出片56が取着され、突出片56は吸盤本体50の背面22箇所から背面22から離間する方向に突出している。
突出片56は、ゲルと異なる材料で形成され、本実施の形態では、片体60と同じ材料あるいは片体60と同程度の弾性率を有する材料で形成されている。
突出片56は吸盤本体24の厚さ方向に沿った長さと、吸盤本体24の半径方向に沿った幅とを有する矩形状を呈し、突出片56は吸盤本体24の中心軸を含む平面上を延在している。
突出片56の先部寄りの箇所には突出片56の幅方向の中央に取り付け孔58が突出片56の厚さ方向に貫通形成されている。
把持部材30は、第4の実施の形態と同様にして突出片56に取り付けられ、吸盤本体50の背面22上に位置している。
このような第5の実施の形態によっても、ばね体54に、ゲルと異なる材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材30が取着されているので、第4の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
また、第5の実施の形態では、把持部材30が吸盤本体50の背面22に取着されているため、吸盤12を平面視した際に、把持部材30が吸盤12の輪郭の内側に位置する。
したがって、把持部材30が吸盤本体50の外周外側に位置している第4の実施の形態に比較して、把持部材30が吸盤12の輪郭の外側にスペースを占有しないため、吸盤12の占有スペースを縮小でき、狭い場所に吸盤12を取着する上でより有利となる。
(第6の実施の形態)
次に第6の実施の形態について説明する。
第6の実施の形態はばね体54の構成が第4、第5の実施の形態と異なっている。
図32は第6の実施の形態の吸盤12の斜視図、図33は図32の平面図、図34は図32の側面図、図35は図33のAA線断面図である。
図32乃至図35に示すように、第6の実施の形態に係るばね体54は、弾性を有する薄い板材からなり形成すべく吸着面20の形状に沿って凹状に延在する片体62を有している。板材の材料は第5の実施の形態と同様である。
片体62は、複数の開口6202と、開口6202を縁取る幅の小さい細巾片6204とで形成され、平面視した場合に花をイメージさせる形状を呈している。
片体62が吸盤本体12の中央に位置する部分は、中心軸52の下端のフランジ5202に連結されている。
ばね体54の使用方法は第4の実施の形態と同様であり、ばね体54は中心軸52の下端と共に吸盤本体50の内部に埋め込まれる。
なお、第6の実施の形態では、吸盤本体54を透明なゲルで形成すると、ばね体54の形状が視認されるため、吸盤12の美観を高める上で有利となる。この場合、ばね体54を、例えば、赤や黄色や緑色などで着色すると、吸盤12の美観を高める上でより一層有利となる。
ばね体54は吸盤本体50の背面22から突出する突出片56を有し、把持部材30は突出片56に取着されている。
第6の実施の形態では、ばね体54を構成する片体62のうち、吸盤本体50の外周に臨む先端部分に突出片56が一体的に設けられ、突出片56は吸盤本体50の背面22箇所から背面22から離間する方向に突出している。
突出片56は、片体62と同じ材料で形成されている。
突出片56は吸盤本体24の厚さ方向に沿った長さと、吸盤本体24の周方向に沿った幅とを有する矩形状を呈している。
突出片56の先部寄りの箇所には突出片56の幅方向の中央に取り付け孔58が突出片56の厚さ方向に貫通形成されている。
把持部材30は、第5の実施の形態と同様に突出片56に取り付けられ、吸盤本体50の背面22上に位置している。
このような第6の実施の形態によっても、ばね体54に、吸盤本体50を形成するゲルよりも弾性率が小さい材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材30が取着されているので、第4の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
また、第6の実施の形態も第5の実施の形態と同様に、把持部材30が吸盤本体50の背面22に取着されているため、吸盤12を平面視した際に、把持部材30が吸盤12の輪郭の内側に位置する。
したがって、第5の実施の形態と同様に、把持部材30が吸盤本体50の外周外側に位置している第4の実施の形態に比較して、把持部材30が吸盤12の輪郭の外側にスペースを占有しないため、吸盤12の占有スペースを縮小でき、狭い場所に吸盤12を取着する上でより有利となる。
なお、上述した第4乃至第6の実施の形態の吸盤12を用いることにより第1、第2の実施の形態と同様に吸盤装置10を構成できることは無論である。
第1の実施の形態の吸盤装置10の使用状態を示す斜視図である。 図1の平面図である。 図1の側面図である。 図3の部分断面図である。 図4の要部拡大断面図である。 第1の実施の形態の吸盤12の斜視図である。 図6の平面図である。 図7のAA線断面図である。 吸盤12に把持部材30が取り付けられた斜視図である。 図9の平面図である。 図9の側面図である。 図10のAA線断面図である。 第2の実施の形態の吸盤装置10の使用状態を示す斜視図である。 図13の平面図である。 図13の側面図である。 図13の断面図である。 第2の実施の形態の吸盤12の斜視図である。 図17の平面図である。 図17の側面図である。 図18のAA線断面図である。 第3の実施の形態の吸盤装置10の使用状態を示す斜視図である。 図21の平面図である。 図21の側面図である。 図21の断面図である。 ストラップ48の吸盤本体24への取り付け構造を示す拡大断面図である。 第4の実施の形態の吸盤12の斜視図である。 図26の断面図である。 第5の実施の形態の吸盤12の斜視図である。 図28の平面図である。 図28の側面図である。 図29のAA線断面図である。 第6の実施の形態の吸盤12の斜視図である。 図32の平面図である。 図32の側面図である。 図33のAA線断面図である。
符号の説明
10……吸盤装置、12……吸盤、14……中心軸、16……ケース、18……変位機構、20……吸着面、22……背面、24……吸盤本体、26……ゲル層、30……把持部材、50……吸盤本体、52……中心軸、54……ばね体。

Claims (5)

  1. 円盤状の吸盤本体とゲル層とを備えた吸盤を有し、
    前記吸盤本体は、弾性材料から形成され厚さ方向の一方の面が取り付け面を構成し、他方の面が背面を構成しており、
    前記ゲル層は、ゲルから形成され厚さ方向の一方の面が吸着面を構成し、他方の面が前記取り付け面に取着されており、
    前記吸盤本体の背面の中央部に連結され前記背面から離れる方向に延在する中心軸が設けられ、
    前記吸盤本体の背面を覆い前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記背面の外周部または吸盤の外側の被吸着面の箇所に当接可能な当接部を有するケースが設けられ、
    前記中心軸と前記ケースとの間に、前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記当接部を前記背面の外周部または吸盤の外側の被吸着面の箇所に当接させ前記中心軸を前記被吸着面から離れる方向に変位させる変位機構が設けられ、
    前記吸盤本体に、前記弾性材料よりも弾性率が小さい材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材が取着され、
    前記吸盤本体の背面に突出片が該吸盤本体と一体に設けられ、
    前記ケースは前記吸盤本体の背面に臨む内面とその反対に位置する外面とを有し、
    前記突出片は前記ケースの開口を通って前記ケースの外面に露出し、
    前記把持部材は前記突出片に取着され前記ケースの外面に位置している、
    吸盤装置。
  2. ゲルで形成され少なくとも一つの面を有しこの面が吸着面とされる吸盤本体と、
    前記吸盤本体の内部に埋め込まれ前記吸着面が凹状の形状となるように凹状を呈し、前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記吸着面の中央を前記被吸着面から離す方向に付勢する弾性変形可能なばね体とを含み、
    前記ばね体に、前記ゲルと異なった材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材が取着されている、
    吸盤。
  3. 前記吸着面は平面視円形を呈し、
    前記ばね体は、前記吸着面の外周部から半径方向外方に突出する突出片を有し、
    前記把持部材は前記突出片に取着されている、
    請求項記載の吸盤。
  4. 前記吸盤本体は、前記吸着面と反対に位置する背面を有し、
    前記ばね体は前記吸盤本体の背面から突出する突出片を有し、
    前記把持部材は前記突出片に取着されている、
    請求項記載の吸盤。
  5. 吸盤本体とばね体とを備えた吸盤を有し、
    前記吸盤本体は、ゲルにより円盤状に形成され厚さ方向の一方の面が吸着面とされ他方の面が背面とされ、
    前記ばね体は、前記吸盤本体の内部に埋め込まれ前記吸着面が凹状の形状となるように凹状を呈し、前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記吸着面の中央を前記被吸着面から離す方向に付勢する弾性変形可能な材料で形成され、
    前記吸盤の背面の中央部に連結され前記背面から離れる方向に延在する中心軸が設けられ、
    前記吸盤の背面を覆い前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記背面の外周部または吸盤の外側の被吸着面の箇所に当接可能な当接部を有するケースが設けられ、
    前記中心軸と前記ケースとの間に、前記吸着面が被吸着面に吸着した状態で前記当接部を前記背面の外周部または吸盤の外側の被吸着面の箇所に当接させ前記中心軸を前記被吸着面から離れる方向に変位させる変位機構が設けられ、
    前記ばね体に、前記ゲルと異なった材料から把持可能に形成された吸盤取り外し用の把持部材が取着されている、
    吸盤装置。
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