JP5125231B2 - V型多気筒内燃機関の吸気消音装置 - Google Patents

V型多気筒内燃機関の吸気消音装置 Download PDF

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Description

この発明は、V型多気筒内燃機関の吸気消音装置の改良に関する。
左右バンクが交互にかつ等間隔で爆発する点火時期を有するV型多気筒内燃機関において、エアクリーナとエアクリーナの下流に位置するスロットルボディとを備える吸気系を左右バンク毎に独立して左右対称に一対設けると共に、エアクリーナチャンバ下流に膨張チャンバやレゾネータチャンバを設けて吸気消音を行うようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開2000−8979号公報
ところで、V型多気筒内燃機関の吸気系が左右バンクで独立しており、2つの吸気系が分離されたまま外気を導入する構成では、点火順序を問わず、片方のバンク内で音響位相が相殺しきれない全ての機関回転次数成分の吸気騒音が大振幅で発生する。
こうした吸気騒音を小さくするため、上記特許文献1の技術のように膨張チャンバやレゾネータチャンバを設けるのでは、エンジンルーム内のレイアウト上大きな制約となってしまう。
そこで本発明は、簡単な構成で多数のレゾネータと同等の効果の得られる吸気消音装置を提供することを目的とする。
本発明は、左右のバンク(3a,3b)毎に独立して一対の吸気系を設けると共に、前記一対の吸気系にそれぞれ接続される一対の連絡部位(21,22)と、前記一対の連絡部位(21,22)に流れ方向に沿ってそれぞれ設けられる整流板(25,26)と、を有するV型多気筒内燃機関の吸気消音装置において、前記一対の連絡部位(21,22)を集合し、左バンクのすべての気筒からの合成音と右バンクのすべての気筒からの合成音とが混じり合うための所定の空間を確保するダクト集合部(19)、を設け、前記整流板(25,26)の最上流側先端(27,28)は前記所定の空間に入らない。
本発明によれば、左右のバンクに独立して一対の吸気系を設けると共に、前記一対の吸気系にそれぞれ接続される一対の連絡部位と、前記一対の連絡部位に流れ方向に沿ってそれぞれ設けられる整流板と、を有するV型多気筒内燃機関の吸気消音装置において、前記一対の連絡部位を集合し、左バンクのすべての気筒からの合成音と右バンクのすべての気筒からの合成音とが混じり合うための所定の空間を確保するダクト集合部、を設け、前記整流板の最上流側先端は前記所定の空間に入らないので、一方のバンクすべての気筒からの合成音と他方のバンクすべての気筒からの合成音とはバンク集合部で位相相殺されるため、その分だけ吸気騒音の音圧を低下させることができ、レゾネータを設けたのと同じ音圧低減効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の吸気消音装置が適用されるV型多気筒内燃機関の概略構成図、図2は本発明の外気導入ダクトを車両前方斜め上方から見た斜視図、図3は本発明の外気導入ダクトを車両前方少し上から見た斜視図、図4は本発明の外気導入ダクトの平面図を示している。
左右のバンク3a,3bを有するV型多気筒エンジンは縦置きV型8気筒内燃機関1であって、自動車の車体前方に搭載されている。
図5にも示したように左右バンク3a,3bには4つずつの気筒群を有し、これら4つの各気筒群は、車両進行方向(図1では下方を車両前方とする。)にわずかに位置をずらして配置されるが、各気筒群に吸入空気を供給する左右の吸気マニホルド4a,4bが左右の各バンク3a,3bより左右に少しはみ出る位置に配置されている。各吸気マニホルド4a、4bは、所定の容積を有するほぼ直方体状のコレクタ部42a,42bと、このコレクタ部42a,42bから分岐する4つの分岐部41a,41bとからなり、直方体状の各コレクタ部42a,42bは左右バンクの気筒群と平行に位置し、4つの各分岐部41a,41bは各気筒のシリンダからコレクタ部42a,42bまでの有効管路長さが同等となるようにかつ急な曲がりがないような形状にされている。
左右の吸気マニホルド4a,4bの上流端には同じサイズのスロットルボディ5a,5bが別々に連結され、これら2つのスロットルボディ5a,5bは、図1で左右方向に所定距離離れた左右対称な位置に配置されている。左右のスロットルボディ5a,5bの上流側には曲がりを抑えた同じ長さの吸気ダクト(クリーンサイドダクト)6a,6bと同じサイズのエアクリーナ7a,7bとが、図1で左右対称な位置において別々に接続されている。
このように、エアクリーナ7a,7b、吸気ダクト6a,6b、スロットルボディ5a,5b、吸気マニホルド4a,4bを備える吸気系を左右バンク毎に独立して左右対称に一対設けることで、通気抵抗の低減を図っている。
さて、V型8気筒内燃機関のクランクシャフトには2プレーンクランクシャフト(クランクピンを90°間隔で四方向に振り分けたもの)と、1プレーンクランクシャフト(クランクピンを180°間隔で二方向に振り分けたもの)とが、また点火方法として等間隔点火方法(点火を左右のバンク3a,3bで交互に行わせる点火方法)と、不等間隔点火方法(点火を一方のバンクで連続して行うことがある点火方法)とがあるため、V型8気筒内燃機関には二種類のクランクシャフトと二種類の点火方法との組合せの数だけの様々な態様があり得る。そこで、これら様々な態様について本発明者が各気筒の音響音響位相(クランク角表示)を機関回転次数別にシミュレーションしてみたところ、下記の2つの態様があることを新たに見出している。
態様1:2プレーンクランクシャフトを用い、図5に示した気筒配置において点火順序を1番気筒−8番気筒−7番気筒−3番気筒−6番気筒−5番気筒−4番気筒−2番気筒の順番としたとき(これは不等間隔点火方法の一つ)、片バンクすべての気筒の合成音が機関回転の1.5+4n次成分及び2.5+4n次成分で最大となり、しかも片バンクすべての気筒の合成音の音響位相が左右2つのバンク3a,3bで互いに逆位相となる。
態様2:1プレーンクランクシャフトを用い、図5に示した気筒配置において点火順序を1番気筒−4番気筒−5番気筒−2番気筒−7番気筒−6番気筒−3番気筒−8番気筒の順番としたとき(これは等間隔点火方法の一つ)、片バンクすべての気筒の合成音が機関回転の2+4n次成分で最大となり、しかも片バンクすべての気筒の合成音の音響位相が左右2つのバンク3a,3bで互いに逆位相となる。
ここで、上記の音響位相とは、1つの機関回転次数の音波を特定した場合に、その特定した音波の位相を、円の中心からのベクトル(位相ベクトル)で表したものである。片バンクでは4つの位相ベクトルが得られるので、4つの位相ベクトルを合成することによって片バンクすべての気筒の位相合成ベクトルが得られると共に、その位相合成ベクトルから片バンクすべての気筒の合成音の音響位相が定まることとなる。
また、上記のnはゼロまたは自然数である。従って、態様1では片バンクすべての気筒の合成音についての機関回転の基本次数は1.5次と2.5次である。態様2では片バンクすべての気筒の合成音についての機関回転の基本次数は2次である。
上記2つの態様のV型8気筒内燃機関については、左右バンク3a,3bの一対の吸気系を集合させてやれば、一方のバンクすべての気筒の合成音と他方のバンクすべての気筒の合成音とを合わせた合成音の振幅を位相相殺することができる。ここで、位相相殺とは1の音波の所定の機関回転次数成分の音響位相と他の音波の同じ所定回転次数成分の音響位相との間に互いに逆位相の関係があり、これら2つの音波を合成させることによって、合成後の音波の振幅が減少することをいう。
そこで本発明の実施形態では、こうした2つの態様のV型8気筒内燃機関を対象とし、かつ上記のように吸気系を左右バンク3a,3b毎に独立して左右対称に一対設けているものにおいて、1つの外気導入開口端から導入される外気を分流部で左右2つに分流し一方の分流をエアクリーナ7aの入口(左右バンクの一方の吸気系の入口)に、他方の分流をエアクリーナ7bの入口(左右バンクの他方の吸気系の入口)に導入する左右対称の外気導入ダクト11を設け、この外気導入ダクト11の外気導入開口端から分流部までの間に、一方のバンクすべての気筒の所定の機関回転次数の合成音と他方のバンクすべての気筒の同じ機関回転次数の合成音とが混じり合う所定の空間を有し、一方のバンクすべての気筒の合成音の所定の機関回転次数成分の音響位相と、他方のバンクすべての気筒の合成音の同じ所定機関回転次数の音響位相とが逆位相になる関係を有するようにする。
これを以下に詳述すると、右バンク3aすべての気筒の合成音と左バンク3bすべての気筒の合成音を合成させた音波の位相相殺効果を最大限にあげるため、外気導入ダクト11は基本的に単管構造とする。このため、外気導入ダクト11は、車両後方の縦壁12と車両前方の縦壁13とこれらをつなぐ下壁14及び上壁15とから構成され、これら4つの壁12〜15で所定の空間が区画されるものである。
先ず、車両後方(図1で上方)の縦壁12は、図1にも示したように、中央で車両後方から車両前方に向けてせり出す円弧状のせり出し壁12a(分流部)と、このせり出し壁12aと滑らかにつながり、左右のエアクリーナ7a,7bへと緩やかにカーブする一対の曲線壁12b,12cとからなっている。
車両前方の縦壁13は上記一対の曲線壁12b,12cとほぼ平行な位置に形成される一対の曲線壁13a,13bのみで、中央部には縦壁は形成されていない。また、一対の曲線壁13a,13bの上流端13c,13dは、図4に示したように、せり出し壁12aの車両方向最前端よりも所定距離L1だけ車両前方に位置して設けられている。このため、後述する下壁14と上壁15とが縦壁12,13に接続され内部に空間が区画されたとき、車両前方の縦壁13の形成されてない部分が外気導入開口端16として形成される。
また、一対のエアクリーナ7a,7bと接続されるほぼ直線の部分にも車両後方の縦壁12が設けられていない。このため、後述する下壁14と上壁15とが縦壁12,13に接続され内部に空間が区画されたとき、車両後方の縦壁12の形成されてない部分が外気導入ダクト11の下流側開口端17,18として形成される。
これらの縦壁12,13を上下から覆うように、翼を広げたような平面状の下壁14と上壁15が形成され、これら下壁14及び上壁15と、上記の車両後方縦壁12及び車両前方縦壁13とで内部に空間が区画されている。この空間は、後述するダクト集合部19(所定の空間)と一対の連絡部位21,22とからなるものである。
このようにして構成される外気導入ダクト11は、全体として左右方向に扁平な形状であり、左右方向に細長い長方形状の外気導入開口端16より外気が、外気導入ダクト11内のダクト集合部19へと導入される。ここで、ダクト集合部19とは、図4に示した所定長さL1の範囲で規定される内部空間のことである。このダクト集合部19には、左右のバンク全ての気筒から外気導入ダクト11へと伝わってくる音波の伝達を遮るものが何もなく、従って、右バンク3aの4つの各気筒で機関回転次数毎に発生する音は右バンク3aの吸気系、外気導入ダクト11の連絡部位21(後述する)を、また左バンク3bの4つの各気筒で機関回転次数毎に発生する音は左バンク3bの吸気系、外気導入ダクト11の連絡部位22(後述する)を伝わってきてこのダクト集合部19において混じり合うこととなる。
本発明では、特に、右バンク3a(一方のバンク)すべての気筒の合成音の所定の機関回転次数成分の音響位相と、左バンク3b(他方のバンク)すべての気筒の合成音の同じ所定機関回転次数成分の音響位相とが逆位相になる関係を有する、右バンク3aの所定の機関回転次数の合成音と左バンク3bの同じ所定機関回転次数の合成音とが混じり合うための所定の空間が確保されるように、上記の所定長さL1を定めることとなる。ここで、所定の機関回転次数成分とは、上記態様1のV型8気筒内燃機関においては機関回転の1.5+4n次成分及び2.5+4n次成分であり、上記態様2のV型8気筒内燃機関においては機関回転の2+4n次成分である。
外気導入ダクト11内のダクト集合部19に導入された外気は、せり出し壁12aに衝突して左右に分流し、外気導入ダクト11内の一対の各連絡部位21,22を流れて外気導入ダクト11の下流端開口端17,18よりエアクリーナ7a,7bに入る。ここで、外気導入ダクト11内の連絡部位21,22とは、せり出し壁12a(分流部)で分かれた分流がエアクリーナ7a,7bの入口(吸気系入口)である下流端開口端17,18へと流れる通路空間のことである。
この実施形態では、外気導入ダクト11内の各連絡部位21,22における外気の流れをスムーズに行わせるため、各連絡部位21,22のほぼ中央位置に流れ方向に沿う整流板25,26を設けている。この各整流板25,26によって、各連絡部位21,22の外気は外気導入開口端16から遠い側の通路21a,22aと、外気導入開口端16から近い側の通路21b,22bとに整流されて流れる。各整流板25,26は大気導入ダクト11の補強リブとしても働く。
さらに、各整流板25,26は分割して、つまり途中に整流板を設けない部分を挟んで上流側の整流板25a,26aと、下流側の整流板25b,26bとから構成する。
ここで、上流側整流板25a,26aの上流側先端27,28は、図4にも示したように外気導入開口端16から所定長さL1だけ入った位置として、上流側先端27,28が外気導入開口端16まで達しないようにする。これは、上流側整流板25a,26aの上流側先端27,28を外気導入開口端16まで位置させた場合、外気導入開口端16から遠い側の通路21a,22aを伝わる音波は、ダクト集合部19に近いためバンク3a,3b間で音響相殺されるが、外気導入開口端16から近い側の通路21b,22bを伝わる音波はダクト集合部19から遠いためバンク3a,3b間で音響相殺されずに外気導入開口端16の外に放出されてしまい、吸気騒音の十分な音圧低下が得られなくなるので、これを避けるためである。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態によれば、左右のバンク3a,3bを有するV型8気筒内燃機関の吸気消音装置において、エアクリーナ7a,7bとエアクリーナの下流に位置するスロットルボディ5a,5bとを備える吸気系を左右バンク3a,3b毎に独立して左右対称に一対設けると共に、1つの外気導入開口端16から導入される外気をせり出し壁12a(分流部)で2つに分流し一方の分流をエアクリーナ7a(左右バンクの一方の吸気系の入口)に、他方の分流をエアクリーナ7b(左右バンクの他方の吸気系の入口)に導入する左右対称の外気導入ダクト11を設け、この外気導入ダクト11の外気導入開口端16からせり出し壁12a(分流部)までの間に、右バンク3aすべての気筒の所定の機関回転次数の合成音と左バンク3bすべての気筒の同じ所定機関回転次数の合成音とが混じり合うダクト集合部19(所定の空間)を有し、右バンク3a(一方のバンク)すべての気筒の合成音の前記所定の機関回転次数成分(上記態様1のV型8気筒内燃機関においては機関回転の1.5+4n次成分及び2.5+4n次成分であり、上記態様2のV型8気筒内燃機関においては機関回転の2+4n次成分)の音響位相と、左バンク3b(他方のバンク)すべての気筒の合成音の同じ前記所定機関回転次数成分の音響位相とが逆位相になる関係を有するので、右バンク3a(一方のバンク)すべての気筒の所定の機関回転次数の合成音と左バンク3b(他方のバンク)すべての気筒の同じ所定機関回転次数の合成音とはダクト集合部19で位相相殺されることとなり、その分だけ吸気騒音の音圧を低下させることができ、レゾネータを設けたのと同じ音圧低減効果が得られる。
さらに、本実施形態によれば、外気導入ダクト11は、せり出し壁12a(分流部)で分かれた分流がエアクリーナ7a,7bの入口(吸気系入口)へと流れる連絡部位21,22を有し、この連絡部位21,22に、外気導入開口端16から近い側の通路21b,22bと、外気導入開口端16から遠い側の通路21a,22aとの2つに区画する整流板25,26を備え、この整流板25,26を分割して設けるので、外気導入開口端16から近い側の通路21b,22bを伝わる音波が、連通孔25c,26c(分割した箇所)を通して、外気導入開口端16から遠い側の通路21a,22aに伝わることが可能となり、これにより、外気導入開口端16から近い側の通路21b,22bを伝わる音波をバンク間で確実に音響相殺させることができる。
実験(あるいはシュミレーション)に用いた上記2つの態様のV型8気筒内燃機関では、10dB〜30dBの音圧低減効果がもたらされることを確認している。このように、吸気消音を行うと、機関全体の音圧も大幅に低減されるものとなる。こうした音圧低減効果は、通常はエンジンルームに入りきれない多数の大容量のレゾネータと同等の効果を持つものである。
整流板25,26の上流側先端27,28を外気導入開口端16まで位置させた場合、外気導入開口端16から遠い側の通路21a,22aを伝わる音波は、ダクト集合部19に近いためバンク間で音響相殺されるが、外気導入開口端16から近い側の通路21b,22bを伝わる音波はダクト集合部19から遠いためバンク間で音響相殺されずに外気導入開口端16の外に放出されてしまい、吸気騒音の十分な音圧低下が得られないのであるが、本実施形態によれば、整流板25,26の上流側先端27,28は、外気導入開口端16まで達しないので、外気導入開口端16から近い側の通路21b,22bを伝わる音波もダクト集合部19に近くなり、外気導入開口端16から近い側の通路21b,22bを伝わる音波がバンク間で音響相殺され、これによって吸気騒音の十分な音圧低下が得られる。
実施形態では、V型8気筒内燃機関で説明したが、8気筒以外のV型多気筒機関(例えばV型6気筒内燃機関やV型12気筒内燃機関)で、上記のように吸気系を左右バンク3a,3b毎に独立して左右対称に一対設けているものに対しては適用がある。すなわち、上記態様1、2のようにして、一方のバンクすべての気筒の合成音の所定の機関回転次数成分の音響位相と、他方のバンクすべての気筒の合成音の同じ所定機関回転次数成分の音響位相とが逆位相になる関係を有するV型多気筒内燃機関を見出すことができれば、その見出したV型多気筒内燃機関に対して本発明を適用するのでことができる。
本発明の吸気消音装置が適用されるV型多気筒内燃機関の概略構成図。 本発明の外気導入ダクトを車両前方斜め上方から見た斜視図。 本発明の外気導入ダクトを車両前方少し上から見た斜視図。 本発明の外気導入ダクトの平面図。 V型8気筒内燃機関の気筒配置図。
符号の説明
5a,5b スロットルボディ
7a,7b エアクリーナ
11 外気導入ダクト
12 車両後方の縦壁
13 車両前方の縦壁
14 下壁
15 上壁
12a せり出し壁(分流部)
16 外気導入開口端
19 ダクト集合部(所定の空間)
21,22 連絡部位
21a,22a 外気導入開口端から遠い側の通路
21b,22b 外気導入開口端から近い側の通路
21c,22c 連通孔(分割する箇所)
25,26 整流板
27,28 上流側先端

Claims (4)

  1. 左右バンク毎に独立して一対の吸気系を設けると共に、
    前記一対の吸気系にそれぞれ接続される一対の連絡部位と、
    前記一対の連絡部位に流れ方向に沿ってそれぞれ設けられる整流板と、
    を有するV型多気筒内燃機関の吸気消音装置において、
    前記一対の連絡部位を集合し、左バンクのすべての気筒からの合成音と右バンクのすべての気筒からの合成音とが混じり合うための所定の空間を確保するダクト集合部、を設け、
    前記整流板の最上流側先端は前記所定の空間に入らないことを特徴とするV型多気筒内燃機関の吸気消音装置。
  2. 前記ダクト集合部は、前記外気導入開口端に向けて最もせり出した部分が、前記整流板の最上流側先端と一直線上に並ぶせり出し壁を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のV型多気筒内燃機関の吸気消音装置。
  3. 前記V型多気筒内燃機関はV型8気筒内燃機関であり、
    この機関のクランクシャフトは2プレーンクランクシャフトであり、
    このクランクシャフトを用い点火順序を1番気筒−8番気筒−7番気筒−3番気筒−6番気筒−5番気筒−4番気筒−2番気筒の順番としたとき、片バンクすべての気筒の合成音が機関回転の1.5+4n次成分及び2.5+4n次成分(ただし、nはゼロまたは自然数)で最大となり、しかも片バンクすべての気筒の合成音の音響位相が2つのバンクで互いに逆位相となるものであることを特徴とする請求項1記載のV型多気筒内燃機関の吸気消音装置。
  4. 前記V型多気筒内燃機関はV型8気筒内燃機関であり、
    この機関のクランクシャフトは1プレーンクランクシャフトであり、
    この1プレーンクランクシャフトを用い点火順序を1番気筒−4番気筒−5番気筒−2番気筒−7番気筒−6番気筒−3番気筒−8番気筒の順番としたとき、片バンクすべての気筒の合成音が機関回転の2+4n次成分(ただし、nはゼロまたは自然数)で最大となり、しかも片バンクすべての気筒の合成音の音響位相が2つのバンクで互いに逆位相となるものであることを特徴とする請求項1記載のV型多気筒内燃機関の吸気消音装置。
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