JP5124443B2 - 新規なイソインドール誘導体、これを含有する組成物、これらの調製及び特にシャペロンタンパク質hsp90活性の阻害薬としてのこれらの医薬的使用 - Google Patents

新規なイソインドール誘導体、これを含有する組成物、これらの調製及び特にシャペロンタンパク質hsp90活性の阻害薬としてのこれらの医薬的使用 Download PDF

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Description

本発明は、イソインドール誘導体である新規な化合物並びにこれらを含有する組成物及び医薬製品としてのこれらの使用に関する。
本発明は、更に特に、これらの医薬的使用、特にHsp90シャペロンタンパク質の活性の阻害薬としてのこれらの使用に関する。
本発明に従ったこのような誘導体は、特に、1−(ベンゾイミダゾール−2−イル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール誘導体、1−(アザベンゾイミダゾール−2−イル)−2,3,4,6−テトラヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール誘導体、1−(ベンゾイミダゾール−2−イル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,1−a]イソインドール誘導体又は1−(アザベンゾイミダゾール−2−イル)−2,5−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,1−a]イソインドール誘導体であってよい。更に特に、第一の態様に従って、本発明は、新規なベンゾイソオキサゾール誘導体に関する。
本発明に従った化合物は、特に、抗癌活性、特に、更に特にHsp90シャペロンタンパク質のATPアーゼ型触媒活性の阻害による、Hsp90シャペロンタンパク質での阻害活性を示す。
シャペロンタンパク質
これらの分子質量に従って分類される、「熱ショックタンパク質」ファミリー(HSP)の分子シャペロン(Hsp27、Hsp70、Hsp90など)は、タンパク質の正しいフォールディングに応答性である細胞タンパク質の合成と分解との間のバランスに於ける重要な要素である。これらは、細胞ショックに対する応答で極めて重要な役割を演じる。HSP、特にHsp90は、また、細胞増殖又はアポプトーシス中に含まれる種々のクライアントタンパク質とのこれらの会合により、細胞の種々の主要機能の調節に含まれる(Jolly C.and Morimoto R.I.,J.N.Cancer Inst.(2000),92,1564−72;Smith D.F.et al,Pharmacological Rev.(1998),50,493−513;Smith D.F.,Molecular Chaperones in the Cell、165−178,Oxford University Pres 2001)。
種々のヒト病理は、特に、アルツハイマー病及びハンチントン病又はプリオン関連疾患のような、或る種のタンパク質のアグリゲーションに続いて起こる神経変性疾患になる、重要なタンパク質の正しくないフォールディングになる(Tytell M.and Hooper P.L.,Emerging Ther.Targets(2001),5,3788−3796)。これらの病理に於いて、シャペロンの機能を破壊又は妨害することを目標とするアプローチが、有利であろう。
Hsp90シャペロン
細胞のタンパク質含有量の1から2%を表すHsp90シャペロンは、最近、抗癌治療に於いて特に有望な標的として示された(総説について、Moloney A.and Workman P.,Expert Opin.Biol.Ther.(2002),2(1),3−24;Choisis et al,Drug Discovery Today(2004),9,881−888参照)。この利点は、特に、Hsp90とHsp90の主クライアントタンパク質との細胞質相互作用からもたらされ、これらのタンパク質は、Hanahan D.及びWeinberg R.A.(Cell(2002),100,57−70)によって定義されているような、腫瘍進行の6個の機構、即ち、
増殖因子の不存在下で増殖する能力:EGFR−R/HER2、Src、Akt、Raf、MEK、Bcr−Abl、Flt−3など、
アポプトーシスを免れる能力:p53、Akt、スルビビン(Survivin)などの突然変異形、
増殖停止シグナルに対する非感受性:Cdk4、Plk、Wee1など、
血管形成を活性化する能力:VEGF−R、FAK、HIF−1、Aktなど、
複製限界無しで増殖する能力:hTertなど、
新規な組織を冒し、転移する能力:c−Met
内に含まれる。
Hsp90の他のクライアントタンパク質の中で、ステロイドホルモン受容体、例えば、エストロゲン受容体又はアンドロゲン受容体も、抗癌治療の関連でかなりの利点を示す。
最近、Hsp90のα形が、また、MMP−2メタロプロテアーゼとのこの相互作用によって細胞外役割を有し、それ自体、腫瘍侵入に含まれる(Eustace B.K.et al,Nature Cell Biology(2004),6,507−514)。
Hsp90には、高く帯電した領域によって分離されている2個のN−末端ドメイン及びC−末端ドメインが含まれている。ヌクレオチド及びコシャペロンの結合によって協調されている、これらの2個のドメインの間の動的相互作用は、シャペロンの立体配座及びこの活性化状態を決定する。クライアントタンパク質の会合は、主として、コシャペロンHsp70/Hsp40、Hop60などの性質及びHsp90のN−末端ドメインに結合されているADP又はATPヌクレオチドの性質に依存する。従って、ATPのADPへの加水分解及びADP/ATP交換因子は、全てのシャペロン「機械」を制御し、これは、細胞質クライアントタンパク質(これは、次いで、プロテアソームに分解されるであろう)の中に開放するための、ATPのADPへの加水分解−Hsp90のATPアーゼ活性−を防止するために十分であることが示された(Neckers L and Neckers K、Expert Opin.Emerging Drugs(2002),7,277−288;Neckers L、Current Medicinal Chemistry、(2003),10,733−739;Piper P.W.,Current Opin.Invest.New Drugs(2001),2,1606−1610)。
Hsp90阻害薬
Hsp90の最初の公知の阻害薬は、アンサマイシンファミリーの化合物、特に、ゲルダナマイシン(1)及びハービマイシンAである。X線研究によって、ゲルダナマイシンが、Hsp90のN−末端ドメインのATPサイトに結合し、そこでこれは、シャペロンのATPアーゼ活性を阻害することが示された(Prodromou C.et al,Cell(1997),90,65−75)。
現在、NIH及びKosan BioSciencesは、ゲルダナマイシン(1)から誘導されたHsp90阻害薬であり、N−末端ATP認識サイトに結合することによってHsp90のATPアーゼ活性を阻止する、17AAG(2)の臨床的開発を実施している。今日、17AAG(2)についての第I相臨床治験の結果は、第II相治験の開始に続いているが、また、一層可溶性の誘導体、例えば、メトキシ残基の代わりにジメチルアミノ鎖を有する、アナローグ3(Kosan BioSciencesからの17DMAG)に向けた及び17AAGの最適化配合物(Conforma TherapeuticsからのCNF1010)に向けた直接研究に続いている。
Figure 0005124443
ラジシコル(Radicicol)(4)も、天然起源のHsp90阻害薬である(Roe S.M.et al,J.Med.Chem.(1999),42,260−66)。しかしながら、後者は、断然、最善のインビトロでのHsp90の阻害薬であるけれども、硫黄含有求核剤に関するこの代謝不安定性は、これをインビボで使用することを困難にする。一層更に安定であるオキシム誘導体、例えば、KF55823(5)又はKF25706が、協和発酵工業株式会社によって開発された(Soga et al,Cancer Research(1999),59,2931−2938)。
Figure 0005124443
ラジシコルに関する天然起源の構造、例えば、Conforma Therapeutics社によるゼアラレノン(zearalenone)(6)(WO03041643)又は化合物(7−9)は、また、最近記載された。
Figure 0005124443
天然起源のHsp90阻害薬、ノボビオシン(10)は、タンパク質のC末端ドメイン中に位置する異なったATPサイトに結合する(Itoh H.et al,Biochem J.(1999),343,697−703)。
Figure 0005124443
ピパラマイシン(pipalamycin)又はICI101と呼ばれるデプシペプチドが、まさに、Hsp90のATPサイトの非競合阻害薬として、最近記載された(J.Pharmacol.Exp.Ther.(2004),310,1288−1295)。
プリン、例えば、化合物PU3(11)(Chiosis et al,Chem.Biol.(2001),8,289−299)及びPU24FCl(12)(Choisis et al,Curr.Canc.Drug Targets(2003),3,371−376)も、Hsp90阻害薬として記載された。
Figure 0005124443
特許出願WO2004/072080(Cellular Genomics)には、Hsp90活性モジュレーターとして、8−ヘテロアリール−6−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピラジンのファミリーが特許請求されている。
特許出願WO2004/050087(Ribotarget/Vernalis)には、Hsp90シャペロンのような、「熱ショックタンパク質」の阻害に関連する病理を治療するために有用である、ピラゾールのファミリーが特許請求されている。
特許出願WO2004/056782(Vernalis)には、Hsp90シャペロンのような、「熱ショックタンパク質」の阻害に関連する病理を治療するために有用である、ピラゾールの新規なファミリーが特許請求されている。
特許出願WO2004/07051(Vernalis)には、Hsp90シャペロンのような、「熱ショックタンパク質」の阻害に関連する病理を治療するために有用である、アリールイソオキサゾール誘導体が特許請求されている。
特許出願WO2004/096212(Vernalis)には、Hsp90シャペロンのような、「熱ショックタンパク質」の阻害に関連する病理を治療するために有用である、ピラゾールの第三のファミリーが特許請求されている。
特許出願WO2005/00300(Vernalis)には、更に一般的に、Hsp90シャペロンのような、「熱ショックタンパク質」の阻害に関連する病理を治療するために有用である、アリール基で置換された、5個の環員を有する複素環が特許請求されている。
最後に、特許出願WO2005/00778(協和発酵工業)には、腫瘍の治療のために有用である、Hsp90阻害薬として、ベンゾフェノン誘導体のファミリーが特許請求されている。
従って、本発明の主題は、式(I):
Figure 0005124443
[式中、同一であるか又は異なっていてよい、A1、A2、A3及びA4は、CRa又はNであり、
nは、整数1又は2であり、
R1は、酸素若しくは硫黄原子又は基NRbであり、
R2は、独立して、H、ハロゲン、CF、ニトロ、シアノ、メチル、エチル、ヒドロキシル、メルカプト、アミノ、メトキシ、チオメトキシ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、カルボキシル及びカルボキサミドからなる群から選択され、
Raは、H、ハロゲン、CF3、ヒドロキシル、メルカプト、ニトロ、アミノ、OR3、SR3、NR3R4、NH−OH、NH−CO−H、NH−CO−OH、NH−CO−NH、カルボキシル、シアノ、カルボキサミド、Y−(CH)p−アルキル、Y−(CH)p−シクロアルキル、Y−(CH)p−ヘテロシクロアルキル、Y−(CH)p−アリール又はY−(CH)p−ヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、Y=O、S、NH、O−C(O)、C(O)−NH、NH−C(O)、NH−S(O)又はNH−S(O)であり、p=1、2又は3であり、アリール基は6から10個の環員を含有し、シクロアルキル基は3から10個の環員を含有し並びにヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル基は、O、N又はSから選択された1から3個のヘテロ原子を含む4から10個の環員を含有し、全てのこれらの基は場合により置換されており、
R3及びR4は、独立して、水素原子又はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル若しくはヘテロアラルキル基から選択され、上記の全てのアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル若しくはヘテロアラルキル基は、場合により置換されており、
Rbは、H、(CH−シクロアルキル、(CH−ヘテロシクロアルキル、(CH−アリール又は(CH−ヘテロアリールからなる群から選択され、ここで、m=0、1又は2であり、全てのこれらの基は場合により置換されている]
の生成物であり、該式(I)の生成物は、全ての可能性のあるラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との付加塩である。
式(I)及び下記の生成物に於いて、示された用語は、下記の意味を有する。
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子、好ましくは塩素又は臭素原子を指す。
用語「アルキル基」は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、tert−ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル及びtert−ヘキシル基並びにまたヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル及びドデシル基から選択された、最大12個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖基並びにまた、これらの直鎖又は分枝鎖位置異性体を指す。更に特に、最大6個の炭素原子を含有するアルキル基、特にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、直鎖又は分枝鎖ペンチル、直鎖又は分枝鎖ヘキシル基が挙げられる。
用語「アルケニル基」は、例えば、下記の基、即ち、エテニル又はビニル、プロペニル又はアリル、1−プロペニル、n−ブテニル、i−ブテニル、3−メチルブト−2−エニル、n−ペンチル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、シクロヘキシルブテニル及びデセニルから選択された、最大12個の炭素原子、好ましくは最大4個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖基並びにまた、これらの直鎖又は分枝鎖位置異性体を指す。アルケニル値の中で、更に特に、アリル又はブテニル値が挙げられる。
用語「アルキニル基」は、例えば、下記の基、即ち、エチニル、プロピニル又はプロパルギル、ブチニル、n−ブチニル、i−ブチニル、3−メチルブト−2−イニル、ペンチニル又はヘキシニルから選択された、最大12個の炭素原子、好ましくは最大4個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖基及びまた、これらの直鎖又は分枝鎖位置異性体を指す。アルキニル値の中で、更に特に、プロパルギル値が挙げられる。
例えば、OR3によって表すことができる用語「アルコキシ基」は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、直鎖、第二級又は第三級のブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ又はヘプトキシ基から選択された、最大12個の炭素原子、好ましくは最大6個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖基及びまた、これらの直鎖又は分枝鎖位置異性体を指す。
例えば、SR3によって表すことができる用語「アルキルチオ」又は「アルキル−S−」は、最大12個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖基を指し、特に、メチルチオ、エチルチオ、イソプロピルチオ及びヘプチルチオ基である。硫黄原子を含有する基に於いて、硫黄原子は、SO又はS(O)基に酸化されていてよい。
用語「アシル基」又は「R−CO−」は、最大12個の炭素原子を含有する直鎖又は分枝鎖基を指し、ここで、基rは、水素原子又はアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル若しくはアリール基であり、これらの基は、前記の基を有し及び前記のように場合により置換されており、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル若しくはベンゾイル基又はその他に、バレリル、ヘキサノイル、アクリロイル、クロトノイル若しくはカルバモイル基が挙げられる。
用語「シクロアルキル基」は、3から10個の環員を含有する、単環式又は二環式炭素環式基を指し、特に、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル基を指す。
用語「シクロアルキルアルキル基」は、シクロアルキル及びアルキルが、前記の基から選択される基を指し、従って、この基は、例えば、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル及びシクロヘプチルメチル基を指す。
用語「アシルオキシ基」は、アシル−O−基(ここで、アシルは前記の基を表す)を意味するように意図され、例えば、アセトキシ又はプロピオニルオキシ基が挙げられる。
用語「アシルアミノ基」は、アシル−N−基(ここで、アシルは前記の基を表す)を意味するように意図される。
用語「アリール基」は、単環式であるか又は縮合した環を含有する、不飽和炭素環式基を指す。このようなアリール基の例として、フェニル基又はナフチル基を挙げることができ、特にフェニル基を挙げることができる。
用語「アリールアルキル」は、場合により置換されている前記のアルキル基と場合により置換されている前記のアリール基との組合せから得られる基を表すように意図され、例えば、ベンジル、フェニルエチル、2−フェネチル、トリフェニルメチル又はナフタレンメチル基が挙げられる。
用語「複素環式基」は、酸素、窒素又は硫黄原子から選択された1種以上の同一の又は異なったヘテロ原子によって遮断された最大6個の環員を含有する、飽和(ヘテロシクロアルキル)又は不飽和(ヘテロアリール)炭素環式基を指す。
ヘテロシクロアルキル基として、特に、ジオキソラン、ジオキサン、ジチオラン、チオオキソラン、チオオキサン、オキシラニル、オキソラニル、ジオキソラニル、ピペラジニル、ピペリジル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、クロマニル、ジヒドロベンゾフリル、インドリニル、ピペリジル、ペルヒドロピラニル、ピリンドリニル(pyrindolinyl)、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル又はチオアゾリジニル基を挙げることができ、全てのこれらの基は場合により置換されている。
ヘテロシクロアルキル基の中で、特に、場合により置換されたピペラジニル、場合により置換されたピペリジル、場合により置換されたピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、モルホリニル又はチオアゾリジニル基を挙げることができる。
用語「ヘテロシクロアルキルアルキル基」は、ヘテロシクロアルキル残基及びアルキル残基が前記の意味を有する基を表すように意図される。
5個の環員を有するヘテロアリール基の中で、フリル基、例えば2−フリル、チエニル基、例えば、2−チエニル及び3−チエニル並びにピロリル、ジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアトリアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、3−又は4−イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル及びイソオキサゾリル基を挙げることができる。6個の環員を有するヘテロアリール基の中で、特に、ピリジル基、例えば、2−ピリジル、3−ピリジル及び4−ピリジル並びにピリミジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル及びテトラゾリル基を挙げることができる。
硫黄、窒素及び酸素から選択された少なくとも1個のヘテロ原子を含有する縮合したヘテロアリール基として、例えば、ベンゾチエニル、例えば3−ベンゾチエニル、ベンゾフリル、ベンゾフラニル、ベンゾピロリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、チオナフチル、インドリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル及びナフチリジニルを挙げることができる。
縮合したヘテロアリール基の中で、更に特に、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、インドリル又はキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、フリル、イミダゾリル、インドリジニル、イソオキサゾリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、1,3,4−チアジアゾリル、チアゾリル及びチエニル基並びにトリアゾリル基(これらの基は、ヘテロアリール基について示したように場合により置換されている)を挙げることができる。
例えば、NR3R4によって表すことができる用語「環式アミン」は、炭素原子が窒素原子によって置換されている3から8個の環員を含有するシクロアルキル基を指し、このシクロアルキル基は、前記の基を表し、またおそらく、O、S、SO、N又はNR3(但し、R3は前記定義された通りである)から選択された1個以上の他のヘテロ原子を含有し、このような環式アミンの例として、ピロリジニル、ピペリジル、モルホリニル、ピペラジニル、インドリニル、ピリンドリニル又はテトラヒドロキノリニル基を挙げることができる。
用語「患者」は、人間も他の哺乳動物も指す。
用語「プロドラッグ」は、インビボで代謝機構(例えば、加水分解)によって式(I)の生成物に転化させることができる生成物を指す。例えば、ヒドロキシル基を含有する式(I)の生成物のエステルは、インビボでの加水分解によって、この母分子に転化させることができる。その代わりに、カルボキシル基を含有する式(I)の生成物のエステルは、インビボでの加水分解によって、この母分子に転化させることができる。
例えば、酢酸エステル、クエン酸エステル、乳酸エステル、酒石酸エステル、マロン酸エステル、シュウ酸エステル、サリチル酸エステル、プロピオン酸エステル、コハク酸エステル、フマル酸エステル、マレイン酸エステル、メチレン−ビス−b−ヒドロキシナフトエ酸エステル、ゲンチシン酸エステル、イセチオン酸エステル、ジ−p−トルイル酒石酸エステル、メタンスルホン酸エステル、エタンスルホン酸エステル、ベンゼンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステル、シクロヘキシルスルファミン酸エステル及びキニン酸エステルのような、ヒドロキシル基を含有する式(I)の生成物のエステルを挙げることができる。
特に有用な、ヒドロキシル基を含有する式(I)の生成物のエステルは、Bundgaard et.al.,J.Med.Chem.,1989,32,page2503−2507によって記載されているもののような酸残基から調製することができ、これらのエステルには、特に、置換された(アミノメチル)ベンゾアート、ジアルキルアミノメチルベンゾアート(ここで、2個のアルキル基は、一緒に結合していてよく又は酸素原子により若しくは場合により置換された窒素原子若しくはアルキル化された窒素原子により遮断されていてよい)、そうでなければ(モルホリノメチル)ベンゾアート、例えば3−又は4−(モルホリノメチル)ベンゾアート及び(4−アルキルピペラジン−1−イル)ベンゾアート、例えば3−又は4−(4−アルキルピペラジン−1−イル)ベンゾアートが含まれる。
式(I)の生成物のカルボキシル基(群)は、当業者に公知の種々の基によって塩化又はエステル化することができ、これらの種々の基の中で、限定されない例の手段により、下記の化合物、即ち、
塩化化合物の中で、無機塩基、例えば、当量のナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム若しくはアンモニウム又は有機塩基、例えば、メチルアミン、プロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、エタノールアミン、ピリジン、ピコリン、ジシクロヘキシルアミン、モルホリン、ベンジルアミン、プロカイン、リジン、アルギニン、ヒスチジン若しくはN−メチルグルカミンを、
エステル化化合物の中で、アルコキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル又はベンジルオキシカルボニルを形成するためのアルキル基(これらのアルキル基について、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アシル基、アシルオキシ基、アルキルチオ基、アミノ基又はアリール基から選択された基によって置換されて、例えば、クロロメチル、ヒドロキシプロピル、メトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、メチルチオメチル、ジメチルアミノエチル、ベンジル又はフェネチル基にされることが可能である)を挙げることができる。
用語「エステル化されたカルボキシル」は、例えば、アルキルオキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル、tert−ブチルオキシカルボニル、シクロブチルオキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル又はシクロヘキシルオキシカルボニルのような基を表すように意図される。
容易に開裂可能なエステル残基、例えば、メトキシメチル又はエトキシメチル基;アシルオキシアルキル基、例えば、ピバロイルオキシメチル、ピバロイルオキシエチル、アセトキシメチル又はアセトキシエチル;アルキルオキシカルボニルオキシアルキル基、例えば、メトキシカルボニルオキシメチル又はエチル基、イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル又はエチル基で形成された基を挙げることもできる。
このようなエステル基のリストは、例えば、欧州特許EP0 034 536に記載されている。
用語「アミド化カルボキシル」は、例えば、型−CONR3R4(式中、R3及びR4は前記の意味を有する)の基を表すように意図される。
用語「アルキルアミノ基」は、アルキル基が、前記のアルキル基から選択される基を表すように意図される。好ましいものは、最大4個の炭素原子を含有するアルキル基であり、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基又はブチルアミノ基を挙げることができ、これらは直鎖又は分枝鎖であってよい。
用語「ジアルキルアミノ基」は、同じ又は異なっていてよいアルキル基が、前記のアルキル基から選択される基を表すように意図される。前記のように、好ましいものは、最大4個の炭素原子を含有するアルキル基であり、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基又はメチルエチルアミノ基挙げることができ、これらは直鎖又は分枝鎖であってよい。
基NR3R4は、また、追加のヘテロ原子を含有してよい又は含有しなくてよい複素環であってよい。ピロリル、イミダゾリル、インドリル、ピペリジル、モルホリニル及びピペラジニル基を挙げることができる。ピペリジニル、モルホリニル又はピペラジニル基が好ましい。
用語「塩化されたカルボキシル」は、例えば、当量の、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム又はアンモニウムによって形成された塩を表すように意図される。
また、有機塩基、例えば、メチルアミン、プロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン又はトリエチルアミンによって形成された塩を挙げることもできる。ナトリウム塩が好ましい。
式(I)の生成物が、酸によって塩化することができるアミノ基を含有するとき、これらの酸塩も、本発明の一部であることが明らかに理解される。例えば、塩酸又はメタンスルホン酸によってもたらされる塩を挙げることができる。
式(I)の生成物の無機酸又は有機酸との付加塩は、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、プロピオン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、グリオキシル酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、アルキルモノスルホン酸、例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸又はプロパンスルホン酸、アルキルジスルホン酸、例えば、メタンジスルホン酸又はα,β−エタンジスルホン酸、アリールモノスルホン酸、例えば、ベンゼンスルホン酸及びアリールジスルホン酸によって形成された塩であってよい。
立体異性は、この広い意味に於いて、例えば、特に、これらの置換基がアキシアル位置又はエクアトリアル位置にあってよいモノ置換されたシクロヘキサン及びエタン誘導体の種々の可能な回転立体配座に於いて、同じ構造式を有するがこの種々の基が空間的に異なって配置されている化合物の異性として定義することができることが思い起こされるであろう。しかしながら、二重結合又は環上の固定された置換基の異なった空間配置に起因する、他の種類の立体異性が存在し、これは、しばしば、幾何異性又はシス−トランス異性として参照される。用語「立体異性体」は、本件特許出願に於いて、この最も広い意味で使用され、従って、全ての上記の化合物に関連する。
上記及び下記に於いて定義されるような式(I)の生成物に於いて、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキル基は、同じ又は異なっていてよい、ハロゲン原子並びに基、即ち、ヒドロキシル、最大6個の環員を含有するシクロアルキル、最大7個の炭素原子を含有するアリール、シアノ、ニトロ、遊離の、塩化された又はエステル化されたカルボキシル、テトラゾリル、−NH、−NH(alk)、−N(alk)(alk)、SO−NH−CO−NH−アルキル、SO−NH−CO−NH−フェニル、−C(O)−NH、−C(O)−NH(alk)、−C(O)−N(alk)(alk)、−NH−C(O)−(alk)、−N(alk)−C(O)−(alk)、チエニル、フェニル、アルキル、アルキルチオ、アルコキシ及びフェノキシ[これら自体は、ハロゲン原子並びにヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、−NH、−NH(alk)及び−N(alk)(alk)基から選択された1種以上の基によって場合により置換されている]から選択された1種以上の基によって場合により置換されていてよい。
更に特に、上記及び下記に於いて定義されるような式(I)の生成物に於いて、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキル基は、同じ又は異なっていてよい、ハロゲン原子並びに基、即ち、ヒドロキシル、遊離の、塩化された又はエステル化されたカルボキシル、−NH、−NH(alk)、−N(alk)(alk)、フェニル及びアルコキシ[これら自体は、ハロゲン原子並びにヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、−NH、−NH(alk)及び−N(alk)(alk)基から選択された1種以上の基によって場合により置換されている]から選択された1種以上の基によって場合により置換されていてよい。
なお更に特に、上記及び下記に於いて定義されるような式(I)の生成物に於いて、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル又はヘテロアラルキル基は、同じ又は異なっていてよい、ハロゲン原子並びにヒドロキシル及びアルコキシ基から選択された1種以上の基によって場合により置換されていてよい。
従って、本発明は、特に、前記定義されたような式(I)(式中、同じ又は異なっていてよいA1、A2、A3及びA4において、同じ又は異なっていてよいA1及びA4がCRaであり、A2及びA3がN又はCRaであり、n、Ra、R1及びR2は、前記の数又は基を表す)の生成物に関し、式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との付加塩である。
従って、本発明は、特に、前記定義されたような式(I)(式中、同じ又は異なっていてよいA1、A2、A3及びA4において、同じ又は異なっていてよいA1及びA4がCRaであり、A2及びA3がN又はCRa(但し、RaはH又はOHである)であり、n、R1及びR2は、前記の数又は基を表す)の生成物に関し、式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との付加塩である。
従って、本発明は、特に、前記定義されたような式(I)(式中、A1、A2、A3及びA4において、A1及びA4がCHであり、同じ又は異なっていてよいA2及びA3がN、CH又はCOHであり、n、R1及びR2は、前記の数又は基を表す)の生成物に関し、式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との付加塩である。
従って、本発明は、特に、前記定義されたような式(I)(式中、R1が酸素原子又は基NRb(但し、Rbは、H又は(CH2)−ヘテロアリール(但し、m=0、1又は2である)である)であり、A1、A2、A3、A4、n及びR2は、前記の数又は基を表す)の生成物に関し、式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との付加塩である。
Rbが(CH−ヘテロアリールであるとき、本発明は、特に、mが1であり及びヘテロアリールが、アミノ基NR3R4(但し、R3及びR4は前記定義された通りである)によって場合により置換されたピリジルであるRbに関し、A1、A2、A3、A4、n及びR2は、前記の数又は基を表し、式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との付加塩である。
従って、本発明は、特に、前記定義されたような式(I)(式中、nは2であり、A1、A2、A3、A4、R1及びR2は、前記の基を表す)の生成物に関し、式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との付加塩である。
本発明は、特に、前記定義されたような式(I)
(式中、A1、A2及びA4はCHであり、A3はN、CH又はCOHであり、
nは整数2であり、
R1は酸素原子であり、
R2はHである)
の生成物に関し、式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との付加塩である。
本発明は、最も特に、下記の名称:
1−{3−H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン、
1−{1−H−6−ヒドロキシベンゾイミダゾール−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン
を有する、前記定義されたような式(I)の生成物に関し、式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との付加塩である。
本発明の主題は、また、本発明に従った式(I)の生成物の調製方法である。
2,3,4,6−テトラヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール環の合成は、文献中に殆ど記載されていない。
この環の1位に置換された幾つかの誘導体、例えば、下記に示すものは公知である。
Figure 0005124443
Gourves J.P.et al.(Eur.J.Org.Chem.1999,3489)は、重要な段階として、ホルナー−ワドウォース−エモンス(Horner−Wadworth−Emmons)反応による分子内環化を使用する合成を記載している。
Figure 0005124443
特許JP49102699には、N−(4−フェニル−又は4−tert−ブチルチオブチル)フタルイミドの光化学照射誘導環化の工程を含む以外は、全く同様の方法での、1−フェニルチオ−及び1−tert−ブチルチオ−6−オキソ−2,3,4,6−テトラヒドロピリド[2,1−a]イソインドールの調製が記載されている。
Figure 0005124443
Deok−Chan et al(Tetrahedron Lett.1996,37,2577−80)は、ヨウ化サマリウムによって誘導される、N−(4−ヨードブチルチオブチル)フタルイミドの還元的環化による、6−オキソ−2,3,4,6−テトラヒドロピリド[2,1−a]イソインドール環の合成を記載している。
Figure 0005124443
Earl R.A.及びVolhardt P.C.(Heterocycles,1982,19,265−71)は、レトロエンイミノ(retroene imino)ディールス−アルダー反応による、6−オキソ−2,3,4,6−テトラヒドロピリド[2,1−a]イソインドール環の合成を記載している。
Figure 0005124443
Mazzochi et al(Tetrahedron Lett.1983,24,143−46)は、パテルノ−ビューヒ分子内反応による、6−オキソ−2,3,4,6−テトラヒドロピリド[2,1−a]イソインドール環の合成を記載している。
Figure 0005124443
最後に、Malacria M.et al(Organic Lett.2003,5,5095−97)は、タンデムフリーラジカル環化反応による、6−オキソ−2,3,4,6−テトラヒドロピリド[2,1−a]イソインドール環の合成を記載している。
Figure 0005124443
2,3,4,6−テトラヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール主鎖は、また、ときには、一層複雑な四環式構造物、例えば、特許IT671447中に記載されているメロシアニン誘導体、特許SU178001に記載されているヘミポルフィラジン(hemiporphyrazine)誘導体又は合成織物繊維の製造に於いてコポリマーとして使用される染料、例えば、特許DE2128326、BE662237、US3221041若しくはNL6504566に記載されているものの中に見出される。
2,5−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,1−a]イソインドール環の合成は、文献中に殆ど記載されていない。
この環の1位に置換された幾つかの誘導体、例えば、下記に示すものは公知である。
Figure 0005124443
Petter R.C.et al(J.Org.Chem.1990,55,3088−3097)は、重要な段階として、ホルナー−ワドウォース−エモンス反応による分子内環化を実施する合成を記載している。
Figure 0005124443
Muchovski et al(Tetrahedron Lett.1980,21,4585−88)は、フタルイミドによるシクロプロパン酸エステルのトリフェニルホスホニウム塩の開環の手段による合成を記載している。
Figure 0005124443
Deok−Chan et al(Tetrahedron Lett.1996,37,2577−80)は、ヨウ化サマリウムによって誘導される、N−(4−ヨードブチルチオブチル)フタルイミドの還元的環化による合成を記載している。
Figure 0005124443
Yoon et al(J.Amer.Chem.Soc.1995,117,2698−2710)は、アクリラートによるアゾメチンイリドの付加環化、続く酸性媒体中での付加物の脱水による合成を記載している。
Figure 0005124443
Sato et al(Liebigs Ann.Chem.1985,1099−1108)は、N−(4−フェニル−又は4−tert−ブチルチオブチル)フタルイミドの光化学照射により誘導される環化からなる工程を含む合成を記載している。
Figure 0005124443
更に、2,5−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,1−a]イソインドール主鎖は、多数の四環式化合物中に見出される。
合成の一般的方法
上記研究に基づいた、一般的スキーム1に記載された、最初の独創的な一般的方法が開発され、本発明に関連して、特に6−オキソ−2,3,4,6−テトラヒドロピリド[2,1−a]イソインドール型の誘導体の合成のために、特に有利であることが証明された。
Figure 0005124443
基=Oの基=一般式(I)に於いて定義されたようなR1への転化は、当業者に公知である一般的方法、特に、
D.Barton et al著、Comprehensive Organic Chemistry(Pergamon Press);
J.Marsh著、Advanced Organic Chemistry(Wiley Interscience)
中に記載されているものに従って実施することができる。
合成の一般的方法は、6−オキソ−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ピリド[2,1−a]イソインドール−1−カルボン酸メチルエステル又は6−オキソ−2,5−ジヒドロ−3H−ピロロ[2,1−a]イソインドール−1−カルボン酸メチルエステルを使用して、ベンゾイミダゾール型環の形成によって開発された。この方法を、スキーム2に従って2個の連続する工程で実施することが、本発明に関連して特に有利であることが見出された。
Figure 0005124443
本発明の主題である生成物は、有利な薬理学的特性を有する。これらは、特に、シャペロンタンパク質のATPアーゼ活性に関して阻害特性を有することが注目された。これらのタンパク質の中で、特にHsp90を挙げることができる。
従って、本発明の主題は、一般式(I)の医薬的に許容される生成物の、医薬製品としての使用である。
更に特に、本発明の主題は、下記の名称、
1−{3−H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン、
1−{1−H−6−ヒドロキシベンゾイミダゾール−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン
を有する生成物及びこのプロドラッグ[式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との医薬的に許容される付加塩である]の、医薬製品としての使用である。
この生成物は、非経口で、頬側に、経舌的に、直腸で又は局所的に投薬することができる。
本発明の主題は、また、これらが、活性成分として、少なくとも1種の一般式(I)の医薬生成物を含有することを特徴とする、医薬組成物である。
従って、本発明の主題は、これらが、特に癌化学療法のために、医薬製品として使用されることを特徴とする、前記定義された通りの医薬組成物である。
従って、本発明の主題は、癌化学療法のための他の医薬製品の活性成分も含有する、前記定義された通りの医薬組成物である。
これらの組成物は、注射可能な溶液又は懸濁液、錠剤、被覆された錠剤、カプセル剤、シロップ剤、坐剤、クリーム剤、軟膏及びローション剤の形で提供することができる。これらの剤形は、通常の方法に従って調製される。活性成分は、これらの組成物中に通常使用されている賦形剤、例えば、水性若しくは非水性担体、タルク、アラビアゴム、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、カカオバター、動物若しくは植物起源の脂肪物質、パラフィン誘導体、グリコール、種々の湿潤剤、分散剤若しくは乳化剤又は保存剤中に含有させることができる。
治療される個体及び問題になっている状態に依存して変化し得る通常の用量は、例えば、経口で与えられるヒトで、1日当たり10mgから500mgであってよい。
従って、前記定義された通りの一般式(I)に対応する生成物は、Hsp90シャペロン上での実質的に阻害性の活性を示す。
従って、本発明の主題は、また、Hsp90タンパク質の活性の妨害によって特徴付けられる、疾患を予防又は治療する際に使用するための医薬製品を調製するための、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の生成物の医薬的に許容される塩の使用である。
従って、本発明の主題は、Hsp90タンパク質の活性を阻害する際に使用するための医薬製品を調製するための、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の生成物の医薬的に許容される塩の使用である。
従って、本発明の主題は、予防又は治療すべき疾患が哺乳動物に於けるものである、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の生成物の医薬的に許容される塩の使用である。
以後の実験部分に於いて示した試験は、このようなタンパク質に関する、本発明の生成物の阻害活性を示す。
従って、本発明の主題は、また、癌を治療する際に使用するための医薬製品を調製するための、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の生成物の医薬的に許容される塩の使用である。
従って、本発明の主題は、また、治療すべき疾患が、固体腫瘍又は液体腫瘍からなる癌である、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の生成物の医薬的に許容される塩の使用である。
従って、本発明の一般式(I)の生成物の特性は、これらを、特に、悪性腫瘍の治療のための医薬製品として使用できるようにする。
これらの癌の中で、本発明は、最も特に、固体腫瘍の治療に於いて及び細胞毒性剤に対して耐性の癌の治療に於いて関心が持たれる。
従って、本発明の主題は、また、治療すべき疾患が、細胞毒性剤に対して耐性である癌である、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の生成物の医薬的に許容される塩の使用である。
本発明の主題は、また、癌(この中には、肺癌、乳癌及び卵巣癌、膠芽腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、前立腺癌、膵臓癌及び結腸癌、転移性黒色腫、甲状腺腫瘍及び腎臓癌がある)を治療する際に使用するための医薬製品を調製するための、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の生成物の医薬的に許容される塩の使用である。
また、Hsp90阻害薬の主な潜在的指標の中で、限定されない能力で、
EGF−R又はHER2を過発現する、「非小細胞」肺癌、乳癌、卵巣癌及び膠芽腫;
Bcr−Ablを過発現する、慢性骨髄性白血病;
Flt−3を過発現する、急性リンパ芽球性白血病;
Aktを過発現する、乳癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌、結腸癌又は卵巣癌;
B−Rafタンパク質の突然変異した形を過発現する、転移性黒色腫及び甲状腺腫瘍;
アンドロゲン依存性及びアンドロゲン独立性前立腺癌;
エストロゲン依存性及びエストロゲン独立性乳癌;
HIF−1a又は突然変異したc−metタンパク質を発現する、腎臓癌などを挙げることができる。
本発明は、また、癌化学療法で使用するための医薬製品を調製するための、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の生成物の医薬的に許容される塩の使用に関する。
癌化学療法で使用するための本発明に従った医薬製品として、本発明に従った式(I)の生成物を、単独で又は化学療法若しくは放射線療法と組み合わせて若しくはその代わりに他の治療薬と組み合わせて使用することができる。
従って、本発明の主題は、また、単独で又は組み合わせて使用される、癌化学療法で使用するための医薬製品を調製するための、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の生成物の医薬的に許容される塩の使用である。
従って、本発明は、特に、癌化学療法のために使用される他の医薬製品の活性成分も含有する、前記定義された通りの医薬組成物に関する。
このような治療薬は、一般的に使用される抗腫瘍薬であってよい。
従って、本発明の主題は、また、単独で又は化学療法若しくは放射線療法と組み合わせて若しくはその代わりに他の治療薬と組み合わせて使用するための医薬製品を調製するための、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の生成物の医薬的に許容される塩の使用である。
従って、本発明の主題は、また、治療薬が、一般的に使用される抗腫瘍薬であってよい、前記定義された通りの式(I)の生成物又は式(I)の該生成物の医薬的に許容される塩の使用である。
公知のプロテインキナーゼ阻害薬の例として、特に、ブチロラクトン、フラボピリドール、2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−6−ベンジルアミノ−9−メチルプリン、オロムシン(olomucine)、グリベック(Glivec)及びイレッサ(Iressa)を挙げることができる。
従って、本発明に従った式(I)の生成物は、また、抗増殖剤と組み合わせて有利に使用することができ、このような抗増殖剤の例として、しかしながらこのリストに限定されることなく、アロマターゼ阻害薬、抗エストロゲン薬、トポイソメラーゼI型阻害薬、トポイソメラーゼII型阻害薬、微小管で活性である薬物、アルキル化剤、ヒストンデアセチラーゼ阻害薬、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害薬、COX−2阻害薬、MMP阻害薬、mTOR阻害薬、抗新生物性抗代謝薬、白金化合物、タンパク質キナーゼ及びまた抗脈管形成性化合物の活性を低下させる化合物、ゴナドレリン作用薬、抗アンドロゲン薬、ベンガミド、ビホスホナート並びにトラスツズマブを挙げることができる。
詳しくは、抗微小管剤(例えば、タキソイド、ビンカアルカロイド)、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド)、DNA−挿入剤(例えば、シス−プラチニウム)、トポイソメラーゼと相互作用する薬物(例えば、カンプトテシン及び誘導体)、アントラサイクリン(例えば、アドリアマイシン)、抗代謝薬(例えば、5−フルオロウラシル並びに誘導体及びアナローグ)を挙げることができる。
従って、本発明は、タンパク質キナーゼ阻害薬としての式(I)の生成物[式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との医薬的に許容される付加塩である]及びこれらのプロドラッグに関する。
本発明は、特に、Hsp90阻害薬としての、前記定義された通りの式(I)の生成物[式(I)の該生成物は、全ての可能なラセミ、エナンチオマー及びジアステレオ異性異性体形並びにまた、式(I)の該生成物の、無機酸及び有機酸との又は無機塩基及び有機塩基との医薬的に許容される付加塩である]及びこれらのプロドラッグに関する。
本発明に従った式(I)の生成物は、公知の方法、特に、文献に記載されている方法、例えば、Comprehensive Organic Transformations,VCH publishers,1989中にR.C.Larockによって記載されているものの応用又は適合によって調製することができる。
以下に記載する反応に於いて、反応性官能基、例えば、ヒドロキシル、アミノ、イミノ、チオ又はカルボキシル基を、これらが最終生成物に於いて望まれるが、これらの関与が、式(I)の生成物の合成のための反応に於いて望まれないとき、保護することが必要であろう。通常の標準的実施、例えば、「Protective Groups in Organic Chemistry」,John Wiley and Sons,1991中に、T.W.Greene及びP.G.M.Wutsによって記載されているものに従って、一般的な保護基を使用することができる。
調製を行う実施例は、本発明を例示するが、これを限定しない。
本発明を例示する実施例
1−{3−H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン
ピリジン−3,4−ジアミン4g及び5−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロイソインドール−2−イル)ペンタン酸9.5gを、250mLの丸底フラスコの中に導入し、続いてポリリン酸(PPA)45gを導入する。この固体混合物を油浴中で210℃まで加熱する。反応の間に、2−{4−(3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)ブチル}イソインドール−1,3−ジオンの過渡生成が認められる。16時間加熱した後、反応は完結する。冷却した後、反応混合物を水中に溶解する。酢酸エチルによる抽出によって、不純物を除去する。水性相を2N水酸化ナトリウムで中和する(pH7)。酢酸エチル及びメタノールの混合物(9/1体積基準)による6回の連続的抽出の後、生成物を回収する。溶離を、ジクロロメタン及びメタノールの混合物(95/5体積基準)で実施する、フラッシュクロマトグラフィーシリカによって精製した後、1−{3−H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン1.46gが、白色固体の形で得られ、この特性は、下記の通りである。
1H NMR スペクトル(400 MHz DMSO−d6):2.08(m,2H);2.88(t,J=6.0Hz,2H);3.81(t,J=6.0Hz,2H),7.54(m,2H)7.60(d,J=5.5Hz,1H);7.78(m,1H);7.95(ブロード m,1H)8.34(d,J=5.5Hz,1H);8.97(s,1H);12.95(非常にブロード m,1H)。質量スペクトル(E/I):m/z=302(M+)
1−{1−H−6−ヒドロキシベンゾイミダゾール−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン
工程1:Eur.J.Org.Chem.1999,3489に従って得ることができる、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン−1−カルボン酸メチルエステル942mgを、25mLの三つ口フラスコ内で、ジオキサン10mL中に溶解させ、水酸化リチウム一水和物168mgを添加する。環境温度で6時間撹拌した後、ジオキサンを蒸発除去し、生成物を水20mLに溶解し、次いで、1Mの塩酸水溶液の添加によって、溶液をpH=2にする。生成した沈殿をフィルター乾燥し、水で洗浄し、次いでオーブン内で真空下で50℃で乾燥する。このようにして3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン−1−カルボン酸820mgが、白色粉末の形で得られ、これをこのまま次の工程で使用する。
工程2:3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン−1−カルボン酸442.5mgを、25mLの三つ口フラスコ内で、ジクロロメタン20mL中に溶解させ、次いで1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCl)400mg及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール270mgを添加し、この混合物を環境温度で1時間攪拌する。減圧下で溶媒を濃縮した後、テトラヒドロフラン10mL及び4−メトキシベンゼン−1,2−ジアミン276mgを逐次的に添加し、この混合物を5時間70℃にする。反応媒体を蒸発除去し、こうして2種の立体異性アミドの混合物680mgが得られ、この混合物をこのまま次の工程で使用する。
工程3:上記で得られた位置異性体の混合物118mgを、100mLの三つ口フラスコ内で、トリフルオロ酢酸5mL及びトリフルオロ酢酸無水物0.5mL中に溶解させ、この溶液を85℃で2.5時間加熱する。減圧下で濃縮した後、残渣を、溶離をジイソプロピルエーテル及びメタノールの混合物(95/5体積基準)で実施する、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製する。このようにして、1−{1−H−6−メトキシベンゾイミダゾール−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン97mgが、ベージュ色粉末の形で得られ、この特性は、下記の通りである。
質量スペクトル(E/l):m/z=331(M+)。
工程4:酢酸2mL及び48%臭化水素酸水溶液3mL中の、1−{1−H−6−メトキシベンゾイミダゾール−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン61mgの溶液を、25mLの三つ口フラスコ内で、環境温度で20時間攪拌する。この反応混合物を、水100mLの中に注ぎ、ジクロロメタン25mLの存在下で、飽和炭酸水素ナトリウム溶液によって中和する。水性相をジクロロメタン25mLによって2回再抽出する。一緒にした有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。粗製生成物が、溶離をジクロロメタン及びメタノールの混合物(95/5次いで90/10体積基準)で実施する、シリカゲル上のクロマトグラフィーによって得る。このようにして、1−{1−H−6−ヒドロキシベンゾイミダゾール−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン49mgが、白色フォームの形で得られ、この特性は、下記の通りである。
質量スペクトル(E/l):m/z=317(M+)。
1H NMR スペクトル(400 MHz DMSO−d6):2.04(m,2H);2.83(t,J=6.0Hz,2H);3.80(t,J=6.0Hz,2H),6.74(ブロード d,J=8.5Hz,1H);6.90(ブロード m,1H);7.42(ブロード m,1H);7.53(m,2H);7.75(m,1H);8.02(ブロード m,1H);9.22(ブロード m,1H);12,4(非常にブロード m,1H)。
医薬組成物
下記の配合に対応する錠剤を製剤した。
実施例1の生成物...........0.2g
1gの最終質量を有する錠剤のための賦形剤
(賦形剤の詳細:ラクトース、タルク、デンプン、ステアリン酸マグネシウム)。
本発明の生成物を生物学的に特徴付けるための生物学的アッセイ
Hsp82のATPアーゼ活性によるATPの加水分解の間に放出される有機ホスファートを、マラカイトグリーン法によって定量する。この試薬の存在下で、無機ホスファート−モリブダート−マラカイトグリーン錯体の形成が起こり、この錯体は620nmの波長で吸収する。
評価すべき生成物を、30μLの反応体積中で、50mMヘペス−NaOH(pH7.5)、1mM DTT、5mM MgCl及び50mM KClから構成された緩衝液中で、1μM Hsp82及び250μM 基質(ATP)の存在下で、37℃で60分間インキュベーションする。並行して、1μMと40μMとの間の無機ホスファートの範囲を、同じ緩衝液中で調製する。ビオモル(biomol)グリーン試薬(Tebu)60μLの添加によって、ATPアーゼ活性を逐次的に可視化する。環境温度で20分間インキュベーションした後、種々のウエルの吸光度を、マイクロプレートリーダーを使用して、620nmで測定する。次いで、それぞれのサンプルの有機ホスファートの濃度を、標準曲線から計算する。Hsp82のATPアーゼ活性は、60分間内に製造された無機ホスファートの濃度として表す。試験した種々の生成物の効果を、ATPアーゼ活性の阻害パーセンテージとして表す。
Hsp82のATPアーゼ活性に起因するADPの生成を使用して、ピルビン酸キナーゼ(PK)及び乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)を含む、酵素的カップリングシステムの応用による、この酵素の酵素活性を評価するための他の方法を開発した。この動力学型分光光度法的方法に於いて、PKは、Hsp82から製造されるホスホエノールピルビン酸(PEP)及びADPからの、ATP及びピルビン酸の生成に触媒作用する。LDHのための基質である、生成されたピルビン酸は、続いて、NADHの存在下で乳酸に転化される。この場合に、340nmの波長での吸光度に於ける低下によって測定される、NADH濃度に於ける低下は、Hsp82によって製造されたADPの濃度に比例する。
試験された生成物を、100mMヘペス−NaOH(pH7.5)、5mM MgCl、1mM DTT、150mM KCl、0.3mM NADH、2.5mM PEP及び250μM ATPから構成された緩衝液100μLの反応体積中で、インキュベーションする。この混合物を、37℃で30分間、予備インキュベーションし、その後、LDHの3.77単位及びPKの3.77単位を添加する。変化する濃度で評価すべき生成物を添加し、1μMの濃度でHsp82を添加することによって、反応を開始する。次いで、Hsp82の酵素活性を、マイクロプレートリーダーで、37℃で、340nmの波長で、連続的に測定する。反応の初期速度は、記録した曲線の始まりでの接線の勾配を測定することによって得られる。酵素活性は、1分間当たり生成されるADPのμMで表される。試験した種々の生成物の効果は、下記のコーディングに従って、ATPアーゼ活性の阻害パーセンテージとして表される。
A:IC50<1μM
B:1μM<IC50<10μM
C:10μM<IC50<100μM
Figure 0005124443

Claims (16)

  1. 式(I):
    Figure 0005124443
    式中、A1、A2及びA4がCHであり、A3がN、CH又はCOHであり、
    nが整数2であり、
    R1が酸素原子であり、かつ
    R2がHである、化合物
  2. 下記の名称:
    1−{3−H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン、
    1−{1−H−6−ヒドロキシベンゾイミダゾール−2−イル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[2,1−a]イソインドール−6−オン
    を有する、請求項1に記載の式(I)の化合物
  3. 医薬製品としての、請求項1に記載の式(I)の化合物
  4. 医薬製品としての、請求項2に記載の式(I)の化合物
  5. 活性成分として、請求項3及び4に記載の化合物の少なくとも1つを含有する医薬組成物。
  6. 医薬製品として使用されることを特徴とする、請求項5に記載の医薬組成物。
  7. 癌化学療法のための他の医薬製品の活性成分も含有する、請求項5又は6に記載の医薬組成物。
  8. Hsp90タンパク質の活性の妨害によって特徴付けられる、疾患を予防又は治療する際に使用するための請求項1又は2に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩から製造された医薬。
  9. Hsp90タンパク質の活性を阻害する際に使用するための請求項1又は2に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩から製造された医薬。
  10. 癌を治療する際に使用するための請求項1又は2に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩から製造された医薬。
  11. 治療すべき疾患が、固体腫瘍又は液体腫瘍からなる癌である、請求項10に記載の医薬。
  12. 治療すべき疾患が、細胞毒性剤に対して耐性である癌である、請求項11に記載の医薬。
  13. 肺癌、乳癌及び卵巣癌、膠芽腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、前立腺癌、膵臓癌及び結腸癌、転移性黒色腫、甲状腺腫瘍及び腎臓癌からなる群から選択される癌を治療する際に使用するための請求項1又は2に記載された式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩から製造された医薬。
  14. 単独で又は化学療法若しくは放射線療法と組み合わせて又はその代わりに他の治療薬と組み合わせて使用するための請求項1又は2に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩から製造された医薬。
  15. 治療薬が、抗腫瘍薬である、請求項14に記載の医薬。
  16. Hsp90阻害薬としての請求項1又は2に記載の式(I)の化合物
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