JP5124099B2 - 水中油乳化剤形の化粧料 - Google Patents
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(1)樹脂容器に充填されている水中油乳化剤形の紫外線防護用の化粧料であって、1)疎水化処理酸化亜鉛3〜8質量%と、2)クエン酸0.1〜1質量%と、3)脂肪酸モノグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、(グリセリン/オキシブチレン)コポリマーステアリル及び蔗糖脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上の非イオン界面活性剤5〜10質量%とを含有することを特徴とする、化粧料。
(2)更に、表面を疎水化処理されていても良い二酸化チタンを、5〜10質量%含有することを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)脂肪酸石鹸を配合しないことを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
本発明の化粧料は、水中油乳化剤形の化粧料であって、疎水化処理酸化亜鉛3〜8質量%を含有することを特徴とする。ここで、表面の疎水化処理としては、通常化粧料の粉体で為されているものであれば特段の限定はなく使用することができ、例えば、ハイドロジェンメチルポリシロキサン焼付、ジメチルポリシロキサン焼付、パーフルオロアルキルシリル化剤処理、脂肪酸アルミニウム石鹸被覆処理、ポリエチレン被覆処理、レシチン被覆処理、アシルグルタミン酸アルミニウム被覆処理などが例示できる。これらの表面処理を為されたもの或いは表面処理を行っていないものの中では、予め、ハイドロジェンメチルポリシロキサン焼付処理を行うことが好ましい。この場合、処理に用いられるハイドロジェンメチルポリシロキサンの量は、酸化亜鉛量に対して、1〜20質量%が好ましく、2〜10質量%がより好ましい。他の疎水化処理においても、処理量は同様である。この様な、表面を疎水化処理されていても良い酸化亜鉛で化粧料原料用のものとしては、例えば、FINEX−25、FINEX−50、FINEX−75(以上、堺化学工業(株));MZ300シリーズ、MZ500シリーズ、MZ700シリーズ(以上、テイカ(株));ZnO−350(住友大阪セメント(株))などの市販品が挙げられる。かかる市販品の内、特に好ましいものとしては、ハイドロジェンメチルポリシロキサン5質量%焼付の「微粒子酸化亜鉛MZ−503S」(テイカ(株)製)が例示できる。かかる成分は、本発明の化粧料に於いては、紫外線防護効果を発揮する。前記含有量は、この様な効果を発揮できる為に必要な量であり、上限値は、水中油乳化剤形を維持する上での限度量である。
本発明の化粧料は、必須成分としてクエン酸を0.1〜1質量%、より好ましくは0.2〜0.5質量%含有することを特徴とする。本発明の化粧料に於いて、かかる成分は、本発明の化粧料の過酷な条件での安定性を向上させる作用を有する。前記過酷な条件としては、表面の親油性の性質によって、化粧料より、油性成分を誘引し、水性成分を剤形より脱離させる、言い換えれば、水相成分を分離させる条件が例示できる。即ち、樹脂容器などの化粧料と接する面が樹脂であるような容器に充填された場合である。この様な場合に於いても、クエン酸を前記の量範囲含有することにより、この様な水相の分離を防ぐことができる。尚、この様な現象は、連続相が水相である水中油乳化剤形にのみ見られる現象であり、油中水乳化剤形には観察されにくい。本発明に於いて、水中油乳化剤形とは、連続相が水相である乳化剤形の総称を意味し、水中油中水などの複合乳化剤形であっても、連続相として水相が存在する限り、水中油乳化剤形に含まれる。
本発明の化粧料は、前記必須成分と非イオン界面活性剤を含有し、水中油乳化剤形であることを特徴とする。本発明の化粧料に於いては、水中油乳化剤形を形成することを要件とすることから、界面活性剤を含有する必要が存する。かかる界面活性剤としては、非イオン界面活性剤のみを用いることが好ましい。これは、アニオン界面活性剤、取り分け脂肪酸石鹸、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤は、酸化亜鉛との相互作用を有し、凝集や分離など、安定性を損なう場合が少なくないからである。ここで、非イオン界面活性剤としては、非イオン界面活性剤の中でも、強固な乳化構造を形成するものが好ましく、具体的には、脂肪酸モノグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、(グリセリン/オキシブチレン)コポリマーステアリル及び蔗糖脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上が挙げられる。最も好ましい形態は、これら全てを含み、これらの含有質量比を調整し、適切な親油性・親水性バランス(HLB)を得たものである。これらの含有量は、総量で5〜10質量%であり、6〜9質量%がより好ましい。
上記の紫外線防護化粧料1、比較例1及び比較例2をガラス瓶及びポリエチレン瓶に高さが6cmになるように充填し、3年間室温で保存し、離水量を高さとして測定した。結果を表2に示す。これより、ガラス瓶では何れのサンプルも安定に保存され、ポリエチレンの瓶では、本発明の紫外線防護化粧料1と比較例2は安定に保存されたが、比較例1は明瞭に離水現象を引き起こしていた。かかる離水現象は、保存容器と、疎水化処理酸化亜鉛の相互作用によることがわかる。又、この相互作用はクエン酸の添加により、防止できることもわかる。尚、数値は離水層の厚さ(mm)を示す。
料としてはクエン酸の上限値は1質量%で、より好ましくは0.5質量%であることもわかる。
以下に示す、処方に従って、疎水化処理酸化亜鉛を含有する油中水乳化剤形の紫外線防護化粧料(参考例)を作成した。即ち、イ、ロ、ハ、ニの成分を80℃に加熱し、イとロとを混合し、混練りし、これにハを加えて希釈し、これにホを加え、ディスパー分散させ、攪拌下徐々にニの成分を加え乳化し、攪拌冷却し、油中水乳化剤形の紫外線防護化粧料を得た。このものをポリエチレン樹脂瓶に充填し室温で3年間保存したが、安定に保存できた。離水現象は水中油乳化剤形に特異的に現れる現象であることが推測された。
Claims (3)
- 樹脂容器に充填されている水中油乳化剤形の紫外線防護用の化粧料であって、1)疎水化処理酸化亜鉛3〜8質量%と、2)クエン酸0.1〜1質量%と、3)脂肪酸モノグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、(グリセリン/オキシブチレン)コポリマーステアリル及び蔗糖脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上の非イオン界面活性剤5〜10質量%とを含有することを特徴とする、化粧料。
- 更に、表面を疎水化処理されていても良い二酸化チタンを、5〜10質量%含有することを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
- 脂肪酸石鹸を配合しないことを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
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