JP5123894B2 - 真空絶縁スイッチギヤ - Google Patents

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本発明は、小型軽量化された真空絶縁スイッチギヤに係り、さらに詳しくは、開閉スイッチを固定支持する固定部の熱損失の低減がなされた真空絶縁スイッチギヤに関する。
受電設備においては、負荷電流あるいは事故電流を遮断する為の真空遮断器、負荷の保守点検を行う際に作業者の安全を確保する為の断路器と接地開閉器、系統電圧、系統電流の検出装置、更に保護リレーなどが収納された閉鎖形配電盤(スイッチギヤと称す)を設置している。
このスイッチギヤの絶縁方式は多種多様で、従来から気中絶縁盤、SF6ガスを使用したキュービクル形のガス絶縁スイッチギヤ(GIS)に加えて、昨今では環境対応の観点から固体絶縁、圧縮空気絶縁、全真空絶縁方式のものが登場していると共に、各種絶縁方式によって遮断器、断路器、接地開閉器の各コンポーネントの小形化が加速している。
このような状況において、遮断断路機能を有する真空2点切り3位置型の開閉スイッチ部と同じく真空絶縁された接地開閉スイッチ部をエポキシ注型により一体化したものを収納した真空絶縁スイッチギヤが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
特開2006−238522号公報
上述した真空絶縁スイッチギヤは、遮断及び断路機能を有した真空2点切り3位置型の開閉スイッチを収納した真空容器と接地機能を有した開閉スイッチを収納した真空容器をエポキシ注型により一体化したものを筐体内部に収納したものであり、小形かつ軽量で信頼性が高いため、例えば、都市部での配電設備の重要設備に対して小形かつ軽量化のニーズに対応し得るものである。
また、近年の受変電設備では、ユーザの要求が多様化している。例えば、その使用目的により、負荷の種類、運転条件が異なるので、要求される安全性、信頼性、運転保全及び将来の負荷の増加を考慮して配電系統を計画するが、この配電系統計画において、受変電設備を構成する遮断器、断路器、接地開閉器等の制御及び受変電設備の電圧、電流、電力等の監視計測に関しても、配慮しなければならない。
この場合、遮断器、断路器、接地開閉器等の機器と、その制御機器、及び監視計測機器の設置空間を如何に小さくして、その設置のための投資を抑えることができるかが、重要なポイントとなっている。
このようなニーズに対して、特に、スイッチギヤの小形化を図る上では、スイッチギヤ盤内に配置された構成部品からの発熱を可能な限り低減させることが必要である。例えば、開閉スイッチを固定支持する固定板には、開閉スイッチと母線を接続するブッシング貫通孔が設けられているが、ブッシング内部に設けられた導体を介して開閉スイッチから母線に電流が通電されると、このブッシング貫通孔の周囲に渦電流が発生し、固定板の当該孔近傍を局部加熱する。
この結果、固定板全体の温度が上昇してしまい、スイッチギヤの盤内温度を上昇させてしまう。この渦電流による局部加熱は、固定板を非磁性体金属(例えばステンレス)などで製作することで防止することはできるが、そのような非磁性体金属は磁性金属である一般構造用鋼板と比較すると高価な材料であるため、スイッチギヤのコスト上昇につながるという問題がある。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、コストの掛からない構成で開閉スイッチ固定部材における熱損失を低減させた小形かつ軽量で信頼性が高い真空絶縁スイッチギヤを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本願第1発明は、接地金属板でそれぞれ区画された開閉器区画部、母線区画部、ケーブル区画部、及び制御区画部を有する筺体と、前記開閉器区画部内に設置された遮断断路機能を有する真空2点3位置型の開閉スイッチと、前記開閉スイッチを支持固定する開閉スイッチ固定部材と、前記母線区画部に設置された母線と、前記開閉スイッチと接続され前記ケーブル区画部内に設置されたケーブルとを備えた真空絶縁スイッチギヤにおいて、前記開閉スイッチ固定部材は、前記開閉スイッチと前記母線とを接続する各相の母線接続用ブッシングがそれぞれ貫通する貫通孔と、前記各貫通孔の間を連結するスリットとを備えたことを特徴とする。
(2)上記目的を達成するために、本願第2発明は、接地金属板でそれぞれ区画された開閉器区画部、母線区画部、ケーブル区画部、及び制御区画部を有する筺体と、前記開閉器区画部内に設置された遮断断路機能を有する真空2点3位置型の開閉スイッチと、前記開閉スイッチを支持固定する開閉スイッチ固定部材と、前記母線区画部に設置された母線と、前記開閉スイッチと接続され前記ケーブル区画部内に設置されたケーブルとを備えた真空絶縁スイッチギヤにおいて、前記開閉スイッチ固定部材は、前記開閉スイッチの上部に配置され、前記開閉スイッチと前記母線とを接続する各相の母線接続用ブッシングが上側に貫通する3個の貫通孔と、前記3個の貫通孔の間を連結するスリットとを備えたことを特徴とする。
(3)本願第3発明は、上記第1または第2発明において、前記3個の開閉スイッチは、相間金属板を間に配置して3列に配設され、前記開閉スイッチ固定部材のスリットは、前記相間金属板と干渉しないように設けたことを特徴とする。
(4)本願第4発明は、上記第1または第2発明において、前記3個の開閉スイッチは、非磁性体の相間金属板を間に配置して3列に配設され、前記開閉スイッチ固定部材のスリットは、前記3個の貫通孔の間を最短距離で連通するように設けたことを特徴とする。
(5)本願第5発明は、上記第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記開閉スイッチ固定部材は、その中央部に非磁性金属製の補強部材を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、開閉スイッチを固定支持する固定部材におけるブッシング貫通孔の間に、スリットを形成したので、渦電流による局部加熱の発生が防止でき、スイッチギヤ盤内の温度上昇を防止することができる。この結果、真空絶縁スイッチギヤの信頼性が向上するとともに、コストの増加を抑えた真空絶縁スイッチギヤを提供することができる。
本発明の真空絶縁スイッチギヤをフィーダ盤として適用した一実施の形態を一部断面にて示す側面図である。 図1に示す本発明の真空絶縁スイッチギヤをフィーダ盤として適用した一実施の形態を一部断面にて示す斜視図である。 図1に示す本発明の真空絶縁スイッチギヤを構成する開閉スイッチの縦断側面図である。 本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態を構成する開閉スイッチ固定部材の斜視図である。 本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態を構成する開閉スイッチ固定部材の平面図である。 本発明の真空絶縁スイッチギヤの他の実施の形態を構成する開閉スイッチ固定部材の斜視図である。 本発明の真空絶縁スイッチギヤの更に他の実施の形態を構成する開閉スイッチ固定部材の平面図である。
以下、本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態を図面を用いて説明する。
図1乃至図3は、本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態を示すもので、図1は本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態の側面図、図2は図1に示す本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態の斜視図、図3は図1に示す本発明の真空絶縁スイッチギヤを構成する開閉スイッチの縦断側面図である。
図1及び図2において、真空絶縁スイッチギヤの筐体1は、内部に配置された接地金属板2a,2b,2c,2dにより母線区画部1a、開閉器区画部1b、ケーブル区画部1c、及び制御区画部1dにそれぞれ区画されている。また、筐体1の前面側(図1の右側)には、片開き可能な正面扉1eが、筐体1の背面側(図1の左側)には、片開き可能な背面側の扉1fがそれぞれ設けられている。
母線区画部1aは、筐体1の奥行き方向(図1の左右方向)中央部寄りで上部側に配置され、開閉器区画部1bは、母線区画部1aの下方に、ケーブル区画部1cは筐体1の背面側(図1の左側)にそれぞれ配置されている。また、制御区画部1dは正面扉1eの背面上側に配置され、母線区画部1aに対向する位置にある。
母線区画部1a内には、3相の固体絶縁された母線3が接続部材としての接続用ブッシング3aを介して筐体1の前面と平行(図1において、紙面と直交する方向)に配置されている。母線3は、固体絶縁物で絶縁することによりガスレス化されており、ガス管理が不要となることから取り扱い性が良くなると共に、母線区画部1a内に粉塵や異物の混入があっても、絶縁性が維持されるので安全性が確保されている。
母線区画部1aの底部と開閉器区画部1bの天井部との部分には、詳細は後述する開閉スイッチを固定支持する略箱状の開閉スイッチ固定部材4が設けられている。この開閉スイッチ固定部材4の側面部は接地金属板2a,2c,及び図示しない筺体1の側板に例えばリベット接合によって固定されている。接続用ブッシング3aは、開閉スイッチ固定部材4に設けられたブッシング貫通孔を貫通して、開閉スイッチと母線3を接続している。
開閉器区画部1bには、この例では真空2点切り3位置型開閉器(真空2点切り3位置型遮断断路器)5、真空接地開閉器6、を備えた開閉スイッチ7及び操作装置8が配置されている。開閉スイッチ7は、上述した開閉スイッチ固定部材4の取付孔にボルトを締め付けることで支持固定されている。
ケーブル区画部1cには、上記真空2点切り3位置型開閉器(真空2点切り3位置型遮断断路器)5の固定接点に接続し、ケーブル区画部1c内に導入されたケーブル接続用端子20aと、このケーブル接続用端子20aに回転可能に設けたT型ケーブルヘッド20と、このT型ケーブルヘッド20を回転することによって上部又は下部に配置され、ケーブル接続用端子20aに接続されるケーブル9と、ケーブル接続用端子20aの外周に設けられた系統保護用の変流器10とが配設されている。本実施の形態において、ケーブル9は、筐体1の下部からケーブル区画部1cに導入されている。また、ケーブル接続用端子20aには、ヒューズ11及び単相巻線形計測用変圧器(VT)12が接続されている。ヒューズ11及び単相巻線形計測用変圧器(VT)12は、ケーブル区画部1c内の上部側に配置されている。
制御区画部1dには、コンデンサ1daと保護リレー1dabからなる制御部が、正面側の扉1eの背面側に設置されている。
上述した開閉器区画部1b内に配置された真空2点切り3位置型開閉器(真空2点切り3位置型遮断断路器)5、真空接地開閉器6は、エポキシ樹脂によって一体的にモールドされて開閉スイッチ7を構成している。これにより、開閉器部がユニット化され小形軽量化が図られている。前述したモールドの外表面は、塗布された導電塗料によって接地され、接触の安全性を確保されている。
上述した真空2点切り3位置型開閉器5は、絶縁筒を備える真空容器と、この真空容器内にそれぞれ収納された2つの固定電極と、それらの可動電極とを備えており、2点切りを構成している。この例では、固定電極が上側に、この固定接点に接離する可動電極が下側に位置するように配置されている。
真空2点切り3位置型開閉器5における一方の固定電極は、母線区画部1a内に導入可能に配置した接続用ブッシング3aを介して母線区画部1a内の母線3に接離可能に接続されている。また、真空2点切り3位置型開閉器5における一方の固定電極は、ケーブル区画部1c内に導入可能に配置したケーブル接続用端子20aを介してケーブル区画部1c内のケーブル9のT型ケーブルヘッド20に接離可能に接続されている。
開閉スイッチ7の詳細な構成を図1及び図3を用いて更に説明すると、真空2点切り3位置型の開閉器5は、2個の絶縁筒50aを備える真空容器50と、絶縁筒50a,50a内にそれぞれ収納された固定接点51a,51bと、これら固定接点51a,51bの各々と接離可能な可動接点52a,52bと、絶縁筒50a,50a内のそれぞれの可動接点52a,52b、固定接点51a,51bを覆うように設けられた筒型の電極シールド60,60とを備えていており、2つの固定接点51a及び51bと可動接点52a及び52bで2点切りを構成している。
図3の右側における一方の固定接点51aは、導体53を介して母線3に接続され、図3の左側における一方の固定接点51bは、導体54を介してケーブル接続用端子20aに接続されている。一方、可動接点52aと可動接点52bは、ステンレスなどの高温で焼鈍されていない金属で補強された可動導体55で連結されている。この可動導体55には、真空絶縁操作ロッド56が連結されている。この真空絶縁操作ロッド56は、金属ベローズ57を介して、真空容器50外に導出され、気中絶縁操作ロッド58に連結されている。この気中絶縁操作ロッド58は、操作装置8によって操作される操作ロッド81に連結されている。
また、2つの可動接点52a及び52bは、操作ロッド81によって図3に示すように通電するための閉位置Y1、電流を遮断するための開位置Y2、および雷などのサージ電圧に対して点検作業者の安全を確保するための断路位置Y3の3位置に停止する。
上述した2つの可動接点52a及び52bは、図3に示すように、それぞれ開位置Y2で遮断ギャップg2を、また、断路位置Y3で断路ギャップg3を確保している。この断路ギャップg3は、遮断ギャップg2の略倍に当たる極間距離を持つように設定している。このように、断路時における断路ギャップg3を、遮断ギャップg2の略2倍に設定し、複数個(この例では2個)持つことにより、多段形式の絶縁を可能としている。
真空接地開閉器6は、図3に示すように、絶縁筒61aを備える真空容器61と、真空容器61内に収納され導体54に接続される固定接点62と、この固定接点62と接離可能な可動接点63と、可動接点63及び固定接点62を覆うように設けられた筒型の電極シールド67とを備えている。可動接点63には、真空絶縁操作ロッド64が連結されている。この真空絶縁操作ロッド64は、金属ベローズ65を介して、真空容器61外に導出され、接地開閉器用の絶縁操作ロッド82に連結されている。
次に、上述した本発明の真空絶縁スイッチギヤを構成する開閉スイッチ固定部材4の詳細を図4及び図5を用いて説明する。図4は、本発明の固体絶縁母線スイッチギヤの第1の実施の形態を構成する開閉スイッチ固定部材の斜視図、図5は本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態を構成する開閉スイッチ固定部材の平面図である。図4及び図5において、図1乃至図3に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
開閉スイッチ7,7,7は図4に示すように、筺体1の正面から視て横方向に3列配設され、開閉スイッチ固定部材4の下側面にボルト締結することにより支持固定されている。開閉スイッチ7,7,7の相間には、2枚の接地された相間金属板13,13が配置されていて、それぞれ開閉スイッチ固定部材4の下側面に例えばリベット接合で固定されている。この相間金属板13,13は、開閉スイッチ7,7の相間短絡の防止及び開閉スイッチ7の設置部の強度確保のために設けられていて、磁性金属である一般構造用鋼板で製作されている。
図4において、開閉スイッチ固定部材4は、開閉スイッチ7の上部に配置される底板40aと、この底板40aの外縁に設けた側板40bとを備え上部開口状の箱形に形成されている。
開閉スイッチ固定部材4の底板40aには、真空2点切り3位置型開閉器5における各相のブッシング3a,3b,3cが貫通する略矩形のブッシング貫通孔41a,41b,41cが底板40aの対角線上に設けられている。また、底板40aには略矩形のブッシング貫通孔41a,41b,41cを連通するように筺体1の正面と平行なスリット45aと、筺体1の前後方向のスリット45b,45cとが設けられていて、スリット45bとスリット45cは、スリット45aを介して連通している。
なお、開閉スイッチ固定部材4の筺体1における配置は、図4及び図5の右側がスイッチギヤ筺体1の正面側であり、左側が筺体1の背面側になる。
上述した開閉スイッチ固定部材4の筺体1の正面と平行な中間部には、開閉スイッチ固定部材4の中間部を補強するための上部開口箱形の第1の補強部材42が設けられ、また、開閉スイッチ固定部材4の筺体1前後方向部には、開閉スイッチ固定部材4の前後方向部を補強する第2の補強部材43,44が設けられている。
第1の補強部材42の中間部には、ブッシング貫通孔41bと同形状の孔42aが設けられている。第2の補強部材43,44にはブッシング貫通孔41c,41aの一部に合致する切り欠き43a,44aがそれぞれ設けられている。
開閉スイッチ固定部材4は、磁性金属である一般構造用鋼板製であって、箱型の4つの側板40bを接地金属板2a,2c,及び図示しない筺体1の側板に例えばリベット接合している。開閉スイッチ7は、図1及び図2に示すように下側に配置された操作機構である操作ロッド81や絶縁操作ロッド82により、下方向から上側に又はその逆の方向に押圧力を受ける。このため、開閉スイッチ固定部材4は、開閉スイッチ7が受けるこのような押圧力に充分耐え得る強度が必要になる。
第1の補強部材42と第2の補強部材43,44は、このような押圧力に充分耐え得る強度を確保するために設けられている。なお、第2の補強部材43,44は接地金属板2a,2cとの固定態様により省略することはできるが、第1の補強部材42については、開閉スイッチ固定部材4の中央部であることから、設けることが必要である。なお、第2の補強部材43,44は、磁性金属である一般構造用鋼板製でよいが、第1の補強部材42は、後述する渦電流を防止するスリット45a,45b,45cと交差してしまうため、非磁性体金属(例えばステンレス)で製作している。
スリット45a,45b,45cは、図5に示すように、3個のブッシング貫通孔41a,41b,41cを連結するために底板40aに設けられているが、本実施の形態においては、相間金属板13,13と干渉しないルートに設けている。つまり、相間金属板13,13の長手方向長さを底板40aの奥行の略3分の2程度で製作し、相間金属板13,13の長手方向の一端を底板40aの前面側の端面に合わせて配置する。この結果、3個のブッシング貫通孔41a,41b,41cを連結するスリット45a,45b,45cと相間金属板13の干渉が防止できる。
次に、本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態における動作を図1乃至図5を用いて説明する。
図1において、開閉スイッチ7を構成する真空2点切り3位置型開閉器5が投入されると、母線3から接続用ブッシング3aを介して開閉スイッチ7,ケーブル接続用端子20a,T形ケーブルヘッド20,ケーブル9に電流が通電される。この際、図4及び図5に示す接続用ブッシング3a,3b,3cのブッシング貫通孔41a,41b,41cの周囲には渦電流が発生する。
しかしながら、本実施の形態においては、3個のブッシング貫通孔41a,41b,41cを連通するスリット45a,45b,45cが設けられていることから、3相の渦電流は相殺されることになる。この結果、渦電流による局部加熱の発生を防止することができる。
さらに、スリット45a,45b,45cが、開閉スイッチ7,7,7の相間に設けられた2枚の相間金属板13,13と干渉しないように設けられているため、磁性金属である一般構造用鋼板で製作された相間金属板13,13であっても、上述した局部加熱の発生を防止することができる。
上述した本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態によれば、開閉スイッチ7を固定支持する開閉スイッチ固定部材4のブッシング貫通孔41a,41b,41cの間をスリット45a,45b,45cで連結したので、渦電流による局部加熱の発生が防止でき、スイッチギヤ盤内の温度上昇を防止することができる。この結果、真空絶縁スイッチギヤの信頼性が向上するとともに、コストの増加を抑えた真空絶縁スイッチギヤを提供することができる。
また、本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態によれば、ブッシング貫通孔41a,41b,41cを連結するスリット45a,45b,45cのルートが、開閉スイッチ7の相間に設けられた相間金属板13と干渉しないので、渦電流による局部加熱の発生が防止できスイッチギヤ盤内の温度上昇を防止することができる。また、相間金属板13を磁性金属である一般構造用鋼板で製作できることから、コストの増加を抑えた真空絶縁スイッチギヤを提供することができる。
更に、本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態によれば、開閉スイッチ固定部材4に第1の補強部材42と第2の補強部材43,44を載置したので、スリット45a,45b,45cによる開閉スイッチ固定部材4の剛性低下を補填することができる。また、開閉スイッチ固定部材4の中央部を補強する第1の補強部材42は、スリット45b,45cと交差するため、非磁性体金属(例えばステンレス)で製作しているが、第1の補強部材42に使われる材料が重量的に最も軽量にすることが可能である為、開閉スイッチ固定部材4を非磁性金属で構成するより、非磁性金属の補強部材を設けた状態で開閉スイッチ固定部材4を磁性金属である一般構造用鋼板で構成しスリット45a,45b,45cを設けた方がスイッチギヤ全体を安価に構成することができる。
図6は、本発明の真空絶縁スイッチギヤの他の実施の形態を構成する開閉スイッチ固定部材の斜視図である。
図6において、上述した本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態と異なる点は、開閉スイッチ固定部材4の第2の補強部材43,44の設置を省略していること、及び第1の補強部材42が上部開口箱型から、正面視コ字状の非磁性体の金属板2枚を向かい合わせる形に変更し、この第1の補強部材42,42の短辺部がそれぞれ開閉スイッチ固定部材4の側板40bに固定していることのみであり、これ以外の構成形態は同一である。
開閉スイッチ固定部材4において、上述した操作機構から開閉スイッチ7に作用する押圧力が接地金属板2a,2cとの固定態様により吸収できる場合には、第2の補強部材43,44の設置を省略することができる。また、第1の補強部材42を上部開口箱型に限定する必要はなく、開閉スイッチ固定部材4が必要とする剛性を確保できるのであれば、正面視コ字状の非磁性体の金属板2枚を向かい合わせる形であってもよい。
本発明の真空絶縁スイッチギヤの他の実施の形態によれば、上述した一実施の形態と同様な効果を得ることができる。また、第2の補強部材43,44の設置が省略でき、第1の補強部材42を製作する非磁性体の金属材料の使用量を減少させられるので、真空絶縁スイッチギヤのコスト低減が図れる。
図7は、本発明の真空絶縁スイッチギヤの更に他の実施の形態を構成する開閉スイッチ固定部材の正面図である。
図7において、上述した本発明の真空絶縁スイッチギヤの一実施の形態と異なる点は、相間金属板13,13が非磁性体の金属板製であること、及び開閉スイッチ固定部材4のスリット45a,45bが3つのブッシング貫通孔41a,41b,41cの間を最短距離で連結する形態であることのみであり、これ以外の構成形態は同一である。
相間金属板13,13が非磁性体の金属板製であれば、スリット45a,45bのルートに相間金属板13,13が干渉したとしても、上述した渦電流は発生しない。したがって、相間金属板13,13の配置と無関係にスリット45a,45bのルートを設けることができる。
本発明の真空絶縁スイッチギヤの更に他の実施の形態によれば、上述した一実施の形態と同様な効果を得ることができる。また、ブッシング貫通孔41a,41b,41cの間を最短距離で連結する形態のスリット45a,45bでよいので、スリット45a,45b製作による開閉スイッチ固定部材4の強度低下を減少させることができる。また、スリット45a,45bの切削作業が容易となる。この結果、真空絶縁スイッチギヤのコスト低減が図れる。
なお、本発明において、開閉スイッチ固定部材4の下側面に開閉スイッチ7が取り付けられている真空絶縁スイッチギヤについて説明したが、開閉スイッチ固定部材4の上側面に開閉スイッチ7が固定されている真空絶縁スイッチギヤにおいても、本発明を適用することはできる。
1 筺体
2 接地金属板
3 母線
3a〜c 接続用ブッシング
4 開閉スイッチ固定部材
5 真空2点切り3位置型開閉器
6 真空接地開閉器
7 開閉スイッチ
8 操作装置
9 ケーブル
10 変流器
11 ヒューズ
12 単相巻線形計測用変圧器
13 相間金属板
20 T型ケーブルヘッド
20a ケーブル接続用端子
40a 底板
40b 側板
41a〜c ブッシング貫通孔
42 第1の補強部材
43 第2の補強部材
44 第2の補強部材
45a〜c スリット

Claims (5)

  1. 接地金属板でそれぞれ区画された開閉器区画部、母線区画部、ケーブル区画部、及び制御区画部を有する筺体と、前記開閉器区画部内に設置された遮断断路機能を有する真空2点3位置型の開閉スイッチと、前記開閉スイッチを支持固定する開閉スイッチ固定部材と、前記母線区画部に設置された母線と、前記開閉スイッチと接続され前記ケーブル区画部内に設置されたケーブルとを備えた真空絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記開閉スイッチ固定部材は、前記開閉スイッチと前記母線とを接続する各相の母線接続用ブッシングがそれぞれ貫通する貫通孔と、
    前記各貫通孔の間を連結するスリットとを備えた
    ことを特徴とする真空絶縁スイッチギヤ。
  2. 接地金属板でそれぞれ区画された開閉器区画部、母線区画部、ケーブル区画部、及び制御区画部を有する筺体と、前記開閉器区画部内に設置された遮断断路機能を有する真空2点3位置型の開閉スイッチと、前記開閉スイッチを支持固定する開閉スイッチ固定部材と、前記母線区画部に設置された母線と、前記開閉スイッチと接続され前記ケーブル区画部内に設置されたケーブルとを備えた真空絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記開閉スイッチ固定部材は、前記開閉スイッチの上部に配置され、前記開閉スイッチと前記母線とを接続する各相の母線接続用ブッシングが上側に貫通する3個の貫通孔と、
    前記3個の貫通孔の間を連結するスリットとを備えた
    ことを特徴とする真空絶縁スイッチギヤ。
  3. 請求項1または2に記載の真空絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記3個の開閉スイッチは、相間金属板を間に配置して3列に配設され、
    前記開閉スイッチ固定部材のスリットは、前記相間金属板と干渉しないように設けた
    ことを特徴とする真空絶縁スイッチギヤ。
  4. 請求項1または2に記載の真空絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記3個の開閉スイッチは、非磁性体の相間金属板を間に配置して3列に配設され、
    前記開閉スイッチ固定部材のスリットは、前記3個の貫通孔の間を最短距離で連通するように設けた
    ことを特徴とする真空絶縁スイッチギヤ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の真空絶縁スイッチギヤにおいて、
    前記開閉スイッチ固定部材は、その中央部に非磁性金属製の補強部材を備えた
    ことを特徴とする真空絶縁スイッチギヤ。
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